JP4483729B2 - シリコン単結晶製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、結晶全長にわたって径方向の結晶欠陥分布の変化が小さく、径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を容易に製造できるシリコン単結晶製造方法及び当該製造方法を用いて製造されるシリコン単結晶に関する。
シリコン単結晶は、坩堝に収容された多結晶シリコン原料をヒータで加熱してシリコン融液とし、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」と略記する。)によりシリコン融液から引き上げながら成長させることにより製造される。シリコン基板は、上記の方法で製造されたシリコン単結晶をスライス(切断)することにより製造される。近年、半導体回路の高集積化による素子の微細化に伴い、その基板となるシリコン単結晶に対する品質要求が高まってきている。
従来からシリコン融液の対流を抑制することができ均一なシリコン単結晶が得られる方法として、磁場中引き上げ法(以下、「MCZ法」と略記する。)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、従来のCZ法によりシリコン単結晶を製造すると得られたシリコン単結晶には、格子間シリコン型点欠陥が支配的であって、格子間シリコン型点欠陥が存在する領域(以下、「I領域」という。)、インゴット内での空孔型点欠陥が支配的であって、空孔型点欠陥の凝集体が存在する領域(以下、「V領域」という。)、空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないパーフェクト領域(以下、「P領域」という。)、P領域とV領域との間に、シリコン単結晶の結晶成長軸方向断面で見たときにリング状に分布しているOSF(Oxidation Induced Stacking Fault:酸素誘起積層欠陥)の核を形成する領域(以下、「OSF領域」という。)からなる複数の結晶欠陥領域が存在していることが知られている。
そして、径方向の切断面の全面がP領域であるシリコン単結晶を製造する方法として、シリコン単結晶を育成する際の条件を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開昭64−24090号公報 特開2000−154093号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、引き上げ速度・温度勾配等の引き上げ条件の好ましい幅が非常に狭いものであり、このような欠陥のない引き上げ制御が困難であり実用的でなかった。また、特許文献1の技術は、シリコン単結晶の引き上げ速度を低下させることなく、シリコン単結晶中の酸素濃度を増加させることを目的とするものであり、径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を製造できるものではなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、結晶全長にわたって径方向の結晶欠陥分布の変化が小さく、径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を容易に製造できるシリコン単結晶製造方法及び当該製造方法を用いて製造された径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のシリコン単結晶製造方法は、坩堝に収容されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げながら成長させて製造するシリコン単結晶製造方法において、
前記シリコン単結晶の径方向に磁場を印加しながら引き上げる磁場印加ステップを有する単結晶の引き上げをおこなう工程と、
磁場を印加しつつ固化率が20〜40%において引き上げ速度を0.53mm/分から0.38mm/分の範囲で変化させる試験的な引き上げをおこなう工程と、
前記試験的な引き上げをおこなった際に、シリコン単結晶の軸方向に順次生じる結晶欠陥の状態が異なる領域を、それぞれ第1の結晶欠陥領域、第2の結晶欠陥領域とし、前記第1の結晶欠陥領域と前記第2の結晶欠陥領域との間で形成される境界面において、単結晶外周部における前記境界面位置と単結晶中心部における前記境界面位置との結晶成長軸方向における距離をLmmとした際、該距離Lのシリコン単結晶直径Dmmに対する比が、
L/D=35/300〜105/300
となるような磁場条件を求める工程と、を備え、
前記シリコン単結晶の引き上げ工程において、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場中心の高さ位置を、前記シリコン単結晶の径方向における温度分布を低減するように求めた前記磁場条件となるように制御して前記シリコン単結晶の引き上げをおこなうことを特徴とする。
また本発明は、坩堝に収容されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げながら成長させて製造するシリコン単結晶製造方法において、前記シリコン単結晶の径方向に磁場を印可する磁場印可ステップを備え、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場中心の高さ位置を、前記シリコン単結晶の径方向における温度勾配を一定とするように制御することができる。
また、上記のシリコン単結晶製造方法においては、磁場を印加しつつ引き上げ速度を0.2mm/分から0.6mm/分の範囲で変化させる試験的な引き上げをおこなった際に、シリコン単結晶の軸方向に順次生じる結晶欠陥の状態が異なる領域を、それぞれ第1の結晶欠陥領域、第2の結晶欠陥領域とし、前記第1の結晶欠陥領域と前記第2の結晶欠陥領域との間で形成される境界面において、単結晶外周部における前記境界面位置と単結晶中心部における前記境界面位置との結晶成長軸方向における距離をLmmとした際、該距離L のシリコン単結晶直径Dmmに対する比が、
L/D=35/300〜105/300
となるような磁場条件を求める工程と、前記シリコン単結晶の引き上げにおいて、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場中心の高さ位置を前記磁場条件となるように制御して前記シリコン単結晶の引き上げをおこなう工程と、を有することが好ましい。
また、上記のシリコン単結晶製造方法においては、前記第2の結晶欠陥領域が、空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないP領域である方法とすることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のシリコン単結晶は、上記のいずれかのシリコン単結晶製造方法を用いて製造されてなることができる。
本発明によれば、坩堝に収容されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げながら成長させて製造するシリコン単結晶製造方法において、前記シリコン単結晶の径方向に磁場を印可する磁場印可ステップを備え、磁場中心の高さ位置を、前記シリコン単結晶の径方向における温度勾配が一定となるように制御するので、印可された磁場によるシリコン融液の対流の抑制作用等を有効に機能させて、シリコン単結晶の径方向における温度勾配を一定とすることができる。また、本発明によれば、磁場の中心高さ位置を、シリコン融液の液面に対して設定しているので、シリコン単結晶の成長に伴ってシリコン融液液面の高さが変化したとしても、引き上げの全工程に対して、つまりシリコン単結晶の軸方向全長に対して、シリコン単結晶の径方向における温度勾配を小さくすることができる。
その結果、シリコン単結晶の径方向における温度勾配を効果的に小さくすることができ、径方向における結晶欠陥分布の変化が小さくなるので、径方向における結晶欠陥状態を単一化する、つまり、径方向における切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を容易に得ることが可能となる。これにより、径方向に均質なシリコンウェーハを製造することができる。
さらに、本願発明のシリコン単結晶製造方法では、上述の磁場状態をより詳細に規定するために、まず、V字引き上げ試験において、シリコン単結晶の引き上げ速度を0.2〜0.6mm/分に変化させたとき、第1の結晶欠陥領域と、この第1の結晶欠陥領域に続いて成長される前記第1の結晶欠陥領域とは欠陥状態の異なる第2の結晶欠陥領域との境界面を観察する。このとき、V字引き上げした試験単結晶を中心軸を通るように割った断面における各結晶領域の形状が結晶成長軸方向にどのぐらい変化しているかを検証するものである。つまり、径方向に均一な温度状態であれば、各結晶領域は引き上げ速度の変化のみに対応して径方向には変化せず、断面において径方向に直線状の境界面を有するはずであるが、実際には、径方向に温度勾配等の条件の差が存在するために、引き上げ速度の変化に応じて結晶長軸方向に上に凸または下に凸となった境界面を有する。この変化の度合いを、凹凸の状態、すなわち、境界面が単結晶の外周部と中心部とでどの程度の差を有するか、つまり、単結晶の外周部と中心部とにおける境界面位置の単結晶長軸方向の差Lmmを求める。そして、この差Lと前記シリコン単結晶の直径Dmmとの割合が、L/D=35/300〜105/300となって、引き上げ時における単結晶径方向の温度分布を低減するように、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場の中心高さ位置を設定する。
実際の単結晶の引き上げにおいては、このような磁場状態に制御して前記シリコン単結晶を引き上げることになる。
このシリコン単結晶製造方法においては、前記シリコン単結晶の引き上げ速度を0.2〜0.6mm/分としたとき、第1の結晶欠陥領域と前記第1の結晶欠陥領域に続いて成長される前記第1の結晶欠陥領域と結晶欠陥の異なる第2の結晶欠陥領域との境界面における外周部の結晶成長軸方向の高さと中心部の結晶成長軸方向の高さとの距離Lmmと、前記シリコン単結晶の直径Dmmとの割合が、L/D=35/300〜105/300となるように、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場の中心高さ位置を制御することで、印可された磁場によるシリコン融液の対流の抑制作用を、シリコン単結晶の径方向における温度勾配を一定とするためにより一層有効に機能させることができる。
その結果、径方向の切断面の全面が第2の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を容易に得ることが可能となる。
なお、本発明のシリコン単結晶製造方法では、L/Dの値が105/300を超える場合には、径方向の結晶欠陥分布の変化が大きくなり、径方向の切断面の全面が第2の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶が得られない虞が生じるため好ましくない。また、L/Dの値を小さくする程、径方向の結晶欠陥分布の変化が小さいシリコン単結晶を製造できるため望ましいが、L/Dを35/300未満となるように制御する場合には、制御が容易にできないという問題が生じる。
また、上記のシリコン単結晶製造方法において、前記第2の結晶欠陥領域が、空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないP領域である方法とすることで、径方向の切断面の全面がP領域である優れたシリコン単結晶およびこのような単結晶からスライスされ全面が欠陥フリーなシリコンウェーハを容易に得ることが可能となる。
ここで、第1の結晶欠陥領域はV領域に接するOSFリング、または、I領域とされることが可能である。これは、上記の範囲で引き上げ速度を変化させるV字引き上げ試験において、境界面を観測する部分における引き上げ速度の変化が増加か減少かによるものであり、本発明は第1の結晶欠陥領域の境界面の形状を規定できれば第1の結晶欠陥領域がいかなる欠陥状態の領域でもかまわない。
なお、本発明では上述したように、第1の結晶欠陥領域と第2の結晶欠陥領域との境界面がV字引き上げおいて結晶軸方向に変化する量を規定しているが、引き上げ速度の変化に伴って変化するのは、V領域、OSFリング領域、I領域のいずれも同様であるので、単結晶径方向に均質な単結晶を得るためであれば、どの領域の形状を規定しても構わないものである。
上述したV字引き上げとは、縦軸に引き上げ速度、横軸に引き上げた結晶長を取った際にグラフがV字状になるように引き上げ速度を変化させる試験的な引き上げ方法を示すものである。
また、本発明のシリコン単結晶は、上記のシリコン単結晶製造方法を用いて製造されたものであるので、径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域である優れたものとなる。
本発明によれば、印可された磁場によるシリコン融液の対流の抑制作用を、シリコン単結晶の径方向における温度勾配を一定とするために有効に機能させることができるので、径方向の結晶欠陥分布の変化を小さくすることができ、径方向の切断面の全面が1種類の結晶欠陥領域であるシリコン単結晶を容易に製造できる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるシリコン単結晶製造方法並びにシリコン単結晶について詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態によるシリコン単結晶製造方法において使用するシリコン単結晶製造装置の概略断面図である。図1において、符号2は石英で形成された坩堝であり、坩堝2の両側には一対の磁気コイル1、1が所定の間隔を空けて対向配置されている。また、坩堝2は、坩堝2から所定の間隔をあけて坩堝2と磁気コイル1、1との間に配置された筒状のヒータ(図示略)により包囲されている。
坩堝2には、坩堝2に投入された高純度のシリコン多結晶体をヒータで加熱・融解して得られたシリコン融液Mが収容されている。シリコン単結晶SIは、下面がシリコン融液Mの液面に接するように、引上げワイヤー(図示略)により坩堝2の回転中心に向って垂下されている。
坩堝2は不図示の坩堝駆動手段に接続され、坩堝2が水平面内で回転し得るとともに、シリコン融液Mの液面変化に対応して上下方向に移動可能となっている。また、磁気コイル1、1は不図示の磁気コイル駆動手段により上下方向に移動可能とされ、シリコン融液Mの液面変化に対応して磁場の中心高さ位置Aを変化させることができるようになっている。
このようなシリコン単結晶製造装置を用いてシリコン単結晶SIを製造するには、まずヒータで坩堝2内に収容された多結晶シリコン原料を加熱してシリコン融液Mとし、シリコン融液Mの温度を所定の温度に設定する。次いで、磁気コイル1、1からシリコン単結晶の径方向に磁場9を印可し、先端に種結晶が取り付けられた引上げワイヤーを下方へ引き下げてシリコン融液M表面に種結晶の下端を接触させてから上方への引き上げを開始する。
このとき、シリコン融液Mの液面に対する磁場9の中心A高さ位置を、シリコン単結晶SIの径方向における温度勾配を一定とするように制御する。より具体的には、シリコン単結晶SIの引き上げ速度を0.2〜0.6mm/分としたとき、OSF領域とP領域との境界面における外周部の結晶成長軸方向の高さと中心部の結晶成長軸方向の高さとの距離Lmmと、シリコン単結晶SIの直径Dmmとの割合が、L/D=35/300〜105/300となるように制御する。
また、磁気コイル1、1の中心における磁束密度、磁気コイル1、1の半径、磁気コイル1、1と坩堝2との距離、磁気コイル1、1相互間の距離は、製造条件などに応じて適宜選択される。
「実施例」
シリコン単結晶SIの直径Dを300mm、磁場9の中心Aの高さ位置をシリコン融液Mの液面の下方130mmとし、磁気コイル1、1の中心における磁束密度を0.2〜0.4テスラとし、坩堝2を0.1〜20[min−1]程度の回転速度で回転させるとともに、引き上げるシリコン単結晶SIを1〜25[min−1]程度の回転速度で逆回転させ、図2に示すようにシリコン単結晶SIの引き上げ速度を変化させながらシリコン融液Mを固化させることによりシリコン単結晶製造を製造した。この場合の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を図3及び図4に示す。
図3は、図2に示す固化率20〜50%のときに得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。なお、図3に示した結晶欠陥分布は、シリコン単結晶SIの結晶成長軸方向断面のうち、シリコン単結晶SIの外面から結晶成長軸中心までの部分のみ示している。また、図4は、図2に示す固化率20〜40%のときに得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示す図である。なお、固化率とは(引上げた結晶重量/坩堝に充填した原料の重量)×100を意味する。
図4に示すように、シリコン単結晶SIは、成長を開始してから引き上げ速度が0.5mm/分程度(固化率25%程度)に低下するまで、V領域の周囲をOSF領域が取り囲んだ状態で成長している。図3及び図4に示すように、この間に形成されたV領域とOSF領域との境界面であるV―OSF境界面3は、結晶成長軸方向と平行となっている。そして、引き上げ速度が0.48mm/分程度のときにV―OSF境界面3は、外周部から中心部に向かって緩やかな傾斜を形成している。
また、引き上げ速度が0.45mm/分程度のときにP領域が成長し始め、P領域とOSF領域との境界面であるP―OSF境界面4が形成されている。P―OSF境界面4は、V―OSF境界面3にほぼ沿った形状を有し、外周部から中心部に向かって緩やかな傾斜を形成している。P―OSF境界面4における外周部の結晶成長軸方向の高さBと中心部の結晶成長軸方向の高さCとの距離Lは35mmであった。なお、上述したように、シリコン単結晶SIの直径Dは300mmであるので、L/D=35/300であった。
また、引き上げ速度が0.40mm/分程度のときにI領域が成長し始め、P領域とI領域との境界面であるP―I境界面5が形成されている。P―I境界面5は、外周部から中心部に向かって緩やかな傾斜を形成している。
図2〜図4に示すように、上述した実施例の条件でシリコン単結晶SIを成長させることにより、V―OSF境界面3、P―OSF境界面4、P―I境界面5のいずれもが外周部から中心部に向かって緩やかな傾斜を形成している径方向の結晶欠陥分布の変化が小さいシリコン単結晶SIが製造された。
また、図2〜図4より、上述した実施例の条件でシリコン単結晶SIの引き上げ速度を0.45mm/分程度とすれば、結晶全長にわたって径方向の切断面の全面がP領域であるシリコン単結晶が得られることが確認できた。
「従来例」
磁場9の中心Aの高さ位置をシリコン融液Mの液面の下方230mmとしたこと以外は実施例と同様にしてシリコン単結晶製造を製造した。この場合の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を図5及び図6に示す。
図5は、図2に示す固化率20〜50%のときに得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。なお、図5に示した結晶欠陥分布は、シリコン単結晶SIの結晶成長軸方向断面のうち、シリコン単結晶SIの外面から結晶成長軸中心までの部分のみ示している。また、図6は、図2に示す固化率20〜40%のときに得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示す図である。
図5及び図6に示すように、上述した従来例の条件でシリコン単結晶SIを成長させることにより、V―OSF境界面6、P―OSF境界面7、P―I境界面8の形成する外周部から中心部に向かう傾斜が、図3及び図4に示す実施例と比較して急峻となり、径方向の結晶欠陥分布の変化が実施例と比較して大きいシリコン単結晶SIが製造された。
また、図3および図5に示すように、V―OSF境界面6形成する外周部から中心部に向かう傾斜は、引き上げ速度を低下させて行った場合でも引き上げ速度を上昇させて行った場合でも、実施例における境界面は、従来例に比較して結晶軸方向に急峻でなくなった。
また、P―OSF境界面7における外周部の結晶成長軸方向の高さBと中心部の結晶成長軸方向の高さCとの距離Lは150mmであった。なお、上述したように、シリコン単結晶SIの直径Dは300mmであるので、L/D=150/300であり、好ましい範囲であるL/D=35/300〜105/300の上限を超えていた。
また、図5及び図6より、上述した従来例の条件では、径方向の切断面の全面がP領域であるシリコン単結晶は得られないことが確認できた。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の内容に限られず、本発明の範囲内で自由に変更可能である。例えば、上記実施形態では坩堝2に収容されたシリコン融液Mにシリコン単結晶の径方向に磁場を印加してシリコン単結晶SIを製造する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、水平磁場に加えてカスプ磁場を印加しつつシリコン単結晶SIを製造するようにしても良い。また、本発明は製造するシリコン単結晶SIの径(直径)の大きさに制限はなく、任意の直径を有するシリコン単結晶を製造する場合に適用することができる。
図1は、本発明の第1実施形態によるシリコン単結晶製造方法において使用するシリコン単結晶製造装置の概略断面図である。 図2は、シリコン融液Mの固化率とシリコン単結晶SIの引き上げ速度との関係を示したグラフである。 図3は、実施例において得られたシリコン単結晶の長さに対する結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。 図4は、図2に示す固化率20〜40%のときに実施例において得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。 図5は、従来例において得られたシリコン単結晶の長さに対する結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。 図6は、図2に示す固化率20〜40%のときに従来例において得られたシリコン単結晶の結晶成長軸方向断面の結晶欠陥分布を示した図である。
符号の説明
1、1:磁気コイル、2:坩堝、3、6:V―OSF境界面、4、7:P―OSF境界面、5、8:P―I境界面、9:磁場、M:シリコン融液、SI:シリコン単結晶、A:磁場の中心、

Claims (2)

  1. 坩堝に収容されたシリコン融液からシリコン単結晶を引き上げながら成長させて製造するシリコン単結晶製造方法において、
    前記シリコン単結晶の径方向に磁場を印加しながら引き上げる磁場印加ステップを有する単結晶の引き上げをおこなう工程と、
    磁場を印加しつつ固化率が20〜40%において引き上げ速度を0.53mm/分から0.38mm/分の範囲で変化させる試験的な引き上げをおこなう工程と、
    前記試験的な引き上げをおこなった際に、シリコン単結晶の軸方向に順次生じる結晶欠陥の状態が異なる領域を、それぞれ第1の結晶欠陥領域、第2の結晶欠陥領域とし、前記第1の結晶欠陥領域と前記第2の結晶欠陥領域との間で形成される境界面において、単結晶外周部における前記境界面位置と単結晶中心部における前記境界面位置との結晶成長軸方向における距離をLmmとした際、該距離Lのシリコン単結晶直径Dmmに対する比が、
    L/D=35/300〜105/300
    となるような磁場条件を求める工程と、を備え、
    前記シリコン単結晶の引き上げ工程において、前記シリコン融液の液面に対する前記磁場中心の高さ位置を、前記シリコン単結晶の径方向における温度分布を低減するように求めた前記磁場条件となるように制御して前記シリコン単結晶の引き上げをおこなうことを特徴とするシリコン単結晶製造方法。
  2. 前記第2の結晶欠陥領域が、空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体が存在しないパーフェクト領域であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン単結晶製造方法。
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