JP4058884B2 - 自動二輪車の後輪懸架装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車の後輪懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車の後輪を懸架する方法として、一般にスイングアーム方式が用いられている。スイングアーム方式は、平行に配置された左右一対のアーム部の一端を連結し、この連結部を車体に枢着すると共に、アーム部の自由端部で後輪のアクスルシャフトを軸支するようにしたものである。
【0003】
また、エンジンの回転を、プロペラシャフトを用いて後輪に伝達するシャフトドライブ方式の場合、一方のアーム部内に動力伝達装置としてのプロペラシャフトを収納したものもある。そして、動力伝達装置を収納したアーム部はプロペラシャフトの軸方向、すなわち前後方向に分割可能に構成されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、動力伝達装置を収納するアーム部を前後方向に分割可能に構成した場合、動力伝達装置の組み付けや整備が困難になる。特にアーム部の奥に配置される部品を整備・交換する場合、動力伝達装置を含む他の部品全部を取り出さなければならず、整備性が悪い。
【0005】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、組付性、整備性の向上を図った自動二輪車の後輪懸架装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動二輪車の後輪懸架装置は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、エンジンユニットを車体に搭載し、このエンジンユニットに連結され、エンジンの回転を後輪に伝達するプロペラシャフトを内装した動力伝達部を、ピボットシャフトを介して車体にスイング自在に備えた自動二輪車において、上記動力伝達部は後輪懸架装置を兼ね、平行に配置された左右一対のアーム部端が連結部材によって連結されて後輪懸架装置として一体化されると共に、一方の上記アーム部を、内側のアーム基部と外側のカバー部との左右に分割可能な最中形状に形成し、且つそのアーム基部とカバー部との分割合せ面を、動力伝達部の長手方向に延び、プロペラシャフトと平行でプロペラシャフトの軸心を通るよう略鉛直に形成してその内部にプロペラシャフトを収納可能な伝達ユニットに構成するとともに、上記伝達ユニットのカバー部内側に軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの後端を軸支する一方、上記両アーム部の前端にピボットシャフトを支持する支持部材を設けると共に、上記伝達ユニット側のアーム部の支持部材を、内側のアーム基部の前端内側であって上記エンジンユニット後部を車体フレームに固定するブラケットと前記分割合せ面との間に配置したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、この発明を適用したスクータ型の自動二輪車の一例を示す左側面図である。また、図2はこの内部構造を示す左側面図である。そして、図3は、図1および図2に示す自動二輪車の概略平面図である。図1、図2および図3に示すように、この自動二輪車1は車体フレーム2を有し、この車体フレーム2の前端にはヘッドパイプ3が設けられる。ヘッドパイプ3には前輪4を回動自在に支持するフロントフォーク5やハンドルバー6等が設けられ、このハンドルバー6により前輪4が左右に回動自在に操舵される。
【0012】
車体フレーム2の中央下部にはエンジンユニット7が搭載される。また、エンジンユニット7後部には動力伝達部である伝達ユニット8が配置され、この伝達ユニット8の前部が後述するピボットシャフト9を介して車体に枢着される。この伝達ユニット8はスイングアーム方式の後輪懸架装置を兼ねており、ショックアブソーバ10により車体に弾性的に且つ揺動可能に支持される。そして、伝達ユニット8の後端に駆動輪である後輪11が保持される。
【0013】
後輪11の上方にはヘルメット12や図示しない荷物、工具等の収納容器である物品収納室13が設けられる。また、物品収納室13の上方にはこの物品収納室13の蓋を兼ねた乗員着座用の運転シート14が開閉自在に設置される。さらに、運転シート14の前下部とエンジンユニット7後上部との間には燃料タンク15が配置される。そして、車体フレーム2はその廻りを例えば合成樹脂成形品である車体カバー16により覆われる。
【0014】
ヘッドパイプ3と運転シート14前部との間の車体フレーム2および車体カバー16は下方に大きく略U字状に湾曲して車体の幅方向に延びる足通し空間17を形成し、その底部の左右に運転者が足を載せる低床の、具体的には車体フレーム2の上側フレーム2aと下側フレーム2bとの間に位置するライダ用フットレストフロア18が形成される。また、この左右のライダ用フットレストフロア18の後方には同乗者が足を載せるピリオンライダ用フットレストフロア19が形成される。さらに、ライダ用フットレストフロア18の中央部には前後に延びて上方に突出するトンネル形状20が形成される。
【0015】
図4は、エンジンユニット7の拡大平面図である。図2〜図4に示すように、エンジンユニット7は動力発生部であるエンジン本体21と、第一の変速部であるミッション部22と、第二の変速部である動力伝達方向変換部23とに三分割される。エンジン本体21は、主にクランクケース24と、クランクケース24の前部に略水平に配置されたシリンダアッセンブリ25とから構成され、ブラケット26等を介して車体フレーム2に固定される。
【0016】
また、この自動二輪車1に搭載されるエンジン本体21は水冷式であって、前輪4とエンジン本体21との間の車体カバー16内にエンジン本体21冷却用の冷却水を冷却するラジエター27が配置される(図2および図3参照)。
【0017】
シリンダアッセンブリ25の前側に設けられたシリンダヘッド28の内部には動弁機構29が設けられる。また、シリンダヘッド28の上部には吸気管30が接続される。一方、シリンダヘッド28の下部には排気管31の基端部が接続される。そして、排気管31はエンジンユニット7の下部に導かれて後方に向かって延設され、その下流端にマフラ32が接続される。なお、本実施形態においてマフラ32は車体の進行方向に向かって右側に車体の中心からオフセットして配置される。
【0018】
本実施形態に用いられるエンジン本体21はクランクケース24内を車幅方向に延びる一本のクランクシャフト33を共有する二本のシリンダ34が左右に並設されたいわゆる並列二気筒エンジンである。
【0019】
クランクシャフト33の一端、本実施形態においては左端、にはプライマリドライブギヤ35が設けられる。プライマリドライブギヤ35後方のクランクケース24は後方に向かって延設され、平面視略L字形状のクランクケース24を形成すると共に、この延設部24aの内部に第一連結シャフト36がクランクシャフト33と平行に配置される。第一連結シャフト36にはプライマリドリブンギヤ37が設けられて一次減速装置を構成し、このプライマリドリブンギヤ37がクランクシャフト33に設けられたプライマリドライブギヤ35に作動連結されてクランクシャフト33の回転が第一連結シャフト36に伝達される。
【0020】
第一連結シャフト36の一端側、本実施形態においては左端側、には上記冷却水循環用のウォータポンプ38が連結される一方、他端側、本実施形態においては右端側、には潤滑オイル圧送用のオイルポンプ39が軸上に配置される。
【0021】
クランクケース24の後方にはミッション部22が配置され、その内部にはVベルト式自動変速装置40が配置される。この変速装置40は、ドライブプーリ41を備えたドライブシャフト42と、ドリブンプーリ43を備えたドリブンシャフト44とを有し、ドライブシャフト42はクランクシャフト33の後方で、第一連結シャフト36と車体の幅方向に対向した位置にこの第一連結シャフト36と同軸上に配置されると共に、このドライブシャフト42の後方にドリブンシャフト44がドライブシャフト42と平行に配置される。
【0022】
ドライブシャフト42の第一連結シャフト36に対向した端部、本実施形態においては左端部、は第一連結シャフト36に例えばスプライン連結される。そして、ドライブプーリ41とドリブンプーリ43との間にはVベルト45が張架され、このVベルト45を介してドリブンプーリ43にエンジン本体21の回転駆動力が伝達される。
【0023】
ミッション部22は、クランクケース24同様平面視略L字形状に形成され、ミッション部22の折部内側とクランクケース24の折部内側とが向かい合って配置される。
【0024】
クランクケース24の延設部24a後方には動力伝達方向変換部23が配置され、その内部には第二連結シャフト46が設けられる。第二連結シャフト46はドリブンシャフト44と車体の幅方向に対向した位置にこのドリブンシャフト44と同軸上に配置され、両シャフト44,46は例えばスプライン連結されて変速装置40によって変速されたエンジン本体21の回転駆動力が第二連結シャフト46に伝達される。
【0025】
さらに、動力伝達方向変換部23内にはエンジンユニット7の最終出力軸である伝達シャフト47が第二連結シャフト46に直交して配置され、二次減速装置であるベベルギヤ48を介して第二連結シャフト46の回転方向が90°変換されて伝達シャフト47に伝達される。
【0026】
そして、伝達シャフト47に伝達されたエンジン本体21の回転駆動力は前記伝達ユニット8内に収納されたプロペラシャフト49を介して後輪11のアクスルシャフト50に伝達される。
【0027】
伝達ユニット8は前述したようにスイングアーム方式の後輪懸架装置を兼ねており、図5はこの後輪懸架装置8の拡大平面図である。また、図6は伝達ユニット8の水平断面図である。図5および図6に示すように、後輪懸架装置8は平行に配置された左右一対のアーム部8,51を備える。一方の、本実施形態においては車体の進行方向に向かって右側のアーム部51は単純な棒形状を有し、その後端にはアクスルシャフト50の支持部材52が、その前端にはピボットシャフト9の支持部材53がそれぞれ設けられる。
【0028】
一方、本実施形態において車体の進行方向に向かって左側のアーム部8は伝達ユニット8であって、その内部に動力伝達部材としてのプロペラシャフト49を収納可能に中空に形成されると共に、左右に分割可能な最中形状に形成され、内側のアーム基部54と外側のカバー部55とに構成される。
【0029】
アーム基部54の前端内側にはピボットシャフト9の支持部材56が設けられ、アーム基部54と上記右側のアーム部51とがこれらの支持部材53,56の後方で連結部材57を介して連結されると共に、これらの支持部材53,56はエンジンユニット7後部を車体フレーム2に固定するブラケット26に形成されたピボット部58にピボットシャフト9を介して枢着される。そして、後輪懸架装置8のうち、少なくとも右側のアーム部51、アーム基部54および連結部材57は鋳造により成型される。
【0030】
伝達ユニット8内に収納されたプロペラシャフト49は前部シャフト49Fと後部シャフト49Rとに二分割され、この前部シャフト49Fと前記動力伝達方向変換部23の伝達シャフト47とが自在継手59で連結される。また、自在継手59の揺動中心は上記ピボットシャフト軸線60の延長線上に配置される。そして、この自在継手59により、エンジン本体21の回転駆動力がプロペラシャフト49に伝達される。
【0031】
一方、伝達ユニット8内の前部シャフト49Fと後部シャフト49Rとの連結部には動力伝達部材である発進クラッチ機構61が配置される。この発進クラッチ機構61は例えば電磁制御式湿式多板のものが用いられる。
【0032】
ここで、電磁制御式湿式多板の発進クラッチ機構61とは、詳細には図示しないが電気的に断続制御可能で伝達トルクの小さいパイロットクラッチと、このパイロットクラッチに比べて大きなトルクを伝達可能なメインクラッチとを備え、パイロットクラッチを接続することによりメインクラッチとの間に回転位相差が生じ、この回転位相差がパイロットクラッチに設けられたカム機構によりメインクラッチのプレッシャプレートの押圧力に変換されると共に増幅され、大きなトルクの伝達を可能にするものである。電磁制御のパイロットクラッチが小型に形成できることにより、クラッチのレスポンスが向上すると同時に、メインクラッチの小型化も可能となり、伝達ユニット8全体の小型化にも繋がる。なお、電磁制御式湿式多板のクラッチ機構61の代りに、遠心式のクラッチ機構を用いてもよい。
【0033】
さらに、後部シャフト49Rの後端部近傍には動力伝達部材である上記アクスルシャフト50が回転自在に支持され、動力伝達部材、且つ最終減速装置であるベベルギヤ62を介してプロペラシャフト49の回転方向が90°変換されてアクスルシャフト50に伝達される。また、図6に示すように、後部シャフト49Rの後端は伝達ユニット8のカバー部55内側に形成された軸受部63によって軸支される。
【0034】
そして、アーム基部54とカバー部55とに左右に分割される伝達ユニット8の分割(合せ)面64は、伝達ユニット8の長手方向に延び、プロペラシャフト49と平行に、且つこのプロペラシャフト49の軸心を通るよう略鉛直に形成され、カバー部55は例えば複数個のボルト65でアーム基部54に固着される。
【0035】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0036】
スイングアーム方式の後輪懸架装置の、一方のアーム部8を、自在継手59、プロペラシャフト49、発進クラッチ機構61、最終減速装置であるベベルギヤ62および後輪11のアクスルシャフト50を収納する伝達ユニット8とし、この伝達ユニット8を左右に分割可能な最中形状に形成してアーム基部54とカバー部55とに構成したことにより、これらの動力伝達部材の組み付けおよび整備が容易になる。特に、部材の一部のみを整備したいときでも他の部材を取り外す必要がないので、整備性がよい。
【0037】
また、伝達ユニット8のカバー部55内側に軸受部63を形成し、この軸受部63でプロペラシャフト49の後端を軸支するようにしたことにより、プロペラシャフト49をカバー部55と一体に着脱でき、組付性、整備性が向上する。
【0038】
さらに、両アーム部8,51の前端にピボットシャフト9の支持部材53,56を設けてピボットシャフト9を支持すると共に、プロペラシャフト49と動力伝達方向変換部23の伝達シャフト47とを連結する自在継手59の揺動中心をピボットシャフト軸線60の延長線上に配置したことにより、伝達ユニット8がピボット部58を中心に上下に揺動するとプロペラシャフト49も同心で上下に揺動するため、エンジン本体21の回転力がプロペラシャフト49およびアクスルシャフト50にスムーズに伝達される。
【0039】
そして、高い剛性が求められ、且つ複雑な構造を有する後輪懸架装置8のうち、少なくとも右側のアーム部51、アーム基部54および連結部材57を鋳造により成型したことにより、高い剛性の確保および成型性の向上を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る自動二輪車の後輪懸架装置によれば、エンジンユニットを車体に搭載し、このエンジンユニットに連結され、エンジンの回転を後輪に伝達するプロペラシャフトを内装した動力伝達部を、ピボットシャフトを介して車体にスイング自在に備えた自動二輪車において、上記動力伝達部は後輪懸架装置を兼ね、平行に配置された左右一対のアーム部端が連結部材によって連結されて後輪懸架装置として一体化されると共に、一方の上記アーム部を、内側のアーム基部と外側のカバー部との左右に分割可能な最中形状に形成し、且つそのアーム基部とカバー部との分割合せ面を、動力伝達部の長手方向に延び、プロペラシャフトと平行でプロペラシャフトの軸心を通るよう略鉛直に形成してその内部にプロペラシャフトを収納可能な伝達ユニットに構成するとともに、上記伝達ユニットのカバー部内側に軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの後端を軸支する一方、上記両アーム部の前端にピボットシャフトを支持する支持部材を設けると共に、上記伝達ユニット側のアーム部の支持部材を、内側のアーム基部の前端内側であって上記エンジンユニット後部を車体フレームに固定するブラケットと前記分割合せ面との間に配置したため、この伝達ユニットに内装される動力伝達部材の組付性および整備性が向上する。また、上記伝達ユニットのカバー部内側に軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの後端を軸支したため、このプロペラシャフトをカバー部と一体に着脱可能となって組付性、整備性を向上させる。
【0042】
さらに、上記両アーム部の前端に支持部材を設け、これらの支持部材で上記ピボットシャフトを支持すると共に、上記プロペラシャフトと上記エンジンユニットの最終出力軸とを連結する自在継手の揺動中心を上記ピボットシャフト軸線の延長線上に配置したため、エンジン回転力の伝達がスムーズに行われる。
【0043】
さらにまた、上記後輪懸架装置のうち、少なくとも他方のアーム部、アーム基部および連結部材を鋳造により成型したため、高い剛性および成型性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の後輪懸架装置の一実施形態を示すスクータ型自動二輪車の左側面図。
【図2】図1に示す自動二輪車の内部構造を示す左側面図。
【図3】図1および図2に示す自動二輪車の概略平面図。
【図4】エンジンユニットの拡大平面図。
【図5】後輪懸架装置の拡大平面図。
【図6】伝達ユニットの水平断面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
2 車体フレーム
7 エンジンユニット
8 伝達ユニット(動力伝達部、後輪懸架装置、左側アーム部)
9 ピボットシャフト
47 伝達シャフト(エンジンユニットの最終出力軸)
49 プロペラシャフト(動力伝達部材)
50 アクスルシャフト(動力伝達部材)
51 右側アーム部
53,56 ピボットシャフトの支持部材
54 アーム基部
55 カバー部
57 連結部材
59 自在継手(動力伝達部材)
60 ピボットシャフトの軸線
61 発進クラッチ機構(動力伝達部材)
62 ベベルギヤ(動力伝達部材)
63 軸受部
Claims (1)
- エンジンユニットを車体に搭載し、このエンジンユニットに連結され、エンジンの回転を後輪に伝達するプロペラシャフトを内装した動力伝達部を、ピボットシャフトを介して車体にスイング自在に備えた自動二輪車において、上記動力伝達部は後輪懸架装置を兼ね、平行に配置された左右一対のアーム部端が連結部材によって連結されて後輪懸架装置として一体化されると共に、一方の上記アーム部を、内側のアーム基部と外側のカバー部との左右に分割可能な最中形状に形成し、且つそのアーム基部とカバー部との分割合せ面を、動力伝達部の長手方向に延び、プロペラシャフトと平行でプロペラシャフトの軸心を通るよう略鉛直に形成してその内部にプロペラシャフトを収納可能な伝達ユニットに構成するとともに、上記伝達ユニットのカバー部内側に軸受部を形成し、この軸受部で上記プロペラシャフトの後端を軸支する一方、上記両アーム部の前端にピボットシャフトを支持する支持部材を設けると共に、上記伝達ユニット側のアーム部の支持部材を、内側のアーム基部の前端内側であって上記エンジンユニット後部を車体フレームに固定するブラケットと前記分割合せ面との間に配置したことを特徴とする自動二輪車の後輪懸架装置。
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