JP2007159337A - ワイヤハーネス用外装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車に配索されるワイヤハーネスの捩れおよび屈曲方向を規制する。
【解決手段】弾性材より成形される四角筒形状の筒部本体11の長さ方向の両端面は四角形状の閉鎖部12、13とすると共に該閉鎖部12、13の中央より小径筒部14、15を突出させており、かつ、筒部本体11に、四角筒の4面のうちの一面11a全体を平板部とした非伸縮部16と、残り3面11b〜11dに山部17aと谷部17bとを長さ方向に交互に設けた蛇腹部からなる伸縮部17を設け、ワイヤハーネスW/Hの屈曲に追従して屈曲するときに、筒部本体11の非伸縮部16を伸縮させて屈曲可能とし、かつ、屈曲量も規制できるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネス用外装材に関し、特に、自動車の車体とドアの間に架け渡されるワイヤハーネス、ステアリングのテレスコピックに配線されるワイヤハーネスのように、屈曲や捩れを繰り返すワイヤハーネスに好適に用いられる外装材に関する。
従来、この種の屈曲や捩れを繰り返すワイヤハーネスの外装材として、ゴム等の弾性材からなる蛇腹筒が用いられているが、該蛇腹筒は屈曲方向や屈曲程度が規制できず、蛇腹筒が周囲の外部干渉材と干渉する恐れがある。
この問題を解決するものとして、特開2003−348736号(特許文献1)では、図11(A)(B)に示すように、グロメット1の蛇腹状筒部2の山部2aのうち、曲部の内側に位置する複数の山部2aにリブ片3を突設し、蛇腹状筒部2が曲がったときに隣接するリブ片3が当接することにより、蛇腹状筒部2の曲がり状態を規制するものが提供されている。
また、本出願人は、特開2000−217229号(特許文献2)において、図12に示すように、グロメット5の蛇腹状筒部6の外表面に、山部6aと谷部6bとに連続するリブ7を突設することにより、蛇腹状筒部6の伸縮を低減でき、伸縮時に生じやすい捩れを防止するものを提供している。
しかしながら、前記特許文献1のグロメット1は、ワイヤハーネスの屈曲方向を規制するものではないため、屈曲時に他の部品と干渉することを十分に防止できない。
一方、特許文献2のグロメット5は、リブ7を山部6aと谷部6bとに連続させて設けているため、蛇腹状筒部6の伸縮を低減できるのみでなく、リブ7の突出方向への屈曲を規制できると考えられる。しかしながら、リブ7は、グロメット1の両端に設けられた車体係止用の大径部8、9まで連続しておらず、リブ7自体が緩やかに捩れる可能性はある。リブ7が僅かでも捩れると、蛇腹状筒部6の屈曲方向も変化するため、正確に屈曲方向を規制するには改良の余地がある。
特開2003−348736号公報 特開2000−217229号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ワイヤハーネスの屈曲や捩れに追従可能とし、かつ、屈曲や捩れ程度を規制でき、外部干渉材と干渉しないようにするワイヤハーネス用外装材を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、まず、第一の発明として、自動車に配索されるワイヤハーネスを内部に貫通させ、該ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能とした外装材であって、
弾性材より成形される四角筒形状の筒部本体の長さ方向の両端面は四角形状の閉鎖部とすると共に該閉鎖部の中央より小径筒部を突出させており、かつ、
前記筒部本体に、四角筒の4面のうちの一面の長さ方向の少なくとも一部の全面を平板部とした非伸縮部と、残り3面に山部と谷部とを長さ方向に交互に設けた蛇腹部からなる伸縮部を設け、
ワイヤハーネスに追従して、前記筒部本体の前記伸縮部が伸縮して屈曲可能とする一方、該非伸縮部により屈曲率を規制可能な構成としているワイヤハーネス用外装材を提供している。
前記構成のワイヤハーネス用外装材は、筒部本体を両端の閉鎖部までの全長にわたって断面四角形状とているため、円筒形状に比較して過度の捩れや曲げが比較的発生しにくい。かつ、4角の一面の長さ方向の少なくとも一部を平板として非伸縮部を設けているため、伸縮部が伸縮して生じる曲げ方向および曲げ量を規制することができる。
特に、前記平板部として構成する非伸縮部を肉厚とし、前記蛇腹部して構成する伸縮部を薄肉とすると、ワイヤハーネスの屈曲時には薄肉の蛇腹部がスムーズに伸縮でき、例えば、蛇腹部を内周側とし、前記非伸縮部を外周側として屈曲させ、屈曲の向きも規制できる。
このように、ワイヤハーネスの屈曲方向や曲げ量に規制できることにより、屈曲時にドア等に挟まれたり、他の部品と接触して損傷が生じるのを防止できる。また、ワイヤハーネスと干渉物との間に設けるクリアランスは、ワイヤハーネスの周囲四方ではなく、屈曲方向にのみ設ければ足り、そのクリアランスも、屈曲形状が予め分かっていることにより極小化できるため、限られた車載スペースの有効利用を図ることができる。
前記筒部本体は、長さ方向の全長にわたり1面全体を非伸縮部として、一方向に屈曲可能とすることができる。
あるいは、対向位置の2面に長さ方向位置を相違させて非伸縮部を設け、S字状に屈曲可能とすることもできる。
また、第二の発明として、自動車に配索されるワイヤハーネスを内部に貫通させ、該ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能とした外装材であって、
弾性材より成形される筒部本体の長さ方向の両端面は略四角形状の閉鎖部を設け、該閉鎖部の周縁の一部より突起を設けると共に、閉鎖部の中央より小径筒部を突出させる一方、
前記筒部本体は周方向に連続する山部と谷部とを長さ方向に交互に設けた蛇腹筒部とし、該蛇腹筒部の山部と谷部から突出するリブを長さ方向に連続させて設け、該リブの両端を前記両端の閉鎖部から突設した突起と連続させ、
前記リブは、前記ワイヤハーネスの曲げ方向および曲げ量に応じて、軸線方向と平行あるいは/および軸線に対して傾斜させて設けているワイヤハーネス用外装材を提供している。
前記蛇腹筒部の伸縮時に最も大きな応力が加わる部分は両端部であるが、前記構成のワイヤハーネス用外装材は、その両端の閉鎖部を四角形状とし、かつ、この四角形状の閉鎖部の周縁より前記リブと連続する突起を突設しているため、リブが補強されて、リブによる曲げ方向規制や曲げ量の規制を確実なものとすることができ、
該リブは屈曲を発生させない部位では軸線方向と平行に所要長さ連続させ、該リブを形成していない部位の山部と谷部を伸縮させて、前記ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能としている。
このようにリブを突設されている部分を非伸縮部、リブが突設されていない部分を伸縮部とし、第一の発明の平板部と同様な機能を付与している。これにより、第一の発明と同様に、リブの存在位置により曲げ方向および曲げ量を規制することができる。
また、ワイヤハーネスの屈曲方向や曲げ量を規制できることにより、ワイヤハーネスの破損防止や、車載スペースの有効利用も可能となる。
なお、前記リブは、突出高さを厚みよりも大とすることが好ましい。これにより、リブの突出方向への蛇腹筒部の屈曲を効果的に規制することができる。
また、断面四角形状とした蛇腹筒部では、前記リブは、前記蛇腹筒部の一つの面より垂直に突設され、該面の幅方向両端の第1角部と第2角部のうちの一方の第1角部に沿って軸線方向と平行に連続する第1直線リブ部と、前記第2角部に沿って軸線方向と平行に連続し、かつ前記第1直線リブと長さ方向位置が相違する第2直線リブと、前記第一直線リブ部と第二直線リブ部との間で前記面を斜めに横断する傾斜リブとを連続させ、ワイヤハーネスを前記リブに沿ってS字状に屈曲させることができる構成としてもよい。
前記S字状に屈曲させるリブは、蛇腹筒部の対向する2面の相対向位置よりそれぞれ垂直に突設し、互いに平行な一対のリブとして設けることが好ましい。これにより、蛇腹筒部を、リブの厚み方向のみに正確に屈曲させることができる。
さらに、前記リブは両端の閉鎖部の間で軸線方向と平行に連続させた直線リブとし、該直線リブの所要位置の側面に屈曲支点となる凹部を設けてもよい。
この場合、ワイヤハーネスの屈曲位置も正確に規制することができる。また、凹部の位置や数により、自然の屈曲では起こりえない特異な形状に屈曲させることができ、周囲の部品配置やワイヤハーネスの配索設計に応じて所望の一定形状に屈曲させることができる。例えば、凹部を1箇所に設けるとL字状に屈曲させることができ、リブの両側面の異なる位置に1箇所ずつ設けると、S字状に屈曲させることができる。
前記凹部は、蛇腹筒部の山部の先端に連続させて設けることが好ましい。該凹部を谷部の底に連続させて設けると、該凹部がリブの突出方向に長くなるため、リブが伸びて突出方向に撓みやすくなるためである。
前記蛇腹筒部は断面円形とし、前記両端の略四角形状の閉鎖部は蛇腹筒部の周縁より突出させて設け、前記リブは中心軸線を挟んで対称位置に一対設けてもよい。
即ち、蛇腹筒部の形状が捩れやすい断面円形の場合でも、伸縮時に最も応力を受ける両端の閉鎖部を略四角形状とし、蛇腹筒部の周縁より突出させているため、該閉鎖部の回転を規制し、蛇腹筒部の捩れも効果的に規制することができる。また、リブを対称位置に1対設けている構成からも、蛇腹筒部の捩れを防止でき、また、蛇腹筒部の屈曲方向も一層効果的に規制できる。
上述したように、本発明に係るワイヤハーネス用外装材は、筒部本体の屈曲方向、屈曲量、捩れ方向、捩れ量を規制できるため、ワイヤハーネスの屈曲や捩れに追従しながらも、その方向および量を規制できるため、ワイヤハーネスが屈曲時にドアに挟まったり、周辺の機器と干渉して、ワイヤハーネスの断線や外装材の破損等が発生するのを防止することができる。また、ワイヤハーネス周辺でスペースを要する位置を限定でき、かつ、干渉物との間のクリアランスも最小化できるため、自動車内の限られたスペースを有効利用できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
いずれの実施形態も、ワイヤハーネスに屈曲と捩れが繰り返し発生する箇所に配索されるワイヤハーネスに対して装着する外装材に本発明を適用している。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態に係るワイヤハーネス用外装材10を示し、断面四角形状の筒部本体11の長さ方向両端に、四角形状の閉鎖部12、13と、該閉鎖部12、13の中央より突出する小径筒部14、15とを、ゴムまたはエストラマーで連続一体に成形してなる。
図1(A)に示すように、筒部本体11の4側面のうちの一面11aは、全体を平板状に形成して非伸縮部16としている。残りの三面11b、11c、11dは、山部17aと谷部17bを長さ方向に交互に設けた蛇腹状の伸縮部17としている。図1(B)に示すように、該伸縮部17の肉厚t2は、前記非伸縮部16の板厚t1よりも薄くしている。
前記構成よりなる外装材10を用いてワイヤハーネスW/Hを自動車に配索するときは、図2に示すように、外装材10の内部にワイヤハーネスW/Hを貫通させ、小径筒部14、15とワイヤハーネスW/HとにテープTを巻き付けて互いに位置決め固定する。
次に、ワイヤハーネス配索設計および他の車載部品の配置設計の必要上、車体に対するワイヤハーネスW/Hの屈曲方向を矢印A方向に、かつ、その屈曲の向きを矢印A1方向とすることが好ましい場合、非伸縮部16の板厚方向を矢印A方向と同一方向とし、かつ、該非伸縮部16の面11aを前記A1方向と反対のA2方向に向け、前記A1方向には伸縮部17の面11cを向けて配索し固定する。
このように外装材10をワイヤハーネスW/Hに取り付けて配索することにより、ワイヤハーネスW/Hの屈曲に追従する外装材10の筒部本体11は、図3(A)(B)にも示すように、非伸縮部16の板厚t1方向である矢印A方向に屈曲できる一方、非伸縮部16の板幅w方向である矢印B方向へは屈曲しにくく、しかも、肉薄で収縮しやすい伸縮部17の面11cを内周側に、非伸縮部16の面11aを外周側にしてA1方向にのみ屈曲しようとする。
さらに、筒部本体11を断面四角形状とし、四つ角を外方へ角張らしているため、筒部本体11が捩れ方向Cの力を受けても、まず、図3(C)に示すように、周辺に干渉部品50が存在すると、筒部本体11を断面四角形状とすることで、いずれかの角部が干渉部品50と接触することにより、筒部本体11の捩れが規制される。
従って、外装材10の捩れと屈曲方向、さらには屈曲の向きを規制できるため、ワイヤハーネスW/Hの車体に対する屈曲の向きや振動方向も常に正確に規制することができる。そのため、ワイヤハーネスW/Hや外装材10が他の部品50と干渉することによる断線や破損を防止できると共に、外装材10と周囲の車載部品50との間のクリアランスを最小化でき、自動車内の限られた配索スペースを有効利用できる。
さらに、図3(C)に示すように全周辺を囲む位置に干渉部品がなく、一辺側あるいは2辺側に干渉部品がある場合には、非伸縮部16の形成位置を選択して、伸縮部17が伸縮時に干渉部材50と接触しない方向に設定できる。かつ、非伸縮部16の形成面積により屈曲量も干渉部品50と接触しない程度に規制することができる。
図4および図5は本発明の第二実施形態を示す。
筒部本体11の4側面のうち対向する2面11a、11cの、長さ方向位置が相違する半面ずつに平板状の非伸縮部16を設け、それぞれの残る半面は蛇腹状の伸縮部17としている。他の2面11b、11dは蛇腹状の伸縮部17のみで構成している。
本実施形態では、外装材10がワイヤハーネスW/Hの屈曲に追従するとき、図5(A)に示すように、筒部本体11の小径筒部14側の半分は、面11aの非伸縮部16を外周側に、面11cの伸縮部17を内周側にしてA1方向へ屈曲しようとする一方、筒部本体11の小径筒部15側の半分は、面11cの非伸縮部16を外周側に、面11aの伸縮部17を内周側にしてA2方向へ屈曲しようとする。また、図5(B)に示すように、非伸縮部16の板幅方向、即ち矢印B方向への屈曲は規制される。
従って、図5(A)に示すように、外装材10の両側に近接して部品50が配置されている場合など、筒部本体11のA1方向やA2方向に大きな屈曲スペースを設けられず、かつ、上下方向にもスペースがないときは、本実施形態の外装材10をワイヤハーネスW/Hに装着することにより、筒部本体11を正確にS字状に屈曲させて、A1方向にもA2方向にも大きく屈曲しないように規制することができる。これにより、部品配置およびワイヤハーネス配索設計の自由度を高めることができる。
図6および図7は本発明の第三実施形態に係るワイヤハーネス用外装材20を示す。
断面四角形状の筒部本体21の長さ方向両端に、四角形状の閉鎖部26、27と、該閉鎖部26、27の中央より突出する小径筒部28、29とを、ゴムまたはエストラマーで連続一体に成形してなる。
図6(A)に示すように、筒部本体21の4側面22〜25は、その全長にわたって、周方向に連続する山部21aと谷部21bとを長さ方向に交互に設けた蛇腹状に形成している。
該筒部本体21の4側面のうちの一面22には、山部21aと谷部21bから突出する、第一直線リブ30a、傾斜リブ30c、第二直線リブ30bを長さ方向に連続させてなるリブ30を垂直に立設している。
詳しくは、面22の幅方向両端の第一角部22aと第二角部22bに沿って軸線方向と平行に連続する第一直線リブ30aと第二直線リブ30bを立設すると共に、該第一直線リブ30aと第二直線リブ30bの長さ方向位置を相違させ、本実施形態では、閉鎖部26側端部より筒部本体21の全長の約1/3の範囲に第一直線リブ30aを立設し、閉鎖部27側端部より筒部本体21の全長の約1/3の範囲に第二直線リブ30bを立設し、該第一直線リブ30aと第二直線リブ30bの間に、面22を斜めに横断する傾斜リブ30cを介在させて連続させている。
筒部本体21の前記面22に対向する一面24にも、前記リブ30と同様に、第一直線リブ31a、傾斜リブ31c、第二直線リブ31bを連続させてなるリブ31を、前記リブ30と反対方向へ垂直に立設している。該リブ31は前記リブ30と平行位置に形成している。
前記リブ30、31は、図6(B)に示すように、厚みt3を、蛇腹の山部21aの先端からの突出高さh1よりも小寸に設定している。
前記閉鎖部26、27には、その周縁の一部より前記リブ30、31の突出方向に突起部26a、26b、27a、27bを突設し、突起部26a、27aを前記リブ30の両端と連続させ、突起部26b、27bを前記リブ31の両端と連続させている。
前記構成よりなる外装材20を用いてワイヤハーネスW/Hを自動車に配索すると、該外装材20がワイヤハーネスW/Hの屈曲に追従するとき、図7(A)に示すように、筒部本体21が、リブ30、31の厚みt3方向、即ちA方向へ屈曲しようとする一方、図7(B)に示すように、リブ30、31の突出高さh1方向、即ちB方向へは屈曲しにくくなる。しかも、第一直線リブ30a、31aを形成した箇所は、該リブ30a、31aを外周側にしてA1方向へ屈曲しようとし、第二直線リブ30b、31bを形成した箇所は、該リブ30b、31bを外周側にしてA2方向へ屈曲しようとする。
従って、図7(A)(B)に示すように、外装材20の両側に近接して部品50が配置されている場合など、筒部本体21のA1方向やA2方向に大きな屈曲スペースを設けられず、かつ、上下方向にもスペースがないときは、本実施形態の外装材20をワイヤハーネスW/Hに装着することにより、筒部本体21を前記リブ30、31に沿って正確にS字状に屈曲させ、A1方向にもA2方向にも大きく屈曲しないように規制することができる。
また、これらリブ30、31は、筒部本体21の全長にわたって連続させて形成しているため、筒部本体21の捩れやB方向の屈曲をより確実に規制することができる。
さらに、前記リブ30、31を、筒部本体21の伸縮時に最も大きな応力を受ける両端の閉鎖部26、27の周縁まで形成し、前記突起部26a、26b、27a、27bと連続させているため、図7(C)に示すように、筒部本体21が捩り方向Cの力を受けた場合でも、前記リブ30、31または閉鎖部26、27から突設した突起部26a、26b、27a、27bが周辺の車載部品にぶつかることにより、筒部本体21の捩れを効果的に規制することができる。
図8および図9は本発明の第四実施形態に係るワイヤハーネス用外装材40を示す。
断面円形の筒部本体41の長さ方向両端に、四角形状の閉鎖部42、43と、該閉鎖部42、43の中央より突出する小径筒部44、45とを、ゴムまたはエストラマーで連続一体に成形している。
図8(A)に示すように、前記筒部本体41はその全長を、周方向に連続する山部41aと谷部41bとを長さ方向に交互に設けた蛇腹状に形成している。
前記筒部本体41の外周面には、前記山部41aと谷部41bから突出して長さ方向に連続する一対のリブ46、47を、中心軸線を挟んで対象位置に突設している。
前記リブ46の一側面46aには、長さ方向に間隔をあけた2箇所に凹部48a、48bを設け、図8(B)に示すように、前記リブ47にも、前記側面46aと同一方向の側面47aに、前記凹部48a、48bと長さ方向位置を揃えて凹部49a、49bを設けている。これら凹部48a、48b、49a、49bは、いずれも筒部本体41の山部41aの先端に連続させて設けている。
前記リブ46、47は、図8(C)に示すように、厚みt4を、蛇腹の山部41aの先端からの突出高さh2よりも小寸に設定している。
前記閉鎖部42、43は、前記筒部本体41の端面より大きく形成し、該筒部本体41の周縁より前記リブ46、47の突出方向に突起部42a、42b、43a、43bを突設している。突起部42a、43aは、前記リブ46の両端とT字状に連結し、突起部42b、43bは、前記リブ47の両端とT字状に連結している。
前記構成よりなる外装材40を用いてワイヤハーネスW/Hを自動車に配索すると、該外装材40がワイヤハーネスW/Hの屈曲に追従するとき、図9(A)に示すように、筒部本体41が、リブ46、47の厚みt4方向、即ちA方向へ屈曲しようとする一方、図9(B)に示すように、リブ46、47の突出高さh2方向、即ちB方向へは屈曲しにくくなる。しかも、リブ46、47に前記凹部48a、48b、49a、49bを形成しているため、凹部48a、49aを第一支点とし、前記凹部48b、49bを第二支点として、一定の形状でA2方向にのみ屈曲しようとする。
さらに、筒部本体41の伸縮時に最も大きな応力を受ける両端の閉鎖部42、43を四角形状とし、筒部本体41の周縁から突起部42a、42b、43a、43bを突出させて角張らせているため、図9(C)に示すように、筒部本体41が捩り方向Cの力を受けた場合でも、これら突起部42a、42b、43a、43bが周辺の車載部品にぶつかることにより、筒部本体41の捩れを効果的に規制することができる。
図10は、前記第四実施形態の変形例1を示す。
凹部48a、48b(49a、49b)を、リブ46(47)の両側面46a、46b(47a、47b)に間隔をあけて1箇所ずつに形成している。これにより、外装材40がワイヤハーネスの屈曲に追従するときに、筒部本体41をS字状に屈曲させることができる。
このように、リブ46、47に凹部48a、48b、49a、49bを予め設けておくことにより、筒部本体41を所望の一定形状に屈曲させることができ、ワイヤハーネス配索設計および車載部品の配置設計の自由度を高めることができる。この凹部は、各リブに1つずつでも、あるいは3個以上でもよい。
なお、本発明は前記実施形態および変形例に限定されるものではない。前記リブ30、31、46、47は、2本一対で形成せず、1本のみを形成してもよい。
本発明の第一実施形態に係るワイヤハーネス用外装材を示し、(A)は全体斜視図であり、(B)はI−I線断面図である。 図1に示すワイヤハーネス用外装材にワイヤハーネスを貫通し固定した状態を示す斜視図である。 ワイヤハーネスの屈曲状態を示し、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は捩れ方向の力を受けたときの状態を示す説明正面図である。 本発明の第二実施形態に係るワイヤハーネス用外装材を示す全体斜視図である。 図4に示すワイヤハーネス用外装材を装着したワイヤハーネスの屈曲状態を示し、(A)は平面図であり、(B)正面図である。 本発明の第三実施形態に係るワイヤハーネス用外装材を示し、(A)は斜視図であり、(B)は正面図であり。 図6に示すワイヤハーネス用外装材を装着したワイヤハーネスの屈曲状態を示し、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は捩れ方向の力を受けたときの状態を示す説明正面図である。 本発明の第四実施形態に係るワイヤハーネス用外装材を示し、(A)は斜視図であり、(B)は側面図であり、(C)はVIII−VIII線要部拡大断面図である。 図8に示すワイヤハーネス用外装材を装着したワイヤハーネスの屈曲状態を示し、(A)は平面図であり、(B)は正面図であり、(C)は捩れ方向の力を受けたときの状態を示す説明正面図である。 第四実施形態の変形例1を示す平面図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10、20、40 ワイヤハーネス用外装材
11、21、41 筒部本体
12、13、26、27、42、43 閉鎖部
16 非伸縮部
17 伸縮部
30、31、46、47 リブ
48a、48b、49a、49b 凹部
W/H ワイヤハーネス

Claims (7)

  1. 自動車に配索されるワイヤハーネスを内部に貫通させ、該ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能とした外装材であって、
    弾性材より成形される四角筒形状の筒部本体の長さ方向の両端面は四角形状の閉鎖部とすると共に該閉鎖部の中央より小径筒部を突出させており、かつ、
    前記筒部本体に、四角筒の4面のうちの一面の長さ方向の少なくとも一部の全面を平板部とした非伸縮部と、残り3面に山部と谷部とを長さ方向に交互に設けた蛇腹部からなる伸縮部を設け、
    ワイヤハーネスに追従して、前記筒部本体の前記伸縮部が伸縮して屈曲可能とする一方、該非伸縮部により屈曲率を規制可能な構成としているワイヤハーネス用外装材。
  2. 前記筒部本体は、長さ方向の全長にわたり1面全体を非伸縮部として、一方向に屈曲可能とし、
    あるいは、対向位置の2面に長さ方向位置を相違させて非伸縮部を設け、S字状に屈曲可能としている請求項1に記載のワイヤハーネス用外装材。
  3. 自動車に配索されるワイヤハーネスを内部に貫通させ、該ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能とした外装材であって、
    弾性材より成形される筒部本体の長さ方向の両端面は略四角形状の閉鎖部を設け、該閉鎖部の周縁の一部より突起を設けると共に、閉鎖部の中央より小径筒部を突出させる一方、
    前記筒部本体は周方向に連続する山部と谷部とを長さ方向に交互に設けた蛇腹筒部とし、該蛇腹筒部の山部と谷部から突出するリブを長さ方向に連続させて設け、該リブの両端を前記両端の閉鎖部から突設した突起と連続させ、
    前記リブは、前記ワイヤハーネスの曲げ方向および曲げ量に応じて、軸線方向と平行あるいは/および軸線に対して傾斜させて設けているワイヤハーネス用外装材。
  4. 前記リブは屈曲を発生させない部位では軸線方向と平行に所要長さ連続させ、該リブを形成していない部位の山部と谷部を伸縮させて、前記ワイヤハーネスの屈曲に追従して屈曲可能としている請求項3に記載のワイヤハーネス用外装材。
  5. 前記蛇腹筒部は断面四角形状とし、前記リブは、前記蛇腹筒部の1つの面より垂直に突設され、該面の幅方向両端の第1角部と第2角部のうちの一方の第1角部に沿って軸線方向と平行に連続する第1直線リブ部と、前記第2角部に沿って軸線方向と平行に連続し、かつ前記第1直線リブと長さ方向位置が相違する第2直線リブと、前記第一直線リブ部と第二直線リブ部との間で前記面を斜めに横断する傾斜リブとを連続させてなり、
    ワイヤハーネスを前記リブに沿ってS字状に屈曲させることができる構成としている請求項3または請求項4に記載のワイヤハーネス用外装材。
  6. 前記リブは両端の閉鎖部の間で軸線方向と平行に連続させた直線リブとし、該直線リブの所要位置の側面に屈曲支点となる凹部を設けている請求項3または請求項4に記載のワイヤハーネス用外装材。
  7. 前記蛇腹筒部は断面円形とし、前記両端の略四角形状の閉鎖部は蛇腹筒部の周縁より突出させて設け、前記リブは中心軸線を挟んで対称位置に一対設けている請求項3、4、6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用外装材。
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