JP2012037452A - 歩行方位検出装置および歩行方位検出方法 - Google Patents

歩行方位検出装置および歩行方位検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】歩行者の歩き始めの歩行方位を、素早く高精度に検出することができる歩行方位検出装置を提供すること。
【解決手段】歩行方位検出装置700は、人の歩行方位を検出する装置であって、人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得する加速度成分算出部730と、鉛直成分および水平成分の時系列データに基づき、歩行方位を判定する歩行方位算出部770とを有し、歩行方位算出部770は、人が停止状態にあった直後に鉛直成分が極小を呈したとき、加速度の方位を歩行方位とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、人の歩行方位を検出する歩行方位検出装置および歩行方位検出方法に関する。
歩行者が歩く方向に車両が接近している場合、または、歩行者が歩く方向の信号機が赤となっている場合に、歩行者に対して警告を行うような技術が望まれる。このような技術を実現するためには、歩行者が歩く方向の方位(以下「歩行方位」という)を検出する必要がある。
そこで、歩行方位の検出方法は、歩行者のGPS(global positioning system)情報から歩行方位を算出することが考えられる。また、別の方法としては、歩行者の携帯電話機等の携帯品に取り付けられた加速度センサや方位センサを用いて、歩行方位を自律航法により検出する技術を利用することが考えられる(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の技術は、加速度センサの計測結果および方位センサの計測結果とを用いて、人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得する。そして、特許文献1記載の技術は、鉛直成分が極大を呈した直後に極小を呈したとき、水平成分が極大を呈した部分の加速度の方位を歩行方位とする。これらの従来技術によれば、歩行者の歩行方位を検出することができる。
特開2003−302419号公報
しかしながら、上述の従来技術では、歩行者の歩き始めの歩行方位を、素早く高精度に検出することができないという課題がある。なぜなら、GPS情報を用いた技術では、位置計測の精度や位置取得までの遅延時間を鑑みると、数メートル歩いてからでなければ高い精度の歩行方位を検出することはできないからである。また、特許文献1記載の技術では、歩行中の動作を対象とした歩行方位検出に関するものであり、歩き始めの歩行方位に適用しても、歩行方位の検出タイミングが遅くなるからである。
例えば、信号が青に変わり、歩行者が横断歩道を渡り始めたときに、脇から自転車が飛び出してくるといった状況が考えられる。このような状況では、有効な警告を歩行者に対して行うためには、できるだけ早く的確に歩行方位を検出する必要がある。したがって、歩行者の歩き始めの歩行方位を、できるだけ早く高精度に検出することができる技術が望まれる。
本発明の目的は、歩行者の歩き始めの歩行方位を、素早く高精度に検出することができる歩行方位検出装置および歩行方位検出方法を提供することである。
本発明の歩行方位検出装置は、人の歩行方位を検出する歩行方位検出装置であって、前記人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得する加速度成分算出部と、前記鉛直成分および前記水平成分の時系列データに基づき、前記歩行方位を判定する歩行方位算出部とを有し、前記歩行方位算出部は、前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したとき、前記加速度の方位を前記歩行方位とする。
本発明の歩行方位検出方法は、人の歩行方位を検出する歩行方位検出方法であって、前記人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得するステップと、前記鉛直成分および前記水平成分の時系列データに基づき、前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したか否かを判断するステップと、前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したとき、前記加速度の方位を前記歩行方位であると判定するステップとを有する。
本発明によれば、歩行者の歩き始めの歩行方位を、素早く高精度に検出することができる。
本発明の実施の形態1に係る歩行方位検出装置を含む警告システムの構成を示すシステム構成図 本実施の形態1における携帯端末および基地局の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態1に係る歩行方位検出装置の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態1における加速度センサおよび方位センサの取付状態の一例を示す図 本実施の形態1における加速度成分算出部および歩行方向算出部の構成の一例を示すブロック図 本実施の形態1における加速度の各成分を説明するための図 本実施の形態1に係る歩行方位検出装置の効果を説明するための図 本実施の形態1に係る歩行方位検出装置の全体動作を示すフローチャート 本実施の形態1に係る歩行方位検出装置の各処理間の情報の流れを示すシーケンス図 本実施の形態1における加速度計測データのフォーマットの一例を示す図 本実施の形態1における方位方向計測データのフォーマットの一例を示す図 本実施の形態1における加速度計速データの絶対値グラフの一例を示す図 本実施の形態1における端末座標系を示す図 本実施の形態1における傾斜角を説明するための第1の図 本実施の形態1における傾斜角を説明するための第2の図 本実施の形態1における傾斜角を説明するための第3の図 本実施の形態1における停止状態の判定条件の一例を説明するための図 本実施の形態1における歩行開始判定処理の一例を示すフローチャート 本実施の形態1における極大極小検出処理の一例を示すフローチャート 本実施の形態1における水平成分からの検出の対象となる所定の特徴について説明するための図 本実施の形態1における歩行角度算出処理の一例を示すフローチャート 本実施の形態1における水平成分の極大点の抽出の様子の一例を示す図 本実施の形態1における歩行方向の定義を示す図 本実施の形態1における歩行方向の算出式の例を示す図 本実施の形態1における装置方位の定義を示す図 本実施の形態1における装置方位の算出式の一例を示す図 本実施の形態1における歩行方位の定義およびその算出手法の一例を示す図 本発明の実施の形態2における歩行開始判定処理の一例を示す図
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係る歩行方位検出装置を含む警告システムの構成を示すシステム構成図である。
図1において、警告システム100は、歩行者200が携帯する携帯端末300と、街中に配置されたカーブミラー等の構造物400に取り付けられた基地局500とを有する。
携帯端末300は、本発明に係る歩行方位検出装置を備えた装置であり、例えば携帯電話機である。携帯端末300は、歩行方位検出装置により、携帯端末300の(つまり歩行者の)位置および歩行方向を検出し、逐次、近くの基地局500へ無線送信する。本実施の形態では、携帯端末300は、歩行者200が立ち止まった状態から歩行を開始したとき(歩き始め)の歩行方向のみを、検出対象として扱うものとする。
基地局500は、カメラやレーダ等のセンサにより、基地局500に接近する移動体(自動車、自転車等)600の検出を行う。また、基地局500は、検出結果と、携帯端末300からの受信した歩行者200の位置および歩行方向とに基づき、歩行者200に対する警報が必要か否かを判断する。そして、基地局500は、警告が必要と判断した場合には、移動体600の接近を通知する警告を歩行者200に対して行う。警告は、基地局500からの音声あるいは光の出力により行われても良いし、携帯端末300からの音声、光、あるいは振動の出力により行われても良い。ここでは、警告は、基地局500から携帯端末300へと警告情報が送信され、携帯端末300から音声が出力されることにより行われるものとする。
このような警告システム100は、例えば、曲がり角の死角により歩行者200からは視認することができない移動体600の接近を、歩行者200に警告することができ、接触事故を未然に防ぐことができる。すなわち、警告システム100は、歩行者200の歩き始めの歩行方位を用いることにより、歩行者200の安全を図ることができる。
次に、各装置の構成について説明する。
図2は、携帯端末300および基地局500の構成の一例を示すブロック図である。
図2において、携帯端末300は、無線通信部310、出力部320、出力内容生成部330、および本発明に係る歩行方位検出装置700を有する。
無線通信部310は、近くの基地局500との間で双方向の無線通信を行う。
出力部320は、液晶ディスプレイ等の画像表示装置と、ラウドスピーカ等の音声出力装置とを有し、画像および音声を出力する。
出力内容生成部330は、後述の歩行方位検出装置により生成された歩行方向情報と、基地局500から無線通信部310を介して受信した警告情報とに基づいて、歩行者200に対する出力内容(ここでは警告音)を生成する。そして、出力内容生成部330は、生成した出力内容を、出力部320を介して、歩行者200に対して出力する。
歩行方位検出装置700は、歩行者200の歩行方位を検出する。具体的には、歩行者200が停止状態にあった直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したとき、歩行者200の加速度の方位を、歩行方位であると判定する。停止状態の定義については後述する。そして、歩行方位検出装置700は、歩行方位が検出される毎に、歩行方位を含む歩行方位情報を、出力内容生成部330および無線通信部310を介して基地局500へ送信する。
このような携帯端末300は、歩行者200が停止状態にあった直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したタイミングで、歩行方位を検出し、基地局500へ送信することができる。このタイミングの検出は、後述するが、特許文献1記載の技術による歩行方位検出タイミングよりも早い。
また、図2において、基地局500は、無線通信部510および検出部520を有する。
無線通信部510は、近くの携帯端末300との間で双方向の無線通信を行う。
検出部520は、カメラ等のセンサにより、基地局500に接近する移動体600の検出を行う。また、検出部520は、無線通信部510を介して携帯端末300から上述の歩行方位情報を受信すると、移動体600の検出結果と受信した歩行方位情報とに基づいて、適宜、警告情報を生成する。具体的には、検出部520は、携帯端末300(つまり歩行者200)の歩き出した方向に移動体600が接近しているとき、その旨を通知する警告情報を生成する。そして、検出部520は、生成した警告情報を、無線通信部510を介して携帯端末300へ送信する。
このような基地局500は、携帯端末300が検出した歩行方位に基づいて、適切な警告を行うことができる。
次に、歩行方位検出装置700の構成について説明する。なお、歩行方位検出装置700が使用する各種パラメータの定義の詳細、および歩行方位検出装置700が行う演算の詳細については、後述する。また、以下、携帯端末300の位置および向きを基準として予め定められた座標系を、端末座標系といい、鉛直方向および方位を基準として予め定められた座標系を、ワールド座標系という。
図3は、歩行方位検出装置700の構成の一例を示すブロック図である。
図3において、歩行方位検出装置700は、加速度計測部710、方位計測部720、加速度成分算出部730、方位成分算出部740、歩行方向算出部750、装置方位算出部760、および歩行方位算出部770を有する。
加速度計測部710は、加速度センサを有し、端末座標系における携帯端末300に掛かる加速度A(Ax,Ay,Az)を計測する。そして、加速度計測部710は、一定期間の加速度A(Ax,Ay,Az)を保持する。本実施の形態では、携帯端末300は、歩行者200の服の胸ポケット等に収納されており、携帯端末300に掛かる加速度が歩行者200に掛かる加速度と同一視できるものとする。したがって、加速度計測部710は、歩行者200に掛かる加速度として、携帯端末300に掛かる加速度A(Ax,Ay,Az)を計測する。
方位計測部720は、地磁気センサを有し、端末座標系における方位方向H(Hx,Hy,Hz)を計測する。そして、方位計測部720は、一定期間の方位方向H(Hx,Hy,Hz)を保持する。
図4は、加速度センサおよび方位センサの取付状態の一例を示す図である。
図4に示すように、加速度センサ711および方位センサ721は、携帯端末300の筐体301にそれぞれ取り付けられている。加速度センサ711と方位センサ721との位置関係は、筐体301への取り付けにより、または互いが直接に固定または一体化されていることにより、固定されている。X軸、Y軸、Z軸から成る端末座標系811は、加速度センサ711あるいは方位センサ721を基準とする座標系である。
図3の加速度成分算出部730は、加速度計測部710が計測した加速度A(Ax,Ay,Az)のデータ(以下、適宜「加速度計測データ」という)から、端末座標系の、ワールド座標系に対する傾斜角φを算出する。また、加速度成分算出部730は、加速度計測データおよび傾斜角φから、ワールド座標系における携帯端末300の加速度A(Ax,Ay,Az)を算出する。但し、携帯端末300の加速度A(Ax,Ay,Az)は、加速度Aから重力加速度の成分を除いたものである。
方位成分算出部740は、方位計測部720が計測した方位方向H(Hx,Hy,Hz)のデータ(以下、適宜「方位方向計測データ」という)と、加速度成分算出部730が算出した傾斜角φとを取得する。そして、方位成分算出部740は、方位方向計測データと、傾斜角φから、ワールド座標系における方位方向の水平成分H(Hx,Hy)を算出する。
歩行方向算出部750は、加速度成分算出部730が算出した携帯端末300の加速度A(Ax,Ay,Az)から、端末座標系における歩行方向(角度)θを算出する。また、歩行方向算出部750は、歩行者200が停止状態にあるか否かを逐次判定し、停止状態にあると判定したとき、停止状態判定通知Sを出力する。
装置方位算出部760は、停止状態判定通知Sが入力されたとき、方位成分算出部740が算出した方位方向の水平成分H(Hx,Hy)から、ワールド座標系における装置方位(携帯端末300本体の向き)θを算出する。
歩行方位算出部770は、歩行方向算出部750が算出した歩行方向θと、装置方位算出部760が算出した装置方位(角度)θとから、歩行方位(角度)θを算出する。
図5は、加速度成分算出部730および歩行方向算出部750の構成の一例を示すブロック図である。
加速度成分算出部730は、傾斜角算出部731、鉛直成分算出部732、および水平成分算出部733を有する。
傾斜角算出部731は、加速度計測部710が計測した加速度A(Ax,Ay,Az)のデータ(加速度計測データ)から、上述の傾斜角φを算出する。
鉛直成分算出部732は、加速度A(Ax,Ay,Az)と、傾斜角算出部731が算出した傾斜角φとから、携帯端末300の加速度Aの鉛直成分Azを算出する。
水平成分算出部733は、加速度A(Ax,Ay,Az)と、傾斜角算出部731が算出した傾斜角φとから、携帯端末300の加速度Aの水平成分Ax,Ayを算出する。
図6は、携帯端末300の加速度Aの鉛直成分Az、および水平成分Ax,Ayを説明するための図である。
図6に示すように、重力方向と方位とを基準としたワールド座標系812は、Z軸が鉛直方向、XY方向が水平方向となっている。加速度Aの鉛直成分Azとは、携帯端末300の加速度Aの、ワールド座標系におけるZ軸方向成分である。また、加速度Aの水平成分Ax,Ayとは、携帯端末300の加速度Aの、ワールド座標系におけるX軸方向成分およびY軸方向成分である。なお、水平成分Ax、Ayの合成成分は、適宜「水平成分Axy」と表す。
図5の歩行方向算出部750は、停止状態判定部751、歩行開始判定部752、および歩行角度算出部753を有する。
停止状態判定部751は、鉛直成分算出部732が算出した鉛直成分Azと、水平成分算出部733が算出した水平成分Ax,Ayとから、停止状態にあるか否かを判定する。そして、停止状態判定部751は、停止状態にあると判定したとき、停止状態判定通知Sを、歩行開始判定部752および装置方位算出部760に対して出力する。
歩行開始判定部752は、停止状態判定部751から停止状態判定通知Sが入力されたとき、歩行者200の歩行が開始されたか否かを判定する。この判定は、鉛直成分算出部732が算出した鉛直成分Azと、水平成分算出部733が算出した水平成分Ax,Ayとに基づいて行われる。具体的には、歩行開始判定部752は、停止状態判定通知Sの入力タイミングの直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したとき、歩行開始判定通知Wを、歩行角度算出部753へ出力する。
歩行角度算出部753は、歩行開始判定部752から歩行開始判定通知Wが入力されたとき、水平成分算出部733が算出した水平成分Ax,Ayから、端末座標系における歩行方向(角度)θを算出する。
このような構成を有する携帯端末300は、歩行者200が停止状態にあった直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したとき、歩行方位を検出することができる。
ここで、歩行方位検出装置700が、素早く高精度な歩行方位検出を可能にする理由について説明する。
図7は、歩行方位検出装置700が素早く高精度な歩行方位検出を可能にする理由について説明するための図である。
図7(A)に示すように、歩行者200は、初期状態では両足に体重を掛けて立っており、時刻t0に足の踏み出しを開始したとする。そして、歩行者200は、時刻t1に後足で地面を蹴り、時刻t2に前足を着地させ、時刻t3に地面を蹴った後足を前足の横を通過させたとする。
本実施の形態では、実験により、図7(B)に示すように、歩行開始時に加速度の鉛直成分Azが、時刻t1に極小を呈することに着目した。また、本実施の形態では、図7(C)に示すように、時刻t1の直前までの加速度の水平成分Axyの値が、徐々に増加、もしくは、ある特定の範囲を変動することに着目した。また、本実施の形態では、水平成分Axyが徐々に増加、もしくは、ある特定の範囲を変動する区間の直後の時刻t1に、図7(B)に示すように鉛直成分Azが極小を呈するという現象が、歩行開始時に特徴的な現象であることに着目した。
そこで、本実施の形態では、上述の通り、歩行方位検出装置700が、停止状態の直後に鉛直成分Azが極小を呈したときに、歩行方位を検出するようにした。時刻t1は、歩行者200が2歩目を踏み出す時刻t2の前である。したがって、歩行方位検出装置700は、上述の特許文献1記載の技術に比べて、早いタイミングで歩行方位を検出することができる。また、半歩の距離は、せいぜい数十センチメートルである。したがって、歩行方位検出装置700は、上述のGPS情報を用いた技術に比べて、早いタイミングでかつ高い精度で歩行方位を検出することができる。
なお、本実施の形態では、停止状態から鉛直成分Azが極小を呈するまでの区間(時刻t1までの区間)において、加速度Aの水平成分Axyの変化が徐々に増加もしくはある特定の範囲を変動することに着目した。つまり、この着目点は、歩行開始時の特徴的な現象である。したがって、本実施の形態の携帯端末300では、鉛直成分Azが極小を呈するまでの区間に、加速度Aの水平成分Axyの変化が徐々に増加もしくはある特定の範囲を変動することを条件として、歩行方位を検出するようにした。これにより、本実施の形態の携帯端末300は、検出の精度の向上を図ることができる。
また、本実施の形態は、加速度の鉛直成分Azが、時刻t2に極大を呈することに着目した。これは、歩行開始時に特徴的な現象であること示している。したがって、本実施の形態では、後述するが、携帯端末300は、鉛直成分Azが極小を呈した直後に更に極大を呈したことを条件として歩行方位を検出することにより、検出の精度の向上を図る。この場合でも、歩行方位検出装置700は、歩行者200が2歩目を踏み出す時刻t2には歩行方位を検出することができ、そのタイミングは、上述の特許文献1記載の技術に比べて早い。
以下、歩行方位検出装置700の動作について説明する。
図8は、歩行方位検出装置700の全体動作を示すフローチャートである。また、図9は、歩行方位検出装置の各処理間の情報の流れを示すシーケンス図である。
歩行方位検出装置700は、大まかには、図9の左側に示す歩行方向を算出する処理と、図9の右側に示す装置方位を算出する処理とを並行して行い、最後に、歩行方向と装置方位とに基づいて、歩行方位を算出する。
まず、ステップS1100において、加速度計測部710および方位計測部720は、加速度Aおよび方位方向Hの計測を開始し、単位時間毎に加速度計測データおよび方位方向計測データを記録する。
図10は、加速度計測データのフォーマットの一例を示す図である。
図10に示すように、加速度計測データ820は、所定の間隔の時刻(t)821毎に、端末座標系における加速度AのX軸成分(Ax)822、Y軸成分(Ay)823、およびZ軸成分(Az)824を記述する。
図11は、方位方向計測データのフォーマットの一例を示す図である。
図11に示すように、方位方向計測データ830は、所定の間隔の時刻(t)831毎に、端末座標系における方位方向HのX軸成分(Hx)832、Y軸成分(Hy)833、およびZ軸成分(Hz)834を記述する。
そして、図8のステップS1200において、傾斜角算出部731は、端末座標系のワールド座標系に対する傾斜角φを算出する傾斜角算出処理を行う。具体的には、傾斜角算出部731は、以下のようにして傾斜角φを算出する。
まず、傾斜角算出部731は、加速度計測部710が記録する加速度計測データの各加速度Aの絶対値|Aa|を、例えば、以下の式(1)に基づいて算出する。
Figure 2012037452
そして、傾斜角算出部731は、直前の所定の区間T(例えば3秒間)について、絶対値|Aa|の変動を調べ、歩行者200が静止しており、重力加速度gのみが携帯端末300に掛かっているに等しい状態であるか否かを判断する。
図12は、加速度計速データの絶対値グラフの一例を示す図である。
絶対値|Aa|をグラフ化した絶対値グラフ841は、歩行者200が静止しているとき、図12に示すように、所定の閾値α以下となり、その平均値は、重力加速度gに近い値となる。したがって、傾斜角算出部731は、絶対値|Aa|と、時間Tにおける絶対値|Aa|の平均値とが、ある条件を満たす場合には、時間Tにおける平均の加速度方向を、鉛直方向とする。ある条件とは、絶対値|Aa|が、所定の閾値α以下である状態が所定の時間T継続し、かつ、時間Tにおける絶対値|Aa|の平均値が、重力加速度gに近い値である。そして、傾斜角算出部731は、その鉛直方向を基準として、傾斜角φを算出する。
図13は、ここでの説明に用いる端末座標系を示す図である。また、図14〜図16は、傾斜角φを説明するための図である。
図13に示すように、端末座標系811は、例えば、携帯端末300の筐体301の主面302の法線方向をZ軸とし、筐体301の縦方向をX軸とし、筐体301の横方向をY軸とする。
図14〜図16に示すように、傾斜角算出部731は、鉛直方向にワールド座標系のZ軸を設定し、Z軸を基準としてX平面を設定する。傾斜角算出部731は、図14に示すX平面に対する端末座標系のXY平面のX軸回りの回転角φxと、図15に示すX平面に対する端末座標系のXY平面のY軸回りの回転角φyとを、傾斜角φ=(φx、φy)として取得する。
具体的には、傾斜角算出部731は、例えば、以下の式(2)、(3)において、Ax=Ay=0、Az=gとなるような、回転角φy、φxを求める。
Figure 2012037452
Figure 2012037452
そして、傾斜角算出部731は、傾斜角φ=(φx、φy)を、鉛直成分算出部732、水平成分算出部733、および方位成分算出部740へ出力する。
図8のステップS1300において、鉛直成分算出部732は、携帯端末300の加速度Aの鉛直成分Azを算出する鉛直成分算出処理を行う。具体的には、鉛直成分算出部732は、加速度A(Ax,Ay,Az)および傾斜角φ=(φx、φy)から、例えば以下の式(4)を用いて、鉛直成分Azを算出する。
Figure 2012037452
そして、鉛直成分算出部732は、鉛直成分Azを、停止状態判定部751および歩行開始判定部752へ出力する。
そして、ステップS1400において、水平成分算出部733は、携帯端末300の加速度Aの水平成分Ax,Ayを算出する水平成分算出処理を行う。具体的には、水平成分算出部733は、加速度A(Ax,Ay,Az)および傾斜角φ=(φx、φy)から、例えば、以下に示す式(5)、(6)を用いて、水平成分Ax,Ayを算出する。
Figure 2012037452
Figure 2012037452
そして、水平成分算出部733は、水平成分Ax,Ayを、停止状態判定部751および歩行開始判定部752へ出力する。
そして、ステップS1500において、方位成分算出部740は、方位方向の水平成分H(Hx,Hy)を算出する方位成分算出処理を行う。具体的には、方位成分算出部740は、方位方向H(Hx,Hy,Hz)および傾斜角φ=(φx、φy)から、例えば、以下に示す式(7)、(8)を用いて、方位方向の水平成分H(Hx,Hy)を算出する。
Figure 2012037452
Figure 2012037452
そして、方位成分算出部740は、水平成分H(Hx,Hy)を、装置方位算出部760へ出力する。
そして、ステップS1600において、停止状態判定部751は、停止状態か否かを判定する停止状態判定処理を行う。具体的には、停止状態判定部751は、以下のようにして停止状態か否かを判定し、適宜、停止状態判定通知Sを出力する。
図17は、停止状態の判定条件の一例を説明するための図である。
停止状態判定部751は、図17に示すように、加速度算出データの鉛直成分Azの絶対値|Az|が、所定の閾値α以下である状態が所定の期間T継続している場合に、停止状態であると判定する。
なお、歩行者200が滑りながら水平移動している可能性もある。したがって、停止状態判定部751は、更に、以下に示す式(9)の状態である場合に、停止状態であると判定するようにしても良い。この場合、停止状態判定部751は、加速度Aの水平成分Axyの絶対値|Axy|が、所定の閾値αxy以下であり、その状態が所定の期間T継続していることを条件として、停止状態であると判定する。
Figure 2012037452
そして、ステップS1700において、停止状態判定部751は、停止状態であると判定しない場合には(S1700:NO)、ステップS1800へ進む。
ステップS1800において、停止状態判定部751は、オペレータ操作等により、処理の終了が指示されたか否かを判断する。停止状態判定部751は、処理の終了が指示されていない場合には(S1800:NO)、ステップS1200へ戻り、処理を繰り返す。
停止状態判定部751は、停止状態であると判定した場合には(S1700:YES)、停止状態判定通知Sを、歩行開始判定部752および装置方位算出部760へ出力する。この結果、処理は、ステップS1900へ進む。
ステップS1900において、歩行開始判定部752は、停止状態後に歩行が開始されたか否かを判定する歩行開始判定処理を行う。
図18は、歩行開始判定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1910において、歩行開始判定部752は、携帯端末300の加速度Aの鉛直成分Azの極大極小を検出する極大極小検出処理を行う。極大極小検出処理の詳細については後述する。
そして、ステップS1920において、歩行開始判定部752は、加速度Aの鉛直成分Azから、極小点、極大点が、この順番で検出されたか否かを判断する。歩行開始判定部752は、極小点および極大点がこの順番で検出された場合には(S1920:YES)、ステップS1930へ進む。また、歩行開始判定部752は、極小点および極大点がこの順番で検出されていない場合には(S1920:NO)、そのまま図8の処理へ戻る。
ステップS1930において、歩行開始判定部752は、次に、加速度の鉛直成分Azの極小点の近傍において、加速度の水平成分Axyから所定の特徴が検出されるか否かを判断する。この所定の特徴については後述する。歩行開始判定部752は、水平成分Axyから所定の特徴が検出される場合には(S1930:YES)、ステップS1940へ進む。また、歩行開始判定部752は、水平成分Axyから所定の特徴が検出されない場合には(S1930:NO)、そのまま図8の処理へ戻る。
ステップS1940において、歩行開始判定部752は、歩行開始と判定し、歩行開始判定通知Wを、歩行角度算出部753へ出力し、図8の処理へ戻る。
図19は、極大極小検出処理の一例を示すフローチャートである。処理に先立って、歩行開始判定部752は、予め用意した変数Pに初期値を設定する。
まず、ステップS1911において、歩行開始判定部752は、加速度の鉛直成分Az(ここでは値f(t)と表す)が、所定の閾値αpを超えているか否かを判断する。歩行開始判定部752は、値f(t)が閾値αpを超えていない場合には(S1911:NO)、そのまま図18の処理へ戻る。また、歩行開始判定部752は、値f(t)が閾値αpを超えている場合には(S1911:YES)、ステップS1912へ進む。
ステップS1912において、歩行開始判定部752は、以下の式(10)で表される指標値P(t)を算出し、指標値P(t)が0未満であるか否か、つまり鉛直成分Azが減少の方向に変化しているか否かを判断する。歩行開始判定部752は、指標値P(t)が0未満である場合には(S1912:YES)、ステップS1913へ進む。また、歩行開始判定部752は、指標値P(t)が0未満ではない場合には(S1912:NO)、ステップS1914へ進む。
Figure 2012037452
ステップS1913において、歩行開始判定部752は、変数Pが0を超えているか否かを判断する。歩行開始判定部752は、変数Pが0を超えている場合には(S1913:YES)、ステップS1915へ進む。また、歩行開始判定部752は、変数Pが0以下である場合には(S1913:NO)、ステップS1916へ進む。
ステップS1915において、歩行開始判定部752は、加速度の鉛直成分Azが極大を呈していると判定し(極大を検出)、判定結果を記録して、ステップS1916へ進む。
また、ステップS1914において、歩行開始判定部752は、指標値P(t)が0を超えているか否かを判断する。歩行開始判定部752は、指標値P(t)が0を超えている場合には(S1914:YES)、ステップS1917へ進む。また、歩行開始判定部752は、指標値P(t)が0を超えていない場合には(S1914:NO)、ステップS1916へ進む。
ステップS1917において、歩行開始判定部752は、変数Pが0を超えているか否かを判断する。歩行開始判定部752は、変数Pが0を超えている場合には(S1917:YES)、ステップS1918へ進む。また、歩行開始判定部752は、変数Pが0以下である場合には(S1917:NO)、ステップS1916へ進む。
ステップS1918において、歩行開始判定部752は、加速度の鉛直成分Azが極小を呈していると判定し(極小を検出)、判定結果を記録して、ステップS1916へ進む。
ステップS1916において、歩行開始判定部752は、変数Pに指標値P(t)を代入して、図18の処理へ戻る。すなわち、歩行開始判定部752は、次の極大極小検出処理において、現在の指標値P(t)が比較対象として使用されるようにする。
なお、歩行開始判定部752は、離散時系列データである鉛直成分Azを平滑化してから、極大極小の検出を行っても良い。これにより、ノイズを除去し、歩行者200の歩行開始に対する検出精度を向上させることができる。ここでは、y=f(t)=Azと表す。yの観測間隔をhと置くと、yの3点近似および5点近似は、例えば、以下の式(11)、(12)でそれぞれ表される。
Figure 2012037452
Figure 2012037452
図20は、水平成分Axyからの検出の対象となる所定の特徴について説明するための図である。
上述の所定の特徴は、停止状態であることが判定された時刻から鉛直成分Azの極小点の時刻tまでの区間について、以下の第1の条件または第2の条件の少なくとも1つが満たされることである。すなわち、第1の条件は、加速度Aの水平成分Axyの絶対値|Axy|が、下限値αxy_minと上限値αxy_maxとにより規定される指定範囲内となっている状態が、所定の時間T以上継続していることである。なお、規定される指定範囲とは、(αxy_min < Axy < αxy_max)の範囲である。また、第2の条件は、加速度Aの水平成分Axyの絶対値|Axy|が指定範囲外になっている状態が、所定の時間以上継続していないことである。指定範囲外とは、つまり、(αxy_min < Axy < αxy_max)で規定される指定範囲内の外にあることである。
上限値αxy_maxは、例えば、鉛直成分Azの極小点の時刻tの近傍における加速度Aの水平成分Axyの極大点を基準とした値とすれば良い。また、下限値αxy_minは、停止状態判定において使用された所定の閾値αを基準とした値とすれば良い。
図8のステップS2000において、歩行角度算出部753は、端末座標系における歩行方向θを算出する歩行角度算出処理を行う。
図21は、歩行角度算出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS2010において、歩行角度算出部753は、加速度の鉛直成分Azの極小点近傍において、加速度の水平成分Axyの極大点を検出する。
図22は、加速度の水平成分Axyの極大点の抽出の様子の一例を示す図である。
歩行角度算出部753は、例えば、鉛直成分Azの極小点の時刻tを基準とする、前後の所定の時間幅Δtの区間(t−Δt〜 Δt+Δt)において、水平成分Axyの極大点を検出する。
そして、図21のステップS2020において、歩行角度算出部753は、検出した極大点における水平成分Axyから、端末座標系における歩行方向θを算出する。
なお、本実施の形態では、停止状態後に水平成分Axyの極大点と鉛直成分Azの極小点がほぼ一致するとき、歩行者200が水平成分Axyの方向に歩き出していることに着目した。したがって、歩行角度算出部753は、加速度Aの水平成分Axyの極大点が、加速度Aの鉛直成分Azの極小点の近傍であった場合は、水平成分Axyの方向を用いて、歩行方向θを算出するものとする。
また、本実施の形態では、停止状態後に水平成分Axyの極大点と鉛直成分Azの極大点がほぼ一致するとき、歩行者200が水平成分Axyとは真逆の方向に歩き出していることに着目した。したがって、歩行角度算出部753は、加速度Aの水平成分Axyの極大点が、加速度Aの鉛直成分Azの極大点の近傍であった場合は、水平成分Axyと真逆の方向を用いて、歩行方向θを算出するものとする。
以下の説明では、水平成分Axyの極大点と鉛直成分Azの極小点がほぼ一致し、水平成分Axyの方向が歩行方向θの算出に用いられているものとする。
図23は、歩行方向θの定義を示す図である。また、図24は、歩行方向θの算出式の例を示す図である。
図23に示すように、歩行方向θは、端末座標系811のXY平面における、端末座標系811のY軸正方向と水平成分Axyの方向とが成す角度であり、鉛直方向からみて時計回り方向を正とする値である。
そして、図21のステップS2030において、歩行角度算出部753は、歩行方向θで表される方向を、歩行方向ベクトルの向きと判定し、歩行方向θを、歩行方位算出部770へ出力して、図8の処理へ戻る。
図8のステップS2100において、装置方位算出部760は、ワールド座標系における装置方位θを算出する装置方位算出処理を行う。
図25は、装置方位θの定義を示す図である。また、図26は、装置方位θの算出式の例を示す図である。
図25に示すように、装置方位θは、例えば、ワールド座標系812のXY平面における、ワールド座標系812のY軸正方向と端末座標系のY軸方向Y’のとが成す角度であり、鉛直方向からみて時計回り方向を正とする値である。
そして、装置方位算出部760は、装置方位θを、歩行方位算出部770へ出力する。
そして、図8のステップS2200において、歩行方位算出部770は、歩行方位θを算出する歩行方位算出処理を行う。
図27は、歩行方位θの定義およびその算出手法の一例を示す図である。
歩行方位θは、例えば、ワールド座標系812のXY平面における、ワールド座標系812のY軸正方向に対する角度で定義され、鉛直方向からみて時計回り方向を正とする値である。歩行方位算出部770は、例えば、ワールド座標系における装置方位θと端末座標系における歩行方向θとを加算することにより、歩行方位θを算出する。そして、歩行方位算出部770は、歩行方位θを、出力内容生成部330へ出力する。
そして、停止状態判定部751は、処理の終了が指示された場合には(S1800:YES)、一連の処理を終了する。
このような動作により、歩行方位検出装置700は、歩行者200が停止状態にあった直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したときに、歩行者200の歩行方位を検出することができる。
以上のように、本実施の形態に係る歩行方位検出装置700は、歩行者200が停止状態にあった直後に、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈したとき、歩行者200の加速度の方位を、歩行方位であると判定する。これにより、歩行方位検出装置700は、従来技術よりも早いタイミングで、かつ、高い精度で、歩行者200の歩き始めの歩行方位を検出することができる。
また、本実施の形態に係る歩行方位検出装置700は、歩行者200の加速度の鉛直成分が極小を呈した直後に更に極大を呈したことを条件として、歩行方位を検出する。これにより、歩行方位検出装置700は、検出の精度を向上させることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、歩行者の加速度の水平成分の変化量が徐々に増加もしくはある特定の範囲を変動する区間の直後に鉛直成分Azが極大、極小をこの順番で呈するという現象についても、歩行開始時に特徴的な現象であることに着目した。そこで、本発明の実施の形態2に係る歩行方位検出装置は、このような現象を検出したときに、歩行方位の検出を行う。
本実施の形態に係る歩行方位検出装置は、実施の形態1に係る歩行方位検出装置700と同一の構成を有するが、歩行開始判定部752における歩行開始判定処理のみが異なる。そこで、本実施の形態では、実施の形態1に係る歩行方位検出装置700と異なる歩行開始判定処理についてのみ説明を行うものとする。
図28は、本実施の形態における歩行開始判定処理の一例を示す図であり、実施の形態1の図18に対応するものである。図18と異なる部分は、ステップS1920aのみである。
ステップS1920aにおいて、歩行開始判定部752は、加速度Aの鉛直成分Azから、極大点が、極小点、この順番で検出されたか否かを判断する。歩行開始判定部752は、極大点および極小点がこの順番で検出された場合には(S1920a:YES)、ステップS1930aへ進む。また、歩行開始判定部752は、極大点および極小点がこの順番で検出されていない場合には(S1920a:NO)、そのまま図8の処理へ戻る。
ステップS1930aにおいて、歩行開始判定部752は、加速度の鉛直成分Azの極大点の近傍において、加速度の水平成分Axyから上述の所定の特徴が検出されるか否かを判断する。歩行開始判定部752は、水平成分Axyから所定の特徴が検出される場合には(S1930a:YES)、ステップS1940へ進む。また、歩行開始判定部752は、水平成分Axyから所定の特徴が検出されない場合には(S1930a:NO)、そのまま図8の処理へ戻る。
このように、本実施の形態に係る歩行方位検出装置は、早いタイミングで、かつ、高い精度で、歩行者200の歩き始めの歩行方位を検出することができる。
なお、以上説明した各実施の形態に係る歩行方位検出装置は、図18のステップS1930の判断および図28のステップS1930aの判断を、停止状態の判断に含めても良い。すなわち、歩行方位検出装置は、加速度の水平成分に上述の所定の特徴が検出されたことを条件として、停止状態にあると判断するようにしても良い。
また、歩行者200の加速度の各成分の取得、停止状態の判定、極大極小の判定等の具体的手法や、座標系や方向等の定義は、上述の各実施の形態の例に限定されるものではない。また、検出された歩行方向の利用目的も、上述の例に限定されるものではない。
本発明に係る歩行方位検出装置および歩行方位検出方法は、歩行者の歩き始めの歩行方位を、素早く高精度に検出することができる歩行方位検出装置および歩行方位検出方法として有用である。
100 警告システム
200 歩行者
300 携帯端末
301 筐体
310 無線通信部
320 出力部
330 出力内容生成部
400 構造物
500 基地局
510 無線通信部
520 検出部
600 移動体
700 歩行方位検出装置
710 加速度計測部
711 加速度センサ
720 方位計測部
721 方位センサ
730 加速度成分算出部
731 傾斜角算出部
732 鉛直成分算出部
733 水平成分算出部
740 方位成分算出部
750 歩行方向算出部
751 停止状態判定部
752 歩行開始判定部
753 歩行角度算出部
760 装置方位算出部
770 歩行方位算出部

Claims (9)

  1. 人の歩行方位を検出する歩行方位検出装置であって、
    前記人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得する加速度成分算出部と、
    前記鉛直成分および前記水平成分の時系列データに基づき、前記歩行方位を算出する歩行方位算出部と、を有し、
    前記歩行方位算出部は、前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したとき、前記加速度の方位を前記歩行方位とする、
    歩行方位検出装置。
  2. 前記歩行方位算出部は、
    前記水平成分の変化が所定の範囲にある状態が、所定の時間以上継続したことを条件として、前記加速度の方位を前記歩行方位とする、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  3. 前記歩行方位算出部は、
    前記水平成分の変化が所定の範囲にない状態が、所定の時間以上継続しなかったことを条件として、前記加速度の方位を前記歩行方位とする、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  4. 前記歩行方位算出部は、
    前記人が停止状態にあるときを基準とする前記鉛直成分の差分が所定値以上であることを条件として、前記鉛直成分が極小を呈したと判定する、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  5. 前記歩行方位算出部は、
    前記鉛直成分が極小を呈した直後に更に極大を呈したことを条件として、前記加速度の方位を前記歩行方位とする、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  6. 前記歩行方位算出部は、
    前記鉛直成分が極小を呈した直前に更に極大を呈したことを条件として、前記加速度の方位を前記歩行方位とする、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  7. 前記人の携帯品に取り付けられる加速度センサと、
    前記加速度センサとの位置関係が固定された方位センサと、を更に有し、
    前記加速度成分算出部は、
    前記加速度センサの計測結果と前記方位センサの計測結果とを用いて、前記鉛直成分および前記水平成分を算出し、
    前記歩行方位算出部は、
    前記加速度センサの計測結果と前記方位センサの計測結果とを用いて、前記加速度の方位を算出する、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  8. 前記歩行方位算出部による判定結果を、前記人の歩行方位を利用する所定の装置へ無線により送信する無線通信部、を更に有する、
    請求項1記載の歩行方位検出装置。
  9. 人の歩行方位を検出する歩行方位検出方法であって、
    前記人の加速度の鉛直成分および水平成分を取得するステップと、
    前記鉛直成分および前記水平成分の時系列データに基づき、前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したか否かを判断するステップと、
    前記人が停止状態にあった直後に前記鉛直成分が極小を呈したとき、前記加速度の方位を前記歩行方位であると判定するステップと、を有する、
    歩行方位検出方法。
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