JP4511436B2 - 反射板式消音管 - Google Patents

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Description

本発明は、気体や液体などの流体を通す管の内側、または外側に音波反射板を設けて、流体の流通路は確保しながら管路を通過する特定の周波数の音波エネルギーを選択的に低減する反射板式消音管に関するものである。
流体を、たとえば空気などの気体として考察するとき、軸流送風機やガスタービンエンジンなどから放出される騒音や、換気や廃熱のために空気の流通を必要とする機器や防音室などの空気流通路から漏れ出る騒音が大きくて問題となることがある。これらの騒音問題に対応するための一般的な手法としては、騒音の発生源を防音カバーで囲ったり、空気の吸排気口に消音用のマフラーを接続したり、空気の流通路に吸音材を施したりするなどの方法を挙げることができる。しかし、ここで問題となる騒音は空気の流通路と騒音の伝播路とが同一の管路であり、空気流通路に圧力損失を生じさせずに、決定的かつ有効な手段で騒音の通過だけを阻止することは困難な場合が多い。特に低い周波数の騒音を低減するためには、吸音材の厚みや容積、あるいは構造を大きくしなければならないため、小型、軽量、耐久性などの実用上の利便性を考慮しながら対策することは容易ではない。(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)
特開2002−22254号公報 特開2005−31599号公報
軸流送風機やガスタービンエンジンなどから放出される騒音は、ファンの動翼枚数と回転数の積で表される周波数音が鋭く突起する大きな音圧レベルの卓越周波数音として現れる。この卓越周波数音は、管路を高速で通過する空気の流れ自体から発生される騒音レベルよりも遙かに大きいレベルで騒音の支配的な部分となることが多い。
本発明が解決しようとする課題は、同一の管路が流体の流通路であり、かつまた騒音の通路にもなっている場合に、流体の移動と音波の伝播とを、それぞれが有する物理的に異なる特性を使い分け機能的に活用する管路を構成することによって、管路を通過する流体の流通機能は確保しながら管路を通過する卓越周波数の騒音のみを選択的に低減する反射板式消音管を提供することである。
流体を媒質として管路を伝播する音波のうち消音しようとする周波数の音波の伝播性状が一次元的に進む平面波状として扱いうる管路において、管路を直進伝播する音波を第1のグループと第2のグループとの2つのグループに管路に沿って分割するとき、第1のグループの音波が進路を遮られることなく直進する直進路と、第2のグループの音波の直進伝播する進路を遮り進行方向の異なる向きに反射する第1の反射板と、該第1の反射板によって反射され進行方向の変えられた第2のグループの音波の進路を直進路を直進して進む第1のグループの音波の進行方向と同一方向に向けて反射する第2の反射板とによって音波伝播の迂回路を構成し、直進路を直進伝播する第1のグループの音波と、第1および第2の反射板によって音波伝播距離が消音対象周波数の波長の1/2相当分が延長され180°の位相遅延が与えられて迂回路を進行する第2のグループの音波とを、双方の音波の伝播経路の違いにより互いに逆位相関係で同期し、かつ、それぞれ双方の音波が分割前と同様の同一方向に伝播する状態で互いに波動干渉させることによって、管路を通り抜ける消音対象周波数の音波の波動伝播エネルギーを選択的に消散させる。
また、流体を媒質として管路を伝播する音波のうち消音しようとする周波数の音波の伝播性状が一次元的に進む平面波状として扱いうる管路において、管路終端開口面から管路の軸方向に平面波状に直進伝播する音波を第1のグループとし、管路終端のエッジを回折音の新たな発生源として第1のグループの音波伝播エリアの外側周囲へ回折放射される音波を第2のグループとするとき、第1のグループの音波が管路終端開口面から筒状に直進する直進路と、管路終端のエッジ部を外側から包み込むように囲う第3の反射板と、該第3の反射板によって第2のグループの音波が回折伝播する進路を管路終端開口面から筒状に直進する第1のグループの音波の進行方向と同一方向に、あるいは近似的に同一方向と見なせる方向に進行方向の変えられる音波伝播の迂回路を構成し、直進路を直進伝播する第1のグループの音波と、第3の反射板によって音波伝播距離が消音対象周波数の波長の1/2相当分が延長され180°の位相遅延が与えられて迂回路を進行する第2のグループの音波とを、双方の音波の伝播経路の違いにより互いに逆位相関係で同期し、かつ、それぞれ双方の音波が同一方向に伝播する状態で互いに波動干渉させることによって、管路を通り抜ける消音対象周波数の音波の波動伝播エネルギーを選択的に消散させる。
上記の第1、第2又は上記の第3の反射板の近傍にそれぞれ可動式の反射機構を設け、第1のグループの音波伝播距離に対して第2のグループの音波伝播ルートの迂回による延長距離を可変できるようにする。
本発明による反射板式消音管の技術思想は、流体の移動と流体を媒質として直進伝播する音の伝播とは物理的にそれぞれ異なる振る舞いをするという点に着目したもので、流体は水や空気、排気ガスなどのいずれの場合であっても良い。流体の移動速度と同じ流体を媒質として伝わる音の伝播速度とは異なることからも分かるように、管路における流体の移動は高圧側から低圧側へ向かう圧力差による流体の流れによる質量移動であり、音の伝播は音の伝播媒質となる流体粒子の振動に方向性が与えられた波動伝播であるとして、それぞれの物理的な機能を有効に活用して反射板式消音管を構成するものである。
ここで、音波の干渉による伝播エネルギーの低減について考察する。理想的な音波干渉による消音は、互いに同振幅・逆位相関係にある1次音波と2次音波の波面が重なり合って同一方向に伝播し、両音波がその干渉作用によりキャンセリングし合うという、波動吸収原理に基づくものである。この原理を用いた音波干渉による消音で最も基本的なものは1次点音源と同位置ポイントに1次発生音と同振幅・逆位相の2次音波を発生させれば、2つの音波はキャンセリングし、拡散伝播する波動のエネルギーは完全に消失する。
同一の音源からほぼ同時刻に放射され、管路を1次元的な平面波として伝播する音波を、管路に沿って直進する音波と、反射板で進路を迂回させ位相遅延が与えられた音波とに2分し、前者を1次音波、後者を2次音波とする。双方の音波が同一の方向へ並列に互いに同振幅・逆位相関係で同期進行する関係となるようにして再び合流させると、管路内には無限個の1次音波と2次音波の干渉作用点が設けられた場合と等価となり、音波の伝播エネルギーの波動吸収原理は成立する。一たん消失した波動のエネルギーは再び出現することはない。
本発明による反射板式消音管は、上述の音波伝播エネルギーの波動吸収原理に基づくものであって、管路の内外に反射機構を設けるだけで良く、特に、波長が長く低い周波数帯域の音など、音圧レベルの大小にかかわらず過大な音圧レベルの騒音であっても無理なく取り扱うことが可能であり、管内を通過する流体の圧力損失による機能の劣化を大きくすることもなく、簡単な構造で、管路を介して通過する特定周波数の騒音だけを選択的に効率よく低減することができる。
また、管路終端エッジ近傍外周囲に反射板を設ける反射板式消音管は、屈曲のない筒状の管路でよく、圧力損失は生じにくく、単純、コンパクトで、グラスウールなどの多孔性の吸音材を使用しないため、塵埃による目詰まり、オイルダストや排ガス、廃熱などによる機能劣化の心配もいらないなど、維持管理は容易であり、経済コストは安価である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面に基づき詳細に説明する。
なお、各図中、同一部分は同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本発明の反射板式消音管の1実施例を図1、図2,図3によって説明する。図1は、本発明による反射板式消音管の実施例1の構成および作用を示す断面図であり、図2は、基本原理を示す図、図3は、可動式反射板の動作原理を示す図である。実施例1は、本発明を適応する流体が空気の場合であって、軸流送風機に用いたものである。
図1、図2,図3において、1は管路、2は第1の反射板、3は第2の反射板、4は直進路、5は反射機構室、6aは第1反射面、6bは第2反射面、7は直進音、8は逆位相音、9は軸流送風機、10はケーシング、11は反射板式消音管、21は迂回路である。
図1において、円筒状の管路1の中心軸上の中央に、先端が円錐状の第1の反射板2が先端を騒音の入射方向に向けて設置され、該第1の反射板2と背中合わせに第2の反射板3が円錐状の先端を管路1を通過する騒音の進行方向に向けて設置されている。第1の反射板2および第2の反射板3は、それぞれ音の反射率の高い部材が用いられている。背中合わせに配置された第1の反射板2と第2の反射板3の周囲には、直進路4を挟み込むような所定の間隔を保つ空間を介して反射機構室5が設けられ、反射機構室5の両側面は第1反射面6aおよび第2反射面6bによって構成されている。管路1,第1の反射板2、第2の反射板3、直進路4、迂回路21、反射機構室5が設けられて成る反射板式消音管11は、軸流送風機9のケーシング10に接合されている。
以下、その動作について図1、図2、図3に示した図と共に説明する。
図1は、本発明を軸流送風機9に適用させた例であり、軸流送風機9より放射され、管路1を平面波状で通過する騒音の卓越周波数の音波は、第1及び第2の2つのグループに分けられ、第1のグループの音波は、管路1を通過する流体と共に直進路4を直進し、第2のグループの音波は、管路1内に設けられた第1の反射板2によって反射され、反射機構室5の側面に配された第1反射面6aの方向へ進む。第1反射面6aへ入射された音波は反射されて第2反射面6bへ進み、第2反射面6bへ入射された音波は第2反射板3へ反射される。第2反射板3へ入射された音波は、直進路4を直進する音波と同一方向へ向けて反射される。迂回路21を進む第2のグループの音波の伝播距離を制御対象周波数の1/2波長に相当する差に見合う分だけ拡張して直進路4を直進して通過する第1のグループの音波に対して逆位相となる伝播状態とし、双方の音波の伝播方向が同一方向でかつ互いに逆位相となる関係でタイミングを合わせて波動干渉させることによって、管路1を通過する卓越周波数の騒音の伝播エネルギーを消散させる。
図2は、本発明の反射板式消音管の基本的な動作原理を示す図であり、管路1の断面は方形である。直進路4を直進する第1のグループの音波と、第1の反射板2と第2反射板3とで反射されて音波の伝播距離が拡張され迂回路21を進む第2のグループの音波とを、双方の音波が再び合流し合う位置で、それぞれのルートを進む音波の伝播方向を同一方向とし、逆位相関係で波動干渉させることによって、管路1を通過する消音対象周波数の騒音の伝播エネルギーを消散させる。それぞれ2つに分割されたルートを進む双方の音波は、同一の方向性と共通の周期運動のベクトル量が互いに逆位相関係となる流体粒子の振動特性が与えられた関係で再び合流し、双方の波動の運動ベクトル量はそれぞれ正負均衡のとれた状態で互いに干渉し合うことになり、このとき、管路1内を通過する消音対象周波数の音波の波動としてのエネルギーは瞬時かつ劇的に低減される。
軸流送風機9によって放射される騒音を効果的に低減するためには、音圧レベルの最も大きく支配的な卓越周波数音を制御対象周波数音として特定して、これを選択的に低減することが有効である。卓越周波数音は、音圧レベルが大きく突起して低い周波数の音であることが一般的であり、反射板式消音管の設計上のすべての仕様、すなわち、管路の形状、反射板の位置、反射板間の距離や角度などは、卓越周波数音の波長の大きさに依存して設定されるものとなる。図3は、反射機構室5内の第1反射面6aと第2反射面6bが一体で平行移動できるスライド式の構造であって、制御対象周波数の波長に対応して第2のグループの音波の迂回する伝播距離を可変できる可動式反射板の動作原理を示す図である。
通過する流体の移動に関しては、質量や粘性を有する流体物質が管路1内を移動するときに発生する圧力損失を極力軽減しなければならない。第1の反射板2および第2の反射板3の近傍で流体の流れによる流線の向きはやや屈曲するが、直進路4も含めて、管内を通過する流体の流路の断面積が途中で大きく変化する部分のない管路とすることによって、圧力損失による機能の劣化を最小限とすることができる。
図4、図5に基づいて実施例2を説明する。
図4は、実施例2の構成および作用を示す断面図、図5は、スライド式反射板機構を有する消音管の斜視図である。実施例2は、本発明をガスタービンエンジン排気管に用いたものである。図1、図2、図3と共通の部分は、共通の符号を付してある。
12は排気管、13は終端開口面、14は終端エッジ、15は第3の反射板、16は仕切板、17は干渉面、18は開口面、19は反射板カバー、20は第2の焦点である。
図4、図5において、管路1と、管路1の終端エッジ14を外側から包み込むように囲う第3の反射板15とで挟まれた空間を音波伝播の距離を拡張する迂回路21とする反射板式消音管11を構成し、反射板式消音管11は、ガスタービンエンジン排気管12に接続されている。干渉面17は、終端開口面13と開口面18より放射される双方の音波の波面の合流する位置を干渉面と見なして示したものである。
以下、その動作について図4に示した図と共に説明する。
図4は、本発明をガスタービンエンジンの排気管12に適用させた例であり、排気管12を平面波状で通過する騒音の卓越周波数の音波のうち、管路1の終端開口面13から放射されほぼ筒状に直進伝播する音波を第1のグループとし、管路1の終端エッジ14を回折して外側周囲へ拡散する音波を第2のグループとするとき、第3の反射板15は管路1の中心軸を含む平面上に終端エッジ14上の1点を焦点とする2次曲線を管路1の軸を中心に回転したときできる面である。終端エッジ14を新たな発音源のようにして放射拡散される回折音は第3の反射板15によって所定の方向へ向かう指向性の与えられた反射音となって放射される。終端開口面13と干渉面17間の音波の伝播距離に対して回折音の新たな発音源となる終端エッジ14から第3の反射板15で反射されて干渉面17に至る音波の伝播距離を制御対象周波数の1/2波長に相当する差に見合う分だけ拡張し、第2のグループの音波の伝播状態を第1のグループの音波に対して逆位相と成し、終端開口面13から放射されほぼ筒状に進む第1のグループの音波と音波の伝播方向が近似的に同一方向で逆位相となる第2のグループの音波とを、干渉面17の各所でそれぞれタイミングを合わせて波動干渉させることによって、双方の音波の伝播エネルギーを瞬時かつ劇的に低減する。
仕切板16は、円筒状の管路1の外壁と第3の反射板15とで挟まれた空間を等間隔に分割して仕切る音波の仕切板であり、終端エッジ14を稜線とする各点を回折し第3の反射板15で反射されて干渉面17に至るまでの仕切板16で仕切られた音波の回折拡散する伝播ルートの乱れを一定範囲内に抑制する導波板として、第2のグループの音波の伝播距離の誤差によって生ずる干渉効率の劣化が大きくなることのないように制御する。
図5は、第2のグループの音波の迂回路21となる音波伝播の距離を伸縮可変できるようにした例である。管路1の断面は長方形であり、スリット状の終端開口面13の上下の長手方向に終端エッジ14を設け、第3の反射板15は終端エッジ14を第1の焦点として平板を湾曲させた楕円面で終端エッジ14の外側に設けられ、管路1の外壁上に設定される第2の焦点20を焦点とする楕円面の反射板カバー19は第3の反射板15にスライド式で嵌合されている。管路1の外壁と第3の反射板15とで挟まれたスリット状の開口を開口面18として、管路1の外壁と第3の反板15および反射板カバー19とで囲まれた空洞が音波伝播の距離を伸縮する迂回路21を構成する。
終端エッジ14を新たな発音源として回折し、開口面18より導入された音波は第3の反射板15で反射されて、反射板カバー19の底部近傍の第2の焦点20へ向かう。第2の焦点20に入射された音波は第2の焦点20部で再び反射され、さらに反射板カバー19で反射されて第1の焦点、すなわち終端エッジ14方向へ向かい、開口面18より外方へ放射される。スリット状の終端開口面13から放射される音波を第1のグループの音波とし、第1のグループの音波と音波の伝播方向が同一方向かつ逆位相関係で開口面18より放射される音波を第2のグループの音波として、双方の音波をタイミングを合わせて干渉面17で波動干渉させることによって、終端開口面13から放射される卓越周波数の騒音の伝播エネルギーを消散させる。
なお、第2の焦点20の位置はスライド式反射板カバー19の位置に対応して移動するため、第2のグループの音波の回折音の新たな発音源となる終端エッジ14から干渉面17に至る迂回ルートの音波の伝播距離を制御対象周波数の波長に応じて調整可能となる。
ガスタービンエンジンの排気管12から放射される騒音を効果的に低減するためには、音圧レベルの最も大きく支配的な卓越周波数音を制御対象周波数音として特定して、これを選択的に除去することが有効である。卓越周波数音は、音圧レベルが大きく突起している周波数の音であることが一般的であり、反射板式消音管の設計上のすべての仕様、すなわち、管路や反射板の形状、焦点の位置などは、卓越周波数音の波長の大きさに依存して設定されるものとなる。
また、管路1が大口径の場合は、複数組の反射板式消音管11を適宜に組み合わせて配置し、流体の流れによる流線の屈曲が大きくでないようにして、流体の流量や流速を一定の範囲内に保ちながら、圧力損失などによる機能の劣化を軽減する。
上記実施形態においては本発明を、軸流送風機やガスタービンエンジンの排気管などに適用した場合について説明したが、本発明は、流体の流通と流体を媒質として流通路を伝播通過する騒音、特に回転要素を有する原動機等が発生する大出力の卓越する周波数の騒音を効率よく低減することができる。構造が単純、コンパクトで軽量化も可能であり、たとえば、自動車のマフラーに適用すると、排気ガスの流通路に大きな圧力損失を生じさせることなく、流通路を介して通過する騒音を低減できるため、排気管の管路を大幅に短縮することも可能となり、圧力損失で無駄に消耗されてしまっているエネルギーを節約することができる。その他、圧縮空気の吸吐出音の騒音対策など、通気は必要だが騒音は遮断したいといった用途に威力を発揮できるため、産業上の利用の可能性は多岐にわたる。
また、流体は、水や海水のような液体であっても気体の場合と同様に適応できることは言うまでもなく、上記実施形態と同様に本発明を適用することが可能である。そして、このように本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様な作用効果が得られる。
本発明の実施例1の構成および作用を示す断面図である。 本発明の基本原理を示す図である。 本発明の可動式反射板の動作原理を示す図である 本発明の実施例2の構成および作用を示す断面図である。 本発明のスライド式反射板機構を有する消音管の斜視図である。
符号の説明
1 管路
2 第1の反射板
3 第2の反射板
4 直進路
5 反射機構室
6a 第1反射面
6b 第2反射面
7 直進音
8 逆位相音
9 軸流送風機
10 ケーシング
11 反射板式消音管
12 排気管
13 終端開口面
14 終端エッジ
15 第3の反射板
16 仕切板
17 干渉面
18 開口面
19 反射板カバー
20 第2の焦点
21 迂回路

Claims (2)

  1. 流体を媒質として管路を伝播する音波のうち消音対象周波数の音波の伝播性状が一次元的に進む平面波状として扱いうる管路において、管路を直進伝播する音波を第1のグループの音波と第2のグループの音波との2つのグループに管路に沿って分割するとき、上記第1のグループの音波が進路を遮られることなく直進する直進路と、上記第2のグループの音波の直進伝播する進路を遮り進行方向の異なる向きに第2のグループの音波が第1のグループの音波を横切って反射する第1の反射板と、該第1の反射板によって反射され第1のグループの音波を横切って進行方向の変えられた上記第2のグループの音波の進路を上記直進路を直進して進む上記第1のグループの音波の進行方向と同一方向に向けて反射する第2の反射板とによって音波伝播の迂回路を構成し、上記直進路を直進伝播する上記第1のグループの音波と、上記第1および第2の反射板によって音波伝播距離が消音対象周波数の波長の1/2相当分が延長され180°の位相遅延が与えられて上記迂回路を進行する上記第2のグループの音波とを、双方の音波の伝播経路の違いにより互いに逆位相関係で同期し、かつ、それぞれ双方の音波を分割前と同様の同一方向に伝播する状態で互いに波動干渉させることによって、管路を通り抜ける消音対象周波数の音波の波動伝播エネルギーを選択的に消散させることを特徴とする反射板式消音管。
  2. 上記請求項1記載の第1、第2の反射板の近傍に可動式の反射機構を設けて、上記第1のグループの音波伝播距離に対して上記第2のグループの音波伝播ルートの迂回による延長距離を可変自在としたことを特徴とする請求項1記載の反射板式消音管。
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