JP4461062B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動機構を収容する収容空間の内部圧力を調整することが可能とされたハンマ、ハンマドリル等の作業工具に関する。
特表2004−508949号公報(特許文献1)には、駆動機構を収容するギアハウジングの内部圧力を調整できる電動ハンマドリルが開示されている。電動ハンマドリルのギアハウジング内には、工具ビットに長軸方向の打撃動作および周方向の回転動作を行わせるモータを駆動源とする駆動機構が収容されている。またギアハウジング内には駆動機構を潤滑するための潤滑剤(グリース)が充填され、そしてギアハウジングは充填された潤滑剤が外側に漏出しないように密閉構造とされている。電動ハンマドリルの場合、その駆動時において、駆動機構の動作に伴う発熱によってギアハウジング内の空気が膨張して圧力が高くなると、駆動機構による打撃不良が発生し、あるいは潤滑剤がギアハウジングから外へ漏出する可能性がある。このため、特許文献1では、ギアハウジングに回転可能に取り付けられた回転軸の外周面に、ギアハウジングの内部と外部とを連通する圧力調整経路としての螺旋状の溝を設けている。また回転軸には当該回転軸とともに回転したときに、螺旋状の溝をギアハウジングの内部に連通させ、停止状態では当該連通を遮断する回転部材が設け、これによって回転軸の回転駆動時にギアハウジングの内部圧力が高くならないように調整する構成としている。
特表2004−508949号公報
特許文献1に開示された技術によれば、駆動機構を収容する収容空間の内部圧力を調整しつつ当該収容空間内の潤滑剤の漏出を防止する圧力調整用経路が構成されるが、かかる圧力調整用経路は、更なる改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業工具において、駆動機構を収容する収容空間の内部圧力を調整しつつ当該収容空間内の潤滑剤の漏出を防止するためのより合理的な圧力調整用経路の構成技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、所定の加工作業を行う先端工具と、先端工具を駆動する駆動機構と、駆動機構を収容するとともに、当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の駆動機構の収容空間と、収容空間の内部と外部とを連通する経路と、を有する作業工具が構成される。なお本発明における「作業工具」としては、典型的には、工具ビットに長軸方向の打撃動作、周方向の回転動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせることで、加工材(例えば、コンクリート)にハンマ作業あるいはドリル作業を行う電動ハンマ、ハンマドリル等の衝撃式作業工具がこれに該当するが、このほか、被加工材の切断作業に用いられる切断作業工具、研削や研磨作業に用いられる研削・研磨作業工具、あるいはねじ締め作業に用いられる締付作業工具等を広く包含する。
請求項1に記載の発明においては、特徴的構成として、経路は、互いに嵌合する外側部材と内側部材の嵌合面間に形成された軸方向に延びる隙間と、内側部材に形成された軸方向の貫通孔とを有する構成とされる。そして隙間と貫通孔とは、軸方向の各一端において互いに連通されるとともに、隙間の軸方向の他端が収容空間の内部に連通され、貫通孔の軸方向の他端が収容空間の外部に連通された構成とされる。そして経路には、潤滑剤が当該経路を経て収容空間の内部側から外部側へ漏出することを抑制する潤滑剤漏出抑制手段が備えられた構成とされる。なお本発明における「潤滑剤漏出抑制手段」は、経路の全体にわたって備えられる態様、経路の一部に備えられる態様、あるいは経路中の一箇所のみならず複数箇所に備えられる態様のいずれも好適に包含する。また「潤滑剤漏出抑制手段」としては、経路が、例えば相対回動可能に嵌合する2つの部材から構成される場合であれば、嵌合面において、部材の内周面あるいは外周面に形成される螺旋状の溝がこれに該当するが、嵌合面間に周方向に延びる環状の凹部を軸方向に適宜間隔で配設した態様を好適に包含する。
本発明によれば、作業工具による加工作業時において、駆動機構の駆動によって収容空間の内部が発熱して空気が膨張し、当該収容空間の内部圧力が上昇した場合、当該収容空間内の空気が経路を経て収容空間の外部へと流れ、これによって収容空間の内部圧力が概ね一定(大気圧にほぼ等しい)に調整される。すなわち、収容空間内の圧力逃がしが行われる。このため、作業工具が、例えば電動ハンマあるいはハンマドリルのような衝撃式作業工具の場合であれば、収容空間内の圧力が上昇することに起因する駆動機構による打撃不良を未然に防止できる。本発明においては、経路を、互いに嵌り合う外側部材と内側部材とによって経路を簡単に構成することができ、低コストで簡易な構造の内部圧力調整用の経路を得ることができる。
(請求項に記載の発明)
請求項に記載の発明によれば、請求項に記載の作業工具における外側部材は、駆動機構を構成する1つの回転駆動可能な軸部材によって形成されるとともに、内側部材に対して相対回転可能に嵌合されている。そして外側部材の内周面には、潤滑剤漏出抑制手段を構成する螺旋状の溝が形成されるとともに、当該溝は、外側部材とともに回転することで、当該溝に侵入した潤滑剤を収容空間の内部側に押し戻すように構成されている。本発明によれば、駆動機構の駆動時において、螺旋状の溝は、外側部材とともに回転動作することによって、経路に潤滑剤が侵入することを、あるいは侵入した潤滑剤が更に下流側へ進むことを抑制する。すなわち、潤滑剤を収容空間の内部側へ押し戻す(搬出する)ように作用する。これによって収容空間内部の潤滑剤が外側に漏出することを効果的に防止できる。
本発明によれば、作業工具において、駆動機構を収容する収容空間の内部圧力を調整しつつ当該収容空間内の潤滑剤の漏出を防止するためのより合理的な圧力調整用経路の構成技術が提供されることとなった。
以下、本発明の実施の形態につき、図1および図2を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、作業工具の一例として電動式ハンマドリルを用いて説明する。図1は本実施の形態に係る電動式ハンマドリルの全体構成を示す側断面図であり、図2は図1におけるA部を拡大して示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103の先端領域(図示左側)にツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたドリルビット119、本体部103の後端側(ドリルビット119の反対側)に連接された作業者が握るグリップ109を主体として構成されている。ドリルビット119は、ツールホルダ137に対し軸方向には相対移動可能とされ、周方向には一体回転するように装着される。このドリルビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。なお説明の便宜上、ドリルビット119側を前、グリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115を収容したギアハウジング107とによって構成されており、モータハウジング105とギアハウジング107とは、図示省略のネジ等によって互いに接合される。運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115は、本発明における「駆動機構」に対応する。なおギアハウジング107には、モータハウジング105との接合側に当該ギアハウジング107の内部107aとモータハウジング105の内部105aとを仕切るインナハウジング106が配置されている。そしてギアハウジング107およびインナハウジング106は、所要の接合箇所が適宜シール部材108によってシールされた密閉状に構成されるとともに、ギアハウジング107の内部107aには運動変換機構113や動力伝達機構114の摺動部位を潤滑する潤滑剤(グリース)が封入されている。ギアハウジング107の内部107aは、本発明における「収容空間」に対応する。
駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してドリルビット119の軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構114によって適宜減速された上でドリルビット119に回転力として伝達され、当該ドリルビット119が周方向に回転動作される。なお駆動モータ111は、グリップ109に配置されたトリガ117の引き操作によって通電駆動される。
運動変換機構113は、駆動モータ111のアーマチュアシャフト112の先端(前端)に設けられて鉛直面内にて回転駆動される駆動ギア121、当該駆動ギア121に噛み合い係合する被動ギア123、当該被動ギア123と回転軸125を介して一体回転する回転体127、回転体127の回転によってドリルビット119の軸方向に揺動される揺動リング129、揺動リング129の揺動によって直線状に往復移動するシリンダ141を主体として構成される。回転軸125はドリルビット119の軸方向に平行(水平)に配置され、当該回転軸125に取り付けられた回転体127の外周面が回転軸125の軸線に対し所定の傾斜角度で傾斜状に形成されている。揺動リング129は、回転体127の傾斜外周面にボールベアリング126を介して相対回転可能に取り付けられ、当該回転体127の回転動作に伴ってドリルビット119の軸方向に揺動される。また揺動リング129は、上方(放射方向)に一体に突設された揺動ロッド128を有し、当該揺動ロッド128がシリンダ141の後端部に設けた係合部材124に遊嵌状に係合されている。上記の回転体127、揺動リング129、シリンダ141によって揺動機構が構成されている。
動力伝達機構114は、駆動モータ111から駆動ギア121および回転軸125を介して鉛直面内にて回転駆動される第1伝達ギア131、当該第1伝達ギア131に噛み合い係合する第2伝達ギア133、当該第2伝達ギア133とともに回転されるスリーブ135、当該スリーブ135とともに鉛直面内にて回転されるツールホルダ137を主体として構成されている。
打撃要素115は、シリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置されたストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の運動エネルギをドリルビット119に伝達するインパクトボルト145とを主体として構成されている。
上記のように構成されるハンマドリル101は、駆動モータ111が通電駆動されると、その回転出力により、駆動ギア121が鉛直面内にて回動動作する。すると、駆動ギア121に噛み合い係合される被動ギア123、回転軸125を介して回転体127が鉛直面内にて回転動作され、これによって揺動リング129および揺動ロッド128がドリルビット119の軸方向に揺動する。揺動ロッド128の揺動によってシリンダ141が直線状に摺動動作され、それに伴うシリンダ141内の空気バネの作用により、ストライカ143はシリンダ141内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギをドリルビット119に伝達する。
一方、回転軸125とともに第1伝達ギア131が回転されると、第1伝達ギア131に噛み合い係合される第2伝達ギア133を介してスリーブ135が鉛直面内にて回転され、更にスリーブ135とともにツールホルダ137およびこのツールホルダ137にて保持されるドリルビット119が一体状に回転される。かくして、ドリルビット119が軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、被加工材(コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
ところで、上記のハンマドリル101による穴開け作業時において、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115の駆動によってギアハウジング107の内部107aが発熱し、それに基づき密閉構造のギアハウジング107内の空気が膨張して圧力が高くなった場合には、ギアハウジング107の内部107aと連通するストライカ143とインパクトボルト145間の空間も同様に高くなる。その結果、シリンダ141の摺動動作によりシリンダ141内の空気バネの作用を介してストライカ143が直線動作される際、シリンダ141の空気バネ室と、ストライカ143とインパクトボルト145間の空間との圧力バランスが崩れて当該ストライカ143が正常に直線動作しない状態、すなわち打撃不良を起こす可能性がある。またギアハウジング107内の圧力が高くなると、当該ギアハウジング107内の潤滑剤がシール面から外部へ漏出する可能性がある。そこで、かかる不具合を解消するべく、ギアハウジング107には、当該ギアハウジング107の内部圧力が上昇したとき、ギアハウジング107内の空気を外部へ流出させることによってギアハウジング107の内部圧力を調整する圧力調整通路151が設けられている。圧力調整通路151は、本発明における「経路」に対応する。
図2にはギアハウジング107の内部圧力を調整する圧力調整通路151の構成が図1のA部拡大図として示される。圧力調整通路151は、ギアハウジング107の内部107aとモータハウジング105の内部105aとを互いに連通するべく設けられる。なおモータハウジング105は、駆動モータ111を冷却するべく当該モータハウジング105の内部105aと外部(大気)とを連通する通気窓105bを有する。このため、駆動モータ111の停止状態では、ギアハウジング107内の圧力は、ほぼ大気圧に保持される。なおアーマチュアシャフト112上には、当該アーマチュアシャフト112とともに回転して駆動モータ111を冷却する冷却ファン147を有する。モータハウジング105の内部105aは、本発明における「外部」に対応する。
圧力調整通路151は、運動変換機構113を構成する回転軸部に設定される。すなわち、圧力調整通路151は、軸方向の一端側(後端側)に軸方向に所定長さで延びる有底状の止まり孔153を有する回転軸125と、軸方向に貫通する貫通孔157を有する筒状部材155とに形成される。
筒状部材155は、ギアハウジング107のインナハウジング106に対して外側から当該ギアハウジング107の内部107aに所定長さで突き出るように挿入固定されている。筒状部材155の貫通孔157の一端(後端)は、モータハウジング105の内部105aに開口されて圧力調整通路151の出口157aとされる。出口157aは、本発明における「外部側開口部」に対応する。一方、回転軸125は、軸方向の両端部が軸受161,163によって回転自在に支持されている。そして回転軸125と筒状部材155とは、当該回転軸125の止まり孔153内に筒状部材155が入り込む態様で相対回転可能に嵌り合う構成とされるとともに、筒状部材155の貫通孔157の他端(前端)が回転軸125の止まり孔153と孔底近くで連通されている。止まり孔153の内周面と筒状部材155の外周面との間には、回転軸125の回転を許容する上で必要とされる隙間154が設定されている。また止まり孔153はギアハウジング107の壁際において、当該ギアハウジング107の内部107aに開口されて圧力調整通路151の入口153aとされる。この入口153aは、本発明における「収容空間側開口部」に対応する。
このように、圧力調整通路151は、互いに嵌り合う回転軸125の内周面と筒状部材155の外周面間の隙間154と、筒状部材155の貫通孔157とによって構成されるとともに、ギアハウジング107の内部107aに連通する入口153aを起点としてモータハウジング105の内部105aに連通する出口157aから遠ざかる(離れる)方向に延びたのち、途中で出口157aに向って折返し状に延びる構成とされる。回転軸125は、本発明における「外側部材」に対応し、筒状部材155は、本発明における「内側部材」に対応する。
また圧力調整通路151のうちの入口153aを起点として出口157aから遠ざかる方向に延びる領域において、止まり孔153の内周面には、ギアハウジング107内の潤滑剤が圧力調整通路151を通ってモータハウジング105側に漏出することを抑制するべく、軸方向の全長にわたって螺旋状(ネジ状)の溝159(以下、螺旋溝という)が形成されている。螺旋溝159は、止まり孔153の入口側(ハンマドリル101の後側)から見て、その螺旋方向が回転軸125の回転方向に対して逆向きとなるように設定されている。例えば、回転軸125が時計回り、つまり右回りに回転する場合であれば、螺旋溝159の螺旋方向は、反時計回りに形成されている。すなわち、螺旋溝159は、回転軸125の回転動作時に止まり孔153から漏出しようとする潤滑剤に対して、これを入口153a側に押し戻す(搬出する)ように作用する。なお螺旋溝159の断面形状については、V形、U形、矩形等、適宜に設定される。
回転軸125の後端部側(図示右側)外周には、前側から順に被動ギア123、軸受163、止めリング165が配置されており、このうち、軸受163および止めリング165がインナハウジング106に形成された円形の収容凹部107bに収容される構成とされる。止めリング165は、回転軸125の後端部外周に圧入されており、これによって回転軸125の外周に配置される軸受163および被動ギア123が軸方向に位置決めされている。止めリング165は、その軸端面165aがインナハウジング106における収容凹部107bの内壁面に対して僅かな隙間を置いて対向している。止めリング165の軸端面165aには、螺旋形状の溝167が形成されており、この螺旋形状の溝167は、回転軸125とともに止めリング165が回転動作するとき、当該溝167に入り込んだ潤滑剤を遠心力によって外径方向へ飛ばし、潤滑剤が止まり孔153の入口153a側へ侵入することを抑制する。なお溝167の断面形状については、V形、U形、矩形等、適宜に設定される。
上記のように、本実施の形態においては、ギアハウジング107に圧力調整通路151を設け、ギアハウジング107の内部107aを、大気に通じるモータハウジング105の内部105aに連通する構成としている。このため、ハンマドリル101による穴開け作業時において、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115の駆動によってギアハウジング107の内部107aが発熱し、それに基づき密閉構造のギアハウジング107内の空気が膨張して内部圧力が上昇した場合、当該ギアハウジング107内の空気が圧力調整通路151を経てモータハウジング105の内部105aへと流出する。すなわち、ギアハウジング107内の圧力逃がしが行われる。これにより、ギアハウジング107の内部圧力は、その上昇が抑えられるように調整され、ギアハウジング107内の圧力が高圧化することに起因する打撃不良を防止できる。なお図2には圧力調整のための空気の流れが矢印で示される。
本実施の形態における圧力調整通路151は、止まり孔153の開口端である入口153aを起点にして隙間154を通って出口157aから遠ざかる方向に延びた後、止まり孔153の孔底において方向転換して筒状部材155の貫通孔157を通って出口157aに至る構成である。このような構成を採用することにより、圧力調整通路151の長さを長く取ることができる。入口153aへ侵入した潤滑剤は、出口157aから遠ざかる方向へ進まない限り出口157aから漏出できない構成であり、これによって潤滑剤の漏出に至るまでの距離が長くなり、高い漏出抑制作用を得ることができる。また止まり孔153の内周面には回転軸125の回転動作時に、孔底側から入口153aに向かって進む方向の螺旋溝159が設けられている。このため、止まり孔153の内周面に潤滑剤が付着したような場合、当該潤滑剤は、螺旋溝159によって入口153a側へ押し戻される。これによって潤滑剤のモータハウジング105側(外部)への漏出を抑制できる。
また本実施の形態によれば、止まり孔153を有する回転軸125と、貫通孔157を有する筒状部材155とを互いに嵌め合うことによって圧力調整通路151を構成している。このため、圧力調整通路151を少ない数の構成部品で構成することができ、構造の簡素化、コストの低減化を図ることができる。
また本実施の形態では、入口153aをインナハウジング106の壁際に設定した構成とされる。ギアハウジング107内に収容される運動変換機構113および動力伝達機構114は、ギアハウジング107の壁面から離れた位置に配置されるのが普通であり、それに対応して潤滑剤も運動変換機構113および動力伝達機構114の回転動作部位付近に存在する。このため、入口153aをインナハウジング106の壁際に設けることによって潤滑剤の入口153aへの侵入防止効果を高めることが可能となる。しかも本実施の形態では、回転軸125とともに回転する止めリング165の軸端面165aには、螺旋形状の溝167が設けられているため、この螺旋状の溝167に付着した潤滑剤を遠心力によって外径側へ飛ばし、潤滑剤の入口153aへの侵入を防止できる。
このように、本実施の形態によれば、潤滑剤の漏出抑制効果の高い圧力調整通路151を有するハンマドリル101が提供される。
なお上述した実施の形態は、駆動モータ111の回転出力を直線運動に変換してストライカ143を駆動する運動変換機構113につき、回転体127の回転動作によって揺動リング129が揺動運動を行う揺動機構を利用する形式のハンマドリルで説明したが、運動変換機構113としてクランク機構を利用する形式のハンマドリルに適用することが可能である。また本実施の形態では、作業工具として電動式のハンマドリル101を例にとって説明しているが、ハンマドリル101に限るものではなく、駆動機構を収容するハウジング内に当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入されている構成の作業工具であれば、適用可能である。
本発明の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 図1のA部拡大図であり、圧力調整通路の構成を示す。
101 ハンマドリル(作業工具)
103 本体部
105 モータハウジング
105a 内部(外部)
105b 通気窓
106 インナハウジング
107 ギアハウジング
107a 内部(収容空間)
108 シール部材
109 グリップ
111 駆動モータ
112 アーマチュアシャフト
113 運動変換機構(駆動機構)
114 動力伝達機構(駆動機構)
115 打撃要素(駆動機構)
117 トリガ
119 ドリルビット(先端工具)
121 駆動ギア
123 被動ギア
124 係合部材
125 回転軸(外側部材)
126 ボールベアリング
127 回転体
128 揺動ロッド
129 揺動リング
131 第1伝達ギア
133 第2伝達ギア
135 スリーブ
137 ツールホルダ
141 シリンダ
143 ストライカ
145 インパクトボルト
147 冷却ファン
151 圧力調整通路(経路)
153 止まり孔
153a 入口
154 隙間
155 筒状部材(内側部材)
157 貫通孔
157a 出口
159 螺旋溝
161 軸受
163 軸受
165 止めリング
165a 軸端面
167 螺旋形状の溝

Claims (2)

  1. 所定の加工作業を行う先端工具と、
    前記先端工具を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を収容するとともに、前記駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の前記駆動機構の収容空間と、
    前記収容空間の内部と外部とを連通する経路と、を有する作業工具であって、
    前記経路は、互いに嵌合する外側部材と内側部材の嵌合面間に形成された軸方向に延びる隙間と、前記内側部材に形成された軸方向の貫通孔とを有し、
    前記隙間と前記貫通孔とは、軸方向の各一端において互いに連通されるとともに、前記隙間の軸方向の他端が前記収容空間の内部に連通され、前記貫通孔の軸方向の他端が前記収容空間の外部に連通されており、
    前記経路には、前記潤滑剤が当該経路を経て前記収容空間の内部側から外部側へ漏出することを抑制する潤滑剤漏出抑制手段が備えられていることを特徴とする作業工具。
  2. 請求項に記載の作業工具であって、
    前記外側部材は、前記駆動機構を構成する1つの回転駆動可能な軸部材によって形成されるとともに、前記内側部材に対して相対回転可能に嵌合されており、前記外側部材の内周面には、前記潤滑剤漏出抑制手段を構成する螺旋状の溝が形成されるとともに、当該溝は、前記外側部材とともに回転することで、当該溝に侵入した潤滑剤を前記収容空間の内部側に押し戻すように構成されていることを特徴とする作業工具。
JP2005162606A 2005-06-02 2005-06-02 作業工具 Active JP4461062B2 (ja)

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