JPH11180250A - シートベルト装着検出装置 - Google Patents

シートベルト装着検出装置

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JPH11180250A
JPH11180250A JP9351729A JP35172997A JPH11180250A JP H11180250 A JPH11180250 A JP H11180250A JP 9351729 A JP9351729 A JP 9351729A JP 35172997 A JP35172997 A JP 35172997A JP H11180250 A JPH11180250 A JP H11180250A
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JP
Japan
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magnetic field
sensor coil
seat belt
tongue
coil
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JP9351729A
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Kouichi Yamanoue
耕一 山野上
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Naldec Corp
Original Assignee
Naldec Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シートベルトの装着状態を誤検出することな
く検出する。 【解決手段】 車輛等のシートベルトのタング11がバ
ックル20に装着されたか否かを電気的に検出するシー
トベルト装着検出装置において、磁界を制御する磁界制
御手段と、バックル20内に所定の磁界を発生させる磁
界発生手段と、磁界発生手段により発生された磁界の、
前記タング11の前記バックル20内部への挿入による
変化を検出するセンサ手段とを具備する。この構成によ
り、シートベルトの装着状態を非接触で検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等に
用いられるシートベルトの装着・非装着の状態を電気的
に検出するシートベルト装着検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】SRSエア・バック・システムにおいて
は、シートベルトの装着の有無を検出して、検出結果に
応じてエアバックの起爆強度を変化させている。従っ
て、シートベルトの装着の有無の検出精度は高いものが
要求される。一方、従来この種のシートベルト装着検出
装置には、図1に示す如き構成を取っている。即ち、図
1は、乗員保護装置たるシートベルト装置とシートベル
ト装着検出装置とが示されている。
【0003】図1に於いて、シートベルト装着装置は、
ベルトと、ベルト装着金具(以下、「タング」と言う)
と、ベルト固定側部材(以下、「バックル」と言う)と
から構成される。また、シートベルト装着検出装置は、
バックル内部に設けられタングの挿入方向に移動可能な
摺動接点と、かかる摺動接点が所定の位置まで移動した
時に電気的に接触可能となした導電性金属材料より成る
電極とを備え、該摺動接点と電極の導通状態によってベ
ルト装着を検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシートベル
ト装着検出装置は、前述の如く、摺動接点により該接点
における導通状態、即ち、電気抵抗値が概ね0であるこ
とをもって、タングがバックルに挿入されていることを
検出していた。しかしながら、かかる構成の電気接点方
式は、接点と電極間の機械的な接触圧力が不安定である
こと、接点部材において非導電性酸化膜が形成され易い
こと、また、外的振動等によって接触状態が不安定にな
ること、等により、接触不良を起こす可能性が高い。加
えて、バックルのタング挿入部位が外部に向かって開口
しており、自動車の車室内に存在する埃、ゴミ、また場
合によっては水等が進入する事がある為、前記接触不良
となり、誤検出の可能性を助長するのである。
【0005】従って、シートベルト装着時にもかかわら
ず、検出装置からは、シートベルトの装着無しが出力さ
れることもあって、それに伴いSRSエアバックシステ
ムが誤った制御をされる可能性がある。そので、本発明
は、上記従来技術の問題に鑑みて、電気・機械的な接触
部位を持たない、すなわち非接触式のシートベルト装着
の検出装置を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点に鑑み、本発
明の、車輌等のシートベルトのタングがバックルに装着
されたか否かを電気的に検出するシートベルト装着検出
装置は、磁界を制御する磁界制御手段と、前記バックル
内に所定の磁界を発生させる磁界発生手段と、前記磁界
発生手段により発生された磁界の、前記タングの前記バ
ックル内部への挿入による変化を検出するセンサ手段と
を具備することを特徴とする。
【0007】本発明の磁界制御手段は、磁界を通し訳す
る場合にも、通りにくくする場合にも適用可能である。
具体的には、本発明の好適な一態様である請求項2およ
び3に拠れば、前記磁界制御手段が透磁率の高い金属材
料で構成される場合には、前記センサ手段は、前記タン
グがバックル内に挿入されたときに、前記磁界発生手段
により発生された磁界の強度が前記磁界制御手段により
大きくなったことを検出すること特徴とする。反対に、
透磁率の低い材料で構成された場合には、前記センサ手
段は、前記タングがバックル内に挿入されたときに、前
記磁界発生手段により発生された磁界の前記センサ手段
近傍の強度が前記磁界制御手段により小さくなったこと
を検出すること特徴とする。
【0008】本発明の好適な一態様である請求項4に拠
れば、前記磁界発生手段は交番磁界を発生する。本発明
の好適な一態様である請求項5に拠れば、前記磁界発生
手段は磁界発生コイルを具備する。センサ手段との一体
整形が可能となる。センサ手段も種々いろいろのものが
適用可能であるが、本発明の好適な一態様である請求項
6に拠れば、前記センサ手段は所定巻き数のコイルであ
る。
【0009】前記センサ手段がタングの挿入方向上の平
面内に於いて配置された2つのセンサコイルである場合
には、そのセンサコイルの配置は特徴的となる。即ち、
本発明の好適な一態様である請求項7に拠れば、これら
センサコイルは、タングを挿入するためのバックル開口
から、より遠い位置に設けられた第1のセンサコイル
と、より近い位置に設けられた第3のセンサコイルであ
る。
【0010】前記磁界制御手段は透磁率の高い金属材料
で構成され、また前記センサ手段が2つのセンサコイル
である場合には、そのセンサコイルの配置は特徴的とな
る。即ち、本発明の好適な一態様である請求項8に拠れ
ば、前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイル
と前記第3のセンサコイルの間に配置され、さらに、前
記第1のセンサコイルは、前記第3のセンサコイルに比
して、前記磁界発生手段に、より近接して配置されてい
る。この配置により、タングが挿入されていない状態に
於いて、両センサコイルからの出力に差が生まれ、信号
処理が容易となる。
【0011】前記磁界制御手段は透磁率の低い金属材料
で構成され、また前記センサ手段が2つのセンサコイル
である場合には、そのセンサコイルの配置は特徴的とな
る。即ち、本発明の好適な一態様である請求項9に拠れ
ば、前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイル
と前記第3のセンサコイルの間に配置され、さらに、前
記前記第1のセンサコイルは、前記第3のセンサコイル
に比して、前記磁界発生手段に、より離間して配置され
る。
【0012】また、前記磁界制御手段が透磁率の高い金
属材料で構成される場合には、本発明の好適な一態様で
ある請求項10のように、前記磁界発生手段は、前記前
記第1のセンサコイルと前記第3のセンサコイルの中間
位置に配置され、さらに、前記第1のセンサコイルの巻
き数は前記第3のセンサコイルの巻き数よりも多く設定
することにより、請求項8または9と同じ効果を達成す
ることができる。
【0013】また、磁界制御手段が透磁率の低い金属材
料で構成される場合には、本発明の好適な一態様である
請求項11のように、前記磁界発生手段は、前記前記第
1のセンサコイルと前記第3のセンサコイルの中間位置
に配置され、さらに、前記第1のセンサコイルの巻き数
は前記第3のセンサコイルの巻き数よりも少なく設定す
るとよい。
【0014】本発明の好適な一態様である請求項12に
拠れば、前記磁界発生手段と前記第1のセンサコイルと
第3のセンサコイルとは同一平面上に形成されている。
装置構成を小型化できるセンサコイルと磁界発生手段と
のは位置関係は種々設定可能である。例えば、本発明の
好適な一態様である請求項13に拠れば、前記第1のセ
ンサコイルと第3のセンサコイルは、前記タングが挿入
される空間を介して、前記磁界発生手段とは異なる平面
上に形成されている。
【0015】センサ手段からの出力は微弱であることに
鑑みて、本発明の好適な一態様である請求項14のよう
に、センサ手段の出力信号を処理する処理回路を前記バ
ックル内に具備する事により、ノイズの混入を防ぐこと
ができる。磁界制御手段は種々の配置を若しくは構成を
取ることができる。例えば、本発明の好適な一態様であ
る請求項15に拠れば、前記磁界制御手段は前記タング
の先端部近傍の金属部分である。また、本発明の好適な
一態様である請求項16に拠れば前記磁界制御手段は、
前記タングをロックするために、前記タングが前記バッ
クル内に挿入されたときに、前記センサ手段方向に移動
する透磁性金属のロック部材である。
【0016】上記課題は他の構成の検出装置、例えば、
請求項17のように、車輌等のシートベルトの透磁性タ
ングがバックル内の空隙に挿入されたか否かを電気的に
検出するシートベルト装着検出装置であって、前記空隙
内の前記バックルの内周面に於いて、前記タングの挿入
方向に沿って離間して配置された第1のセンサコイルと
第3のセンサコイルと、交流成分を含む交流信号を発生
する第1の回路と、前記第1のセンサコイルと第3のセ
ンサコイルとの間に配置され、前記交流信号により駆動
されて交番磁界を発生する磁界発生素子と、前記第1の
センサコイルと前記第3のセンサコイルとの出力を入力
してそれらの差分信号を発生する第2の回路と、前記交
流信号と前記差分信号との位相差を検出する第3の回路
とを具備したシートベルト装着検出装置によっても達成
できる。この場合は、前記第3の回路の出力に基づい
て、前記透磁性タングが前記空隙に挿入されたか否かを
電気的に検出する。
【0017】本発明の好適な一態様である請求項18に
拠れば、前記磁界発生素子は第2のコイルである。本発
明の好適な一態様である請求項19に拠れば、前記第1
のセンサコイルは、前記タングを挿入するためのバック
ル開口から、より遠い位置に設けられ、前記第3のセン
サコイルはより近い位置に設けられたことを特徴とす
る。
【0018】本発明の好適な一態様である請求項20に
拠れば、前記磁界発生素子は、前記前記第1のセンサコ
イルと前記第3のセンサコイルの間に配置され、さら
に、前記第1のセンサコイルは、前記第3のセンサコイ
ルに比して、前記磁界発生素子に、より近接して配置さ
れている。本発明の好適な一態様である請求項21に拠
れば、前記磁界発生素子は、前記前記第1のセンサコイ
ルと前記第3のセンサコイルの間に配置され、さらに、
前記第1のセンサコイルの巻き数は前記第3のセンサコ
イルの巻き数よりも多い。
【0019】本発明の好適な一態様である請求項22に
拠れば、前記磁界発生素子と前記第1のセンサコイルと
第3のセンサコイルとは同一平面上に形成されている。
本発明の好適な一態様である請求項23に拠れば、前記
第1のセンサコイルと第3のセンサコイルは、前記タン
グが挿入される空間を介して、前記磁界発生素子とは異
なる平面上に形成されている。
【0020】本発明の好適な一態様である請求項24に
拠れば、前記第1乃至第3の回路は前記バックル内の前
記センサコイルの近傍に設けられたことを特徴とする請
求項17乃至23のいずれかに記載のシートベルト装着
検出装置。本発明の好適な一態様である請求項25に拠
れば、前記第1のセンサコイル及び第3のセンサコイル
はプリント配線板材料より成る。
【0021】本発明の好適な一態様である請求項26に
拠れば、前記第1のセンサコイル及び第3のセンサコイ
ルは互いに逆極性として直列に接続された事を特徴とす
る請求項17乃至25のいずれかに記載のシートベルト
装着検出装置。本発明の好適な一態様である請求項27
に拠れば、前記第3の回路は、位相比較のためのDタイ
プフリップフロップを有し、該フリップフロップのQ出
力端子からD入力端子の間に抵抗器が接続された事を特
徴とする。ヒステリシス特性を与えることができ、ノイ
ズに強くなる本発明の好適な一態様である請求項28に
拠れば、前記バックル内部において前記タングを固定す
るフック部材を有し、前記センサコイルはこの移動を検
出する。
【0022】本発明の目的は、複数のシートベルトが設
けられた車輌等において、個々のシートベルトの透磁性
タングがバックル内の空隙に挿入されたか否かを電気的
に検出するシートベルト装着検出装置によっても達成で
きる。即ち、請求項29のートベルト装着検出装置にお
いて、前記複数のシートベルトの各々のバックル内に
は、前記タングの挿入方向に沿って離間して配置された
第1のセンサコイルと第3のセンサコイルと、前記第1
のセンサコイルと第3のセンサコイルとの間に配置さ
れ、交流信号により駆動されて交番磁界を発生する磁界
発生素子と、前記第1のセンサコイルと前記第3のセン
サコイルとの出力を入力してそれらの差分信号を発生す
る差分検出回路とが設けられ、前記複数のシートベルト
及びバックルとは別体で離間した位置に設けられた信号
処理回路であって、交流成分を含む交流信号を発生し、
各バックルのそれぞれの磁界発生素子に供給するする第
1の回路と、前記交流信号と、各々のバックルの差分検
出回路からの差分信号との各々の位相差を検出する第3
の回路とを具備する。
【0023】これにより、前記透磁性タングが前記空隙
に挿入されたか否かを電気的に検出すると共に、前記第
1の回路と第3の回路を各々のバックルについて共通化
できる。
【0024】
【発明を実施する形態】以下、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。 〈機械的構成〉図2は、本発明の検出装置及び検出方法
が適用されたシートベルト装置を示す。
【0025】図2に於いて、10は公知の自動車用シー
トベルトであって、該ベルト10の先端にタング11が
装着されている。バックル20内には、開口部21と、
開口部21内に挿入されたタング11を固定する為の不
図示の固定装置と、シートベルト・タングが挿入された
か否かを検出する検出装置(以下、シートベルト・タン
グ検出装置と呼ぶ)100とが設けられている。
【0026】シートベルト・タング検出装置100は、
マウス開口部21を形成する部材21上に形成された、
3つのコイル101乃至103と、これらコイルを保護
するガラスエポキシ等の材料によって形成された保護膜
104と、透磁率の高い金属から形成されたタング1
1、後述の信号処理回路110等とから構成される。
尚、本検出装置100は磁界変化を検出する非接触式の
検出装置であるが、開口部21内に挿入されることによ
り磁界変化を促すタング11は、通常、鉄などの金属な
どで構成されているので、本検出装置は、実質的に、3
つのコイル101乃至103と、保護膜104と、信号
処理回路110から構成されることになる。
【0027】〈原理〉図4に、コイル101〜103の
さらに詳細な構成を示す。即ち、これらコイルは、回路
基板100の表面に公知のプリントパターンとして銅箔
のエッチング加工により形成され、個々のコイルのパタ
ーンは、図5の1000に拡大して示すように、渦巻き
状のパターンによる平面コイル形状をして成る。後述す
るように、コイル102には交流信号が印加され、コイ
ル102は交番磁界を発生する。図4及び図6に於い
て、磁束φ2はコイル102が発生する磁束を、φ1はコ
イル102が発生した磁束の一部であって、コイル10
1を鎖交する磁束を、φ3はコイル102が発生した磁
束の一部であって、コイル103を鎖交する磁束を表
す。また、図6及び図3に示すように、コイル101と
コイル102との離間距離(=l1)106は、コイル
102とコイル103との離間距離(=l3)107よ
りも短くなるように、コイル101〜103を配設して
いる。
【0028】コイル102のバックル20内部における
取り付け位置は前記タング11がバックル20の開口部
21に対して完全に挿入された時に、該タングの先端が
該コイル102の中心付近と略一致せしめる様に位置す
る構成としてある。このように、コイル102に対し
て、コイル101,コイル103を配置することによ
り、コイル101,コイル103は磁束変化を検出する
センサとして機能する。即ち、タング11がバックル内
に挿入されていないときには、図6に示すように、コイ
ル102はその周囲に対象な交番磁界を生み出すが、コ
イル102からより離間した位置に設けられたコイル1
03には、より近い位置に設けられたコイル101より
も、より少ない磁束が鎖交することになる。即ち、コイ
ル101の鎖交磁束φ1 > コイル103の鎖交磁束φ
3である。
【0029】一方、図7に示すように、タング11の長
さは、タング11がバックル内に完全に挿入されたとき
において、その先端がコイル102の直上方、少なくと
も、コイル102をほとんど覆うものの、コイル101
の上方には至らないような長さに設定されている。従っ
て、タング11がバックル内に完全に挿入されたときに
は、コイル102が発生する交番磁界のほとんどの磁力
線はタング11内を通ることとなり、従って、コイル1
01を鎖交する磁束は激減する。また、タング11内を
通る磁力線の多くはコイル103を通るので、コイル1
03を鎖交する磁束は増加する。
【0030】本シートベルト・タング装着検出装置は、
図6及び図7に示されたような、2つのセンサコイル
(101,103)に現れた磁界の分布パターンの変化
をとらえることによって、タング11が完全に装着され
たか否かを検出する。磁界の分布パターンの変化を検出
する信号処理回路110は、センサコイル101,10
3からの信号は微弱であることから、図3に示すよう
に、コイル101〜103に近いところであるところの
部材22内に設けた。図8に、信号処理回路110の構
成を示す。
【0031】〈電気回路の構成〉図8に於いて、検出回
路110は、定電圧回路(V-REG)111と、正弦波を発
振する回路(OSC)112と、電力増幅を行うバッファ1
13と、増幅器(AMP)114と、位相差検出回路(PHASE-
DET)115とを有する。定電圧回路111は、T100
を介して、図示しない車両のバッテリに接続され、直流
の定電圧をT101を介して、信号処理回路110の各
個別電子回路を形成する各回路素子に電源を供給する正
弦波発振回路112の出力は、出力端子T103を介し
て、バッファ回路112と位相検出回路115とに供給
される。バッファ回路112の出力は、コイル102に
接続されている。即ち、コイル102には電力増幅され
た正弦波が入力され、コイル102はその周りに正弦波
的に変化する交流磁界を発生する。この交流磁界は、図
7に示すように、コイル101,コイル103内部を貫
くので、コイル101,コイル103は、それぞれにお
いて誘起された交流電圧を検出する。
【0032】図8に示すように、コイル101と103
の夫々のコイル巻き線の1つの終端同士が接続され、結
果的に、これらコイル101,103は直列接続をな
す。また、コイル101の、コイル103と接続されな
い方の巻き線は増幅回路114の端子T104に、ま
た、コイル103の、コイル101と接続されない方の
巻き線は増幅回路114の端子T105に接続されてい
る。コイル102は、コイル11とコイル103の夫々
と相互結合する。図9に、コイル101,コイル103
の出力と増幅器114との接続、そして、位相差検出回
路115と、増幅器114及び発振器112との接続を
示す。
【0033】尚、図8,図9に於いて、各コイルのシン
ボルに付された黒丸(「・」)は、同じ極性の誘起電圧
が検出される端子を示す。図10に位相検出回路115
の詳細な構成を示す。即ち、位相検出回路115は、発
振回路112からの正弦波信号(基準となる位相を表
す)をT200において入力するD型フリップ・フロッ
プ201(例えば東芝製TC4013BP)と、波形整
形回路(SHAPER)202と、各種抵抗とにより構成され
る。フリップ・フロップ201のQ出力端子(T20
3)とD入力端子(T202)との間は抵抗R203に
より接続されている。また、フリップ・フロップ201
のD入力端子T202は、抵抗R202を介して、増幅
回路114の出力側に接続される。
【0034】波形整形回路202は、発振器112から
の正弦波信号(T103)を、その位相を90度遅らせ
て、さらに矩形波に変換してフリップ・フロップ201
のクロック入力端子(T200)に入力する。このクロ
ック信号を図11のcに示す。T103)の位相を90
度遅らせることの意義は後述する。一方、図8及び図9
に於いて、増幅器114は、コイル101が発生する誘
起電圧e1(後述)とコイル103が誘起する電圧e
3(後述)との差分を増幅する。後述するように、この
差分信号も交流信号であり、タング11がバックル内に
挿入されたか否かを反映する。増幅された出力信号は位
相検出回路115に入力される。
【0035】図8及び図9に於いて、位相検出回路11
5は、上記差分交流信号と、発振器112が発生した基
準正弦波信号の位相を比較して、位相差があるか否かを
判定する。検出回路115の出力は、タング11がバッ
クル内に完全に挿入されたか否かを示す信号となる。 〈動作説明〉以下、上記構成の信号回路110の動作を
各図に従って説明する。
【0036】定電圧回路111には、図示しない車両の
IGスイッチを介して略12Vの直流電圧がT100に
供給される。定電圧回路111は公知のシリーズレギュ
レータ方式により5Vで安定化した電圧をT101から
出力して各回路素子に必要な電源を供給する。発振回路
112の出力T103は、図11に示す如く、約400
KHzで5V ppの正弦波信号である。この正弦波信号
は、位相検出回路115とバッファ回路112とに入力
される。
【0037】バッファ113は正弦波信号を電力増幅し
て、その交流信号をコイル102の巻き始めに印加す
る。コイル102の他端は回路基板100の基準電位
(GND)に接続されている。これによって、コイル1
02から磁束φ2が発生する。図2に示す様に、タング
11がバックル20に対して完全に挿入されていない状
況においては、前述したように、磁束φ1とφ3の大きさ
は、コイル101の鎖交磁束φ1 > コイル103の鎖
交磁束φ3となる(図6参照)。従って、鎖交磁束φ1
よって発生するコイル101の誘導起電圧e1の方が、
鎖交磁束φ3によって発生するコイル103の誘導起電
圧e 3よりも大きくなる。
【0038】誘導起電圧e1 > 誘導起電圧e3 また、コイル101の誘導起電圧e1は、その巻き方向
に従って、発振回路112の出力信号と同相となり、ま
たコイル103の誘導起電圧e3の位相は発生回路11
2の出力信号と逆相になるのであるから、増幅回路11
4の入力信号(=e1−e3)は、端子T105側を基準
にしてみると、図11のaに示す如く、発振回路112
の出力信号T103と同位相になる。
【0039】一方、図8に於いて説明したように、タン
グ11がバックル20に対して完全に挿入された場合に
おいては、タング11が磁性体(或いは、透磁率の高い
金属)であることから、開口部21内の空間の磁気抵抗
が減少し、コイル102の発生する磁束φ2の多くは該
磁性体内部を通ってコイル103側に多くが向かう。即
ち、離間距離l1,l3の差異による影響は消え、多くの
磁力線はコイル103側を通るようになる。従って鎖交
磁束φ1、φ3は φ1<φ3 となる。このために、前記増幅回路114の入力端子T
104における差分信号の位相は、図11のbに示す如
く、発振回路112の出力信号T103と逆位相にな
る。さらに増幅回路は上記入力信号T104の信号を所
定倍率で増幅した後、略5(Vpp)の正弦波信号として
端子T106より出力する。
【0040】図10のフリップ・フロップ201は、上
記増幅器114からの出力信号(差分信号)に対する、
基準正弦波信号との位相差を検出する。以下に、フリッ
プ・フロップ201の動作を詳細に説明する。図12
は、フリップ・フロップ201のクロック端子に入力さ
れるクロック信号T200(図中、dで示す)に対し
て、増幅器114からの信号T106の位相の変化に追
随したD入力(T202)の変化(図中、e、f,g,
hで表す)の変化を示す。
【0041】図12に於いて、Vthは、フリップ・フロ
ップ201が、そのD端子に入力される信号に基づいて
セットされるかまたはリセットされるかを区別する閾値
である。即ち、フリップ・フロップ201はD型である
ので、クロック入力T200のリーディングエッジで、
D入力がVthよりも高い場合にはセット状態(Q出力は
“1”)になり、低い場合にはリセット状態(Q出力は
“0”)になる。
【0042】フリップ・フロップ201のQ出力がハイ
(即ち、フリップ・フロップ201がセット)である状
態を、シートベルト・タング11が未挿入であると判定
されたとし、反対に、ロー(即ち、フリップ・フロップ
201がリセット)である状態を、シートベルト・タン
グ11が挿入であると判定されたと定義する。従って、
タング11がバックル20に挿入されない状態では、ク
ロック信号T200のリーディングエッジでは、フリッ
プ・フロップ201のD入力T202は、図12のeに
示すように、閾値Vthよりも大きくなっているので、フ
リップ・フロップ201はセットされたままで、検出結
果はタングは未挿入と判定される。
【0043】シートベルト・タング11が挿入されてコ
イル103の近傍に近接すると、信号T202は図12
のfのようになる。この場合でも、クロック信号T20
0の各リーディングエッジでは、D入力T202は、図
12のfに示すように、閾値Vthよりも大きいので、フ
リップ・フロップ201はセットされたままで、検出結
果はタングは未挿入と判定される。換言すれば、閾値V
thはこのような結果を得るように設定される。
【0044】シートベルト・タング11がさらに挿入さ
れると、タング11はコイル103の上方に位置するよ
うになる。このとき、信号T202は図12のgのよう
になり、クロック信号T200の各リーディングエッジ
では、D入力T202は閾値Vthと同じか、それ未満と
なる。このために、フリップ・フロップ201はリセッ
トされ、検出結果はタングは挿入と判定される。
【0045】位相差検出回路115はヒステリシス特性
を有するように構成されている。このために、フリップ
・フロップ201のQ出力とD入力とは抵抗R203で
接続され、D入力であるT202信号が、Q出力である
信号T203の値の影響を受けるように構成されてい
る。ここで、上記閾値Vthは、フリップ・フロップ20
1がリセットしているときにおいて、フリップ・フロッ
プ201がセット状態に反転する時の、フリップ・フロ
ップ201のD入力に対する閾値電圧として設定された
ものである。このような閾値Vthを用いて、フリップ・
フロップ201が前もってセットしているときには、端
子T202に於いて、フリップ・フロップ201がリセ
ットされているときに比して高めにバイアスされるの
で、フリップ・フロップ201は、一旦リセットされる
と、同じD入力に対してセットされにくくなる。
【0046】図12に於いて、フリップ・フロップ20
1がリセットされると、シートベルト・タング11が全
く動かなくとも、信号T202は、上記バイアスの変化
のために、gの状態からhの状態に移行する。すると、
閾値が相対的に上がったことと同じ効果が生まれ、この
ために、信号T202に若干の変動があっても、フリッ
プ・フロップ201はセットされにくくなる。
【0047】以上のようにして、回路115は図13の
ようなヒステリシス特性を有する。 〈実施形態の効果〉以上の様に構成して、本発明のシー
トベルト装着検出装置は電気的・機械的接触部を具備す
る事無く、シートベルトのバックルにタングが挿入され
た事を検出して”L”レベルの電気信号を出力するよう
にし、加えてタング挿入前の”H”レベル出力状態と、
タング挿入後の”L”レベル出力状態との特性にヒステ
リシスを持たせるように構成したから、振動、埃、水等
の劣悪な環境条件下においても安定して、確実にシート
ベルトの装着を検出する事が可能である。
【0048】また、高周波信号によって駆動されるコイ
ル(102)とその両端に配設した2個の検出コイル
(101,103)を直列にして得られる出力信号の位
相と、駆動信号の位相とを比較する構成としたから、1
コイルによるインダクタンス変化を電気信号に変換する
高周波近接センサ等の金属検出方式に比較して、タング
と回路基板、すなわち検出部との距離変化に対して感度
を持たない構造となり、機械的振動や、回路基盤の温度
変化等による駆動コイルの電流変化や回路素子のバラツ
キによる特性変化が少なく、正確にタングの進入方向の
位置検出が可能になるという優れた特徴がある。
【0049】加えて、上記2個の検出コイルを互いに逆
方向に接続して信号を取り出す構成であるのでバックル
の外部から印加される電磁界ノイズによる検出コイルで
の誘導起電圧は各コイルで同極性に発生する為、結果的
に相殺し、検出信号への影響が無いという特徴がある。
また、上記実施形態のシートベルト装着検出手段では、
検出素子として回路基板上に形成して成るパターンコイ
ルとしたことから、個別部品(コイル・ホール素子・フ
ォトトランジスタ等)を回路基板に半田付け実装する方
法に比べて回路基板上の素子(パターンコイル)の位置
精度が高く製造出来、従って位置検出精度が高いといっ
た利点もある。
【0050】〈変形例〉本発明はその趣旨を逸脱しない
範囲で、上記実施形態にとらわれることなく種々変形が
可能である。 〈第1変形例〉例えば、上記実施形態では、シートベル
ト・タング11が挿入されていない状態に於いて、2つ
のセンサコイル101と103間に出力差を持たせるた
めに、図6に示すように、コイル102に対するセンサ
コイル101とセンサコイル103の位置を異ならせて
いた。しかしながら、出力差を発生させるためには、例
えば、図14に示すように、センサコイル101の巻き
数n1をセンサコイル103の巻き数n3よりも小さくす
ることによって得られる。
【0051】〈第2変形例〉上記実施形態では、コイル
102は、センサコイル101,センサコイル103と
同じ面側に配置されていたが、本発明はこれに限られる
ことなく、例えば、図15に示すように、センサコイル
101とセンサコイル103とを、シートベルト・タン
グ11に関して、コイル102と反対側に配置してもよ
い。
【0052】この場合、出力差を発生するように、図1
5に示すように、 l3>l1 とする必要がある。尚、第1変形例の手法を第2変形例
に適用してもよい。 〈第3変形例〉上記実施形態、第1変形例、第3変形例
に於いては、シートベルト・タング11は透磁率の高い
金属で構成されていることを前提としていた。しかしな
がら、タング11は、剛性が高ければ、透磁率の高い金
属である必要はない。逆に、きわめて低い透磁率の金
属、例えば、アルミニュームによっても構成可能であ
る。
【0053】低透磁率の金属は逆に磁力線を排除する性
質がある。このために、シートベルト・タング11にそ
のような金属を採用した場合には、例えば、図16に示
すように、センサコイル101とセンサコイル103の
極性を実施形態とは逆に接続し、さらに、それらの配置
を、図17に示すように、 l3 < l1 とする必要がある。
【0054】このように配置すると、シートベルト・タ
ング11が挿入されていない状態では、センサコイル1
03側に多くの鎖交磁束が発生し、 e3>e1 となるが、結線を実施形態と逆にすることにより、増幅
器114からの出力は上記実施形態と同じようになる。
ここで、シートベルト・タングが挿入されると、図17
に示すように、タング11がセンサコイル103への鎖
交磁束を減少させ、センサコイル101へのそれを増加
させる方向に作用するので、シートベルト・タング11
が挿入されていく課程での信号T202の変化は上記実
施形態と全く同じになる。
【0055】尚、この第3変形例の手法は、上記第1変
形例及び第2変形例にも適用可能である。 〈第4変形例〉上記実施形態及びその変形例では、コイ
ル101,102,103及び図8に示す回路部品と
を、1つの回路基板100に実装するものとしたが、一
般的に車両1台についてシートベルトの装着箇所は2〜
5程度の複数に及ぶものである。そこで、各シートベル
トのバックル内部に本発明の回路素子をすべて実装する
必要は無く、発振回路・バッファ回路及び位相検出回
路、電源回路等の全ての回路機能は複数のシートベルト
に対して共用できるものなのである。
【0056】そこで、図18に示す如く1ヵ所に配設し
たエアバック制御ユニット(ECU)から複数のバック
ルに配線し、各バックル内部においては、第1の実施例
で示した3個のパターンコイルのみを形成せしめた基板
を内蔵した構成とする。この構成によれば、各バックル
に必要な回路基板を装着する容積が小さくて済むと共
に、共用により使用する電子部品の数が削減可能な為、
大幅に製造コストを削減する事が可能である。
【0057】〈その他の変形例〉なお、上記実施形態及
び第1変形例乃至第4変形例では、バックルに挿入する
タングの先端位置において、該タングの挿入量を検出す
る構成としたが、本発明の目的であるシートベルトの装
着検出に関しては以上の構成に限られる事無く、例え
ば、図19に示す如くバックル内においてタングをロッ
クするために下降する公知のフックの位置を検出するよ
うに変形しても良い。
【0058】また、本発明で用いた各部の電気回路要
素、例えば発振回路は正弦波発振回路に限る事無く、矩
形波その他でも良く、加えて増幅回路においては、公知
の狭帯域フィルター等を備える事も考えられる。次に、
本発明のシートベルト装着検出装置で用いた回路基板上
のパターンコイル、及び信号検出回路方式は当該発明の
最終目的であるシートベルトの装着検出用途のみに限ら
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の機械構造物等
の位置検出等に使用しても優れた効果を発揮することは
当然の事実として理解されるものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、誤
検出が少なく、安定した動作を行う、非接触式のシート
ベルト装着検出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のシートベルト装着検出装置の構成を説
明する図。
【図2】 本発明の好適な実施形態にかかるシートベル
ト装着検出装置の構成を説明する図。
【図3】 実施形態のシートベルト装着検出装置の主要
部分の構成を示す図。
【図4】 図3の主要部分におけるコイル配置を説明す
る図。
【図5】 実施形態に用いられているコイルの形状を説
明する図。
【図6】 2つのセンサコイルを用いる実施形態の検出
原理を説明する図。
【図7】 シートベルト・タング11が挿入されること
により、2つのセンサコイルを鎖交する磁束に変化が生
まれる様子を説明する図。
【図8】 実施形態の回路100の構成を説明する図。
【図9】 3つのコイルと各種回路との接続を説明する
図。
【図10】 位相検出回路115の構成を説明する図。
【図11】 基準交流信号とフリップ・フロップ201
のクロック信号と増幅器114の出力とを対比するタイ
ミングチャート。
【図12】 タング11が徐々に挿入されていく課程
で、フリップ・フロップ201のD入力(T202)と
クロック入力(T200)との対比を説明するタイミン
グチャート。
【図13】 実施形態に於いてヒステリシス特性が発生
する様子を説明する図。
【図14】 第1変形例の3つのコイルの巻き数および
コイルの配置を説明する図。
【図15】 第2変形例の3つのコイルの配置を説明す
る図。
【図16】 第3変形例の2つのセンサコイルの結線を
説明する図。
【図17】 第3変形例の2つのセンサコイルの配置を
説明する図。
【図18】 第4変形例の構成を説明する図。。
【図19】 その他の変形例の構成を説明する図。。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌等のシートベルトのタングがバック
    ルに装着されたか否かを電気的に検出するシートベルト
    装着検出装置において、 磁界を制御する磁界制御手段と、 前記バックル内に所定の磁界を発生させる磁界発生手段
    と、 前記磁界発生手段により発生された磁界の、前記タング
    の前記バックル内部への挿入による変化を検出するセン
    サ手段とを具備するシートベルト装着検出装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界制御手段は透磁率の高い金属材
    料で構成され、前記センサ手段は、前記タングがバック
    ル内に挿入されたときに、前記磁界発生手段により発生
    された磁界の強度が前記磁界制御手段により大きくなっ
    たことを検出すること特徴とする請求項1に記載のシー
    トベルト装着検出装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界制御手段は、透磁率の低い材料
    で構成され、前記センサ手段は、前記タングがバックル
    内に挿入されたときに、前記磁界発生手段により発生さ
    れた磁界の前記センサ手段近傍の強度が前記磁界制御手
    段により小さくなったことを検出すること特徴とする請
    求項1に記載のシートベルト装着検出装置。
  4. 【請求項4】 前記磁界発生手段は交番磁界を発生する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシートベルト装着検
    出装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生手段は、磁界発生コイルを
    具備することを特徴とする請求項1に記載のシートベル
    ト装着検出装置。
  6. 【請求項6】 前記センサ手段は所定巻き数のコイルを
    具備することを特徴とする請求項4に記載のシートベル
    ト装着検出装置。
  7. 【請求項7】 前記センサ手段はタングの挿入方向上の
    平面内に於いて配置された2つのセンサコイルであっ
    て、タングを挿入するためのバックル開口から、より遠
    い位置に設けられた第1のセンサコイルと、より近い位
    置に設けられた第3のセンサコイルとを具備することを
    特徴とする請求項4に記載のシートベルト装着検出装
    置。
  8. 【請求項8】 前記磁界制御手段は透磁率の高い金属材
    料で構成され、 前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイルと前
    記第3のセンサコイルの間に配置され、さらに、前記第
    1のセンサコイルは、前記第3のセンサコイルに比し
    て、前記磁界発生手段に、より近接して配置されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のシートベルト装着検
    出装置。
  9. 【請求項9】 前記磁界制御手段は透磁率の低い金属材
    料で構成され、 前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイルと前
    記第3のセンサコイルの間に配置され、さらに、前記前
    記第1のセンサコイルは、前記第3のセンサコイルに比
    して、前記磁界発生手段に、より離間して配置されてい
    ることを特徴とする請求項7に記載のシートベルト装着
    検出装置。
  10. 【請求項10】 前記磁界制御手段は透磁率の高い金属
    材料で構成され、 前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイルと前
    記第3のセンサコイルの中間位置に配置され、さらに、
    前記第1のセンサコイルの巻き数は前記第3のセンサコ
    イルの巻き数よりも多いことを特徴とする請求項7に記
    載のシートベルト装着検出装置。
  11. 【請求項11】 前記磁界制御手段は透磁率の低い金属
    材料で構成され、 前記磁界発生手段は、前記前記第1のセンサコイルと前
    記第3のセンサコイルの中間位置に配置され、さらに、
    前記第1のセンサコイルの巻き数は前記第3のセンサコ
    イルの巻き数よりも少ないことを特徴とする請求項7に
    記載のシートベルト装着検出装置。
  12. 【請求項12】 前記磁界発生手段と前記第1のセンサ
    コイルと第3のセンサコイルとは同一平面上に形成され
    ていることを特徴とする請求項7に記載のシートベルト
    装着検出装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のセンサコイルと第3のセン
    サコイルは、前記タングが挿入される空間を介して、前
    記磁界発生手段とは異なる平面上に形成されていること
    を特徴とする請求項7に記載のシートベルト装着検出装
    置。
  14. 【請求項14】 さらに、センサ手段の出力信号を処理
    する処理回路を前記バックル内に具備したことを特徴と
    する請求項1乃至13のいずれかに記載のシートベルト
    装着検出装置。
  15. 【請求項15】 前記磁界制御手段は前記タングの先端
    部近傍の金属部分であることを特徴とする請求項1乃至
    14のいずれかに記載のシートベルト装着検出装置。
  16. 【請求項16】 前記磁界制御手段は、前記タングをロ
    ックするために、前記タングが前記バックル内に挿入さ
    れたときに、前記センサ手段方向に移動する透磁性金属
    のロック部材であることを特徴とする請求項1乃至15
    のいずれかに記載のシートベルト装着検出装置。
  17. 【請求項17】 車輌等のシートベルトの透磁性タング
    がバックル内の空隙に挿入されたか否かを電気的に検出
    するシートベルト装着検出装置において、 前記空隙内の前記バックルの内周面に於いて、前記タン
    グの挿入方向に沿って離間して配置された第1のセンサ
    コイルと第3のセンサコイルと、 交流成分を含む交流信号を発生する第1の回路と、 前記第1のセンサコイルと第3のセンサコイルとの間に
    配置され、前記交流信号により駆動されて交番磁界を発
    生する磁界発生素子と、 前記第1のセンサコイルと前記第3のセンサコイルとの
    出力を入力してそれらの差分信号を発生する第2の回路
    と、 前記交流信号と前記差分信号との位相差を検出する第3
    の回路とを具備し、 前記第3の回路の出力に基づいて、前記透磁性タングが
    前記空隙に挿入されたか否かを電気的に検出することを
    特徴とするシートベルト装着検出装置。
  18. 【請求項18】 前記磁界発生素子は第2のコイルを有
    することを特徴とする請求項17に記載のシートベルト
    装着検出装置。
  19. 【請求項19】 前記第1のセンサコイルは、前記タン
    グを挿入するためのバックル開口から、より遠い位置に
    設けられ、前記第3のセンサコイルはより近い位置に設
    けられたことを特徴とする請求項17に記載のシートベ
    ルト装着検出装置。
  20. 【請求項20】 前記磁界発生素子は、前記前記第1の
    センサコイルと前記第3のセンサコイルの間に配置さ
    れ、さらに、前記第1のセンサコイルは、前記第3のセ
    ンサコイルに比して、前記磁界発生素子に、より近接し
    て配置されていることを特徴とする請求項19に記載の
    シートベルト装着検出装置。
  21. 【請求項21】 前記磁界発生素子は、前記前記第1の
    センサコイルと前記第3のセンサコイルの間に配置さ
    れ、さらに、前記第1のセンサコイルの巻き数は前記第
    3のセンサコイルの巻き数よりも多いことを特徴とする
    請求項19に記載のシートベルト装着検出装置。
  22. 【請求項22】 前記磁界発生素子と前記第1のセンサ
    コイルと第3のセンサコイルとは同一平面上に形成され
    ていることを特徴とする請求項19に記載のシートベル
    ト装着検出装置。
  23. 【請求項23】 前記第1のセンサコイルと第3のセン
    サコイルは、前記タングが挿入される空間を介して、前
    記磁界発生素子とは異なる平面上に形成されていること
    を特徴とする請求項19に記載のシートベルト装着検出
    装置。
  24. 【請求項24】 前記第1乃至第3の回路は前記バック
    ル内の前記センサコイルの近傍に設けられたことを特徴
    とする請求項17乃至23のいずれかに記載のシートベ
    ルト装着検出装置。
  25. 【請求項25】 前記第1のセンサコイル及び第3のセ
    ンサコイルはプリント配線板材料より成る事を特徴とす
    る請求項15乃至22のいずれかに記載のシートベルト
    装着検出装置。
  26. 【請求項26】 前記第1のセンサコイル及び第3のセ
    ンサコイルは互いに逆極性として直列に接続された事を
    特徴とする請求項17乃至25のいずれかに記載のシー
    トベルト装着検出装置。
  27. 【請求項27】 前記第3の回路は、位相比較のための
    Dタイプフリップフロップを有し、該フリップフロップ
    のQ出力端子からD入力端子の間に抵抗器が接続された
    事を特徴とする請求項17乃至26のいずれかに記載の
    シートベルト装着検出装置。
  28. 【請求項28】 前記バックル内部において前記タング
    を固定するフック部材を有し、前記センサコイルはこの
    移動を検出する事を特徴とする請求項17乃至27のい
    ずれかに記載のシートベルト装着検出装置。
  29. 【請求項29】 複数のシートベルトが設けられた車輌
    等において、個々のシートベルトの透磁性タングがバッ
    クル内の空隙に挿入されたか否かを電気的に検出するシ
    ートベルト装着検出装置において、 前記複数のシートベルトの各々のバックル内には、 前記タングの挿入方向に沿って離間して配置された第1
    のセンサコイルと第3のセンサコイルと、 前記第1のセンサコイルと第3のセンサコイルとの間に
    配置され、交流信号により駆動されて交番磁界を発生す
    る磁界発生素子と、 前記第1のセンサコイルと前記第3のセンサコイルとの
    出力を入力してそれらの差分信号を発生する差分検出回
    路とが設けられ、 前記複数のシートベルト及びバックルとは別体で離間し
    た位置に設けられた信号処理回路であって、 交流成分を含む交流信号を発生し、各バックルのそれぞ
    れの磁界発生素子に供給するする第1の回路と、 前記交流信号と、各々のバックルの差分検出回路からの
    差分信号との各々の位相差を検出する第3の回路とを具
    備したことにより、 前記透磁性タングが前記空隙に挿入されたか否かを電気
    的に検出すると共に、前記第1の回路と第3の回路を各
    々のバックルについて共通化したことを特徴とするシー
    トベルト装着検出装置。
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