JP4440171B2 - 作業工具 - Google Patents

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Description

本発明は、ハウジングの内部圧力を調整することが可能とされたハンマ、ハンマドリル等の作業工具に関する。
特開2004−351595号公報(特許文献1)には、駆動機構を収容するギアハウジングの内部圧力を調整できる電動ハンマドリルが開示されている。電動ハンマドリルのギアハウジング内には、工具ビットに長軸方向の打撃動作および周方向の回転動作を行わせるモータを駆動源とする駆動機構が収容されている。またギアハウジング内には駆動機構を潤滑するための潤滑剤(グリース)が充填され、そしてギアハウジングは充填された潤滑剤が外側に漏出しないように密閉構造とされている。電動ハンマドリルの場合、その駆動時において、駆動機構の動作に伴う発熱によってギアハウジング内の空気が膨張して圧力が高くなると、駆動機構による打撃不良が発生し、あるいは潤滑剤がギアハウジングから外へ漏出する可能性がある。このため、特許文献1においては、ギアハウジングの内部に、当該ギアハウジングの外部とのみ連通する容積可変の空気室を配設する構成としている。
特開2004−351595号公報
特許文献1に開示された技術は、電動ハンマドリルの駆動時において、ギアハウジングの内部圧力が上昇したとき、空気室の容積が減少することで当該内部圧力の上昇を抑制し、これによって潤滑剤の漏出を防止するものである。しかしながら、かかる技術では、空気室がアハウジングの外部とのみ連通する構成のため、空気室の配置場所が調圧対象としてのギアハウジングの内部空間に限られることになり、この点で改善の余地がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、作業工具における駆動機構を収容する収容空間の内部圧力の調整につき、より一層の合理化に資する技術を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、各請求項に記載の発明が構成される。
請求項1に記載の発明によれば、作業工具本体と、作業工具本体に装着されて所定の加工作業を行う先端工具と、先端工具を駆動する駆動機構と、駆動機構を収容するとともに、当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の駆動機構の収容空間と、を有する作業工具が構成される。なお本発明における「作業工具」としては、典型的には、工具ビットに長軸方向の打撃動作、周方向の回転動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせることで、加工材(例えば、コンクリート)にハンマ作業あるいはドリル作業を行う電動ハンマ、ハンマドリル等の衝撃式作業工具がこれに該当するが、このほか、被加工材の切断作業に用いられる切断作業工具、研削や研磨作業に用いられる研削・研磨作業工具、あるいはねじ締め作業に用いられる締付作業工具等を広く包含する。
請求項1に記載の発明においては、特徴的構成として、収容空間の内部に対してのみ連通される圧力調整室と、当該圧力調整室を形成するとともに、収容空間の外部に臨む圧力調整室構成壁部材とを有する。そして圧力調整室構成壁部材は、収容空間の内部圧力の上昇に応じて収容空間の外部に向って動くことで圧力調整室の容積を増加し、これにより収容空間の内部圧力の上昇を抑える構成としている。なお本発明における「外部に臨む圧力調整室構成壁部材」は、圧力調整室構成壁部材の一部が収容空間の外部に臨む態様、圧力調整室構成壁部材の全部が収容空間の外部に臨む態様のいずれであっても差し支えない。また圧力調整室構成壁部材は、平面の組み合わせから構成される態様、あるいは曲面を含む構成等、その形状を問題にするものではない。また「収容空間の外部に向って動くことで圧力調整室の容積を増加する」とは、圧力調整室構成壁部材が中空部材によって構成され、当該部材の弾性変形によって容積を増加する(変える)態様、あるいは中空部材が摺動動作を行うことで容積を増加する態様、更には圧力調整室構成壁部材が相互に摺動自在に連接される複数の中空部材によって構成され、当該部材が軸方向に相対的に摺動動作することによって容積を変える態様等を好適に包含する。また前者の弾性変形により容積を変える態様としては、容積可変のための動作方向が一方向である、例えば蛇腹状の中空部材を利用する態様、容積可変のための動作方向が全方向である、例えば風船等を利用する態様等を包含する。
本発明によれば、作業工具による加工作業時において、駆動機構の駆動によって収容空間の内部が発熱して空気が膨張し、当該収容空間の内部圧力が上昇したとき、それに応じて圧力調整室構成壁部材が動くことで圧力調整室の容積を増加する。これによって、収容空間の容積が増加する結果、当該収容空間の内部圧力の上昇が抑えられ、収容空間内の潤滑剤が外部に漏出することを防止できる。また作業工具が、例えば電動ハンマあるいはハンマドリルのような衝撃式作業工具の場合であれば、収容空間内の圧力が上昇することに起因する駆動機構による打撃不良を未然に防止できる。本発明の圧力調整室は、収容空間の内部に対してのみ連通された構成であって、収容空間の外部とのみ連通される構成ではない。このため、圧力調整室を形成する圧力調整室構成壁部材を、調圧対象である収容空間の外部に設置することが可能となる。その結果、例えば圧力調整室を収容空間の内部に設定する構成の場合に比べ、収容空間を広く形成できるため、収容空間の内部圧力の上昇を抑える上で有利となる。また圧力調整室構成壁部材の設置場所につき自由度が得られることから、収容空間から離れた場所であってもスペース的にゆとりのある場所を選定して配置できる等、設計上の有利さを得ることができる。
(請求項2に記載の発明)
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作業工具における圧力調整室構成壁部材は、圧力調整室の容積を変えるための動きの方向が作業工具本体の長軸方向と略合致するように当該作業工具本体の内部に配置された構成とされる。なお「圧力調整室の容積を変えるための動き」の態様としては、圧力調整室構成壁部材が案内部材を介して長軸方向に動く態様、圧力調整室構成壁部材が案内部材を介することなく長軸方向に動く態様のいずれも好適に包含する。
ハンマあるいはハンマドリル等のように多くの作業工具の場合、作業工具本体は、その長軸方向長さが当該長軸方向と交差する方向の長さ(外径)に比べて大きい構成とされている。本発明によれば、圧力調整室を形成する圧力調整室構成壁部材の容積可変の動きの方向が作業工具本体の長軸方向と略合致するように、当該圧力調整室構成壁部材を作業工具本体の内部に配置する構成としたことによって、上記した作業工具の構成上の特長を活かし、圧力調整室構成壁部材の配置スペースを作業工具本体の形状を大きく変えずに、あるいは僅かに変更することによって容易に確保することができる。また圧力調整室構成壁部材は、作業工具本体の長軸方向と交差する方向には動作しない構成である。このため、作業工具本体は、その内部に圧力調整室構成壁部材を配置する構成にもかかわらず、長軸方向と交差する方向に大きく膨出することもなく、すっきりした見栄えのよい外観形状に設定することが可能となる。
(請求項3に記載の発明)
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の作業工具における圧力調整室構成壁部材は、圧力調整室の容積を変えるための弾性変形可能な蛇腹状の領域を有する構成とされる。なお「蛇腹状の領域を有する」とは、圧力調整室構成壁部材の概ね全体にわたって蛇腹状の領域が存在する態様、あるいは圧力調整室構成壁部材の一部に蛇腹状の領域が存在する態様のいずれも好適に包含する。本発明によれば、蛇腹状の領域の弾性変形を利用して容積を変える構成のため、弾性変形による容積可変でありながら、容積可変のための動きの方向が一定となる。すなわち、容積可変の動作方向の定常化を図ることができる。
(請求項4に記載の発明)
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の作業工具における圧力調整室構成壁部材を、前記圧力調整室の容積を増加する方向への動きを許容しつつ常時には容積を減少する方向に付勢する付勢部材を有する構成とされる。なお本発明における「付勢部材」としては、バネがこれに該当する。本発明によれば、圧力調整室構成壁部材を付勢部材によって容積減少方向に付勢する構成のため、作業工具が駆動状態から非駆動状態へと切り替えられた後においては、圧力調整室構成壁部材を付勢部材によって容積を減少する初期位置に確実に戻すことができる。また圧力調整室構成壁部材が、例えば蛇腹状の中空部材によって構成される場合であれば、蛇腹部分が伸びきった状態で圧力を受け続けると、蛇腹部分が元の状態に戻らなくなることが考えられるが、本発明によれば、蛇腹部分が一定の位置までしか伸びないように付勢部材によって抑えることが可能となり、これにより中空部材の蛇腹部分の弾性による復元性の維持に有効となる。
(請求項5に記載の発明)
請求項5に記載の発明によれば、作業工具本体と、作業工具本体に装着されて所定の加工作業を行う先端工具と、先端工具を駆動する駆動機構と、駆動機構を収容するとともに、当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の前記駆動機構の収容空間と、を有する作業工具が構成される。なお本発明における「作業工具」としては、典型的には、工具ビットに長軸方向の打撃動作、周方向の回転動作あるいは打撃動作と回転動作とを行わせることで、加工材(例えば、コンクリート)にハンマ作業あるいはドリル作業を行う電動ハンマ、ハンマドリル等の衝撃式作業工具がこれに該当するが、このほか、被加工材の切断作業に用いられる切断作業工具、研削や研磨作業に用いられる研削・研磨作業工具、あるいはねじ締め作業に用いられる締付作業工具等を広く包含する。
請求項5に記載の発明においては、特徴的構成として、容積を変えることが可能な圧力調整室を有する。圧力調整室は、当該圧力調整室内に移動可能に配置されて当該圧力調整室内を2つの領域に通気不能状態に分割する可動部を有し、当該可動部によって分割された一方の領域が収容空間の内部に連通され、他方の領域が収容空間の外部に連通される構成とされる。そして収容空間の内部圧力の上昇に応じて可動部が圧力調整室における一方の領域の容積を増加する側へと移動動作し、これによって収容空間の内部圧力の上昇を抑える構成とされる。なお「他方の領域が収容空間の外部に連通される」とは、外部に対して完全に開放された態様をも包含する。
本発明によれば、作業工具による加工作業時において、駆動機構の駆動によって収容空間の内部が発熱して空気が膨張し、当該収容空間の内部圧力が上昇したとき、当該内部圧力が圧力調整室の一方の領域を経て可動部に作用し、当該可動部が収容空間の内部圧力に応じて一方の領域の容積を増加するように移動動作する。これによって、収容空間の容積が増加する結果、当該収容空間の内部圧力の上昇が抑えられ、収容空間内の潤滑剤が外部に漏出することを防止することができる。また作業工具が、例えば電動ハンマあるいはハンマドリルのような衝撃式作業工具の場合であれば、収容空間内の圧力が上昇することに起因する駆動機構による打撃不良を未然に防止できる。なお圧力調整室の他方の領域は、収容空間の外部と連通されており、これにより可動部の容積可変動作を許容する。
本発明の圧力調整室は、可動部によって分割される一方の領域が収容空間の内部に対して連通され、他方の領域が収容空間の外部に連通される構成である。このため、圧力調整室を調圧対象である収容空間の外部に設置することが可能となる。その結果、例えば圧力調整室を収容空間の内部に配置する構成の場合に比べ、初期状態としての収容空間の容積を実質的に広げることができ、収容空間の内部圧力の上昇を抑える上でより有効とされる。また圧力調整室の設置場所につき自由度が得られることから、収容空間から離れた場所であってもスペース的にゆとりのある場所を選定して配置できる等、設計上の有利さを得ることができる。
本発明によれば、作業工具における駆動機構を収容する収容空間の内部圧力の調整につき、より一層の合理化に資する技術が提供されることとなった。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態につき、図1〜図3を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態は、作業工具の一例として電動式ハンマドリルを用いて説明する。図1は本実施の形態に係る電動式ハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。図2および図3はハンマドリルの駆動機構の一部を拡大して示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係るハンマドリル101は、概括的に見て、ハンマドリル101の外郭を形成する本体部103、当該本体部103の先端領域(図示左側)にツールホルダ137を介して着脱自在に取付けられたドリルビット119、本体部103の後端側(ドリルビット119の反対側)に連接された作業者が握るグリップ109を主体として構成されている。本体部103は、本発明における「作業工具本体」に対応する。ドリルビット119は、ツールホルダ137に対し軸方向には相対移動可能とされ、周方向には一体回転するように装着される。このドリルビット119は、本発明における「先端工具」に対応する。なお説明の便宜上、ドリルビット119側を前、グリップ109側を後という。
本体部103は、駆動モータ111を収容したモータハウジング105と、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115を収容したギアハウジング107とによって構成されており、モータハウジング105とギアハウジング107とは、図示省略のネジ等によって互いに接合される。運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115は、本発明における「駆動機構」に対応する。なおギアハウジング107には、モータハウジング105との接合側に当該ギアハウジング107の内部107aとモータハウジング105の内部105aとを仕切るインナハウジング106が配置されている。そしてギアハウジング107およびインナハウジング106は、所要の接合箇所が適宜シール部材108によってシールされた密閉状に構成されるとともに、ギアハウジング107の内部107aには運動変換機構113や動力伝達機構114の摺動部位を潤滑する潤滑剤(グリース)が封入されている。ギアハウジング107の内部107aは、本発明における「収容空間」に対応する。
駆動モータ111の回転出力は、運動変換機構113によって直線運動に適宜変換された上で打撃要素115に伝達され、当該打撃要素115を介してドリルビット119の軸方向(図1における左右方向)への衝撃力を発生する。また駆動モータ111の回転出力は、動力伝達機構114によって適宜減速された上でドリルビット119に回転力として伝達され、当該ドリルビット119が周方向に回転動作される。なお駆動モータ111は、グリップ109に配置されたトリガ117の引き操作によって通電駆動される。
運動変換機構113は、図2および図3に示すように、駆動モータ111のアーマチュアシャフト112の先端(前端)に設けられて鉛直面内にて回転駆動される駆動ギア121、当該駆動ギア121に噛み合い係合する被動ギア123、当該被動ギア123と回転軸125を介して一体回転する回転体127、回転体127の回転によってドリルビット119の軸方向に揺動される揺動リング129、揺動リング129の揺動によって直線状に往復移動するシリンダ141を主体として構成される。回転軸125はドリルビット119の軸方向に平行(水平)に配置され、当該回転軸125に取り付けられた回転体127の外周面が回転軸125の軸線に対し所定の傾斜角度で傾斜状に形成されている。揺動リング129は、回転体127の傾斜外周面にボールベアリング126を介して相対回転可能に取り付けられ、当該回転体127の回転動作に伴ってドリルビット119の軸方向に揺動される。また揺動リング129は、上方(放射方向)に一体に突設された揺動ロッド128を有し、当該揺動ロッド128がシリンダ141の後端部に設けた係合部材124に遊嵌状に係合されている。上記の回転体127、揺動リング129、シリンダ141によって揺動機構が構成されている。
動力伝達機構114は、図1に示すように、駆動モータ111から駆動ギア121および回転軸125を介して鉛直面内にて回転駆動される第1伝達ギア131、当該第1伝達ギア131に噛み合い係合する第2伝達ギア133、当該第2伝達ギア133とともに回転されるスリーブ135、当該スリーブ135とともに鉛直面内にて回転されるツールホルダ137を主体として構成されている。
打撃要素115は、図1に示すように、シリンダ141のボア内壁に摺動自在に配置されたストライカ143と、ツールホルダ137に摺動自在に配置されるとともに、ストライカ143の運動エネルギをドリルビット119に伝達するインパクトボルト145とを主体として構成されている。
上記のように構成されるハンマドリル101は、駆動モータ111が通電駆動されると、その回転出力により、駆動ギア121が鉛直面内にて回動動作する。すると、駆動ギア121に噛み合い係合される被動ギア123、回転軸125を介して回転体127が鉛直面内にて回転動作され、これによって揺動リング129および揺動ロッド128がドリルビット119の軸方向に揺動する。揺動ロッド128の揺動によってシリンダ141が直線状に摺動動作され、それに伴うシリンダ141内の空気バネの作用により、ストライカ143はシリンダ141内を直線運動する。ストライカ143は、インパクトボルト145に衝突することで、その運動エネルギをドリルビット119に伝達する。
一方、回転軸125とともに第1伝達ギア131が回転されると、第1伝達ギア131に噛み合い係合される第2伝達ギア133を介してスリーブ135が鉛直面内にて回転され、更にスリーブ135とともにツールホルダ137およびこのツールホルダ137にて保持されるドリルビット119が一体状に回転される。かくして、ドリルビット119が軸方向のハンマ動作と周方向のドリル動作を行い、被加工材(コンクリート)に穴開け作業を遂行する。
ところで、上記のハンマドリル101による穴開け作業時において、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115の駆動によってギアハウジング107の内部107aが発熱し、それに基づき密閉構造のギアハウジング107内の空気が膨張して圧力が高くなると、ギアハウジング107の内部107aと連通するストライカ143とインパクトボルト145間の空間も同様に高くなる。その結果、シリンダ141の摺動動作によりシリンダ141内の空気バネの作用を介してストライカ143が直線動作される際、シリンダ141の空気バネ室と、ストライカ143とインパクトボルト145間の空間との圧力バランスが崩れて当該ストライカ143が正常に直線動作しない状態、すなわち打撃不良を起こす可能性がある。またギアハウジング107内の圧力が高くなると、当該ギアハウジング107内の潤滑剤がシール部材108によるシール面から外部へ漏出する可能性がある。かかる不具合を防止するべく、モータハウジング105の内部105aには、ギアハウジング107の内部圧力の上昇に応じて容積を変えることによって当該ギアハウジング107の内部圧力を調整する圧力調整室171が設けられている。
図2および図3には圧力調整室171の構成が拡大して示される。図2は圧力調整室171の容積が減少した状態を示し、図3は圧力調整室171の容積が増加した状態を示している。本実施の形態に係る圧力調整室171は、ゴムや樹脂等の弾性材料からなる伸縮可能な蛇腹状の中空部材173によって囲まれた空間として形成されている。中空部材173は、本発明における「圧力調整室構成壁部材」に対応する。中空部材173は、容積可変の動作方向、すなわち伸縮方向が駆動モータ111の軸方向、すなわち本体部103の長軸方向となるようにモータハウジング105の内部105a内に配置されている。圧力調整室171を構成する中空部材173の内部空間としての筒孔は、軸方向の一端(前側)のみが開口されている。そして筒孔の開口端部には、中空部材173よりも小径の取付パイプ175の軸方向一端部が密接状に嵌入されて連結されている。取付パイプ175は、軸方向他端部(前端部)がインナハウジング106に設けた取付孔106aに差し込まれることでギアハウジング107の内部107aに臨んでいる。すなわち、可変容積室171は、取付パイプ175を介してギアハウジング107の内部107aと連通されている。なお取付孔106aと取付パイプ175との嵌合面にはシール材176が設けられている。
圧力調整室171の容積は、中空部材173が弾性変形による伸縮動作を行うことで変化する。すなわち、ギアハウジング107の内部107aの内部圧力が上昇していない状態では、中空部材173は、図2に示すように収縮状態に保持されており、これにより圧力調整室171の容積が減少されている。一方、ギアハウジング107の内部107aの内部圧力が上昇したときは、中空部材173は、その蛇腹部分が弾性変形により伸長動作し、これにより圧力調整室171の容積を増加する。また中空部材173は、その後方に配置された圧縮コイルバネ177によって圧力調整室171の容積を減少する収縮方向に付勢されている。圧縮コイルバネ177は、本発明における「付勢部材」に対応する。圧縮コイルバネ177は、中空部材173の軸方向他端部に嵌合されたキャップ179と、モータハウジング105の壁面との間に弾発状に介在されている。かくして、圧縮コイルバネ177は、中空部材173が圧力調整室171の容積を増加する方向に伸長動作する際、当該中空部材173の蛇腹部分が伸びきらないように当該蛇腹部分の伸びを抑制するとともに、伸長状態の中空部材173が初期位置としての収縮状態への復元動作を助成するように作用する。また圧縮コイルバネ177は、モータハウジング105に設けた円形の凹部105cに配置され、これにより伸縮動作の安定化が図られている。またモータハウジング105の凹部105cの開口端部側には、中空部材173の伸長動作時にキャップ179が当接可能なストッパとしての壁面105d(図2参照)が形成されており、この壁面105dによって中空部材173の最大伸長を規制する構成とされる。これにより中空部材173の異常な伸びを回避できる。
上記のように、本実施の形態においては、中空部材173が伸縮動作することによって容積が変化する圧力調整室171をギアハウジング107の内部107aに連通する構成としている。すなわち、圧力調整室171内にはギアハウジング107の内部107aと等しい圧力が作用する。このため、ハンマドリル101による穴開け作業時において、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115の駆動によってギアハウジング107の内部107aが発熱し、それに基づき密閉構造のギアハウジング107内の空気が膨張して内部圧力が上昇すると、圧力調整室171内の圧力も上昇し、それに応じて中空部材173が圧縮コイルバネ177に抗して伸長動作して圧力調整室171の容積が増加する(図3参照)。これにより圧力調整室171の容積を含めたギアハウジング107の内部107aの容積が増加する結果、ギアハウジング107の内部圧力の上昇が抑えられ、ギアハウジング107内の圧力が高圧化することに起因する打撃不良を防止できるとともに、潤滑剤の漏出を防止できる。
なおギアハウジング107の内部107aが冷却されて圧力が低下したときは、中空部材173には、当該冷却に伴うギアハウジング107の内部107aの負圧による吸引力が作用する。これにより、中空部材173は収縮して初期位置へと戻るが、このとき、中空部材173の収縮動作を補助する態様で、蛇腹部分の弾性復元力、および圧縮コイルバネ177の付勢力が作用する。つまり、中空部材173の蛇腹部分の弾性力および圧縮コイルバネ177のバネ力は、中空部材173の収縮動作を補助するものであって、ギアハウジング107の内部107aにおける圧力上昇の抑制効果を維持しつつ、すなわち打撃不良を起こさないような圧力に抑制しつつ中空部材173の初期位置への確実な復元ということを考慮して設定される。
本実施の形態における圧力調整室171は、ギアハウジング107の内部107aに対してのみ連通される構成である。このため、圧力調整室171を調圧対象であるギアハウジング107の内部107aから離れた位置、すなわちギアハウジング107の外部である、モータハウジング105の内部105aを利用して配置することができる。その結果、圧力調整室171をギアハウジング107内に配置する場合に比べ、ギアハウジング107を広く形成できることになり、内部圧力の上昇を抑える上で有利になる。
また本実施の形態によれば、中空部材173をその伸縮動作方向が駆動モータ111の軸方向(本体部103の長軸方向)と略合致するように、モータハウジング105の内部に配置している。かかる配置構成を採用することにより、中空部材173の配置スペースを、既存のモータハウジング105の径方向の寸法を変えずに、あるいは若干変える程度で容易に確保することが可能となる。また中空部材173は、本体部103の長軸方向と交差する方向には動作しない構成である。このため、モータハウジング105は、中空部材173を内部に収容する構成にもかかわらず、径方向に大きく膨出することもなく、すっきりした見栄えのよい外観形状を構成できるとともに、モータハウジング105の内部105aに元々存在する空間(デッドスペース)を有効利用して配置できる。
また本実施の形態における中空部材173は、蛇腹状の弾性変形を利用して容積を変える構成のため、弾性変形による容積可変でありながら、動作方向の定常化を図ることができる。更に中空部材173は、圧縮コイルバネ177によって常時に圧力調整室171の容積を減少する収縮方向に付勢される構成であり、蛇腹部分が一定の位置までしか伸びないように圧縮コイルバネ177によって抑えることが可能となる。例えば、中空部材173の蛇腹部分が伸びきった状態で圧力を受け続けると、比較的早期に蛇腹部分が元の状態に戻らなくなることが考えられるが、本実施の形態によれば、圧縮コイルバネ177により蛇腹部分の延びに制限を加えることで、当該蛇腹部分の弾性による復元性を保持し、耐久性を向上できる。また中空部材173の蛇腹部分の弾性復元力が弱化したような場合であっても、圧縮コイルバネ177によって中空部材173を初期位置に確実に復元できる。
なお上述した第1の実施形態では、圧力調整室171を伸縮自在な蛇腹状の中空部材173によって構成するとしたが、これに変えて、圧力調整室171を、相互に摺動自在に連接される複数の中空部材によって構成され、当該中空部材が軸方向に相対的に摺動動作することによって容積を変える構成、すなわちテレスコープ形式の伸縮構成に変更することが可能である。このように、圧力調整室171をテレスコープ形式とすれば、弾性変形を利用しない構成のため、故障を起こし難い耐久性の高い圧力調整室171を提供することができる。また、圧力調整室171は、容積可変のための動作方向が全方向である、例えば風船(袋)を利用してもよい。
(本発明の第2の実施形態)
次に図4〜図6を参照して第2の実施形態につき説明する。この実施の形態は、請求項5に記載の発明に対応する。本実施の形態は、筒状部材としてのシリンダ183の筒孔によって圧力調整室181を構成したものであり、シリンダ183の筒孔内には摺動子としてのピストン185が摺動自在に配置された構成とされ、この点を除くハンマドリル101の構成については前述した第1の実施形態と同様である。したがって、同一構成部材については同一符号を付してその説明を省略する。ピストン185は、請求項5に記載の発明における「可動部」に対応する。
シリンダ183の筒孔によって構成される圧力調整室181は、ピストン185によって2つの領域181a,181bに分割される。そして一方(図示左側)の領域181aは、シリンダ183の軸方向一端部から一体に延びる小径筒部184の貫通孔184aを介してギアハウジング107の内部107aに連通され、他方(図示右側)の領域181bは、モータハウジング105の内部105aに連通されている。これによりピストン185の軸方向端面には、ギアハウジング107の内部107a側の圧力と、モータハウジング105の内部105a側の圧力が対向状に作用し、この対向状に作用する圧力の差によってピストン185が摺動動作される構成とされる。すなわち、ギアハウジング107の内部圧力が上昇したときには、ピストン185は図示右側へと移動してギアハウジング107の内部107aと連通する一方の領域181aの容積を増加する構成とされる(図6参照)。なお2つの領域181a,181bは、ピストン185の外周面とシリンダ183の筒孔内周面との間に介在されたシール材188によって互いに通気不能状態とされる。以下の説明では、一方の領域181aをギアハウジング側領域といい、他方の領域181bをモータハウジング側領域という。
シリンダ183は、その軸方向である、ピストン185の摺動動作方向が本体部103の長軸方向となるように、モータハウジング105の内部105aに配置されている。モータハウジング105の内部105aと連通するモータハウジング側領域181bには、ピストン185をギアハウジング側領域181a側に向って付勢する圧縮コイルバネ187が配置されている。このため、ピストン185は、常時にはギアハウジング側領域181aの容積を減少する初期位置に保持されている(図4および図5参照)。なおシリンダ183は、その小径筒部184がインナハウジング106の取付孔106aに嵌入されることで、当該インナハウジング106に固定状に取付けられている。また小径筒部184と取付孔106aとの嵌合面にはシール材186が設けられている。
本実施の形態における圧力調整室181は、上記のように構成される。したがって、ハンマドリル101による穴開け作業時において、運動変換機構113、動力伝達機構114および打撃要素115の駆動によってギアハウジング107の内部107aが発熱し、それに基づき密閉構造のギアハウジング107内の空気が膨張して内部圧力が上昇した場合、当該圧力が圧力調整室181のピストン185に作用し、当該ピストン185を圧縮コイルバネ187に抗してモータハウジング側領域181b側へと移動させる。このため、圧力調整室181におけるギアハウジング側領域181aの容積が増加する。これにより当該ギアハウジング側領域181aの容積を含めたギアハウジング107の内部107aの容積が増加する結果、ギアハウジング107の内部圧力の上昇が抑えられ、ギアハウジング107内の圧力が高圧化することに起因する打撃不良を防止できるとともに、潤滑剤の漏出を防止できる。
なおギアハウジング107の内部107aが冷却されて圧力が低下したときは、ピストン185には、当該冷却に伴うギアハウジング107の内部107aの負圧による吸引力が作用する。これにより、ピストン185はギアハウジング側領域181aの容積を減少する初期位置へと戻されるが、このとき、当該ピストン185の戻り動作を補助する態様で圧縮コイルバネ177の付勢力が作用する。すなわち、圧縮コイルバネ177のバネ力は、ピストン185のギアハウジング側領域181aの容積を減少する方向への移動動作を補助するものであって、ギアハウジング107の内部107aにおける圧力上昇の抑制効果を維持しつつ、すなわち打撃不良を起こさないような圧力に抑制しつつピストン185の初期位置への確実な復元ということを考慮して設定される。
本実施の形態における圧力調整室181を構成するシリンダ183は、前述した第1の実施形態と同様に、調圧対象であるギアハウジング107の外部に配置できるため、圧力調整室181をギアハウジング107内に配置する場合に比べ、当該ギアハウジング107を広く形成できることになり、内部圧力の上昇を抑える上で有利になる。またシリンダ183をピストン185の摺動動作方向が駆動モータ111の軸方向となるように、モータハウジング105の内部105aに配置しているため、シリンダ183の配置スペースを、既存のモータハウジング105の径方向の寸法を変えずに、あるいは僅かに変更する程度で容易に確保することが可能となる。その結果、モータハウジング105は、シリンダ183を内部に収容する構成にもかかわらず、径方向に大きく膨出することもなく、すっきりした見栄えのよい外観形状を構成できるとともに、モータハウジング105の内部105aに元々存在する空間(デッドスペース)を有効利用して配置できる。更には、本実施の形態におけるピストン185は、圧縮コイルバネ187によって常時にギアハウジング側領域181aの容積を減少する収縮方向に付勢される構成であり、ハンマドリル101が駆動状態から非駆動状態へと切り替えられた後においては、ピストン185をギアハウジング側領域181aの容積を減少する初期位置に確実に戻すことができる。
なお上述した実施の形態は、駆動モータ111の回転出力を直線運動に変換してストライカ143を駆動する運動変換機構113につき、回転体127の回転動作によって揺動リング129が揺動運動を行う揺動機構を利用する形式のハンマドリルで説明したが、運動変換機構113としてクランク機構を利用する形式のハンマドリルに適用することが可能である。また本実施の形態では、作業工具として電動式のハンマドリル101を例にとって説明しているが、ハンマドリル101に限るものではなく、駆動機構を収容するハウジング内に当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入されている構成の作業工具であれば、適用可能である。
上記発明の趣旨に鑑み、以下の態様を構成することが可能とされる。
(態様1)
「請求項5に記載の作業工具であって、
前記圧力調整室は、一方が前記収容空間の内部に連通し、他方が前記収容空間の外部に連通する筒状部材によって構成され、前記可動部は、前記筒状部材内に摺動自在に配置された摺動子によって構成されていることを特徴とする作業工具。」
態様1に記載の発明によれば、弾性変形による容積可変方式比べると、故障を起こし難い耐久性のある圧力調整室を提供できる。
(態様2)
「請求項5または態様1に記載の作業工具であって、
前記圧力調整は、前記可動部の移動動作方向が前記作業工具本体の長軸方向となるように当該作業工具本体の内部に配置されていることを特徴とする作業工具。」
態様2に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様に、圧力調整室の配置スペースを作業工具本体の形状を大きく変えることなく確保できること、圧力調整室を配置した上で作業工具本体をすっきりした見栄えのよい外観形状を構成できること等の作用効果を得ることができる。
(態様3)
「請求項5または態様1あるいは2に記載の作業工具であって、
前記圧力調整室は、前記可動部を前記一方の領域の容積を減少する移動動作方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする作業工具。」
態様3に記載の発明によれば、作業工具が駆動状態から非駆動状態へと切り替えられたときには、可動部を初期位置に確実に戻すことができる。
本発明の第1の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 ハンマドリルの駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、圧力調整室の容積が減少した状態を示す。 ハンマドリルの駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、圧力調整室の容積が増加した状態を示す。 本発明の第2の実施形態に係るハンマドリルの全体構成を示す側断面図である。 ハンマドリルの駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、圧力調整室のギアハウジング側領域の容積が減少した状態を示す。 ハンマドリルの駆動機構の一部を拡大して示す断面図であり、圧力調整室のギアハウジング側領域の容積が増加した状態を示す。
符号の説明
101 ハンマドリル(作業工具)
103 本体部
105 モータハウジング
105a 内部(外部)
105c 凹部
105d 壁面
106 インナハウジング
106a 取付孔
107 ギアハウジング
107a 内部(収容空間)
108 シール部材
109 グリップ
111 駆動モータ
112 アーマチュアシャフト
113 運動変換機構(駆動機構)
114 動力伝達機構(駆動機構)
115 打撃要素(駆動機構)
117 トリガ
119 ドリルビット(先端工具)
121 駆動ギア
123 被動ギア
124 係合部材
125 回転軸
126 ボールベアリング
127 回転体
128 揺動ロッド
129 揺動リング
131 第1伝達ギア
133 第2伝達ギア
135 スリーブ
137 ツールホルダ
141 シリンダ
143 ストライカ
145 インパクトボルト
171 圧力調整室
173 中空部材(圧力調整室構成壁部材)
175 取付パイプ
176 シール材
177 圧縮コイルバネ(付勢部材)
179 キャップ
181 圧力調整室
181a 一方の領域
181b 他方の領域
183 シリンダ(筒状部材)
184 小径筒部
184a 貫通孔
185 ピストン(可動部)
186 シール材
187 圧縮コイルバネ(付勢部材)
188 シール材

Claims (5)

  1. 作業工具本体と、
    前記作業工具本体に装着されて所定の加工作業を行う先端工具と、
    前記先端工具を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を収容するとともに、当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の前記駆動機構の収容空間と、を有する作業工具であって、
    前記収容空間の内部に対してのみ連通される圧力調整室と、
    前記圧力調整室を形成するとともに、前記収容空間の外部に臨む圧力調整室構成壁部材と、を有し、
    前記圧力調整室構成壁部材は、前記収容空間の内部圧力の上昇に応じて前記収容空間の外部に向かって動くことで前記圧力調整室の容積を増加し、これにより前記収容空間の内部圧力の上昇を抑える構成としたことを特徴とする作業工具。
  2. 請求項1に記載の作業工具であって、
    前記圧力調整室構成壁部材は、前記圧力調整室の容積を変えるための動きの方向が前記作業工具本体の長軸方向と略合致するように当該作業工具本体の内部に配置されていることを特徴とする作業工具。
  3. 請求項1または2に記載の作業工具であって、
    前記圧力調整室構成壁部材は、前記圧力調整室の容積を変えるための弾性変形可能な蛇腹状の領域を有することを特徴とする作業工具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の作業工具であって、
    前記圧力調整室構成壁部材を、前記圧力調整室の容積を増加する方向への動きを許容しつつ常時には容積を減少する方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする作業工具。
  5. 作業工具本体と、
    前記作業工具本体に装着されて所定の加工作業を行う先端工具と、
    前記先端工具を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構を収容するとともに、当該駆動機構を潤滑する潤滑剤が封入された密閉状の前記駆動機構の収容空間と、を有する作業工具であって、
    前記収容空間の圧力を調整する圧力調整室を有し、
    前記圧力調整室は、当該圧力調整室内に移動可能に配置されて当該圧力調整室内を2つの領域に通気不能状態に分割する可動部を有するとともに、当該分割された一方の領域を前記収容空間の内部に連通し、他方の領域を前記収容空間の外部に連通することで前記可動部が前記収容空間の内部と外部との圧力差で移動する構成とされ、
    前記収容空間の内部圧力の上昇に応じて前記可動部が前記圧力調整室における前記一方の領域の容積を増加する側へと移動動作し、これによって前記収容空間の内部圧力の上昇を抑える構成としたことを特徴とする作業工具。
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