JP2836672B2 - 加速度検知器 - Google Patents

加速度検知器

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JP2836672B2 JP6324886A JP32488694A JP2836672B2 JP 2836672 B2 JP2836672 B2 JP 2836672B2 JP 6324886 A JP6324886 A JP 6324886A JP 32488694 A JP32488694 A JP 32488694A JP 2836672 B2 JP2836672 B2 JP 2836672B2
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    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
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    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P15/135Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values by making use of contacts which are actuated by a movable inertial mass

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  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加速度検知器に関するも
のであり、例えば車両の衝突時にエアバッグ装置、ドア
ロック解除装置、燃料カット装置等を作動させるために
車両の衝突を検知する検知器として、また車両のサスペ
ンションを制御するために車両に作用する加速度を検知
する検知器として適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、実開昭4
9−92274号に見られる様な振り子式の加速度感知
器が知られている。この従来技術では、可動体に加速度
が作用したときに可動体が揺動し、この可動体の揺動に
よって上方に設置されたマイクロスイッチの一端子が押
し上げられる構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、可動体とマイクロスイッチとの間には所定
の間隙が存在し、可動体は作用する加速度に応じて自由
に揺動することが可能である。ここで、可動体とマイク
ロスイッチとの間に間隙が存在することにより、作用す
る加速度の方向に応じて可動体はマイクロスイッチを構
成する板バネと広い範囲で接することになる。可動体と
板ばねとの接点位置が広い範囲で変化すると、可動体の
揺動を抑制しようとする板ばねによる反力も大きく変動
する。従って、マイクロスイッチを作動させるのに必要
な力のばらつきが大きくなり、加速度検知器を作動させ
る加速度レベルが不安定となるという問題点があった。
【0004】また、可動体は作用する加速度に応じて自
由に揺動することが可能であったため、マイクロスイッ
チを作動させるのに必要な加速度より小さい加速度が作
用したときでも、可動体が揺動する場合が生じ、このた
め不要な作動音及び可動部の摩耗が発生するという問題
点があった。さらに、従来技術では、可動体を振り子と
それを支持するフランジとから構成されていたため、可
動体の構造が複雑となるという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、可動部の構造を簡素化するとともに、加速度の
検知レベルを安定させることにより精度よく加速度を検
知することが可能な、さらに不要な作動音及び可動部の
摩耗の発生を防止可能な加速度検知器を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ハウジングと、前記ハウジ
ング内部に設置され、少なくとも底面が円形の柱状部材
であって、前記底面の外周部を支点として水平方向の加
速度を受けて傾動可能である可動体と、前記可動体の非
傾動状態から前記可動体に接触し、前記可動体に作用す
る水平方向の加速度が所定値を越えるまで、前記可動体
の傾動を規制する規制手段と、前記可動体に前記所定値
以上の加速度が作用して前記可動体が所定角度まで傾動
したときに、当該可動体の傾動動作によって接点が閉じ
られるスイッチ手段とを有し、前記規制手段は、平板部
分を有する板状のバネ部材から構成され、当該平板部分
において前記可動体に弾性力を作用させるべく、その平
板部分の一端がハウジングに固定され、他端が前記可動
体の上面部に当接し、前記弾性力によって前記可動体を
底面方向に付勢することを特徴とする。また、請求項2
記載の発明は、請求項1記載の加速度検知器において、
前記板状のバネ部材の平板部分の一端を前記可動体の側
面のハウジングにインサート成形したことを特徴とす
る。 また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の加速
度検知器において、前記平板部分の他端が前記可動体に
当接したときに、前記平板部分が弾性変形して所望のバ
ネ荷重を前記可動体に付与するように、前記平板部分の
一端のハウジングへのインサート位置を決定したことを
特徴とする。 また、請求項4記載の発明は、ハウジング
と、前記ハウジング内部に設置され、少なくとも底面が
円形の柱状部材であって、前記底面の外周部を支点とし
て水平方向の加速度を受けて傾動可能である可動体と、
前記可動体の非傾動状態から前記可動体に接触し、前記
可動体に作用する水平方向の加速度が所定値を越えるま
で、前記可動体の傾動を規制する規制手段と、前記可動
体に前記所定値以上の加速度が作用して前記可動体が所
定角度まで傾動したときに、当該可動体の傾動動作によ
って接点が閉じられるスイッチ手段とを有し、前記規制
手段は、所定の弾性力を有する弾性部材を有し、当該弾
性部材が導電性を有する板状のバネ部材を有し、その一
端がハウジング側に固定され、他端が前記可動体の上面
部に当接 し、前記弾性力によって前記可動体を底面方向
に付勢するものであり、かつ、前記可動体が傾動したと
きに、前記板状のバネ部材が移動し、他の導電部材に当
接することにより前記スイッチ手段の接点が閉じられる
ことを特徴とする。 また、請求項5記載の発明は、請求
項4記載の加速度検知器において、前記他の導電部材も
弾性部材によって形成されていることを特徴とする。
た、請求項6記載の発明は、請求項5記載の加速度検知
器において、前記バネ部材と前記他の導通部材が接触す
る位置に、前記バネ部材と前記他の導通部材の少なくと
も一方に接触部材が固定され、当該接触部材を介して前
記バネ部材と前記他の導通部材が導通することを特徴と
する。
【0007】
【作用】上記の様に構成された加速度検知器において、
可動体は非傾動状態からその傾動が規制されるので、可
動体に作用する加速度が所定値以下の場合には可動体が
傾動することはなく、不要な作動音の発生及び可動部の
摩耗を防止することができる。
【0008】また、規制手段は非傾動状態から可動体に
接触しているので、可動体と規制手段との接点は極めて
狭い範囲になり、スイッチ手段を作動させるのに必要な
加速度に殆どばらつきが生じない。従って、加速度の検
知レベルを安定させることが可能となり、精度よく加速
度を検知することができる。さらに、可動部を傾動可能
な円柱部材としたことにより、可動部の構造を簡素化す
ることが可能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図面を参
照しつつ説明する。図1及び図2は、第1実施例の構造
を表す断面図であり、非傾動時における状態を示してい
る。図1及び図2において、可動体としての質量部1
は、底面が円形の柱状部材として形成され、ハウジング
5の所定位置に設置されている。この柱状部材の底面付
近には空洞部1aが設けられ、かつ上端付近には質量部
1の柱状部材本体の径よりも大径の大径部1bが形成さ
れている。これら空洞部1a及び大径部1bは、質量部
1の重心を少なくとも垂直方向の長さの中間位置よりも
上方に位置させるためのものである。これにより、低レ
ベルの加速度が質量部1に作用した場合にも質量部1を
傾動させることが可能になる。すなわち、空洞部1a及
び大径部1bは、本実施例による加速度検知器の感度を
調整する調整手段としての機能を有している。なお、本
実施例では、大径部1bは柱状部材本体と一部材により
一体に形成しているが、両者を別部材で構成し、その後
に大径部1bを柱状部材の上端部に固定してもよい。
【0010】大径部1bの上面は、球面状に形成され、
この大径部1bの球面には、チップ6が当接されてい
る。このチップ6は、質量部1の動きを規制する規制手
段としての弾性部材である板ばね2に固定されている。
これにより、質量部1は、板ばね2によって予め設定さ
れた付勢力(荷重)で押さえられ、その動きが規制され
ている。チップ6の大径部1bへの当接面も、大径部1
bの上面と同様に球面状に形成されており、これにより
両者の接触面での摩擦を低減させている。
【0011】チップ6を固定する板ばね2は、ハウジン
グ5からその一端を取り出すために、約90°に折り曲
げられた状態で、プレート4とともにハウジング5にカ
シメ,接着剤等の固定手段によって固定される。板ばね
2のチップ6を固定する平板部分の一端部2aは、ハウ
ジング5に形成された保持部5aとプレート4の折曲部
4aとによって挟持されている。この保持部5a及びプ
レート4の折曲部4aは、水平方向に対して可動部1に
向かって傾斜している。これにより、チップ6と大径部
1bとの上面とが当接したときに、板ばね2が平板部分
で曲がり、この曲がりの程度に応じてチップ6を介して
質量部1を下方向に付勢することになる。
【0012】ここで、ハウジング5に保持部5aを設け
た理由は、板ばね2の平板部分の弾性力によって可動体
1を付勢するためである。なぜならば、板ばね2の折り
曲げ部分の弾性力によって可動体1を付勢するようにす
ると、板ばねを折り曲げたときにそりや応力によって曲
げ精度にばらつきが生じ、可動体1を付勢する付勢力が
個々の製品で異なってしまうからである。かかる場合、
個々の製品によって検知する加速度のレベルが異なると
いう不具合が発生する。これに対し、板ばね2の平板部
分での弾性力によって質量部1を付勢するようにする
と、その付勢力の精度を安定させることができ、上述の
ような不具合は発生しない。
【0013】図1に示す如く、板ばね2の上方には、板
ばね3が配置されている。この板ばね3は、板ばね2と
同様に、プレート8とともにハウジング5にカシメ,接
着剤等の固定手段によって固定されるとともに、その平
板部分の一端部3aは、プレート8の折曲部8aとハウ
ジング5の保持部5cとによって挟持されている。当該
保持部5c及び折曲部8aについても、上述の保持部5
aと同様に傾斜して形成されている。一方、板ばね3の
平板部分の他端部3bは、板ばね3が平板部分で曲がっ
た状態でハウジング5の係止部5bに係止されている。
これにより、板ばね3が、板ばね2と接触したときに、
板ばね3の平板部分の曲がりによる弾性力が接点荷重と
して作用し、安定した接触状態を得られる。なお、板ば
ね2との良好な接触状態を確保すべく、板ばね3の他端
部3aには、板ばね2と接触する球面上の突起部9が固
定されている。
【0014】また、この板ばね3は、図2に示す如く、
板ばね2の両側に配置され、その平板部分の他端部3a
で連結されている。板ばね3を図2に示すような形状と
したのは、板ばね3と板ばね2が接触したときのバラン
スを考慮したためであるが、もちろん板ばね3は板ばね
2の両側に2本設ける必要はなく1本でもよい。上述の
ように構成された板ばね2と板ばね3は、質量部1が傾
動したときに、その接点を閉じるスイッチ手段としての
役目を果たす。これら、板ばね2,3は導電部材から構
成されており、ハウジング5を貫通して外部に導出され
た板ばね2,3の一端に発生する電気信号から両者が接
触したこと、すなわち所定値以上の加速度が質量部1に
作用したことを検出することが可能である。
【0015】ハウジング5は、上述の如く、質量部1及
び板ばね2,3を保持するような形状を有している。こ
のハウジング5は、樹脂等の非導電部材により一体的に
形成される。また、7はカバーであり、ハウジング5に
圧入,溶着又は接着剤等により固定され、質量部1や板
ばね2,3を保護する。なお、ハウジング5は、質量部
1が水平全方向の加速度を受けて傾動できるように、可
動体1の周囲に所定の間隙が形成されるよう、その形状
が決定されている。しかし、例えば図6に示すように、
この間隙を所定方向にのみ設けるようにすることによ
り、その検知方向を任意に限定することが可能である。
従って、例えば車輌の前後方向の加速度のみに反応する
ような、検知方向が一方向の加速度検知器としても構成
することができる。また、図1に示す如く、上記の間隙
が質量部1の底面から徐々に広がるように形成されてい
るのは、質量部1のハウジング5への設置を容易にする
とともに、質量部1の底面がハウジング5の設置面を滑
らないようにするためである。
【0016】ここで、本実施例の組付行程について簡単
に説明する。まず、所定形状に形成したハウジング5に
質量部1を配置し、その後に、チップ6及び突起部9を
固定した板ばね2及び板ばね3をプレート4,8ととも
にハウジング5に挿入する。最後にカバー7をハウジン
グ5に固定することにより、本実施例の加速度検知器が
完成する。これらの組付けは、図1において、すべて上
方向から行うことが可能である。このように、本実施例
の加速度検知器では、一方向から全ての部材を組付ける
ことができるので、その作業性を向上できるとともに、
自動化も容易である。
【0017】次に、作動について説明する。図3は、質
量部1に水平方向の加速度が作用して傾動し、板ばね2
と板ばね3との接点がオンとなった時の状態を示す作動
状態図である。質量部1が水平方向の加速度を受ける
と、質量部1の底面の円周のある点2bを支点として質
量部1を傾けようとする力が働く。この力が質量部1の
大径部1bを押さえている板バネ2の荷重より大きくな
ると、質量部1が傾動し始めて、大径部1bにより板ば
ね2が押し上げられる。すると、板バネ2の他端部2b
が突起部9に接触する。これにより、スイッチ手段とし
ての板ばね2,3の接点が閉じられるため、板バネ2と
3とによって構成される電気回路が導通し、所定の加速
度が作用したことを検知することができる。
【0018】なお、板ばね2にチップ6が固定されてい
るため、板ばね2による付勢力はチップ6を介して質量
部1に伝達される。このため、質量部1の傾動方向に係
わらず、板ばね2と板ばね3とが接触するときには、常
に質量部1には同じ大きさの付勢力が作用することにな
る。これにより、検知する加速度の大きさは、その加速
度の作用する方向に係わらず、ほぼ一定にすることが可
能になる。これに対して、チップ6を質量部1側に固定
した場合には、このチップが板ばね2の面上を摺動する
ことになるので、質量部1の傾動方向に応じて板ばね2
を押し上げる距離が変化する。このため、板ばね2によ
る可動体1への付勢力も一定せず、加速度が作用する方
向に応じて特性にばらつきが生じてしまうのである。
【0019】そして、上記の電気回路による導通信号
を、例えばエアバッグ装置、ドアロック解除装置、燃料
カット装置等に与えることで、これらの装置を作動させ
る。上記実施例において、検知加速度は次式によって定
義される。
【0020】
【数1】可動力 M×Gth×L2×(L1/L2) =負制力 F×L2×(R/L2)+重力 M×L2×
(R/L2) M :質量部質量 F :大径部1bに掛かる荷重 R :質量部の底面の半径 L1 :質量部底面から質量部の重心までの距離 L2 :(R2 +L12 1/2 Gth:質量部が動き始める加速度のスレッショルド 従って、質量部1が動き始める加速度のスレッショルド
Gthは次式のように表される。
【0021】
【数2】Gth=((F+M)/M)×R/L1 図4は、数式2において R/L1=1 として、Fを
パラメータとしてGthとMの関係(Gth特性)を示
したものである。図4に示す様に、質量部1の大径部1
bに掛かる荷重Fを変えるだけで、容易にGthを10
〜20G以上といった比較的大きい加速度まで広い範囲
にわたり検出できることがわかる。もちろん、R/L1
の値を変えることによってもGthを変えることができ
るが、体格上制限を受けるので、その調整範囲は狭い。
【0022】以上のように上記実施例では質量部1の質
量、板バネ特性、質量部1の重心位置と底面半径(支点
までの距離)の比を可変することにより幅広い範囲で作
動レベルの設定が可能であり、その調整も容易である。
また、重心の位置を高くし、底面半径を小さくすると、
水平方向と比べて垂直方向の感度は鈍くなり、垂直方向
の加速度の誤作動に対して強くなる。
【0023】また、上記実施例では傾動した質量部1が
垂直状態に戻る際に、支点が底面の円周上を移動するた
め長い接点オンの保持時間が得られる。また、作用する
加速度が所定値以下の場合、板バネ2により質量部1は
自由に動くことができないので、不要な作動音の発生や
摩擦による摩耗がなく信頼性も向上する。
【0024】さらに、板バネ2を可動体1の動きを規制
する規制手段及び電気回路の接点,接続端子を含めた導
通路として兼用しているので、部品点数が少なく、組み
付け性も容易とすることができるので、低コスト化、小
型化が可能である。なお、本発明の第1実施例は、上記
の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更して実施することができる。
【0025】例えば、上述の第1実施例に対して、図5
に示す如く、板ばね2,3を固定するプレートを廃止し
てもよい。かかる場合、板ばね2,3は、ハウジング5
に圧入,インサート成形,接着剤等によって固定され
る。かかる構造により、プレートを廃止することができ
るので、構造の簡素化やコストダウンが図れる。次に、
本発明の第2実施例について説明する。
【0026】図7は、第2実施例の構造を示す断面図で
あり、以下、この図7に基づき、第1実施例との相違点
を中心に第2実施例について説明する。図7において、
11は、銅の冷鍛もしくは切削等によって製造し、ニッ
ケル(Ni)めっきを施した質量部である。質量部11
にNiメッキを施した理由は、チップ15と質量部11
との摩擦を低減するためである。これにより、両部材の
磨耗を抑えるとともに、耐食性を向上することが可能に
なり、センサ特性を安定させることができる。
【0027】この質量部11の下部には、第1実施例と
同様に空洞部が設けられているが、第2実施例では、ハ
ウジング18に、上記空洞部に対応する位置に凸部18
aを設けている。これは、図8に示すように、質量部1
1が傾動したときに、その傾動の支点となる底面部の外
周の滑り運動を制限し、質量部11を確実に原位置に復
帰させるためである。
【0028】また、質量部11に当接するチップ15は
アウトサート形成等により板ばね12に固定されるが、
このチップ15には、板ばね12の所定以上の曲げ変位
を規制する規制部15aが形成されている。すなわち、
図8に示すように、質量部11が大きく傾動した場合
や、上下方向の加速度を受けて質量部11がバウンドし
た場合等に、規制部15aの上部がカバー19に当接し
て、それ以上の板ばね12の曲げ変位を規制するのであ
る。これにより、板ばね12のへたりを防止することが
でき、センサ特性の安定性が向上する。
【0029】チップ15を固定する板ばね12は、第1
実施例と同様に、質量部11の動きを規制する規制手段
としての役割と、板ばね13とともに電気回路の接点,
接続端子を含む導通路としての役割を担っている。この
板ばね12及び板ばね13は、プレート16及びプレー
ト17とともに、質量部11の側面のベース14に平板
状態でインサート成形により固定される。プレート1
6,17は、板ばね12,13にかしめや溶接等によっ
て固定され、インサート成形時の板ばね12,13の位
置決め,変形防止等の役割を有する。さらに、プレート
16,17は、サブプレート20とともに本装置の固定
のために用いられる。なお、本装置の固定は、プレート
16,17,サブプレート20によらずとも可能であ
る。例えば、図12に示す如く、板ばね12,13をベ
ース14に沿って折り曲げて、この板ばね12,13及
びカバー19の底面を基板21に溶接,接着等により固
定しても良い。この場合、本装置を水平基板に直接搭載
することが可能になる。
【0030】板ばね12,13,プレート16,17等
がインサート成形されたベース14は、ハウジング18
に圧入することにより固定される。従って、板ばね1
2,13,プレート16,17等は1工程で組付けるこ
とが可能となり、組付け工程を簡素化することができ
る。さらに、ベース14がハウジング18に圧入固定さ
れた時、板ばね12が所定角度だけ曲がった状態でチッ
プ15が質量体11に当接し、また板ばね13もその一
端がハウジング18の係止部18bに係止され、平板部
分が曲がった状態となるように、板ばね12,13のベ
ース14への成形位置が決定されている。このように構
成したことにより、板ばね12による質量体11への付
勢力、及び板ばね13の弾性力による接点荷重が、ベー
ス14の圧入位置精度によりほぼ決定されるので、それ
らの精度を向上させることが可能となる。
【0031】なお、質量部11を保持するハウジング1
8には、質量部11の滑り運動を防止するための凸部1
8aを設けた以外に、図8に示す如く、回転運動を規制
するための側面部18cをも設けている。さらに、ハウ
ジング18の質量部11の設置箇所が溝部となっている
ため、結露等による水がこのハウジング溝部に溜まり、
凍結等によって質量部11が適切に傾動しないといった
状態を防止するために、図9に示す如く、この溝部に水
抜き穴22を設けることが望ましい。その際、水抜き穴
22から水がカバー19側に抜けるように、ハウジング
18とカバー19との間隔を表面張力により水面がカバ
ー19に接する距離に管理する。
【0032】また、第1実施例及び第2実施例とも、質
量部1,11に対するチップ6,15の当接位置は、質
量部1,11の中心位置であった。しかし図10に示す
如く、チップ6,15の当接位置(板ばねの付勢力の印
加位置)を移動させることにより、対向する方向のセン
サ感度を変化させることが可能になる。すなわち、図1
0において、チップ6,15の当接位置を−X方向にず
らした場合、図11に示すように、−X方向の加速度に
対してはセンサ感度が敏感となり、プラスX方向の加速
度に対しては鈍感となる。このように、チップ6,15
の当接位置をずらすことにより故意に指向性感度を設定
したり、また板ばねのたわみ等による指向性感度のズレ
を補正することが可能になる(図11参照)。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明においては、規
制手段が非傾動状態から可動体に接触しているので、可
動体と規制手段との接点は極めて狭い範囲になり、加速
度の検知レベルを安定させることができる。従って、加
速度の検知を高精度に行うことが可能になる。
【0034】また、可動体に作用する加速度が所定値以
下の場合には可動体が動くことがないので、不要な作動
音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構造を示す断面図であ
る。
【図2】第1実施例の構造を示す平面図である。
【図3】第1実施例の作動状態を説明するための作動状
態図である。
【図4】可動体が動き始める加速度のスレッショルドと
大径部に掛かる荷重との特性を示す特性図である。
【図5】第1実施例の変形例の構造を示す構造図であ
る。
【図6】第1実施例のその他の変形例の構造を示す構造
図である。
【図7】本発明の第2実施例の構造を示す断面図であ
る。
【図8】第2実施例の作動状態を示す作動状態図であ
る。
【図9】第2実施例の変形例の構造を示す断面図であ
る。
【図10】チップの当接位置を説明する説明図である。
【図11】チップの当接位置を変化させた場合のセンサ
感度の特性を示す特性図である。
【図12】第2実施例のその他の変形例の構造を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 可動体 2 板ばね 3 板ばね 4 プレート 5 ハウジング 6 チップ 7 カバー 8 プレート 9 突起部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−169837(JP,A) 特開 平3−94168(JP,A) 特開 昭52−50579(JP,A) 特開 昭51−51839(JP,A) 実開 昭49−133665(JP,U) 実開 昭61−48634(JP,U) 実開 平2−91130(JP,U) 実公 昭50−25190(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01P 15/02 - 15/135 H01H 35/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 前記ハウジング内部に設置され、少なくとも底面が円形
    の柱状部材であって、 前記底面の外周部を支点として水平方向の加速度を受け
    て傾動可能である可動体と、 前記可動体の非傾動状態から前記可動体に接触し、前記
    可動体に作用する水平方向の加速度が所定値を越えるま
    で、前記可動体の傾動を規制する規制手段と、 前記可動体に前記所定値以上の加速度が作用して前記可
    動体が所定角度まで傾動したときに、当該可動体の傾動
    動作によって接点が閉じられるスイッチ手段とを有し、 前記規制手段は、平板部分を有する板状のバネ部材から
    構成され、当該平板部分において前記可動体に弾性力を
    作用させるべく、その平板部分の一端がハウジングに固
    定され、他端が前記可動体の上面部に当接し、前記弾性
    力によって前記可動体を底面方向に付勢する ことを特徴
    とする加速度検知器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加速度検知器において、
    前記板状のバネ部材の平板部分の一端を前記可動体の側
    面のハウジングにインサート成形したことを特徴とする
    加速度検知器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の加請求項2記載の加速度
    検知器において、前記平板部分の他端が前記可動体に当
    接したときに、前記平板部分が弾性変形して所望のバネ
    荷重を前記可動体に付与するように、前記平板部分の一
    端のハウジングへのインサート位置を決定したことを特
    徴とする加速度検知器。
  4. 【請求項4】 前記ハウジング内部に設置され、少なく
    とも底面が円形の柱状部材であって、 前記底面の外周部を支点として水平方向の加速度を受け
    て傾動可能である可動体と前記可動体の非傾動状態から前記可動体に接触し、前記
    可動体に作用する水平方向の加速度が所定値を越えるま
    で、前記可動体の傾動を規制する規制手段と、 前記可動体に前記所定値以上の加速度が作用して前記可
    動体が所定角度まで傾動したときに、当該可動体の傾動
    動作によって接点が閉じられるスイッチ手段と を有し、 前記規制手段は、所定の弾性力を有する弾性部材を有
    し、当該弾性部材が導電性を有する板状のバネ部材を有
    し、その一端がハウジング側に固定され、他端が前記可
    動体の上面部に当接し、前記弾性力によって前記可動体
    を底面方向に付勢するものであり、かつ、前記可動体が
    傾動したときに、前記板状のバネ部材が移動し、他の導
    電部材に当接することにより前記スイッチ手段の接点が
    閉じられる ことを特徴とする加速度検知器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の加速度検知器において、
    前記他の導電部材も弾性部材によって形成されているこ
    とを特徴とする加速度検知器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の加速度検知器において、
    前記バネ部材と前記他の導通部材が接触する位置に、前
    記バネ部材と前記他の導通部材の少なくとも一方に接触
    部材が固定され、当該接触部材を介して前記バネ部材と
    前記他の導通部材が導通することを特徴とする加速度検
    知器。
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