JP4376450B2 - バッター用穀粉類造粒物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業の属する技術分野】
本発明は、膨張剤を含有する穀粉類造粒物に関し、より詳細には、小麦粉等の穀粉類を主体として膨張剤を含有するものに水等を加えてバッターを形成し、その後、揚げる、焼く、蒸すなどの加熱調理をして食する穀粉加工食品用のプレミックスとして好適なバッター用造粒組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
小麦粉等の穀粉及び膨張剤を含有し、バッターを形成する穀粉加工食品には、天ぷら、フリッターなどの揚げ物ころも、お好み焼き、ホットケーキ、パンケーキ、蒸しパンなどがある。
主成分となる小麦粉などの穀粉類は、飛散しやすい、調理器具にも付着する、流動性が悪く計量し難いなど作業性が悪いという問題点がある。穀粉以外の副原料も混合された粉体状のプレミックスが市販されているが、上記の問題は解決されていない。これらの粉体に水や牛乳などを加えてバッターとする際には、水溶けが悪いため塊状のダマが生じやすく、ダマを溶かそうとして必要以上に撹拌するために、グルテンが出て粘りが強くなり、食感に悪影響を及ぼすほか、油切れも不良となる。特に天ぷら用のバッターの調製は難しく、サクッとした食感に仕上げるには経験と工夫が必要とされる。
【0003】
小麦粉の水溶けを改良する試みは、例えば天ぷら粉においては以下の技術が知られている。小麦粉を予熱した後、凝集結合剤を含有した噴霧液を噴霧して小麦粉を凝集結合させ、次いで乾燥させる小麦粉顆粒体の製造方法(特開昭51−57846)、小麦粉及び小麦粉100重量部に対して0.01〜0.5重量部の乳化剤からなり、平均粒径が100〜180μmである天ぷら用小麦造粒物(特開2000−69925)、粉体混合物を混合しながら脂質を噴霧して微滴状にして添加する天ぷら粉ころもミックスの製造法(特開平6−113775)。
【0004】
上記のように小麦粉を加熱して凝集結合剤により顆粒体とする特開昭51−57846、乳化剤と共に造粒する特開2000−69925は、小麦粉そのものの顆粒体もしくは造粒物であり、膨張剤を含有するバッターとしてそのまま使用できるものではない。脂質を噴霧して微滴状に添加する特開平6−113775の場合は、膨張剤は含有できるものの、油脂含有量が多くなり、広くバッターとして使用できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、加熱調理時に膨張剤の最適な効果が発揮でき、食感が改善され、食味も良好な小麦粉製品を提供するためのバッター用造粒物を目的としている。また、本発明は、小麦粉等の穀粉及び膨張剤を含有し、バッターを形成する穀粉加工食品において、粉体の物性が改善され、流動性に優れ、粉立ちがなく、バッター形成時の水溶けが極めて良好なバッター用造粒組成物の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、穀粉類および膨張剤を含有する流動層造粒による造粒組成物であって、膨張剤として、造粒組成物とする原料に加水して70℃で加熱しながら造粒した試料10gに0.7%(w/v)硫酸水溶液を25ml滴加して発生させたガスの量をガス発生量測定装置を用いて滴加5分後に測定して5ml以上になるものを使用することを特徴とする造粒組成物を要旨としている。
【0007】
バッター用であり、その場合、本発明は、穀粉類および膨張剤を含有する流動層造粒によるバッター用造粒組成物であって、膨張剤として、造粒組成物とする原料に加水して70℃で加熱しながら造粒した試料10gに0.7%(w/v)硫酸水溶液を25ml滴加して発生させたガスの量をガス発生量測定装置を用いて滴加5分後に測定して5ml以上になるものを使用することを特徴とするバッター用造粒組成物を要旨としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明で用いる穀粉類は、小麦粉、澱粉が例示される。本発明の造粒物は穀粉類と膨張剤だけでもよいが、穀粉類を主体としたバッターに用いるその他の副原料の全量を含有している。すなわち、対象とする穀粉加工食品によって、膨張剤以外の副原料が必要な場合は、必要な副原料の全量を含有する造粒物とする。造粒後に副原料を添加すると、本発明の効果は得られない。副原料としては、色素、香料、卵粉、糖類、デキストリン、蛋白、粉末油脂、乳化剤、食塩、調味料などが挙げられる。
【0012】
本発明で用いる膨張剤は、天ぷらなどの揚げ物ころも、ホットケーキなどに通常使用する膨張剤の一種又は複数種を組み合わせて使用することができる。これら膨張剤としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、重炭酸アンモニウムなどを単独で使用するあるいはこれらに酸性剤として酒石酸、酒石酸水素カリウム、フマール酸、フマール酸ナトリウム、第一リン酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、焼みょうばん、焼アンモニウムミョウバン、グルコノデルタラクトン、塩化アンモニウムなどを組み合わせたもの、などが例示でき、造粒物における膨張剤の効果が維持できるように調製する。
また、使用する膨張剤のうち、少なくとも一種は耐熱性膨張剤であることが好ましい。耐熱性膨張剤は、噴霧液の添加および加熱を伴う造粒後も単独でもその効果を維持できるものであり、例えば、脂質などで被覆されたものが挙げられる。被覆脂質には、例えば大豆油やなたね油、パーム油、ひまわり油、オリーブ油などの植物性油脂の他、牛脂、豚脂などの動物性油脂およびこれらの硬化油脂やショートニングなどの他、飽和脂肪酸などがある。飽和脂肪酸では融点の高い炭素数が10個以上の高級脂肪酸、例えば融点が69.5℃のステアリン酸などが好ましい被覆脂質として例示される。
【0013】
得られた造粒物中の膨張剤の効果は、天ぷらにおいてはサクッとした食感の向上、花が咲いた状態の良好な外観に寄与し、ケーキ類においてはふっくらと膨らみ、ソフトな食感に寄与する。これらの効果を達成するには、造粒物のガス発生量が5ml以上であることが好ましく、さらに好ましくは8ml以上である。
【0014】
本発明の造粒組成物のガス発生量は、通常使用されるガス発生量測定装置(ガスビュレット、水準瓶、ガス発生用フラスコ、滴加用ビュレットなどで構成される)を用いて以下の方法で測定する。ガスビュレットならびに水準瓶に入れる置換溶液として、水350mlに食塩100gを溶解させ、炭酸水素ナトリウム1g、0.1%メチルオレンジ試液2mlを加え、溶液がわずかに酸性を呈するまで約50%塩酸水溶液を加えたものを用いる。試料10gを秤量してガス発生用フラスコに入れ、滴加用ビュレットを連結する。滴加用ビュレットに約0.7%(w/v)硫酸水溶液を25ml入れ、ガス発生量測定装置に連結し、ガスビュレットの液面の目盛が0mlを示すところで水準瓶を固定する。滴加用ビュレットのコックを開き、硫酸溶液をガス発生用フラスコ内に滴加し、滴加後直ちにコックを閉め、ガス発生用フラスコを1分間振盪させ、その後4分間静置冷却する。4分後に水準瓶を上下させ、水準瓶の液面とガスビュレットの液面がほぼ平衡となるときの目盛を読み、これをガス発生量(単位:ml)とした。
【0015】
本発明の造粒物の製造方法は、原料に加水して加熱しながら造粒する方法であればよく、これらの操作を効率的に行える造粒機を適宜使用する。例えば、原料粉体を空気で流動化させ、水などの液体を噴霧して造粒する流動層造粒などがあり、このような方法は多孔質でソフトな造粒物となる点で好適である。
造粒における加水量は目的とする平均粒径となるように、用いる造粒手段と勘案して決定する。また、噴霧液として噴霧しながら造粒する手段も好適である。噴霧液は水、あるいは水と乳化剤からなる混合物で調製して使用する。造粒中の加熱温度は40℃〜120℃程度、品温は60℃以下の範囲か、それ以外でも膨張剤の効果が維持され、穀粉中のグルテンが変性しない範囲が好適な条件として挙げられる。
造粒物の大きさは特に限定されないが、均一に造粒された状態が望ましい。好ましくは平均粒径で70μ〜400μmの範囲である。
【0016】
本発明の方法で乳化剤を使用する場合、乳化剤は、液体、固体、粉体のいずれでもよく蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、レシチンなどが例示される。乳化剤の配合割合は、バッター形成時の水溶けが極めて良好であり、ダマがなく、均一に分散されて粘度が安定したバッターが得られる造粒物を形成する範囲であり、造粒物100重量部に対して乳化剤0.01〜1.00重量部好ましくは0.01〜0.5である。
【0017】
得られた造粒物は、粉立ちがなく流動性が良好であり、バッター調製時の計量カップ等での計量も容易で作業性が改善され、水、牛乳などを加えるだけで、簡単にバッターを形成することができる。水溶けは極めて良好であり、ダマがなく、均一に分散されて粘度が安定したバッターを形成することができる。
【0018】
【作用】
本発明の穀粉類造粒物は、好ましくはバッター用造粒物であり、少なくとも穀粉類及び膨張剤を含有した造粒物である。膨張剤を含有させずに穀粉類を造粒したものに、後から膨張剤を添加しても本発明の効果は得られない。後から膨張剤を添加した場合、膨張剤が均一に混合されにくく、また、流通中に造粒された穀粉類との間で層分離を起こしやすい。その結果、膨張剤の効果が最適に発揮できず、天ぷらなどの揚げ物の場合は衣の状態が悪く吸油量が増加したり、ホットケーキなどの場合は膨らみが不均一、焦げや焼き色が不均一となるといった問題が生じる。本発明の穀粉類造粒物は、穀粉類及び膨張剤を含有する組成物を造粒したものであり、膨張剤がその効果を維持したまま均一に存在し、バッター形成時に最適な効果が発揮される。本発明の造粒物は、バッターに必要な全ての原料が均一に存在し、粉体の物性、バッターの物性、得られる穀粉加工食品の品質を改善できる。
【0019】
【実施例】
本願発明の詳細を実施例で説明する。本願発明はこれら実施例によって何ら限定されるものではない。
【0020】
実施例1〜3
<造粒物(天ぷら用)の調製>
表1に示す原料配合の混合物とし、70℃の熱風による流動層中で水を噴霧しながら造粒、乾燥させ、造粒物を製造した。
<造粒物を使用した天ぷらの製造>
造粒物100部に対して水150部を加えてバッターを調製した。そのバッターをえびに付着させた後、170〜180℃に加熱したサラダ油で2分間揚げてえびの天ぷらを製造した。
造粒物とそのバッター、および、得られたえびの天ぷらについて、下記の評価基準によって20名のパネラーが点数評価し、その平均点数を算出した(表1)。
【0021】
比較例1〜3
表1に示す配合を原料として、以下のように天ぷら用組成物を調製した。
比較例1:原料を混合しただけの未造粒組成物
比較例2:比較例1の混合物を、実施例1と同様の方法で造粒した組成物
比較例3:予め小麦粉のみを実施例1と同様の方法で造粒したものに、その他の原料を添加混合した組成物
上記で得られた組成物を用い、実施例1と同様にして天ぷらを製造し、評価した。
【0022】
【表1】
Figure 0004376450
※膨張剤A:重曹〔炭酸水素ナトリウム、奥野製薬工業(株)製〕
膨張剤B:トップベーキングパウダーデラックス(耐熱性膨張剤)〔奥野製薬工業(株)製〕
乳化剤:ショ糖脂肪酸エステル〔三菱化学(株)製〕
【0023】
<表1の評価基準>
表1のバッター用造粒組成物の評価基準は以下のとおりである。
<造粒物およびバッター評価>
(粉立ち)
5点:粉立ちがほとんどなく、極めて良好
4点:粉立ちが少なく、良好
3点:粉立ちが普通
2点:粉立ちが多く、不良
1点:粉立ちが非常に多く、極めて不良
(流動性・計量し易さ)
5点:サラサラとして非常に流動性がよく、極めて計量し易い
4点:サラサラとして流動性がよく、計量し易い
3点:流動性、計量しやすさ、ともに普通
2点:流動性が悪く、計量し難い
1点:流動性が非常に悪く、極めて計量し難い
(水溶け)
5点:粉が速やかに水に分散し、ダマが全くない
4点:粉が水に分散し易く、ダマが少ない
3点:粉が概ね水に分散するが、ダマができる
2点:粉が水に分散し難く、ダマが多い
1点:粉が非常に水に分散し難く、ダマが極めて多い
(粘性・衣付き)
5点:非常に均一でなめらかなクリーム状で、極めて粘度、衣付きが一定であり良好
4点:均一でなめらかなクリーム状で、粘度、衣付きが一定であり良好
3点:概ねクリーム状で、粘度、衣付きは普通
2点:不均一なゆるい液状で、粘度、衣付きが一定でなく不良
1点:非常に不均一なゆるい液状で、極めて粘度、衣付きが一定でなく不良
(外観)
5点:衣の花散りが非常に多く、極めて良好
4点:衣の花散りが多く、良好
3点:衣の花散りが普通
2点:衣の花散りが少なく、不良
1点:衣の花散りがほとんどなく、極めて不良
<天ぷらの評価>
(食感)
5点:衣が非常にソフトでサク味があり、極めて良好
4点:衣がソフトでサク味があり、良好
3点:ソフトさ、サク味ともに普通
2点:衣が硬くサク味に欠けており、不良
1点:衣が非常に硬くサク味がなく、極めて不良
(口溶け)
5点:衣の口溶けが極めて良好
4点:衣の口溶けが良好
3点:衣の口溶けが普通
2点:衣の口溶けが不良
1点:衣の口溶けが極めて不良
(油っぽさ)
5点:衣が非常に軽くべたつきがなく、極めて油っぽくない
4点:衣が軽くてべたつきが少なく、油っぽくない
3点:油っぽさが普通
2点:衣が重くてべたつきが多く、油っぽい
1点:衣が非常に重くてべたつきが多く、極めて油っぽい
【0024】
実施例1〜3は、造粒物における膨張剤の効果が十分に発揮され、バッターの評価、天ぷらの評価ともに非常によいものであった。これに対し、比較例1のように未造粒のもの、および比較例3のように小麦粉など配合の一部を造粒したものでは、本発明の効果は得られなかった。また、比較例2のように、造粒中に膨張剤が反応してしまい、造粒物における膨張剤の効果が維持されていないものは、天ぷらの品質が劣るものであった。
【0025】
実施例4
<造粒物(ホットケーキ用)の調製>
表2に示した原材料を混合して、実施例1と同様に造粒物を調製した。
<造粒物を使用したホットケーキの製造>
造粒物200部に対して牛乳130部と全卵50部を加えてバッターを調製し、170℃に熱したホットプレートにて、片面3分づつ焼いてホットケーキを製造した。
造粒物とそのバッター、および、得られたホットケーキについて下記の評価基準によって20名のパネラーが点数評価し、その平均点数を算出した。
【0026】
比較例4、5
表2に示す配合を原料として、以下のようにホットケーキ用組成物を調製した。
比較例4:原料を混合しただけの未造粒組成物
比較例5:比較例4の混合物を、実施例4と同様の方法で造粒した組成物
上記組成物を用いて、実施例4と同様にホットケーキを製造し、評価した。
【0027】
<造粒物(ホットケーキ)の評価基準>
<造粒物およびバッターの評価>
(粉立ち)
5点:粉立ちがほとんどなく、極めて良好
4点:粉立ちが少なく、良好
3点:粉立ちが普通
2点:粉立ちが多く、不良
1点:粉立ちが非常に多く、極めて不良
(流動性・計量し易さ)
5点:サラサラとして非常に流動性がよく、極めて計量し易い
4点:サラサラとして流動性がよく、計量し易い
3点:流動性、計量しやすさ、ともに普通
2点:流動性が悪く、計量し難い
1点:流動性が非常に悪く、極めて計量し難い
(水溶け)
5点:粉が速やかに水に分散し、ダマが全くない
4点:粉が水に分散し易く、ダマが少ない
3点:粉が概ね水に分散するが、ダマができる
2点:粉が水に分散し難く、ダマが多い
1点:粉が非常に水に分散し難く、ダマが極めて多い
(粘性)
5点:非常に均一でなめらかなクリーム状で極めて良好
4点:均一でなめらかなクリーム状で良好
3点:概ねクリーム状で普通
2点:ゆるい液状で不良
1点:非常にゆるい液状で極めて不良
<ホットケーキの評価>
(外観)
5点:表面の焼き色、焼き肌が極めて良好
4点:表面の焼き色、焼き肌が良好
3点:表面の焼き色、焼き肌が普通
2点:表面の焼き色、焼き肌が不良
1点:表面の焼き色、焼き肌が極めて不良
(ボリューム感)
5点:非常に均一にふっくらと膨らみ、ボリューム感極めて良好
4点:均一にふっくらと膨らみ、ボリューム感良好
3点:膨らみ、ボリューム感ともに普通
2点:不均一に膨らみ、ボリューム感不良
1点:非常に不均一に膨らみ、ボリューム感極めて不良
(食感)
5点:非常にソフトでサク味があり、極めて良好
4点:ソフトでサク味があり、良好
3点:ソフトさ、サク味ともに普通
2点:重くサク味に欠けており、不良
1点:非常に重くてサク味がなく、極めて不良
(口溶け)
5点:口溶けが極めて良好
4点:口溶けが良好
3点:口溶けが普通
2点:口溶けが不良
1点:口溶けが極めて不良
【0028】
【表2】
Figure 0004376450
【0029】
未造粒の比較例4では、バッターとしての物性、ホットケーキの評価ともに悪かった。また、比較例5では、造粒中に膨張剤が反応してしまい、得られた造粒物でバッターを調製した際に充分なガスを発生しないため、ホットケーキ製造時にはその効果を発揮しない。
これに対し、実施例4では、造粒物における膨張剤の効果が十分に発揮でき、ホットケーキとしての食味食感により優れた品質が得られ、さらに、バッターとしての物性も優れたものであった。
【0030】
【発明の効果】
加熱調理時に膨張剤の効果が維持されており、食感が改善され、食味も良好な穀粉加工食品の製造に適した穀粉類造粒物を提供することができる。
小麦粉等の穀粉及び膨張剤を含有し、バッターを形成してから焼く、揚げる、蒸す等の加熱調理する穀粉加工食品において、粉体の物性が改善され、流動性に優れ、粉立ちがなく、バッター形成時の水溶けが極めて良好なバッター用穀粉類造粒物を提供することができる。

Claims (2)

  1. 穀粉類および膨張剤を含有する流動層造粒による造粒組成物であって、膨張剤として、造粒組成物とする原料に加水して70℃で加熱しながら造粒した試料10gに0.7%(w/v)硫酸水溶液を25ml滴加して発生させたガスの量をガス発生量測定装置を用いて滴加5分後に測定して5ml以上になるものを使用することを特徴とする造粒組成物。
  2. バッター用である請求項流動層造粒による造粒組成物
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