JP4601512B2 - Dsv制御装置およびdsv制御方法 - Google Patents
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Description
DCコントロールブロックのDSV値を累積して第1の計算を行い、前記第1の計算の計算結果と、保持された第1のDSV累積値を比較して第1の比較を行い、第1の比較結果に基づいて任意のDCコントロールブロックに対するDC制御ビットにターゲットフラグを設定し、前記ターゲットフラグが設定されたDC制御ビットに対応するDCコントロールブロックおよび当該DCコントロールブロックに続く複数のDCコントロールブロックまでの第2のDSV累積値を複数比較して第2の比較を行い、前記第1、第2の比較結果から、前記第ターゲットフラグが設定されたDC制御ビットの値を決定する。
17PP変調部505は、データビット列D3を、例えば上記した表1に示すような所定の変換規則に従って、符号列に変調する。その後、さらに一部の同期信号が同期信号挿入部506によって付加されて、NRZI化部へと供給される。
DC制御ビットが「0」の場合
DSVsum=DSVaccum+DSVt0―DSVsame ・・・(1)
DC制御ビットが「1」の場合
DSVinv=DSVaccum+DSVt1+DSVsame ・・・(2)
となることが分かる。
DSVinv=DSVaccum+DSVt1+DSVaccum+DSVt0−DSVsum
・・・・(3)
この式(3)の関係は、例えばDSVt0がDC制御ビット「1」に対応し、DSVt1がDC制御ビット「0」に対応するなどの組み合わせを変えても常に成立する。この式(3)の関係を元にして、本実施の形態では以下に説明する手順に従ってDSV制御が行われる。なお、図12は、以下に説明する手順を示すフローチャートである。以下、図12を参照して本実施の形態のDSV制御手順について説明する。
記録開始時のDSVの値を0としDSV制御の対象となる1つ目のDCコントロールブロックのDC制御ビットまでのデータを変調して得られるDSV累積値をDSV制御におけるDSV初期値とする。以下では特にフィジカルクラスタの部分に絞って説明する。
以降のDCコントロールブロックBnでは、ステップS3以降の動作が繰り返される。ここで、1つのレコーディングフレームには28個のDCコントロールブロックB0〜B27が含まれている。本実施の形態では、レコーディングフレームで31フレーム分、ステップS3以降の動作が繰り返される。ここで、レコーディングフレームで、31フレームという単位はブルーレイ規格で1セクタと呼ばれる単位に相当するが、セクタの詳細については省略する。
DCコントロールブロックBn−1のDC制御ビットを「0」、「1」と設定したそれぞれの場合について、DCコントロールブロックBn−1の45、46ビット目からDCコントロールブロックBnの44bit目までDSVの積算を行う。
本実施の形態におけるDSV制御では、DCコントロールブロックの2つの系についてDSV累積値の絶対値が小さい方を、DCコントロールブロックBn−1の46ビット目のDC制御ビットとして仮設定する。ただし、ターゲットフラグがONで、DSV累積値の絶対値がある基準値を超えていた場合は絶対値が大きい方をDC制御ビットとして選択することも可能である。このDC制御ビットの選択の際、絶対値の大小の選択に関わらず、次のステップS3での計算は選択したDC制御ビットの極性をベースに行う。
上記のステップS4のあと、本実施の形態ではターゲットフラグを参照する。ターゲットフラグがONであればステップS6に進み、それ以外であればステップS10の処理を行う。
ステップS5において、ターゲットフラグが設定されたDC制御ビットがあった場合、その後のDCコントロールブロックを含めたDSV累積値を計算し、DSV値が収束するかどうかを確認する。具体的には上記した式(3)を用いてDSVinvを計算する。その結果、ターゲットフラグが設定されたDC制御ビットまでのDSV累積値DSVtgtよりもDSVsumあるいはDSVinvが小さくなれば(DSVtgt>DSVsumあるいはDSVtgt>DSVinv)、DSV値が収束すると判断しステップS8に進む。DSV値が収束しない場合はステップS7に進む。
図5における遅延処理部502の持つバッファの限界であれば、DC制御ビットを決定しなければならない。そのため、バッファの限界であればステップS8へ進み、それ以外の場合はステップS3へと戻る。
ステップS6においてDSV値が収束すると判断された場合は、収束するDC制御ビットを選択してDC制御ビットとして決定する。また、ステップS7で、バッファ限界であると判断された場合は、式(3)に基づいてターゲットとしたDC制御ビットを反転した場合のDSVinvを計算する。バッファ限界の場合は、DSV絶対値が小さくなる方のDC制御ビットをDC制御ビットとして決定する。DC制御ビットを決定した後、ステップS4で仮設定したDC制御ビットを反転させた場合は、ステップS9へ進む。ステップS4で決定したDC制御ビットを反転させない場合は、ステップS3へと戻る。ここで、DC制御ビットが決定されるのでターゲットフラグはオフとされる。
ターゲットとしたDC制御ビットの反転処理として、DSV累積値の値をステップS6あるいはS8で計算したDSV値に置き換え、ステップS3で行うDSV計算の際の極性の反転を行い、ステップS3へ戻る。
ステップS5でターゲットフラグがオフ、またDCコントロールブロックBn−1の44bit目までのDSV累積値の絶対値が、DCブロックBnの44bit目までのDSV累積値の絶対値より小さいか同じ場合、ステップS4で仮設定したDC制御ビットをDC制御ビットとして決定し、ステップS3の処理に戻る。ステップS4で仮設定したDC制御ビットでDSV値が発散する場合は、ステップS4の処理の終了時点で変調区切りが同じ場合はDCコントロールブロックBn−1の46bit目のDC制御ビットに対してターゲットフラグを設定、式(3)におけるDSVinv計算のために必要となるDSVsum以外の情報を保存して、ステップS3の処理に戻る。DSV値に発散傾向が見られた場合でも、ステップS4の処理の終了時点で変調区切りが異なる場合は、ターゲットフラグを設定せずにステップS3の処理に戻る。
例えば、図8のP3に示した時点でのDSV累積値(絶対値)がP1に示した時点のDSV累積値(絶対値)よりも小さくなるのであればステップS6からステップS8に進んでターゲットフラグが解除される。
DSVinv=−3+17−3−17−(−7)=1
となり、ターゲットフラグが設定されたDC制御ビットを反転させた場合(DSVinv)の方が絶対値としてDSVsumよりも小さな値(図11、時刻t2参照)をとるため、ターゲットフラグを設定したDC制御ビットの反転が行われる(ステップS9参照)。この計算結果は、第1のDSV累積値保持部にも出力され、時刻t2直前において第1のDSV累積値保持部が保持するDSV値も−7から1に書き換えられる(図示せず)。その結果、DC制御ビット決定出力部は、図11の時刻t3において、破線で示されているDC制御ビットが実線で示すように反転されて出力される。図11の時刻t2からt3に示す期間では、DC制御ビットが「0」の場合に−13、「1」の場合に13のDSV値を示すとする。この場合、時刻t2直前のDSV累積値は1であるため、DSV値は発散傾向を示し、ターゲットフラグが設定される。また、DC制御ビットとしては「0」が仮設定される(図11、第1のDSV累積値比較部出力参照)。式(3)におけるDSVaccumは1、DSVt0とDSVt1は−13と13、DSVsumは0であるため、DSVinvは2となり、DSVsumよりも大きな絶対値となる。そのため、反転しないほうがDSVの値を低くすることが出来るため、DC制御ビットの反転は行われない(図11、時刻t4参照)。
バッファの限界でない場合
DSVtgt>DSVsum>DSVinv であれば反転してターゲットフラグオフ
DSVtgt>DSVinv>DSVsum であれば反転せずにターゲットフラグオフ
バッファの限界の場合
DSVsum>DSVinv であれば反転してターゲットフラグオフ
DSVinv>DSVsum であれば反転せずにターゲットフラグオフ
102 第2DSV計算部
103 DSV計算結果保持部
104 第2DSV累積値保持部
105 第1DSV累積値保持部
106 第1DSV累積値比較部
107 第2DSV累積値比較部
108 DC制御ビット決定出力部
203 ランイン
204 フィジカルクラスタ
205 ランアウト
206 レコーディングフレーム
501 入力部
502 DC制御ビット生成部
503 遅延処理部
504 DC制御ビット挿入部
505 17PP変調部
506 同期信号挿入部
507 NRZI化部
Bn DCコントロールブロック
D1 ユーザデータ
D2 入力データ列
D3 データビット列
D4 チャネルビット列
Claims (4)
- DCコントロールブロックごとにDC制御ビットを挿入するDSV制御装置であって、
DCコントロールブロックのDSV値を累積したDSV累積値を算出するDSV計算部と、
前記DSV計算部で算出された第1のDCコントロールブロックよりも前のDCコントロールブロックのDSV値を累積した第1のDSV累積値に基づいて第2のDSV累積値を算出し、当該第2のDSV累積値に応じて第1の制御ビットを決定するとともに、前記第1のDCコントロールブロックに対応するDC制御ビットにターゲットフラグを設定する第1のDSV累積値比較部と、
前記第2のDSV累積値に基づいて第3のDSV累積値を算出し、当該第3のDSV累積値に応じて第2の制御ビットを決定する第2のDSV累積値比較部と、
前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグが設定されていない場合には、前記第1のDC制御ビットを当該DC制御ビットとして決定し、前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグが設定されている場合には、前記第2の制御ビットを当該DC制御ビットとして決定するDC制御ビット決定部と、を有し、
前記第1のDSV累積値比較部は、
前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットの変化に応じて値が変化する前記第1のDCコントロールブロックのDSV値と、前記第1のDSV累積値と、を加算することにより前記第2のDSV累積値を算出し、前記第2のDSV値の絶対値が最小となる場合の制御ビットを前記第1のDC制御ビットとして決定するとともに、前記第2のDSV累積値の絶対値の最小値が前記第1のDSV累積値よりも大きい場合に、前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグを設定し、
前記第2のDSV累積値比較部は、
前記第2のDSV累積値と、前記第1のDCコントロールブロックに続くDCコントロールブロックのDSV値を累積した値と、を加算して得られる第3のDSV累積値の絶対値が最小となる制御ビットを前記第2のDC制御ビットとして決定する、
DSV制御装置。 - 前記第2のDSV累積値比較部は、
前記第1のDCコントロールブロック続く前記DCコントロールブロックのDSV値を累積した値の絶対値が最小となるように、当該第1のDCコントロールブロック続く前記DCコントロールブロックのそれぞれの制御ビットを決定することを特徴とする、
請求項1に記載のDSV制御装置。 - DCコントロールブロックごとにDC制御ビットを挿入するDSV制御方法であって、
DSV計算部が、DCコントロールブロックのDSV値を累積したDSV累積値を算出し、
第1のDSV累積値比較部が、前記DSV計算部で算出された第1のDCコントロールブロックよりも前のDCコントロールブロックのDSV値を累積した第1のDSV累積値に基づいて第2のDSV累積値を算出し、当該第2のDSV累積値に応じて第1の制御ビットを決定するとともに、前記第1のDCコントロールブロックに対応するDC制御ビットにターゲットフラグを設定し、
第2のDSV累積値比較部が、前記第2のDSV累積値に基づいて第3のDSV累積値を算出し、当該第3のDSV累積値に応じて第2の制御ビットを決定し、
DC制御ビット決定部が、前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグが設定されていない場合には、前記第1のDC制御ビットを当該DC制御ビットとして決定し、前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグが設定されている場合には、前記第2の制御ビットを当該DC制御ビットとして決定し、
前記第1のDSV累積値比較部は、
前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットの変化に応じて値が変化する前記第1のDCコントロールブロックのDSV値と、前記第1のDSV累積値と、を加算することにより前記第2のDSV累積値を算出し、前記第2のDSV値の絶対値が最小となる場合の制御ビットを前記第1のDC制御ビットとして決定するとともに、前記第2のDSV累積値の絶対値の最小値が前記第1のDSV累積値よりも大きい場合に、前記第1のDCコントロールブロックに対応する前記DC制御ビットに前記ターゲットフラグを設定し、
前記第2のDSV累積値比較部は、
前記第2のDSV累積値と、前記第1のDCコントロールブロックに続くDCコントロールブロックのDSV値を累積した値と、を加算して得られる第3のDSV累積値の絶対値が最小となる制御ビットを前記第2のDC制御ビットとして決定する、
DSV制御方法。 - 前記第2のDSV累積値比較部は、
前記第1のDCコントロールブロック続く前記DCコントロールブロックのDSV値を累積した値の絶対値が最小となるように、当該第1のDCコントロールブロック続く前記DCコントロールブロックのそれぞれの制御ビットを決定することを特徴とする、
請求項3に記載のDSV制御方法。
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