JP3915485B2 - 乗用芝刈装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、草や芝を刈り取る乗用芝刈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モアデッキの中に3枚の刈刃を回転自在に設け、このモアデッキを機体の腹下部に昇降自在に取り付けて芝や雑草を刈り取るものが知られている。
一般的にこうした芝刈装置は、モアデッキ右側に形成した排出口から刈り取った芝を吐き出すか、排出口に接続した筒状のシュータを介して車体後部のコレクタに回収するのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来装置のうち、前者のように刈り取った草や芝を吐き出す形態にあっては刈り取った芝等が地面に散在しているために刈跡の見栄えが悪く、しかもこれらが風で飛ばされると周囲の作業者や民家に降り掛かったりして環境汚染につながる欠点があり、また、後者のように機体横側部のシュータを介してコレクタに回収する形態にあってはシュータが大きく横に突出していることから狭い場所での作業が困難で旋回操作に支障を来たし、小回りができないといった欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記した問題点に鑑みて提案するものであって、このため次のような技術的手段を講じた。
即ち、請求項1の発明は、前輪3と後輪4を備えた走行車体2の腹下部に2枚の刈刃76,76を覆うモアデッキ75を昇降自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタ69を装着し、モアデッキ75とコレクタ69とをシュータ58を介して連設してなる乗用芝刈装置において、後輪4を支持する左右の後輪ファイナルケース60,60とミッションケース15とを背面から見て門型に形成すると共に、この門型が形成する空間部にはシュータ58を挿通して設け、前記ミッションケース15から左右に突出するデフ軸36と、後輪ファイナルケース60,60下部から突出する後車軸62,62とをベベルギヤ機構63,64,65,66,67を介して連動する構成とし、前記ミッションケース15の 底部を後側ほど上位となるように緩やかに彎曲させて前記シュータ58の上面彎曲形状に沿うように構成し、前記後輪ファイナルケース60,60は下側ほど外側となるように斜めにして設ける構成とし、前記モアデッキ75の排出通路77,78の合流部の天井部を開口して該開口部を断面逆U字状の蓋体101で覆う構成とし、該蓋体101は排出通路77,78の合流部の前端において支点ピン103で回動自在に軸支すると共にシュータ58側には前側上部の左右において、直線状で前側ほど下位となるように傾斜した長孔104,104を設け、前記排出通路77,78とシュータ58とをピン105,105で接続する構成とし、モアデッキ75を高く吊上げると前記ピン105,105が長孔104,104に沿って上端まで移動する構成とし、さらに、モアデッキ75を下降させて刈り高さを低くすると、シュータ58の下側の長孔104,104にピン105,105が位置して蓋体101が支点ピン103,103を中心として後端が高くなって起立するように構成したことを特徴とする乗用芝刈装置の構成とした。
【0005】
【0006】
【0007】
前記構成による作用は次の通りである。
エンジン6の動力を各回転部に伝えて刈刃76,76を回転駆動させると回転する2枚の刈刃76,76によって芝は刈り取られ、刈り取られた芝はシュータ58内を通って機体後部のコレクタ69内に回収される。
【0008】
このとき後輪4を支える左右の後輪ファイナルケース60,60とミッションケース15とは背面から見て門型に形成されているので、その空間部に挿通するシュータ58の口径を大きくすることができ、この結果、刈芝等の詰まりが少なく、大量の刈芝等を円滑にコレクタ69内に搬送して回収することができる。
ミッションケース15から左右に突出するデフ軸36と、後輪ファイナルケース60,60下部から突出する後車軸62,62とはベベルギヤ機構63,64,65,66,67を介して連動される。
蓋体101を開けると、モアデッキ75の排出通路77,78の合流部が開口する。
モアデッキ75を高く吊上げるとピン105,105が長孔104,104に沿って上端まで移動し、モアデッキ75を下降させて刈り高さを低くすると、シュータ58の下側の長孔104,104にピン105,105が位置して蓋体101が支点ピン103,103を中心として後端が高くなって起立する。
【0009】
【実施の形態】
以下、図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1は乗用型芝刈機で走行車体2の前部と後部に前輪3と後輪4を備え、ボンネット5内にはエンジン6を搭載して設けている。
【0010】
エンジン6の前部にはフライホイル8を設け、その前部に出力プーリ10を設け、この出力プーリ10とフロントアクスル11前部に設けた入力プーリ12との間にベルト13を掛け回し、エンジン6の回転動力をPTO系動力として利用できるように構成している。なお、この実施例では入出力プーリ10,12は前後2段の溝を有し、この溝に2本のベルト13,13を巻き掛ける構成としている。
【0011】
また、走行車体2の後部にはミッションケース15が設けられ、ミッションケース15の前部には静油圧式無段変速装置17が取り付けられている。
前記エンジン6の出力軸19と静油圧式無段変速装置17の入力軸(ポンプ軸)20とは自在継手22にて連動連結され、この自在継手22によりエンジン6側の回転動力をミッションケース15側に伝達すべく構成している。入力軸20の軸心延長線上にはPTO軸24が設けられ、このPTO軸24により機体後部に連結される他の作業機を駆動する構成としている。
【0012】
静油圧式無段変速装置17のモータ軸25後端にはピニオンギヤ26を設け、このピニオンギヤ26にはカウンタ軸30上のベベルギヤ32を噛み合わせ、カウンタ軸30にはデフ装置33に動力を伝達する出力ギヤ34を固着している。デフ装置33はカウンタ軸30と平行な左右一対のデフ軸36,36に組み込まれており、これらのデフ軸36,36には夫々多板式のブレーキ装置38,38が取り付けられている。図示外の1本のブレーキペダルを踏み込むと、ミッションケース15下部に軸支された2本のブレーキカム軸39,39が同時に回動させられ、カム板40,40を軸心方向外側に移動させて複数個のブレーキ板42…同士を圧着するようにしている。なお、符号44,44はスチールボールである。
【0013】
また、複数個のブレーキ板42,42の外側にはドーナツ状のスペーサ45,45が設けられ、このスペーサ45,45の左右方向の肉厚tを変えることによりブレーキ板42,42…の枚数の変更に対応できるように構成している。
スペーサ45,45はリヤアクスルハウジング47,47の内側に形成した肩部48,48にその外周縁部が押し付けられて位置決めがなされており、ブレーキ装置38,38のカム板40,40が外側に移動してブレーキ板42,42…同士が圧着したとき、一番外側のブレーキ板42の外側への移動を阻止する構成としている。
【0014】
上例において、ブレーキ板42の枚数を減らす場合にはスペーサ45,45の肉厚tを増し、反対にブレーキ板42の枚数を増加する場合は、スペーサ45,45の肉厚tを薄くして仕様変更に対応する。
この実施例では、左右のデフ軸36,36上にブレーキ装置38,38が設けられているので、ブレーキを掛けて走行車両を停止させるときには左右の後輪4,4が共にロックされることになり、傾斜地でも確実に車体を停止させることができる。
【0015】
また、左右一方のデフ軸36上にはデフロック爪50を有する円筒状のデフロック体52が左右移動自在にスプライン嵌合され、このデフロック体52の爪50をデフケース53側の爪53aに噛み合せるとデフ装置33がロックされ、差動が働かないようにしている。なお、図中符号54はデフロック操作軸、55はデフロックシフターであって、図示外のデフロックペダルを踏み込むとデフロック操作軸54が回動させられてデフロックシフター55が左右方向内側に移動し(図3では左側)、デフロック体52の爪50とデフケース53の爪53aが噛み合うようにしている。
【0016】
図5はミッションケース15の要部側断面を示すものであるが、カウンタ軸30よりデフ軸36をやや上位にしてこれらを覆うミッションケース15の底部を後側ほど上位となるように緩やかに彎曲させ、後述するモアのシュータ58の上面彎曲形状に沿うように構成している。このように構成することによってシュータ58の通路を極力大きくすることができる。
【0017】
また、図3に示すようにリヤアクスルハウジング47,47の外側部には鋳物で形成された円筒型の後輪ファイナルケース60,60が下側ほど外側になるように斜めにして設けられ、さらに後輪ファイナルケース60,60の下部には後車軸62,62が左右水平横向きに軸架され、この後車軸62,62端部に後輪4,4が取り付けられている。図中符号63,64はベベルギヤ、65は縦方向に軸架された伝動軸、66,67はベベルギヤである。
【0018】
上記において、片側だけの回転動力の伝わり方を見ると、デフ軸36の回転はベベルギヤ63,64、伝動軸65、ベベルギヤ66,67を順次介して後車軸62に伝達されて後輪4を駆動する。
図3から明らかなように、左右の後輪ファイナルケース60,60とミッションケース15及びリヤアクスルハウジング47とで背面から見て門型の伝動部が形成され、これらで形成される空間部Sにシュータ58が挿通される。
【0019】
さらに、シュータ58の後方には刈り取った草や芝を収容するコレクタ69が取り付けられる。コレクタ69は前面下部が開口されていて全体は硬い樹脂で形成され、左右両側面には通風可能な網目70が設けられている。
そして、後輪ファイナルケース60,60の下端から立設した支柱72,72上部にはコレクタ69を回動させる油圧シリンダ73が設けられ、油圧レバー等を操作してこの油圧シリンダ73を伸長させるとコレクタ69が上昇して収容している刈草を放出し、反対に油圧シリンダ73を短縮させるとコレクタ69が下降回動してシュータ58の放出口58aとコレクタ69の前面下部開口部が合致して刈草や刈芝が再びコレクタ69内に入り込むようにしている。
【0020】
次に図1及び図2に基づいてモアデッキ75の構造とモアデッキ75の伝動構造について説明する。
2枚の刈刃76,76を覆うモアデッキ75は平面から見ると略8字形状で左右対称であり、各刈刃76,76は互いに逆向きに回転する。進行方向に向かって右の刈刃76は反時計方向、左の刈刃76は時計方向に回転する。
【0021】
そして、各刈刃76,76の回転方向に沿うように右のモアデッキ部分75Rは反時計方向に渦を巻いて***する排出通路77が設けられ、左側のモアデッキ部分75Lには時計方向に渦を巻いて***する排出通路78が設けられ、左右の排出通路77,78が左右中央部で合流して1つの排出通路が形成され、そのまま後方に延設されてシュータ58後端から刈草や刈芝が後方に排出されるように構成している。
【0022】
この実施例では前記排出通路77,78の合流部をそのまま後方に延設してその後端部に別物のシュータ58を連設したが、シュータ58と排出通路77,78の後端とを一体的に構成しても良い。
そして、各刈刃76,76は縦軸80,80の下部に固着され、縦軸80,80はモアデッキ75上面に取り付けた左右2ヵ所のギヤボックス81,81に軸支されている。
【0023】
中央前部にもギヤボックス82が固着され、このギヤボックス82と左右2ヵ所のギヤボックス81,81とは伝動シャフト84,84を介して連動連結される。また、前側ギヤボックス82の前部には入力軸85が前方に向けて軸架され、この入力軸85と、エンジン6に一体に支持された中間軸87とは自在継手88で連結されている。
【0024】
さらに詳述すると図11に示すようにエンジン6前面にプレート83を取り付け、このプレート83と、下部に円筒体86aを備えて中間軸87を支持するプレート86とをボルト93で一体化している。
そして、中間軸87の前部には入力プーリ12を取り付けている。
【0025】
従って、エンジン6が始動されて入力プーリ12、出力プーリ10間に巻き回されたベルト13に対してテンションクラッチ74を入り側に操作してテンションローラをベルト13に圧接させると、エンジン6側の回転動力がこれら入出力プーリ10,12、ベルト13、中間軸87、自在継手88、入力軸85を順次介してモアデッキ75側に伝達され、さらに一対の伝動シャフト84,84を介して左右のギヤボックス81,81に伝達され、2枚の刈刃76,76を夫々逆向きに回転させるように構成している。
【0026】
上例において、下側の入力プーリ12と上側の出力プーリ10はすべてエンジン6と一体的に動くように支持されているので、エンジン6の振動があっても、両プーリ間の軸間距離は変わらず、動力伝達に支障を来たすことがなく、トルクは確実に伝わり、モアデッキ75内の刈刃76,76を常時設定された回転数で回転させて芝や草を確実に切断できる。回転が変動しないので草の詰まりも少なくモアの刈取性能を向上させることができる。従来は2本掛けが普通であったが、このような構成にするとベルト13の滑りが少ないのでベルトの寿命も長くなる。
【0027】
また、モアデッキ75と走行車体2側とは例えば平行リンク機構90等を介して昇降自在に支持されている。図1に示すモアデッキ75は着地させて芝刈作業を行っている状態(実線)と、このモアデッキ75を吊上げて移動している状態(仮想線)との2つの場合を示している。図中符号91,92はゲージ輪で、後側ゲージ輪92はその高さが変更できるようになっている。
【0028】
94は座席、95は燃料タンク、96はフェンダー、97はステアリングハンドル、98は防塵カバーである。
この乗用芝刈機1はエンジン6が前後逆向きに搭載されており、吸引ファン100が回転すると防塵カバー98の網目から吸引した空気をボンネット5前側から吐き出し、この間にボンネット99内のエンジン補機類を冷却する構成としている。
【0029】
次に上例の作用を説明する。
エンジン6を始動して各回転部に動力を伝達し、走行車体を前進させながら2枚の刈刃76,76を互いに逆向きに回転させて草刈作業を開始すると、所定高さに刈り取られた草や芝はモアデッキ75内の排出通路77,78を通って後端の放出口58aから後方へ向けて放出され、機体後部に装着されたコレクタ69内に回収される。
【0030】
コレクタ69内が刈草や刈芝で満杯状態になると、操作レバーやスイッチ等を操作して油圧シリンダ73内の作動油を排出してこれを短縮させ、コレクタ69を回動させて中の草や芝を落下放出させる。
図6、図7はモアデッキ75の一部とシュータ58の一部を改良したものの作用説明図であり、これら改良装置の構成を説明すると、モアデッキ75の排出通路77(78)の合流部の天井部を開口してこの開口部を断面逆U字状の蓋体101で覆うようにしている。この蓋体101は排出通路77,78の合流部の前端において支点ピン103で回動自在に軸支され、一方、シュータ58側には前側上部の左右において、直線状で前側ほど下位となるように傾斜した長孔104,104を設けている。そして、排出通路とシュータ58とをピン105,105で接続し、図7のようにモアデッキ75を高く吊上げるとピン105,105が長孔104,104に沿って上端まで移動し、その結果、刈草や刈芝がコレクタ69内を遠くまで飛んでコレクタ69内に多くの草が回収されるようにしている。
【0031】
反対にモアデッキ75を下降させて刈り高さを低くすると、図6に示すようにシュータ58の下側の長孔104,104にピン105,105が位置し、この場合は蓋体101,101が支点ピン103,103を中心として後端が高くなるように起立する。このため、刈り高さを低くしても、排出通路の面積が拡大されることになり、刈草や刈芝はコレクタ69内を遠くまで飛ぶことができ、この結果、多くの刈草をコレクタ69内に収容することができるものである。
【0032】
最後に図8に示すシュータ58の変形例について説明する。
一般的にモアデッキの後部から刈草を排出する所謂リヤディスチャージタイプのモアにあっては、モアデッキとコレクタとを筒状のシュータで接続するが、草の詰まりに対応するためにシュータの上面には開閉自在なカバーが設けられることが多い。
【0033】
ここで述べる変形例はそのような形態にあって、カバーを設けることによって新たに草や芝がシュータの角に引っ掛かることがないようにしたものである。
図8、図9、図10により構成を説明すると、図8は従来タイプのシュータ106を示すものであるが、このシュータ106の上面には開口部107が形成されており、この開口部107を鉄板で出来たカバー108で蓋をしている。図9はこの従来装置のA−A線断面であるが、シュータ106の内面に形成した角部109に草が引っ掛かり易く、このため、この部分を図10に示すように樹脂材110を貼り付けた。
【0034】
このように樹脂材110を鉄製のカバー108内面に貼り付けると段差がなくなり、刈草や刈芝の引っ掛かりが解消される。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前輪と後輪を備えた走行車体の腹下部に2枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタを装着し、モアデッキとコレクタとをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置において、後輪を支持する左右の後輪ファイナルケースとミッションケースとを背面から見て門型に形成すると共に、この門型が形成する空間部にはシュータを挿通したことを特徴とする乗用芝刈装置であるから、空間部を有効活用することができ、シュータの内径を大きくすることができ、コレクタ内への刈草、刈芝の回収が容易に行え、草の詰まりを少なくできる。
【0036】
また、ミッションケースから左右に突出するデフ軸と、ファイナルケース下部から突出する後車軸とをベベルギヤ機構を介して連動しているので、伝動機構をシンプルに構成でき、安価な乗用芝刈機を得ることができる。
【0037】
また、ミッションケースの底部を後側ほど上位となるように緩やかに彎曲させてシュータの上面彎曲形状に沿うように構成し、後輪ファイナルケースは下側ほど外側となるように斜めにして設ける構成としているので、シュータの通路を極力大きくすることができるようになる。
また、蓋体を開けると、モアデッキの排出通路の合流部が開口するので、合流部の保守点検作業が容易に実行可能となる。
また、蓋体は排出通路の合流部の前端において支点ピンで回動自在に軸支すると共にシュータ側には前側上部の左右において、直線状で前側ほど下位となるように傾斜した長孔を設け、前記排出通路とシュータとをピンで接続する構成とし、モアデッキを高く吊上げると前記ピンが長孔に沿って上端まで移動する構成としているので、刈草や刈芝がコレクタ内を遠くまで飛んでコレクタ内に多くの草が回収されるようになる。
また、モアデッキを下降させて刈り高さを低くすると、シュータの下側の長孔にピンが位置して蓋体が支点ピンを中心として後端が高くなって起立するように構成しているので、刈り高さを低くしても、排出通路の面積が拡大されることになり、刈草や刈芝はコレクタ内を遠くまで飛ぶことができ、多くの刈草をコレクタ内に収容することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】要部の背面図である。
【図4】ミッションの断面図である。
【図5】要部の側断面図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】従来のシュータの平面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図9の改良部分の断面図である。
【図11】要部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 乗用芝刈機
2 走行車体
3 前輪
4 後輪
5 ボンネット
15 ミッションケース
17 静油圧式無段変速装置
33 デフ装置
36 デフ軸
38 ブレーキ装置
40 カム板
42 ブレーキ板
52 デフロック体
58 シュータ
60 後輪ファイナルケース
62 後車軸
69 コレクタ
75 モアデッキ
77 排出通路
78 排出通路
101 蓋体
103 支点ピン
104 長孔
105 ピン

Claims (1)

  1. 前輪と後輪を備えた走行車体の腹下部に2枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタを装着し、モアデッキとコレクタとをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置において、後輪を支持する左右の後輪ファイナルケースとミッションケースとを背面から見て門型に形成すると共に、この門型が形成する空間部にはシュータを挿通して設け、前記ミッションケースから左右に突出するデフ軸と、後輪ファイナルケース下部から突出する後車軸とをベベルギヤ機構を介して連動する構成とし、前記ミッションケースの底部を後側ほど上位となるように緩やかに彎曲させて前記シュータの上面彎曲形状に沿うように構成し、前記後輪ファイナルケースは下側ほど外側となるように斜めにして設ける構成とし、前記モアデッキの排出通路の合流部の天井部を開口して該開口部を断面逆U字状の蓋体で覆う構成とし、該蓋体は排出通路の合流部の前端において支点ピンで回動自在に軸支すると共にシュータ側には前側上部の左右において、直線状で前側ほど下位となるように傾斜した長孔を設け、前記排出通路とシュータとをピンで接続する構成とし、モアデッキを高く吊上げると前記ピンが長孔に沿って上端まで移動する構成とし、さらに、モアデッキを下降させて刈り高さを低くすると、シュータの下側の長孔にピンが位置して蓋体が支点ピンを中心として後端が高くなって起立するように構成したことを特徴とする乗用芝刈装置。
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