JP4266235B2 - 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4266235B2
JP4266235B2 JP2007120366A JP2007120366A JP4266235B2 JP 4266235 B2 JP4266235 B2 JP 4266235B2 JP 2007120366 A JP2007120366 A JP 2007120366A JP 2007120366 A JP2007120366 A JP 2007120366A JP 4266235 B2 JP4266235 B2 JP 4266235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladle
pouring
molten metal
servo motor
tilting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007120366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008272802A (ja
Inventor
善之 野田
寺嶋  一彦
孝典 三好
和弘 太田
薪雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sintokogio Ltd
Toyohashi University of Technology NUC
Original Assignee
Sintokogio Ltd
Toyohashi University of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sintokogio Ltd, Toyohashi University of Technology NUC filed Critical Sintokogio Ltd
Priority to JP2007120366A priority Critical patent/JP4266235B2/ja
Priority to PCT/JP2008/057688 priority patent/WO2008136295A1/ja
Priority to US12/597,876 priority patent/US8062578B2/en
Priority to EP08740730.0A priority patent/EP2143514A4/en
Publication of JP2008272802A publication Critical patent/JP2008272802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4266235B2 publication Critical patent/JP4266235B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D41/00Casting melt-holding vessels, e.g. ladles, tundishes, cups or the like
    • B22D41/06Equipment for tilting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D37/00Controlling or regulating the pouring of molten metal from a casting melt-holding vessel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D46/00Controlling, supervising, not restricted to casting covered by a single main group, e.g. for safety reasons

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

本発明は、一般には鋳造技術に関するものであり、特に、溶解された鉄、アルミニウムなどの金属溶湯を取鍋に所定量保持し、取鍋を傾動することにより鋳型へと注湯する傾動式自動注湯方法に関するものである。
従来、傾動式自動注湯方法は、(1)注湯位置へと搬送する際に、金属溶湯の振動を抑制するもの(特許文献1参照)、(2)注湯終了時の後傾動作によって生じる金属溶湯の振動を抑制するもの(特許文献2参照)、(3)一定注湯流量を維持するように取鍋傾動速度を制御するもの(特許文献3参照)、(4)短時間で規定重量へ鋳込む注湯方法(特許文献4参照)、(5)所望の注湯流量パターンを実現するように取鍋傾動速度を制御するもの、(6)取鍋の金属溶湯の出湯口を昇降させ、鋳込時初期の取鍋から流出する金属溶湯の流量を増大させる注湯方法(非特許文献1参照)、(7)ファジィ制御を用いた傾動式自動注湯方法(非特許文献2参照)、(8)線形パラメータ変動モデルを用いた傾動式自動注湯方法(非特許文献3参照)などが知られている。
従来、(1)と(2)では、取鍋搬送、傾動時に生じる溶湯面の振動抑制装置であり、注湯時に所望する流量を実現することに関しては触れていない。また、(3)と(5)は、単位時間当たりに注がれる金属溶湯重量を制御するものであり、(4)、(6)、(7)は、正確に規定重量へ鋳込むものである。(6)では、鋳込み時間を短縮するために、取鍋の出湯口を下降させて、取鍋からの金属溶湯の流出流量を増大させる注湯方法である。これらは注湯流量や鋳込み重量を高精度に制御する注湯方法であり、傾動式注湯方法における注湯される金属溶湯の落下位置は制御されておらず、鋳型内湯口から注湯される金属溶湯が外れることが問題となる。
特開平9−10924号公報 特開平9−285860号公報 特開平9−239525号公報 特開平10−58120号公報 "自動注湯機の傾動軸2段昇降装置による初期流量増大化の試み",鋳造工学,vol.71,No.7,445−448,1999 "自動注湯機の開発",自動車技術,vol.46,No.11,79−86,1992 "Betterment Processによる円筒取鍋型自動注湯ロボットの注湯流量制御",日本機械学会論文集C編,vol.70,No.694,206−213,2004
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、取鍋から流出する金属溶湯を正確に鋳型内湯口へ落下させる注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明における傾動式自動注湯方法は、傾動前後動及び上下動を可能とする3つのサーボモータを備えた傾動式自動注湯装置の金属溶湯を保持した取鍋を傾動することによって、鋳型へと注湯するに当たり、取鍋を傾動させるサーボモータ、取鍋を前後動させるサーボモータおよび取鍋を上下動させるサーボモータへ印加する入力電圧をコンピュータを用いて制御することで、取鍋から流出する金属溶湯を正確に鋳型内湯口へ落下させる方法であって、取鍋から流出する金属溶湯の落下軌跡の数理モデルを作成し、この作成した数理モデルの逆モデルを解き、かつ注湯流速推定部および落下位置推定部により金属溶湯の落下位置を推定し、その落下位置データをコンピュータで処理し、これにより、前記取鍋を傾動させるサーボモータ、前記取鍋を前後動させるサーボモータおよび前記取鍋を上下動させるサーボモータへの入力電圧を獲得し、この獲得した入力電圧に基づき、前記3つのサーボモータを制御して、金属溶湯の落下位置が鋳型内湯口に収まるように取鍋を移動させることによって、正確に湯口内へ落下する金属溶湯を注ぐことを特徴とする。
なお、本発明に利用する数理モデル法とは、プロセスの熱収支・物質収支・化学反応・制限条件などの式を解いて、利益・コストなどコンピュータ制御の目的とする関数をだし、その最大・最小を求めてそれが達成できるように制御を行う方法である。
またなお、本発明において取鍋としては、矩形出湯口を持つ円筒形のものや、矩形出湯口を持つ縦断面形状が扇形のものを使用している。そして、取鍋は重心付近で支持してある。
本発明によれば、取鍋を前後動させ、金属溶湯落下位置を制御することにより、取鍋から流出する金属溶湯を正確に鋳型内湯口へ注ぐことができる。これにより、注湯中に鋳型から金属溶湯が外れることがなくなり、安全に無駄なく注湯できるという利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1に示す装置は本発明を適用した傾動式自動注湯装置の概要図である。傾動式自動注湯装置1には取鍋2が設置され、該傾動式自動注湯装置1の各所に設置されたサーボモータ3,3によって、取鍋2は傾動、前後動、上下動を可能にする。また、該サーボモータ3,3にはロータリーエンコーダが取り付けられており、取鍋2の位置や傾斜角度を計測することができる。さらに、サーボモータ3,3には、コンピュータによって制御指令信号が与えられるようになっている。
なお、前記コンピュータとは、パソコン、マイコン、プログラマルロジックコントローラ(PLC)及びデジタルシグナルプロセッサ(DSP)などのモーションコントローラを言う。
取鍋2の注湯時の縦断面図である図2において、取鍋2の傾動角度をθ[deg]、取鍋2の傾動中心である出湯口より下部の溶湯体積(濃い網掛け部)をVs(θ)[m]、出湯口に対する水平面の面積(濃い網掛け部と薄い網掛け部の境界上の面積)をA(θ)[m]、出湯口より上部の溶湯体積(薄い網掛け部)をVr[m]、上部溶湯の高さをh[m]、取鍋2から流出する溶湯の流量をq[m/s]とすると、注湯時における時刻t[s]からΔt[s]後の取鍋内溶湯の収支式は下記の式(1)のようになる。
Vr(t)+Vs(θ(t))
=Vr(t+Δt)+Vs(θ(t+Δt))+q(t)Δt ・・・(1)
式(1)を溶湯体積Vr[m]についてまとめ、Δt→0とすると下記の式(2)となる。
また、取鍋2の傾動角速度ω[deg/s]を下記の式(3)とする。
ω(t)=dθ(t)/dt ・・・(3)
よって、式(3)を式(2)に代入すると、下記の式(4)が得られる。
また、出湯口より上部の溶湯体積Vr[m]は下記の式(5)で表すことができる。
ここで、面積As[m]は、図3に示す出湯口水平面からの高さhs[m]における溶湯水平面積を示す。
また、面積As[m]を出湯口水平面の面積A[m]と面積A[m]に対する面積変化量ΔAs[m]に分割すると、溶湯体積Vr[m]は下記の式(6)となる。
また、取鍋2を含む一般的な取鍋においては、面積変化量ΔAs[m]は出湯口水平面
の面積A[m]に対して微小であるから、下記の式(7)が得られる。
したがって、式(6)は下記の式(8)と示すことができる。
Vr(t)≒A(θ(t))h(t) ・・・(8)
よって、式(8)より下記の式(9)が得られる。
h(t)≒Vr(t)/A(θ(t)) ・・・(9)
また、ベルヌーイの定理を用いて、出湯口より上部の溶湯高さh[m]から溶湯流量q[m/s]までを下記の式(10)で示す。
ここで、hb[m]は図4に示すように取鍋2の内溶湯の上面からの溶湯深さ、Lf[m
]は溶湯深さhb[m]における出湯口の幅、cは流量係数、gは重力加速度をそれぞれ示す。
また、式(4)、式(9)および式(10)より注湯流量モデルの基礎式は下記の式(11)および式(12)となる。
また、取鍋2の矩形出湯口の幅Lf[m]は取鍋1内の溶湯上面からの深さhb[m]に対して一定であるから、溶湯流量q[m/s]は式(10)より下記の式(13)となる。
したがって、式(13)を注湯流量モデルの基礎式(11)および(12)にそれぞれ代入すると、取鍋2の注湯流量モデルは下記の式(14)および式(15)となる。
図5に落下位置制御システムのブロック線図を示す。
qref[m/s]は目標流量曲線、u[V]はモータへの入力電圧、P、Pはモータ、および注湯プロセスの動特性を示す。
−1とP −1は注湯流量逆モデルとモータ逆モデルをそれぞれ示す。目標流量パターンqrefに実際の注湯流量が、追従するようにこの注湯プロセスの逆モデルを用いたフィードフォワード注湯流量制御システムを適用する。
なお、フィードフォワード制御とは、制御対象に加える操作量を予め決められた値に調節することにより、出力が目標値になるようにする制御法であって、制御対象の入出力関係や外乱の影響などが明確な場合には性能の良い制御を行うことができる。
図6は、所望の注湯流量パターンqref[m/s]を実現するためサーボモータ3,3へ印加する制御入力u[V]を導出するシステムにおける制御系のブロック線図をに示す。ここで、サーボモータ3,3の逆モデルP −1は下記の式(16)により示される。
式(11)および式(12)に示す注湯流量モデルの基礎式に対する逆モデルを導出する。ベルヌーイの定理である式(10)より出湯口上部の溶湯高さh[m]に対する注湯流量q[m/s]を求めることができる。取鍋2の形状から考えられる出湯口上部の最大溶湯高さhmax[m]をn分割したときの分割幅をΔh[m]とし、各々の溶湯高さをhi=iΔh(i=0、…n)で示す。したがって、溶湯高さh=[h0h1…hn]Tに対する注湯流量q=[q0q1…qn]Tを下記の式(17)に示す。
q=f(h) ・・・(17)
ここで、関数f(h)は式(10)に示すベルヌーイの定理である。したがって、式(17)の逆関数は下記の式(18)となる。
h=f−1(q) ・・・(18)
この式(18)は式(17)をLookup Tableで表現し、入出力関係を逆にすることで表すことができる。
ここで、分割間隔qi→qi+1 、hi→hi+1 は線形補間により近似する。分割幅が小さいほど、高精度に注湯流量q[m/s]と出湯口上部の溶湯高さh[m]の関係を表現できる。実装可能な範囲で分割幅を小さくすることが望まれる。
所望の注湯流量パターンqref[m/s]を実現する出湯口上部の溶湯高さhref[m]は式(18)より下記の式(19)となる。
href(t)=f−1(qref(t)) ・・・(19)
また、出湯口上部の溶湯高さhref[m]における出湯口上部の溶湯体積Vref[m]は、式(9)を用い下記の式(20)で示す。
Vref(t)=A((θ(t))href(t) ・・・(20)
次に、式(20)で得られた出湯口上部の溶湯体積Vref[m]と所望の注湯流量パターンqref[m/s]を、式(11)の注湯流量モデルの基礎式に代入して、下記の式(21)に示す所望の注湯流量パターンを実現する取鍋2の傾動角速度ωref[deg/s]を導出する。
まず、式(17)から式(21)を順に解き、得られた取鍋2の傾動角速度ωref[deg/s]を式(16)に代入することにより、所望の注湯流量パターンqrefを実現すべくサーボモータ3,3へ印加する制御入力u[V]を得ることができる。
また、所望の注湯流量パターンqref[m/s]を実現する出湯口上部の溶湯体積Vref[m]は、式(15)を用い下記の式(22)で示すことができる。
式(22)より得られた出湯口上部の溶湯体積Vref[m]と所望の注湯流量パターンqref[m/s]を式(21)に代入すると、所望の注湯流量パターンを実現する取鍋2の傾動角速度ωref[deg/s]が得られる。そして、得られた取鍋取鍋2の傾動角速度ωref[deg/s]を、式(16)のサーボモータ3,3の逆モデルに代入すると、サーボモータ3,3へ印加する制御入力u[V]を得ることができる。
図5において、Pは取鍋から流出する液体の流量から鋳型内湯口カップでの溶湯落下位置までの伝達特性を示す。また、図7に取鍋から液体が流出して、鋳型内へ流入する過程を示す。
図7において、S[m]は取鍋出湯口4から鋳型湯口5までの高さを示し、S[m] は、取鍋出湯口4から鋳型湯口5上面での液体落下位置までの水平方向長さを示す。A[m]は、取鍋出湯口4先端での液体断面積を示し、A[m]は、鋳型湯口5上面での落下液体断面積を示す。出湯口先端における流出液体Rの平均流速ν[m/s]は式(23)となる。
ここで、ν(h(t))[m/s]は出湯口上の液体高さh(t)[m]に依存する。そして、溶湯流出過程において、溶湯断面積は一定と仮定すると、断面積A[m]とA[m]は、式(24)となる。
ここで、T[s]は、落下液体が取鍋出湯口先端から湯口上面へ到達するまでの時間を示す。
液体の落下位置S[m]とS[m]は、式(25)と式(26)で表現される。
[s]は流出液体が取鍋出湯口先端を通過した時間を示す。
取鍋傾動用サーボモータが出湯口先端に取り付けられている場合は、取鍋傾動中に出湯口先端の位置は変化しない。しかし、取鍋傾動サーボモータが図1に示すような取鍋重心位置に取り付けられている場合は、取鍋を傾動することにより、出湯口先端の位置がサーボモータ回転軸を中心に円弧を描くことになる。そこで、取鍋傾動サーボモータと連動して、取鍋上下動用サーボモータおよび前後動用サーボモータを駆動させ、出湯口先端の位置が移動しないように制御システムを構築する。これにより、取鍋出湯口先端の高さが一定になる。それゆえ、式(26)により、取鍋出湯口先端から鋳型湯口上面までの溶湯落下時間は式(27)となる。
ここで,S[m]は、取鍋上下動サーボモータと前後動サーボモータが取鍋傾動サーボモータに連動して、取鍋出湯口先端位置を取鍋傾動中も一定となるような制御システムを適用した際の出湯口先端から鋳型湯口上面までの高さを示す。また、t[s]は落下液体が湯口ヘ到達する時間を示す。式(25)および式(27)より、鋳型内湯口上面における水平方向での流出液体落下位置は式(28)となる。
注湯流速推定部Eにおいて、式(29)を用いて推定流速バーν(t)[m/s]を求める。
断面積A[m]は、出湯口先端の形状と出湯口先端における液体高さh[m]から得られる。そこで、目標流量に対する推定液体高さバーh(t)[m]は、式(30)に示すベルヌーイの定理に対して、流量から液体高さが得られるように式(31)に示す逆問題で表現することで得ることができる。
式(30)において,Lは図4に示す出湯口先端上にある液体の深さh[m]における出湯口の幅である。式(31)は、順問題である式(30)を用いて、入出力テーブルを作成し、その入出力を入れ替えることで構成することができる。また、断面積は、出湯口形状より式(32)を用いて得ることができる。
したがって、式(29)、式(31)、式(32)を用いることで、流速推定が可能となる。
落下位置推定部E。において、推定落下位置バーS(t)[m]は式(28)に式(29)で得られた推定流速を代入することで求められる。
位置制御部Gyは、推定落下位置と目標落下位置との偏差を0へ収束させるための取鍋前後動に対する位置制御システムを示す。推定落下位置を位置制御システムに与えることにより、正確に目標の鋳型内湯口位置へ液体を注ぐことができる。
落下位置制御システムの有用性を示すために、シミュレーションを用いて落下位置軌跡を描いた結果を図8に示す。図8は、注湯システムを上面から投影した図である。(a)は落下位置制御を適用した結果であり、(b)は適用しない場合の結果である。細線は湯ロカップを示し、太線は湯口カップ中心から最も遠い流出範囲(流径)、破線は落下液体の中心と湯ロカップ中心の関係がもっとも遠距離にある場合を示す。これらの結果より、落下位置制御システムを適用した場合には、高速注湯を実施しても湯ロカップ内に液体が落下していることが確認された。
本発明における傾動式自動注湯方法は、従来の傾動式自動注湯装置に前後動作用のサーボモータを含む搬送装置を設置し、自動注湯装置、および搬送装置にコンピュータによる制御システムを構築することで実現できるため、産業に利用できる可能性は高い。
本発明に使用した傾動式自動注湯装置の概要を示す図である。 図1の自動注湯装置における取鍋の縦断面図である。 図2における要部拡大詳細図である。 出湯口先端を示した図である。 落下位置制御システムのシステムを示したブロック線図である。 注湯流量フィードフォワード制御系のブロック図である。 本発明の注湯プロセスを示した図である。 注湯落下位置軌跡のシミュレーション結果を示した図である。
符号の説明
1 傾動式自動注湯装置
2 取鍋
3 サーボモータ
4 取鍋出湯口
5 鋳型湯口
R 液体

Claims (2)

  1. 傾動前後動及び上下動を可能とする3つのサーボモータを備えた傾動式自動注湯装置の金属溶湯を保持した取鍋を傾動することによって、鋳型へと注湯するに当たり、取鍋から流出する金属溶湯を正確に鋳型内湯口へ落下させるべく取鍋を傾動させるサーボモータ、取鍋を前後動させるサーボモータおよび取鍋を上下動させるサーボモータへ印加する入力電圧をコンピュータを用いて制御する方法であって、
    取鍋から流出する金属溶湯の落下軌跡の数理モデルを作成し、
    この作成した数理モデルの逆モデルを解き、かつ注湯流速推定部および落下位置推定部により金属溶湯の落下位置を推定し、
    その落下位置データをコンピュータで処理し、
    これにより、前記取鍋を傾動させるサーボモータ、前記取鍋を前後動させるサーボモータおよび前記取鍋を上下動させるサーボモータへの入力電圧を獲得し、
    この獲得した入力電圧に基づき、前記3つのサーボモータを制御することを特徴とする傾動式自動注湯方法。
  2. 傾動前後動及び上下動を可能とする3つのサーボモータを備えた傾動式自動注湯装置の金属溶湯を保持した取鍋を傾動することによって、鋳型へと注湯するに当たり、取鍋から流出する金属溶湯を正確に鋳型内湯口へ落下させるべく取鍋を傾動させるサーボモータ、取鍋を前後動させるサーボモータおよび取鍋を上下動させるサーボモータへ印加する入力電圧をコンピュータを用いて制御するための制御プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    取鍋から流出する金属溶湯の落下軌跡の数理モデルを作成し、
    この作成した数理モデルの逆モデルを解き、かつ注湯流速推定部および落下位置推定部により金属溶湯の落下位置を推定し、
    その落下位置データをコンピュータで処理し、
    これにより、前記取鍋を傾動させるサーボモータ、前記取鍋を前後動させるサーボモータおよび前記取鍋を上下動させるサーボモータへの入力電圧を獲得し、
    この獲得した入力電圧に基づき、前記3つのサーボモータを制御することを特徴とする取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体。
JP2007120366A 2007-04-28 2007-04-28 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体 Active JP4266235B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120366A JP4266235B2 (ja) 2007-04-28 2007-04-28 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
PCT/JP2008/057688 WO2008136295A1 (ja) 2007-04-28 2008-04-21 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
US12/597,876 US8062578B2 (en) 2007-04-28 2008-04-21 Tilting-type automatic pouring method and a medium that stores programs to control the tilting of a ladle
EP08740730.0A EP2143514A4 (en) 2007-04-28 2008-04-21 Tilting type automatic pouring control method and medium storing tilting control program for ladle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007120366A JP4266235B2 (ja) 2007-04-28 2007-04-28 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008272802A JP2008272802A (ja) 2008-11-13
JP4266235B2 true JP4266235B2 (ja) 2009-05-20

Family

ID=39943407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007120366A Active JP4266235B2 (ja) 2007-04-28 2007-04-28 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8062578B2 (ja)
EP (1) EP2143514A4 (ja)
JP (1) JP4266235B2 (ja)
WO (1) WO2008136295A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108971475A (zh) * 2018-09-12 2018-12-11 丹东市起重机械有限公司 一种门式自动浇铸机

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2008741A4 (en) * 2006-04-14 2010-04-28 Sintokogio Ltd AUTOMATIC CASTING PROCEDURE AND A CAST PICK CONTROL PROGRAM SAVING THE STORAGE MEDIUM
JP4315395B2 (ja) * 2007-04-27 2009-08-19 新東工業株式会社 自動注湯制御方法、自動注湯装置のサーボモータの制御システムおよび取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
EP2143513B1 (en) * 2007-04-28 2018-09-05 Sintokogio, Ltd. Tilting automatic pouring method and storage medium
JP4266235B2 (ja) * 2007-04-28 2009-05-20 新東工業株式会社 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP5711132B2 (ja) * 2009-09-14 2015-04-30 新東工業株式会社 溶湯の溶解炉から処理取鍋への供給方法およびその装置
JP5408793B2 (ja) * 2010-04-22 2014-02-05 新東工業株式会社 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP5896460B2 (ja) 2012-03-12 2016-03-30 新東工業株式会社 注湯制御方法及びコンピュータを注湯制御手段として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体
US9950363B2 (en) 2013-09-30 2018-04-24 Hitachi Metals, Ltd. Casting apparatus and method for producing castings using it
JP6810409B2 (ja) 2017-02-20 2021-01-06 新東工業株式会社 自動注湯装置の制御方法、自動注湯装置、制御プログラム、及び、制御プログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP6977765B2 (ja) 2017-02-27 2021-12-08 日立金属株式会社 容器の搬送方法、容器の搬送装置、および取鍋の搬送方法
JP7169510B2 (ja) * 2018-09-25 2022-11-11 国立大学法人山梨大学 注湯のシミュレータ及び注湯のトレーニング方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5279961A (en) * 1975-12-26 1977-07-05 Towa Kiko Kk Method of and apparatus for automatically weighing molten metal
JPH0732297B2 (ja) 1985-07-09 1995-04-10 富士通株式会社 回路部品実装構造
US6280499B1 (en) * 1994-12-28 2001-08-28 Robert J. Koffron Yield metal pouring system
JP3386932B2 (ja) 1995-06-26 2003-03-17 藤和機工株式会社 注湯方法
JP3537012B2 (ja) 1996-03-05 2004-06-14 日立金属株式会社 自動注湯制御方法
JP3526501B2 (ja) 1996-04-23 2004-05-17 藤和機工株式会社 傾動式自動注湯方法
JP3632878B2 (ja) 1996-06-14 2005-03-23 日立金属株式会社 自動注湯方法
JP4282066B2 (ja) 2003-09-17 2009-06-17 新東工業株式会社 自動注湯制御方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
EP2008741A4 (en) * 2006-04-14 2010-04-28 Sintokogio Ltd AUTOMATIC CASTING PROCEDURE AND A CAST PICK CONTROL PROGRAM SAVING THE STORAGE MEDIUM
JP4315395B2 (ja) * 2007-04-27 2009-08-19 新東工業株式会社 自動注湯制御方法、自動注湯装置のサーボモータの制御システムおよび取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
EP2143513B1 (en) * 2007-04-28 2018-09-05 Sintokogio, Ltd. Tilting automatic pouring method and storage medium
JP4266235B2 (ja) * 2007-04-28 2009-05-20 新東工業株式会社 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108971475A (zh) * 2018-09-12 2018-12-11 丹东市起重机械有限公司 一种门式自动浇铸机

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008272802A (ja) 2008-11-13
US20100059555A1 (en) 2010-03-11
WO2008136295A1 (ja) 2008-11-13
US8062578B2 (en) 2011-11-22
EP2143514A4 (en) 2017-03-15
EP2143514A1 (en) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4266235B2 (ja) 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP5408793B2 (ja) 傾動式自動注湯方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP4328826B2 (ja) 自動注湯制御方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP4858861B2 (ja) 自動注湯機の制御方法およびその制御システム
JP5896460B2 (ja) 注湯制御方法及びコンピュータを注湯制御手段として機能させるためのプログラムを記憶した記憶媒体
JP4564099B2 (ja) 自動注湯方法及び自動注湯装置
JP5116722B2 (ja) 取鍋傾動式自動注湯方法、取鍋用傾動制御システムおよび取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP4496280B2 (ja) 傾動式自動注湯方法および記憶媒体
JP6507228B2 (ja) 注湯装置及び注湯方法
JP4282066B2 (ja) 自動注湯制御方法および取鍋用傾動制御プログラムを記憶した記憶媒体
JP3386932B2 (ja) 注湯方法
CN201464881U (zh) 金属铸造浇注plc程控器
JPH08174194A (ja) 鋳造装置
US6779585B2 (en) Method for controlling ladle motion to reduce aluminum oxide formation
WO2021195379A1 (en) Method of controlling the shape of an ingot head
Noda et al. Predictive filling weight sequence control in automatic pouring system
Yano et al. Adaptive feedforward control of automatic pouring robot considering influence of the accumulating disturbance
JP2007069235A (ja) 重力鋳造機及びそれに用いる重力鋳造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090127

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20090127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090213

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4266235

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250