JP4414737B2 - コントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造 - Google Patents

コントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造 Download PDF

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Description

本発明は、車両用変速機におけるパーキング機構等に用いられる、コントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造に関する。
軸まわり揺動自在に保持されたコントロールシャフトをワイヤにより回転移動(揺動)させて操作対象を作動させるワイヤコントロール式の遠隔操作機構は従来知られており、例えば車両用自動変速機におけるパーキング機構等において用いられている。車両用自動変速機のパーキング機構は、変速機の出力軸に固定されたパーキングギヤにパーキングポールの突起を噛合わせる構成となっており、このパーキングポールの操作に本遠隔操作機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
従来、エンジンを原動機とする車両用自動変速機では、パーキングギヤはカウンタシャフトに固定されており、パーキングギヤの外周歯に噛合わせるパーキングポールを操作するパーキングレバーはカウンタシャフトと平行に延びて設けられたコントロールシャフトに取り付けられている。コントロールシャフトは変速機ケースにより軸まわり回転(揺動)自在に支持されており、その一端側にはコントロールレバーが設けられるとともに、このコントロールレバーには、車両の運転席内に設けられたシフトレバーと繋がるコントロールワイヤが連結される。一方、コントロールシャフトの他端側の端部には、コントロールシャフトを支持するベアリング及びシフトレバーのシフトポジションをコントロールシャフトの回転位置により検出するポジションセンサスイッチが設けられ、変速機ケースには、走行中に飛来してくる小石等からコントロールレバー等の部材を保護する働きをするコントロールレバーカバーが取り付けられる。
ここで、コントロールワイヤはコントロールレバーに挿着されるワイヤ取り付けピンによりコントロールレバーと連結されるようになっており、コントロールレバーに取り付けられた状態のワイヤ取り付けピンは、その挿入方向に突き抜けた端部側に取り付けられるピン部材等によりコントロールレバー内に固定される。そして、エンジンからの振動その他の原因によりピン部材等が緩んだ場合であっても、ワイヤ取り付けピンがコントロールレバーから脱落し、コントロールワイヤがコントロールレバーから離脱したりするような事態とならないようにするため、ワイヤ取り付けピンはコントロールレバーカバー側よりコントロールレバー内に挿着されるとともに、ワイヤ取り付けピンのコントロールレバーからの脱落を防止するため、コントロールレバーカバーとワイヤ取り付けピンとの間の間隔は、コントロールレバーから脱落しそうになったワイヤ取り付けピンがコントロールレバーカバーと当接し得る距離に保たれる。
特開2001−295922号公報 特開2001−253324号公報 特開2001−341619号公報
ところが、電気自動車に搭載される型の車両用変速機では、原動機である電動モータの径が大きいため、変速機全体をコンパクトにするためには、コントロールシャフトを中心とするパーキング機構を電動モータの外形よりも内側に配置する必要がある。また、このような配置構成を採ると、上述のように、コントロールシャフトを変速機ケースの原動機側とは反対の側に突出させて、そこにコントロールレバーを設けざるを得ない。この点、コントロールワイヤと接続されるコントロールレバーを原動機側に配置することができてコントロールシャフトの一端側にコントロールレバーを、また他端側にベアリング及びポジションセンサスイッチを配置することのできる、原動機がエンジンである車両用変速機の場合とは異なる。そして、この電動モータを原動機とする車両用変速機の場合のように、コントロールシャフトの一端側にコントロールレバーと、ベアリング及びポジションセンサスイッチの全てを配置した構成では、コントロールシャフトの端部にベアリング及びポジションセンサスイッチを設ける必要があるために、コントロールレバーをコントロールレバーカバーに近接させることができず、結果として前述の原動機がエンジンである場合のように、コントロールレバーカバーにピンの脱落防止機能を持たせることができない。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、別途取り付けられるカバー部材(上記コントロールレバーカバーに相当する部材)に頼ることなく、ワイヤ取り付けピンがコントロールレバーから脱落する事態を防止し得る構成のコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造を提供することを目的としている。
本発明に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造は、軸まわり揺動自在に保持されたコントロールシャフトと、基端部がコントロールシャフト上に取り付けられてコントロールシャフトの軸外方向に延び、先端部にピン保持部が形成されたレバー部材(例えば、実施形態におけるコントロールレバー90)と、レバー部材のピン保持部に挿着され、一端側に設けられたストッパ部をピン保持部に当接させたワイヤ取り付けピンと、レバー部材のピン保持部に挿着されたワイヤ取り付けピンに連結され、張力が与えられたときにレバー部材を介してコントロールシャフトを軸まわりに揺動移動させるワイヤ(例えば、実施形態におけるコントロールワイヤ104)と、ワイヤ取り付けピンをピン保持部に挿着させた状態で、ワイヤ取り付けピンのストッパ部とレバー部材のピン保持部とを弾性的に挟持する挟持部材(例えば、実施形態におけるクリップ94)とを有し、挟持部材が、ワイヤ取り付けピンのストッパ部とレバー部材のピン保持部とを挟持した状態でピン保持部に係止される爪部を有している
ここで、上記コントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造においては、レバー部材のピン保持部に挿着された状態のワイヤ取り付けピンの他端側はピン保持部の外部に突出して延びており、この突出して延びた部分にワイヤ取り付けピンの延びる方向と直交する方向に延びたピン部材(例えば、実施形態におけるスナップピン98)が挿着されていることが好ましい。また、本発明に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造は車両用変速機のパーキング機構に応用することができ、この場合には、コントロールシャフトを軸まわり揺動自在に保持するシャフト保持体が車両用自動変速機の変速機ケースであり、コントロールシャフトがパーキングポールを車両用自動変速機に備えられたパーキングギヤの外周歯に噛合させるパーキングレバーの揺動用のシャフトである構成となる。
本発明に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造では、レバー部材に取り付けられてワイヤとレバー部材とを連結するワイヤ取り付けピンが、挟持部材によりレバー部材とともに弾性的に挟持されるようになっており、これによりワイヤ取り付けピンのレバー部材からの脱落が阻止されるようになっている。このため、従来のように別途取り付けられるカバー部材に頼ることなくワイヤ取り付けピンのレバー部材からの脱落を防止することができ、構成上、ワイヤ取り付けピンの脱落を阻止し得る位置にカバー部材を設けることができない場合においても、レバー部材からのワイヤ取り付けピンの脱落を防止することが可能である。また、挟持部材はレバー部材に直接取り付けられてワイヤ取り付けピンの脱落を防止する構成であるため、ワイヤ取り付けピンが脱落しそうになったときにこれがカバー部材と当接することによりその脱落を防止する従来の構成よりもワイヤの脱落防止に対する信頼性を高めることができる。更に、挟持部材は板状の部材を折り曲げ形成して得られるため安価であり、レバー部材への取り付け及び取り外しも容易であるので、生産性及び整備性にも優れている。さらに、本発明に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造では、挟持部材が、ワイヤ取り付けピンのストッパ部とレバー部材のピン保持部とを挟持した状態でピン保持部に係止される爪部を有しているので、挟持部材がレバー部材に取り付けられた状態から容易に脱落したり、いたずらに回転移動したりするのを防止することができるのみならず、爪部の設け方によっては、レバー部材への取り付け方の誤り(誤取り付け)を未然に防止する効果も得られる
また、レバー部材のピン保持部に挿着された状態のワイヤ取り付けピンの他端側がピン保持部の外部に突出して延びており、この突出して延びた部分にピン部材がワイヤ取り付けピンの延びる方向と直交する方向に挿着されている構成であれば、ワイヤ取り付けピンのレバー部材からの脱落をより一層効果的に防止することが可能である。また、コントロールシャフトを軸まわり揺動自在に保持するシャフト保持体が車両用自動変速機の変速機ケースであり、コントロールシャフトがパーキングポールを車両用自動変速機に備えられたパーキングギヤの外周歯に噛合させるパーキングレバーの揺動用のシャフトである構成を有するときには、上記効果を車両用変速機のパーキング機構において得ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明の一実施形態に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造が適用された車両用自動変速機の構成を示すスケルトン図である。この図に示すように、本実施形態に係る車両用自動変速機(以下、変速機と略称する)1は、車両(図示せず)に搭載されたバッテリBからの電力供給を受けて出力軸Sに回転動力を与える電動モータMを原動機としており、いわゆる電気自動車に搭載される型の車両用自動変速機である。
本変速機1におけるメインシャフト10は変速機ケース5内において第1ベアリング51及び第2ベアリング52により軸まわり回転自在に支持されており、電動モータMの出力軸Sに直結されている。カウンタシャフト20はメインシャフト10と平行な位置に第3ベアリング53及び第4ベアリング54により軸まわり回転自在に支持されている。
メインシャフト10上に固定されたメインギヤ12はカウンタシャフト20上に固定されたカウンタギヤ22と常時噛合しており、電動モータMよりメインシャフト10に入力された回転動力は、これらメインギヤ12及びカウンタギヤ22を介してカウンタシャフト20に伝達される。カウンタシャフト20上におけるカウンタギヤ22の右方位置にはファイナルドライブギヤ24が設けられており、このファイナルドライブギヤ24は、ディファレンシャルケース30に固定されたファイナルドリブンギヤ32と常時噛合している。
ディファレンシャルケース30の内部には2つのディファレンシャルピニオン34,34及び2つのサイドギヤ36,36からなる差動機構が収容されており、サイドギヤ36,36には左右のアクスルシャフト42,42が固定されている。これら左右のアクスルシャフト42,42の中心軸はメインシャフト10及びカウンタシャフト20の回転軸と平行に配置されており、ディファレンシャルケース30はこれら左右のアクスルシャフト42,42の中心軸を回転軸として回転できるように第5ベアリング55及び第6ベアリング56により支持されている。また、左右のアクスルシャフト42,42の端部には図示しない駆動輪(車両の前輪)が取り付けられている。
図2に示すように、変速機1の変速機ケース5は右側ケース5aと左側ケース5bとからなっている。図3(A)及び図3(B)に示すように、左右のケース5a、5bは複数の接合ボルト7により接合されており、右側ケース5aの右方には電動モータMが複数のモータ取り付けボルト8により取り付けられている。
図4は車両の運転席(図示せず)内に設けられたシフトレバー100を斜め後上方から見た図である。この図に示すように、シフトレバー100の基部に設けられたエスカッション部102には4つのシフトポジションマーク「P(パーキング)」,「R(後退)」,「N(ニュートラル)」,「D(前進)」が前方から後方へこの順で記されており、シフトレバー100はこれら4つのシフトポジションマークに対応する4ポジションのいずれかに位置させることが可能である。なお、シフトレバー100の基部には図示しないデテント機構が設けられており、シフトレバー100は必ずこれら4ポジションのいずれかにのみ位置し得るようになっている。
また、図2に示すように、カウンタシャフト20上におけるカウンタギヤ22の右方にはパーキングギヤ26が固定されている(図3(B)も参照)。このパーキングギヤ26はシフトレバー100が「P」ポジションにシフトされたときにカウンタシャフト20を変速機ケース5に対してロックするために使用されるギヤであり、外周部には後述するパーキングロックポール72が噛合う為の歯が多数設けられている。
図5は、パーキングギヤ26を中心にカウンタシャフト20のロックに要する部材を取り出して描いた斜視図であり、図5における左方が図2における左方に相当している。この図に示すように、パーキングギヤ26が固定されたカウンタシャフト20と平行に延びる位置にはパーキングシャフト70が軸まわり回転(揺動)自在に設けられており、このパーキングシャフト70には前述のパーキングロックポール72が固定されている。パーキングロックポール72の端部には、パーキングギヤ26の外周歯と対向するように突出した突起72a(図3(B)及び図6参照)が設けられており、この突起72aがパーキングギヤ26の外周歯と噛合ったときに、パーキングギヤ26が(すなわちカウンタシャフト20が)変速機ケース5に対してロックされる。
ここで、パーキングロックポール72は(すなわちパーキングシャフト70は)、パーキングシャフト70上に設けられたコイル状のリターンスプリング74により、図5中に示す矢印Aの方向(パーキングギヤ26から離れる方向)に常時付勢された状態となっており、後述するように、シフトレバー100が「P」ポジションにシフトされてパーキングロックポール72がパーキングギヤ26に押し付けられない限りは、パーキングロックポール72の突起72aはパーキングギヤ26の外周歯と噛合わないようになっている。したがって突起72aは、パーキングシャフト70を上記リターンスプリング74の付勢力に抗して図5中に示す矢印Bの方向に軸まわり回転(揺動)させることによりはじめて、パーキングギヤ26の外周歯に噛合わせることができる。
パーキングシャフト70と平行に延びる位置にはコントロールシャフト80が軸まわり回転(揺動)自在に設けられている。このコントロールシャフト80上にはその軸外方向に延びたコントロールレバー90とパーキングレバー82が設けられており、このうちコントロールレバー90はコントロールレバー取り付けボルト86(図1及び図7(B)参照)によりコントロールシャフト80上に固定されている。一方、パーキングレバー82は断面コの字状に形成されたアーム部82aの基端側がコントロールシャフト80上に回動自在に取り付けられており、アーム部82aの他端側には円筒状のローラ部82bが回転自在に取り付けられている。
パーキングレバー82はコントロールシャフト80上に設けられた図示しないストッパにより図5中に示す矢印Cの方向への回転移動(揺動)が制限されるとともに、コントロールシャフト80上に設けられたコイル状のリターンスプリング84により常時矢印Cの方向に付勢されており、コントロールシャフト80が軸まわりに回転したときには、これと一体となって回転するようになっている。しかし、コントロールシャフト80が矢印Cの方向に回転したとき、パーキングレバー82に対して図5中に示す矢印D方向への大きな抵抗力(すなわち、パーキングレバー82の矢印C方向への移動が妨げられる力)が作用したときには、コントロールシャフト80のみが矢印C方向に回転し、パーキングレバー82はこれに追従できずにリターンスプリング84により矢印Cの方向へ付勢されたまま「待ち」の状態となる。なお、このような抵抗力が作用するのは、パーキングロックポール72がパーキングギヤ26に押し付けられたときに、パーキングロックポール72の突起72aがパーキングギヤ26の外周歯と噛合できずに、外周歯上に乗り上げた場合である(後述)。
コントロールレバー90はその基端部が前述のようにコントロールシャフト80上に取り付けられて全体としてコントロールシャフト80の軸外方向(コントロールシャフト80の軸と垂直な方向)に延びており、先端部にはピン保持部91が形成されている。このピン保持部は断面コの字状に形成され対向する2つのピン保持片91a,91bを有しており(図7も参照)、これら2つのピン保持片91a,91bにはそれぞれワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bが同軸状に設けられている(図7(A)参照)。コントロールレバー90のピン保持部91(ピン保持片91a,91b)にはワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bの双方を貫通するようにワイヤ取り付けピン93が挿着されており、このワイヤ取り付けピン93にはコントロールワイヤ104の一端部が連結されている。このコントロールワイヤ104の他端部はシフトレバー100に連結されており、シフトレバー100が前方(図4参照)に傾倒操作されたときにはコントロールワイヤ104に張力が作用し、コントロールレバー90を介してコントロールシャフト80が図5中に示す矢印Cの方向に回転移動(揺動)するようになっている。また、コントロールシャフト80は図示しないスプリングにより常時図5中に示す矢印Dの方向に付勢された状態となっており、コントロールシャフト80が後方(図4参照)に傾倒操作されたときにはその操作力によりスプリングの付勢力を伴って矢印Dの方向に回転移動するようになっている。
このようにシフトレバー100を前方に傾倒させたときにはその操作力によりコントロールシャフト80は矢印Cの方向に回転(揺動)し、シフトレバー100を後方(図4参照)に傾倒させたときには上記付勢力により矢印Dの方向に回転(揺動)するので、シフトレバー100を4つのポジション「P」,「R」,「N」,「D」のいずれかのポジションに位置させたときには、コントロールシャフト80はそのポジションに応じた所定の回転姿勢をとることになる。
ここで、シフトレバー100が「P」ポジション以外のポジションから「P」ポジションにシフトされると、コントロールシャフト80は矢印Cの方向に回転し、パーキングレバー82のローラ部82bはパーキングロックポール72のカム面72b上を図6の右方に転動移動しながらパーキングロックポール72を矢印Bの方向(パーキングギヤ26側)に押圧する。これによりパーキングロックポール72(及びパーキングシャフト70)はリターンスプリング74の付勢力に抗して矢印Bの方向に回転し、パーキングロックポール72に設けられた前述の突起72aがパーキングギヤ26の外周歯に噛合う(図6(A)参照)。これによりカウンタシャフト20は変速機ケース5に対してロックされ、左右のアクスルシャフト42,42に繋がる駆動輪(図示せず)は固定される。
なお、このときパーキングロックポール72の突起72aがパーキングギヤ26の外周歯と噛合できずに外周歯上に乗り上げたときには、パーキングレバー82はパーキングロックポール72により矢印Dの方向に付勢された状態となり、リターンスプリング84を捻り状態にして「待ち」の状態となる。そして、その後、駆動輪が僅かに動いてカウンタシャフト20が回転したとき、リターンスプリング84の付勢力によってパーキングレバー82は矢印Cの方向に回転移動し、パーキングロックポール72を矢印Bの方向へ押圧するので、パーキングロックポール72の突起72aはパーキングギヤ26の外周歯に噛合うこととなる。
一方、シフトレバー100が「P」ポジションから「P」以外のポジションにシフトされると、コントロールシャフト80は矢印Dの方向に回転し、パーキングレバー82はコントロールシャフト80上に設けられた前述のストッパにより押圧されてコントロールシャフト80と一体となって矢印Dの方向へ回転移動(揺動)する。このときパーキングレバー82のローラ部82bはパーキングロックポール72のカム面72b上を図6の左方に転動移動し、パーキングロックポール72がリターンスプリング74の付勢力により矢印Aの方向に移動するのを許容する。これによりパーキングロックポール72の突起72aはパーキングギヤ26の外周歯から離脱し(図6(B)参照)、カウンタシャフト20の変速機ケース5に対する固定(すなわち左右のアクスルシャフト42,42に繋がる駆動輪の固定)は解除される。
次に、変速機1における動力伝達経路及び変速方式について説明する。電動モータMがバッテリBからの電力供給を受けて出力軸Sを回転させると、その回転動力は出力軸Sと結合された変速機1のメインシャフト10に伝達され、メインギヤ12及びカウンタギヤ22を介してカウンタシャフト20が回転する。また、これによりファイナルドライブギヤ24及びファイナルドリブンギヤ32を介してディファレンシャルケース30が回転し、最終的に左右のアクスルシャフト42,42に繋がる左右の駆動輪が回転する。
この変速機1における変速は、電動モータMの回転数を変化させて行う。電動モータMは車体内の所定位置に設けられたコントロールユニット60(図2参照)と電気的に繋がっており、コントロールユニット60はスロットル開度センサ61、車速センサ62、ポジションセンサスイッチ63等から入力される信号に基づいて所要の判断をし、車両の走行状態に最適な出力が得られるように電動モータMの出力軸Sを回転させる制御を行う。ここで、スロットル開度センサ61は車両の運転席内に設けられたアクセルペダル(図示せず)の踏み込みによるスロットル開度(図示しないスロットルバルブの開度)を検出するセンサであり、車速センサ62はカウンタシャフト20の回転数から車両の走行速度を検出するセンサである。また、ポジションセンサスイッチ63は運転席内に設けられたシフトレバー100がシフトされている現在のポジションを検知するセンサであり、4つのシフトポジション「P」,「R」,「N」,「D」に対応するいずれかの信号をコントロールユニット60に出力する。
ここで、シフトレバー100が「D」ポジションにシフトされている状態では、ポジションセンサスイッチ63はこれを検知して「D」ポジションに対応する信号をコントロールユニット60に出力する。この信号を受け取ったコントロールユニット60はスロットル開度センサ61により検出されたスロットル開度と車速センサ62により検出された車両の走行速度とにより、予め定めた(コントロールユニット60に記憶させた)変速特性図に基づいて最適な駆動力を算出し、このような駆動力が出力されるように電動モータMの制御を行う。なお、このとき電動モータMの出力軸Sの回転方向は車両を前進走行させる順方向である。
また、シフトレバー100が「R」ポジションにシフトされている状態では、ポジションセンサスイッチ63はこれを検出して「R」ポジションに対応する信号をコントロールユニット60に出力する。この信号を受け取ったコントロールユニット60は電動モータMの出力軸Sを逆方向に回転させるが、このときの駆動力はシフトレバー100が「D」ポジションにシフトされて車両を前進走行させている場合とは異なり、或る一定の所定値が設定される。これは、後退走行時における車速は一般に小さく、またアクセルペダルの踏み込み量も小さいため、走行開始時に必要な程度の一定の駆動力を設定することで十分であるからである。
また、シフトレバー100が「N」ポジションにシフトされている状態では、ポジションセンサスイッチ63はこれを検出して「N」ポジションに対応する信号をコントロールユニット60に出力する。この信号を受け取ったコントロールユニット60は電動モータMを停止した状態に制御する。これにより電動モータMの出力軸Sはメインシャフト10に動力を与えず、外力により自由に回転し得る状態となる。
また、シフトレバー100が「P」ポジションにシフトされている状態では、ポジションセンサスイッチ63はこれを検出して「P」ポジションに対応する信号をコントロールユニット60に出力する。この信号を受け取ったコントロールユニット60は上記シフトレバー100が「N」ポジションにシフトされている場合と同様、電動モータMを停止した状態に制御するが、その一方で、上述のようにコントロールワイヤ104を介してコントロールシャフト80が図5中に示す矢印Cの方向へ回転されるため、パーキングレバー82を介してパーキングロックポール72がパーキングギヤ26に押し付けられ、その突起72aがパーキングギヤ26の外周歯に噛合される。
次に、この変速機1に適用されたコントロールシャフト80のワイヤ取り付けピン脱落防止構造について説明する。図1に示すように、本変速機1においては、コントロールシャフト80はその右端部と中央部とが左側ケース5bにより軸まわり揺動自在に保持されており、その左端側の部分が左側ケース5bより外部(左方)に突出して延びている。また、コントロールレバー90はコントロールシャフト80における左側ケース5bの外部に突出した上記部分に位置しており、ワイヤ取り付けピン93を介してコントロールレバー90に連結されたコントロールワイヤ104は、図1の紙面に垂直な方向に延びて設けられる。
図3(A)及び図1に示すように、左側ケース5bの外面側(図3(A)では紙面手前側)には、コントロールシャフト80の左側ケース5bの外部に突出した部分を覆うようにコントロールレバーカバー110が取り付けられている。このコントロールレバーカバー110は、コントロールシャフト80における左側ケース5bの外部に突出した部分に取り付けられた諸部材(コントロールレバー90や後述するベアリング126、ポジションセンサスイッチ63など)を、車両の走行中に飛来してくる小石等から保護するために設けられる。なお、コントロールレバーカバー110は、図3(A)及び図1に示すように、複数のカバー取り付けボルト112により左側ケース5bに対して着脱自在に取り付けられる。
コントロールレバー90とコントロールワイヤ104とを連結するワイヤ取り付けピン93は、前述のように、コントロールレバー90の先端部に形成されたピン保持部91(ピン保持片91a,91b)のワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bを双方貫装するように取り付けられる。これら2つのワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bは同一の内径を有してコントロールシャフト80の軸方向に同軸状に並んで設けられており、したがってワイヤ取り付けピン93はコントロールレバー90のピン保持部91に挿着された状態では、コントロールシャフト80の軸方向に延びた状態となる(図1参照)。
ワイヤ取り付けピン93は図7にも示すように、一端側にワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bの内径よりも大きい外径(寸法)を有する板状のストッパ部93aが設けられており、他端側にはこのワイヤ取り付けピン93の延びる方向と直交する方向にスナップピン挿着穴93b(図7(A)参照)が穿設されている。ワイヤ取り付けピン93は、コントロールレバー90の左側ケース5b側(図1における紙面右側)からコントロールシャフト80の軸方向に沿ってワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92b内に挿着され、ストッパ部93aをコントロールレバー90のピン保持部91を構成する一方のピン保持片91b(図1における右側のピン保持片)に当接させるが、この際、コントロールワイヤ104の端部に設けられた輪状の金具104aを挿通するようにする。なお、このようにストッパ部93aを一方のピン保持片91bに当接させた状態では、ワイヤ取り付けピン93の先端部(挿入方向に突き抜けた側の端部)は他方のピン保持片91a(図1における左側のピン保持片)の外部に突出して延びて位置する。
ワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bにワイヤ取り付けピン93が挿着された状態のピン保持部91には、薄板の板金製で断面コの字状に形成されたクリップ94が取り付けられる。このクリップ94は対向する2つの側片部95,96及びこれらを繋ぐ連結部97を有して構成されており、ワイヤ取り付けピン93をワイヤ取り付けピン挿着穴92a,92bに挿着させた状態で、2つの側片部95,96によりワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aとコントロールレバー90のピン保持部91(ピン保持片91a)とを弾性的に挟持することにより、ワイヤ取り付けピン93がコントロールレバー90のピン保持部91から脱落するのを防止する部材である。このクリップ94は両側片部95,96を広げた状態でコントロールレバー90のピン保持部91に取り付けられるが、クリップ94の一方の側片部95には円形孔95a(図7(A)参照)が設けられており、クリップ94をコントロールレバー90に取り付ける際には、この円形孔95aにピン保持片91aから外部に突出して延びたワイヤ取り付けピン93の先端部が貫装されるようにする。
クリップ94は図8から分かるように、ストッパ部93aと接する側の側片部96(図8では紙面下方に位置する側の側片部)の中央が内方(図8では紙面上方)に向かって湾曲する形状を有しているため、ワイヤ取り付けピン93の延びる方向(図8では紙面の上下方向)に十分な弾性力(復元力)を発揮し、適切な挟持力(ワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aとコントロールレバー90のピン保持部91とを挟みつける挟持力)が得られる構成となっている。なお、クリップ94における上記ストッパ部93aと当接する側の側片部96は上述のように湾曲しているが、その中央には長穴96aが設けられているため、ストッパ部93aの表面との間に適度な接触面積を保てるようになっている。また、両側片部95,96と繋がる連結部97の両端部分は大きな曲率半径の形状に形成されているので、両側片部95,96を広げる操作をしてもこれら部分に応力集中は起こらず、塑性変形を起こして挟持力が弱まるようなことはない。特に、ワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aと接触する側の側片部96と連結部97との間には大きな曲率形状部が配置されているので(図8参照)、クリップ94のコントロールレバー90への組み付けは容易であり、ワイヤ取り付けピン93をピン保持部91側へ押し付ける押圧力も比較的大きなものにすることができる。
また、クリップ94の一方の側片部95には内方に屈曲して延びた複数の爪部95bが設けられており、クリップ94がコントロールレバー90に取り付けられた状態においては、これら爪部95bはコントロールレバー90のピン保持片91aに係止されるようになっている。また、爪部95bをピン保持部91の側部に引っ掛けることで容易に取り付けが可能である。これら爪部95bはコントロールレバー90のピン保持片91aには係止可能であるが、ピン保持部91に挿着されたワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aには係止不能な形状を有しているため、クリップ94は図1における左右(図7における上下)を逆にした状態ではコントロールレバー90に取り付けることができず、コントロールレバー90への誤った取り付け(誤取り付け)が未然に防止されるようになっている。
ピン保持部91に挿着され、更にクリップ94により挟持された状態のワイヤ取り付けピン93の先端部(ストッパ部93a側とは反対側の端部であり、図1における紙面左側の端部)はクリップ94の外部に突出して延びて位置し、これによりスナップピン挿着穴93bもクリップ94の外部に位置するが、このスナップピン挿着穴93bには針金状の部材が屈曲成形されてなるスナップピン98が挿着される。このスナップピン98は、その直線形状部98a(図7(A)参照)をスナップピン挿着穴93bに挿入しつつ押し込めば、ばね部98bがワイヤ取り付けピン93の外周部により押し広げられた後、屈曲部98cがワイヤ取り付けピン93の外周部形状にフィットするので、ワイヤ取り付けピン93に対して確実に固定することが可能である(図7(B)及び図8参照)。
このようにスナップピン98がワイヤ取り付けピン93に挿着された状態ではワイヤ取り付けピン93はコントロールレバー90から脱落し得ないのであるが、スナップピン98のワイヤ取り付けピン93への挿着が不充分であった場合等、何らかの理由によりスナップピン98がワイヤ取り付けピン93から脱落したときであっても、ワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aとコントロールレバー90のピン保持部91とはクリップ94により挟持されているので、ワイヤ取り付けピン93はコントロールレバー90より脱落することはない。なお、メンテナンス時などコントロールワイヤ104をコントロールレバー90から外す必要があるときには、スナップピン98のつまみ部98d(図7(A)参照)を摘まんでこれをコントロールレバー90から引き抜いた後、クリップ94の両側片部95,96を押し広げてこれをコントロールレバー90から取り外し、更にワイヤ取り付けピン93をコントロールレバー90のピン保持部91から引き抜けばよい。
また、図1に示すように、左側ケース5bとコントロールレバーカバー110とにより囲まれて形成される空間116内には、コントロールシャフト80の軸方向に延びて形成されたベアリング・センサ支持突起120が設けられている。このベアリング・センサ支持突起120の先端部には、固定ボルト124により固定されたベアリング・センサ支持部材122が設けられており、このベアリング・センサ支持部材122にはコントロールシャフト80の左側ケース5bの外部に突出した部分の先端部を軸まわり揺動自在に保持するベアリング126が取り付けられている。また、上記ベアリング・センサ支持部材122には前述のポジションセンサスイッチ63が取り付けられており、コントロールシャフト80の回転(揺動)位置から現在のシフトレバー100のシフト位置を検出し得るようになっている。
左側ケース5bの外部側に設けられる上記部品の取り付けは、先ず、コントロールワイヤ104が取り付けられた状態のコントロールレバー90をコントロールレバー取り付けボルト86によりコントロールシャフト80に取り付けることから行う。コントロールレバー90をコントロールシャフト80に取り付けたら、ベアリング126及びポジションセンサスイッチ63が取り付けられたベアリング・センサ支持部材122を固定ボルト124によりベアリング・センサ支持突起120に取り付ける。このときベアリング126によりコントロールシャフト80の端部が支持されるようにする。そして最後に、コントロールレバーカバー110をカバー取り付けボルト112により左側ケース5bに取り付けて固定する。
このように本変速機1に備えられたコントロールシャフト90のワイヤ取り付けピン脱落防止構造では、コントロールレバー90に取り付けられてコントロールワイヤ104とコントロールレバー90とを連結するワイヤ取り付けピン93が、クリップ94によりコントロールレバー90とともに弾性的に挟持されるようになっており、これによりワイヤ取り付けピン93のコントロールレバー90からの脱落が阻止されるようになっている。このため、従来のように別途取り付けられるカバー部材(上述のコントロールレバーカバー110に相当する部材)に頼ることなくワイヤ取り付けピン93のコントロールレバー90からの脱落を防止することができ、本実施形態のように構成上、ワイヤ取り付けピン93の脱落を防止し得る位置にカバー部材(コントロールレバーカバー110)を設けることができない場合においても、コントロールレバー90からのワイヤ取り付けピン93の脱落を防止することが可能である。また、クリップ94はコントロールレバー90に直接取り付けられてワイヤ取り付けピン93の脱落を防止する構成であるため、ワイヤ取り付けピンが脱落しそうになったときにこれがカバー部材と当接することによりその脱落を防止する従来の構成よりもコントロールワイヤ104の脱落防止に対する信頼性を高めることができる。更に、クリップ94は板状の部材を折り曲げ形成して得られるため安価であり、コントロールレバー90への取り付け及び取り外しも容易であるので、生産性及び整備性にも優れている。
また、クリップ94が、ワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aとコントロールレバー90のピン保持部91とを挟持した状態でピン保持部91に係止される爪部95bを有した構成となっているので、クリップ94がコントロールレバー90に取り付けられた状態から容易に脱落したり、いたずらに回転移動したりするのを防止することができる。また、これら爪部95bが設けられることにより、上述のようにコントロールレバー90への誤取り付けを防止することも可能となっている。更に、ワイヤ取り付けピン93におけるピン保持部91の外部に突出して延びた部分にスナップピン98が挿着されているので、ワイヤ取り付けピン93のコントロールレバー90からの脱落をより一層効果的に防止することが可能となっている。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態に示したものに限定されない。例えば、上述の実施形態においては、クリップ98の形状等は必ずしも上述の実施形態に示したものに限定されず、ワイヤ取り付けピン93をコントロールレバー90のピン保持部91に挿着した状態で、ワイヤ取り付けピン93のストッパ部93aとピン保持部91とを弾性的に挟持し得る構成であれば、他の形状等を有していても構わない。
また、上述の実施形態においては、本発明に係るコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造が、車両用自動変速機のパーキング機構に適用されるものであったが、これは一例であり、パーキング機構以外のワイヤコントロール式のシャフト部材に適用してもよい。更には、本発明の適用対象は車両用自動変速機に限定されるものではなく、その他の機械装置等におけるワイヤコントロール式のシャフト部材に適用することも可能である。
本発明の一実施形態に係るワイヤ取り付けピン脱落防止構造が適用された車両用自動変速機におけるワイヤ取り付けピンの近傍を示す図であり、図3(A)における矢視I−Iから見た部分断面図である。 上記車両用自動変速機の構成を示すスケルトン図である。 (A)は上記車両用自動変速機を左方より見た側面図であり、(B)は左側ケースを取り外した状態の変速機を左方より見た側面図である。 車両の運転席内に設けられたシフトレバーを斜め後上方から見た斜視図である。 パーキングギヤを中心にカウンタシャフトのロックに要する部材を取り出して描いた斜視図である。 上記車両用自動変速機に備えられたパーキング機構におけるカウンタシャフトのロック及びロック解除動作を説明するための図であり、(A)はパーキングロックポールの突起とパーキングギヤの外周歯とが噛合している状態を示し、(B)はパーキングロックポールの突起がパーキングギヤの外周歯から離脱した状態を示している。 ワイヤ取り付けピン、クリップ及びスナップピンによるコントロールワイヤとコントロールレバーとの連結の状態を説明する図であり、(A)は分解斜視図、(B)は組立完了状態の斜視図である。 図7(B)における矢視VIIIから見たコントロールレバーとコントロールワイヤとの連結部を示す図である。
符号の説明
1 車両用自動変速機
80 コントロールシャフト
90 コントロールレバー(レバー部材)
91 ピン保持部
91a,91b ピン保持片
92a,92b ワイヤ取り付けピン挿着穴
93 ワイヤ取り付けピン
93a ストッパ部
93b スナップピン挿着穴
94 クリップ(挟持部材)
95b 爪部
98 スナップピン(ピン部材)
100 シフトレバー
104 コントロールワイヤ(ワイヤ)

Claims (3)

  1. 軸まわり揺動自在に保持されたコントロールシャフトと、
    基端部が前記コントロールシャフト上に取り付けられて前記コントロールシャフトの軸外方向に延び、先端部にピン保持部が形成されたレバー部材と、
    前記レバー部材の前記ピン保持部に挿着され、一端側に設けられたストッパ部を前記ピン保持部に当接させたワイヤ取り付けピンと、
    前記レバー部材の前記ピン保持部に挿着された前記ワイヤ取り付けピンに連結され、張力が与えられたときに前記レバー部材を介して前記コントロールシャフトを軸まわりに揺動移動させるワイヤと、
    前記ワイヤ取り付けピンを前記ピン保持部に挿着させた状態で、前記ワイヤ取り付けピンの前記ストッパ部と前記レバー部材の前記ピン保持部とを弾性的に挟持する挟持部材とを有し
    前記挟持部材が、前記ワイヤ取り付けピンの前記ストッパ部と前記レバー部材の前記ピン保持部とを挟持した状態で前記ピン保持部に係止される爪部を有したことを特徴とするコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造。
  2. 前記レバー部材の前記ピン保持部に挿着された状態の前記ワイヤ取り付けピンの他端側は前記ピン保持部の外部に突出して延びており、この突出して延びた部分に前記ワイヤ取り付けピンの延びる方向と直交する方向に延びたピン部材が挿着されていることを特徴とする請求項1記載のコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造。
  3. 前記コントロールシャフトを軸まわり揺動自在に保持するシャフト保持体が車両用自動変速機の変速機ケースであり、前記コントロールシャフトがパーキングポールを前記車両用自動変速機に備えられたパーキングギヤの外周歯に噛合させるパーキングレバーの揺動用のシャフトであることを特徴とする請求項1または2記載のコントロールシャフトのワイヤ取り付けピン脱落防止構造。
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