JP3936551B2 - グロメットの電線配索構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のボディパネルとドアサイドパネルとの間に装着されるグロメット内に電線を挿通配索するグロメットの電線配索構造およびその電線配索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、自動車のドア1に配設されたウインドスイッチ2、ウインドモータ3等に接続される電線(ワイヤーハーネス)4は、ボディ5のボディパネル6とドア1のドアサイドパネル7との間に装着された伸縮可能なグロメット8内に挿通されて配索されている。
【0003】
グロメット8は、合成ゴムで一体成形されており、図7および図8に示すように、電線4を挿通する電線挿通孔9を有する両端のフランジ状のパネル取付部10,10を蛇腹部11で一体に連結してなり、ドア1の開閉操作による屈曲、伸縮に対応するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のグロメットの電線配索構造では、図9(a)、(b)に示すように、グロメット8はドア1の開閉操作に対応して屈曲、伸縮するが、グロメット8の電線挿通孔9に配索させた電線4は、図8に示すように、直線状に挿通されており伸縮しないため、グロメット8の屈曲、伸縮に追従できない。
【0005】
このため、グロメット8の屈曲により屈曲される電線4の屈曲部に摩擦が生じるとともに、加えてグロメット8の伸縮により電線4に力が加えられることによって、被膜が破損したり断線してしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、グロメット内に配索される電線の摩耗や破損、断線を防止することができるグロメットの電線配索構造およびその電線配索方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、伸縮可能なグロメット内に電線を挿通したグロメットの電線配索構造であって、前記グロメットは螺旋状に形成された蛇腹部を有し、前記電線は前記グロメット内に挿通された部分が複数のループ部で螺旋状をなすように伸縮自在に設けられ、前記複数のループ部が前記グロメット内側面に密着していることを特徴とする。
【0008】
このグロメットの電線配索構造では、グロメットは螺旋状に形成された蛇腹部を有し、前記電線は前記グロメット内に挿通された部分が複数のループ部で螺旋状をなすように伸縮自在に設けられ、前記複数のループ部が前記グロメット内側面に密着させたので、ドアの開閉操作によりグロメットが屈曲、伸縮するときに、グロメット内に挿通させた螺旋状をなす電線の複数のループ部が屈曲、伸縮してグロメットの屈曲、伸縮に追従する。したがって、請求項1記載の発明では、グロメット内に挿通させた電線の摩耗や破損、断線が防止される。特に、電線における複数のループ部が螺旋状のグロメットの内側面に密着しているので、グロメットが補強され、グロメットの局部的な屈曲が防止されるとともに、電線がグロメット内で振動しないため、異音の発生を防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るグロメットの電線配索構造および電線配索方法の実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
【0016】
図1は本発明に係るグロメットの電線配索構造を示す断面図、図2(a)はグロメットの斜視図、図2(b)はグロメットの一部破断した斜視図、図3はグロメット内に挿通される電線の斜視図。図4(a)〜(e)は、本発明に係るグロメットの電線配索方法を示す説明図である。
【0017】
グロメット20は、合成ゴムで一体成形されており、図1、図2(a)、(b)に示すように電線21を挿通する電線挿通孔22を有する両端のフランジ状のボディパネル取付部23とドアパネル取付部24と、両パネル取付部23,24を一体に連結する伸縮可能な蛇腹部25とからなる。
【0018】
ボディパネル取付部23とドアパネル取付部24には、ボディパネル26とドアサイドパネル27にそれぞれ嵌着されるパネル嵌着溝28,29が設けられている。
【0019】
蛇腹部25は、それぞれ膨出部31と谷部32とが交互に設けられてなり、伸縮可能となっている。なお、蛇腹部25は、螺旋状をなすように形成してもよい。
【0020】
電線21は、図1、図3に示すように、グロメット20の蛇腹部25内への挿通部が、複数のループ部33が連続して平行に形成される螺旋状に形成されている、複数のループ部33は、それぞれ谷部32の内側面に密着するように形成されている。電線21は、このようにループ状に形成されているため、伸縮自在となっている。
【0021】
このようなグロメットの電線配索構造では、グロメット20内に挿通させる電線21に伸縮自在部としてのループ部33が形成されているため、ドア(図示省略)の開閉操作により、グロメット20の蛇腹部25が屈曲、伸縮したときに、グロメット20の蛇腹部25内に挿通させた電線21のループ部33部が屈曲、伸縮してグロメット20の屈曲、伸縮に追従する。したがって、グロメット20内に挿通させた電線21の摩耗や破損、断線を防止することができる。
【0022】
また、グロメット20内の電線21のループ部33が、蛇腹部25の内面に密着しているので、グロメット20の蛇腹部25が補強され、蛇腹部25の局部的な屈曲を防止することができる。
【0023】
つぎに、上記構成からなるグロメットの電線配索方法について説明する。
【0024】
(イ)まず、図4(a)に示すように、グロメット20の蛇腹部25の谷部32の内径に対し若干小径の棒状部材36の外周に、蛇腹部25の螺旋ピッチと同ピッチの螺旋溝37が形成された電線配索治具38を用意する。
【0025】
(ロ)つぎに、図4(b)に示すように、電線配索治具38の螺旋溝37に沿って一方端から他方端に向けて電線21を所望ピッチの長さに巻き回しておく。
【0026】
(ハ)つづいて、図4(c)に示すように、電線配索治具38の螺旋溝37に電線21を巻き回した状態で、電線配索治具38をグロメット20のボディパネル取付部23又はドアパネル取付部24のいづれか一方側の電線挿通孔22から蛇腹部25の螺旋状の谷部31に沿ってねじ込み方向に回転させながらグロメット20内に挿入していく。こうして、電線配索治具38をグロメット20内へ挿入し終わると、電線21の螺旋状部分の外周面が蛇腹部25の螺旋状の膨出部31の内側面に密着される。
【0027】
(ニ)この状態で、図4(d)に示すように、グロメット20の両端に位置する電線における直線部39をボディパネル取付部23とドアパネル取付部24とのそれぞれの電線固定部40,41にテープ巻き等により固定する。
【0028】
(ホ)つぎに、図4(e)に示すように、電線配索治具38を蛇腹部25の螺旋状の膨出部31に沿って反ねじ込み方向に回転させながらグロメット20内から取り出す。こうして、電線配索治具38をグロメット20から完全に取り出すと、電線21の螺旋状の部分が蛇腹部25の螺旋状の膨出部31の内側面に密着された状態でグロメット20内に配索される。
【0029】
上記したグロメットの電線配索方法では、電線21の摩耗や破損、断線を防止することができるグロメット20内の電線21の配索が容易にできる。
【0030】
なお、本実施形態では、グロメット20内に配索される電線21の伸縮自在部を複数条のループ部33からなる螺旋状に形成したが、単に1つのループのみを形成して伸縮自在部としてもよい。
【0031】
図5は、上記実施形態の変形例を示すもので、グロメット20に配索される電線21の螺旋状部分の一端側の直線部39をボディパネル取付部23の電線固定部40にテープ巻き等により固定する際に、グロメット20の蛇腹部25の長手方向に対し、所定の傾き42を設定して固定している。
【0032】
このグロメットの電線配索構造では、複数条のループ状33からなる螺旋状部分が所定の傾きをもって配索されるので、ドア1の開閉操作による電線21への応力集中を隣りのループ部33に分散できるため、グロメット20の電線21の摩耗や破損、断線を防止することができる。
【0033】
以上、実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随する各種の変更が可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、請求項1の発明によれば、グロメット内に挿通させる電線に伸縮自在部を設けたので、ドアの開閉操作によりグロメットが屈曲、伸縮するときに、電線の伸縮自在部が追従して屈曲、伸縮するため、グロメット内に挿通させた電線の摩耗や破損、断線を防止することができる。
【0035】
請求項2の発明によれば、電線の伸縮自在部がループ状に形成されているので、請求項1の発明と同等の効果を得ることができる。
【0036】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明の効果に加えて、ループ状の電線がグロメットの内側面に密着しているため、グロメットを補強できるとともに、電線の振動を防止して異音が発生するのを防止できる。
【0037】
請求項4の発明によれば、電線の摩耗や破損、断線を防止することができるグロメット内の電線の配索が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットの電線配索構造の実施形態を示す断面図である。
【図2】(a)は、実施形態に係るグロメットの斜視図である。
(b)は、実施形態に係るグロメットの一部破断した斜視図である。
【図3】実施形態に係るグロメット内に挿通される電線の斜視図である。
【図4】(a)〜(e)は、本発明に係るグロメットの電線配索方法を示す説明図である。
【図5】本発明に係るグロメットの電線配索構造の変形例を示す断面図である。
【図6】従来のグロメットの電線配索構造の全体を示す説明図である。
【図7】従来のグロメットの電線配索構造を示す斜視図である。
【図8】従来のグロメットの電線配索構造を示す断面図である。
【図9】(a),(b)は、従来のグロメットの電線配索構造のドアの開閉操作によるグロメットの動作説明図である。
【符号の説明】
20…グロメット
21…電線
22…電線挿通孔
33…ループ部(伸縮自在部)
38…電線配索治具
Claims (1)
- 伸縮可能なグロメット内に電線を挿通したグロメットの電線配索構造であって、
前記グロメットは螺旋状に形成された蛇腹部を有し、
前記電線は前記グロメット内に挿通された部分が複数のループ部で螺旋状をなすように伸縮自在に設けられ、
前記複数のループ部が前記グロメット内側面に密着していることを特徴とするグロメットの電線配索構造。
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