JP2011098668A - 状態検出装置及びそれを用いたバックル装置 - Google Patents

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陽介 小林
Yuji Inagaki
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Abstract

【課題】タングプレートがバックル本体に挿入されて保持された状態からオーバーストロークしても、この影響を考慮しなくてよい状態検出装置及びそれを用いたバックル装置を提供する。
【解決手段】バックル装置は、装置本体と、バックルスイッチ2と、を有する構成とする。また、バックルスイッチ2は、筐体であるハウジング201と、このハウジング201により直線的に移動可能に支持されるスライド部202と、スライド部202に連動して直線移動する永久磁石であるマグネット203と、スライド部202とマグネット203の間に介在する第1弾性部材としてのオーバーストローク用スプリング205と、マグネット203とハウジング201の間に介在する第2弾性部材としてのストローク用スプリング204と、マグネット203からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器としてのMRセンサ210と、を有した構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、状態検出装置及びそれを用いたバックル装置に関する。
車両には、着座した乗員の身体を安全のために拘束するシートベルト装置が設けられている。シートベルト装置のウエビング巻取装置から引き出されたウエビングは車両のセンターピラー上方に設けられたスルーアンカに形成されたスリット状の挿通孔を貫通して車両下方側へ折り返され、その先端部はウエビング巻取装置の近傍に設けられたアンカに固定される。また、アンカに固定されたウエビングの先端部と、スルーアンカでの折り返し部分との間でウエビングにはタングが設けられている。このタングのタングプレートは、バックル装置の装置本体に挿入され保持されることにより乗員の身体を拘束する。
ここで、バックル装置には、上記タングプレートが装置本体に挿入され保持されたことを検出するための状態検出装置が設けられている。この状態検出装置は、タングプレートのバックル本体内でのスライド位置状態を検出するもので、バックルスイッチと呼ばれる。例えば、バックル本体に、ホールICを有する第1及び第2スイッチ回路が実装されたプリント基板と、この第1及び第2スイッチ回路に接触又は非接触で対向するマグネットが取り付けられたスライダーとを設け、バックルにタングプレートが挿入されたときに、タングプレートに押されてスライダーがバックル内方に移動し、マグネットが第2スイッチ回路に接触又は近接した後、第1スイッチ回路に近接するとタングプレートがバックルにラッチされるよう構成されている状態検出装置を備えたバックル装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このバックル装置によれば、タングプレートをバックル本体に挿入する前の状態から挿入中でラッチ前の状態を経て、ラッチ後の状態までの動作やその反対の動作を確実に検出できるとされている。
特開2001−260817号公報
しかし、上記示したバックル装置は、タングプレートがバックル本体に挿入されて保持された状態からオーバーストロークすると、マグネットのスライド量が大きくなり、出力の反転や磁束密度の低下が懸念される。このため、マグネットのサイズを大きく設定しておかなければならないという問題があり、バックル装置の小型、軽量化に制限があるという問題があった。
従って、本発明の目的は、タングプレートがバックル本体に挿入されて保持された状態からオーバーストロークしても、この影響を考慮しなくてよい状態検出装置及びそれを用いたバックル装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するため、筐体と、前記筐体により移動可能に支持されるスライド部と、前記スライド部に連動して移動する永久磁石と、前記スライド部と前記永久磁石の間に介在する第1弾性部材と、前記永久磁石と前記筐体の間に介在する第2弾性部材と、前記永久磁石からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器と、を有することを特徴とする状態検出装置を提供する。
[2]前記第1弾性部材の剛性は前記第2弾性部材の剛性より大であることを特徴とする上記、[1]に記載の状態検出装置であってもよい。
[3]前記筐体は、前記スライド部に連動して移動する前記永久磁石の停止位置を規定する当接部を有することを特徴とする上記[1]に記載の状態検出装置であってもよい。
[4]本発明は、上記目的を達成するため、車両のシートベルト装置のウエビングに設けられたタングプレートの挿入及び保持が可能な装置本体と、前記装置本体内に載置される上記[1]から[3]のいずれかの状態検出装置と、を有することを特徴とするバックル装置を提供する。
[5]また、本発明は、上記目的を達成するため、車両のシートベルト装置のウエビングに設けられたタングプレートの挿入及び保持が可能な装置本体と、前記装置本体において移動可能に支持されるスライド部と、前記スライド部に連動して移動する永久磁石と、前記スライド部と前記永久磁石の間に介在する第1弾性部材と、前記永久磁石と前記装置本体の間に介在する第2弾性部材と、前記スライド部と前記装置本体の間に介在する第3弾性部材と、前記永久磁石からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器と、を有することを特徴とするバックル装置を提供する。
[6]前記第3弾性部材の剛性は、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材の剛性より大であることを特徴とする上記[5]に記載の状態検出装置であってもよい。
[7]また、前記筐体は、前記スライド部に連動して移動する前記永久磁石の停止位置を規定する当接部を有することを特徴とする上記[5]に記載のバックル装置であってもよい。
本発明の一形態によれば、タングプレートがバックル本体に挿入されて保持された状態からオーバーストロークしても、この影響を考慮しなくてよい状態検出装置及びそれを用いたバックル装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るバックル装置の分解斜視図である。 図2は、タングプレートがバックル本体に挿入される前の状態を示すバックル装置の断面図である。 図3(a)は、タングプレートがバックル本体に挿入される前の状態を示す状態検出装置の断面図であり、(b)は、タングプレートがバックル本体に挿入され、マグネットがロック位置までスライドした状態を示す状態検出装置の断面図であり、(c)は、スライド部がオーバーストロークした状態を示す状態検出装置の断面図である。 図4は、タングプレートがバックル本体に挿入された後の状態を示すバックル装置の断面図である。 図5は、磁場の向きとMRセンサの出力値との関係を示す図である。 図6は、マグネットのスライド量Sと出力電圧Vの関係を示す特性図である。
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るバックル装置1の分解斜視図である。バックル装置1は、車両のシートベルト装置のウエビングに設けられたタングプレート130の挿入及び保持が可能な装置本体と、この装置本体内に配置され、スライド位置の状態を検出する状態検出装置としてのバックルスイッチ2と、を有する。バックルスイッチ2は、筐体であるハウジング201と、このハウジング201により移動可能に支持されるスライド部202と、スライド部202に連動して移動する永久磁石であるマグネット203と、スライド部202とマグネット203の間に介在する第1弾性部材としてのオーバーストローク用スプリング205と、マグネット203とハウジング201の間に介在する第2弾性部材としてのストローク用スプリング204と、マグネット203からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器としてのMRセンサ210と、を有して構成されている。
図2は、タングプレートがバックル本体に挿入される前の状態を示すバックル装置1の断面図である。バックル装置1は装置本体を構成するケース14を備えている。ケース14は長手方向両端が開口した箱形の筒状部材とされており、その長手方向一端側の開口はアンカ挿入口16とされ、長手方向他端側の開口はタング挿入口18とされている。また、ケース14の内側にはケースと共に装置本体を構成するベース20が収容されている。
図1及び図2に示されるように、ベース20はケース14の長手方向に沿って長手とされた平板状の底板22を備えている。底板22の長手方向一端側にはアンカ部材としての略板状のアンカプレート24が重ね合わされており、図示しないリベットにより底板22とアンカプレート24とが機械的に連結されている。アンカプレート24はその他端側が車両の座席の側方で車体(図示省略)に固定されており、これによりバックル装置1が車両に取り付けられている。
一方、底板22の幅方向両端部からは底板22の厚さ方向に側壁32が立設されており、側壁32の間には移動体としてのイジェクタ34が配置されている。イジェクタ34の一部は底板22に形成されたガイド孔36に係合しており、ガイド孔36に沿って底板22の長手方向に所定の範囲だけスライド可能とされている。このイジェクタ34は、第3弾性部材としてのイジェクタ用スプリング206を介してハウジング201側から底板22の長手方向他端側へ付勢されている。
また、底板22には、バックルスイッチ2が取り付けられ、図2に示すように、ハウジング201の開口部側に位置するスライド部202の端面はイジェクタ34の押圧突起部34aと当接した状態で取り付けられている。従って、イジェクタ34は、ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206により底板22の長手方向他端側へ付勢されている。
図3(a)は、タングプレート130がバックル本体に挿入される前の状態を示すバックルスイッチ2の断面図である。本バックル装置1は状態検出装置としてのバックルスイッチ2を備えている。バックルスイッチ2は、筐体としてのハウジング201と、このハウジング201により直線的に移動可能に支持されるスライド部202と、スライド部202に連動して直線移動する永久磁石であるマグネット203と、スライド部202とマグネット203の間に介在する第1弾性部材としてのオーバーストローク用スプリング205、マグネット203とハウジング201の間に介在する第2弾性部材としてのストローク用スプリング204、マグネット203からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器としてのMRセンサ210、を有して構成されている。
ハウジング201は、例えば、樹脂等の非磁性材料により形成される。一端に開口部201aを有する円筒、角筒等の筒形状であって、内空部に、スライド部202及びマグネット203をスライド可能に収容する。マグネット203とハウジング201の底部201bとの間にはストローク用スプリング204が伸長状態で配置されると共に、マグネット203とスライド部202との間にはオーバストローク用スプリング205が伸長状態で配置されている。
このハウジング201は、後述するタングプレート130がバックル装置1内に挿入されて保持されたときに、マグネット203が上記した内空部の底部201b方向にスライドして移動して当接する当接部としての当接面201cが設けられている。当接面201cは、タングプレート130がバックル装置1内に挿入されて保持されたときのマグネット203の停止位置を規定する。従って、タングプレート130の挿入によりスライド部202がオーバーストロークしてもマグネット203がオーバーストロークすることがない。
ここで、ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205、及び、イジェクタ用スプリング206は、共にコイルスプリングであり、それらのバネ定数K、K、Kは、例えば、K<K<<Kの条件を満たすように形成されている。尚、近傍にマグネット203が配置されることから、オーステナイト系ステンレス等の非磁性材料を使用するのが好ましい。また、上記したコイルスプリング以外にゴム等の弾性部材を使用することも可能である。
タングプレート130がバックル装置1内に挿入され、マグネット203の端部が当接面201cに当接するまで(スライド量=L)は、イジェクタ用スプリング206が圧縮されると共に、ストローク用スプリング204及びオーバーストローク用スプリング205が圧縮される。上述のように、これらのバネ定数はK<K<<Kに設定されているので、タングプレート挿入時の操作力はバネ定数Kが支配的であり、操作感は従来と変わらない。また、マグネット203の端部が当接面201cに当接した後は、スライド部202のオーバーストローク(スライド部202のスライド量>L)によりオーバーストローク用スプリング205のみが圧縮される。
マグネット203は、フェライト、希土類、ネオジウム系等の種々の永久磁石が使用可能である。また、その外周は樹脂モールドにより被覆することができる。このマグネット203は、タングプレート130の移動を検知するため、タングプレート130、スライド部202の移動に連動したマグネット203の磁界変化により、近傍に配置される磁気検出器に磁束密度の変化を与える。着磁方向は、スライド方向又はこれと直交する方向のどちらでも使用可能であるが、本実施の形態では、図3(a)に示すように、スライド方向、すなわち、左右方向に着磁方向が設定されている。
タングプレート130がバックル装置1内に挿入されてマグネット203の端部が当接面201cに当接するまでをバックル装着動作とし、それ以上の挿入をオーバーストローク分とすれば、上記当接する位置に対応してMRセンサ210が実装される。
MRセンサ210は、磁場の向きの変化、あるいは、磁束密度の変化を検出するものである。このMRセンサ210は、MRセンサを構成する抵抗チップの面方向の磁場の変化により抵抗値が変化する。従って、図1〜3等に示すように、MRセンサ210が基板211に実装された状態で、マグネット203の磁束がMRセンサ210の内部の抵抗チップを主に面方向に横切るように、基板を立てた状態で配置されている。
このMRセンサ210とマグネット203の位置関係は、図2及び図4に示される。図2に示すように、タングプレート130がバックル装置1内に挿入される前、すなわち、スライド部202がハウジング201の開口部201a側に位置するときは、マグネット203の一端部(N極)の略下方にMRセンサ210が位置するように配置されている。一方、タングプレート130がバックル装置1内に挿入されてバックル装着動作が完了した状態、すなわち、マグネット203がハウジング201内の当接面201cに当接した状態では、図4に示すように、マグネット203の他端部(S極)の略下方にMRセンサ210が位置する。
図5は、磁場の向きとMRセンサの出力値との関係を示す図である。上記したような位置関係でMRセンサ210が配置されると、バックル非装着時には、図3(a)に示すように、MRセンサ210に対して磁場が左方斜め下に向き、センサ出力は最小値となっている。一方、タングプレート130がバックル装置1内に挿入されたバックル装着時には、MRセンサ210に対して磁場が左方斜め上に向き、MRセンサの出力は最大値を呈する。これにより、MRセンサ210の出力電圧を、例えば、最小値から最大値まで変化させることが可能となり、スライド位置の状態、すなわち、バックル装着およびバックル非装着を精度よく判別することが可能となる。
尚、MRセンサ以外でも、例えば、GMR(Giant Magneto Resistance:巨大磁気抵抗効果素子)が磁気検出器として使用できる。このMRセンサ210は、図2等に示すように、基板211に実装された状態で、ケース14に取り付けられるが、MRセンサ210は、ケース14以外に、例えば、底板22に取り付けられてもよい。また、バックルスイッチ2のハウジング201に取り付けられてもよく、この場合には、ハウジング201に検出対象であるマグネット203と検出器であるMRセンサ210を備え、これのみで完成した検出器ユニットを構成することができる。
ここで、図1に示されるように、上記した側壁32の間には底板22の長手方向他端側からタングプレート130が挿入される。タングプレート130は金属板材により形成された基部132を備えている。基部132にはタングプレート130が側壁32の間に挿入された状態で側壁32の対向方向に沿って長手となるスリット孔134が形成されており、長尺帯状のウエビングベルト140の長手方向中間部が挿通される。
ウエビングベルト140はその基端部が図示しないウエビング巻取装置の巻取軸に係止されており、ウエビングベルト140を巻き取る方向へ巻取軸を付勢するための渦巻きコイルばね等の巻取軸付勢手段の収納付勢力がウエビングベルト140に作用している。
また、基部132には挿入板部136が形成されている。挿入板部136は幅寸法が側壁32の間隔よりも小さく、実際にはタングプレート130のうち、挿入板部136が側壁32の間に挿入されることになる(図4参照)。
挿入板部136には厚さ方向に貫通した貫通孔138が形成されており、挿入板部136が側壁32の間で底板22の長手方向一端側の所定位置に達した状態では、後述するラッチ50の係合片58が貫通可能となり、貫通孔138に係合片58が貫通することで、バックル装置1からのタングプレート130の抜き出しが規制されるようになっている。
一方、図1、図2及び図4に示されるように、バックル装置1はラッチ50を備えている。ラッチ50は基部52を備えている。ラッチ50の姿勢にもよるが、基部52は概ね両側壁32の対向方向に沿って長手方向で、底板22の長手方向に沿って厚さ方向とされた平板状に形成されており、その長手方向両端部は両側壁32に形成された支持部としての支持孔54に入り込んでいる。基部52(すなわち、ラッチ50)は支持孔54の内周部に干渉されるまで基部52の長手方向を軸方向として所定角度回動可能に支持されている。
また、基部52の長手方向中間部側の幅方向一端からは、基部52の幅方向一方へ向けて平板状の連結部56が延出されており、更に、基部52とは反対側の連結部56から、底板22側へ向けて係合片58が延出されている。
係合片58の先端部58aは、底板22に形成された貫通孔60に対応しており、ラッチ50が変位することによって、図4に示されるように、係合片58が貫通孔60に入り込むことができる。
図1、図2及び図4に示されるように、ラッチ50の係合片58の先端部に対応して上述したイジェクタ34の厚さ方向一方(底板22とは反対側)の面には、載置片62が一体的に設けられている。イジェクタ34には、上述のように、バックルスイッチ2のストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206からの付勢力が作用している。
ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206からの付勢力以外の外力が作用していない状態での到達位置にイジェクタ34が位置している状態で、底板22の厚さ方向に沿って係合片58の先端部と対向するように載置片62が設けられている。図4に示すように、係合片58の先端部との対向状態で載置片62は係合片58の先端部に干渉して底板22へ接近する方向への係合片58の移動(すなわち、ラッチ50の移動)を規制する。
また、基部52の長手方向両端側からはストッパ64が延出されている。ストッパ64は、先端側がストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206の付勢力に抗したイジェクタ34のスライド軌跡上に位置するように形成されており、ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206の付勢力に抗してイジェクタ34が所定距離スライドするとイジェクタ34がストッパ64に当接する。
さらに、ラッチ50の連結部56を介してベース20の底板22とは反対側にはロック部材70が配置されている。ロック部材70は基部72を備えている。基部72は両側壁32の対向方向に沿って長手方向とされた略角棒状とされている。
基部72の両端部は両側壁32に形成された係合孔74に入り込んでいる。係合孔74は貫通孔60よりも側壁32の長手方向他端側に形成されており、基部72は自らの長手方向を軸周りに回動可能に側壁32に支持されている。基部72の長手方向両端側には一対の略扇状のロック片76が形成されている。ロック片76は連結部56(ラッチ50)の幅方向両端部から延出された当接片78に対応しており、ロック片76は当接片78に当接している。
また、基部72の長手方向中間部には当接部80が形成されている。当接部80は、ラッチ50の係合片58が底板22から離間した状態で係合片58に当接する。
一方、バックル装置1は解除手段としての解除ボタン90を備えている。解除ボタン90は操作用の押圧部92を備えている。押圧部92は押圧面が底板22の長手方向他端側へ向いた板状で、両側壁32の対向方向に沿って長手方向とされている。
押圧部92の長手方向両端近傍からは底板22の長手方向一端側へ向けて側壁94が延出されている。これらの側壁94は上述した側壁32の対向方向に沿って互いに対向していると共に、底板22とは反対側の端部が上壁96により連結され、全体的には底板22へ向けて開口した凹形状とされている。
両側壁94の押圧部92とは反対側の端部からは、それぞれアーム98が側壁94の対向方向に沿って互いに対向するように延出されている。両アーム98の先端部には、他方のアーム98へ向けて係合突起100が形成されており、側壁32に形成されたガイド孔102に入り込んでいる。ガイド孔102は底板22の長手方向に沿って長手の長孔とされている。係合突起100はガイド孔102の内周部によって底板22の長手方向に沿って所定範囲変位可能とされており、これにより、ガイド孔102によって解除ボタン90の移動方向が底板22の長手方向に規制されている。
また、押圧部92とロック部材70との間には、ストッパ110が配置されている。ストッパ110は、側壁94の対向方向に沿って長手方向とされた板状の基部112を備えている。基部112の長手方向両端側には、基部112の長手方向に沿ってみた場合に底板22へ向けて開口した凹形状の一対の係合片114が形成されており、これらの係合片114が上述したロック部材70の基部72に係合することでストッパ110がロック部材70に支持されている。
さらに、ストッパ110の両係合片114の近傍には、上述した解除ボタン90の係合突起100へ干渉可能に干渉部116が形成されている。
また、ストッパ110と解除ボタン90の押圧部92との間には、圧縮コイルスプリング118が配置されており、その一端は押圧部92の押圧面とは反対側へ当接している。これに対して圧縮コイルスプリング118の他端はストッパ110の基部112に当接しており、これによって、ストッパ110を押圧部92から離間させる方向へ付勢している。
本バックル装置1では図2に示されるタング抜取状態でタングプレート130の挿入板部136をケース14のタング挿入口18から挿入すると、図3(a)、図4に示されるように、挿入板部136の先端部がイジェクタ34の端部に当接して押圧し、ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206の付勢力に抗してイジェクタ34を底板22の長手方向一端側へスライドさせる。
イジェクタ34が底板22の長手方向一端側へ所定量スライドすると、イジェクタ34の載置片62とラッチ50の係合片58との対向状態が解除されると共に、イジェクタ34がラッチ50のストッパ64を押圧して、ラッチ50を回動させる。
これにより、係合片58の先端部が底板22へ接近移動する。また、この状態では、挿入板部136の貫通孔138と、底板22に形成された貫通孔60とが重なり合う。したがって、この状態では図4に示されるように、回動した係合片58が挿入板部136の貫通孔138と底板22の貫通孔60を貫通する。
また、ラッチ50が回動することで、ラッチ50の係合片58とロック部材70の当接部80との当接状態が解除される。ここで、ロック片76はストッパ110を介して圧縮コイルスプリング118の付勢力を受けるため、ラッチ50の回動に連動するように圧縮コイルスプリング118の付勢力でロック部材70が回動し、ロック片76がラッチ50の当接片78に当接する。このため、係合片58が底板22から離間する方向へのラッチ50の回動が規制され、タングプレート130がバックル装置1内に保持され、バックル装着状態となる。
この、バックル装着状態においては、図3(b)に示されるように、マグネット203がオーバーストローク用スプリング205及びスライド部202を介してイジェクタ34から押圧力を受ける。これにより、マグネット203の端部が当接面201cに当接した状態となる。さらに、図3(c)に示されるように、タングプレート130が挿入方向に押圧されると、オーバーストローク用スプリング205が圧縮されてスライド部202が右方にオーバーストロークするが、マグネット203の位置は当接面201cに当接した状態で変化しない。
(本発明の実施の形態の効果)
図6は、マグネット203のスライド量Sと出力電圧Vの関係を示す特性図である。図3(a)に示すバックル非装着時には、図3(a)に示すように、MRセンサ210に対して磁場が左方斜め下に向き、センサ出力は最小値である。これに対して、図3(b)に示すバックル装着時には、マグネット203のスライド量は図6で示したLとなり、MRセンサ210に対して磁場が左方斜め上に向くのでMRセンサの出力は最大値となる。しかし、図3(c)に示すオーバーストローク時でも、マグネット203の位置は変化せずにマグネット203のスライド量はLのままであり、出力電圧Vはバックル装着時と同じである。従って、バックル非装着時からバックル装着時での出力電圧Vは、最小値から最大値まで変化し、閾値Vthを適切に設定することにより、容易に精度よく出力変化を検出できるので、確実にバックル装着、非装着を判別することが可能となる。また、タングプレート130がさらに押し込まれたオーバーストローク時でも、MRセンサ210の出力電圧Vは低下しないので、マグネットサイズを大きな値に設定する必要がなく、小型で検出精度に優れた状態検出装置及びそれを用いたバックル装置が可能となる。さらに、タングプレート130がバックル装置1内に挿入されてマグネット203の端部が当接面201cに当接するまでのバックル装着、解除動作においては、ストローク用スプリング204、オーバーストローク用スプリング205及びイジェクタ用スプリング206のそれぞれのバネ定数をK<K<<Kに設定しているので、タングプレート130に作用する操作力はバネ定数Kが支配的であり、従来と同様の良好な操作感が得られる。
尚、本発明の実施の形態は、上記示した形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、MRセンサ210を2箇所以上に配置することができる。また、MRセンサ210が実装された基板211を水平に配置しても、マグネット203のスライド変化による磁束密度の変化を検出することができ、同様にバックル装着、非装着を判別することが可能である。
1…バックル装置、2…バックルスイッチ、14…ケース、16…アンカ挿入口、18…タング挿入口、20…ベース、22…底板、24…アンカプレート、32…側壁、34…イジェクタ、34a…押圧突起部、36…ガイド孔、50…ラッチ、52…基部、54…支持孔、56…連結部、58…係合片、58a…先端部、60…貫通孔、62…載置片、64…ストッパ、70…ロック部材、72…基部、74…係合孔、76…ロック片、78…当接片、80…当接部、90…解除ボタン、92…押圧部、94…側壁、96…上壁、98…アーム、100…係合突起、102…ガイド孔、110…ストッパ、112…基部、114…係合片、116…干渉部、118…圧縮コイルスプリング、130…タングプレート、132…基部、134…スリット孔、136…挿入板部、138…貫通孔、140…ウエビングベルト、201…ハウジング、201a…開口部、201b…底部、201c…当接面、202…スライド部、203…マグネット、204…ストローク用スプリング、205…オーバーストローク用スプリング、206…イジェクタ用スプリング、210…MRセンサ、211…基板

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体により移動可能に支持されるスライド部と、
    前記スライド部に連動して移動する永久磁石と、
    前記スライド部と前記永久磁石の間に介在する第1弾性部材と、
    前記永久磁石と前記筐体の間に介在する第2弾性部材と、
    前記永久磁石からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器と、
    を有することを特徴とする状態検出装置。
  2. 前記第1弾性部材の剛性は、前記第2弾性部材の剛性より大であることを特徴とする請求項1に記載の状態検出装置。
  3. 前記筐体は、前記スライド部に連動して移動する前記永久磁石の停止位置を規定する当接部を有することを特徴とする請求項1に記載の状態検出装置。
  4. 車両のシートベルト装置のウエビングに設けられたタングプレートの挿入及び保持が可能な装置本体と、
    前記装置本体内に載置される請求項1から3のいずれかの状態検出装置と、
    を有することを特徴とするバックル装置。
  5. 車両のシートベルト装置のウエビングに設けられたタングプレートの挿入及び保持が可能な装置本体と、
    前記装置本体において移動可能に支持されるスライド部と、
    前記スライド部に連動して移動する永久磁石と、
    前記スライド部と前記永久磁石の間に介在する第1弾性部材と、
    前記永久磁石と前記装置本体の間に介在する第2弾性部材と、
    前記スライド部と前記装置本体の間に介在する第3弾性部材と、
    前記永久磁石からの磁束密度の変化を検出する磁気検出器と、
    を有することを特徴とするバックル装置。
  6. 前記第3弾性部材の剛性は、前記第1弾性部材および前記第2弾性部材の剛性より大であることを特徴とする請求項5に記載の状態検出装置。
  7. 前記筐体は、前記スライド部に連動して移動する前記永久磁石の停止位置を規定する当接部を有することを特徴とする請求項5に記載のバックル装置。

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