JP4188155B2 - 引き出し用高さ調整装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨組み側の一対の支持レールと、引き出し側に連結された一対の引き出しレールとを備え、引き出しを前記引き出しレールにより前記支持レールの上で案内する引き出しガイドにおいて、引き出しを前記一対の支持レールのそれぞれに対して上下方向に移動可能にする調整部材が設けられた引き出し用高さ調整装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
引き出し側に引き出しレール、枠体側に支持レールを備えた引き出しの引き出しガイドは、様々な実施の形態において公知である。この種の引き出しガイドにおいては、複数の引き出しの前壁又は前板の位置を互いに揃えることが必要であり、必要に応じて、引き出しの前壁又は前板の位置を家具のドア又はフラップ扉の位置とも揃えることにより、これらの間の隙間の大きさ又は寸法を同じにしている。製造公差を考慮しなければならないため、引き出しの正面又は前板を高さ調整可能に構成して、引き出しの正面又は前板と、家具の他の部分との間に所望の間隔を設定可能にする必要がある。前述した種類の装置には、引き出しの底面を支えて引き出しを引き出しレールから引き離すことにより、引き出しを高さ調整可能に保持するための金具を備えているものがある（例えば、特許文献１参照）。すなわち、各引き出しレールには、引き出しの底面に面する載置面を有する摺動部品が、所定の調節手段によって各引き出しレールと平行に摺動可能に設けられている。また、摺動部品は、一方の水平方向摺動端に位置するとき、適正な取付け位置で引き出しが引き出しレール上に支持されていれば、載置面が引き出し底面とほぼ同一面かそれよりも下方に位置する一方、他の水平方向摺動端に位置するときは、載置面が所望の高さ調節分だけ上方に偏位するように、引き出しの引き出し方向に対して傾斜して設けられている。
【０００３】
【特許文献１】
独国特許出願公開第４４１４４６２Ａ１号明細書
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
引き出し用高さ調整装置は、製造が簡単ではなく、操作も容易ではなかった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、製造及び特に操作が容易な、前述の種類の装置を製造することを目的とする。
【０００６】
本発明によれば、引き出しレールそれぞれに対して鉛直方向に案内され、引き出しの下部又は底面を支持する支持部を有するスライダーを備え、スライダーは、引き出しレールに対して直交する方向に延びる案内部に沿って上下方向に移動する点で、前記目的は達成されている。
【０００７】
好ましい実施の形態においては、前記スライダーは、Ｕ字状の前記引き出しレールの内側垂直ウェブ若しくは内脚部に寄り掛かる脚部を有する板金部品又は成形部品からなり、前記案内部は、前記引き出しレールの内側垂直ウェブ若しくは内脚部又は前記スライダーの脚部に形成された、鉛直方向に延びるガイドスロットと該ガイドスロットに係合する突起とにより構成されている。引き出しレールは、押し込む方向の前方に位置する端において、引き出しレールを引き出しに連結させるために、引き出しの前部の凹部若しくはボアホールと係合するフックを備えている。本発明に従って設けられた突起又はフックによって、引き出しが摺動しても、引き出しが引き出しレールに対して横方向に変位しないため、その引き出しは、引き出しレールから外れることはなくなる。本発明に係る高さ調整装置は、スライダーが引き出しをその前領域において保持する装置を備えることができるという特別な利点がある。
【０００８】
好ましくは、前記調整部材は、前記引き出しレールの垂直ウェブに回転可能に連結されたシャフトと、前記スライダーの脚部に設けられた横長の孔内に位置する偏心ディスクと、前記脚部の長孔の周縁部と重なり合う拡径ヘッドとを備えた偏心子からなる。カム体又は偏心子を備えている引き出し用高さ調整装置は、例えば、独国特許発明第８２２８１４３．２号明細書、独国特許発明第９３１８３８３．６号明細書及び欧州特許出願公開第０５４５３２９Ａ２号明細書から公知である。
【０００９】
好ましくは、前記偏心子のシャフトは、そのリベットヘッドによって、前記引き出しレールの内側垂直ウェブ若しくは内脚部にあるボアホール内に保持されている。
【００１０】
内側垂直ウェブから屈曲する踏面を備えるＵ字状引き出しレールには、内側垂直ウェブ若しくは内脚部に隣接して、上端部及び外脚部に凹部が形成されており、前記凹部には、該凹部に対応する屈曲部を備えた前記スライダーが嵌入されている。
【００１１】
別の実施の形態では、スライダーは鉤状部品からなっており、その上部水平部が、上昇時に引き出しの底部を支持しており、垂直脚部が、引き出しレールの内側ウェブに当接して、この内側ウェブによって案内されて高さ調整可能になっている。このように構成すると、スライダーは、引き出しレール側若しくは引き出しレールとは反対側に延びる上部水平部を有することができる。好ましくは、本実施形態では、前記引き出しレールには、その外側垂直ウェブ若しくは外脚部の一部を切り開いて外方へ折り曲げて形成された掛け金が形成され、前記掛け金の上方へ突出した部位が引き出し側部の凹部若しくはボアホールと係合しているため、引き出しは、引き出しレールに対して横方向に摺動できないように保持される。
【００１２】
本発明の更なる実施の形態において、前記調整部材は、引き出しの前壁又は前板に対面する引き出しレールの前端部と連結され若しくは連動し且つ引き出しを保持する支持部材を備えている点で、前記目的は達成される。
【００１３】
好ましくは、前記支持部材は、前記引き出しレールに連結されるとともに、引き出しの前壁若しくは前板に向かって延び且つスライダーを案内するガイド部を有しており、前記ガイド部及びスライダーは、引き出しを引き出しレールと直交する方向に案内する案内手段を構成しており、該案内手段には、前記調整部材が取り付けられている。本実施形態によれば、引き出し用高さ調整装置が作成可能であり、その装置は、引き出しレールを特別に手直しすることなく、引き出しレールと連結しさえすればよいものである。
【００１４】
好ましくは、前記案内手段は、縦溝、及び縦溝と係合するノブ若しくはウェブを備えている。また、調整部材は、上述した種類の偏心子により構成してもよい。
【００１５】
本発明の更なる実施の形態において、支持部材の引き出しレールへの取り付けを簡単にするために、前記支持部材は、引き出しレールの外側及び内側の垂直ウェブ若しくは脚部に設けられたボアホールに保持されるピンを備えている。
【００１６】
前記支持部材のガイド部は、段部で前記引き出しレールの内側垂直ウェブ部若しくは内脚部の前端に当接することが可能である。
【００１７】
好ましくは、前記スライダーは、Ｕ字状に屈曲した板金部品又は成形部品からなっており、前記スライダーのウェブ部は、前記引き出しレールの上ウェブ部と同一平面上の位置から上昇可能に構成されることができる。前記スライダーの外脚部には、Ｕ字状に折り曲げられた延出部が形成されており、前記延出部の上方へ突出した突起部が、引き出し側部のボアホールと係合される。これにより、引き出しが、引き出しレールに対して横方向に摺動しないようにすることができる。
【００１８】
スライダーの外脚部の前端には、外向きの突起若しくは掛け金を有する、側方へ屈曲して延出するバネレバー又はバネアームが形成されており、前記突起若しくは掛け金を、引き出しの前板及び側壁の少なくとも一方に形成された凹部と係合させてもよい。
【００１９】
スライダーの調整の際、外向きの突起若しくは掛け金を備えたバネレバー又はバネアームは、引き出しと連動するため、引き出しの前板及び側壁の少なくとも一方の対応する凹部を小さくすることが可能である。よって、より良好に保持されることになる。
【００２０】
更なる実施の形態において、前記スライダーの内側及び外側の垂直ウェブ若しくは脚部には、引き出し側部の凹部と係合するピンを保持するボアホールが形成されている。このピンによって、引き出しが引き出しレールに対して垂直方向及び水平方向に摺動しないようになっており、Ｕ字状に屈曲された延出部は、ここに設けられなくてもよい。
【００２１】
前記スライダーの外脚部には、該外脚部とほぼ平行に延出するバネレバーが形成されており、前記バネレバーは、前記引き出しレールの凹部と係合するフック若しくは突起を備えていてもよい。この実施の形態によって、引き出しレールにおけるスライダーの固定点がさらに作り出される。前記バネレバーは、引き出し側部のボアホールと係合するフック若しくは突起を備えてもよい。
【００２２】
更なる実施の形態において、前記スライダーは、バネの付勢力に抗して押し込むことができるロッキング用掛け金のガイドを備えており、前記ロッキング用掛け金は、引き出しの前壁又は前板の凹部と係合される。操作を容易に行うために、前記ロッキング用掛け金は、作動部材を備えてもよい。
【００２３】
好ましくは、前記支持部材は、前記引き出しレールの内側に挿入される部位を備えており、前記引き出しレールの内側に挿入される部位は、引き出しレールの内側又は外側に取り付けられるようになっている。前記引き出しレールに挿入される支持部材の部位は、前記引き出しレールの中心位置に来るように、引き出しレールの外形に対応して構成されている。
【００２４】
好ましくは、前記引き出しレールに挿入される支持部材の部位と引き出しレールとには、バネ状突起又は前記支持部材の部位が引き出しレールに挿入されたときに、前記バネ状突起に係合する凹部の何れか一方が形成され、前記支持部材と引き出しレールとは、互いに係止されるように構成されている。
【００２５】
前記支持部材には、外側において上方に突出するピン又はフックが設けられており、前記ピン又はフックは、引き出し側部の底面前部に形成されたボアホールと係合される。更に、前記ピン又はフックは、前記支持部材に連結されたバネアーム上に設けられており、前記バネアームは、前記引き出しレールと平行に延出されている。好ましくは、前記バネアームは、前記引き出しレールと対面する側面に、前記引き出しレールの下部のロッキング用の凹部に嵌合される突起を備えている。
【００２６】
引き出しに支持部材を取り付けるために、前記支持部材の前側部は、引き出しの前壁の溝状凹部と係合されるフックを有する突起を備えてもよい。前記凹部は、引き出しの底面に対して垂直に延びている溝からなっており、引き出しの調整のために、引き出しレールから引き出しを上昇可能にする。
【００２７】
本発明の更なる実施の形態において、前記調整部材は、前記支持部材のボアホール内に枢支ピンによって保持されるくさび状のタブを備えており、前記タブは、前記枢支ピンより側方に突出しており、作動アームを介して前記支持部材に対して回転可能に構成されるとともに、前記回転により引き出しレールと引き出しの底面との間の隙間に回転して入り込むことができる。引き出しレールと引き出しの底面との間に入り込むと、引き出しレールから引き出しを上昇させることができる。このようなくさび状タブは、例えば、独国実用新案第９４０４８９８Ｕ１号明細書及び欧州特許出願公開第０７０１７８７Ｂ１号明細書から公知である。しかしながら、これらの公知の回転可能なくさび状タブは、支持レールによって引き出しレール上に保持されるのではなく、保持部品によって引き出しの前板に保持されている。
【００２８】
本発明の改良例では、前記タブを有する前記枢支ピンは、少なくとも一つのネジ面によって包囲されており、前記ネジ面は、前記支持部材の相補形のネジ面付きの台座上で支持されており、前記台座は、前記支持部材のボアホールを包囲している。このように、引き出しを上昇させて支持する基体が拡径されているため、引き出しに重量のある物体を載せたとしても、引き出しは、設定された上昇位置において効果的に保持される。
【００２９】
好ましくは、前記枢支ピンは、互いに対向する２つのネジ面によって包囲されている。
【００３０】
前記台座及び前記枢支ピンのネジ面のうち一方は、ロッキング用凹部を備え、他方のネジ面は、ロッキング用突起を備えてもよい。これにより、枢支ピンを回転させて設定された上昇位置が固定される。
【００３１】
好ましくは、前記両ネジ面の傾きと前記タブのくさびの傾きは同一としてもよい。製造公差のため、これらの傾きが全く同一ではない場合でも、タブ及びネジ面は、負荷を均等に支える。特に、前記支持部材及び／又は前記枢支ピンを備えるタブは、射出成形プラスチック部品から形成されていれば、製造公差は均等にされる。
【００３２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【００３３】
（実施形態１）
図１ないし図８は、引き出しレール２に連結されている引き出し１を示すものであり、引き出しレール２は、家具の骨組み（枠体）に連結された支持レール３上を長手方向に摺動可能に案内される。引き出しレール２の後端には、Ｚ字状に屈曲したフック４が設けられており、このフック４は、屈曲した掛け金５によって、引き出し１の後壁のボアホール６と係合して、引き出しレール２を引き出しと連結させている。引き出しレール２の前端領域には、引き出しレール２に対して垂直方向に可動なスライダー７が設けられており、該スライダー７は、引き出し１の前板８の高さを調整するために、引き出しレール２の上ウェブ部よりも上方へ移動可能になっている。
【００３４】
図３及び図４に示すように、家具の側壁９には、上方へ延びる支持レール３の脚部１０が連結されている。支持レール３は、この脚部１０から順次直角に屈曲して、部位１１，１２，１３を形成しており、そのうちの水平端部１３は踏面を形成している。引き出しレール２はＵ字状の外形を有しており、その内脚部（内側垂直ウェブ）１７から外側へウェブ状片１８が屈曲している。引き出しレール２は、その外脚部（外側垂直ウェブ）１６を介して引き出しの底面１５の下方で引き出し１の側部（側壁）１４と連結している。支持レール３の踏面１３と引き出しレール２の踏面（上端部）との間には、通常、回転体又は摺動体（図示せず）が設けられている。
【００３５】
スライダー７は、打抜板金材が曲げ加工されたほぼＵ字状の部品であり、その板状内脚部（脚部）１９が、偏心子２０を介して、Ｕ字状引き出しレール２の内脚部１７に連結されている。スライダー７の板状内脚部１９には、平面視で鉤状のウェブ部（支持部）２１が屈曲して接続されている。そして、板状内脚部１９と平行な脚部２２が、ウェブ部２１に直角に屈曲して接続されている。脚部２２は、更に２つの屈曲部を経て上方に延出するフック状の掛け金２３を有しており、該掛け金２３は、引き出し１の側部１４の底面前部にあるボアホール２４と係合している。引き出し１は、このフック状掛け金２３によって、引き出しレール２に対して水平方向に摺動しないように固定されている。引き出しレール２の内脚部１７は、図５に示すように、２つのガイドスロット２５，２５を備えており、これらガイドスロット（案内部）２５，２５は、互いに平行に設けられており、横に並んでいる。スライダー７の板状内脚部１９は、ガイドスロット（案内部）２５と係合したノブ若しくは突起状ウェブ（突起）２６により、ガイドスロット２５に沿って上下方向に移動可能に案内される。引き出しレール２の内脚部１７は、両ガイドスロット２５，２５の間にボアホール２７を備えており、このボアホール２７において、偏心子２０のシャンク２８は、リベットヘッド２９によって軸方向に不動の位置で回転可能に保持されている。スライダー７の板状内脚部１９は、ガイドスロット２５と係合する両突起状ウェブ２６，２６の間に、偏心子２０の偏心ディスク３１と係合する長孔３０を備えている。偏心子２０は、偏心ディスク３１に隣接して、長孔３０の周縁部と重なるヘッドディスク（拡径ヘッド）３２を備えている。ヘッドディスク３２は、手動で操作するための翼状部３３を備えている。ヘッドディスク３２は、翼状部３３の代わりに、スロット又は十字穴を備えるようにしてネジ回しで操作可能にしてもよい。
【００３６】
スライダー７のウェブ部２１と、スライダー７から屈曲している脚部２２とは、引き出しレール２の上ウェブ部及び外脚部において対応するように形成された凹部又は任意の穴３５に挿入されている。
【００３７】
引き出し１の前部に引き出しレール２を固定するために、図２に示すように、引き出しレール２の脚部及びボアホールに保持されるピン３６を設け、そのピン３６を、引き出しレール２の脚部に押し込むようにしてもよい。ピン３６の前端３７は、引き出し１の側部１４の長孔と係合しており、これにより、引き出しが完全に脱落するのを防止しつつ、引き出しレール２の前端領域に対して、その引き出し１の高さ方向に移動させることが可能になる。
【００３８】
引き出しレール２と、スライダー７を備えた支持レール３とは、引き出し１の両側にそれぞれ配置されている。
【００３９】
（実施形態２）
図９ないし図１２に係る実施の形態は、以下の点で図１ないし図８に係る実施の形態と異なっている。すなわち、スライダー４１が鉤状部品からなっており、その鉤状部品の垂直脚部４０が、互いに平行に配置された一対の突出部４３によって、内脚部１７のガイドスロット２５，２５内に案内されて上下方向に可動になっている一方、水平脚部４２が、引き出しレール２から離れる方向に向かって屈曲している。図１０に示すように、引き出しの底面１５は、偏心子２０によって、引き出しレール２の上ウェブ部から上昇させることができる。
【００４０】
引き出しレール２は、その上ウェブ部及び外脚部の一部を切り開くことで外側に折り曲げてなるフック状の掛け金４５を有しており、その掛け金４５の上方へ突出した端部が、引き出し１の側部１４の前方にあるボアホール２４と係合している。
【００４１】
（実施形態３）
図１３ないし図２５に係る実施の形態においては、引き出しレール２を横切る方向に移動可能なスライダー６０が、引き出しレール２の外端と連結可能な支持部材５０上を上下方向に摺動可能に設けられている。支持部材５０は、ピン５１を直角に延出させた板状内脚部を備えている。この板状内脚部は、図１９及び図２０に示すように、支持部材５０を引き出しレール２と連結させたときに引き出しレール内脚部の端部領域を覆う第１の部分５２と、第１の部分５２よりも厚い隣接部（ガイド部）５３とからなっている。隣接部５３は、第１の部分５２と段部５４を介して連続しており、この段部５４に引き出しレール２の内脚部の前端が当接している。ピン５１は、略矩形の断面を有する上部ベース状***部５５を介して、板状の上記第１の部分５２に連続している。ピン５１そのものは断面円形であってもよく、少なくともその先端領域に平面部５６を備えていればよい。ベース状***部５５は、引き出しレール２の内脚部１７の相補形凹部５７において回転できないように保持されている。先端領域に平面部５６を備えたピン５１の先端は、引き出しレール２の外脚部の相補形ボアホール５８と係合している。ピン５１は、その端にピン５１を保持するためのリベットヘッドを備えてもよい。
【００４２】
スライダー６０は、図１６から１８に示すように、垂直内脚部６１、垂直外脚部６２、及び垂直外脚部６２と連続するウェブ部６３を有するＵ字型に屈曲した基体を備えており、スライダー６０の高さを調整するとき、ウェブ部６３によって、引き出し１の底面が支持されるようになっている。スライダー６０の内脚部６１は、突条のように***して互いに平行に設けられた一対のガイド部６５，６５を備え、これらガイド部６５，６５は、支持部材５０の肉厚側の隣接部５３に互いに平行に設けられた一対のガイド溝６６，６６と係合している。図１６ないし図１８に示すように、スライダー６０の外脚部６２から側方へ延出した部分が、３回屈曲してバネレバー６７として形成されている。バネレバー６７は、両脚部６１，６２に対して垂直に配置された部位６８を有しており、この部位６８には、外向き（前向き）の突起又は掛け金６９が設けられている。掛け金６９は、スライダー６０を保持するため、引き出し１の前板の内面にある凹部と係合している。
【００４３】
スライダー６０の外脚部６２には、２回屈曲して上方へ突出したフック状部７０が形成されており、フック状部７０は、引き出し１の側部１４の前部下面のボアホールと係合している。
【００４４】
スライダー６０は、図１８に示すように、内脚部６１からウェブ部６３への移行領域に、支持部材５０の板状内脚部の第１の部分５２とその隣接部５３との間にある段部７２に支持される押込み部７１を備えており、押込み部７１は、引き出しレール２の上ウェブ部と同一平面上の位置にある挿入位置にスライダー６０のウェブ部６３を保持するエンドストップを形成している。
【００４５】
スライダー６０の内脚部６１は、先の２つの実施形態と同様に、偏心子２０によって支持部材５０の肉厚側の隣接部５３に保持されており、該偏心子２０のシャンク部は、隣接部５３のボアホール７４に回転可能に保持されている。
【００４６】
図２１は、スライダー６０の変形例としてのスライダー８０を示している。スライダー８０は、以下の点でスライダー６０と明確に異なっている。すなわち、外脚部６２から側方に２回屈曲してなるバネアーム８１を有しており、脚部６２から側方に延出するバネアーム８１の部位８２に、突起すなわち外側に曲げ出された掛け金８３が設けられており、この外向きの掛け金８３が、引き出し１の側壁１４に対応するように設けられた凹部と係合する。
【００４７】
図２２に係るスライダー９０の変形例では、スライダー９０の脚部６１，６２が、図１５に示す種類のボアホールを備えており、そのボアホール内に、保持ピン９１が保持され、その保持ピン９１の前部が、引き出し１の側部１４の対応するボアホールと係合する。
【００４８】
図２３及び図２４に係る変形例では、２つのバネレバー１０１，１０２が外脚部６２の片側から屈曲して延びており、それらのうちレバー１０１は、外向きの突起すなわち掛け金１０３を備えており、この掛け金１０３は、引き出し１の前板の内面に対応するように設けられた凹部と係合する。バネレバー１０２は、スライダー１００の外脚部６２から側方に延出したバネアーム１０１の基端部から、その平面がスライダー１００のウェブ部に平行になるように屈曲して延びている。バネレバー１０２は、引き出しレール２と平行に延出しており、その先端に、２つのフック（延出部）１０４，１０５を備えている。そのうちフック１０４は、引き出しレール２の外脚部下面の凹部と係合するが、フック１０５は、引き出し１の側部１４下面の凹部と係合する。
【００４９】
図２５に示すスライダー１１０は、以下の点で図２３及び２４に係るスライダー１００と異なっている。すなわち、バネアーム１０１ではなく、バネの付勢力に抗して中に押し込むことができるロッキング部材（ロッキング用掛け金）１１１が設けられており、このロッキング部材１１１は、前板の内面にあるボアホールと係合する。ロッキング部材１１１は、作動用の作動レバー（作動部材）１１２を備えている。
【００５０】
（実施形態４）
図２６及び図２７は、本発明の更に別の実施形態にかかる引き出し用高さ調整装置のスライダー１２０を示している。このスライダー１２０には、外脚部から側方へ延出する延出部１２１が設けられており、この延出部１２１には、引き出し１の前壁すなわち前板の対応する凹部と係合可能な突起１２４が設けられている。
【００５１】
さらに、スライダー１２０の外脚部から側方へ延出した延出部１２１からは、バネアーム１２２が屈曲して延びている。バネアーム１２２は、引き出しレール２と平行に延びており、その先端には、図２３及び図２４に示したような２つのフック１２５，１２６が設けられている。また、バネアーム１２２は、クリンプ加工によって形成された外向き突出部１２３を備えている。このスライダー１２０が取り付けられた状態では、外向き突出部１２３に、連結を外す工具を挿入することができる。引き出し１の前板の対応する凹部に突起１２４を係合するには、引き出し１を上方から挿入し、後方へ滑らせる。
【００５２】
（実施形態５）
図２８ないし図３３に示すように、本実施の形態において、引き出し１３２の前板１３１の高さを調整する調整部材は、引き出しレール２と連動する支持部材１３０によって構成されている。支持部材１３０は、略矩形のブロック１３３を備えており、そのブロック１３３の下部両側には、側ウェブ１３４が設けられている。ブロック１３３は、引き出しレール２の前端と対面する側面に、矩形センタリング部１３５を備えている（図３１参照）。センタリング部１３５の外形は、引き出しレール２の外形と相補形状になっているため、支持部材１３０を引き出しレール２に挿入させる際、センタリング部１３５とブロック１３３との間に形成されている段部１３６まで滑り込ませることができる。引き出しレール２の外形に沿って滑り込ませることができる支持部材１３０の部位には、係止面を有するフック状突起１３８，１３８をそれぞれ備えたバネアーム１３７，１３７が設けられている。フック状突起１３８，１３８は、支持部材１３０の摺動可能な部位が摺動して挿入されると、引き出しレール２の両側壁にある窓状凹部１３９，１３９にそれぞれ係合されることになり、その際、段部１３６は、引き出しレール２の前縁と当接する。支持部材１３０の支持レール３内に位置する側ウェブ１３４は、段部１３６の位置を超えて延出しており、その延出部は、引き出しレール２の内面と平行になるよう配置されている。引き出しレール２の側方で引き出し１の奥側に向かっている側ウェブ１３４は、上面がネジ面に形成された互いに対向する台座１４１，１４１を備えており、両台座１４１，１４１間には、同心円状でかつ側ウェブ１３４に対して垂直なボアホール１４０が形成されている。これらネジ面付き台座１４１，１４１は、ウェブ１３４に連結される旋回部材１４４の枢支ピン１４３（図３２参照）のほぼ半分に沿うように延出している。旋回部材１４４の枢支ピン１４３はボアホール１４０に挿入され、ボアホール１４０に回転可能に保持される。枢支ピン１４３の上端には、タブ１４５が設けられており、図３０に示す初期取り付け位置すなわち定位置では、その内端が、引き出しレール２の内側上端と平行に延びている。略矩形のタブ１４５は、その前端１４６から後端１４７に向かって厚くなるくさび状の外形を有している。タブ１４５の下方のピン１４３の両側の拡径部の上面には、それぞれネジ面１４９，１４９が形成されて、タブ１４５に対して同心円状に設けられており、ネジ面付き台座１４１，１４１と相補形状になっている。各台座１４１は、対応するネジ面１４９上のロッキング用突起１５１に係合する放射状のロッキング用凹部１５０を備えており、枢支ピン１４３を回転させて連結させることによって、所定の上昇位置に位置決めされる。旋回部材１４におけるタブ１４５と反対側には、クリンプ加工された作動アーム１５３が設けられている。タブ１４５は、その初期取り付け位置では、内側の側ウェブ１３４上に形成された上方へ突出したエンドストップ１５５によって留め付けられている。
【００５３】
ピン１４３は、ボアホール１４０中に保持されるように、中間に縦溝を備えている。ピン１４３のこれら２つの部分の下端には、係止面を有するつば１５７が設けられている。つば１５７は、ピン１４３がボアホール１４０に押し込まれると、ボアホール１４０の下端の環状の段部に係止される。
【００５４】
内側の側ウェブ１３４は、その前端に、上方へ突出した突起１６０を備えており、その突起１６０の上端には、引き出し１の前板の後面に形成された縦長の溝と係合するフック１６１が設けられている。
【００５５】
支持部材１３０の外側の側ウェブ１３４は、延出するバネアーム１６４を備えており、該バネアーム１６４には、引き出しレール２と平行に延出している。バネアーム１６４には、そのバネ特性を向上させるために、側ウェブ１３４への移行領域に、側ウェブ１３４の断面積を小さくする切り欠き１６５が設けられている。バネアーム１６４の端部には、引き出し１の側壁１４の底面前部にあるボアホールと係合する上方へ突出した枢支ピン１６６を備えている。バネアーム１６４の内側には、内方に向いた突起１６７が設けられており、その突起１６７は、支持部材１３０を引き出しレール２にさらに連結させるために、引き出しレール２の外側の下端にある凹部１６８と係合している。アーム１６４は、該アーム１６４を下方へ回動させて取り外すことができるように、作動部１６９を備えている。
【００５６】
支持部材１３０、及びピン１４３によって支持部材１３０上に回転可能に保持されるタブ１４５は、射出成形プラスチック部品からなっていると好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の実施形態１における引き出しに連結された引き出しレールの側面図である。
【図２】 図１に係る引き出しレールの平面図である。
【図３】 引き出しを上昇させるスライダーが引き出しレールのウェブ部と同一平面上にある位置にあるときの図２のＩＩＩ‐ＩＩＩ線における断面図である。
【図４】 スライダーが引き出し底面を引き出しレールのウェブ部よりも上方に上昇させた際の図３相当図である。
【図５】 本発明の実施形態１における引き出しレールの前部の側面図である。
【図６】 本発明の実施形態１における引き出しレールに対して高さを変更できる偏心子の側面図である。
【図７】 本発明の実施形態１におけるスライダーの平面図である。
【図８】 図７の矢印Ａの方向から見たスライダーの側面図である。
【図９】 本発明の実施形態２における図３相当図である。
【図１０】 本発明の実施形態２における図４相当図である。
【図１１】 図９及び図１０に係るスライダーの側面図である。
【図１２】 図９及び図１０に係るスライダーの別の側面図である。
【図１３】 本発明の実施形態３に係る引き出しに連結された引き出しレールの側面図である。
【図１４】 図１３に係る引き出しレールを一部断面として示す平面図である。
【図１５】 図１３及び図１４に係る引き出しレールの前部の側面図である。
【図１６】 支持部材により引き出しレールと連結された状態の、図１３及び図１４に係るスライダーの平面図である。
【図１７】 図１６の矢印Ｂの方向から見たスライダーの側面図である。
【図１８】 図１６及び図１７に係るスライダーの平面図である。
【図１９】 支持部材の側面図である。
【図２０】 図１９の矢印Ｃの方向から見た支持部材の平面図である。
【図２１】 支持部材に連結されたスライダーの変形例を示す図である。
【図２２】 支持部材に連結されたスライダーの別の変形例を示す図である。
【図２３】 スライダーの更に別の変形例を示す側面図である。
【図２４】 図２３のスライダーの平面図である。
【図２５】 スライダーの更に別の変形例を示す平面図である。
【図２６】 本発明の実施形態４におけるスライダーを示す側面図である。
【図２７】 図２６に係るスライダーを示す平面図である。
【図２８】 引き出しの前板側の端部において、調整部材が設けられた支持部材と連結されている本発明の実施形態５における引き出しレールの平面図である。
【図２９】 本発明の実施形態５において、引き出しレールと連結されている支持部材の斜視図である。
【図３０】 本発明の実施形態５において、引き出しレールと連結されている支持部材の斜視図である。
【図３１】 本発明の実施形態５において、くさび状のタブが取り外された状態の支持部材の斜視図である。
【図３２】 本発明の実施形態５において、枢支ピンを備えたタブの斜視図である。
【図３３】 本発明の実施形態５において、枢支ピンを備えたタブの側面図である。
【符号の説明】
１ 引き出し
２ 引き出しレール
３ 支持レール
７ スライダー
１４ 側部（引き出し側部）
１５ 底面
１６ 外脚部（外側垂直ウェブ若しくは外脚部）
１７ 内脚部（内側垂直ウェブ若しくは内脚部）
１９ 板状内脚部（内脚部）
２０ 偏心子
２１ ウェブ部（支持部）
２３ 掛け金
２４ ボアホール
２５ ガイドスロット（案内部）
２６ 突起状ウェブ
２７ ボアホール
２８ シャンク（シャフト）
２９ リベットヘッド
３０ 長孔
３１ 偏心ディスク
３２ ヘッドディスク（拡径ヘッド）
４１ スライダー
４２ 水平脚部
４５ 掛け金
５０ 支持部材
５１ ピン
５３ 隣接部（ガイド部）
５４ 段部
５７ 相補形凹部（ボアホール）
５８ 相補形ボアホール（ボアホール）
６０ スライダー
６２ 垂直外脚部（外脚部）
６３ ウェブ部
６５ ガイド部（ウェブ）
６６ ガイド溝（縦溝）
６７ バネレバー
６９ 掛け金（突起）
７０ フック状部（突起部）
８０ スライダー
８１ バネアーム
８３ 掛け金
９０ スライダー
９１ 保持ピン（ピン）
１００ スライダー
１０２ バネレバー
１０４ フック（フック若しくは突起）
１０５ フック（フック若しくは突起）
１１０ スライダー
１１１ ロッキング部材（ロッキング用掛け金）
１１２ 作動レバー（作動部材）
１２０ スライダー
１２４ 突起
１３０ 支持部材
１３５ 矩形センタリング部（部位）
１３８ フック状突起（バネ状突起）
１３９ 窓状凹部（凹部）
１４０ ボアホール
１４１ 台座
１４３ 枢支ピン
１４５ タブ
１４９ ネジ面
１５０ ロッキング用凹部
１５１ ロッキング用突起
１５３ 作動アーム
１６０ 突起
１６１ フック
１６４ バネアーム
１６６ 枢支ピン（ピン）
１６７ 突起
１６８ 凹部

Claims (36)

1. 引き出し（１）の高さを調整するための装置であって、
   前記引き出し（１）は、枠体の側面に設けられた支持レール（３）上を引き出し（１）の底面に設けられた引き出しレール（２）によって案内することにより引き出されるように構成され、
   前記支持レール（３）に対する引き出し（１）の上下方向の高さを調整する調整部材が設けられ、
   前記調整部材は、引き出しレール（２）に設けられ、該引き出しレール（２）に対して直交する方向に延びる案内部（２５，２６）に沿って摺動し、前記引き出し（１）の下部若しくは底部を支持する支持部（２１）を有するスライダー（７，４１）を備えている
   ことを特徴とする引き出し用高さ調整装置。
2. 前記スライダー（７，４１）は、Ｕ字状の引き出しレール（２）の内側垂直ウェブ若しくは内脚部（１７）に寄り掛かる脚部（１９）を有する板金部品又は成形部品からなり、
   前記案内部は、前記引き出しレール（２）の内側垂直ウェブ若しくは内脚部（１７）又は前記スライダー（７，４１）の脚部（１９）に形成された、鉛直方向に延びるガイドスロット（２５）と該ガイドスロット（２５）に係合する突起（２６）とにより構成されている
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の引き出し用高さ調整装置。
3. 前記調整部材は、前記引き出しレール（２）の垂直ウェブ（１７）に回転可能に連結されたシャフト（２８）と、前記スライダー（７，４１）の脚部（１９）に設けられた横長の孔（３０）内に位置する偏心ディスク（３１）と、前記脚部（１９）の長孔（３０）の周縁部と重なり合う拡径ヘッド（３２）とを備えた偏心子（２０）からなることを特徴とする請求項１又は２に記載の引き出し用高さ調整装置。
4. 前記偏心子（２０）のシャフト（２８）は、そのリベットヘッド（２９）によって、前記引き出しレール（２）の内側垂直ウェブ若しくは内脚部（１７）にあるボアホール（２７）内に保持されていることを特徴とする請求項３に記載の引き出し用高さ調整装置。
5. 前記引き出しレール（２）には、内側垂直ウェブ若しくは内脚部（１７）に隣接して、上端部及び外脚部（１６）に凹部が形成されており、
   前記凹部には、該凹部に対応する屈曲部を備えた前記スライダー（７）が嵌入されている
   ことを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
6. 前記スライダー（４１）は、板金部品若しくは成形部品を折り曲げてなるフック若しくは上方へ突出する突起部（２３）を備え、
   前記フック若しくは突起部（２３）は、引き出し側部（１４）のボアホール（２４）に係合するように構成されている
   ことを特徴とする請求項５に記載の引き出し用高さ調整装置。
7. 前記スライダー（４１）は、引き出しレール（２）側若しくは引き出しレール（２）とは反対側に延びる上部水平部（４２）を有する鉤状部品からなり、
   前記スライダー（７）の上部水平部（４２）は、上昇時に引き出し（２）の底部（１５）を支持するように構成されている
   ことを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
8. 前記引き出しレール（２）には、その外側垂直ウェブ若しくは外脚部（１６）の一部を切り開いて外方へ折り曲げて形成された掛け金（４５）が形成され、
   前記掛け金（４５）の上方へ突出した部位が引き出し側部（１４）の凹部若しくはボアホール（２４）と係合している
   ことを特徴とする請求項７に記載の引き出し用高さ調整装置。
9. 引き出し（１）の高さを調整するための装置であって、
   前記引き出し（１）は、枠体の側面に設けられた支持レール（３）上を引き出し（１）の底面に設けられた引き出しレール（２）によって案内することにより引き出されるように構成され、
   前記支持レール（３）に対する引き出し（１）の高さを調整する調整部材が設けられ、
   前記調整部材は、引き出し（１）の前壁若しくは前板に対面する引き出しレール（２）の前端部に連結され若しくは連動し且つ引き出し（１）を保持する支持部材（５０）を備えており、
   前記支持部材（５０）は、引き出しレール（２）に連結されるとともに、引き出し（１）の前壁又は前板に向かって延び且つスライダー（６０，８０，９０，１００，１１０，１２０）を案内するガイド部（５３）を有しており、
   前記ガイド部（５３）及びスライダー（６０，８０，９０，１００，１１０，１２０）は、引き出し（１）を引き出しレール（２）とは直交する方向に案内する案内手段を構成している
   ことを特徴とする引き出し用高さ調整装置。
10. 前記案内手段は、縦溝（６６）、及び縦溝（６６）と係合するノブ若しくはウェブ（６５）を備えている
    ことを特徴とする請求項９に記載の引き出し用高さ調整装置。
11. 前記調整部材は、前記引き出しレール（２）の垂直ウェブに回転可能に連結されたシャフトと、前記スライダーの脚部に設けられた横長の孔内に位置する偏心ディスクと、前記脚部の長孔の周縁部と重なり合う拡径ヘッドとを備えた偏心子（２０）からなる
    ことを特徴とする請求項９に記載の引き出し用高さ調整装置。
12. 前記偏心子（２０）のシャフトは、そのリベットヘッドによって、前記引き出しレール（２）の内側垂直ウェブ若しくは内脚部にあるボアホール内に保持されている
    ことを特徴とする請求項１１に記載の引き出し用高さ調整装置。
13. 前記支持部材（５０）は、引き出しレール（２）の外側及び内側の垂直ウェブ若しくは脚部（１６，１７）に設けられたボアホール（５８，５７）に保持されるピン（５１）を備えている
    ことを特徴とする請求項９から１２の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
14. 前記支持部材（５０）のガイド部（５３）は、段部（５４）で前記引き出しレール（２）の内側垂直ウェブ部若しくは内脚部（１７）の前端に当接する
    ことを特徴とする請求項９から１３の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
15. 前記スライダー（６０）は、Ｕ字状に屈曲した板金部品又は成形部品からなっており、
    前記スライダー（６０）のウェブ部（６３）は、前記引き出しレール（２）の上ウェブ部と同一平面上の位置から上昇可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項９から１４のいずれか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
16. 前記スライダー（６０）の外脚部（６２）には、Ｕ字状に折り曲げられた延出部が形成されており、
    前記延出部の上方へ突出した突起部（７０）が、引き出し側部（１４）のボアホールと係合される
    ことを特徴とする請求項９から１５の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
17. 前記スライダー（６０）の外脚部（６２）の前端には、側方へ屈曲して延出するバネレバー（６７）が形成されており、
    前記バネレバー（６７）は、外向きの突起（６９）を備えており、
    前記突起（６９）は、引き出し（１）の前板の凹部と係合される
    ことを特徴とする請求項９から１６の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
18. 前記スライダー（８０）の外脚部（６２）の前端には、側方へ屈曲して延出するバネアーム（８１）が形成されており、
    前記バネアーム（８１）は、引き出し側部（１４）の凹部と係合する外向きの掛け金（８３）を備えている
    ことを特徴とする請求項９から１７の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
19. 前記スライダー（９０）の内側及び外側の垂直ウェブ若しくは脚部（６１，６２）には、引き出し側部（１４）の凹部と係合するピン（９１）を保持するボアホールが形成されている
    ことを特徴とする請求項９から１８の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
20. 前記スライダー（１００）の外脚部には、該外脚部とほぼ平行に延出するバネレバー（１０２）が形成されており、
    前記バネレバー（１０２）は、前記引き出しレール（２）の凹部と係合するフック若しくは突起（１０４）を備えている
    ことを特徴とする請求項９から１９の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
21. 前記バネレバー（１０２）は、引き出し側部（１４）のボアホールと係合するフック若しくは突起（１０５）を備えている
    ことを特徴とする請求項２０に記載の引き出し用高さ調整装置。
22. 前記スライダー（１１０）は、バネの付勢力に抗して押し込むことができるロッキング用掛け金（１１１）のガイドを備えており、
    前記ロッキング用掛け金（１１１）は、引き出し（１）の前壁又は前板の凹部と係合されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項９から２１の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
23. 前記ロッキング用掛け金（１１１）は、作動部材（１１２）を備えている
    ことを特徴とする請求項２２に記載の引き出し用高さ調整装置。
24. 前記スライダー（１２０）の外脚部は、引き出し（１）の前壁若しくは前板の凹部と係合する突起（１２４）を備えている
    ことを特徴とする請求項９から２３の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
25. 引き出し（１）の高さを調整するための装置であって、
    前記引き出し（１）は、枠体の側面に設けられた支持レール（３）上を引き出し（１）の底面に設けられた引き出しレール（２）によって案内することにより引き出されるように構成され、
    前記支持レール（３）に対する引き出し（１）の高さを調整する調整部材が設けられ、
    前記調整部材は、引き出し（１）の前壁若しくは前板に対面する引き出しレール（２）の前端部に連結され若しくは連動し且つ引き出し（１）を保持する支持部材（１３０）を備えており、
    前記支持部材（１３０）は、前記引き出しレール（２）の内側に挿入される部位（１３５）を備えており、
    前記引き出しレール（２）の内側に挿入される部位（１３５）は、引き出しレール（２）の内側又は外側に取り付けられるようになっており、
    前記引き出しレール（２）に挿入される支持部材（１３０）の部位（１３５）は、前記引き出しレール（２）の中心位置に来るように、引き出しレール（２）の外形に対応して構成されている
    ことを特徴とする引き出し用高さ調整装置。
26. 前記引き出しレール（２）に挿入される支持部材（１３０）の部位（１３５）と引き出しレール（２）とには、バネ状突起（１３８）又は前記支持部材（１３０）の部位（１３５）が引き出しレール（２）に挿入されたときに、前記バネ状突起（１３８）に係合する凹部（１３９）の何れか一方が形成され、
    前記支持部材（１３０）と引き出しレール（２）とは、互いに係止されるように構成されている
    ことを特徴とする請求項２５に記載の引き出し用高さ調整装置。
27. 前記支持部材（１３０）には、外側において上方に突出するピン（１６６）又はフックが設けられており、
    前記ピン（１６６）若しくはフックは、引き出し側部（１４）の底面前部に形成されたボアホールと係合される
    ことを特徴とする請求項２５又は２６に記載の引き出し用高さ調整装置。
28. 前記ピン（１６６）又はフックは、前記支持部材（１３０）に連結されたバネアーム（１６４）上に設けられており、
    前記バネアーム（１６４）は、前記引き出しレール（２）と平行に延出されている
    ことを特徴とする請求項２７に記載の引き出し用高さ調整装置。
29. 前記バネアーム（１６４）は、前記引き出しレール（２）と対面する側面に、前記引き出しレール（２）の下部のロッキング用の凹部（１６８）に嵌合される突起（１６７）を備えている
    ことを特徴とする請求項２８に記載の引き出し用高さ調整装置。
30. 前記支持部材（１３０）の前側部は、引き出し（１）の前壁の溝状凹部と係合されるフック（１６１）を有する突起（１６０）を備えている
    ことを特徴とする請求項２５から２９の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
31. 前記調整部材は、前記支持部材（１３０）のボアホール（１４０）内に枢支ピン（１４３）によって保持されるくさび状のタブ（１４５）を備えており、
    前記タブ（１４５）は、前記枢支ピン（１４３）より側方に突出しており、作動アーム（１５３）を介して前記支持部材（１３０）に対して回転可能に構成されるとともに、前記回転により引き出しレール（２）と引き出し（１）の底面との間の隙間に入り込むように構成されている
    ことを特徴とする請求項２５から３０の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
32. 前記タブ（１４５）を有する前記枢支ピン（１４３）は、少なくとも一つのネジ面（１４９）によって包囲されており、
    前記ネジ面（１４９）は、前記支持部材（１３０）の相補形のネジ面付きの台座（１４１）上で支持されており、該台座（１４１）は、前記支持部材（１３０）のボアホール（１４０）を包囲している
    ことを特徴とする請求項３１に記載の引き出し用高さ調整装置。
33. 前記枢支ピン（１４３）は、互いに対向する２つのネジ面（１４９）によって包囲されている
    ことを特徴とする請求項３１又は３２に記載の引き出し用高さ調整装置。
34. 前記台座（１４１）及び前記枢支ピン（１４３）のネジ面（１４９）のうち一方は、ロッキング用凹部（１５０）を備え、他方のネジ面（１４９）は、ロッキング用突起（１５１）を備えている
    ことを特徴とする請求項３２又は３３に記載の引き出し用高さ調整装置。
35. 前記ネジ面（１４９）の傾きと前記タブ（１４５）のくさびの傾きは同一である
    ことを特徴とする請求項３２から３４の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。
36. 前記支持部材（１３０）および前記枢支ピン（１４３）の少なくとも一方を備えるタブ（１４５）は、射出成形プラスチック部品から形成されている
    ことを特徴とする請求項２５から３５の何れか１項に記載の引き出し用高さ調整装置。

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