JP4461638B2 - タッカーにおける空打ち防止機構 - Google Patents

タッカーにおける空打ち防止機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4461638B2
JP4461638B2 JP2001157046A JP2001157046A JP4461638B2 JP 4461638 B2 JP4461638 B2 JP 4461638B2 JP 2001157046 A JP2001157046 A JP 2001157046A JP 2001157046 A JP2001157046 A JP 2001157046A JP 4461638 B2 JP4461638 B2 JP 4461638B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
magazine
stopper
contact
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001157046A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002346951A (ja
Inventor
貴之 増野
浩二 窪
隆夫 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2001157046A priority Critical patent/JP4461638B2/ja
Priority to TW91111034A priority patent/TWI235699B/zh
Publication of JP2002346951A publication Critical patent/JP2002346951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4461638B2 publication Critical patent/JP4461638B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コ字状に成形された多数の止め具をマガジン内に収容し、該マガジン内に配置したプッシャにより最後尾の止め具を押圧して射出口内に供給し、射出口内に供給された止め具を圧縮空気等の動力で駆動されるドライバによって被打込材に打ち出すタッカーにおける空打ち防止機構関する。
【0002】
【従来技術】
上記タッカーにおいて、マガジン内の止め具が無くなったとき、タッカーが駆動されると空打ちが行われて、ドライバにより被打込材面を傷つけてしまったり、タッカーの各部に釘を打ち込むための大きな衝撃力が作用してタッカーを損傷する原因となる。そこで、マガジン内の止め具が無くなったときにタッカーの起動を行わせないようにする空打ち防止機構が多くのタッカーにおいて採用されいる。従来のタッカーでは被打込材と接触させることにより操作される安全装置としてのコンタクト部材を釘射出口を形成しているノーズ部の先端に突出配置させたものがある。この種のタッカーでは、ノーズ部を被打込材に押しつけてコンタクト部材をノーズ部に対して押し込み操作することとトリガレバーの手動操作によって釘打機が起動可能とされる。そしてこの機種での空打ち防止機構はマガジン内の止め具が空になった状態でプッシャによって前記コンタクト部材を非作動位置にロックさせてタッカーを起動できないようにしている。この機構の問題点として、タッカーのノーズ部を被打込材に押し当てた状態で被打込材面を滑らせながら連続的に釘を打ち込むズリ打ちを行った場合、コンタクト部材はズリ打ちを行っている間作動位置に操作されたままであるので、ズリ打ち中にマガジン内の止め具が空になった場合には、コンタクト部材を非作動位置にロックすることができず、従って上記ズリ打ち中にマガジン内の釘が無くなると、空打ちが行われて被打込材を傷つけてしまう。
【0003】
タッカーにおける空打ち防止機構の従来技術として特開9−47978号公報に開示された技術が既に知られている。このタッカーにおける空打ち防止機構は、トリガレバーに枢支されたトリップレバーの自由端側を支持するロッドをマガジン内に進入させて、マガジン内の止め具の上面に接触させることによりマガジン内の止め具の有無を検出するようにしている。トリガレバーを操作することによってトリップレバーを介してロッドが下方向に移動操作されて、ロッドの下端をマガジン内の止め具上面に突き当て、止め具によってロッドの移動が停止されトリップレバーの自由端側が高い位置に支持されることで、トリップレバーがトリガバルブのステムを操作してタッカーが起動される。マガジン内に止め具が無くなった時又は少なくなったときには、前記ロッドの下端が止め具と接触せずに、より低い位置まで移動されることから、トリップレバーの自由端の支持位置が低くなりトリガレバーの操作によってもトリガバルブのステムが操作されず従ってタッカーが起動されないようにされている。
【0004】
また上記公報には別の実施例として、トリップレバーの自由端側を支持するロッドの下端に揺動リンクの中央部を回転自在に支持して設け、この揺動リンクの一端側に下端がマガジン内に進入してマガジン内の止め具の上面と接触するピンを配置し、揺動リンクの他端側にはノーズ部の先端方向に突出配置したコンタクト部材の上端を対応させて配置した空打ち防止機構が示されている。この機構は前述の空打ち防止機構に安全装置としての安全アームを関連させたもので、前述の空打ち防止機構とコンタクト部材による安全機構を両立させている。そして、この機構によれば安全アームの操作とマガジン内の止め具に当接するピンによる止め具の残存により、釘打機を起動させるようにし、安全アームが非操作であったり又はマガジン内の止め具が空になっている場合にはタッカーを起動させないようにしている。この機構では安全アームを非作動位置にロックする機構ではないため前述のズリ打ち作業時にも空打ち防止機構は有効に作動するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、タッカーを起動させるためにトリガレバーを操作する度に、マガジン内の止め具の有無を検出するためのロッド又はピンをマガジン内に進入させて直接止め具の背部に当てるものであり、そしてこの止め具にロッド又はピンが当てられてトリップレバーの自由端側を支持することによってトリガバルブを操作するものである。従って止め具の背部にはトリガバルブを操作するための荷重がタッカーを起動させる度に作用して止め具の変形が生じやすい。また、室内の仕上げ作業に使用する着色を施したカラー止め具では、塗装等の着色層が剥がれたりしてこのような仕上げ作業には適さないものである。
【0006】
更に、安全装置を構成した安全アームを組み入れた機構では、揺動リンクを中心部で支持して該揺動リンクの両端にピンと安全アームの上端部を対応させて配置している構成であるので、揺動リンクの中央の支持部の作動ストロークが小さいため、安全アームのストロークをトリガバルブのステムを操作するストロークより大きく設定する必要があり、各部の寸法、ストローク設定及び設置スペース等の制約が多く、機械への搭載には多くの問題がある。
【0007】
本発明は、マガジン内の止め具と接触せず止め具を変形させたり着色を剥がすことがなく、確実に空打ちを防止することのできるタッカーの空打ち防止機構を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、前記タッカーを起動させる前記トリガレバーに基端側が枢着支持されて設けられたコンタクトレバーと、該コンタクトレバーの自由端側に対応して上下方向に摺動自在に配置された空打ち防止レバーと、マガジンの止め具供給方向に移動自在に配置され、マガジン内の止め具が無くなったときに前記プッシャと係合して移動されるスライダと、前記スライダと対向配置され下端が前記スライダと当接することにより下降移動が規制され、前記スライダが移動されることにより下降移動が許容されるようにされた検出部材と、一端側がノーズ部に回動可能に支持されており他端側が前記空打ち防止レバーの下端と対向して配置された作動アームとを設けてなり、更に、前記作動アームの一部を前記検出部材の上端と対向させて配置させることにより、通常時には前記空打ち防止レバーを上方移動位置に支持する位置に保持させ、マガジン内の止め具が無くなったときに、前記スライダがプッシャによって移動され、前記検出部材の下降移動の規制が解除されることにより、前記作動アームによる空打ち防止レバーの支持位置を下方に移動可能にしたことを特徴とする。
【0009】
更に、請求項2に記載の発明は、前記タッカーを起動させる前記トリガレバーに基端側が枢着支持されて設けられているコンタクトレバーと、該コンタクトレバーの自由端側に対応して上下方向に摺動自在に配置された空打ち防止レバーと、マガジンの止め具供給方向に移動自在に配置され、マガジン内の止め具が無くなったときに前記プッシャと係合して移動されるスライダと、前記スライダと対向配置され下端が前記スライダと当接することにより下降移動が規制され、前記スライダが移動去ることにより下降移動が許容されるようにされた検出部材と、一端側がノーズ部に回動可能に支持されており他端側が前記空打ち防止レバーの下端と対向して配置された第一作動アームと、該第一作動アームに中央部が枢着支持された第二作動アームとを備え、該第二作動アームの枢着支持部を挟んだ両端に前記検出部材の上端と前記コンタクト部材から延びたコンタクトアームの上端を各々対向配置させてなり、マガジン内の止め具が無くなったときに前記スライダがプッシャによって移動され、前記検出部材の下降移動の規制が解除されることにより、前記第二作動アームを回転させて第一作動アームによる空打ち防止レバーを介してのコンタクトレバーの自由端側の支持位置を下方に維持させるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
上記のように本発明によれば、マガジン内の止め具の無を検出するための検出部材は止め具に当接させることなく、マガジン内に止め具が残っている時にプッシャによって移動させられるスライダに検出部材を当接させて検出するようにしているので止め具の変形や着色の剥がれ等が発生せず仕上げ材の施工時に使用可能である。また、止め具の無くなったことを検出する検出部材はプッシャによって作動されるスライダと係合して下方向への移動が規制される時と係合せずに下方向への移動が許容される時によって行うので、検出部材の検出のための移動ストロークが大きく設定できるので誤動作が発生せず、確実な空打ち防止が行える。
【0011】
また、請求項2の発明によれば、ノーズの先端に突出配置させたコンタクト部材を非作動位置にロックさせる構成ではないので、コンタクト部材を作動位置に操作したままのズリ打ち中であってもマガジン内の釘が無くなった時点で空打ち防止が働いて、被打込材を傷つけてしまうことが防止できる。更に、第一アームに対しての第二アームの支持位置、第一アームへの空打ち防止レバーの当接位置及び、第二アームに対してのコンタクトアームと検出部材の当接位置を変更してレバー比を任意に設定することにより、コンタクト部材と検出部材等の各部材のストロークを任意に設定できるので設計の自由度が高められ、設置スペースによる搭載の制約が無くなり、多くの機種に採用することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の実施態様を説明する。図1は本発明の第1の実施例にかかる空打ち防止機構を備えたタッカー10であり、グリップ部11が一体に形成された中空状のハウジング12内には図示していない駆動機構を構成しているピストン・シリンダ機構が収容されており、グリップ部11の後部と射出口を形成しているノーズ部14との間に支持されているマガジン13に装填された止め具をの前記駆動機構により前記射出口から被打込材に向けて打ち出すようにされている。マガジン13内には、止め具としてコ字状に成形した多数の連結されたステープルSが収容され、最後尾のステープルSに当接して該ステープルSをノーズ部14の射出口内へ押圧供給するプッシャ15が収容されれている。
【0013】
グリップ部11の基部側には、圧縮空気の供給源に接続されるプラグ16を介して供給された圧縮空気を前記ピストンシリンダ機構へ供給してタッカー10を起動させるトリガバルブが収容されており、該トリガバルブの操作部であるバルブステム17が突出されて配置されている。グリップ11の基部下方に配置されたトリガレバー18が作業者により操作されることによって、前記バルブステム17が押し込み操作され駆動機構のシリンダ内に圧縮空気が導入されてピストンが駆動され、ピストンに連結されたドライバがノーズ部14の射出口内を作動して射出口内に供給されているステープルSを射出口から打ち出す。トリガレバー18の下部にはマガジン13内のステープルSが無くなったときにトリガレバー18の操作を無効にしてタッカーを起動させないようにする空打ち防止機構20が形成されている。
【0014】
上記実施例における空打ち防止機構20の構成を図1乃至図3に基づいて説明する。マガジン13の止め具装填部の上部の前方部分に止め具の供給方向に沿って摺動自在にスライダ21が配置されており、該スライダ21はその前方に配置されたバネ22により常時後方へ付勢されている。前記プッシャ15の上面には上方へ突出された係合突起23が一体に形成されており、ステープルSを押圧しているプッシャ15がステープルSの消費とともに前方に移動してマガジン13内のステープルSが無くなったときに前記係合突起23スライダ21と当接してスライダ21をバネ22に抗して前方へ移動させるようにされている。なお、プッシャ15によってスライダ21を移動操作可能とするため、前記バネ22によるスライダ21を付勢する押圧力はプッシャ15による止め具の押圧作用力より充分に小さく設定されている。
【0015】
前記スライダ21の後端部上面に対応して該スライダ21と当接可能に上下方向に摺動可能にマガジン13に支持された検出手段としての検出ピン24が設けられており、該検出ピン24は該ピンの上端拡径部下面に配置されているバネ25の作用によって常時上方へ付勢されている。更に上記検出ピン24の上方には、前端部がマガジン13に対して回動可能に支持された作動アーム26が配置され、該作動アーム26の支持端26aに近い中央部分の下面が前記検出ピン24の上面と当接されている。作動アーム26の前記支持端26aから離れた他端26b側の上方には、上下方向に摺動可能にタッカー本体に支持されている空打ち防止レバー27の下端面27aが当接配置されており、該空打ち防止レバー27の上端部27bは前記トリガーレバー18の近傍に配置されている。
【0016】
前記トリガーレバー18には、タッカー10を起動するためのトリガバルブのバルブステム17を押し込み操作するコンタクトレバー28の基端側28aが回転可能に枢着支持されている。該コンタクトレバー28は、トリガレバー18が前端部の回動支点を中心として回転操作されることにより基端側28aが上方に移動され、コンタクトレバー28の自由端側28bが高い位置に支持されることによって前記バルブステム17を押し込み操作することができる。上記コンタクトレバー28の自由端側28bの下面側に前記空打ち防止レバー27の上端部が対向配置されている。
【0017】
上記実施例の空打ち防止機構の作動を図4及び図5により説明する。図4はマガジン13内に止め具Sが残っている時にタッカー10を起動させるためにトリガレバー18を操作した状態を示しており、止め具を押圧しているプッシャ15はマガジン13内の止め具Sの最後尾の止め具と係合しており、このときはプッシャ15の上方に突出形成されている係合突起23はスライダ21とは接触しておらず、従ってスライダ21はバネ22の作用で後方位置に配置されている。検出ピン24の下方に前記スライダ21が位置しているので検出ピン24は、その下端がスライダ21と当接してそれ以上の下方向への移動が規制されている。作動アーム26は上記検出ピン24と当接して他端26bが上方に配置される位置に回動されて、該他端26bに当接されている空打ち防止レバー27の上端部が前記コンタクトレバー28の自由端を高い位置に支持している。
【0018】
トリガレバー18を引き操作すると、トリガレバー18は前端部の枢着支点を中心として回動し、トリガレバー18に支持されているコンタクトレバー28の基端側28aを上方へ移動させる。コンタクトレバー28の基端側28aが上方に移動されることにより、コンタクトレバー28の中央部がバルブステム17と接触する。バルブステム17には圧縮空気圧力等の操作荷重が付加されているので、コンタクトレバー28の中央部が上記バルブステム17で受けられて、トリガレバー18の操作に伴ってコンタクトレバー28がバルブステム17と当接した部分を中心として回転し自由端側28bが下方向に移動させられる。この移動によって空打ち防止レバー27が下方向に押圧され移動させられて空打ち防止レバー27の下端が前記作動アーム26の他端側26bを下方向に移動させて作動アーム26を回転させ、これにより検出ピン24を下方向に移動させるように作用する。
【0019】
検出ピン24はスライダ21の上面と接触してそれ以上の下方向への移動が規制されているので、作動アーム26の回転は阻止され、これにより空打ち防止レバー27の下方向への移動が阻止され、従ってコンタクトレバー28の自由端側が高い位置に支持されるので、トリガレバー18の操作によりコンタクトレバー28の中央部がバルブステム17を押し込み操作してトリガバルブがタッカー10を起動させる。
【0020】
図5はマガジン13内の止め具Sが空になった時にタッカー10を起動させるためにトリガレバー18を操作した状態を示している。マガジン13内の最後の1本の釘が打ち込まれると、プッシャ15の上部に形成されている係合突起23がスライダ21と当接して、スライダ21をバネ22の押圧力にに抗してマガジン13の前方に向けて押圧移動させる。スライダ21がプッシャ15と当接してこ前方へ移動するとスライダ21が検出ピン24の下端から退避して検出ピン24の下方への移動規制が解除され、検出ピン21は更に下方向へ移動することが可能となる。
【0021】
トリガレバー18を引き操作すると、トリガレバー18に回動可能に支持されているコンタクトレバー28の基端部28aが上方へ移動して、コンタクトレバー28の中央部がトリガバルブのバルブステム17と当接して回転し自由端側28bが下側に移動され、自由端側28bに当接配置されている空打ち防止レバー27が下方向へ押圧移動される。空打ち防止レバー27の下端部を受けていた作動アーム26の他端26bが下方向へ押圧されて作動アーム26が支持端26aを中心として回転し、検出ピン24を下方向に押圧して検出ピン24を下方向へ移動させる。検出ピン24の下方に配置されていたスライダ21が前方に移動しているので検出ピン24の下端は受けられず、従って検出ピン24は更に下方へ移動してしまう。上記検出ピン24の上端と係合している作動アーム26は支持端26aを中心として回転し他端26bが下方向へ移動し、作動アーム26の他端26b側が下方向へ回動することにより空打ち防止レバー27が下方向へ移動し、更にコンタクトレバー28の自由端28bの支持位置も下方向へ移動してしまうこととなり、コンタクトレバー28はバルブステム17と接触している中央部分を中心に回転してバルブステム27は押し込み操作されず、トリガバルブを介してのタッカー10の起動が行われず空打ち防止が機能する。
【0022】
図6以下に示す発明の第2の実施例を説明する。なお、前述の実施例と同一構成の部材に対しては同一の番号を付して説明する。この実施例のタッカー30では、前述の実施例と同様にマガジン13内に配置されているプッシャ15によって前方へ移動操作されるスライダ21を有しており、更にこのスライダ21によって下端部が移動規制されている検出ピン24を備えている。また、トリガレバー18に基端部28aが枢着支持されているコンタクトレバー28を備え、このコンタクトレバー28の自由端側28bの下方に上下動可能に空打ち防止レバー27を設けていることも前述の実施例と同一の構成である。
【0023】
このタッカー30では、トリガレバー18の操作と連動してタッカー30を起動させる安全装置としてのコンタクト部材31がノーズ部14の先端部に配置されている。コンタクト部材31はノーズ部14の射出口に沿って摺動自在に配置されており、被打込材と接触される先端部31aが射出口の先端方向に突出されて配置されるとともに上端部にはマガジン13の側面を迂回して上端部32aがマガジン13の上面に配置されたコンタクトアーム32が形成されている。コンタクト部材31はタッカーにより止め具打ちを行う際にノーズ部14の射出口先端部を被打込材面に押し当てることによって、先端部31aが被打込材によって上方に移動操作されて、コンタクトアーム32の上端部32aが上方へ移動されるように構成されている。なお、上記コンタクト部材31は図示していないバネにより常時ノーズ部14の先端方向へ突出するように付勢されている。
【0024】
ノーズ部14に対して一端側の枢支端33aが枢着支持された第一作動アーム33の他端33bが前記空打ち防止レバー27の下端部に対応して配置されており、該第一作動アーム33の中間部分には第二作動アーム34がその中間部分で回転自在に枢着支持されている。これにより前記第二作動アーム34の枢着支持部34aが上下方向に移動すると前記第一作動アーム33が枢支端33aを中心として回転され、第1作動アーム33の自由端側33bが上方へ移動されることになる。前記第二作動アーム34の枢着支持部34aを挟んだ一端34b側には前記検出ピン24の上端が当接配置されており、他端34c側には前記コンタクトアーム32の上端32aが対向して配置されている。これにより、コンタクトアームの32上端部32aが上方へ移動操作されると第二作動アーム34が枢着支持部34aを中心として他端34c側が下方向に移動する方向に回転され、該他端34c側に当接されている検出ピン24が下方向に押圧作動される。検出ピン24の下方向への移動が規制されている場合には、前記第二作動アーム34の回転は阻止されてコンタクトアーム32の上方への移動に伴って第二作動アーム34全体が上方へ移動される。第二作動アーム34の枢着支持部34aが上方へ移動すると第一作動アーム33は自由端33b側を上方へ移動させる向きに回動されて、自由端33b側に当接されている空打ち防止レバー27を上方へ移動させる。
【0025】
以下、上記第2実施例による空打ち防止機構の作動状態を図8及び図9により説明する。図7はマガジン13内に止め具Sが残っている場合の作動状態を示すものであり、(a)に示すようにトリガレバー18及びコンタクト部材31とも操作されていない通常の状態では、検出ピン24の下端にはスライダ21が位置しており、検出ピン24の下方向への移動が規制されている。コンタクト部材31はバネ作用によって下方に配置され、従ってコンタクトアーム32の上端32aは下方に配置され、第二作動アーム34は回動されておらず、従って第一作動アーム33は自由端34b側が下方に配置された状態に止まり、空打ち防止レバー27も下位置に配置されている。
【0026】
上記の状態からトリガレバー18のみ操作すると、(b)に示すようにトリガレバー18に枢支されているコンタクトレバー28の基端28a部が上方に移動されるが、コンタクトレバー28の自由端28b側を支持する空打ち防止レバー27が下方向に配置されているのでコンタクトレバー28の自由端28b側は高い位置に支持されず、従ってコンタクトレバー28の中央部がトリガバルブのバルブステム17を押し込むことができず、タッカー10は起動されない。トリガレバー18が操作されずコンタクト部材31のみが操作された場合には、(c)に示すように、コンタクトアーム32上端32a部が上方へ移動されることにより第二作動アーム34の一端34b側が上方へ押圧されて回転されようとするが、他端34c側が下方向への移動が規制されている検出ピン24と当接して回転が阻止されるので、第二作動アーム34は検出ピント接触しいる他端34c部を中心として回転され、枢着支持部34aが上方へ移動され、これによって第一作動アーム33が枢支端33aを中心に回動され自由端33bが空打ち防止レバー27を上方へ移動させる。空打ち防止レバー27の上方への移動によりコンタクトレバー28の自由端28b側が上方へ移動されるが、トリガレバー18に枢支されている基端28a側が移動しないので、コンタクトレバー28は基端28aを中心に回転するだけで、コンタクトレバー28の中央部分はトリガバルブのバルブステム17を押し込み操作できず、従ってタッカー10は起動されない。すなわち、トリガレバー18又はコンタクト部材31のいずれか一方の操作のみではタッカーを起動させない安全装置が有効に機能するものである。
【0027】
(d)に示すように、コンタクト部材31とトリガレバー18がともに操作された場合には、前記(c)で説明したようにコンタクト部材31の操作により空打ち防止レバー27が上方に移動されて、空打ち防止レバー27の上端によってコンタクトレバー28の自由端28b側が高い位置に支持された状態からトリガレバー18が操作されると、コンタクトレバー28が高い位置に支持されている自由端28b側を中心にして回転され、基端28a側が上方へ移動してコンタクトレバー28の中央部分がトリガバルブのバルブステム17を押し込み操作してタッカー10が起動される。また、(b)で説明したようにトリガレバー18を操作することにより、コンタクトレバー28の基端28a部を上方に位置させた状態に続けてコンタクト部材31を操作すると、コンタクトアーム32の上動により第二作動アーム34の上動、第一作動アーム33の回動により空打ち防止レバー27が上動されて、コンタクトレバー28の自由端28b側が上方へ押し上げられて、コンタクトレバー28が高い位置に移動されている基端28a側の枢支部を中心に回転されて、中央部がトリガバルブのバルブステム17を押し込み操作して、タッカー10が起動される。
【0028】
次に、マガジン13内の止め具Sが空になった状態の作動を図9に基づいて説明する。マガジン13内の止め具Sが全て打ち込まれてマガジン13が空になると、プッシャ15がマガジン13の前方に移動して上面に形成されている係合突起23がスライダ21と係合して、スライダ21を検出ピン24の下方から退避した位置に移動させる。これによって検出ピン24はその下方向への移動の規制が解除された状態にされている。(a)はトリガレバー18のみを操作した状態を示すもので、図8の(b)で説明したのと同様にコンタクトレバー28の基端28a側がトリガレバー18の操作によって上方に配置されるだけで、コンタクトレバー28によってバルブステム17を押し込み操作することができずタッカー10は起動されない。
【0029】
(b)はコンタクト部材31のみを操作した状態であり、コンタクトアーム32の上端32aの上動によって第二作動アーム34の一端34b側が上方に押し上げられて回転力が生じるが、第二作動アーム34の他端34c側が検出ピン24の上端と当接して検出ピン24を上方へ押圧しているバネ25の作用によって回転が阻止され、従って第二作動アーム34は検出ピン24と当接している他端34cを中心として回転され、枢着支持部34aが上方へ移動させられる。これにより、枢着支持部34aで連結されている第一作動アーム33が枢支端33aを中心に回動され自由端33bが空打ち防止レバー27を上方へ移動させる。空打ち防止レバー27はコンタクトレバー28を回動させるが、トリガレバー18が操作されていないので、バルブステム17を操作することができず、タッカー10は起動されない。
【0030】
上記(b)で示したコンタクト部材31を操作した状態から、(c)に示すようにトリガレバー18を操作した場合には、トリガレバー18の操作によりコンタクトレバー28の基端28a側が上方へ移動されて空打ち防止レバー27により高い位置に配置されている自由端28b側を中心として回動されるが、コンタクトレバー28の中央部がバルブステム17に当接してバルブステム17に付加されている操作荷重により前記回動が阻止され、バルブステム17に接している中央部を中心として回動される。この回動によってコンタクトレバー28の自由端28bが下方に移動して、空打ち防止レバー27を介して第一作動アーム33を回動させ、更に第一作動アーム33に連結されている第二作動アーム34をコンタクトアーム32の上端32aと当接されている自由端34bを中心として回転させ、他端34cが検出ピン24を押し下げてしまいタッカー10は起動されない。
【0031】
また、前記(a)で示したトリガレバー18を操作した状態からコンタクト部材31を操作した場合は、コンタクトアーム32の上端32aの上動により、第二作動アーム34の自由端34bが上方へ移動されるが、第一作動アーム33の自由端33bがバルブステム17の操作荷重により上方への移動が規制されているので、枢着支持部34aを中心として回転され他端34cが検出ピン24を押し下げてしまい、タッカー10は起動されることはなく、空打ち防止が有効に機能する。
【0032】
なお、上記実施例では、スライダをマガジン上面に配置して、プッシャの上面に前記スライダと係合する係合突起を形成したものであるが、これらの部材の配置位置は任意に選択可能である。例えば、スライダをマガジンの側面に形成して係合突起をプッシャの側面に形成しても全く同一の作用が得られる。また、止め具としてはコ字状に形成したステープルに限定されるものではなく、直状のマガジン内に装填され、後端から押圧させるプッシャによって供給される止め具であれば、本発明の空打ち防止機構を採用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による空打ち防止機構を実施したタッカーの側面図。
【図2】図1と同じ実施例の空打ち防止機構の主要部を示す斜視図。
【図3】図1におけるA−A線上での縦断面図。
【図4】第1の実施例における空打ち防止機構のマガジン内に止め具が残存している状態の作動状態を示す側面図。
【図5】図4と同じマガジン内の釘が無くなった状態の作動状態の側面図。
【図6】本発明の第2の実施例による空打ち防止機構を実施したタッカーの側面図。
【図7】図6と同じ実施例の空打ち防止機構の主要部を示す斜視図。
【図8】第2の実施例による空打ち防止機構のマガジン内に止め具が残存している状態の作動を示すもので、(a)は操作前の状態、(b)はトリガレバーのみを操作した状態、(c)はコンタクト部材のみを操作した状態、(d)はトリガレバーとコンタクト部材をいずれも操作した状態を示す。
【図9】第2の実施例による空打ち防止機構のマガジン内の止め具が空になった状態の作動を示すもので、(a)はトリガレバーのみを操作した状態、(b)はコンタクト部材のみを操作した状態、(c)はトリガレバーとコンタクト部材をいずれも操作した状態を示す。
【符号の説明】
10 タッカー
13 マガジン
14 ノーズ部
15 プッシャ
17 バルブステム
18 トリガレバー
20 空打ち防止機構
21 スライダ
22 バネ
23 係合突起
24 検出ピン
25 バネ
26 作動アーム
27 空打ち防止レバー
28 コンタクトレバー
30 タッカー
31 コンタクト部材
32 コンタクトアーム
33 第一作動アーム
34 第二作動アーム

Claims (2)

  1. 多数の止め具を収容するマガジンと、該マガジン内に摺動可能に配置されてマガジン内の最後尾の止め具と係合して止め具を前方へ押圧してノーズ部に形成した射出口に供給するプッシャと、圧縮空気等の動力によりドライバを駆動して該ドライバにより前記射出口内に供給された止め具を射出口から打ち出す駆動手段と、前記駆動手段を起動させるための手動操作可能なトリガレバーを備えたタッカーにおいて、
    前記タッカーを起動させる前記トリガレバーに基端側が枢着支持されて設けられたコンタクトレバーと、
    該コンタクトレバーの自由端側に対応して上下方向に摺動自在に配置された空打ち防止レバーと、
    マガジンの止め具供給方向に移動自在に配置され、マガジン内の止め具が無くなったときに前記プッシャと係合して移動されるスライダと、
    前記スライダと対向配置され下端が前記スライダと当接することにより下降移動が規制され、前記スライダが移動されることにより下降移動が許容されるようにされた検出手段と、
    一端側がノーズ部に回動可能に支持されており他端側が前記空打ち防止レバーの下端と対向して配置された作動アームとを設けてなり、
    更に、前記作動アームの一部を前記検出手段の上端と対向させて配置させることにより、通常時には前記空打ち防止レバーを上方移動位置に支持する位置に保持させ、マガジン内の止め具が無くなったときに、前記スライダがプッシャによって移動され、前記検出手段の下降移動の規制が解除されることにより、前記作動アームによる空打ち防止レバーの支持位置を下方に移動可能にしたことを特徴とするタッカーにおける空打ち防止機構。
  2. 多数の止め具を収容するマガジンと、該マガジン内に摺動可能に配置されてマガジン内の最後尾の止め具と係合して止め具を前方へ押圧してノーズ部に形成した射出口に供給するプッシャと、圧縮空気等の動力によりドライバを駆動して該ドライバにより前記射出口内に供給された止め具を射出口から打ち出す駆動手段と、前記駆動手段を起動させるための手動操作可能なトリガレバー及び前記ノーズ部の前方へ突出配置され被打込材により操作されるコンタクト部材とを備えたタッカーにおいて、
    前記タッカーを起動させる前記トリガレバーに基端側が枢着支持されて設けられているコンタクトレバーと、
    該コンタクトレバーの自由端側に対応して上下方向に摺動自在に配置された空打ち防止レバーと、
    マガジンの止め具供給方向に移動自在に配置され、マガジン内の止め具が無くなったときに前記プッシャと係合して移動されるスライダと、
    前記スライダと対向配置され下端が前記スライダと当接することにより下降移動が規制され、前記スライダが移動去ることにより下降移動が許容されるようにされた検出手段と、
    一端側がノーズ部に回動可能に支持されており他端側が前記空打ち防止レバーの下端と対向して配置された第一作動アームと、
    該第一作動アームに中央部が枢着支持された第二作動アームとを備え、該第二作動アームの枢着支持部を挟んだ両端に前記検出手段の上端と前記コンタクト部材から延びたコンタクトアームの上端を各々対向配置させてなり、
    マガジン内の止め具が無くなったときに前記スライダがプッシャによって移動され、前記検出手段の下降移動の規制が解除されることにより、前記第二作動アームを回転させて第一作動アームによる空打ち防止レバーを介してのコンタクトレバーの自由端側の支持位置を下方に維持させるようにしたことを特徴とするタッカーにおける空打ち防止機構。
JP2001157046A 2001-05-25 2001-05-25 タッカーにおける空打ち防止機構 Expired - Fee Related JP4461638B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157046A JP4461638B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 タッカーにおける空打ち防止機構
TW91111034A TWI235699B (en) 2001-05-25 2002-05-24 Blank shot preventing mechanism for tacker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001157046A JP4461638B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 タッカーにおける空打ち防止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002346951A JP2002346951A (ja) 2002-12-04
JP4461638B2 true JP4461638B2 (ja) 2010-05-12

Family

ID=19000968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001157046A Expired - Fee Related JP4461638B2 (ja) 2001-05-25 2001-05-25 タッカーにおける空打ち防止機構

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4461638B2 (ja)
TW (1) TWI235699B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590779B2 (ja) * 2001-05-25 2010-12-01 マックス株式会社 釘打機における空打ち防止機構
JP5071286B2 (ja) * 2008-07-18 2012-11-14 マックス株式会社 空気圧工具
JP5855518B2 (ja) * 2012-04-24 2016-02-09 株式会社マキタ 打ち込み工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002346951A (ja) 2002-12-04
TWI235699B (en) 2005-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5180091A (en) Nailing machine
JP5034177B2 (ja) 打込み工具の安全装置
JP2005007547A (ja) 釘打機
JP4092575B2 (ja) 釘打機の空打ち防止機構
JP4075462B2 (ja) 釘打機の起動用トリガレバーのコンタクトレバー
JP4461638B2 (ja) タッカーにおける空打ち防止機構
JP3489371B2 (ja) 動力工具の安全装置
JP4590779B2 (ja) 釘打機における空打ち防止機構
WO2007032237A1 (ja) 釘打機
JP3825866B2 (ja) 固着具打込機のトリガ装置
JP3444333B2 (ja) 釘打機のトリガ機構
JP2820045B2 (ja) ステープル打ち機の空打ち防止装置
JP3587592B2 (ja) 固着具打込機の空打ち防止装置
JP4039369B2 (ja) 釘打機の起動装置
JP4052254B2 (ja) 釘打機の起動装置
JPH0616658Y2 (ja) 釘打機の起動装置
JP4082356B2 (ja) 釘打機の起動装置
JPH0647666Y2 (ja) 釘打機の起動安全装置
JP3954676B2 (ja) 固着具打込機の安全アーム
JPS6237659Y2 (ja)
JP4052251B2 (ja) 釘打機の起動装置
JP2519800Y2 (ja) 連打式釘打機における釘供給機構
JPH0546852Y2 (ja)
JPH0727087Y2 (ja) 釘打機の釘供給装置における2本送り防止装置
JP2005205524A (ja) 釘打機の起動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100208

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4461638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130226

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140226

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees