JP2001224408A - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

Info

Publication number
JP2001224408A
JP2001224408A JP2000041948A JP2000041948A JP2001224408A JP 2001224408 A JP2001224408 A JP 2001224408A JP 2000041948 A JP2000041948 A JP 2000041948A JP 2000041948 A JP2000041948 A JP 2000041948A JP 2001224408 A JP2001224408 A JP 2001224408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic field
plate
tongue plate
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000041948A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuya Ogiso
克也 小木曽
Masahiro Taniguchi
政弘 谷口
Masakata Kanbe
正方 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2000041948A priority Critical patent/JP2001224408A/ja
Publication of JP2001224408A publication Critical patent/JP2001224408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Buckles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タングプレートがロックされたか否かを確実
に検出できる機能を有したバックル装置を得る。 【解決手段】 ケース12の内部にはタングプレート3
6に押圧されることで移動する磁性プレート72が設け
られており、磁性プレート72がマグネット116に対
して接離することでMREセンサ118を横切る磁界の
向きが変化し、この磁界の向きの変化をMREセンサ1
18が検出することで、ラッチ84によりタングプレー
ト36がロックされたか否かを検知する。ここで、ケー
ス12の内周部には磁気シールド100が設けられてお
り、ケーズ12外部の外部磁界が磁気シールド100に
より遮断され、MREセンサ118が外部磁界の影響を
受けることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシートベル
ト装置において乗員の身体をウエビングベルトが拘束し
た状態でこれを保持するためのバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】長尺帯状のウエビングベルトにより車両
のシートに着座した乗員の身体を拘束するためのシート
ベルト装置の一部を構成するバックル装置は、ウエビン
グベルトに設けられたタングプレートがケースに挿入さ
れた状態でタングプレートに形成された孔をラッチが貫
通することでロック状態となり、ウエビングベルトの装
着状態とする。
【0003】このようなバックル装置には、タングプレ
ートにラッチが係合したか否かを検出するために、所謂
ホール効果を応用したホールセンサを用いてタングプレ
ートがラッチによりロックされたか否かを検知するバッ
クル装置がある。
【0004】この種のバックル装置では、ラッチの移動
方向に沿ってラッチと対向する如くホールセンサを配置
すると共に、ホールセンサを介してラッチとは反対側に
マグネット(永久磁石)を配置し、更に、ラッチを鉄等
の磁性体により形成している。ラッチがタングプレート
に係合してロックする際にラッチがホールセンサ及びマ
グネットに対して接近すると、マグネットの磁界がラッ
チに引き付けられ、それまでホールセンサを横切ってい
なかった磁力線がホールセンサを横切るようになる。こ
れにより、ホールセンサを横切る磁界の強度が変化し、
この強度変化をホールセンサが検出することで、ラッチ
がタングプレートに係合してロックしたことを検知して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たホールセンサ等の磁気センサは内部のマグネットの磁
界のみならず、バックル装置外部の外部磁界の影響をも
受けてしまう。すなわち、上記の構成の場合、ラッチが
ロックした際の強度と同じ強度の外部磁界がホールセン
サに作用すれば、当然のことながら、ラッチがタングプ
レートをロックしていないにも拘わらずロックしたと誤
って認識してしまう。
【0006】本発明は、上記事実を考慮して、タングプ
レートがロックされたか否かを確実に検出できる機能を
有したバックル装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のバックル
装置は、乗員の身体を拘束するウエビングベルトに設け
られたタングプレートが内部に挿入されると共に、内部
の所定位置に達した前記タングプレートをロックするロ
ック部材が設けられた装置本体と、前記装置本体内に設
けられ、周囲に磁界を形成すると共に前記装置本体に挿
入された前記タングプレート及び前記ロック部材の少な
くとも何れか一方の移動により前記磁界が変化するマグ
ネットと、前記装置本体内の前記磁界中に配置され、前
記磁界の変化を検出する磁気センサと、磁性体により形
成されて前記装置本体の内側に設けられ、前記マグネッ
トにより形成される前記磁界とは異なる外部磁界に対し
て前記磁気センサを磁気的に遮蔽する磁気遮蔽手段と、
を備えている。
【0008】上記構成のバックル装置によれば、タング
プレートが装置本体に挿入されて、装置本体内の所定の
位置に達し、この状態でロック部材がタングプレートを
ロックすることで、タングプレートが設けられたウエビ
ングベルトは装着状態となり、乗員の身体を拘束する。
【0009】また、装置本体内にはマグネットが設けら
れており、このマグネットの周囲には磁界が形成される
が、装置本体に挿入されたタングプレート及びロック部
材の何れか一方が移動すると、マグネットによって形成
された磁界が変化し、この磁界の変化が磁気センサによ
って検出される。タングプレートが所定位置まで達した
状態に対応した磁界の変化及びロック部材がタングプレ
ートをロックするまで移動した状態に対応した磁界の変
化のうち、磁気センサが検出しうる方(すなわち、前記
何れか一方に対応した変化)を磁気センサが検出し、例
えば、磁界の変化を磁気センサが検出した際にインジケ
ータ等を点灯させることでタングプレートが所定位置に
達してロック部材によりロックされたことを認識でき
る。
【0010】ここで、本バックル装置では、マグネット
により形成される磁界とは異なる外部磁界に対して磁気
センサが磁気遮蔽手段により磁気的に遮蔽される。すな
わち、外部磁界の磁力線はその大部分が磁性体により形
成された磁気遮蔽手段内を通過するため、外部磁界の範
囲内に磁気センサが位置しないか、或いは、外部磁界内
に磁気センサがあったとしても、磁気センサの配置位置
では外部磁界の磁束密度が極めて小さく、外部磁界が磁
気センサに与える影響は極めて小さくなる。
【0011】このため、磁気センサは基本的にマグネッ
トにより形成される磁界のみを検出することになり、マ
グネットの磁界の変化のみを確実に検出できる。
【0012】なお、磁気遮蔽について言えば、学術的に
は磁性体により閉空間を作ることであるが、本バックル
装置における磁気遮蔽手段の磁気遮蔽とは、必ずしも閉
空間を形成することではなく、あくまでも、外部磁界の
影響が磁気センサに及ぼさないように設けられていれば
よい。したがって、マグネットや磁気センサ等の側方に
のみ板状の磁性板を設置するだけであっても、これによ
り外部磁界の範囲内に磁気センサが位置しなければ、若
しくは、磁気センサが外部磁界内に位置していたとして
も、磁性板により磁気センサが設けられている部分での
外部磁界の磁束密度が極めて小さくなるならば、磁性板
が本発明で言うところの磁気遮蔽手段となる。
【0013】また、本バックル装置において磁気センサ
が検出する磁界の変化とは、磁界の強度や向き等の何れ
であってもよい。
【0014】さらに、磁気遮蔽手段は少なくともマグネ
ットを介して磁気センサとは反対側に設けられていれば
よいが、タングプレート及びロック部材のうち、移動す
ることでマグネットの磁界を変化させる方とマグネット
との間を除いてマグネット及び磁気センサを磁気遮蔽手
段にて覆う構成とすれば、より一層外部磁界が磁気遮蔽
手段によって遮蔽される。
【0015】また、磁気遮蔽手段は磁性体により形成さ
れていればその態様に限定されるものではない、したが
って、例えば、1乃至複数枚の鉄板等の磁性材料により
形成された板材を装置本体内部に適宜に配置する構成で
もよいし、前記何れか一方、マグネット、及び磁気セン
サの各々の間に対応した部分が開口した略箱状の磁性体
を用いてもよい。また、装置本体を構成するケース等の
内周部に薄膜状の磁性体を貼り付けて、この薄膜状の磁
性体を以って磁気遮蔽手段としてもよい。更には、鉄粉
等の粉末状の磁性材料を含有した塗料等をケース等の内
周部に塗布し、この塗料等を以って磁気遮蔽手段として
もよいし、粉末状の磁性材料を含有した合成樹脂材、或
いは、磁性材料そのものによって上記のケース等を形成
して、装置本体を構成するケース等を磁気遮蔽手段とし
てもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】図2には本発明の一実施の形態に
係るバックル装置10の分解斜視図が示されており、図
1にはバックル装置10の適宜位置での断面図が示され
ている。これらの図に示されるように、バックル装置1
0は略箱状のケース12を備えている。ケース12は合
成樹脂材により形成されており、その長手方向一方の端
部にはケース12の幅方向に沿って長手のスリット孔1
4が形成され、他方の端部に開口16が形成されてい
る。
【0017】また、ケース12の内側には磁気遮蔽手段
としての磁気シールド100が設けられている。磁気シ
ールド100は鉄等の磁性体によって薄膜状或いはシー
ト状に形成されており、ケース12を製造する際に磁気
シールド100を構成するシート状の磁性体をインサー
ト成形することにより形成される。本実施の形態では、
ケース12を成形する際に薄膜状或いはシート状の磁性
体をインサート成形することで磁気シールド100を形
成したが、単に、ケース12の内周部に薄膜状或いはシ
ート状の磁性体を貼り付けることで磁気シールド100
を形成してもよい。また、本実施の形態では、薄膜状若
しくはシート状の磁性体を以って磁気遮蔽手段としての
磁気シールド100とした構成であるが、例えば、鉄粉
等の磁性粉末を含有した塗料等をケース12の内周部に
略一様に塗布し、これを以って磁気遮蔽手段としてもよ
いし、また、ケース12を形成するための合成樹脂材に
鉄粉等の磁性粉末を含有させた場合にはケース12自体
が磁気遮蔽手段となる。
【0018】ケース12の内部にはバックル本体20が
収容されている。バックル本体20は、車両(図示省
略)から延出された取付片22にリベット24によって
取り付けられるアンカプレート26を備えている。アン
カプレート26は、長尺状の板材の長手方向中央を折り
曲げて形成されており、所定間隔の2枚の平行な上板2
8及び下板30が構成されている。アンカプレート26
の一端(折り曲げ部)の中央には、挿入孔32が形成さ
れており、この挿入孔32から、タングプレート36
が、上板28と下板30との間に構成された挿入部34
に挿入される。タングプレート36には、挿通孔(図示
省略)が形成されており、この挿通孔に、シートベルト
装置のウエビングが挿通されている。また、取付片22
はアンカプレート26の他端側から挿入され固着されて
いる。
【0019】アンカプレート26内には、イジェクタ3
8がアンカプレート26の長手方向(図1及び図2の矢
印A方向及びその反対方向)に沿ってスライド可能に収
容されている。イジェクタ38と取付片22との間には
イジェクトスプリング40が配置されており、イジェク
タ38を挿入孔32に向かって(図1及び図2の矢印A
とは反対方向へ向けて)付勢している。
【0020】イジェクタ38の幅方向両端からは、取付
片22に向かう一対の角片42が突設されている。イジ
ェクタ38がタングプレート36に押されて取付片22
に向かって移動したとき、角片42の長手方向略中央に
形成された突起44が、ボタン50に突設された突起
(図示省略)を押圧するように、所定の位置に形成され
ている。また、イジェクタ38のスライドは、角片42
の先端近傍に形成された当接部46が、アンカプレート
26から挿入部34内に突出された突起(図示省略)に
当たって一定範囲に制限される。
【0021】ボタン50はアンカプレート26の上板2
8側に取付けられている。ボタン50は平面視にて略四
角形の枠状に形成されており、押圧操作用の操作部52
と、この操作部52の幅方向両端近傍から突出された一
対の平行な外板54、及び、外板54よりも幅方向内側
から突出された一対の平行な内板58と、を有してい
る。
【0022】外板54には内側に向かう爪片62が形成
されている。この爪片62がアンカプレート26の上板
28と下板30との間にアンカプレート26の外側から
係合して、ボタン50をアンカプレート26に対して離
脱不能で、且つ、アンカプレート26の長手方向(図1
及び図2の矢印A方向及びその反対方向)に沿ってスラ
イド可能としている。
【0023】内板58の内面には突起64が突設されて
いる。また、突起64よりも操作部52側には、操作部
52に向かうに従って次第にアンカプレート26から離
間する方向に傾斜した解除面66が形成されている。突
起64は、タングプレート36が挿入部34に挿入され
ていない状態で、後述するロック部材としてのラッチ8
4へ当接して、係合方向(図1及び図2の矢印B方向)
へのラッチ84の移動を阻止する。また、突起64は、
タングプレート36が挿入部34に挿入されて、タング
プレート36の係合孔88にラッチ84が係合した状態
(ロック状態)では、ラッチ84の当接片86の上面に
当接して、係合解除方向(図1及び図2の矢印Bと反対
方向)へのラッチ84の移動を阻止する。
【0024】解除面66は、ロック状態でボタン50が
ロック解除方向(図1及び図2の矢印A方向)に移動す
ると、この押圧力を、ラッチ84を係合解除方向(図1
及び図2の矢印Bとは反対方向)に移動させる力に変換
して、当接片86をその下面側から押す。これによっ
て、ラッチ84が係合解除方向に移動する。
【0025】上板28には、ボタン50の外板54より
も内側の位置に、内板58を跨ぐ保持ブロック80が立
設されている。保持ブロック80は、平行な一対の保持
板82を有しており、この保持板82の間に、ラッチ8
4が配置されている。保持板82は、アンカプレート2
6の長手方向(図1及び図2の矢印A方向及びその反対
方向)へのラッチ84の移動を阻止し、係合方向及び係
合解除方向(図1及び図2の矢印B方向及びその反対方
向)へは移動可能としている。
【0026】ラッチ84は、正面視にて略U字状に形成
されると共に、上端からは、幅方向外側に向かって当接
片86が延出されている。また、ラッチ84の幅方向中
央からは、タングプレート36に向かって係合片90が
延出されている。係合片90は、タングプレート36が
挿入部34に所定位置まで挿入されると、アンカプレー
ト26の上板28に形成された貫通孔92を貫通して、
アンカプレート26の係合孔88に係合し、更に、下板
30に形成された貫通孔94(図1参照)も貫通する。
【0027】保持ブロック80からは、一対の板ばね片
96がボタン50の操作部52に向かって突設されてお
り、ボタン50を図1及び図2の矢印Aとは反対方向へ
付勢している。これにより、操作部52を押圧したとき
に適度な抵抗が生じる。
【0028】また、ボタン50の外板54の間には適宜
に開口が形成された中板76が設けられており、この中
板76からは下方へ向けて脚部68が突出形成されてい
る。脚部68は上板28に形成された長孔70を貫通し
て上板28と下板30との間に位置している。長孔70
はボタン50のスライド移動方向に沿って長手とされて
おり、ボタン50がスライドすることで脚部68が長孔
70に沿って移動し、また、脚部68が長孔70に沿っ
て移動することでボタン50がスライドする。長孔70
を貫通した脚部68は上板28と下板30との間で移動
するタングプレート36の移動軌跡上に位置し、上板2
8と下板30との間の所定の位置にまでタングプレート
36が達すると脚部68にタングプレート36が当接
し、更にこの状態でタングプレート36がスライドする
と、脚部68はタングプレート36に押圧されて移動す
る。
【0029】また、上述した上板28と下板30との間
に位置するタングプレート36と対向する側とは反対側
の脚部68の端面には鉄等で形成された磁性体としての
磁性プレート72が貼着固定されている。
【0030】さらに、ボタン50には板ばね状のロック
スプリング98の一端が取り付けられている。ロックス
プリング98の他端は、ラッチ84の上面に当接してお
り、ラッチ84を係合方向(図1及び図2の矢印B方
向)に付勢している。
【0031】また、本バックル装置10はロック検出装
置110を構成するセンシング部112を備えている。
センシング部112はマグネット116を備えている。
マグネット116は上述した脚部68を介して上板28
と下板30との間に位置するタングプレート36とは反
対側に配置されていると共に、上板28と下板30との
間でのタングプレート36のスライド方向に沿って極性
を有している(更に詳細に言えば、脚部68側にマグネ
ット116のN極が位置し、その反対側にS極が位置し
ている)。このマグネット116の脚部68側にはマグ
ネット116に隣接して磁気センサとしてのMREセン
サ(磁気抵抗センサ)118が配置されている。MRE
センサ118は各々が強磁性体により形成されて磁気抵
抗効果を有する一対の抵抗体を直交配置した状態で直列
に接続した所謂強磁性体磁気抵抗素子であり、回路基盤
120をコンピュータ122へ接続され、コンピュータ
122が、MREセンサ118を含む電気回路の回路基
盤120からの出力電圧を検出する。さらに、このコン
ピュー122は車両のインスツルメントパネル等に設け
られたインジケータ124へ電気的に接続されており、
回路基盤120からの所定出力の電圧を検出すると、イ
ンジケータ124を点灯させる。
【0032】なお、本実施の形態では磁気センサにMR
Eセンサ118を用いた構成であったが、例えば、磁気
センサにホール素子を用いたホールセンサを用いてもよ
い。
【0033】次に、本実施の形態の作用並びに効果につ
いて説明する。
【0034】挿入部34にタングプレート36が挿入さ
れていない状態では、ラッチ84の当接片86に、ボタ
ン50の突起64が下側から当接しているので、ロック
スプリング98の付勢力によってラッチ84が係合方向
(図1及び図2の矢印B方向)に移動してしまうことは
ない。
【0035】挿入部34にタングプレート36を挿入す
るとタングプレート36がイジェクタ38に係合してタ
ングプレート36がイジェクタ38を押圧し、イジェク
タ38をイジェクトスプリング40の付勢力に抗してス
ライドさせる。さらに、イジェクタ38が所定の位置ま
でスライドするとイジェクタ38がボタン50の脚部6
8に当接して脚部68を押圧して移動させる。
【0036】脚部68が移動することでボタン50の突
起64がラッチ84の当接片86から離間するため、ラ
ッチ84はロックスプリング98の付勢力を受けて係合
方向(図1及び図2の矢印B方向)に移動し、ラッチ8
4の係合片90が上板28の貫通孔92を貫通してタン
グプレート36の係合孔88に係合する。ボタン50は
板ばね片96に押されて図1及び図2の矢印Aと反対の
方向に移動してロック状態となり、ボタン50の突起6
4がラッチ84の当接片86に上側から当接して、ラッ
チ84の係合解除方向(図1及び図2の矢印Bとは反対
方向)の移動を阻止している。
【0037】ここで、タングプレート36からの押圧力
を受けてスライドするイジェクタ38が脚部68に当接
して脚部68を押圧することにより、脚部68に設けら
れた磁性プレート72はマグネット116に対して接近
する。磁性プレート72がマグネット116に接近する
ことでマグネット116が形成する磁界は磁性プレート
116に引き付けられ、この磁界を構成する磁力線、特
に、MREセンサ118を横切る磁力線はその向きを変
え、この向きの変化に応じて変化するMREセンサ11
8の電気抵抗値が変化する。MREセンサ118の電気
抵抗値の変化に基づいたMREセンサ118を含む電気
回路の出力電圧が変化したか否かはコンピュータ122
において判定され、この出力電圧が変化したとコンピュ
ータ122が判定すると、コンピュータ122はタング
プレート36が所定のロック位置に達してタングプレー
ト36がロックされたことを検知し、更に、インジケー
タ124を点灯させる。これにより、乗員はタングプレ
ート36がロックされたことを認識できる。
【0038】ここで、本バックル装置10はケース12
の内周部に磁気シールド100が設けられているため、
ケース12外部の外部磁界は磁性体により形成された磁
気シールド100に遮断される。すなわち、磁気シール
ド100は磁性体によって形成されているため、外部磁
界の磁力線の大部分は磁気シールド100の内部を通過
する。これにより、外部磁界を構成する磁力線の大部分
はMREセンサ118まで届かないか、或いは届いたと
しても極僅かになる(すなわち、外部磁界中にMREセ
ンサ118は位置しないか、MREセンサ118が外部
磁界中に位置していたとしても、この部分での外部磁界
の磁束密度が極めて小さくなる)。このため、外部磁界
がMREセンサ118に影響を与えることはないか、若
しくは、与える影響が極めて小さくなり、基本的にMR
Eセンサ118の電気抵抗値は磁性プレート72のマグ
ネット116に対する接離に伴うマグネット116の磁
界の変化にのみ影響されることになる。したがって、結
果的にMREセンサ118の電気抵抗値はタングプレー
ト36の移動にのみ対応して変化することになり、タン
グプレート36がロック位置に達していないにも拘わら
ず外部磁界の影響でタングプレート36がロック位置に
達したとロック検出装置110が誤認することはない。
【0039】なお、本実施の形態では、ケース12の内
周部に磁気遮蔽手段としての磁気シールド100を形成
した構成であったが、磁気遮蔽手段がケース12の内周
部に形成されている必要はなく、磁気遮蔽手段は磁性体
によって形成されている点、ケース12の内側に設けら
れている点、及びMREセンサ118に対する外部磁界
の影響を防止若しくは軽減できる位置に設けられている
点の3点を満足していればよい。
【0040】したがって、例えば図3の概略的な平面図
に示されるように、マグネット116を介してMREセ
ンサ118とは反対側に板状に形成された遮蔽手段とし
ての磁性板132を配置するだけでもよいし、また、図
4の概略的な平面図に示される平面視コ字形状に屈曲さ
れた磁気遮蔽手段としての板状の磁性板142によって
MREセンサ118に対する外部磁界の影響を防止若し
くは軽減する構成であってもよい。
【0041】また、本実施の形態において、MREセン
サ118は磁性プレート72の接離移動に伴う磁界の変
化を検出し、間接的にタングプレート36がロック位置
に達した否かを検知する構成であったが、タングプレー
ト36を鉄等の磁性体で形成してタングプレート36の
接離移動によりマグネット116の磁界が変化する構成
とし、この磁界の変化をMREセンサ118が検出する
構成としてもよい。
【0042】さらに、本実施の形態は、タングプレート
36がロック位置に達したことでラッチ84がタングプ
レート36をロックしたと検知装置110が認識するよ
う設定されており、実際にラッチ84がタングプレート
36をロックしたか否かを検知する構成ではない。しか
し、鉄等の磁性体でラッチ84を形成したり、また、ラ
ッチ84の移動に伴う磁性体を設けることでラッチ84
の移動をMREセンサ118で直接或いは間接的に検出
することも可能であり、このような構成としてもよい
し、このような構成と先に説明したタングプレート36
の移動を直接或いは間接的に検出する構成としてもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は磁気セン
サに対する装置本体外の外部磁界の影響を防止若しくは
極めて小さくできるため、タングプレートがロックされ
たか否かを磁気センサによって確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバックル装置の構
成を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るバックル装置の構
成を示す分解斜視図である。
【図3】磁気遮蔽手段の変形例を示す平面図である。
【図4】磁気遮蔽手段の別の変形例示す平面図である。
【符号の説明】
10 バックル装置 12 ケース(装置本体) 36 タングプレート 72 磁性プレート(磁性体) 84 ラッチ(ロック部材) 100 磁気シールド(磁気遮蔽手段) 118 MREセンサ(磁気センサ) 132 磁気板(磁気遮蔽手段) 142 磁気板(磁気遮蔽手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神戸 正方 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3B090 BC07 BC22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の身体を拘束するウエビングベルト
    に設けられたタングプレートが内部に挿入されると共
    に、内部の所定位置に達した前記タングプレートをロッ
    クするロック部材が設けられた装置本体と、 前記装置本体内に設けられ、周囲に磁界を形成すると共
    に前記装置本体に挿入された前記タングプレート及び前
    記ロック部材の少なくとも何れか一方の移動により前記
    磁界が変化するマグネットと、 前記装置本体内の前記磁界中に配置され、前記磁界の変
    化を検出する磁気センサと、 磁性体により形成されて前記装置本体の内側に設けら
    れ、前記マグネットにより形成される前記磁界とは異な
    る外部磁界に対して前記磁気センサを磁気的に遮蔽する
    磁気遮蔽手段と、 を備えるバックル装置。
JP2000041948A 2000-02-18 2000-02-18 バックル装置 Pending JP2001224408A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041948A JP2001224408A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 バックル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041948A JP2001224408A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 バックル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001224408A true JP2001224408A (ja) 2001-08-21

Family

ID=18565088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000041948A Pending JP2001224408A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 バックル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001224408A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1407945A2 (de) * 2002-10-11 2004-04-14 Siemens Aktiengesellschaft Magnetischer Positionssensor
WO2004065843A3 (en) * 2003-01-17 2005-08-11 Stoneridge Control Devices Inc Seat buckle sensor
WO2007032168A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Autoliv Development Ab スイッチ付バックル装置
JP2008245831A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Autoliv Development Ab シートベルト装置
WO2009084429A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Autoliv Development Ab スイッチ付きシートベルトバックル
JP2010076723A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Bosch Corp リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2012001062A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
JP2014092452A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Jtekt Corp トルク検出装置、および同装置を備えるステアリング装置
JP2019166893A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトバックル装置及びシートベルトバックル装置を備える車両

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100352702C (zh) * 2002-10-11 2007-12-05 西门子公司 磁性位置传感器
EP1407945A3 (de) * 2002-10-11 2004-10-20 Siemens Aktiengesellschaft Magnetischer Positionssensor
EP1407945A2 (de) * 2002-10-11 2004-04-14 Siemens Aktiengesellschaft Magnetischer Positionssensor
WO2004065843A3 (en) * 2003-01-17 2005-08-11 Stoneridge Control Devices Inc Seat buckle sensor
US7119671B2 (en) * 2003-01-17 2006-10-10 Stoneridge Control Devices, Inc. Seat buckle sensor
US7765652B2 (en) 2005-09-13 2010-08-03 Autoliv Development Ab Buckle device attached with switch
WO2007032168A1 (ja) * 2005-09-13 2007-03-22 Autoliv Development Ab スイッチ付バックル装置
JP5388449B2 (ja) * 2005-09-13 2014-01-15 オートリブ ディベロップメント エービー スイッチ付バックル装置
JP2008245831A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Autoliv Development Ab シートベルト装置
WO2009084429A1 (ja) 2007-12-28 2009-07-09 Autoliv Development Ab スイッチ付きシートベルトバックル
JP2010076723A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Bosch Corp リザーバタンクおよびこれを用いたブレーキ装置
JP2012001062A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Tokai Rika Co Ltd バックル装置
JP2014092452A (ja) * 2012-11-02 2014-05-19 Jtekt Corp トルク検出装置、および同装置を備えるステアリング装置
JP2019166893A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルトバックル装置及びシートベルトバックル装置を備える車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7765652B2 (en) Buckle device attached with switch
US6079744A (en) Device to detect seat belt buckle status
EP1150584B1 (en) Seat belt buckle sensor
US6851503B2 (en) Seat belt tension sensor assembly
US8613470B2 (en) Seat belt system with buckle latch and tension sensor
US11124152B2 (en) Buckle assemblies for use with child seats and other personal restraint systems
US7014005B2 (en) Seat belt latch sensor assembly
JP2001224408A (ja) バックル装置
US8547217B2 (en) Belt lock with status detector
US6889408B2 (en) Buckle apparatus
JP3961920B2 (ja) バックル装置
US9663064B2 (en) Seat belt lock with hall sensor
US10441036B2 (en) Buckle device
JP4567835B2 (ja) バックル装置
JP2011098668A (ja) 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置
JP2011098667A (ja) 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置
EP2223623B1 (en) Seatbelt buckle with switch
JP3814634B2 (ja) センサー、連結装置のセンサー、バックル及びシートベルト装置
JP2004135779A (ja) バックル装置
JP2001233179A (ja) バックル装置
JP4308400B2 (ja) バックル装置
JP2004135776A (ja) バックル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061107