JP5855518B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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この発明は、例えば圧縮エア駆動式の打ち込み工具に関する。
例えば釘等の打ち込み具を1本ずつ打ち込み材(木材等)に打ち込む作業に用いられる打ち込み工具では、その不用意な打ち込み動作(誤作動)を防止するための種々対策がなされている。例えば、予め定められた正規の手順で操作を行った場合にのみ打ち込み動作がなされ、正規の手順とは異なる誤った手順で操作がなされた場合には打ち込み動作がなされないようにするシーケンシャル機構によりその誤作動を防止する技術が下記の特許文献1に開示されている。
この従来のシーケンシャル機構によれば、打ち込み工具の射出口周辺にコンタクトアームの先端部を配置し、他端側を使用者が指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー付近に位置させて、打ち込み作業に際して先にコンタクトアームの先端部を打ち込み材に押し付けてその他端側を上動させるオン操作をし、その後にスイッチレバーの引き操作がなされる正規の操作手順では、スイッチレバーの引き操作が有効になって打ち込み動作がなされる。これに対して、コンタクトアームのオン操作をする前にスイッチレバーを引き操作する誤った操作手順では、その後にコンタクトアームをオン操作しても先に行ったスイッチレバーの引き操作は無効になって打ち込み動作がなされない構成となっている。
上記のシーケンシャル機構とは別に、打ち込み工具については、マガジン内の打ち込み具が空になった場合における打ち込み動作(空打ち)を回避して打ち込み材の傷付きを防止する空打ち防止機構が公知になっている。係る空打ち防止機構に関する技術が下記の特許文献2に開示されている。
特開2008−213109号公報 特開2004−255558号公報
ところが、従来の空打ち防止機構は、マガジン内に打ち込み具がなくなった場合若しくは一定本数以下になった場合には、例えば上記の特許文献2に開示されているようにスイッチレバーの引き操作を禁止(トリガロック)し、あるいはコンタクトアームのオン操作を禁止する構成となっていた。このため、空打ち防止機構が作動した場合には、スイッチレバーに通常よりも大きな引き操作力が付加されやすくなり、あるいはコンタクトアームに通常よりも大きな押し付け力が作用しやすくなる。このため、従来スイッチレバーやコンタクトアームの剛性及びこれを支持する周辺部位の剛性を高める必要から、各部位及び各部材の肉厚を厚くする等していたため、そのコンパクト化が困難であり、結果として前記したシーケンシャル機構を備える打ち込み工具について、さらに空打ち防止機構を備えるものが提供されていなかった。
本発明は、係る従来の問題に鑑みてなされたもので、シーケンシャル機構に加えて空打ち防止機構をも備える打ち込み工具を提供することを目的とする。
上記の課題は、下記の発明によって解決される。
第1の発明は、コンタクトアームをオン操作した後に、スイッチレバーの引き操作を行う正規の手順で操作がなされた場合にのみ打ち込み動作がなされるシーケンシャル機構に加えて、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になった場合に、スイッチレバーの引き操作を無効とする空打ち防止機構を備えた打ち込み工具である。
第1の発明によれば、シーケンシャル機構に加えて空打ち防止機構を備えている。空打ち防止機構は、スイッチレバーの引き操作を禁止(トリガロック)するのではなく、引き操作を無効とする構成となっている。このため、当該スイッチレバーに通常よりも大きな(無理な)引き操作力が付加されることがないことからその剛性及びこれを支持する周辺部位の剛性を従来のように高める必要がなく、これによりスイッチレバー及びその周辺部位の薄肉化等のコンパクト化を図って、シーケンシャル機構に加えて空打ち防止機構をコンパクトに組み込むことができるようになる。
第2の発明は、第1の発明において、スイッチレバーに有効位置と無効位置との間を相対変位可能に設けられてその引き操作の有効、無効を切り換えるアイドラを備え、このアイドラとコンタクトアームとの間に、アイドラを有効位置に固定する規制位置とアイドラの無効位置への変位を許容する非規制位置との間を移動可能に設けられたアイドラ規制部材を備えており、シーケンシャル機構は、正規の操作手順によりアイドラ規制部材を規制位置に変位させてアイドラを有効位置に固定することによりスイッチレバーの引き操作を有効とする一方、コンタクトアームがオフ位置の状態では、アイドラ規制部材を非規制位置に位置させてアイドラの無効位置への変位を許容することによりスイッチレバーの引き操作を無効とする構成とされ、空打ち防止機構は、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になった時に残量検知位置に移動する残量検知部材を備えており、この残量検知部材にアイドラ規制部材が支持されて、両者一体で残量検知位置に移動することによりアイドラ規制部材をアイドラとコンタクトアームとの間から退避させて、アイドラの無効位置への変位を許容することによりスイッチレバーの引き操作を無効とする構成とした打ち込み工具である。
第2の発明によれば、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になると、アイドラ規制部材が、その規制位置でもなく非規制位置でもない第3の位置に退避してアイドラの無効位置への変位を許容することによりスイッチレバーの引き操作が無効とされる。このため、正規の操作手順若しくは誤った操作手順に係わらず、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になった場合には、スイッチレバーの引き操作は可能であるが空打ち防止機構によりその引き操作が無効とされて、打ち込み動作はなされない。
このように、上記空打ち防止機構によれば、スイッチレバーの引き操作がなされても、その引き操作は無効とされて打ち込み動作がなされないことから、トリガロックする従来構成のような無理な引き操作力がスイッチレバーに付加されることがなく、これにより従来に比してスイッチレバー及びその周辺のコンパクト化を図ることができる。
第3の発明は、第2の発明において、アイドラ規制部材は残量検知部材に回動可能に支持された打ち込み工具である。
第3の発明によれば、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になると、残量検知部材が検知位置に移動し、これと一体でアイドラ規制部材が上記第3の位置に退避する。アイドラ規制部材は、残量検知部材に対して規制位置と非規制位置との間を回動可能に支持されている。マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数よりも多い場合には、残量検知部材が非検知位置に位置しており、この時アイドラ規制部材が規制位置と非規制位置との間を回動する。
第4の発明は、第3の発明において、アイドラ規制部材は、非規制位置側に付勢された打ち込み工具である。
第4の発明によれば、アイドラ規制部材は、非規制位置側であってアイドラの無効位置への変位を許容してスイッチレバーの引き操作を無効とする側(安全側)に付勢されていることにより、不用意な打ち込み動作が確実に防止されるようになっている。
第5の発明は、第1〜第4の何れか一つの発明において、マガジンに、打ち込み材に対する打ち込み具の打ち込み深さを調整するための打ち込み深さ調整装置を備えており、この打ち込み深さ調整装置は、打ち込み材に当接させる材当接アームを備え、材当接アームの射出口に対する位置変更により打ち込み深さを調整する構成とした打ち込み工具である。
第5の発明によれば、材当接アームの位置変更により工具本体押し下げ操作時(コンタクトアームのオン操作時)における打ち込み材と射出口との間隔を変更して打ち込み深さを調整することができる。このことから、コンタクトアームの長さを変更して打ち込み深さを変更する構成とした場合に必要となる長さ調整機構を省略することができ、これにより当該コンタクトアーム周辺の構成ひいてはスイッチレバー及びその周辺部位のコンパクト化を図って、シーケンシャル機構に加えて空打ち防止機構をコンパクトに組み込むことができるようになる。
本実施形態に係る打ち込み工具の全体正面図である。 本実施形態に係る打ち込み工具の全体背面図である。 本実施形態に係る打ち込み工具の縦断面図である。本図は、初期状態を示している。本図は、打ち込み深さが最深に設定された状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、図3に示す初期状態からコンタクトアームをオンさせた状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、コンタクトアームをオンさせた後、スイッチレバーを引き操作した正規の操作手順で打ち込み動作がなされた状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、初期状態を示している。本図は、打ち込み深さが最浅に設定された状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、図6に示す初期状態からコンタクトアームをオンさせた状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、コンタクトアームをオンさせた後、スイッチレバーを引き操作した正規の操作手順で打ち込み動作がなされた状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、図3に示す初期状態から先にスイッチレバーを引き操作した誤った操作手順がなされた状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、図9に示す誤った操作手順の後、コンタクトアームをオン操作した状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、初期状態を示している。本図は、マガジンに打ち込み具がなくなった状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、マガジンに打ち込み具がなくなった状態のままコンタクトアームをオン操作した状態を示している。 打ち込み工具の縦断面図である。本図は、図12に示す状態からスイッチレバーを引き操作した正規の操作手順がなされ、かつ空打ち防止機構が作動して打ち込み動作がなされていない状態を示している。
次に、本発明の実施形態を図1〜図13に基づいて説明する。図1及び図2に本実施形態に係る打ち込み工具1の外観が示され、図3以下にその内部構造が示されている。本実施形態に係る打ち込み工具1は、シリンダ11とピストン12を主体とする打撃機構を内装した本体部2と、使用者が把持するハンドル部3と、多数の打ち込み具n〜nを装填できるマガジン4を備えている。本体部2の側部からハンドル部3が側方へ延びる状態に設けられている。ハンドル部3の基部付近に、使用者が引き操作するスイッチレバー5と、このスイッチレバー5の上方にその有効な引き操作によりオンするトリガバルブ20が配置されている。
ハンドル部3の先端面には、圧縮エア供給用のエアホースを接続するためのジョイントプラグ3aが設けられている。このジョイントプラグ3aに接続されたエアホースによってハンドル部3の内部に形成した蓄圧室3b内に圧縮エアが供給される。当該打ち込み工具1は、この蓄圧室3b内に蓄圧された圧縮エアを駆動源として作動する。図3以下に示すようにハンドル部3内には、この蓄圧室3bの他に排気室3cが設けられている。本体部2及びトリガバルブ20の排気はこの排気室3cを経てハンドル部3の先端に設けた排気口から排気される。
本体部2の下部から打ち込みノーズ部10が下方へ延びる状態に設けられている。この打ち込みノーズ部10の内部に打ち込み通路10bが形成されている。打ち込み通路10bの先端であって打ち込みノーズ部10の先端(下面)に射出口10aが設けられている。この射出口10aから打ち込み具nが1本ずつ打ち出される。射出口10aに隣接して打ち込みノーズ部10の先端からコンタクトアーム6の先端部6aが突き出されている。このコンタクトアーム6については後述する。
打ち込みノーズ部10とハンドル部3の先端との間に跨った状態でマガジン4が装備されている。このマガジン4内には、多数本の打ち込み具n〜nが並列に仮結合されて平板形状を有する連結打ち込み具の状態で装填される。マガジン4内に装填された多数の打ち込み具n〜nは、送りばね4aで付勢されたプッシャ4bによって打ち込み通路10b側に押された状態に装填されており、本体部2の打ち込み動作に連動してピッチ送りされる。図1及び図3以下において打ち込み具n〜nは、図中白抜きの矢印で示す左方向(打ち込み具送り方向)にピッチ送りされる。多数の打ち込み具n〜nは、マガジン4の打ち込み具送り方向後端部の装填口4cから装填される。
マガジン4の送り方向後端部には、当該マガジン4に打ち込み工具1を装填する際にマガジン蓋部を開閉するためのレバー7が設けられている。
マガジン4の下面には、打ち込み深さ調整装置8が設けられている。この打ち込み深さ調整装置8は、打ち込み材Wに当接させる長尺の材当接アーム8aと、材当接アーム8aの位置を変更するための調整ダイヤル8bを備えている。材当接アーム8aの基端側(図1において右端側)は、マガジン4の下面に固定されている。この材当接アーム8aの先端部8e(図1において左端側)は、上下に変位可能となっている。この材当接アーム8aは、自身の弾性変形による復元力によってその先端部8e側を上方へ変位させる方向(図1において時計回り方向に傾動する方向)に付勢されている。材当接アーム8aの先端部8eとマガジン4の下面との間に調整ダイヤル8bが支持されている。この調整ダイヤル8bは円板形状を有しており、マガジン4の下面に回転操作可能に支持されている。この調整ダイヤル8bの下面には、周方向に沿って複数の係合凹部8c〜8cが形成されている。材当接アーム8aの先端部8eの上面には各係合凹部8cに嵌り込む係合凸部8dが設けられている。調整ダイヤル8bの係合凹部8c〜8cは、その周方向に深さが徐々に変化している。調整ダイヤル8bを回転操作して、異なる深さの係合凹部8c内に係合凸部8dを嵌り込ませることにより、当該材当接アーム8aの先端部8eのマガジン4に対する位置ひいては射出口10aの打ち込み材Wに対する位置(打ち込み深さ)を上下に変更することができる。
図1及び図2に示すように調整ダイヤル8bの最も深い係合凹部8cに係合凸部8dを係合させると、先端部8eがマガジン4の下面に対して最も接近した状態となり、この状態では打ち込み深さは最大となる。逆に、調整ダイヤル8bの最も浅い係合凹部8cに係合凸部8dを係合させると、先端部8eがマガジン4の下面に対して最も離間した状態となり、この状態では打ち込み深さが最も浅い状態となる。
調整ダイヤルb8の回転操作により位置調整した材当接アーム8aの下面を打ち込み材Wに当接させた状態で打ち込みがなされることにより、打ち込み具nが設定した打ち込み深さで打ち込み材Wに打ち込まれる。
本実施形態の打ち込み工具1は、正規の手順で操作した場合にのみ本体部2において打ち込み動作がなされるようにするシーケンシャル機構Sと、マガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が一定本数以下になった場合における本体部2の空打ちを防止するための空打ち防止機構Kを備える点で従来にない特徴を有している。以下、両機構S,Kについて説明する前に、本体部2及びトリガバルブ20の内部構造及びその動作について説明する。
図3以下に示すように本体部2には円筒形のシリンダ11が内装されている。シリンダ11の内部にはピストン12が気密に上下動可能に内装されている。ピストン12の下面中心から打ち込み具打撃用の長尺な打撃ドライバ13が下方へ長く延びる状態に設けられている。この打撃ドライバ13の下端部は、打ち込みノーズ部10の打ち込み通路10b内に進入している。シリンダ11内におけるピストン12の下動によりこの打撃ドライバ13が下動すると、打ち込み通路10b内に供給された1本の打ち込み具nの頭部が打撃されて、射出口10aから打ち出される。打ち出された1本の打ち込み具nはそのまま打ち込み材Wに打ち込まれる。
ピストン12の下動は、シリンダ11のピストン上室12a内に圧縮エアが供給されることによりなされる。ピストン12の上動は、打ち込み時にピストン上室12a内に供給された圧縮エアがシリンダ11の周囲に設けたリターンエア室11bを経てピストン下室12bに回り込み、かつピストン上室12aが大気開放されることによりなされる。ピストン上室12aに対する圧縮エアの供給と大気開放の切り換え(給排気)が、前記したトリガバルブ20のオンオフ動作によってなされる。トリガバルブ20がオンすると蓄圧室3bから給排気通路14を経てピストン上室12aに圧縮エアが供給されてピストン12が下動し、打ち込み動作がなされる。トリガバルブ20がオフするとピストン上室12aが給排気通路14及び排気室3cを経て大気開放されてピストン12が上死点に戻される。
トリガバルブ20のオンオフ動作がスイッチレバー5の引き操作若しくは引き操作の解除によりなされる。トリガバルブ20は、スイッチレバー5の有効な引き操作によりオンし、その引き操作の解除によりオフする。
図3は本体部2及びトリガバルブ20の初期状態であって当該打ち込み工具1の非操作状態を示している。従って、図3では、ピストン12が上死点に位置している。図5は打ち込み動作がなされた時点の状態を示している。従って図5ではピストン12が下死点に位置している。以下、図3と図5に基づいて本体部2とトリガバルブ20の動作について簡単に説明する。
先ず、図3に示す初期状態であってスイッチレバー5を引き操作していない状態(トリガバルブ20のオフ状態)では、トリガバルブ20のバルブステム21がステムばね22によって下方へ突き出されたオフ位置に位置している。このオフ位置では、作動バルブ23がその下面に作用する蓄圧室3bのエア圧及びステムばね22の付勢力によってバルブ枠体24に対して上側に位置する状態となっている。この状態ではバルブ枠体24の内周側を経て蓄圧室3bのエア圧がメインバルブ25の下面に作用する状態となっている。このため、メインバルブ25はその下面に作用するエア圧とバルブばね26の付勢力によってバルブ枠体24に対して上側の大気開放位置に位置する状態となっている。メインバルブ25がこの大気開放位置に位置する状態では、ピストン上室12aが蓄圧室3bから遮断される一方、給排気通路14を経て排気室3cに連通された大気開放状態となっている。
次に、図5に示すようにスイッチレバー5の有効な引き操作により、バルブステム21がステムばね22に抗して上側へ押し込まれるとトリガバルブ20がオンする。バルブステム21が上側へ押し込まれると、作動バルブ23の下面側が大気開放されて当該作動バルブ23がその下部外周面に作用する蓄圧室3bのエア圧によりステムばね22の付勢力に抗してバルブ枠体24に対して下側に変位する。作動バルブ23がバルブ枠体24に対して下側に変位すると、メインバルブ25の下面が蓄圧室3bから遮断されるとともに、バルブ枠体24の内周側及び上部に設けた排気孔25aを経て排気室3cに連通された状態となる。また、メインバルブ25の下部外周面には常時蓄圧室3bのエア圧が作用している。このため、メインバルブ25の下面側が大気開放されると、その外周面に作用する蓄圧室3bのエア圧によって当該メインバルブ25がバルブばね26の付勢力に抗して下側のエア供給位置に変位することにより当該トリガバルブ20がオンする。トリガバルブ20がオンすると、給排気通路14を経てピストン上室12a内に蓄圧室3bから圧縮エアが供給される。ピストン上室12a内に供給された圧縮エアよりピストン12が下動すると、前記したように打撃ドライバ13が一体で下動して打ち込みがなされる。
ピストン12が下死点に至ると、シリンダ11に設けたエア孔11a〜11aを経てピストン上室12a内の圧縮エアがリターンエア室11b内に流入する。リターンエア室11b内に流入した圧縮エアはシリンダ11の下部に設けたエア孔11cを経てピストン下室12b内に回り込んでピストン12の下面に作用する。このリターンエアは、ピストン12を上動させるための駆動源となる。
打ち込み完了後、スイッチレバー5の引き操作を解除すると、バルブステム21がステムばね22の付勢力により下側のオフ位置に戻されて当該トリガバルブ20がオフする。バルブステム21がオフ位置に戻されると、作動バルブ23の下面に蓄圧室3bのエア圧が作用して当該作動バルブ23がバルブ枠体24に対して上動する。作動バルブ23が上動すると、メインバルブ25の下面に蓄圧室3bのエア圧が作用することにより当該メインバルブ25がバルブ枠体24に対して上動する。メインバルブ25が上動すると、ピストン上室12a及び給排気通路14が蓄圧室3bから遮断されるとともに、排気室3cに連通された状態となる。ピストン上室12aが大気開放されると、ピストン12がピストン下室12b内に回り込んだリターンエアによって上死点に戻される。
以上説明したように、スイッチレバー5の有効な引き操作によりトリガバルブ20がオンし、これにより本体部2において打ち込み動作がなされる。打ち込み後、スイッチレバー5の引き操作を解除するとトリガバルブ20がオフして本体部2が初期状態に戻される。この本体部2の打ち込み動作は、以下説明するシーケンシャル機構Sにより、スイッチレバー5とコンタクトアーム6を正規の操作手順で操作した場合にのみなされるようになっている。
スイッチレバー5は、トリガバルブ20の下方であって本体部2の側部に設けた機構台座部16に支軸5aを介して上下に傾動操作可能に支持されている。スイッチレバー5の背面(上面)には、アイドラ9が支持されている。このアイドラ9は支軸9aを介して上下に傾動可能に支持されており、スイッチレバー5に対する有効位置と無効位置との間を相対変位して当該スイッチレバー5の引き操作の有効、無効を切り換える機能を有している。このアイドラ9は、図示省略した捩りばねによって、その回動先端部をバルブステム21に押し付ける方向(図3において時計回り方向の有効位置側)に付勢されている。この有効位置側への付勢力によってアイドラ9の回動先端部は、常時バルブステム21に当接された状態となっている。また、アイドラ9の有効位置側への付勢力の反力によりスイッチレバー5が各図において下側のオフ位置側へ付勢されている。
アイドラ9を有効位置に保持した状態でスイッチレバー5の引き操作すると、当該引き操作に伴うアイドラ9の上方への変位によってトリガバルブ20のバルブステム21が上方へ押し込まれる。スイッチレバー5の引き操作を解除すると、バルブステム21に付加されるステムばね22の付勢力によって当該スイッチレバー5とアイドラ9が下側の初期位置(オフ位置)に戻される。
スイッチレバー5の回動基部付近には円柱体形状のロックピン15を主体とするトリガロック機構が設けられている。ロックピン15には、その径方向に切り欠いて形成した操作凹部15aが設けられている。図1に示すロックレバー18を傾動操作してこのロックピン15を一定角度回転させることにより操作凹部15aを下方に向けた状態とすると、スイッチレバー5の端部がこの操作凹部15a内に進入してその引き操作が許容されるアンロック状態となる。ロックレバー18をロック位置に傾動操作してロックピン15の操作凹部15aを上方へ向けた状態に切り換えると、スイッチレバー5の端部が当該ロックピン15に干渉してその引き操作そのものが禁止されるトリガロック状態となる。図では、全てアンロック状態で示されており、以下の説明でもこのトリガロック機構はアンロック状態であることを前提とする。
コンタクトアーム6は、不用意な打ち込み動作を防止するための機能を有するもので、スイッチレバー5の回動基部付近から射出口10a付近に至る範囲に跨って配置されている。前記したようにコンタクトアーム6の先端部6aは、打ち込みノーズ部10の先端から突き出されている。コンタクトアーム6の上端部(作動部6b)は、機構台座部16に対して上下に変位可能に支持された状態でスイッチレバー5の回動基部付近に至っている。コンタクトアーム6は、その全体として上下に変位可能に支持されている。図3以下に示すように打ち込みノーズ部10との間に介装した圧縮ばね17によりコンタクトアーム6はその先端部6aを打ち込みノーズ部10の先端から突き出す方向に付勢されている。
打ち込み操作に際して当該打ち込み工具1を、その打ち込みノーズ部10の先端を打ち込み材Wに当接させた状態で押し下げ操作することにより、コンタクトアーム6の先端部6aが打ち込みノーズ部10に対して上動して突き出さない状態となり、これによりコンタクトアーム6の全体が打ち込みノーズ部10に対して上動する。コンタクトアーム6が上動すると、その上端の作動部6bが上方へ変位する。
コンタクトアーム6の作動部6bとアイドラ9との間には、アイドラ規制部材30が配置されている。このアイドラ規制部材30は、支軸31を介して作動スライダ32に回動可能に支持されている。このアイドラ規制部材30は、図3に示す非規制位置と図4に示す規制位置との間を移動可能に設けられている。アイドラ規制部材30は、作動スライダ32との間に介装した圧縮ばね34によってその上部に設けた鉤形の規制アーム部30aをコンタクトアーム6の作動部6b側に変位させる方向(図3以下において反時計回り方向の非規制位置側)に付勢されている。
作動スライダ32は、機構台座部16に対して上下にスライド可能に支持されている。この作動スライダ32は、機構台座部16との間に介装した圧縮ばね33によって上方へ変位する方向に付勢されている。この作動スライダ32の下部に、残量検知部材35が一体に設けられている。この残量検知部材35は下方へ延びて、マガジン4の上面に設けた検知窓4d内に進入している。この残量検知部材35は、マガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が一定本数以下であるか否かを検知して本体部2の空打ち動作を防止する機能を有する空打ち防止機構Kを構成している。この空打ち防止機構Kの詳細については後述する。
シーケンシャル機構Sは、スイッチレバー5とコンタクトアーム6とアイドラ規制部材30によって構成されている。図3〜図5は、打ち込み深さ調整装置8の打ち込み深さを最大に調整した状態で正規の手順で操作がなされて本体部2の打ち込み動作がなされる場合を示している。図6〜図8は、打ち込み深さ調整装置8の打ち込み深さを最小に調整した状態で同じく正規の手順で操作がなされて本体部2の打ち込み動作がなされる場合を示している。前者と後者は、打ち込み深さの調整状態が異なり、正規の手順で操作がなされることにより打ち込み動作がなされる点は同じであるので、両者をまとめて説明する。また、両者ともマガジン4内に一定本数を超える本数の打ち込み工具n〜nが装填されており、その残量は十分であって後述する空打ち防止機構Kが作動しない状態である点でも同じである。
図3及び図6は、打ち込み工具1の初期状態(非操作状態)を示している。この初期状態では、コンタクトアーム6の先端部6aが打ち込みノーズ部10の先端から突き出されている。その突き出し寸法は、前記したように打ち込み深さ調整装置8の調整状態に関係なく同じである。
また、この初期状態では、アイドラ規制部材30が圧縮ばね34によってその規制アーム部30aをコンタクトアーム6の作動部6bの上方に位置させた非規制位置に位置する状態となっている。
アイドラ規制部材30が非規制位置に位置する初期状態から、先ず打ち込みノーズ部10を打ち込み材Wに向けてコンタクトアーム6の先端部6aを打ち込み材Wに当接させる。この当接状態で当該打ち込み工具1を図4及び図7に示すように押し下げ操作して、コンタクトアーム6の先端部6aを相対的に上方へ押し上げつつ、打ち込み深さ調整装置8の材当接アーム8aを打ち込み材Wに当接させた状態とする。この押し下げ操作により、打ち込みノーズ部10の先端を打ち込み材Wに当接させた状態(図4)となり、若しくは打ち込みノーズ部10の先端を打ち込み材Wに接近させた状態(図7)となって、コンタクトアーム6の全体が打ち込みノーズ部10及び本体部2に対して相対的に上動するオン操作がなされる。このオン操作は、圧縮ばね17に抗してなされる。
コンタクトアーム6のオン操作により、その上部の作動部6bが上方へ変位する。コンタクトアーム6のオン操作によるその上方への変位量(ストローク量)は、打ち込み深さ調整装置8の調整状態で異なり、打ち込み深さが大きいほど大きくなる。これは、図4と図7とで、作動部6bの機構台座部16に対する相対位置が相違していることで明確に示されている。
図4及び図7に示すようにコンタクトアーム6のオン操作によりその作動部6aが上方へ変位すると、アイドラ規制部材30の規制アーム部30aが上方へ押される結果、当該アイドラ規制部材30が圧縮ばね34に抗して図示時計回り方向(規制位置側)に回動する。アイドラ規制部材30がアイドラ規制方向に回動すると、図示するようにその先端部がアイドラ9の回動先端側の背面(下面)に当接されたアイドラ規制状態となる。このアイドラ規制状態では、アイドラ9が有効位置に保持されて無効位置側への変位が規制された状態となる。
また、マガジン4内には一定本数を超える十分な残量の打ち込み具n〜nが残っているため、残量検知部材35はプッシャ4bの上部に当接してマガジン4内に進入できない状態であって空打ち防止機構Kが作動しない状態となっている。このため、作動スライダ32ひいてはアイドラ規制部材30は下方へ変位不能な状態となっていることから、アイドラ9を経て付加されるバルブステム21の押し込み反力がアイドラ9を経てアイドラ規制部材30で受けられ、その結果アイドラ9はその有効位置に保持されて無効位置側への変位が確実に規制された状態となっている。
以上のように、アイドラ規制部材30が規制位置に位置するアイドラ規制状態かつ空打ち防止機構Kが作動しない状態でスイッチレバー5を引き操作すると、有効位置に保持されたアイドラ9の主として回動基端側(支軸9a側)が大きく上方へ変位してバルブステム21がステムばね22に抗して上方のオン位置に押し込まれ、これによりトリガバルブ20がオンする。トリガバルブ20がオンすることにより、前記したように本体部2において打ち込み動作がなされる。
このようにマガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が十分であるため空打ち防止機構Kが作動しない状態で、先ずコンタクトアーム6をオン操作し、その後スイッチレバー5を引き操作する正規の操作手順により打ち込み動作を行うことができる。
これに対して、逆にスイッチレバー5を先に引き操作し、その後にコンタクトアーム6を引き操作する誤った操作手順では、スイッチレバー5の引き操作そのものが無効とされて本体部2の打ち込み動作はなされない。この誤った手順で操作した場合におけるシーケンシャル機構Sの動作が図9及び図10に示されている。初期状態は、打ち込み深さを最大に調整した図3に示す状態と同じである。
図3に示す初期状態であって当該打ち込み工具1を打ち込み材Wに向けて押し下げ操作していない状態のまま、図9に示すように先ずスイッチレバー5を引き操作しても、アイドラ9の回動先端側がアイドラ規制部材30によってその無効位置側への変位を規制された状態とはなっていないため、当該アイドラ9が相対的にバルブステム21で押されて無効位置へ変位してしまう。スイッチレバー5を上方へ引き操作しても、アイドラ9がその無効位置へ変位してしまうためバルブステム21は上方のオン位置に押し込まれず、従ってトリガバルブ20はオンしない。
図10に示すようにスイッチレバー5を引き操作した状態のまま、その後に当該打ち込み工具1を押し下げ操作してコンタクトアーム6をオン操作しても、その作動部6bによってアイドラ規制部材30の規制アーム部30aが押され、これによりアイドラ規制部材30が圧縮ばね34に抗して図示時計回り方向の規制位置側に回動するものの、この段階ではアイドラ9が無効位置に変位しているためアイドラ規制部材30の規制アーム部30aはアイドラ9の上方に回り込むのみでその背面側に係合する状態とはならず、当該アイドラ9は無効位置に変位した状態のままとなる。
このように、マガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が十分であるため空打ち防止機構Kが作動しない状態であっても、スイッチレバー5を先に引き操作し、その後にコンタクトアーム6をオン操作する誤った手順で操作しても、スイッチレバー5の引き操作が無効とされてトリガバルブ20はオンせず、従って打ち込み動作はなされない。
次に、図11〜図13には、マガジン4内の打ち込み具nがなくなった場合に打ち込み動作が禁止される状態が示されている。打ち込み深さ調整装置8は最大深さに設定されている。図11に示す初期状態は、マガジン4内の打ち込み具nがなくなっている点を除いて図3に示す初期状態と同じである。図11に示す初期状態から、先ず図12に示すように打ち込み工具1の押し下げ操作によりコンタクトレバー6をオン操作すると、その作動部6bによってアイドラ規制部材30の規制アーム部30aが押されて当該アイドラ規制部材30が図示時計回り方向に傾動する。図示するようにスイッチレバー5の引き操作前にコンタクトアーム6のオン操作をする正規の操作手順であるので、アイドラ規制部材30の規制アーム部30aがアイドラ9の先端側背面に当接し、これにより当該アイドラ9がその有効位置にロックされた状態となる。
こうしてコンタクトアーム6をオン操作した後、スイッチレバー5を引き操作すると、有効位置にロックされた状態のアイドラ9の主として回動支持側が大きく上方へ変位し、その結果当該アイドラ9に対してバルブステム21を上方のオン位置に押し込むための反発力(主としてステムばね22の付勢力)が付加される。ところが、マガジン4内の打ち込み具nがゼロ(一定本数以下)であるので、残量検知部材35は検知窓4dを経てマガジン4内(下方)に進入可能な状態であり、その結果アイドラ規制部材30が作動スライダ32と一体で下方の第3の位置へ変位可能な状態となっている。
このことから、アイドラ9がアイドラ規制部材30によって有効位置にロックされた状態であっても、スイッチレバー5の引き操作によりアイドラ9にバルブステム21の反発力が付加されると、図13に示すようにアイドラ規制部材30が当該反発力により逆にアイドラ9の回動先端部に押されて作動スライダ32と一体で圧縮ばね33に抗して下方の第3の位置へ変位してしまう。このようにアイドラ規制部材30が下方の第3の位置へ変位してしまう結果、アイドラ9はスイッチレバー5に対して下方へ大きく回動してその無効位置に変位してしまい、従ってバルブステム21は上方のオン位置に押し込まれないためトリガバルブ20はオンしない。
こうして正規の手順によりコンタクトアーム6とスイッチレバー5を操作した場合であっても、マガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が一定本数以下になった状態では空打ち防止機構Kが作動するため、アイドラ9は無効位置に変位してスイッチレバー5の引き操作は無効とされ、従って本体部2の打ち込み動作はなされない。
図13に示す状態からスイッチレバー5の引き操作を解除すると、バルブステム21の押し込み反発力がアイドラ9を経てアイドラ規制部材30に付加されなくなるので、当該アイドラ規制部材30は作動スライダ32と一体で圧縮ばね33により上方に戻されて図12に示す状態に復帰する。
以上説明したように本実施形態の打ち込み工具1によれば、スイッチレバー5とコンタクトアーム6を正規の手順で操作した場合にのみ打ち込み動作がなれるようにするシーケンシャル機構Sに加えて、マガジン4内の打ち込み具nの残量が一定本数以下になった状態では打ち込み動作がなされないようにする空打ち防止機構Kを備えている。
例示した空打ち防止機構Kは、スイッチレバー5の引き操作を禁止(トリガロック)するのではなく、当該引き操作を無効とする構成となっている。このため、スイッチレバー5に通常よりも大きな(無理な)引き操作力が付加されることがないことからその剛性及びこれを支持する機構台座部16等の支持剛性を従来のように高める必要がなく、これによりスイッチレバー5及び機構台座部16の薄肉化等のコンパクト化を図ることができ、これによりシーケンシャル機構Sに加えて空打ち防止機構Kをコンパクトに組み込むことができるようになる。
また、例示した打ち込み工具1によれば、シーケンシャル機構Sにおける正規の操作手順若しくは誤った操作手順に係わらず、マガジン4内の打ち込み具n〜nの残量が一定本数以下になった状態でスイッチレバー5を引き操作すると、アイドラ規制部材30がその規制位置でもなく非規制位置でもない第3の位置に退避することによりアイドラ9の無効位置への変位が許容され、これによりスイッチレバー5の引き操作は可能であるが空打ち防止機構Kによりその引き操作が無効とされて打ち込み動作はなされない構成となっている。
このことから、空打ち防止のためにトリガロックする従来構成のような無理な引き操作力がスイッチレバー5に付加されることがなく、これにより従来に比してスイッチレバー5及びこれを支持する機構台座部16等の薄肉化を図ることでき、ひいてはこれらのコンパクト化を図ることができる。
さらに、アイドラ規制部材30が圧縮ばね34によってその非規制位置側であってスイッチレバー5の引き操作を無効とする側(安全側)に付勢されていることにより、不用意な打ち込み動作が確実に防止されるようになっている。
また、例示した打ち込み深さ調整装置8によれば、コンタクトアーム6の長さを変更するのではなく、打ち込み材Wに当接させる材当接アーム8aの射出口10aに対する位置(打ち込み方向の間隔)を変更することにより本体部2の押し下げ時における射出口10aの位置を変更して打ち込み深さを調整する構成となっている。このため、打ち込み深さの変更により結果としてコンタクトアーム6のストローク量(オン位置までの移動量)が変更されるものの、コンタクトアーム6のストローク量は、アイドラ規制部材30を規制位置と非規制位置との間で変位させるに足るものであればよいことから、その長さを変更する機構を省略することができ、これにより当該コンタクトアーム6の構成の簡略化を図ることでき、ひいてはその周辺構成のコンパクト化を図ることができ、この点でも空打ち防止機構Kの併設を容易に実現できる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えることができる。例えば、例示した打ち込み深さ調整装置8を用いることにより、初期状態における打ち込みノーズ部10の先端からのコンタクトアーム6の先端部6aの突き出し寸法が一定であり、深さ調整の結果そのストロークが変更される構成を例示したが、係る打ち込み深さ調整装置8に代えてコンタクトアームの長さを変更することによって打ち込み具nの打ち込み深さを調整する構成としてもよい。
また、マガジン4の形態についても変更可能で、多数本の打ち込み具をワイヤを介して並列に仮結合し、これを円筒形のマガジンに巻き回状態で装填する形態のマガジンに変更することができる。この場合、本体部2に供給された圧縮エアを駆動源として本体部2と連動して作動する打ち込み具送り爪を有する構成とし、別途設けた残量検知手段により打ち込み具の残量が一定本数以下になった場合に例示した残量検知部材35に相当する係合部材によりこの打ち込み具送り爪の動作を規制して空打ち防止をする構成とすることができる。
S…シーケンシャル機構
K…空打ち防止機構
W…打ち込み材
n…打ち込み具
1…打ち込み工具
2…本体部
3…ハンドル部、3a…ジョイントプラグ、3b…蓄圧室、3c…排気室
4…マガジン
4a…送りばね、4b…プッシャ、4c…装填口、4d…検知窓
5…スイッチレバー、5a…支軸
6…コンタクトアーム、6a…先端部、6b…作動部
7…レバー
8…打ち込み深さ調整装置
8a…材当接アーム、8b…調整ダイヤル、8c…係合凹部、8d…係合凸部
8e…先端部
9…アイドラ、9a…支軸
10…打ち込みノーズ部、10a…射出口、10b…打ち込み通路
11…シリンダ、11a…エア孔、11b…リターンエア室、11c…エア孔
12…ピストン、12a…ピストン上室、12b…ピストン下室
13…打撃ドライバ
14…給排気通路
15…ロックピン、15a…操作凹部
16…機構台座部
17…圧縮ばね
18…ロックレバー
20…トリガバルブ
21…バルブステム
22…ステムばね
23…作動バルブ
24…バルブ枠体
25…メインバルブ
26…バルブばね
30…アイドラ規制部材、30a…規制アーム部
31…支軸
32…作動スライダ
33,34…圧縮ばね
35…残量検知部材

Claims (4)

  1. コンタクトアームをオン操作した後に、スイッチレバーの引き操作を行う正規の手順で操作がなされた場合にのみ打ち込み動作がなされるシーケンシャル機構に加えて、マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になった場合に、前記スイッチレバーの引き操作を無効とする空打ち防止機構を備えた打ち込み工具であって、
    前記スイッチレバーに有効位置と無効位置との間を相対変位可能に設けられて該スイッチレバーの引き操作の有効、無効を切り換えるアイドラを備え、該アイドラと前記コンタクトアームとの間に、該アイドラを前記有効位置に固定する規制位置と前記アイドラの前記無効位置への変位を許容する非規制位置との間を移動可能に設けられたアイドラ規制部材を備えており、
    前記シーケンシャル機構は、前記正規の操作手順により前記アイドラ規制部材を前記規制位置に変位させて前記アイドラを前記有効位置に固定することにより前記スイッチレバーの引き操作を有効とする一方、前記コンタクトアームがオフ位置の状態では、前記アイドラ規制部材を非規制位置に位置させて前記アイドラの前記無効位置への変位を許容することにより前記スイッチレバーの引き操作を無効とする構成とされ、
    前記空打ち防止機構は、前記マガジン内の打ち込み具の残量が一定本数以下になった時に残量検知位置に移動する残量検知部材を備えており、該残量検知部材に前記アイドラ規制部材が支持されて、両者一体で前記残量検知位置に移動することにより該アイドラ規制部材を前記アイドラと前記コンタクトアームとの間から退避させて、前記アイドラの前記無効位置への変位を許容することにより前記スイッチレバーの引き操作を無効とする構成とした打ち込み工具。
  2. 請求項記載の打ち込み工具であって、前記アイドラ規制部材は前記残量検知部材に回動可能に支持された打ち込み工具。
  3. 請求項記載の打ち込み工具であって、前記アイドラ規制部材は、前記非規制位置側に付勢された打ち込み工具。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載した打ち込み工具であって、前記マガジンに、打ち込み材に対する打ち込み具の打ち込み深さを調整するための打ち込み深さ調整装置を備えており、該打ち込み深さ調整装置は、打ち込み材に当接させる材当接アームを備え、該材当接アームの射出口に対する位置変更により打ち込み深さを調整する構成とした打ち込み工具。
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