JP4613829B2 - 撮影装置、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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本発明は、ぶれの少ない撮影が可能な撮影装置、その制御方及び制御プログラムに関する。
従来より、ぶれ量検出機能を有するカメラが知られている。この種のカメラには、シャッターボタン操作後に検出されたぶれ量とぶれ許容値とを比較し、ぶれ量がぶれ許容値より大きい場合は通常の撮影モードから上記ぶれ許容値を低い値に変更するぶれ低減モードに移行し、ぶれ量がぶれ許容値を下回った際に撮影を行うものがある(例えば、特許文献1)。
また、この種のカメラには、シャッターボタン操作後のぶれ量の波形の極大値を検出したタイミングから予め定めた時間だけ遅延させたタイミングで撮影を行うものもある(例えば、特許文献2)。
特開平8−320511号公報 特開平5−107622号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のものは、ぶれ量が収束するか否かに関係なく、予め定めたぶれ許容値を下回ったことを条件に撮影を行うので、ぶれ量が後に収束する場合であっても収束前に撮影を行う場合が生じ、ぶれの少ない画像を効率的に撮影することができない。また、ぶれが収束せずに定常的に発生している場合には、ぶれ低減モードに移行するまでは撮影を行わないので、撮影までのタイムラグが長くなってしまう問題が生じる。
一方、上記特許文献2記載のものについても、ぶれ量が収束するか否かに関係なく、ぶれ量の波形の極大値を検出したタイミングを基準に撮影を行うので、ぶれが収束したタイミングで撮影を行うことができない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、撮影者の手ぶれ傾向を簡易に特定してぶれを低減した画像を撮影することができる撮影装置、その制御方法、制御プログラム及び記録媒体を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、撮影装置において、撮影指示用の操作子の操作に基づいて撮影する撮影手段と、この撮影手段のぶれを検出するぶれ検出手段と、このぶれ検出手段により前記操作子の操作前後の少なくともいずれかのぶれを検出し、10Hz近傍に予め定めた振幅以上のぶれが定常的に存在するか否かを判定し、この判定結果に基づいて撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、この特定した手ぶれ傾向に従った撮影処理を実行させる撮影制御手段とを備え、前記撮影制御手段は、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影手段による撮影を実行させ、撮影者の手ぶれ傾向が収束しない傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれの少ない画像を撮影可能な方の撮影条件で前記撮影手段による撮影を実行させることを特徴とする。
この発明によれば、手ぶれ傾向を予測する予測演算等を行うことなく、撮影者の手ぶれ傾向を簡易かつ迅速に特定することができ、ぶれを低減した画像を撮影することが可能になる。
上記発明において、前記撮影制御手段が、10Hz近傍に予め定めた振幅以上のぶれが定常的に存在するか否かを判定するので、撮影熟練者特有のぶれが定常的に存在するか否かを判定することができ、撮影者の手ぶれ傾向が撮影熟練者のものか撮影未熟練者のものかを事前に特定することができると共に、撮影者が撮影熟練者であるにも拘わらず、希に「撮影未熟練者特有のぶれ」と同様のぶれが生じたとしても、その発生頻度が低いため、撮影者を撮影未熟練者と誤判定する場合を回避することができる。
また、上記発明において、前記撮影制御手段が、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影手段による撮影を実行させるので、手ぶれ傾向が収束したタイミングですぐに撮影を行うことができ、タイムラグを抑制しつつ、適切な撮影条件でぶれ量が少ない画像を撮影することが可能になる。
また、上記発明において、前記撮影制御手段が、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、撮影者の手ぶれ傾向が収束しない傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれの少ない画像を撮影可能な方(厳しい方)の撮影条件で前記撮影手段による撮影を実行させるので、ぶれを回避可能な撮影条件ですぐに撮影を行うことができ、ぶれの少ない画像をタイムラグなく撮影することが可能になる。
また、本発明は、以上説明した撮影装置、その制御方法に適用する他、この発明を実施するための制御プログラムを電気通信回線を介してダウンロード可能にしたり、そのようなプログラムを、磁気記録媒体、光記録媒体、半導体記録媒体といった、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記憶して配布する、といった態様でも実施され得る。
本発明によれば、手ぶれ傾向を予測する予測演算等を行うことなく、撮影者の手ぶれ傾向を簡易かつ迅速に特定することができ、ぶれを低減した画像を撮影することが可能になる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
図1は本発明の実施形態に係るデジタルカメラ(撮影装置)10の構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ10は、撮影部20、表示部30、操作部40、角速度検出部50、制御部60、外部記録再生部70及び着脱自在なリムーバブルメモリ80を備えている。
撮影部(撮影手段)20は、光学系21、イメージセンサ22、アナログフロントエンド(AFE)部23、画像処理部24及び圧縮・伸張部25を有している。光学系21は、複数のレンズ21a、絞り21b等で構成され、制御部60の制御の下、いずれかのレンズ21aと絞り21bが駆動されて、被写体をイメージセンサ22の受光面に結像させる。
イメージセンサ22は、2次元空間に離散的に配置された光電変換素子とCCD(Charge Coupled Device)等の電荷転送素子とを備えた撮像素子であり、いわゆるCCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ等が適用されている。イメージセンサ22は、制御部60の制御の下、受光面に結像された被写体像を光電変換して得られる電荷を光電変換素子毎に一定時間蓄積し、光電変換素子毎の受光量に応じた電気信号を出力する。なお、イメージセンサ22の露光量は、絞り21bのF値や光学系21とイメージセンサ22との間に設けられる図示しないメカニカルシャッタの開放時間とで決定され、撮影時の露光量は、制御部60が設定したシャッター速度及び露出時間に基づいて決定される。また、イメージセンサ22の露光時間はイメージセンサ22の電荷蓄積時間自体を電気的に制御することによって調整してもよい。
AFE部23は、イメージセンサ22から出力される電気信号をAD変換器でデジタル信号に量子化してRAWデータを出力し、画像処理部24は、RAWデータに対し、3原色(RGB)の濃淡レベルを持つカラー画像を形成する画像形成処理、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等を施して画像データを出力する。
圧縮・伸張部25は、画像処理部24から出力された画像データを圧縮し、また、圧縮された画像データを伸張するものであり、圧縮した画像データは外部記録再生部70に出力し、外部記録再生部70は、制御部60の制御の下、画像データをリムーバブルメモリ80に記録する。また、外部記録再生部70は、制御部60の制御の下、リムーバブルメモリ80に記録された圧縮画像データを読み出して圧縮・伸張部25に出力する。なお、リムーバブルメモリ80は、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスク又はハードディスク等が適用される。
表示部30は、液晶ディスプレイや液晶駆動部等を備え、制御部60の制御の下、操作メニューや撮影画像等の各種情報を表示する情報出力手段として機能する。このデジタルカメラ10は、動作モードとして、静止画を撮影する撮影モードと、撮影済みの静止画を再生する再生モードとを少なくとも備え、上記表示部30には、例えば撮影モードの場合には、撮影部20により撮影中の画像が表示され、再生モードの場合には、外部記録再生部70によってリムーバブルメモリ80から読み出され圧縮・伸張部25により伸張された画像データの画像が表示される。なお、本実施形態では、撮影モードとして複数の撮影モードを備えている。
この複数の撮影モードには、制御部60が露出時間(シャッター速度)と絞り値を算出して撮影する自動露出モード、露出時間をユーザ(撮影者)が入力し絞り値については制御部60が算出するシャッター優先モード、絞り値をユーザが入力し露出時間は制御部60が算出する露出優先モード、露出時間及び絞り値をユーザが入力するプログラムモード等があり、また、各モードは全てセルフタイマーを使用して撮影できるようになっている。
操作部40は、ユーザ(撮影者)によって操作される複数の操作子を有し、この操作子には、撮影を指示する押下式のシャッターボタン(撮影指示用の操作子)41aや、動作モードの選択や撮影条件の設定等を行う操作キーがあり、シャッターボタン41aについては、最奧部まで押下された全押し状態と、いわゆる半押しで押下された状態とを検出可能に構成されている。
角速度検出部50は、デジタルカメラ10のぶれを検出するぶれ検出手段として機能するものであり、図2に示すように、撮像対象のフレームFLの上下方向(以下、X軸と定義する)の角速度を検出するX軸ジャイロセンサ51と、左右方向(以下、Y軸と定義する)の角速度を検出するY軸ジャイロセンサ52とを有している。この角速度検出部50は、2つのジャイロセンサ51、52によりX軸及びY軸の各角速度に応じた電圧値の角速度検出信号を制御部60に出力する。
制御部(撮影制御手段)60は、デジタルカメラ10の各部を制御するコンピュータとして機能するものであり、図1に示すように、各種プログラムの実行や演算処理をするCPU61と、このCPU61が実行する制御プログラム100や各種データを格納する書換可能なフラッシュROM(以下、単に「ROM」という)62と、上記CPU61の演算結果や各種データを一時的に格納するためのワークエリアとして機能するRAM63とを備えている。
この制御プログラム100は、磁気記録媒体、光記録媒体又は半導体記録媒体等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体110に記録して配布したり、通信ネットワーク上の配信サーバからダウンロード可能にすることができる。さらに、パーソナルコンピュータと本デジタルカメラ10とを通信可能にケーブル等で接続し、パーソナルコンピュータで読み取られた記録媒体110の制御プログラム100をデジタルカメラ10に出力することで、ROM(記憶手段)62に制御プログラム100を格納することも可能である。
そして、制御部60は、上記制御プログラムを実行することにより、シャッターボタン41aが半押しされると、撮影部のレンズ21aを駆動して被写体に焦点を合わせるオートフォーカス調整(自動焦点調整)や自動露出(AE)演算等の処理を行い、シャッターボタン41aが全押し操作されると、自動露出演算の結果に基づき絞り21bを調整してイメージセンサ22により撮影画像の取得を行う。
ところで、発明者らが手ぶれ傾向を調査したところ、撮影に慣れていない人(以下、撮影未熟練者という。)の場合、図3に示すように、シャッターボタン41aを半押ししたタイミングT1及び全押ししたタイミングT2のいずれにおいてもその前後でぶれ量が殆ど変わらない手ぶれ傾向α1となり、撮影に慣れた人(以下、撮影熟練者という。)の場合、図4に示すように、シャッターボタン41aを半押ししたタイミングT1及び全押ししたタイミングT2の直後にぶれ量が増えるものの、それ以外の時間は撮影未熟練者よりもぶれ量が少ない手ぶれ傾向β1となることを見出した。すなわち、撮影未熟練者はシャッターボタン41aの操作前後でぶれ量があまり変化しないのに対し、撮影熟練者はシャッターボタン41aの操作前後でぶれ量が大きく変化し、シャッターボタン41aの全押し操作後にぶれが収束することを見出した。
さらに、発明者らが手ぶれの周波数を解析したところ、撮影熟練者の場合、図5に示すように、定常的にはぶれの振幅の偏りが存在しない手ぶれ傾向α2となるのに対し、撮影未熟練者の場合、10Hz近傍に定常的に振幅が大きい部分PKが存在する手ぶれ傾向β2となることを見出した。
そこで、本実施形態では、ぶれを周波数解析して定常的に10Hz近傍にぶれの振幅の偏り、つまり、「撮影未熟練者特有のぶれ」が存在するか否かを判定することにより、撮影者が撮影熟練者か撮影未熟練者か否かを判別する撮影者判別処理を実行させる撮影者判別プログラムを制御プログラム100に含めている。
次に撮影者判別プログラム実行時の動作を説明する。図7は、この場合の動作を示すフローチャートである。この撮影プログラムは撮影モード時に実行され、まず、制御部60は、撮影モードに移行すると、シャッターボタン41aが半押しされたか否かを判定し(ステップS1)、半押しされるまで待機する(ステップS1:NO)。
そして、シャッターボタン41aが半押しされると(ステップS2:YES)、制御部60は、ぶれ取得処理を開始する(ステップS2)。このぶれ取得処理は、制御部60が角速度検出部50から角速度検出信号を取り込み、手ぶれに相当するぶれ波形データとしてRAM63に格納すると共に、ぶれ量(以下、「手ぶれ量」という。)を算出し、この算出処理を複数回繰り返すことによって複数時点の手ぶれ量を取得して手ぶれ量の平均値(平均手ぶれ量)MAを演算により求めてRAM63に格納する処理である。
ぶれ取得処理を終えると、制御部60は、RAM63に格納したぶれ波形データを周波数解析すべく、ぶれ波形データにフーリエ変換(例えば高速フーリエ変換)処理を施し、ぶれ波形データ中にどの周波数成分がどれだけ含まれているかを抽出する(ステップS3)。そして、制御部60は、「撮影未熟練者特有のぶれ」、具体的には、予め定めた振幅以上のぶれが予め定めた周波数範囲SH内に定常的に存在するか否かを判定する(ステップS4)。
より具体的には、このステップS4の処理では、制御部60は、ぶれ波形データを所定の時間単位で分割し、分割した各ぶれ波形データに各々フーリエ変換を施して各データ毎に周波数範囲SH内に予め定めた振幅以上のぶれが存在するか否かを判定し、その存在確率に基づき、「撮影未熟練者特有のぶれ」が定常的に存在するか否かを判定する。なお、この周波数範囲SHは、「撮影未熟練者に特有のぶれ」が存在する最大周波数範囲である4〜19Hzの範囲内であればよく、また、判定精度向上の観点からは、「撮影未熟練者特有のぶれ」の存在確率が高い周波数範囲である5〜10Hzの範囲が好ましい。
なお、ぶれ波形データを分割して各データ中に「撮影未熟練者特有のぶれ」が存在するか否かを判定する上述の方法に代えて、ぶれ波形データを時間をずらして複数取得してRAM63に格納しておき、各データ毎に「撮影未熟練者特有のぶれ」が存在するか否かを判定するようにしても、「撮影未熟練者特有のぶれ」が定常的に存在するか否かを判定可能である。
そして、制御部60は、ステップS4の判定で、「撮影未熟練者特有のぶれ」が定常的に存在すると判定した場合(ステップS4:YES)、撮影者が撮影未熟練者であると判断し、撮影者が撮影熟練者の手ぶれ傾向であることを示す手ぶれ傾向情報をRAM63又はROM62に格納する(ステップS5)。
一方、ステップS4の判定で、「撮影未熟練者特有のぶれ」が定常的に存在しないと判定した場合には(ステップS4:NO)、制御部60は、撮影者が撮影熟練者であると判断し、撮影者が撮影熟練者の手ぶれ傾向であることを示す手ぶれ傾向情報をRAM63又はROM62に格納する(ステップS7)。以上が撮影者判別処理の動作である。
この撮影者判別処理は、撮影モード時に繰り返し実行され、これにより、撮影者がシャッターボタン41aを半押し操作する毎に、撮影者の手ぶれ傾向情報がRAM63又はROM62に格納されて蓄積される。
続いて、シャッターボタン41aが全押しされた場合、制御部60は、蓄積された撮影者の手ぶれ傾向情報を参照し、これに基づき撮影者が撮影熟練者と判定される場合には、撮影熟練者の手ぶれ傾向β1に従った第1撮影処理を実行し、撮影者が撮影未熟練者と判定される場合には、撮影未熟練者の手ぶれ傾向α1に従った第2撮影処理を実行する。以下、第1撮影処理と第2撮影処理を詳述する。
第1撮影処理の場合、撮影者の手ぶれ傾向はシャッターボタン41aの全押し操作後に手ぶれ量が収束する傾向(図4の手ぶれ傾向β1に相当)になる可能性が高いため、ぶれ量が収束するのを待って撮影を行っている。
図8は第1撮影処理を示すフローチャートである。この図に示すように、制御部60は、まず、ぶれ量取得処理を開始してシャッターボタン操作後の手ぶれ量を順次取得し(ステップS10)、この手ぶれ量の平均値(以下、平均手ぶれ量M1)を演算により求め(ステップS11)、この平均手ぶれ量M1が、記憶済みのシャッターボタン操作前の平均手ぶれ量MA以下か否かを判定する(ステップS12)。
ここで、平均手ぶれ量M1が平均手ぶれ量MAより大きい場合には(ステップS12:NO)、制御部60は、ステップS10の処理に移行し、これにより、新たに平均手ぶれ量M1を求め、この平均手ぶれ量M1が平均手ぶれ量MA以下か否かを判定するステップS10〜S12の処理を繰り返す。
この場合、撮影者の手ぶれ傾向はシャッターボタン操作後に収束する傾向(撮影熟練者の手ぶれ傾向)となる可能性が高いため、平均手ぶれ量M1がシャッターボタン操作前の平均手ぶれ量MA以下の値に収束し(ステップS12:YES)、この場合、制御部60は、当該制御部60が自動設定或いはユーザが手動設定した撮影条件(露出時間、絞り値)で撮影を実行する(ステップS13)。これにより、ぶれ量が最も少なくなったタイミングで、最適な撮影条件で撮影を行うことができ、ぶれの少ない高品位な画像を撮影することができる。以上が第1撮影処理である。
次に第2撮影処理を説明する。第2撮影処理の場合、撮影者の手ぶれ傾向は収束しない傾向(図3の手ぶれ傾向αに相当)になる可能性が高いため、ぶれ量から求めたぶれの影響を低減可能な撮影条件を求め、この撮影条件と自動設定された撮影条件のうちいずれか厳しい方の条件で撮影を行うようにしている。
図9は第2撮影処理を示すフローチャートである。なお、本実施形態では撮影条件のうち露出時間を設定する場合を例示するが、露出時間に限らず、絞り値を設定してもよい。
図9に示すように、制御部60は、まず、撮影プログラムに予め記述された許容手ぶれ量設定値L2を取得し(ステップS20)、この許容手ぶれ量設定値L2から記憶済みの平均手ぶれ量MAを除算し、この除算値に基づいてぶれを回避可能なぶれ回避露出時間TAを設定する(ステップS21)。
次に、制御部60は、自動露出した場合の露出時間(自動露出時間という。)TBを取得し(ステップS22)、この自動露出時間TBがぶれ回避露出時間TA以下か否かを判定する(ステップS23)。そして、制御部60は、自動露出時間TBがぶれ回避露出時間TA以下の場合は(ステップS23:YES)、実際に使用する露出時間を自動露出時間TBに設定する一方(ステップS24)、自動露出時間TAがぶれ回避露出時間TBを超える場合は(ステップS23:NO)、実際に使用する露出時間を自動露出時間TAに設定する。その後、制御部60は、上記設定した露出時間を含む撮影条件で撮影を実行する(ステップS25)。
このように、ぶれを回避可能なぶれ回避露出時間TA以下の露出時間で撮影を行うので、ぶれ量が比較的大きい状況下でも、ぶれの少ない画像を撮影することができ、しかも、シャッターボタン操作後にすぐに撮影を行うので、撮影タイミングの遅れ(タイムラグ)を確実に回避することができる。以上が第2撮影処理である。
以上説明したように、本実施形態では、シャッターボタン41aの半押し操作後のぶれを周波数解析して「撮影未熟練者特有のぶれ」が存在するか否かを判定し、この判定結果に基づいて、撮影者の手ぶれ傾向が撮影熟練者の傾向(収束する傾向)β1か、撮影未熟練者の傾向(収束しない傾向)α1かを特定するので、手ぶれ傾向を予測する予測演算等を行うことなく、撮影者の手ぶれ傾向を簡易かつ迅速に特定することができる。
しかも、本実施形態では、「撮影未熟練者特有のぶれ」が定常的に存在するか否かを判定するので、撮影者が撮影熟練者であるにも拘わらず、希に「撮影未熟練者特有のぶれ」と同様のぶれが生じたとしても、その発生頻度が低いため、撮影者を撮影未熟練者と誤判定する場合を回避することができる。
また、一般に、シャッターボタン41aの半押し操作は、シャッターボタン41aの全押し操作よりも頻繁に行われるため、全押し操作前後の手ぶれから撮影者の手ぶれ傾向情報を取得する場合に比して、手ぶれ傾向情報のサンプリング数を多くすることができる。従って、この多数サンプリングされた手ぶれ傾向情報に基づいて撮影者の手ぶれ傾向が撮影熟練者のものか撮影未熟練者のものかを判定することにより、判定精度が向上し、第1撮影処理と第2撮影処理のうち、撮影者がぶれのない画像を撮影するのに最適な撮影処理を選択することができる。
具体的には、撮影者の手ぶれ傾向を判定する場合、多数サンプリングされた手ぶれ傾向情報のうち、単純に最も多い手ぶれ傾向情報を採用する方法、直近(直近の期間或いは直前の数サンプル)の手ぶれ傾向情報のうち最も多い手ぶれ傾向情報を採用する方法、直近の物ほど重み付けをして最も比重が高い手ぶれ傾向情報を採用する方法等を適用すればよい。上記方法を採用することにより、例えば、撮影者が実際には撮影熟練者であるにも拘わらず、希に撮影未熟練者と同じ手ぶれ傾向であった場合でも、撮影者を撮影未熟練者と誤判定する場合をより回避することが可能になる。
また、本実施形態では、撮影者の手ぶれ傾向が撮影熟練者の傾向β1の場合には、手ぶれ傾向が収束したタイミングですぐに撮影を行うので、タイムラグを抑制しつつ、適切な撮影条件でぶれ量が少ない画像を撮影することが可能になる。また、撮影者の手ぶれ傾向が撮影未熟練者の傾向α1の場合には、ぶれを回避可能な撮影条件ですぐに撮影を行うので、ぶれの少ない画像をタイムラグなく撮影することが可能になる。
(応用例)
上述の実施形態では、シャッターボタン41aの半押し後のぶれを検出して周波数解析する場合について述べたが、要は、撮影者がカメラを構えた状態のぶれを周波数解析すればよく、シャッターボタン41aの操作(半押し及び全押しを含む)前後の少なくともいずれかのぶれを検出して周波数解析しても、撮影者が撮影熟練者か撮影未熟練者か否かを判定することが可能である。
また、上述の実施形態では、上下方向(X軸)及び左右方向(Y軸)の手ぶれを検出する場合について例示したが、さらに、奥行き方向(Z軸)の手ぶれを検出してもよいし、また、上記いずれか1つの方向の手ぶれを検出してもよい。
また、上述の実施形態では、デジタルカメラに本発明を適用した場合を例示したが、これに限らず、要は、ぶれが問題となる機器に広く適用が可能であり、例えば、デジタルカメラ以外の撮影装置に広く適用することが可能であり、具体的には、カメラ付き携帯電話機、銀塩カメラ、及び、カメラ付き或いはカメラを外付け可能なPDAやノート型パソコン等に適用可能である。
本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。 フレームとぶれの軸との関係を説明するための図である。 撮影未熟練者の手ぶれ傾向を示す図である。 撮影熟練者の手ぶれ傾向を示す図である。 撮影熟練者の手ぶれの周波数特性を示す図である。 撮影未熟練者の手ぶれの周波数特性を示す図である。 撮影プログラム実行時の動作を示すフローチャートである。 第1撮影処理を示すフローチャートである。 第2撮影処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルカメラ(撮影装置)、20…撮影部、30…表示部、40…操作部、41a…シャッターボタン(撮影指示用の操作子)、50…角速度検出部(ぶれ検出手段)、60…制御部(撮影制御手段)、70…外部記録再生部、80…リムーバブルメモリ、100…制御プログラム、110…記録媒体。

Claims (3)

  1. 撮影指示用の操作子の操作に基づいて撮影する撮影手段と、
    この撮影手段のぶれを検出するぶれ検出手段と、
    このぶれ検出手段により前記操作子の操作前後の少なくともいずれかのぶれを検出し、10Hz近傍に予め定めた振幅以上のぶれが定常的に存在するか否かを判定し、この判定結果に基づいて撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、この特定した手ぶれ傾向に従った撮影処理を実行させる撮影制御手段とを備え、
    前記撮影制御手段は、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影手段による撮影を実行させ、撮影者の手ぶれ傾向が収束しない傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれの少ない画像を撮影可能な方の撮影条件で前記撮影手段による撮影を実行させることを特徴とする撮影装置。
  2. 撮影指示用の操作子の操作前後の少なくともいずれかにおける撮影部のぶれを検出し、
    10Hz近傍に予め定めた振幅以上のぶれが定常的に存在するか否かを判定し、この判定結果に基づいて撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影手段による撮影を実行し、撮影者の手ぶれ傾向が収束しない傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれの少ない画像を撮影可能な方の撮影条件で前記撮影手段による撮影を実行することを特徴とする撮影装置の制御方法。
  3. 撮影指示用の操作子の操作に基づいて撮影する撮影部を有するコンピュータを、
    前記撮影部のぶれを検出するぶれ検出手段と、
    このぶれ検出手段により前記操作子の操作前後の少なくともいずれかのぶれを検出し、10Hz近傍に予め定めた振幅以上のぶれが定常的に存在するか否かを判定し、この判定結果に基づいて撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向か否かを特定し、撮影者の手ぶれ傾向が収束する傾向であると特定した場合、前記操作子の操作後のぶれ量が前記操作子の操作前のぶれ量程度に至った際に、前記撮影部による撮影を実行させ、撮影者の手ぶれ傾向が収束しない傾向であると特定した場合、自動或いは手動設定された撮影条件と、ぶれの影響を低減可能な撮影条件とを取得し、取得した撮影条件のうち、ぶれの少ない画像を撮影可能な方の撮影条件で前記撮影部による撮影を実行させる撮影制御手段として機能させるための制御プログラム。
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