JP4683071B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、コイルがそれぞれ形成された第1及び第2のコイル層と、リード線が形成されたリード層とが積層された積層型のコモンモードフィルタに関する。
積層型のコモンモードフィルタとして、下記特許文献1には、積層体とその積層体の外表面に4つの端子電極が形成されたものが開示されている。この積層体は、矩形螺旋状のコイルが形成された第1のコイル層と、このコイルの一端を端子電極まで引き出すリード線が形成された第1のリード層と、矩形螺旋のコイルが形成された第2のコイル層と、このコイルの一端を端子まで引き出すリード線が形成された第2のリード層との4層を有し、4層構造を成している。
この特許文献1に開示されたコモンモードフィルタにおいて、第1のリード層に形成されたリード線と第2のリード層に形成されたリード線とを同一のリード層に形成することで、3層構造としたコモンモードフィルタが、下記特許文献2,3に開示されている。また、特許文献1に開示されたコモンモードフィルタにおいて、コイルを円形螺旋状に形成したものが特許文献4に開示されている。
特開2005−159223号公報 特許第3601619号公報 特許第4028884号公報 特開2007−214448号公報
この種のコモンモードフィルタは、小型化と共に、高周波特性の向上が求められている。しかしながら、小型化のために、コイル層とリード層との間の絶縁体層の厚さを薄くすると、コイルとリード線との間に発生する電気容量が大きくなる。このため、高周波特性が低下するので問題となる。また、小型化及びコスト削減のために、4層構造を3層構造にすると、この場合にも、コイルとリード線との間の距離が小さくなり電気容量が大きくなるので高周波特性が低下する。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、3層構造において高周波特性の向上が可能なコモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明のコモンモードフィルタは、積層体と積層体の外表面に形成された第1〜第4の端子電極とを備え、積層体は、第1のコイル層と第2のコイル層とリード層とを含む3層と、3層の各々の間に位置する絶縁体層とを含む層構造体を有し、第1のコイル層には、略円形の螺旋状に形成され、当該螺旋の外側に位置する一方端が第1の端子電極と電気的に接続された第1の平面コイルが設けられ、第2のコイル層には、略円形の螺旋状に形成され、当該螺旋の外側に位置する一方端が第2の端子電極と電気的に接続された第2の平面コイルが設けられ、リード層には、一方端が、第1の平面コイルの螺旋部分の内側に位置する他方端と電気的に接続し、他方端が、第3の端子電極と電気的に接続された第1のリード線と、一方端が、第2の平面コイルの螺旋部分の内側に位置する他方端と電気的に接続し、他方端が、第4の端子電極と電気的に接続された第2のリード線とが設けられ、第1のリード線は、積層体の積層方向から見て、第1の平面コイルの螺旋部分の内側から外側に向かって引き出された第1の直線部分を有し、第2のリード線は、積層体の積層方向から見て、第2の平面コイルの螺旋部分の内側から外側に向かって引き出された第2の直線部分を有し、第1の平面コイルと第2の平面コイルとの少なくとも一方の螺旋部分は、積層方向から見て、第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、第1の直線部分は、積層方向から見て、複数の第1の接線と垂直な直線上に位置することを特徴とする。
本願発明のコモンモードフィルタでは、第1のコイル層と第2のコイル層とリード層とを含む3層構造を有している。このため、4層構造よりコストを削減し、小型化且つ低背化を実現することができる。また、第1の平面コイルと第2の平面コイルとは、略円形の螺旋状に形成されている。このため、平面コイルを矩形螺旋状に形成する場合より、コイル長が短くなるので、高周波特性を向上させることができる。
更に、第1の平面コイルと第2の平面コイルとの少なくとも一方の螺旋部分は、積層方向から見て、第1のリード線が有する第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、第1の直線部分は、積層方向から見て、複数の第1の接線と垂直な直線上に位置している。このため、第1の直線部分と少なくとも一方の螺旋部分とが積層方向に重なり合う面積の総和を最小にすることができる。よって、少なくとも一方の螺旋部分と第1の直線部分との間に発生する電気容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第1の平面コイルと第2の平面コイルとの少なくとも一方の螺旋部分は、積層方向から見て、第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成され、第2の直線部分は、積層方向から見て、複数の第2の接線と垂直な直線上に位置することも好ましい。
この場合、第2の直線部分と少なくとも一方の螺旋部分とが積層方向に重なり合う面積の総和を最小にすることができる。よって、少なくとも一方の螺旋部分と第2の直線部分との間に発生する電気容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第2のコイル層とリード層とは、絶縁体層を介して隣り合い、第2の平面コイルの螺旋部分は、積層方向から見て、第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成されていることも好ましい。
この場合、第1及び第2の直線部分は、第1と第2の平面コイルの螺旋部分のうち隣り合う平面コイルの螺旋部分と積層方向に重なり合う面積の総和を最小にすることができる。このため、より距離の近い平面コイルとの間に発生する電気容量を小さくすることができるので、第1及び第2の直線部分に起因して発生する電気容量をより効果的に小さくすることができる。よって、高周波特性を向上させることができる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第1のコイル層とリード層とは、絶縁体層を介して隣り合い、第1の平面コイルの螺旋部分は、積層方向から見て、第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成されていることも好ましい。
この場合、リード層は、第1のコイル層と第2のコイル層との双方と隣り合うこととなる。そして、第1及び第2の直線部分は、それぞれ第1と第2の平面コイルの螺旋部分と積層方向に重なり合う面積の総和を最小にすることができる。このため、第1及び第2の直線部分に起因して発生する電気容量を更に効果的に小さくすることができる。よって、高周波特性を向上させることができる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第1の直線部分と第2の直線部分との間の角度は、15度以上45度以下であることも好ましい。
この場合、第1の直線部分と第1及び第2の平面コイルの螺旋部分とが重なり合う面積の総和と、第2の直線部分と第1及び第2の平面コイルの螺旋部分とが重なり合う面積の総和とを最小にすると共に、リード層において、磁性体を効率よく配置することができる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第1の平面コイルの螺旋部分と第2の平面コイルの螺旋部分とは、積層方向に重なり合っていることも好ましい。
この場合、第1の直線部分と第2の直線部分とを、第1の平面コイルの螺旋部分の複数の第1の接線に対して垂直な直線上に位置するように配置すると共に、第2の平面コイルの螺旋部分の複数の第2の接線に対して垂直な直線上に位置するように配置することが、容易にできる。
本発明のコモンモードフィルタでは、第1の平面コイルと第2の平面コイルとの螺旋部分を構成する曲線において、第1の直線部分と交差する領域と第2の直線部分と交差する領域とを含む領域は、同心円上に形成されていることも好ましい。
この場合、第1の直線部分と第2の直線部分とを、第1の平面コイルの螺旋部分の複数の第1の接線に対して垂直な直線上に位置するように配置すると共に、第2の平面コイルの螺旋部分の複数の第2の接線に対して垂直な直線上に位置するように配置することが、更に容易にできる。
本発明のコモンモードフィルタでは、積層体は、一対の磁性基板と、一対の磁性基板の間に介在する層構造体を有することも好ましい。この場合、一対の磁性基板により、コモンモードフィルタとしての機能をより発揮することができる。
本発明のコモンモードフィルタによれば、3層構造において、高周波特性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係るコモンモードフィルタの斜視図である。本実施形態に係るコモンモードフィルタ1は、例えば、携帯電話のディスプレイの回路においてノイズを除去するために用いられる。このため、小型化が図られており、その直方体形状の外形は、1.2mm×1.0mm×0.6mm程度である。
このコモンモードフィルタ1は、略直方体形状の積層体3と、積層体3の外表面に形成された第1〜第4の端子電極5A〜5Dとを備える。積層体3は、互いに対向する上面3aと下面3b、互いに対向する側面3cと側面3d、互いに対向する端面3eと端面3fを有している。第1の端子電極5Aと第2の端子電極5Bとは、積層体3の端面3fに上面3aから下面3bに亘って帯状に形成され、互いに離れて配置されている。第3の端子電極5Cと第4の端子電極5Dとは、積層体3の端面3eに上面3aから下面3bに亘って帯状に形成され、互いに離れて配置されている。
積層体3は、主面が矩形状の上部磁性基板7と、この上部磁性基板7と同形状の主面を有する下部磁性基板9と、上部磁性基板7と下部磁性基板9とに挟まれた層構造体11と、により構成されている。上部磁性基板7及び下部磁性基板9は、焼結フェライト、又は、粉状のフェライトを含有した樹脂(複合フェライト)等の磁性体材料により形成されている。層構造体11は、その上面と上部磁性基板7とが接着層(図示せず)を介して接着されている。この接着層には、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。
図2に示すように、層構造体11は積層された複数の層を備えている。上部磁性基板7側に位置する層から順に、磁性体層12、絶縁体層13、第1のコイル層14、絶縁体層15、リード層16、絶縁体層17、第2のコイル層18、絶縁体層19を有している。この各層は、矩形状に形成されている。なお、図2において、ハッチングを施した部分は、磁性体で形成された部分を示している。
磁性体層12は、焼結フェライト、又は、複合フェライト等の磁性体材料により形成された矩形状の層である。絶縁体層13,15,17と第1のコイル層14とリード層16と第2のコイル層18とは、ポリイミド樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁材料を基調として形成され、それぞれ、中央に位置する磁性体領域13a〜18aと積層体3の側面3c,3d側に位置する磁性体領域13b〜18b,13c〜18cとが、磁性体材料により形成されている。
磁性体領域13a〜18aは、各層において同じ位置に配置され、積層体3の端面3e側の弓形部分が欠けた略円形状の領域である。磁性体領域13b〜18bは、各層において同じ位置に配置され、積層体3の側面3c側に沿った領域で、各層の角側の両端部が内側に突出している。磁性体領域13c〜18cは、各層において同じ位置に配置され、積層体3の側面3d側に沿った領域で、各層の角側の両端部が内側に突出している。
すなわち、層構造体11において上下の磁性体層12と絶縁体層19とを除く中間層20において、磁性体領域13a〜18aに対応する領域と磁性体領域13b〜18bに対応する領域と磁性体領域13c〜18cに対応する領域は、中間層20を積層方向に貫通している。
この中間層20を貫通する磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18c、磁性体層12、上部磁性基板7、下部磁性基板9により、層構造体11内に形成された第1及び第2の平面コイル21,41を囲む磁性体コアが構成される。
引き続いて、この磁性体コアに囲まれた第1及び第2の平面コイル21,41と、当該第1及び第2の平面コイル21,41とそれぞれ電気的に接続された第1及び第2のリード線31,32とについて、図3を参照して説明する。
図3(a)に示すように、第1の平面コイル21は、第1のコイル層14に設けられている。第1の平面コイル21は、第1のコイル層14において、略円形の螺旋状に形成されている。第1の平面コイル21の螺旋部分22は、略円形状に形成された磁性体領域14aを囲むように螺旋状に形成されている。
第1の平面コイル21において、螺旋部分22の外側に位置する一方端23は、第1のコイル層14の短辺側に引き出されてL字を成し、この短辺側に形成された導体領域24と電気的且つ機械的に接続されている。導体領域24は、第1のコイル層14において、積層体3の端面3f側における側面3c寄りに形成されている。この導体領域24は、積層体3の端面3fに露出し、この端面3fに形成された第1の端子電極5Aと電気的且つ機械的に接続されている。すなわち、第1の平面コイル21の一方端23は、導体領域24を介して第1の端子電極5Aと電気的に接続されている。
第1の平面コイル21において、螺旋部分22の内側に位置する他方端25は、磁性体領域14aの弓形に削られた領域の側面3c側に位置している。この第1の平面コイル21の他方端25は、リード層16に設けられた第1のリード線31と確実に導通するように、略扇形状の幅広に形成されている。
図3(b)に示すように、第2の平面コイル41は、第2のコイル層18に設けられている。第2の平面コイル41は、第2のコイル層18において、略円形の螺旋状に形成されている。第2の平面コイル41の螺旋部分42は、略円形状に形成された磁性体領域18aを囲むように螺旋状に形成されている。
第2の平面コイル41において、螺旋部分42の外側に位置する一方端43は、第2のコイル層18の短辺側に引き出されてL字を成し、この短辺側に形成された導体領域44と電気的且つ機械的に接続されている。導体領域44は、第2のコイル層18において、積層体3の端面3f側における側面3d寄りに形成されている。この導体領域44は、積層体3の端面3fに露出し、この端面3fに形成された第2の端子電極5Bと電気的且つ機械的に接続されている。すなわち、第2の平面コイル41の一方端43は、導体領域44を介して第2の端子電極5Bと電気的に接続されている。
第2の平面コイル41において、螺旋部分42の内側に位置する他方端45は、磁性体領域18aの弓形に削られた領域の側面3d側に位置している。この第2の平面コイル41の他方端45は、リード層16に設けられた第2のリード線32と確実に導通するように、略扇形状の幅広に形成されている。
図3(c)に示すように、第1のリード線31と第2のリード線32とは、リード層16に互いに離れて設けられている。第1のリード線31は、一方端31aが磁性体領域16aにおける弓形に削られた領域の側面3c側に位置している。すなわち、この第1のリード線31の一方端31aは、積層方向から見て、第1の平面コイル21の他方端25と重なり合っている。第1のリード線31の一方端31aは、絶縁体層15に形成されたコンタクト導体33を介して電気的に第1の平面コイル21の他方端25と確実に接続するように、略扇状の幅広に形成されている。
第1のリード線31の他方端31bは、リード層16において、積層体3の端面3e側における側面3c寄りに形成された導体領域34と電気的且つ機械的に接続されている。導体領域34は、積層体3の端面3eに露出し、この端面3eに形成された第3の端子電極5Cと電気的且つ機械的に接続されている。すなわち、第1のリード線31の他方端31bは、導体領域34を介して第3の端子電極5Cと電気的に接続されている。
これにより、第1の端子電極5A、導体領域24、第1の平面コイル21、第1のリード線31、導体領域34、第3の端子電極5Cが、電気的に接続されている。なお、導体領域24、第1の平面コイル21、第1のリード線31、導体領域34は、導電性及び加工性に優れたCuやAl等の金属材料により形成されている。
第2のリード線32は、一方端32aが磁性体領域16aにおける弓形に削られた領域の側面3d側に位置している。すなわち、この第2のリード線32の一方端32aは、積層方向から見て、第2の平面コイル41の他方端45と重なり合っている。この一方端32aは、絶縁体層17に形成されたコンタクト導体35を介して電気的に第2の平面コイル41の他方端45と確実に接続するように、略扇状の幅広に形成されている。
第2のリード線32の他方端32bは、リード層16において、積層体3の端面3e側における側面3d寄りに形成された導体領域36と電気的且つ機械的に接続されている。導体領域36は、積層体3の端面3eに露出し、この端面3eに形成された第4の端子電極5Dと電気的且つ機械的に接続されている。すなわち、第2のリード線32の他方端32bは、導体領域36を介して第4の端子電極5Dと電気的に接続されている。
これにより、第2の端子電極5B、導体領域44、第2の平面コイル41、第2のリード線32、導体領域36、第4の端子電極5Dが、電気的に接続されている。導体領域44、第2の平面コイル41、第2のリード線32、導体領域36は、導電性及び加工性に優れたCuやAl等の金属材料により形成されている。
第1のリード線31は、一方端31aと他方端31bとを直線状に接続する第1の直線部分31cを有している。第2のリード線32は、一方端32aと他方端32bとを直線状に接続する第2の直線部分32cを有している。この第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとは、リード層16において、互いに非平行に配置され、ハの字状に形成されている。
図4は、第1及び第2の平面コイル21、41と第1及び第2のリード線31,32の積層方向から見た位置関係を示した図である。併せて、磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18cも示されている。図4に示すように、積層方向から見ると、第1及び第2のリード線31,32、磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18c、導体領域24,34,36,44は、積層体3の中央を通り側面3cと平行な面に対して対称に配置されている。
第1の平面コイル21の螺旋部分22と第2の平面コイル41の螺旋部分42とは、互いに対向し、積層方向から見て、螺旋を形成する導体の曲線が重なり合っている。このため、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41との磁気的な結合を高め、コモンモードのノイズを除去する効果を高めることができる。
磁性体領域13a〜18aは、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41との中央を積層方向に貫通している。磁性体領域13b〜18bと磁性体領域13c〜18cとで構成される領域は、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41とを側面3c側と側面3d側から覆うように配置されている。特に、磁性体領域13b〜18bと磁性体領域13c〜18cとにおいて、端面3e側の部分37,38が、第1及び第2の平面コイル21,41と第1及び第2のリード線31,32との隙間に突出している。このため、第1及び第2の平面コイル21,41の周囲に磁路を効果的に形成することができる。
螺旋部分22,41の幾何学的な形状について、積層方向から見たXY平面座標において説明する。このXY平面座標は、積層体3の略中心Pを原点とし、端面3e,3fと平行な軸をX軸としている。螺旋部分22,41は、XY平面座標の第2〜第4象限に位置する領域は、中心Pを円の中心とする4つの同心円上に形成されている。この4つの円は、当ピッチで形成されている。螺旋部分22,41は、XY平面座標の第2〜第4象限に位置する領域は、図4において、直線L3と直線L4との間の内角が270度の領域である。
第1のリード線31の第1の直線部分31cと第2のリード線32の第2の直線部分32cとは、それぞれ積層方向から見て、第1及び第2の平面コイル21,41の螺旋部分22,42の内側から外側に向かって放射状に引き出されている。よって、第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとは、積層方向から見て、第1及び第2の平面コイル21,41の螺旋部分22,42とそれぞれ複数点(本実施形態では4点)で交差している。
第1の直線部分31cはXY平面座標の第3象限に位置し、第2の直線部分32cはXY平面座標の第4象限に位置しているので、螺旋部分22,41を構成する曲線において、第1の直線部分31cと交差する領域と第2の直線部分32cと交差する領域とを含む、第2〜第4象限に位置する領域は、同心円上に形成されている。
図5は、第1の直線部分31c及び第2の直線部分32cと螺旋部分22,42とが交差する領域を示した図である。視認しやすいように、螺旋部分22,42と第1及び第2のリード線31,32の部分にハッチングを施している。図5に示すように、積層方向から見て、螺旋部分22,42と第1の直線部分31cとが交差する4つの交点をそれぞれ通る4つの第1の接線P1〜P4は、互いに平行である。そして、第1の直線部分31cは、中心Pを通る直線L1上に位置する。すなわち、第1の直線部分31cは、積層方向から見て、第1の接線P1〜P4と垂直な直線上に位置する。
このため、第1の直線部分31cと螺旋部分22,42とが、積層方向から見て重なり合う4つの重なり部分S1〜S4の面積は、それぞれ最小となる。すなわち、重なり部分S1〜S4の面積の総和が最小となる。
また、積層方向から見て、螺旋部分22,42と第2の直線部分32cとが交差する4つの交点をそれぞれ通る4つの第の接線P5〜P8は、互いに平行である。そして、第2の直線部分32cは、中心Pを通る直線上に位置する。すなわち、第2の直線部分32cは、積層方向から見て、第2の接線P5〜P8と垂直な直線L2上に位置する。

このため、第2の直線部分32cと螺旋部分22,42とが、積層方向から見て重なり合う4つの重なり部分S5〜S8の面積は、それぞれ最小となる。すなわち、重なり部分S5〜S8の面積の総和が最小となる。
引き続いて、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1を製造する手順について、図2等を参照して説明する。最初に、積層体3を作製するにあたって、下部磁性基板9を準備し、下部磁性基板9上に層構造体11を構成する各層を順に形成する。まず、下部磁性基板9上に樹脂材料をスピンコート法、ディップ法、スプレー法等により塗布して硬化させることにより、絶縁体層19を形成する。次に、絶縁体層19上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法により第2の平面コイル41と導体領域44とを形成する。
次に、第2の平面コイル41と導体領域44とが形成された絶縁体層19の上に樹脂材料を塗布して硬化させることにより、絶縁体を基調として第2の平面コイル41と導体領域44とが形成された第2のコイル層18と、絶縁体層17とを形成する。そして、エッチングにより、第2の平面コイルの他方端45と第2のリード線32とを電気的に接続するためのコンタクトホールを絶縁体層17に形成する。このコンタクトホール35の形成と同時に、第2のコイル層18と絶縁体層17とにおける磁性体領域18a〜18c,17a〜17cの樹脂を除去する。
次に、絶縁体層17上に第1及び第2のリード線31,32と導体領域34,36とを形成する。そして、上記と同様な手順で、絶縁体を基調として第1及び第2のリード線31,32と導体領域34,36とが形成されたリード層16と、絶縁体層15とを形成する。そして、第1の平面コイル21の他方端25と第1のリード線31とを電気的に接続するためのコンタクトホール33を絶縁体層15に形成し、リード層16と絶縁体層15とにおける磁性体領域16a〜16c,15a〜15cの樹脂を除去する。
次に、絶縁体層15上に第1の平面コイル21と導体領域24とを形成する。そして、上記と同様な手順で、絶縁体を基調として第1の平面コイル21と導体領域24とが形成された第1のコイル層14と、絶縁体層13とを形成する。そして、第1のコイル層14と絶縁体層13とにおける磁性体領域14a〜14c,13a〜13cの樹脂を除去する。
これにより、下部磁性基板9上には、第1及び第2の平面コイル21,42と第1及び第2のリード線31,32と導体領域24,34,36,44が内蔵された層構造中間体が形成されることになる。この層構造中間体には、最下層の絶縁体層19を残して、磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18cが絶縁体層13から第2のコイル層18までを貫通している。
この層構造中間体における磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18cに、磁性粉含有樹脂を埋め込み、層構造中間体の上面に塗布し、硬化させる。これにより、層構造中間体の磁性体領域13a〜18a,13b〜18b,13c〜18cに磁性体が充填されて中間層20が形成され、この中間層20の上に磁性体層12が形成される。そして、磁性体層12の上面を研磨して平坦化する。次に、磁性体層12の上にエポキシ樹脂等の接着剤を塗布して、上部磁性基板7を貼り付ける。これにより、上記の積層体3が得られる。
その後、積層体3の端面3fに第1及び第2の端子電極5A,5Bを形成し、端面3eに第3及び第4の端子電極5C,5Dを形成する。具体的には、例えばマスクスパッタ法により積層体3の端面3e,3fにCr/Cu膜またはTi/Cu膜を成膜した後、Ni/Snを用いて電気めっきを施すことにより、第1〜第4の端子電極5A〜5Dを形成する。以上により、コモンモードフィルタ1が完成する。
以上説明したコモンモードフィルタ1は、第1のコイル層14と第2のコイル層18とリード層16とが絶縁体層15,17を介して積層された3層構造を有している。このため、4層構造よりコストを削減し、小型化且つ低背化を実現することができる。また、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41とは、略円形の螺旋状に形成されている。このため、平面コイルを矩形螺旋状に形成する場合より、コイル長が短くなるので、高周波特性を向上させることができる。
また、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41との螺旋部分22,42は、積層方向から見て、第1のリード線31が有する第1の直線部分31cと交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線P1〜P4が互いに平行となるように形成され、第1の直線部分31cは、積層方向から見て、複数の第1の接線P1〜P4と垂直な直線L1上に位置している。このため、第1の直線部分31cと螺旋部分22,42とが積層方向に重なり合う部分S1〜S4の面積の総和を最小にすることができる。よって、螺旋部分22,42と第1の直線部分31cとの間に発生する電気容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
また、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41との螺旋部分22,42は、積層方向から見て、第2のリード線32が有する第2の直線部分32cと交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線P5〜P8が互いに平行となるように形成され、第2の直線部分32cは、積層方向から見て、複数の第2の接線P5〜P8と垂直な直線L2上に位置している。このため、第2の直線部分32cと螺旋部分22,42とが積層方向に重なり合う部分S5〜S8の面積の総和を最小にすることができる。よって、螺旋部分22,42と第2の直線部分32cとの間に発生する電気容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
また、コモンモードフィルタ1では、第1の平面コイル21の螺旋部分22と第2のコ平面コイル41の螺旋部分42とは、積層方向に重なり合っている。このため、第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとを、2つの螺旋部分22,42の双方の複数の第1及び第2の接線P1〜P8に対して垂直な直線L1,L2上にそれぞれ位置するように配置することが容易にできる。
また、コモンモードフィルタ1では、第1の平面コイル21と第2の平面コイル41との螺旋部分22,42を構成する曲線において、第1の直線部分31cと交差する領域と第2の直線部分32cと交差する領域とを含む領域は、同心円上に形成されている。このため、第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとを、2つの螺旋部分22,42の双方の複数の第1及び第2の接線P1〜P8に対して垂直な直線L1,L2上にそれぞれ位置するように配置することが容易にできる。
また、コモンモードフィルタ1では、リード層16が、第1のコイル層14と第2のコイル層18との間に配置されている。
ところで、従来の技術では、第1のリード線と第2のリード線とにおいて、コイルの螺旋部分の内側から外側に向かって引き出された第1の直線部分と第2の直線部分とは、第1及び第2のリード線が引き出される積層体の端面に対して垂直方向に伸びて、互いに平行に配置されている。そして、同一の層に第1のリード線と第2のリード線とを配置した場合、第1のリード線と第2のリード線とは互いに離れて配置する必要がある。このため、第1の直線部分と第2の直線部分とは、コイルの螺旋部分との交点を通る複数の接線のうち、どの接線に対しても垂直には配置されない。
本実施形態に係るコモンモードフィルタ1と、第1の直線部分と第2の直線部分とを平行に配置したコモンモードフィルタとを比較する。この比較例に係るコモンモードフィルタは、第1の直線部分と第2の直線部分とを互いに平行に配置した点以外は、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1と同様に形成されている。
比較例に係るコモンモードフィルタでは、第1及び第2の直線部分の線幅が16μmである場合、第1及び第2の直線部分と螺旋部分との重なり部分の総面積は、9880μmであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1の重なり部分S1〜S8の総面積は、より小さく、9730μmである。このため、カットオフ周波数が、比較例に係るコモンモードフィルタでは6.69GHzであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1のカットオフ周波数は、より高周波側に延びて、6.72GHzである。なお、本実施形態において、カットオフ周波数とは、低周波数域の平坦部対比−3dBのカットオフ周波数である。
また、比較例に係るコモンモードフィルタでは、第1及び第2の直線部分の線幅が10μmである場合、第1及び第2の直線部分と螺旋部分との重なり部分の総面積は、6160μmであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1の重なり部分S1〜S8の総面積は、より小さく、6080μmである。このため、カットオフ周波数が、比較例に係るコモンモードフィルタでは6.78GHzであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1のカットオフ周波数は、より高周波側に延びて、6.80GHzである。
また、比較例に係るコモンモードフィルタでは、第1及び第2の直線部分の線幅が5μmである場合、第1及び第2の直線部分と螺旋部分との重なり部分の総面積は、3080μmであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1の重なり部分S1〜S8の総面積は、より小さく、3040μmである。このため、カットオフ周波数が、比較例に係るコモンモードフィルタでは6.85GHzであるのに対して、本実施形態に係るコモンモードフィルタ1のカットオフ周波数は、より高周波側に延びて、6.86GHzである。
上記比較例に係るコモンモードフィルタでは、螺旋部分の形状を本実施形態に係るコモンモードフィルタ1の螺旋部分22,42の形状と同様にしたが、一点を中心とする螺旋において、その一点を通る直線と螺旋との交点における複数の接線とは、垂直に交わらない。このため、従来のコモンモードフィルタでは、比較例に係るコモンモードフィルタより第1及び第2の直線部分と螺旋部分との重なり部分の総面積は大きくなり、カットオフ周波数は、より低周波側となる。
これに対して、本実施形態では、螺旋部分22,42は、積層方向から見て、第1のリード線31が有する第1の直線部分31cと交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線P1〜P4が互いに平行となるように形成されている。よって、複数の第1の接線P1〜P4と垂直な直線L1上に第1の直線部分31cを配置することができる。同様に、螺旋部分22,42は、積層方向から見て、第2のリード線32が有する第2の直線部分32cと交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線P5〜P8が互いに平行となるように形成されている。よって、複数の第2の接線P5〜P8と垂直な直線L2上に第2の直線部分32cを配置することができる。従って、第1の直線部分31cと螺旋部分22,42の重なり部分S1〜S4の面積と、第2の直線部分32cと螺旋部分22,42の重なり部分S5〜S8の面積との総和を最小にすることができる
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとの間の角度を17度程度としたが、これに限られない。第1の直線部分31cが、螺旋部分22の複数の第1の接線P1〜P4と垂直な直線L1上に位置し、第2の直線部分32cが、螺旋部分42の複数の第2の接線P5〜P8と垂直な直線L2上に位置していればよい。ただし、第1の直線部分と第2の直線部分とをそれぞれ上記直線L1,L2上に配置し、且つ、第1の直線部分と第2の直線部分とを離して配置するためには、第1の直線部分と第2の直線部分との間の角度は、15度以上が好ましい。
また、第1及び第2の平面コイル21,41の螺旋部分22,42を磁性体領域13b〜18b,13c〜18cによって積層体3の両側面3c,3dから覆うために、磁性体領域16b,16cを確実に確保する必要がある。このため、第1の直線部分と第2の直線部分の間の角度は、45度以下が好ましい。
図6(c)に、第1の直線部分と第2の直線部分との間の角度が45度程度である場合を示す。この変形例に係るコモンモードフィルタは、第1及び第2のリード線31,32に変えて、第1及び第2のリード線51,52を備える。
第1及び第2のリード線51,52の一方端51a,52aは、上記の第1及び第2のリード線31,32の一方端31a,32aと同形状で同じ位置に配置されている。第1及び第2のリード線51,52の他方端51b,52bは、導体領域34,36とそれぞれ電気的且つ機械的に接続されている。
第1のリード線51は、この一方端51aと他方端51bとを接続する第1の直線部分51cと接続部分51dとを有している。この第1の直線部分51cは、積層方向から見て、螺旋部分22,42の内側から外側へ引き出され、螺旋部分22,42の中心Pを通る直線L1上に位置する。すなわち、第1の直線部分51cは、螺旋部分22の接線P1〜P4と垂直な直線L1上に位置している。そして、接続部分51dも直線状に形成され、第1の直線部分51cと導体領域34とを接続している。
第2のリード線52は、この一方端52aと他方端52bとを接続する第2の直線部分52cと接続部分52dとを有している。この第2の直線部分52cは、積層方向から見て、螺旋部分22,42の内側から外側へ引き出され、螺旋部分22,42の中心Pを通る直線L2上に位置する。すなわち、第2の直線部分52cは、螺旋部分42の接線P5〜P8と垂直な直線L2上に位置している。そして、接続部分52dも直線状に形成され、第2の直線部分52cと導体領域36とを接続している。
第1の直線部分51cと第2の直線部分52cとは、間の角度が45度程度である。そして、磁性体領域16b,16cを確実に確保するために、接続部分51dと接続部分52dとは、積層体3の側面3c,3dと平行に配置されている。従って、磁性体を効率よく配置すると共に、第1の直線部分51cと第1及び第2の平面コイル21,41の螺旋部分22,42とが重なり合う部分S1〜S4の面積の総和と、第2の直線部分52cと第1及び第2の平面コイル21,41の螺旋部分22,42とが重なり合う部分S5〜S8の面積の総和とを最小にすることができる。
なお、図6(a)〜(c)に示すように、磁性体領域13b〜18b,13c〜18cの形状を、第1及び第2のリード線の配置に併せて変形させてもよい。
また、上記実施形態では、リード層16は、第1のコイル層14と第2のコイル層18との間に位置するとしたが、これに限られない。図7に示すように、第1のコイル層14と第2のコイル層18とが絶縁体層15を介して隣り合い、第2のコイル層18とリード層16とが絶縁体層17を介して隣り合って積層されていてもよい。
また、上記実施形態では、第1の平面コイル21の螺旋部分22と第2の平面コイル41の螺旋部分42とが、積層方向に互いに重なり合うとしたが、積層方向にずれていてもよい。この場合、第1の直線部分31cと第2の直線部分32cとは、それぞれ2つの螺旋部分22,42のうち、距離が近い方の螺旋部分の複数の接線に対して垂直な直線上に位置することが好ましい。この場合、より効率的に、第1及び第2の直線部分と螺旋部分との間に発生する電気容量を抑制して、高周波特性を向上させることができる。
また、例えば、上記実施形態では、螺旋部分22,42が、第2象限から第4象限に位置する領域が同心円上に位置するとしたが、これに限られない。螺旋部分22,42は、少なくとも一方が、第1の直線部分又は第2の直線部分と交差する複数の交点それぞれを通る複数の接線が互いに平行となるように形成されていればよい。
本実施形態に係るコモンモードフィルタの斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタが有する層構造体の分解斜視図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタが有する第1のコイル層と第2のコイル層とリード層とを示す平面図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタにおいて、第1の平面コイルと第2の平面コイルと第1のリード線と第2のリード線との積層方向から見た配置関係を示す図である。 図4の部分拡大図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタが備える第1の直線部分と第2の直線部分との間の角度が45度である場合を示す平面図である。 本実施形態に係るコモンモードフィルタが備える層構造体の変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…コモンモードフィルタ、3…積層体、5A〜5D…第1〜第4の端子電極、14…第1のコイル層、15,17…絶縁体層、16…リード層、18…第2のコイル層、21…第1の平面コイル、22…螺旋部分、23…第1の平面コイルの一方端、25…第1の平面コイルの他方端、31,51…第1のリード線、31a,51a…第1のリード線の一方端、31b,51b…第1のリード線の他方端、31c,51c…第1の直線部分、32,52…第2のリード線、32a,52a…第2のリード線の一方端、32b,52b…第2のリード線の他方端、32c,52c…第2の直線部分、41…第2の平面コイル、42…螺旋部分、43…第2の平面コイルの一方端、45…第2の平面コイルの他方端、L1,L2…直線、P…中心,P1〜P4…第1の接線、P5〜P8…第2の接線。

Claims (8)

  1. 積層体と前記積層体の外表面に形成された第1〜第4の端子電極とを備え、
    前記積層体は、第1のコイル層と第2のコイル層とリード層とを含む3層と、前記3層の各々の間に位置する絶縁体層とを含む層構造体を有し、
    前記第1のコイル層には、略円形の螺旋状に形成され、当該螺旋の外側に位置する一方端が前記第1の端子電極と電気的に接続された第1の平面コイルが設けられ、
    前記第2のコイル層には、略円形の螺旋状に形成され、当該螺旋の外側に位置する一方端が前記第2の端子電極と電気的に接続された第2の平面コイルが設けられ、
    前記層構造体は、
    当該層構造体の積層方向から見て矩形状であり、
    当該層構造体の積層方向に沿って延び、互いに対向する一対の側面と、
    当該層構造体の積層方向に沿って延び、互いに対向する一対の端面であって、前記一対の側面と直交する前記一対の端面と、
    を有し、
    前記リード層には、
    一方端が、前記第1の平面コイルの螺旋部分の内側に位置する他方端と電気的に接続し、他方端が、前記第3の端子電極と電気的に接続された第1のリード線と、
    一方端が、前記第2の平面コイルの螺旋部分の内側に位置する他方端と電気的に接続し、他方端が、前記第4の端子電極と電気的に接続された第2のリード線とが設けられ、
    前記第1のリード線は、前記積層体の積層方向から見て、前記第1の平面コイルの螺旋部分の内側から外側に向かって引き出された第1の直線部分であって、前記第1の平面コイルの螺旋部分の内側から前記一対の端面のうちの一方の端面に向かって延びる前記第1の直線部分を有し、
    前記第2のリード線は、前記積層体の積層方向から見て、前記第2の平面コイルの螺旋部分の内側から外側に向かって引き出された第2の直線部分であって、前記第2の平面コイルの螺旋部分の内側から前記一対の端面のうちの前記一方の端面に向かって延びる前記第2の直線部分を有し、
    前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイルとの少なくとも一方の前記螺旋部分は、前記積層方向から見て、前記第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、
    前記第1の直線部分は、前記積層方向から見て、前記複数の第1の接線と垂直な直線上に位置し、
    前記第1の直線部分と前記第2の直線部分との間の角度は、15度以上45度以下であることを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記層構造体には、前記一対の側面のうちの一方の側面側に位置する第1の磁性体領域と、前記一対の側面のうちの他方の側面側に位置する第2の磁性体領域と、が形成されており、
    前記リード層において、前記第1の磁性体領域の前記一方の端面側の端部と、前記第2の磁性体領域の前記一方の端面側の端部とは、互いに離間していることを特徴とする請求項1に記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイルとの少なくとも一方の前記螺旋部分は、前記積層方向から見て、前記第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成され、
    前記第2の直線部分は、前記積層方向から見て、前記複数の第2の接線と垂直な直線上に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンモードフィルタ。
  4. 前記第2のコイル層と前記リード層とは、前記絶縁体層を介して隣り合い、
    前記第2の平面コイルの前記螺旋部分は、前記積層方向から見て、前記第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、前記第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成されていることを特徴とする請求項に記載のコモンモードフィルタ。
  5. 前記第1のコイル層と前記リード層とは、前記絶縁体層を介して隣り合い、
    前記第1の平面コイルの前記螺旋部分は、前記積層方向から見て、前記第1の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第1の接線が互いに平行となるように形成され、前記第2の直線部分と交差する複数の交点をそれぞれ通る複数の第2の接線が互いに平行となるように形成されていることを特徴とする請求項又はに記載のコモンモードフィルタ。
  6. 前記第1の平面コイルの前記螺旋部分と前記第2の平面コイルの前記螺旋部分とは、前記積層方向に重なり合っていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のコモンモードフィルタ。
  7. 前記第1の平面コイルと前記第2の平面コイルとの前記螺旋部分を構成する曲線において、前記第1の直線部分と交差する領域と前記第2の直線部分と交差する領域とを含む領域は、同心円上に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のコモンモードフィルタ。
  8. 前記積層体は、一対の磁性基板と、前記一対の磁性基板の間に介在する前記層構造体を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のコモンモードフィルタ。
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