JP7417204B2 - コネクタ - Google Patents

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JP7417204B2
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    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/40Securing contact members in or to a base or case; Insulating of contact members
    • H01R13/42Securing in a demountable manner

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Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、ハウジングに取り付けられて仮係止位置から本係止位置に移動するリテーナを備えたコネクタが開示されている。リテーナはフロントマスクを有している。仮係止位置のリテーナは、ハウジングに対する端子金具の挿抜を許容すると共に、ハウジングに挿入された端子金具をフロントマスクによって前止まり状態に保持する。リテーナは、仮係止位置から本係止位置移動する間、端子金具を前止まり状態に保持する。リテーナは、本係止位置へ移動することによって端子金具を抜止めする。
特開2009-193853号公報
特許文献1のものは、ハウジングに挿入された端子金具が、ランスの一次係止によって抜止めされている。フロントマスクには、端子金具の接続対象である雄端子のタブを挿入させるためのタブ挿入孔と、ランスによる一次係止を解除するための冶具が挿入される冶具挿入孔とが形成されている。冶具挿入孔とタブ挿入孔は、リテーナの仮係止位置と本係止位置との間の移動方向と平行な方向に並んでいる。このため、特許文献1のものは、リテーナが仮係止位置にあるときに、フロントマスクにおける端子の前止まりの機能を十分に発揮することが難しいと考えられる。
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、前止まりの機能を十分に発揮することができるリテーナを備えたコネクタを提供することを目的とする。
本開示のコネクタは、
端子金具を端子金具の前端から挿入可能な複数の端子収容室を有し、一次係止部の係止によって前記端子収容室内の前記端子金具を抜け止めするようにしたハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入を許容する仮係止位置と、前記端子収容室内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能なリテーナとを備え、
前記リテーナは、前記端子金具を前止まりにし、前記端子金具に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔、及び前記一次係止部の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔が形成された前壁部を有し、
前記冶具挿入孔は、前記タブ挿入孔に対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、
前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに、前記前壁部のうち隣合う前記タブ挿入孔の間の部位が前記端子金具の前面と対向する。
本開示によれば、前止まりの機能を十分に発揮することができる。
図1は、実施形態1のコネクタを分解して示す斜視図である。 図2は、実施形態1のコネクタハウジングの正面図である。 図3は、図2におけるA-A断面図である。 図4は、図2におけるB-B断面図である。 図5は、実施形態1の雌側端子金具の側断面図である。 図6は、実施形態1のリテーナの正面図である。 図7は、実施形態1のリテーナの平面図である。 図8は、図7におけるC-C断面図である。 図9は、実施形態1のコネクタの正面図であって、リテーナが仮係止位置に保持された状態を示す。 図10は、図9におけるD-D断面図である。 図11は、図9におけるE-E断面図である。 図12は、図9におけるF-F断面図である。 図13は、図9におけるG-G断面図であって、雌側端子金具が端子収容室に対して正規位置に挿入された状態を示す。 図14は、図9におけるE-E断面に相当する要部拡大断面図であって、雌側端子金具が端子収容室に対して正規位置に挿入された状態における雌側端子金具の前端部及びその周囲を拡大して示す。 図15は、実施形態1のコネクタの正面図であって、リテーナが本係止位置に保持された状態を示す。 図16は、図15におけるH-H断面図である。 図17は、図15におけるJ-J断面図である。 図18は、図15におけるK-K断面図である。 図19は、図15におけるL-L断面図である。 図20は、図15におけるL-L断面に相当する断面図であって、雌側端子金具が端子収容室に対して正規位置よりも後方に留め置かれた状態を示す。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)端子金具を端子金具の前端から挿入可能な複数の端子収容室を有し、一次係止部の係止によって端子収容室内の端子金具を抜け止めするようにしたハウジングと、ハウジングに取り付けられ、端子金具の端子収容室への挿入を許容する仮係止位置と、端子収容室内の正規位置まで挿入された端子金具に係止して端子金具を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能なリテーナとを備え、リテーナは、端子金具を前止まりにし、端子金具に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔、及び一次係止部の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔が形成された前壁部を有し、冶具挿入孔は、タブ挿入孔に対してリテーナの移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、リテーナが仮係止位置にあるときに、前壁部のうち隣合うタブ挿入孔の間の部位が端子金具の前面と対向する。この構成によれば、リテーナが仮係止位置にあるときに、タブ挿入孔の間の部位が端子金具の前面と対向するので、前壁部は、端子金具を前止まりする機能を十分に発揮することができる。
(2)本開示のコネクタの端子金具は、リテーナが仮係止位置にあるときに、冶具挿入孔と対向する被検知部を有することが好ましい。この構成によれば、冶具挿入孔を介して、端子金具の被検知部に接触して端子金具と導通する導通検査片を挿入することによって、端子金具が正規位置まで挿入されているかを判別することができる。
(3)本開示のコネクタは、リテーナが本係止位置にある場合、冶具挿入孔は、隣合う端子収容室を隔てる隔壁によって閉鎖されることが好ましい。この構成によれば、タブ挿入孔以外の部分から端子金具が露出することを防止して不用意に端子金具同士が導通する機会を減らすことができる。
(4)本開示のコネクタの端子金具は、端子金具の前面に連なり前壁部から離れる方向に湾曲した曲面を有し、曲面は、リテーナが仮係止位置にあるときに冶具挿入孔に臨むように配置されていることが好ましい。この構成によれば、曲面によって冶具が端子金具にぶつかることを防止して、スムーズな冶具の挿入を促すことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施形態1]
以下、本開示を具体化した実施形態1を図1~図20を参照して説明する。以下の説明において、前後の方向については、図2における手前側を前方、奥側を後方と定義する。上下の方向については、図2にあらわれる向きをそのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図2にあらわれる向きをそのまま右方、左方と定義する。
実施形態のコネクタ1は、図1に示すように、コネクタハウジング20、端子金具である雌側端子金具10、及びリテーナ40を備えている。
[コネクタハウジングの構成]
コネクタハウジング20は合成樹脂製である。コネクタハウジング20は、図2から図4に示すように、ハウジング26、複数の端子収容室21、一次係止部であるランス22、リテーナ挿入孔23、及びフード25を有している。ハウジング26は、ブロック状に形成されている。
複数の端子収容室21は、ハウジング26内において前後方向に延びて形成されている。端子収容室21は、上下に二段、左右方向に複数並んで形成されている。各端子収容室21の後部は、円筒状をなしており、後述する電線Wの先端部に装着されたゴム栓Rを挿入した際のシール面として機能する。各端子収容室21には、雌側端子金具10を後方から挿入して収容可能である。
ランス22は、図3に示すように、各端子収容室21の上面に前向きに片持ち状に設けられている。ランス22は、上下方向に弾性変形可能である。ランス22は、端子収容室21の正規位置に収容された雌側端子金具10に係止することによって、端子収容室21内の雌側端子金具10を抜け止めすることができる。
リテーナ挿入孔23は、図4に示すように、ハウジング26の前後方向中央部に左右方向に貫通して形成されている。リテーナ挿入孔23は、各端子収容室21と連通している(図3参照。)。リテーナ挿入孔23の右端部における前側の内面及び後側の内面には、互いに対向して近づくように突出する一対の被係止部24が設けられている。
フード25は、図1に示すように、筒状をなして、ハウジング26の上下左右を覆うように設けられている。フード25は、ハウジング26の後端部の外周から前向きに延びている。フード25の上面の左右方向中央部には、図示しない相手側ハウジングとコネクタハウジング20とを嵌合状態にロックするためのロックアーム27が設けられている。フード25の左側には、後述するリテーナ40を取り付ける際にリテーナ40が通過する導入開口28が開口している。
[雌側端子金具の構成]
雌側端子金具10は、金属板材を所定形状に打ち抜いてから曲げ加工を施して形成されている。雌側端子金具10は、図5に示すように、角筒部12、及びバレル13を有している。角筒部12は、筒状をなしており、内部に相手の雄側端子金具のタブ(図示せず)に接触する接触片11を収容している。バレル13は、雌側端子金具10における後端部に設けられており、加締めることによって、円筒状をなしたゴム栓Rと共に、このゴム栓Rが挿通された電線Wの端末に固着されている。
角筒部12の後端縁には段差部14が形成されている。段差部14には、後述するリテーナ本体43の抜止部43Fが係止することができる。角筒部12の上面の前端部は、板金が二枚重ねられて形成された被検知部であるランス係止用突起17が設けられている。ランス係止用突起17は、後方に配置されたランス22の先端に係止することができる。角筒部12の前端部には、角筒部12の前面に連なり、角筒部12の上面と、角筒部12の前面とに連続して四半円弧状をなした曲面Cが形成されている。
[リテーナの構成]
リテーナ40は合成樹脂製である。リテーナ40は、図6、7に示すように、ハウジング26における前面を覆う前壁部40D、正面から見た左側面を覆う側壁部40C、上面を覆う上壁部40A、下面を覆う下壁部40B、及びリテーナ本体43を備えている。前壁部40Dは、リテーナ40をハウジング26に取り付けた際に、端子収容室21に挿入された雌側端子金具10を前止まりさせる機能を有する。
前壁部40Dには、雄側端子金具のタブ(図示せず)を挿通するタブ挿入孔44が各端子収容室21と対応した配置で複数開口して形成されている。前壁部40Dには、各タブ挿入孔44の右上方に開口する複数の冶具挿入孔45が形成されている。各冶具挿入孔45には、雌側端子金具10へのランス22の係止を解除するための冶具が挿入される。リテーナ40をハウジング26に対して組付ける際のリテーナ40の移動方向は、右方向である。したがって、冶具挿入孔45は、タブ挿入孔44に対してリテーナ40の移動方向と交差する左右方向に離隔した位置に配置されている。
リテーナ本体43は、図7に示すように、側壁部40Cから右向きに片持ち状に延びている。リテーナ本体43は、リテーナ挿入孔23に内嵌可能な形状及び大きさである。リテーナ本体43には、図8に示すように、前後方向に貫通する2つの貫通孔43D,43Eが左右方向に並んで形成されている。貫通孔43Dは、リテーナ本体43がリテーナ挿入孔23に正規に挿入された状態で、上段の左側に配置された3つの端子収容室21に連通して配置される。貫通孔43Eは、リテーナ本体43がリテーナ挿入孔23に正規に挿入された状態で、上段の右側に配置された3つの端子収容室21に連通して配置される。
各貫通孔43D,43Eの上縁には、下向きに突出する抜止部43Fが3つずつ左右方向に並んで設けられている。リテーナ本体43の下面には、7つの抜止部43Fが下向きに突出し、左右方向に並んで設けられている。リテーナ本体43がリテーナ挿入孔23に正規に挿入されると、各抜止部43Fは、対応する端子収容室21に左方から進入する。そして、各抜止部43Fは、端子収容室21に挿入された雌側端子金具10の角筒部12の段差部14の後方に係止可能に配置される。これによって、雌側端子金具10は、端子収容室21に二次的に抜け止めされる。
リテーナ本体43の右端部(先端部)の前側と後側の上部の各々には、図7に示すように、複数の係止凹部43Gが設けられている。リテーナ本体43の前側には、2つの係止凹部43Gが後向きに窪んで左右方向に並んで形成されている。リテーナ本体43の後側には、2つの係止凹部43Gが前向きに窪んで左右方向に並んで形成されている。後側の係止凹部43Gが形成された部分は、右向きに片持ち状に形成されており(図1参照)、前後方向に弾性変形可能である。
[コネクタの組み立て手順]
次に、コネクタ1における組み立て手順の一例について説明する。リテーナ40は、ハウジング26に対して、左方から取り付ける。具体的には、前壁部40Dをハウジング26の前端に沿わせつつ(図11参照)、リテーナ挿入孔23にリテーナ本体43を挿通させて(図10参照)、リテーナ40をハウジング26に装着する。
リテーナ挿入孔23にリテーナ本体43が挿入されると、ハウジング26の被係止部24がリテーナ本体43の右側(先端側)の係止凹部43Gに係止する(図10参照。)。これによって、リテーナ40は、仮係止位置に保持される(図9参照。)。このとき、前壁部40Dの各タブ挿入孔44が各端子収容室21に対して左向きにずれて、隣合う端子収容室21の間の隔壁29によって各タブ挿入孔44は塞がれる(図11参照。)。さらに、各抜止部43Fは、対応する端子収容室21の左側に退避した状態になる(図12参照。)。こうして、仮係止位置に保持されたリテーナ40は、各端子収容室21への雌側端子金具10の挿入を許容する。このとき、各冶具挿入孔45は、ランス22の正面に整合した状態になる(図12参照。)。これによって、各冶具挿入孔45に冶具を挿入してランス22の係止を解除する操作を行うことができる。
次に、ゴム栓Rが装着された電線Wの端末に固着された雌側端子金具10を端子収容室21の後方から端子収容室21に挿入する。雌側端子金具10を端子収容室21に挿入する過程において、ランス係止用突起17がランス22に突き当たる。すると、ランス22は、ランス係止用突起17によって上向きに撓んで変形する。雌側端子金具10が正規位置まで挿入されると、ランス22は、図13に示すように、ランス係止用突起17の後方に到達して復元変形する。これによって、雌側端子金具10が後向きに移動しても、ランス22にランス係止用突起17が係止して、雌側端子金具10が抜け止め状態に一次係止される。ゴム栓Rは、端子収容室21の後部の内周面に密着する。
このとき、雌側端子金具10の前面は、前壁部40Dによって覆われ、前止まりにされる。具体的には、図14に示すように、前壁部40Dのうち隣合うタブ挿入孔44の間の部位が雌側端子金具10の前面の全体に対向する。また、前壁部40Dのうち隣合うタブ挿入孔44の間であって、タブ挿入孔44のテーパーが形成されていない部位は、雌側端子金具10の角筒部12の左右の内面よりも内側を概ね覆うように配置される。ランス係止用突起17は、仮係止位置に保持されたリテーナ40の冶具挿入孔45と対向する(図13参照。)。
端子収容室21に挿入された雌側端子金具10の曲面Cは、図13に示すように、角筒部12の上面と、角筒部12の前面とに連続して四半円弧状をなしている。前壁部40Dを前方から見た正面視において、曲面Cは、冶具挿入孔45に臨むように、冶具挿入孔45の下端部に配置される。さらに、このとき、ランス係止用突起17も、冶具挿入孔45に臨むように配置されている。ランス係止用突起17は、各雌側端子金具10が各端子収容室21における正規位置に挿入されているか否かを検査する導通検査の際に、冶具挿入孔45から挿入される検査プローブが接触する部分である。
全ての雌側端子金具10の端子収容室21への挿入作業が完了した後、各雌側端子金具10が各端子収容室21における正規位置に挿入されているか否かを検査する導通検査が行われる。導通検査は、リテーナ40が仮係止位置に組み付けられた状態のコネクタ1を検査装置にセットして、検査プローブをリテーナ40の前壁部40Dの冶具挿入孔45に挿通させて雌側端子金具10のランス係止用突起17に接触するか否かを判別する。
次に、仮係止位置に保持されたリテーナ40を本係止位置に移動させる。リテーナ40を仮係止位置から右向きに押し込むと、被係止部24がリテーナ本体43の右側(先端側)の係止凹部43Gから離脱して左側(基端側)の係止凹部43Gに係止する(図16参照。)。これによって、リテーナ40は、本係止位置に保持される(図15参照。)。
本係止位置に保持されたリテーナ40は、前壁部40Dの各タブ挿入孔44が対応する端子収容室21の前面と整合し、各抜止部43Fが対応する端子収容室21内に進入する(図17参照。)。すると、各抜止部43Fは、雌側端子金具10の角筒部12の後端縁の段差部14に係止する(図19参照。)。このとき、各冶具挿入孔45は、隣合う端子収容室21を隔てる隔壁29によって閉鎖される(図18参照。)。
こうして、本係止位置に保持されたリテーナ40は、端子収容室21内の正規位置まで挿入された雌側端子金具10に係止して、雌側端子金具10を抜止めする。雌側端子金具10は、ランス22、及び抜止部43Fによって抜け止め状態に二重係止される。こうして、コネクタ1の組み立てが完了する。なお、リテーナ40は、本係止位置から左向きに移動させることによって仮係止位置に移動することも可能である。つまり、リテーナ40は、仮係止位置と本係止位置との間で変位可能である。
ここで、雌側端子金具10を端子収容室21に挿入する際、雌側端子金具10が正規位置まで至らない状態(すなわち、半挿入状態)に留め置かれ、作業者が気づかずにそのままリテーナ40を本係止位置へ移動させる作業に入る場合がある。
図20に示すように、雌側端子金具10が正規位置よりも後方に留め置かれた場合、角筒部12の後端部がリテーナ挿入孔23に進入した状態になる。この状態でリテーナ40を本係止位置へ移動させようとすると、リテーナ挿入孔23に進入した角筒部12の後端部に抜止部43Fが左方からぶつかり、リテーナ40の本係止位置への移動が規制される。これによって、端子収容室21への雌側端子金具10の半挿入状態を検知することができる。
次に、実施形態1の作用効果を説明する。
本開示のコネクタ1は、ハウジング26、及びリテーナ40を備えている。ハウジング26は、雌側端子金具10を前端から挿入可能な複数の端子収容室21を有し、ランス22の係止によって端子収容室21内の雌側端子金具10を抜け止めするようにしている。リテーナ40は、ハウジング26に取り付けられ、雌側端子金具10の端子収容室21への挿入を許容する仮係止位置と、端子収容室21内の正規位置まで挿入された雌側端子金具10に係止して雌側端子金具10を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能である。リテーナ40は、雌側端子金具10を前止まりにし、雌側端子金具10に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔44、及びランス22の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔45が形成された前壁部40Dを有している。冶具挿入孔45は、タブ挿入孔44に対してリテーナ40の移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、リテーナ40が仮係止位置にあるときに、前壁部40Dのうち隣合うタブ挿入孔44の間の部位が雌側端子金具10の前面と対向する。この構成によれば、リテーナ40が仮係止位置にあるときに、タブ挿入孔44の間の部位が雌側端子金具10の前面と対向する。前壁部40Dのうち隣合うタブ挿入孔44の間の部位は冶具挿入孔45が存在せず、前壁部40Dにおいて最も厚さ寸法の大きい部位である。したがって、前壁部40Dによって雌側端子金具10を前止まりする機能が十分に発揮される。また、タブ挿入孔44に冶具を誤挿入することを防止できる。
本開示のコネクタ1の雌側端子金具10は、リテーナ40が仮係止位置にあるときに、冶具挿入孔45と対向するランス係止用突起17を有する。この構成によれば、冶具挿入孔45を介して、雌側端子金具10のランス係止用突起17に接触して雌側端子金具10と導通する検査プローブを挿入することによって、雌側端子金具10が正規位置まで挿入されているかを判別することができる。
本開示のコネクタ1は、リテーナ40が本係止位置にある場合、冶具挿入孔45は、隣合う端子収容室21を隔てる隔壁29によって閉鎖される。この構成によれば、タブ挿入孔44以外の部分から雌側端子金具10が露出することを防止して不用意に雌側端子金具10同士が導通する機会を減らすことができる。
本開示のコネクタ1の雌側端子金具10は、雌側端子金具10の前面に連なり前壁部40Dから離れる方向に湾曲した曲面Cを有し、曲面Cは、リテーナ40が仮係止位置にあるときに冶具挿入孔45に臨むように配置される。この構成によれば、曲面Cによって冶具が雌側端子金具10にぶつかることを防止して、スムーズな冶具の挿入を促すことができる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本開示には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
(1)端子収容室の数は、実施形態に開示された数に限らない。また、端子収容室の上下方向の段数は、実施形態に開示された数に限らない。
(2)実施形態において、端子収容室の形態は同じであることが開示されている。しかし、端子収容室の形態は、使用される端子金具の形態に合わせるものである。このため、端子収容室の形態は同じでなくてもよい。
(3)実施形態において、ハウジングにランスを設けているが、雌側端子金具にランスを設けてもよい。
(4)実施形態において、ゴム栓が設けられていることが開示されている。しかし、ゴム栓を設けない構成であってもよい。
1…コネクタ
10…雌側端子金具(端子金具)
11…接触片
12…角筒部
13…バレル
14…段差部
17…ランス係止用突起(被検知部)
20…コネクタハウジング
21…端子収容室
22…ランス(一次係止部)
23…リテーナ挿入孔
24…被係止部
25…フード
26…ハウジング
27…ロックアーム
28…導入開口
29…隔壁
40…リテーナ
40A…上壁部
40B…下壁部
40C…側壁部
40D…前壁部
43…リテーナ本体
43D…貫通孔
43E…貫通孔
43F…抜止部
43G…係止凹部
44…タブ挿入孔
45…冶具挿入孔
C…曲面
R…ゴム栓
W…電線

Claims (4)

  1. 端子金具を前記端子金具の前端から挿入可能な複数の端子収容室を有し、一次係止部の係止によって前記端子収容室内の前記端子金具を抜け止めするようにしたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入を許容する仮係止位置と、前記端子収容室内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能なリテーナとを備え、
    前記リテーナは、前記端子金具を前止まりにし、前記端子金具に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔、及び前記一次係止部の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔が形成された前壁部を有し、
    前記冶具挿入孔は、前記タブ挿入孔に対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、
    前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに、前記前壁部のうち隣合う前記タブ挿入孔の間の部位が前記端子金具の前面の全体と対向するコネクタ。
  2. 端子金具を前記端子金具の前端から挿入可能な複数の端子収容室を有し、一次係止部の係止によって前記端子収容室内の前記端子金具を抜け止めするようにしたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入を許容する仮係止位置と、前記端子収容室内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能なリテーナとを備え、
    前記リテーナは、前記端子金具を前止まりにし、前記端子金具に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔、及び前記一次係止部の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔が形成された前壁部を有し、
    前記冶具挿入孔は、前記タブ挿入孔に対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、
    前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに、前記前壁部のうち隣合う前記タブ挿入孔の間の部位が前記端子金具の前面と対向し、
    前記リテーナが前記本係止位置にある場合、前記冶具挿入孔は、隣合う前記端子収容室を隔てる隔壁によって閉鎖されるコネクタ。
  3. 端子金具を前記端子金具の前端から挿入可能な複数の端子収容室を有し、一次係止部の係止によって前記端子収容室内の前記端子金具を抜け止めするようにしたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられ、前記端子金具の前記端子収容室への挿入を許容する仮係止位置と、前記端子収容室内の正規位置まで挿入された前記端子金具に係止して前記端子金具を抜止めする本係止位置と、の間で変位可能なリテーナとを備え、
    前記リテーナは、前記端子金具を前止まりにし、前記端子金具に挿入されるタブを挿通するタブ挿入孔、及び前記一次係止部の係止を解除するための冶具を挿通する冶具挿入孔が形成された前壁部を有し、
    前記冶具挿入孔は、前記タブ挿入孔に対して前記リテーナの移動方向と交差する方向に離隔した位置に配置され、
    前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに、前記前壁部のうち隣合う前記タブ挿入孔の間の部位が前記端子金具の前面と対向し、
    前記端子金具は、前記端子金具の前面に連なり前記前壁部から離れる方向に湾曲した曲面を有し、
    前記曲面は、前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに前記冶具挿入孔に臨むように配置されるコネクタ。
  4. 前記端子金具は、前記リテーナが前記仮係止位置にあるときに、前記冶具挿入孔と対向する被検知部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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