JP4567835B2 - バックル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のシートベルト装置において乗員の身体をウエビングベルトが拘束した状態でこれを保持するためのバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
長尺帯状のウエビングベルトにより車両のシートに着座した乗員の身体を拘束するためのシートベルト装置の一部を構成するバックル装置は、ウエビングベルトに設けられたタングプレートがバックル装置のケースに挿入された状態でタングプレートに形成された孔をラッチが貫通することでロック状態となり、ウエビングベルトの装着状態とする。
【0003】
このようなバックル装置には、タングプレートにラッチが係合したか否かを検出するための検出手段を備えたタイプもあり、タングプレートがケースへ完全に挿入されていなかったり、また、完全に挿入されていたとしてもラッチが係合していない等の非ロック状態を検出し、例えば、ロック状態となった場合にのみインジケータ等点燈させてロック状態になったことを知らせることができるようになっている。
【0004】
上記の検出手段の一例としては、所謂ホールセンサを採用した構成がある(ホールセンサを採用した構成の一例としては、特開昭10-230815号公報を参照されたい)。ホールセンサは従来周知の電子部品であるため、ホールセンサの詳細な説明については省略するが、所謂ホール効果を応用して磁界の強さに応じて電気抵抗値が変化する電子部品である。
【0005】
このようなホールセンサを採用した検出手段は、例えば、バックルボディ内におけるラッチの移動方向に沿ってラッチと対向する如くホールセンサを配置すると共に、ホールセンサを介してラッチとは反対側にマグネット(永久磁石)を配置している。ラッチは鉄等の磁性体で形成されており、ラッチがタングプレートに係合してロックし、或いはこのロックを解除する際にラッチがホールセンサ及びマグネットに対して接離移動することに起因するホールセンサに対するマグネットの磁界の強度変化をホールセンサが検出することで、ラッチがタングプレートに係合してロックしたか否かを検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ホールセンサを用いてタングプレートがロックされたか否かを検出するタイプのバックル装置は以下のような問題がある。
【0007】
第一に、上述したようにホールセンサはホール効果を用いて磁界の強度を電気信号として取り出す構成である。したがって、磁界の源であるマグネットが経時劣化等で磁力が小さくなると、ホールセンサに対してラッチが接近したにも拘わらず接近していない状態と同等の強度の磁界しか検出できない可能性がある。このため、ホールセンサを採用した構成は、比較的長期にわたって使用するバックル装置用としては信頼性に欠ける。
【0008】
第二に、ホールセンサは一般的に温度特性が悪く、温度変化が大きい車内に搭載されるバックル装置用としては信頼性に欠ける。
【0009】
本発明は、上記事実を考慮して、ケースに挿入されたタングプレートがロックされた否かを検出でき、しかも、その信頼性が高いバックル装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のバックル装置は、装着状態で乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられたタングプレートが挿入される挿入孔が形成されると共に、内部に挿入された前記タングプレートを案内するガイドが設けられたケースと、前記ケース内部のロック解除位置からロック位置まで移動可能で、前記挿入孔から前記ケースの内部に挿入された前記タングプレートが前記ケース内の係合位置に達した状態で前記ロック位置へ移動することで前記タングプレートに係合して前記タングプレートをロックするロック部材と、前記ケース内で移動する前記タングプレートからの押圧力により変位する磁性体と、前記ケースの内部に設けられ、前記磁性体の変位により磁界の向きが変化させられるマグネットと、前記磁性体の変位開始前及び変位終了後の少なくとも何れか一方の状態における前記磁界中に配置され、前記磁性体の変位によって自らを横切る前記磁界の磁力線の方向に応じて電気抵抗が変化し、この電気抵抗により前記磁性体の変位を検出する磁気抵抗センサと、を備えている。
【0011】
上記構成のバックル装置によれば、ケースの挿入口からタングプレートが挿入され、ケース内のガイドに案内されて所定の係合位置にタングプレートが達すると、ロック部材がロック解除位置からロック位置まで移動してタングプレートに係合する。これにより、タングプレートはロック部材にロックされる。
【0012】
また、ケース内でその挿入方向に沿って移動するタングプレートから磁性体に押圧力が付与されると磁性体が変位する。磁性体が変位することで磁性体とケース内に設けられたマグネットとの相対的な位置関係に変化が生じ、この位置関係の変化にともないマグネットの磁界を構成する磁力線の向きが変化する。
【0013】
このとき、磁界中に配置された磁気抵抗センサは、自らを横切る磁力線の向きが変化することで電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化により、タングプレート及びロック部材のうち、前記磁性体が共に変位する方の移動が検出され、タングプレートが確実にロック位置に位置しているか否かが検出される。
【0014】
ここで、通常、マグネットは経時劣化等により磁界の強度が低下するが、強度自体が低下したとしても、マグネットの磁界を構成する磁力線の向きが変化することはなく、したがって、本バックル装置では、マグネットが経時劣化したか否かにかかわらず、確実にタングプレートやロック部材の位置を検出できる。
【0015】
請求項2記載のバックル装置は、装着状態で乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられたタングプレートが挿入される挿入孔が形成されると共に、内部に挿入された前記タングプレートを案内するガイドが設けられたケースと、前記ケース内部のロック解除位置からロック位置まで移動可能で、前記挿入孔から前記ケースの内部に挿入された前記タングプレートが前記ケース内の係合位置に達した状態で前記ロック位置へ移動することで前記タングプレートに係合して前記タングプレートをロックするロック部材と、前記タングプレート及び前記ロック部材の少なくとも何れか一方を構成する磁性体と、前記ケースの内部に設けられ、前記磁性体の変位により磁界の向きが変化させられるマグネットと、前記磁性体の変位開始前及び変位終了後の少なくとも何れか一方の状態における前記磁界中に配置され、前記磁性体の変位によって自らを横切る前記磁界の磁力線の方向に応じて電気抵抗が変化し、この電気抵抗により前記磁性体の変位を検出する磁気抵抗センサと、を備えている。
上記構成のバックル装置によれば、ケースの挿入口からタングプレートが挿入され、ケース内のガイドに案内されて所定の係合位置にタングプレートが達すると、ロック部材がロック解除位置からロック位置まで移動してタングプレートに係合する。これにより、タングプレートはロック部材にロックされる。
また、上記のタングプレート及びロック部材の少なくとも何れか一方は磁性体により構成されているため、ケース内でタングプレートが移動し、或いは、ロック部材がロック解除位置からロック位置へ移動すると、タングプレート及びロック部材の少なくとも何れか一方を構成する磁性体とケース内に設けられたマグネットとの相対的な位置関係に変化が生じ、この位置関係の変化にともないマグネットの磁界を構成する磁力線の向きが変化する。
このとき、磁界中に配置された磁気抵抗センサは、自らを横切る磁力線の向きが変化することで電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化により、タングプレート及びロック部材のうち、磁性体により構成された方の移動が検出され、タングプレートが確実にロック位置に位置しているか否か、或いは、ロック部材がロック位置へ移動したか否かが検出される。
ここで、通常、マグネットは経時劣化等により磁界の強度が低下するが、強度自体が低下したとしても、マグネットの磁界を構成する磁力線の向きが変化することはなく、したがって、本バックル装置では、マグネットが経時劣化したか否かにかかわらず、確実にタングプレートやロック部材の位置を検出できる。
【0016】
なお、請求項1に記載の本発明や請求項2に記載の本発明でいう磁気抵抗センサは、半導体磁気抵抗センサ(一例としてはアンチモン化インジウムを使用した半導体磁気抵抗センサ)であってもよいし、強磁性体磁気抵抗センサ(一例としてはニッケル−コバルト系合金を使用した強磁性体磁気抵抗センサ)であってもよい。また、このような半導体磁気抵抗センサや強磁性体磁気抵抗センサ以外であっても、自らを横切る磁力線の向きに応じて電気抵抗値を変化させる構成であれば、本発明でいうところの磁気抵抗センサに含まれる。
【0017】
請求項記載のバックル装置は、請求項記載の本発明において、前記磁性体により構成された前記タングプレートと、前記磁性体により構成されて、前記ケース内での前記タングプレートの挿入移動軌跡に対して交差にする方向に沿って移動し、当該交差方向に沿って前記タングプレートに貫通形成された貫通孔を貫通することで前記タングプレートをロックする前記ロック部材と、前記ロック部材よりも前記ケース内における前記タングプレートの挿入方向側に設けられた前記マグネットと、前記ケース内における前記タングプレートの挿入方向に沿って前記マグネットと前記ロック部材との間に設けられた前記磁気抵抗センサと、を備えることを特徴としている。
【0018】
上記構成のバックル装置によれば、ケースに挿入されるタングプレートが磁性体により構成されているのみならず、ケースへのタングプレートの挿入方向に対して交差する向きに沿って移動してケースに挿入されたタングプレートの貫通孔を貫通することでタングプレートをロックするロック部材が磁性体により構成される。
【0019】
ここで、ロック部材は磁性体により構成されているため、ロック部材が移動することによりマグネットの磁界が変化する。このとき、磁気抵抗センサを横切るマグネットの磁界の向きが変化し、磁気抵抗センサの電気抵抗値が変化する。これによって、ロック位置までロック部材が移動したか否かが検出され、ロック部材がタングプレートをロックしたか否かが検出される。
【0021】
しかも、上記のように磁性体により構成されたタングプレートがケースに挿入されてロック部材との係合位置まで移動すると、タングプレートを構成する磁性体とマグネットとの相対的な位置関係が変化し、これによってもマグネットの磁界が変化する。このときの磁界の変化によって先ず磁気抵抗センサを横切るマグネットの磁界の向きが変化し、磁気抵抗センサの電気抵抗値が変化する。これにより、タングプレートが係合位置に達したか否かが検出される。次いで、上述したように、ロック部材がロック位置に達したか否かが検出される。
【0022】
このように、タングプレートが係合位置に達したか否か、及び、ラッチがロック位置に移動したか否かの双方を検出するため、タングプレートがケースに挿入されていないか、挿入されていたとしてもタングプレートがバックルボディの係合位置に達していない状態でラッチのみがロック位置に達した場合にはタングプレートがロックされていないと判定することも可能であり、より一層確実にタングプレートがロックされているか否かの検出が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>
図2には本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置10の分解斜視図が示されており、図1にはバックル装置10の適宜位置での断面図が示されている。
これらの図に示されるように、バックル装置10は略箱状のケース12を備えている。ケース12は合成樹脂材により形成されており、その長手方向一方の端部にはケース12の幅方向に沿って長手のスリット孔14が形成され、他方の端部に開口16が形成されている。
【0024】
ケース12の内部にはバックル本体20が収容されている。バックル本体20は、車両(図示省略)から延出された取付片22にリベット24によって取り付けられるガイドとしてのアンカプレート26を備えている。アンカプレート26は、長尺状の板材の長手方向中央を折り曲げて形成されており、所定間隔の2枚の平行な上板28及び下板30が構成されている。アンカプレート26の一端(折り曲げ部)の中央には、挿入孔32が形成されており、この挿入孔32から、タングプレート36が、上板28と下板30との間に構成された挿入部34に挿入される。タングプレート36には、挿通孔(図示省略)が形成されており、この挿通孔に、シートベルト装置のウエビングが挿通されている。また、取付片22はアンカプレート26の他端側から挿入され固着されている。
【0025】
アンカプレート26内には、イジェクタ38がアンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能に収容されている。イジェクタ38と取付片22との間にはイジェクトスプリング40が配置されており、イジェクタ38を挿入孔32に向かって(図1及び図2の矢印Aとは反対方向へ向けて)付勢している。
【0026】
イジェクタ38の幅方向両端からは、取付片22に向かう一対の角片42が突設されている。イジェクタ38がタングプレート36に押されて取付片22に向かって移動したとき、角片42の長手方向略中央に形成された突起44が、ボタン50に突設された突起(図示省略)を押圧するように、所定の位置に形成されている。また、イジェクタ38のスライドは、角片42の先端近傍に形成された当接部46が、アンカプレート26から挿入部34内に突出された突起(図示省略)に当たって、一定範囲に制限される。
【0027】
ボタン50はアンカプレート26の上板28側に取付けられている。ボタン50は平面視にて略四角形の枠状に形成されており、押圧操作用の操作部52と、この操作部52の幅方向両端近傍から突出された一対の平行な外板54、及び、外板54よりも幅方向内側から突出された一対の平行な内板58と、を有している。
【0028】
外板54には内側に向かう爪片62が形成されている。この爪片62がアンカプレート26の上板28と下板30との間にアンカプレート26の外側から係合して、ボタン50をアンカプレート26に対して離脱不能で、且つ、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能としている。
【0029】
内板58の内面には突起64が突設されている。また、突起64よりも操作部52側には、操作部52に向かうに従って次第にアンカプレート26から離間する方向に傾斜した解除面66が形成されている。突起64は、タングプレート36が挿入部34に挿入されていない状態で、後述するロック部材としてのラッチ84へ当接して、係合方向(図1及び図2の矢印B方向)へのラッチ84の移動を阻止する。また、突起64は、タングプレート36が挿入部34に挿入されて、タングプレート36の係合孔88にラッチ84が係合した状態(ロック状態)では、ラッチ84の当接片86の上面に当接して、係合解除方向(図1及び図2の矢印Bと反対方向)へのラッチ84の移動を阻止する。
【0030】
解除面66は、ロック状態でボタン50がロック解除方向(図1及び図2の矢印A方向)に移動すると、この押圧力を、ラッチ84を係合解除方向(図1及び図2の矢印Bとは反対方向)に移動させる力に変換して、当接片86をその下面側から押す。これによって、ラッチ84が係合解除方向に移動する。
【0031】
上板28には、ボタン50の外板54よりも内側の位置に、内板58を跨ぐ保持ブロック80が立設されている。保持ブロック80は、平行な一対の保持板82を有しており、この保持板82の間に、ラッチ84が配置されている。保持板82は、アンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対方向)へのラッチ84の移動を阻止し、係合方向及び係合解除方向(図1及び図2の矢印B方向及びその反対方向)へは移動可能としている。
【0032】
ラッチ84は、正面視にて略U字状に形成されると共に、上端からは、幅方向外側に向かって当接片86が延出されている。また、ラッチ84の幅方向中央からは、タングプレート36に向かって係合片90が延出されている。係合片90は、タングプレート36が挿入部34に所定位置まで挿入されると、アンカプレート26の上板28に形成された貫通孔92を貫通して、アンカプレート26の係合孔88に係合し、さらに、下板30に形成された貫通孔94(図1参照)も貫通する。
【0033】
保持ブロック80からは、一対の板ばね片96がボタン50の操作部52に向かって突設されており、ボタン50を図1及び図2の矢印Aとは反対方向へ付勢している。これにより、操作部52を押圧したときに適度な抵抗が生じる。
【0034】
また、ボタン50の外板52の間には適宜に開口が形成された中板76が設けられており、この中板76からは下方へ向けて脚部68が突出形成されている。
脚部68は上板28に形成された長孔70を貫通して上板28と下板30との間に位置している。長孔70はボタン50のスライド移動方向に沿って長手とされており、ボタン50がスライドすることで脚部68が長孔70に沿って移動し、また、脚部68が長孔70に沿って移動することでボタン50がスライドする。
長孔70を貫通した脚部68は上板28と下板30との間で移動するタングプレート36の移動軌跡上に位置し、上板28と下板30との間の所定の位置にまでタングプレート36が達すると脚部68にタングプレート36が当接し、更にこの状態でタングプレート36がスライドすると、脚部68はタングプレート36に押圧されて移動する。
【0035】
また、上述した上板28と下板30との間に位置するタングプレート36と対向する側とは反対側の脚部68の端面には鉄等で形成された磁性体としての磁性プレート72が貼着固定されている。
【0036】
さらに、ボタン50には板ばね状のロックスプリング98の一端が取り付けられている。ロックスプリング98の他端は、ラッチ84の上面に当接しており、ラッチ84を係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に付勢している。
【0037】
また、本バックル装置10はロック検出装置110を構成するセンシング部112を備えている。センシング部112はマグネット116を備えている。マグネット116は上述した脚部68を介して上板28と下板30との間に位置するタングプレート36とは反対側に配置されていると共に、上板28と下板30との間でのタングプレート36のスライド方向に沿って極性を有している(更に詳細に言えば、脚部68側にマグネット116のN極が位置し、その反対側にS極が位置している)。このマグネット116の脚部68側にはマグネット116に隣接してニッケル及びコバルトを主成分として形成されたニッケル−コバルト(Ni−Co)合金等の強磁性体で形成される所謂「強磁性体磁気抵抗素子」やアンチモン化インジウム(InSb)等で形成される所謂「半導体磁気抵抗素子」から成るMREセンサ(磁気抵抗センサ)118が配置されている。このMREセンサ118は、自らを横切る磁界の向きに応じて電気抵抗値を変化させる一種の可変抵抗素子である。なお、MREセンサ118に関しては周知の技術なので詳細な説明はここでは省略する。
【0038】
さらに、センシング部112を含む電気回路はコンピュータ等の制御装置(図示省略)へ電気的に接続され、更に、制御装置を介して車両のインパネ等に設けられているランプ(図示省略)へ電気的に接続されている。制御装置は上記の電気回路に設けられている検出器にて検出したMREセンサ118の電気抵抗値の変化に応じて変化する電位差を取り込み、取り込んだ電位差が予め制御装置が記憶した所定の電位差と同一若しくは同一とみなせる範囲内にあればランプを点灯させるようになっている。
【0039】
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0040】
挿入部34にタングプレート36が挿入されていない状態では、ラッチ84の当接片86に、ボタン50の突起64が下側から当接しているので、ロックスプリング98の付勢力によってラッチ84が係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動してしまうことはない。
【0041】
挿入部34にタングプレート36を挿入するとタングプレート36がイジェクタ38に係合してタングプレート36がイジェクタ38を押圧し、イジェクタ38をイジェクトスプリング40の付勢力に抗してスライドさせる。さらに、イジェクタ38が所定の位置までスライドするとイジェクタ38がボタン50の脚部68に当接して脚部68を押圧して移動させる。脚部68が移動することでボタン50の突起64がラッチ84の当接片86から離間するため、ラッチ84はロックスプリング98の付勢力を受けて係合方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動し、ラッチ84の係合片90が上板28の貫通孔92を貫通してタングプレート36の係合孔88に係合する。ボタン50は板ばね片96に押されて図1及び図2の矢印Aと反対の方向に移動してロック状態となり、ボタン50の突起64がラッチ84の当接片86に上側から当接して、ラッチ84の係合解除方向(図1及び図2の矢印Bとは反対方向)の移動を阻止している。
【0042】
ここで、便宜状、図3に示されるように、脚部68の初期位置、すなわち、タングプレート36からの押圧力を受けてスライドするイジェクタ38が脚部68に当接して脚部68を押圧するまでの脚部68の位置をL1とする。この状態におけるマグネット116の磁界Bは、脚部68に設けられた磁性プレート72や他の磁性部材の影響を受けるものの、基本的にこれらの磁性部材とマグネット116との相対的な位置関係が変動することはないため、基本的には静磁界Bとなり、磁界Bの一部の向きは図3の実線の矢印で示される方向となる。このときにおいてもマグネット116の磁界BはMREセンサ118を横切るため、MREセンサ118を横切る磁界BのうちMREセンサ118を流れる電流の向きに対して直交する方向の成分により、MREセンサ118の電気抵抗値が本来の電気抵抗値とは異なる値に変更される。すなわち、このときのMREセンサ118の電気抵抗値が本バックル装置10におけるMREセンサ118の初期電気抵抗値となり、その値を便宜状V1(図4参照)とする。
【0043】
イジェクタ38が脚部68に当接して、更に、タングプレート36が脚部68を押圧することで突起64がラッチ84の当接片86から離間するL2の位置まで脚部68が移動すると(すなわち、図3の一点鎖線で示される位置まで脚部68が移動すると)、脚部68とマグネット116との間の距離が先に脚部68がL1にある場合よりも十分に近くなるため、脚部68に設けられた磁性プレート72によりマグネット116の磁界Bが引き付けられ、図3の一点鎖線の矢印で示されるように、磁界Bの向きが脚部68の方向へ曲げられる。
【0044】
マグネット116の磁界Bの向きが変動すると、MREセンサ118を横切るマグネット116の磁界Bのうち、MREセンサ118を流れる電流の向きに対して直交する方向の成分が変動するため、MREセンサ118の電気抵抗値が変動し、図4に示されるように検出器において検出される電位差が上昇してV2となる。これにより、先ず、タングプレート36の係合孔88にラッチ84の入り込みが可能な位置までタングプレート36が挿入されたことが制御装置により検出される。
【0045】
次いで、この状態からラッチ84がタングプレート36の係合孔88に入り込んだ状態ではボタン50は板ばね片96に押されてタングプレート36の挿入方向とは反対方向に移動してロック状態となるが、このときには当然脚部68もタングプレート36の挿入方向とは反対方向に移動して、図3に示されるL3位置(図3の二点鎖線で示される位置)に達する。L3に脚部68が位置している状態では、当然、L2に脚部68が位置している状態よりも脚部68がマグネット116に対してわずかに離間するため、図3の二点鎖線の矢印で示されるように磁性プレート72がマグネット116の磁界Bに与える影響がわずかに減少する。このため、図4に示されるようにL3に脚部68が位置している状態では、検出器が検出する電位差がV2よりも小さなV3となり、この電位差V3を検出器が検出することでロック状態であることが制御装置により検出され、制御装置はランプを点灯させる。これにより、乗員はタングプレート36がロックされたか否かを確認できる。
【0046】
一方、仮に、なんらかの不具合が生じてタングプレート36が挿入されてもいないのにラッチ84が下降してきたとしても、脚部68自体には何ら変動は生じないため、検出器が検出する電位差に変動が生じない。このため、このような場合には検出器は電位差V3を検出せず、制御装置がランプを点灯させることはない。
【0047】
ところで、磁性プレート72が設けられた脚部68の移動からタングプレート36がロック状態であるか否かを検出する方法としては、所謂「ホール効果」を応用したホールセンサを使用する方法がある。しかしながら、ホールセンサの本体部分であるホールセンサはいわば磁界Bの強度を測定する素子であり、当然のことながら、所定の大きさの磁界Bを検出した場合にタングプレート36がロックされた、もしくは、未だロックされていないことを検出する構成となる。このため、経時劣化等でマグネット116の磁界Bが弱まると、タングプレート36がロックされていないにもかかわらずロック状態と同等の磁界Bを検出したり、また、逆にタングプレート36がロックされたにもかかわらずロックされていない状態と同等の磁界Bを検出してしまう。
【0048】
これに対して、本バックル装置10で使用するMREセンサ118は磁界Bの強度を検出せず、磁界Bの向きの変化に伴う電位差の変化を検出しているため、以上のような不具合が生じることはない。したがって、比較的長期にわたり検出の信頼性を維持でき、マグネット116の交換等のメンテナンスが不要である。
【0049】
また、一般的にホールセンサは環境温度の変化に弱く、このため、通常は温度係数が異なるサーミスタを回路に挿入して補償するが、MREセンサ118ではこのような補償が不要であるため、コストが安価になる。
【0050】
次に本発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態の説明において、前記第1の実施の形態並びに説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略する。
【0051】
<第2の実施の形態>
図5には本発明の第2の実施の形態に係るバックル装置150の構成が断面図により示されている。この図に示されるように、本バックル装置150を前記第1の実施の形態に係るバックル装置10と比較すると、本バックル装置150ではロック検出装置110のセンシング部112の取付位置が異なる。
【0052】
すなわち、本バックル装置150においてロック検出装置110のセンシング部112は、ロック状態でのタングプレート36の極近傍で、ロック状態におけるタングプレート36に対してタングプレート36の挿入方向側側方で且つ係合前のラッチ84側(すなわち、タングプレート36よりも上側)に設けられている。また、前記第1の実施の形態では特にタングプレート36及びラッチ84の材質に関しては特定していなかったが、本バックル装置150においてタングプレート36及びラッチ84は金属等の磁性体により形成されている。すなわち、前記第1の実施の形態では磁性体としての磁性プレート68がタングプレート36やラッチ84とは別に設けられた構成であったが、本実施の形態ではタングプレート36及びラッチ84が特許請求の範囲の請求項1でいうところの「磁性体」をも兼ねている。
【0053】
図6及び図7を用いて本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0054】
上述したように、タングプレート36及びラッチ84が金属等の磁性体により形成されており、しかも、センシング部112の配置位置がロック状態でのタングプレート36の極近傍であるため、マグネット116の磁界Bはタングプレート36及びラッチ84の影響を受ける。
【0055】
先ず、図6(A)及び図7に示されるように、挿入部34にタングプレート36が挿入される以前の状態若しくはタングプレート36が挿入部34に挿入されたとしてもタングプレート36がマグネット116から十分に遠い状態では、タングプレート36がマグネット116の磁界Bに影響を及ぼさない。また、ラッチ84はマグネット116の磁界Bに影響を及ぼす可能性はあるが、所定の位置で停止しているため、磁界Bが変動することはない。この状態で検出器が検出する電位差を0とする。
【0056】
次いで、図6(B)に示されるように、挿入部34に挿入されたタングプレート36がマグネット116の磁界Bに影響を及ぼし得る(すなわち、マグネット116の磁界を引き付け得る)所定のS1位置に達すると、マグネット116の磁界Bが変動してMREセンサ118の電気抵抗値が変動し、図7に示されるように検出器において電位差V1が検出される。
【0057】
この状態から図6(C)に示されるようにタングプレート36の係合孔88にラッチ84が係合可能なS2位置にタングプレート36が達すると、更にマグネット116の磁界Bが変動して、図7に示されるように検出器において電位差V2が検出され、タングプレート36がS2に達したことが検出される。
【0058】
S2に達したタングプレート36が前記第1の実施の形態と同様にイジェクタ38を介して脚部68を押圧することで脚部68が移動すると、ボタン50の突起64がラッチ84の当接片86から離間してラッチ84はロックスプリング98の付勢力を受けて係合方向(矢印B方向)に移動し、ラッチ84の係合片90が上板28の貫通孔92を貫通してタングプレート36の係合孔88に係合する。
【0059】
このとき、磁性体であるラッチ84はマグネット116の磁界Bに影響を及ぼす。すなわち、図6(D)に示されるように係合孔88への係合前状態でのラッチ84と同様にタングプレート36よりも上方にあるセンシング部112はラッチ84が下降して、その一部或いは全てがセンシング部112よりも下方に位置することで、ラッチ84により磁界Bが下方に流される。したがって、この場合でもMREセンサ118を横切るマグネット116の磁界Bの向きが変動し、MREセンサ118を流れる電流の向きに対して直交する方向の磁界Bの成分が変動する。これによって、タングプレート36はS2位置にあるにもかかわらずMREセンサ118の電気抵抗値が変動し、これに伴い、図7に示されるように検出器で検出している電位差がV3に変動する。これにより、ラッチ84が下降したことが検出される。
【0060】
次いで、前記第1の実施の形態と同様に、この状態からラッチ84がタングプレート36の係合孔88に入り込んだ状態ではボタン50は板ばね片96に押されてタングプレート36の挿入方向とは反対方向に移動してロック状態となる。
このとき、図6(E)に示されるように、タングプレート36が挿入方向とは反対方向に移動することタングプレート36がS3位置に達し、タングプレート36とマグネット116との距離がわずかではあるが遠ざかる。このため、タングプレート36がマグネット116の磁界Bに与える影響がわずかに減少し、図7に示されるように検出器で検出している電位差がV4にまで減少する。これによって、タングプレート36がロックされたことが検出される。
【0061】
ここで、仮に、なんらかの不具合でタングプレート36が挿入部34に挿入されたものの、ラッチ84が下降しなかった場合には、S3位置にタングプレート36があっても、ラッチ84が下降する際の影響をマグネット116の磁界Bが受けないため、検出器か検出する電位差はV4よりも大きい。このため、制御装置はロック状態であるとは認識しない。
【0062】
また、タングプレート36が挿入されていないにもかかわらず、ラッチ84が下降してしまった場合には、ラッチ84が下降することによる影響をマグネット116の磁界Bは受けるが、タングプレート36が挿入されたことによる影響をうけないため、磁界Bの変動が少なく、検出器が検出する電位差がV4にまで達しない。したがって、この場合にも制御装置はロック状態であるとは認識しない。
【0063】
このように、本バックル装置150では、ラッチ84が下降し、且つ、タングプレート36がS3位置に達しない限りは制御装置がタングプレート36のロック状態を認識しないため、より確実なロック状態の検出が可能となる。
【0064】
また、タングプレート36がS3位置にあるもののラッチ84が下降しない状態での電位差を検出器が検出した場合や、タングプレート36が挿入されていないにもかかわらずラッチ84が下降した状態での電位差を検出器が検出した場合に制御装置がランプを点滅させたり、また、ブザー等の音を発する構成とすることで、上記のような不具合が発生したことをバックル装置150に知らせることができる。
【0065】
なお、図3及び図6からもわかるように、前記第1の実施の形態、及び本実施の形態では、タングプレート36の挿入方向に対するラッチ84の移動方向に沿った方向への磁界B(より詳細には磁界Bを構成する磁力線)の向きの変化をMREセンサ118が検出する構成であったが、例えば、図8の略図に示されるように、タングプレート36の挿入方向に対するタングプレート36の挿入方向及びラッチ84の移動方向の双方に対して直交する方向(すなわち、図2に示されるケース12の幅方向であって、図8の矢印C方向)への磁界B(より詳細には磁界Bを構成する磁力線)の向きの変化をMREセンサ118が検出する構成であってもよい。
【0066】
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0067】
図9には、本発明の第3の実施の形態に係るバックル装置160の構成の概略が平面図により示されている。なお、この平面図において二点鎖線で示されるセンシング部112は、前記第2の実施の形態に係るバックル装置150でのセンシング部112の配置位置であり、実線で示されるセンシング部162が本バックル装置160での配置位置である。この図に示されるように、前記第2の実施の形態に係るバックル装置150において、センシング部112はタングプレート36に係合する以前の状態でのラッチ84の配置位置側に位置しているものの、平面視ではセンシング部112はタングプレート36の挿入移動軌跡の延長上にあったのに対して、本バックル装置160のセンシング部162はロック状態でのタングプレート36の幅方向側方に設けられている。
【0068】
また、このセンシング部162はセンシング部112と同様にMREセンサ118及びマグネット116を備えているものの、その配置形態がセンシング部112とは異なる。すなわち、センシング部162ではマグネット116よりもタングプレート36の移動軌跡側で且つタングプレート36の移動方向側にMREセンサ118が配置されている。
【0069】
また、本バックル装置160は金属等の磁性材料により形成されたシールドプレート164を備えている。シールドプレート164はマグネット116を介してMREセンサ118とは反対側に配置されている。
【0070】
以上の構成のバックル装置160では、センシング部162の配置位置こそ前記第2の実施の形態に係るバックル装置150でのセンシング部112の配置位置とは異なるものの、タングプレート36やラッチ84の移動によりMREセンサ118を横切るマグネット116の磁界の向きが変更させられることには変わりはない。したがって、基本的には前記第2の実施の形態に係るバックル装置150と同様の作用を奏し同様の効果を得ることができる。
【0071】
また、本バックル装置160ではMREセンサ118がシールドプレート164を介してマグネット116とは反対側でマグネット116とは別の部材によって磁界が生じていたとしても、MREセンサ118はこの別の部材の磁界の影響を受けることがなく、より一層検出の信頼性が向上する。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は磁気抵抗素子の抵抗値の変化でタングプレートがロックされたか否かを確実に検出でき、しかも、マグネットの経時劣化等で保磁力が低下しても検出精度を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るバックル装置の構成を示す分解斜視図である。
【図3】磁気抵抗センサ、マグネット、並びに磁性体の位置関係の概略を示す図である。
【図4】磁性体の各位置での電位差を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るバックル装置の構成を示す断面図である。
【図6】磁気抵抗センサ、マグネット、タングプレート、ラッチの位置関係の概略を示す図である。
【図7】磁性体の各位置での電位差を示すグラフである。
【図8】マグネット及び磁気抵抗センサの位置関係を変えた変形例を示す略図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係るバックル装置の構成を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 バックル装置
12 ケース
26 アンカプレート(ガイド)
36 タングプレート(第2の実施の形態においては磁性体)
72 磁性プレート(磁性体)
84 ラッチ(ロック部材、第2の実施の形態においては磁性体)
11 マグネット
118 MREセンサ(磁気抵抗センサ)
150 バックル装置
160 バックル装置

Claims (3)

  1. 装着状態で乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられたタングプレートが挿入される挿入孔が形成されると共に、内部に挿入された前記タングプレートを案内するガイドが設けられたケースと、
    前記ケース内部のロック解除位置からロック位置まで移動可能で、前記挿入孔から前記ケースの内部に挿入された前記タングプレートが前記ケース内の係合位置に達した状態で前記ロック位置へ移動することで前記タングプレートに係合して前記タングプレートをロックするロック部材と、
    前記ケース内で移動する前記タングプレートからの押圧力により変位する磁性体と、
    前記ケースの内部に設けられ、前記磁性体の変位により磁界の向きが変化させられるマグネットと、
    前記磁性体の変位開始前及び変位終了後の少なくとも何れか一方の状態における前記磁界中に配置され、前記磁性体の変位によって自らを横切る前記磁界の磁力線の方向に応じて電気抵抗が変化し、この電気抵抗により前記磁性体の変位を検出する磁気抵抗センサと、
    を備えるバックル装置。
  2. 装着状態で乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設けられたタングプレートが挿入される挿入孔が形成されると共に、内部に挿入された前記タングプレートを案内するガイドが設けられたケースと、
    前記ケース内部のロック解除位置からロック位置まで移動可能で、前記挿入孔から前記ケースの内部に挿入された前記タングプレートが前記ケース内の係合位置に達した状態で前記ロック位置へ移動することで前記タングプレートに係合して前記タングプレートをロックするロック部材と、
    前記タングプレート及び前記ロック部材の少なくとも何れか一方を構成する磁性体と、
    前記ケースの内部に設けられ、前記磁性体の変位により磁界の向きが変化させられるマグネットと、
    前記磁性体の変位開始前及び変位終了後の少なくとも何れか一方の状態における前記磁界中に配置され、前記磁性体の変位によって自らを横切る前記磁界の磁力線の方向に応じて電気抵抗が変化し、この電気抵抗により前記磁性体の変位を検出する磁気抵抗センサと、
    を備えるバックル装置。
  3. 前記磁性体により構成された前記タングプレートと、
    前記磁性体により構成されて、前記ケース内での前記タングプレートの挿入移動軌跡に対して交差にする方向に沿って移動し、当該交差方向に沿って前記タングプレートに貫通形成された貫通孔を貫通することで前記タングプレートをロックする前記ロック部材と、
    前記ロック部材よりも前記ケース内における前記タングプレートの挿入方向側に設けられた前記マグネットと、
    前記ケース内における前記タングプレートの挿入方向に沿って前記マグネットと前記ロック部材との間に設けられた前記磁気抵抗センサと、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のバックル装置。
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