JP4398388B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
一般的に雌コネクタは、雌端子金具を挿入するキャビティが形成されたハウジングを備え、ハウジングにおけるキャビティの一側面には、雌端子金具を抜け止めするランスが形成されている。雌端子金具は、ランスによって抜け止め保持され、その状態でキャビティの前面開口から挿入される雄端子金具のタブに接続される。
特開平5−182712号公報
ところで、ハウジングの前面にはランスの成形に伴って型抜き孔が開口して形成されるが、雄コネクタとの嵌合時に両コネクタの位置合わせが不十分であると、タブの先端が誤って型抜き孔に挿入される事態が起こり得る。特に、近年では、コネクタが小型化される傾向にあるので、タブの誤挿入がなされ易い構造となり、これに対して何らかの対策を講じることが望まれる。
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、タブの誤挿入を回避することにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ハウジングには端子金具を挿入可能なキャビティが形成され、このキャビティの内壁には前記端子金具を係止可能なランスが形成され、前記ハウジングにおける前記ランスの前方にはこのランスの成形に伴って前記ハウジングの前面に開口する型抜き孔が設けられ、前記端子金具は、相手側となるタブを挿入可能な本体部を備え、この本体部内には前記タブと接触可能な弾性接触片が配置されるとともに、前記本体部には前記弾性接触片とは別位置に導通検査用の検知部が設定されており、前記キャビティに前方から前記タブが挿入されることにより、このタブと前記キャビティ内に挿入された前記端子金具とが接続されるコネクタであって、前記ハウジングの前面には、板状の前壁部材が装着され、この前壁部材は、前記キャビティと連通可能なタブ挿通孔と前方からランス係止解除用の治具の挿入を許容する治具挿通孔とを有し、かつ、前記前壁部材は、前記タブ挿通孔が前記キャビティと連通するとともに前記治具挿通孔が前記型抜き孔と連通する本係止位置と、前記治具挿通孔に前記検知部が臨む仮係止位置との間を移動可能に前記ハウジングに保持されており、前記キャビティ内に前記端子金具が挿入されたときに、前記本係止位置では、前記タブが前記タブ挿通孔から前記本体部内に進入して前記弾性接触片に接触可能とされるとともに、前記ランス係止解除用の治具が前記治具挿通孔から前記型抜き孔に進入して前記ランスと当接し、このランスを係止解除方向に弾性変位させることが可能とされ、前記仮係止位置では、前方から前記導通検査用の治具が前記治具挿通孔に挿入されて前記検知部と接触可能とされている構成としたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記仮係止位置では、前記本体部の前面開口と前記タブ挿通孔とが位置ずれして配されており、前方から前記導通検査用の治具が前記タブ挿通孔に挿入された場合に前記治具の先端が前記本体部内に進入しない構成とされたところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項または請求項に記載のものにおいて、前記本体部には、この本体部の前面開口を前記タブの通過する領域を余して被覆する検知板が形成されており、この検知板の前面に前記検知部が設定されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記前壁部材は、ヒンジを介して前記ハウジングと一体に成形されているところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項に記載のものにおいて、前記前壁部材は、前記ヒンジを支点として回動可能に支持されており、閉じ方向へ回動して回動終端位置に至ったときに前記ハウジングの前面に装着されるところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項または請求項に記載のものにおいて、前記ハウジングの側面には、前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナが装着されるリテーナ装着孔が開口して形成され、前記前壁部材は、前記装着位置から開き方向に90度回動した位置を初期位置とし、この初期位置で、前記タブ挿通孔と前記リテーナ挿通孔のそれぞれの開口方向を同じ側に向けて配置したところに特徴を有する。
請求項の発明は、請求項ないし請求項のいずれかに記載のものにおいて、前記ハウジングの前面には、前記前壁部材が嵌まり込んでこの前壁部材の側縁周りを被覆する装着枠が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ハウジングの前面には前壁部材が装着され、コネクタの嵌合動作に伴い相手側となるタブが前壁部材のタブ挿通孔を通してハウジングのキャビティ内に挿入されるようになっているから、ハウジングの前面に型抜き孔が開口しているという事情があっても、タブの先端が誤って型抜き孔に挿入される事態を回避できる。
また、一般的に、雌コネクタのキャビティ内に収容される雌端子金具は、前面にタブ挿通口を有する箱部とその後方に連成されて電線の端末に固着されたバレル部とを備え、箱部内には同箱部の前端から後方へ向けて折り返された弾性舌片が形成されている。
雌コネクタが相手側の雄コネクタと正規嵌合されると、雄端子金具のタブがタブ挿入口から箱部内に進入し、このタブが弾性舌片と弾性接触して双方の接続がとられる(背景技術に記載の特許文献1を参照)。
ところで、雌コネクタの導通検査を行う方法として、導通プローブを雌端子金具のタブ挿入口から挿入し、この導通プローブを雌端子金具の弾性舌片に直接当てるものがある。しかし、かかる方法では、導通プローブとの当接に伴って弾性舌片が撓み変形するため、弾性舌片にへたりや塑性変形等が生じる懸念がある。
本発明においては、ハウジングに対して前壁部材が仮係止位置に保持されたときに、導通検査用の治具が治具挿通孔に挿入され、この治具が端子金具の本体部のうちの弾性接触片とは別位置に設定された検知部に接触可能とされているから、弾性接触片とは非接触状態で導通検査を行うことができ、導通検査時における弾性接触片の変形等を防止できる。
また、前壁部材の治具挿通孔は、本係止位置ではランス係止解除用の治具を通すための孔として機能し、仮係止位置では導通検査用の治具を通すための孔として機能するから、前壁部材に両孔を別々に設けなくて済み、前壁部材の構造の簡略化及び小型化を図れる。
<請求項の発明>
仮係止位置では本体部の前面開口と前壁部材のタブ挿入口とが位置ずれして配されており、万一、誤って導通検査用の治具をタブ挿入口に挿入しても、この治具が本体部内に進入しない構成とされるから、治具と弾性接触片との接触を確実に回避できる。
<請求項の発明>
端子金具の本体部にはこの本体部の開口をタブの通過する領域を余して被覆する検知板が形成されており、この検知板の前面に検知部が設定されているから、導通検査用の治具と検知部との接触領域を大きく確保することができ、導通検査の信頼性を高めることができる。
<請求項の発明>
上述したように、前壁部材を設けることはコネクタにとって好ましいことではあるが、その反面、部品点数が多くなるという問題が生じるため、さらなる改良が求められる。
本発明においては、前壁部材がヒンジを介してハウジングと一体に成形されているから、前壁部材とハウジングとを別々に成形しなくて済み、部品点数を削減できる。
<請求項の発明>
前壁部材がヒンジを支点として回動されて回動終端位置に至ると、ハウジングの前面に装着されるから、前壁部材をワンモーションで装着することができ、装着作業性が良好となる。
<請求項の発明>
前壁部材が装着位置から開き方向に90度回動した位置を初期位置とし、この初期位置で、タブ挿通孔とリテーナ挿通孔のそれぞれの開口方向を同じ側に向けて配置したから、金型成形時の姿勢を初期位置における姿勢に設定することで、リテーナ装着孔を成形する金型を利用してタブ挿通孔を同時に成形することが可能となり、金型の簡易化を図れる。
<請求項の発明>
前壁部材の側縁周りが装着枠によって被覆された保護状態にあるから、外部異物によって前壁部材がハウジングの前面から不用意に外される事態を回避できる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図15によって説明する。本実施形態のコネクタは、雄側のコネクタハウジング(図示せず)と嵌合可能な雌側のコネクタハウジング(以下、雌ハウジング10という)を備え、この雌ハウジング10の前面には前壁部材50が装着されている。なお、以下の説明においては、雄側のコネクタハウジングとの嵌合面側を前方とする。
雌ハウジング10は、合成樹脂材によって横長断面をなすブロック状に形成されている。雌ハウジング10の内部には、図8に示すように、上下二段で幅方向に複数列のキャビティ11が前後に貫通して形成されている。各キャビティ11には後方から雌端子金具40が挿入されて収容可能となっており、キャビティ11の前面開口は、雄側のコネクタハウジングに収容された雄端子金具のタブ70を通過可能としている。
雌端子金具40は、図5に示すように、本体部41とこの本体部41の後方に配されて電線Wをかしめ固定するワイヤバレル42及びインシュレーションバレル43とを一体に連ねて構成されている。本体部41は、導電性金属板を幅方向に折り曲げ加工することで断面方形状の箱型に形成され、図3に示すように、天板41Aと底板41Bと左右一対の側板41Eとからなる。左右一対の側板41Eのうちの一方からはスタビライザ44が上向きに突出して形成されている。スタビライザ44は、キャビティ11の上面における片側コーナー部分に沿って形成された逃がし溝(図示せず)を摺接可能となっており、雌端子金具40が逆向きに挿入されたときにはスタビライザ44と逃がし溝とが不適合となることで雌端子金具40の逆挿入を防止する役割を有する。
本体部41内には、天板41Aの前端縁から後方へ向けて折り返された片持ち状の弾性接触片45が配置されている。弾性接触片45は、側面視すると山型をなし、上下方向に撓み変形可能となっている。弾性接触片45の山の頂上部には、相手側のタブ70との接点部45Aが突設されており、底板41Bの内壁に突設された受け部41Fとの間でタブ70を弾性的に挟持するようになっている。
弾性接触片45は、その基端部が天板41Aの前端縁における幅方向中央から一側(図3に示す左側)へ寄った偏心位置に接続され、そこから後方へ行くに従って他側へ寄るよう斜めに延出して形成されている。本体部41の前面開口は、幅方向中心から一側へ寄った位置(弾性接触片45の基端部の直上方に相当)に開口するタブ通し口41Gによって構成され、幅方向中心から他側に寄った残余の前面開口は、検知板46によって閉止されている。検知板46は、正面視すると縦長方形状をなし、両側板41Eのうちの図3に示す右側の側板41Eの前方突出部分を内側へ直角曲げして形成されている。雌端子金具40を正面視すると、検知板46の隣に弾性接触片45の基端部が並ぶ位置関係となる。
また、雌ハウジング10におけるキャビティ11の上面には、図5に示すように、ランス12が一体形成されている。ランス12は、キャビティ11の上面と連なる部分を基端部として前方へ片持ち状に延出して形成され、上下方向に撓み変形可能となっている。ランス12の自由端側にはキャビティ11側へ向けて突出する係止突起12Aが形成されている。ランス12の上方には撓み空間13が確保されており、この撓み空間13を含めたランス12の前方には、ランス12の成形に伴う型抜き孔14が雌ハウジング10の前面に開口し、かつキャビティ11に連通して形成されている。ランス12は、キャビティ11内への雌端子金具40の挿入途上でこの雌端子金具40と干渉して撓み空間13側へ押し上げられ、雌端子金具40が正規挿入されると弾性復帰してその係止突起12Aを天板41Aに設けられた係止孔47に係止させることにより、雌端子金具40を抜け止め状態で保持する。
また、雌ハウジング10の上面における幅方向ほぼ中央部には、ロックアーム15が形成されている。ロックアーム15は、その基端部が雌ハウジング10の上面前端部に支持された状態で後方へ片持ち状に延出して形成され、その自由端側には操作部15Aが設けられている。ロックアーム15の上面の長さ方向ほぼ中央位置にはロック突部15Bが形成されている。ロック突部15Bは、ロックアーム15の撓み変形を伴いつつ雄側のコネクタハウジング側に弾性的に係止され、両ハウジングを離脱規制した状態で保持するものである。
ロックアーム15の長さ方向ほぼ中央位置よりも後方領域は、下面が面取りされたテーパ面15Eが形成されている。このテーパ面15Eと対向する、雌ハウジング10の上面の後方領域は、前方領域に比べて一段低くなっており、ロックアーム15の後方領域と雌ハウジング10の上面の後方領域との間にロックアーム15の撓み領域を十分に確保できる構造となっている。雌ハウジング10の上面の前方領域内側にはランス12の撓み空間13が形成されており、雌ハウジング10全体として低背化が図られている。
また、雌ハウジング10の上面には、ロックアーム15の操作部15Aの周囲を取り囲む反転防止壁16が立設されている。反転防止壁16は、雌ハウジング10の上面の両側端部分に接続された一対の脚部16Aと両脚部16A間に架設された天井部16Bとにより全体として門型に形成され、その内側に操作部15Aを配した構造となっている。かかる反転防止壁16により、後方からループ状をなす電線Wがロックアーム15に引っ掛ってロックアーム15が捲れあがる事態を回避できるようになっている。反転防止壁16の天井部16Bには、図9に示すように、操作部15Aに指を押し当て可能とするための指通し孔16Eが切り欠き形成されている。
また、雌ハウジング10の下面には、図10に示すように、リテーナ90を装着させるためのリテーナ装着孔17が開設されている。リテーナ装着孔17は、雌ハウジング10の下面から両側面にかけた三面領域に亘って形成され、したがって、リテーナ装着孔17は三方に開口する形態となっている。このリテーナ装着孔17は、各キャビティ11と連通して上下二段のキャビティ11を前後に分断する深さをもって形成されている。雌ハウジング10の両側面におけるリテーナ装着孔17の開口後端縁は、後方から前方へ向けて昇り勾配となる傾斜縁17Aとなっている。雌ハウジング10の下面後部には、傾斜縁17Aと連続する斜め形状の指掛け突部18が形成されている。
雌ハウジング10の両側面には、リテーナ装着孔17の開口上を覆いつつ傾斜縁17Aと平行に配されたガイドリブ19が架設されている。ガイドリブ19は、長板状に形成され、長さ方向の一端がリテーナ装着孔17の開口の前端縁上方に接続されるとともに長さ方向の他端が規制壁21に接続されている。規制壁21は、ガイドリブ19の他端部と傾斜縁17A下方との間にほぼ水平に架け渡されたものである。ガイドリブ19と傾斜縁17Aとの間には、リテーナ90の係合突部91(後述する)が嵌め込まれるガイド孔22が開設され、このガイド孔22にリテーナ90の係合突部91が摺接可能となっている。また、リテーナ90の係合突部91が規制壁21の上縁に当て止めされることでリテーナ90の抜け落ちが防止される。雌ハウジング10の両側面のうちリテーナ装着孔17の開口より前方で周囲よりも一段落ちた凹面23には、係止突部24が前後方向に延出して形成されている。
リテーナ90は、雌ハウジング10と同様、合成樹脂材によって形成され、リテーナ装着孔17に適合して嵌合されるリテーナ本体部92と、このリテーナ本体部92の下端を構成しつつ前方に張り出す支持板93とを備える。
リテーナ本体部92には、雌ハウジング10の各段におけるキャビティ11と同数個の窓枠94が形成されている。各窓枠94は、雌ハウジング10の下段のキャビティ11と整合可能に形成されるとともに、各窓枠94の前面側の開口縁はリテーナ装着孔17によって前後に分断された各キャビティ11の前面側の開口縁と適合するようほぼ鉛直に切り立つように形成され、各窓枠94の後面側の開口縁は分断された各キャビティ11の後面側の傾斜と適合する傾斜をもって形成されている。
リテーナ90は仮係止位置と本係止位置との間を移動可能とされるが、リテーナ90が仮係止位置にあるときには、各窓枠94の下面及び上面が対応する各キャビティ11の下面とほぼ同じ高さとなって雌端子金具40の挿抜を可能とする一方、リテーナ90が本係止位置に移行したときには、各窓枠94の下側前端面及び上側前端面が雌端子金具40の本体部41の後端縁と対面してこの雌端子金具40を係止可能となり、ランス12とともに雌端子金具40を二重に抜け止めする。リテーナ本体部92の両側面には、係合突部91が各窓枠94の後面側の傾斜に沿って形成されている。
また、リテーナ90の支持板93は、リテーナ90が本係止位置にあるときに、雌ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の開口を閉止可能な大きさをもって形成されている。支持板93の両端からは鉛直に立ち上げられた一対の立板95が形成されている。両立板95は、雌ハウジング10の両側面における凹面23間を跨いで挟むことが可能な間隔をもって配され、かつ内外に拡開変形可能となっている。立板95の後端縁は、雌ハウジング10のガイドリブ19の前端縁に沿って配されており、この立板95と係合突部91との間にガイドリブ19が挟み込まれる形態となる。立板95の上端部の内側面には、被係止突部96が対向状に形成されている。
リテーナ90が仮係止位置にあるときには、リテーナ90の被係止突部96が雌ハウジング10の係止突部24の下面に当接してそれ以上斜め上方への押し込みが規制されるとともに、係合突部91が規制壁21の上縁に当接して外れ止めがなされる。リテーナ90が本係止位置に移行する過程では、立板95の拡開変形を伴いながら被係止突部96が係止突部24に乗り上げられるが、リテーナ90が本係止位置に至ると、立板95が元の姿勢に復元して被係止突部96が係止突部24の上面に掛け止めされ、リテーナ90が本係止位置に保持される。
また、雌ハウジング10の前面側には、図8に示すように、両側壁25と上壁26とが取り囲むことで門型枠状をなす装着枠27が形成されている。前壁部材50は、合成樹脂材によって平板状に形成され、装着枠27に対して雌ハウジング10の前面に沿って下方から嵌挿されるようになっている。
前壁部材50は、図11に示すように、各キャビティ11と同数で、かつ各キャビティ11と連通可能な上下二段で幅方向に複数列のタブ挿通孔51を有している。タブ挿通孔51は、タブ70を対応するキャビティ11に案内可能なように、タブ70の挿入時に、タブ70と摺接可能な大きさで開口している。また、前壁部材50は、ランス12の成形に伴う型抜き孔14と連通可能な治具挿通孔52を有している。治具挿通孔52は、上下二段に分かれて構成され、各タブ挿通孔51とは千鳥配列の位置関係となる。上段の治具挿通孔52における一端(図11に示す左端)のものは、前壁部材50の上端にも開口する形態となっている。
前壁部材50の後面には、図12に示すように、雌ハウジング10において各キャビティ11間を仕切る縦壁28に連なることが可能とされた複数の縦リブ53が並設されている。前壁部材50の後面下端からは基部54が後方へ張り出し形成されており、この基部54の上面に縦リブ53の根元が接続されている。
そして、前壁部材50の両側縁の夫々には、一対の第一係止部55が対向状に形成されるとともに、第一係止部55と間隔をあけた上方に、一対の第二係止部56が対向状に形成されている。第一係止部55及び第二係止部56は、それぞれ同形同大に形成され、その上面が下向きに傾斜するテーパ面57とされるとともに、その下面が上向きに傾斜するテーパ面58とされる。
一方、装着枠27を構成する両側壁25には、図10に示すように、一対の第一係止受け部31が対向状に形成されるとともに、第一係止受け部31と間隔をあけた上方に、一対の第二係止受け部32が対向状に形成されている。第一係止受け部31及び第二係止受け部32は、それぞれ同形同大に形成され、第一係止部55や第二係止部56を受け入れ可能な大きさで厚み方向に貫通する方形孔として構成されている。第一係止受け部31及び第二係止受け部32よりも前端側は、外側面の除肉により薄肉化された抜け防止壁33によって仕切られ、装着された前壁部材50が前方へ外れ落ちないようになっている。
前壁部材50は、図2に示すように、第二係止部56を第一係止受け部31に弾性的に嵌め込むことで仮係止位置に保持され、かつ、図1に示すように、第二係止部56を第二係止受け部32に弾性的に嵌め込むとともに第一係止部55を第一係止受け部31に弾性的に嵌め込むことで本係止位置に保持され、もって仮係止位置と本係止位置との間を上下方向(両ハウジングの嵌合方向と直交する方向)に移動可能となっている。そして、前壁部材50が仮係止位置から本係止位置へ移動する過程では、第二係止部56が第一係止受け部31と第二係止受け部32との間に配された隔壁34を外側へ押し広げるようにしてこれを弾性的に乗り越え、かつ、第一係止部55が第一係止受け部31の下方に配された端壁35を外側に押し広げるようにして乗り越える。この場合に、第一係止部55及び第二係止部56の両上面におけるテーパ面57が隔壁34及び端壁35の下面と摺動することで第一係止部55及び第二係止部56の乗り越え動作が円滑になされる。同様に、前壁部材50が本係止位置から仮係止位置に移動する過程では、第一係止部55及び第二係止部56の両下面におけるテーパ面58が隔壁34及び端壁35の上面と摺接することで第一係止部55及び第二係止部56の乗り越え動作が円滑になされる。
前壁部材50が本係止位置に至ると、前壁部材50の前面が装着枠27の前面とほぼ面一で連なるとともに前壁部材50の下面が雌ハウジング10の下面とほぼ面一で連なる。また、装着枠27を構成するの上壁26にはガイド溝36が上下に貫通して形成されているが、このガイド溝36に嵌入可能な形態で、前壁部材50の上端には被押圧部59が突設されている。前壁部材50が本係止位置に至ると、図1に示すように、被押圧部59がガイド溝36に嵌入してその上端が雌ハウジング10の上面に露出され、ここを下方へ押圧することで前壁部材50の仮係止位置への移行が可能となる。
また、前壁部材50が本係止位置に至ると、タブ挿通孔51がキャビティ11と連通するとともに、治具挿通孔52が型抜き孔14と連通する。したがって、この状態で、前方からタブ挿通孔51にタブ70が挿入されると、このタブ70の先端は、タブ挿通孔51からキャビティ11内に挿入された雌端子金具40の本体部41内に進入し、本体部41内に配された弾性接触片45と接触して両者の導通接続がとられる。また、前方から治具挿通孔52にランス係止解除用の治具(図示せず)が挿入されると、この治具の先端は、治具挿通孔52から型抜き孔14に進入し、ランス12の先端部における係止突起12Aの前面に突き当たって、ランス12を係止解除方向となる撓み空間13側へ押し上げることが可能となる。
これに対して、前壁部材50が仮係止位置に至ると、図2に示すように、タブ挿通孔51がキャビティ11から位置ずれして配され、ここにタブ70を挿入しても雌端子金具40の本体部41内に進入することはない。また、雌端子金具40の検知板46の前面下部は治具挿通孔52に臨むこととなり、この治具挿通孔52に前方から検知プローブ60を差し込むと、検知プローブ60の先端が検知板46の前面下部に当接し、両者間の導通によって雌端子金具40がキャビティ11内に正規に挿入されているか否かの検査が可能となる。
次に、本実施形態の作用を説明する。上記構造を組み立てるには、まず前壁部材50を装着枠27に対して下方から緩く嵌め込む。この状態で前壁部材50を押し上げ、前壁部材50の第二係止部56に雌ハウジング10の端壁35を弾性的に乗り越えさせ、かつ、第二係止部56を第一係止受け部31に嵌め込むことで、図2に示すように、前壁部材50を仮係止位置に至らしめる。さらに前壁部材50を押し上げ、第二係止部56を第二係止受け部32に嵌め込むとともに、第一係止部55を第一係止受け部31に嵌め込むことで、図1に示すように、前壁部材50を本係止位置に至らしめる。続いて、リテーナ90を雌ハウジング10にセットして仮係止位置に保持させる。
そして、後方から雌端子金具40をキャビティ11内に挿入し、雌端子金具40をランス12に弾性的に係止させる。このとき、前壁部材50の後面におけるタブ挿通孔51の孔周りが、雌端子金具40の前端縁と対面する。全ての雌端子金具40の挿入作業が完了したら、リテーナ90を斜め前方へ押し上げて本係止位置に至らしめ、雌端子金具40を二重係止させる。この状態では、前壁部材50のタブ挿通孔51が雌端子金具40の本体部41のタブ通し口41Gに合致した状態となり、また、前壁部材50の治具挿通孔52が雌ハウジング10の型抜き孔14に連なった状態となる。
その後、前方から相手側の雄側のコネクタハウジングを嵌合させると、図5に示すように、雄端子金具のタブ70が前壁部材50のタブ挿通孔51から雌端子金具40の本体部41内に進入する。このとき、仮に両ハウジング間の位置あわせに誤差があってタブ70が正規位置からずれた位置に進入したとすると、タブ70は前壁部材50のタブ挿通孔51からずれることでタブ挿通孔51の開口縁部に突き当たる。したがって、雌ハウジング10にキャビティ11と連通する型抜き孔14が形成されているという事情があっても、その型抜き孔14にタブ70が誤って進入することが防止される。しかも、本実施形態の場合には、前壁部材50の前面におけるタブ挿通孔51の孔周りにタブ70の誘い込み用のテーパ面51Aが形成されているので、タブ70の位置ずれが矯正されてタブ70が雌端子金具40の本体部41内に確実に案内される。
また、雌端子金具40を取り外す際には、リテーナ90を仮係止位置に戻すかあるいは取り外し、前方から治具挿通孔52にランス係止解除用の治具を差し入れる。すると、ランス係止解除用の治具は、治具挿通孔52から型抜き孔14に進入してその先端がランス12の先端に突き当たり、ランス12を上方(撓み空間13側)へ弾性変位させることが可能となる。雌端子金具40からランス12が解離したら、そのまま雌端子金具40を引き抜くようにする。
一方、雌端子金具40の導通検査を行う際には、図6に示すように、前壁部材50を押し上げ、前壁部材50を仮係止位置に保持させておく。仮係止位置において前壁部材50の治具挿通孔52は、キャビティ11内に挿入された雌端子金具40の検知板46の前面下部(本発明の検知部に相当)の前方に位置する。この状態で、図7に示すように、前方から検知プローブ60を前壁部材50の治具挿通孔52に挿入し、この検知プローブ60を前壁部材50の治具挿通孔52を通して検知板46の前面下部に接触させることで導通検査を行う。
また、仮係止位置における前壁部材50のタブ挿通孔51は、キャビティ11内に挿入された雌端子金具40の本体部41のタブ通し口41Gの中心とは位置ずれした非整合位置に配される。したがって、この状態で仮に誤って検知プローブ60を前壁部材50のタブ挿通孔51に挿入したとしても、検知プローブ60は端子金具の前端縁や雌ハウジング10の前壁前面に突き当たって本体部41内に進入することがないから、検知プローブ60と弾性接触片45との接触を回避できる。
以上のように本実施形態によれば、前壁部材50によってタブ70の誤挿入を防止できる構成としたので、かかるタブ70の誤挿入が生じ易い小型のコネクタに対して効果的となる。
また、前壁部材50が仮係止位置にあるときに、導通検査用の検知プローブ60が前壁部材50の治具挿通孔52を通して雌端子金具40のうちの弾性接触片45とは別位に配された検知板46の前面下部に接触するから、弾性接触片45とは非接触状態で導通検査を行うことができ、導通検査時における弾性接触片45の変形等を防止できる。このとき、万一、誤って導通検査用の治具をタブ挿通孔51に挿入しても、この治具が本体部41内に進入しない構成となっているから、治具と弾性接触片45との接触を確実に回避できる。
さらに、治具挿通孔52が、本係止位置ではランス係止解除用の治具をランス12に至らしめるための通し孔として機能し、仮係止位置では導通検査用の検知プローブ60を検知板46の前面下部に至らしめるための通し孔として機能するから、かかる二種類の通し孔を別々に設けなくて済み、前壁部材50の構造の簡略化及び小型化を図れる。
さらにまた、導通検査時、雌端子金具40の検知板46の前面下部に検知プローブ60を当てるようにしているから、検知プローブ60との接触領域を大きく確保することができ、導通検査の信頼性を高めることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図16ないし図22によって説明する。本実施形態のコネクタは、雄側のコネクタハウジング(図示せず)と嵌合可能な雌側のコネクタハウジング(以下、雌ハウジング10という)を備え、雌ハウジング10にはヒンジ30によって前壁部材50が一体に連結され、この前壁部材50が雌ハウジング10の前面に装着可能とされている。すなわち、実施形態2では、前壁部材50が雌ハウジング10と一体化されている点で実施形態1と異なる。なお、以下においては、本実施形態の特徴を明確にするため、実施形態1と同じ構造部位についても重複して説明する。
雌ハウジング10は、合成樹脂材によって横長断面をなすブロック状に形成されている。雌ハウジング10の内部には、上下二段で幅方向に複数列のキャビティ11が前後に貫通して形成されている。各キャビティ11には後方から雌端子金具40が挿入されて収容可能となっており、キャビティ11の前面開口は、雄側のコネクタハウジングに収容された雄端子金具のタブ(図示せず)を通過可能としている。
雌端子金具40は、図16に示すように、導電性金属板を幅方向に折り曲げ加工することで箱型に形成された本体部41とこの本体部41の後方に配されて電線Wをかしめ固定するワイヤバレル42及びインシュレーションバレル43とを一体に連ねて構成されている。本体部41の一側縁には前後に間隔をあけて配された一対のスタビライザ44が上向きに突出して形成されている。スタビライザ44は、キャビティ11の上面における片側コーナー部分に沿って形成された逃がし溝(図示せず)を摺接可能となっており、雌端子金具40が逆向きに挿入されたときにはスタビライザ44と逃がし溝とが不適合となることで雌端子金具40の逆挿入を防止するものである。
本体部41内には、図21に示すように、その前端縁から後方へ向けて折り返された片持ち状の弾性接触片45が配置されている。弾性接触片45は、側面視すると山型に形成され、上下方向に撓み変形可能となっている。弾性接触片45の山の頂上部分には、相手側のタブとの接点部45Aが突設されており、これに対向する本体部41の内壁に突設された受け部41Fとの間でタブを弾性的に挟持するようになっている。
雌ハウジング10におけるキャビティ11の上面には、ランス12が一体形成されている。ランス12は、キャビティ11の上面と連なる部分を基端部として前方へ片持ち状に延出して形成され、上下方向に撓み変形可能となっている。ランス12の自由端側にはキャビティ11側へ向けて突出する係止突起12Aが形成されている。ランス12の上方には撓み空間13が確保されており、この撓み空間13を含めたランス12の前方には、ランス12の成形に伴う型抜き孔14が雌ハウジング10の前面に開口し、かつキャビティ11に連通して形成されている。ランス12は、キャビティ11内への雌端子金具40の挿入途上でこの雌端子金具40と干渉して撓み空間13側へ押し上げられ、雌端子金具40が正規挿入されると弾性復帰してその係止突起12Aを本体部41に設けられた係止孔47に係止させることにより、雌端子金具40を抜け止め状態で保持する。
また、雌ハウジング10の上面には、幅方向の中央部に、ロックアーム15が形成されている。ロックアーム15は、その基端部が雌ハウジング10の上面前端部に支持された状態で後方へ片持ち状に延出して形成され、その自由端側には操作部15Aが設けられている。ロックアーム15の上面の長さ方向ほぼ中央位置にはロック突部15が形成されている。ロック突部15Bは、ロックアーム15の撓み変形を伴いつつ相手側となる雄側のコネクタハウジング側に弾性的に係止され、両ハウジングを離脱規制した状態で保持するものである。
ロックアーム15の長さ方向ほぼ中央位置よりも後方領域は、下面が面取りされたテーパ面15Eが形成されている。このテーパ面15Eと対向する、雌ハウジング10の上面の後方領域は、前方領域に比べて一段低くなっており、ロックアーム15の後方領域と雌ハウジング10の上面の後方領域との間にロックアーム15の撓み空間13を十分に確保できる構造となっている。雌ハウジング10の上面の前方領域内側にはランス12の撓み空間13が形成されており、雌ハウジング10全体として低背化が図られている。
また、雌ハウジング10の上面には、ロックアーム15の操作部15A周りを取り囲む反転防止壁16が立設されている。反転防止壁16は、図17に示すように、雌ハウジング10に上面の両側端部分に接続された一対の脚部16Aと両脚部16A間に架設された天井部16Bとにより全体として門型に形成され、その内側に操作部15Aを配した構造とされる。かかる反転防止壁16により、後方からループ状をなす電線Wがロックアーム15に引っ掛ってロックアーム15が捲れあがる事態を回避できるようになっている。反転防止壁16の天井部16Bには、操作部15Aに指を押し当て可能とするための指通し孔16Eが切り欠き形成されている。
また、雌ハウジング10の下面には、リテーナ90を装着させるためのリテーナ装着孔17が開設されている。リテーナ装着孔17は、雌ハウジング10の下面から両側面にかけた三面領域に亘って形成され、したがって、リテーナ装着孔17は三方に開口する形態となっている。このリテーナ装着孔17は、各キャビティ11と連通して上下二段のキャビティ11を前後に分断する深さをもって形成されている。雌ハウジング10の両側面におけるリテーナ装着孔17の開口後端縁は、後方から前方へ向けて昇り勾配となる傾斜縁17Aとなっている。
雌ハウジング10の両側面には、リテーナ装着孔17の開口上を覆いつつ傾斜縁17Aと平行に配されたガイドリブ19が架設されている。ガイドリブ19は、長板状に形成され、長さ方向の一端部がリテーナ装着孔17の開口の前端縁上方に接続されるとともに長さ方向の他端部が規制壁21に接続されている。規制壁21は、ガイドリブ19の他端部と傾斜縁17A下方との間にほぼ水平に架け渡されたものである。ガイドリブ19と傾斜縁17Aとの間には、リテーナ90の係合突部91(後述する)が嵌め込まれるガイド孔22が開設され、このガイド孔22にリテーナ90の係合突部91が摺接可能となっている。また、リテーナ90の係合突部91が規制壁21の上縁に当て止めされることでリテーナ90の抜け落ちが防止される。雌ハウジング10の両側面のうちリテーナ装着孔17の開口より前方で周囲よりも一段落ちた凹面23には、係止突部24が前後方向に延出して形成されている。
リテーナ90は、雌ハウジング10と同様、合成樹脂材によって形成され、リテーナ装着孔17に適合して嵌合されるリテーナ本体部92と、このリテーナ本体部92の下端を構成しつつ前方に張り出す支持板93とを備える。
リテーナ本体部92には、図22に示すように、雌ハウジング10の各段におけるキャビティ11と同数個の窓枠94が形成されている。各窓枠94は、雌ハウジング10の下段のキャビティ11と整合可能に形成されるとともに、各窓枠94の前面側の開口縁はリテーナ装着孔17によって前後に分断された各キャビティ11の前面側の開口縁と適合するよう鉛直に切り立つように形成され、各窓枠94の後面側の開口縁は分断された各キャビティ11の後面側の傾斜と適合する傾斜をもって形成されている。
リテーナ90は仮係止位置と本係止位置との間を移動可能とされるが、リテーナ90が仮係止位置にあるときには、各窓枠94の下面及び上面が対応する各キャビティ11の下面とほぼ同じ高さとなって雌端子金具40の挿抜を可能とする一方、リテーナ90が本係止位置に移行したときには、各窓枠94の下側前端面及び上側前端面が雌端子金具40の本体部41の後端縁と対面してこの雌端子金具40を係止可能となり、ランス12とともに雌端子金具40を二重に抜け止めする。リテーナ本体部92の両側面には、係合突部91が各窓枠94の後面側の傾斜に沿って形成されている。
また、リテーナ90の支持板93は、リテーナ90が本係止位置にあるときに、雌ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の開口を閉止可能な大きさをもって形成されている。支持板93の両端からは鉛直に立ち上げられた一対の立板95が形成されている。両立板95は、雌ハウジング10の両側面における凹面23間を跨いで挟むことが可能な間隔をもって配され、かつ内外に拡開変形可能となっている。立板95の後端縁は、雌ハウジング10のガイドリブ19の前端縁に沿って配されており、この立板95と係合突部91との間にガイドリブ19が挟み込まれる形態となる。立板95の上端部の内側面には、被係止突部96が対向状に形成されている。
リテーナ90が仮係止位置にあるときには、リテーナ90の被係止突部96が雌ハウジング10の係止突部24の下面に当接してそれ以上斜め上方への押し込みが規制されるとともに、係合突部91が規制壁21の上縁に当接して外れ止めがなされる。リテーナ90が本係止位置に移行する過程では、立板95の拡開変形を伴いながら被係止突部96が係止突部24に乗り上げられるが、リテーナ90が本係止位置に至ると、立板95が元の姿勢に復元して被係止突部96が係止突部24の上面に掛け止めされ、リテーナ90が本係止位置に保持される。
また、雌ハウジング10の前面側には、両側壁25と上壁26とが取り囲むことで門型枠状をなす装着枠27が形成されている。前壁部材50は、合成樹脂材によって平板状に形成され、その回動に基づいて装着枠27に装着される。
前壁部材50は、各キャビティ11と同数で、かつ各キャビティ11と連通可能な上下二段で幅方向に多数列のタブ挿通孔51を有するとともに、ランス12の成形に伴う型抜き孔14と連通可能な治具挿通孔52を有している。治具挿通孔52は、上下二段に分かれて構成され、各タブ挿通孔51とは千鳥配列の位置関係となる。上段の治具挿通孔52における両端二つのものは、前壁部材50の上端にも開口する形態となっている。
前壁部材50の後面には、雌ハウジング10において各キャビティ11間を仕切る縦壁28に連なることが可能とされた複数の縦リブ53が並設されている。前壁部材50の後面下端からは基部54が張り出し形成されており、この基部54に縦リブ53の根元が接続されている。
さて、前壁部材50は、ヒンジ30を介して雌ハウジング10に一体に成形されている。ヒンジ30は、図19に示すように、雌ハウジング10の下壁10Aの両側寄りの二位置に、前端に開口する一対のスリット29間にて撓み変形可能に形成されている。ヒンジ30の下面は、雌ハウジング10の下面とほぼ面一で連続するが、ヒンジ30の上面は、図20に示すように、雌ハウジング10の下壁10Aの厚み方向途中に設けられた徐肉部10Bの下位に配されており、もってヒンジ30が薄肉化されて柔軟な撓み変形動作が保障されている。
前壁部材50は、その下端の両側寄りの二位置を両ヒンジ30の一端に接続させることにより、両ヒンジ30に回動可能に支持されている。したがって、前壁部材50とヒンジ30との接続位置は、図20に示すように、装着枠27を含めた雌ハウジング10の前端面より後方の奥まった位置に設定されることとなる。
前壁部材50は、ヒンジ30を支点として回動されることで、雌ハウジング10の前面に装着される装着位置(閉じた状態)と雌ハウジング10の前面から離れる非装着位置(開いた状態であって一つの特定位置に限定されない)とで変位可能とされる。
また、前壁部材50は、図20に示すように、ヒンジ30を支点として装着位置から開き方向に90度回動されて水平姿勢をとり、タブ挿通孔51及び治具挿通孔52と雌ハウジング10の下面におけるリテーナ装着孔17の各開口方向を同じ側に向けた初期位置において金型成形される。したがって、コネクタ成形時の姿勢が、図20に示す状態となるから、前壁部材50を成形する際に、リテーナ装着孔17を成形するための金型(図20における上下方向にスライド可能な金型(図示せず))を利用してタブ挿通孔51及び治具挿通孔52を成形することが可能となる。
前壁部材50は、図17及び図21に示すように、装着位置にて装着枠27にすっぽりと嵌まり込むようになっている。そして、前壁部材50は、ヒンジ30を支点とした回動のみ許容され、非装着位置を回動開始位置とすると、回動終端位置がすなわち装着位置とされ、例えば、回動のあと装着枠27を雌ハウジング10の前面側へ平行移動させる等の回動以外の動作を伴うことがない。この場合、ヒンジ30は、前壁部材50との接続部分を撓み変形させることで前壁部材50の回動に対応する。
前壁部材50の上端ほぼ中央部(上段の治具挿通孔52における中央二つの上位)には、この前壁部材50の厚み方向後半部分に、ロック片55が突設されている。ロック片55は、その基端部分を縦リブ53に接続させた横長の形態をなし、その前面がほぼ鉛直に切り立つ係止面55Aとされるとともに、その後面が前方に向かって昇り勾配となるテーパ状の案内面55Bとされている。
一方、装着枠27を構成する上壁26には、ロックアーム15の基端部の根元中央部分を横長スリット状にくり貫くようにしてロック受け部71が形成されている。ロック受け部71は、ロックアーム15の基端部の後面と上壁26の下面に開口する形態とされ、前壁部材50が装着位置に至ったときに、ここに前壁部材50のロック片55が弾性的に嵌まり込むことで、前壁部材50が外れ止めされた状態で保持される。なお、ロック受け部71の前面壁はほぼ鉛直に切り立つ被係止面71Aとされ、ロック片55の係止面55Aとの間に強固な係止が確保されるようになっている。また、前壁部材50が装着位置に至る手前で、ロック片55の案内面55Bが上壁26の下面を摺接するから、この間の前壁部材50の円滑な回動動作が保障される。
また、前壁部材50が本係止位置に至ると、図17に示すように、前壁部材50の上端及び両側端の周囲が装着枠27によって覆われるとともに、前壁部材50のタブ挿通孔51がキャビティ11と連通し、かつ、治具挿通孔52が型抜き孔14と連通する。したがって、この状態で、前方からタブ挿通孔51にタブが挿入されると、タブの先端は、タブ挿通孔51からキャビティ11内に挿入された雌端子金具40の本体部41内に進入し、本体部41内に配された弾性接触片45と接触して両者の導通接続がとられる。一方、前方から治具挿通孔52にランス係止解除用の治具(図示せず)が挿入されると、治具の先端は、治具挿通孔52から型抜き孔14に進入し、ランス12の先端部における係止突起12Aの前面に突き当たって、ランス12を係止解除方向となる撓み空間13側へ押し上げることが可能となる。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、非装着位置にある前壁部材50をヒンジ30を支点として閉じ方向(5に示す矢印方向)へ回動させて装着位置に至らしめる。このとき、前壁部材50は、ロック片55とロック受け部71とによる弾性係止作用に基づいて雌ハウジング10にワンタッチで装着される。また、装着位置では、前壁部材50の側縁周りが装着枠27によって被覆され、側方及び上方から見ると、前壁部材50が装着枠27の陰に隠れるようになる。
続いて、リテーナ90を雌ハウジング10にセットして仮係止位置に保持させ、その状態で後方から雌端子金具40をキャビティ11内に挿入し、雌端子金具40を正規挿入位置に至らしめてランス12に弾性的に係止させる。このとき、前壁部材50の後面におけるタブ挿通孔51の孔周りが、雌端子金具40の前端縁と対面して雌端子金具40の前止まり壁として機能し得る。全ての雌端子金具40の挿入作業が完了したら、リテーナ90を斜め前方へ押し上げて本係止位置に至らしめ、雌端子金具40を二重係止させる。
この状態では、図21に示すように、前壁部材50のタブ挿通孔51が雌端子金具40の本体部41の前面開口に合致した状態となり、かつ、前壁部材50の治具挿通孔52が雌ハウジング10の型抜き孔14に連なった状態となる。
その後、前方から相手側の雄側のコネクタハウジングを嵌合させると、雄端子金具のタブが前壁部材50のタブ挿通孔51から雌端子金具40の本体部41内に進入する。このとき、仮に両ハウジング間の位置あわせに誤差があってタブが正規位置からずれた位置に進入したとすると、タブは前壁部材50のタブ挿通孔51からずれることでタブ挿通孔51の開口縁部に突き当たる。したがって、雌ハウジング10にキャビティ11と連通する型抜き孔14が形成されているという事情があっても、その型抜き孔14にタブが誤って進入することが防止される。しかも、本実施形態の場合には、前壁部材50の前面におけるタブ挿通孔51の孔周りにタブ誘い込み用のテーパ面51Aが形成されているので、タブの位置ずれが矯正されてタブが雌端子金具40の本体部41内に確実に案内される。
また、雌端子金具40を取り外す際には、リテーナ90を仮係止位置に戻すかあるいは雌ハウジング10から取り外し、前方から治具挿通孔52にランス係止解除用の治具を差し入れる。すると、ランス係止解除用の治具は、治具挿通孔52から型抜き孔14に進入してその先端がランス12の先端に突き当たり、ランス12を上方(撓み空間13側)へ弾性変位させることが可能となる。雌端子金具40からランス12が解離したら、そのまま雌端子金具40を引き抜くようにする。
以上のように本実施形態によれば、前壁部材50がヒンジ30を介して雌ハウジング10と一体に成形されているから、前壁部材50と雌ハウジング10とを別々に成形する必要がなく、部品点数を削減できて成形容易となる。
また、前壁部材50がヒンジ30を支点として回動可能とされ、その閉じ方向に向かう回動終端位置が雌ハウジング10に対する装着位置とされるから、前壁部材50を雌ハウジング10の前面にワンモーションで装着することができ、装着作業性が良好となる。
さらに、前壁部材50が装着位置から開き方向に90度回動した位置を初期位置とし、この初期位置で、タブ挿通孔51とリテーナ挿通孔17のそれぞれの開口方向を同じ側に向けて配置したから、金型成形時の姿勢を初期位置における姿勢に設定することで金型の簡易化を図れる。
さらにまた、雌ハウジング10の前面に前壁部材50が装着されると、前壁部材50の側縁周りが装着枠27によって被覆されて保護状態となるので、外部から異物が侵入してもかかる異物によって前壁部材50が雌ハウジング10の前面から不用意に外される事態を回避できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1では、検知板の前面下部を導通検査用の検知部としていたが、本発明においては、検知板の前面上部や本体部のうちの弾性接触片以外の部分を導通検査用の検知部とすることができる。
(2)上記実施形態2では、ヒンジが折り畳み不能な剛性をもって形成されていたが、本発明においては、ヒンジが折り畳み可能な長さをもって形成されていてもよい。
(3)上記実施形態2では、ヒンジの個数は2個であったが、本発明においては、ヒンジの個数は一個だけでもよいしあるいは三個以上であってもよい。
(4)上記実施形態1及び実施形態2では、リテーナが装着されるコネクタを例示したが、本発明は、リテーナが装着されないコネクタにも適用できる。
本発明の実施形態1において前壁部材が本係止位置にあるときの正面図 前壁部材が仮係止位置にあるときの正面図 前壁部材が本係止位置にあるときの要部拡大正面図 前壁部材が仮係止位置にあるときの要部拡大正面図 前壁部材が本係止位置にあってタブとの接続がとられたときの断面図 前壁部材が仮係止位置にあるときの断面図 前壁部材が仮係止位置にあって検知プローブが当てられたときの断面図 雌ハウジングの正面図 雌ハウジングの平面図 雌ハウジングの側面図 前壁部材の正面図 前壁部材の背面図 リテーナの正面図 リテーナの側面図 リテーナの断面図 本発明の実施形態2に係るコネクタの分解側面図 前壁部材が装着された状態を示す正面図 前壁部材が装着される前の状態を示す正面図 前壁部材が装着される前の状態を示す底面図 前壁部材が装着される前の状態を示す断面図 前壁部材が装着された状態を示す断面図 リテーナの正面図
符号の説明
10…雌ハウジング(ハウジング)
11…キャビティ
12…ランス
14…型抜き孔
15…ロックアーム
40…雌端子金具(端子金具)
41…本体部
45…弾性接触片
46…検知板
50…前壁部材
51…タブ挿通孔
52…治具挿通孔
60…検知プリーブ(導通検査用の治具)
90…リテーナ

Claims (7)

  1. ハウジングには端子金具を挿入可能なキャビティが形成され、このキャビティの内壁には前記端子金具を係止可能なランスが形成され、前記ハウジングにおける前記ランスの前方にはこのランスの成形に伴って前記ハウジングの前面に開口する型抜き孔が設けられ、
    前記端子金具は、相手側となるタブを挿入可能な本体部を備え、この本体部内には前記タブと接触可能な弾性接触片が配置されるとともに、前記本体部には前記弾性接触片とは別位置に導通検査用の検知部が設定されており、前記キャビティに前方から前記タブが挿入されることにより、このタブと前記キャビティ内に挿入された前記端子金具とが接続されるコネクタであって、
    前記ハウジングの前面には、板状の前壁部材が装着され、この前壁部材は、前記キャビティと連通可能なタブ挿通孔と前方からランス係止解除用の治具の挿入を許容する治具挿通孔とを有し、かつ、
    前記前壁部材は、前記タブ挿通孔が前記キャビティと連通するとともに前記治具挿通孔が前記型抜き孔と連通する本係止位置と、前記治具挿通孔に前記検知部が臨む仮係止位置との間を移動可能に前記ハウジングに保持されており、
    前記キャビティ内に前記端子金具が挿入されたときに、
    前記本係止位置では、前記タブが前記タブ挿通孔から前記本体部内に進入して前記弾性接触片に接触可能とされるとともに、前記ランス係止解除用の治具が前記治具挿通孔から前記型抜き孔に進入して前記ランスと当接し、このランスを係止解除方向に弾性変位させることが可能とされ、
    前記仮係止位置では、前方から前記導通検査用の治具が前記治具挿通孔に挿入されて前記検知部と接触可能とされていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記仮係止位置では、前記本体部の前面開口と前記タブ挿通孔とが位置ずれして配されており、前方から前記導通検査用の治具が前記タブ挿通孔に挿入された場合に前記治具の先端が前記本体部内に進入しない構成とされたことを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
  3. 前記本体部には、この本体部の前面開口を前記タブの通過する領域を余して被覆する検知板が形成されており、この検知板の前面に前記検知部が設定されていることを特徴とする請求項または請求項に記載のコネクタ。
  4. 前記前壁部材は、ヒンジを介して前記ハウジングと一体に成形されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記前壁部材は、前記ヒンジを支点として回動可能に支持されており、閉じ方向へ回動して回動終端位置に至ったときに前記ハウジングの前面に装着されることを特徴とする請求項に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングの側面には、前記端子金具を抜け止め状態で保持するリテーナが装着されるリテーナ装着孔が開口して形成され、
    前記前壁部材は、前記装着位置から開き方向に90度回動した位置を初期位置とし、この初期位置で、前記タブ挿通孔と前記リテーナ挿通孔のそれぞれの開口方向を同じ側に向けて配置したことを特徴とする請求項または請求項に記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングの前面には、前記前壁部材が嵌まり込んでこの前壁部材の側縁周りを被覆する装着枠が形成されていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれかに記載のコネクタ。
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