JP4172496B2 - 可変圧縮比内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の機械圧縮比(単に「圧縮比」ともいう。)を変更する機能を有するとともに、前記内燃機関の燃焼室におけるタンブル流の強度を制御する機能を有する可変圧縮比内燃機構に関する。
近年、内燃機関の燃費性能や出力性能などを向上させることを目的とした、内燃機関の圧縮比を可変にする技術が提案されている。この種の技術としては、シリンダブロックとクランクケースとを相対移動可能に連結するとともにその連結部分にカム軸を設け、前記カム軸を回動させてシリンダブロックとクランクケースとを、気筒の軸線方向に相対移動させることで燃焼室の容積を変更し、以て内燃機関の圧縮比を変更する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、コンロッドを2分割し、クランクシャフトに連結された方のコンロッドに所定の揺動中心を中心に揺動可能な揺動部材を連結し、前記揺動中心がカム軸を回転させることによって移動することで燃焼室の容積及びピストンのストロークを変更し、以って内燃機関の圧縮比を変更する技術も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
上記の技術においては、燃焼室の容積がシリンダ軸線方向に変化することで圧縮比が変化するので、前記内燃機関の圧縮比を低く設定した場合には、燃焼室の高さが増加して燃焼室内にスキッシュエリアを形成しづらくなることがあった。そうすると、燃焼室における燃焼の速度を充分に上昇させることができず、熱効率が低下したり、ノッキングが発生し易くなったりするおそれがあった。
これに関連し、圧縮比を低下させた場合にはスワール流の強度を高める方向にスワール制御装置を動作させる技術が提案されている(例えば、特許文献3を参照。)。しかし、燃焼室の容積がシリンダ軸線方向に変化することで圧縮比が変化する可変圧縮比内燃機関においては、吸気流に対するシリンダ軸線方向の圧力が特に変化するため、横渦であるスワール流よりも縦渦であるタンブル流に対して圧縮比の影響が大きく現れる。従って、スワール流の強度を高めるのみでは低圧縮比の状態で充分に燃焼状態を向上できるとは言えなかった。
特開2003−206771号公報 特開2001−317383号公報 特公平4−4458号公報 特開2004−232580号公報 特開2003−293805号公報
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、可変圧縮比内燃機関において、圧縮比に拘らず燃焼室における燃焼の状態を適正に維持する技術を提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、可変圧縮比内燃機関における圧縮比に応じて、燃焼室内のタンブル流の強度を変更する制御を行うことを最大の特徴とする。
より詳しくは、内燃機関のTDCにおけるシリンダヘッドとピストンとの相対位置をシリンダ軸方向に変更し、燃焼室の容積を変更することによって前記内燃機関の機械圧縮比を制御する可変圧縮比機構と、
前記燃焼室におけるタンブル流の強度を変更するタンブル流強度変更手段と、
を備え、
前記シリンダヘッドとピストンとの間には、前記燃焼室の高さに応じてスキッシュエリアが形成され、
前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比に応じて、前記タンブル流の強度を変更することを特徴とする。
そうすれば、燃焼室の容積(高さ)に依存するタンブル流の生成し易さに応じて、タンブ
ル流強度変更手段が燃焼室において生成されるタンブル流の強度を変更する制御を行うので、圧縮比に拘らず燃焼室内に充分なタンブル流を生成することができる。その結果、圧縮比に拘らず燃焼室内における燃焼の状態を適正に維持することができる。
また、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が低いほど前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。
ここで前述のように、前記内燃機関における圧縮比が低いほど燃焼室の高さが増加するので、圧縮比が低い状態においてはタンブル流の生成が困難となる。従って、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関における圧縮比が低くなるほどタンブル流の強度を強くする制御を行うようにした。そうすれば、圧縮比が低く燃焼室の高さが増加した状態においても燃焼室内に充分な強度のタンブル流を生成することができ、燃焼室における燃焼の状態を向上させることができる。
また、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第1圧縮比より低い場合に、前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。
この場合は、圧縮比が所定の第1圧縮比である状態を閾値として圧縮比がそれより低い場合には、前記タンブル流強度変更手段はタンブル流の強度を強くする制御を行う。すなわちタンブル流の強度に関して圧縮比に応じた2段階の制御を行う。そうすれば、簡単な制御によって、圧縮比に拘らず燃焼室内に充分な強さのタンブル流を生成することができる。なお、ここで所定の第1圧縮比とは、圧縮比がこれより低い場合には、タンブル流の強度を強くする制御を行わなければ燃焼室における燃焼の速度が遅くなり、燃焼の状態を適正に維持することが困難となる圧縮比であり、予め実験的に求めるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第2圧縮比より低く、且つ前記内燃機関の機関負荷が所定の第1負荷よりも低い場合に、前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。
ここで、前記内燃機関における圧縮比の制御では、圧縮比を低下させるのは、比較的高負荷の運転状態である場合が多い。しかし、機関回転数が高い場合においては低負荷の運転状態において圧縮比を低下することもある。一方、タンブル流強度変更手段がタンブル流の強度を強くする制御を行う場合には、吸気の流れ自体を変更し、結果として吸気の流れを妨げることが多い。従って、あまりに高負荷の運転状態においてタンブル流の強度を強くする制御を実施するのは好ましくない。そこで、本発明においては、前記圧縮比が所定の第2圧縮比より低く、且つ前記内燃機関の機関負荷が所定の第1負荷よりも低い場合に、前記タンブル流の強度を強くする制御を行うようにした。
そうすれば、燃焼室の高さが増加することによりタンブル流が生成されづらい状態であり、且つタンブル流の強度を強くする制御を行っても内燃機関の運転性能に影響を及ぼさない状態において、タンブル流の強度を強くする制御を行うことができる。従って、内燃機関の運転性能に影響を及ぼすことなく、圧縮比に拘らず内燃機関の燃焼の状態を適正に
維持することができる。なお、ここで所定の第2圧縮比とは、圧縮比がこれより低い場合には、タンブル流の強度を強くする制御を行わなければ燃焼室における燃焼の速度が遅くなり、燃焼の状態を適正に維持することが困難となる圧縮比であり、前述の第1圧縮比と同じ圧縮比としてもよい。また、第1負荷は、内燃機関の機関負荷がこれより低い場合には、タンブル流の強度を強くする制御を行っても機関の運転性能に著しい影響が及ばない閾値としての機関負荷であり、予め実験的に求めるようにしてもよい。
また、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第3圧縮比より低い場合及び、前記機械圧縮比前記第3圧縮比より高い所定の第4圧縮比より高い場合に、前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。
ここで、圧縮比が低い場合に燃焼室内でタンブル流が生成しづらくなる点については前述のとおりである。一方、圧縮比が高い状態においては燃焼室が扁平になるために燃焼室の表面積を体積で除した値(以下、「S/V比」という。)が大きくなり燃焼室における熱効率が低下する傾向がある。そうすると、燃焼室における燃焼の安定性が低下するおそれがある。
そこで本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記圧縮比が所定の第3圧縮比より低い場合の他、前記圧縮比が第3圧縮比より高い所定の第4圧縮比より高い場合にも、前記タンブル流の強度を強くする制御を行うようにした。そうすれば、圧縮比が低いためにタンブル流が生成されづらい場合の他、圧縮比が高いために燃焼室における熱効率が低下し燃焼の安定性が低下するおそれがある場合にも、燃焼室内のタンブル流の強度を強くして燃焼を安定化させることができる。
なお、ここで第3圧縮比は圧縮比がこれより低い場合には、タンブル流の強度を強くする制御を行わなければ燃焼室における燃焼の速度が遅くなり、燃焼の状態を適正に維持することが困難となる圧縮比であり、前述の第1圧縮比と同じ圧縮比としてもよい。また、第4圧縮比は圧縮比がこれより高い場合には、燃焼室における熱効率が低下するためにタンブル流の強度を強くする制御を行わなければ燃焼の状態を適正に維持することが困難となる圧縮比であり、予め実験的に求めてもよい。
また、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第5圧縮比より低い場合には、前記機械圧縮比が低いほど前記タンブル流の強度を強くし、
前記機械圧縮比前記第5圧縮比以上の所定の第6圧縮比より高い場合には、前記機械圧縮比が高いほど前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。
すなわち、ただ単に圧縮比が所定値より低い場合及び所定値より高い場合にタンブル流の強度を強くする制御を行うのではなく、本発明においては、圧縮比が閾値としての第5圧縮比より低い場合には、前記圧縮比が低いほど前記タンブル流の強度を強くし、圧縮比が前記第6圧縮比以上である場合には、前記圧縮比が高いほど前記タンブル流の強度を強くするようにしてもよい。そうすれば、より正確に、圧縮比に応じたタンブル流の強度の制御を行うことができ、圧縮比に拘らずにより確実に内燃機関の燃焼状態を適正化することができる。なお、第5圧縮比は前述の第3圧縮比と、第6圧縮比は前述の第4圧縮比と同じ圧縮比としてもよい。
なお、本発明においては、前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気ポートに設けられたタンブル流制御バルブを開閉することにより前記タンブル流の強度を変更するようにしてもよい。また、前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気行程における吸気弁の開弁時期を変更することにより前記タンブル流の強度を変更するようにしてもよい。また、前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気ポートの軸方向に垂直な方向の断面形状を、該断面における前記燃焼室の中心側の幅が前記燃焼室の周辺側の幅より大きくなるように定めるようにしてもよい。さらに、前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関のピストンの頂面に、前記タンブル流の生成を促進する凹凸部を有するようにしてもよい。
なお、上記した本発明の課題を解決する手段については、可能なかぎり組み合わせて用いることができる。
本発明にあっては、可変圧縮比内燃機関において、圧縮比に拘らず燃焼室における燃焼の状態を適正に維持することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
以下に説明する内燃機関1は、可変圧縮比内燃機関であり、シリンダ2を有するシリンダブロック3を、ピストンが連結されたクランクケース4に対してシリンダ2の中心軸方向に移動させることによって圧縮比を変更するものである。
先ず、図1を用いて、本実施例に係る可変圧縮比機構の構成について説明する。図1に示されるように、シリンダブロック3の両側下部に複数の***部が形成されており、この各***部にカム収納孔5が形成されている。カム収納孔5は、円形をしており、シリンダ2の軸方向に対して直角に、かつ複数のシリンダ2の配列方向に平行になるようにそれぞれ形成されている。カム収納孔5はすべて同一軸線上に位置している。そして、シリンダブロック3の両側のカム収納孔5の一対の軸線は平行である。
クランクケース4には、上述したカム収納孔5が形成された複数の***部の間に位置するように、立壁部が形成されている。各立壁部のクランクケース4外側に向けられた表面には、半円形の凹部が形成されている。また、各立壁部には、ボルト6によって取り付けられるキャップ7が用意されており、キャップ7も半円形の凹部を有している。また、各立壁部にキャップ7を取り付けると、円形の軸受収納孔8が形成される。軸受収納孔8の形状は、上述したカム収納孔5と同一である。
複数の軸受収納孔8は、カム収納孔5と同様に、シリンダブロック3をクランクケース4に取り付けたときにシリンダ2の軸方向に対して直角に、且つ、複数のシリンダ2の配列方向に平行になるようにそれぞれ形成されている。これらの複数の軸受収納孔8も、シリンダブロック3の両側に形成されることとなり、片側の複数の軸受収納孔8はすべて同一軸線上に位置している。そして、シリンダブロック3の両側の軸受収納孔8の一対の軸線は平行である。また、両側のカム収納孔5の間の距離と、両側の軸受収納孔8との間の距離は同一である。
交互に配置される二列のカム収納孔5と軸受収納孔8には、それぞれカム軸9が挿通される。カム軸9は、図1に示されるように、軸部9aと、軸部9aの中心軸に対して偏心
された状態で軸部9aに固定された正円形のカムプロフィールを有するカム部9bと、カム部9bと同一外形を有し軸部9aに対して回転可能に取り付けられた可動軸受部9cとを有し、カム軸9bと可動軸受部9cとが交互に配置されている。一対のカム軸9は鏡像の関係を有している。また、カム軸9の端部には、後述するギア10の取り付け部9dが
形成されている。軸部9aの中心軸と取り付け部9dの中心とは偏心しており、カム部9bの中心と取り付け部9dの中心とは一致している。
可動軸受部9cも、軸部9aに対して偏心されておりその偏心量はカム部9bと同一である。また、各カム軸9において、複数のカム部9bの偏心方向は同一である。また、可動軸受部9cの外形は、カム部9bと同一直径の正円であるので、可動軸受部9cを回転させることで、複数のカム部9bの外表面と複数の可動軸受部9cの外側面とを一致させることができる。
各カム軸9の一端にはギア10が取り付けられている。一対のカム軸9の端部に固定された一対のギア10には、それぞれウォームギア11a、11bがかみ合っている。ウォームギア11a、11bは単一のモータ12の一本の出力軸にとりつけられている。ウォームギア11a、11bは、互いに逆方向に回転する螺旋溝を有している。このため、モータ12を回転させると、一対のカム軸9は、ギア10を介して互いに逆方向に回転する。モータ12は、シリンダブロック3に固定されており、シリンダブロック3と一体的に移動する。
次に、上述した構成の内燃機関1において圧縮比を制御する方法について詳しく説明する。図2(a)から図2(c)にシリンダブロック3と、クランクケース4と、これら両者の間に構築されたカム軸9との関係を示した断面図を示す。図2(a)から図2(c)において、軸部9aの中心軸をa、カム部9bの中心をb、可動軸受部9cの中心をcとして示す。図2(a)は、軸部9aの延長線上から見て全てのカム部9b及び可動軸受部9cの外周が一致した状態である。このとき、ここでは一対の軸部9aは、カム収納孔5及び軸受収納孔8の中で外側に位置している。
図2(a)の状態から、モータ12を駆動して軸部9aを矢印方向に回転させると、図2(b)の状態となる。このとき、軸部9aに対して、カム部9bと可動軸受部9cの偏心方向にずれが生じるので、クランクケース4に対してシリンダブロック3を上死点側にスライドさせることができる。そして、そのスライド量は図2(c)のような状態となるまでカム軸9を回転させたときが最大となり、カム部9bや可動軸受部9cの偏心量の2倍となる。カム部9b及び可動軸受部9cは、それぞれ軸受収納孔8及びカム収納孔5の内部で回転し、それぞれ軸受収納孔8及びカム収納孔5の内部で軸部9aの位置が移動するのを許容している。
上述したような機構を用いることによって、シリンダブロック3をクランクケース4に対して、シリンダ2の軸線方向に相対移動させることが可能となり、圧縮比を可変制御することができる。なお、上記で説明した構成は本実施例における可変圧縮比機構に相当する。
ここで、内燃機関1における圧縮比を低く設定した状態について考える。この状態においては、シリンダブロック3がクランクケース4に対して離反した状態であるので燃焼室の高さが比較的高い状態となる。そうすると、燃焼室においてスキッシュエリアを形成することが困難となることがあった。その結果、燃焼室における燃焼の速度が低下し、燃焼状態を適正に維持することが困難な場合があった。
そこで、本実施例においては、内燃機関1の圧縮比を所定値より低くする場合には、並行して燃焼室内のタンブル流の強度を強くする制御を行うこととした。
図3には、本実施例における内燃機関1の燃焼室付近の詳細図を示す。本実施例におけるシリンダ2には、吸気ポート21及び排気ポート22が接続され、それぞれのポートに
は吸気弁23及び排気弁24が往復運動可能に備えられている。また、吸気ポート21には、燃焼室20内におけるタンブル流の強度を調整可能なタンブル制御バルブ(以下、「TCV」という。)25が備えられている。このTCV25を閉弁することにより、吸気ポート21を通過する吸気に偏りを持たせて燃焼室20内に生成されるタンブル流の強度を強くすることができる。また、内燃機関1にはECU30(Electronic Control Unit
)が併設されている。このECU30は、内燃機関1における運転に関わる制御の他、上述の圧縮比を変更する制御、圧縮比の変更とともに燃焼室20内のタンブル流の強度を変更する制御を実行する。
図4には、本実施例における圧縮比変更ルーチンを示す。本ルーチンはECU30内のROMに記憶されたプログラムであり、内燃機関1の稼働中はECU30によって所定期間毎に実行される。
本ルーチンが実行されるとまずS101において、その時点において目標とされる圧縮比εtが求められる。この圧縮比の値は図示しないクランクポジションセンサ及びアクセルポジションセンサから得られた内燃機関1の運転状態に応じて定められる。具体的には、内燃機関1の機関回転数及び機関負荷と目標圧縮比εtとの関係が格納されたマップから、その時点における内燃機関1の運転状態に対応するεtが読み出される。S101の処理が終了するとS102に進む。
S102においては、目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0より低いかどうかが判定される。ここで基準圧縮比ε0は、圧縮比がこれより低い場合は、燃焼室20の高さが増加するためにスキッシュエリアを形成することが困難となり、燃焼室20における燃焼の状態が不安定となるおそれがあると判断される閾値としての圧縮比である。S102において目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0以上であると判定される場合にはS103に進む。一方、目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0より低いと判定される場合にはS104に進む。
S103においては、圧縮比制御が実行される。具体的にはモータ12に通電することによりカム軸9を回転させ、内燃機関1の圧縮比が目標圧縮比εtとなるように制御する。S103の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
一方、S104においては、S103と同様に圧縮比の制御が行われるとともにタンブル流の強度を強くする制御が行われる。すなわち、具体的にはモータ12に通電されることによりカム軸9を回転させ、内燃機関1の圧縮比が目標圧縮比εtとなるように制御するとともに、TCV25を閉弁することにより吸気ポート21を通過する吸気に偏りを持たせ、燃焼室20内に生成されるタンブル流の強度を強くする。S104の処理が終了すると本ルーチンを一旦終了する。
以上、説明したように、本実施例においては、内燃機関1において目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0より低い場合には、圧縮比の制御が行われるとともに、燃焼室20において生成されるタンブル流の強度を強くする制御が行われる。これにより、圧縮比が低い状態において燃焼室20の高さが増加することに起因して燃焼室20内のタンブル流の強度が弱くなってしまうことを抑制できる。これにより、圧縮比に拘らず燃焼室20における燃焼の状態を適正に維持することができる。上記のS103の処理においてタンブル流の強度を強くする制御を行うECU30は、本実施例におけるタンブル流強度変更手段を構成する。また、基準圧縮比ε0は本実施例において第1圧縮比に相当する。
なお、上記の実施例においては、目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0より低いかどうかによってタンブル流の強度を強くする制御を行うかどうかを決定する2段階の制御を行った。これに対し、目標圧縮比εtと、それに対する最適なタンブル流の制御における目標強
度との関係を格納したマップを予め実験的に作成し、目標圧縮比εtに対応する目標タンブル流強度Ttを該マップから読み出して制御するようにしてもよい。このマップにおける目標圧縮比εtと目標タンブル流強度Ttとの間の関係の例を図5に示す。図5に示すように目標圧縮比εtが低くなるほど、目標タンブル流強度Ttを高くするようにしてもよい。
そうすれば、より精度よく、燃焼室20内におけるタンブル流の強度を適正値とすることができ、より確実に燃焼室20内の燃焼の状態を適正に維持することができる。
上記の実施例においては目標タンブル流強度Ttに基づいてタンブル流の強度を変更するために、TCV25の開度を制御する方法を採用している。しかし、燃焼室20におけるタンブル流の強度を変更する方法はこれに限られない。例えば、TCV25の代わりに図示しない可変動弁機構(以下「VVT」という。)を備えるようにし、目標圧縮比εtが基準圧縮比ε0より低い場合に、VVTによって吸気弁23の開弁時期を遅くしてもよい。そうすれば、ピストン15がある程度下がってから吸気弁23が開弁するために、吸気ポート21と燃焼室20との圧力差が大きい状態で吸気弁23を開弁することができる。これにより、吸気ポート21から流入する吸気の勢いを強くするができ、燃焼室20におけるタンブル流の強度を強くすることができる。その際の吸気弁23及び排気弁24の開閉動作のタイミングの例について図6に示す。
また、上記の実施例における吸気ポート21としては、その上側の壁面の終端部に肉盛部を設けることにより、その肉盛部と吸気弁23との隙間を通過する空気の流速を高めてタンブル流を強化するなど、自身の形状がタンブル流を強化可能なものを採用してもよい。
次に本発明における実施例2について説明する。本実施例においては、圧縮比の変化に応じて自動的に燃焼室内のタンブル流の強度を制御可能な構成の例について説明する。図7には、本実施例における燃焼室20付近の詳細図を示す。本実施例においては図7に示すように、2つの吸気ポート21aと21bの断面を、L1>L2なる条件を満たすような台形状の断面としている。すなわち、吸気ポート21a、21bの断面における燃焼室の中心側の幅が燃焼室の周辺側の幅より大きくなっている。
このような構成においては、高負荷の運転状態であって燃焼室20への吸気の充填率が高い状態においては、吸気ポート21a、21bの台形の断面における燃焼室の中心側付近を通過する吸気の量が相対的に増加し、燃焼室20におけるタンブル流の強度が強くなることが分かっている。一方、高負荷の運転状態であって燃焼室20への吸気の充填率が高い状態においては、通常圧縮比を低下させる制御が行われる。その結果、この構成において圧縮比が低い状態においては、自動的に燃焼室20におけるタンブル流の強度を強くする制御を行うことができる。
なお、上記の他、本実施例では燃焼室20におけるタンブル流の強度を強くするためにピストン15の頂面に所定の凹凸を設けてもよい。これらの例を図8及び図9に示す。図8には、ピストン15の頂面において吸気の流れる方向に略直行する方向に段差またはスロープ15aを設ける例について示す。ここで15bは吸気弁用のリセスである。図9には、ピストン15の頂面に、生成されるべきタンブル流に沿った形状の曲面からなる凹部15cを設けた例について示す。これらの凹凸をピストン15の頂面に設けることにより、燃焼室20におけるタンブル流の強度を強くすることができる。
また、本実施例においては、燃焼室20の天井面にタンブル流の強度を強くする所定の
形状を設けるようにしてもよい。例えば、図10に示すように吸気弁23のシート付近の一部にマスク部26を設け、マスク部26の近傍からは吸気が燃焼室20に流入しづらいようにする。そうすれば、吸気の大部分が吸気ポート21のマスク部26と反対側から燃焼室20に流入することとなり、タンブル流の強度を強くすることができる。
なお、上記の実施例においては、低圧縮比の状態において目標タンブル流強度を強くしている。ここで、通常は内燃機関1の高負荷の運転状態において圧縮比が低く設定される。従って、低圧縮比且つ高負荷の状態においてタンブル流の強度を強くする制御が行われる場合が多い。これに対し、機関回転数が高回転の運転状態においては、低負荷の運転状態において圧縮比が低く設定される場合がある。本実施例においては、このような低圧縮比且つ低負荷の状態(具体的には、例えば圧縮比が第2基準圧縮比ε1より低く、機関負荷が基準負荷より低い状態)においてタンブル流の強度を強くする制御を行ってもよい。
ここで、タンブル流の強度を強くする制御においては、吸気ポート21を通過する吸気に偏りを持たすなど、燃焼室20への吸気の流入を妨げる結果となる制御を行うことが多い。しかし、低圧縮比且つ低負荷の状態においてタンブル流の強度を強くする制御を行えば、吸気の流入が妨げられたとしても、内燃機関1の運転性能に影響が及ぶ可能性は低い。従って、より好適にタンブル流の強度を強くする制御を行うことができる。この場合においては、第2基準圧縮比ε1は本実施例における第2圧縮比に相当する。また、基準負荷は第1負荷に相当する。
次に本発明の実施例3について説明する。本実施例においては、圧縮比が低い状態においてタンブル流の強度を強くする制御を行うとともに、圧縮比が高い状態においてもタンブル流の強度を強くする制御を行う例について説明する。
前述のように圧縮比が低い状態においては、タンブル流が生成されづらく燃焼室における燃焼の速度が遅くなる傾向にあった。これに対し、圧縮比が高い状態においては、燃焼室の高さが減少して燃焼室が扁平な形状となるために、燃焼室の表面積を体積で除した値(以下「S/V比という」。)が大きくなる。その結果、熱効率が低下し燃焼が不安定化するおそれがある。また、圧縮比が高い状態においては、低負荷の運転状態であることが多く、吸入空気量が少ないためタンブル流が生成されづらい場合もあった。
上記に対し、本実施例においては圧縮比の変化の領域を3つの領域に分割し、圧縮比が低い領域と、圧縮比が高い領域の両方においてタンブル流の強度を強くする制御を行うことにした。
図11には本実施例における燃焼室20付近の詳細図を示す。本実施例においては、TCVとしてロータリーバルブ27が使用されている。本実施例においては、このロータリーバルブ27を用いているので、吸気抵抗を増加させずに吸気の気流を制御することができる。ここでθが0度の状態とはロータリーバルブ27の方向が吸気ポート21の方向に沿った方向となっており、吸気に偏りが生じない状態である。
図12(a)には、ロータリーバルブ27をプラス側に回転させた場合の吸気の流れを、図12(b)には、ロータリーバルブ27をマイナス側に回転させた場合の吸気の流れを示す。図12(a)に示すように、ロータリーバルブ27をプラス側に回転させた場合には、吸気が吸気ポート21中、図12(a)における上側に偏りを持つので、結果として燃焼室20に巻き込む形態のタンブル流を生成させて、強力なタンブル流を生成可能である。一方、図12(b)に示すように、ロータリーバルブ27をマイナス側に回転させた場合には、吸気が吸気ポート21中、図12(a)における下側に偏りを持つので、燃
焼室20に巻き上げる形態のタンブル流を生成させることができる。
そして、本実施例においては、図13に示すように、高負荷の運転状態であって低圧縮比となる第1領域においては、θは+10度とする。また、第1領域より低負荷の領域であり圧縮比を高圧縮比とする第2領域においてはθは±0度とする。さらに圧縮比が高圧縮比となる運転状態であって第2領域よりさらに低負荷の領域である第3領域においてはθは−10度とする。
そうすれば、高負荷であって低圧縮比の第1領域については、図12(a)に示すような巻き込む形態のタンブル流を生成させて、大流量の強力なタンブル流を生成することができる。こうすれば、低圧縮比で燃焼室の高さが増加した状態においても充分な強度のタンブル流を生成でき、燃焼の状態を安定化することができる。
一方、低負荷で低圧縮比の状態である第3領域においては、ロータリーバルブ27の回転角θを第1領域とは逆側にし、12(b)に示すような巻き上げる形態のタンブル流を生成させ、ピストン15の斜面に沿った気流を形成してリーン燃焼を補助することができる。
このように、本実施例においては吸気ポート21にロータリーバルブ27を備え、圧縮比(運転状態)に応じてロータリーバルブ27の姿勢を制御することにより、圧縮比が低い状態のみならず、圧縮比が高い状態においても適正なタンブル流を生成することとしている。従って、圧縮比に拘らず燃焼の状態を安定化させることができる。具体的には、圧縮比が低く燃焼室20内でタンブル流が生成されづらくなることにより、燃焼の速度が遅くなり燃焼が不安定になることを抑制できるとともに、圧縮比が高くS/V比が高いために熱効率が低下し、燃焼が不安定になることを抑制することができる。ロータリーバルブ27の回転角は上記の他、空気流量に応じて予め実験的に求められた最適な角度に制御されるようにしてもよい。
なお、図14には、上記の制御における圧縮比と目標タンブル強度Ttとの関係のグラフを示す。第1領域及び第3領域においてタンブル流の方向は異なるが、第2領域と比較して目標タンブル流の強度を強くしていることが分かる。なお、図14において第1領域と第2領域の境界の圧縮比は本実施例における第3圧縮比に相当する。また、第2領域と第3領域の境界の圧縮比は本実施例における第4圧縮比に相当する。
ここで、本実施例における圧縮比と目標タンブル流強度Ttとの関係は、図14に示したものに限られない。例えば図15に示すように、圧縮比が所定の第3基準圧縮比ε2以下である場合にはそれより圧縮比が低くなるほど目標タンブル流強度Ttを強くすることにし、同時に、圧縮比が第3基準圧縮比ε2より高い場合には、それより圧縮比が高くなるほど目標タンブル流強度Ttを強くすることにしてもよい。そうすれば、圧縮比が低い場合と高い場合の両方についてタンブル流の強度を適正に、圧縮比に応じて最適な値に制御することが可能となり、より確実に、圧縮比に拘らず燃焼の状態を安定化させることができる。この場合の第3基準圧縮比ε2は、本実施例における第5圧縮比及び第6圧縮比の両方に相当する。また、図14における圧縮比の第1領域においては、圧縮比が低くなるほど目標タンブル流強度Ttを強くすることにし、圧縮比の第3領域においては、圧縮比が高くなるほど目標タンブル流強度Ttを強くすることにしてもよい。この場合においては、第1領域と第2領域の境界の圧縮比は本実施例における第5圧縮比に相当する。また、第2領域と第3領域の境界の圧縮比は本実施例における第6圧縮比に相当する。
次に本実施例における別の態様について説明する。図16(a)には本態様における燃焼室20付近の詳細について示す。図16(a)に示すように、本態様においては吸気ポ
ート21cの他に補助吸気通路31を有している。そして補助吸気通路31においては、補助バルブ28が回転可能に設けられている。補助吸気通路31は吸気ポート21cの上流側のメインスロットル29の上流から吸気を導いている。そして、吸気ポート21cにおける圧力P1に対して補助吸気通路31における圧力P2が高いことを利用して強力なタンブル流を生成することとしている。その際、図16(b)に示すように、補助バルブ28によって補助吸気通路31から噴出す空気流の方向を制御することにより燃焼室20に流入するタンブル流の方向及び強度を制御している。
なお、本態様においてメインスロットル29が全開の場合であって吸気ポート21cにおける圧力P1と、補助吸気通路31における圧力P2とが大きな差がなく、タンブル流を生成することが困難な場合においては、吸気ポート21c内に発生する脈動を利用してもよい。すなわち、補助バルブ28を、吸気ポート21c内における脈動によってP1よりP2が大きくなるタイミングにおいてバルブが開くように位相を合わせて回転させるようにしてもよい。
なお、上記の実施例においては内燃機関1の圧縮比に応じて、特に低圧縮比の状態または高圧縮比の状態において燃焼室におけるタンブル流の強度を強くすることについ説明したが、タンブル流の強度と合わせて、燃焼室におけるスワール流の強度も強くするようにしてもよい。
本発明の実施例に係る内燃機関の概略構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施例に係る内燃機関におけるシリンダブロックがクランクケースに対して相対移動する経過を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る内燃機関の燃焼室付近の詳細を示す図である。 本発明の実施例1に係る圧縮比変更ルーチンを示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係る圧縮比と目標タンブル流強度との関係の例を示すグラフである。 本発明の実施例1に係る吸気弁と排気弁の開閉動作のタイミングを示すグラフである。 本発明の実施例2に係る吸気ポートの断面形状について示す図である。 本発明の実施例2に係るピストンの頂面の形状について示す図である。 本発明の実施例2に係るピストンの頂面の形状の別の例について示す図である。 本発明の実施例2に係る燃焼室の天井面の形状について示す図である。 本発明の実施例3に係る燃焼室付近の詳細について示す図である。 本発明の実施例3に係るロータリーバルブの姿勢と吸気の流れとの関係を説明するための図である。 本発明の実施例3に係る内燃機関の運転状態と圧縮比及びロータリーバルブの姿勢との関係を示す図である。 本発明の実施例3に係る圧縮比と目標タンブル流強度との関係を示す図である。 本発明の実施例3に係る圧縮比と目標タンブル流強度との関係の別の例を示す図である。 本発明の実施例3に係る燃焼室付近の詳細の別の例について示す図である。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・シリンダ
3・・・シリンダブロック
4・・・クランクケース
9・・・カム軸
10・・・ギア
11a、11b・・・ウォームギア
12・・・モータ
15・・・ピストン
20・・・燃焼室
21・・・吸気ポート
22・・・排気ポート
23・・・吸気弁
24・・・排気弁
25・・・TCV
26・・・マスク部
27・・・ロータリーバルブ
28・・・補助バルブ
30・・・ECU
31・・・補助吸気通路

Claims (10)

  1. 内燃機関のTDCにおけるシリンダヘッドとピストンとの相対位置をシリンダ軸方向に変更し、燃焼室の容積を変更することによって前記内燃機関の機械圧縮比を制御する可変圧縮比機構と、
    前記燃焼室におけるタンブル流の強度を変更するタンブル流強度変更手段と、
    を備え、
    前記シリンダヘッドとピストンとの間には、前記燃焼室の高さに応じてスキッシュエリアが形成され、
    前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比に応じて、前記タンブル流の強度を変更することを特徴とする可変圧縮比内燃機関。
  2. 前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が低いほど前記タンブル流の強度を強くすることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  3. 前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第1圧縮比より低い場合に、前記タンブル流の強度を強くすることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  4. 前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第2圧縮比より低く、且つ前記内燃機関の機関負荷が所定の第1負荷よりも低い場合に、前記タンブル流の強度を強くすることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  5. 前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第3圧縮比より低い場合及び、前記機械圧縮比前記第3圧縮比より高い所定の第4圧縮比より高い場合に、前記タンブル流の強度を強くすることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  6. 前記タンブル流強度変更手段は、前記機械圧縮比が所定の第5圧縮比より低い場合には、前記機械圧縮比が低いほど前記タンブル流の強度を強くし、
    前記機械圧縮比前記第5圧縮比以上の所定の第6圧縮比より高い場合には、前記機械圧縮比が高いほど前記タンブル流の強度を強くすることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
  7. 前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気ポートに設けられたタンブル流制御バルブを開閉することにより前記タンブル流の強度を変更することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
  8. 前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気行程における吸気弁の開弁時期を変更することにより前記タンブル流の強度を変更することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
  9. 前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関の吸気ポートの軸方向に垂直な方向の断面形状を、該断面における前記燃焼室の中心側の幅が前記燃焼室の周辺側の幅より大きくなるように定めることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
  10. 前記タンブル流強度変更手段は、前記内燃機関のピストンの頂面に、前記タンブル流の生成を促進する凹凸部を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
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