JP3478015B2 - 車両用内燃機関の冷却系装置 - Google Patents

車両用内燃機関の冷却系装置

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JP3478015B2
JP3478015B2 JP23093896A JP23093896A JP3478015B2 JP 3478015 B2 JP3478015 B2 JP 3478015B2 JP 23093896 A JP23093896 A JP 23093896A JP 23093896 A JP23093896 A JP 23093896A JP 3478015 B2 JP3478015 B2 JP 3478015B2
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    • F01P11/00Component parts, details, or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F01P1/00 - F01P9/00
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    • F01P2011/205Indicating devices; Other safety devices using heat-accumulators
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/14Thermal energy storage

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  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両に搭載される水冷式
内燃機関(1)において、蓄熱タンクを利用して冷却水
温度等を適切に制御する冷却系装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄熱タンク内に高温の冷却水を貯
留しておき、この高温の冷却水(以下、温水)を内燃機
関(以下、エンジン)に流してエンジン起動時における
暖機促進(即効暖機)を行ったり、車両用空調装置のヒ
ータコアに流すことで、車室内を即効暖房可能なものと
して特開平2─120119号公報に記載されているも
のがある。
【0003】この従来装置は、車室内に即効暖房スイッ
チおよび即効暖機スイッチを設け、即効暖房スイッチが
オンされているときは、蓄熱タンク内の温水を少流量、
ヒータコアに流すようにし、即効暖機スイッチがオンさ
れているときには、蓄熱タンク内の温水を大流量、エン
ジンに流すようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記エンジ
ンを搭載する車両において、例えばエンジン内を循環す
るエンジンオイルを冷却するための熱交換器であるオイ
ルクーラーが、ラジエータのロアタンク(下流側のタン
ク)内に配置されているものがある。そして、上記公報
装置では、このようなオイルクーラーについては何ら述
べられていない。
【0005】そこで、本発明は、蓄熱タンク内の温水に
よって車室内を即効暖房可能で、かつエンジンを即効暖
機可能で、さらに内燃機関の冷却回路内における各種熱
交換器の配置を考慮して、これら熱交換器内の冷却媒体
の温度を良好に制御することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1載の発明では、水冷式内燃機関
(1)の冷却水を循環ポンプ(3)にて循環するように
した冷却水回路に、内燃機関(1)から流出した冷却水
を貯留する、断熱構造を持った蓄熱タンク(6)と、こ
の蓄熱タンク(6)の下流側に設置され、この蓄熱タン
ク(6)から流出した冷却水と空気とを熱交換して空気
を加熱して車室内を暖房する暖房用ヒータコア(8)
と、この暖房用ヒータコア(8)の冷却水下流側に設置
され、内燃機関(1)の潤滑オイルおよび車両自動変速
機の作動オイルの少なくとも一方の潤滑オイルと冷却水
とを熱交換するオイル熱交換器(15、16)と、前記
暖房用ヒータコア(8)と並列に設けられ、前記暖房用
ヒータコア(8)をバイパスして前記冷却水を流すバイ
パス回路(10)と、前記蓄熱タンク(6)と前記暖房
用ヒータコア(8)との間の冷却水回路に設置され、前
記暖房用ヒータコア(8)を通過する冷却水の流量およ
び前記バイパス回路(10)を通過する冷却水の流量を
制御する流量制御弁(7)とを設け、前記流量制御弁
は、流量制御用の制御流路が形成された弁体(61)が
弁ハウジング(60)内に回動可能に収納されたもの
で、前記蓄熱タンク(6)からの冷却水が流入する入口
パイプ(63)と、前記暖房用ヒータコア(8)の入口
側に接続される第1出口パイプ(64)と、前記バイパ
ス回路(10)の入口側に接続される第2出口パイプ
(65)とを有し、第1の弁開度のときには、前記蓄熱
タンク(6)と前記バイパス回路(10)とを第1の流
路によって連通するとともに前記暖房用ヒータコア
(8)を前記弁体(61)によって塞ぐようにし、第2
の弁開度のときには、前記蓄熱タンク(6)と前記暖房
用ヒータコア(8)とを前記第1の流路より流路面積が
小さいオリフィス流路(62c)によって連通するとと
もに前記バイパス回路(10)を前記弁体(61)によ
って塞ぐようにしたものであり、さらに前記流量制御弁
(7)を制御する制御手段(7a、32)を有し、前記
制御手段(7a、32)は、前記蓄熱タンク(6)内の
冷却水にて前記内燃機関(1)を暖機するときには、
記流量制御弁(7)の弁開度を前記第1の弁開度に制御
し、前記蓄熱タンク(6)内の冷却水にて車室内を即効
暖房するときには、記流量制御弁(7)の弁開度を前
記第2の弁開度に制御することを特徴としている。
【0007】 これにより、流量制御弁にて、蓄熱タン
ク内の高温の冷却水をバイパス回路に流せば、内燃機関
の暖機促進を行うことができ、流量制御弁にて、蓄熱タ
ンク内の高温の冷却水を暖房用ヒータコアに流せば、車
室内を即効的に暖房することができる。さらに、オイル
熱交換器が暖房用ヒータコアの下流側に設けられている
ので、冷却水回路内の冷却水が十分温まった通常時にお
いて、暖房用ヒータコアを通過した冷却水によってオイ
ル熱交換器内のオイルを良好に冷却することができる。
【0008】 また、請求項2記載の発明によれば、水
冷式内燃機関(1)の冷却水を循環ポンプ(3)にて循
環するようにした冷却水回路に、内燃機関(1)から流
出した冷却水を貯留する、断熱構造を持った蓄熱タンク
(6)と、この蓄熱タンク(6)の下流側に設置され、
この蓄熱タンク(6)から流出した冷却水と空気とを熱
交換して空気を加熱して車室内を暖房する暖房用ヒータ
コア(8)と、暖房用ヒータコア(8)の冷却水下流側
に設置され、内燃機関(1)の吸入空気と熱交換する吸
気熱交換器(12)と、前記暖房用ヒータコア(8)と
並列に設けられ、前記暖房用ヒータコア(8)をバイパ
スして前記冷却水を流すバイパス回路(10)と、前記
蓄熱タンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)との間
の冷却水回路に設置され、前記暖房用ヒータコア(8)
を通過する冷却水の流量および前記バイパス回路(1
0)を通過する冷却水の流量を制御する流量制御弁
(7)とを設け、前記流量制御弁は、流量制御用の制御
流路が形成された弁体(61)が弁ハウジング(60)
内に回動可能に収納されたもので、前記蓄熱タンク
(6)からの冷却水が流入する入口パイプ(63)と、
前記暖房用ヒータコア(8)の入口側に接続される第1
出口パイプ(64)と、前記バイパス回路(10)の入
口側に接続される第2出口パイプ(65)とを有し、第
1の弁開度のときには、前記蓄熱タンク(6)と前記バ
イパス回路(10)とを第1の流路によって連通すると
ともに前記暖房用ヒータコア(8)を前記弁体(61)
によって塞ぐようにし、第2の弁開度のときには、前記
蓄熱タンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)とを前
記第1の流路より流路面積が小さいオリフィス流路(6
2c)によって連通するとともに前記バイパス回路(1
0)を前記弁体(61)によって塞ぐようにしたもので
あり、さらに前記流量制御弁(7)を制御する制御手段
(7a、32)を有し、前記制御手段(7a、32)
は、前記蓄熱タンク(6)内の冷却水にて前記内燃機関
(1)を暖機するときには、記流量制御弁(7)の弁
開度を前記第1の弁開度に制御し、前記蓄熱タンク
(6)内の冷却水にて車室内を即効暖房するときには、
記流量制御弁(7)の弁開度を前記第2の弁開度に
御することを特徴としている。
【0009】 これにより、流量制御弁にて、蓄熱タン
ク内の高温の冷却水をバイパス回路に流せば、内燃機関
の暖機促進を行うことができ、流量制御弁にて、蓄熱タ
ンク内の高温の冷却水を暖房用ヒータコアに流せば、車
室内を即効的に暖房することができる。さらに、吸気熱
交換器が暖房用ヒータコアの下流側に設けられているの
で、暖房用ヒータコアを通過した冷却水によって吸気を
良好に加熱することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1において、1は車両の走行用内燃機関で、水
冷式のものである。2はラジエータで、冷却ファン2a
により送風される冷却空気と内燃機関1の冷却水とを熱
交換して冷却水を冷却するものである。3は内燃機関1
により駆動されるウォータポンプで、冷却水回路に冷却
水を循環するためのものである。
【0011】 は自動車用空調装置のヒータコア(暖
房用熱交換器)で、空調用の送風機25により送風され
る空調空気を冷却水と熱交換して加熱するものである。
このヒータコア8は空調用通風路である空調ユニット2
4において冷房用蒸発器26の空気下流側に設置されて
いる。また、送風機25はモータ25aにより駆動され
る電動式のものである。
【0012】なお、本実施形態における自動車空調装置
は、冷風と温風とを混合割合をエアミックスドア28に
て調整することで、所望の空調風温度に調整するエアミ
ックスタイプのものである。つまり、自動車用空調装置
内には冷房用蒸発器26の通過した冷風が、ヒータコア
8をバイパスするバイパス通路27が設けられており、
このバイパス通路27を通過する冷風と、ヒータコアを
通過する空気との割合調整することで、空調風の温度が
調整される。なお、上記エアミックスドア28は、サー
ボモータ28aによって駆動される。
【0013】ヒータコア8の冷却水入口側には流量制御
弁7が設置されており、本実施形態では所望の空調風の
温度とするために、ヒータコア8に冷却水を流す必要の
あるときには流量制御弁7を図1に示す弁開度とし、必
要の無いとき、例えば冷房用蒸発器26を通過した送風
空気が全てバイパス流路27を通過するときには後述す
る図3中ステップS5に示す弁開度とするものである。
【0014】10はヒータコア8の冷却水回路と並列に
設けられたバイパス回路で、流量制御弁7は本例ではヒ
ータコア8とバイパス回路10への冷却水流量を調整す
る5方弁タイプとして構成されている。流量制御弁7の
弁開度はサーボモータ7aにより電気的に制御できるよ
うにしてある。なお、この流量制御弁7の詳細は後で行
う。
【0015】 11は内燃機関1の吸入空気を清浄にす
るエアクリーナ、12はこのエアクリーナ11内に設け
られ、内燃機関1の吸入空気と冷却水とを熱交換させる
吸気熱交換器であり、ヒータコアの冷却水回路下流側
にヒータコアと直列に設けられている。この吸気熱交
換器12の冷却水回路下流側とバイパス回路10の出口
部は合流している。Aはその合流部である。
【0016】15はエンジンオイル(機関潤滑用オイ
ル)と冷却水とを熱交換させる第1のオイル熱交換器、
16は車両の自動変速機作動オイルと冷却水とを熱交換
させる第2のオイル熱交換器で、この両オイル熱交換器
15、16は本例では前記合流部Aとウォータポンプ3
の吸入側冷却水回路との間に並列に配設されている。6
は高温の冷却水を蓄える蓄熱タンクで、高温冷却水の放
熱を最小限に抑制するために、特開平1−172015
号公報に記載の蓄熱タンクと同様に、魔法瓶のような真
空断熱構造を有している。この蓄熱タンク6は内燃機関
1の冷却水出口部と流量制御弁7の入口側との間の冷却
水回路に設置されており、蓄熱タンク6の内部において
入口パイプ6aは天地方向の下側に開口し、出口パイプ
6bは天地方向の上側に開口している。この蓄熱タンク
6の容量は例えば3リットル程度である。
【0017】4はラジエータ2と並列に設けられたバイ
パス回路、5はこのラジエータ2とバイパス回路4への
冷却水の流れを制御するサーモスタット(冷却水温度応
動弁)で、サーモワックスの温度による体積変化を利用
して弁体(図示せず)を変位させて、冷却水流路の切替
を行うものである。具体的には、冷却水温度が低いとき
はサーモスタット5がバイパス回路4側を開口して、バ
イパス回路4側に冷却水を流し、一方冷却水温度が所定
温度以上に上昇すると、サーモスタット5がラジエータ
2側を開口して、バイパス回路4側を閉塞することによ
り、ラジエータ2において冷却水を冷却するようにして
いる。
【0018】22は内燃機関1の冷却水出口部の冷却水
温度を検出する温度センサで、19は蓄熱タンク6から
流出する冷却水温度を検出する温度センサで、共にサー
ミスタのような感温抵抗素子からなる。30は自動車用
空調装置の自動制御用の周知のセンサ群で、車室内温度
を検出する内気センサ、外気温度を検出する外気セン
サ、日射量を検出する日射センサ、蒸発器冷却温度を検
出する蒸発器温度センサ等を包含している。
【0019】31は自動車用空調装置の制御パネル(図
示せず)に設けられた空調用スイッチ群である。32は
マイクロコンピュータを用いた自動車用空調装置の電子
制御装置で、上記センサ19、22、30、31等から
入力される入力信号を予め設定されたプログラムに従っ
て判定、演算処理を行うとともに、その演算処理結果に
基づいて前記送風機25、前記エアミックスドア28、
前記流量制御弁7の作動を制御するものである。また、
本実施形態では、電子制御装置32の入力端子として、
後述する蓄熱タンク6内の高温の冷却水により、即効暖
房を行うための、即効暖房スイッチ33が接続されてい
る。
【0020】 また、電子制御装置32は、自動車用空
調装置において周知の方法により、図示しない内外気切
替ドア、吹出口切替ドア等の作動も自動制御するように
なっている。次に上述した流量調整弁7を詳しく説明す
る。図2は上記流量制御弁7の具体的構造を例示するも
ので、樹脂製の弁ハウジング60内に、円柱状の樹脂製
の弁体61が回動可能に収納されており、この円柱状の
弁体(ロータ)61には流量制御用の制御流路62が形
成されている。弁ハウジング60には、蓄熱タンク6か
らの冷却水が流入する入口パイプ63、ヒータコア8の
入口側に接続される第1出口パイプ64、およびバイパ
ス回路1の入口側に接続される第2出口パイプ65が
一体成形されている。
【0021】制御流路62は、その一端側で入口パイプ
63の開口面積を調整し、他端側で第1出口パイプ64
および第2出口パイプ65の開口面積を調整するように
なっている。そして、本実施形態の流量制御弁7は、丁
度T字状に形成されたT字状流路62aと、流路断面積
が非常に小さいオリフィス流路62cとが、T字状流路
62aの合流部62bにて交差するようにして構成され
た5方弁タイプのものである。また図2に示すようにオ
リフィス流路62cは、T字状流路62aに比して流路
面積が小さくなっている。
【0022】円柱状の弁体(ロータ)61の軸方向両端
部には回動用の軸部(図示しない)が設けられており、
この軸部に前記したサーボモータ7aの回転が伝達され
て、弁体61がハウジング60内で回動するようになっ
ている。次に、上記構成において本実施例の作動を説明
する。図3は電子制御装置32による制御内容を示すフ
ローチャートで、今自動車の図示しないイグニッション
スイッチ(エンジンキースイッチ)が投入され、内燃機
関1が始動されると、電子制御装置32に電源が投入さ
れ、図3に示す制御ルーチンが起動される。なお、本実
施形態における流量制御弁7は、イグイニッションスイ
ッチがオフの場合では、必ず図1に示すような弁開度と
なっており、T字状流路6bによって蓄熱タンク6の流
出パイプ6bがヒータコア8とバイパス回路10の双方
に連通するようになっている。
【0023】従って、内燃機関1が始動すると、ウォー
ターポンプ3が駆動するので、内燃機関1から流出した
冷却水は、蓄熱タンク6内に流れ込み、蓄熱タンク6内
の冷却水は押し出される。そして、ステップS1にてセ
ンサ19、22、30、スイッチ31、33からの信号
が読み込まれる。また、この際、水温センサ22は、内
燃機関1の始動前に相当する内燃機関1内の冷却水温T
W1を検出しており、水温センサ19は、蓄熱タンク6
内から押し出された冷却水温TW2を検出する。
【0024】次にステップS2では、即効暖房スイッチ
33がオンか否かが判定されて、即効暖房スイッチ33
がオンの場合はステップS3に進んで車室内を即効的に
暖房する即効暖房とし、即効暖房スイッチ33がオフの
場合はステップS4に進んで内燃機関1の即効暖機を行
う。そして、ステップS4では、内燃機関1を即効的に
暖機する必要があるか判定するために、温度センサ22
により検出される内燃機関1の冷却水出口部の冷却水温
度TW1が所定温度(本例では70°C)以下であるか
判定する。
【0025】前回の内燃機関1停止後、かなりの時間が
経過してから、内燃機関1が始動されたときは、冷却水
温度が70°C以下に低下しているので、ステップS4
の判定はYESとなり、次のステップS5に移行する。
そして、このステップS5では、図に示すように流量制
御弁7の弁開度を、T字状流路62aによって蓄熱タン
ク6内から押し出された冷却水がヒータコア8には流さ
ずに、バイパス回路10だけを流れるように切り換え
る。図4にこの場合における冷却水の流れ方を模式的に
示す。
【0026】これにより、蓄熱タンク6内の高温の冷却
水は、図4中Xで示すようにバイパス回路10を通じて
吸気熱交換器12、第1のオイル熱交換器15、第2の
オイル熱交換器16を流れるようになる。なお、この
際、本実施形態では、約6リットル/minの冷却水がバイ
パス回路10に流れるようになっており、蓄熱タンク6
の容量が約3リットルであるので、約30秒にて蓄熱タンク
6内の高温の冷却水は完全に押し出されて、バイパス回
路10に流れきる。
【0027】そして、ステップS6に進んで、内燃機関
1始動後の経過時間tが所定時間(本例では30秒)経
過したかを判定する。この判定がNO、つまり30秒の
間は、上述したように蓄熱タンク6内の高温の冷却水が
バイパス回路10に押し出されている状態なので、流量
制御弁7はステップS5にて示した弁開度となる。以
下、この際の冷却水による暖機効果を説明する。
【0028】蓄熱タンク6内の高温の冷却水は、吸気熱
交換器12において機関1の吸入空気を加熱し、吸気温
度の上昇により機関暖機中の必要燃料量を減少できるの
で、燃費を低減できる。このとき、本発明者の検討によ
ると、蓄熱タンク6内の冷却水温度が80°C、吸入空
気が0°Cの場合、吸入空気は熱容量が小さいので、吸
気熱交換器12における冷却水温度の低下は僅か2°C
程度となった。そのため、吸気熱交換器12の出口にお
いても、冷却水温度は78°C程度の高温に維持されて
いる。
【0029】 次に、吸気熱交換器12を通過した冷却
水は、並列配置された第1、第2のオイル熱交換器1
、1に流入し、ここで機関潤滑オイルおよび変速機
作動オイルを加熱して、内燃機関1および変速機の摩擦
損失を低減して、燃費の低減を図る。また、オイル温度
の上昇により内燃機関1の暖機を促進する。そして、こ
の両オイル熱交換器15、16を通過して、冷却水は5
0°C程度まで、温度が低下するが、この冷却水温度
は、外気温度と同程度の温度まで低下している機関1内
の冷却水温度より高いので、両オイル熱交換器1、1
を通過した50°C程度の冷却水が内燃機関1内に還
流することにより、内燃機関1の暖機を促進できる。
【0030】 従って内燃関1の冷却水温度は、前
記30秒程度の短時間で35°C程度の温度まで上昇し
て、機関1の暖機を急速に終了できる。このため、機関
暖機時における燃費低減および排気ガス浄化を効果的に
達成できる。同時に、機関1の冷却水温度が急速に上昇
することにより、冷却水の放熱によるヒータコア8での
温水式暖房も機関始動後、短時間で開始できる。なお、
ステップSにおける所定時間は本例では30秒とした
が、この時間は蓄熱タンク13の容量、機関1の排気容
量、機関1の冷却水容量等に応じて適宜増減するのがよ
い。そして、ステップS6にて30秒経過したと判定さ
れると、このフローチャートを抜けてリターンされる。
【0031】一方、ステップS2にて、YESと判定さ
れると、即効暖房とするのであるが、即効暖房とする前
にステップS3にて、水温センサ22が検出するイグニ
ッションスイッチがオンされる前に相当する内燃機関1
内の冷却水温TW1が例えば40°Cより低くて、かつ
水温センサ19が検出する蓄熱タンク6内の冷却水温T
W2が45°Cより高いか否かを判定し、この判定結果
がYESの場合は、ステップS8に進み、判定結果がN
Oの場合はステップS7に進む。
【0032】 つまり、ステップS8では、蓄熱タンク
6内の冷却水温TW2が内燃機関1内の冷却水温TW1
より高くて、蓄熱タンク6内の冷却水によって乗員に暖
房感が与えられる場合に、流量制御弁7を図に示すよう
な弁開度とする。そして、この流量制御弁7の弁開度
は、図に示すようにオリフィス流路62cによって、蓄
熱タンク6とヒータコア8とが連通し、弁体61によっ
てバイパス回路10を塞ぐような開度となる。この結
果、この場合の冷却水の流れ方は、図5中Yで示すよう
になり、蓄熱タンク6内の高温の冷却水は、オリフィス
流路62cを通過し、ヒータコア8に流入し、吸気熱交
換器12、第1、第2のオイル熱交換器15、16を流
れる。そして、本実施形態では、蓄熱タンク6からヒー
タコア8に流入する冷却水量は、オリフィス流路62c
よって絞られて、1リットル/minとなる。
【0033】このように流量を絞った理由としては、蓄
熱タンク6内の冷却水を例えば31リットル /minにてヒ
ータコア8に流入させると、蓄熱タンク6の容量が3リット
ル であるので、約1分の間だけしか車室内を暖房できな
いからである。従って、本実施形態では、即効暖房を長
時間持続するために、蓄熱タンク6内の冷却水が、1リット
ル /minにてヒータコア8に流入するようにしている
ので、約3分間即効暖房を行うことができる。
【0034】そして、ステップS9に進んで、即効暖房
送風制御として、送風機25を起動させ、送風機25の
送風量(電動モータ25aの印加電圧)を水温センサ1
9が検出した冷却水温TW2に応じて設定する。例え
ば、冷却水温TW2が高くなるほど、送風機25の送風
量が大きくなるように設定する。これにより、乗員の温
感に応じて車室内を即効的に暖房することができる。
【0035】次に、ステップS10では、即効暖房を終
了する判定として、水温センサ19が検出する冷却水温
TW2が、前回検出した冷却水温より所定値ΔT(本実
施形態では7°C)以上低いか否かを判定する。つま
り、即効暖房を行って、蓄熱タンク6内から高温の冷却
水が、ヒータコア8に流入するするのであるが、完全に
蓄熱タンク6内から高温の冷却水が出きってしまうと、
蓄熱タンク6内には、内燃機関1側から流入した低温の
冷却水が貯留されることになる。従って、蓄熱タンク6
内の高温の冷却水が出きった後には、水温センサ19が
検出する冷却水温TW2は低下し、この低下温度ΔTを
見ることで、即効暖房の終了を判定する。
【0036】そして、即効暖房終了として、ステップS
7に進んで、図に示すように流量制御弁7の弁開度を、
T字状流路62aによって蓄熱タンク6の流出パイプ6
bがヒータコア8とバイパス回路10の双方と連通する
ように戻す。ところで、上述した自動車用空調装置は、
上述した22、30のセンサの検出値、およびスイッチ
31の設定値に基づいて、電子制御装置32によってエ
アミックスドア8の開度が自動的制御される。以下、こ
の制御内容について説明する。なお、この説明は、上述
した暖機が終了して冷却水回路内の冷却水の温度が十分
が温まった通常時という前提がある。
【0037】 エアミックスドア28は、冬季において
は、必要暖房能力が大きくなるので、エアミックスドア
28は図1中Dで示す作動位置付近で使用されることが
多い。そして、この場合、大風量の送風空気がヒータコ
にて熱交換されて、ヒータコア出口での冷却水温
度が50〜65°C程度の温度まで低下する。従って、
この比較的高温の冷却水により、吸気熱交換器12にお
いて機関1の吸入空気を効果的に加熱でき、燃費向上を
図ることができる。そして、さらに吸気熱交換器12通
過後の冷却水により第1、第2のオイル熱交換器15、
16にてオイルの冷却を行うことができる。
【0038】従って、機関暖機終了後の通常走行時にお
いて、吸気温度およびオイル温度を良好に制御でき、燃
費低減および排気ガス浄化を達成できる。なお、冷却水
の冷却は従来通りラジエータ2において行う。なお、上
述した実施形態では、即効暖房と即効暖機との切り換え
を、エアミックスタイプの自動車用空調装置にてヒータ
コア8への冷却水の供給を断続するバルブ(流量制御弁
7)にて行うようにしたので、安価に即効暖房と即効暖
機とを切換可能となる。また、流量制御弁7には、オリ
フィス流路62aが形成されているので、即効暖房を長
時間続けることができる。
【0039】また、本実施形態では、エアミックスタイ
プの自動車用空調装置について説明したが、本発明はリ
ヒートタイプの自動車用空調装置にでも適用できる。ま
た、この場合、上述したエアミックスタイプのものとは
通常時における効果が異なり、以下、これについて説明
する。なお、上述したエアミックスタイプの自動車用空
調装置と同一の機能を果たすものには、同一の符号を付
けて説明する。
【0040】リヒートタイプの自動車用空調装置は、上
述したエアミックスドア28が無く、冷房用蒸発器26
を通過した送風空気は、ほとんど全てヒータコア8を流
れるように構成されており、ヒータコア8を流れる冷却
水の流量を調整弁にて調整することで、空調風の温度を
調整するものである。例えば、この調整弁は、図1中流
量制御弁7とヒータコア8との間に設置する。
【0041】そして、この調整弁は、春、秋の中間季節
から夏季にかけては、ヒータコア8への流量を絞るよう
な状態となる。そのため、この小流量の冷却水がヒータ
コア8において送風機25の送風空気と熱交換して、1
5〜20°C程度の低温まで温度低下する。従って、こ
の低温の冷却水により、吸気熱交換器12において機関
1の吸入空気を効果的に冷却でき、燃費低減を図ること
ができる。
【0042】また、冬季においては、必要暖房能力が大
きくなるので、調整弁により大流量の冷却水がヒータコ
ア8に流入することになる。このように、冷却水流量が
増加するため、冷却水がヒータコア8で送風機25の送
風空気と熱交換しても、ヒータコア8出口での冷却水温
度が50〜65°C程度の温度まで低下するのみであ
る。従って、この比較的高温の冷却水により、吸気熱交
換器12において機関1の吸入空気を効果的に加熱で
き、燃費向上を図ることができる。
【0043】そして、吸入空気の熱容量が小さいため、
吸気熱交換器12通過後の冷却水により第1、第2のオ
イル熱交換器15、16にてオイルの加熱を行うことが
できる。従って、機関暖機終了後の通常走行時において
も、年間の全季節を通じて、吸気温度およびオイル温度
を良好に制御でき、燃費低減および排気ガス浄化を達成
できる。
【0044】また、さらに前述の各実施形態では、第
1、第2の両オイル熱交換器15、16を合流部Aとウ
ォータポンプ3の吸入側冷却水回路との間に並列に配設
しているが、この両オイル熱交換器15、16を直列に
配設することもできる。この場合、好適作動温度が11
0°C程度の機関潤滑オイルが流通する第1のオイル熱
交換器15よりも、好適作動温度が80°C程度の変速
機作動オイルが流通する第2のオイル熱交換器16を冷
却水上流側に配置することが摩擦損失低減による燃費低
減効果が大きい。
【0045】また、前述の実施形態における図3のステ
ップS6では、機関始動後の経過時間tが所定時間を経
過したか否かを判定して、暖機終了を判定しているが、
他の判定方法例えば、温度センサ16により検出される
機関1出口部の冷却水温が所定温度に上昇したかどうか
を判定して、暖機終了の判定を行うようにしてもよい。
【0046】また上記実施形態では、即効暖房時にヒー
タコア8へ流入する流量を絞るために、流量制御弁7に
オリフィス流路62aを形成したが、このオリフィス流
路62aの機能を別個に流量調整弁を設けて行うように
しても良い。また、上記実施形態では、即効暖機におい
て蓄熱タンク6からの冷却水にて、吸気熱交換器12、
第1、第2のオイル熱交換器15、16を流れた後にエ
ンジン1を暖機したが、即効暖機時には蓄熱タンク6の
冷却水が、蓄熱タンク6とエンジン1との間で循環する
ようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す冷却水回路図である。
【図2】上記実施形態における流量制御弁の具体図であ
る。
【図3】上記実施形態における制御作動例を示すフロー
チャートである。
【図4】上記実施形態の即効暖機時における冷却水の流
れ方を示した模式図である。
【図5】上記実施形態の即効暖房時における冷却水の流
れ方を示した模式図である。
【符号の説明】
1…内燃機関、3…ウォータポンプ、4…ヒータコア、
6…蓄熱タンク 7…流量制御弁、10…バイパス回路、12…吸気熱交
換器、15、16…第1、第2のオイル熱交換器、32
…電子制御装置。
フロントページの続き (72)発明者 杉 光 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−183324(JP,A) 特開 平6−328930(JP,A) 特開 平2−120119(JP,A) 実開 平5−83323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 1/34

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水冷式内燃機関(1)の冷却水を循環ポ
    ンプ(3)にて循環するようにした冷却水回路に、 前記内燃機関(1)から流出した冷却水を貯留する、断
    熱構造を持った蓄熱タンク(6)と、 この蓄熱タンク(6)の下流側に設置され、この蓄熱タ
    ンク(6)から流出した冷却水と空気とを熱交換して空
    気を加熱して車室内を暖房する暖房用ヒータコア(8)
    と、 前記暖房用ヒータコア(8)の冷却水下流側に設置さ
    れ、前記内燃機関(1)の潤滑オイルおよび車両自動変
    速機の作動オイルの少なくとも一方の潤滑オイルと冷却
    水とを熱交換するオイル熱交換器(15、16)と、前記暖房用ヒータコア(8)と並列に設けられ、前記暖
    房用ヒータコア(8)をバイパ スして前記冷却水を流す
    バイパス回路(10)と、前記蓄熱タンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)と
    の間の冷却水回路に設置され、 前記暖房用ヒータコア
    (8)を通過する冷却水の流量および前記バイパス回路
    (10)を通過する冷却水の流量を制御する流量制御弁
    (7)とを設け、前記流量制御弁は、流量制御用の制御流路が形成された
    弁体(61)が弁ハウジング( 60)内に回動可能に収
    納されたもので、前記蓄熱タンク(6)からの冷却水が
    流入する入口パイプ(63)と、前記暖房用ヒータコア
    (8)の入口側に接続される第1出口パイプ(64)
    と、前記バイパス回路(10)の入口側に接続される第
    2出口パイプ(65)とを有し、第1の弁開度のときに
    は、前記蓄熱タンク(6)と前記バイパス回路(10)
    とを第1の流路によって連通するとともに前記暖房用ヒ
    ータコア(8)を前記弁体(61)によって塞ぐように
    し、第2の弁開度のときには、前記蓄熱タンク(6)と
    前記暖房用ヒータコア(8)とを前記第1の流路より流
    路面積が小さいオリフィス流路(62c)によって連通
    するとともに前記バイパス回路(10)を前記弁体(6
    1)によって塞ぐようにしたものであり、さらに 前記流量制御弁(7)を制御する制御手段(7
    a、32)を有し、 前記制御手段(7a、32)は、前記蓄熱タンク(6)
    内の冷却水にて前記内燃機関(1)を暖機するときに
    は、記流量制御弁(7)の弁開度を前記第1の弁開度
    制御し、前記蓄熱タンク(6)内の冷却水にて車室内
    を即効暖房するときには、記流量制御弁(7)の弁開
    度を前記第2の弁開度に制御することを特徴とする車両
    用内燃機関の冷却系装置。
  2. 【請求項2】 水冷式内燃機関(1)の冷却水を循環ポ
    ンプ(3)にて循環するようにした冷却水回路に、 前記内燃機関(1)から流出した冷却水を貯留する、断
    熱構造を持った蓄熱タンク(6)と、 この蓄熱タンク(6)の下流側に設置され、この蓄熱タ
    ンク(6)から流出した冷却水と空気とを熱交換して空
    気を加熱して車室内を暖房する暖房用ヒータコア(8)
    と、 前記暖房用ヒータコア(8)の冷却水下流側に設置さ
    れ、前記内燃機関(1)の吸入空気と熱交換する吸気熱
    交換器(12)と、前記暖房用ヒータコア(8)と並列に設けられ、前記暖
    房用ヒータコア(8)をバイパ スして前記冷却水を流す
    バイパス回路(10)と、前記蓄熱タンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)と
    の間の冷却水回路に設置され、 前記暖房用ヒータコア
    (8)を通過する冷却水の流量および前記バイパス回路
    (10)を通過する冷却水の流量を制御する流量制御弁
    (7)とを設け、前記流量制御弁は、流量制御用の制御流路が形成された
    弁体(61)が弁ハウジング( 60)内に回動可能に収
    納されたもので、前記蓄熱タンク(6)からの冷却水が
    流入する入口パイプ(63)と、前記暖房用ヒータコア
    (8)の入口側に接続される第1出口パイプ(64)
    と、前記バイパス回路(10)の入口側に接続される第
    2出口パイプ(65)とを有し、第1の弁開度のときに
    は、前記蓄熱タンク(6)と前記バイパス回路(10)
    とを第1の流路によって連通するとともに前記暖房用ヒ
    ータコア(8)を前記弁体(61)によって塞ぐように
    し、第2の弁開度のときには、前記蓄熱タンク(6)と
    前記暖房用ヒータコア(8)とを前記第1の流路より流
    路面積が小さいオリフィス流路(62c)によって連通
    するとともに前記バイパス回路(10)を前記弁体(6
    1)によって塞ぐようにしたものであり、さらに 前記流量制御弁(7)を制御する制御手段(7
    a、32)を有し、 前記制御手段(7a、32)は、前記蓄熱タンク(6)
    内の冷却水にて前記内燃機関(1)を暖機するときに
    は、記流量制御弁(7)の弁開度を前記第1の弁開度
    制御し、前記蓄熱タンク(6)内の冷却水にて車室内
    を即効暖房するときには、記流量制御弁(7)の弁開
    度を前記第2の弁開度に制御することを特徴とする車両
    用内燃機関の冷却系装置。
  3. 【請求項3】水冷式内燃機関(1)の冷却水を循環ポン
    プ(3)にて循環するようにした冷却水回路に、 前記内燃機関(1)から流出した冷却水を貯留する、断
    熱構造を持った蓄熱タンク(6)と、 この蓄熱タンク(6)の下流側に設置され、この蓄熱タ
    ンク(6)から流出した冷却水と空気とを熱交換して空
    気を加熱して車室内を暖房する暖房用ヒータコア(8)
    と、 記暖房用ヒータコア(8)の冷却水下流側に設置さ
    れ、前記内燃機関(1)の吸気と冷却水とを熱交換する
    吸気熱交換器(12)と、 前記吸気熱交換器(12)の冷却水下流側と前記バイパ
    ス回路(10)の下流側との合流点(A)より下流側に
    設置され、前記内燃機関(1)の潤滑オイルおよび車両
    自動変速機の作動オイルの少なくとも一方の潤滑オイル
    と冷却水とを熱交換するオイル熱交換器(15、16)
    と、前記暖房用ヒータコア(8)と並列に設けられ、前記暖
    房用ヒータコア(8)をバイパ スして前記冷却水を流す
    バイパス回路(10)と、前記蓄熱タンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)と
    の間の冷却水回路に設置され、 前記暖房用ヒータコア
    (8)を通過する冷却水の流量および前記バイパス回路
    (10)を通過する冷却水の流量を制御する流量制御弁
    (7)とを設け、前記流量制御弁は、流量制御用の制御流路が形成された
    弁体(61)が弁ハウジング( 60)内に回動可能に収
    納されたもので、前記蓄熱タンク(6)からの冷却水が
    流入する入口パイプ(63)と、前記暖房用ヒータコア
    (8)の入口側に接続される第1出口パイプ(64)と、前記バイパス回路(10)の入口側に
    接続される第2出口パイプ(65 )とを有し、第1の弁
    開度のときには、前記蓄熱タンク(6)と前記バイパス
    回路(10)とを第1の流路によって連通するとともに
    前記暖房用ヒータコア(8)を前記弁体(61)によっ
    て塞ぐようにし、第2の弁開度のときには、前記蓄熱タ
    ンク(6)と前記暖房用ヒータコア(8)とを前記第1
    の流路より流路面積が小さいオリフィス流路(62c)
    によって連通するとともに前記バイパス回路(10)を
    前記弁体(61)によって塞ぐようにしたものであり、さらに 前記流量制御弁(7)を制御する制御手段(7
    a、32)を有し、 前記制御手段(7a、32)は、前記蓄熱タンク(6)
    内の冷却水にて前記内燃機関(1)を暖機するときに
    は、記流量制御弁(7)の弁開度を前記第1の弁開度
    制御し、前記蓄熱タンク(6)内の冷却水にて車室内
    を即効暖房するときには、記流量制御弁(7)の弁開
    度を前記第2の弁開度に制御することを特徴とする車両
    用内燃機関の冷却系装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段(7a、32)は、前記内
    燃機関(1)始動時の冷却水温度が所定値以下と判定す
    ることより、前記内燃機関(1)暖機することを判定
    し、前記内燃機関(1)始動後、所定時間経過したと判
    定することにより、前記内燃機関(1)の暖機終了であ
    ると判定することを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れか1つに記載の車両用内燃機関の冷却系装置。
  5. 【請求項5】 前記暖房用ヒータコア(8)に向けて空
    気を送風する送風機(25)を有し、前記車室内には、
    前記送風機(25)を作動させて、前記暖房用ヒータコ
    ア(8)にて車室内の暖房を行う即効暖房スイッチ(3
    3)が設けられており、前記即効暖房スイッチ(33)
    がオンのときには、前記暖房用ヒータコア(8)にて前
    記車室内を暖房し、前記即効暖房スイッチ(33)がオ
    フのときには、前記内燃機関(1)を暖機することを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の車両
    用内燃機関の冷却系装置。
  6. 【請求項6】 前記オイル熱交換器(15、16)とし
    て、前記内燃機関(1)の潤滑オイルと冷却水とを熱交
    換する第1オイル熱交換器(15)と、前記車両自動変
    速機の作動オイルと冷却水とを熱交換する第2オイル熱
    交換器(16)の両方を備えることを特徴とする請求項
    1または3記載の車両用内燃機関の冷却系装置。
  7. 【請求項7】 前記流量制御弁は、T字状に形成された
    T字状流路(62a)と、前記オリフィス流路(62
    c)とが、T字状流路(62a)の合流部(62b)に
    て交差するようにして構成され、前記第1の弁開度のと
    きには、前記蓄熱タンク(6)と前記バイパス回路(1
    0)とが前記T字状流路(62a)による前記第1の流
    路によって連通するようになっていることを特徴とする
    請求項1ないし6のいずれかつに記載の車両用内燃機
    関の冷却系装置。
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