JP2001000098A - 薄力小麦粉その製造方法及び薄力小麦粉組成物 - Google Patents

薄力小麦粉その製造方法及び薄力小麦粉組成物

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JP2001000098A
JP2001000098A JP17262299A JP17262299A JP2001000098A JP 2001000098 A JP2001000098 A JP 2001000098A JP 17262299 A JP17262299 A JP 17262299A JP 17262299 A JP17262299 A JP 17262299A JP 2001000098 A JP2001000098 A JP 2001000098A
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flour
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powder
particle
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Yasumasa Kishi
恭正 岸
Hisayasu Soejima
久靖 副島
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NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、作業中に粉の飛散及びダマの生
成が少なく、かつサク味を有することを目的としたもの
である。 【解決手段】 この発明は、粉の粒径が150μ以下9
0%以上であり、かつ20μ以下の粒子を20積算体積
%以下としたことを特徴とする薄力小麦粉としたので、
前記目的を達成することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飛散少なく、ダ
マの形成がなく、サク味のある薄力小麦粉を目的とした
薄力小麦粉、その製造方法及び薄力小麦粉組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来粉の粒径150μ以下であり、粒径
40μ未満の粉の含有割合を10%以下とした強力粉を
主材とするパン用小麦粉組成物の提案がある(特開平1
−206943号)。
【0003】また粉の粒径11〜88μのものが70%
より多いことを特徴としたルー用小麦粉の製造方法が提
案されている(特開平5−268888号)。従来天ぷ
ら粉、クッキー用粉、ルー用粉などには、蛋白値の低い
(例えば8未満)薄力小麦粉が使用されている。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】前記従来のパン用
小麦粉組成物及びルー用小麦粉は何れも強力小麦粉であ
って、その粒度制限による作用効果と、薄力小麦粉の粒
度制限による作用効果とは性質を異にする。
【0005】従来天ぷら粉、クッキー用粉及びルー用粉
などは何れも薄力小麦粉が使用されているが、前記薄力
小麦粉は飛散し易く、製品製造中、製造後の作業場の清
掃が欠かせない問題点があった。また取扱い中にダマが
形成され易く、かつねとついた食感となってサク味がな
くなる問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、粉の粒径を
制限すると共に、蛋白値を比較的高くすることにより、
前記従来の問題点を改善したのである。
【0007】即ち粉の発明は、粉の粒径150μ以下が
90%以上であり、かつ20μ以下の粒子を20積算体
積%以下としたことを特徴とする薄力小麦粉であり、粉
の蛋白値を7.0〜10%としたものである。
【0008】次に方法の発明は、粉の粒径150μ以下
が90%以上の元粉を空気分級して粒径20μ未満の粉
が20積算体積%以下の粗粒粉することを特徴とした薄
力小麦粉の製造方法である。また他の発明は、粉の粒径
150μ以下が90%以上の元粉を40〜80μの篩を
用い、30〜80%オーバーとなり、70〜20%抜け
るように調整し、そのオーバーとなった粉を製品とする
ことを特徴とした薄力小麦粉の製造方法であり、元粉の
蛋白値を7.0〜10%とするものである。
【0009】更に組成物の発明は、前記この発明の薄力
小麦粉100に対し、10〜70%(重量)の糖類及び
必要に応じ少量の脱脂粉乳、食塩、ベーキングパウダー
及び油脂を添加することを特徴としたクッキーミックス
用薄力小麦粉組成物であり、前記この発明の薄力小麦粉
100に対し、2〜40%(重量)の澱粉、0.1〜2
%(重量)の膨張剤及び0.5〜10%(重量)の卵粉を添
加することを特徴とした天ぷら粉用薄力小麦粉組成物で
ある。
【0010】前記発明においては、天ぷら粉及びクッキ
ー用粉について述べたが、これらの用途に限定されるこ
となく、ルー用粉、うち粉その他飛散しにくく、ダマの
形成が少なく、サク味を要求される菓子用粉又はその他
の食品用粉などに広く使用することができる。
【0011】前記発明において、20μ以下の粒子を2
0積算体積%より多くなると、前記ダマの生成、飛散、
サク味などにおけるこの発明の特質が失われる。従って
15積算体積%以下が好ましい。また蛋白値が7.0%
未満であれば一部製品がもろくなり、10%を越えると
食感が悪くなるのであるから、7.0〜10%が実用範
囲である。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明は、飛散が少なく、ダマ
の形成が少なく、かつサク味のある薄力小麦粉その製造
方法及び薄力小麦粉組成物を目的とするものである。従
って蛋白値を7〜10%とすると共に、粉の粒径が15
〜150μであり、かつ20μ以下の粒子を20積算体
積%以下としたものである。
【0013】また前記薄力粉を製造するには、粉の粒径
150μ以下が90%以上の元粉を粉砕し、これを空気
分級し、或いは篩別により所定粒度範囲内の粉を能率よ
く製造するものである。
【0014】次に前記薄力小麦粉に公知の添加材を添加
して、天ぷら粉、クッキー用粉その他各種用途の組成物
としたものである。前記天ぷら粉にはフライ粉、からあ
げ粉を含むものである。
【0015】
【実施例1】薄力原料小麦を挽砕して粒径150μ以下
の粉が95%の元粉を得る。ついでこの元粉を空気分級
機(ツカサラボPCC−2)で分級したものを、粒径2
0μ以下が20積算体積%以下で、蛋白値7.0〜10
%になるように調整すれば、この発明の薄力小麦粉を得
ることができる。前記実施例における粗粒粉歩留りは7
0%前後であり、処理量は400kg/hであった。
【0016】
【実施例2】薄力原料小麦を挽砕して粒径150μ以下
の粉が95%の元粉を得る。ついでこの元粉を篩機(明
治スクエアーシッフターSF−AL)にかけて、粒径4
0〜80μで篩別し、篩上を集めることにより、蛋白質
7.0〜10%の薄力小麦粉を得ることができる。その
時の歩留は、篩上30〜80%、篩下70〜20%で、
蛋白値7.0〜10%になり、この発明の薄力小麦粉を
得ることができる。前記実施例の処理量は1500kg
/hであった。
【0017】
【実施例3】クッキーミックス 薄力小麦粉 100g グラニュー粉 40g 脱脂粉乳 3g ベーキングパウダ 0.3g ショートニング 3g 上記材料を攪拌機に入れて攪拌すれば、この発明のクッ
キーミックス組成物200gができる。
【0018】
【実施例4】天ぷら粉 薄力小麦粉 100g 澱粉 20g 膨張剤 0.5g 卵粉 5g 上記材料を攪拌機に入れて攪拌すれば、この発明の天ぷ
ら粉用組成物200gができる。
【0019】
【実施例5】から揚げ粉 薄力小麦粉 100g 澱粉 20g 砂糖 10g 塩 20g グルタミン酸ソーダ 5g 粉末しょう油 10g 脱脂粉乳 3g 香辛料 2g 上記材料を攪拌機に入れて攪拌すれば、この発明のから
揚げ粉用組成物ができる。
【0020】
【0021】(作り方)鍋にバター45gを入れて弱火
で焦がさないように溶かす。完全に溶けたならば粒度調
整粉を一気に加え、木ベラで混ぜながら炒める。泡が細
かくなってなめらかになったならば、冷たい牛乳600
gを一気に加えて火を強め、泡立て器でダマができない
ように手早く混ぜる。ついで塩、こしょうを加えて弱火
で煮詰めると、この発明の薄力小麦粉を用いたホワイト
ソースができる。
【0022】 (使用例2)とんかつ (材料) 薄力小麦粉 15g 豚ロースとんかつ用肉2枚 300g 溶き卵、パン粉各適宜
【0023】(作り方)下処理した豚肉に、薄力小麦粉
をむらなく薄くまぶし、溶き卵をつけてパン粉をつけ
る。中温(200℃)で3〜4分フライすれば、この発
明の薄力小麦粉を用いたとんかつが出来上る。
【0024】(比較例)前記実施例3、4使用例1、2
に示したクッキーミックス用組成物使用のクッキー、天
ぷら粉用組成物使用の天ぷら、ホワイトソース及びとん
かつと、従来の普通の薄力粉使用の各製品とを比較した
所、表1の結果を得た。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、粉の粒径を150μ
以下を90%以上の範囲とし、かつ20μ以上の粒子を
20積算体積%以下とした薄力小麦粉であるから、作業
中の粉の飛散及びダマの生成が少なく、かつサク味を有
するなどの諸効果がある。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉の粒径150μ以下が90%以上であ
    り、かつ20μ以下の粒子を20積算体積%以下とした
    ことを特徴とする薄力小麦粉。
  2. 【請求項2】 粉の蛋白値を7.0〜10%としたこと
    を特徴とする請求項1記載の薄力小麦粉。
  3. 【請求項3】 粉の粒径150μ以下が90%以上の元
    粉を空気分級して粒径20μ未満の粉が20積算体積%
    以下の粗粒粉することを特徴とした薄力小麦粉の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 粉の粒径150μ以下が90%以上の元
    粉を40〜80μの篩を用い、30〜80%オーバーと
    なり、70〜20%抜けるように調整し、そのオーバー
    となった粉を製品とすることを特徴とした薄力小麦粉の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 元粉の蛋白値を7.0〜10%とするこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の薄力小麦粉の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の薄力小麦粉100に対
    し、10〜70%(重量)の糖類及び必要に応じ少量の
    脱脂粉乳、食塩、ベーキングパウダー及び油脂を添加す
    ることを特徴としたクッキーミックス用薄力小麦粉組成
    物。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の薄力小麦粉100に対
    し、2〜40%(重量)の澱粉、0.1〜2%(重量)の
    膨張剤及び0.5〜10%(重量)の卵粉を添加すること
    を特徴とした天ぷら粉用薄力小麦粉組成物。
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