JP4214700B2 - コモンモードチョークコイルアレイ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、コモンモードチョークコイルアレイに関し、詳しくは、周回するコイルを備えてなるコモンモードチョークコイル素子が、コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うようにチップ素体中に2つ配設された構造を有する2素子型のコモンモードチョークコイルアレイに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のコモンモードチョークコイルアレイの一つに、特開平8−138937号に記載されているような、コモンモードチョークコイルアレイがある。
【0003】
図11は、その説明図であり、このコモンモードチョークコイル(積層型コモンモードチョークコイル)50は、絶縁体とコイル導体を交互に積層した後、一体的に焼成することにより作製されており、各コイル導体を電気的に接続することにより形成されたコイル40と41、コイル42と43がそれぞれ一対の関係にあり、2つのコモンモードチョークを構成している。そして、積層体50aの所定の位置には、各コイル40,41,42,43の両端部と導通する外部電極31a,31b,32a,32b,33a,33b,34a,34bが配設されている。
【0004】
ところで、この積層型コモンモードチョークコイル50のように、2つのコイルが平面的に、隣り合うように配設されている(すなわち、コイル40と42が隣り合い、コイル41と43が隣り合っている)場合、各コイルを密に配設しようとすると、隣り合うコイル(コイルを構成する内部導体)間に発生するクロストークが大きくなるという問題点がある。
【0005】
そのため、上述の積層型コモンモードチョークコイル50においては、隣り合うコイルからの影響を受けないように、一対のコイル40,41を、他の一対のコイル42,43から離隔して配設している。
【0006】
したがって、積層型コモンモードチョークコイル50においては、各コイルをある程度離隔して配設しなければならず、十分な小型化を図ることができないという問題点があり、各コイルを密に配設すると隣り合うコイル間のクロストークの増大を招く結果となる。
【0007】
本願発明は、上記問題点を解決するものであり、コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うように2つのコモンモードチョークコイル素子をチップ素体中に配設してなる2素子型のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、2つのコモンモードチョークコイル素子を密に配設した場合にも、コイル間のクロストークを抑制することが可能で、小型化を図ることが可能なコモンモードチョークコイルアレイを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)のコモンモードチョークコイルアレイは、
周回するコイルを備えてなる一方のコモンモードチョークコイル素子と、周回するコイルを備えてなる他方のコモンモードチョークコイル素子の2つのコモンモードチョークコイル素子が、前記コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うようにチップ素体中に配設された、2素子型のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、
前記2つのコモンモードチョークコイル素子は、それぞれ互いに独立した線路であり、
前記2つのコモンモードチョークコイル素子を構成する各コイルの軸方向が互いに平行であり、
前記コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に、前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうし、および、前記他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうしは重なり合い、
前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルとは互いに重なり合う部分がないような態様でチップ素体内に配設されているとともに、
前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルであって、互いに隣り合うコイルは、巻回方向が互いに逆向きであり、かつ、隣り合う側の巻回数が隣り合わない側の巻回数よりも少なくなるように構成されていること
を特徴としている。
【0009】
周回するコイルを備えてなる一方のコモンモードチョークコイル素子と、周回するコイルを備えてなる他方のコモンモードチョークコイル素子の2つのコモンモードチョークコイル素子が、コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うようにチップ素体中に配設された、2素子型のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうし、および、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうしは重なり合い、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルとは互いに重なり合う部分がないような態様でチップ素体内に配設された構成とし、かつ、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルであって、互いに隣り合うコイルのそれぞれにおいて、巻回方向を互いに逆向きとし、かつ、互いに隣り合う側の巻回数を、隣り合わない側の巻回数よりも少なくすることにより、一方のコイルから他方のコイルに影響を与える磁束を減らすことが可能になり、隣り合うコイル間のクロストークを抑制することが可能になる。
【0010】
なお、隣り合うコイルの巻回方向を互いに逆向きとすることにより、隣り合うコイルを左右対称にすることが可能になり、互いのインダクタンスの差を小さくすることが可能になる。また、各コイルの互いに隣り合う側の巻回数を、隣り合わない側の巻回数よりも容易に少なくすることが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0011】
また、請求項2のコモンモードチョークコイルアレイは、前記周回するコイルは、略同軸上に巻回された2以上のスパイラル形状部分を有していることを特徴としている。
【0012】
周回するコイルが、略同軸上に巻回された2以上のスパイラル形状部分を有している場合、隣り合うコイル間のクロストークが生じやすいが、本願発明を適用することにより、一方のコイルから他方のコイルに影響を与える磁束を減らして、隣り合うコイル間のクロストークを抑制することが可能になる。
【0013】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイは、前記隣り合うコイルのそれぞれの始端及び終端の両端部が、前記チップ素体の互いに隣り合うコイルの境界線に沿う方向の、互いに逆側の端部に引き出されていることを特徴としている。
【0014】
隣り合うコイルのそれぞれの始端及び終端の両端部を、チップ素体の互いに隣り合うコイルの境界線に沿う方向の、互いに逆側の端部に引き出すようにした場合、互いに隣り合うコイルを、隣り合う側の巻回数が、隣り合わない側の巻回数よりも少なくなるような態様で容易に配設することが可能になる。
【0015】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイは、前記チップ素体が、絶縁層とコイルパターンを積層することにより形成された積層体であって、前記コイルが、絶縁層を介して配設され、ビアホールにより並列接続された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとからなる2層構造を有しており、かつ、前記第1及び第2のコイルパターンは、引出部分を除いた主要部分が、絶縁層を介して互いに重なり合っていることを特徴としている。
【0016】
コイルを、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとからなる2層構造とし、かつ、2層のコイルパターンの主要部をほぼ同一の形状として、絶縁層を介して互いに重なり合うように構成した場合、2層構造のコイルパターンを確実に結合させることが可能になり、インダクタンスの低下を招くことなく、導体抵抗を小さくすることができる。
【0017】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイは、前記コイルの内周側領域、及び前記隣り合うコイルの境界部を除く前記コイルの外周側領域に、コイルの軸方向に沿って磁路形成用の磁性体が配設されていることを特徴としている。
【0018】
コイルの内周側領域、及び隣り合うコイルの境界部を除くコイルの外周側領域に、コイルの軸方向に沿って磁路形成用の磁性体を配設することにより、磁性体が配設されたコイルの略中央部を通って、コイルの外周側に至り、再びコイルの内周側に戻る閉磁路を確実に形成することが可能になる。したがって、従来のコモンモードチョークコイルに比べて、コイル間の結合度を高めることが可能になり、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークを低減することが可能になる。また、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になり、伝送される信号波形に及ぼす影響を低減することが可能になる。
【0019】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイは、前記チップ素体の上面側及び下面側に磁性体基板が配設されていることを特徴としている。
【0020】
チップ素体の上面側及び下面側に磁性体基板を配設することにより、発生する磁束をチップ素体及び磁性体基板内に閉じ込めることが可能になり、一つのコモンモードチョークコイルを構成する一対のコイルで発生する共通磁束を強め、大きなインダクタンスを得ることが可能になる。また、コイル間の結合度が高まるため、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークをさらに低減することができ、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0022】
[実施形態1]
図1は本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図、図2は斜視図、図3はコイルパターンを示す平面図、図4はこの実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す分解図である。
【0023】
このコモンモードチョークコイルアレイは、図1〜図4に示すように、略同軸上に巻回され、絶縁層11(図4)を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12a,13aを備えてなる第1のコモンモードチョークコイル素子14a(図1)と、同じく、略同軸上に巻回され、絶縁層11(図4)を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12b,13bを備えてなる第2のコモンモードチョークコイル素子14b(図1)が、平面的に見た場合に互いに隣り合うように配設された積層体(チップ素体)10の上下両面側に、第1の磁性体基板1aと第2の磁性体基板1bが配設された構造を有している。
【0024】
また、積層体10の、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側領域と、各コイル12a,12b,13a,13bの外周側領域(隣り合うコイルの境界部から離れた積層体10の両端側領域)には、閉磁路M(図1)が形成されるように、各コイル12a,12b,13a,13bの軸方向に沿って、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されている。
【0025】
また、このコモンモードチョークコイルアレイは、上述のように構成された接合構造体(部品本体)15の互いに対向する端面に配設された、コイル12a,12b,13a,13bの始端及び終端の両端部(内周側端部及び外周側端部)12a1,12a2,12b1,12b2,13a1,13a2,13b1,13b2と導通する8つの引出し電極3(図4)と、各引出し電極3と導通する8つの端子電極(外部電極)4(図2)を備えている。
【0026】
そして、このコモンモードチョークコイルアレイにおいては、コイル12a,12bと、コイル13a,13bのそれぞれにおいて、互いに隣り合う側(図3においてAで示す側)の巻回数が、隣り合わない側(図3においてBで示す側)の巻回数よりも少なくなるように構成されており、コイル12a,12bと、コイル13a,13bのそれぞれにおいて、隣り合う側では巻回数が2、隣り合わない側では巻回数が3となるように構成されている。
【0027】
なお、このコモンモードチョークコイルアレイにおいては、互いに隣り合うコイルを構成する導体の、隣り合う側の巻回数を、隣り合わない側の巻回数よりも少なくすることを可能ならしめるため、図1,3,4に示すように、隣り合う2つのコモンモードチョークコイル素子14a,14bを構成するコイル12a,12b,13a,13bのうち、互いに隣り合うコイル12aと12bの巻回方向及び互いに隣り合うコイル13aと13bの巻回方向を互いに逆向きにするとともに、図3に示すように、平面形状が長方形である積層体10の長辺を2等分する中心線(隣り合うコイル12aと12b及び13aと13bの境界線)Lに左右対称になるようにコイル12aと12b,及び13aと13bを配設している。これにより、1つのコイルが配設される領域の形状は略正方形となり、効率よくスパイラル状のコイルを配設することが可能になる。
【0028】
また、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側端部12a1,12b1,13a1,13b1は、積層体10の端部に引き出されており、かつ、各コイル12a,12b,13a,13bの始端及び終端の両端部12a1,12a2,12b1,12b2,13a1,13a2,13b1,13b2は、積層体10の互いに隣り合うコイル12aと12b及び13aと13bの境界線L(図3)に沿う方向の、互いに逆側の端部に引き出されている。
【0029】
上記実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、第1の磁性体基板1a及び第2の磁性体基板1bは、内部に2つコイル12,13が配設された積層体10を挟持する機能を果たすものであり、この実施形態1では、第1及び第2の磁性体基板1a,1bとして、高周波特性の良好なフェライト基板が用いられている。また、磁性体基板1a,1bとしては、フォトリソグラフィー工法により、その上に絶縁層11、コイル(コイルパターン)12a,12b,13a,13bなどを形成する際に支障がないように、表面粗さRaが0.5μm以下になるように研磨されたものを用いることが望ましい。
【0030】
また、磁路穴5に充填される磁性体6としては、例えば、フェライト微粉60〜70vol%とポリイミド樹脂30〜40vol%を配合した磁性材料が用いられている。磁性材料として、ポリイミド樹脂とフェライト微粉を配合した材料を用いることにより、耐熱性に優れ、かつ、積層体10を構成する絶縁層11との密着性の良好な磁性体6を形成することができる。なお、添加するフェライト微粉としては、積層体10に損傷を与えないように、できるだけ微細なものを用いることが好ましく、最大粒径が3μm以下のものを用いることが望ましい。なお、磁性材料を構成する樹脂材料としては、ポリイミド樹脂に限らず、その他の種々の樹脂材料を用いることが可能であり、さらには、ガラスなどを用いることも可能である。
【0031】
また、コイル12a,12b,13a,13b、及び引出し電極3の構成材料(電極材料)としては、導電性に優れたAg、Pd、Cu、Alなどの金属あるいはこれらの合金を用いることが望ましい。なお、この実施形態1では、Ag電極を使用している。
【0032】
また、絶縁層11としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ベンゾシクロブテン樹脂などの種々の樹脂材料、あるいはSiO2などのガラス、誘電体、磁性層に比べて低透磁率の磁性体、ガラスセラミクスなどを用いることが可能である。また、フォトリソグラフィー工法を用いる場合には、各材料として感光性機能を付加した材料が用いられる。また、絶縁層11の構成材料としては、その目的により複数材料を組み合わせたものを使用してもよい。なお、この実施形態1では、絶縁層11を構成する絶縁材料として、感光性ポリイミド樹脂を使用している。
【0033】
なお、コイルパターンなどを構成する電極材料と、絶縁層を構成する絶縁材料の組合せは、加工性・密着性などを考慮して選択することが望ましい。
【0034】
上述のように構成されたこの実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイにおいては、隣り合う2つのコモンモードチョークコイル素子14a,14bを構成するそれぞれのコイル12a,12b,13a,13bにおいて、隣り合う側の巻回数(巻回数=2)を、隣り合わない側の巻回数(巻回数=3)よりも少なくしているので、一方のコイル12a,13aから他方のコイル12b,13bに鎖交する磁束を減らすことが可能になり、隣り合うコイル12aと12bの間及び13aと13bの間のクロストークを抑制することが可能になる。
【0035】
また、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側領域と、外周側領域に、各コイル12a,12b,13a,13bの軸方向に沿って、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されているので、例えば、図1に示すように、磁性体6が充填された磁路穴5の配設されたコイル12a(12b)の略中央部を通って、コイル12a(12b)の外周側に至り、再びコイル12a(12b)の内周側に戻る閉磁路Mを確実に形成することが可能になる。したがって、従来のコモンモードチョークコイルアレイに比べて、一つのコモンモードチョークコイルを構成する一対のコイルで発生する共通磁束を強めて、コイル間の結合度を高めることが可能になり、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークを低減することが可能になる。また、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になり、伝送される信号波形に及ぼす影響を低減することが可能になる。
【0036】
次に、この実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイの製造方法について説明する。
なお、以下では、2つのコモンモードチョークコイル素子を備えた1つのコモンモードチョークコイルアレイを製造する場合について説明するが、通常は、マザー基板上に多数個の素子を形成した後、所定の位置で切断して、個々の部品(コモンモードチョークコイルアレイ)に分割することにより、多数個のコモンモードチョークコイルアレイを同時に製造する方法が適用される。
【0037】
(1)まず、第1の磁性体基板1a上に、絶縁層11と、内部電極(すなわち、コイル12a,12b,13a,13b及び引出し電極3を構成する電極パターン)を積層して、略同軸上に巻回され、絶縁層11(図4)を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12a,13aを備えてなる第1のコモンモードチョークコイル素子14a(図1)と、同じく、略同軸上に巻回され、絶縁層11(図4)を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12b,13bを備えてなる第2のコモンモードチョークコイル素子14b(図1)が、互いに隣り合うように内部に配設された積層体10を形成する。
なお、各絶縁層11には、第1の磁性体基板1aから、後の工程で積み重ねられる第2の磁性体基板1bへ到達する磁路を形成するための磁路穴5を、フォトリソグラフィー工法により形成しておく。
【0038】
また、所定の絶縁層11には、コイル12a,12b,13a,13bの内周側端部12a1,12b1,13a1,13b1と引出し電極3を接続するためのビアホール16(図4)を形成しておく。なお、この実施形態1では、図4の下から2層目及び4層目の絶縁層11にビアホール16が形成されている。
これにより、コイル12a,12b,13a,13bの内周側端部12a1,12b1,13a1,13b1がビアホール16を介して引出し電極3に接続され、かつ、外周側端部12a2,12b2,13a2,13b2が同一平面上で引出し電極3に接続され、互いに対向する端面に引き出された積層体10が形成される。
【0039】
(2)次に、積層体10の上面に、磁性体(ポリイミド樹脂にフェライト微粉を添加してなる、比透磁率が2〜7の範囲の材料)6を印刷工法により塗布し、積層体10に配設された磁路穴5に磁性体6を充填する。
【0040】
(3)それから、積層体10の上面に、第2の磁性体基板1bを接合する。これにより、積層体10が、第1及び第2の磁性体基板1a,1bによって挟持された構造を有する接合構造体(部品本体)15が形成される。また、積層体10と第2の磁性体基板1bの間には、非磁性の接着層17が形成されている。なお、接着層17としては、種々の接着剤を用いることが可能であり、例えば、熱可塑性のポリイミド樹脂などを用いることができる。
なお、マザー基板から、多数個の素子に分割する、いわゆる多数個取りの製造方法の場合には、この時点で、ダイシングなどの方法により、接合構造体を所定の位置で切断して、個々の素子に分割する。
【0041】
(4)次いで、コイル12,13から引き出された引出し電極3と導通する端子電極(外部電極)4(図2)を素子の端面に形成する。これにより、図1,2に示すようなコモンモードチョークコイルアレイが得られる。
【0042】
[クロストーク値の測定]
上述のようにして形成される互いに隣り合うコイルの配設態様を異ならせてクロストーク値を測定し、コイルの配設態様がクロストーク値に与える影響を調べた。
【0043】
(a)図5に示すように、互いに隣り合うコイル12aと12bを、互いに逆巻きのパターンとして、隣り合う側の巻回数が3、隣り合わない側の巻回数が4となるようにした場合(すなわち、本願発明の実施形態の場合)、クロストーク値は−60dB(at100MHz)であった。
【0044】
(b)一方、図6(a)に示すように、互いに隣り合うコイル12aと12bを、互いに逆巻きのパターンとして、隣り合う側の巻回数が4、隣り合わない側の巻回数が3となるようにした場合(本願発明の要件を満たしていない比較例の場合)、クロストーク値は−51dB(at100MHz)で、本願発明の実施形態の場合に比べて特性が劣ることが確認された。
【0045】
(c)また、図6(b)に示すように、互いに隣り合うコイル12aと12bを、同一方向巻きのパターンとして、一方のコイル12aでは、隣り合う側の巻回数が4、隣り合わない側の巻回数が3となり、他方のコイル12bでは、隣り合う側の巻回数が3、隣り合わない側の巻回数が4とるようにした場合(従来例の場合)、クロストーク値は−55dB(at100MHz)で、本願発明の実施形態の場合に比べて特性が劣ることが確認された。
【0046】
これらの結果より、本願発明によれば、隣り合う2つのコイルを構成する導体間のクロストークを抑制することが可能で、複数の素子(コイル)を密に配設した場合にも、コイル間のクロストークを抑制できることがわかる。
なお、上記実施形態1では、積層体10の上下両面側に第1及び第2の磁性体基板1a,1bを配設するようにしているが、第2の磁性体基板を備えていない構成とすることも可能である。
【0047】
[実施形態2]
図7は本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図であり、また、図8はその要部構成を示す分解図である。
なお、実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイを示す図7及び図8において、図1〜図4と同一符号を付した部分は、同一部分又は相当する部分を示している。
【0048】
このコモンモードチョークコイルアレイは、図7及び図8に示すように、略同軸上に巻回され、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12a,13aを備えてなる第1のコモンモードチョークコイル素子14aと、略同軸上に巻回され、絶縁層11を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12b,13bを備えてなる第2のコモンモードチョークコイル素子14bが、互いに隣り合うように内部に配設された積層体10が、第1の磁性体基板1a上に配設されているとともに、積層体10の上面側に、磁性層20が配設され、さらに磁性層20上に、非磁性の接着層30を介して第2の磁性体基板1bが配設された構造を有している。
【0049】
また、積層体10の、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側領域と、各コイル12a,12b,13a,13bの外周側領域(隣り合うコイルの境界部から離れた積層体10の両端側領域)には、閉磁路M(図7)が形成されるように、各コイル12a,12b,13a,13bの軸方向に沿って、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されている。なお、磁路穴5に充填された磁性体6は積層体10の上面側に配設された磁性層20と一体化した構造を有している。
【0050】
そして、この実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイでは、非磁性の接着層30としては、熱可塑性のポリイミド樹脂が用いられており、磁性体6としては、フェライト微粉60〜70vol%とポリイミド樹脂30〜40vol%を配合した磁性材料が用いられている。
【0051】
また、この実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイにおいては、各コイル12a,12b,13a,13bのそれぞれが、絶縁層11を介して配設され、ビアホール16により並列接続された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとから形成されている。
すなわち、(1)コイル12aは、第1のコイルパターン2a1及び第2のコイルパターン2a2から形成され、(2)コイル12bは、第1のコイルパターン2b1及び第2のコイルパターン2b2から形成され、(3)コイル13aは、第1のコイルパターン3a1及び第2のコイルパターン3a2から形成され、(4)コイル13bは、第1のコイルパターン3b1及び第2のコイルパターン3b2から形成されている。
【0052】
そして、各コイル12a,12b,13a,13bを構成する第1のコイルパターンと第2のコイルパターンは、それぞれ引出部分を除いた主要部分がほぼ同一の形状を有しており、絶縁層11を介して互いに重なり合うような2層構造に構成されている。
このように、第1のコイルパターン2a1と第2のコイルパターン2a2がビアホール16を介して並列接続することにより、直流抵抗(Rdc)を低減することができる。
また、引出し電極3が形成される絶縁層11と同層に第2のコイルパターン2a2を形成することにより、引出し電極3による段差を解消することが可能になる。
なお、第1のコイルパターン2b1と第2のコイルパターン2b2、第1のコイルパターン3a1と第2のコイルパターン3a2、及び第1のコイルパターン3b1と第2のコイルパターン3b2も同様に構成されている。
【0053】
この実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイにおいては、上述のように、各コイル12a,12b,13a,13bを、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとからなる2層構造とし、かつ、2層のコイルパターンの主要部をほぼ同一の形状として、互いに重なり合うように構成しているので、2層構造のコイルパターンを確実に結合させることが可能になり、インダクタンスの低下を招くことなく、導体抵抗を小さくすることができる。
【0054】
また、磁路穴5に磁性体6が充填されているとともに、積層体10の上面側に磁性層20が配設されていることから、図7に示すように、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されたコイル12bの略中央部を通り、磁性層20を経て、コイル12bの外周側に至り、第1の磁性体基板1aを経て、再びコイル12bの内周側に戻る閉磁路Mを確実に形成することが可能になり、対向するコイル12aと13a及び12bと13bで発生する共通磁束を強めて、コイル間の結合度を高めることが可能になり、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークを低減することが可能になる。また、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になり、伝送される信号波形に及ぼす影響を低減することが可能になる。
【0055】
また、磁性層20と第2の磁性体基板1bの間に配設された非磁性の接着層30により良好な接着性が確保されるとともに、ごく僅かな厚みではあるが磁性層20と第2の磁性体基板1bの間に非磁性のギャップ部が形成されるため、磁性層20に接して第2の磁性体基板1bを配設した場合に比べて、さらに高周波領域にまでフラットなインダクタンス特性を得ることが可能になる。
【0056】
なお、この実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイは、基本的に実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイと同様の構成を有しており、実施形態1のコモンモードチョークコイルアレイの製造方法に準じる方法により製造することができる。
【0057】
[関連発明の実施形態]
図9は本願発明が関連する発明の実施形態にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図であり、図10は要部構成を示す平面図である。なお、図9及び図10において、図7及び図8と同一符号を付した部分は、同一部分又は相当する部分を示している。
【0058】
この関連発明の実施形態のコモンモードチョークコイルアレイにおいては、隣り合うコイル12aと12b、及びコイル13aと13bの巻回方向が互いに同じ向きになっており、左側のコイル12a,13aの、隣り合う側の巻回数がそれぞれ3で、右側のコイル12b,13bの、隣り合う側の巻回数がそれぞれ2となっている。
【0059】
その他の構成は、上記実施形態2のコモンモードチョークコイルアレイの場合と同様であり、略同軸上に巻回され、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12a,13aを備えてなる第1のコモンモードチョークコイル素子14aと、略同軸上に巻回され、絶縁層11を介して、軸方向に分離して配設された2つのスパイラル形状のコイル12b,13bを備えてなる第2のコモンモードチョークコイル素子14b(図9)が、互いに隣り合うように内部に配設された積層体10が、第1の磁性体基板1a上に配設され、積層体10の上面側には磁性層20が配設され、磁性層20上には、非磁性の接着層30を介して第2の磁性体基板1bが配設された構造を有している。
【0060】
また、積層体10の、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側領域と、各コイル12a,12b,13a,13bの外周側領域(隣り合うコイルの境界部から離れた積層体10の両端側領域)には、閉磁路M(図9)が形成されるように、各コイル12a,12b,13a,13bの軸方向に沿って、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されている。
【0061】
上述のように、この関連発明の実施形態のコモンモードチョークコイルアレイでは、隣り合うコイル12aと12b及びコイル13aと13bの巻回方向が互いに同じ向きになっており、左側のコイル12a,13aの、隣り合う側の巻回数がそれぞれ3で、右側のコイル12b,13bの、隣り合う側の巻回数がそれぞれ2となっており、上述の実施形態1及び2の場合のように、隣り合う側の巻回数が隣り合わない側の巻回数よりも少なくなっていないが、各コイル12a,12b,13a,13bの内周側領域と、各コイル12a,12b,13a,13bの外周側領域(隣り合うコイルの境界部から離れた積層体10の両端側領域)には、各コイル12a,12b,13a,13bの軸方向に沿って、磁性体6が充填された磁路穴5が配設されているとともに、積層体10の下面側には、第1の磁性体基板1aが配設され、積層体10の上面側には磁性層20が配設され、さらに、磁性層20上に非磁性の接着層30を介して第2の磁性体基板1bが配設された構造を有しているため、図9に示すような閉磁路Mが確実に形成されることになり、各コモンモードチョークコイル14a,14bを構成する複数のコイルで発生する共通磁束を強めることが可能になるとともに、コイル間の結合度を高めて、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークを低減することが可能になる。
【0062】
なお、本願発明において、コイルの形状は、上記実施形態のようなスパイラル形状に限られるものではなく、全体として周回した形状を有する種々の構成とすることが可能であり、例えば、螺旋状(各層で同一コイル径であってもよく、また、各層でコイル径が異なっていてもよい)とすることも可能であり、さらには、スパイラル形状の部分と螺旋状の部分の両方を備えた形状とすることも可能である。
【0063】
また、コイルの形成方法については、上記実施形態のような印刷法に限らず、スパッタリングを用いた薄膜法や、感光性導電ペーストを用いたフォトリソグラフィー法などを用いることも可能である。また、巻線を用いてコイルを形成することも可能である。
【0064】
さらに、上記の実施形態では、チップ素体が絶縁層を積層することに形成されたものである場合を例にとって説明したが、チップ素体はこれに限られるものではなく、射出成形により絶縁体をモールドしたものであってもよい。なお、この場合、コイルは巻線を用いることが望ましい。
【0065】
本願発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、第1及び第2の磁性体基板の構成材料や具体的な形状、絶縁層の構成材料や厚み、コイルパターンの構成材料、チップ素体が積層体である場合のコイルパターン及び絶縁層の積層数、コイルの引き出し位置、磁性層の構成材料、チップ素体の形状、チップ素体に形成される磁路形成用の磁路穴の具体的な形状、配設位置などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0066】
【発明の効果】
上述のように、本願発明(請求項1)のコモンモードチョークコイルアレイは、周回するコイルを備えてなる一方のコモンモードチョークコイル素子と、周回するコイルを備えてなる他方のコモンモードチョークコイル素子の2つのコモンモードチョークコイル素子が、コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うようにチップ素体中に配設された、2素子型のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうし、および、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうしは重なり合い、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルとは互いに重なり合う部分がないような態様でチップ素体内に配設された構成とし、かつ、一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルであって、互いに隣り合うコイルのそれぞれにおいて、巻回方向を互いに逆向きとし、かつ、互いに隣り合う側の巻回数を、隣り合わない側の巻回数よりも少なくするようにしているので、一方のコイルから他方のコイルに影響を与える磁束を減らすことが可能になり、隣り合うコイル間のクロストークを抑制することができる。
【0067】
なお、隣り合うコイルの巻回方向を互いに逆向きとすることにより、隣り合うコイルを左右対称にすることが可能になり、互いのインダクタンスの差を小さくすることが可能になる。また、各コイルの互いに隣り合う側の巻回数を、隣り合わない側の巻回数よりも容易に少なくすることが可能になり、本願発明をより実効あらしめることができる。
【0068】
また、請求項2のように、周回するコイルが、略同軸上に巻回された2以上のスパイラル形状部分を有している場合、隣り合うコイル間のクロストークが生じやすいが、本願発明を適用することにより、一方のコイルから他方のコイルに影響を与える磁束を減らして、隣り合うコイル間のクロストークを抑制することが可能になる。
【0069】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイのように、隣り合うコイルのそれぞれの始端及び終端の両端部を、チップ素体の互いに隣り合うコイルの境界線に沿う方向の、互いに逆側の端部に引き出すようにした場合、互いに隣り合うコイルを、隣り合う側の巻回数が、隣り合わない側の巻回数よりも少なくなるような態様で容易に配設することが可能になる。
【0070】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイのように、コイルを、第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとからなる2層構造とし、かつ、2層のコイルパターンの主要部をほぼ同一の形状として、絶縁層を介して互いに重なり合うように構成した場合、2層構造のコイルパターンを確実に結合させることが可能になり、インダクタンスの低下を招くことなく、導体抵抗を小さくすることができる。
【0071】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイのように、コイルの内周側領域、及び隣り合うコイルの境界部を除くコイルの外周側領域に、コイルの軸方向に沿って磁路形成用の磁性体を配設するようにした場合、磁性体が配設されたコイルの略中央部を通って、コイルの外周側に至り、再びコイルの内周側に戻る閉磁路を確実に形成することが可能になる。したがって、従来のコモンモードチョークコイルに比べて、コイル間の結合度を高めることが可能になり、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークを低減することが可能になる。また、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になり、伝送される信号波形に及ぼす影響を低減することが可能になる。
【0072】
また、請求項のコモンモードチョークコイルアレイのように、チップ素体の上面側及び下面側に磁性体基板を配設するようにした場合、発生する磁束をチップ素体及び磁性体基板内に閉じ込めることが可能になり、一つのコモンモードチョークコイルを構成する一対のコイルで発生する共通磁束を強め、大きなインダクタンスを得ることが可能になる。また、コイル間の結合度が高まるため、隣り合うコイル側への磁束の漏れを少なくして、クロストークをさらに低減することができ、ディファレンシャルモードのインピーダンスを低く抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図である。
【図2】 本願発明の実施形態1にかかるコモンモードチョークコイルアレイを示す斜視図である。
【図3】 本願発明の実施形態1にかかるコモンモードチョークコイルアレイのコイルパターンを示す平面図である。
【図4】 本願発明の実施形態1にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す分解図である。
【図5】 クロストーク値の測定に供した本願発明のコモンモードチョークコイルアレイのコイルパターンを示す平面図である。
【図6】 (a),(b)はクロストーク値の測定に供した比較例のコモンモードチョークコイルアレイのコイルパターンを示す平面図である。
【図7】 本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図である。
【図8】 本願発明の実施形態2にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す分解図である。
【図9】 本願発明の関連発明の実施形態にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す断面図である。
【図10】 本願発明の関連発明の実施形態にかかるコモンモードチョークコイルアレイの要部構成を示す平面図である。
【図11】 従来の積層型コモンモードチョークコイルを示す斜視図である。
【符号の説明】
1a: 第1の磁性体基板
1b: 第2の磁性体基板
2a1,2a2,2b1,2b2,3a1,3a2,3b1,3b2: コイルパターン
3: 引出し電極
4: 端子電極(外部電極)
5: 穴(磁路穴)
6: 磁性体
10: 積層体(チップ素体)
11: 絶縁層
12a,12b,13a,13b: コイル
12a1,12a2,12b1,12b2,13a1,13a2,13b1,13b2: コイルの両端部(始端及び終端)
14a,14b: コモンモードチョークコイル素子
15: 接合構造体(部品本体)
16: ビアホール
17,30: 接着層
20: 磁性層
A: 一対のコイルの隣り合う側
B: 一対のコイルの隣り合わない側
L: 境界線
M: 閉磁路

Claims (6)

  1. 周回するコイルを備えてなる一方のコモンモードチョークコイル素子と、周回するコイルを備えてなる他方のコモンモードチョークコイル素子の2つのコモンモードチョークコイル素子が、前記コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に互いに隣り合うようにチップ素体中に配設された、2素子型のコモンモードチョークコイルアレイにおいて、
    前記2つのコモンモードチョークコイル素子は、それぞれ互いに独立した線路であり、
    前記2つのコモンモードチョークコイル素子を構成する各コイルの軸方向が互いに平行であり、
    前記コイルの軸方向に平行な方向から見た場合に、前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうし、および、前記他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルどうしは重なり合い、
    前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルとは互いに重なり合う部分がないような態様でチップ素体内に配設されているとともに、
    前記一方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルと、他方のコモンモードチョークコイル素子を構成するコイルであって、互いに隣り合うコイルは、巻回方向が互いに逆向きであり、かつ、隣り合う側の巻回数が隣り合わない側の巻回数よりも少なくなるように構成されていること
    を特徴とするコモンモードチョークコイルアレイ。
  2. 前記周回するコイルは、略同軸上に巻回された2以上のスパイラル形状部分を有していることを特徴とする請求項1記載のコモンモードチョークコイルアレイ。
  3. 前記隣り合うコイルのそれぞれの始端及び終端の両端部が、前記チップ素体の互いに隣り合うコイルの境界線に沿う方向の、互いに逆側の端部に引き出されていることを特徴とする請求項1又は2記載のコモンモードチョークコイルアレイ。
  4. 前記チップ素体が、絶縁層とコイルパターンを積層することにより形成された積層体であって、前記コイルが、絶縁層を介して配設され、ビアホールにより並列接続された第1のコイルパターンと第2のコイルパターンとからなる2層構造を有しており、かつ、前記第1及び第2のコイルパターンは、引出部分を除いた主要部分が、絶縁層を介して互いに重なり合っていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のコモンモードチョークコイルアレイ。
  5. 前記コイルの内周側領域、及び前記隣り合うコイルの境界部を除く前記コイルの外周側領域に、コイルの軸方向に沿って磁路形成用の磁性体が配設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のコモンモードチョークコイルアレイ。
  6. 前記チップ素体の上面側及び下面側に磁性体基板が配設されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のコモンモードチョークコイルアレイ。
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