JP3989685B2 - 撮影用照光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、在来の写真フィルムを用いるカメラ、ディジタルカメラ等と称される電子カメラ、およびビデオカメラ等による撮影に際し被写体に照明光を照射するための撮影用照光装置の改良に係り、特に、高感度フィルムを用いた撮影や電子カメラを用いた撮影に好適な撮影用照光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、写真フィルム、いわゆる銀塩フィルムの感度が向上し、ISO感度800〜1600等の高感度フィルムが、一般消費者にも容易に入手し得るようになった。このため、銀塩フィルムを用いる在来のカメラ、いわゆる銀塩カメラ、によっても高感度フィルムによる高感度撮影が容易に行なえるようになった。さらにデジタルスチルカメラ等と称される電子カメラにおいてもCCD(電荷結合素子)撮像素子等のような撮像素子の感度が向上してきている。このため、被写体照明に従来の大光量ストロボやフラッドランプのような大光量がかならずしも必要でなくなってきた。
さらに、発光ダイオード(LED)の輝度の向上も目覚しく、しかも光の3原色である赤色、緑色および青色の各色の発光ダイオードが入手できるようになり、各種照明に利用されるようになってきた。
このような発光ダイオードを、カメラ撮影用の照明の光源として採用した従来の技術の一例が、特開平11−133490号公報に示されている。
特開平11−133490号公報に示された構成においては、電源として、公称1.5Vの乾電池を2本用いる時には、これらを直列に接続してなる電池電源から電力を供給して発光ダイオードを発光させる。また、1.5Vの電池を1本しか使用しない場合には昇圧回路を用いて発光ダイオードを発光させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在入手可能な白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードを写真撮影に必要な光量で発光させようとすると、順方向電圧は3.5V以上となる。このため、公称1.5Vの乾電池2本では、たとえ直列に接続しても充分な光量を得ることができない。また、発光ダイオードはその発光色によって、順方向電流が異なるため、赤色発光ダイオードの順方向電圧は約2Vと低く、公称1.5Vの乾電池2本を直列接続した場合には、わざわざ昇圧回路により昇圧する必要がない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、カメラ等において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個および公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを発光させる場合のように、写真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発光させることによって、公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光させることを可能とする撮影用照光装置を提供することを目的としている。
【0004】
本発明の請求項1の目的は、特に、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードをシャッタが開いている間だけ発光させるための昇圧回路を、比較的簡単な構成によりシャッタが開いている間のみ作動させ、順方向電圧の低い発光ダイオードは前記電源電圧で駆動させることを可能とする撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、白色発光ダイオード、青色発光ダイオードまたは緑色発光ダイオードの順方向電圧が、赤色発光ダイオードの順方向電圧の2倍弱という性質を利用し、赤色発光ダイオードを2個直列に接続して昇圧回路に接続することにより、赤色発光ダイオードに流すトータル電流を削減することを可能とする撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、前記昇圧回路の具体的な構成の一つの好適な態様を用い、部品点数およびコストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、昇圧回路をさらに簡単化し、部品点数および製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、請求項4の撮影用照光装置における撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにある。
【0005】
本発明の請求項の目的は、特に、順方向電圧の低い赤色発光ダイオードを電池電源から直接発光させる場合、赤色発光ダイオードの通電制御を昇圧回路内のスイッチング手段で兼用することで、部品点数および製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、前記昇圧回路におけるスイッチング手段の接続構成を工夫することにより、回路の簡素化を図るとともに、部品点数および製造コストを削減することを可能とする撮影用照光装置を提供することにある。
本発明の請求項の目的は、特に、発光ダイオードに大電流を流せる時間は、10mS程度と比較的短いことを考慮し、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発光時間とを合わせて、発光ダイオードの発光光量を効率良く利用することができる撮影用照光装置を提供することにある
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、上述した目的を達成するために、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサと、
前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、前記白色発光ダイオードと、前記青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとのうちの使用されているものに前記昇圧された出力を供給する昇圧回路と、
シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手段とを有し、
前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、前記電池電源から直接電流を流すように回路接続されたことを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、上述した目的を達成するために、
公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサと、
前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、使用されている前記ダイオードに前記昇圧された出力を供給する昇圧回路と、
シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手段とを有し、
前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードは、前記昇圧回路の出力に対して1個ずつ並列に接続し、前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の出力に対して接続することを特徴としている。
また、請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記昇圧回路が、
制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の両電極間に接続し、
第3のスイッチング手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、
第4のスイッチング手段および第2のコンデンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチング手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源の他方の電極との間に接続し、
前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、
前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、
前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、
前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するように構成したことを特徴としている。
【0008】
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとするようにしたことを特徴としている。
【0009】
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記昇圧回路が、
制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接続し、
第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、
前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、
前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、
前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、
前記第1のスイッチング手段のオン動作によって、前記コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧させるように構成したことを特徴としている。
【0010】
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとするようにしたことを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、前記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点との間に接続されたことを特徴としている。
【0011】
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記第3のスイッチング手段が、
前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジスタと、
前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路に直列に接続されたダイオードと
を具備することを特徴としている。
請求項に記載した本発明に係る撮影用照光装置は、
前記クロック発生手段が、シャッタが開放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御するクロック制御手段を備えることを特徴としている。
【0013】
【作 用】
すなわち、本発明の請求項1による撮影用照光装置は、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧する昇圧回路により、昇圧された出力を、前記白色発光ダイオードと、前記青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとに供給し、前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードには、前記電池電源から直接電流を供給し、シャッタが開いている間、シャッタの開閉動作に連動するシャッタ連動スイッチング手段により、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電する。
【0014】
このような構成により、カメラ等において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個および公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを発光させる場合のように、写真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発光させることによって、公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光させることを可能とし、特に、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを発光させるための昇圧回路を、比較的簡単な構成によりシャッタが開いている間のみ作動させることを可能とすると共に、順方向電圧が低い発光ダイオードは、前記昇圧回路を介さず、電池電源の電源電圧を通電することで、電源効率を向上させることができる。
【0015】
また、本発明の請求項2による撮影用照光装置は、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサの蓄積電圧を昇圧回路により前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、使用されている前記ダイオードに前記昇圧された出力を供給し、シャッタ連動スイッチング手段が、
シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電する。
前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードは、前記昇圧回路の出力に対して1個ずつ並列に接続し、前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の出力に対して接続する。
このような構成により、特に、白色発光ダイオード、青色発光ダイオードまたは緑色発光ダイオードの順方向電圧が、赤色発光ダイオードの順方向電圧の2倍弱という性質を利用し、赤色発光ダイオードを2個直列に接続して昇圧回路に接続することにより、赤色発光ダイオードに流すトータル電流を削減することを可能とする。
また、本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の両電極間に接続し、第3のスイッチング手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、第4のスイッチング手段および第2のコンデンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチング手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源の他方の電極との間に接続し、前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するように構成する。
このような構成により、特に、前記昇圧回路の具体的な構成の一つの好適な態様を提供することができる。
【0016】
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとする。
このような構成により、特に、撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減することができる。
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接続し、第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作によって、前記コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧させるように構成する。
このような構成により、特に、昇圧回路をさらに簡単化し、部品点数および製造コストを削減し得る構成を提供することができる。
【0017】
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとする。
このような構成により、特に、請求項5の撮影用照光装置における撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減することができる。
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点との間に接続される。
このような構成により、特に、順方向電圧の低い赤色発光ダイオードを電池電源から直接発光させる場合、赤色発光ダイオードの通電制御を昇圧回路内のスイッチング手段で兼用することで、部品点数および製造コストを削減することができる。
【0018】
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記第3のスイッチング手段が、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジスタと、前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路に直列に接続されたダイオードとを具備する。
このような構成により、特に、前記昇圧回路におけるスイッチング手段の接続構成を工夫することによって、回路の簡素化を図るとともに、部品点数および製造コストを削減することを可能としている。
本発明の請求項による撮影用照光装置は、前記クロック発生手段が、シャッタが開放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御するクロック制御手段を備える。
このような構成により、特に、発光ダイオードに大電流を流せる時間は、10mS程度と比較的短いことを考慮し、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発光時間とを合わせて、発光ダイオードの発光光量を効率良く利用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の撮影用照光装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮影用照光装置の回路構成を示している。図1に示す撮影用照光装置は、例えば在来の銀塩カメラに組み込まれているものとする。
図1に示す撮影用照光装置は、電池電源BP1、トランジスタQ1、トランジスタQ2、クロック発生手段CG1、ダイオードD1、ダイオードD2、コンデンサC1、コンデンサC2、スイッチSW1、白色発光ダイオード(白色LED)LW1、青色発光ダイオード(青色LED)LB1、緑色発光ダイオード(緑色LED)LG1、赤色発光ダイオード(赤色LED)LR1および抵抗R1〜R6を具備している。トランジスタQ1、トランジスタQ2、クロック発生手段CG1、ダイオードD1、ダイオードD2、コンデンサC1、コンデンサC2、抵抗R1および抵抗R2は、昇圧回路VP1を構成する。
【0021】
電池電源BP1は、例えば、公称1.5Vの乾電池2個の直列接続、または公称3Vのリチウム電池1個等のように、電池を用いて公称3Vの電源電圧を得るように構成している。トランジスタQ1は、この場合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ1は、ベース(ベース電極)を制御端子とし、エミッタ(エミッタ電極)−コレクタ(コレクタ電極)間を被制御路としている。トランジスタQ2は、この場合npnトランジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ2は、ベースを制御端子とし、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これらトランジスタQ1の被制御路であるエミッタ−コレクタ間と、トランジスタQ2の被制御路であるコレクタ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源BP1のプラス側とマイナス側との間に接続している。すなわち、電池電源BP1のプラス側にトランジスタQ1のエミッタを接続し、トランジスタQ1のコレクタをトランジスタQ2のコレクタに接続し、そしてトランジスタQ2のエミッタを電池電源BP1のマイナス側に接続している。トランジスタQ1のベースは、抵抗R1を介してクロック発生手段CG1の第1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタQ2のベースは、抵抗R2を介してクロック発生手段CG1の第2のクロック出力φ2に接続される。
【0022】
ダイオードD1は、第3のスイッチング手段として第1のコンデンサC1と直列に接続され、これらダイオードD1と第1のコンデンサC1の直列回路は、電池電源BP1のプラス側と、前記トランジスタQ1の被制御路とトランジスタQ2の被制御路との接続点との間に接続される。すなわち、ダイオードD1のアノードが電池電源BP1のプラス側に接続され、ダイオードD1のカソード側に一端が接続された第1のコンデンサC1の他端が、トランジスタQ1のコレクタとトランジスタQ2のコレクタとの接続点に接続される。
ダイオードD2は、第4のスイッチング手段として、第2のコンデンサC2と直列に接続され、これらダイオードD2と第2のコンデンサC2の直列回路は、ダイオードD1とコンデンサC1との接続点と、電池電源BP1のマイナス側との間に接続される。すなわち、ダイオードD2のアノードが、ダイオードD1のカソードと第1のコンデンサC1との接続点に接続され、ダイオードD2のカソード側に一端が接続された第2のコンデンサC2の他端が、電池電源BP1のマイナス側に接続される。
【0023】
白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイオードLB1、緑色発光ダイオードLG1、および赤色発光ダイオードLR1は、それぞれ所定の順方向電圧以上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色および赤色に発光する発光ダイオードである。
白色発光ダイオードLW1は、アノード側が抵抗R3を介して、ダイオードD2のカソードと第2のコンデンサC2との接続点に接続され、青色発光ダイオードLB1は、アノード側が抵抗R4を介して、ダイオードD2のカソードと第2のコンデンサC2との接続点に接続され、そして緑色発光ダイオードLG1は、アノード側が抵抗R5を介して、ダイオードD2のカソードと第2のコンデンサC2との接続点に接続される。さらに、赤色発光ダイオードLR1は、アノード側が抵抗R6を介して、電池電源BP1のプラス側に接続される。
【0024】
クロック発生手段CG1は、2相のクロック出力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ1およびQ2の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号である。スイッチSW1は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなって、白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイオードLB1、緑色発光ダイオードLG1および赤色発光ダイオードLR1のカソードを電池電源BP1のマイナス側に共通接続する。
このような構成において、昇圧回路VP1の電源入力端Vinには、電池電源BP1が接続され、公称3Vの電源電圧が印加される。昇圧回路VP1の昇圧出力端Voutからは電源電圧のほぼ2倍の電圧が出力される。該昇圧出力端Voutには、写真撮影の照明に用いるための1個以上の白色発光ダイオードLW1、並びに、赤色発光ダイオードLR1、青色発光ダイオードLB1、および緑色発光ダイオードLG1の三原色の発光ダイオードのうち、順方向電圧の高いものが接続されている。すなわち、該昇圧出力端Voutには、白色発光ダイオードLW1、並びに、青色発光ダイオードLB1および緑発光ダイオードLG1が接続されている。なお、順方向電圧の低い赤色発光ダイオードLR1は、電池電源BP1に直接接続される。
【0025】
図1においては、昇圧回路VP1の昇圧出力端Voutに、白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイオードLB1および緑色発光ダイオードLG1が各1個ずつ接続されるものとして示されているが、実際には、撮影の照明用として全て白色発光ダイオードLW1を用いるならば、青色発光ダイオードLB1、緑色発光ダイオードLG1および赤色発光ダイオードLR1の組み合わせによる三原色発光ダイオードは不要である。逆に三原色の発光ダイオードだけを使用するなら、白色発光ダイオードLW1は不要である。もちろん、図1に示されるように白色発光ダイオードLW1と三原色の発光ダイオードLB1、LG1およびLR1の組みとを混在させて使用してもかまわない。
また、図1においては、各発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR1が、各1個ずつ設けられているが、各発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR1とも複数個ずつ使用しても良いし、三原色発光ダイオードLB1、LG1およびLR1の各色毎に発光ダイオード単体の発光量が異なる場合は、各色毎に使用個数を変えて、光量のバランスを整えるようにしても構わない。
【0026】
また、図1においては、赤色発光ダイオードLR1を電源に直接接続するようにしているが、赤色発光ダイオードLR1を昇圧回路VP1の昇圧出力端Voutに接続するようにしても良い。撮影に際し、照明用の発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR1の通電制御を行うスイッチSW1は、図示していないシャッタと連動して、シャッタが開いている間だけオンとなり、撮影照明用の発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR1をシャッタが開いている間だけ発光させるようにしている。なお、撮影の際に照明用の発光ダイオードの発光が不要である場合には、図示していない制御手段によって、昇圧回路VP1の作動を禁止するか、スイッチSW1がオンとならないようにすればよい。図1に示す撮影用照光装置は、在来の銀塩カメラに組み込まれているものとして説明したが、実質的に同様の構成を用いて電子カメラ等の他の撮影手段に適用することもできる。
【0027】
上述したように、3Vの電池を電源に用いて、電源電圧より順方向電圧の高い、白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードを充分な輝度で発光させることができる。このため、電圧の高い電池を用いたり、電池の本数を増やしたりすることなく、カメラ等の小型化に貢献することができる。また、赤色発光ダイオードは、電源から直接電流を流すようにすれば、昇圧回路を通すよりも電源効率を上げることができる。
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成を示している。
図2に示す撮影用照光装置は、電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジスタQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段CG2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサC11、コンデンサC12、スイッチSW2、白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11〜R17を具備している。トランジスタQ11、トランジスタQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段CG2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサC11、コンデンサC12、抵抗R11〜R13およびスイッチSW2は、昇圧回路VP2を構成する。
【0028】
図2において、電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジスタQ12、クロック発生手段CG2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサC11、コンデンサC12、白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11、R12、R14〜R17は、図1における電池電源BP1、トランジスタQ1、トランジスタQ2、クロック発生手段CG1、ダイオードD1、ダイオードD2、コンデンサC1、コンデンサC2、白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイオードLB1、緑色発光ダイオードLG1、赤色発光ダイオードLR1および抵抗R1〜R6とそれぞれほぼ同様の構成である。図2においては、ダイオードD11のアノードと電池電源BP2のプラス側との間にトランジスタQ13の被制御路であるエミッタ−コレクタ間を介挿し、該トランジスタQ13のベースは、抵抗R13を介して、トランジスタQ11の被制御路とトランジスタQ12の被制御路との接続点、つまり、トランジスタQ11およびトランジスタQ12のコレクタに接続した点において、図1と大きく異なっている。
【0029】
さらに、図2の構成における図1との他の相違点は、赤色発光ダイオードLR2が昇圧回路VP2の昇圧出力端Voutに、他の発光ダイオードLW2、LB2およびLG2と並列に接続されている点、並びに各発光ダイオードLW2、LB2、LG2およびLR2のカソード側がスイッチを介さずに電池電源BP2のマイナス側に接続され、スイッチSW2が、電池電源BP2のマイナス側とクロック発生手段CG2のシャッタ開信号入力端SR2に接続されている点である。電池電源BP2は、この場合も、例えば、公称1.5Vの乾電池2個の直列接続、または公称3Vのリチウム電池1個等のように、電池を用いて公称3Vの電源電圧を得るように構成している。トランジスタQ11は、この場合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ11は、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ12は、この場合npnトランジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手段を構成する。
【0030】
トランジスタQ12は、ベースを制御端子とし、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これらトランジスタQ11の被制御路であるエミッタ−コレクタ間と、トランジスタQ12の被制御路であるコレクタ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源BP2のプラス側とマイナス側との間に接続している。すなわち、電池電源BP2のプラス側にトランジスタQ11のエミッタを接続し、トランジスタQ11のコレクタをトランジスタQ12のコレクタに接続し、そしてトランジスタQ12のエミッタを電池電源BP2のマイナス側に接続している。トランジスタQ11のベースは、抵抗R11を介してクロック発生手段CG2の第1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタQ12のベースは、抵抗R12を介してクロック発生手段CG2の第2のクロック出力φ2に接続される。
【0031】
トランジスタQ13およびダイオードD11は、第3のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ13は、pnpトランジスタであり、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ13の被制御路は、ダイオードD11に直列に接続され、ダイオードD11は、第1のコンデンサC11と直列に接続されて、これらトランジスタQ13の被制御路、ダイオードD11、および第1のコンデンサC11の直列回路は、電池電源BP2のプラス側と、前記トランジスタQ11の被制御路とトランジスタQ12の被制御路との接続点との間に接続される。すなわち、トランジスタQ13のエミッタが電池電源BP2のプラス側に接続され、トランジスタQ13のコレクタが、ダイオードD11のアノードに接続され、ダイオードD11のカソード側に一端が接続された第1のコンデンサC11の他端が、トランジスタQ11のコレクタとトランジスタQ12のコレクタとの接続点に接続される。トランジスタQ13のベースは、抵抗R13を介してトランジスタQ11のコレクタ(とトランジスタQ12のコレクタとの接続点)に接続される。
【0032】
ダイオードD12は、第4のスイッチング手段として、第2のコンデンサC12と直列に接続され、これらダイオードD12と第2のコンデンサC12の直列回路は、ダイオードD11とコンデンサC11との接続点と、電池電源BP2のマイナス側との間に接続される。すなわち、ダイオードD12のアノードが、ダイオードD11のカソードと第1のコンデンサC11との接続点に接続され、ダイオードD12のカソード側に一端が接続された第2のコンデンサC12の他端が、電池電源BP2のマイナス側に接続される。
白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2および赤色発光ダイオードLR2は、それぞれ所定の順方向電圧以上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色および赤色に発光する発光ダイオードである。
【0033】
白色発光ダイオードLW2は、アノード側が抵抗R14を介して、ダイオードD12のカソードと第2のコンデンサC12との接続点に接続され、青色発光ダイオードLB2は、アノード側が抵抗R15を介して、ダイオードD12のカソードと第2のコンデンサC12との接続点に接続され、緑色発光ダイオードLG2は、アノード側が抵抗R16を介して、ダイオードD12のカソードと第2のコンデンサC12との接続点に接続され、さらに、赤色発光ダイオードLR2は、アノード側が抵抗R17を介して、ダイオードD12のカソードと第2のコンデンサC12との接続点に接続される。白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2、および赤色発光ダイオードLR2のカソードは、共通接続されて電池電源BP2のマイナス側に接続される。
クロック発生手段CG2は、図3に示すように、シャッタ開信号入力端SR2の状態に応動して、シャッタ開信号入力端SR2がスイッチSW2により、電池電源BP2のマイナス側に接続されてアースされると、その期間のみ、2相のクロック出力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ11およびQ12の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号である。
【0034】
スイッチSW2は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなって、クロック発生手段CG2のシャッタ開信号入力端SR2をアースする。
このような構成において、昇圧回路VP2の電源入力端Vinには、電池電源BP2が接続され、公称3Vの電源電圧が印加される。昇圧回路VP2の動作時には、昇圧回路VP2の昇圧出力端Voutから電源電圧のほぼ2倍の電圧が出力される。該昇圧出力端Voutには、写真撮影の照明に用いるための白色発光ダイオードLW2、並びに、三原色の発光ダイオードである青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2および赤色発光ダイオードLR2が全て1個ずつ並列に接続されている。
【0035】
シャッタが閉じており、スイッチSW2がオフとなっていて、昇圧回路VP2が作動していない状態では、クロック発生手段CG2のクロック信号φ1出力は“H”レベル、そしてクロック信号φ2は“L”レベルとなっており、トランジスタQ11およびQ12は共にオフとなる。また、トランジスタQ13のベースはトランジスタQ12のコレクタに接続されているため、トランジスタQ12がオフであれば、トランジスタQ13もオフとなっている。したがって、昇圧回路VP2が作動していない状態では、電池電源BP2から、撮影時の照明用の発光ダイオードLW2、LB2、LG2およびLR2には電流は流れない。
【0036】
次に、昇圧回路VP2が作動している状態を説明する。
(1)クロック信号φ2のレベルが“L”→“H”と変化すると、トランジスタQ12がオンとなる。そうすると、トランジスタQ13もオンとなるため、第1のコンデンサC11はほぼ電源電圧まで充電される。このとき、第2のコンデンサC12もダイオードD12を通して充電され、コンデンサC12もほぼ電源電圧まで充電される。
(2)コンデンサC11が充電された後、クロック信号φ2が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ12およびQ13がオフとなり、コンデンサC11への充電が停止する。
【0037】
(3)次に、クロック信号φ1が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ11がオンとなり、コンデンサC11のマイナス側の電位を電源電圧まで押し上げる。この結果、コンデンサC11のプラス側の電位は、電源電圧のほぼ2倍の電圧まで上昇しようとする。
(4)コンデンサC11のプラス側の電圧が上昇すると、ダイオードD12がオンとなり、コンデンサC11に蓄積された電荷がコンデンサC12に流れ、コンデンサC12の電圧が上昇し、逆にコンデンサC11の電圧が下がる。コンデンサC11のプラス側の電圧とコンデンサC12の電圧がほぼ等しくなるまで電荷の移動が続く。このときのコンデンサC12の電圧上昇(ΔVc2)は、ダイオードD12の順方向電圧と負荷を無視すれば、コンデンサC11とC12の静電容量(C11F、C12F)と、(1)で上昇したコンデンサC11の電圧(ΔVc1)で決まり、次式であらわされる。
【0038】
【数1】
Figure 0003989685
(5)クロック信号φ1が“L”→“H”と変化するとトランジスタQ11がオフとなり、クロック1回の動作が完了する。また、負荷の撮影の照明用の発光ダイオードLW2、LB2、LG2およびLR2は充電されたコンデンサC12から電流の供給を受けて発光する。
(6)以上の(1)〜(5)の動作を繰り返すことによって、コンデンサC12は、コンデンサC11より電荷が供給されて、負荷である発光ダイオードLW2、LB2、LG2およびLR2への電流を流し続けることができる。なお、ダイオードD11およびD12としては、ショトキーバリアダイオードのようにできるだけ順方向電圧の低いものを使用すると効率が向上する。
上述したように、シャッタが開いている間、撮影照明用の発光ダイオードに通電するためのスイッチング手段を、昇圧回路内のスイッチング手段と兼用することにより、部品点数とコストを削減することが可能となり、カメラ等の小型化にもさらに貢献する。
【0039】
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成を示している。
図4に示す撮影用照光装置は、電池電源BP3、トランジスタQ21、トランジスタQ22、トランジスタQ23、クロック発生手段CG3、ダイオードD21、コンデンサC21、スイッチSW3、白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオードLB3、緑色発光ダイオードLG3、赤色発光ダイオードLR3および抵抗R21〜R27を具備している。トランジスタQ21、トランジスタQ22、トランジスタQ23、クロック発生手段CG3、ダイオードD21、コンデンサC21、抵抗R21〜R23およびスイッチSW3は、昇圧回路VP3を構成する。
【0040】
図4に示す撮影用照光装置の構成は、図2に示す構成から、ダイオードD12およびコンデンサC12に相当する構成を省いたものである。したがって、図4における電池電源BP3、トランジスタQ21、トランジスタQ22、トランジスタQ23、クロック発生手段CG3、ダイオードD21、コンデンサC21、スイッチSW3、白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオードLB3、緑色発光ダイオードLG3、赤色発光ダイオードLR3および抵抗R21〜R27は、図2における電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジスタQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段CG2、ダイオードD11、コンデンサC11、スイッチSW2、白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11〜R17にそれぞれほぼ相当し、図4の昇圧回路VP3は、図2の昇圧回路VP2にほぼ相当する。
【0041】
電池電源BP3は、この場合も、上記各実施の形態と同様に電池を用いて公称3Vの電源電圧を得るように構成している。トランジスタQ21は、この場合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ21は、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ22は、この場合npnトランジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ22は、ベースを制御端子とし、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これらトランジスタQ21の被制御路であるエミッタ−コレクタ間と、トランジスタQ22の被制御路であるコレクタ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源BP3のプラス側とマイナス側との間に接続している。すなわち、電池電源BP3のプラス側にトランジスタQ21のエミッタを接続し、トランジスタQ21のコレクタをトランジスタQ22のコレクタに接続し、そしてトランジスタQ22のエミッタを電池電源BP3のマイナス側に接続している。トランジスタQ21のベースは、抵抗R21を介してクロック発生手段CG3の第1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタQ22のベースは、抵抗R22を介してクロック発生手段CG3の第2のクロック出力φ2に接続される。
【0042】
トランジスタQ23およびダイオードD21は、第3のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ23は、pnpトランジスタであり、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ23の被制御路は、ダイオードD21に直列に接続され、ダイオードD21は、コンデンサC21と直列に接続されて、これらトランジスタQ23の被制御路、ダイオードD21およびコンデンサC21の直列回路は、電池電源BP3のプラス側と、前記トランジスタQ21の被制御路とトランジスタQ22の被制御路との接続点との間に接続される。すなわち、トランジスタQ23のエミッタが電池電源BP3のプラス側に接続され、トランジスタQ23のコレクタが、ダイオードD21のアノードに接続され、ダイオードD21のカソード側に一端が接続された第1のコンデンサC21の他端が、トランジスタQ21のコレクタとトランジスタQ22のコレクタとの接続点に接続される。トランジスタQ23のベースは、抵抗R23を介してトランジスタQ21のコレクタ(とトランジスタQ22のコレクタとの接続点)に接続される。
【0043】
白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオードLB3、緑色発光ダイオードLG3、および赤色発光ダイオードLR3は、それぞれ所定の順方向電圧以上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色および赤色に発光する発光ダイオードである。白色発光ダイオードLW3は、アノード側が抵抗R24を介して、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21との接続点に接続され、青色発光ダイオードLB3は、アノード側が抵抗R25を介して、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21との接続点に接続され、緑色発光ダイオードLG3は、アノード側が抵抗R26を介して、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21との接続点に接続され、さらに、赤色発光ダイオードLR3は、アノード側が抵抗R27を介して、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21との接続点に接続される。白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオードLB3、緑色発光ダイオードLG3、および赤色発光ダイオードLR3のカソードは、共通接続されて電池電源BP3のマイナス側に接続される。
【0044】
クロック発生手段CG3は、図5に示すように、シャッタ開信号入力端SR3の状態に応動して、シャッタ開信号入力端SR3がスイッチSW3により、電池電源BP3のマイナス側に接続されてアースされると、その期間のみ、2相のクロック出力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ21およびQ22の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号である。スイッチSW3は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなって、クロック発生手段CG3のシャッタ開信号入力端SR3をアースする。
このような構成において、昇圧回路VP3の電源入力端Vinには、電池電源BP3が接続され、公称3Vの電源電圧が印加される。昇圧回路VP3の動作時には、昇圧回路VP3の昇圧出力端Voutから電源電圧のほぼ2倍の電圧が出力される。該昇圧出力端Voutには、写真撮影の照明に用いるための白色発光ダイオードLW3、並びに、三原色の発光ダイオードである青色発光ダイオードLB3、緑色発光ダイオードLG3および赤色発光ダイオードLR3が全て1個ずつ並列に接続されている。
【0045】
シャッタが閉じており、スイッチSW3がオフとなっていて、昇圧回路VP3が作動していない状態では、図2の場合と全く同様である。すなわち、クロック発生手段CG3のクロック信号φ1出力は“H”レベル、そしてクロック信号φ2は“L”レベルとなっており、トランジスタQ21およびQ22は共にオフとなる。また、トランジスタQ23のベースはトランジスタQ22のコレクタに接続されているため、トランジスタQ22がオフであれば、トランジスタQ23もオフとなっている。したがって、昇圧回路VP3が作動していない状態では、電池電源BP3から、撮影時の照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3には電流は流れない。
【0046】
次に、昇圧回路VP2が作動している状態を説明する。
(1)クロック信号φ2のレベルが“L”→“H”と変化すると、トランジスタQ22がオンとなる。そうすると、トランジスタQ23もオンとなるため、コンデンサC21はほぼ電源電圧まで充電されるが、負荷の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3の順方向電圧が高いため。この期間では発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は発光しないか、あるいはたとえ発光しても十分な光量ではない。
(2)コンデンサC21が充電された後、クロック信号φ2が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ22およびQ23がオフとなり、コンデンサC21への充電が停止する。
(3)次に、クロック信号φ1が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ21がオンとなり、コンデンサC21のマイナス側の電位を電源電圧まで押し上げる。この結果、コンデンサC21のプラス側の電位は電源電圧のほぼ2倍の電圧まで上昇しようとする。
【0047】
(4)負荷である撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は、コンデンサC21のプラス側と電池電源BP3のマイナス側電極に接続されているので、コンデンサC21のプラス側の電圧が発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3の順方向電以上に上昇するとこれら撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は発光する。
(5)クロック信号φ1が“L”→“H”と変化するとトランジスタQ21がオフとなり、クロック1回の動作が完了するとともに、撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3への給電が停止する。このため、撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は消灯する。
(6)再びクロック信号φ2のレベルが“L”→“H”と変化すると、トランジスタQ22およびQ23がオンとなり、コンデンサC21のマイナス側は0(ゼロ)Vに下がり、コンデンサC21は、再びほぼ電源電圧まで充電される。
(7)以上の(1)〜(6)の動作を繰り返すことによって、撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は、トランジスタQ21がオンの時に発光し、トランジスタQ22およびQ23がオンの時に消灯することを繰り返すことになる。但し、クロックの周波数が十分高ければ、見かけ上連続発光と変わりなく、撮影される写真等への影響はない。さらに電流制限抵抗である抵抗R24〜R27の抵抗値を小さくして、発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3の電流を増やすことによって、点滅による光量不足も補うことができる。
【0048】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成を示している。
図6に示す撮影用照光装置は、電池電源BP4、トランジスタQ31、トランジスタQ32、トランジスタQ33、クロック発生手段CG4、ダイオードD31、ダイオードD32、コンデンサC31、コンデンサC32、スイッチSW4、白色発光ダイオードLW4、青色発光ダイオードLB4、緑色発光ダイオードLG4、赤色発光ダイオードLR4および抵抗R31〜R37を具備している。トランジスタQ31、トランジスタQ32、トランジスタQ33、クロック発生手段CG4、ダイオードD31、ダイオードD32、コンデンサC31、コンデンサC32、抵抗R31〜R33およびスイッチSW4は、昇圧回路VP4を構成する。
【0049】
図6に示す撮影用照光装置の構成は、図2に示す構成における赤色発光ダイオードLR2の電源を昇圧回路VP2の出力から実質的に電池電源BP2の電源出力に相当するものに変えたものである。すなわち、図6に示す撮影用照光装置において、電池電源BP4、トランジスタQ31、トランジスタQ32、トランジスタQ33、クロック発生手段CG4、ダイオードD31、ダイオードD32、コンデンサC31、コンデンサC32、スイッチSW4、白色発光ダイオードLW4、青色発光ダイオードLB4、緑色発光ダイオードLG4、赤色発光ダイオードLR4および抵抗R31〜R37、並びに昇圧回路VP4は、図2における電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジスタQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段CG2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサC11、コンデンサC12、スイッチSW2、白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードLG2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11〜R17、並びに昇圧回路VP2にそれぞれ対応する。
【0050】
図6において、赤色発光ダイオードLR4のアノードは、抵抗R37を介して、昇圧回路VP4の出力、つまりダイオードD32とコンデンサC32との接続点ではなく、電池電源BP4のプラス側電極に接続する。そして赤色発光ダイオードLR4のカソードは、電池電源BP4のマイナス側電極ではなく、コンデンサC31とトランジスタQ32のコレクタとの接続点に接続する。
電池電源BP4は、この場合も、電池を用いて公称3Vの電源電圧を得るように構成している。トランジスタQ31は、この場合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ31は、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ32は、この場合npnトランジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ32は、ベースを制御端子とし、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これらトランジスタQ31の被制御路であるエミッタ−コレクタ間と、トランジスタQ32の被制御路であるコレクタ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源BP4のプラス側とマイナス側との間に接続している。
【0051】
すなわち、電池電源BP4のプラス側にトランジスタQ31のエミッタを接続し、トランジスタQ31のコレクタをトランジスタQ32のコレクタに接続し、そしてトランジスタQ32のエミッタを電池電源BP4のマイナス側に接続している。トランジスタQ31のベースは、抵抗R31を介してクロック発生手段CG4の第1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタQ32のベースは、抵抗R32を介してクロック発生手段CG4の第2のクロック出力φ2に接続される。
トランジスタQ33およびダイオードD31は、第3のスイッチング手段を構成する。トランジスタQ33は、pnpトランジスタであり、ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ33の被制御路は、ダイオードD31に直列に接続され、ダイオードD31は、第1のコンデンサC31と直列に接続されて、これらトランジスタQ33の被制御路、ダイオードD31、および第1のコンデンサC31の直列回路は、電池電源BP4のプラス側と、前記トランジスタQ31の被制御路とトランジスタQ32の被制御路との接続点との間に接続される。
【0052】
すなわち、トランジスタQ33のエミッタが電池電源BP4のプラス側に接続され、トランジスタQ33のコレクタが、ダイオードD31のアノードに接続され、ダイオードD31のカソード側に一端が接続された第1のコンデンサC31の他端が、トランジスタQ31のコレクタとトランジスタQ32のコレクタとの接続点に接続される。トランジスタQ33のベースは、抵抗R33を介してトランジスタQ31のコレクタ(とトランジスタQ32のコレクタとの接続点)に接続される。
ダイオードD32は、第4のスイッチング手段として、第2のコンデンサC32と直列に接続され、これらダイオードD32と第2のコンデンサC32の直列回路は、ダイオードD31とコンデンサC31との接続点と、電池電源BP4のマイナス側との間に接続される。すなわち、ダイオードD32のアノードが、ダイオードD31のカソードと第1のコンデンサC31との接続点に接続され、ダイオードD32のカソード側に一端が接続された第2のコンデンサC32の他端が、電池電源BP4のマイナス側に接続される。
【0053】
白色発光ダイオードLW4、青色発光ダイオードLB4、緑色発光ダイオードLG4、および赤色発光ダイオードLR4は、それぞれ所定の順方向電圧以上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色および赤色に発光する発光ダイオードである。
白色発光ダイオードLW4は、アノード側が抵抗R34を介して、ダイオードD32のカソードと第2のコンデンサC32との接続点に接続され、青色発光ダイオードLB4は、アノード側が抵抗R35を介して、ダイオードD32のカソードと第2のコンデンサC32との接続点に接続され、そして緑色発光ダイオードLG4は、アノード側が抵抗R36を介して、ダイオードD32のカソードと第2のコンデンサC32との接続点に接続される。白色発光ダイオードLW4、青色発光ダイオードLB4および緑色発光ダイオードLG2のカソードは、共通接続されて電池電源BP4のマイナス側に接続される。さらに、赤色発光ダイオードLR4は、アノード側が抵抗R37を介して、電池電源BP4のプラス側に接続され、そのカソード側は、第1のコンデンサC31とトランジスタQ32のコレクタとの接続点に接続される。
【0054】
クロック発生手段CG4は、図7に示すように、シャッタ開信号入力端SR4の状態に応動して、シャッタ開信号入力端SR4がスイッチSW4により、電池電源BP4のマイナス側に接続されてアースされると、その期間のみ、2相のクロック出力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ31およびQ32の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号である。スイッチSW4は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなって、クロック発生手段CG4のシャッタ開信号入力端SR4をアースする。
【0055】
図2の撮影用照光装置の構成では昇圧回路の負荷となる撮影照明用の発光ダイオードをオン/オフさせるのにクロック信号のオン/オフを利用するとともに、電池電源から負荷である発光ダイオードへ直接電流が流れないように、クロックが停止されている場合には、トランジスタQ33もオフとしていた。しかしながら、図6の撮影用照光装置を構成するにあたり、単に、赤色発光ダイオードLR4の電源を電池電源BP4に変えると、クロック信号を停止させても発光してしまうために、別途に赤色発光ダイオードLR4だけの電流を制御するスイッチング手段が必要となる。ところが、図6のように赤色発光ダイオードLR4のカソード側をトランジスタQ32のコレクタに接続することにより、新たなスイッチング手段を追加する必要がなくなる。
なお、この回路では、赤色発光ダイオードLR4の発光は、トランジスタQ32がオンとなっている間だけになり、発光時間が他の発光ダイオードの約半分になってしまうが、赤色発光ダイオードは元々、他の色の発光ダイオードに比べ発光輝度が高いので、電流制限抵抗R37の値を小さくし、赤色発光ダイオードの光量を上げて補うこともできる。
【0056】
上述したように、赤色発光ダイオードは電源から直接電流を流すようにすれば、昇圧回路を通すよりも電源効率を上げることができる。
さらに、図6の構成からダイオードD32とコンデンサC32を省いてもよく、この場合には図4の実施の形態(本発明の第3の実施の形態)に図6の実施の形態(本発明の第4の実施の形態)の技術を応用したものとなる。
また、図2〜図7に関連して説明した各実施の形態においては、第3のスイッチング手段を構成する能動素子としてのトランジスタQ13、Q23またはQ33のベース電極を抵抗R13、R23またはR33を介してトランジスタQ12、Q22またはQ32のコレクタにそれぞれ接続している。
この場合の動作は既に説明したようにトランジスタQ13、Q23またはQ33のオン/オフのタイミングは、それぞれトランジスタQ12、Q22またはQ32のオン/オフのタイミングと同様であるので、トランジスタQ13、Q23またはQ33のベース電極をトランジスタQ12、Q22またはQ32のコレクタにそれぞれ接続することによって、これらトランジスタQ13、Q23またはQ33を、それぞれトランジスタQ12、Q22またはQ32と同じタイミングでオン/オフさせることができる。
【0057】
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る撮影用照光装置に用いられるクロック発生手段の概略構成を示し、そのタイミングチャートを図9に示している。
図8に示すクロック発生手段は、クロック発生回路CO、ナンド(NAND)ゲートG1、インバータG2、ナンドゲートG3、インバータG4、抵抗R40およびスイッチSW5で構成されている。ナンドゲートG1、G3、インバータG2、G4および抵抗R40は、クロック制御手段CCを構成している。
クロック発生回路COから出力されるクロック信号φ0は、ナンドゲートG1の一方の入力端と、インバータG2によって反転された後に、ナンドゲートG3の一方の入力端に接続されている。ナンドゲートG1およびG3の各他方の入力端は、シャッタ開信号入力端SR5として、スイッチSW5に接続されている。スイッチSW5は、オンとなると、シャッタ開信号入力端SR5をアースして“L”レベルとし、オフとなると、抵抗R40を介してプルアップされたシャッタ開信号入力端SR5を“H”レベルとする。このスイッチSW5は、シャッタと連動しており、シャッタが開いている間オフとなる。
【0058】
カメラ等の電源が投入され、クロック発生手段COからクロック信号φ0が出力されている状態で、シャッタが開くとスイッチSW5がオフとなり、ナンドゲートG1およびG3のゲートが開き、ナンドゲートG1の出力からはクロック信号φ1が、ナンドゲートG3の出力からはインバータG4を通ってクロック信号φ2が出力される。これら2つの信号が図2に示したトランジスタQ11とトランジスタQ12の制御端子、図4に示したトランジスタQ21とトランジスタQ22の制御端子、または図6に示したトランジスタQ31とトランジスタQ32の制御端子等に印加されて、昇圧回路VP2、VP3またはVP4が作動し、昇圧回路VP2、VP3またはVP4の出力に接続されている撮影照明用の発光ダイオードを発光させる。
【0059】
図8においては、クロック制御手段CCをゲートの組み合わせ回路として構成したが、このクロック制御手段CCは、クロック発生手段COやカメラ等における他の制御回路を含め中央処理装置(CPU)等を利用して実現するようにしても構わない。
このようにして、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発光時間とを適切に合わせるようにすれば、発光ダイオードの発光光量を一層効率よく利用することができる。
【0060】
図10は、本発明の第6の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成を示している。
図10に示す撮影用照光装置は、電池電源BP6、昇圧回路VP6、スイッチSW6、2個の青色発光ダイオードLB61、LB62、2個の緑色発光ダイオードLG61、LG62、赤色発光ダイオードLR61、LR62、および抵抗R51〜R53を具備している。図6に示す撮影用照光装置の構成は、赤色発光ダイオードの順方向電圧は約2Vと青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの約3.6Vに比べ半分近くであることを考慮し、赤色発光ダイオードを2個直列として、2個並列とした青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードと並列に昇圧回路に接続している。
【0061】
すなわち、図10において、電池電源BP6は、昇圧回路VP6に電力を供給している。第1の青色発光ダイオードLB61と第2の青色発光ダイオードLB62とを並列に接続し、これらのアノードを昇圧回路VP6のプラス側出力端Voutに共通に接続する。青色発光ダイオードLB61と青色発光ダイオードLB62とのカソードは共通に接続して抵抗R51を介してスイッチSW6の一端に接続する。第1の緑色発光ダイオードLG61と第2の緑色発光ダイオードLG62とを並列に接続し、これらのアノードを昇圧回路VP6のプラス側出力端Voutに共通に接続する。緑色発光ダイオードLG61と緑色発光ダイオードLG62とのカソードは、共通に接続して抵抗R52を介してスイッチSW6の前記一端に接続する。第1の赤色発光ダイオードLR61と第2の赤色発光ダイオードLR62とを互いに直列に接続する。すなわち、第1の赤色発光ダイオードLR61のカソードを第2の赤色発光ダイオードLR62のアノードに接続する。そして、第1の赤色発光ダイオードLR61のアノードを昇圧回路VP6のプラス側出力端Voutに接続し第2の赤色発光ダイオードLR62のカソードを抵抗R53を介してスイッチSW6の前記一端に接続する。スイッチSW6の他端は、昇圧回路VP6および電池電源BP6の共通接続されたマイナス側に接続する。スイッチSW6は、シャッタ動作に連動し、シャッタ開放時にオンとなる。
【0062】
このようにすれば、赤色発光ダイオードの順方向電圧は約2Vと青色発光ダイオードや緑色発光ダイオードの約3.6Vに比べ半分近くであることを有効に利用することができる。すなわち、各色毎に2個ずつの発光ダイオードを用いる場合、赤色発光ダイオードのみを2個直列として昇圧回路に接続し、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードは2個並列として昇圧回路に接続する。このようにすることにより、赤色発光ダイオードについては、2個直列に接続することにより、同じ電流で2倍の光量を得られるようになりエネルギー効率が上がる。上述したように、赤発光ダイオードを昇圧回路の出力に繋ぐ場合、2個直列に接続するようにしているので、電源効率を一層向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、カメラ等において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個および公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを発光させる場合のように、写真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発光させることによって、公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光させることを可能とする撮影用照光装置を提供することができる。
すなわち、本発明の請求項1の撮影用照光装置によれば、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサと、
前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、前記白色発光ダイオードと、前記青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとのうちの使用されているものに前記昇圧された出力を供給する昇圧回路と、
シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手段とを有し、
前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、前記電池電源から直接電流を流すように回路接続されたことにより、カメラ等において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個および公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを発光させる場合のように、写真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発光させることによって、公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光させることを可能とし、特に、電池電源による電源電圧よりも順方向電圧の高い白色発光ダイオードと、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとのうちの使用されている発光ダイオードを発光させるための昇圧回路を、比較的簡単な構成によりシャッタが開いている間のみ作動させることを可能とすると共に、順方向電圧が低い赤色発光ダイオードは、前記昇圧回路を介さず、電池電源の電源電圧を通電することで、電源効率を向上させることができる。
また、本発明の請求項2による撮影用照光装置によれば、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサの蓄積電圧を昇圧回路により前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、使用されている前記ダイオードに前記昇圧された出力を供給し、シャッタ連動スイッチング手段が、
シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電する。
前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードは、前記昇圧回路の出力に対して1個ずつ並列に接続し、前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の出力に対して接続する構成により、特に、白色発光ダイオード、青色発光ダイオードまたは緑色発光ダイオードの順方向電圧が、赤色発光ダイオードの順方向電圧の2倍弱という性質を利用し、赤色発光ダイオードを2個直列に接続して昇圧回路に接続することにより、赤色発光ダイオードに流すトータル 電流を削減することを可能とする。
【0064】
また、本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の両電極間に接続し、第3のスイッチング手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、第4のスイッチング手段および第2のコンデンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチング手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源の他方の電極との間に接続し、前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するように構成することにより、特に、前記昇圧回路の具体的な構成の一つの好適な態様を提供することができる。
【0065】
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとすることにより、特に、撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減することができる。
【0066】
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接続し、第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作によって、前記コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧させるように構成することにより、特に、昇圧回路をさらに簡単化し、部品点数および製造コストを削減し得る構成を提供することができる。
【0067】
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとすることにより、特に、請求項4の撮影用照光装置における撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減することができる。
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点との間に接続される構成により、特に、順方向電圧の低い赤色発光ダイオードを電池電源から直接発光させる場合、赤色発光ダイオードの通電制御を昇圧回路内のスイッチング手段で兼用することで、部品点数および製造コストを削減することができる。
【0068】
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記第3のスイッチング手段が、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジスタと、前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路に直列に接続されたダイオードとを具備することにより、特に、前記昇圧回路におけるスイッチング手段の接続構成を工夫することによって、回路の簡素化を図るとともに、部品点数および製造コストを削減することを可能としている。
【0069】
本発明の請求項の撮影用照光装置によれば、前記クロック発生手段が、シャッタが開放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御するクロック制御手段を備えることにより、特に、発光ダイオードに大電流を流せる時間は、10mS程度と比較的短いことを考慮し、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発光時間とを合わせて、発光ダイオードの発光光量を効率良く利用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮影用照光装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る撮影用照光装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図3】図2の撮影用照光装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る撮影用照光装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図5】図4の撮影用照光装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る撮影用照光装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図7】図6の撮影用照光装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る撮影用照光装置に用いるクロック発生手段の構成を示すブロック図である。
【図9】図8のクロック発生手段の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る撮影用照光装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【符号の説明】
BP1,BP2,BP3,BP4,BP6 電池電源
VP1,VP2,VP3,VP4,VP6 昇圧回路
SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6 スイッチ
CG1,CG2,CG3,CG4,CG5,CG6 クロック発生手段
LW1,LW2,LW3,LW4 白色発光ダイオード(LED)
LB1,LB2,LB3,LB4,LB61,LB62 青色発光ダイオード(LED)
LG1,LG2,LG3,LG4,LG61,LG62 緑色発光ダイオード(LED)
LR1,LR2,LR3,LR4,LR61,LR62 赤色発光ダイオード(LED)
Q1,Q2,Q11〜Q13,Q21〜Q23,Q31〜Q33 トランジスタ
D1,D2,D11,D12,D21,D31,D32 ダイオード
C1,C2,C11,C12,C21,C31,C32 コンデンサ
R1〜R6,R11〜R17,R21〜R27,R31〜R37,R40,R51〜R53 抵抗
G1,G3 ナンドゲート
G2,G4 インバータ
CO クロック発生回路
CC クロック制御手段

Claims (9)

  1. 公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
    前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサと、
    前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、前記白色発光ダイオードと、前記青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとのうちの使用されているものに前記昇圧された出力を供給する昇圧回路と、
    シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手段とを有し、
    前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、前記電池電源から直接電流を流すように回路接続されたことを特徴とする撮影用照光装置。
  2. 公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置において、
    前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するためのコンデンサと、
    前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、使用されている前記ダイオードに前記昇圧された出力を供給する昇圧回路と、
    シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手段とを有し、
    前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードは、前記昇圧回路の出力に対して1個ずつ並列に接続し、前記白色発光ダイオード、前記青色発光ダイオードおよび前記緑色発光ダイオードに比べ順方向電圧が低い前記赤色発光ダイオードは、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の出力に対して接続することを特徴とする撮影用照光装置。
  3. 前記昇圧回路は、
    制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の両電極間に接続し、
    第3のスイッチング手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、
    第4のスイッチング手段および第2のコンデンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチング手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源の他方の電極との間に接続し、
    前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、
    前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、
    前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、
    前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の撮影用照光装置。
  4. 前記第3のスイッチング手段は、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
    前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとするようにしたことを特徴とする請求項に記載の撮影用照光装置。
  5. 前記昇圧回路は、
    制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接続し、
    第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、
    前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、
    前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、
    前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、
    前記第1のスイッチング手段のオン動作によって、前記コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧させるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の撮影用照光装置。
  6. 前記第3のスイッチング手段は、制御端子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
    前記クロック発生手段からクロック信号が発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとするようにしたことを特徴とする請求項に記載の撮影用照光装置。
  7. 前記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点との間に接続されたことを特徴とする請求項3または5に記載の撮影用照光装置。
  8. 前記第3のスイッチング手段は、
    前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジスタと、
    前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路に直列に接続されたダイオードとを具備することを特徴とする請求項またはに記載の撮影用照光装置。
  9. 前記クロック発生手段は、シャッタが開放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御するクロック制御手段を備えることを特徴とする請求項のうちのいずれか1項に記載の撮影用照光装置。
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