JP4561615B2 - 撮影装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
また、この種のカメラには、シャッターボタン操作後のぶれ量の波形の極大値を検出したタイミングから予め定めた時間だけ遅延させたタイミングで撮影を行うものもある(例えば、特許文献2)。
一方、上記特許文献2記載のものについても、ぶれ量が収束するか否かに関係なく、ぶれ量の波形の極大値を検出したタイミングを基準に撮影を行うので、ぶれが収束したタイミングで撮影を行うことができない。
この発明によれば、撮影者の手ぶれ傾向を簡易に特定でき、かつ、特定した手ぶれ傾向に従った撮影処理を実行するので、ぶれを低減した画像を撮影することが可能になる。
(第1実施形態)
図1は第1実施形態に係るデジタルカメラ(撮影装置)10の構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ10は、撮影部20、表示部30、操作部40、角速度検出部50、制御部60、外部記録再生部70及び着脱自在なリムーバブルメモリ80を備えている。
撮影部20は、光学系21、イメージセンサ22、アナログフロントエンド(AFE)部23、画像処理部24及び圧縮・伸張部25を有している。光学系21は、複数のレンズ21a、絞り21b等で構成され、制御部60の制御の下、いずれかのレンズ21aと絞り21bが駆動されて、被写体をイメージセンサ22の受光面に結像させる。
圧縮・伸張部25は、画像処理部24から出力された画像データを圧縮し、また、圧縮された画像データを伸張するものであり、圧縮した画像データは外部記録再生部70に出力し、外部記録再生部70は、制御部60の制御の下、画像データをリムーバブルメモリ80に記録する。また、外部記録再生部70は、制御部60の制御の下、リムーバブルメモリ80に記録された圧縮画像データを読み出して圧縮・伸張部25に出力する。なお、リムーバブルメモリ80は、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスク又はハードディスク等が適用される。
そこで、本実施形態では、シャッターボタン操作前のぶれ量に基づいて手ぶれ傾向が上記2つの手ぶれ傾向α、βのいずれに該当するかを判別し、判別した手ぶれ傾向に従った撮影処理を実行させる撮影プログラムを制御プログラム100に含めている。
シャッターボタン41aが全押しされていない場合(ステップS3:NO)、つまり、撮影者から撮影指示がない場合には、制御部60は、ステップS1の処理に移行し、シャッターボタン41aが全押し操作されるまで、ステップS1、S2の処理を繰り返し、RAM63に格納された平均手ぶれ量M0を最新の値に更新する。
これに対し、平均手ぶれ量M0が閾値L1より大きい場合には(ステップS4:NO)、制御部60は、撮影者が撮影未熟練者と判別できるため、撮影者の手ぶれ傾向を撮影未熟練者の手ぶれ傾向αと略同一と見なし、この手ぶれ傾向αに従った第2撮影処理を実行する(ステップS6)。以下、第1撮影処理と第2撮影処理を詳述する。
図6は第1撮影処理を示すフローチャートである。この図に示すように、制御部60は、まず、ぶれ量取得処理を開始してシャッターボタン操作後の手ぶれ量を順次取得し(ステップS10)、この手ぶれ量の平均値(以下、平均手ぶれ量M1)を演算により求め(ステップS11)、この平均手ぶれ量M1が、記憶済みのシャッターボタン操作前の平均手ぶれ量M0以下か否かを判定する(ステップS12)。
ここで、平均手ぶれ量M1が平均手ぶれ量M0より大きい場合には(ステップS12:NO)、制御部60は、ステップS10の処理に移行し、これにより、新たに平均手ぶれ量M1を求め、この平均手ぶれ量M1が平均手ぶれ量M0以下か否かを判定するステップS10〜S12の処理を繰り返す。
図7は第2撮影処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では撮影条件のうち露出時間を設定する場合を例示するが、露出時間に限らず、絞り値を設定してもよい。
図7に示すように、制御部60は、まず、撮影プログラムに予め記述された許容手ぶれ量設定値L2を取得し(ステップS20)、この許容手ぶれ量設定値L2から記憶済みの平均手ぶれ量M0を除算し、この除算値に基づいてぶれを回避可能なぶれ回避露出時間TAを設定する(ステップS21)。
このように、ぶれを回避可能なぶれ回避露出時間TA以下の露出時間で撮影を行うので、ぶれ量が比較的大きい状況下でも、ぶれの少ない画像を撮影することができ、しかも、シャッターボタン操作後にすぐに撮影を行うので、撮影タイミングの遅れ(タイムラグ)を確実に回避することができる。以上が第2撮影処理である。
しかも、本実施形態では、撮影者の手ぶれ傾向が撮影熟練者の傾向βの場合には、手ぶれ傾向が収束したタイミングですぐに撮影を行うので、タイムラグを抑制しつつ、適切な撮影条件でぶれ量が少ない画像を撮影することが可能になる。また、撮影者の手ぶれ傾向が撮影未熟練者の傾向αの場合には、ぶれを回避可能な撮影条件ですぐに撮影を行うので、ぶれの少ない画像をタイムラグなく撮影することが可能になる。
第2実施形態に係るデジタルカメラ10は、ユーザ(撮影者)の手ぶれ傾向を事前に特定する手ぶれ傾向特定モードを有し、このモードにて特定した手ぶれ傾向に従って撮影を行う点を除いて、第1実施形態に係るデジタルカメラ10と略同一である。このため、以下、手ぶれ傾向特定モードを詳細に説明する。
図8は手ぶれ傾向特定モードの動作を示すフローチャートである。なお、この手ぶれ傾向特定モードは、ユーザに空シャッターを切ってもらい、その操作前後のぶれ量の変化特性に基づき撮影者の手ぶれ傾向を特定するモードである。
一方、シャッターボタン41aが全押し操作された場合には、制御部60は、シャッターボタン操作前の手ぶれ量の平均値(平均手ぶれ量M0)を演算により求めてRAM63に格納した後(ステップS32)、シャッターボタン操作後の所定期間内における手ぶれ量の最大値Mmaxを取得する(ステップS33)。
また、本実施形態では、特定した撮影者の手ぶれ傾向を示す情報を記憶し、この記憶した情報に従った撮影処理を実行するので、第1実施形態と同様に、タイムラグを抑制しつつ、ぶれの少ない画像を確実に撮影することが可能にできるだけでなく、撮影毎に撮影者の手ぶれ傾向を特定する処理を行う必要がなく、撮影処理の簡素化を図ることができる。
第3実施形態に係るデジタルカメラ10は、ユーザ(撮影者)の手ぶれ傾向を過去の撮影時のぶれ量から特定する手ぶれ傾向特定処理を行う点を除いて、第1実施形態に係るデジタルカメラ10と略同一であり、以下、手ぶれ傾向特定処理を詳述する。
図9は手ぶれ傾向特定処理を示すフローチャートである。なお、前提として、この手ぶれ傾向特定処理は、撮影モード時に実行される処理であり、例えば、ぶれ量を示す手ぶれ傾向情報が記憶されていない場合、若しくは、前回手ぶれ傾向情報を記憶してから所定時間が経過した場合、又は、ユーザにより処理開始が指示された場合等に実行される。
上述した実施の形態では、デジタルカメラ10に本発明を適用した場合を例示したが、これに限らず、要は、ぶれ量が問題となる機器に広く適用が可能である。例えば、デジタルカメラ以外の撮影装置に広く適用することが可能であり、具体的には、カメラ付き携帯電話機、銀塩カメラ、及び、カメラ付き或いはカメラを外付け可能なPDAやノート型パソコン等に適用可能である。
Claims (7)
- 撮影指示用の操作子の操作に基づいて撮影する撮影手段と、
この撮影手段のぶれ量を検出するぶれ量検出手段と、
このぶれ検出手段により前記操作子の操作前のぶれ量を取得し、このぶれ量と、予め定めた閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、或いは、このぶれ量と前記操作子の操作直後のぶれ量との比を求め、この比に基づいて、撮影者の手ぶれ傾向が、前記操作子の操作前からぶれ量が多く前記操作子の操作前後でぶれ量が変わらない撮影未熟者の手ぶれ傾向と、前記操作子の操作直後はぶれ量が増えるもののそれ以外の時間は前記撮影未熟者よりもぶれ量が少ない撮影熟練者の手ぶれ傾向とのどちらであるかを特定する撮影制御手段を備え、
前記撮影制御手段は、
前記手ぶれ傾向が前記撮影熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれが所定の手ぶれ量以下の値に収束するまで待って撮影を実行し、
前記手ぶれ傾向が前記撮影未熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれの収束を待たずに撮影を実行する
ことを特徴とする撮影装置。 - 前記特定した撮影者の手ぶれ傾向を示す情報が記憶可能に構成され、
前記撮影制御手段は、前記情報が記憶済みの場合、この記憶済みの情報の手ぶれ傾向に基づいてぶれを低減する撮影を実行させることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。 - 前記撮影制御手段は、撮影者の手ぶれ傾向が前記撮影熟練者の傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影手段による撮影を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮影装置。
- 前記撮影制御手段は、撮影者の手ぶれ傾向が前記撮影未熟練者の傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれをより低減する撮影条件で前記撮影手段による撮影を実行させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の撮影装置。
- 撮影指示用の操作子の操作前のぶれ量を取得し、このぶれ量に基づいて撮影者の手ぶれ傾向を特定してこの特定した手ぶれ傾向に従った撮影処理を実行する撮影装置の制御方法において、
前記操作子の操作前のぶれ量を取得し、このぶれ量と、予め定めた閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、或いは、このぶれ量と前記操作子の操作直後のぶれ量との比を求め、この比に基づいて、撮影者の手ぶれ傾向が、前記操作子の操作前からぶれ量が多く前記操作子の操作前後でぶれ量が変わらない撮影未熟者の手ぶれ傾向と、前記操作子の操作直後はぶれ量が増えるもののそれ以外の時間は前記撮影未熟者よりもぶれ量が少ない撮影熟練者の手ぶれ傾向とのどちらであるかを特定し、
前記手ぶれ傾向が前記撮影熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれが所定の手ぶれ量以下の値に収束するまで待って撮影を実行し、
前記手ぶれ傾向が前記撮影未熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれの収束を待たずに撮影を実行する
ことを特徴とする撮影装置の制御方法。 - 撮影指示用の操作子の操作に基づいて撮影する撮影手段と、この撮影手段のぶれ量を検出するぶれ量検出手段と、を備える撮影装置のコンピュータを、
このぶれ検出手段により前記操作子の操作前のぶれ量を取得し、このぶれ量と、予め定めた閾値とを比較し、この比較結果に基づいて、或いは、このぶれ量と前記操作子の操作直後のぶれ量との比を求め、この比に基づいて、撮影者の手ぶれ傾向が、前記操作子の操作前からぶれ量が多く前記操作子の操作前後でぶれ量が変わらない撮影未熟者の手ぶれ傾向と、前記操作子の操作直後はぶれ量が増えるもののそれ以外の時間は前記撮影未熟者よりもぶれ量が少ない撮影熟練者の手ぶれ傾向とのどちらであるかを特定し、
前記手ぶれ傾向が前記撮影熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれが所定の手ぶれ量以下の値に収束するまで待って撮影を実行し、
前記手ぶれ傾向が前記撮影未熟練者の手ぶれ傾向であると特定した場合、前記操作子の操作直後の手ぶれの収束を待たずに撮影を実行する手段として機能させる撮影制御手段
として機能させる
ことを特徴とするプログラム。 - 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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