JP4267256B2 - オイルパン構造及びオイルパンセパレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンオイルを貯留させるオイルパンの構造と、このオイルパンの内部に配設されてオイルパンの内部を主室と副室とに仕切るオイルパンセパレータとに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、エンジンの潤滑・冷却にはエンジンオイルが用いられている。このエンジンオイルは、エンジンの下部に設けられたオイルパンに貯留され、オイルポンプによってエンジン各部に循環される。エンジン各部を循環したエンジンオイルは、下方のオイルパン内に滴下する。そして、オイルパン内に滴下したエンジンオイルは、再度オイルポンプによってエンジン各部に循環される。この間、エンジンオイルはエンジン各部から熱を受け取って各部を冷却する。また、エンジンオイルは、エンジン各部で油膜を形成して各部品間の潤滑を促進すると共に、部品の酸化を防止するなどの役目もある。
【0003】
冷間始動直後は、オイルパン内部に貯留されたエンジンオイルも冷えており、粘性も高く、エンジン各部を循環して各部を潤滑させるのに適した状態ではない。そこで、冷間始動直後は、できるだけ早くエンジンオイルを昇温させて適度な粘性を有する状態にさせたい。このためには、オイルパンを複数の区画に分け、冷間始動直後は一方の区画内のエンジンオイルが循環されやすい状況を作り、この区画内のエンジンオイルをより早期に昇温させて好ましい状態とすることが既に検討されている(特開平6-17633号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エンジンオイルの昇温がより早期に行われるような改善が望まれていた。エンジンオイルの早期昇温は、フリクションの早期低減による燃費向上にも寄与するので、近年の燃費向上に対する強い要望からも改善が望まれる点である。また、従来の方法では、オイルパンの内部を複数の区画に分けるためにオイルパン内部に金属板を溶接するなどしており、製造上の改善も望まれていた。
【0005】
従って、本発明の目的は、エンジンオイルの昇温をより効果的に行えるオイルパン構造と、この構造に好適に用いることのできるオイルパンセパレータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のオイルパン構造は、吸込口が配置される主室と吸込口が配置されない副室とに仕切るオイルパンセパレータをオイルパン内部に備え、オイルパンセパレータは主室を形成する凹部を有し、主室がエンジンブロックの内部と連通され、凹部は主室と副室とを連通させる連通孔を有し、オイルパンセパレータが、オイルと接する各表面を高密度、その内部を低密度とする発泡樹脂によって形成されていることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオイルパン構造において、主室の全周囲に副室が形成され、オイルパンセパレータの底部外面とオイルパンの底部内面とが接触していないことを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のオイルパン構造において、オイルパンセパレータの底部とオイルパンとの間に、制振材を配設したことを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパンセパレータの外周縁が、分割されたエンジンブロック、又は、エンジンブロック及びオイルパンにより挟まれることによって固定されていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパンが、その内表面側に、オイルと接する表面を高密度、その内部を低密度とする発泡樹脂層を有していることを特徴としている。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載のオイルパン構造において、オイルパンセパレータに、端部に吸込口が開口しているオイル吸上管が一体的に形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のオイルパン構造において、オイルパンセパレータの凹部が二重壁構造とされていることを特徴としている。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のオイルパン構造において、主室の上部に蓋部が形成され、蓋部が、その中央にエンジンオイルを主室内に導入させる開口部を有し、開口部から外方に行くにつれて下方に傾斜されていることを特徴としている。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項2〜の何れか一項に記載のオイルパン構造において、主室の側面上方に位置する部分に穿孔された少なくとも一つの第一連通口と、主室の側面下方に穿孔された少なくとも一つの第二連通孔とをさらに備え、各第一連通口の開口面積が各第二連通口の開口面積よりも大きくされており、かつ、第一連通孔と第二連通孔とが主室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に形成されていることを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のオイルパン構造において、エンジン冷却水及びエンジンオイルの間で熱交換をさせる熱交換器と、暖機後のエンジン冷却水を蓄える蓄熱タンクと、蓄熱タンク内に蓄えられたエンジン冷却水を冷間始動直後に熱交換器に供給する蓄熱冷却水供給手段とを備えていることを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載のオイルパン構造において、暖機後のエンジンオイルを蓄える蓄熱タンクと、蓄熱タンク内に蓄えられたエンジンオイルを冷間始動直後に主室に供給する蓄熱オイル供給手段とを備えていることを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明のオイルパン構造(及びオイルパンセパレータ)の実施形態について、以下に説明する。図1〜図6に第一実施形態のオイルパン部分を示す。
【0025】
これらの図には、エンジンブロック1の下方部分を構成するロアケース1bと、オイルパン2と、このオイルパン2の内部に配設されてオイルパン2の内部を二つの区画(主室及び副室)に仕切るオイルパンセパレータ3とが主として示されている。なお、ロアケース1bは、図4〜図6に示されるように、その上部がシリンダブロック1aに結合されている。シリンダブロック1aやロアケース1bなどでエンジンブロック1を構成している。
【0026】
エンジンブロック1(シリンダブロック1a及びロアケース1b)は従来とほぼ同様の材質、構造を有している。オイルパン2に関しては、図4〜図6の例では従来一般的に用いられている金属(鋼板)製のものが使用されている。オイルパン2は、或いは図7の拡大断面図に示されるように、オイルパン2は発泡樹脂層と金属層とからなる多層構造としても良い。図7の右方が、オイルパン2の外側で、左方が内部である。オイルパン2の最も外側は、通常のオイルパンと同様にプレス加工された金属パネル2aである。そして、その内側のエンジンオイルに直接触れる内表面側には、発泡樹脂層2bが形成されている。
【0027】
本実施形態の発泡樹脂層2bは、予め金属パネル2aの内部形状に合わせて成形されたものが金属パネル2a内面に接着などによって固定されても良いし、金属パネル2aの内面上に直接成形しても良い。また、発泡樹脂層2bは、オイルと直接触れる表面側が高密度、そのさらに内部側が低密度となっている。このようになっていると、オイルの発泡樹脂層2bへの染み込みを抑制することができる。
【0028】
また、発泡樹脂層2bは樹脂であること、及び、その内部に無数の気泡を有していることによって、優れた断熱・吸音性を有する。このため、このような発泡樹脂層2bをオイルパン2の内面に形成させることによって、オイルパン2から外部への熱の放出を抑止してオイルの早期昇温を効果的に行うことができる。また、吸音性に優れるため、オイルパンの内部から外部への音の伝達を抑制することもできる。
【0029】
なお、本実施形態おいては、発泡樹脂層2bの金属パネル2a側も高密度とされているが、必ずしもこのようになっていなくても良い。少なくとも、オイルに直接触れる面が高密度で、そのさらに内側が低密度となっている構造であればよく、例えば、オイルパン2の内面側から、発泡樹脂層2bの高密度部−低密度部−金属パネル2aのような構造であっても良い。
【0030】
オイルパン2の内部には、オイルパン2に貯留されたエンジンオイルを吸い上げるための吸込口(吸込部)となるストレーナ4が配設されている。ストレーナ4はオイル吸上管4aを有しており、オイル吸上管4aは、図5に示されるように、エンジンブロック1内部のオイル流路1cに連通されている。オイル流路1cの先にはオイルポンプがある。ストレーナ4は、オイル吸上管4a及びステー4bを介してシリンダブロック1aに固定されている。ストレーナ4を金属製ではなく樹脂製とすれば、ストレーナ4を伝って逃げる熱を抑制することができるので、より一層オイルの早期昇温に寄与する。
【0031】
ストレーナ4の先端部は、後述するオイルパンセパレータ3の内部に位置している。このストレーナ4の先端が配設される部分のオイルパンセパレータ3は、凹部状に形成されている。オイルパン2の内部はオイルパンセパレータ3によって二つの区画に仕切られているが、ストレーナ4の先端が配設されているオイルパンセパレータ3の内側を主室、ストレーナ4の先端が配設されていないオイルパンセパレータ3の外側を副室と言うこととする。主室及び副室の各容量は適宜決定できるが、例えば、主室容量を2リットル、副室容量を1.6リットルとする。なお、図4においては、図を見やすくするためストレーナ4のオイル吸上管4aを一部省略して図示してある。
【0032】
ここでは、主室の全周囲に副室が存在するようになされている。そして、オイルパンセパレータ3の底部(主室)外面とオイルパン2の底部内面とは接触していない。このため、主室内のエンジンオイルの熱はオイルパン2自体やオイルパン2外部の外気に逃げにくくなっている。なお、エンジンは多少傾けて車両などに搭載されることが多く、図4や図5は車載状態の傾きで図示されており、オイルパン2の内部のエンジンオイル表面がほぼ水平となっている。オイルパンセパレータ3は、図4〜図6の例では断熱性を有する部材であり、本実施形態ではその主構成部分は合成樹脂製である。オイルパンセパレータ3は、或いは全体が発泡樹脂によって形成されていても良い。なお、オイルパンセパレータを金属(鋼板)製としても良い。また、その表面(裏面)にコーティングや他の部材を貼り付けても良いし、内部に他の部材をインサートしても良い。
【0033】
発泡樹脂から形成されたオイルパンセパレータ3の部分断面図を図8に示す。オイルパンセパレータ3は、オイルに直接触れる表面側が高密度、さらにその内部側が低密度となっている。このようになっていると、オイルの発泡樹脂への染み込みを抑制することができる。オイルパンセパレータ3にオイルが染み込んでしまうようであると、オイルパンセパレータ3の内部と外部との間でオイルが直接的に循環してしまうので、オイルパンセパレータ3内部のオイルの早期昇温を阻害してしまう。
【0034】
また、上述したオイルパン2の発泡樹脂層2bと同様に、オイルパンセパレータ3は樹脂であること、及び、その内部(特に低密度部)に無数の気泡を有していることによって、優れた断熱・吸音性を有する。このため、このようなオイルパンセパレータ3によって、オイルパンセパレータ3の内部から外部への熱の放出を抑止してオイルパンセパレータ3内部のオイルの早期昇温を効果的に行うことができる。また、吸音性に優れるため、オイルパンの内部から外部への音の伝達を抑制することもできる。
【0035】
さらに、オイルパンセパレータ3内部のオイルが早期に昇温すると、オイルパンセパレータ3の内部と外部とでオイルの粘性に差が生じる。このオイルの粘性差によってオイルパン2(オイルパンセパレータ3)の内部から外部への音が減衰されるようであり、吸音効果も得られる。エンジンの暖機が終了するまでは、エンジンの発する騒音も大きめであるので、この粘性差による吸音効果は冷間始動直後などに有効である。
【0036】
なお、本実施形態では、オイルパンセパレータ3が高密度部−低密度部−高密度部といった構成となっているが、少なくとも、オイルに直接触れる面が高密度で、そのさらに内側が低密度となっている構造であればよい。例えば、オイルパンセパレータ3の内面側から、高密度部−低密度部−インサート材−低密度部−高密度部のような構造であっても良いし、高密度部−低密度部−高密度部−インサート材−高密度部−低密度部−高密度部のような構造であっても良い。
【0037】
オイルパンセパレータ3の全周縁は、図4及び図6に示されるように、シリンダブロック1aとロアケース1bとの間に挟まれており、これによってオイルパンセパレータ3がオイルパン2の内部に固定されている。シリンダブロック1aとロアケース1bとの結合部には所定間隔毎にボルト結合部5が形成されており(図1参照)、この部分でボルト6でオイルパンセパレータ3の周縁も共締めしている。なお、ロアケース1bとオイルパン2との結合部にも所定間隔毎にボルト結合部7が形成されており(図1参照)、図5に示されるように、この部分でボルト8によって両者が結合されている。
【0038】
ここで、オイルパンセパレータ3の外周縁がガスケットとしても機能している。オイルパンセパレータ3のこの共締めされる部分の両面にシーリング効果を有する部材をコーティングしておくと、シーリング効果を向上させることができるので好ましい。コーティング材としては、耐熱性金属繊維と充填材とエラストマーを含有するコンパウンドなどを用いることができる。このようにすると、シール面を均一な面圧に設定できるため、ボルト締結部でオイルパンセパレータ3を構成する合成樹脂が熱によって流出してしまうようなことを防止でき、オイル漏れを確実に防止することができる。
【0039】
オイルパンセパレータ3のほぼ中央には上述した凹部が形成されており、ストレーナ4の先端部が配設されている。この凹部の上方には、凹部を覆うように蓋部3aが形成されている。本実施形態では、オイルパンセパレータ3本体が合成樹脂によって一体的に形成されており、この本体部分に蓋部3aを溶着などして取り付けている。オイルパンセパレータ3を金属などで構成する場合は、スポット溶接などで取り付けることも考えられる。
【0040】
蓋部3aの中央には、蓋部3aの上面上に貯留したエンジンオイルを凹部の内部に導入させるための開口部3bが形成されている。蓋部3aは、この開口部3bから外方に向けて、下方への傾斜が形成されている。即ち、蓋部3aの開口部3bがより高い位置にある。このような傾斜が形成されているので、蓋部3aの上面には上方から滴下するエンジンオイルが滞留しやすい。また、蓋部3aは、主室内のエンジンオイルの上方への移動を抑制し、ストレーナ4によるエア吸い込みを防止する効果もある。エンジンオイルの上方への移動は、急制動や急旋回時などに生じやすい。
【0041】
なお、図4や図5においては、エンジン内部のエンジンオイルが全てオイルパン2の内部に戻っている状態が示されている(エンジン運転中ではない)。エンジンが運転中でないとき(停止中)でも、蓋部3aとその上面部に貯留されたエンジンオイルとによってオイルパンセパレータ3内部のエンジンオイルは保温される。本実施形態では、図1に示されるように、ストレーナ4のオイル吸上管4aの上方部分やステー4b部分において、開口部3bが外方に拡張されている。この部分から下方にエンジンオイルが滴下しやすいが、それでも蓋部3aがあることによってその上面にエンジンオイルは滞留しやすくなる。
【0042】
オイルパンセパレータ3内側の主室と外側の副室との間でオイルを連通させる連通孔が凹部の側壁部に形成されている。ここでは、大きめの第一連通孔3cが上方に、小さめの第二連通孔3dが下方に形成されている。例えば、第一連通孔3cをφ8mmで数個、第二連通孔3dをφ2mmで十数〜数十個形成する。そして、第一連通孔3cと第二連通孔3dとは、主室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に配置されている。副室内のエンジンオイルの粘度が高いうちは、主室内のエンジンオイルだけで循環が行われる。副室内のエンジンオイルの粘度が低くなれば、第二連通孔3dから主室内にエンジンオイルが導入される。即ち、エンジンオイルの粘度変化を利用して副室と主室との間のエンジンオイルの導通を制御するようになっている。
【0043】
これは、第一連通孔3cの方が開口径が大きく抵抗が少ないこと、副室内でも上方のエンジンオイルの方が温度が高く粘性が小さいことによる。この結果、副室から主室に向けてエンジンオイルを導入する際には、より温度の高い粘性の小さいエンジンオイルが供給される。なお、エンジンオイルの主室への戻り量が多ければ、副室内のエンジンオイルの温度が低くて粘度が高いと副室から主室へのエンジンオイルの導入よりも、主室内のエンジンオイルが優先して再循環される。
【0044】
副室内のエンジンオイルの温度は徐々に上昇し、主室−副室間のエンジンオイルの交換量は徐々に大きくなり、最終的には同じになる。しかし、このように主室・副室に分けることによって、主室側のエンジンオイルをより早期に昇温させ、この早期に昇温させたエンジンオイルを優先的にエンジン各部に循環させることができる。このとき、オイルパンセパレータ3を断熱性に優れた材質(例えば、図8に示す発泡樹脂)で構成することも、主室内のエンジンオイルの早期昇温に有効である。
【0045】
第一連通孔3cと第二連通孔3dとを、主室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に配置するのは、以下の理由による。オイルの温度がまだ高くないうちはオイルパンセパレータ3の内部をより早期に昇温させるが、主室内のオイルの温度が十分に暖まった後は副室内のオイルを昇温させる。ここで、上述したように、主室からは上方に形成された第一連通孔3cを通って暖められたオイルが副室内に流れ込みやすい。この暖かいオイルによって副室内のオイルを暖めるが、すぐに主室に還流されてしまうようであると、副室内のオイルの温度がなかなか上昇しない。
【0046】
そこで、第一連通孔3cを介して主室から副室に流出したオイルを、副室内を十分に循環させた後に第二連通孔3dから再び主室内に還流させることで、副室内の温度上昇を促進する。この場合、第一連通孔3cと第二連通孔3dとを、主室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に配置することで、オイルを十分に循環させやすくなる。なお、第二連通孔3dの大きさが小さくされているため、副室内の第二連通孔3d付近のオイル温度がある程度上昇して粘性が低くならないと、副室から主室へのオイルの流れは十分には発生しない。これも、主室内オイルが十分に昇温された後の副室内オイルの昇温を行う上で効果的である。
【0047】
なお、第一連通孔3cや第二連通孔3dの形状の例を図9(a)〜(e)に示す。図9(a)〜(e)には、分かりやすいように、第一連通孔3c及び第二連通孔3dを近接して図示してある。第一連通孔3c及び第二連通孔3dは、単純な丸形だけでなく、横長孔や縦長孔とされても良い。このように、オイルパンセパレータ3に設ける連通孔の位置や大きさによってエンジンオイルの流れを調節することが可能である。また、実際の使用に際しては、低粘度から高粘度の各種エンジンオイルが使用されるため、エンジンオイルの粘度による導通制御が最適になるよう第一連通孔3cや第二連通孔3dの数や大きさ、厚さが自由に変えられるよう嵌め込み式としても良い。
【0048】
さらに、オイルパンセパレータ3が金属(鋼板)である場合、上述した主室−副室間のエンジンオイルの流れを制御するため、第一連通孔3cや第二連通孔3dを、図10〜図12に示されるようなバーリング孔や図13に示されるような切り起こし孔とすることも有効である。バーリング孔は、その開口縁部にリブが形成されている。切り起こし孔は、その開口部が板材に対してほぼ垂直に開口するスリットとなる。エンジンオイルは、図10〜図13中の矢印によってされる方向に導通しやすくなり、その逆方向には導通し難くなる。これによって、エンジンオイルの流れを制御することができる。
【0049】
また、これらの孔を形成することで、オイルパンセパレータ3の剛性を上げることもでき、オイルパンセパレータ3の振動・騒音を抑制することも可能となる。さらに、バーリング孔のリブの高さを大きくすれば、バーリング孔が突出された側のエンジンオイルの動きを抑制することもできる。例えば、バーリング孔の突出方向を主室の内側に向ければ、バーリング孔によってエンジンオイルがオイルパンセパレータ3の内壁に沿って上方に移動するのが抑制されるので、ストレーナ4によるエア吸い込みを防止する効果が得られる。
【0050】
さらに、オイルパンセパレータ3における底部の最も低い部位には、ドレイン孔3eが形成されている。このドレイン孔3eは、オイルパン2の内部からエンジンオイルを抜くときに、主室内のエンジンオイルを副室側に排出させるためのものである。なお、オイルパン2には、オイル抜きのためのドレインボルト2aが取り付けられている。ドレイン孔3eは、外側に突出するバーリング孔であると、エンジンオイル廃棄時に主室からのオイルの排出を促進することができる。また、バーリング孔を用いることによって、急発進や急停止時のエンジンオイルの移動を抑えてストレーナ4のエア吸い込みを防止したり、剛性を上げて振動騒音を抑制することもできる。
【0051】
上述した構成のオイルパン構造の場合、冷間始動直後は、まずストレーナ4によってオイルパンセパレータ3内部の主室からエンジンオイルが吸い上げられ、エンジン各部に供給される。エンジン各部を循環して暖められたエンジンオイルは、上方からオイルパンセパレータ3の蓋部3aの上面に滴下する。暖められた最も高温のエンジンオイルは、蓋部3aの上述した傾斜によって蓋部の3a上に滞留して主室の上方に高温の蓋を形成する。この結果、暖められた主室内のエンジンオイルが、下方の主室内のエンジンオイルを保温する効果を発揮する。
【0052】
また、蓋部3a上のエンジンオイルは、蓋部3aの上面が一杯になれば順次主室内に流下する。即ち、エンジン各部で熱を受け取ったエンジンオイルは主室内に優先的に集められ、主室内のエンジンオイルがまず早期に昇温される。ストレーナ4の吸込口は主室内に配置されているので、冷間始動直後は主室内のより早期に昇温されたエンジンオイルが優先的にエンジン各部に循環される。そして、主室のエンジンオイルの温度上昇に伴って、熱伝導や主室副室間でのエンジンオイルのやりとりによって、徐々に副室内のエンジンオイルが昇温される。
【0053】
エンジンの冷間始動後しばらくは、主室内のエンジンオイルの方がより早期に昇温されるので、副室内のエンジンオイルは主室内のエンジンオイルよりも当初は温度が低くなる。このため、エンジンの冷間始動後しばらくは、副室内のエンジンオイルの粘度が高く、副室から主室へのエンジンオイルの移動は起こりにくい傾向となる。これによって、主室内のエンジンオイルの昇温はより一層早期に行われる。
【0054】
なお、本実施形態の場合は、オイルパンセパレータ3が断熱性に優れた合成樹脂とすることによって主室内のエンジンオイルの熱が奪われるのを抑止し、主室内のエンジンオイルがより早期に昇温されるようになっている。なお、本実施形態では断熱性に優れる素材として合成樹脂をオイルパンセパレータ3の素材として使用したが、断熱性に優れる素材として多孔性アルミ(アルミを主成分とする合金を含む)などを用いても良い。
【0055】
さらに、本実施形態においては、主室の周囲には全て副室が形成されている。主室内の熱は、副室が存在することによって外部(外気)に逃げにくくなり、主室のエンジンオイルをより一層早期に昇温させることとなる。オイルパンセパレータ3とオイルパン2とが接触していないので、オイルパン2に熱伝導で熱が奪われることもない。なお、主室から副室に逃げる熱もあるが、これは副室内のエンジンオイルの昇温に用いられるため無駄になるわけではない。最終的には、主室内のエンジンオイルの温度と副室内のエンジンオイルの温度とはほぼ同じになるが、冷間始動直後にはより早期に適温まで昇温されたエンジンオイルをエンジン各部に送出することができる。このため、より早期にエンジンを安定した状態で運転することが可能となる。
【0056】
また、フリクションの早期低減による燃費向上効果を得ることができる。さらに、オイルパンセパレータ3を用いてオイルパン2の内部を区分するので、オイルパン2自体の交換時(路面と接触で潰れたりすることがある)にはオイルパン2のみを交換すればよい。オイルパン2自体は通常のものであるので、コスト的に高くなるようなことはない。また、上述した構造を構築するのに、各部形状の検討は必要であるが、構成部品に関してはオイルパンセパレータ3を増やすだけで対応できるので、エンジンの構造を複雑化させるようなこともない。
【0057】
次に、上述した第一実施形態の変形例をいくつか説明する。なお、以下の変形例においては、上述した第一実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。なお、上述した第一実施形態の構成と以下の変形例とは、適宜任意の組み合わせで使用することができる。例えば、以下の図16に示す例は第一実施形態の蓋部3aに相当する部材を有していないが、このような蓋部3aを組み合わせても良い。
【0058】
図14に示される変形例においては、オイルパンセパレータ3とオイルパン2との間に制振材9が配設されている。図14は、第一実施形態の図4相当図である。この例の制振材9は、弾性復元力を有する金属バネ材で、オイルパン2の底部内面に溶接で取り付けられており、下方からオイルパンセパレータ3を押している。制振材9によって、オイルパンセパレータ3は下方から押されてその振動・音の発生が抑制される。これと同時に、オイルパン2は反力で下方に押され、オイルパン2もその振動・音の発生が抑制される。なお、制振材9としては、ゴム材や巻バネなどを用いることもできる。
【0059】
図15に示される変形例においては、オイルパンセパレータ3が二重壁構造とされている。図15も、第一実施形態の図4相当図である。本実施形態では、合成樹脂からなる二重壁構造の内部を空気層としており、オイルパンセパレータ3の断熱性能をより一層向上させている。これによって、主室から副室に逃げる熱をより一層抑止し、主室内のエンジンオイルをより早期に昇温させることができる。二重壁構造の内部には、空気ではなく断熱材(固体・液体・気体)などを充填しても良い。また、蓋部を設けて、蓋部上の高温のエンジンオイルを二重壁構造の内部を通過させてストレーナ4の吸込口近傍から主室内部に導入されても良い。このようにすれば、オイルパンセパレータ3による断熱効果を向上させつつ、より高温のエンジンオイルを循環させることができるようになる。
【0060】
図16に示される変形例においては、合成樹脂製のオイルパンセパレータ3に対して一体的にオイル吸上管4aが一体的に形成されている。図16は、第一実施形態の図5相当図である。オイル吸上管4aの端部には吸込口が開口されており、この部分にはフィルタ10が配設されている。オイル吸上管4aを形成するには、オイルパンセパレータ3本体側に半円形の断面を有する部分を形成しており、これに半円形の断面を有するものをオイルパンセパレータ3本体内側から溶着や接着などによって取り付ければよい。
【0061】
このようにすれば管状のオイル吸上管4aをオイルパンセパレータ3に対して一体的に形成することができる。これは、製造工程を簡略化することができるだけでなく、オイルパンセパレータ3の剛性を向上させ、振動・騒音性能の向上にも寄与する。フィルタ10は、金属網や不織布であり、合成樹脂による成形時にインサートされている。また、この例では、振動抑制材11がオイルパンセパレータ3の内部にインサートされている。これによって、オイルパンセパレータ3の剛性を上げ、振動・騒音の発生抑制を図っている。
【0062】
次に、本発明の第二実施形態について説明する。上述した第一実施形態では、主室の全周囲に副室が存在するようにされたが、次に説明する第二実施形態では、このようになっていない。しかし、主室内部のエンジンオイルを早期に昇温させるという目的は同じである。また、この第二実施形態では、オイルパンセパレータの材質が金属である。
【0063】
本実施形態においては、オイルパンセパレータが断熱性板材から形成されており、かつ、このオイルパンセパレータの一部をなす主室構成部によって主室が構成されるので、断熱性板材によって主室が囲まれることになるため、主室の熱放散が少なくなり、熱効率を高め、主室における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達成することができる。
【0064】
また、従来のように主室がオイルパンの内面の一部とオイルパンセパレータとの間に構成されるのではなく、オイルパンセパレータの主室構成部によって構成されるので、従来のようにセパレータとオイルパンの周縁との間の隙間を通して潤滑オイルが主室と副室との間を流通することはない。また、セパレータの周縁とオイルパン内面との溶接が不要になるだけでなく、このような所定外の部分を通しての主室と副室との間の潤滑オイルの流通も確実に防止できる。さらに、このような溶接部分から発生するセパレータとオイルパンとの間の干渉音も完全に抑制できる。
【0065】
また、オイルパンガスケット部をオイルパンセパレータに一体的に形成することができ、それにより組み立て作業性が良くなる。
【0066】
断熱性板材としては、例えば、両面に石綿以外の耐熱性非金属繊維と充填剤とエラストマーとを含有するコンパウンドをコーティングしてなる金属板を使用することができる。
【0067】
この場合、耐熱性非金属繊維としては、無機繊維または有機繊維をそれぞれ単独で用いてもよいし、無機繊維と有機繊維とを混合して用いてもよい。ただし、石綿以外の無機繊維は柔軟性に乏しいため、耐熱性非金属繊維として石綿以外の無機繊維のみを用いると、制振性能が低下してしまう一方、有機繊維は一般に無機繊維に比較すると耐熱性が劣るため、有機繊維のみを用いるとすると、オイルパンセパレータの耐熱性が悪くなってしまう。したがって、無機繊維と有機繊維とを混合して用いるのが好ましい。
【0068】
使用できる無機繊維としては、例えば、ガラス繊維、セラミック繊維、岩綿、鉱津綿、溶融石英繊維、化学処理高シリカ繊維、溶融硅酸アルミナ繊維、アルミナ連続繊維、安定化ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊維、チタン酸アルカリ繊維、ウィスカー、ボロン繊維等がある。
【0069】
使用できる有機繊維としては、例えば、アラミド繊維(芳香族ポリアミド繊維)、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ尿素系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリフルオロカーボン系繊維、フェノール繊維、セルロース系繊維等がある。
【0070】
耐熱性非金属繊維は、コンパウンド中に30〜80重量%程度配合されるのが好ましい。
【0071】
また、コンパウンドを構成するエラストマーとしては、例えばニトリルゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンープロピレンゴム(EPM)、フッ素ゴム(FPM)、シリコーンゴム(Si)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、エチレン酢ビゴム(EVA)、塩化ポリエチレン(CPE)、塩化ブチルゴム(CIR)、エビクロルヒドリンゴム(ECO)、ニトリルイソプレンゴム(NIR)等のゴム材を用いることができる。また、ゴムの代りに他の種のエラストマーを用いることもできる。
【0072】
また、コンパウンドを構成する充填材としては、有機充填材を用いることも可能であるが、有機充填材を用いると一般に耐熱性が低下してしまうので、例えばクレー、タルク、硫酸バリウム、重炭酸ナトリウム、グラファイト、硫酸鉛、トリポリ石、ウォラストナイト等の無機充填材を用いるのが好ましい。
【0073】
金属板としては、例えば、鋼板、ステンレス鋼板等が好適であるが、他の種の金属板も使用できる。
【0074】
ただし、本発明においては、断熱性板材として、コンパウンドを金属板にコーティングしてなるもの以外のものも使用できる。
【0075】
図17〜図21は、本実施形態におけるオイルパンセパレータ101を示している。このオイルパンセパレータ101はその全体を、下記の組成を有するコンパウンド118を、予め耐熱性接着剤を塗布された鋼板119(SPCC,板厚0.6mm)の両面に、片面につき200μの厚さでコーティングしてなる断熱性板材120(図19参照)をプレス加工により成形してなる。
【0076】
Figure 0004267256
なお、コンパウンド118の組成において、ガラス繊維は無機繊維の一種、フィブリル化した芳香族ポリアミド繊維は有機繊維の一種であり、それぞれ耐熱性非金属繊維である。
【0077】
コンパウンド118の組成中のゴム薬品としては、例えば硫黄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、過酸化物、ジニトロリベンゼン等の加硫剤、およびチアゾール系化合物、ポリアミン系化合物、スルフェンアミド系化合物、ジチオカルバメート系化合物、アルデヒドアミン系化合物、グアニジン系化合物、チオ尿素系化合物、キサンテート系化合物等の加硫促進剤を用いることができる。
【0078】
オイルパンセパレータ101は、オイルパンガスケット部101c、主室構成部(凹部)101dおよび上面部101bを一体的に有している。オイルパンガスケット部10lcはフランジ状をなしていてオイルパンセパレータ101の全周縁を構成しており、このオイルパンガスケット部101cにはボルト孔121が設けられている。主室構成部101dはオイルパンセパレータ101の一端側に設けられており、潤滑オイルを貯留できるように上方を開口された大きな凹部状に凹陥されている。
【0079】
上面部101bは比較的高い位置(後述するようにオイルパン102内に収容されたとき、該オイルパン102内の浅い位置となる位置)においてオイルパンセパレータ101の他端側から主室構成部101dの上端へ延びており・主室構成部101dに向かって僅かに下降するように傾斜している。主室構成部101dの壁をなす部分のうちの主室構成部101dと上面部101bとの境界部の下方に位置する部分101e(この部分は、後述するようにオイルパン102内に収容されたとき、主室108と副室109とを仕切る部分となる)には、直径1〜2mm程度の小孔(連通孔)122が多数空けられている。図20は小孔122の拡大図を示している。なお、全てを直径1mm程度の小孔(連通孔)とした場合、長時間使用すると目詰まりすることが考えられる。このため、図20(a)の用に全てを2mm程度の小孔122とするか、或いは直径1mm程度の小孔と直径2mm程度の小孔を混在して分散配置することが好ましい。また、図20(b)や図20(c)に示すように、直径2mm程度の小孔122dの上方に直径8mm程度の大孔122cを設けても良い。
【0080】
図21は、オイルパンセパレータ101をオイルパン102に収容した状態を示している。オイルパン102は、従来通りのものを使用でき、一端側に深底部102b、他端側に浅底部102cを有している。この図21に示されるように、オイルパンセパレータ101は、主室構成部101dおよび上面部101bがオイルパン102内に収容され、オイルパンガスケット部101cがオイルパン102のフランジ部102aの上面に重ねられた状態で、オイルパン102と共に内燃機関のシリンダブロック(図示せず)に装着される。これにより、オイルパンガスケット部101cはシリンダブロックとオイルパン102との間に介装され、両者間をシールする。なお、主室構成部101dはオイルパン102の深底部102b側に、上面部101bはオイルパン102の浅底部102c側にそれぞれ収容される。
【0081】
このようにオイルパン102内に収容された状態においては、オイルパンセパレータ101の主室構成部101d内の空間が主室108を構成する。したがって、主室108に限ってみれば、オイルパン102は潤滑オイルに直接接触することはなく、オイルパンセパレータ101の外側において構造的な強度に貢献するのみで、オイルを貯留する機能は果たさない。そして、主室構成部101dの壁をなす部分のうちの主室構成部101dと上面部101bとの境界部の下方に位置する部分101eが主室108と副室109とを仕切っており、主室108と副室109とは部分101eに設けられた小孔122のみを介して連通されている。主室108内には、ストレーナの吸込口(図示せず)が設けられる。
【0082】
断熱性板材120はコンパウンド118をコーティングされているので、極めて良好な断熱性を有している。そして、オイルパンセパレータ101の主室構成部101dによって主室108が構成されることにより、断熱性板材120によって主室108が囲まれることになるため、主室108の熱放散が少なくなり、熱効率を高め、主室108における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達成することができる。
【0083】
また、主室108がオイルパンセパレータ101の主室構成部101dによって構成されるので、セパレータ101とオイルパン102との問の隙間を通して潤滑オイルが主室108と副室109との間を流通することはないため、セパレータ101とオイルパン102内面との溶接が不要になり、なおかつ所定の部分、すなわち小孔122以外の部分を通しての主室108と副室109との間の潤滑オイルの流通を確実に防止できるとともに、セパレータとオイルパン102との間の干渉音発生も完全に防止できる。
【0084】
また、オイルパンガスケット部101cがオイルパンセパレータ101に一体的に形成されているので、組み立て作業性が良くなる。しかも、断熱性板材120はコンパウンド118をコーティングされているので、オイルパンガスケット部101cは非常に優れたガスケット特性を発揮する。
【0085】
また、オイルが副室109から主室108へ移動する際、小孔122によりオイル中のゴミを除去することができる。
【0086】
図22は主室108と副室109とを連通する部分の他の例を示している。図22(a)においては、上述した図20(a)における小孔122設置部に対応する部分に開口123が設けられており、この開口123にはステンレス鋼からなる網状体(金網)124が装着されている。この網状体124としては30〜200メッシュ(直径0.1〜0.3に相当)のものが好ましい。また、図22(b)に示すように、網状体124として大部分を直径2mmの孔相当のメッシュとすると共に、上方に位置する部位のみを直径8mmの孔相当のメッシュとしても良い。
【0087】
本実施例のように網状体124を設けることにより、オイルが副室109から主室108へ移動する際、より微細なゴミまで除去することができる。なお、網状体124の代わりに開口123に不織布を装着してもよい。本実施形態によれば、主室の熱放散を少なくし、主室における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達成することができる。また、本実施形態によれば、オイルパンとの間の溶接作業を不要とし、なおかつ所定外の部分を通しての主室と副室との間の潤滑オイルの流通を確実に防止できるとともに、オイルパンとの間の干渉音発生を完全に防止できる。さらに、本実施形態によれば、オイルパンガスケットをオイルパンセパレータに一体的に形成することができ、それにより組み立て作業性よくすることができる。またさらに、本実施形態によれば、潤滑オイル中の微細なゴミを除去することができる。
【0088】
即ち、本実施形態によれば、
(A)主室の熱放散を少なくし、主室における潤滑オイルの急速加熱を効果的に達成することができる、
(B)オイルパンセパレータの周縁とオイルパン内面との溶接が不要となり、なおかつ所定外の部分を通しての主室と副室との間の潤滑オイルの流通を確実に防止できるとともに、オイルパンセパレータとオイルパンとの間の干渉音発生も完全に防止できる、
(C)オイルパンガスケット部をオイルパンセパレ一夕に一体的に形成することができ、それにより組み立て作業性を向上することができる、
(D)主室構成部の壁をなす部分のうちの主室と副室とを仕切る部分に開口を設け、この開口に網状体または不織布を装着すれば、副室から主室へのオイルの移動の際、より微細なゴミまで除去することができる、等の優れた効果を得られる。
【0089】
次に、上述したオイルパン構造と共に用いることで、冷間始動時のエンジンオイル暖機をより効果的に行えるシステムについて説明する。このシステムの構成図を図23に示す。図23に示されるエンジン201は、図21に示されるオイルパン102を有している。
【0090】
ラジエターを経由した冷却水は、オイルポンプ202によって、エンジン201に対して図中左方から供給される。エンジン201から熱を受け取った冷却水は、図中右方向に向けてエンジン201から排出される。そして、このエンジン201からの冷却水排出路には、分岐した配管が取り付けられている。この分岐管にはさらに三方弁203が取り付けられている。三方弁203の一方は熱交換器204に直接接続され、他方は電動ポンプ205及び蓄熱タンク206を経由してから熱交換器204に接続されている。
【0091】
熱交換器204は、冷却水とエンジンオイルとの間で熱交換をさせるものである。エンジンオイルはオイルポンプ207によって、オイルパン102内の主室からストレーナ104を経由して熱交換器204に送出される。ここでは、冷却水の温度を利用してエンジンオイルを昇温させる。熱交換器204において昇温されたエンジンオイルは、エンジン201の各部に循環される。一般に、冷間始動時には、冷却水の温度の方がエンジンオイルよりも上昇が早い。そこで、ここでは、冷間始動時のエンジンオイルの早期昇温に冷却水を用いる。
【0092】
即ち、ここでは、冷間始動直後には、三方弁203を切り替えて、エンジン201によって暖められた冷却水を電動ポンプ205及び蓄熱タンク206側を流れるようにする。蓄熱タンク206には、エンジン201の前回運転時における冷却水の熱が蓄熱されている。これによって、冷間始動直後に電動ポンプ205によって熱交換器204に送出される冷却水は、エンジン201本体によって早期に昇温されることに加えて、蓄熱タンク206からも熱をもらってより一層昇温されてから熱交換器204に達する。
【0093】
熱交換器204では、冷間始動後にまだ十分昇温されていないエンジンオイルが冷却水によって早期に昇温される。上述したように、オイルパン102の構造はオイルパンセパレータ101を有する構造となっている。このため、オイルパン構造による上述した効果とこの熱交換器204による効果との相乗効果によって、エンジンオイルのより一層の早期昇温を達成することができる。なお、冷却水の温度が十分に高くなったら、蓄熱タンク206に熱を蓄熱させた後、三方弁203を切り替えてエンジン201から送出される冷却水を熱交換器204に直接送出する。
【0094】
蓄熱タンク206には、より長時間熱を蓄えておくことができるものである。例えば、朝の出勤時の運転によって蓄熱タンク206に蓄えられた熱は、夕方の退社時の運転に有効に利用され得る。また、夕方の帰宅時の運転によって蓄熱タンク206に蓄えられた熱は、翌日朝の出勤時の運転に有効に利用されえる。このように、蓄熱タンク206を設けておけば、無駄になる熱を有効に再利用することが可能となる。
【0095】
なお、上述した例は、暖機後の冷却水を蓄熱タンク26内に蓄えておき、冷間始動直後に蓄熱タンク26内の暖かい冷却水でエンジンオイルを暖めるものであった。しかし、暖機後のエンジンオイルを蓄熱タンク内に蓄えておき、冷間始動直後に蓄熱タンク内の暖かいエンジンオイルを、二重構造のオイルパンの主室内に供給するようにしても良い。このようにしても同様の効果が得られる。
【0096】
図24に、冷却水を用いたエンジンオイルの早期昇温の例をもう一つ示す。ここでのエンジン201も上述した図23のものと同一であるため、同一又は同等部分には同一の符号を付してその詳しい説明は省略する。図24に示されるシステムの特徴は、エンジン201の早期暖機完了のためにMPH(マルチパーパスヒータ)301が設けられていることである。MPH301は、エンジン201の燃料を一部受けとって燃焼させ、このときの熱で冷却水を強制的に昇温させるものである。MPH301での燃焼は制御されている。
【0097】
即ち、エンジン201から排出される冷却水は、温度センサ302によって温度が測定され、この温度が所定値以下であればMPH301で燃料が燃焼され、冷却水が昇温される。MPH301で昇温された冷却水は、車内暖房用のヒータ300を経由して(これによって車内暖房はより早期に利用可能となる)、電動ポンプ205及び蓄熱タンク206を経由し、三方弁303によってその後の送出先が切り替えられる。冷間始動直後などは冷却水をできるだけ早期に昇温させたいのでラジエター304による冷却水の冷却は行われない。この場合、冷却水は三方弁303によって温度センサ305を経由してエンジン201の上流側に送出される。これらの温度センサ302,305の検出結果によって、MPH301の制御が行われる。
【0098】
このとき、温度センサ305の下流側で水路が分岐され、オイルクーラ(熱交換器)306やEGRクーラ307を経由した後にエンジン201の上流側に接続される流路も形成されている。オイルクーラ306は熱交換器であるので、冷間始動直後にMPH301によって昇温された冷却水の熱によってエンジンオイルを昇温させることもできる。なお、エンジンオイルの温度が高すぎるときは冷却水によってその温度を低下させることもできる。EGRクーラは、EGRガスを冷却(熱交換器なので加熱も可能)するものである。
【0099】
この流路を経由する冷却水流量は、電子制御によって流量を調節可能な三方弁308によって調整されている。これによって、ラジエター304を経由しないときの温度センサ305を通過後にエンジン201上流側に直接還流される流量と、オイルクーラ306を経由した後に還流される流量とを調節できる。なお、ラジエター304を経由する場合の流路の切替もこの三方弁308によって行う。なお、必要がなくなれば、MPH301での燃焼は停止される。このようにしても、上述したオイルパン構造による効果と冷却水によるエンジンオイルの早期昇温の効果との相乗効果で、エンジンオイルをより一層早期に昇温させることができる。
【0100】
図25に、上述した蓄熱タンクを利用してエンジンオイルを直接昇温させるシステムを示す。図25に示すエンジン401は、主室から電動ポンプ402によってエンジンオイルを送出させて蓄熱タンク403を経由させて再度主室に還流させる配管が用意されている。このようにして、蓄熱タンク403を用いて前回運転時の熱を有効利用することによって主室内のエンジンオイルの早期昇温をより一層促進させることも可能である。なお、冷却水を用いたエンジンオイルの早期昇温システムは上述した実施形態のものに限定されるものではない。例えば、サーモスタットバルブの代わりにロータリバルブを配し、ウォータージャケット内の冷却水を加圧して冷却水の沸点を上げる、所謂、沸騰冷却システムとして適用することも可能である。
【0101】
なお、本発明のオイルパン構造(オイルパンセパレータ)は、上述した実施形態のものに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態においては、本発明のオイルパン構造(オイルパンセパレータ)はエンジンのオイルパン構造(オイルパンセパレータ)として適用されたが、吸排気弁をソレノイドによって直接駆動する電磁駆動弁のオイルパンや自動変速機のオイルパンに対して適用することも可能である。
【0102】
また、第一実施形態のオイルパン構造に適用した発泡樹脂層を有するオイルパン2やオイルパンセパレータ3は、その他の実施形態と組み合わせて使用することも可能である。
【0103】
【発明の効果】
本発明のオイルパン構造は、吸込口が配置される主室と吸込口が配置されない副室とに仕切るオイルパンセパレータをオイルパンの内部に備えており、オイルパンセパレータは主室を形成する凹部を有し、主室がエンジンブロックの内部と連通され、凹部は主室と副室とを連通させる連通孔を有している。このため、主室内のエンジンオイルをより早期に昇温させてエンジン各部に送出することができ、エンジン各部の最適な潤滑を早期に達成することができる。この結果、エンジンの運転の早期安定化、排気浄化性能の向上、燃費性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルパン構造を有するエンジン下部構造を示す平面図である。
【図2】図1の正面図(図1中矢印II方向から見た図)である。
【図3】図1の側面図(図1中矢印III方向から見た図)である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】オイルパンセパレータ周縁部の固定状況を示す拡大断面図である。
【図7】オイルパンの一部拡大断面図である。
【図8】オイルパンセパレータの一部拡大断面図である。
【図9】連通孔のバリエーションを示す説明図である。
【図10】連通孔の第一例を示す、(a)孔形状、(b)孔断面図である。
【図11】連通孔の第二例を示す、(a)孔形状、(b)孔断面図である。
【図12】連通孔の第三例を示す、(a)孔形状、(b)孔断面図である。
【図13】連通孔の第四例を示す、(a)孔形状、(b)孔断面図である。
【図14】第一変形例を示す図4相当図である。
【図15】第二変形例を示す図4相当図である。
【図16】第三変形例を示す図5相当図である。
【図17】本発明の第二実施形態におけるオイルパンセパレータを示す平面図である。
【図18】図17のXVI−XVI線における断面図である。
【図19】オイルパンセパレータを構成する断熱性板材を示す拡大断面図である。
【図20】主室と副室とを連通する部分付近を示す3種類の拡大図である。
【図21】オイルパンセパレータをオイルパンに収容した状態を示す断面図である。
【図22】主室と副室とを連通する部分の他の例を示す2種類の拡大図である。
【図23】冷却水を用いた熱交換器を有する場合のエンジン構成図(第一例)である。
【図24】冷却水を用いた熱交換器を有する場合のエンジン構成図(第二例)である。
【図25】蓄熱タンクを利用する場合のエンジン構成図である。
【符号の説明】
1…エンジンブロック、1a…シリンダブロック、1b…ロアケース、1c…オイル流路、2…オイルパン、3…オイルパンセパレータ、3a…蓋部、3b…開口部、3c…第一連通孔、3d…第二連通孔、4…ストレーナ、4a…オイル吸上管、9…制振材、101…オイルパンセパレータ、101c…オイルパンガスケット部、101d…主室構成部、102…オイルパン、102a…フランジ部、104…ストレーナ、108…主室、109…副室、201…エンジン、202…オイルポンプ、203…三方弁、204…熱交換器、205…電動ポンプ、206…蓄熱タンク、207…オイルポンプ、301…MPH(マルチパーパスヒータ)、302…温度センサ、303…三方弁、304…ラジエター、305…温度センサ、306…オイルクーラ、308…三方弁、401…エンジン、402…電動ポンプ、403…蓄熱タンク。

Claims (11)

  1. 吸込口が配置される主室と前記吸込口が配置されない副室とに仕切るオイルパンセパレータをオイルパン内部に備え、前記オイルパンセパレータは前記主室を形成する凹部を有し、前記主室がエンジンブロックの内部と連通され、前記凹部は前記主室と前記副室とを連通させる連通孔を有し、
    前記オイルパンセパレータが、オイルと接する各表面を高密度、その内部を低密度とする発泡樹脂によって形成されていることを特徴とするオイルパン構造。
  2. 前記主室の全周囲に前記副室が形成され、前記オイルパンセパレータの底部外面と前記オイルパンの底部内面とが接触していないことを特徴とする請求項1に記載のオイルパン構造。
  3. 前記オイルパンセパレータの底部と前記オイルパンとの間に、制振材を配設したことを特徴とする請求項2に記載のオイルパン構造。
  4. 前記オイルパンセパレータの外周縁が、分割された前記エンジンブロック、又は、前記エンジンブロック及び前記オイルパンにより挟まれることによって固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  5. 前記オイルパンが、その内表面側に、オイルと接する表面を高密度、その内部を低密度とする発泡樹脂層を有していることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  6. 前記オイルパンセパレータに、端部に前記吸込口が開口しているオイル吸上管が一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルパン構造。
  7. 前記オイルパンセパレータの前記凹部が二重壁構造とされていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  8. 前記主室の上部に蓋部が形成され、前記蓋部が、その中央にエンジンオイルを前記主室内に導入させる開口部を有し、前記開口部から外方に行くにつれて下方に傾斜されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  9. 前記主室の側面上方に位置する部分に穿孔された少なくとも一つの第一連通口と、前記主室の側面下方に穿孔された少なくとも一つの第二連通孔とをさらに備え、
    各第一連通口の開口面積が各第二連通口の開口面積よりも大きくされており、かつ、前記第一連通孔と前記第二連通孔とが前記主室の中心に対して互いにほぼ対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項2〜8の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  10. エンジン冷却水及びエンジンオイルの間で熱交換をさせる熱交換器と、暖機後のエンジン冷却水を蓄える蓄熱タンクと、前記蓄熱タンク内に蓄えられたエンジン冷却水を冷間始動直後に前記熱交換器に供給する蓄熱冷却水供給手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のオイルパン構造。
  11. 暖機後のエンジンオイルを蓄える蓄熱タンクと、前記蓄熱タンク内に蓄えられたエンジンオイルを冷間始動直後に前記主室に供給する蓄熱オイル供給手段とを備えていることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のオイルパン構造。
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