JP2005179279A - 腸内機能改善剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 これまでに知られていない茶成分を有効成分とする腸内機能改善剤を提供すること。
【解決手段】 本発明における腸内機能改善剤は、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類を有効成分とした新しい腸内機能改善剤であり、飲食品や医薬品などの口腔適用対象物に幅広く応用できる汎用性の高いものである。本発明における腸内機能改善剤は、摂取により、腸内の短鎖脂肪酸が増加することで腸内の機能が改善され、整腸作用や排便促進による便秘改善作用などを発揮することができる。また、本発明の腸内機能改善剤は、原料が従来から食用に供されている天然由来の素材であるため、人体への安全性が高く、副作用の心配をする必要なく長期にわたり継続的に服用できる。
【選択図】 なし


Description

本発明は、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類を有効成分とする腸内機能改善剤およびこの腸内機能改善剤を有効量配合してなる口腔適用対象物に関する。
オリゴ糖や食物繊維などの難消化性糖質は、人の消化酵素では分解されないため、小腸までの器官による消化吸収を免れ、大腸まで達する。そして大腸へ達した難消化性糖質の一部は、腸内細菌により資化されて酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸、腸ガス、ビタミンなどを産生する。短鎖脂肪酸が腸内で増えると、腸内のpHが低下し、この作用により、ウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑制し、悪玉菌の作り出す腐敗産物や細菌毒素の生成を抑え、整腸作用をもたらすことが報告されている。また、この短鎖脂肪酸は、腸へ刺激を与え、ぜん動運動を活発にし、排便を促すことも知られている。従って、短鎖脂肪酸は、腸内環境を改善したり腸内代謝を改善したりすることで腸内機能を改善することから、腸内の短鎖脂肪酸を増加させて腸内機能改善作用をもたらす難消化性糖質は、古くからその有用性について着目されている(下記の非特許文献1および2を参照)。
このような特性を有する難消化性糖質は、既に、各種の飲食品や医薬品などに配合されて利用されている。例えば、オリゴ糖は、腸内でのビフィズス菌増殖促進作用、整腸作用、難う蝕性、ミネラル吸収促進効果など優れた生理作用を有することから、食品分野における機能性甘味料の一つとして注目されている。また、例えば、可溶性食物繊維およびガラクトオリゴ糖を併用することにより、腸内環境を改善し、腐敗産物を低下減少させ、肝性脳症、大腸癌の治療・予防となる食品や医薬品としての利用を考えた腸内環境改善用組成物が知られている(下記の特許文献1を参照)。また、フラクトオリゴ糖には、腸内のビフィズス菌を増殖させる作用があることが知られており(下記の特許文献2を参照)、例えば、セルロースとフラクトオリゴ糖からなる便秘改善、便通促進、便性改善用組成物(下記の特許文献3を参照)は、腎不全による透析患者の便通改善を目的としている。また、キクイモ、チコリ、ゴボウ、ダリアなどのキク科、ユリ科、アヤメ科、ラン科などの植物の根、根茎から得られる、フラクトース分子がβ−2,1結合で直鎖状に連なったイヌリンは、腸内細菌の調製や活性を高めて整腸作用および腸内清浄化を高める作用があることが知られている(下記の特許文献4を参照)。
一方、茶は様々な優れた薬理作用を持つことから注目を浴びており、例えば、その成分の代表格である茶カテキンには、腸内のpH、すなわち、糞便のpHを低下させることにより腸内の環境を改善する作用があることが知られている(下記の特許文献5を参照)。また、茶に含まれるカテキン以外の有効成分としては、分子量が約4万であって、L−アラビノース、D−リボース、D−グルコースを主要構成糖とする茶由来の多糖類が血糖降下作用を有することが知られており、この多糖類を有効成分とする血糖降下剤、糖尿病予防薬および健康食品が提案されている(下記の特許文献6を参照)。さらに、この多糖類を有効成分とする抗高脂血症用剤が提案されている(下記の特許文献7を参照)。また、茶葉を水乃至温水で抽出して得られる多糖類、とりわけ、分子量が約2万〜約20万の多糖類を有効成分とする血漿コレステロール降下剤が提案されている(下記の特許文献8を参照)。
しかしながら、茶の成分が有する作用の解明は未だ十分には行われておらず、未知な部分も多い。従って、腸内機能改善作用を有する茶の成分の探求は非常に意義深いものである。
特開平3−151854号公報 特開昭58−201980号公報 特開平1−319421号公報 特開2003−61592号公報 特開平6−166618号公報 特開昭63−308001号公報 特開平2−286620号公報 特開平6−80580号公報 原 健次 著、生理活性脂質‐短鎖脂肪酸の生化学と応用、幸書房、2000年12月 印南 敏 著、外16名、改定新版 食物繊維、第一出版株式会社、1995年5月
そこで本発明は、茶成分を有効成分とする腸内機能改善を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の点に鑑みて種々の検討を行った結果、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類が優れた腸内機能改善作用を有することを見出した。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、本発明の腸内機能改善剤は、請求項1記載の通り、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類を有効成分とすることを特徴とする。
また、請求項2記載の腸内機能改善剤は、請求項1記載の腸内機能改善剤において、多糖類が分子量40万以上であることを特徴とする。
また、本発明の口腔適用対象物は、請求項3記載の通り、有効量の請求項1または2記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする。
本発明における腸内機能改善剤は、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類を有効成分とした新しい腸内機能改善剤であり、飲食品や医薬品などの口腔適用対象物に幅広く応用できる汎用性の高いものである。本発明における腸内機能改善剤は、摂取により、腸内の短鎖脂肪酸が増加することで腸内の機能が改善され、整腸作用や排便促進による便秘改善作用などを発揮することができる。また、本発明の腸内機能改善剤は、原料が従来から食用に供されている天然由来の素材であるため、人体への安全性が高く、副作用の心配をする必要なく長期にわたり継続的に服用できる。
本発明において腸内機能改善剤の有効成分として用いられる茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類(茶多糖類)は、茶を水乃至熱水にて抽出して得られるものであれば水溶性の多糖類でも不溶性の多糖類でもよく、特に制限されるものではない。また一般的に多糖類とは、単糖またはオリゴ糖以外の糖類であり、重合度10以上のものを称する。なお、茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られないセルロースなどの不溶性食物繊維は、本発明の有効成分には含まれない。
茶多糖類の分子量は、特に制限されるものではなく、どのような分子量であっても腸内の機能改善作用を発揮することができるが、とりわけ、分子量40万以上のものが、優れた腸内機能改善作用を発揮するため好ましい。所望する分子量を有する茶多糖類は、適宜濾過膜を選択することにより容易に得ることができる。分子量の上限値は特に制限されないので、どのような大きさの多糖類であってもよいが、好ましくは、膜孔径が1.0μmの精密濾過膜を透過できるものである。膜孔径が1.0μmの精密濾過膜を透過できない成分を含むと、ある一定の効果以上は得ることができず、好ましくない。
本発明において腸内機能改善剤の有効成分として用いられる茶多糖類の構成糖は特に制限されるものではないが、好ましくは、少なくともガラクチュロン酸、ガラクトースおよびアラビノースを構成糖として含有していればよい。また、茶多糖類中に含有される構成糖の割合は特に制限されないが、好ましくはガラクチュロン酸、ガラクトースおよびアラビノースの合計の構成比率が茶多糖類中の構成糖全体の15重量%以上がよく、さらに好ましくは30重量%以上がよい。なお、ガラクチュロン酸、ガラクトースおよびアラビノースの各成分の構成比は特に制限されるものではない。
以下に、本発明の腸内機能改善剤の製造方法について詳しく説明する。
本発明における茶とは、ツバキ科に属する茶樹(Camellia sinensis)から得られる葉、茎、木部、根、実のいずれか、あるいはこれらの2種類以上の混合物を意味し、生あるいは乾燥物の別を問わない。また、既製の紅茶、プアール茶などの発酵茶、ウーロン茶、包種茶などの半発酵茶、緑茶、釜煎り緑茶、ほうじ茶などの不発酵茶のいずれであってもよいし、また、これらの2種類以上の混合物であってもよい。
本発明の腸内機能改善剤の有効成分として用いられる茶多糖類は、例えば、茶の水乃至熱水抽出物から得ることができる。この茶抽出物は、上記茶をそのまま若しくは粉砕物とした後抽出操作に供するか、乾燥後必要に応じて粉砕して抽出操作に供して調製することができる。乾燥粉砕物は、茶の葉、茎、木部、根、実をそのまま乾燥した後粉砕するか、または生のまま細かく切断した後乾燥することによって調製することができる。
抽出方法としては、水乃至熱水を用いた一般的な方法を採用することができ、例えば、水、温水、熱水中に茶(そのまま若しくは粗末・細切物)、またはそれらの乾燥粉砕物(粉末など)を浸漬する方法、加温し攪拌しながら抽出を行う方法などが挙げられる。得られた抽出液は必要に応じて濾過または遠心分離などにより固形物を除去した後、これをそのまま用いてもよく、さらに濃縮して用いても、あるいはこれを凍結乾燥あるいはスプレードライなどの方法により粉末化して用いてもよい。さらに、カテキン類などの茶多糖類以外の成分を取り除いて用いてもよい。一般的には茶抽出物の市販品を用いればよく、このような市販品としては、例えば、東京フードテクノ(株)「ポリフェノン」、太陽化学(株)「サンフェノン」、(株)伊藤園「テアフラン」などを例示することができる。
茶抽出物から茶多糖類を調製するには、例えば、茶抽出物に50−90%エタノール水溶液などの含水有機溶媒あるいはエタノールなどの有機溶媒を加えてよく攪拌し、このとき生じた不溶物を遠心分離などにより集める。そしてこの不溶物に再度上記のエタノール水溶液などの含水有機溶媒あるいはエタノールなどの有機溶媒を加えて十分に攪拌後、遠心分離などを用いて不溶物を集める。この操作を何回か繰り返した後、集めた不溶物を必要に応じて真空乾燥、凍結乾燥あるいはスプレードライなどの方法により乾燥させれば、粗茶多糖類を得ることができる。
この粗茶多糖類から茶多糖類を精製するには、まず得られた粗茶多糖類に水などを加えてよく攪拌し懸濁液とする。そしてこの懸濁液に対して、分子量の大きさによって分離する方法、例えば、精密濾過、限外濾過あるいはゲル濾過などを採用し、所望とする分子量に合わせて適宜濾過膜あるいはゲル濾過材を選択し分画することで行うことができる。例えば、分子量40万以上の茶多糖類を精製するには、該懸濁液を、分画分子量が40万の限外濾過膜へ透過させることにより行えばよい。なお、所望する分子量の茶多糖類は、まず、茶抽出物から所望する分子量の画分を得、この画分に50−90%エタノール水溶液などの含水有機溶媒あるいはエタノールなどの有機溶媒を加えて得るようにしてもよい。
また、一度分画した成分を濾過膜あるいはゲル濾過材の大きさを換えて、さらに細かく分離精製することもできる。例えば、分子量40万以上の成分から、さらに200万以上の成分を分画することや、膜孔径が1.0μmの精密濾過膜を透過できかつ分子量が40万以上の成分を分画することも可能である。
以上のように、得ようとする茶多糖類の大きさに合わせて、適宜濾過膜あるいはゲル濾過材を選択することにより、粗茶多糖類から精製された茶多糖類を得ることができる。
さらに、粗茶多糖類を水、温水あるいは熱水に懸濁させた後、沈殿物を遠心分離や濾過などにより集め、また、集めた沈殿物を上記の操作を繰り返すことによって洗浄することで、上記の粗茶多糖類から不溶性の茶多糖類を精製することができる。上記の操作で得られる水溶性画分からは水溶性の茶多糖類を回収することができる。また、例えば、粗茶多糖類をあらかじめ分子量40万以上の茶多糖類画分に分画後、不溶性の多糖類を遠心分離や濾過により集めるといったことも可能である。このようにして得られた不溶性の茶多糖類と水溶性の茶多糖類は、各々単独で用いてもよいし、両者を適当な比率で混合して用いてもよい。
以上のようにして得られた茶多糖類は、必要に応じ凍結乾燥やスプレードライなどの方法により乾燥し粉末化することができる。また他の方法としては、これらに50−90%となるようにエタノールを加えて、茶多糖類を沈殿させ、沈殿物を回収後乾燥させて粉末化させることもできる。
上記のような方法で調製した腸内機能改善剤は、日常多量に飲用している茶から得た成分であるため、安全性が高く、かつ大量製造が可能である。また、製造も比較的簡便に行うことができる。
本発明の腸内機能改善剤は、上記のような方法にて得られた茶多糖類の混合物をそのまま用いてもよいし、茶多糖類をイオン交換樹脂、吸着樹脂、ゲル濾過材などを用いてさらに細かく精製して得られた個々の茶多糖類を用いてもよい。また、精製して得られた2種類以上の茶多糖類を所望とする混合比で組み合わせて用いてもよい。いずれの用い方であっても、本発明の腸内機能改善は、腸内の短鎖脂肪酸の増加作用などに基づく腸内環境改善や腸内代謝改善などにより、腸内のpHを低下させ、ウェルシュ菌などの悪玉菌の増殖を抑制し、悪玉菌の作り出す腐敗産物や細菌毒素の生成を抑えることで、整腸作用や排便促進による便秘改善作用などを発揮することができる。なお、ここで短鎖脂肪酸とは、一般的に解釈されるものであればよく、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸、吉草酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸などから選ばれる少なくとも1つを意味するものと解釈してもよいし、これらを総括した総短鎖脂肪酸を意味するものと解釈してもよい。
本発明の腸内機能改善剤は、口腔適用対象物に有効量を配合することで、優れた腸内機能改善効果を発揮する。本発明において、口腔適用対象物とは、口に含むことができるものであれば何でもよいが、茶多糖類が腸内に到達することができる、飲食品、医薬品、医薬部外品などを好適に例示することができる。
本発明の口腔適用対象物は、腸内機能改善剤の有効成分となる茶多糖類を配合することができるものであればどのような形態であってもよく、例えば、水溶液や混濁液や乳化物などの液状形態であっても、ゲル状やペースト状の半固形状形態であっても、粉末や顆粒やカプセルやタブレットなどの固形状形態であってもよい。
本発明における口腔適用対象物のうち、飲食品としては、例えば、即席食品類(即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席味噌汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズドライ食品など)、炭酸飲料、柑橘類(グレープフルーツ、オレンジ、レモンなど)の果汁や果汁飲料や果汁入り清涼飲料、柑橘類の果肉飲料や果粒入り果実飲料、トマト、ピーマン、セロリ、ウリ、ニンジン、ジャガイモ、アスパラガスなどの野菜を含む野菜系飲料、豆乳・豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料やタバコなどの嗜好飲料・嗜好品類、パン、マカロニ・スパゲッティ、麺類、ケーキミックス、唐揚げ粉、パン粉、ギョーザの皮などの小麦粉製品、キャラメル・キャンディー、チューイングガム、チョコレート、クッキー・ビスケット、ケーキ・パイ、スナック・クラッカー、和菓子・米菓子・豆菓子、デザート菓子などの菓子類、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類、甘味料などの基礎調味料、風味調味料、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類などの複合調味料・食品類、バター、マーガリン類、マヨネーズ類、植物油などの油脂類、牛乳・加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリームなどの乳・乳製品、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済み冷凍食品などの冷凍食品、水産缶詰め、果実缶詰め・ペースト類、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、水産乾物類、佃煮類などの水産加工品、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物・煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)などの農産加工品、ベビーフード、ふりかけ・お茶漬けのりなどの市販食品などが挙げられる。
また、本発明の口腔適用対象物のうち、医薬品としては、日本薬局方に収められている医薬品で口に含むことができれば特に限定されるものではなく、その製剤形態としては、例えば、エアゾール剤、液剤、エキス剤、エリキシル剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、散剤、酒精剤、錠剤、シロップ剤、浸剤・煎剤、トローチ剤、芳香水剤、リモナーゼ剤などが挙げられる。医薬部外品としては、厚生労働大臣が指定した医薬部外品で口に含むことができれば特に限定されるものではなく、例えば、内服液剤、健康飲料、消毒剤、消毒保護剤、ビタミン含有保健剤などが挙げられる。
口腔適用対象物への本発明の腸内機能改善剤の配合方法は特に制限されるものではない。例えば、口腔適用対象物の調製段階において本発明の茶多糖類を粉末状形態や液状形態にて添加し、均一化することにより行えばよい。なお、口腔適用対象物を調製する際は、必要に応じて、着色剤、抗酸化剤、香料、矯味剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、甘味料などを適宜組み合わせて用いてもよい。
口腔適用対象物に対する本発明の腸内機能改善剤の配合量は、特に制限されず、対象となる口腔適用対象物により配合量を適宜設定することが好ましい。一般的には、最終製品中で0.1重量%以上であることが好ましく、1重量%以上であることがより好ましく、5重量%以上であることが最も好ましい。配合量の上限値は、最終製品中で50重量%であることが好ましい。腸内機能改善剤の配合量が0.1重量%より少ない場合には、目的とする腸内機能改善効果が期待できない恐れがある。一方、過剰量を配合した場合、口腔適用対象物が飲食品の場合には飲食品本来の味覚が損なわれることや、ある一定の効果以上は得ることができずに経済的に不利となることがある。
本発明の腸内機能改善剤は、上記のように口腔適用対象物に配合して摂取してもよいが、そのまま単独で摂取することもできる。その摂取量は、摂取形態、年齢、体重などにより異なるが、特に制限されるものではない。
なお、本発明の腸内機能改善剤は、従来から知られている腸内機能改善作用を有する物質、例えば、オリゴ糖や茶カテキンなどと併用して用いても何ら問題は生じない。これらの物質と併用した場合には、より優れた腸内機能改善効果を期待することができる。
以下に、製造例、試験例および処方例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例1:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる粗茶多糖類の調製
緑茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の緑茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた緑茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約200gを得た。
製造例2:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製(その1)
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約350gを得た。
この粗茶多糖類350gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万以上の成分と分子量40万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分222gと分子量40万未満の茶多糖類画分102gを得た。この分子量40万以上の茶多糖類中に含有される構成糖の割合は、ガラクチュロン酸、ガラクトースおよびアラビノースの合計の構成比率が茶多糖類中の構成糖全体の約30重量%であった。
製造例3:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製(その2)
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)2kgに10Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に4Lの70%エタノールを加え十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約256gを得た。
この粗茶多糖類256gに10Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万未満の成分を除去し、分子量40万以上の画分を濃縮して集めた。
次に、得られた分子量40万以上の画分を遠心分離にて沈殿物を回収した。沈殿物を2Lの水で洗浄する操作を2回繰り返した後、これを凍結乾燥し、分子量40万以上の不溶性の茶多糖類約118gを得た。
一方、遠心分離の際に得られた水溶性画分は凍結乾燥し、分子量40万以上の水溶性の茶多糖類約56gを得た。
また、限外濾過で得られた分子量40万未満の成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万未満の茶多糖類約50gを得た。
製造例4:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製(その3)
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約350gを得た。
この粗茶多糖類350gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を膜孔径が1.0μmの精密濾過膜(ポリプロピレン膜TCP−1、アドバンテック社製)を用いて1.0μmより大きな成分を除去した。得られた透過液を分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分子量40万以上の成分と分子量40万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分222gと分子量40万未満の茶多糖類画分102gを得た。
製造例5:烏龍茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製
中国産烏龍茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の烏龍茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた烏龍茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約200gを得た。
この粗茶多糖類200gに4Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を製造例2と同様に分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分画後、濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分87gと分子量40万未満の茶多糖類画分90gを得た。
製造例6:紅茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製
インド産紅茶5kgを90℃の熱水50Lに加え、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液を濾過し減圧下に濃縮後、スプレードライにより乾燥させ、粉末状の紅茶抽出物を約1.5kg得た。
このようにして得られた紅茶抽出物1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約210gを得た。
この粗茶多糖類200gに4Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を製造例2と同様に分画分子量40万の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて分画後、濃縮し凍結乾燥して、分子量40万以上の茶多糖類画分80gと分子量40万未満の茶多糖類画分96gを得た。
製造例7:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製(その4)
粉砕した緑茶1kgに70%エタノール水溶液10Lを加えて室温で12時間攪拌した。不溶性成分を濾過して回収し、再度上記と同量の70%エタノール水溶液を加えて8時間攪拌した。得られた不溶性成分に5Lの70%エタノール水溶液を加え4時間攪拌し不溶性成分を洗浄した。この操作をもう一度繰り返し、エタノール処理した緑茶葉500gを得た。
エタノール処理した緑茶葉500gを90℃の熱水5Lに加え、時々攪拌しながら30分間抽出した。得られた抽出液3Lを分画分子量40万以上の限外濾過膜(ポリスルフォン膜PS/400K、スペクトラム社製)を用いて処理し、水溶性の分子量40万以上の茶多糖類40gと分子量40万未満の茶多糖類50gを得た。
製造例8:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる精製茶多糖類の調製(その5)
緑茶熱水抽出物(ポリフェノンG、東京フードテクノ(株)製)1.5kgに2Lの70%エタノールを加えてよく攪拌した。不溶物を遠心分離して回収し、この不溶物に2Lの70%エタノールを加えて十分に攪拌後、遠心分離にて不溶物を集めた。この操作をさらに2回繰り返し、不溶物として粗茶多糖類約300gを得た。
この粗茶多糖類300gに5Lの水を加えてよく攪拌して懸濁液とし、この懸濁液を分画分子量200万の限外濾過膜(セルロースエステル膜、スペクトラム社製)を用いて分子量200万以上の成分と分子量200万未満の成分に分画した。得られた各成分を濃縮し凍結乾燥して、分子量200万以上の茶多糖類画分70gと分子量200万未満の茶多糖類画分171gを得た。
試験例1:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる茶多糖類による排便促進作用試験(その1)
製造例1に記載の粗茶多糖類による糞の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを3日間固形飼料で予備飼育した後、平均体重が均等になるように群分けし、各々の群に表1に示す組成の飼料を10日間摂取させた。試験群には製造例1に記載の粗茶多糖類を添加し、コントロール群には粗茶多糖類の代わりにシュクロースを添加した。この間、飼料および水は自由に摂取させた。各々の群について、全個体の10日間の飼育期間中の糞を採取して全糞重量(乾燥重量)を測定し、これを個体数で割って1個体の10日あたりの糞重量を算出し、この糞重量を日数で割って、1個体の1日あたりの糞重量を算出した。算出結果について表2に示す。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
Figure 2005179279
Figure 2005179279
(試験結果)
表2から明らかなように、粗茶多糖類を摂取させた試験群では、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加した。これより、粗茶多糖類の摂取により排便が顕著に促進され、優れた腸内機能改善効果を発揮した。
試験例2:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる茶多糖類による排便促進作用試験(その2)
製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類と分子量40万未満の茶多糖類による糞の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを3日間固形飼料で予備飼育した後、平均体重が均等になるように群分けし、各々の群に表3に示す組成の飼料を10日間摂取させた。試験群1には製造例2に記載の分子量40万未満の茶多糖類を、試験群2には製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類を添加し、コントロール群には茶多糖類の代わりにシュクロースを添加した。この間、飼料および水は自由に摂取させた。各々の群について、全個体の10日間の飼育期間中の糞を採取して全糞重量(乾燥重量)を測定し、これを個体数で割って1個体の10日あたりの糞重量を算出し、この糞重量を日数で割って、1個体の1日あたりの糞重量を算出した。算出結果について表4に示す。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
Figure 2005179279
Figure 2005179279
(試験結果)
表4から明らかなように、分子量40万未満の茶多糖類を摂取させた試験群1および分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2のどちらも、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加したが、中でも分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2において、とりわけ大きく増加した。これより、茶多糖類の分子量の大きさがいずれであっても排便は十分に促進され、特に、分子量40万以上の茶多糖類を摂取すると、とりわけ優れた排便促進効果を発揮することがわかった。
また緑茶由来の茶多糖類以外にも、烏龍茶由来または紅茶由来の茶多糖類を用いて糞重量を測定したところ、茶多糖類を摂取させた試験群において、糞重量がコントロール群に比べ有意に増加した。これより、本発明において用いられる茶多糖類は、茶の種類に制限されず、排便を促進するなど、優れた腸内機能改善作用を有するものであることが確認された。
試験例3:緑茶の熱水抽出工程を経て得られる茶多糖類による糞中の短鎖脂肪酸***促進作用試験
製造例2に記載の分子量40万以上の茶多糖類と分子量40万未満の茶多糖類による糞中の短鎖脂肪酸の***促進効果を以下の試験方法に従って調べた。
(試験方法)
4週令の雄性SD系ラットを用い、試験例2と同様の方法で飼育した。飼育終了後、糞を採取し、糞中の各短鎖脂肪酸濃度をガスクロマトグラフ(Agilent 6890 Series GC System;6890A)にて分析した。GCの分析条件を表5に示す。また糞中の短鎖脂肪酸の分析結果について、酢酸、プロピオン酸、酪酸および総短鎖脂肪酸の濃度を表6に示す。ここでいう総短鎖脂肪酸とは、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、酪酸、イソ吉草酸および吉草酸を総計したものであり、吉草酸は測定量が微量であったため本試験結果から除外した。なお、飼育室温は23℃で明期8:00〜20:00、暗期20:00〜8:00とした。
Figure 2005179279
Figure 2005179279
(試験結果)
表6から明らかなように、分子量40万未満の茶多糖類を摂取させた試験群1および分子量40万以上の茶多糖類を摂取させた試験群2のどちらも、糞中の酢酸、プロピオン酸、酪酸および総短鎖脂肪酸のすべての値がコントロール群に比べ上昇し、特に、酢酸、プロピオン酸および総短鎖脂肪酸においては、有意差がみとめられた。これより、茶多糖類の分子量の大きさがいずれであっても、糞中の短鎖脂肪酸濃度を上昇し、優れた腸内機能改善作用を発揮した。短鎖脂肪酸が腸内で増えると、腸内内容物の消化通過時間が短縮され(Oufir, L.E., Flourie, B., Des Varannes, S.B., Barry, J.L., Cloarec, D., Bornet, F., Galmiche, J.P., Gut, vol.38, p.870, 1996)、この消化通過時間の短縮が排便量の増加につながることが報告されている(Burkitt, D., Walker, A.R.P., Painter, N.S., J. Am. Med. Assoc., vol.229, p.1069, 1974)。このことからも明らかなように、本発明において用いられる茶多糖類は、その一部が腸内細菌により資化されて短鎖脂肪酸を産生することで、排便を顕著に促進させる作用を有し、便秘改善剤として期待することができることがわかった。
以下に、本発明における腸内機能改善剤を口腔適用対象物へ配合させた処方例を示す。本発明の腸内機能改善剤を含有する飲食品は、飲食品本来の味・香りを損なうことなく、美味しく摂取できるものであった。
処方例1:腸内機能改善剤を含有する緑茶飲料
水900mLを60℃まで加熱し、これに緑茶(ゴールド)30gを加え6分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.26:ADVANTEC社製、捕集粒子径=3μm)により清澄化を行い、抽出液760mLを得た。この緑茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度60mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例1で得られた緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する緑茶飲料を得た。
処方例2:腸内機能改善剤を含有する烏龍茶飲料
水900mLを80℃まで加熱し、これに烏龍茶(ウーロンG)30gを加え6分間抽出した。処方例1と同様にして茶殻の除去、冷却、清澄化を行い、烏龍茶抽出液810mLを得た。この烏龍茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度50mg%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F0=10以上)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する烏龍茶飲料を得た。
処方例3:腸内機能改善剤を含有する紅茶飲料
処方例2における烏龍茶(ウーロンG)を紅茶(ヌワヤレモンティー)に変更した以外は処方例2と同様の方法で調製し、腸内機能改善剤を含有する紅茶飲料を得た。
処方例4:腸内機能改善剤を含有する麦茶飲料
水800mLを90℃まで加熱し、これに麦茶原料大麦40gを加え30分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液720mLを得た。この麦茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.4゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する麦茶飲料を得た。
処方例5:腸内機能改善剤を含有する混合茶飲料
水900mLを90℃まで加熱し、これに混合茶(配合比率:烏龍茶65%、紅茶20%、ジャスミン5%、陳皮4%、ハイビスカス4%およびバナバ2%)30gを加え10分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液820mLを得た。この混合茶抽出液を飲用濃度(Brix 0.2゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加してよく攪拌した。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、腸内機能改善剤を含有する混合茶飲料を得た。
処方例6:腸内機能改善剤を含有するオレンジ50%果汁飲料
6倍濃縮オレンジ果汁 84g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するオレンジ50%果汁飲料を得た。
処方例7:腸内機能改善剤を含有するオレンジ100%果汁飲料
1/6濃縮オレンジ果汁 168g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するオレンジ100%果汁飲料を得た。
処方例8:腸内機能改善剤を含有するモモ50%果汁飲料
1/4濃縮モモ果汁 131g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
製造例2で得られた茶多糖類 5g
香料 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するモモ50%果汁飲料を得た。
処方例9:腸内機能改善剤を含有するグレープフルーツジュース
市販のグレープフルーツジュース(サンキスト グレープフルーツジュース濃縮還元100%:サンキスト社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を3重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するグレープフルーツジュースを調製した。
処方例10:腸内機能改善剤を含有する果肉入りグレープフルーツジュース
市販の果肉入りグレープフルーツジュース(ゴクリ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を3重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する果肉入りグレープフルーツジュースを調製した。
処方例11:腸内機能改善剤を含有する野菜ジュース
市販の野菜ジュース(カゴメ野菜ジュース:カゴメ社の商品名)に本発明の製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を5重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する野菜ジュースを調製した。
処方例12:腸内機能改善剤を含有するコーヒー飲料
市販のコーヒー飲料(ブラックボトル無糖:ダイドードリンコ社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するコーヒー飲料を調製した。
処方例13:腸内機能改善剤を含有するスポーツ飲料
製造例6で得られた茶多糖類 20g
ビタミンB1塩酸塩 0.45mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンC 10mg
ナイアシン 0.8mg
パントテン酸Ca 0.22mg
クエン酸鉄アンモニウム 12.57mg
クエン酸 100mg
果糖 2.5g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を200mLとし、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するスポーツ飲料を調製した。
処方例14:腸内機能改善剤を含有するコーラ
グラニュー糖 5g
コーラベース 0.3g
クエン酸 0.05g
製造例8で得られた茶多糖類 5g
上記記載の成分に炭酸水を加え全量を100mLとし、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するコーラを調製した。
処方例15:腸内機能改善剤を含有するミルクシェーク
バター 1.7g
脱脂粉乳 5.5g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
砂糖 5g
ソルビトール 4g
乳化安定剤 0.7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を100mLとし、80℃まで加温して溶解し、ホモジナイザーで乳脂肪を均質化した後、翌日まで5℃でエージングした。これをフリージング後、−40℃まで急冷し、よくミキシングして、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するミルクシェークを調製した。
処方例16:腸内機能改善剤を含有するドリンクヨーグルト
醸酵脱脂乳(脱脂乳を発酵させて粉砕したもの) 40g
砂糖 13g
安定剤 0.35g
香料 0.05g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、混合溶解した。これをホモジナイザーで均質化して、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するドリンクヨーグルトを調製した。
処方例17:腸内機能改善剤を含有する赤ワイン
市販の赤ワイン(デリカメゾン赤・ライトタイプ:サントリー社の商品名)に本発明の製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有する赤ワインを調製した。
処方例18:腸内機能改善剤を含有するビール
市販のビール(キリンラガー:キリンビール社の商品名)に本発明の製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を1重量%添加し、腸内機能改善剤を含有するビールを調製した。
処方例19:腸内機能改善剤を含有する豆乳飲料
大豆粉水溶液 500g
砂糖 90g
5倍濃縮モモ果汁 20g
クエン酸 3g
ペクチン 3g
ミルクフレーバー 0.5g
ピーチフレーバー 1g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分を混合し、イオン交換水を加え、全量を1000mLとした。この混合液を92℃で1〜3秒間殺菌後、87℃で容器に充填することによって、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有する豆乳飲料を調製した。
処方例20:腸内機能改善剤を含有するスープ
コーンスターチ 30g
製造例2で得られた茶多糖類 5g
砂糖 5g
食塩 5g
脱脂粉乳 30g
肉エキスパウダー 1g
HAPパウダー 4g
グルタミン酸ソーダ 5g
ホワイトペッパー 0.2g
セロリパウダー 0.01g
オニオンエキスパウダー 5g
マーガリン 5g
乾燥ニンジン 5g
乾燥パセリ 0.3g
上記記載の成分をインスタントスープ処方で粉末混合し、この混合物21.5gに200mLの水を加え、よく混ぜながら3〜5分加熱し、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する粉末ポタージュスープを調製した。
処方例21:腸内機能改善剤を含有するビーフシチュー
牛肉 110g
ジャガイモ(6切れ) 60g
ニンジン(6切れ) 50g
ドミグラスソース 215g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
4号缶に上記記載の材料を添加し、よく混合した。これを115℃で90分間レトルト殺菌し、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するビーフシチューを調製した。
処方例22:腸内機能改善剤を含有するレトルトカレー
バラ肉 12.4g
塩 0.5g
バター 5.2g
ジャガイモ 8.4g
タマネギ 12.4g
ニンジン 2.5g
小麦粉 3.6g
カレー粉 0.5g
香辛料 0.5g
製造例5で得られた茶多糖類 5g
バラ肉と野菜類を別々にフライパンで炒めて鍋にうつした。粉類を炒めてブラウンルーを作り、全体を鍋で煮詰めて、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するレトルトカレーを調製した。
処方例23:腸内機能改善剤を含有するノンオイルドレッシング
食酢 30.8g
砂糖 4g
食塩 0.5g
薄口醤油 8.4g
だし汁 26.3g
粉アメ 20g
製造例6で得られた茶多糖類 10g
液体原料を混合後、粉末原料を溶解させて、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するノンオイルドレッシングを調製した。
処方例24:腸内機能改善剤を含有する麺つゆ(2倍濃縮タイプ)
醤油 70mL
砂糖 20g
みりん 5mL
鰹節煮出し液 9g
核酸系調味料 3g
食塩 2g
製造例8で得られた茶多糖類 5g
カラメル 適量
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mLとし、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する2倍濃縮の麺つゆを調製した。
処方例25:腸内機能改善剤を含有する焼肉のたれ
醤油 900mL
味噌 500g
砂糖 350g
玉ねぎペースト 100g
リンゴペースト 200g
ごま油 60g
にんにくペースト 250g
白ごまペースト 20g
製造例2で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を2000mLとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する焼肉のたれを調製した。
処方例26:腸内機能改善剤を含有するマヨネーズ
卵黄 卵1個分
酢 小さじ1杯
塩 適量
サラダ油 120mL
砂糖 適量
製造例3で得られた茶多糖類 5g
上記記載の成分を常法に従ってゆっくりと加えながら混合し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するマヨネーズを調製した。
処方例27:腸内機能改善剤を含有するハードヨーグルト
脱脂乳 90.9g
砂糖 5g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
ステビオサイド 0.05g
香料 少量
硬化剤 少量
脱脂乳に硬化剤を添加後、スターターを3%接種して酸度が0.7%になったところで冷蔵した。他の原料を攪拌混合し、再度冷蔵して、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するハードヨーグルトを調製した。
処方例28:腸内機能改善剤を含有するアイスクリーム
バター 7.5g
脱脂粉乳 5g
砂糖 10g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
乳化安定剤 0.7g
粉あめ(DE 8) 7g
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、よく混合した。これを70℃まで加熱してホモミキサーで攪拌後、ホモジナイザーで均質化した。冷蔵庫で1日エージングし、フリージング後に−40℃に急冷して、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するアイスクリームを調製した。
処方例29:腸内機能改善剤を含有するコーヒーホワイトナー(粉末タイプ)
大豆硬化油 50g
水飴 25g
乳化剤 0.84g
クリームフレーバー 0.16g
製造例2で得られた茶多糖類 20g
乾物に対して66.6%の湯に水溶性原料を溶解し、油に乳化剤を溶解した。両者を60℃で乳化、均質化後にスプレードライして、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するコーヒーホワイトナー(粉末タイプ)を調製した。
処方例30:腸内機能改善剤を含有する漬物用調味液
昆布エキス 6g
鰹節エキス 4g
食塩 4g
製造例2で得られた茶多糖類 1g
上記成分をイオン交換水に溶解し、全量を100gとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する漬物用調味液を調製した。
処方例31:腸内機能改善剤を含有するゼリー
1/5濃縮ブドウ果汁 10g
製造例5で得られた茶多糖類 20g
砂糖 15g
ブドウ糖 20g
水飴 12g
上記成分をイオン交換水で加温しながら完全に溶解し、全量を100gとした。これをカップ容器に注ぎ、ヒートシールで蓋をして冷却し、製造例5で得られた分子量40万以上の烏龍茶由来の茶多糖類を含有するゼリーを調製した。
処方例32:腸内機能改善剤を含有するキャンディー
砂糖 50g
水飴 100g
クエン酸 1g
香料 0.4g
着色料 0.1g
製造例6で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分をキャンディー処方により常法で、製造例6で得られた分子量40万以上の紅茶由来の茶多糖類を含有するキャンディー30個を調製した。
処方例33:腸内機能改善剤を含有するチューイングガム
酢酸ビニール樹脂 20g
可塑剤 3g
ポリイソブチレン 3g
マイクロクリスタルワックス 2g
炭酸カルシウム 2g
砂糖 40g
ブドウ糖 20g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
アスパルテーム 0.3g
香料 1g
糖質と香料以外の原料を鍋にとり、加熱溶解してよく混合した。50℃に冷却して糖質を添加混合し、40℃で香料を添加して成型後、放冷して、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するガムを調製した。
処方例34:腸内機能改善剤を含有するスイートチョコレート
ビターチョコ 33.2g
砂糖 50g
製造例8で得られた茶多糖類 10g
アスパルテーム 0.31g
カカオバター 11.1g
上記記載の成分を40℃でよく混合し、さらに、ライカイ機で長時間練り上げて粒子を微細にした。成型後冷却して、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するスイートチョコレートを調整した。
処方例35:腸内機能改善剤を含有するジャム
オレンジ果皮 250g
砂糖 100g
クエン酸 0.5g
製造例2で得られた茶多糖類 50g
上記記載の成分を常法により煮詰め、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するジャムを調製した。
処方例36:腸内機能改善剤を含有するクッキー
薄力粉 100g
澱粉 74g
水 14g
製造例3で得られた茶多糖類 15g
ベーキングパウダー 小さじ2
塩 小さじ2
卵 1個
バター 80g
牛乳 大さじ2
上記記載のクッキー処方により常法で、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するクッキー30個を調製した。
処方例37:腸内機能改善剤を含有するカスタードクリーム
上白糖 10g
ブドウ糖 5g
水飴 6.2g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
小麦粉 3.8g
加工澱粉 7g
脱脂粉乳 1.3g
マーガリン 7.9g
卵黄(粉) 0.2g
イオン交換水 41.9g
少量の水に小麦粉、加工澱粉、卵黄(粉)を混合したものに、残りの水を80℃にして他の原料を溶解したものを、泡立て器を使用しながら添加して強火で煮て、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有するカスタードクリームを調製した。
処方例38:腸内機能改善剤を含有する練りようかん
生あん 36.8g
かんてん 0.8g
水 7.2g
砂糖 40g
製造例2で得られた茶多糖類 10g
水で膨張させたかんてんに、水、砂糖、茶多糖類を加え、加熱沸騰して溶解させた。これをうらごしした後、再沸騰させ、生あんを添加し、全量が100gになるまで煮詰めた。成型、冷却し、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する練りようかんを調製した。
処方例39:腸内機能改善剤を含有するパン
強力粉 100g
ドライイースト 3g
ショートニング 4g
脱脂粉乳 5g
食塩 2g
水 60g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記成分を配合して、常法により製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するパンを調製した。
処方例40:腸内機能改善剤を含有するスパゲッティー
小麦粉 100g
水 25g
製造例3で得られた茶多糖類 5g
粉類を混合し、これに水を少量ずつ加えながら均一に練りこみ、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するスパゲッティーを調製した。
処方例41:腸内機能改善剤を含有する中華麺
超強力粉 70g
馬鈴薯澱粉 30g
食塩 1g
かんすい 2g
水 48g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の原料を混合し、常法に従って混捏、成形、複合、熟成、圧延して麺帯を形成して麺線に切り出し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する中華麺を調製した。
処方例42:腸内機能改善剤を含有する即席中華麺
市販中華麺用粉 60g
超強力粉 40g
馬鈴薯澱粉 12g
食塩 2g
市販かんすい 0.3g
水 35g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の原料をミキサーに入れミキシングし、荒延、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を100℃で蒸煮し、150℃の油で揚げ、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する即席中華麺を調製した。
処方例43:腸内機能改善剤を含有する冷凍うどん
小麦粉 100g
食塩 3g
水 30g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分をミキサーに入れミキシングし、熟成、圧延、切り出しを行い、麺線を得た。この麺線を沸騰水中に入れて約5分間茹で上げ、冷水で10℃まで冷却した。1玉分の麺線を取り出し、水切りした後、容器に厚さが均一となるようにならしながら入れて、−30℃にて急速冷凍し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有する冷凍うどんを調製した。
処方例44:腸内機能改善剤を含有する春巻き用の皮
小麦澱粉 99g
小麦粉 1g
乳化剤 3g
サラダ油 2g
酒 2g
食塩 2g
水 43g
製造例8で得られた茶多糖類 2g
上記記載の成分を攪拌混練してペースト状の生地を作り、回転ドラムに1mmの厚さに塗り付けて焼成して、できた生地を切断した12cm×12cmの正方形に成型し、製造例8で得られた分子量200万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する春巻きの皮を調製した。
処方例45:腸内機能改善剤を含有するビーフ&ポークソーセージ
牛肉 22g
水 17.3g
食塩 1.7g
塩漬け剤 0.01g
砂糖 1g
グルタミン酸ソーダ 0.5g
スパイス 0.5g
馬糊 3g
豚肩肉 54g
製造例3で得られた茶多糖類 10g
上記記載の成分を生のまま粉砕して混合し、フィルムに充填した。塩漬として5℃で12時間放置した後、75℃で90分間ボイルしてから冷蔵し、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するビーフ&ポークソーセージを調製した。
処方例46:腸内機能改善剤を含有するかまぼこ
スリミ 60g
塩 1.8g
氷 30.4g
澱粉 6g
調味料 1.8g
製造例3で得られた茶多糖類 6g
スリミと塩と少量の氷を混合し、サイレント・カッターで破断混合を5分間行った後、残りの氷と原料を追加して続けて10分間混合した。15℃で粘りが出たところで終了し、型とりをして160℃の油で4分間フライして、製造例3で得られた緑茶由来の不溶性茶多糖類を含有するかまぼこを調製した。
処方例47:腸内機能改善剤を含有する内服液剤
製造例2で得られた茶多糖類 10g
ニンジン乾燥エキス 214mg
イカリソウ乾燥エキス 50mg
ウルソデスオキシコール酸 25mg
D−ソルビトール 50g
白糖 25g
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 3g
プロピレングリコール 5mL
安息香酸ナトリウム 600mg
パラオキシ安息香酸ブチル 10mg
クエン酸塩緩衝液 適量
上記成分にイオン交換水を加え全量を300mLとし、製造例2で得られた分子量40万以上の緑茶由来の茶多糖類を含有する内服液剤を調製した。
本発明の腸内機能改善剤は、前記の通り、各種口腔適用対象物に添加することができる。

Claims (3)

  1. 茶の水乃至熱水抽出工程を経て得られる多糖類を有効成分とすることを特徴とする腸内機能改善剤。
  2. 多糖類が分子量40万以上であることを特徴とする請求項1記載の腸内機能改善剤。
  3. 有効量の請求項1または2記載の腸内機能改善剤を配合してなることを特徴とする口腔適用対象物。
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