JP4473075B2 - 搬送ロボットおよびそのアーム構造体 - Google Patents

搬送ロボットおよびそのアーム構造体 Download PDF

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Description

本発明は、被搬送物を搬送する搬送ロボットに関する
図30は、第1の従来技術の搬送ロボット1を示す斜視図である。真空状態に保たれる真空チャンバ内で被搬送物を搬送する真空用搬送ロボットがある。被搬送物は、たとえば半導体基板である。第1の従来技術の真空用搬送ロボット1は、スカラー型のダブルアームロボットである。この真空用搬送ロボット1は、一対のアーム構造体5,8をそれぞれ有する。各アーム構造体5,8は、旋回台2に連結されて旋回台2に対して角変位する第1アーム部材3,6と、第1アーム部材3,6に連結されて第1アーム部材3,6に対して角変位する第2アーム部部材4,7とを有する。各第2アーム部材4,7の先端部には、ハンド連結部10,11がそれぞれ連結される。各ハンド連結部10,11は、連結されるアーム構造体5,8に対して角変位可能に連結される。半導体基板を保持するハンド9は、ハンド連結部10,11を介して、第2アーム部材4,7に連結される。ハンド9は、各ハンド連結部10,11に対して角変位自在に連結される。
このような真空用搬送ロボット1では、ハンド9がハンド連結部10,11に対して角変位自在に連結されるので、ハンド9がハンド連結部10,11に対して角変位する方向である横方向Fの剛性が低い。また各アーム構造体5,8を変位させるための動力を、歯車伝達によって伝達した場合には、バックラッシの影響によって位置決め精度が低くなる。
また1つのハンド9を2つのアーム構造体で支持する、いわゆるダブルアーム型とすることによって、アーム構造体5,8を旋回台2付近にコンパクトに配置することができず、他の装置と干渉する干渉領域が大きくなる。
図31は、第2の従来技術の真空用搬送ロボット20を示す斜視図である。第2の従来技術の真空用搬送ロボット20は、平行リンク機構21,22によってロボットアームを構成する(たとえば特許文献1参照)。平行リンク機構21,22によってアームが構成される場合には、リンク機構21,22を構成するリンク部材が干渉するので、ハンド23を移動可能な動作範囲が制限される。また第1の従来技術と同様に、ハンド23を旋回台24に近接させた状態で、平行リンク機構21,22を旋回台24付近にコンパクトに配置することができず、他の装置と干渉する干渉領域が大きくなる。
図32は、第3の従来技術の真空用搬送ロボット25を示す斜視図である。第3の従来技術の真空用搬送ロボット25は、フロッグレッグ型のロボットアームである。この真空用搬送ロボット25は、2つのアーム構造体26,27によって、向きを変えることなくハンド28を移動させることができる(たとえば特許文献2参照)。このような真空用搬送ロボット25もまた第1の従来技術と同様に、各アーム構造体26,27を旋回台29付近にコンパクトに配置することができず、他の装置と干渉する干渉領域が大きくなる。
さらにこれらの第1〜第3の従来技術の各真空用搬送ロボットに複数のアーム構造体を同じ平面に設ける場合には、複数のアーム構造体の干渉を防止するために、旋回台の旋回軸線を挟んで180度反対側にしか取り付けることができないので、無駄な動きが多くなる。これによって単位時間に処理できる基板の数が減り、スループットが低下する。また2つのハンドを旋回台の旋回軸線に沿って並べて配置した場合には、各ハンドを旋回軸線に沿って移動させる必要があり構成が複雑化してしまう。
第4の従来技術の真空用搬送ロボットは、旋回台に対してスライド移動可能なスライド機構が設けられ、スライド機構にハンドが設けられる(たとえば特許文献3参照)。1つのスライド機構を用いてロボットアームを実現した場合には、予め定める基板配置位置にハンドを移動させようとすると、スライド機構が大形化してしまい、干渉領域が大きくなってしまう。
また真空用搬送ロボットは、真空中において被搬送物を搬送する必要があるので、アーム構造体を駆動する動力源、アーム構造体を駆動する動力を伝達する動力伝達手段を真空用に変更する必要がある。したがって大気中で被搬送物を搬送する搬送ロボットを真空用搬送ロボットに転用することが困難である。
特許第2808826号 特許第2761438号 特開2001−237294号公報
上述した従来技術の各真空用搬送ロボットは、動作占有領域が大きくなり、他の装置と干渉する干渉領域が大きくなるという問題がある。これによって他の装置との干渉を防ぐためには、他の装置を真空用搬送ロボットから離反した位置に配置する必要があり、真空チャンバが大形化してしまうという問題がある。
したがって本発明の目的は、干渉領域が小さい搬送ロボットおよびそのアーム構造体を提供することである。
また従来技術の真空用搬送ロボットが複数のアーム構造体を有する場合には、各アーム構造体が干渉しないようにするために、各アーム構造体の配置位置が制限されてしまい、作業効率を向上することができないという問題がある。
したがって本発明の他の目的は、複数のアーム構造体の配置に関する自由度が高い搬送ロボットおよびそのアーム構造体を提供することである。
本発明は、被搬送物を搬送する搬送ロボットであって、
旋回軸線を有し、旋回軸線まわりに角変位自在にかつ旋回軸線に沿う方向に変位自在に形成される支持部と、
支持部を旋回軸線まわりに角変位駆動するとともに支持部を旋回軸線に沿う方向に変位駆動する支持部駆動手段と、
支持部に連結され、前記旋回軸線に垂直な移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と
第1アーム部材の支持部に対する移動方向以外の変位を阻止する案内手段とを有し、
前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
前記駆動側回転体は、周長が前記案内手段の長軸方向の長さよりも大きく形成されることを特徴とする搬送ロボットである。
本発明に従えば、支持部駆動手段によって支持部を変位駆動するとともに、アーム駆動手段によって、第1アーム部材および第2アーム部材を変位駆動することによって、ハンドを3次元的に移動させ、ハンドによって保持される被搬送物を移動させることができる
本発明では連動手段を用いることによって、1つのアーム駆動手段で、支持部に対して第1アーム部材を変位駆動するとともに、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動して変位駆動する。したがって第1アーム部材を支持部に向けて移動させると、第2アーム部材も支持部に向けて移動する。これによって支持部から移動方向に予め離れた位置へ被搬送物を搬送する場合、1つのアームで被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材の長さを短くすることができる。
したがって第1アーム部材および第2アーム部材を支持部の旋回軸線に近接させた縮退状態では、1つのアーム部材を用いる場合に比べて、支持部の旋回軸線に垂直な平面における搬送ロボットの投影面積を小形化することができる。これによって縮退状態で支持部を旋回軸線まわりに旋回したときに必要な旋回半径を小さくすることができる。
また1つのアーム駆動手段からの動力を、連動手段によって伝達することによって、第2アーム部材が移動するための動力を得ることができる。したがって第1アーム部材を変位駆動するための駆動手段と、第2アーム部材を変位移動するための駆動手段との2つの駆動手段を用いる必要がない。比較例として、各アームを変位移動するための駆動手段をそれぞれ用いる場合には、2つの駆動手段が必要となるとともに構造が複雑となるので、ロボット安価に構成することができない。これに対して本発明では、上述したように1つのアーム駆動手段からの動力を第1アーム部材と第2アーム部材とにそれぞれ伝達するので、簡単な構造で安価にロボットを実現することができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、案内手段によって、第1アーム部材が支持部に対して移動方向以外にずれることを防止することができ、より正確に被搬送物を搬送することができる。
また本発明は、被搬送物を搬送する搬送ロボットであって、
旋回軸線を有し、旋回軸線まわりに角変位自在にかつ旋回軸線に沿う方向に変位自在に形成される支持部と、
支持部を旋回軸線まわりに角変位駆動するとともに支持部を旋回軸線に沿う方向に変位駆動する支持部駆動手段と、
支持部に連結され、前記旋回軸線に垂直な移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と、
前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
前記駆動側回転体は、その周長が第1アーム部材の移動方向の移動量とほぼ等しく形成され、伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して駆動側回転体の周方向他方に第1アーム部材の移動量だけずれて駆動側回転体に固定されることを特徴とする搬送ロボットである。
なお、駆動側回転体の周長が第1アーム部材の移動方向の移動量とほぼ同じ状態とは、ベルトを固定するために必要な長さを考慮した周長に決定される。この場合、駆動側回転体の周長は、アームの移動量よりもベルトを固定するために必要な長さぶんだけ大きく形成される。
本発明に従えば、支持部駆動手段によって支持部を変位駆動するとともに、アーム駆動手段によって、第1アーム部材および第2アーム部材を変位駆動することによって、ハンドを3次元的に移動させ、ハンドによって保持される被搬送物を移動させることができる。
本発明では連動手段を用いることによって、1つのアーム駆動手段で、支持部に対して第1アーム部材を変位駆動するとともに、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動して変位駆動する。したがって第1アーム部材を支持部に向けて移動させると、第2アーム部材も支持部に向けて移動する。これによって支持部から移動方向に予め離れた位置へ被搬送物を搬送する場合、1つのアームで被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材の長さを短くすることができる。
したがって第1アーム部材および第2アーム部材を支持部の旋回軸線に近接させた縮退状態では、1つのアーム部材を用いる場合に比べて、支持部の旋回軸線に垂直な平面における搬送ロボットの投影面積を小形化することができる。これによって縮退状態で支持部を旋回軸線まわりに旋回したときに必要な旋回半径を小さくすることができる。
また1つのアーム駆動手段からの動力を、連動手段によって伝達することによって、第2アーム部材が移動するための動力を得ることができる。したがって第1アーム部材を変位駆動するための駆動手段と、第2アーム部材を変位移動するための駆動手段との2つの駆動手段を用いる必要がない。比較例として、各アームを変位移動するための駆動手段をそれぞれ用いる場合には、2つの駆動手段が必要となるとともに構造が複雑となるので、ロボット安価に構成することができない。これに対して本発明では、上述したように1つのアーム駆動手段からの動力を第1アーム部材と第2アーム部材とにそれぞれ伝達するので、簡単な構造で安価にロボットを実現することができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、駆動側回転体を一回転角変位させることによって、第1アーム部材を移動方向に必要な移動量だけ移動させることができる。これによって伝達索条体が重なることを防いで、駆動側回転体の外周部に金属ベルトを有効に当接させることができ、可及的に駆動側回転体の外径を小形化することができる。
また本発明は、連動手段は、第1アーム部材に設けられて移動方向に並ぶ2つ以上の当接体と、
可撓性を有して環状に形成され、内周面に各当接体の外周面が部分的に接触して張架され、各当接体によって移動方向にU字状に折り返し、周方向に変位可能な連動索条体と、
連動索条体のうちで、1つの当接体に対して伸延方向一方側部分と、支持部とを固定する第1固定体と、
連動索条体のうちで、1つの当接体に対して伸延方向他方側部分と、第2アーム部材とを固定する第2固定体とを含むことを特徴とする。
本発明に従えば、支持部に対して第1アーム部材が移動方向一方に変位すると、第1アーム部材の移動とともに各当接体も移動方向一方に移動する。このとき、第1固定体は支持部に固定されるので、第1固定体は、第1アーム部材に対して移動方向他方に相対変位する。第1固定体の相対変位にともなって、連動索条体のうち第1固定体に固定される部分が第1アーム部材に対して移動方向他方に変位する。当接体で連動索条体が移動方向に折り返すので、連動索条体のうち第2固定体に固定される部分が第1アーム部材に対して移動方向一方に相対変位する。したがって第2固定体に固定される第2アーム部材は、第1アーム部材に対して移動方向一方に相対変位する。
したがって支持部に対して第1アーム部材を移動方向一方に移動すると、第1アーム部材に対して第2アーム部材を移動方向一方に移動させることができる。言い換えると支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させることができる。
また本発明は、前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持される従動側回転体とをさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、伝達索条体は、可撓性を有する金属ベルトによって実現され、
前記伝達索条体の両端部のうち、一端部が駆動側回転体の外周部に固定されて、一端部から駆動側回転体の周方向一方に延び、他端部が駆動側回転体の外周部に固定されて、他端部から駆動側回転体の周方向他方に延び、中間部が従動側回転体に巻き掛けられ、
前記伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して、駆動側回転体の周方向他方にずれるとともに、駆動側回転体の軸線方向にずれて配置されることを特徴とする。
本発明に従えば、駆動側回転体が周方向一方に回転すると、駆動側回転体が、伝達索条体の一端部側を巻き出すとともに、伝達索条体の他端部側を巻取る。これによって伝達索条体に固定される連結体が移動方向一方に移動する。また駆動側回転体が周方向他方に回転すると、駆動側回転体が、伝達索条体の他端部側を巻き出すとともに、伝達索条体の一端部側を巻取る。これによって伝達索条体に固定される連結体が移動方向他方に移動する。
また、伝達索条体を金属ベルトによって実現することによって、真空中でも使用可能な樹脂ベルトを用いる場合に比べて、ガスの発生を防ぐことができる。
また本発明は、第1アーム部材と第2アーム部材とアーム駆動手段と伝達手段と連動手段とを含んで構成されるアーム構造体を複数備えることを特徴とする。
本発明に従えば、アーム構造体を複数備えることによって、被搬送物を配置する所定位置が複数ある場合に、効率よく搬送動作を行うことができ、いわゆるスループットを向上することができる。なお上述したように本発明では、第1アーム部材と第2アーム部材とを小形化することができ、各アーム部材が移動方向に直線移動するので、複数のアーム構造体を設けた場合であっても、各アーム構造体の干渉を防ぐことができる。したがって複数のアーム構造体の配置に関する自由度を高くすることができる。これによって被搬送物を搬送すべき搬送位置に応じて、第1のアーム構造体の移動方向と、第2のアーム構造体との移動方向との角度を容易に設定可能であり、さらに効率よく搬送動作を行うことができる。
また本発明は、搬送ロボットは、大気圧よりも低い圧力に保たれる真空領域で被搬送物を搬送することを特徴とする。
本発明に従えば、アーム構造体を複数備えることによって、被搬送物を配置する所定位置が複数ある場合に、効率よく搬送動作を行うことができ、いわゆるスループットを向上することができる。なお上述したように本発明では、第1アーム部材と第2アーム部材とを小形化することができ、各アーム部材が移動方向に直線移動するので、複数のアーム構造体を設けた場合であっても、各アーム構造体の干渉を防ぐことができる。したがって複数のアーム構造体の配置に関する自由度を高くすることができる。これによって被搬送物を搬送すべき搬送位置に応じて、第1のアーム構造体の移動方向と、第2のアーム構造体との移動方向との角度を容易に設定可能であり、さらに効率よく搬送動作を行うことができる。
また本発明は、被搬送物を搬送する搬送ロボットの支持部に連結されるアーム構造体であって、
予め定める移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と
第1アーム部材の支持部に対する移動方向以外の変位を阻止する案内手段とを有し、
前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
前記駆動側回転体は、周長が前記案内手段の長軸方向の長さよりも大きく形成されることを特徴とする搬送ロボットのアーム構造体である。
本発明に従えば、支持部から移動方向に予め離れた位置へ被搬送物を搬送する場合、1つのアームで搬送する場合に比べて、各アームの長さを短くすることができる。したがって第1アーム部材および第2アーム部材を支持部の回転軸線に近接させた縮退状態では、1つのアームを用いる場合に比べてロボットの旋回軸線に垂直な平面で切断したときの面積を小形化することができる。これによって縮退状態で支持部を旋回軸線まわりに旋回したときに必要な旋回半径を小さくすることができる。
また1つのアーム駆動手段からの動力を、連動手段によって伝達することによって、第2アーム部材が移動するための動力を得ることができる。したがって第2アーム部材を変位移動するための駆動手段を別途必要とすることがない。比較例として、第2アーム部材を変位移動するための駆動手段を別途用いる場合には、2つのアーム駆動手段が必要となるとともに構造が複雑となるので、ロボットを安価に構成することができない。これに対して本発明では、上述したように1つのアーム駆動手段からの動力を第1アーム部材と第2アーム部材とにそれぞれ伝達する。これによって簡単な構造で安価にロボットを実現することができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、案内手段によって、第1アーム部材が支持部に対して移動方向以外にずれることを防止することができ、より正確に被搬送物を搬送することができる。
また本発明は、被搬送物を搬送する搬送ロボットの支持部に連結されるアーム構造体であって、
予め定める移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と、
前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
前記駆動側回転体は、その周長が第1アーム部材の移動方向の移動量とほぼ等しく形成され、伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して駆動側回転体の周方向他方に第1アーム部材の移動量だけずれて駆動側回転体に固定されることを特徴とする搬送ロボットのアーム構造体である。
本発明に従えば、支持部から移動方向に予め離れた位置へ被搬送物を搬送する場合、1つのアームで搬送する場合に比べて、各アームの長さを短くすることができる。したがって第1アーム部材および第2アーム部材を支持部の回転軸線に近接させた縮退状態では、1つのアームを用いる場合に比べてロボットの旋回軸線に垂直な平面で切断したときの面積を小形化することができる。これによって縮退状態で支持部を旋回軸線まわりに旋回したときに必要な旋回半径を小さくすることができる。
また1つのアーム駆動手段からの動力を、連動手段によって伝達することによって、第2アーム部材が移動するための動力を得ることができる。したがって第2アーム部材を変位移動するための駆動手段を別途必要とすることがない。比較例として、第2アーム部材を変位移動するための駆動手段を別途用いる場合には、2つのアーム駆動手段が必要となるとともに構造が複雑となるので、ロボットを安価に構成することができない。これに対して本発明では、上述したように1つのアーム駆動手段からの動力を第1アーム部材と第2アーム部材とにそれぞれ伝達する。これによって簡単な構造で安価にロボットを実現することができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、駆動側回転体を一回転角変位させることによって、第1アーム部材を移動方向に必要な移動量だけ移動させることができる。これによって伝達索条体が重なることを防いで、駆動側回転体の外周部に金属ベルトを有効に当接させることができ、可及的に駆動側回転体の外径を小形化することができる。
また本発明は、搬送ロボットは、大気圧よりも低い圧力に保たれる真空領域で被搬送物を搬送することを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、第1アーム部材および第2アーム部材を用いることによって、1つのアーム部材で被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材を縮退させた状態では、ロボットの旋回半径を小さくすることができる。これによって保持した被搬送物を、旋回軸線まわりに角変位させるときに、縮退させた状態で角変位することによって、ロボットの干渉領域を小さくすることができる。これによって他の装置と搬送ロボットとが衝突するおそれを少なくすることができる。たとえば被搬送物を真空チャンバ内で搬送する場合、真空チャンバを大形化することなく、被搬送物を搬送することができ、設備費を低減することができる。
さらに本発明では、第1アーム部材と第2アーム部材とを1つのアーム駆動手段によって動作させ、各アーム部材を変位させることができ、構造を簡単化することができる。これによって安価にロボットを構成することができる。
たとえば半導体ウェハを搬送する場合、ロボットの構造を簡単化することによって、パーティクルの発生を抑えることができ、搬送すべき半導体ウェハがパーティクルによって汚染されることを防止することができる。またハンドがスライド変位することによって、スライド方向に直交する方向に対する剛性が高い。これによって搬送時にハンドが振動することを抑えることができ、ハンドに保持した半導体ウェハの搬送を安定して行うことができる。
また第1アーム部材が案内手段によって案内されるので、第1アーム部材が支持部に対して移動方向以外の方向にずれることを防止することができる。これによってハンドが振動することを防止することができ、より正確に被搬送物を搬送することができる。
請求項2記載の本発明によれば、第1アーム部材および第2アーム部材を用いることによって、1つのアーム部材で被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材を縮退させた状態では、ロボットの旋回半径を小さくすることができる。これによって保持した被搬送物を、旋回軸線まわりに角変位させるときに、縮退させた状態で角変位することによって、ロボットの干渉領域を小さくすることができる。これによって他の装置と搬送ロボットとが衝突するおそれを少なくすることができる。たとえば被搬送物を真空チャンバ内で搬送する場合、真空チャンバを大形化することなく、被搬送物を搬送することができ、設備費を低減することができる。
また本発明では、第1アーム部材と第2アーム部材とを1つのアーム駆動手段によって動作させ、各アーム部材を変位させることができ、構造を簡単化することができる。これによって安価にロボットを構成することができる。
また、たとえば半導体ウェハを搬送する場合、ロボットの構造を簡単化することによって、パーティクルの発生を抑えることができ、搬送すべき半導体ウェハがパーティクルによって汚染されることを防止することができる。またハンドがスライド変位することによって、スライド方向に直交する方向に対する剛性が高い。これによって搬送時にハンドが振動することを抑えることができ、ハンドに保持した半導体ウェハの搬送を安定して行うことができる。
また、駆動側回転体を一回転以内角変位させることによって、第1アーム部材を移動方向に必要な移動量だけ移動させることができる。これによって伝達索条体が互いに重なることなく駆動回転体に当接させることができ、可及的に駆動側回転体の外径を小形化することができ、ひいてはロボットを小形化することができる。
また請求項3記載の本発明によれば、当接体と、連動索条体と、各固定体とによって、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させることができる。このように第2アーム部材を連動させることによって、支持部に対して第1アーム部材を移動方向に移動させた距離と等しい距離を、第1アーム部材に対して第2アーム部材を移動方向に移動させることができる。また支持部に対する第1アーム部材の速度に対して、支持部に対する第2アーム部材の速度を2倍にすることができ、短時間にハンドを移動軸線に沿って変位移動させることができる。
また連動索条体を、環状に形成することによって、移動軸線の向きにかかわらず、第2アーム部材を移動させることができる。また移動軸線が水平に延びる場合、重力の影響を受けることなく、移動方向一方に第1アーム部材を移動させる場合と、移動方向他方に第1アーム部材を移動させる場合とで、アーム駆動手段が第1アーム部材を移動させるに必要な力を同じにすることができる。
また請求項5記載の本発明によれば、伝達索条体を金属ベルトによって実現することによって、真空中でも使用可能な樹脂ベルトを用いる場合に比べて、連動索条体を安価に形成することができる。また伝達索条体の取替え期間を延長することができ、メンテナンス性を向上することができる。
また伝達索条体の一端部と他端部とが駆動側回転体の周方向にずれるとともに、駆動側回転体の軸線方向にずれて固定されることによって、弾性変形量が小さい金属ベルトを用いても動力伝達することができる。また巻き取られた伝達索条体が、重なることを防ぐことができ、伝達索条体の損傷および振動の発生を防ぐことができる。これによって安定して被搬送物を搬送することができる。
また請求項6記載の本発明によれば、第1アーム部材と第2アーム部材とのハンドとを含むアーム構造体を複数備えることによって、被搬送物を配置する所定位置が複数ある場合に、効率よく搬送動作を行うことができ、いわゆるスループットを向上することができる。また上述したように本実施の形態では、アーム構造体を小形化することができるとともに各アーム部材が直線移動するので、アーム構造体同士の干渉を防ぐことができる。これによって複数のアーム構造体の配置に関する自由度を高くすることができる。
また請求項8記載の本発明によれば、第1アーム部材および第2アーム部材を用いることによって、1つのアーム部材で被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材の長さを短くすることができる。これによって各アーム部材を縮退させた状態では、ロボットの旋回半径を小さくすることができる。これによって保持した被搬送物を、旋回軸線まわりに角変位させるときに、縮退させた状態で角変位することによって、ロボットの干渉領域を小さくすることができる。また他の装置に対して搬送ロボットが衝突するおそれを少なくすることができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、案内手段によって、第1アーム部材が支持部に対して移動方向以外にずれることを防止することができ、より正確に被搬送物を搬送することができる。
これによって被搬送物を搬送すべき搬送位置に応じて、第1のアーム構造体の移動方向と、第2のアーム構造体との移動方向との角度を容易に設定可能であり、さらに効率よく搬送動作を行うことができる。
また請求項9記載の本発明によれば、第1アーム部材および第2アーム部材を用いることによって、1つのアーム部材で被搬送物を搬送する場合に比べて、各アーム部材の長さを短くすることができる。これによって各アーム部材を縮退させた状態では、ロボットの旋回半径を小さくすることができる。これによって保持した被搬送物を、旋回軸線まわりに角変位させるときに、縮退させた状態で角変位することによって、ロボットの干渉領域を小さくすることができる。また他の装置に対して搬送ロボットが衝突するおそれを少なくすることができる。
また、アーム駆動手段を回転させると、回転力を伝達索条体に伝達する。伝達索条体は、回転力が伝達されることによって、伝達索条体の一部を移動方向に移動させる。伝達索条体に第1アーム部材が連結されることによって、アーム駆動手段からの回転力を直進する力に変換して第1アーム部材に伝達することができる。
また、駆動側回転体を一回転角変位させることによって、第1アーム部材を移動方向に必要な移動量だけ移動させることができる。これによって伝達索条体が重なることを防いで、駆動側回転体の外周部に金属ベルトを有効に当接させることができ、可及的に駆動側回転体の外径を小形化することができる。
図1は、本発明の実施の第1形態である真空用搬送ロボット30を示す正面図である。図2は、真空チャンバ31内に収容される真空用搬送ロボット30を示す正面図である。本実施の形態の真空用搬送ロボット30(以下、単に搬送ロボット30と称する)は、真空チャンバ31に形成される内部空間で半導体ウェハ32の搬送を行う。搬送ロボット30は、チャンバ31内に予め定められる一方の所定位置33から他方の所定位置34,35に半導体ウェハ32を搬送する。半導体ウェハ32は、配置された所定位置34,35で種々のプロセス処理が行われる。たとえばプロセス処理としては、真空中でのみ可能な加工原理、したがってプラズマ放電、イオン化およびスパッタリングなどを用いた処理が行われる。
なお、本発明において真空状態は、通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間内の状態をいう。また真空領域は、真空状態の雰囲気に保持された領域をいい、非真空領域は、大気圧とほぼ同じ雰囲気に保持された領域を言う。たとえば搬送ロボット30は、10−6Torr(1.33×10−4Pa)以下の圧力の雰囲気中でウェハ32を搬送する。
本実施の搬送ロボット30は、基台46と、ベース体43と、ベース体43に支持される2つのアーム構造体40,41と、ベース体駆動手段と、アーム駆動手段と、制御手段とを有する。各アーム構造体40,41は、ウェハ32を保持するハンド42がそれぞれ連結される。各アーム構造体40,41は、伸縮自在に構成される。各アーム構造体40,41は、ハンド42をベース体43に対して近接および離反する方向に変位させることができる。なお図1は、2つのうち一方のアーム構造体40を伸長させ、2つのうち他方のアーム構造体41を縮退させた状態を示す。
図3は、2つのアーム構造体40,41を縮退させた状態を示す正面図である。2つのアーム構造体40,41は、それぞれ個別に伸縮することが可能である。したがって図3に示すように、各アーム構造体40,41は、ウェハ32を保持した状態で、ともに縮退することが可能である。また各アーム構造体40,41は、ともに伸長することも可能である。
ベース体43は、予め定める旋回軸線L1を有する。ベース体43は、旋回軸線L1まわりに角変位自在に形成されるとともに旋回軸線L1に沿う方向に直線変位自在に形成される。本実施の形態では、旋回軸線L1は、鉛直方向Zに延びる。以下、旋回軸線L1が延びる方向を鉛直方向Zと称する。また、鉛直方向上方を鉛直方向一方Z1とし、鉛直方向下方を鉛直方向他方Z2とする。アーム構造体40,41は、前記旋回軸線L1に交差、たとえば垂直な移動軸線L2を有する。アーム構造体40,41は、移動軸線L2に沿う方向にハンド42を変位させる。以下、移動軸線L2に平行な方向を移動方向Xと称し、鉛直方向Zおよび移動方向Xにともに垂直な方向を幅方向Yと称する。
ベース体駆動手段は、ベース体を旋回軸線L1まわりに角変位するとともに、鉛直方向Zに変位駆動する。アーム駆動手段は、ハンド42を移動方向Xに移動させる。なお、本実施の形態では、ベース体駆動手段は、ベース体43を旋回軸線L1まわりに角変位駆動する旋回用回転モータ44と、ベース体43を鉛直方向Zに変位駆動する昇降用回転モータ45とによって実現される。またアーム駆動手段は、アーム用回転モータ80によって実現される。
搬送ロボット30は、ベース体駆動手段によって、ベース体43を旋回軸線L1まわりに角変位駆動するとともに鉛直方向Zに変位駆動する。またアーム駆動手段によって、アーム構造体40,41を駆動して、ハンド42を予め定める移動方向Xに変位駆動する。これによってハンド43を円筒座標系にしたがって、3次元的に移動させることができる。
ベース体駆動手段とアーム駆動手段とは、制御手段によって制御される。制御手段は、たとえばロボットコントローラによって実現される。ロボットコントローラが、予め定められるプログラムを実行することによって、ベース体駆動手段およびアーム駆動手段の駆動量を制御する。これによって図2に示すように、一方の所定位置33に配置されるウェハ32をハンド43によって保持することができ、ハンド43によって保持したウェハ32を他方の所定位置34,35に移載することができる。
このように本発明では、旋回軸線L1に平行な方向を鉛直方向Zとする。また旋回軸線L1に直交する移動方向L2に平行な方向を移動方向Xとする。また旋回軸線L1および移動軸線L2にともに直交する方向を幅方向Yと称する。なお、移動軸線L2は、ベース体43に対して設定される。したがってベース体43が旋回軸線L1まわりに角変位すると、移動方向Xおよび幅方向Yもベース体43とともに旋回軸線L1まわりに角変位する。またベース体43が鉛直方向Zに移動すると、移動方向Xおよび幅方向Yもベース体43とともに鉛直方向Zに変位する。
図4は、図3のセクションS4−S4から見て、搬送ロボット30の一部を省略して示す断面図である。図5は、図3のセクションS5−S5から見て、搬送ロボット30の一部を切断して示す断面図である。図6は、図5のセクションS6−S6から見て、搬送ロボット30の一部を省略して示す断面図である。なお、図4〜図6は、理解を容易にするために、搬送ロボット20の構成部材を部分的に省略して示す箇所がある。基台46は、予め定める支持体47などに固定される。基台46は、円筒状に形成されて鉛直方向Zに延び、内部空間48が形成される。基台46は、ベース体43が装着された状態で、ベース体43と同軸に延びる。
図4に示すように、ベース体43は、可動部68を介して基台46に装着される。可動部68は、基台46の内部空間48に収容された状態で、鉛直方向Zに変位自在となる。可動部68は、外周部に凸条部61が形成される。また基台46は、内周部に前記凸条部61に嵌合する嵌合部60が形成される。凸条部61は、鉛直方向Zに延び、可動部68の残余の部分から旋回軸線L1の半径方向に突出する。凸条部61は、本実施の形態では、2つ設けられる。各凸条部61は、旋回軸線L1の周方向に180度離れた位置にそれぞれ形成される。
嵌合部60は、凸条部61が嵌合する凹所が形成される。嵌合部60は、リニアガイドのブロックとなり、凸条部61は、リニアガイドのレールとなる。凹所は、鉛直方向Zに開放されて延びる。本実施の形態では、1つの凸条部61に対して2つの嵌合部60がそれぞれ設けられる。嵌合部60と凸条部61とが嵌合することによって、可動部68は、鉛直方向Z以外の方向への移動が阻止された状態で、鉛直方向Zに変位自在に構成される。
なお可動部68には、可動部68の鉛直方向Zの移動を許容して、他の方向の移動を阻止する案内手段が設けられればよい。したがって基台46に凸条部が設けられ、可動部68に凸条部に嵌合する嵌合部が形成されてもよい。
昇降用回転モータ45は、基台46の内部空間48に収容されて基台46に固定される。昇降用回転モータ45は、可動部68に鉛直方向Zに移動する動力を与える。本実施の形態では、昇降用回転モータ45は、基台46に固定される昇降動力伝達機構63を介して可動部68に鉛直方向Zの動力を与える。
昇降動力伝達機構63は、昇降用回転モータ45の出力軸に同軸に固定される駆動側プーリ62と、基台46に対して回転可能に設けられる従動側プーリ64と、駆動側プーリ62と従動側プーリ64とに巻掛けられる昇降用ベルト65と、従動側プーリ62に噛合し、従動側プーリ62とともに回転可能に設けられるナット部66と、ナット部66に噛合するねじ体67とを有する。前記ナット部66とねじ体67とは、ボールねじを構成する。ねじ体67は、回転が阻止された状態で可動部68に連結され、可動部68を鉛直方向Zに支持する。
昇降用回転モータ45、駆動側プーリ62、従動側プーリ64、昇降用ベルト65は、基体46の内部空間に配置され、大気圧とほぼ同じ圧力の雰囲気に保持される非真空領域に配置される。また昇降用回転モータ45の軸線L45、駆動側プーリ62の軸線L62および従動側プーリ64の軸線L64は、旋回軸線L1に平行に延びる。
これによって昇降用回転モータ45を回転させると、ベルト機構およびボールねじ機構によって動力が伝達され、ねじ体67が鉛直方向Zに変位する。ねじ体67に可動部68が連結されることによって、可動部68は、ねじ体67とともに鉛直方向Zに変位する。このようにベルト機構およびボールねじ機構は、非真空領域に配置されるので、真空用の特殊な構成にする必要がなく、安価に構成することができる。
基台46の内部空間48は、鉛直方向一方Z1に開放する開口が形成される。可動部68は、基台46の内部空間48に収容されることによって、基台46の鉛直方向一方Z1の開口を塞ぐ。可動部68は、旋回軸線L1と同軸な有底筒状形状に形成される。具体的には、可動部68は、基台46の鉛直方向一方Z1の端部を全周にわたって塞ぐ円筒状の蛇腹部69と、蛇腹部69の鉛直方向他方Z2の端部に連結され、蛇腹部69の鉛直方向他方Z2の周縁部を全周にわたって覆う有底筒状の本体部70とを含んで構成される。なお、上述した凸条部61は、本体部70の外周部に形成される。
蛇腹部69は、可撓性を有する。蛇腹部69は、縮退状態で、鉛直方向Zに進むにつれて周径が大小に交互に変化するひだが複数形成される。可動部68の鉛直方向他方Z2側端部を鉛直方向他方Z2に変位させると、ひだが変形する。これによって可動部68は、基台46の鉛直方向一方Z1の端部を全周にわたって塞いだ状態で、鉛直方向Zに伸縮可能に形成される。したがって可動部68と蛇腹部69との間の空間は、外部からの気体の浸入が阻止され、可動部68の移動にかかわらず、その空間の雰囲気を真空に保つことができる。また可動部68の外部空間の雰囲気をほぼ大気圧に保つことができる。この空間に昇降用モータ45および昇降動力伝達機構63が配置される。
ベース体43は、後述する各アーム部材110,111を支持する支持部51と、基台46に収容される筒状部50とを有する。図5に示すように、可動部68の内部空間71は、鉛直方向一方Z1に開放する開口が形成される。筒状部50は、可動部68の内部空間71に収容される。可動部68に収容された筒状部50は、円筒状に形成されて鉛直方向Zに延び、旋回軸線L1に同軸に配置される。
筒状部50は、鉛直方向一方Z1に開放して鉛直方向Zに延びる軸体挿通孔72と、軸体挿通孔72の鉛直方向他方Z2に連なるアーム駆動手段収容空間73とが形成される。軸体挿通孔72は、アーム構造体40,41の数に応じて形成される。本実施の形態では、2つのアーム構造体40,41が設けられるので、軸体挿通孔72は、2つ設けられる。各軸体挿通孔72は、円柱状に形成される。またアーム駆動手段収容空間73は、アーム用回転モータ80が収容される。
筒状部50は、ベアリング74を介して、可動部68に支持される。具体的には、ベアリング74は、筒状部50の外周面と、可動部68の内周面とにそれぞれ当接する。これによって筒状部50は、可動部68に対して鉛直方向Zの変位が阻止された状態で、可動部68に対して旋回軸線L1まわりに旋回可能に形成される。ベアリング74は、鉛直方向Zに並んで複数配置されることによって、筒状部50に鉛直方向Zの力が与えられた場合であっても、可動部68に対して筒状部50を確実に支持することができる。
ベアリング74よりも、鉛直方向一方Z1側であって、可動部68と筒状部50との間には、その間を塞ぐシール部材75が挿入される。これによってシール部材75に対して、鉛直方向一方Z1と鉛直方向他方Z2との間を気体が通過することを防ぐことができる。したがってシール部材75よりも鉛直方向一方Z1の空間の雰囲気が真空状態となった場合であっても、シール部材75よりも鉛直方向他方Z2の空間の雰囲気を非真空状態に保つことができる。これによって、安価なベアリング74を用いて筒状部50を旋回軸線L1まわりに角変位可能に支持することができる。
またシール部材75は、中間排気可能であることが望ましい。具体的には、リーク量を少なくするために、2重のシールをし、シール間のスペースを別の系統で排気する。これによってリークしたガスを排気することができ、ガス進入量を減少させることができる。
また旋回用回転モータ44は、基台46と可動部68との間の内部空間48に収容されて、可動部50に固定される。旋回用回転モータ44は、筒状部50に旋回軸線L1まわりに移動する動力を与える。本実施の形態では、旋回用回転モータ44は、旋回動力伝達機構86を介して筒状部50に旋回軸線L1まわりの動力を与える。旋回用回転モータ44と旋回動力伝達機構86は、基台46の内部空間に配置され、大気圧とほぼ同じ圧力の雰囲気に保持される非真空領域に収容される。
旋回動力伝達機構86は、旋回用回転モータ44の出力軸に同軸に固定される駆動側歯車87と、駆動側歯車87に入力軸が噛合する減速機88と、減速機88の出力軸と筒状部50とを連結する連結部89とを有する。連結部89は、旋回軸線L1と同軸に配置される。
これによって旋回用回転モータ44を回転させると、減速機88を介して連結部89が旋回軸線L1まわりに回転する。したがって連結部89に固定される筒状部50が、可動部68に対して旋回軸線L1まわりに角変位する。このように構成されることによって、筒状部50は、昇降用回転モータ45によって可動部68とともに鉛直方向Zに移動するとともに、旋回用回転モータ44によって旋回軸線L1まわりに角変位することができる。
筒状部50のアーム駆動手段収容空間73には、アーム構造体40,41を駆動するアーム用回転モータ80が収容される。本実施の形態では、2つのアーム構造体40,41を有するので、アーム用回転モータ80は、2つ設けられる。アーム用回転モータ80と電源とを電気的に接続するケーブルは、筒状部50および可動部68を挿通して、搬送ロボットの外方に導かれる。
また筒状部50の軸体挿通孔72には、アーム用回転モータ80の動力を伝達する回転軸体81が挿通する。回転軸体81は、ベアリング83を介して筒状部50に支持され、その軸線まわりに回転可能に構成される。具体的には、ベアリング83は、回転軸体81の外周面と、軸体挿通孔72を構成する軸体挿通孔形成部53の内周面とにそれぞれ当接する。これによって回転軸体81は、筒状部50に対して、その軸線L81まわりに旋回可能に形成される。
またベアリング83の中間に、鉛直方向一方Z1側であって、回転軸体81と軸体挿通孔形成部53との間を塞ぐ、シール部材84が挿入される。これによってシール部材84よりも鉛直方向一方Z1の空間の雰囲気をほぼ真空に保つことができる。シール部材84は、中間排気可能であることが望ましい。
回転軸体81は、軸体挿通孔72を挿通し、筒状部50から軸線方向一方Z1に突出する。また回転軸体81は、減速機82を介してアーム用回転モータ80に接続される。アーム用回転モータ80が回転すると、回転軸体81がその軸線L81まわりに回転する。これによって回転軸体81は、筒状部68の鉛直方向Zの移動および筒状部68の旋回軸線L1まわりの角変位にかかわらず、回転軸体81をその軸線L81まわりに回転させることができる。
筒状部50は、鉛直方向一方Z1の端部に支持部51が固定される。支持部51は、基台46から鉛直方向一方Z1に突出し、アーム101,111を移動軸線L2に移動可能に支持する。支持部51は、筒状部50に連結されることによって、筒状部50とともに旋回軸線L1まわりに旋回するとともに、鉛直方向Zに変位する。本実施の形態の支持部51は、第1構成体となる下部構成部材91と、第2構成体となる上部構成部材92とを有する。下部構成部材91と上部構成部材92とは、鉛直方向Zに並んで配置される。
図7は、下部構成部材91を示す正面図である。下部構成部材91は、回転軸体81に連結される第1回転体となる第1プーリ93と、旋回軸線L1に対して回転軸体81よりも半径方向に離れて配置される第2回転体となる第2プーリ94とが設けられる。各プーリ93,94は、円筒状に形成され、旋回軸線L1に平行に延びる。第1プーリ93と第2プーリ94とは、旋回軸線L1に平行な回転軸線L93,L94を有し、その回転軸線L93,L94まわりに回転可能に設けられる。この回転軸線L93,94は、各プーリ93,94の軸線に一致する。
また第1プーリ93と第2プーリ94とにわたって、第1ベルト95が巻き掛けられる。第1ベルト95は、可撓性を有する金属ベルトである。回転軸体81がその軸線L81まわりに回転すると第1プーリ93が回転し、第1ベルト95を介して、第2プーリ94がその回転軸線L94まわりに回転する。第2プーリ94は、後述する駆動側回転体96の位置に応じて配置される。本実施の形態では、第1ベルト95は、後述する第2ベルトと同様に2つのベルト部分によって構成されることが好ましい。
図8は、上部構成部材92を示す正面図である。上部構成部材92は、駆動側回転体96と、2つの従動側回転体97a,97bと、2つの調整用回転体98a,98bとが設けられる。各回転体96,97,98は、円筒状に形成される。各回転体96,97,98は、旋回軸線L1に平行な回転軸線L96,L97,L98を有し、その回転軸線L96,L97,L98まわりに回転可能に設けられる。各回転体96,97,98は、旋回軸線L1に平行に延びる。各回転体96,97,98の軸線L96,L97,L98は、各回転体96,97,97の軸線に一致する。
また、各回転体96,97,98にわたって第2ベルト100が巻掛けられる。第2ベルト100は、可撓性を有する金属ベルトであり、本発明でいう伝達索条体となる。第2ベルト100の内周面は、駆動側回転体96および従動側回転体97の外周面に当接する。駆動側回転体96がその軸線L96まわりに角変位することによって、第2ベルト100は周方向に角変位する。
駆動側回転体96は、下部構成部材91に設けられる第2プーリ94に同軸に連結される。たとえば第2プーリ94と駆動側回転体96とは、連結軸体99によって連結される。したがって駆動側回転体96は、第2プーリ94の角変位とともに角変位する。2つの従動側回転体97a,97bは、移動方向Xに並んで配置される。
調整回転体98a,98bは、変位可能に形成されることによって、第2ベルト100の張力を調整する。また本実施の形態では、調整回転体98a,98bの外周面が第2ベルト100の外周面に当接することによって、各回転体96,97,98に巻きかけられた状態の第2ベルト100の形状を変更することができる。たとえば2つの調整回転体98a,98bが移動方向Xに並び、従動側回転体97a,97bに近接した位置に配置されることによって、第2ベルト100によって囲まれる領域の面積を小さくすることができ、ロボットの小形化に寄与することができる。
また上部構成部材92には、スライドレール101が設けられる。スライドレール101は、移動方向Xに平行に延びる。スライドレール101には、スライダ102がはめ込まれる。スライダ102は、スライドレール101に案内されて、移動方向Xに変位自在に設けられる。またスライダ102は、移動方向X以外の方向に変位することが阻止される。スライドレール101は、第1アーム部材110をベース体43に対して、移動方向以外の変位を阻止する案内手段となる。
従動側回転体97a,97bは、スライドレール101の移動方向X一方側とスライドレール101の移動方向X他方側とにそれぞれ配置される。したがって各従動側回転体97a,97bの間を延びる第2ベルト100は、スライドレール101に対向して移動方向Xに延びる。スライダ102は、連結体103によって第2ベルト100に連結される。連結体103は、第2ベルト100のうちの一部であって、スライドレール101に対向する移動部分104と、スライダ102とを連結する。これによって駆動側回転体96を角変位すると、第2ベルト100の移動部分104が移動方向Xに移動する。したがって連結体103を介して移動部分104に固定されるスライダ102もまた、移動部分104とともに移動方向Xに移動する。
本実施の形態では、図8に示すように、一方のアーム構造体40における、スライドレール101は、移動軸線L2に対して幅方向一方Y1にずれて、移動方向Xに延びる。またスライドレール101は、旋回軸線L1に関して移動方向一方X1に延びるとともに移動方向他方X2に延びる。またスライドレール101は、上部構成部材92のうちの幅方向一方端部に設けられる。また他方のアーム構造体41における、スライドレール101は、一方のアーム構造体40について、旋回軸線L1に対して点対称となる位置に配置される。
また一方のアーム構造体40における、駆動側回転体96は、旋回軸線L1から離反した位置に配置され、他方のアーム構造体41のスライドレール101よりも移動方向一方X1に配置される。また他方のアーム構造体41における、駆動側回転体96は、旋回軸線L1から離反した位置に配置され、一方のアーム構造体41のスライドレール101よりも移動方向他方X2に配置される。旋回軸線L1付近は、一方のアーム構造体40の従動側駆動体97bが配置されるとともに他方のアーム構造体41の従動側駆動体97bが配置される。したがって駆動側回転体96を旋回軸線L1から離反した位置に配置することによって、上部構成部材92のうちで比較的広い領域に駆動側回転体96を配置することができる。これによって駆動側回転体96が干渉することなく、上部構成部材92に各回転体をコンパクトに配置することができ、上部構成部材92を小形化することができる。
なお、駆動側回転体96を旋回軸線L1から離反させた場合であっても、上述した第1ベルト95によって動力を伝達することによって、回転軸体81を旋回軸線L1から離反させる必要がない。これによって筒状部50、可動部68および基台46が大型化することを防ぐことができる。また、筒状部50および可動部68のうち、旋回軸線L1に垂直な断面形状を小形化することができ、真空領域と非真空領域との圧力差によってシール部材70などに与えられる力を低減することができる。
連結体103には、後述する第1アーム部材110が固定される。このように構成されることによって、アーム用回転モータ80が回転すると、第1アーム部材110を連結体103とともに移動方向Xに移動させることができる。したがって本実施の形態では、アーム駆動手段の動力を第1アーム部材110に伝達する伝達手段は、アーム用回転モータ80からの動力を下部構成体91に伝達する第1伝達部と、アーム用回転モータ80からの動力を下部構成体91から上部構成体92に伝達する第2伝達部と、アーム用回転モータ80からの動力を上部構成体92から第1アーム部材110に伝達する第3伝達部とによって構成される。
図5に示すように、第1伝達部は、減速機82と、回転軸体81とを含んで構成される。また図7に示すように、第2伝達部は、第1プーリ93と、第2プーリ94と、第1ベルト95とを含んで構成される。また図8に示すように、第3伝達部は、連結軸体99と、駆動側回転体96と、従動側回転体97と、連結体103とを含んで構成される。なお、連結体103がスライドレール101に案内されることによって、第1アーム部材110を、移動方向Xにぶれることなく移動させることができる。これによってハンドが振動することを防ぎ、半導体ウェハを安定して移動させることができる。
図9は、駆動側回転体96と第2ベルト100との連結状態を示す斜視図である。図9(1)は、連結体103が移動方向他方X2に配置された状態を示し、図9(2)は、連結体103が移動方向一方X1に配置された状態を示す。第2ベルト100は、長尺状に形成される。第2ベルト100は、一端部105が駆動側回転体96の外周部に固定されて、一端部105から駆動側回転体96の周方向一方R1に延びる。第2ベルト100は、他端部106が駆動側回転体96の外周部に固定されて、他端部106から駆動側回転体96の周方向他方R2に延びる。
第2ベルト100の一端部105は、連結体103から見て、第2ベルト100に沿って移動方向他方X2に延びた場合の端部である。第2ベルト100の他端部106は、連結体103から見て、第2ベルト100に沿って移動方向一方X1に延びた場合の端部である。また第2ベルト100の一端部105と他端部106との間となる中間部が各従動側回転体97a,97bおよび調整回転体98a,98bに巻き掛けられる。
第2ベルト100の一端部105は、第2ベルト100の他端部106に対して、駆動側回転体96の周方向他方R2にずれる。本実施の形態では、駆動側回転体96は、その周長が、スライドレール101の長軸方向の長さよりも大きく形成される。
図10は、連結体103を示す斜視図である。本実施の形態では、第2ベルト100は、2つのベルト部分100a,100bによって実現される。第1ベルト部分100aは、第2ベルトの一端部105から連結体103まで延び、第2ベルト部分100bは、第2ベルトの他端部106から連結体103まで延びる。図10に示すように、連結体103は、第1ベルト部分100a、第2ベルト部分100bを鉛直方向Zにずらして固定する。また各ベルト部分100a,100bは、鉛直方向にずれることなく延びる。なお、上述した第1ベルト95についても第2ベルト100と同様に、2つのベルト部分によって構成されてもよい。
図9(1)に示すように、連結体103がスライドレール101の移動方向他方X2側端部に配置される場合、第2ベルト100は、その一端部105から周方向一方R1に駆動側回転体96に予め定める角度巻掛けられて延びて、移動方向他方の従動側回転体97bに巻掛けられる。また第2ベルト100は、移動方向一方X1の従動側回転体97aから他端部106が駆動側回転体96に固定される。
この状態で、駆動側回転体96が周方向一方R1に角変位した場合、駆動側回転体96が、第2ベルト100の一端部105側を巻き出すとともに、第2ベルト100の他端部106側を巻取る。これによって第2ベルト100に固定される連結体103が移動方向一方X1に移動する。そして連結体103がスライドレール101の移動方向一方X1側端部に配置される場合、図9(2)に示すように、第2ベルト100は、その他端部106から周方向他方R2に駆動側回転体96を予め定める角度角変位して延びて、移動方向一方X1の従動側回転体97aに巻掛けられる。また第2ベルト100は、移動方向他方X2の従動側回転体97bから一周することなく一端部105が駆動側回転体96に固定される。
また連結体103がスライドレール101の移動方向一方X1側端部に配置されてから、駆動側回転体96が周方向他方R2に角変位することによって、連結体103を移動方向他方X2に移動させることができる。このように第2ベルト100が水平に延びて、螺旋状に駆動側駆動体96に巻掛けないようにすることによって、弾発性の少ない金属性のベルトを用いて第2ベルトを実現することができる。また精度を向上することができる。
図11は、駆動側回転体96と第2ベルト100との他の連結状態を示す斜視図である。図11(1)は、連結体103が移動方向他方X2に配置された状態を示し、図11(2)は、連結体103が移動方向一方X1に配置された状態を示す。このように第2ベルト100は、各ベルト部分100a,100bのいずれか一方が螺旋状に駆動側回転体96に巻掛けられた状態となってもよい。
なお駆動側回転体96には、第2ベルト100が重なることを防ぐための案内部が形成されることが好ましい。また第2ベルト100が駆動側回転体96を複数回周回させることも可能であるが、1周以内に抑えることによって、第2ベルト100の緩みを低減することができる。さらに調整回転体98a,98bによって、第2ベルト100を張る力を与えることによって第2ベルト100の緩みをさらに低減することができる。たとえば調整回転体98a,98bを、弾性手段たとえばバネによって支持し、調整回転体98a,98bを第2ベルト100に押付けることによって、第2ベルト100の緩みを防ぐ力を与えることができる。
本実施の形態では、2つのアーム構造体40,41は、同様の構成によって実現される。したがって一方のアーム構造体40について説明し、他方のアーム構造体41についての説明を省略する。
図1に示すように、アーム構造体40は、第1アーム部材110と、第2アーム部材111と、アーム用回転モータ80と、伝達手段と、連動手段とを有する。第1アーム部材110は、ベース体43のうちの上部構成部材92に対して、移動軸線L2に沿う方向、すなわち移動方向Xに変位自在に構成される。本実施の形態では、移動方向Xに延びて長尺状に形成される。さらに具体的には、第1アーム部材110は、ハンド42が移動する移動軸線L2に対して、幅方向一方Y1に間隔を開けて移動方向Xに延びる。
第2アーム部材111は、第1アーム部材110に支持され、ハンド42が装着される。第2アーム部材111は、第1アーム部材110に対して、移動軸線L2に沿う方向、すなわち移動方向Xに変位自在に構成される。第2アーム部材111は、第1アーム部材110から幅方向他方Y2に延びて形成される。これによって第2アーム部材111に連結されるハンド42は、移動軸線L2上に配置される。
ハンド42は、半導体ウェハ32を乗載するために略Y字状に形成されて、半導体ウェハ32の縁辺のうち周方向に異なる3つの箇所に下方から当接して、半導体ウェハ32を乗載する。
伝達手段は、上述したようにアーム用回転モータ80の動力を第1アーム部材110に伝達する。伝達手段を介してアーム用回転モータ80の動力が与えられた第1アーム部材110は、移動方向Xに変位移動する。連動手段は、アーム用回転モータ80の動力を第2アーム部材111に伝達する。連動手段は、ベース体43に対して第1アーム部材110が移動する方向Xと同じ方向に、第1アーム部材110に対して第2アーム部材111を連動して移動させる。
第1アーム部材110は、上部構成部材92に設けられる連結部材103に固定される。これによってアーム用回転モータ80が回転すると、動力が伝達され、連結部材103が移動方向Xに移動する。したがって連結部材103とともに第1アーム部材110が移動方向Xに移動する。
図12は、連動手段を説明するためにアーム構造体40を簡略化して示す図であり、図13は、連動手段を説明するためにアーム構造体40を簡略化して示す斜視図である。図12(1)、図13(1)は、縮退状態にあるアーム構造体40を示し、図12(2)、図13(2)は、伸長状態にあるアーム構造体40を示す。
第1アーム部材110には、2つの連動回転体121,122と、第1固定体123と、第2固定体125と、連動ベルト124とが設けられる。第1アーム部材110は、長尺状に形成されて移動方向Xに延び、移動方向他方側であって旋回軸線L1よりの部分が連結体103に固定される。
連動回転体121,122は、移動方向Xに並んで配置され、移動方向Xに間隔を開けて配置される回転軸線L121,L122まわりに角変位可能に設けられる。連動回転体121,122は、本発明でいう当接体となる。当接体は角変位するほうが好ましい。本実施の形態では、各回転軸線L121,L122は、旋回軸線L1に平行に形成される。連動回転体121,122は、円筒状に形成される。各連動回転体121,122の間の距離W11は、2つの従動回転体97a,97bの間の距離W10と等しく設定される。
連動ベルト124は、環状に形成され、2つの連動回転体121,122に巻掛けられる。連動ベルト124は、本発明でいう連動索条体となる。連動ベルト124は、可撓性を有する金属ベルトによって実現される。具体的には、連動ベルト124の内周面が、各連動回転体121,122の外周面に接触して張架される。なお連動ベルト124は、無端帯状に形成されなくてもよく、複数の金属ベルトが連結されて、環状に形成されてもよい。連動ベルト124は、各連動回転体121,122によって移動方向XにU字状に折り返し、周方向に変位可能に形成される。
第1固定体123は、連動ベルト124のうち、1つの連動回転体121に対して伸延方向一方側部分124aと、ベース体43の上部構成部材92とを固定する。第1固定体123は、上部構成部材92のうち、可及的に移動方向一方、すなわち旋回軸線L1から離反した部分と、連動ベルト124とを連結する。
図13に示すように、第1アーム部材110には、連動ベルト124と上部構成部材92との間を貫通する貫通孔126が形成される。貫通孔126は、移動方向Xに延びる長孔に形成される。第1固定体123は、貫通孔126を挿通して、上部構成部材92と、連動ベルト124とを連結する。貫通孔126の移動方向Xの長さは、各連動回転体121,122の間の距離W11とほぼ等しく設定される。
第2固定体125は、連動ベルト124のうち、1つの連動回転体121に対して伸延方向他方側部分124bと、第2アーム部材111とを固定する。第2固定体125は、縮退状態で、可及的に旋回軸線L1に近接した連動ベルト部分と第2アーム部材111とを連結する。
第1固定体123と第2固定体124とは、1つの回転体121を挟んで、両側にそれぞれ配置される。なお、第2アーム部材111には、第2固定体125を移動方向に案内するスライドレールが設けられることが好ましい。これによってハンドが振動することをより確実に防止することができる。
上部構成部材92に対して連結体103が移動方向一方X1に変位すると、連結体103に固定される第1アーム部材110が上部構成部材92に対して移動方向一方X1に変位する。第1アーム部材110が変位すると、第1アーム部材110の移動とともに各連動回転体121,121も移動方向一方X1に移動する。このとき、第1固定体123は上部構成部材92に固定されるので、第1固定体123は、第1アーム部材110に対して移動方向他方X2に相対変位する。
第1固定体123の相対変位にともなって、連動ベルト124のうち第1固定体123に固定される部分が第1アーム部材110に対して移動方向他方X2に変位する。連動回転体121で連動ベルト124が移動方向Xに折り返すので、連動ベルト124のうち第2固定体125に固定される部分が第1アーム部材110に対して移動方向一方X1に相対変位する。したがって第2固定体125に固定される第2アーム部材111もまた、第1アーム部材110に対して移動方向一方X1に相対変位する。
したがってベース体43の上部構成部材92に対して第1アーム部材110を移動方向一方X1に移動させると、第1アーム部材110に対して第2アーム部材111を移動方向一方X1に移動させることができる。言い換えるとベース体43に対して第1アーム部材110が移動する移動方向X1と同じ方向に、第1アーム部材110に対して第2アーム120を連動させることができる。
すなわち本実施の形態では、第1アーム部材110の変位に連動して、第2アーム部材111を連動する連動手段は、2つの連動回転体121,122と、第1固定体123と、第2固定体125と、連動ベルト124とを含んで実現される。このように連動手段は、いわゆるテレスコ機構によって実現される。また他の構成によって連動手段を実現してもよい。
図3に示すように、第1アーム部材110を旋回軸線L1に向かう方向に移動させて縮退状態とすることによって、第1アーム部材110および第2アーム部材111は、上部構成体92に鉛直方向Zに重なる。これによって縮退状態において、アーム構造体40を小形化することができる。なお、2つのうち一方のアーム構造体40について説明したが、2つのうち他方のアーム構造体41についても同様の構成を有する。
本実施の構成では、一方のアーム構造体40のハンド42が移動する移動軸線L2と、他方のアーム構造体41のハンド42が移動する移動軸線L2とは一致する。また一方のアーム構造体40と他方のアーム構造体41は、旋回軸線L1を中心として点対称に配置される。また第1アーム部材110が移動軸線L2から幅方向Yにずれて配置されることによって、図3に示すように、縮退状態で、一方のアーム構造体40の第1アーム部材110と、他方のアーム構造体41の第1アーム部材110とについて幅方向Yに重なるようにすることができる。したがって2つのアーム構造体40,41が干渉することを防いで、2つのアーム構造体40,41を移動方向Xに小形化することができる。
以上のように、第1形態の真空用搬送ロボット30に従えば、第1アーム部材110および第2アーム部材111を用いることによって、1つのアーム部材で半導体ウェハ32を搬送する場合に比べて、各アーム部材110,111を移動方向他方X2に向かって移動させた状態、すなわちアーム構造体40を縮退させた状態では、搬送ロボット30の旋回半径を小さくすることができる。これによって保持した半導体ウェハ32を、旋回軸線L1まわりに角変位させるときに、縮退させた状態で角変位することによって、搬送ロボット30の干渉領域を小さくすることができる。したがって他の装置に対して搬送ロボット30が衝突するおそれを少なくすることができる。したがって真空チャンバを大形化することなく、半導体ウェハ32を搬送することができ、設備費を低減することができる。
図14は、搬送ロボット30を示す正面図であり、図15は、比較例としてフロッグレッグ型の搬送ロボット150を示す正面図である。半導体ウェハ32を旋回軸線L1から予め定める距離W1移動させる場合、本発明の搬送ロボット30は、上述したように、第1アーム部材110および第2アーム部材111を鉛直方向Zに重ねた状態で、ハンド42を旋回軸線L1に近接した位置に配置することができる。
また2つのハンド42を個別に有する場合であっても、移動軸線L2に対して各アーム部材110,111を幅方向Yにずらして配置することができる。したがって各ハンド42に搭載される半導体ウェハ32が干渉することなく、移動方向Xに小形化することができる。このようにして本発明の搬送ロボット30の旋回半径W2は、フロッグレッグ型の搬送ロボット150の旋回半径W3に比べて小さくすることができる。
さらに本実施の形態では、第1アーム部材110と第2アーム部材111とを1つのアーム用回転モータ80によって動作させ、そのアーム用回転モータ80が非真空領域に配置されることによって、真空用のモータを用いることなく、第1アーム部材110および第2アーム部材111を変位させることができ、構造を簡単化するとともに、安価にロボットを構成することができる。またハンド42がスライド変位することによって、スライド方向に直交する方向に対する剛性を向上することができ、ハンド42の振動を抑制することができる。これによってウェハ32の搬送をより確実に行うことができるとともに、精度よくウェハ32を搬送することができる。
また連動手段を用いることによって、第1アーム部材110を変位駆動するためのモータと、第2アーム部材111を変位移動するためのモータとの2つのモータを用いる必要がない。比較例として、各アーム部材110,111を変位移動するためのモータをそれぞれ用いる場合には、2つのモータが必要となるとともに構造が複雑となるので、ロボットを安価に構成することができない。これに対して本発明の実施の形態では、上述したようにアーム用回転モータ80からの動力を、第1アーム部材110と第2アーム部材111とにそれぞれ伝達するので、簡単な構造でロボットを安価に実現することができる。
また連動回転体121,122と、連動ベルト124と、各固定体123,125とによって、ベース体43に対して第1アーム部材110が移動する移動方向Xと同じ方向に、第1アーム部材110に対して第2アーム部材111を連動させることができる。このように第2アーム部材111を連動させることによって、ベース体43に対して第1アーム部材110を移動方向Xに移動させた距離と等しい距離を、第1アーム部材110に対して第2アーム部材111を移動方向Xに移動させることができる。またベース体43に対する第1アーム部材110の速度に対して、ベース体43に対する第2アーム部材111の速度を2倍にすることができ、短時間に第2アーム部材111を変位移動させることができる。
また連動ベルト124を環状に形成することによって、移動軸線L2の向きにかかわらず、第2アーム部材111を移動させることができる。また移動軸線L2が水平に延びる場合、移動方向一方X1に第1アーム部材110を移動させる場合と、移動方向他方X2に第2アーム部材111を移動させる場合とで、アーム用回転モータ80が第1アーム部材110を移動させるに必要な力を同じにすることができる。
またアーム用回転モータ80をベース体43に内蔵させることによって、ベース体43の角変位とともにアーム用回転モータ80を変位移動させることができる。これによってベース体43とアーム用回転モータ80とを別体に設ける場合に比べて、各アーム部材110,111に動力を容易に伝達することができる。また旋回軸線L1、回転軸体81の回転軸線L81、駆動回転体96の回転軸線L96、従動回転体97の回転軸線L97が平行にそれぞれ設定されるので、伝達機構の構成を簡単にすることができる。
また各ベルト95,100,124を金属ベルトによって実現することによって、真空中でも使用可能な樹脂ベルトを用いる場合に比べて、ガスの発生を防ぐことができる。また第2ベルト100の一端部105と他端部106とが駆動側回転体96の周方向にずれ、第2ベルト100の各ベルト部分100a,100bがそれぞれ駆動側回転体96の軸線方向にずれずに固定されることによって、弾性変位量が小さい金属ベルトを用いて、動力伝達することができる。また巻き取られた第2ベルト100が、重なることを防ぐことで、第2ベルト100の損傷を防ぐことができる。またベルトによって動力を伝達することによって、ラックアンドピニオン機構によって動力を伝達する場合に比べて、ロボットに生じる振動を低減することができる。また各回転体の軸線が、鉛直方向に延びるので動力伝達方向を変更する必要がなく、動力伝達機構の構造を簡単化することができる。
また駆動側回転体96を1回転以内角変位することによって、第1アーム部材101を移動方向Xに必要な移動量だけ移動させることができる。また駆動側回転体96の外周部のほぼ全周にわたって、第2ベルト100が重なることなく当接させることができ、可及的に駆動側回転体96の外径を小形化することができ、ひいてはロボットを小形化することができる。
また上述したように、下部構成部材91に第1プーリ93、第2プーリ94および第1ベルト95を設けることによって、回転軸体81と駆動側回転体96とを離して配置することができる。したがって旋回軸線L1に近接した位置で回転軸体81を配置することができるとともに旋回軸線L1から離反した位置に駆動側回転体96を配置することができる。これによってベース体43に形成される内部空間71、具体的には軸線で切断した平面における内部空間71の断面積を小さくして、真空領域と非真空領域との間の圧力差によって生じる力を小さくすることができる。したがってベース体43に加わる力を低減することができる。なお、下部構成部材91を省略して、回転軸体81からの動力を上部構成部材92の駆動側回転体96に伝達してもよい。
また第1アーム部材110が連結体103を介して、スライドレール101によって案内されるので、第1アーム部材110がベース体43に対して移動方向X以外の方向にずれることを防止することができ、より正確に半導体ウェハ32を搬送することができる。
またアーム構造体40,41を複数備えることによって、半導体ウェハ32を配置する所定位置33,34,35が複数ある場合に、効率よく搬送動作を行うことができ、いわゆるスループットを向上することができる。また上述したようにアーム構造体40,41を小形化することができるとともに第1アーム部材110および第2アーム部材111が直線移動するので、アーム構造体同士が干渉することを防ぐことができる。これによって複数のアーム構造体40,41の配置に関する自由度を高くすることができる。
したがって半導体ウェハ32を搬送すべき所定位置33,34,35に応じて、第1のアーム構造体40の移動軸線L2と、第2のアーム構造体41の移動軸線L2との角度を変更可能であり、さらに効率よく搬送動作を行うことができる。
図16は、本発明の実施の第2形態である搬送ロボット230を示す正面図である。図17は、搬送ロボット230の下部構成部材291を示す正面図であり、図18は、搬送ロボット230の上部構成部材292を示す正面図である。第2形態の搬送ロボット230は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第2形態の搬送ロボット230のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第1形態の搬送ロボット30の参照符号に200を加算した参照符号を付する。
搬送ロボット230は、第1形態の搬送ロボット30に対して、駆動側回転体296およびスライドレール301の配置が異なる。他の構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成であるので、説明を省略する。
スライドレール301は、旋回軸線L1に関して、移動方向一方X1および移動方向他方X2に延びる。一方のアーム構造体240のスライドレール301と他方のアーム構造体241のスライドレール301とは、対向して配置され、旋回軸線L1に対して近接した位置に配置される。
またスライドレール301は、一方の周縁部付近から他方の周縁部付近まで延びる。また従動側回転体297a,297bもまた、一方の周縁部付近から他方の周縁部付近まで延びる。駆動側回転体296は、旋回軸線L1に直交し、幅方向に延びる仮想直線L3に沿って配置される。
図17に示すように、駆動側回転体296の配置位置に応じて、第1伝達部の構成も異なる。すなわち下部構成部材291に設けられる第1プーリ293と、第2プーリ294と、第1ベルト295との配置は、駆動側回転体296の位置に応じて設定される。
これによってアーム回転用モータ280によって、回転軸体281を回転させると、駆動側回転体296が回転する。駆動側回転体296が回転すると、駆動側回転体296に巻掛けられる第2ベルト300が周方向に角変位する。これによって第2ベルト300の連結部304に連結されるスライダ302が移動方向Xに移動する。したがって連結部304に連結される第1アーム部材310を移動方向Xに移動させることができる。なお、連動手段については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成を有する。
このような第2形態の搬送ロボット230によれば、第1形態の搬送ロボット30と同様の効果を得ることができる。さらに第1形態の搬送ロボット30に比べて、スライドレール301を延長することができ、旋回軸線L1に対してハンド42をより遠くまで搬送することができる。
図19は、本発明の実施の第3形態である搬送ロボット330の一部を示す断面図である。図20は、図19のセクションS20−S20から見て、搬送ロボット330を切断して示す断面図である。第3形態の搬送ロボット330は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第3形態の搬送ロボット330のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第1形態の搬送ロボット30の参照符号に300を加算した参照符号を付する。
第3形態の搬送ロボット330は、第1形態の搬送ロボット30に対して、アーム用回転モータ380から下部構成部材391に設けられる第1プーリ393に伝達する機構が異なる。他の構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成であるので、説明を省略する。
搬送ロボット330は、同軸の複数のトルクチューブ301,302によってアーム用回転モータ380の動力を第1プーリ393に伝達する。搬送ロボット330は、少なくとも3つのトルクチューブ301,302,303を有する。各トルクチューブ301,302,303は、円筒状に形成され、それぞれ径が異なる。各トルクチューブ301,302,303は、旋回軸線L1に同軸に形成される。すなわち第1のトルクチューブ301の内部空間に、第2のトルクチューブ302が挿入される。また第2のトルクチューブ302の内部空間に第3のトルクチューブ303が挿入される。各トルクチューブ301,302,303は、それぞれ個別に回転可能である。
第1のトルクチューブ301は、有底筒状に形成され、旋回用回転モータによって旋回軸線L1まわりに角変位する。第1のトルクチューブ301の内部空間には、アーム用回転モータ380が収容されて、第1のトルクチューブ301とともに旋回軸線L1に同軸に回転する。2つのアーム用回転モータ380が設けられる場合、2つのうち一方のアーム用回転モータ380が第2のトルクチューブ302を角変位駆動し、2つのうち他方のアーム用回転モータ380が第3のトルクチューブ303を角変位駆動する。各トルクチューブ301,302,303の隙間には、ベアリングおよびシール部材が介在される。これによって第1のトルクチューブ301の外部空間は非真空領域に保持される。したがって安価なアーム用回転モータ380を用いることができる。
第1のトルクチューブ301は、第1形態の搬送ロボット30における筒状部に対応し、第2のトルクチューブ302および第3のトルクチューブ303は、第1形態の搬送ロボット30における回転軸体80に対応する。第2および第3のトルクチューブ302,303の回転力を、プーリおよびベルトによって駆動側回転体396に伝達する。なお駆動側回転体396から第1アーム部材410および第2アーム部材411を変位する構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様であるので説明を省略する。
このような第3形態の搬送ロボッ330によれば、第1形態の搬送ロボット30と同様の効果を得ることができる。さらに第1形態の搬送ロボット30に比べて、トルクチューブを用いることによって、第1形態の搬送ロボット30における筒状部50に相当する部分の外径を小さくすることができる。これによって真空領域と非真空領域との間の圧力差によって生じる力を小さくすることができ、ベース体に与えられる力を低減することができる。
図21は、本発明の実施の第4形態である搬送ロボット430を示す正面図である。なお、図21は、2つのアーム構造体440,441のうち、一方のアーム構造体440を伸長状態とし、他方のアーム構造体441を縮退状態とした状態を示す。
第4形態の搬送ロボット430は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第4形態の搬送ロボット430のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第4形態の搬送ロボット430の参照符号に400を加算した参照符号を付する。
搬送ロボット430は、第1形態の搬送ロボット30に対して、アーム構造体440,441の構成が異なる。他の構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成であるので、説明を省略する。
搬送ロボット430は、2つのアーム構造体440,441を有する。各アーム構造体440,441のハンド442は、鉛直方向Zに並んでそれぞれ設けられる。各ハンド442は、旋回軸線L1に対して移動方向Xに一致した方向に延び、かつ鉛直方向Zに間隔を開けて移動する。
一方のアーム構造体440の第1アーム部材510は、移動軸線L2に平行に延び、幅方向一方Y1に配置される。また他方のアーム構造体441の第1アーム部材510は、移動軸線L2に平行に延び、幅方向他方Y2に配置される。このように構成されることによって、2点鎖線400で示すロボットの旋回半径をさらに小形化することができる。このように第4形態の搬送ロボット30のように、複数のハンド442が鉛直方向に並ぶ場合についても、適用可能である。
図22は、搬送ロボット430の下部構成部材491を示す正面図であり、図23は、搬送ロボット430の上部構成部材492を示す正面図である。第4形態の搬送ロボット430は、2つのスライドレール501の間にそれぞれ駆動側回転体496が配置される。各駆動側回転体496は、旋回軸線L1を挟んで、移動方向Xに並ぶ。なお、第2ベルト500は、一周以下駆動側回転体496を巻回する。また駆動側回転体496は、第2ベルトの端部と連結される連結部は、残余の部分に比べてその回転軸線に対して半径方向に没入して形成される。これによって第2ベルト500の角変位を円滑に行うことができる。
図24は、本発明の実施の第5形態である搬送ロボット530を示す正面図である。図25は、搬送ロボット530の上部構成部材592を示す正面図である。図26は、搬送ロボット530の下部構成部材591を示す正面図である。第5形態の搬送ロボット530は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第5形態の搬送ロボット530のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第1形態の搬送ロボット30の参照符号に500を加算した参照符号を付する。
搬送ロボット530は、第1形態の搬送ロボット30に対して、駆動側回転体296およびスライドレール301の配置が異なる。他の構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成であるので、説明を省略する。2つのアーム構造体540,541が干渉しない範囲において、一方のアーム構造体540との移動軸線L2と、他方のアーム構造体541との移動軸線L2とを旋回軸線L1まわりにずらしてもよい。たとえば一方のアーム構造体540の移動軸線L2に対して、他方のアーム構造体541の移動軸線L2を周方向に予め定める角度θ1,θ2ずらしてもよい。また下部構成部材91と上部構成部材92との形状を異ならせてもよい。
図27は、本発明の実施の第6形態である搬送ロボット630を示す正面図である。第6形態の搬送ロボット630は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第6形態の搬送ロボット630のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第1形態の搬送ロボット30の参照符号に600を加算した参照符号を付する。
搬送ロボット630は、3つのアーム構造体640,641,642をそれぞれ有する。上述した各実施形態の搬送ロボットは、2つのアーム構造体を有したが、図27に示すように、3つ以上のアーム構造体640,641,642を有してもよい。この場合、各アーム構造体640,641,642に設定される移動軸線L2は、縮退状態で干渉しなければよく、たとえば旋回軸線L1まわりに周方向に等間隔に配置される。移動軸線l2は、半導体ウェハを搬送すべき所定位置によって決定することが好ましく、各アーム構造体640,641,642に対応する移動軸線L2は、旋回軸線L1まわりに周方向に等間隔に配置されなくてもよい。
このような第6形態の搬送ロボット630によれば、第1形態の搬送ロボット30と同様の効果を得ることができる。また上述したように各アーム構造体640,641,642は、スライド変位するとともに、2つのアーム部材710,711によってテレスコ構造に形成されるので、コンパクトに形成することができる。したがって複数のアーム構造体640,641,642を配置した場合であっても、搬送ロボットの旋回半径を小さくすることができる。
たとえば、フロッグレッグ型のロボットでは、ハンドを旋回軸線L1に近接させた状態でアーム部材がくの字状に屈曲するので、複数のアーム構造体を設けることが困難であるが、本実施の形態では、複数のアーム構造体640,641,642を小形化することができ、縮退させた状態でアーム部材が広がらないので、スライドレール、第1アーム部材および第2アーム部材などの配置を工夫することによって、複数のアーム構造体640,641,642を容易に配置することができる。このように3つ以上のアーム構造体640,641,642を配置することによって、搬送効率をさらに向上することができる。
図28および図29は、本発明の実施の第7形態である搬送ロボット730のアーム構造体を簡略化して示す図である。図28は、アーム構造体730を縮退させた状態を示し、図29は、アーム構造体630を伸長させた状態を示す。第7形態の搬送ロボット730は、第1形態の搬送ロボット30と類似する。したがって第7形態の搬送ロボット730のうち、第1形態の搬送ロボット30に対応する構成については説明を省略し、第1形態の搬送ロボット30の参照符号に700を加算した参照符号を付する。
第7形態の搬送ロボット730は、第1形態の搬送ロボット30に比べて、アーム構造体740が異なる。他の構成については、第1形態の搬送ロボット30と同様の構成であるので説明を省略する。具体的には、アーム構造体740は、3段のテレスコ構造に形成される。
上部構成部材792は、第1形態の搬送ロボット30と同様に設けられる。すなわち駆動側回転体796、従動側回転体797a,797bおよび第2ベルト800などが設けられる。駆動側回転体796が回転することによって第2ベルト800の移動部分804に連結される連結体803が移動方向Xに移動する。
アーム構造体740は、第1アーム部材810と、第2アーム部材811と、第3アーム部材812とを含む。第1アーム部材810は、上部構成部材792に連結され、上部構成部材792に対して移動方向Xに移動自在に設けられる。また第2アーム部材811は、第1アーム部材810に連結され、第1アーム部材810に対して移動方向Xに移動自在に設けられる。また第3アーム部材812は、第2アーム部材811に連結され、第2アーム部材811に対して移動方向Xに移動自在に設けられる。第3アーム部材812は、ハンド842が装着される。
第1アーム部材810および第2アーム部材811の構成は、上述した第1実施例の第1アーム部材110の構成に対応する。第1および第2アーム部材810,811には、2つの連動回転体812,822;912,922と、第1固定体823;923と、第2固定体825;925と、連動ベルト824;924とがそれぞれ設けられる。第1および第2アーム部材810,811は、長尺状に形成されて移動方向Xに延びる。第1アーム部材810は、連結体803を介して連結体803に固定される。また第2アーム部材811は、第1固定体923を介して、第1アーム部材810に設けられる連動ベルト824に固定される。
各連動回転体821,822;921,922は、移動方向Xに並んで配置され、移動方向Xに間隔を開けて配置される回転軸線まわりに角変位可能に設けられる。各連動ベルト824;924は、環状に形成され、対応する2つの連動回転体821,822;921,922にそれぞれ巻掛けられる。連動ベルト824;924は、各連動回転体821,822;921,922によって移動方向XにU字状に折り返し、周方向に変位可能に形成される。
第1アーム部材810に設けられる第1固定体823は、連動ベルト824のうち、1つの連動回転体821に対して伸延方向一方側部分824aと、上部構成部材92とを固定する。第1アーム部材810には、連動ベルト824と上部構成部材92との間を貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、移動方向Xに延びる長孔に形成される。第1固定体823は、貫通孔を挿通して、上部構成部材92と、連動ベルト824とを連結する。
第1アーム部材810の第2固定体825は、連動ベルト824のうち、1つの連動回転体821に対して伸延方向他方側部分824bと、第2アーム部材811とを固定する。第1固定体823と第2固定体824とは、1つの回転体821を挟んで、両側にそれぞれ配置される。
同様に、第2アーム部材811に設けられる第1固定体923は、連動ベルト924のうち、1つの連動回転体921に対して伸延方向一方側部分924aと、第1アーム部材810とを固定する。第2アーム部材811には、連動ベルト924と第1アーム部材810との間を貫通する貫通孔が形成される。貫通孔は、移動方向Xに延びる長孔に形成される。第1固定体923は、貫通孔を挿通して、第1アーム部材810と、連動ベルト924とを連結する。
第2アーム部材811の第2固定体925は、連動ベルト924のうち、1つの連動回転体921に対して伸延方向他方側部分924bと、第3アーム部材811とを固定する。第1固定体923と第2固定体924とは、1つの回転体921を挟んで、両側にそれぞれ配置される。
このように3段のテレスコ構造に形成することで、上部構成部材92の駆動側回転体896が角変位すると、図29に示すように、第1アーム部材810が移動方向X1に移動する。これに連動して第2アーム部材811が、第1アーム部材810に対して移動方向一方X1に移動する。また第3アーム部材812が第2アーム部材811に対して移動方向一方X1に移動する。
第7形態の搬送ロボット730は、アーム構造体740として上述したように3段のテレスコ構造を有することによって、さらに旋回半径を小さくすることができ、ハンド842の移動速度を高速化することができる。なお、アーム構造体740について、3段以上のテレスコ構造としてもよい。すなわちアーム構造体は、ベース体とアーム部材とを含む3段以上の構成部材が相互に変位することによって伸縮する伸縮構成体と、伸縮構成体の隣接する3段の構成部材を連動させる連動機構とを含み、連動機構は、複数の連動手段を有し、各連動手段は、3段の構成部材のうち中央の構成部材に回転自在に支持される回転体と、回転体に巻き掛けられ、中央の構成部材を除く残余の2つの構成部材にそれぞれ連結される可撓性の連動索条体とを有するように構成される。
以上のような本発明の実施の形態は、本発明の一例に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば真空用搬送ロボットは、半導体ウェハを搬送するとしたが、半導体ウェハ以外の基板、たとえば液晶用ガラス基板を真空中で搬送してもよい。さらにハンド42の構成を変更することによって、基板以外を搬送することも可能である。
またハンドは、半導体ウェハを乗載するとしたが吸着するようにしてもよい。また旋回軸線L1が鉛直方向に延びるとしたが、ハンドとして吸着ハンドを用いることによって、旋回軸線L1は、鉛直方向以外の方向に延びてもよい。この場合、上述した鉛直方向を、旋回軸線L1が延びる方向である旋回軸線方向とすることで、同様に説明することができる。また本実施の形態では、複数のアーム構造体が設けられることが好ましいが、1つのアーム構造体がベース体に搭載される場合も当然含む。また上述した構成以外で第1アーム部材と第2アーム部材とを連動させる機構を実現した場合も本発明に含まれる。
また本実施の形態の搬送ロボットは、ハンドを旋回軸線L1まわりの角変位駆動、鉛直方向の変位駆動、旋回軸線L1に垂直な方向となる移動方向変位駆動を行うとしたが、半導体ウェハの受渡し装置および配置状態に応じて、ハンドを旋回軸線L1まわりの角変位駆動、鉛直方向の変位駆動を行わなくてよい場合には、それらの駆動に必要な構成を省略してもよい。また搬送ロボットのうちのアーム構造体についても本発明となる。
また本発明の搬送ロボットは、大気圧よりも低い圧力に保たれる真空領域で被搬送物を搬送する真空用搬送ロボットであればよく、真空領域における雰囲気の圧力および非真空領域における雰囲気の圧力も上述した範囲以外であってもよい。
本発明の実施の第1形態である真空用搬送ロボット30を示す正面図である。 真空チャンバ31内に収容される真空用搬送ロボット30を示す正面図である。 2つのアーム構造体40,41を縮退させた状態を示す正面図である。 図3のセクションS4−S4から見て、搬送ロボット30の一部を切断して示す断面図である。 図3のセクションS5−S5から見て、搬送ロボット30の一部を切断して示す断面図である。 図5のセクションS6−S6から見て、搬送ロボット30を切断して示す断面図である。 下部構成部材91を示す正面図である。 上部構成部材92を示す正面図である。 駆動側回転体96と第2ベルト100との連結状態を示す斜視図である。 連結体103を示す斜視図である。 駆動側回転体96と第2ベルト100との他の連結状態を示す斜視図である。 連動手段を説明するためにアーム構造体40を簡略化して示す図である。 連動手段を説明するためにアーム構造体40を簡略化して示す斜視図である。 真空用搬送ロボット30を示す正面図である。 フロッグレッグ型の真空用搬送ロボットを示す正面図である。 本発明の実施の第2形態である搬送ロボット230を示す正面図である。 搬送ロボット230の下部構成部材を示す正面図である。 搬送ロボット230の上部構成部材を示す正面図である。 本発明の実施の第3形態である搬送ロボット330の一部を示す断面図である。 図17のセクションS20−S20から見て、搬送ロボット30を切断して示す断面図である。
本発明の実施の第4形態である搬送ロボット430を示す正面図である。 搬送ロボット430の下部構成部材491を示す正面図である。 搬送ロボット430の上部構成部材492を示す正面図である。 本発明の実施の第5形態である搬送ロボット530を示す正面図である。 搬送ロボット530の上部構成部材を示す正面図である。 搬送ロボット530の下部構成部材を示す正面図である。 本発明の実施の第6形態である搬送ロボット630示す正面図である。 本発明の実施の第7形態である搬送ロボット730のアーム構造体を簡略化して示す図である。 搬送ロボット730のアーム構造体を簡略化して示す図である。 第1の従来技術の搬送ロボット1を示す斜視図である。 第2の従来技術の真空用搬送ロボット20を示す斜視図である。 第3の従来技術の真空用搬送ロボット25を示す斜視図である。
符号の説明
30,230,330,430,530,630,730 搬送ロボット
31 真空チャンバ
32 半導体ウェハ
43 ベース体
44 旋回用回転モータ
45 昇降用回転モータ
50 筒状部
51 支持部
80 アーム用回転モータ
81 回転軸体
96 駆動側回転体
97a,97b 従動側回転体
100 第2ベルト
103 連結体
110 第1アーム部材
111 第2アーム部材
121,122 連動回転体
123 第1固定体
124 連動ベルト
125 第2固定体
L1 旋回軸線
L2 移動軸線

Claims (10)

  1. 搬送物を搬送する搬送ロボットであって、
    旋回軸線を有し、旋回軸線まわりに角変位自在にかつ旋回軸線に沿う方向に変位自在に形成される支持部と、
    支持部を旋回軸線まわりに角変位駆動するとともに支持部を旋回軸線に沿う方向に変位駆動する支持部駆動手段と、
    支持部に連結され、前記旋回軸線に垂直な移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
    第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
    第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
    アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
    アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と
    第1アーム部材の支持部に対する移動方向以外の変位を阻止する案内手段とを有し、
    前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
    前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
    伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
    前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
    前記駆動側回転体は、周長が前記案内手段の長軸方向の長さよりも大きく形成されることを特徴とする搬送ロボット。
  2. 被搬送物を搬送する搬送ロボットであって、
    旋回軸線を有し、旋回軸線まわりに角変位自在にかつ旋回軸線に沿う方向に変位自在に形成される支持部と、
    支持部を旋回軸線まわりに角変位駆動するとともに支持部を旋回軸線に沿う方向に変位駆動する支持部駆動手段と、
    支持部に連結され、前記旋回軸線に垂直な移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
    第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
    第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
    アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
    アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と、
    前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
    前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
    伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
    前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
    前記駆動側回転体は、その周長が第1アーム部材の移動方向の移動量とほぼ等しく形成され、伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して駆動側回転体の周方向他方に第1アーム部材の移動量だけずれて駆動側回転体に固定されることを特徴とする搬送ロボット。
  3. 連動手段は、第1アーム部材に設けられて移動方向に並ぶ2つ以上の当接体と、
    可撓性を有して環状に形成され、内周面に各当接体の外周面が部分的に接触して張架され、各当接体によって移動方向にU字状に折り返し、周方向に変位可能な連動索条体と、
    連動索条体のうちで、1つの当接体に対して伸延方向一方側部分と、支持部とを固定する第1固定体と、
    連動索条体のうちで、1つの当接体に対して伸延方向他方側部分と、第2アーム部材とを固定する第2固定体とを含むことを特徴とする請求項1または2記載の搬送ロボット。
  4. 前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持される従動側回転体とをさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の搬送ロボット。
  5. 伝達索条体は、可撓性を有する金属ベルトによって実現され
    前記伝達索条体の両端部のうち、一端部が駆動側回転体の外周部に固定されて、一端部から駆動側回転体の周方向一方に延び、他端部が駆動側回転体の外周部に固定されて、他端部から駆動側回転体の周方向他方に延び、中間部が従動側回転体に巻き掛けられ、
    前記伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して、駆動側回転体の周方向他方にずれるとともに、駆動側回転体の軸線方向にずれて配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送ロボット。
  6. 第1アーム部材と第2アーム部材とアーム駆動手段と伝達手段と連動手段とを含んで構成されるアーム構造体を複数備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の搬送ロボット。
  7. 前記搬送ロボットは、大気圧よりも低い圧力に保たれる真空領域で被搬送物を搬送することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の搬送ロボット。
  8. 搬送物を搬送する搬送ロボットの支持部に連結されるアーム構造体であって、
    予め定める移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
    第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
    第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
    アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
    アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と
    第1アーム部材の支持部に対する移動方向以外の変位を阻止する案内手段とを有し、
    前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
    前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
    伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
    前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
    前記駆動側回転体は、周長が前記案内手段の長軸方向の長さよりも大きく形成されることを特徴とする搬送ロボットのアーム構造体。
  9. 被搬送物を搬送する搬送ロボットの支持部に連結されるアーム構造体であって、
    予め定める移動軸線を有し、支持部に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第1アーム部材と、
    第1アーム部材に支持され、被搬送物を保持するハンドが連結され、第1アーム部材に対して前記移動軸線に沿う方向に変位自在に構成される第2アーム部材と、
    第1アーム部材を移動軸線に沿う方向に移動させる動力を与えるアーム駆動手段と、
    アーム駆動手段の動力を第1アーム部材に伝達する伝達手段と、
    アーム駆動手段の動力を第2アーム部材に伝達し、支持部に対して第1アーム部材が移動する移動方向と同じ方向に、第1アーム部材に対して第2アーム部材を連動させる連動手段と、
    前記伝達手段は、支持部に設けられ、旋回軸線に平行な軸線まわりに回転可能に支持され、前記アーム駆動手段からの回転力が伝達される駆動側回転体と、
    前記駆動側回転体に巻き掛けられ、前記アーム駆動手段の回転にともなって移動方向に移動する移動部分が形成される伝達索条体と、
    伝達索条体のうち前記移動部分と第1アーム部材とを連結する連結体とを含み、
    前記伝達索条体は、両端部が駆動側回転体の外周部に固定され、
    前記駆動側回転体は、その周長が第1アーム部材の移動方向の移動量とほぼ等しく形成され、伝達索条体の一端部は、伝達索条体の他端部に対して駆動側回転体の周方向他方に第1アーム部材の移動量だけずれて駆動側回転体に固定されることを特徴とする搬送ロボットのアーム構造体。
  10. 前記搬送ロボットは、大気圧よりも低い圧力に保たれる真空領域で被搬送物を搬送することを特徴とする請求項8または9に記載の搬送ロボットのアーム構造体。
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