JP4499406B2 - 腸内機能改善剤 - Google Patents
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Description
このような特性を有する難消化性糖質は、既に、各種の飲食品や医薬品などに配合されて利用されている。例えば、オリゴ糖は、腸内でのビフィズス菌増殖促進作用、整腸作用、難う蝕性、ミネラル吸収促進効果など優れた生理作用を有することから、食品分野における機能性甘味料の一つとして注目されている。また、例えば、可溶性食物繊維およびガラクトオリゴ糖を併用することにより、腸内環境を改善し、腐敗産物を低下減少させ、肝性脳症、大腸癌の治療・予防となる食品や医薬品としての利用を考えた腸内環境改善用組成物が知られている(下記の特許文献1を参照)。また、フラクトオリゴ糖には、腸内のビフィズス菌を増殖させる作用があることが知られており(下記の特許文献2を参照)、例えば、セルロースとフラクトオリゴ糖からなる便秘改善、便通促進、便性改善用組成物(下記の特許文献3を参照)は、腎不全による透析患者の便通改善を目的としている。また、キクイモ、チコリ、ゴボウ、ダリアなどのキク科、ユリ科、アヤメ科、ラン科などの植物の根、根茎から得られる、フラクトース分子がβ−2,1結合で直鎖状に連なったイヌリンは、腸内細菌の調製や活性を高めて整腸作用および腸内清浄化を高める作用があることが知られている(下記の特許文献4を参照)。
一方、茶は様々な優れた薬理作用を持つことから注目を浴びており、例えば、その成分の代表格である茶カテキンには、腸内のpH、すなわち、糞便のpHを低下させることにより腸内の環境を改善する作用があることが知られている(下記の特許文献5を参照)。また、茶に含まれるカテキン以外の有効成分としては、分子量が約4万であって、L−アラビノース、D−リボース、D−グルコースを主要構成糖とする茶由来の多糖類が血糖降下作用を有することが知られており、この多糖類を有効成分とする血糖降下剤、糖尿病予防薬および健康食品が提案されている(下記の特許文献6を参照)。さらに、この多糖類を有効成分とする抗高脂血症用剤が提案されている(下記の特許文献7を参照)。また、茶葉を水乃至温水で抽出して得られる多糖類、とりわけ、分子量が約2万〜約20万の多糖類を有効成分とする血漿コレステロール降下剤が提案されている(下記の特許文献8を参照)。
しかしながら、茶の成分が有する作用の解明は未だ十分には行われておらず、未知な部分も多い。従って、腸内機能改善作用を有する茶の成分の探求は非常に意義深いものである。
また、本発明の腸内機能改善用医薬品は、請求項2記載の通り、有効量の請求項1記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする。
また、本発明の腸内機能改善用医薬部外品は、請求項3記載の通り、有効量の請求項1記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする。
緑茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の緑茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた緑茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約200gを得た。
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約350gを得た。
この粗茶多糖類350gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万以上の成分と分子量40万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分222gと分子量40万未満の茶多糖類画分102gを得た。この分子量40万以上の茶多糖類中に含有される構成糖の割合は、ガラクチュロン酸、ガラクトースおよびアラビノースの合計の構成比率が茶多糖類中の構成糖全体の約30重量%であった。
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)2kgに10Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に4Lの70%エタノールを加え十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約256gを得た。
この粗茶多糖類256gに10Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万未満の成分を除去し、分子量40万以上の画分を濃縮して集めた。
次に、得られた分子量40万以上の画分を遠心分離にて沈殿物を回収した。沈殿物を2Lの水で洗浄する操作を2回繰り返した後、これを凍結乾燥し、分子量40万以上の不溶性の茶多糖類約118gを得た。
一方、遠心分離の際に得られた水溶性画分は凍結乾燥し、分子量40万以上の水溶性の茶多糖類約56gを得た。
また、限外濾過で得られた分子量40万未満の成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万未満の茶多糖類約50gを得た。
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約350gを得た。
この粗茶多糖類350gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を膜孔径が1.0μmの精密濾過膜(ポリプロピレン膜TCP−1、アドバンテック社製)を用いて1.0μmより大きな成分を除去した。得られた透過液を分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万以上の成分と分子量40万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分222gと分子量40万未満の茶多糖類画分102gを得た。
中国産烏龍茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の烏龍茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた烏龍茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約200gを得た。
この粗茶多糖類200gに4Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を製造例2と同様に分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分画後、濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分87gと分子量40万未満の茶多糖類画分90gを得た。
インド産紅茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の紅茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた紅茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約210gを得た。
この粗茶多糖類200gに4Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を製造例2と同様に分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分画後、濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分80gと分子量40万未満の茶多糖類画分96gを得た。
粉砕した緑茶1kgに70%エタノール水溶液10Lを加えて室温で12時間攪拌した。不溶性成分を濾過して回収し、再度上記と同量の70%エタノール水溶液を加えて8時間攪拌した。得られた不溶性成分に5Lの70%エタノール水溶液を加え4時間攪拌し不溶性成分を洗浄した。この操作をもう一度繰り返し、エタノール処理した緑茶葉500gを得た。
エタノール処理した緑茶葉500gを90℃の熱水5Lに加え、時々攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液3Lを分画分子量40万以上の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて処理し、水溶性の分子量40万以上の茶多糖類40gと分子量40万未満の茶多糖類50gを得た。
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約300gを得た。
この粗茶多糖類300gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を分画分子量200万の限外濾過膜(セルロースエステル膜、スペクトラム社製)を用いて分子量200万以上の成分と分子量200万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量200万以上の茶多糖類画分70gと分子量200万未満の茶多糖類画分171gを得た。
製造例1に記載の粗茶多糖類による糞の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを3日間固形飼料で予備飼育した後、平均体重が均等になるように群分けし、各々の群に表1に示す組成の飼料を10日間摂取させた。試験群には製造例1に記載の粗茶多糖類を添加し、コントロール群には粗茶多糖類の代わりにシュクロースを添加した。この間、飼料および水は自由に摂取させた。各々の群について、全個体の10日間の飼育期間中の糞を採取して全糞重量(乾燥重量)を測定し、これを個体数で割って1個体の10日あたりの糞重量を算出し、この糞重量を日数で割って、1個体の1日あたりの糞重量を算出した。算出結果について表2に示す。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
表2から明らかなように、粗茶多糖類を摂取させた試験群では、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加した。これより、粗茶多糖類の摂取により排便が顕著に促進され、優れた腸内機能改善効果を発揮した。
製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類と分子量40万未満の茶多糖類による糞の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを3日間固形飼料で予備飼育した後、平均体重が均等になるように群分けし、各々の群に表3に示す組成の飼料を10日間摂取させた。試験群1には製造例2に記載の分子量40万未満の茶多糖類を、試験群2には製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類を添加し、コントロール群には茶多糖類の代わりにシュクロースを添加した。この間、飼料および水は自由に摂取させた。各々の群について、全個体の10日間の飼育期間中の糞を採取して全糞重量(乾燥重量)を測定し、これを個体数で割って1個体の10日あたりの糞重量を算出し、この糞重量を日数で割って、1個体の1日あたりの糞重量を算出した。算出結果について表4に示す。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
表4から明らかなように、分子量40万未満の茶多糖類を摂取させた試験群1および分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2のどちらも、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加したが、中でも分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2において、とりわけ大きく増加した。これより、茶多糖類の分子量の大きさがいずれであっても排便は十分に促進され、特に、分子量40万以上の茶多糖類を摂取すると、とりわけ優れた排便促進効果を発揮することがわかった。
また緑茶由来の茶多糖類以外にも、烏龍茶由来または紅茶由来の茶多糖類を用いて糞重量を測定したところ、茶多糖類を摂取させた試験群において、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加した。これより、本発明において用いられる茶多糖類は、茶の種類に制限されず、排便を促進するなど、優れた腸内機能改善作用を有するものであることが確認された。
製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類と分子量40万未満の茶多糖類による糞中の短鎖脂肪酸の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを用い、試験例2と同様の方法で飼育した。飼育終了後、糞を採取し、糞中の各短鎖脂肪酸濃度をガスクロマトグラフ(Agilent 6890 Series GC System;6890A)にて分析した。GCの分析条件を表5に示す。また糞中の短鎖脂肪酸の分析結果について、酢酸、プロピオン酸、酪酸および総短鎖脂肪酸の濃度を表6に示す。ここでいう総短鎖脂肪酸とは、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸および吉草酸を総計したものであり、吉草酸は測定量が微量であったため本試験結果から除外した。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
表6から明らかなように、分子量40万未満の茶多糖類を摂取させた試験群1および分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2のどちらも、糞中の酢酸、プロピオン酸、酪酸および総短鎖脂肪酸のすべての値がコントロール群に比べ上昇し、特に、酢酸、プロピオン酸および総短鎖脂肪酸においては、有意差がみとめられた。これより、茶多糖類の分子量の大きさがいずれであっても、糞中の短鎖脂肪酸濃度を上昇し、優れた腸内機能改善作用を発揮した。短鎖脂肪酸が腸内で増えると、腸内内容物の消化通過時間が短縮され(Oufir, L.E., Flourie, B., Des Varannes, S.B., Barry, J.L., Cloarec, D., Bornet, F., Galmiche, J.P., Gut, vol.38, p.870, 1996)、この消化通過時間の短縮が排便量の増加につながることが報告されている(Burkitt, D., Walker, A.R.P., Painter, N.S., J. Am. Med. Assoc., vol.229, p.1069, 1974)。このことからも明らかなように、本発明において用いられる茶多糖類は、その一部が腸内細菌により資化されて短鎖脂肪酸を産生することで、排便を顕著に促進させる作用を有し、便秘改善剤として期待することができることがわかった。
水900mLを60℃まで加熱し、これに緑茶(ゴールド)30gを加え6分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.26:ADVANTEC社製、捕集粒子径=3μm)により清澄化を行い、抽出液760mLを得た。この緑茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度60mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例1で得られた緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する緑茶飲料を得た。
水900mLを80℃まで加熱し、これに烏龍茶(ウーロンG)30gを加え6分間抽出した。処方例1と同様にして茶殻の除去、冷却、清澄化を行い、烏龍茶抽出液810mLを得た。この烏龍茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度50mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する烏龍茶飲料を得た。
処方例2における烏龍茶(ウーロンG)を紅茶(ヌワヤレモンティー)に変更した以外は処方例2と同様の方法で調製し、腸内機能改善剤を含有する紅茶飲料を得た。
水800mLを90℃まで加熱し、これに麦茶原料大麦40gを加え30分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液720mLを得た。この麦茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.4゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する麦茶飲料を得た。
水900mLを90℃まで加熱し、これに混合茶(配合比率:烏龍茶65%、紅茶20%、ジャスミン5%、陳皮4%、ハイビスカス4%およびバナバ2%)30gを加え10分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液820mLを得た。この混合茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.2゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する混合茶飲料を得た。
6倍濃縮オレンジ果汁 84g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するオレンジ50%果汁飲料を得た。
1/6濃縮オレンジ果汁 168g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するオレンジ100%果汁飲料を得た。
1/4濃縮モモ果汁 131g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例2で得られた茶多糖類 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するモモ50%果汁飲料を得た。
市販のグレープフルーツジュース(サンキスト グレープフルーツジュース濃縮還元100%:サンキスト社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を3重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するグレープフルーツジュースを調製した。
市販の果肉入りグレープフルーツジュース(ゴクリ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を3重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する果肉入りグレープフルーツジュースを調製した。
市販の野菜ジュース(カゴメ野菜ジュース:カゴメ社の商品名)に本発明の製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する野菜ジュースを調製した。
市販のコーヒー飲料(ブラックボトル無糖:ダイドードリンコ社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するコーヒー飲料を調製した。
製造例6で得られた茶多糖類 20g
ビタミンB1塩酸塩 0.45mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンC 10mg
ナイアシン 0.8mg
パントテン酸Ca 0.22mg
クエン酸鉄アンモニウム 12.57mg
クエン酸 100mg
果糖 2.5g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を200mLとし、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するスポーツ飲料を調製した。
グラニュー糖 5g
コーラベース 0.3g
クエン酸 0.05g
製造例8で得られた茶多糖類 5g
上記記載の成分に炭酸水を加え全量を100mLとし、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するコーラを調製した。
バター 1.7g
脱脂粉乳 5.5g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
砂糖 5g
ソルビトール 4g
乳化安定剤 0.7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を100mLとし、80℃まで加温して溶解し、ホモジナイザーで乳脂肪を均質化した後、翌日まで5℃でエージングした。これをフリージング後、−40℃まで急冷し、よくミキシングして、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するミルクシェークを調製した。
醸酵脱脂乳(脱脂乳を発酵させて粉砕したもの) 40g
砂糖 13g
安定剤 0.35g
香料 0.05g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、混合溶解した。これをホモジナイザーで均質化して、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するドリンクヨーグルトを調製した。
市販の赤ワイン(デリカメゾン赤・ライトタイプ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する赤ワインを調製した。
市販のビール(キリンラガー:キリンビール社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するビールを調製した。
大豆粉水溶液 500g
砂糖 90g
5倍濃縮モモ果汁 20g
クエン酸 3g
ペクチン 3g
ミルクフレーバー 0.5g
ピーチフレーバー 1g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分を混合し、イオン交換水を加え、全量を1000mLとした。この混合液を92℃で1〜3秒間殺菌後、87℃で容器に充填することによって、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有する豆乳飲料を調製した。
コーンスターチ 30g
製造例2で得られた茶多糖類 5g
砂糖 5g
食塩 5g
脱脂粉乳 30g
肉エキスパウダー 1g
HAPパウダー 4g
グルタミン酸ソーダ 5g
ホワイトペッパー 0.2g
セロリパウダー 0.01g
オニオンエキスパウダー 5g
マーガリン 5g
乾燥ニンジン 5g
乾燥パセリ 0.3g
上記記載の成分をインスタントスープ処方で粉末混合し、この混合物21.5gに200mLの水を加え、よく混ぜながら3〜5分加熱し、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する粉末ポタージュスープを調製した。
牛肉 110g
ジャガイモ(6切れ) 60g
ニンジン(6切れ) 50g
ドミグラスソース 215g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
4号缶に上記記載の材料を添加し、よく混合した。これを115℃で90分間レトルト殺菌し、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するビーフシチューを調製した。
バラ肉 12.4g
塩 0.5g
バター 5.2g
ジャガイモ 8.4g
タマネギ 12.4g
ニンジン 2.5g
小麦粉 3.6g
カレー粉 0.5g
香辛料 0.5g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
バラ肉と野菜類を別々にフライパンで炒めて鍋にうつした。粉類を炒めてブラウンルーを作り、全体を鍋で煮詰めて、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するレトルトカレーを調製した。
食酢 30.8g
砂糖 4g
食塩 0.5g
薄口醤油 8.4g
だし汁 26.3g
粉アメ 20g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
液体原料を混合後、粉末原料を溶解させて、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するノンオイルドレッシングを調製した。
醤油 70mL
砂糖 20g
みりん 5mL
鰹節煮出し液 9g
核酸系調味料 3g
食塩 2g
製造例8で得られた茶多糖類 5g
カラメル 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとし、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する2倍濃縮の麺つゆを調製した。
醤油 900mL
味噌 500g
砂糖 350g
玉ねぎペースト 100g
リンゴペースト 200g
ごま油 60g
にんにくペースト 250g
白ごまペースト 20g
製造例2で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を2000mLとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する焼肉のたれを調製した。
卵黄 卵1個分
酢 小さじ1杯
塩 適量
サラダ油 120mL
砂糖 適量
製造例3で得られた茶多糖類 5g
上記記載の成分を常法に従ってゆっくりと加えながら混合し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するマヨネーズを調製した。
脱脂乳 90.9g
砂糖 5g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
ステビオサイド 0.05g
香料 少量
硬化剤 少量
脱脂乳に硬化剤を添加後、スターターを3%接種して酸度が0.7%になったところで冷蔵した。他の原料を攪拌混合し、再度冷蔵して、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するハードヨーグルトを調製した。
バター 7.5g
脱脂粉乳 5g
砂糖 10g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
乳化安定剤 0.7g
粉あめ(DE 8) 7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、よく混合した。これを70℃まで加熱してホモミキサーで攪拌後、ホモジナイザーで均質化した。冷蔵庫で1日エージングし、フリージング後に−40℃に急冷して、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するアイスクリームを調製した。
大豆硬化油 50g
水飴 25g
乳化剤 0.84g
クリームフレーバー 0.16g
製造例2で得られた茶多糖類 20g
乾物に対して66.6%の湯に水溶性原料を溶解し、油に乳化剤を溶解した。両者を60℃で乳化、均質化後にスプレードライして、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するコーヒーホワイトナー(粉末タイプ)を調製した。
昆布エキス 6g
鰹節エキス 4g
食塩 4g
製造例2で得られた茶多糖類 1g
上記成分をイオン交換水に溶解し、全量を100gとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する漬物用調味液を調製した。
1/5濃縮ブドウ果汁 10g
製造例5で得られた茶多糖類 20g
砂糖 15g
ブドウ糖 20g
水飴 12g
上記成分をイオン交換水で加温しながら完全に溶解し、全量を100gとした。これをカップ容器に注ぎ、ヒートシールで蓋をして冷却し、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するゼリーを調製した。
砂糖 50g
水飴 100g
クエン酸 1g
香料 0.4g
着色料 0.1g
製造例6で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分をキャンディー処方により常法で、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するキャンディー30個を調製した。
酢酸ビニール樹脂 20g
可塑剤 3g
ポリイソブチレン 3g
マイクロクリスタルワックス 2g
炭酸カルシウム 2g
砂糖 40g
ブドウ糖 20g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
アスパルテーム 0.3g
香料 1g
糖質と香料以外の原料を鍋にとり、加熱溶解してよく混合した。50℃に冷却して糖質を添加混合し、40℃で香料を添加して成型後、放冷して、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するガムを調製した。
ビターチョコ 33.2g
砂糖 50g
製造例8で得られた茶多糖類 10g
アスパルテーム 0.31g
カカオバター 11.1g
上記記載の成分を40℃でよく混合し、さらに、ライカイ機で長時間練り上げて粒子を微細にした。成型後冷却して、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するスイートチョコレートを調整した。
オレンジ果皮 250g
砂糖 100g
クエン酸 0.5g
製造例2で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分を常法により煮詰め、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するジャムを調製した。
薄力粉 100g
澱粉 74g
水 14g
製造例3で得られた茶多糖類 15g
ベーキングパウダー 小さじ2
塩 小さじ2
卵 1個
バター 80g
牛乳 大さじ2
上記記載のクッキー処方により常法で、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するクッキー30個を調製した。
上白糖 10g
ブドウ糖 5g
水飴 6.2g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
小麦粉 3.8g
加工澱粉 7g
脱脂粉乳 1.3g
マーガリン 7.9g
卵黄(粉) 0.2g
イオン交換水 41.9g
少量の水に小麦粉、加工澱粉、卵黄(粉)を混合したものに、残りの水を80℃にして他の原料を溶解したものを、泡立て器を使用しながら添加して強火で煮て、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するカスタードクリームを調製した。
生あん 36.8g
かんてん 0.8g
水 7.2g
砂糖 40g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
水で膨張させたかんてんに、水、砂糖、茶多糖類を加え、加熱沸騰して溶解させた。これをうらごしした後、再沸騰させ、生あんを添加し、全量が100gになるまで煮詰めた。成型、冷却し、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する練りようかんを調製した。
強力粉 100g
ドライイースト 3g
ショートニング 4g
脱脂粉乳 5g
食塩 2g
水 60g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記成分を配合して、常法により製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するパンを調製した。
小麦粉 100g
水 25g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
粉類を混合し、これに水を少量ずつ加えながら均一に練りこみ、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するスパゲッティーを調製した。
超強力粉 70g
馬鈴薯澱粉 30g
食塩 1g
かんすい 2g
水 48g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の原料を混合し、常法に従って混捏、成形、複合、熟成、圧延して麺帯を形成して麺線に切り出し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する中華麺を調製した。
市販中華麺用粉 60g
超強力粉 40g
馬鈴薯澱粉 12g
食塩 2g
市販かんすい 0.3g
水 35g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の原料をミキサーに入れミキシングし、荒延、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を100℃で蒸煮し、150℃の油で揚げ、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する即席中華麺を調製した。
小麦粉 100g
食塩 3g
水 30g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分をミキサーに入れミキシングし、熟成、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を沸騰水中に入れて約5分間茹で上げ、冷水で10℃まで冷却した。1玉分の麺線を取り出し、水切りした後、容器に厚さが均一となるようにならしながら入れて、−30℃にて急速冷凍し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する冷凍うどんを調製した。
小麦澱粉 99g
小麦粉 1g
乳化剤 3g
サラダ油 2g
酒 2g
食塩 2g
水 43g
製造例8で得られた茶多糖類 2g
上記記載の成分を攪拌混練してペースト状の生地を作り、回転ドラムに1mmの厚さに塗り付けて焼成して、できた生地を切断した12cm×12cmの正方形に成型し、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する春巻きの皮を調製した。
牛肉 22g
水 17.3g
食塩 1.7g
塩漬け剤 0.01g
砂糖 1g
グルタミン酸ソーダ 0.5g
スパイス 0.5g
馬糊 3g
豚肩肉 54g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分を生のまま粉砕して混合し、フィルムに充填した。塩漬として5℃で12時間放置した後、75℃で90分間ボイルしてから冷蔵し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するビーフ&ポークソーセージを調製した。
スリミ 60g
塩 1.8g
氷 30.4g
澱粉 6g
調味料 1.8g
製造例3で得られた茶多糖類 6g
スリミと塩と少量の氷を混合し、サイレント・カッターで破断混合を5分間行った後、残りの氷と原料を追加して続けて10分間混合した。15℃で粘りが出たところで終了し、型とりをして160℃の油で4分間フライして、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するかまぼこを調製した。
製造例2で得られた茶多糖類 10g
ニンジン乾燥エキス 214mg
イカリソウ乾燥エキス 50mg
ウルソデスオキシコール酸 25mg
D−ソルビトール 50g
白糖 25g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3g
プロピレングリコール 5mL
安息香酸ナトリウム 600mg
パラオキシ安息香酸ブチル 10mg
クエン酸塩緩衝液 適量
上記成分にイオン交換水を加え全量を300mLとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する内服液剤を調製した。
Claims (3)
- 茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる分子量40万以上の多糖類を有効成分とすることを特徴とする腸内機能改善剤。
- 有効量の請求項1記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする腸内機能改善用医薬品。
- 有効量の請求項1記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする腸内機能改善用医薬部外品。
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