JP2002214677A - 撮影用照光装置 - Google Patents

撮影用照光装置

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JP2002214677A JP2001012192A JP2001012192A JP2002214677A JP 2002214677 A JP2002214677 A JP 2002214677A JP 2001012192 A JP2001012192 A JP 2001012192A JP 2001012192 A JP2001012192 A JP 2001012192A JP 2002214677 A JP2002214677 A JP 2002214677A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイオード
を撮影照明用に充分な光量で発光させる。 【解決手段】昇圧回路VP1の電源入力端Vinには、
電池電源BP1が接続され、公称3Vの電源電圧が印加
される。シャッタの開閉動作に連動してオン/オフする
スイッチSW1がオンすると、クロック発生手段CG1
からクロック信号φ1、φ2がトランジスタQ1、Q2
に印加される。するとトランジスタQ1、Q2が交互に
オン/オフして第2のコンデンサC2に電圧が蓄積さ
れ、昇圧回路VP1の昇圧出力端から電源電圧のほぼ2
倍の電圧が出力される。昇圧出力端Voutには、順方
向電圧の高い白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイ
オードLB1および緑色発光ダイオードLG1が互いに
並列に接続される。一方、順方向電圧の低い赤色発光ダ
イオードLR1は、電池電源BP1に直接接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、在来の写真フィル
ムを用いるカメラ、ディジタルカメラ等と称される電子
カメラ、およびビデオカメラ等による撮影に際し被写体
に照明光を照射するための撮影用照光装置の改良に係
り、特に、高感度フィルムを用いた撮影や電子カメラを
用いた撮影に好適な撮影用照光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルム、いわゆる銀塩フィ
ルムの感度が向上し、ISO感度800〜1600等の
高感度フィルムが、一般消費者にも容易に入手し得るよ
うになった。このため、銀塩フィルムを用いる在来のカ
メラ、いわゆる銀塩カメラ、によっても高感度フィルム
による高感度撮影が容易に行なえるようになった。さら
にデジタルスチルカメラ等と称される電子カメラにおい
てもCCD(電荷結合素子)撮像素子等のような撮像素
子の感度が向上してきている。このため、被写体照明に
従来の大光量ストロボやフラッドランプのような大光量
がかならずしも必要でなくなってきた。さらに、発光ダ
イオード(LED)の輝度の向上も目覚しく、しかも光
の3原色である赤色、緑色および青色の各色の発光ダイ
オードが入手できるようになり、各種照明に利用される
ようになってきた。このような発光ダイオードを、カメ
ラ撮影用の照明の光源として採用した従来の技術の一例
が、特開平11−133490号公報に示されている。
特開平11−133490号公報に示された構成におい
ては、電源として、公称1.5Vの乾電池を2本用いる
時には、これらを直列に接続してなる電池電源から電力
を供給して発光ダイオードを発光させる。また、1.5
Vの電池を1本しか使用しない場合には昇圧回路を用い
て発光ダイオードを発光させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在入
手可能な白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよ
び緑色発光ダイオードを写真撮影に必要な光量で発光さ
せようとすると、順方向電圧は3.5V以上となる。こ
のため、公称1.5Vの乾電池2本では、たとえ直列に
接続しても充分な光量を得ることができない。また、発
光ダイオードはその発光色によって、順方向電流が異な
るため、赤色発光ダイオードの順方向電圧は約2Vと低
く、公称1.5Vの乾電池2本を直列接続した場合に
は、わざわざ昇圧回路により昇圧する必要がない。本発
明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、カメラ等
において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に
実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個および
公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を
用いて、発光ダイオードを発光させる場合のように、写
真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電源によ
る電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、
シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発
光させることによって、公称3Vの電池電源を用いて、
発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光させる
ことを可能とする撮影用照光装置を提供することを目的
としている。
【0004】本発明の請求項1の目的は、特に、電池電
源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオー
ドをシャッタが開いている間だけ発光させるための昇圧
回路を、比較的簡単な構成によりシャッタが開いている
間のみ作動させることを可能とする撮影用照光装置を提
供することにある。本発明の請求項2の目的は、特に、
前記昇圧回路の具体的な構成の一つの好適な態様を用
い、部品点数およびコストを削減し得る撮影用照光装置
を提供することにある。本発明の請求項3の目的は、特
に、撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回
路内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、お
よびそれによる部品点数と製造コストを削減し得る撮影
用照光装置を提供することにある。本発明の請求項4の
目的は、特に、昇圧回路をさらに簡単化し、部品点数お
よび製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供する
ことにある。本発明の請求項5の目的は、特に、請求項
4の撮影用照光装置における撮影照明用の発光ダイオー
ドの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用
して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造
コストを削減し得る撮影用照光装置を提供することにあ
る。
【0005】本発明の請求項6の目的は、特に、順方向
電圧の低い赤色発光ダイオードを電池電源から直接発光
させる場合、赤色発光ダイオードの通電制御を昇圧回路
内のスイッチング手段で兼用することで、部品点数およ
び製造コストを削減し得る撮影用照光装置を提供するこ
とにある。本発明の請求項7の目的は、特に、前記昇圧
回路におけるスイッチング手段の接続構成を工夫するこ
とにより、回路の簡素化を図るとともに、部品点数およ
び製造コストを削減することを可能とする撮影用照光装
置を提供することにある。本発明の請求項8の目的は、
特に、発光ダイオードに大電流を流せる時間は、10m
S程度と比較的短いことを考慮し、シャッタの開放時間
と発光ダイオードの発光時間とを合わせて、発光ダイオ
ードの発光光量を効率良く利用することができる撮影用
照光装置を提供することにある。本発明の請求項9の目
的は、特に、白色発光ダイオード、青色発光ダイオード
または緑色発光ダイオードの順方向電圧が、赤色発光ダ
イオードの順方向電圧の2倍弱という性質を利用し、赤
色発光ダイオードを2個直列に接続して昇圧回路に接続
することにより、赤色発光ダイオードに流すトータル電
流を削減することを可能とする撮影用照光装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明に係る撮影用照光装置は、上述した目的を達成するた
めに、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1個以
上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光ダイ
オード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオード
の三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一方を
使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置におい
て、前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積す
るためのコンデンサと、前記コンデンサの蓄積電圧を前
記電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧し、前記白色発
光ダイオードと、前記青色発光ダイオード、および緑色
発光ダイオードとのうちの使用されているものに前記昇
圧された出力を供給する昇圧回路と、シャッタの開閉動
作に連動して、シャッタが開いている間、前記昇圧回路
を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに通電す
るためのシャッタ連動スイッチング手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載した本発明に係る撮
影用照光装置は、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第
1のスイッチング手段の被制御路および制御端子を備え
た第2のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した
回路を、前記電池電源の両電極間に接続し、第3のスイ
ッチング手段および第1のコンデンサを直列に接続した
回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイ
ッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点
との間に接続し、第4のスイッチング手段および第2の
コンデンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッ
チング手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記
電池電源の他方の電極との間に接続し、前記シャッタ連
動スイッチング手段に連動し、シャッタが開いている間
だけ、クロック信号を発生するクロック発生手段を有
し、前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記
第2のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発
生手段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイ
ッチング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオ
ン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン
動作と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンと
なり、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充
電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期し
て、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第
2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電
するように構成したことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載した本発明に係る撮影用照
光装置は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を
備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極
と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含
む構成とし、前記クロック発生手段からクロック信号が
発生されていない場合には、前記第3のスイッチング手
段をオフとするようにしたことを特徴としている。
【0009】請求項4に記載した本発明に係る撮影用照
光装置は、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のス
イッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2
のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路
を、前記電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接
続し、第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列
に接続した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前
記第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手
段との接続点との間に接続し、前記シャッタ連動スイッ
チング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、ク
ロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第
1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイ
ッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段から
のクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手
段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動
作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期
して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記
コンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1の
スイッチング手段のオン動作によって、前記コンデンサ
への印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧さ
せるように構成したことを特徴としている。
【0010】請求項5に記載した本発明に係る撮影用照
光装置は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を
備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極
と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成
とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生さ
れていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオ
フとするようにしたことを特徴としている。請求項6に
記載した本発明に係る撮影用照光装置は、前記赤色発光
ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電極と、前記
第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッ
チング手段の被制御路との接続点との間に接続されたこ
とを特徴としている。
【0011】請求項7に記載した本発明に係る撮影用照
光装置は、前記第3のスイッチング手段が、前記第1の
スイッチング手段の被制御路と前記第2のスイッチング
手段の被制御路との接続点にベース電極が結合されたト
ランジスタと、前記トランジスタのエミッタ−コレクタ
間回路に直列に接続されたダイオードとを具備すること
を特徴としている。請求項8に記載した本発明に係る撮
影用照光装置は、前記クロック発生手段が、シャッタが
開放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発
生される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手
段および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印
加し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生
手段によるクロック信号が停止するようにクロックを制
御するクロック制御手段を備えることを特徴としてい
る。
【0012】請求項9に記載した本発明に係る撮影用照
光装置は、前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオー
ド、および緑色発光ダイオードを、前記昇圧回路の出力
に対して1個ずつ並列に接続し、前記赤色発光ダイオー
ドを、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の
出力に対して接続することを特徴としている。
【0013】
【作 用】すなわち、本発明の請求項1による撮影用照
光装置は、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、1
個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤色発光
ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオ
ードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なくとも一
方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光装置に
おいて、前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄
積するためのコンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電
源電圧に上乗せして昇圧する昇圧回路により、昇圧され
た出力を、前記白色発光ダイオードと、前記青色発光ダ
イオードおよび緑色発光ダイオードとに供給し、シャッ
タが開いている間、シャッタの開閉動作に連動するシャ
ッタ連動スイッチング手段により、前記昇圧回路を作動
させるとともに、前記各発光ダイオードに通電する。
【0014】このような構成により、カメラ等において
使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が容易に実現でき
る電池である公称1.5Vの乾電池2個および公称3V
のリチウム電池1個等の公称3Vの電池電源を用いて、
発光ダイオードを発光させる場合のように、写真等の撮
影の照明用に使用するにあたり、電池電源による電源電
圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオードを、シャッタ
が開いている間だけ、昇圧回路を作動させて発光させる
ことによって、公称3Vの電池電源を用いて、発光ダイ
オードを撮影照明用に充分な光量で発光させることを可
能とし、特に、電池電源による電源電圧よりも順方向電
圧の高い発光ダイオードを発光させるための昇圧回路
を、比較的簡単な構成によりシャッタが開いている間の
み作動させることを可能とする。
【0015】また、本発明の請求項2による撮影用照光
装置は、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイ
ッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2の
スイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、
前記電池電源の両電極間に接続し、第3のスイッチング
手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路を、
前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチング
手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との間に
接続し、第4のスイッチング手段および第2のコンデン
サを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチング手
段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源
の他方の電極との間に接続し、前記シャッタ連動スイッ
チング手段に連動し、シャッタが開いている間だけ、ク
ロック信号を発生するクロック発生手段を有し、前記第
1のスイッチング手段の制御端子および前記第2のスイ
ッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手段から
のクロック信号を印加して、前記第1のスイッチング手
段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動
作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期
して、前記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記
第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記
第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前記第
4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコンデ
ンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するように
構成する。このような構成により、特に、前記昇圧回路
の具体的な構成の一つの好適な態様を提供することがで
きる。
【0016】本発明の請求項3による撮影用照光装置
は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且
つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記
第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成
とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生さ
れていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオ
フとする。このような構成により、特に、撮影照明用の
発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路内のスイッチン
グ手段で兼用して、回路の簡素化、およびそれによる部
品点数と製造コストを削減することができる。本発明の
請求項4による撮影用照光装置は、前記昇圧回路が、制
御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路およ
び制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御路
を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と
他方の電極との間に接続し、第3のスイッチング手段お
よびコンデンサを直列に接続した回路を、前記電池電源
の前記一方の電極と前記第1のスイッチング手段と前記
第2のスイッチング手段との接続点との間に接続し、前
記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタが
開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック発
生手段を有し、前記第1のスイッチング手段の制御端子
および前記第2のスイッチング手段の制御端子に、前記
クロック発生手段からのクロック信号を印加して、前記
第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段
を交互にオン/オフ動作させ、前記第2のスイッチング
手段のオン動作と同期して、前記第3のスイッチング手
段がオンとなり、前記コンデンサをほぼ前記電源電圧ま
で充電し、前記第1のスイッチング手段のオン動作によ
って、前記コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほ
ぼ倍の電圧まで昇圧させるように構成する。このような
構成により、特に、昇圧回路をさらに簡単化し、部品点
数および製造コストを削減し得る構成を提供することが
できる。
【0017】本発明の請求項5による撮影用照光装置
は、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且
つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記
コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
前記クロック発生手段からクロック信号が発生されてい
ない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとす
る。このような構成により、特に、請求項5の撮影用照
光装置における撮影照明用の発光ダイオードの通電制御
を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用して、回路の
簡素化、およびそれによる部品点数と製造コストを削減
することができる。本発明の請求項6による撮影用照光
装置は、前記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前
記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の被制御
路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との接続点
との間に接続される。このような構成により、特に、順
方向電圧の低い赤色発光ダイオードを電池電源から直接
発光させる場合、赤色発光ダイオードの通電制御を昇圧
回路内のスイッチング手段で兼用することで、部品点数
および製造コストを削減することができる。
【0018】本発明の請求項7による撮影用照光装置
は、前記第3のスイッチング手段が、前記第1のスイッ
チング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の
被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジ
スタと、前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路
に直列に接続されたダイオードとを具備する。このよう
な構成により、特に、前記昇圧回路におけるスイッチン
グ手段の接続構成を工夫することによって、回路の簡素
化を図るとともに、部品点数および製造コストを削減す
ることを可能としている。本発明の請求項8による撮影
用照光装置は、前記クロック発生手段が、シャッタが開
放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生
される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段
および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加
し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手
段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御
するクロック制御手段を備える。このような構成によ
り、特に、発光ダイオードに大電流を流せる時間は、1
0mS程度と比較的短いことを考慮し、シャッタの開放
時間と発光ダイオードの発光時間とを合わせて、発光ダ
イオードの発光光量を効率良く利用することができる。
【0019】本発明の請求項9による撮影用照光装置
は、前記白色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよ
び緑色発光ダイオードを、前記昇圧回路の出力に対して
1個ずつ並列に接続し、前記赤色発光ダイオードを、2
個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路の出力に対
して接続する。このような構成により、特に、白色発光
ダイオード、青色発光ダイオードまたは緑色発光ダイオ
ードの順方向電圧が、赤色発光ダイオードの順方向電圧
の2倍弱という性質を利用し、赤色発光ダイオードを2
個直列に接続して昇圧回路に接続することにより、赤色
発光ダイオードに流すトータル電流を削減することを可
能とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の撮
影用照光装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、
本発明の(請求項1に対応する)第1の実施の形態に係
る撮影用照光装置の回路構成を示している。図1に示す
撮影用照光装置は、例えば在来の銀塩カメラに組み込ま
れているものとする。図1に示す撮影用照光装置は、電
池電源BP1、トランジスタQ1、トランジスタQ2、
クロック発生手段CG1、ダイオードD1、ダイオード
D2、コンデンサC1、コンデンサC2、スイッチSW
1、白色発光ダイオード(白色LED)LW1、青色発
光ダイオード(青色LED)LB1、緑色発光ダイオー
ド(緑色LED)LG1、赤色発光ダイオード(赤色L
ED)LR1および抵抗R1〜R6を具備している。ト
ランジスタQ1、トランジスタQ2、クロック発生手段
CG1、ダイオードD1、ダイオードD2、コンデンサ
C1、コンデンサC2、抵抗R1および抵抗R2は、昇
圧回路VP1を構成する。
【0021】電池電源BP1は、例えば、公称1.5V
の乾電池2個の直列接続、または公称3Vのリチウム電
池1個等のように、電池を用いて公称3Vの電源電圧を
得るように構成している。トランジスタQ1は、この場
合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1の
スイッチング手段を構成する。トランジスタQ1は、ベ
ース(ベース電極)を制御端子とし、エミッタ(エミッ
タ電極)−コレクタ(コレクタ電極)間を被制御路とし
ている。トランジスタQ2は、この場合npnトランジ
スタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手段
を構成する。トランジスタQ2は、ベースを制御端子と
し、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これら
トランジスタQ1の被制御路であるエミッタ−コレクタ
間と、トランジスタQ2の被制御路であるコレクタ−エ
ミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源BP1の
プラス側とマイナス側との間に接続している。すなわ
ち、電池電源BP1のプラス側にトランジスタQ1のエ
ミッタを接続し、トランジスタQ1のコレクタをトラン
ジスタQ2のコレクタに接続し、そしてトランジスタQ
2のエミッタを電池電源BP1のマイナス側に接続して
いる。トランジスタQ1のベースは、抵抗R1を介して
クロック発生手段CG1の第1のクロック出力φ1に接
続され、トランジスタQ2のベースは、抵抗R2を介し
てクロック発生手段CG1の第2のクロック出力φ2に
接続される。
【0022】ダイオードD1は、第3のスイッチング手
段として第1のコンデンサC1と直列に接続され、これ
らダイオードD1と第1のコンデンサC1の直列回路
は、電池電源BP1のプラス側と、前記トランジスタQ
1の被制御路とトランジスタQ2の被制御路との接続点
との間に接続される。すなわち、ダイオードD1のアノ
ードが電池電源BP1のプラス側に接続され、ダイオー
ドD1のカソード側に一端が接続された第1のコンデン
サC1の他端が、トランジスタQ1のコレクタとトラン
ジスタQ2のコレクタとの接続点に接続される。ダイオ
ードD2は、第4のスイッチング手段として、第2のコ
ンデンサC2と直列に接続され、これらダイオードD2
と第2のコンデンサC2の直列回路は、ダイオードD1
とコンデンサC1との接続点と、電池電源BP1のマイ
ナス側との間に接続される。すなわち、ダイオードD2
のアノードが、ダイオードD1のカソードと第1のコン
デンサC1との接続点に接続され、ダイオードD2のカ
ソード側に一端が接続された第2のコンデンサC2の他
端が、電池電源BP1のマイナス側に接続される。
【0023】白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイ
オードLB1、緑色発光ダイオードLG1、および赤色
発光ダイオードLR1は、それぞれ所定の順方向電圧以
上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色
および赤色に発光する発光ダイオードである。白色発光
ダイオードLW1は、アノード側が抵抗R3を介して、
ダイオードD2のカソードと第2のコンデンサC2との
接続点に接続され、青色発光ダイオードLB1は、アノ
ード側が抵抗R4を介して、ダイオードD2のカソード
と第2のコンデンサC2との接続点に接続され、そして
緑色発光ダイオードLG1は、アノード側が抵抗R5を
介して、ダイオードD2のカソードと第2のコンデンサ
C2との接続点に接続される。さらに、赤色発光ダイオ
ードLR1は、アノード側が抵抗R6を介して、電池電
源BP1のプラス側に接続される。
【0024】クロック発生手段CG1は、2相のクロッ
ク出力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ1およ
びQ2の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック
出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号
である。スイッチSW1は、シャッタ開閉機構(図示し
ていない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなって、
白色発光ダイオードLW1、青色発光ダイオードLB
1、緑色発光ダイオードLG1および赤色発光ダイオー
ドLR1のカソードを電池電源BP1のマイナス側に共
通接続する。このような構成において、昇圧回路VP1
の電源入力端Vinには、電池電源BP1が接続され、
公称3Vの電源電圧が印加される。昇圧回路VP1の昇
圧出力端Voutからは電源電圧のほぼ2倍の電圧が出
力される。該昇圧出力端Voutには、写真撮影の照明
に用いるための1個以上の白色発光ダイオードLW1、
並びに、赤色発光ダイオードLR1、青色発光ダイオー
ドLB1、および緑色発光ダイオードLG1の三原色の
発光ダイオードのうち、順方向電圧の高いものが接続さ
れている。すなわち、該昇圧出力端Voutには、白色
発光ダイオードLW1、並びに、青色発光ダイオードL
B1および緑発光ダイオードLG1が接続されている。
なお、順方向電圧の低い赤色発光ダイオードLR1は、
電池電源BP1に直接接続される。
【0025】図1においては、昇圧回路VP1の昇圧出
力端Voutに、白色発光ダイオードLW1、青色発光
ダイオードLB1および緑色発光ダイオードLG1が各
1個ずつ接続されるものとして示されているが、実際に
は、撮影の照明用として全て白色発光ダイオードLW1
を用いるならば、青色発光ダイオードLB1、緑色発光
ダイオードLG1および赤色発光ダイオードLR1の組
み合わせによる三原色発光ダイオードは不要である。逆
に三原色の発光ダイオードだけを使用するなら、白色発
光ダイオードLW1は不要である。もちろん、図1に示
されるように白色発光ダイオードLW1と三原色の発光
ダイオードLB1、LG1およびLR1の組みとを混在
させて使用してもかまわない。また、図1においては、
各発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR1
が、各1個ずつ設けられているが、各発光ダイオードL
W1、LB1、LG1およびLR1とも複数個ずつ使用
しても良いし、三原色発光ダイオードLB1、LG1お
よびLR1の各色毎に発光ダイオード単体の発光量が異
なる場合は、各色毎に使用個数を変えて、光量のバラン
スを整えるようにしても構わない。
【0026】また、図1においては、赤色発光ダイオー
ドLR1を電源に直接接続するようにしているが、赤色
発光ダイオードLR1を昇圧回路VP1の昇圧出力端V
outに接続するようにしても良い。撮影に際し、照明
用の発光ダイオードLW1、LB1、LG1およびLR
1の通電制御を行うスイッチSW1は、図示していない
シャッタと連動して、シャッタが開いている間だけオン
となり、撮影照明用の発光ダイオードLW1、LB1、
LG1およびLR1をシャッタが開いている間だけ発光
させるようにしている。なお、撮影の際に照明用の発光
ダイオードの発光が不要である場合には、図示していな
い制御手段によって、昇圧回路VP1の作動を禁止する
か、スイッチSW1がオンとならないようにすればよ
い。図1に示す撮影用照光装置は、在来の銀塩カメラに
組み込まれているものとして説明したが、実質的に同様
の構成を用いて電子カメラ等の他の撮影手段に適用する
こともできる。
【0027】上述したように、3Vの電池を電源に用い
て、電源電圧より順方向電圧の高い、白色発光ダイオー
ド、青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードを充
分な輝度で発光させることができる。このため、電圧の
高い電池を用いたり、電池の本数を増やしたりすること
なく、カメラ等の小型化に貢献することができる。ま
た、赤色発光ダイオードは、電源から直接電流を流すよ
うにすれば、昇圧回路を通すよりも電源効率を上げるこ
とができる。図2は、本発明の(請求項2および請求項
3に対応する)第2の実施の形態に係る撮影用照光装置
の概略構成を示している。図2に示す撮影用照光装置
は、電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジス
タQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段CG
2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデンサ
C11、コンデンサC12、スイッチSW2、白色発光
ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発
光ダイオードLG2、赤色発光ダイオードLR2および
抵抗R11〜R17を具備している。トランジスタQ1
1、トランジスタQ12、トランジスタQ13、クロッ
ク発生手段CG2、ダイオードD11、ダイオードD1
2、コンデンサC11、コンデンサC12、抵抗R11
〜R13およびスイッチSW2は、昇圧回路VP2を構
成する。
【0028】図2において、電池電源BP2、トランジ
スタQ11、トランジスタQ12、クロック発生手段C
G2、ダイオードD11、ダイオードD12、コンデン
サC11、コンデンサC12、白色発光ダイオードLW
2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードL
G2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11、R
12、R14〜R17は、図1における電池電源BP
1、トランジスタQ1、トランジスタQ2、クロック発
生手段CG1、ダイオードD1、ダイオードD2、コン
デンサC1、コンデンサC2、白色発光ダイオードLW
1、青色発光ダイオードLB1、緑色発光ダイオードL
G1、赤色発光ダイオードLR1および抵抗R1〜R6
とそれぞれほぼ同様の構成である。図2においては、ダ
イオードD11のアノードと電池電源BP2のプラス側
との間にトランジスタQ13の被制御路であるエミッタ
−コレクタ間を介挿し、該トランジスタQ13のベース
は、抵抗R13を介して、トランジスタQ11の被制御
路とトランジスタQ12の被制御路との接続点、つま
り、トランジスタQ11およびトランジスタQ12のコ
レクタに接続した点において、図1と大きく異なってい
る。
【0029】さらに、図2の構成における図1との他の
相違点は、赤色発光ダイオードLR2が昇圧回路VP2
の昇圧出力端Voutに、他の発光ダイオードLW2、
LB2およびLG2と並列に接続されている点、並びに
各発光ダイオードLW2、LB2、LG2およびLR2
のカソード側がスイッチを介さずに電池電源BP2のマ
イナス側に接続され、スイッチSW2が、電池電源BP
2のマイナス側とクロック発生手段CG2のシャッタ開
信号入力端SR2に接続されている点である。電池電源
BP2は、この場合も、例えば、公称1.5Vの乾電池
2個の直列接続、または公称3Vのリチウム電池1個等
のように、電池を用いて公称3Vの電源電圧を得るよう
に構成している。トランジスタQ11は、この場合pn
pトランジスタであり、制御端子を有する第1のスイッ
チング手段を構成する。トランジスタQ11は、ベース
を制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路とし
ている。トランジスタQ12は、この場合npnトラン
ジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチング手
段を構成する。
【0030】トランジスタQ12は、ベースを制御端子
とし、コレクタ−エミッタを被制御路としている。これ
らトランジスタQ11の被制御路であるエミッタ−コレ
クタ間と、トランジスタQ12の被制御路であるコレク
タ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電池電源B
P2のプラス側とマイナス側との間に接続している。す
なわち、電池電源BP2のプラス側にトランジスタQ1
1のエミッタを接続し、トランジスタQ11のコレクタ
をトランジスタQ12のコレクタに接続し、そしてトラ
ンジスタQ12のエミッタを電池電源BP2のマイナス
側に接続している。トランジスタQ11のベースは、抵
抗R11を介してクロック発生手段CG2の第1のクロ
ック出力φ1に接続され、トランジスタQ12のベース
は、抵抗R12を介してクロック発生手段CG2の第2
のクロック出力φ2に接続される。
【0031】トランジスタQ13およびダイオードD1
1は、第3のスイッチング手段を構成する。トランジス
タQ13は、pnpトランジスタであり、ベースを制御
端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としてい
る。トランジスタQ13の被制御路は、ダイオードD1
1に直列に接続され、ダイオードD11は、第1のコン
デンサC11と直列に接続されて、これらトランジスタ
Q13の被制御路、ダイオードD11、および第1のコ
ンデンサC11の直列回路は、電池電源BP2のプラス
側と、前記トランジスタQ11の被制御路とトランジス
タQ12の被制御路との接続点との間に接続される。す
なわち、トランジスタQ13のエミッタが電池電源BP
2のプラス側に接続され、トランジスタQ13のコレク
タが、ダイオードD11のアノードに接続され、ダイオ
ードD11のカソード側に一端が接続された第1のコン
デンサC11の他端が、トランジスタQ11のコレクタ
とトランジスタQ12のコレクタとの接続点に接続され
る。トランジスタQ13のベースは、抵抗R13を介し
てトランジスタQ11のコレクタ(とトランジスタQ1
2のコレクタとの接続点)に接続される。
【0032】ダイオードD12は、第4のスイッチング
手段として、第2のコンデンサC12と直列に接続さ
れ、これらダイオードD12と第2のコンデンサC12
の直列回路は、ダイオードD11とコンデンサC11と
の接続点と、電池電源BP2のマイナス側との間に接続
される。すなわち、ダイオードD12のアノードが、ダ
イオードD11のカソードと第1のコンデンサC11と
の接続点に接続され、ダイオードD12のカソード側に
一端が接続された第2のコンデンサC12の他端が、電
池電源BP2のマイナス側に接続される。白色発光ダイ
オードLW2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダ
イオードLG2および赤色発光ダイオードLR2は、そ
れぞれ所定の順方向電圧以上の電圧にて順方向に通電さ
れると、白色、青色、緑色および赤色に発光する発光ダ
イオードである。
【0033】白色発光ダイオードLW2は、アノード側
が抵抗R14を介して、ダイオードD12のカソードと
第2のコンデンサC12との接続点に接続され、青色発
光ダイオードLB2は、アノード側が抵抗R15を介し
て、ダイオードD12のカソードと第2のコンデンサC
12との接続点に接続され、緑色発光ダイオードLG2
は、アノード側が抵抗R16を介して、ダイオードD1
2のカソードと第2のコンデンサC12との接続点に接
続され、さらに、赤色発光ダイオードLR2は、アノー
ド側が抵抗R17を介して、ダイオードD12のカソー
ドと第2のコンデンサC12との接続点に接続される。
白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオードLB
2、緑色発光ダイオードLG2、および赤色発光ダイオ
ードLR2のカソードは、共通接続されて電池電源BP
2のマイナス側に接続される。クロック発生手段CG2
は、図3に示すように、シャッタ開信号入力端SR2の
状態に応動して、シャッタ開信号入力端SR2がスイッ
チSW2により、電池電源BP2のマイナス側に接続さ
れてアースされると、その期間のみ、2相のクロック出
力φ1およびφ2を発生してトランジスタQ11および
Q12の各ベースにそれぞれ供給する。2相のクロック
出力φ1およびφ2は、対をなす逆位相のクロック信号
である。
【0034】スイッチSW2は、シャッタ開閉機構(図
示していない)に連動し、シャッタ開放時にオンとなっ
て、クロック発生手段CG2のシャッタ開信号入力端S
R2をアースする。このような構成において、昇圧回路
VP2の電源入力端Vinには、電池電源BP2が接続
され、公称3Vの電源電圧が印加される。昇圧回路VP
2の動作時には、昇圧回路VP2の昇圧出力端Vout
から電源電圧のほぼ2倍の電圧が出力される。該昇圧出
力端Voutには、写真撮影の照明に用いるための白色
発光ダイオードLW2、並びに、三原色の発光ダイオー
ドである青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオー
ドLG2および赤色発光ダイオードLR2が全て1個ず
つ並列に接続されている。
【0035】シャッタが閉じており、スイッチSW2が
オフとなっていて、昇圧回路VP2が作動していない状
態では、クロック発生手段CG2のクロック信号φ1出
力は“H”レベル、そしてクロック信号φ2は“L”レ
ベルとなっており、トランジスタQ11およびQ12は
共にオフとなる。また、トランジスタQ13のベースは
トランジスタQ12のコレクタに接続されているため、
トランジスタQ12がオフであれば、トランジスタQ1
3もオフとなっている。したがって、昇圧回路VP2が
作動していない状態では、電池電源BP2から、撮影時
の照明用の発光ダイオードLW2、LB2、LG2およ
びLR2には電流は流れない。
【0036】次に、昇圧回路VP2が作動している状態
を説明する。 (1)クロック信号φ2のレベルが“L”→“H”と変
化すると、トランジスタQ12がオンとなる。そうする
と、トランジスタQ13もオンとなるため、第1のコン
デンサC11はほぼ電源電圧まで充電される。このと
き、第2のコンデンサC12もダイオードD12を通し
て充電され、コンデンサC12もほぼ電源電圧まで充電
される。 (2)コンデンサC11が充電された後、クロック信号
φ2が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ12
およびQ13がオフとなり、コンデンサC11への充電
が停止する。
【0037】(3)次に、クロック信号φ1が“H”→
“L”と変化するとトランジスタQ11がオンとなり、
コンデンサC11のマイナス側の電位を電源電圧まで押
し上げる。この結果、コンデンサC11のプラス側の電
位は、電源電圧のほぼ2倍の電圧まで上昇しようとす
る。 (4)コンデンサC11のプラス側の電圧が上昇する
と、ダイオードD12がオンとなり、コンデンサC11
に蓄積された電荷がコンデンサC12に流れ、コンデン
サC12の電圧が上昇し、逆にコンデンサC11の電圧
が下がる。コンデンサC11のプラス側の電圧とコンデ
ンサC12の電圧がほぼ等しくなるまで電荷の移動が続
く。このときのコンデンサC12の電圧上昇(ΔVc
2)は、ダイオードD12の順方向電圧と負荷を無視す
れば、コンデンサC11とC12の静電容量(C11
F、C12F)と、(1)で上昇したコンデンサC11
の電圧(ΔVc1)で決まり、次式であらわされる。
【0038】
【数1】 (5)クロック信号φ1が“L”→“H”と変化すると
トランジスタQ11がオフとなり、クロック1回の動作
が完了する。また、負荷の撮影の照明用の発光ダイオー
ドLW2、LB2、LG2およびLR2は充電されたコ
ンデンサC12から電流の供給を受けて発光する。 (6)以上の(1)〜(5)の動作を繰り返すことによ
って、コンデンサC12は、コンデンサC11より電荷
が供給されて、負荷である発光ダイオードLW2、LB
2、LG2およびLR2への電流を流し続けることがで
きる。なお、ダイオードD11およびD12としては、
ショトキーバリアダイオードのようにできるだけ順方向
電圧の低いものを使用すると効率が向上する。 上述したように、シャッタが開いている間、撮影照明用
の発光ダイオードに通電するためのスイッチング手段
を、昇圧回路内のスイッチング手段と兼用することによ
り、部品点数とコストを削減することが可能となり、カ
メラ等の小型化にもさらに貢献する。
【0039】図4は、本発明の(請求項4および請求項
5に対応する)第3の実施の形態に係る撮影用照光装置
の概略構成を示している。図4に示す撮影用照光装置
は、電池電源BP3、トランジスタQ21、トランジス
タQ22、トランジスタQ23、クロック発生手段CG
3、ダイオードD21、コンデンサC21、スイッチS
W3、白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオード
LB3、緑色発光ダイオードLG3、赤色発光ダイオー
ドLR3および抵抗R21〜R27を具備している。ト
ランジスタQ21、トランジスタQ22、トランジスタ
Q23、クロック発生手段CG3、ダイオードD21、
コンデンサC21、抵抗R21〜R23およびスイッチ
SW3は、昇圧回路VP3を構成する。
【0040】図4に示す撮影用照光装置の構成は、図2
に示す構成から、ダイオードD12およびコンデンサC
12に相当する構成を省いたものである。したがって、
図4における電池電源BP3、トランジスタQ21、ト
ランジスタQ22、トランジスタQ23、クロック発生
手段CG3、ダイオードD21、コンデンサC21、ス
イッチSW3、白色発光ダイオードLW3、青色発光ダ
イオードLB3、緑色発光ダイオードLG3、赤色発光
ダイオードLR3および抵抗R21〜R27は、図2に
おける電池電源BP2、トランジスタQ11、トランジ
スタQ12、トランジスタQ13、クロック発生手段C
G2、ダイオードD11、コンデンサC11、スイッチ
SW2、白色発光ダイオードLW2、青色発光ダイオー
ドLB2、緑色発光ダイオードLG2、赤色発光ダイオ
ードLR2および抵抗R11〜R17にそれぞれほぼ相
当し、図4の昇圧回路VP3は、図2の昇圧回路VP2
にほぼ相当する。
【0041】電池電源BP3は、この場合も、上記各実
施の形態と同様に電池を用いて公称3Vの電源電圧を得
るように構成している。トランジスタQ21は、この場
合pnpトランジスタであり、制御端子を有する第1の
スイッチング手段を構成する。トランジスタQ21は、
ベースを制御端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御
路としている。トランジスタQ22は、この場合npn
トランジスタであり、制御端子を有する第2のスイッチ
ング手段を構成する。トランジスタQ22は、ベースを
制御端子とし、コレクタ−エミッタを被制御路としてい
る。これらトランジスタQ21の被制御路であるエミッ
タ−コレクタ間と、トランジスタQ22の被制御路であ
るコレクタ−エミッタ間とを互いに直列接続として、電
池電源BP3のプラス側とマイナス側との間に接続して
いる。すなわち、電池電源BP3のプラス側にトランジ
スタQ21のエミッタを接続し、トランジスタQ21の
コレクタをトランジスタQ22のコレクタに接続し、そ
してトランジスタQ22のエミッタを電池電源BP3の
マイナス側に接続している。トランジスタQ21のベー
スは、抵抗R21を介してクロック発生手段CG3の第
1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタQ22
のベースは、抵抗R22を介してクロック発生手段CG
3の第2のクロック出力φ2に接続される。
【0042】トランジスタQ23およびダイオードD2
1は、第3のスイッチング手段を構成する。トランジス
タQ23は、pnpトランジスタであり、ベースを制御
端子とし、エミッタ−コレクタ間を被制御路としてい
る。トランジスタQ23の被制御路は、ダイオードD2
1に直列に接続され、ダイオードD21は、コンデンサ
C21と直列に接続されて、これらトランジスタQ23
の被制御路、ダイオードD21およびコンデンサC21
の直列回路は、電池電源BP3のプラス側と、前記トラ
ンジスタQ21の被制御路とトランジスタQ22の被制
御路との接続点との間に接続される。すなわち、トラン
ジスタQ23のエミッタが電池電源BP3のプラス側に
接続され、トランジスタQ23のコレクタが、ダイオー
ドD21のアノードに接続され、ダイオードD21のカ
ソード側に一端が接続された第1のコンデンサC21の
他端が、トランジスタQ21のコレクタとトランジスタ
Q22のコレクタとの接続点に接続される。トランジス
タQ23のベースは、抵抗R23を介してトランジスタ
Q21のコレクタ(とトランジスタQ22のコレクタと
の接続点)に接続される。
【0043】白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイ
オードLB3、緑色発光ダイオードLG3、および赤色
発光ダイオードLR3は、それぞれ所定の順方向電圧以
上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色
および赤色に発光する発光ダイオードである。白色発光
ダイオードLW3は、アノード側が抵抗R24を介し
て、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21と
の接続点に接続され、青色発光ダイオードLB3は、ア
ノード側が抵抗R25を介して、ダイオードD21のカ
ソードとコンデンサC21との接続点に接続され、緑色
発光ダイオードLG3は、アノード側が抵抗R26を介
して、ダイオードD21のカソードとコンデンサC21
との接続点に接続され、さらに、赤色発光ダイオードL
R3は、アノード側が抵抗R27を介して、ダイオード
D21のカソードとコンデンサC21との接続点に接続
される。白色発光ダイオードLW3、青色発光ダイオー
ドLB3、緑色発光ダイオードLG3、および赤色発光
ダイオードLR3のカソードは、共通接続されて電池電
源BP3のマイナス側に接続される。
【0044】クロック発生手段CG3は、図5に示すよ
うに、シャッタ開信号入力端SR3の状態に応動して、
シャッタ開信号入力端SR3がスイッチSW3により、
電池電源BP3のマイナス側に接続されてアースされる
と、その期間のみ、2相のクロック出力φ1およびφ2
を発生してトランジスタQ21およびQ22の各ベース
にそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ
2は、対をなす逆位相のクロック信号である。スイッチ
SW3は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動
し、シャッタ開放時にオンとなって、クロック発生手段
CG3のシャッタ開信号入力端SR3をアースする。こ
のような構成において、昇圧回路VP3の電源入力端V
inには、電池電源BP3が接続され、公称3Vの電源
電圧が印加される。昇圧回路VP3の動作時には、昇圧
回路VP3の昇圧出力端Voutから電源電圧のほぼ2
倍の電圧が出力される。該昇圧出力端Voutには、写
真撮影の照明に用いるための白色発光ダイオードLW
3、並びに、三原色の発光ダイオードである青色発光ダ
イオードLB3、緑色発光ダイオードLG3および赤色
発光ダイオードLR3が全て1個ずつ並列に接続されて
いる。
【0045】シャッタが閉じており、スイッチSW3が
オフとなっていて、昇圧回路VP3が作動していない状
態では、図2の場合と全く同様である。すなわち、クロ
ック発生手段CG3のクロック信号φ1出力は“H”レ
ベル、そしてクロック信号φ2は“L”レベルとなって
おり、トランジスタQ21およびQ22は共にオフとな
る。また、トランジスタQ23のベースはトランジスタ
Q22のコレクタに接続されているため、トランジスタ
Q22がオフであれば、トランジスタQ23もオフとな
っている。したがって、昇圧回路VP3が作動していな
い状態では、電池電源BP3から、撮影時の照明用の発
光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3には
電流は流れない。
【0046】次に、昇圧回路VP2が作動している状態
を説明する。 (1)クロック信号φ2のレベルが“L”→“H”と変
化すると、トランジスタQ22がオンとなる。そうする
と、トランジスタQ23もオンとなるため、コンデンサ
C21はほぼ電源電圧まで充電されるが、負荷の発光ダ
イオードLW3、LB3、LG3およびLR3の順方向
電圧が高いため。この期間では発光ダイオードLW3、
LB3、LG3およびLR3は発光しないか、あるいは
たとえ発光しても十分な光量ではない。 (2)コンデンサC21が充電された後、クロック信号
φ2が“H”→“L”と変化するとトランジスタQ22
およびQ23がオフとなり、コンデンサC21への充電
が停止する。 (3)次に、クロック信号φ1が“H”→“L”と変化
するとトランジスタQ21がオンとなり、コンデンサC
21のマイナス側の電位を電源電圧まで押し上げる。こ
の結果、コンデンサC21のプラス側の電位は電源電圧
のほぼ2倍の電圧まで上昇しようとする。
【0047】(4)負荷である撮影照明用の発光ダイオ
ードLW3、LB3、LG3およびLR3は、コンデン
サC21のプラス側と電池電源BP3のマイナス側電極
に接続されているので、コンデンサC21のプラス側の
電圧が発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびL
R3の順方向電以上に上昇するとこれら撮影照明用の発
光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3は発
光する。 (5)クロック信号φ1が“L”→“H”と変化すると
トランジスタQ21がオフとなり、クロック1回の動作
が完了するとともに、撮影照明用の発光ダイオードLW
3、LB3、LG3およびLR3への給電が停止する。
このため、撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB
3、LG3およびLR3は消灯する。 (6)再びクロック信号φ2のレベルが“L”→“H”
と変化すると、トランジスタQ22およびQ23がオン
となり、コンデンサC21のマイナス側は0(ゼロ)V
に下がり、コンデンサC21は、再びほぼ電源電圧まで
充電される。 (7)以上の(1)〜(6)の動作を繰り返すことによ
って、撮影照明用の発光ダイオードLW3、LB3、L
G3およびLR3は、トランジスタQ21がオンの時に
発光し、トランジスタQ22およびQ23がオンの時に
消灯することを繰り返すことになる。但し、クロックの
周波数が十分高ければ、見かけ上連続発光と変わりな
く、撮影される写真等への影響はない。さらに電流制限
抵抗である抵抗R24〜R27の抵抗値を小さくして、
発光ダイオードLW3、LB3、LG3およびLR3の
電流を増やすことによって、点滅による光量不足も補う
ことができる。
【0048】図6は、本発明の(請求項6に対応する)
第4の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成を示
している。図6に示す撮影用照光装置は、電池電源BP
4、トランジスタQ31、トランジスタQ32、トラン
ジスタQ33、クロック発生手段CG4、ダイオードD
31、ダイオードD32、コンデンサC31、コンデン
サC32、スイッチSW4、白色発光ダイオードLW
4、青色発光ダイオードLB4、緑色発光ダイオードL
G4、赤色発光ダイオードLR4および抵抗R31〜R
37を具備している。トランジスタQ31、トランジス
タQ32、トランジスタQ33、クロック発生手段CG
4、ダイオードD31、ダイオードD32、コンデンサ
C31、コンデンサC32、抵抗R31〜R33および
スイッチSW4は、昇圧回路VP4を構成する。
【0049】図6に示す撮影用照光装置の構成は、図2
に示す構成における赤色発光ダイオードLR2の電源を
昇圧回路VP2の出力から実質的に電池電源BP2の電
源出力に相当するものに変えたものである。すなわち、
図6に示す撮影用照光装置において、電池電源BP4、
トランジスタQ31、トランジスタQ32、トランジス
タQ33、クロック発生手段CG4、ダイオードD3
1、ダイオードD32、コンデンサC31、コンデンサ
C32、スイッチSW4、白色発光ダイオードLW4、
青色発光ダイオードLB4、緑色発光ダイオードLG
4、赤色発光ダイオードLR4および抵抗R31〜R3
7、並びに昇圧回路VP4は、図2における電池電源B
P2、トランジスタQ11、トランジスタQ12、トラ
ンジスタQ13、クロック発生手段CG2、ダイオード
D11、ダイオードD12、コンデンサC11、コンデ
ンサC12、スイッチSW2、白色発光ダイオードLW
2、青色発光ダイオードLB2、緑色発光ダイオードL
G2、赤色発光ダイオードLR2および抵抗R11〜R
17、並びに昇圧回路VP2にそれぞれ対応する。
【0050】図6において、赤色発光ダイオードLR4
のアノードは、抵抗R37を介して、昇圧回路VP4の
出力、つまりダイオードD32とコンデンサC32との
接続点ではなく、電池電源BP4のプラス側電極に接続
する。そして赤色発光ダイオードLR4のカソードは、
電池電源BP4のマイナス側電極ではなく、コンデンサ
C31とトランジスタQ32のコレクタとの接続点に接
続する。電池電源BP4は、この場合も、電池を用いて
公称3Vの電源電圧を得るように構成している。トラン
ジスタQ31は、この場合pnpトランジスタであり、
制御端子を有する第1のスイッチング手段を構成する。
トランジスタQ31は、ベースを制御端子とし、エミッ
タ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ
32は、この場合npnトランジスタであり、制御端子
を有する第2のスイッチング手段を構成する。トランジ
スタQ32は、ベースを制御端子とし、コレクタ−エミ
ッタを被制御路としている。これらトランジスタQ31
の被制御路であるエミッタ−コレクタ間と、トランジス
タQ32の被制御路であるコレクタ−エミッタ間とを互
いに直列接続として、電池電源BP4のプラス側とマイ
ナス側との間に接続している。
【0051】すなわち、電池電源BP4のプラス側にト
ランジスタQ31のエミッタを接続し、トランジスタQ
31のコレクタをトランジスタQ32のコレクタに接続
し、そしてトランジスタQ32のエミッタを電池電源B
P4のマイナス側に接続している。トランジスタQ31
のベースは、抵抗R31を介してクロック発生手段CG
4の第1のクロック出力φ1に接続され、トランジスタ
Q32のベースは、抵抗R32を介してクロック発生手
段CG4の第2のクロック出力φ2に接続される。トラ
ンジスタQ33およびダイオードD31は、第3のスイ
ッチング手段を構成する。トランジスタQ33は、pn
pトランジスタであり、ベースを制御端子とし、エミッ
タ−コレクタ間を被制御路としている。トランジスタQ
33の被制御路は、ダイオードD31に直列に接続さ
れ、ダイオードD31は、第1のコンデンサC31と直
列に接続されて、これらトランジスタQ33の被制御
路、ダイオードD31、および第1のコンデンサC31
の直列回路は、電池電源BP4のプラス側と、前記トラ
ンジスタQ31の被制御路とトランジスタQ32の被制
御路との接続点との間に接続される。
【0052】すなわち、トランジスタQ33のエミッタ
が電池電源BP4のプラス側に接続され、トランジスタ
Q33のコレクタが、ダイオードD31のアノードに接
続され、ダイオードD31のカソード側に一端が接続さ
れた第1のコンデンサC31の他端が、トランジスタQ
31のコレクタとトランジスタQ32のコレクタとの接
続点に接続される。トランジスタQ33のベースは、抵
抗R33を介してトランジスタQ31のコレクタ(とト
ランジスタQ32のコレクタとの接続点)に接続され
る。ダイオードD32は、第4のスイッチング手段とし
て、第2のコンデンサC32と直列に接続され、これら
ダイオードD32と第2のコンデンサC32の直列回路
は、ダイオードD31とコンデンサC31との接続点
と、電池電源BP4のマイナス側との間に接続される。
すなわち、ダイオードD32のアノードが、ダイオード
D31のカソードと第1のコンデンサC31との接続点
に接続され、ダイオードD32のカソード側に一端が接
続された第2のコンデンサC32の他端が、電池電源B
P4のマイナス側に接続される。
【0053】白色発光ダイオードLW4、青色発光ダイ
オードLB4、緑色発光ダイオードLG4、および赤色
発光ダイオードLR4は、それぞれ所定の順方向電圧以
上の電圧にて順方向に通電されると、白色、青色、緑色
および赤色に発光する発光ダイオードである。白色発光
ダイオードLW4は、アノード側が抵抗R34を介し
て、ダイオードD32のカソードと第2のコンデンサC
32との接続点に接続され、青色発光ダイオードLB4
は、アノード側が抵抗R35を介して、ダイオードD3
2のカソードと第2のコンデンサC32との接続点に接
続され、そして緑色発光ダイオードLG4は、アノード
側が抵抗R36を介して、ダイオードD32のカソード
と第2のコンデンサC32との接続点に接続される。白
色発光ダイオードLW4、青色発光ダイオードLB4お
よび緑色発光ダイオードLG2のカソードは、共通接続
されて電池電源BP4のマイナス側に接続される。さら
に、赤色発光ダイオードLR4は、アノード側が抵抗R
37を介して、電池電源BP4のプラス側に接続され、
そのカソード側は、第1のコンデンサC31とトランジ
スタQ32のコレクタとの接続点に接続される。
【0054】クロック発生手段CG4は、図7に示すよ
うに、シャッタ開信号入力端SR4の状態に応動して、
シャッタ開信号入力端SR4がスイッチSW4により、
電池電源BP4のマイナス側に接続されてアースされる
と、その期間のみ、2相のクロック出力φ1およびφ2
を発生してトランジスタQ31およびQ32の各ベース
にそれぞれ供給する。2相のクロック出力φ1およびφ
2は、対をなす逆位相のクロック信号である。スイッチ
SW4は、シャッタ開閉機構(図示していない)に連動
し、シャッタ開放時にオンとなって、クロック発生手段
CG4のシャッタ開信号入力端SR4をアースする。
【0055】図2の撮影用照光装置の構成では昇圧回路
の負荷となる撮影照明用の発光ダイオードをオン/オフ
させるのにクロック信号のオン/オフを利用するととも
に、電池電源から負荷である発光ダイオードへ直接電流
が流れないように、クロックが停止されている場合に
は、トランジスタQ33もオフとしていた。しかしなが
ら、図6の撮影用照光装置を構成するにあたり、単に、
赤色発光ダイオードLR4の電源を電池電源BP4に変
えると、クロック信号を停止させても発光してしまうた
めに、別途に赤色発光ダイオードLR4だけの電流を制
御するスイッチング手段が必要となる。ところが、図6
のように赤色発光ダイオードLR4のカソード側をトラ
ンジスタQ32のコレクタに接続することにより、新た
なスイッチング手段を追加する必要がなくなる。なお、
この回路では、赤色発光ダイオードLR4の発光は、ト
ランジスタQ32がオンとなっている間だけになり、発
光時間が他の発光ダイオードの約半分になってしまう
が、赤色発光ダイオードは元々、他の色の発光ダイオー
ドに比べ発光輝度が高いので、電流制限抵抗R37の値
を小さくし、赤色発光ダイオードの光量を上げて補うこ
ともできる。
【0056】上述したように、赤色発光ダイオードは電
源から直接電流を流すようにすれば、昇圧回路を通すよ
りも電源効率を上げることができる。さらに、図6の構
成からダイオードD32とコンデンサC32を省いても
よく、この場合には図4の実施の形態(本発明の第3の
実施の形態)に図6の実施の形態(本発明の第4の実施
の形態)の技術を応用したものとなる。また、図2〜図
7に関連して説明した各実施の形態においては、第3の
スイッチング手段を構成する能動素子としてのトランジ
スタQ13、Q23またはQ33のベース電極を抵抗R
13、R23またはR33を介してトランジスタQ1
2、Q22またはQ32のコレクタにそれぞれ接続して
いる(請求項7に対応する)。この場合の動作は既に説
明したようにトランジスタQ13、Q23またはQ33
のオン/オフのタイミングは、それぞれトランジスタQ
12、Q22またはQ32のオン/オフのタイミングと
同様であるので、トランジスタQ13、Q23またはQ
33のベース電極をトランジスタQ12、Q22または
Q32のコレクタにそれぞれ接続することによって、こ
れらトランジスタQ13、Q23またはQ33を、それ
ぞれトランジスタQ12、Q22またはQ32と同じタ
イミングでオン/オフさせることができる。
【0057】図8は、本発明の(請求項8に対応する)
第5の実施の形態に係る撮影用照光装置に用いられるク
ロック発生手段の概略構成を示し、そのタイミングチャ
ートを図9に示している。図8に示すクロック発生手段
は、クロック発生回路CO、ナンド(NAND)ゲート
G1、インバータG2、ナンドゲートG3、インバータ
G4、抵抗R40およびスイッチSW5で構成されてい
る。ナンドゲートG1、G3、インバータG2、G4お
よび抵抗R40は、クロック制御手段CCを構成してい
る。クロック発生回路COから出力されるクロック信号
φ0は、ナンドゲートG1の一方の入力端と、インバー
タG2によって反転された後に、ナンドゲートG3の一
方の入力端に接続されている。ナンドゲートG1および
G3の各他方の入力端は、シャッタ開信号入力端SR5
として、スイッチSW5に接続されている。スイッチS
W5は、オンとなると、シャッタ開信号入力端SR5を
アースして“L”レベルとし、オフとなると、抵抗R4
0を介してプルアップされたシャッタ開信号入力端SR
5を“H”レベルとする。このスイッチSW5は、シャ
ッタと連動しており、シャッタが開いている間オフとな
る。
【0058】カメラ等の電源が投入され、クロック発生
手段COからクロック信号φ0が出力されている状態
で、シャッタが開くとスイッチSW5がオフとなり、ナ
ンドゲートG1およびG3のゲートが開き、ナンドゲー
トG1の出力からはクロック信号φ1が、ナンドゲート
G3の出力からはインバータG4を通ってクロック信号
φ2が出力される。これら2つの信号が図2に示したト
ランジスタQ11とトランジスタQ12の制御端子、図
4に示したトランジスタQ21とトランジスタQ22の
制御端子、または図6に示したトランジスタQ31とト
ランジスタQ32の制御端子等に印加されて、昇圧回路
VP2、VP3またはVP4が作動し、昇圧回路VP
2、VP3またはVP4の出力に接続されている撮影照
明用の発光ダイオードを発光させる。
【0059】図8においては、クロック制御手段CCを
ゲートの組み合わせ回路として構成したが、このクロッ
ク制御手段CCは、クロック発生手段COやカメラ等に
おける他の制御回路を含め中央処理装置(CPU)等を
利用して実現するようにしても構わない。このようにし
て、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発光時間と
を適切に合わせるようにすれば、発光ダイオードの発光
光量を一層効率よく利用することができる。
【0060】図10は、本発明の(請求項9に対応す
る)第6の実施の形態に係る撮影用照光装置の概略構成
を示している。図10に示す撮影用照光装置は、電池電
源BP6、昇圧回路VP6、スイッチSW6、2個の青
色発光ダイオードLB61、LB62、2個の緑色発光
ダイオードLG61、LG62、赤色発光ダイオードL
R61、LR62、および抵抗R51〜R53を具備し
ている。図6に示す撮影用照光装置の構成は、赤色発光
ダイオードの順方向電圧は約2Vと青色発光ダイオード
および緑色発光ダイオードの約3.6Vに比べ半分近く
であることを考慮し、赤色発光ダイオードを2個直列と
して、2個並列とした青色発光ダイオードおよび緑色発
光ダイオードと並列に昇圧回路に接続している。
【0061】すなわち、図10において、電池電源BP
6は、昇圧回路VP6に電力を供給している。第1の青
色発光ダイオードLB61と第2の青色発光ダイオード
LB62とを並列に接続し、これらのアノードを昇圧回
路VP6のプラス側出力端Voutに共通に接続する。
青色発光ダイオードLB61と青色発光ダイオードLB
62とのカソードは共通に接続して抵抗R51を介して
スイッチSW6の一端に接続する。第1の緑色発光ダイ
オードLG61と第2の緑色発光ダイオードLG62と
を並列に接続し、これらのアノードを昇圧回路VP6の
プラス側出力端Voutに共通に接続する。緑色発光ダ
イオードLG61と緑色発光ダイオードLG62とのカ
ソードは、共通に接続して抵抗R52を介してスイッチ
SW6の前記一端に接続する。第1の赤色発光ダイオー
ドLR61と第2の赤色発光ダイオードLR62とを互
いに直列に接続する。すなわち、第1の赤色発光ダイオ
ードLR61のカソードを第2の赤色発光ダイオードL
R62のアノードに接続する。そして、第1の赤色発光
ダイオードLR61のアノードを昇圧回路VP6のプラ
ス側出力端Voutに接続し第2の赤色発光ダイオード
LR62のカソードを抵抗R53を介してスイッチSW
6の前記一端に接続する。スイッチSW6の他端は、昇
圧回路VP6および電池電源BP6の共通接続されたマ
イナス側に接続する。スイッチSW6は、シャッタ動作
に連動し、シャッタ開放時にオンとなる。
【0062】このようにすれば、赤色発光ダイオードの
順方向電圧は約2Vと青色発光ダイオードや緑色発光ダ
イオードの約3.6Vに比べ半分近くであることを有効
に利用することができる。すなわち、各色毎に2個ずつ
の発光ダイオードを用いる場合、赤色発光ダイオードの
みを2個直列として昇圧回路に接続し、青色発光ダイオ
ードおよび緑色発光ダイオードは2個並列として昇圧回
路に接続する。このようにすることにより、赤色発光ダ
イオードについては、2個直列に接続することにより、
同じ電流で2倍の光量を得られるようになりエネルギー
効率が上がる。上述したように、赤発光ダイオードを昇
圧回路の出力に繋ぐ場合、2個直列に接続するようにし
ているので、電源効率を一層向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、カ
メラ等において使用頻度が高く且つ使用装置の小型化が
容易に実現できる電池である公称1.5Vの乾電池2個
および公称3Vのリチウム電池1個等の公称3Vの電池
電源を用いて、発光ダイオードを発光させる場合のよう
に、写真等の撮影の照明用に使用するにあたり、電池電
源による電源電圧よりも順方向電圧の高い発光ダイオー
ドを、シャッタが開いている間だけ、昇圧回路を作動さ
せて発光させることによって、公称3Vの電池電源を用
いて、発光ダイオードを撮影照明用に充分な光量で発光
させることを可能とする撮影用照光装置を提供すること
ができる。すなわち、本発明の請求項1の撮影用照光装
置によれば、公称電圧約3Vの電池を電源として用い、
1個以上の白色発光ダイオード(LED)と、各1個以
上の赤色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑
色発光ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの
少なくとも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影
用照光装置において、前記電池電源の公称電圧とほぼ等
しい電圧を蓄積するためのコンデンサの蓄積電圧を前記
電池電源の電源電圧に上乗せして昇圧する昇圧回路によ
り、昇圧された出力を、前記白色発光ダイオードと、前
記青色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとに供
給し、シャッタが開いている間、シャッタの開閉動作に
連動するシャッタ連動スイッチング手段により、前記昇
圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダイオードに
通電することにより、特に、電池電源による電源電圧よ
りも順方向電圧の高い発光ダイオードをシャッタが開い
ている間だけ発光させるための昇圧回路を、比較的簡単
な構成によりシャッタが開いている間のみ作動させるこ
とを可能とする。
【0064】また、本発明の請求項2の撮影用照光装置
によれば、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のス
イッチング手段の被制御路および制御端子を備えた第2
のスイッチング手段の被制御路を直列に接続した回路
を、前記電池電源の両電極間に接続し、第3のスイッチ
ング手段および第1のコンデンサを直列に接続した回路
を、前記電池電源の一方の電極と、前記第1のスイッチ
ング手段と前記第2のスイッチング手段との接続点との
間に接続し、第4のスイッチング手段および第2のコン
デンサを直列に接続した回路を、前記第3のスイッチン
グ手段と前記第1のコンデンサとの接続点と、前記電池
電源の他方の電極との間に接続し、前記シャッタ連動ス
イッチング手段に連動し、シャッタが開いている間だ
け、クロック信号を発生するクロック発生手段を有し、
前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2
のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手
段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチ
ング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/
オフ動作させ、前記第2のスイッチング手段のオン動作
と同期して、前記第3のスイッチング手段がオンとな
り、前記第1のコンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電
し、前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期し
て、前記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第
2のコンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電
するように構成することにより、特に、前記昇圧回路の
具体的な構成の一つの好適な態様を提供することができ
る。
【0065】本発明の請求項3の撮影用照光装置によれ
ば、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且
つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記
第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成
とし、前記クロック発生手段からクロック信号が発生さ
れていない場合には、前記第3のスイッチング手段をオ
フとすることにより、特に、撮影照明用の発光ダイオー
ドの通電制御を、昇圧回路内のスイッチング手段で兼用
して、回路の簡素化、およびそれによる部品点数と製造
コストを削減することができる。
【0066】本発明の請求項4の撮影用照光装置によれ
ば、前記昇圧回路が、制御端子を備えた第1のスイッチ
ング手段の被制御路および制御端子を備えた第2のスイ
ッチング手段の被制御路を直列に接続した回路を、前記
電池電源の一方の電極と他方の電極との間に接続し、第
3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続し
た回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1の
スイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との接
続点との間に接続し、前記シャッタ連動スイッチング手
段に連動し、シャッタが開いている間だけ、クロック信
号を発生するクロック発生手段を有し、前記第1のスイ
ッチング手段の制御端子および前記第2のスイッチング
手段の制御端子に、前記クロック発生手段からのクロッ
ク信号を印加して、前記第1のスイッチング手段と前記
第2のスイッチング手段を交互にオン/オフ動作させ、
前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前
記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデン
サをほぼ前記電源電圧まで充電し、前記第1のスイッチ
ング手段のオン動作によって、前記コンデンサへの印加
電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで昇圧させるよう
に構成することにより、特に、昇圧回路をさらに簡単化
し、部品点数および製造コストを削減し得る構成を提供
することができる。
【0067】本発明の請求項5の撮影用照光装置によれ
ば、前記第3のスイッチング手段が、制御端子を備え且
つその被制御路を前記電池電源の前記一方の電極と前記
コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む構成とし、
前記クロック発生手段からクロック信号が発生されてい
ない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとす
ることにより、特に、請求項4の撮影用照光装置におけ
る撮影照明用の発光ダイオードの通電制御を、昇圧回路
内のスイッチング手段で兼用して、回路の簡素化、およ
びそれによる部品点数と製造コストを削減することがで
きる。本発明の請求項6の撮影用照光装置によれば、前
記赤色発光ダイオードが、前記電池電源の前記一方の電
極と、前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第
2のスイッチング手段の被制御路との接続点との間に接
続される構成により、特に、順方向電圧の低い赤色発光
ダイオードを電池電源から直接発光させる場合、赤色発
光ダイオードの通電制御を昇圧回路内のスイッチング手
段で兼用することで、部品点数および製造コストを削減
することができる。
【0068】本発明の請求項7の撮影用照光装置によれ
ば、前記第3のスイッチング手段が、前記第1のスイッ
チング手段の被制御路と前記第2のスイッチング手段の
被制御路との接続点にベース電極が結合されたトランジ
スタと、前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路
に直列に接続されたダイオードとを具備することによ
り、特に、前記昇圧回路におけるスイッチング手段の接
続構成を工夫することによって、回路の簡素化を図ると
ともに、部品点数および製造コストを削減することを可
能としている。
【0069】本発明の請求項8の撮影用照光装置によれ
ば、前記クロック発生手段が、シャッタが開放近くまで
開いた時に当該クロック発生手段により発生される前記
クロック信号を前記第1のスイッチング手段および前記
第2のスイッチング手段の各制御端子に印加し、且つシ
ャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手段によるク
ロック信号が停止するようにクロックを制御するクロッ
ク制御手段を備えることにより、特に、発光ダイオード
に大電流を流せる時間は、10mS程度と比較的短いこ
とを考慮し、シャッタの開放時間と発光ダイオードの発
光時間とを合わせて、発光ダイオードの発光光量を効率
良く利用することができる。本発明の請求項9の撮影用
照光装置によれば、前記白色発光ダイオード、青色発光
ダイオードおよび緑色発光ダイオードを、前記昇圧回路
の出力に対して1個ずつ並列に接続し、前記赤色発光ダ
イオードを、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧
回路の出力に対して接続することにより、特に、白色発
光ダイオード、青色発光ダイオードまたは緑色発光ダイ
オードの順方向電圧が、赤色発光ダイオードの順方向電
圧の2倍弱という性質を利用し、赤色発光ダイオードを
2個直列に接続して昇圧回路に接続することにより、赤
色発光ダイオードに流すトータル電流を削減することを
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮影用照光装
置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る撮影用照光装
置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図3】図2の撮影用照光装置の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る撮影用照光装
置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図5】図4の撮影用照光装置の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る撮影用照光装
置の要部の構成を示す回路構成図である。
【図7】図6の撮影用照光装置の動作を説明するための
タイミングチャートである。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る撮影用照光装
置に用いるクロック発生手段の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】図8のクロック発生手段の動作を説明するため
のタイミングチャートである。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る撮影用照光
装置の要部の構成を示す回路構成図である。
【符号の説明】
BP1,BP2,BP3,BP4,BP6 電池電源 VP1,VP2,VP3,VP4,VP6 昇圧回路 SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6 ス
イッチ CG1,CG2,CG3,CG4,CG5,CG6 ク
ロック発生手段 LW1,LW2,LW3,LW4 白色発光ダイオード
(LED) LB1,LB2,LB3,LB4,LB61,LB62
青色発光ダイオード(LED) LG1,LG2,LG3,LG4,LG61,LG62
緑色発光ダイオード(LED) LR1,LR2,LR3,LR4,LR61,LR62
赤色発光ダイオード(LED) Q1,Q2,Q11〜Q13,Q21〜Q23,Q31
〜Q33 トランジスタ D1,D2,D11,D12,D21,D31,D32
ダイオード C1,C2,C11,C12,C21,C31,C32
コンデンサ R1〜R6,R11〜R17,R21〜R27,R31
〜R37,R40,R51〜R53 抵抗 G1,G3 ナンドゲート G2,G4 インバータ CO クロック発生回路 CC クロック制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 7/10 H02J 7/10 R H05B 41/32 H05B 41/32 J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公称電圧約3Vの電池を電源として用
    い、1個以上の白色発光ダイオードと、各1個以上の赤
    色発光ダイオード、青色発光ダイオードおよび緑色発光
    ダイオードの三原色の発光ダイオードとのうちの少なく
    とも一方を使用して撮影視野の照明を行なう撮影用照光
    装置において、 前記電池電源の公称電圧とほぼ等しい電圧を蓄積するた
    めのコンデンサと、 前記コンデンサの蓄積電圧を前記電池電源の電源電圧に
    上乗せして昇圧し、前記白色発光ダイオードと、前記青
    色発光ダイオードおよび緑色発光ダイオードとのうちの
    使用されているものに前記昇圧された出力を供給する昇
    圧回路と、 シャッタの開閉動作に連動して、シャッタが開いている
    間、前記昇圧回路を作動させるとともに、前記各発光ダ
    イオードに通電するためのシャッタ連動スイッチング手
    段とを具備することを特徴とする撮影用照光装置。
  2. 【請求項2】 前記昇圧回路は、 制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路お
    よび制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御
    路を直列に接続した回路を、前記電池電源の両電極間に
    接続し、 第3のスイッチング手段および第1のコンデンサを直列
    に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極と、前記
    第1のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段
    との接続点との間に接続し、 第4のスイッチング手段および第2のコンデンサを直列
    に接続した回路を、前記第3のスイッチング手段と前記
    第1のコンデンサとの接続点と、前記電池電源の他方の
    電極との間に接続し、 前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタ
    が開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック
    発生手段を有し、 前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2
    のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手
    段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチ
    ング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/
    オフ動作させ、 前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前
    記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記第1のコ
    ンデンサをほぼ前記電源電圧まで充電し、 前記第1のスイッチング手段のオン動作と同期して、前
    記第4のスイッチング手段がオンとなり、前記第2のコ
    ンデンサを前記電源電圧のほぼ倍の電圧まで充電するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1に記載の撮影用
    照光装置。
  3. 【請求項3】 前記第3のスイッチング手段は、制御端
    子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の
    電極と前記第1のコンデンサとの間に介挿した能動素子
    を含む構成とし、 前記クロック発生手段からクロック信号が発生されてい
    ない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとす
    るようにしたことを特徴とする請求項2に記載の撮影用
    照光装置。
  4. 【請求項4】 前記昇圧回路は、 制御端子を備えた第1のスイッチング手段の被制御路お
    よび制御端子を備えた第2のスイッチング手段の被制御
    路を直列に接続した回路を、前記電池電源の一方の電極
    と他方の電極との間に接続し、 第3のスイッチング手段およびコンデンサを直列に接続
    した回路を、前記電池電源の前記一方の電極と前記第1
    のスイッチング手段と前記第2のスイッチング手段との
    接続点との間に接続し、 前記シャッタ連動スイッチング手段に連動し、シャッタ
    が開いている間だけ、クロック信号を発生するクロック
    発生手段を有し、 前記第1のスイッチング手段の制御端子および前記第2
    のスイッチング手段の制御端子に、前記クロック発生手
    段からのクロック信号を印加して、前記第1のスイッチ
    ング手段と前記第2のスイッチング手段を交互にオン/
    オフ動作させ、 前記第2のスイッチング手段のオン動作と同期して、前
    記第3のスイッチング手段がオンとなり、前記コンデン
    サをほぼ前記電源電圧まで充電し、 前記第1のスイッチング手段のオン動作によって、前記
    コンデンサへの印加電圧を前記電源電圧のほぼ倍の電圧
    まで昇圧させるように構成したことを特徴とする請求項
    1に記載の撮影用照光装置。
  5. 【請求項5】 前記第3のスイッチング手段は、制御端
    子を備え且つその被制御路を前記電池電源の前記一方の
    電極と前記コンデンサとの間に介挿した能動素子を含む
    構成とし、 前記クロック発生手段からクロック信号が発生されてい
    ない場合には、前記第3のスイッチング手段をオフとす
    るようにしたことを特徴とする請求項4に記載の撮影用
    照光装置。
  6. 【請求項6】 前記赤色発光ダイオードが、前記電池電
    源の前記一方の電極と、前記第1のスイッチング手段の
    被制御路と前記第2のスイッチング手段の被制御路との
    接続点との間に接続されたことを特徴とする請求項2〜
    5のうちのいずれか1項に記載の撮影用照光装置。
  7. 【請求項7】 前記第3のスイッチング手段は、 前記第1のスイッチング手段の被制御路と前記第2のス
    イッチング手段の被制御路との接続点にベース電極が結
    合されたトランジスタと、 前記トランジスタのエミッタ−コレクタ間回路に直列に
    接続されたダイオードとを具備することを特徴とする請
    求項3または5に記載の撮影用照光装置。
  8. 【請求項8】 前記クロック発生手段は、シャッタが開
    放近くまで開いた時に当該クロック発生手段により発生
    される前記クロック信号を前記第1のスイッチング手段
    および前記第2のスイッチング手段の各制御端子に印加
    し、且つシャッタが閉じ始めた時に前記クロック発生手
    段によるクロック信号が停止するようにクロックを制御
    するクロック制御手段を備えることを特徴とする請求項
    2〜7のうちのいずれか1項に記載の撮影用照光装置。
  9. 【請求項9】 前記白色発光ダイオード、青色発光ダイ
    オードおよび緑色発光ダイオードは、前記昇圧回路の出
    力に対して1個ずつ並列に接続し、前記赤色発光ダイオ
    ードは、2個ずつの直列回路を単位として前記昇圧回路
    の出力に対して接続することを特徴とする請求項1〜8
    のうちのいずれか1項に記載の撮影用照光装置。
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JP2004071807A (ja) * 2002-08-06 2004-03-04 Sharp Corp 照明装置、カメラ装置及び携帯機器
US7157866B2 (en) 2004-03-15 2007-01-02 Rohm Co., Ltd. Light emitting element driving device and portable apparatus equipped with light emitting elements
US7606480B2 (en) 2004-10-21 2009-10-20 Nikon Corporation Photographic illuminating device and camera
FR2932032A1 (fr) * 2008-05-29 2009-12-04 Automotive Lighting Reutlingen Circuit electrique
KR101234366B1 (ko) * 2006-04-19 2013-02-18 엘지디스플레이 주식회사 백 라이트 구동장치

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