JP7465647B2 - ハンマドリル - Google Patents

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Description

本発明は、先端工具を直線状に駆動する動作、および、先端工具を回転駆動する動作を遂行可能なハンマドリルに関する。
ハンマドリルは、ツールホルダに装着された先端工具を、駆動軸に沿って直線状に駆動するハンマ動作、および、駆動軸周りに回転駆動するドリル動作を遂行可能に構成されている。一般的には、ハンマ動作のためには、中間シャフトの回転運動を直線運動に変換する運動変換機構が採用され、ドリル動作のためには、中間シャフトを介してツールホルダにトルクを伝達する回転伝達機構が採用される。例えば、特許文献1に開示されるハンマドリルでは、運動変換機構と回転伝達機構に対し、別個の中間シャフトが設けられている。
欧州特許第2700477号明細書
特許文献1のハンマドリルでは、一旦、回転伝達機構の中間シャフトが最終出力シャフトとしてのスピンドルを減速回転させた後、スピンドルが運動変換機構の中間シャフトを増速回転させるため、効率が低下する可能性がある。
本発明は、かかる状況に鑑み、2本の中間シャフトを備えたハンマドリルにおける動力伝達の効率化に寄与しうる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、最終出力シャフトと、モータと、第1中間シャフトと、第1駆動機構と、第2中間シャフトと、第2駆動機構とを備えたハンマドリルが提供される。
最終出力シャフトは、先端工具を取り外し可能に保持するように構成されている。最終出力シャフトは、駆動軸周りに回転可能に配置されている。モータは、駆動軸に交差する方向に延在するモータシャフトを有する。第1中間シャフトは、駆動軸と平行に延在する。第1駆動機構は、ハンマ動作を遂行可能に構成されている。ハンマ動作とは、第1中間シャフトの回転運動を直線運動に変換し、先端工具を前記駆動軸に沿って直線状に駆動する動作である。第2中間シャフトは、駆動軸と平行に延在する。第2駆動機構は、ドリル動作を遂行可能に構成されている。ドリル動作とは、第2中間シャフトの回転を最終出力シャフトに伝達し、先端工具を前記駆動軸周りに回転駆動する動作である。
更に、モータシャフトは、一対のベベルギヤを介して第1中間シャフトおよび第2中間シャフトの一方を回転させるように構成されている。第1中間シャフトおよび第2中間シャフトの一方は、一対のギヤを介して第1中間シャフトおよび第2中間シャフトの他方を回転させるように構成されている。
本態様のハンマドリルでは、最終出力シャフトと、ハンマ動作を行う第1駆動機構用の第1中間シャフトと、ドリル動作を行う第2駆動機構用の第2中間シャフトとが、互いに平行に延在する。一方、モータシャフトは、最終出力シャフトに対して交差する方向に延在する。そして、モータシャフトの回転は、まず、一対のベベルギヤを介して第1中間シャフトおよび第2中間シャフトのうち何れか一方の中間シャフトに伝達され、更に、一対のギヤを介して他方の中間シャフトに伝達される。このような構成によれば、第1中間シャフトと第2中間シャフトとの間の伝達経路上には、最終出力シャフトは介在しないため、無用な減速や増速を行う必要がなく、効率的な伝達を行うことができる。
本発明の一態様において、モータシャフトは、第1中間シャフトを回転させるように構成されていてもよい。第1中間シャフトは、第2中間シャフトを回転させるように構成されていてもよい。この場合、ハンマ動作による負荷を受ける第1中間シャフトにモータシャフトから直接トルクが伝達されるため、好ましい。
本発明の一態様において、第1駆動機構は、第1中間シャフト上に配置され、第1中間シャフトの回転運動を直線運動に変換するように構成された運動変換部材を含んでもよい。一対のベベルギヤのうち一方は、第1中間シャフトの一端部を回転可能に支持する軸受に隣接して、第1中間シャフトに設けられてもよい。一対のギヤのうち一方は、第1中間シャフト上で、一対のベベルギヤのうち一方と、運動変換部材の間に配置されていてもよい。この場合、第1中間シャフトの軸方向において、ベベルギヤおよびギヤの配置領域をコンパクト化することができる。また、撓みが少ない軸受の近傍にギヤを集中配置することで、一対のベベルギヤ同士、および一対のギヤ同士の噛み合いを精度よく維持することができる。
本発明の一態様において、ハンマドリルは、第2中間シャフト上に配置され、第2中間シャフトに作用するトルクが閾値を超える場合、伝達を遮断するように構成されたトルクリミッタを更に備えてもよい。ハンマ動作を行う第1駆動機構用の第1中間シャフトと、ドリル動作を行う第1駆動機構用の第2中間シャフトとが別個に設けられることで、第2中間シャフト上には、スペースが生じやすい。そこで、このスペースを有効利用して、トルクリミッタの合理的配置を実現することができる。
本発明の一態様において、モータシャフトの回転軸と、第1中間シャフトおよび第2中間シャフトのうち一方の回転軸とは、同一平面上にあってもよい。この場合、これらの回転軸が食い違い軸にならないため、簡易な構成のベベルギヤを採用することができる。本態様において、駆動軸も同一平面上にあると好ましい。更に、駆動軸の延在方向をハンマドリルの前後方向と規定し、駆動軸に直交し、且つ、モータシャフトの延在方向に対応する方向を上下方向と規定し、前後方向および上下方向に直交する方向を左右方向と規定し、更に、前後方向において、先端工具が装着される側を前側と規定し、上下方向において、駆動軸に対してモータが配置されている側を下側と規定した場合、第1中間シャフトおよび第2中間シャフトのうち他方の回転軸は、前方を向いた場合に上記平面に対して左側に配置されてもよい。
本発明の一態様において、ハンマドリルは、第1クラッチ機構と、第2クラッチ機構とを更に備えてもよい。第1クラッチ機構は、第1中間シャフト上に設けられ、ハンマ動作のための動力を伝達または遮断するように構成される。第2クラッチ機構は、第2中間シャフト上に設けられ、ドリル動作のための動力を伝達または遮断するように構成される。この場合、第1クラッチ機構および第2クラッチ機構を用いて、ハンマ動作のための動力およびドリル動作のための動力を、必要に応じて夫々遮断することが可能となる。
本態様において、ハンマドリルは、ハンマドリルの動作モードを切り替えるための操作部材を更に備えてもよい。操作部材は、使用者の手動操作が可能に構成されてもよい。そして、第1クラッチ機構および第2クラッチ機構は何れも、操作部材の操作に応じて、動力伝達状態と遮断状態との間で切り替えられるように構成されてもよい。この場合、使用者は、所望の作業に応じて単一の操作部材を操作し、動作モードを切り替えるだけで、第1クラッチ機構および第2クラッチ機構を動作させることができる。
ハンマドリルの断面図である。 図1のII-II線における断面図である。 図2のIII-III線における断面図である。 図2のIV-IV線における断面図である。 図1の部分拡大図である。 駆動機構収容部の内部構造をモード切替ダイヤルの回動軸の方向にみた図であって、ハンマドリルモードが選択されたときのモード切替機構の説明図である。 ハンマモードが選択されたときのモード切替機構の説明図である。 ドリルモードが選択されたときのモード切替機構の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、打撃工具の一例として、ハンマドリル101を例示する。ハンマドリル101は、ハツリ作業、穴あけ作業等の加工作業に用いられる手持ち式の電動工具であって、先端工具91を所定の駆動軸A1に沿って直線状に駆動する動作(以下、ハンマ動作という)、および、先端工具91を駆動軸A1周りに回転駆動する動作(以下、ドリル動作という)を遂行可能に構成されている。
まず、図1を参照して、ハンマドリル101の概略構成について簡単に説明する。図1に示すように、ハンマドリル101の外郭は、主に、本体ハウジング10と、本体ハウジング10に連結されたハンドル15とによって形成されている。
本体ハウジング10は、工具本体または外郭ハウジングとも称される中空体であって、スピンドル31、駆動機構5、モータ2等を収容する。スピンドル31は、長尺の円筒状部材である。スピンドル31は、その軸方向の一端部に、先端工具91を取り外し可能に保持するツールホルダ32を備えている。スピンドル31の長軸は、先端工具91の駆動軸A1を規定する。
本実施形態では、本体ハウジング10は、全体としては側面視略L字状に形成されている。本体ハウジング10は、スピンドル31および駆動機構5を収容する駆動機構収容部11と、モータ2を収容するモータ収容部12の2つの部分を含む。駆動機構収容部11は、駆動軸A1に沿って延在する。ツールホルダ32は、駆動軸A1の延在方向(以下、単に駆動軸方向という)における駆動機構収容部11の一端部内に配置されている。モータ収容部12は、駆動機構収容部11の駆動軸方向における他端部から、駆動軸A1から離れる方向に斜めに突出している。モータ2は、モータシャフト25の回転軸A2が駆動軸A1に交差する方向(詳細には、駆動軸A1に対して斜め方向)に延在するように、モータ収容部12内に配置されている。
なお、以下の説明では、便宜上、駆動軸A1の延在方向をハンマドリル101の前後方向と規定する。前後方向において、ツールホルダ32が配置されている一端部側をハンマドリル101の前側、反対側を後側と規定する。また、駆動軸A1に直交する方向であって、モータシャフト25の回転軸A2の延在方向に対応する方向を、ハンマドリル1の上下方向と規定する。上下方向において、駆動機構収容部11からモータ収容部12が突出する方向を下方向、反対方向を上方向と規定する。更に、前後方向および上下方向に直交する方向を、左右方向と規定する。
ハンドル15は、全体としては側面視略C字状に形成されており、両端部が本体ハウジング10に連結されている。ハンドル15は、長尺の筒状の把持部16と、把持部16の下側に接続する矩形箱状のコントローラ収容部17とを含む。把持部16は、使用者によって把持される部分であって、本体ハウジング10の後方に離間して配置され、駆動軸A1に交差するように、概ね上下方向に延在している。把持部16の上端部の前部には、使用者による押圧操作(引き操作)が可能なトリガ161が設けられている。把持部16の内部には、トリガ161の押圧操作に応じてオン状態とされるスイッチ162が配置されている。コントローラ収容部17には、モータ2の駆動を制御するためのコントローラ171が収容されている。コントローラ収容部17の下端部には、モータ2等の電源としての充電式バッテリ(バッテリパック)93を着脱可能なバッテリ装着部173が設けられている。
なお、本実施形態では、ハンドル15は、本体ハウジング10に対して相対移動可能に弾性連結されている。具体的には、ハンドル15の下端部は、モータ収容部12の下端部内に配置され、左右方向に延在する回動軸周りに回動可能に支持されている。また、ハンドル15の上端部は、付勢バネを介して、前後方向に移動可能に駆動機構収容部11の後端部に連結されている。
ハンマドリル1では、トリガ161が引き操作され、スイッチ162がオン状態とされると、コントローラ171によってモータ2が通電され、ハンマ動作および/またはドリル動作が行われる。
以下、ハンマドリル101の詳細構成について説明する。
まず、本体ハウジング10(モータ収容部12および駆動機構収容部11)の構成およびその内部構造について説明する。
図1に示すように、モータ収容部12は、本体ハウジング10のうち、駆動機構収容部11の後端部に接続して下方に延びる部分である。モータ収容部12には、モータ2が収容されている。本実施形態では、モータ2には、直流ブラシレスモータが採用されている。モータ2は、ステータとロータとを含む本体部20と、ロータと一体的に回転するように構成されたモータシャフト25とを備える。モータシャフト25は、軸受251および252によって、本体ハウジング10に対して回転軸A2周りに回転可能に支持されている。回転軸A2は、駆動軸A1に対して斜め下前方に延在している。モータシャフト25の上端部は、駆動機構収容部11内に突出している。モータシャフト25の上端部には、駆動ベベルギヤ255が固定されている。
図1に示すように、駆動機構収容部11は、本体ハウジング10のうち、駆動軸A1に沿って延在し、スピンドル31および駆動機構5を収容する部分である。駆動機構収容部11は、円筒状の前端部を有する。この円筒状の部分を、バレル部111という。駆動機構収容部11のうち、バレル部111以外の部分は、概ね矩形箱状に形成されている。バレル部111には、補助ハンドル(図示略)を装着可能である。使用者は、ハンドル15に加え、バレル部111に取り付けられた補助ハンドルを補助的に把持することも可能である。
スピンドル31は、ハンマドリル101の最終出力シャフトである。スピンドル31は、軸受316および317によって、本体ハウジング10に対して駆動軸A1周りに回転可能に支持されている。スピンドル31の前半部分は、先端工具91を着脱可能なツールホルダ32を構成する。先端工具91は、その長軸が駆動軸A1と一致するように、ツールホルダ32に挿入され、ツールホルダ32に対する軸方向の移動が許容され、軸周りの回転が規制された状態で保持される。スピンドル31の後半部分は、後述するピストン65を摺動可能に保持するシリンダ33を構成する。本実施形態では、スピンドル31は、ツールホルダ32とシリンダ33とが一体的に形成された単一部材であるが、複数の部材が連結されることで形成されていてもよい。
駆動機構5は、ハンマ動作を遂行するように構成された打撃機構6と、ドリル動作を遂行するように構成された回転伝達機構7(図3参照)とを含む。本実施形態では、モータ2の動力は、第1中間シャフト41を介して打撃機構6に伝達され、第2中間シャフト42を介して回転伝達機構7に伝達される。つまり、ハンマドリル101は、打撃機構6と回転伝達機構7とに対し、別個の2本の中間シャフトを備える。
ここで、第1中間シャフト41および第2中間シャフト42の配置について説明する。
図1~図4に示すように、第1中間シャフト41および第2中間シャフト42は何れも、駆動機構収容部11内で、駆動軸A1に平行に延在する。図3に示すように、第1中間シャフト41は、2つの軸受411および412を介して、本体ハウジング10に対して回転軸A3周りに回転可能に支持されている。同様に、第2中間シャフト42は、2つの軸受421および422を介して、本体ハウジング10に対して回転軸A4周りに回転可能に支持されている。
図2に示すように、本実施形態では、第1中間シャフト41の回転軸A3は、駆動軸A1の真下で駆動軸A1と平行に延在する。更に、回転軸A3、駆動軸A1およびモータシャフト25の回転軸A2は全て、同一の平面(以下、基準面Pという)上にある。基準面Pは、ハンマドリル101の上下方向に延在する。一方、第2中間シャフト42の回転軸A4は、基準面Pに対し、左側に位置する。
図3および図5に示すように、第1中間シャフト41の後端部には、軸受412の前側に隣接して、被動ベベルギヤ414が固定されている。被動ベベルギヤ414は、モータシャフト25の駆動ベベルギヤ255に噛合している。よって、モータシャフト25の回転は、駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414を介して、第1中間シャフト41に伝達される。
本実施形態では、第1中間シャフト41の回転軸A3およびモータシャフト25の回転軸A2は何れも基準面P上にあり、互いに交差する。より詳細には、回転軸A2と回転軸A3とは、鋭角をなすように交差する。このため、本実施形態では、駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414として、簡易な構成で比較的安価なストレートベベルギヤが採用されている。但し、他の種類の交差軸ギヤ(例えば、スパイラルベベルギヤ)が採用されてもよい。駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414は、減速ギヤ機構を構成している。
更に、図3に示すように、第1中間シャフト41の後端部には、被動ベベルギヤ414の前側に隣接して、駆動ギヤ415が固定されている。一方、第2中間シャフト42の後端部には、軸受422の前側に隣接して、被動ギヤ424を有するギヤ部材423が配置されている。被動ギヤ424は、駆動ギヤ415に噛合している。よって、第1中間シャフト41の回転は、駆動ギヤ415および被動ギヤ424を介して、ギヤ部材423に伝達される。なお、本実施形態では、駆動ギヤ415および被動ギヤ424は同一の径を有する。また、駆動ギヤ415および被動ギヤ424として、簡易な構成で比較的安価なスパーギヤが採用されている。但し、他の種類の平行軸ギヤ(例えば、ヘリカルギヤ)が採用されてもよい。
ギヤ部材423は、円筒状に形成され、第2中間シャフト42(詳細には、後述の駆動側部材74)の外周側に配置されている。なお、ギヤ部材423の円筒状の前端部の外周には、スプライン部425が設けられている。スプライン部425は、回転軸A4方向(前後方向)に延在する複数のスプライン(外歯)を有する。詳細は後述するが、ギヤ部材423の回転は、第2伝達部材72およびトルクリミッタ73を介して第2中間シャフト42に伝達される。
以下、打撃機構6と、回転伝達機構7の詳細構成について、順に説明する。
打撃機構6は、ハンマ動作を遂行するための機構であって、第1中間シャフト41の回転運動を直線運動に変換し、先端工具91を駆動軸A1に沿って直線状に駆動するように構成されている。本実施形態では、図1および図5に示すように、打撃機構6は、運動変換部材61と、ピストン65と、ストライカ67と、インパクトボルト68とを含む。
運動変換部材61は、第1中間シャフト41上に配置され、第1中間シャフト41の回転運動を直線運動に変換してピストン65に伝達するように構成されている。より詳細には、運動変換部材61は、回転体611と、揺動部材616とを含む。
回転体611は、軸受614によって、本体ハウジング10に対して回転軸A3周りに回転可能に支持されている。なお、本実施形態では、回転体611と第1中間シャフト41の間には、円筒状の介在部材63が介在している。介在部材63は、第1中間シャフト41に対して前後方向に移動不能、且つ、第1中間シャフト41に対して回転体611と一体的に回転可能に構成されている。介在部材63の前端部は、回転体611の前端から前方へ突出している。揺動部材616は、回転体611の外周に回転可能に取り付けられ、回転体611の回転に伴って、回転軸A3の延在方向(前後方向)に揺動するように構成されている。揺動部材616は、回転体611から上方に延びるアーム部617を有する。
ピストン65は、有底円筒状の部材であって、スピンドル31のシリンダ33内に、駆動軸A1に沿って摺動可能に配置されている。ピストン65は、連結ピンを介して揺動部材616のアーム部617に連結されており、揺動部材616の揺動に伴って前後方向に往復動される。
ストライカ67は、先端工具91に打撃力を加えるための打撃子である。ストライカ67は、ピストン65内に、駆動軸A1に沿って摺動可能に配置されている。ストライカ67の後側のピストン65の内部空間は、空気バネとして機能する空気室として規定されている。インパクトボルト68は、ストライカ67の運動エネルギを先端工具91に伝達する中間子である。インパクトボルト68は、ツールホルダ32内で、ストライカ67の前側に、駆動軸A1に沿って移動可能に配置されている。
揺動部材616の揺動に伴って、ピストン65が前後方向に移動されると、空気室の空気の圧力が変動し、空気バネの作用によってストライカ67がピストン65内を前後方向に摺動する。より詳細には、ピストン65が前方に向けて移動されると、空気室の空気が圧縮されて内圧が上昇する。ストライカ67は、空気バネの作用で高速に前方に押し出されてインパクトボルト68を打撃する。インパクトボルト68は、ストライカ67の運動エネルギを先端工具91に伝達する。これにより、先端工具91は駆動軸A1に沿って直線状に駆動される。一方、ピストン65が後方へ移動されると、空気室の空気が膨張して内圧が低下し、ストライカ67が後方へ引き込まれる。先端工具91は、被加工物への押し付けにより、インパクトボルト68と共に後方へ移動する。このようにして、打撃機構6によってハンマ動作が繰り返される。
本実施形態では、第1中間シャフト41の回転は、第1伝達部材64および介在部材63を介して運動変換部材61(詳細には、回転体611)に伝達される。
第1伝達部材64は、第1中間シャフト41上に配置され、第1中間シャフト41と一体的に回転可能、且つ、第1中間シャフト41および介在部材63に対して回転軸A3方向(前後方向)に移動可能に構成されている。より詳細には、第1伝達部材64の内周には、介在部材63に係合可能な第1スプライン部641と、第1中間シャフト41に常に係合する第2スプライン部642とが設けられている。
第1スプライン部641は、第1伝達部材64の後端部の内周に設けられている。第1スプライン部641は、回転軸A3方向(前後方向)に延在する複数のスプライン(内歯)を有する。一方、介在部材63の前端部の外周には、スプライン部631が設けられている。スプライン部631は、第1スプライン部641に係合可能な複数のスプライン(外歯)を有する。
第2スプライン部642は、第1伝達部材64の前半部分の内周に設けられている。第2スプライン部642は、回転軸A3方向(前後方向)に延在する複数のスプライン(内歯)を有する。一方、第1中間シャフト41の前端部(前側の軸受411後側に隣接する部分)は、大径部として構成されている。大径部の外周には、スプライン部416が設けられている。スプライン部416は、第2スプライン部642に常に係合する複数のスプライン(外歯)を有する。
このような構成により、図5に実線で示すように、前後方向において、第1スプライン部641が介在部材63のスプライン部631と係合する位置(以下、係合位置という)に配置されている場合、第1伝達部材64は、介在部材63および回転体611と一体的に回転可能、つまり、第1中間シャフト41から運動変換部材61へ動力を伝達可能である。一方、図5に点線で示すように、第1スプライン部641がスプライン部631から離間する(係合不能な)位置(以下、離間位置という)に配置されている場合、第1伝達部材64は、第1中間シャフト41から運動変換部材61への動力伝達を不能とする(遮断する)。
以上に説明したように、本実施形態では、第1伝達部材64および介在部材63は、ハンマ動作のための動力を伝達または遮断する第1クラッチ機構62として機能する。なお、本実施形態では、第1伝達部材64は、モード切替機構80(図6参照)に接続されており、使用者によるモード切替ダイヤル800(図2および図4参照)の操作に応じて係合位置と離間位置の間で移動される。つまり、第1クラッチ機構62は、モード切替ダイヤル800の操作に応じて、動力伝達状態と遮断状態の間で切り替えられる。なお、モード切替機構80については、後で詳述する。
回転伝達機構7は、ドリル動作を遂行するための機構であって、第2中間シャフト42の回転をスピンドル31に伝達し、先端工具91を駆動軸A1周りに回転駆動するように構成されている。図4に示すように、本実施形態では、回転伝達機構7は、駆動ギヤ78と、被動ギヤ79とを含む。駆動ギヤ78は、第2中間シャフト42の前端部(前側の軸受421の後側に隣接する部分)に固定されている。被動ギヤ79は、スピンドル31のシリンダ33の外周に固定され、駆動ギヤ78に噛合している。駆動ギヤ78および被動ギヤ79は、ギヤ減速機構を構成する。第2中間シャフト42と一体的に駆動ギヤ78が回転するのに伴って、被動ギヤ79と一体的にスピンドル31が回転される。これにより、ツールホルダ32に保持された先端工具91が駆動軸A1周りに回転駆動されるドリル動作が遂行される。
なお、上述のように、本実施形態では、モータシャフト25の回転に伴って回転される被動ギヤ424の回転は、第2伝達部材72およびトルクリミッタ73を介して第2中間シャフト42に伝達される。以下、トルクリミッタ73および第2伝達部材72について、順に説明する。
図3および図4に示すように、トルクリミッタ73は、第2中間シャフト42上に配置され、第2中間シャフト42に作用するトルクが閾値を超える場合、伝達を遮断するように構成された安全クラッチ機構である。本実施形態では、トルクリミッタ73は、駆動側部材74と、被動側部材75と、ボール76と、付勢バネ77とを含む。
駆動側部材74は、円筒状の部材であって、第2中間シャフト42の後半部分によって回転可能に支持されている。被動ギヤ424は、駆動側部材74の後端部によって回転可能に支持されている。よって、駆動側部材74は、第2中間シャフト42および被動ギヤ424に対して回転軸A4周りに回転可能である。
駆動側部材74は、カム凹部742(図4参照)とスプライン部743とを含む。カム凹部742は、駆動側部材74の前端に設けられている。詳細な図示は省略するが、カム凹部742は、周方向に傾斜するカム面を有する。スプライン部743は、カム凹部742の後側で駆動側部材74の外周に設けられており、回転軸A4方向(前後方向)に延在する複数のスプライン(外歯)を有する。
被動側部材75は、円筒状の部材であって、駆動側部材74の前側で、第2中間シャフト42の周囲に配置されている。被動側部材75の内周には、回転軸A4方向(前後方向)に延在する溝が周方向に複数設けられている。また、第2中間シャフト42の外周には、回転軸A4方向(前後方向)に延在する溝が周方向に複数設けられている。ボール76は、これらの溝によって規定される軌道内に、転動可能に収容されている。これにより、被動側部材75は、径方向および周方向において、ボール76を介して第2中間シャフト42と係合し、第2中間シャフト42と一体的に回転可能とされている。また、被動側部材75は、ボール76が軌道内を転動可能な範囲で、第2中間シャフト42に対して前後方向に移動可能である。
被動側部材75は、後端に設けられたカム突起752(図4参照)を有する。詳細な図示は省略するが、カム突起752は、駆動側部材74のカム凹部742に概ね整合する形状を有し、周方向に傾斜するカム面を有する。付勢バネ77は、圧縮コイルバネであって、駆動ギヤ78と被動側部材75の間に、圧縮された状態で配置されている。このため、付勢バネ77は、被動側部材75を、駆動側部材74に近接する方向、つまり、カム突起752とカム凹部742とが噛合う方向(後方)に常に付勢している。カム突起752とカム凹部742とが噛合い係合している場合、駆動側部材74から被動側部材75へのトルク伝達、ひいては第2中間シャフト42の回転が可能となる。なお、駆動側部材74およびギヤ部材423は、被動側部材75を介して後方に付勢され、第2中間シャフト42に対して最後方位置で保持されている。
詳細な図示は省略するが、第2中間シャフト42の回転中に、先端工具91がロックする等の理由で、ツールホルダ32(スピンドル31)を介して第2中間シャフト42に閾値以上の負荷がかかると、カム突起752とカム凹部742の噛み合い係合が解除される。より詳細には、カム突起752およびカム凹部742のカム面(傾斜面)の作用により、付勢バネ77の付勢力に抗して、カム突起752がカム凹部742から離脱して駆動側部材74の前端面に乗り上げる。つまり、被動側部材75は、駆動側部材74から離間する方向(前方)に移動する。このとき、第2中間シャフト42との間で転動するボール76に案内され、被動側部材75は前方へスムーズに移動することができる。この結果、駆動側部材74から被動側部材75へのトルク伝達が遮断され、第2中間シャフト42の回転が中断される。
図3および図4に示すように、第2伝達部材72は、第2中間シャフト42上に配置され、トルクリミッタ73の駆動側部材74と一体的に回転可能、且つ、駆動側部材74およびギヤ部材423に対して回転軸A4方向(前後方向)に移動可能に構成されている。
より詳細には、第2伝達部材72は、駆動側部材74の周囲に配置された略円筒状の部材であって、第2伝達部材72の内周には、第1スプライン部721と、第2スプライン部722とが設けられている。第1スプライン部721は、第2伝達部材72の前半部分に設けられている。第1スプライン部721は、駆動側部材74のスプライン部743に常に係合する複数のスプライン(内歯)を有する。第2スプライン部722は、第2伝達部材72の後端部に設けられている。第2スプライン部722は、ギヤ部材423のスプライン部425に係合可能な複数のスプライン(内歯)を有する。
このような構成により、図4に実線で示すように、前後方向において、第2スプライン部722がギヤ部材423のスプライン部425と係合する位置(以下、係合位置という)に配置されている場合、第2伝達部材72は、ギヤ部材423と一体的に回転可能である。よって、第2伝達部材72にスプライン係合された駆動側部材74も、ギヤ部材423と一体的に回転可能である。つまり、第2伝達部材72は、係合位置において、トルクリミッタ73を介して、ギヤ部材423から第2中間シャフト42へ動力を伝達可能である。一方、図4に点線で示すように、第2スプライン部722がスプライン部425から離間する(係合不能な)位置(以下、離間位置という)に配置されている場合、第2伝達部材72は、ギヤ部材423から第2中間シャフト42への動力伝達を不能とする(遮断する)。
以上に説明したように、本実施形態では、第2伝達部材72およびギヤ部材423は、ドリル動作のための動力を伝達または遮断する第2クラッチ機構71として機能する。なお、本実施形態では、第2伝達部材72は、第1伝達部材64と同様、モード切替機構80(図6参照)に接続されており、使用者によるモード切替ダイヤル800(図2参照)の操作に応じて係合位置と離間位置の間で移動される。つまり、第2クラッチ機構71も、第1クラッチ機構62と同様、モード切替ダイヤル800の操作に応じて、動力伝達状態と遮断状態の間で切り替えられる。
以下、モード切替ダイヤル800およびモード切替機構80について説明する。
図6~図8に示すように、モード切替機構80は、モード切替ダイヤル800に連動して、ハンマドリル101の動作モードを切り替えるように構成された機構である。本実施形態では、ハンマドリル101は、ハンマドリルモード、ハンマモード、およびドリルモードの3つの動作モードを有する。ハンマドリルモードは、打撃機構6および回転伝達機構7の両方が駆動されることで、ハンマ動作およびドリル動作が行われる動作モードである。ハンマモードは、第2クラッチ機構71によってドリル動作のための動力伝達が遮断され、打撃機構6のみが駆動されることで、ハンマ動作のみが行われる動作モードである。ドリルモードは、第1クラッチ機構62によってハンマ動作のための動力伝達が遮断され、回転伝達機構7のみが駆動されることで、ドリル動作のみが行われる動作モードである。
図2、図4および図6に示すように、モード切替ダイヤル800は、本体ハウジング10(詳細には、駆動機構収容部11)の左側部に、使用者による外部操作が可能に設けられている。モード切替ダイヤル800は、摘みを有する円盤状の操作部801と、操作部801から突出する第1ピン803および第2ピン805とを含む。
操作部801は、本体ハウジング10によって、回動軸R(図6参照)周りに回動可能に保持されている。操作部801の一部は、本体ハウジング10(駆動機構収容部11)の左側壁に形成された開口部から部分的に外部へ露出し、使用者による回動操作が可能とされている。なお、モード切替ダイヤル800には、ハンマドリルモード、ハンマモード、およびドリルモードに夫々対応する回動位置が定められている。使用者は、モード切替ダイヤル800を所望の動作モードに対応する回動位置に配置することで、動作モードを設定することができる。第1ピン803および第2ピン805は、操作部801の内面から、本体ハウジング10の内側方向に突出している。第1ピン803および第2ピン805は、モード切替ダイヤル800の回動に伴って、操作部801の回動軸Rを中心とする円周上を移動する。
モード切替機構80は、第1切替部材81と、第2切替部材82と、第1バネ83と、第2バネ84とを含む。
第1切替部材81は、一対の支持孔(図示略)を有し、支持孔に挿通された支持シャフト88によって、前後方向に移動可能に支持されている。支持シャフト88は、本体ハウジング10(詳細には、駆動機構収容部11の内部に固定された支持壁113)に支持され、前後方向に延在するシャフトである。支持シャフト88は、第1中間シャフト41および第2中間シャフト42と平行に延在している。支持シャフト88の軸方向の中央部には、止め輪881が固定されている。第1切替部材81は、止め輪881の前側に支持されている。第2切替部材82は、一対の支持孔(図示略)を有し、支持孔に挿通された支持シャフト88によって、止め輪881の後側で、前後方向に移動可能に支持されている。
第1切替部材81および第2切替部材82は、夫々、第1伝達部材64および第2伝達部材72に係合している。より詳細には、第1伝達部材64および第2伝達部材72の外周には、夫々、環状の溝645および725が設けられている。第1切替部材81は、溝645内に配置された板状の第1係合部813(図8参照)を介して、第1伝達部材64と係合している。同様に、第2切替部材82は、溝725内に配置された板状の第2係合部823(図5参照)を介して、第2伝達部材72と係合している。なお、第1伝達部材64および第2伝達部材72は、夫々、第1係合部813および第2係合部823が溝645および725に係合した状態で、第1切替部材81および第2切替部材82に対して回転可能である。
第1バネ83は、圧縮コイルバネであって、駆動機構収容部11と第1切替部材81との間に圧縮された状態で配置され、第1切替部材81を常に後方へ付勢している。これにより、第1切替部材81に係合された第1伝達部材64も、常に後方の係合位置に向けて付勢されている。第2バネ84は、圧縮コイルバネであって、支持シャフト88に固定された止め輪881と第2切替部材82との間に圧縮された状態で配置され、第2切替部材82を常に後方へ付勢している。これにより、第2切替部材82に係合された第2伝達部材72も、常に後方の係合位置に向けて付勢されている。なお、第1切替部材81の最後方位置は、第1切替部材81が止め輪881に当接する位置である。第2切替部材82の最後方位置は、第2切替部材82が支持壁113の前面に当接する位置である。
モード切替ダイヤル800が、図6に示すハンマドリルモードに対応する回動位置(以下、ハンマドリル位置という)に配置されている場合、第1ピン803は、最後方位置に配置された第1切替部材81の後方に隣接する位置に配置され、第2ピン805は、最後方位置に配置された第2切替部材82の後方に隣接する位置に配置される。このとき、第1伝達部材64は、第2スプライン部642が介在部材63のスプライン部631と係合する係合位置に配置され(図5参照)、第1クラッチ機構62は、動力伝達状態に置かれる。また、第2伝達部材72は、第2スプライン部722がギヤ部材423のスプライン部425と係合する係合位置に配置され(図4参照)、第2クラッチ機構71も、動力伝達状態に置かれる。
モータ2が通電されると、モータシャフト25から、駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414を介して第1中間シャフト41に動力が伝達される。更に、第1中間シャフト41から、第1クラッチ機構62を介して打撃機構6に動力が伝達され、ハンマ動作が遂行される。これと同時に、第1中間シャフト41から、駆動ギヤ415および被動ギヤ424、更に、第2クラッチ機構71およびトルクリミッタ73を介して第2中間シャフト42に動力が伝達される。更に、第2中間シャフト42から、回転伝達機構7を介してスピンドル31に動力が伝達され、ドリル動作も遂行される。
モード切替ダイヤル800が、図6に示すハンマドリル位置から、図7に示すハンマモードに対応する回動位置(以下、ハンマ位置という)まで回動操作されると、第2ピン805は、第2切替部材82に後方から当接した状態で時計回り方向に移動しつつ、第2バネ84の付勢力に抗して第2切替部材82を前方へ移動させる。モード切替ダイヤル800がハンマ位置に配置されると、第2切替部材82は最前方位置に配置される。第2切替部材82の移動に伴って、第2伝達部材72は係合位置から離間位置へ移動され(図4参照)、第2クラッチ機構71は遮断状態に切り替えられる。
一方、第1ピン803は、第1切替部材81にも第2切替部材82にも干渉することなく、底面視で時計回り方向に移動し、第1切替部材81および第2切替部材82から離間した位置に配置される。よって、この間、第1切替部材81および第1伝達部材64は移動せず、第1クラッチ機構62は、動力伝達状態のまま維持される。
モータ2が通電されても、モータシャフト25から第2中間シャフト42には動力が伝達されないため、ドリル動作は遂行されない。一方、モータシャフト25から第1中間シャフト41を介して打撃機構6には動力が伝達されるため、ハンマ動作のみが遂行されることになる。
モード切替ダイヤル800が、図6に示すハンマドリル位置から、図8に示すドリルモードに対応する回動位置(以下、ドリル位置という)まで回動操作されると、第1ピン803は、第1切替部材81に後方から当接し、底面視で操作部801の回動軸Rを中心に反時計回り方向に移動しつつ、第1バネ83の付勢力に抗して第1切替部材81を前方へ移動させる。モード切替ダイヤル800がドリル位置に配置されると、第1切替部材81は最前方位置に配置される。第1切替部材81の移動に伴って、第1伝達部材64は係合位置から離間位置へ移動され(図5参照)、第1クラッチ機構62は遮断状態に切り替えられる。
一方、第2ピン805は、第1切替部材81にも第2切替部材82にも干渉することなく、底面視で操作部801の回動軸Rを中心に反時計回り方向に移動し、第2切替部材82に隣接する位置に配置される。よって、この間、第2切替部材82および第2伝達部材72は移動せず、第2クラッチ機構71は、動力伝達状態のまま維持される。
モータ2が通電されても、第1中間シャフト41から運動変換部材61には動力が伝達されないため、ハンマ動作は遂行されない。一方、モータシャフト25から第2中間シャフト42を介して回転伝達機構7には動力が伝達されるため、ドリル動作のみが遂行されることになる。
以上に説明したように、本実施形態のハンマドリル101では、スピンドル31と、ハンマ動作を行う打撃機構6用の第1中間シャフト41と、ドリル動作を行う回転伝達機構用の第2中間シャフト42とが、互いに平行に延在する。一方、モータシャフト25は、スピンドル31に対して交差する方向に延在する。そして、モータシャフト25の回転は、まず、駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414を介して第1中間シャフト41に伝達され、更に、駆動ギヤ415および被動ギヤ424を介して第2中間シャフト42に伝達される。つまり、第1中間シャフト41と第2中間シャフト42との間の伝達経路上に、スピンドル31は介在しない。よって、第2中間シャフト42からスピンドル31を経由して第1中間シャフト41に回転を伝達する場合とは異なり、減速や増速が必要ないため、効率的な伝達を行うことができる。
なお、ドリル動作による負荷に比べ、ハンマ動作による負荷は大きい。よって、本実施形態では、第1中間シャフト41および第2中間シャフト42のうち、より大きな負荷を受ける第1中間シャフト41にモータシャフト25から直接トルクが伝達される構成が採用されている。
また、第1中間シャフト41上で、被動ベベルギヤ414は、軸受412の前側に隣接して配置され、更に、駆動ギヤ415は、被動ベベルギヤ414と運動変換部材61の間に配置されている。つまり、被動ベベルギヤ414および駆動ギヤ415が、第1中間シャフト41を支持する軸受412に近接配置されている。これにより、前後方向における被動ベベルギヤ414および駆動ギヤ415の配置領域が最小化されている。また、撓みが少ない軸受412の近傍に各種ギヤを集中配置することで、駆動ベベルギヤ255と被動ベベルギヤ414、および駆動ギヤ415と被動ギヤ424との噛み合いを精度よく維持することができる。
また、第1中間シャフト41には運動変換部材61が搭載されるため、ある程度の長さが必要となる。これに対し、第2中間シャフト42に搭載される駆動ギヤ78には、それほどの長さは必要とならない。特に、本実施形態では、上述のように、後側の軸受412の近傍に配置された駆動ギヤ415に応じて、第2中間シャフト42上の被動ギヤ424の配置も決まるため、第2中間シャフト42には、被動ギヤ424の前側に十分なスペースが生じる。そこで、このスペースを有効利用して、トルクリミッタ73が配置されている。第2中間シャフト42は、最終出力シャフトとしてのスピンドル31よりも伝達トルクが低い。このため、スピンドル31に搭載されるトルクリミッタに比べ、より小型で軽量なトルクリミッタ73を採用することができる。
また、本実施形態のトルクリミッタ73は、トルクリミッタ73の動作時には、ボール76が転動しつつ、被動側部材75を回転軸A4方向に案内することができる。これにより、被動側部材75と第2中間シャフト42との間の摩擦を低減させ、動作トルクを安定化させることができる。
なお、本実施形態では、駆動軸A1、モータシャフト25の回転軸A2および第1中間シャフト41の回転軸A3は全て、基準面P上にある一方、第2中間シャフト42の回転軸A4は、基準面Pに対して左側に位置する。よって、ハンマドリル101の重心は、基準面Pの左側に偏りやすい。しかしながら、右利きの使用者の方が左利きの使用者よりも多いことから、使用者がバレル部111に補助ハンドルを取り付けて左手で把持することで、重心の偏りに対応しやすいと考えられる。よって、第2中間シャフト42の回転軸A4を、基準面Pの右側でなく左側に配置することは合理的である。
また、本実施形態では、第1中間シャフト41および第2中間シャフト42には、夫々、第1クラッチ機構62および第2クラッチ機構71が設けられている。よって、ハンマ動作のための動力およびドリル動作のための動力を、必要に応じて夫々遮断することが可能となる。更に、第1クラッチ機構62および第2クラッチ機構71は何れも、同じ操作部材(モード切替ダイヤル800)の操作に応じて、動力伝達状態と遮断状態との間で切り替えられる。よって、使用者は、所望の作業に応じてモード切替ダイヤル800を操作し、動作モードを切り替えるだけで、第1クラッチ機構62および第2クラッチ機構71を動作させることができる。特に、本実施形態では、第2中間シャフト42の下方に生じるスペースを利用して、モード切替ダイヤル800およびモード切替機構80の合理的な配置が実現されている。
上記実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本発明の各構成要素を限定するものではない。ハンマドリル101は、「ハンマドリル」の一例である。スピンドル31は、「最終出力シャフト」の一例である。駆動軸A1は、「駆動軸」の一例である。モータ2およびモータシャフト25は、夫々、「モータ」および「モータシャフト」の一例である。第1中間シャフト41は、「第1中間シャフト」の一例である。打撃機構6は、「第1駆動機構」の一例である。第2中間シャフト42は、「第2中間シャフト」の一例である。回転伝達機構7は、「第2駆動機構」の一例である。駆動ベベルギヤ255および被動ベベルギヤ414は、「一対のベベルギヤ」の一例である。駆動ギヤ415および被動ギヤ424は、「一対のギヤ」の一例である。
運動変換部材61は、「運動変換部材」の一例である。軸受412は、「軸受」の一例である。被動ベベルギヤ414は、「一対のベベルギヤのうち一方」の一例である。駆動ギヤ415は、「一対のギヤのうち一方」の一例である。トルクリミッタ43は、「トルクリミッタ」の一例である。第1クラッチ機構62および第2クラッチ機構71は、夫々、「第1クラッチ機構」および「第2クラッチ機構」の一例である。モード切替ダイヤル800(操作部801)は、「操作部材」の一例である。
なお、上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係る締結工具は、例示されたハンマドリル101の構成に限定されるものではない。例えば、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、実施形態に示すハンマドリル101あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
ハンマドリル101は、充電式のバッテリではなく、外部の交流電源から供給される電力で動作するように構成されていてもよい。この場合、バッテリ装着部173に代えて、外部の交流電源に接続可能な電源ケーブルが設けられる。また、モータ2は、直流モータではなく、交流モータであってもよいし、ブラシレスモータではなく、ブラシを有するモータであってもよい。
本体ハウジング10およびハンドル15の構成(形状、構成部材、材質等)は、適宜、変更されうる。例えば、モータ収容部12は、駆動機構収容部11の後端部から駆動軸A1に直交するように、下方に突出してもよい。この場合、モータ2は、モータシャフト25の回転軸A2が、第1中間シャフト41の回転軸A3と直交するように配置される。
また、本体ハウジング10は、上記実施形態で例示された防振構造とは異なる防振構造を備えてもよい。例えば、本体ハウジング10に対し、ハンドル15の両端部が相対移動可能に弾性連結されていてもよい。あるいは、本体ハウジング10は、駆動機構5を収容するインナハウジングと、使用者によって把持される把持部を含み、インナハウジングに対して相対移動可能に弾性連結されたアウタハウジングとを含んでもよい。更には、本体ハウジング10内部で、スピンドル31と打撃機構6とが支持体によって支持され、本体ハウジング10に対して一体的に前後方向に移動可能であってもよい。なお、このような防振構造は、例えば、特開2016―000447号公報に開示されている。
モータシャフト25(回転軸A2)に対する第1中間シャフト41(回転軸A3)および第2中間シャフト42(回転軸A4)の配置、ならびに、スピンドル31(駆動軸A1)に対する第1中間シャフト41(回転軸A3)および第2中間シャフト42(回転軸A4)の配置は、上記実施形態で例示された配置に限られない。
例えば、モータシャフト25の回転は、まず、第1中間シャフト41ではなく、第2中間シャフト42に伝達され、更に、第1中間シャフト41に伝達されてもよい。この場合、第2中間シャフト42の軸受422の前側に隣接して、駆動ベベルギヤ255に噛合する被動ベベルギヤが設けられ、更に、その前側に隣接して、駆動ギヤが設けられることが好ましい。そして、第1中間シャフト41の軸受412の前側に隣接して、第2中間シャフト42の駆動ギヤに噛合する被動ギヤが設けられればよい。
モータシャフト25の回転軸A2と、第1中間シャフト41の回転軸A3(または第2中間シャフト42の回転軸A4)は、同一平面上になくてもよい。この場合、モータシャフト25の回転は、例えば、ハイポイドギヤを介して第1中間シャフト41(または第2中間シャフト42)に伝達されればよい。また、駆動軸A1は、モータシャフト25の回転軸A2および/または第1中間シャフト41の回転軸A3と同一平面上にある必要はない。
第1クラッチ機構62、第2クラッチ機構71、トルクリミッタ73、およびモード切替機構80の構成および配置位置は、適宜変更されうる。
例えば、介在部材63は省略され、第1クラッチ機構62の第1伝達部材64は、運動変換部材61(詳細には、回転体611)と係合する位置と、運動変換部材61から離間する位置との間で移動可能であってもよい。つまり、第1伝達部材64は、第1中間シャフト41の回転を運動変換部材61に直接伝達するように構成されていてもよい。また、第2クラッチ機構71は、被動ギヤ424と第2中間シャフト42の間ではなく、第2中間シャフト42と駆動ギヤ78との間で動力の伝達または遮断を行うように構成されてもよい。
ハンマドリル101は、ハンマドリルモード、ハンマモードおよびドリルモードの3つの動作モードのうち、ハンマドリルモードとハンマモードのみを有してもよい。この場合、第2中間シャフト42に、第2クラッチ機構71のみが設けられ、第1クラッチ機構62は省略されればよい。この場合、モード切替機構80の第1切替部材81および第1バネ83も省略される。
トルクリミッタ73の被動側部材75と第2中間シャフト42とは、ボール76を介してではなく、例えば、スプライン係合していてもよい。被動側部材75ではなく、駆動側部材74が第2中間シャフト42上で移動可能であってもよい。また、トルクリミッタ73は省略されてもよいし、スピンドル31に設けられてもよい。
モード切替機構80において、第1切替部材81、第2切替部材82、第1バネ83、第2バネ84の形状、配置、モード切替ダイヤル800との連動態様は、適宜変更されうる。例えば、第1クラッチ機構62の切替を行うための第1切替部材81と、第2クラッチ機構71の切替を行うための第2切替部材82とが、別個の操作部材によって移動されるように構成されてもよい。また、モード切替機構80に連動する操作部材は、回動式のダイヤルに限られず、例えば、スライド式のレバーであってもよい。第1バネ83および第2バネ84は、他の種類のバネ(例えば、引張りコイルバネ、捩りバネ)であってもよいし、第1切替部材81および第2切替部材82は、必ずしも付勢されていなくてもよい。
更に、本発明および上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様は、実施形態に示すハンマドリル101および上述の変形例、または各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記モータシャフトの前記回転軸および第1中間シャフトの回転軸は、前記同一平面上にある。
[態様2]
前記第2中間シャフトの前記回転軸は、前記駆動軸に対して左側に配置されている。
[態様3]
前記第1駆動機構は、
前記第1中間シャフト上に配置され、前記第1中間シャフトの回転に伴って揺動するように構成された揺動部材と、
前記揺動部材の揺動に伴って前記駆動軸に沿って往復動するように構成されたピストンと、
前記ピストンの往復動による空気バネの作用で直線状に移動し、前記先端工具を直線上に駆動するように構成された打撃子とを含む。
運動変換部材61(揺動部材616)、ピストン65、およびストライカ67は、夫々、本態様における「揺動部材」、「ピストン」、「打撃子」の一例である。
[態様4]
前記第2駆動機構は、
前記第2中間シャフト上に配置され、前記第2中間シャフトと共に回転するように構成された第1回転伝達ギヤと、
前記スピンドルの外周に設けられ、前記第1回転伝達ギヤと噛合する第2回転伝達ギヤとを含む減速ギヤ機構として構成されている。
駆動ギヤ78および被動ギヤ79は、夫々、本態様における「第1回転伝達ギヤ」および「第2回転伝達ギヤ」の一例である。
[態様5]
前記トルクリミッタは、
駆動側カムと、
前記駆動カムに係合可能な被動側カムと、
前記駆動側カムおよび前記被動側カムの一方の内周と、前記第2中間シャフトの外周との間で前記第2中間シャフトの軸方向に延在する軌道内に転動可能に配置されたボールとを含み、
前記駆動側カムおよび前記被動側カムの前記一方は、前記第2中間シャフトに作用するトルクが閾値を超える場合、前記ボールに案内されつつ、前記駆動側カムおよび前記被動側カムの他方から離れる方向に前記軸方向に移動することで、前記他方との係合を解除するように構成されていることを特徴とするハンマドリル。
駆動側部材74、被動側部材75、ボール76は、夫々、本態様における「駆動側カム」、「被動側カム」、「ボール」の一例である。
[態様6]
前記トルクリミッタは、前記駆動側カムおよび前記被動側カムの前記一方を、前記他方に向けて付勢する付勢部材を含む。
付勢バネ77は、本態様における「付勢部材」の一例である。
[態様7]
前記操作部材に連動して、前記動作モードを切り替えるように構成された切替機構を更に備え、
前記切替機構は、
前記操作部材に対する前記手動操作に応じて移動し、前記第1クラッチ機構を前記動力伝達状態と前記遮断状態との間で切り替えるように構成された第1切替部材と、
前記手動操作に応じて移動し、前記第2クラッチ機構を前記動力伝達状態と前記遮断状態との間で切り替えるように構成された第2切替部材とを含む。
モード切替機構80、第1切替部材81および第2切替部材82は、夫々、本態様における「切替機構」、「第1切替部材」および「第2切替部材」の一例である。
[態様8]
前記操作部材は、前記第1切替部材に当接し、前記第1切替部材を移動させるように構成された第1当接部と、前記第2切替部材に当接し、前記第2切替部材を移動させるように構成された第2当接部とを有する。
第1ピン803および第2ピン805は、夫々、本態様における「第1当接部」および「第2当接部」の一例である。
[態様9]
前記第1切替部材および前記第2切替部材は、単一の支持部材に移動可能に支持されている。
支持シャフト88は、本態様における「支持部材」の一例である。
1:ハンマドリル、2:モータ、5:駆動機構、6:打撃機構、7:回転伝達機構、10:本体ハウジング、11:駆動機構収容部、12:モータ収容部、15:ハンドル、16:把持部、17:コントローラ収容部、20:本体部、25:モータシャフト、31:スピンドル、32:ツールホルダ、33:シリンダ、41:第1中間シャフト、42:第2中間シャフト、43:トルクリミッタ、61:運動変換部材、62:第1クラッチ機構、63:介在部材、64:第1伝達部材、65:ピストン、67:ストライカ、68:インパクトボルト、71:第2クラッチ機構、72:第2伝達部材、73:トルクリミッタ、74:駆動側部材、75:被動側部材、76:ボール、77:付勢バネ、78:駆動ギヤ、79:被動ギヤ、80:モード切替機構、81:第1切替部材、82:第2切替部材、83:第1バネ、84:第2バネ、88:支持シャフト、91:先端工具、101:ハンマドリル、111:バレル部、113:支持壁、161:トリガ、162:スイッチ、171:コントローラ、173:バッテリ装着部、251:軸受、255:駆動ベベルギヤ、316:軸受、411:軸受、412:軸受、414:被動ベベルギヤ、415:駆動ギヤ、416:スプライン部、421:軸受、422:軸受、423:ギヤ部材、424:被動ギヤ、425:スプライン部、611:回転体、614:軸受、616:揺動部材、617:アーム部、631:スプライン部、641:第1スプライン部、642:第2スプライン部、645:溝、721:第1スプライン部、722:第2スプライン部、725:溝、742:カム凹部、743:スプライン部、752:カム突起、800:モード切替ダイヤル、801:操作部、803:第1ピン、805:第2ピン、813:第1係合部、823:第2係合部、881:止め輪、A1:駆動軸、A2:回転軸、A3:回転軸、A4:回転軸、P:基準面、R:回動軸

Claims (9)

  1. ハンマドリルであって、
    先端工具を取り外し可能に保持するように構成され、駆動軸周りに回転可能に配置された最終出力シャフトと、
    前記駆動軸に交差する方向に延在するモータシャフトを有するモータと、
    前記駆動軸と平行に延在する第1中間シャフトと、
    前記第1中間シャフトの回転運動を直線運動に変換し、前記先端工具を前記駆動軸に沿って直線状に駆動するハンマ動作を遂行可能に構成された第1駆動機構と、
    前記駆動軸と平行に延在する第2中間シャフトと、
    前記第2中間シャフトの回転を前記最終出力シャフトに伝達し、前記先端工具を前記駆動軸周りに回転駆動するドリル動作を遂行可能に構成された第2駆動機構とを備え、
    前記モータシャフトは、前記モータシャフトに設けられた駆動ベベルギヤと、前記第1中間シャフトに設けられ、前記駆動ベベルギヤに噛合する被動ベベルギヤとを介して前記第1中間シャフトを回転させるように構成され、
    前記第1中間シャフトは、前記第1中間シャフトに設けられた駆動ギヤと、前記第2中間シャフトに設けられ、前記駆動ギヤに噛合する被動ギヤとを介して前記第2中間シャフトを回転させるように構成され、
    前記第1駆動機構は、前記第1中間シャフト上に配置され、前記第1中間シャフトの回転運動を直線運動に変換するように構成された運動変換部材を含み、
    前記駆動軸の延在方向を前記ハンマドリルの前後方向と規定し、前記前後方向において、前記先端工具が装着される側を前側と規定した場合、
    前記第1中間シャフトの前記被動ベベルギヤは、前記第1中間シャフトの後端部を回転可能に支持する第1軸受の前側に隣接して配置され、
    前記第1中間シャフトの前記駆動ギヤは、前記前後方向において、前記被動ベベルギヤと前記運動変換部材との間に配置されていることを特徴とするハンマドリル。
  2. 請求項1に記載のハンマドリルであって、
    前記前後方向において、前記第1中間シャフトの前記被動ベベルギヤは、前記モータシャフトの前記駆動ベベルギヤの前側にあり、
    前記第1中間シャフトの前記駆動ギヤは、前記被動ベベルギヤの前側に隣接配置されていることを特徴とするハンマドリル。
  3. 請求項1または2に記載のハンマドリルであって、
    前記第1中間シャフトの前記後端部を回転可能に支持する前記第1軸受と、前記第2中間シャフトの後端部を回転可能に支持する第2軸受とは、共通の支持壁に支持されていることを特徴とするハンマドリル。
  4. 請求項1~3の何れか1つに記載のハンマドリルであって、
    前記第2中間シャフト上に配置され、前記第2中間シャフトに作用するトルクが閾値を超える場合、伝達を遮断するように構成されたトルクリミッタを更に備えたことを特徴とするハンマドリル。
  5. 請求項1~4の何れか1つに記載のハンマドリルであって、
    前記モータシャフトの回転軸と、前記第1中間シャフトおよび前記第2中間シャフトのうち一方の回転軸とは、同一平面上にあることを特徴とするハンマドリル。
  6. 請求項5に記載のハンマドリルであって、
    前記駆動軸も、前記同一平面上にあることを特徴とするハンマドリル。
  7. 請求項6に記載のハンマドリルであって、
    前記駆動軸に直交し、且つ、前記モータシャフトの延在方向に対応する方向を上下方向と規定し、前記前後方向および前記上下方向に直交する方向を左右方向と規定し、
    更に、前記上下方向において、前記駆動軸に対して前記モータが配置されている側を下側と規定した場合、
    前記第1中間シャフトおよび前記第2中間シャフトのうち他方の回転軸は、前方を向いた場合に前記平面に対して左側に配置されることを特徴とするハンマドリル。
  8. 請求項1~7の何れか1つに記載のハンマドリルであって、
    前記第1中間シャフト上に設けられ、前記ハンマ動作のための動力を伝達または遮断するように構成された第1クラッチ機構と、
    前記第2中間シャフト上に設けられ、前記ドリル動作のための動力を伝達または遮断するように構成された第2クラッチ機構とを更に備えたことを特徴とするハンマドリル。
  9. 請求項8に記載のハンマドリルであって、
    前記ハンマドリルの動作モードを切り替えるための操作部材であって、使用者の手動操作が可能に構成された操作部材を更に備え、
    前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構は何れも、前記操作部材の操作に応じて、動力伝達状態と遮断状態との間で切り替えられるように構成されていることを特徴とするハンマドリル。
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