JP4126388B2 - 歩行方向検出装置及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体の移動方向を検出する技術に関し、特に、人などの歩行によって移動する移動体における歩行による進行の方向を検出する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の輸送装置の現在位置を取得してその位置を地図上に表示し、その地図上における現在位置から目的地までの経路案内を行なうナビゲーション装置において、現在位置の取得のためにGPS(Global Positioning System )を利用するものがある。このような装置では、位置計測のために必要である人工衛星からの電波が移動体で受信できない場合、例えばトンネル内や高層ビルの林立する市街地などの場所を輸送装置が移動している場合に備え、輸送装置の移動速度を検出する速度センサや移動体の移動方向を検出するジャイロセンサなど装備しておき、これらのセンサによって検出される情報を用いての慣性航法を行なうことによって、上述したような場所でのナビゲーションを可能としているものがある。
【0003】
一方、GPSを利用した位置の測位装置の小型軽量化が進み、人が携行可能なナビゲーション装置も市場に登場している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車等の輸送装置に設置されたナビゲーション装置では輸送装置の進行方向と装置の向きとの間の関係が基本的には予め特定されているが、人が携行するナビゲーション装置ではその装置がどのように保持されるかは不定である。そのため、ナビゲーション装置の向きを基準としたときの携行者の歩行による進行方向の推定は困難である。
【0005】
以上の問題を鑑み、歩行による移動体の移動における進行方向の検出を行なう新たな手法を提供することが本発明が解決しようとする課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、移動体が歩行運動を行なうことによって移動するときの進行の方向の検出を行なう歩行方向検出装置であって、鉛直方向の加速度成分、及び該鉛直方向に直交する方向である水平方向の加速度成分の取得を行なう加速度成分取得手段と、この加速度成分取得手段により取得された鉛直方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分及び極小を呈した部分の検出を行なう鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段と、この鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出された極大を呈した部分と極小を呈した部分の間において前記加速度成分取得手段により取得された水平方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分の検出を行なう水平方向の加速度成分の極大部分検出手段と、この水平方向の加速度成分の極大部分検出手段により検出された極大を呈した部分において該水平方向の加速度成分が向いている方向の検出を行なう水平方向の加速度成分の向き検出手段と、この水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出された方向に対応して特定される方向を前記進行の方向とする移動体進行方向特定手段、を有することを特徴とする。
更に、該端末装置のコンピュータを上述した請求項1記載の発明に示した各手段として機能させるためのプログラムを記憶させた記録媒体を提供する(請求項8記載の発明)。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の歩行方向検出装置において、前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分の検出は、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分から極小を呈した部分の間において行なわれ、前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向に対して正反対の方向である、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の歩行方向検出装置において、前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分を検出する際に、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分より後の所定の間に前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向を該検出の対象から除外することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の歩行方向検出装置において、前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分の検出は、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極小を呈した部分から極大を呈した部分の間において行なわれ、前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向である、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4に記載の歩行方向検出装置において、前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分を検出する際に、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分より前の所定の間に前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向を該検出の対象から除外することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1に記載の歩行方向検出装置において、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分及び極小を呈した部分は、平滑微分法に従って検出することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1に記載の歩行方向検出装置において、前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段は、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極小を呈した部分から極大を呈した部分の間及び、極大を呈した部分から極小を呈した部分の間において検出し、前記極小を呈した部分から極大を呈した部分の間に検出された加速度成分と、前記極大を呈した部分から極小を呈した部分の間に検出された加速度成分の大きさを判別する判別手段と、を有し、前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記判別手段により極小を呈した部分から極大を呈した部分の間に検出された加速度成分の方が大きいと判別された場合は該加速度成分の向いている方向であり、前記判別手段により極大を呈した部分から極小を呈した部分の間に検出された加速 度成分の方が大きいと判別された場合は該加速度成分の向いている方向に対して正反対の方向であることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態においては、人が携行可能なナビゲーション装置において本発明を実施する実施例について説明する。
【0026】
なお、本明細書において、「方位」とは地球の子午線を基準としたときの方向のことを意味するものとする。
図1は本発明を実施するナビゲーション装置の構造を示す図であり、(a)のその外観を、(b)はその内部構造の概略を、それぞれ示している。
【0027】
図1(a)に示すように、ナビゲーション装置1は大きく分けて本体2とアンテナ3とより構成されている。本体2の上面部には地図が表示される表示部4と、ナビゲーション装置1を携行する携行者によって操作される操作ボタン5とが設けられている。また、アンテナ3はGPS用の人工衛星から送信された電波の受信のために設けられている。
【0028】
また、図1(b)に示すように、本体2の内部には、ナビゲーション装置1に加わっている加速度を同図に示すXYZの各軸方向の成分として検出する加速度センサ6と、ナビゲーション装置1の向いている現在の方位を地磁気に基づいて検出する方位センサ7とが設けられている。
【0029】
次に図2について説明する。同図は本発明を実施するナビゲーション装置1の構成を示す図である。同図において、図1に示した構成要素には同一の符号を付しており、ここではその説明を省略する。
歩行方向算出部10は、加速度センサ6の3軸各軸の検出値よりナビゲーション装置1を基準としたときの歩行運動における進行方向の算出を行なう。歩行方向算出部10の詳細構成は後述する。
【0030】
移動速度算出部20は、加速度センサ6の3軸各軸の検出値より歩行ピッチ、すなわち単位時間当たりの歩数を求め、歩行速度の算出を行なう。
装置方位算出部30は、方位センサ7の検出値よりナビゲーション装置1の現在の方位の算出を行なう。
【0031】
移動速度算出部40は、歩行方向算出部10によって算出された歩行方向と、装置方位算出部30によって算出された現在の方位より、歩行移動の速度の算出を行なう。
GPS電波受信部50は、アンテナ3で受信されたGPS用の人工衛星からの電波を復調してナビゲーション装置1の位置のGPSによる測位のために必要な情報を含む信号を取得する。
【0032】
GPS測位算出部60は、GPS電波受信部50によって復調された信号に含まれている情報に基づいてナビゲーション装置1の位置の算出を行なう。なお、以降の説明においてはこの位置を「GPS測位位置」と称することとする。
現在位置算出部70は、GPS測位算出部60において最近に算出されたGPS測位位置と、歩行方向算出部10によって算出されたそのGPS測位位置からの歩行方向及び移動速度算出部40によって算出されたそのGPS測位位置からの歩行移動速度とに基づいて、ナビゲーション装置1の現在位置の算出を行なう。
【0033】
地図情報データベース80は、表示部4に表示される地図を表現している地図情報データが予め格納されているデータベースである。
地図マッピング制御部90は、現在位置算出部70によって算出されたナビゲーション装置1の現在位置が含まれている地図を表現している地図情報データを地図情報データベース80から抽出し、その地図情報データで表現されている地図を表示部4に表示させると共に、ナビゲーション装置1の現在位置をその表示部4に表示させた地図上に表示する制御を行なう。
【0034】
ナビゲーション装置1は以上のように構成されている。
なお、図2に示したナビゲーション装置1の構成のうち、歩行方向算出部10、移動速度算出部20、装置方位算出部30、歩行方位算出部40、及び現在位置算出部70は、標準的な構成を有するコンピュータ、すなわち、制御プログラムを実行することで各構成要素を制御するCPUと、ROMやRAM及び磁気記憶装置などからなり、CPUに各構成要素を制御させる制御プログラムの記憶やCPUが制御プログラムを実行する際のワークエリアあるいは各種データの記憶領域として使用される記憶部と、ユーザによる操作に対応する各種のデータが取得される入力部と、ディスプレイなどに各種のデータを提示してユーザに通知する出力部と、ネットワークに接続するためのインタフェース機能を提供するI/F部とを備えるコンピュータで構成することもできる。
【0035】
また、アンテナ3、GPS電波受信部50、GPS測位算出部60、地図情報データベース80、地図マッピング制御部90及び表示部4は既存のGPSを利用した現在位置の測位装置が有しているものであるから、このような測位装置と上述した標準的なコンピュータとを組み合わせ、更に加速度センサ6及び方位センサ7を組み合わせることによってナビゲーション装置1を構成することもできる。
【0036】
次に歩行方向算出部10について説明する。
歩行方向算出部10は加速度センサ6の3軸各軸の検出値より歩行運動の進行方向の算出を行なう。まず、この歩行方向の算出の原理について説明する。
歩行運動では歩行の進行方向において前後振動が存在している。このことについて図3を参照しながら説明する。
【0037】
図3(a)に示すように、歩行運動のサイクルにおける一歩の歩行運動では、まず進行方向の後ろ側の足が地面を蹴るときに、進行方向に対して前方斜め上方への推進力が生じる。この推進力を地面に対して垂直な成分と水平な成分とに分解すると、この水平成分は進行方向への加速に用いられる。
【0038】
その後、この地面を蹴った足は他方の足よりも前方に運ばれて地面に接地する。この足が接地すると進行方向に対して後方斜め上方への地面抗力が生じる。この地面抗力を地面に対して垂直な成分と水平な成分とに分解すると、この水平成分は進行方向と正反対の向きへの加速、すなわち進行方向に対する減速に用いられる。
【0039】
次に図3(b)について説明する。同図は歩行運動における歩行者の上体の移動の様子を示したものである。同図は一歩の歩行運動の間における上体の位置を一定の時間間隔で表したものである。同図において、歩行方向に対する減速が行なわれるのは後ろ側の足が地面を蹴ってからその足が他方の足を追い越すまでの間であり、歩行方向に対する加速が行なわれるのは地面を蹴った足が他方の足を追い越してからその足が地面に着地するまでの間である。
【0040】
次に、歩行運動における鉛直方向(地面に対して垂直な方向)の加速度と水平方向(鉛直方向と直交する方向)の加速度との関係について説明する。
ここで図4及び図5について説明する。これらの図に示されているグラフは、歩行運動における水平方向加速度と垂直方向加速度との関係を求める実験の結果を示している。この実験は被験者が歩行運動を行なうというものであり、この歩行運動の際に被験者の着衣の胸ポケットに設置されたXYZ3軸の加速度センサによって検出された加速度の時間変化をプロットしたものである。なお、図5は、図4に示したグラフの横軸である時間軸を拡大したものである。
【0041】
なお、この実験においては加速度センサのZ軸が地面に対して垂直方向を向くように設置した。従って、地面に対して水平方向の加速度は加速度センサで検出されるX軸方向及びY軸方向の加速度を合成したものとなる。
図4及び図5において、上側のグラフはZ軸方向、すなわち地面に対して垂直方向の加速度の測定結果を示したものである。この加速度の値は被験者が何ら運動を行なっていない状態にあるときには重力加速度に相当する「1.00」となる。従って、この加速度がこの値よりも大きな値であるときには加速度センサは上向きの動きが加速若しくは下向きの動きが減速していることとなり、この加速度がこの値よりも小さな値であるときには加速度センサは下向きの動きが加速若しくは上向きの動きが減速していることとなる。
【0042】
なお、以下の説明においてはこのZ軸方向の加速度、すなわち歩行運動によって生じる鉛直方向(地面に対して垂直方向)の加速度を「垂直加速度」と称することとする。
歩行運動における上体の上下動をこのグラフの形状に当てはめて考える。このグラフにおける上方向のピークは、地面を蹴った足が他方の足よりも前方に運ばれて地面に接地して生じる地面抗力についての前述した垂直成分によって上体の垂直方向の移動の向きが下向きから上向きに変化するときに発生するものである。一方、このグラフにおける下方向のピークは、地面を蹴った足が他方の足を追い越すときに上体の垂直方向の移動の向きが上向きから下向きに変化するときに発生するものである。
【0043】
また、このグラフにおいてほぼ一定である垂直加速度のピークの間隔が一歩分の歩行運動に要する時間、すなわち歩行ピッチを示していることは明らかである。
一方、図4及び図5において、下方のグラフにはX軸方向の加速度及びY軸方向の加速度を示したものに加え、X軸方向の加速度とY軸方向の加速度との合成値を示したグラフを描いている。前述したように、この合成値は歩行運動時における地面について水平の方向(鉛直方向と直交する方向)の加速度を表している。
【0044】
なお、以降の説明においては、このX軸方向の加速度とY軸方向の加速度との合成値を「合成加速度」と称することとする。
これらの図のうち、特に図5を参照すると分かるように、合成加速度の上向きのピークは、垂直加速度の上向きのピークと下向きのピークとの間であってその上向きのピークからある程度の周期、例えば歩行ピッチの1/4〜1/5程度の周期だけ遅れて生じる。また、図3を用いて説明した歩行運動における進行方向の前後振動を考慮すれば、この合成加速度の上向きのピークは、後ろ側の足が地面を蹴ってから他方の足を追い越すまでの間に発生するものであって、進行方向への移動に対する減速をもたらすもの、つまり歩行運動における進行方向とは逆向きの加速度である。
【0045】
そこで、歩行方向算出部10は、加速度センサ6で観測される加速度より、まず垂直加速度の上向きのピークを見つけ、次にその垂直加速度の上向きのピークに対応して遅れて発生している合成加速度のピークを見つけ、地面について水平な平面においてこのピークである合成加速度の向いている方向と正反対の方向を歩行方向として算出するようにする。
【0046】
このように、地面について水平である面内においてピークであるときの加速度の向きから歩行方向が算出されるので、地面に対して垂直の方向(鉛直方向)さえ知ることができれば、ナビゲーション装置1がどのような状態で保持されていても、その歩行方向が算出できるのである。
【0047】
ここで図6について説明する。同図は歩行方向算出部10の詳細構成を示した図であり、加速度センサ6の3軸各軸の検出値より歩行方向の算出を上述した原理に従って行なうものである。
加速度データ管理部11は各軸成分算出部11−1を有している。
【0048】
各軸成分算出部11−1は、ナビゲーション装置1が静止状態にあるときに加速度センサ6で検出された重力加速度のXYZの3軸成分値に基づき、速度センサ6における鉛直方向、すなわち地面に対する垂直方向を予め算出しておく。その後、ナビゲーション装置1が携行されているときに加速度センサ6によって検出される加速度のXYZ3軸方向の加速度成分Ax0 、Ay0 、Az0 よりそのときの加速度センサ6の加速度Aをその加速度Aの向きと共に算出する。そして、その加速度Aの向きと先に求めた速度センサ6における鉛直方向との角度差を求め、この角度差に基づき、加速度Aを地面に対して垂直な方向の成分Azと地面について水平な平面上における直交成分Ax及びAyとに分割する。
【0049】
加速度データ管理部11は、各軸成分算出部11−1によって以上のようにして算出されたナビゲーション装置1の携行時における加速度Aについての加速度成分Ax、Ay、及びAzと、AxとAyとを合成した加速度成分Axyとを加速度データファイル12に逐次格納して加速度データファイル12の管理を行なう。
【0050】
加速度データファイル12の構造は、図7に示されているように、加速度成分Ax、Ay、Az、及びAxyの各値が各レコードに格納可能であり、各値が加速度データ管理部11で一定の時間間隔で取得される度に各レコードを特定するための番号と対応付けられて格納される。
【0051】
なお、図7におけるM、K1、K2については後述する。
垂直成分ピーク検出部13は、加速度データファイル12に格納されている加速度成分Azにおける上方向のピークを検出する。
水平成分ピーク検出部14は、垂直成分ピーク検出部13によって求められた加速度成分Azのピークに基づいて、その加速度成分Azのピークに対応する加速度成分Axyのピークを加速度データファイル12に格納されている加速度成分Axyについてのデータから検出する。
【0052】
歩行角度算出部15はピークであるときの加速度成分Axyの向きをこのときの加速度成分Ax及びAyから算出する。この加速度成分Axyの向きは図3に示した減速の向きであるから、この向きを角度変換部15−1によって反転し、この反転した角度を歩行角度、すなわち歩行運動における進行方向を示す角度の算出結果として出力する。
【0053】
歩行角度データ管理部16は、歩行角度算出部15から出力された歩行角度を歩行角度データファイル17に逐次格納して歩行角度データファイル17の管理を行なう。
歩行角度データファイル17の構造は、図8(a)に示されているように、(szMax+1)個(図8においては10個)分のデータ格納領域が用意されている。なお、歩行角度データファイル17は後述する処理によっていわゆるリングバッファとして使用される。従って、図8(b)に示されているように、歩行角度データファイル17として用意されている個数以上の歩行角度データを格納するときには、最も古くに歩行角度データが格納された領域に最新の歩行角度データが上書きされて格納される。
【0054】
歩行角度出力部18は、歩行角度データファイル17に格納されている歩行角度データの加算平均の角度を算出し、この算出結果である角度θA を最終的な歩行方向の算出結果として出力する。
歩行方向算出部10は以上のように構成されている。
【0055】
以下、この歩行方向算出部10で行なわれる処理の手順について説明する。
図9は歩行方向算出部10で行なわれる歩行方向算出処理の処理内容を示すフローチャートである。
なお、説明を簡単にするために、以下の説明においては、予め算出されている鉛直方向と加速度センサ6によって検出されるXYZ3軸方向の加速度成分Ax0 、Ay0 、Az0 とに基づいて、各軸成分算出部11−1によって算出されるナビゲーション装置1の移動時の加速度Aについての加速度成分Ax、Ay、及びAzが、加速度センサ6から直接出力されるものとする。
【0056】
まず、S101では、垂直成分ピーク検出部13において変数Y0pに初期値である「0」が代入され、更に加速度データ管理部11において変数Nに初期値である「0」が代入される。
S102では、加速度データ管理部11によってナビゲーション装置1における現在の加速度Aについての加速度成分Ax、Ay、及びAzが加速度センサ6から読み込まれる。
【0057】
S103では、加速度データ管理部11の有している計時用のタイマがリセットされる。このタイマは一定の時間が経過するごとに1ずつインクリメントされる。
S104では、加速度データ管理部11において√(Ax2 +Ay2 )なる計算によって加速度成分AxとAyとの合成加速度成分Axyが算出される。
【0058】
S105では、上述したS104及びS105の処理によって得られた加速度成分Ax、Ay、Az、及びAxyの各データが加速度データファイル12における変数Nの値をレコード番号とするレコードに加速度データ管理部11によって格納される。
【0059】
S106では、変数Nの値がK1×2の積算結果よりも大きいか否かが加速度データ管理部11によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS107に処理が進み、NoならばS114に処理が進む。
このS106の処理を更に説明する。後に行なわれるS108のピーク検出処理では、変数Pによって特定されるデータαがピークであるか否かの判断を行なうためにはそのデータαの前K1+1サンプル分とそのデータαの後K1サンプル分との合計である2×K1+1サンプル分のデータを必要とする。そこで、その判断のために必要なデータ数が加速度データファイル12に格納されたかどうかをピーク検出処理が行なわれる前にS106の処理によって予め確認しているのである。なお、加速度データファイル12にはレコード番号が「0」であるレコードの格納領域が用意されているので、S106の判別処理においては変数Nと2×K1+1との比較ではなく、変数Nと2×K1との比較が行なわれる。
【0060】
S107では、N−K1なる減算が垂直成分ピーク検出部13において行なわれてこの計算結果が変数Pに代入される。
S108では、加速度データファイル12に格納されているレコード番号がPである加速度成分Azについてのピーク検出処理が垂直成分ピーク検出部13によって行なわれる。このピーク検出処理の詳細は後述する。
【0061】
S109では、前述したS108のピーク検出処理によって加速度成分Azについてのプラス方向のピーク、すなわち極大であるピークが検出されたか否かが垂直成分ピーク検出部13によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS110に処理が進み、NoならばS112に処理が進む。
【0062】
S110では、垂直成分ピーク検出部13において、加速度成分Azについてのプラス方向のピークが検出されたか否かを示すフラグであるピーク検出フラグが「1」にセットされ、加速度成分Azについてのプラス方向のピークが検出されたことが示される。
【0063】
S111では垂直成分ピーク検出部13において変数Pの値が変数Mに代入され、その後はS114に処理が進む。
このS111の処理によって変数Mに代入されたPの値は、図7に示すように、S108のピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Azのデータが格納されている加速度データファイル12におけるレコード番号を示している。
【0064】
ところで、S109の判別処理の結果がNoであったときには、S112において加速度成分Azについてのプラス方向のピークが既に検出されていたか否か、すなわち前述したピーク検出フラグが「1」にセットされているか否かが垂直成分ピーク検出部13において判別される。そして、この判別結果がYesならばS113に処理が進み、NoならばS114に処理が進む。
【0065】
S113では、前述したS108のピーク検出処理によって加速度成分Azについてのマイナス方向のピーク、すなわち極小であるピークが検出されたか否かが垂直成分ピーク検出部13によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS116に処理が進み、NoならばS114に処理が進む。
【0066】
以上のS112及びS113の処理により、加速度成分Azについてのプラス方向のピークとマイナス方向のピークとの両方が検出されたときにのみS116に処理が進み、そうでないときにはS114に処理が進む。
S114では、加速度データ管理部11において変数Nの現在の値に「1」が加算され、その結果が改めて変数Nに代入される。
【0067】
S115では、前述したS103の処理によってリセットされたタイマが所定の値になるまで一連の処理処理がウェイト(一時停止)され、このタイマが所定の値となったときにはS102へ処理が戻って上述した処理が繰り返される。
このタイマの計時に基づくウェイトによって、ナビゲーション装置1の移動時の加速度Aについての加速度成分Ax、Ay、及びAzの所定時間間隔でのサンプリングが行なわれる。なお、このサンプリングの時間間隔は短くするほど急激な加速度の変化に追従できるようになるが、それだけナビゲーション装置1におけるこの歩行方向算出処理のための処理負担が増大してしまうので、この関係に留意して設定することが望ましい。なお、本実施の形態においてはこのサンプリングの時間間隔を10msとする。
【0068】
ところで、前述したS113の判別処理の結果がYesであったときには、S116において歩行角度算出処理が行なわれる。この処理の詳細は後述する。
S117では、加速度データ管理部11において前述したピーク検出フラグが「0」にセットされ、更に、加速度データ管理部11によって加速度データファイル12に格納されている全てのデータがクリア(消去)される。これらの処理を終えた後にはS101へと処理が戻って上述した処理が繰り返される。
【0069】
以上までの処理が歩行方向算出処理である。
次に、図9に示した歩行方向算出処理におけるS108の処理において行なわれるピーク検出処理の詳細について説明する。この処理は、あるデータ列に属するひとつのデータがそのデータ列をグラフで表現した曲線におけるピーク(極大点若しくは極小点)であるか否かを判定するものである。
【0070】
図10はピーク検出処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S201では、加速度データファイル12に格納されているレコード番号がPであるピーク検出対象の加速度成分データを加速度データ管理部11に読み出させ、読み出された加速度成分データについての平滑微分法によるピーク判定の基礎となる判定値Yp を算出する。
【0071】
ここで、平滑微分法によるピーク判定の手法について説明する。
今、あるデータ列に属する判定対象のデータをA(n)とし、そのデータ列においてA(n)の前q番目のデータをA(n−q)、後q番目のデータをA(n+q)と表現する。
【0072】
このとき、下記の式にに従って判定値Y(n)を算出する。
【0073】
【数1】
Figure 0004126388
【0074】
上記の[数1]式において中括弧で括られている部分に注目する。この部分は隣接データ間の差分を算出している。従って、その差分に乗算される値kを常に1とすると上記の式は差分の総和を算出しているものとなる。この場合であればこのY(n)の値が正であればこのデータ列は全体として増加傾向を示し、Y(n)の値が負であればこのデータ列は全体として減少傾向を示していることは容易に理解できる。そこで、この場合においてはデータ列におけるA(n)の直前のデータA(n−1)についての判定値Y(n−1)を求めておくことにより、A(n)がそのデータ列をグラフで表現した曲線におけるピークであるかどうかを判定することが可能となる。
【0075】
すなわち、この場合であれば、Y(n)>0且つY(n−1)<0ならばA(n)は下向きのピークの値、すなわち極小値であるということができ、また、Y(n)<0且つY(n−1)>0ならばA(n)は上向きのピークの値、すなわち極大値であるということができる。
【0076】
なお、上記の[数1]式において中括弧で括られている部分に乗算されている値kはその差分値に重みを与えているものである。この重みを与えることによって判定対象である測定データA(n)に含まれ得るノイズ成分の影響が軽減されるので、判定値Y(n)によってデータ列の全体における大局的な増加・減少の傾向が表現されるようになるのである。
【0077】
上述した平滑微分法によるピーク判定が図10に示すピーク検出処理において採用されている。
S201の説明に戻る。加速度データファイル12に格納されているレコード番号がPであるピーク検出対象の加速度成分データをA(p)とすると、S201では下記の式の計算が行なわれて判定値Yp が算出される。
【0078】
【数2】
Figure 0004126388
【0079】
S202では、ピーク検出処理が前回行なわれたときの判定値、すなわちA(p−1)についてのピーク判定の判定値が格納されている変数Y0pの値が取得される。
S203では、S201の処理によって算出された判定値Yp と「0」とが比較されて大小関係が判別される。そして、この結果、Yp >0、すなわちYp が正であればS204に、Yp <0、すなわちYp が負であればS206に、Yp =0、すなわちYp が0であればS208に、それぞれ処理が進む。
【0080】
S204では、変数Y0p<0、すなわち変数Y0pの値が負であるか否かが判別され、この判別結果がYesならばS205に、NoならばS208に、それぞれ処理が進む。
S205では、S201の処理によって算出された判定値Yp の値が変数Y0pに代入される。この変数Y0pの値は次回に行なわれるピーク検出処理で使用される。
【0081】
S205の処理を終えた後にはこのピーク検出処理が終了し、元の処理へと戻る。なお、S203及びS204の判別処理の作用により、このS205の処理はYp >0且つY0p<0であるとき、すなわちA(p)が下向きのピークであると判断されたときに行なわれるので、元の処理へはこの判断結果を示す値「−1」を返すようにする。
【0082】
ところで、S203の処理によってYp <0、すなわちYp が負であると判別されたときには、S206において変数Y0p>0、すなわち変数Y0pの値が正であるか否かが判別され、この判別結果がYesならばS207に、NoならばS208に、それぞれ処理が進む。
【0083】
S207では、S201の処理によって算出された判定値Yp の値が変数Y0pに代入される。
S207の処理を終えた後にはこのピーク検出処理が終了し、元の処理へと戻る。なお、S203及びS206の判別処理の作用により、このS207の処理はYp <0且つY0p>0であるとき、すなわちA(p)が上向きのピークであると判断されたときに行なわれるので、元の処理へはこの判断結果を示す値「+1」を返すようにする。
【0084】
ところで、S203の処理によってYp =0、すなわちYp が0であると判別されたとき、又はS204若しくはS206の判定処理の結果がNoであるときには、S208において、S201の処理によって算出された判定値Yp の値が変数Y0pに代入される。
【0085】
S208の処理を終えた後にはこのピーク検出処理が終了し、元の処理へと戻る。なお、S203、S204、及びS206の判別処理の作用により、このS207の処理はA(p)がピークではないと判断されたときに行なわれるので、元の処理へはこの判断結果を示す値「0」を返すようにする。
【0086】
以上までの処理がピーク検出処理である。
なお、図9に示した歩行方向算出処理におけるS108の処理においてこのピーク検出処理が行なわれるときには、ピーク検出の対象であるデータは加速度成分Azについてのものであり、この場合には垂直成分ピーク検出部13においてこのピーク検出処理が行なわれる。
【0087】
次に、図9に示した歩行方向算出処理におけるS116の処理において行なわれる歩行角度算出処理について説明する。この処理は、歩行算出処理によって既に取得された加速度成分Azのピークに対応して遅れて発生する加速度成分Axyのピークを検出し、このピークであるAxyのXY成分に基づいて歩行の進行方向を示す歩行角度を算出し、算出された歩行角度を歩行角度データファイル17に登録する処理である。
【0088】
図11は歩行角度算出処理の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S301では、水平成分ピーク検出部14において変数Y0pに初期値である「0」が代入され、更にM+K2なる加算が水平成分ピーク検出部14において行なわれてこの計算結果が変数Pに代入される。
【0089】
ここで、S301の処理においてその計算結果が変数Pに代入される変数Mと定数K2との加算について説明する。
変数Mの値は、図9に示した歩行方向算出処理におけるS111の処理での変数Pのそのときの値、すなわちS108の処理として行なわれたピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Azのデータが格納されている加速度データファイル12におけるレコード番号を示している。従って、このMの値と定数K2との加算結果が代入される変数Pの値をレコード番号として指し示される加速度データファイル12における加速度成分は、図7に示すように、地面に対して垂直な加速度成分Azの上向きのピークからK2サンプル遅れたものとなる。
【0090】
ところで、歩行運動において、地面について水平方向の加速度成分の上向きのピークは、地面に対して垂直方向の加速度の上向きのピークある程度の周期だけ遅れて生じることは前に説明した。つまり、上向きピークである垂直方向加速度成分と同時刻に検出されたものからある程度の時間が経過するまでの水平方向加速度成分には上向きピークとなるものは存在し得ないのである。
【0091】
以上の考察から、加速度成分Azの上向きピークの検出時と同時刻のものからある程度の時間が経過するまでに取得された加速度成分Axyのデータを、次に行なうピーク検出の対象から除外するために導入したものがこの定数K2なのである。こうすることにより、K2サンプル分の加速度成分Axyのデータが上向きピークの検出対象から除外されるので、それだけピークの誤検出の可能性が低減し、またピーク検出のための処理量が削減される。
【0092】
図11の説明に戻る。
S302では、加速度データファイル12に格納されているレコード番号がPである加速度成分Axyのデータについてのピーク検出処理が水平成分ピーク検出部14によって行なわれる。このピーク検出処理の処理内容は図10に示したものと同様であるが、ピーク検出の対象であるデータが加速度成分Axyについてのものである点と、水平成分ピーク検出部14においてこの処理が行なわれる点において、図9に示した歩行方向算出処理におけるS108の処理においてこのピーク検出処理が行なわれる場合と異なっている。
【0093】
S303では、前述したS302のピーク検出処理によって加速度成分Axyについてのプラス方向のピーク、すなわち極大であるピークが検出されたか否かが水平成分ピーク検出部14によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS306に処理が進み、NoならばS304に処理が進む。
【0094】
S304では、水平方向データ管理部14において変数Pの現在の値に「1」が加算され、その結果が改めて変数Pに代入される。
S305では、変数Pの値と変数Nの値とが一致するか否かが水平方向データ管理部14で判別され、この判別結果がYesならばこのままこの歩行角度算出処理が終了し、元の処理へ戻る。一方、この判別結果がNoならばS302へ処理が戻って上述した処理が繰り返される。
【0095】
このS305の判別結果がYesとなる場合は、加速度データファイル12に格納されている加速度成分Axyのデータに上方向のピークを呈するものが存在しなかった場合であり、この場合には歩行角度データの算出が行なえないので、そのときに加速度データファイル12に格納されていたデータからの歩行角度データの算出は行なわないようにすべくこのS305の判別処理が設けられている。
【0096】
ところでS303の判別処理の結果がYesであるときには、S306において、S302のピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Axyの向きθrの算出が歩行角度算出部15において行なわれる。このθrは、加速度データファイル12のレコード番号Pのレコードに格納されている、そのピークである加速度成分AxyについてのX軸方向成分Ax及びY軸方向成分Ayを取得し、
【0097】
【数3】
Figure 0004126388
【0098】
なる式の計算を行なうことによって算出される。ここで、θrは地面について水平な平面上に定義されているXY直交軸におけるX軸と加速度成分Axyとのなす角の角度である。
S307では、前ステップの処理によって算出されたθrが角度変換部15−1によって180°反転され、加速度成分Axyと逆向きの方向、すなわち歩行運動の進行方向を示す角度θが取得される。なお、ここで、角度θの取り得る値の範囲を0°≦θ≦360゜とする。
【0099】
S308では、以上のようにして取得された歩行運動の進行方向を示す角度θを歩行角度データ管理部16が歩行角度データファイル17へ登録する歩行角度登録処理が行なわれ、その後はこの歩行角度算出処理が終了し、元の処理へ戻る。歩行角度登録処理の詳細は次に述べる。
【0100】
以上までの処理が歩行角度算出処理である。
次に、上述した図11の歩行角度算出処理におけるS308の処理である歩行角度登録処理の詳細について説明する。図12は歩行角度データ管理部16によって行なわれる歩行角度登録処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0101】
まずS401において、歩行角度算出処理のS307の処理によって取得された角度θが、歩行角度データファイル17における変数posNの値をレコード番号とするレコード(θdata[posN])に格納される。なお、変数posNは、図9に示した歩行方向算出処理の実行が開始される前に「0」が代入されて初期化されている。
【0102】
S402では、変数posNの現在の値に「1」が加算され、その結果が改めて変数posNに代入される。
S403では、変数posNの現在の値が、歩行角度データファイル17に用意されている角度θの格納のためのレコードに付されている最大のレコード番号を示す定数szMax(図8参照)よりも小さいか否かが判別され、この判別結果がNoのときのみ、S404において変数posNに「0」が代入される。このS403及びS404の処理によって、歩行角度データファイル17における角度θの格納領域がリングバッファとして機能するようになる。
【0103】
S405では、変数szBufの現在の値が、前述した定数szMaxよりも大きいか否かが判別され、この判別結果がNoのときのみ、S406において変数szBufの現在の値に「1」が加算されてその結果が改めて変数szBufに代入される。なお、この変数szBufは、歩行角度データファイル17に格納されている角度θのデータ数を示すものであり、歩行角度データファイル17における角度θの格納領域全てにデータが一旦格納されるとその後はこの値はszMax+1、すなわち歩行角度データファイル17に用意されている角度θの格納のためのレコード数に固定される。なお、変数szBufは、図9に示した歩行方向算出処理の実行が開始される前に「0」が代入されて初期化されている。
【0104】
以上のS405及びS406の処理を終えた後はこの歩行角度登録処理が終了し、元の処理へ戻る。
以上までの処理が歩行角度登録処理である。
次に図13にフローチャートで示す処理について説明する。この処理は、歩行角度出力部18によって行なわれる歩行角度決定処理である。この処理は、歩行角度データファイル17に格納されている歩行角度データの加算平均の角度を算出し、この算出結果である角度θA を最終的な歩行方向の算出結果として出力する処理であり、この処理を行なうことによって繰り返し算出された歩行方向の算出結果の傾向が最終的な歩行方向の検出結果とされるので、ごく一時的な歩行方向の算出結果の乱れを補償することができる。
【0105】
この処理は、ナビゲーション装置1の動作の開始と共に開始される。
まず、S501において、角度θA の出力を歩行方位算出部40から要求されたか否かが判別され、この判別結果がYesとなるまでこのS501の処理が繰り返される。
【0106】
S501の判別結果がYesとなると、S502において歩行角度データファイル17の各レコードに格納されている角度θを全て読み出してその総和を算出し、算出されたその総和を前述した変数szBufで除算することによって角度θA が算出される。
【0107】
S503では、前ステップの処理によって算出された角度θA が歩行方位算出部40へと出力され、その後はS501へと処理が戻って上述した処理が繰り返される。
以上までの処理が歩行角度決定処理である。
【0108】
以上までに説明した図9から図13にかけての処理が歩行方向算出部10において行なわれることによって、加速度センサ6の3軸各軸の検出値に基づいた歩行運動における進行方向の算出が実現される。
この後、歩行方向算出部40では、図14(a)に例示するような地面について水平な平面上に定義されているXY直交軸におけるX軸を基準として歩行方向算出部10で算出された歩行角度θA と、図14(b)に例示するような磁北を基準として装置方位算出部20で算出されたそのX軸の方位角度θB 、すなわちナビゲーション装置1の方位角度とを加算することにより、図14(c)に例示するよな磁北を基準としたときの歩行運動における歩行方向の方位、すなわち歩行方位が算出される。
【0109】
次に、今までに説明した歩行方向算出部10による加速度センサ6の3軸各軸の検出値に基づいた歩行運動における進行方向の算出の別の手法について説明する。なお、これより説明する手法と区別するために、以下の説明ではここまでで説明した歩行運動における進行方向の算出の手法を「第一実施例」と称することとする。
【0110】
まず第二実施例について説明する。
先に示した図4及び図5においての合成加速度のグラフでは歩行運動における進行方向に対して減速方向の合成加速度の上向きのピークが明瞭であったが、被験者の違い、歩行運動を行なう路面の違い、あるいは加速度センサの設置位置の違い等により、他方の足を追い越した足が地面に着地するまでに生じる合成加速度の上向きのピーク、すなわち歩行運動における進行方向に対して加速方向の合成加速度の上向きのピークの方がむしろ明瞭に観測される場合がある。また、この加速方向の合成加速度の上向きのピークは、垂直加速度の下向きのピークと上向きのピークとの間であってその上向きのピークからある程度の周期、例えば歩行ピッチの1/4〜1/5程度の周期だけ前に生じる。
【0111】
そこで、第二実施例では、歩行方向算出部10が加速度センサ6で観測される加速度よりまず垂直加速度の上向きのピークを見つけ、次にその垂直加速度の上向きのピークに対応してその前に発生していた合成加速度のピークを見つけ、地面について水平な平面においてこのピークである合成加速度の向いている方向をそのまま歩行方向として算出するようにする。
【0112】
この第二実施例を実施するナビゲーション装置の構造は図1に示したものと同様でよい。
また、第二実施例を実施するナビゲーション装置の構成は図2及び図6に示したものと同様でよいが、図6における角度変換部15−1は不要である。
【0113】
以下、図2及び図6に示した構成を有するナビゲーション装置1においてこの第二実施例を実施するときに歩行方向算出部10で行なわれる処理の手順について説明する。
まず図15について説明する。同図は、この第二実施例を実施するために歩行方向算出部10で行なわれる歩行方向算出処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。同図において、図9に示した処理と同一の処理には同一のステップ名を付している。
【0114】
なお、図9について行なった説明と同様、説明を簡単にするために、以下の説明においては、予め算出されている地面に対する垂直方向と加速度センサ6によって検出されるXYZ3軸方向の加速度成分Ax0 、Ay0 、Az0 とに基づいて各軸成分算出部11−1によって算出されるナビゲーション装置1の移動時の加速度Aについての加速度成分Ax、Ay、及びAzが、加速度センサ6から直接出力されるものとする。
【0115】
図15において、S101からS108にかけての処理は図9に示した処理と全く同一である。
S108の処理である、加速度成分Azを対象として行なわれる図10に示したピーク検出処理が完了すると、続くS601では、このピーク検出処理によって加速度成分Azについてのマイナス方向のピーク、すなわち極小であるピークが検出されたか否かが垂直成分ピーク検出部13によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS602に処理が進み、NoならばS603に処理が進む。
【0116】
S602では、垂直成分ピーク検出部13において、加速度成分Azについてのマイナス方向のピークが検出されたか否かを示すフラグであるピーク検出フラグが「1」にセットされて加速度成分Azについてのマイナス方向のピークが検出されたことが示され、その後はS114に処理が進む。
【0117】
ところで、S601の判別処理の結果がNoであったときには、S603において加速度成分Azについてのマイナス方向のピークが既に検出されていたか否か、すなわち前述したピーク検出フラグが「1」にセットされているか否かが垂直成分ピーク検出部13において判別される。そして、この判別結果がYesならばS604に処理が進み、NoならばS114に処理が進む。
【0118】
S604では、前述したS108のピーク検出処理によって加速度成分Azについてのプラス方向のピーク、すなわち極大であるピークが検出されたか否かが垂直成分ピーク検出部13によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS605に処理が進み、NoならばS114に処理が進む。
【0119】
以上のS605及びS606の処理により、加速度成分Azについてのマイナス方向のピークとプラス方向のピークとの両方が検出されたときにのみS605に処理が進み、そうでないときにはS114に処理が進む。
S114及びS115の処理はは図9に示した処理と全く同一である。
【0120】
ところで、前述したS604の判別処理の結果がYesであったときには、S605において垂直成分ピーク検出部13において変数Pの値を変数Mに代入する処理が垂直成分ピーク検出部13において行なわれる。この処理によって変数Mに代入されたPの値は、図9におけるS111の処理の結果として得られるPの値と同様に、S108のピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Azのデータが格納されている加速度データファイル12におけるレコード番号を示している。
【0121】
S606では歩行角度算出処理が行なわれる。この処理は、図9のS116において行なわれるものとは若干異なる処理である。この処理の詳細は後述する。
S606に続いて行なわれるS117の処理はは図9に示した処理と全く同一である。
【0122】
以上までの処理が歩行方向算出処理の第二の例である。
次に、図15に示した歩行方向算出処理におけるS606の処理において行なわれる歩行角度算出処理について説明する。この処理は、歩行算出処理によって既に取得された加速度成分Azのピークに対応してその前に発生していた加速度成分Axyのピークを検出し、このピークであるAxyのXY成分に基づいて歩行の進行方向を示す歩行角度を算出し、算出された歩行角度を歩行角度データファイル17に登録する処理である。
【0123】
なお、図9のS116において行なわれる図11に示した歩行角度算出処理と区別するため、これより説明する処理を「歩行角度算出処理の第二の例」と称することとし、図11に示した歩行角度算出処理を「歩行角度算出処理の第一の例」と称することとする。
【0124】
ここで図16について説明する。同図は歩行角度算出処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。
まず、S701では、水平成分ピーク検出部14において変数Y0pに初期値である「0」が代入され、更にM+K3なる加算が水平成分ピーク検出部14において行なわれてこの計算結果が変数Pに代入される。
【0125】
ここで、変数Mは、図15に示した歩行方向算出処理におけるS605の処理での変数Pのそのときの値、すなわちS108の処理として行なわれたピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Azのデータが格納されている加速度データファイル12におけるレコード番号を示している。
【0126】
また、定数K3は、加速度成分Azの上向きピークの検出時からある程度の時間だけ前の時刻からその上向きピークの検出時までの時間内に取得された加速度成分Axyのデータを、次に行なうピーク検出の対象から除外し、その時間よりも以前に取得された加速度成分Axyのデータをその対象とするために導入したものである。これにより、K3サンプル分の加速度成分Axyのデータが上向きピークの検出対象から除外されるので、それだけピークの誤検出の可能性が低減し、またピーク検出のための処理量が削減される。
【0127】
S702では、第一の例におけるS302と同様の処理である、加速度成分Axyを対象として行なわれる図10に示したピーク検出処理が水平成分ピーク検出部14において行なわれ、続くS703において、このピーク検出処理によって加速度成分Axyについてのプラス方向のピーク、すなわち極大であるピークが検出されたか否かが水平成分ピーク検出部14によって判別される。そして、この判別結果がYesならばS704に処理が進み、NoならばS706に処理が進む。
【0128】
S704では、水平方向データ管理部14において変数Pの現在の値から「1」が減算され、その結果が改めて変数Pに代入される。
図11に示した第一の例におけるS304の処理と異なり、このS704の処理では減算を行なっているが、この減算は、S702のピーク検出処理によってプラス方向のピークを検出する対象とする加速度成分Axyのデータが読み出される加速度データファイル12におけるレコード番号の値を、加速度成分Azの上向きピークが格納されていたレコードから1サンプルずつ遡る方向に変化させるためになされている。
【0129】
S705では、変数Pの値が前述した変数K1を下回ったか否かが水平方向データ管理部14で判別され、この判別結果がYesならばこのままこの歩行角度算出処理が終了し、元の処理へ戻る。一方、この判別結果がNoならばS702へ処理が戻って上述した処理が繰り返される。
【0130】
このS705の判別結果がYesとなる場合は、S702のピーク検出処理によってピークの検出を行なうことのできる範囲内において加速度データファイル12に格納されている加速度成分Axyのデータに上方向のピークを呈するものが存在しなかった場合であり、この場合には歩行角度データの算出が行なえないので、そのときに加速度データファイル12に格納されていたデータからの歩行角度データの算出は行なわないようにすべくこのS705の判別処理が設けられている。
【0131】
ところでS703の判別処理の結果がYesであるときには、S706において、前述したS702のピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Axyの向きθの算出が歩行角度算出部15において行なわれる。このθの算出式は先に示した[数3]式でのθrの算出式と同一である。
【0132】
図11に示した第一の例においては、S306の処理とS308の処理との間に、θrを角度変換部15−1によって180°反転するS307の処理が設けられていたが、第二実施例においては、S702のピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Axyの向きがそのまま歩行運動の進行方向を示すので、図16の処理においては図11のS307に相当する処理は不要である。
【0133】
S707では、以上のようにして取得された歩行運動の進行方向を示す角度θをそのまま歩行角度データ管理部16が歩行角度データファイル17へ登録する歩行角度登録処理が行なわれ、その後はこの歩行角度算出処理が終了し、元の処理へ戻る。この歩行角度登録処理は図12に示したものと同一の処理でよい。
【0134】
以上までの処理が歩行角度算出処理の第二の例である。
なお、この第二実施例を図2及び図6に示す構成を有するナビゲーション装置1で実施するときであっても、歩行角度出力部18は図13に示したものと同様の歩行角度決定処理を行なえばよい。
【0135】
以上までに説明した図15及び図16並びに図10及び図12、そして図13の処理が歩行方向算出部10において行なわれることによって、第二実施例による加速度センサ6の3軸各軸の検出値に基づいた歩行運動における進行方向の算出が実現される。
【0136】
次に第三実施例について説明する。
この第三実施例は、加速度成分Axyについて、前述した第一実施例のようにして検出されるプラス方向のピークを呈している値、すなわち歩行運動の減速方向の加速度のピークである値と、前述した第二実施例のようにして検出されるピークを呈している値、すなわち歩行運動の加速方向の加速度のピークである値とを比較し、その加速度成分の値の大きい方をそのピークが明瞭であるとみなして進行方向の判定基準として用いることによって歩行方向の算出を行なうというものであり、こうすることによって、前述した第一及び第二実施例によるものよりも算出される歩行方向の精度が向上する。
【0137】
この第三実施例を実施するナビゲーション装置の構造は図1に示したものと同様でよく、また、第三実施例を実施するナビゲーション装置の構造は図2及び図6に示したものと同様でよい。
以下、図2及び図6に示した構成を有するナビゲーション装置1においてこの第三実施例を実施するときに歩行方向算出部10で行なわれる処理の手順について説明する。
【0138】
まず、第三実施例を実施するときに歩行方向算出部10で行なわれる歩行方向算出処理は、図9に示した第一実施例におけるものと同様の処理を行なえばよいが、同図におけるS116の処理である歩行角度算出処理は、図11に示したものとは異なる処理を行なう必要がある。
【0139】
ここで図17について説明する。同図は、第三実施例を実施するときに図9に示した歩行方向算出処理のS116の処理として行なわれる、歩行角度算出処理の第三の例の処理内容を示すフローチャートである。同図において、図11に示した第一の例における処理若しくは図16に示した第二の例における処理と同一の処理には同一のステップ名を付している。
【0140】
図17に示す処理の概要を説明すると、S701からS705にかけて並びにS801及びS802の処理が図16に示す第二の例の処理と同様の処理であり、S301からS305にかけて並びにS803及びS804の処理が図11に示す第一の例の処理と同様の処理である。
【0141】
図17において、S701からS705にかけての処理は、S703の判別処理の結果がYesならばS801に処理が進むこと、及びS705の判別処理の結果がYesならばS301に処理が進むことを除けば図16に示した処理と同様の処理である。
【0142】
S703の判別処理の結果がYesであるときには、S801において、前述した加速度成分Axyを対象としてS702で行なわれた図10に示したピーク検出処理によってプラス方向のピークが検出されたときにおけるそのピークである加速度成分Axyの向きθaの算出が、歩行角度算出部15において図16のS706の処理と同様に行なわれる。このθaの算出式は先に示した[数3]式でのθrの算出式と同一である。
【0143】
S802では、S703の判別処理によってプラス方向のピークであると判別されたときの加速度成分Axyの値が変数Axyaに代入され、その後はS301に処理が進む。
S802に続いて行なわれる、若しくはS705の判別処理の結果がYesであるときに行なわれるS301からS306にかけての処理は、S305の判別処理の結果がYesならばS805に処理が進むこと、及びS306の処理に続いてS803の処理が行なわれることを除けば図11に示した処理と同様の処理である。
【0144】
S306の処理に続いて行なわれるS803では、S306の処理によって算出されたθrが角度変換部15−1によって180°反転されて加速度成分Axyと逆向きの方向、すなわち歩行運動の進行方向を示す角度θbの取得を行なう処理が図11のS307と同様に行なわれる。
【0145】
S804では、加速度成分Axyを対象としてS302で行なわれた図10に示したピーク検出処理によってプラス方向のピークであるとS303の判別処理において判別されたときの加速度成分Axyの値が変数Axybに代入される。S805では、変数Axyaの値が変数Axybの値以上であるか否かが判別され、この判別結果がYesならば、S806において、前述した角度θaを歩行角度データ管理部16が歩行角度データファイル17へ登録する歩行角度登録処理が行なわれる。一方、S805の判定処理の結果がNoならば、S807において、前述した角度θbを歩行角度データ管理部16が歩行角度データファイル17へ登録する歩行角度登録処理が行なわれる。このS806及びS807で行なわれる歩行角度算出処理は、歩行角度データファイル17へ登録する対象のデータがθaとθbとで異なることを除けば、どちらの処理においても図12に示したものが行なわれる。
【0146】
このS805の判別処理では、変数Axyaの値と変数Axybの値との大小比較を行なうことによって、加速度成分Axyについて、歩行運動における減速方向の加速度のピークと加速方向の加速度のピークとのうちどちらが明瞭であるとみなせるかの判定が行なわれ、その判定結果に応じて選択されて行なわれるS806若しくはS807の歩行角度算出処理によって、角度θa若しくは角度θbのうち、そのピークが明瞭であるとみなされた方で算出されたものが信頼度の高い歩行角度であるとして歩行角度データファイル17に格納される。
【0147】
このS806若しくはS807のうちのいずれかの処理を終えた後にはこの歩行角度算出処理が終了し、元の処理へ戻る。
以上までの処理が歩行角度算出処理の第三の例である。
なお、この第三実施例を図2及び図6に示す構成を有するナビゲーション装置1で実施するときであっても、歩行角度出力部18は図13に示したものと同様の歩行角度決定処理を行なえばよい。
【0148】
以上までに説明した図9及び図17並びに図10及び図12、そして図13の処理が歩行方向算出部10において行なわれることによって、第三実施例による加速度センサ6の3軸各軸の検出値に基づいた歩行運動における進行方向の算出が実現される。
【0149】
なお、前述した図9から図13にかけて及び図15から図17にかけて示した各種の処理を前述したような標準的な構成を有するコンピュータに行なわせるための制御プログラムを作成し、その制御プログラムをそのコンピュータに読み込ませて実行させることにより、上述した第一、第二、若しくは第三実施例における歩行方向算出部10に相当する機能をそのようなコンピュータに行なわせることも可能である。また、このような制御プログラムをコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録させ、そのプログラムを記録媒体からコンピュータに読み出させて実行させることによってこれらの第一、第二、若しくは第三実施例における歩行方向算出部10に相当する機能をこのようなコンピュータに行なわせることも可能である。
【0150】
記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体の例を図18に示す。同図に示すように、記録媒体としては、例えば、コンピュータ1001に内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるROMやハードディスク装置などの記憶装置1002、あるいはフレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった携帯可能記録媒体1003等が利用できる。また、記録媒体はネットワーク1004を介してコンピュータ1001と接続される、プログラムサーバ1005として機能するコンピュータが備えている記憶装置1006であってもよい。この場合には、制御プログラムを表現するデータ信号で搬送波を変調して得られる伝送信号を、プログラムサーバ1005から伝送媒体であるネットワーク1004を通じて伝送するようにし、コンピュータ1001では受信した伝送信号を復調して制御プログラムを再生することで当該制御プログラムを実行できるようになる。
【0151】
その他、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の改良・変更が可能である。
例えば、前述した第三実施例で使用している定数K2及び定数K3には大差ない値が設定される場合が多いので、この変数を共通化してもよく、こうすることにより図15に示す処理の実行のために予め用意しておく必要のある定数の個数を減らすことができる。
【0152】
【発明の効果】
本発明の歩行方向検出装置で検出される進行の方向は、移動体の歩行時における鉛直方向及び水平方向の加速度成分の取得を行ない、鉛直方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分及び極小を呈した部分の間において、水平方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分において該水平方向の加速度成分が向いている方向の検出を行ない、この検出された方向に対応して特定される方向である。
すなわち本発明は、移動体の歩行時における加速度成分の鉛直・水平方向の変化と水平方向の加速度の向きにより移動体の進行の方向を特定するので、当該装置の携行状態に拘わらず精度の優れた移動体の進行方向の検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するナビゲーション装置の構造を示す図である。
【図2】本発明を実施するナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図3】歩行運動における前後振動を説明する図である。
【図4】歩行運動における水平方向加速度と垂直方向加速度との関係を求める実験の結果をグラフで示した図(その1)である。
【図5】歩行運動における水平方向加速度と垂直方向加速度との関係を求める実験の結果をグラフで示した図(その2)である。
【図6】歩行方向算出部の詳細構成を示す図である。
【図7】加速度データファイルの構造を示す図である。
【図8】歩行角度データファイルの構造を示す図である。
【図9】歩行方向算出処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】ピーク検出処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】歩行角度算出処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】歩行角度登録処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図13】歩行角度決定処理を示す図である。
【図14】歩行方位の算出法を説明する図である。
【図15】歩行方向算出処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。
【図16】歩行角度算出処理の第二の例の処理内容を示すフローチャートである。
【図17】歩行方向算出処理の第三の例の処理内容を示すフローチャートである。
【図18】記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ナビゲーション装置
2 本体
3 アンテナ
4 表示部
5 操作ボタン
6 加速度センサ
7 方位センサ
10 歩行方向算出部
11 加速度データ管理部
11−1 各軸成分算出部
12 加速度データファイル
13 垂直成分ピーク検出部
14 水平成分ピーク検出部
15 歩行角度算出部
15−1 角度変換部
16 歩行角度データ管理部
17 歩行角度データファイル
18 歩行角度出力部
20 移動速度算出部
30 装置方位算出部
40 歩行方位算出部
50 GPS電波受信部
60 GPS測位算出部
70 現在位置算出部
80 地図情報データベース
90 地図マッピング制御部
1001 コンピュータ
1002、1006 記憶装置
1003 携帯可能記録媒体
1004 ネットワーク
1005 プログラムサーバ

Claims (8)

  1. 移動体が歩行運動を行なうことによって移動するときの進行の方向の検出を行なう歩行方向検出装置であって、
    鉛直方向の加速度成分、及び該鉛直方向に直交する方向である水平方向の加速度成分の取得を行なう加速度成分取得手段と
    この加速度成分取得手段により取得された鉛直方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分及び極小を呈した部分の検出を行なう鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段と
    この鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出された極大を呈した部分と極小を呈した部分の間において前記加速度成分取得手段により取得された水平方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分の検出を行なう水平方向の加速度成分の極大部分検出手段と
    この水平方向の加速度成分の極大部分検出手段により検出された極大を呈した部分において該水平方向の加速度成分が向いている方向の検出を行なう水平方向の加速度成分の向き検出手段と
    この水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出された方向に対応して特定される方向を前記進行の方向とする移動体進行方向特定手段
    を有することを特徴とする歩行方向検出装置
  2. 前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分の検出は、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分から極小を呈した部分の間において行なわれ、
    前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向に対して正反対の方向である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の歩行方向検出装置
  3. 前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分検出する際に、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分より後の所定の間に前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向を該検出の対象から除外することを特徴とする請求項2に記載の歩行方向検出装置
  4. 前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分の検出は、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極小を呈した部分から極大を呈した部分の間において行なわれ、
    前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の歩行方向検出装置
  5. 前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段による極大を呈した部分検出する際に、前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分より前の所定の間に前記水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出される方向を該検出の対象から除外することを特徴とする請求項4に記載の歩行方向検出装置
  6. 前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極大を呈した部分及び極小を呈した部分は、平滑微分法に従って検出することを特徴とする請求項1に記載の歩行方向検出装置
  7. 前記水平方向の加速度成分の極大部分検出手段は、
    前記鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出される極小を呈した部分から極大を呈した部分の間及び、極大を呈した部分から極小を呈した部分の間において検出
    前記極小を呈した部分から極大を呈した部分の間に検出された加速度成分と、前記極大を呈した部分から極小を呈した部分の間に検出された加速度成分の大きさを判別する判別手段と、を有し、
    前記移動体進行方向特定手段により特定される方向は、前記判別手段により極小を呈した部分から極大を呈した部分の間に検出された加速度成分の方が大きいと判別された場合は該加速度成分の向いている方向であり、前記判別手段により極大を呈した部分から極小を呈した部分の間に検出された加速度成分の方が大きいと判別された場合は該加速度成分の向いている方向に対して正反対の方向であることを特徴とする請求項1に記載の歩行方向検出装置
  8. 移動体が歩行運動を行なうことによって移動するときの進行の方向の検出を行なう歩行方向検出装置のコンピュータを、
    鉛直方向の加速度成分、及び該鉛直方向に直交する方向である水平方向の加速度成分の取得を行なう加速度成分取得手段
    この加速度成分取得手段により取得された鉛直方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分及び極小を呈した部分の検出を行なう鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段
    この鉛直方向の加速度成分の極大極小部分検出手段により検出された極大を呈した部分と極小を呈した部分の間において前記加速度成分取得手段により取得された水平方向の加速度成分の変化が極大を呈した部分の検出を行なう水平方向の加速度成分の極大部分検出手段
    この水平方向の加速度成分の極大部分検出手段により検出された極大を呈した部分において該水平方向の加速度成分が向いている方向の検出を行なう水平方向の加速度成分の向き検出手段
    この水平方向の加速度成分の向き検出手段により検出された方向に対応して特定される方向を前記進行の方向とする移動体進行方向特定手段
    として機能させるプログラム。
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