JP4525696B2 - 電源電圧低下保護回路 - Google Patents

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Description

この発明は、電源電圧保護回路に関し、特にMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を駆動させるゲートドライバの電圧低下保護回路に関するものである。
MOSFETやIGBTを駆動させるゲートドライバは、通常、電源電圧(VCC)が所定の電圧より低くなった場合、MOSFETやIGBTの損失増加を防止するために、出力を遮断する電源電圧低下保護機能(UV(Under Voltage)機能)を有している。
図12は、このような電源電圧低下保護機能を有する電源電圧低下保護回路を示すもので、例えば、特許文献1に相当する構成が示されている。図12において、101はコンパレータである。102はツェナーダイオードであり、カソード側がコンパレータ101の非反転入力端子に接続され、アノード側が接地されている。103は抵抗であり、一端が電源電圧(VCC)を供給する回路電源104に接続され、他端がコンパレータ101の非反転入力端子に接続されている。105は抵抗であり、一端が回路電源104に接続され、他端がコンパレータ101の反転入力端子に接続されている。106は抵抗であり、一端が反転入力端子に接続され、他端が接地されている。107は出力遮断回路であり、コンパレータ101から出力されるH/L(High/Low)信号に基づいてゲートドライバの出力の遮断又は許可を行う。
図13は、図12における回路電源104の電源電圧が低下した場合のコンパレータ101の入出力波形を示す説明図である。図13において、(a)はコンパレータ101への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ101からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、111は回路電源104の電源電圧(VCC)を示す。112は、コンパレータ101の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。このモニター電圧112は、電源電圧111を抵抗105と抵抗106で分圧した電圧となる。113はコンパレータ101の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、114は入力電圧波形(a)に対してコンパレータ101から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図13に示すコンパレータ101の入出力波形を参照して、回路電源104の電源電圧111が低下した場合の動作について説明する。電源電圧111が低下していくと、モニター電圧112も共に低下する。コンパレータ101に入力されるモニター電圧112が基準電圧113よりも大きい間は、コンパレータ101からは、H/L信号114としてL信号が出力される。出力遮断回路107は、L信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図13に、出力許可領域115として示す。)。さらにモニター電圧112が低下し、基準電圧113に達すると、コンパレータ101の出力が反転して、H/L信号114としてH信号が出力される。出力遮断回路107は、このH信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図13に、出力遮断領域116として示す。)。
図14は、電源投入時などにおいて、回路電源104の電源電圧が除々に上昇した場合のコンパレータ101の入出力波形を示す説明図である。図14において、図13に示すものと同一又は相当するものについては同じ符号を付している。図14において、(a)はコンパレータ101への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ101からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、111は回路電源104の電源電圧(VCC)を示す。112はコンパレータ101の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。113はコンパレータ101の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、114は、入力電圧波形(a)に対してコンパレータ101から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図14に示すコンパレータ101の入出力波形を参照して、回路電源104の電源電圧111が除々に上昇した場合の動作について説明する。電源電圧111が除々に上昇していくと、モニター電圧112も、電源電圧111を抵抗105と抵抗106で分圧した電圧でもって上昇する。コンパレータ101に入力されるモニター電圧112が基準電圧113よりも小さい間は、コンパレータ101からは、H/L信号114としてH信号が出力される。出力遮断回路107は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図14に、出力遮断領域116として示す。)。さらにモニター電圧112が上昇し、基準電圧113に達すると、コンパレータ101の出力が反転して、H/L信号114としてL信号が出力される。出力遮断回路107は、このL信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図14に、出力許可領域115として示す。)。
特開平5−203684号公報(第2図)
従来の電源電圧低下保護回路は、前述したように動作して、ゲートドライバの出力の遮断又は許可を行うのである。
しかしながら、電源投入時などにおいて、電源電圧が、数十V/μsec、例えば約50V/μsec程度で急峻に上昇する場合がある。このように電源電圧が急峻に上昇する場合において、前述した従来の電源電圧低下保護回路では、次のような問題が生じる。
図15は、回路電源104の電源電圧が急峻に上昇した場合のコンパレータ101の入出力波形を示す説明図である。図15において、図13及び図14に示すものと同一又は相当するものについては同一の符号を付している。図15において、(a)はコンパレータ101への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ101からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、111は回路電源104の電源電圧(VCC)を示す。112はコンパレータ101の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。113はコンパレータ101の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、114は入力電圧波形(a)に対するコンパレータ101から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図15に示すコンパレータ101の入出力波形を参照して、回路電源104の電源電圧111が急峻に上昇した場合の動作について説明する。電源電圧111の急峻な上昇に対し、電源電圧111を抵抗105と抵抗106で分圧した電圧であるモニター電圧112は、この急峻な上昇に追従する。しかしながら、基準電圧113は、ツェナーダイオード102が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するため、この急峻な上昇に追従できなくなる。このため、電源電圧111の上昇開始直後の短時間、具体的にはpn接合部の静電容量の充電に要する0から数μsecの間、モニター電圧112が基準電圧113より大きくなる領域(図15に、出力遮断不可領域117として示す。)が生じる。そして、この出力遮断不可領域117では、本来、図14に示したように、コンパレータ101からH信号が出力され、出力遮断回路107がゲートドライバの出力を遮断しなければならないのであるが、コンパレータ101からはL信号が出力されてしまうので、出力遮断回路107がゲートドライバの出力を許可することになる。よって、正常にゲートドライバの出力の遮断ができないという問題が生じる。その結果、ゲートドライバが正常に動作しないことになる。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、急峻な電源電圧の上昇があった場合においても、正常なゲートドライバの出力の遮断及び許可を可能にし、以って信頼性の高い電源電圧低下保護回路を提供することを目的とする。
この発明に係る電源電圧低下保護回路は、基準電圧が出力される基準電圧回路と、モニター電圧が出力されるモニター電圧回路と、前記基準電圧及び前記モニター電圧が入力され、前記基準電圧及び前記モニター電圧の比較結果に応じてH/L信号を出力するコンパレータを備え、前記モニター電圧の上昇速度を決める前記モニター電圧回路の時定数を、前記基準電圧の上昇速度を決める前記基準電圧回路の時定数よりも大きくしたものである。
この発明によれば、モニター電圧の上昇速度を決めるモニター電圧回路の時定数を、基準電圧の上昇速度を決める基準電圧回路の時定数よりも大きくして電源電圧低下保護回路を構成したので、モニター電圧が基準電圧に達するまでの間は、常にモニター電圧が基準電圧より小さくなる。よって、電源電圧の急峻な上昇があった場合においても、正常なゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。これにより信頼性の高い電源電圧低下保護回路を得ることができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1について説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。図1において、コンパレータ1の非反転入力端子には、基準電圧回路2から出力される基準電圧(Vref)が入力されている。またコンパレータ1の反転入力端子には、モニター電圧回路3から出力されるモニター電圧(Vin)が入力されている。そして基準電圧に対するモニター電圧の大小の比較結果に基づいて、コンパレータ1からは、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号が、出力遮断回路4に出力される。出力遮断回路4は、このH/L(High/Low)信号に基づいて、ゲートドライバの出力の遮断又は許可を行う。
基準電圧回路2は、一端が電源電圧(VCC)を供給する回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1の抵抗6と、アノード側が接地され、カソード側がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオード7から構成されている。
モニター電圧回路3は、一端が回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第2の抵抗8と、一端が接地され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第3の抵抗9と、この第3の抵抗9に並列して設けられ、カソード側を反転入力端子側、アノード側を接地側として直列接続された第2のツェナーダイオード10と第3のツェナーダイオード11、及び第4のツェナーダイオード12と第5のツェナーダイオード13から構成されている。
このような電源電圧低下保護回路において、モニター電圧回路3を構成する第2の抵抗8及び第3の抵抗9は、これら2つの抵抗から決定される合成抵抗値が、基準電圧回路2を構成する第1の抵抗6の抵抗値より大きくなるように選定される。より簡単には、第2の抵抗8及び第3の抵抗9は、第1の抵抗6より抵抗値が大きくなるように選定すればよい。また、モニター電圧回路3を構成する第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13は、それぞれ直列接続された第2のツェナーダイオード10と第3のツェナーダイオード11及び第4のツェナーダイオード12と第5のツェナーダイオード13から決定される降伏電圧が、モニター電圧より大きくなるように選定される。
図2は、電源投入時などにおいて、回路電源5の電源電圧が除々に上昇した場合のコンパレータ1の入出力波形を示す説明図である。図2において、(a)はコンパレータ1への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ1からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、15は回路電源5の電源電圧(VCC)を示す。16はモニター電圧回路3からコンパレータ1の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。17は基準電圧回路2からコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、18は入力電圧波形(a)に対してコンパレータ1から出力されるH/L信号示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図2に示すコンパレータ1の入出力波形を参照して、電源電圧15が除々に上昇した場合の動作について説明する。以下の説明では、発明を判りやすくするため、適当な数値を織り交ぜて説明する。具体的には、電源回路5の電源電圧を15V、第1〜第5のツェナーダイオード7,10,11,12,13の降伏電圧を6Vとし、第2及び第3の抵抗8,9の抵抗値は等しく、かつ合成抵抗値が第1の抵抗6より大きいものとして説明する。
電源電圧15が除々に上昇していくと、モニター電圧16も第2の抵抗8と第3の抵抗9で分圧した電圧で上昇する。また基準電圧17も、電源電圧15から第1の抵抗6を介して流入する電流により、電源電圧15の上昇に追従して上昇する。そして、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧6Vに到達すると、基準電圧17は、電圧6Vで一定となる。またモニター電圧16は、第2の抵抗8及び第3の抵抗9の分圧値であり、第2の抵抗8及び第3の抵抗9の抵抗値が等しいとすると、電源電圧15の半分の電圧である7.5Vで上昇したのち一定となる。また、直列接続されたツェナーダイオードの降伏電圧は、それぞれのツェナーダイオードの降伏電圧の加算値であり、第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13の降伏電圧が、第1ツェナーダイオード7の降伏電圧に等しいとすると、それぞれ直列接続された第2のツェナーダイオード10と第3のツェナーダイオード11、及び第4のツェナーダイオード12と第5のツェナーダイオード13から得られる降伏電圧は12Vとなる。この降伏電圧12Vは、モニター電圧16の最大値7.5Vより大きいので、それぞれ直列接続された第2のツェナーダイオード10と第3のツェナーダイオード11、及び第4のツェナーダイオード12と第5のツェナーダイオード13がツェナー降伏することはない。
このような電圧低下保護回路において、コンパレータ1に入力されるモニター電圧16が基準電圧17よりも小さい間は、コンパレータ1からは、H/L信号18としてH信号が出力される。出力遮断回路4は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図2に、出力遮断領域19として示す。)。さらにモニター電圧16が上昇し、基準電圧17に達すると、コンパレータ1の出力が反転して、H/L信号18としてL信号が出力される。この時の基準電圧17は、第1ツェナーダイオード7の降伏電圧に等しく6Vである。出力遮断回路4は、このL信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図2に、出力許可領域20として示す。)。なおモニター電圧16は、電源電圧15の電圧値15Vの半分の値である7.5Vまで上昇したのち一定となる。
このように、電源電圧15が除々に上昇するような場合においては、図14に示した従来の電源電圧低下保護回路の動作と同等となる。
図3は、回路電源5の電源電圧15が急峻に上昇した場合のコンパレータ1の入出力波形を示す説明図である。図3において、図2に示したものと同一又は相当するものについては同一の符号を付している。図3において、(a)はコンパレータ1への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ1からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、15は、回路電源5の電源電圧(VCC)を示す。16はコンパレータ1の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。17はコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、18は入力電圧波形(a)に対するコンパレータ1から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図3に示すコンパレータ1の入出力波形を参照して、回路電源5の電源電圧15が、急峻に上昇した場合の動作について説明する。電源電圧15が数十V/μsec、例えば50V/μsec程度で急峻に上昇すると、基準電圧17は、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するため、電源電圧15の上昇開始直後の短時間(0から数μsecの間)において、この急峻な上昇に追従できなくなる。この時の電位の上昇速度は、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量(Cz1)と第1のツェナーダイオード7の充電電流を決定する第1の抵抗6の抵抗値(R1)との積である時定数(τvref1=R1×Cz1)で決定される。その後、電源電圧15が3〜4V程度まで上昇すると、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量が充電されるため、基準電圧17は電源電圧15の上昇に追従するようになり、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧で一定となる。ここで第1のツェナーダイオード7の降伏電圧を6Vとすると、基準電圧17は6Vで一定となる。
またモニター電圧16も、第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するために、電源電圧15の上昇開始直後の短時間(0から数μsecの間)において、この急峻な上昇に追従できなくなる。この時の電位の上昇速度は、第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13が有するpn接合部の静電容量(Cz2)と第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13の充電電流を決定する第2の抵抗8と第3の抵抗9の合成抵抗値(R2、但しR2>R1)との積である時定数(τvref2=R2×Cz2)で決定される。このモニター電圧回路3の時定数(τvref2)は、第2の抵抗8及び第3の抵抗9の合成抵抗値(R2)を第1の抵抗6の抵抗値(R1)より大きくしているので、基準電圧回路3の時定数(τvref1)より大きくなる(τvref2>τvref1)。そのため、モニター電圧回路3の電位上昇は、基準電圧回路3の電位上昇より緩やかなものになる。よって電源電圧15の上昇開始直後においても、モニター電圧16が基準電圧17を上回ることはない。その後、電源電圧15が3〜4V程度まで上昇すると、第2から第5のツェナーダイオード10,11,12,13が有するpn接合部の静電容量が充電されるため、モニター電圧16は、電源電圧15を第2の抵抗8と第3の抵抗9で分圧した電圧で上昇したのち一定となる。第2の抵抗8及び第3の抵抗9の抵抗値が等しいとすると、電源電圧15の半分の電圧である7.5Vまで上昇したのち一定となる
このように、モニター電圧16の上昇速度の時定数(τvref2=R2×Cz2)が、基準電圧17の上昇速度の時定数(τvref1=R1×Cz1)より大きくなるようにしてモニター電圧回路3及び基準電圧回路2を構成したので、図15に示したような、電源電圧15の上昇開始直後の短時間に生じる出力遮断不可領域117が無くなる。よって、電源電圧15の上昇開始直後から、図3にAとして示す、モニター電圧16が基準電圧17に達するまでの間は、常にモニター電圧16が基準電圧17より小さくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてH信号が出力される。出力遮断回路4は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図3に、出力遮断領域19と記す。)。モニター電圧16が、基準電圧17に達した後は、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてL信号が出力される。出力遮断回路4は、L信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図3に、出力許可領域20と記す。)。これにより回路電源5の電源電圧15が急峻に上昇した場合においても、安定してゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。
この実施の形態1によれば、モニター電圧16の上昇速度を決めるモニター電圧回路3の時定数(τvref2)が、基準電圧17の上昇速度を決める基準電圧回路2の時定数(τvref1)より大きくなるようにして電源電圧低下保護回路を構成したので、回路電源5の電源電圧15が急峻に上昇した場合においても、電源電圧15の上昇開始直後に生じていた出力遮断不可領域117を無くすことができる。このため正常かつ安定したゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。これにより信頼性の高い電源電圧低下保護回路を得ることができる。
なおこの実施の形態1においては、第3の抵抗9に並列して、カソード側を反転入力端子側、アノード側を接地側として直列接続された第2のツェナーダイオード10と第3のツェナーダイオード11、及び第4のツェナーダイオード12と第5のツェナーダイオード13を用いたものを示したが、これは第1のツェナーダイオード7と同じ降伏電圧を有するツェナーダイオードを用いることを目的としたものであり、特にツェナーダイオードやその組合わせを限定しているものではない。例えば、図4に示すように、ツェナー降伏電圧がモニター電圧(Vin)より大きい第6のツェナーダイオード21のみを用いて、モニター電源回路3を構成してもよい。なお、図4において、図1に示したものと同一又は相当するものには、同一の符号を付している。
また、この実施の形態1では、動作の説明の便宜を図るため、適当な数値を用いて説明したが、この発明が、特にこれらの数値を限定するものではないことは言うまでもない。これらの抵抗やツェナーダイオードは、モニター電圧16の上昇速度を決めるモニター電圧回路3の時定数が、基準電圧17の上昇速度を決める基準電圧回路2の時定数より大きくなるような条件を満たすように適宜選定可能である。
実施の形態2
この発明の実施の形態2について説明する。図5はこの発明の実施の形態2に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。図5において、図1に示したものと同一又は相当するものには、同一の符号を付している。図5において、コンパレータ1の非反転入力端子には、基準電圧回路2から出力される基準電圧(Vref)が入力されている。またコンパレータ1の反転入力端子には、モニター電圧回路3から出力されるモニター電圧(Vin)が入力されている。そして基準電圧に対するモニター電圧の大小の比較結果に基づいて、コンパレータ1からは、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号が、出力遮断回路4に出力される。出力遮断回路4は、このH/L信号に基づいて、ゲートドライバの出力の遮断又は許可を行う。
基準電圧回路2は、一端が電源電圧(VCC)を供給する回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1の抵抗6と、アノード側が接地され、カソード側がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオード7と、コンパレータ1の非反転入力端子と接地の間で直列接続された第6の抵抗24及び第7の抵抗25から構成されている。
モニター電圧回路3は、一端が回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第4の抵抗22と、一端が接地され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第5の抵抗23と、一端が回路電源5に接続された第8の抵抗26と、ドレイン端子が第8の抵抗26の他端に接続され、ゲート端子が第6の抵抗24及び第7の抵抗25の間に接続され、ソース端子が接地された第1のスイッチング素子としての第1のNch型MOSトランジスタ27と、ドレイン端子がコンパレータ1の反転入力端子に接続され、ゲート端子が第1のNch型MOSトランジスタ27のドレイン端子に接続され、ソース端子が接地された第2のスイッチング素子としての第2のNch型MOSトランジスタ28から構成されている。
このような電源電圧低下保護回路において、モニター電圧回路3を構成する第1のNch型MOSトランジスタ27及び第2のNch型MOSトランジスタ28は、電源電圧上昇時における第6の抵抗24及び第7の抵抗25の分圧値を受けて、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでは、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオン状態となるように、また第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオフ状態となるように設定される。
図6は、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合のコンパレータ1の入出力波形を示す説明図である。図6において、図2に示したものと同一あるいは相当するものについては同じ符号を付している。図6において、(a)はコンパレータ1への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ1からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、15は、回路電源5の電源電圧(VCC)を示す。16はコンパレータ1の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。17はコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、18は入力電圧波形(a)に対するコンパレータ1から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図6に示すコンパレータ1の入出力波形を参照して、回路電源5の電源電圧15が、急峻に上昇した場合の動作について説明する。電源投入後、電源電圧15が、数十V/μsec程度、具体的には50V/μsec程度で急峻に上昇すると、基準電圧17は、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するため、電源電圧15の上昇開始直後の短時間(0から数μsecの間)において、この急峻な上昇に追従できなくなる。この時の電位の上昇速度は、第1の抵抗6、第6の抵抗24、第7の抵抗25及び第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量により決定される時定数で上昇する。その後、電源電圧15が3〜4V程度まで上昇すると、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量は充電されるため、基準電圧17は電源電圧15の上昇に追従するようになり、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧で一定となる。例えば、実施の形態1で示したように、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧を6Vとすると、基準電圧17はこの降伏電圧である6Vまで上昇したのち一定となる。
またモニター電圧16は、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、第2のNch型MOSトランジスタ28は、ゲート端子の電位が第8の抵抗26を介して電源電圧15に引き上げられることによりオン状態となるので、ほぼ接地電圧(0V)となる。そのためモニター電圧16が、基準電圧17より大きくなることはない。そして第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、第2のNch型MOSトランジスタ28は、ゲート端子の電位がほぼ接地電圧(0V)となることによりオフ状態となるので、モニター電圧16は、電源電圧15を第4の抵抗22と第5の抵抗23で分圧した電圧でもって上昇する。例えば、実施の形態1で示したように、第4の抵抗22と第5の抵抗23を等しいとし、電源電圧15を定常状態において15Vとした場合、モニター電圧16は電源電圧15の半分の値である7.5Vまで上昇したのち一定となる。
このように、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27をオフ状態とし、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28をオン状態とすることにより、図15に示したような、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じる出力遮断不可領域117が無くなる。よって、電源電圧15の上昇開始直後から、図6にAとして示す、モニター電圧16が基準電圧17に達するまでの間は、常にモニター電圧16が基準電圧17より小さくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてH信号が出力される。出力遮断回路4は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図6に、出力遮断領域19と記す。)。モニター電圧16が、基準電圧17に達した後は、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてL信号が出力される。出力遮断回路4は、L信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図6に、出力許可領域20と記す。)。これにより回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合においても、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
なお以上の説明では、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合について説明したが、回路電源5の電源電圧が除々に上昇した場合についても、基準電圧17は、図2に示したように電源電圧15の上昇に遅延なく追従するので、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなることは無く、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
この実施の形態2によれば、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオン状態となるようにして、また第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオフ状態となるようにして電源電圧低下保護回路を構成したので、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合においても、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じていた遮断不可領域117を無くすことができる。このため、正常なゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。これにより信頼性の高い電源電圧低下保護回路を得ることができる。
実施の形態3
実施の形態2によれば、電源電圧15の上昇開始直後の短時間に生じる出力遮断不可領域117を無くすために、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオン状態となるようにして、また第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第2のNch型MOSトランジスタ28がオフ状態となるようにして電源電圧低下保護回路を構成したものを示したが、図7に示すように、第1のNch型MOSトランジスタ27に替えて第1のNPN型トランジスタ29を用い、第2のNch型MOSトランジスタ28に替えて第2のNPN型トランジスタ30を用いてもよい。この場合、第1のNPN型トランジスタ29は、コレクタ端子が第8の抵抗26に接続され、ベース端子が第6の抵抗24及び第7の抵抗25の間に接続され、エミッタ端子が接地される。また第2のNPN型トランジスタ30は、コレクタ端子がコンパレータ1の反転入力端子に接続され、ベース端子が第1のNPN型トランジスタ29のコレクタ端子に接続され、エミッタ端子が接地される。その他の構成については、実施の形態2における図5に示したものと同一又は相当するものであり、同一の符号を付して、説明は省略する。
図7において、実施の形態2と動作が相違する点は、電源電圧上昇時において、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNPN型トランジスタ29がオフ状態となり、かつ第2のNPN型トランジスタ30がオン状態となるように、また第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達した後は、第1のNPN型トランジスタ29がオン状態となり、かつ第2のNPN型トランジスタ30がオフ状態となるようにしていることである。その他の構成及び動作については、実施の形態2で示したものと同じであり、ここでの説明は省略する。
この実施の形態3によれば、実施の形態2と同じ効果を奏することができる。
実施の形態4
この発明の実施の形態4について説明する。図8はこの発明の実施の形態4に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。図8において、実施の形態2で示した図5と、回路構成で相違する点は、図5における第2のNch型MOSトランジスタ28を無くして、ソース端子が電源電圧を供給する回路電源5に接続され、ゲート端子が第1のNch型MOSトランジスタ27のドレイン端子に接続され、ドレイン端子が第4の抵抗22の一端に接続された第3のスイッチング素子としての第1のPch型MOSトランジスタ31を新たに追加したことである。その他の構成については、実施の形態2における図5に示したものと同一又は相当するものであり、同一の符号を付して、説明は省略する。
このような電源電圧低下保護回路において、モニター電圧回路3を構成する第1のNch型MOSトランジスタ27及び第1のPch型MOSトランジスタ31は、電源電圧上昇時における第6の抵抗24及び第7の抵抗25の分圧値を受けて、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでは、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31がオフ状態となるように、また第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31がオン状態となるように設定される。
図9は、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合のコンパレータ1の入出力波形を示す説明図である。図9において、図6に示したものと同一あるいは相当するものについては同じ符号を付している。図9において、(a)はコンパレータ1への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ1からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、15は回路電源5の電源電圧(VCC)を示す。16はコンパレータ1の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。17はコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、18は入力電圧波形(a)に対するコンパレータ1から出力されるH/L信号を示す。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図9に示すコンパレータ1の入出力波形を参照して、回路電源5の電源電圧15が、急峻に上昇した場合の動作について説明する。電源投入後、電源電圧15が、数十V/μsec程度、具体的には50V/μsec程度で急峻に上昇すると、基準電圧17は、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するため、電源電圧15の上昇開始直後の短時間(0から数μsecの間)において、この急峻な上昇に追従できなくなる。この時の電位の上昇速度は、第1の抵抗6、第6の抵抗24、第7の抵抗25及び第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量により決定される時定数で上昇する。その後電源電圧15が3〜4V程度まで上昇すると、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量は充電されるため、基準電圧17は電源電圧15の上昇に追従するようになり、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧まで上昇したのち一定となる。例えば、実施の形態1で示したように、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧を6Vとすると、基準電圧17はこの降伏電圧である6Vまで上昇したのち一定となる。
またモニター電圧16は、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、第1のPch型MOSトランジスタ31は、ゲート端子の電位が第8の抵抗26を介して電源電圧15に引き上げられることによりオフ状態となるので、接地電圧(0V)となる。そのためモニター電圧16が基準電圧17より大きくなることはない。そして第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31が、ゲート端子の電位が接地電圧(0V)となることによりオン状態となるので、モニター電圧16は、電源電圧15を第4の抵抗22と第5の抵抗23で分圧した電圧でもって上昇する。例えば、実施の形態1で示したように、第4の抵抗22と第5の抵抗23を等しいとし、電源電圧15を定常状態において15Vとした場合、モニター電圧16は電源電圧15の半分の値である7.5Vまで上昇したのち一定となる。
このように、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27をオフ状態とし、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31をオフ状態とすることにより、図15に示したような、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じる出力遮断不可領域117が無くなる。よって、電源電圧15の上昇開始直後から、図9にAとして示す、モニター電圧16が基準電圧17に達するまでの間は、常にモニター電圧16が基準電圧17より小さくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてH信号が出力される。出力遮断回路4は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図9に、出力遮断領域19として示す。)。モニター電圧16が、基準電圧17に達した後は、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてL信号が出力される。出力遮断回路4は、L信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図9に、出力許可領域20として示す。)。これにより回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合においても、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
なお以上の説明では、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合について説明したが、回路電源5の電源電圧が除々に上昇した場合についても、基準電圧17は、図2に示したように電源電圧15の上昇に遅延なく追従するので、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなることは無く、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
この実施の形態4によれば、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31がオフ状態となるようにして、また第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第1のPch型MOSトランジスタ31がオン状態となるようにして電源電圧低下保護回路を構成したので、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合においても、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じていた遮断不可領域117を無くすことができる。このため、正常なゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。これにより信頼性の高い電源電圧低下保護回路を得ることができる。
実施の形態5
この発明の実施の形態5について説明する。図10はこの発明の実施の形態5に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。図10において、実施の形態2で示した図5と、回路構成で相違する点は、図5における第2のNch型MOSトランジスタ28を無くして、ドレイン端子が電源電圧(VCC)を供給する回路電源5に接続され、ゲート端子が第1のNch型MOSトランジスタ27のドレイン端子に接続され、ソース端子がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第4のスイッチング素子としての第3のNch型MOSトランジスタ32を新たに追加したことである。その他の構成については、実施の形態2における図5に示したものと同一又は相当するものであり、同一の符号を付して、説明は省略する。
これにより、基準電圧回路2は、一端が回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1の抵抗6と、アノード側が接地され、カソード側がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオード7と、コンパレータ1の非反転入力端子と接地の間で直列接続された第6の抵抗24及び第7の抵抗25と、一端が回路電源5に接続された第8の抵抗26と、ドレイン端子が第8の抵抗26の他端に接続され、ゲート端子が第6の抵抗24及び第7の抵抗25の間に接続され、ソース端子が接地された第1のNch型MOSトランジスタ27と、ドレイン端子が回路電源5に接続され、ゲート端子が第1のNch型MOSトランジスタ27のドレイン端子に接続され、ソース端子がコンパレータ1の非反転入力端子に接続された第3のNch型MOSトランジスタ32から構成されることになる。
またモニター電圧回路3は、一端が回路電源5に接続され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第4の抵抗22と、一端が接地され、他端がコンパレータ1の反転入力端子に接続された第5の抵抗23から構成される。
このような電源電圧低下保護回路において、基準電圧回路2を構成する第1のNch型MOSトランジスタ27及び第3のNch型MOSトランジスタ32は、電源電圧上昇時における第6の抵抗24及び第7の抵抗25の分圧値を受けて、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでは、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32がオン状態となるように、また第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32がオフ状態となるように設定される。
図11は、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合のコンパレータ1の入出力波形を示す説明図である。図11において、図6に示したものと同一あるいは相当するものについては同じ符号を付している。図11において、(a)はコンパレータ1への入力電圧波形を示し、(b)はコンパレータ1からの出力電圧波形を示す。入力電圧波形(a)において、15は回路電源5の電源電圧(VCC)を示す。16はコンパレータ1の反転入力端子に入力されるモニター電圧(Vin)を示す。17はコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧(Vref)を示す。次に出力電圧波形(b)において、18は入力電圧波形(a)に対するコンパレータ1から出力されるH/L信号である。このH/L信号は、非反転入力端子に入力される基準電圧及び反転入力端子に入力されるモニター電圧の大小の比較結果に応じて出力される、低電圧としてのL信号又は高電圧としてのH信号となる。
図11に示すコンパレータ1の入出力波形を参照して、回路電源5の電源電圧15が、急峻に上昇した場合の動作について説明する。電源投入後、電源電圧15が、数十V/μsec程度、具体的には50V/μsec程度で急峻に上昇すると、基準電圧回路2からコンパレータ1の非反転入力端子に入力される基準電圧17は、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量の充電に時間を要するため、電源電圧15の上昇開始直後の短時間(0から数μsec)において、この急峻な上昇に追従できなくなる。この時の電位の上昇速度は、第1のツェナーダイオード7の静電容量、第1の抵抗6、第6の抵抗24及び第7の抵抗25から決定される時定数で上昇する。しかしながら、ここで電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32は、ゲート端子の電位が第8の抵抗26を介して電源電圧15に引き上げられることによりオン状態となるので、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量は直接かつ急速に充電されることになる。そのため、電源電圧15の上昇開始直後であっても、基準電圧17は、電源電圧15の急峻な上昇に遅延することなく追従するようになる。よってモニター電圧16が基準電圧17より大きくなることはない。そして第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32は、ゲート端子の電位が接地電圧(0V)となることによりオフ状態となる。そして基準電圧17は、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧で一定となる。例えば、実施の形態1で示したように、第1のツェナーダイオード7の降伏電圧を6Vとすると、基準電圧17は、この降伏電圧である6Vまで基準電圧15の上昇にほぼ沿って上昇したのち一定となる。
またモニター電圧16は、電源電圧15を第4の抵抗22と第5の抵抗23で分圧した電圧でもって、電源電圧15に遅延することなく上昇する。例えば、実施の形態1で示したように、第4の抵抗22と第5の抵抗23を等しいとし、電源電圧15を定常状態において15Vとした場合、モニター電圧は、電源電圧15の半分の値である7.5Vまで上昇したのち一定となる。
このように、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27をオフ状態として、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32をオン状態とすることにより、第1のツェナーダイオード7が有するpn接合部の静電容量が直接かつ急速に充電されるので、図15に示したような、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じる出力遮断不可領域117が無くなる。よって、電源電圧15の上昇開始直後から、図11にAとして示す、モニター電圧16が基準電圧17に達するまでの間は、常にモニター電圧16が基準電圧17より小さくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてH信号が出力される。出力遮断回路4は、H信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を遮断する(図11に、出力遮断領域19として示す。)。モニター電圧16が、基準電圧17に達した後は、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなるので、コンパレータ1からは、H/L信号18としてL信号が出力される。出力遮断回路4は、L信号が入力されている間は、ゲートドライバの出力を許可する(図11に、出力許可領域20として示す。)。これにより回路電源5の電源電圧(VCC)が急峻に上昇した場合においても、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
なお以上の説明では、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合について説明したが、回路電源5の電源電圧が除々に上昇した場合についても、基準電圧17は、電源電圧15の上昇に遅延なく追従するので、モニター電圧16が基準電圧17より大きくなることは無く、安定してゲートドライバの出力を遮断及び許可が可能となる。
この実施の形態5によれば、電源電圧15の上昇開始直後から第1のツェナーダイオード7の降伏電圧に達するまでの間は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオフ状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32がオン状態となるようにして、また第1のツェナーダイオード7が降伏電圧に達した後は、第1のNch型MOSトランジスタ27がオン状態となり、かつ第3のNch型MOSトランジスタ32がオフ状態となるようにして電源電圧低下保護回路を構成したので、回路電源5の電源電圧が急峻に上昇した場合においても、電源電圧15の上昇開始直後の短時間において生じていた遮断不可領域117を無くすことができる。このため、正常なゲートドライバの出力の遮断及び許可が可能となる。これにより信頼性の高い電源電圧低下保護回路を得ることができる。
なお、実施の形態2から5によれば、オン又はオフ状態を実現させるスイッチング素子として、Nch型MOSトランジスタ、Pch型MOSトランジスタ及びNPN型トランジスタを用いたものを示したが、これはあくまで一例を示したものであり、第6の抵抗24及び第7の抵抗25の分圧値に基づいて、各実施の形態で示したように動作するスイッチング素子なら何を用いてもよいことは言うまでも無く、当然この発明の範囲に属するものであり、この発明に係る効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態1に係る電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が除々に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が急峻に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る電源電圧低下保護回路の他の例を示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態2に係る電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が急峻に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態3に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態4に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態4に係る電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が急峻に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態5に係る電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 この発明の実施の形態5に係る電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が急峻に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 従来の電源電圧低下保護回路を示す回路図である。 従来の電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が低下した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 従来の電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が除々に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。 従来の電源電圧低下保護回路の回路電源の電源電圧が急峻に上昇した場合におけるコンパレータの入出力波形を示す説明図である。
符号の説明
1 コンパレータ、2 基準電圧回路、3 モニター電圧回路、4 出力遮断回路、5回路電源、6 第1の抵抗、7 第1のツェナーダイオード、8 第2の抵抗、9 第3の抵抗、10 第2のツェナーダイオード、11 第3のツェナーダイオード、12 第4のツェナーダイオード、13 第5のツェナーダイオード、15 電源電圧(VCC)、16 モニター電圧(Vin)、17 基準電圧(Vref)、18 H/L信号、19 出力遮断領域、20 出力許可領域、21 第6のツェナーダイオード

Claims (11)

  1. 基準電圧が出力される基準電圧回路と、
    モニター電圧が出力されるモニター電圧回路と、
    前記基準電圧及び前記モニター電圧が入力され、前記基準電圧及び前記モニター電圧の比較結果に応じてH/L信号を出力するコンパレータを備えた電源電圧低下保護回路において、
    前記モニター電圧の上昇速度を決める前記モニター電圧回路の時定数を、前記基準電圧の上昇速度を決める前記基準電圧回路の時定数よりも大きくしたことを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  2. 請求項1に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記基準電圧回路は、一端が電源電圧を供給する回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1の抵抗と、アノード側が接地され、カソード側が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオードを備え、
    前記モニター電圧回路は、一端が前記回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第2の抵抗と、一端が接地され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第3の抵抗と、前記第3の抵抗9に並列して設けられ、カソード側を反転入力端子側、アノード側を接地側として直列接続された第2のツェナーダイオード10及び第3のツェナーダイオード11、並びに第4のツェナーダイオード12及び第5のツェナーダイオード13を備え、
    前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗の抵抗値は等しく、かつ前記第1の抵抗の抵抗値より大きく設定され、
    前記第2のツェナーダイオード10及び前記第3のツェナーダイオード11、並びに前記第4のツェナーダイオード12及び第5のツェナーダイオード13は、前記第1のツェナーダイオードと同じ降伏電圧であることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  3. 請求項1に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記基準電圧回路は、一端が電源電圧を供給する回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1の抵抗と、アノード側が接地され、カソード側が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオードを備え、
    前記モニター電圧回路は、一端が前記回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第2の抵抗と、一端が接地され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第3の抵抗と、この第3の抵抗に並列して、カソード側が反転入力端子側、アノード側が接地側として設けられた第6のツェナーダイオードを備え、
    前記第2の抵抗及び前記第3の抵抗から決定される合成抵抗値が、前記第1の抵抗6の抵抗値より大きく設定され、かつ前記第6のツェナーダイオードの降伏電圧が、前記モニター電圧の最大値より大きく設定されることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  4. 基準電圧が出力される基準電圧回路と、
    モニター電圧が出力されるモニター電圧回路と、
    前記基準電圧及び前記モニター電圧が入力され、前記基準電圧及び前記モニター電圧の比較結果に応じてH/L信号を出力するコンパレータを備えた電源電圧低下保護回路において、
    前記基準電圧回路は、一端が電源電圧を供給する回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1の抵抗と、アノード側が接地され、カソード側が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオードと、前記コンパレータの非反転入力端子と接地の間で直列接続された第6の抵抗及び第7の抵抗を備え、
    前記モニター電圧回路は、一端が前記回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第4の抵抗と、一端が接地され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第5の抵抗と、一端が前記回路電源に接続された第8の抵抗と、
    前記第8の抵抗の他端と接地の間に設けられ、前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の分圧値に基づいてオン/オフ動作する第1のスイッチング素子と、前記コンパレータの反転入力端子と接地の間に設けられ、前記第1のスイッチング素子のオン/オフ動作に基づいてオン/オフ動作する第2のスイッチング素子を備え、
    前記基準電圧が、前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達するまでは、前記第1のスイッチング素子がオフ状態となり、かつ前記第2のスイッチング素子がオン状態となり、また前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達した後は、前記第1のスイッチング素子がオン状態となり、かつ前記第2のスイッチング素子がオフ状態となることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  5. 請求項4に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記第1のスイッチング素子は、ドレイン端子が前記第8の抵抗に接続され、ゲート端子が前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の間に接続され、ソース端子が接地された第1のNch型MOSトランジスタであり、
    前記第2のスイッチング素子は、ドレイン端子が前記コンパレータの反転入力端子に接続され、ゲート端子が前記第1のNch型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ソース端子が接地された第2のNch型MOSトランジスタであることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  6. 請求項4に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記第1のスイッチング素子は、コレクタ端子が前記第8の抵抗に接続され、ベース端子が前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の間に接続され、エミッタ端子が接地された第1のNPN型トランジスタであり、
    前記第2のスイッチング素子は、コレクタ端子が前記コンパレータの反転入力端子に接続され、ベース端子が前記第1のNPN型トランジスタのコレクタ端子に接続され、エミッタ端子が接地された第2のNPN型トランジスタであることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  7. 基準電圧が出力される基準電圧回路と、
    モニター電圧が出力されるモニター電圧回路と、
    前記基準電圧及び前記モニター電圧が入力され、前記基準電圧及び前記モニター電圧の比較結果に応じてH/L信号を出力するコンパレータを備えた電源電圧低下保護回路において、
    前記基準電圧回路は、一端が電源電圧を供給する回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1の抵抗と、アノード側が接地され、カソード側が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオードと、前記コンパレータの非反転入力端子と接地の間で直列接続された第6の抵抗及び第7の抵抗を備え、
    前記モニター電圧回路は、一端が接地され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第5の抵抗と、一端が前記回路電源に接続された第8の抵抗と、
    前記第8の抵抗の他端と接地の間に設けられ、前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の分圧値に基づいてオン/オフ動作する第1のスイッチング素子と、一端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第4の抵抗と、前記第4の抵抗の他端と前記回路電源の間に設けられ、前記第1のスイッチング素子のオン/オフ動作に基づいてオン/オフ動作する第3のスイッチング素子を備え、
    前記基準電圧が、前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達するまでは、第1のスイッチング素子がオフ状態となり、かつ第3のスイッチング素子がオフ状態となり、また前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達した後は、前記第1のスイッチング素子がオン状態となり、かつ前記第3のスイッチング素子がオン状態となることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  8. 請求項7に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記第1のスイッチング素子は、ドレイン端子が前記第8の抵抗に接続され、ゲート端子が前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の間に接続され、ソース端子が接地された第1のNch型MOSトランジスタであり、
    前記第3のスイッチング素子は、ソース端子が前記回路電源5に接続され、ゲート端子が前記第1のNch型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ドレイン端子が前記第4の抵抗に接続された第1のPch型MOSトランジスタであることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  9. 基準電圧が出力される基準電圧回路と、
    モニター電圧が出力されるモニター電圧回路と、
    前記基準電圧及び前記モニター電圧が入力され、前記基準電圧及び前記モニター電圧の比較結果に応じてH/L信号を出力するコンパレータを備えた電源電圧低下保護回路において、
    前記基準電圧回路は、一端が電源電圧を供給する回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1の抵抗と、アノード側が接地され、カソード側が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第1のツェナーダイオード7と、前記コンパレータの非反転入力端子と接地の間で直列接続された第6の抵抗及び第7の抵抗と、一端が前記回路電源に接続された第8の抵抗と、前記第8の抵抗の他端と接地の間に設けられ、前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の分圧値に基づいてオン/オフ動作する第1のスイッチング素子と、前記回路電源と前記コンパレータの非反転入力端子の間に設けられ、前記第1のスイッチング素子のオン/オフ動作に基づいてオン/オフ動作する第4のスイッチング素子を備え、
    前記モニター電圧回路は、一端が前記回路電源に接続され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第4の抵抗と、一端が接地され、他端が前記コンパレータの反転入力端子に接続された第5の抵抗を備え、
    前記基準電圧が、前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達するまでは、前記第1のスイッチング素子がオフ状態となり、かつ前記第4のスイッチング素子がオン状態となり、また前記第1のツェナーダイオードの降伏電圧に達した後は、前記第1のスイッチング素子がオン状態となり、かつ第4のスイッチング素子がオフ状態となることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  10. 請求項9に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記第1のスイッチング素子は、ドレイン端子が前記第8の抵抗に接続され、ゲート端子が前記第6の抵抗及び前記第7の抵抗の間に接続され、ソース端子が接地された第1のNch型MOSトランジスタであり、
    前記第4のスイッチング素子は、ドレイン端子が前記電源回路に接続され、ゲート端子が前記第1のNch型MOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ソース端子が前記コンパレータの非反転入力端子に接続された第3のNch型MOSトランジスタであることを特徴とする電源電圧低下保護回路。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電源電圧低下保護回路において、
    前記コンパレータから出力された前記H/L信号が入力され、このH/L信号に基づいてゲートドライバの遮断又は許可を行う出力遮断回路を備えたことを特徴とする電源電圧低下保護回路。
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