JP2003158907A - 乗用芝刈装置 - Google Patents

乗用芝刈装置

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JP2003158907A
JP2003158907A JP2001359487A JP2001359487A JP2003158907A JP 2003158907 A JP2003158907 A JP 2003158907A JP 2001359487 A JP2001359487 A JP 2001359487A JP 2001359487 A JP2001359487 A JP 2001359487A JP 2003158907 A JP2003158907 A JP 2003158907A
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春義 本多
Tadao Nishihara
忠男 西原
Nozomi Kataue
望 片上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】刈草のコレクタへの収容を円滑且つ容易にする
乗用芝刈機を得る。 【解決手段】前輪と後輪を備えた走行車体の腹下部に2
枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降自在に取り付け、車体
後部に集草用のコレクタを装着し、モアデッキとコレク
タとをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置にお
いて、後輪を支持する左右の後輪ファイナルケースとミ
ッションケースとを背面から見て門型に形成すると共
に、この門型が形成する空間部にはシュータを挿通す
る。さらに、モアデッキの上面前部に前部ギヤボックス
を固着し、この前部ギヤボックスには入力軸を軸架して
設け、この入力軸にエンジン側の動力を伝達すると共
に、この前部ギヤボックスの出力軸と、刈刃を駆動する
左右一対のギヤボックスの入力軸とを伝動シャフトで連
動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、草や芝を刈り取
る乗用芝刈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モアデッキの中に3枚の刈刃を回転自在
に設け、このモアデッキを機体の腹下部に昇降自在に取
り付けて芝や雑草を刈り取るものが知られている。一般
的にこうした芝刈装置は、モアデッキ右側に形成した排
出口から刈り取った芝を吐き出すか、排出口に接続した
筒状のシュータを介して車体後部のコレクタに回収する
のが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来装置のうち、前者
のように刈り取った草や芝を吐き出す形態にあっては刈
り取った芝等が地面に散在しているために刈跡の見栄え
が悪く、しかもこれらが風で飛ばされると周囲の作業者
や民家に降り掛かったりして環境汚染につながる欠点が
あり、また、後者のように機体横側部のシュータを介し
てコレクタに回収する形態にあってはシュータが大きく
横に突出していることから狭い場所での作業が困難で旋
回操作に支障を来たし、小回りができないといった欠点
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記した問
題点に鑑みて提案するものであって、このため次のよう
な技術的手段を講じた。即ち、請求項1の発明は、前輪
3と後輪4を備えた走行車体2の腹下部に2枚の刈刃7
6,76を覆うモアデッキ75を昇降自在に取り付け、
車体後部に集草用のコレクタ69を装着し、モアデッキ
75とコレクタ69とをシュータ58を介して連設して
なる乗用芝刈装置において、後輪4を支持する左右の後
輪ファイナルケース60,60とミッションケース15
とを背面から見て門型に形成すると共に、この門型が形
成する空間部にはシュータ58を挿通したことを特徴と
する乗用芝刈装置の構成とした。
【0005】また、請求項2では、前記ミッションケー
ス15から左右に突出するデフ軸36,36と、後輪フ
ァイナルケース60,60下部から突出する後車軸6
2,62とをベベルギヤ機構63,64,65,66,
67を介して連動することを特徴とする請求項1記載の
乗用芝刈装置の構成とした。
【0006】また、請求項3では、前輪3と後輪4を備
えた走行車体2の腹下部に2枚の刈刃76,76を覆う
モアデッキ75を昇降自在に取り付け、車体後部に集草
用のコレクタ69を装着し、モアデッキ75とコレクタ
69とをシュータ58を介して連設してなる乗用芝刈装
置において、モアデッキ75の上面前部に前部ギヤボッ
クス82を固着し、この前部ギヤボックス82には入力
軸85を軸架して設け、この入力軸85にエンジン6側
の動力を伝達すると共に、前部ギヤボックス82の出力
軸と、刈刃を駆動する左右一対のギヤボックス81,8
1の入力軸とを伝動シャフト84で連動連結したことを
特徴とする乗用芝刈装置の構成とした。
【0007】前記構成による作用は次の通りである。エ
ンジン6の動力を各回転部に伝えて刈刃76,76を回
転駆動させると回転する2枚の刈刃76,76によって
芝は刈り取られ、刈り取られた芝はシュータ58内を通
って機体後部のコレクタ69内に回収される。
【0008】このとき後輪4を支える左右の後輪ファイ
ナルケース60,60とミッションケース15とは背面
から見て門型に形成されているので、その空間部に挿通
するシュータ58の口径を大きくすることができ、この
結果、刈芝等の詰まりが少なく、大量の刈芝等を円滑に
コレクタ69内に搬送して回収することができる。
【0009】
【実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明の実施
例を説明する。まず、構成から説明すると、1は乗用型
芝刈機で走行車体2の前部と後部に前輪3と後輪4を備
え、ボンネット5内にはエンジン6を搭載して設けてい
る。
【0010】エンジン6の前部にはフライホイル8を設
け、その前部に出力プーリ10を設け、この出力プーリ
10とフロントアクスル11前部に設けた入力プーリ1
2との間にベルト13を掛け回し、エンジン6の回転動
力をPTO系動力として利用できるように構成してい
る。なお、この実施例では入出力プーリ10,12は前
後2段の溝を有し、この溝に2本のベルト13,13を巻
き掛ける構成としている。
【0011】また、走行車体2の後部にはミッションケ
ース15が設けられ、ミッションケース15の前部には
静油圧式無段変速装置17が取り付けられている。前記
エンジン6の出力軸19と静油圧式無段変速装置17の
入力軸(ポンプ軸)20とは自在継手22にて連動連結
され、この自在継手22によりエンジン6側の回転動力
をミッションケース15側に伝達すべく構成している。
入力軸20の軸心延長線上にはPTO軸24が設けら
れ、このPTO軸24により機体後部に連結される他の
作業機を駆動する構成としている。
【0012】静油圧式無段変速装置17のモータ軸25
後端にはピニオンギヤ26を設け、このピニオンギヤ2
6にはカウンタ軸30上のベベルギヤ32を噛み合わ
せ、カウンタ軸30にはデフ装置33に動力を伝達する
出力ギヤ34を固着している。デフ装置33はカウンタ
軸30と平行な左右一対のデフ軸36,36に組み込ま
れており、これらのデフ軸36,36には夫々多板式の
ブレーキ装置38,38が取り付けられている。図示外
の1本のブレーキペダルを踏み込むと、ミッションケー
ス15下部に軸支された2本のブレーキカム軸39,3
9が同時に回動させられ、カム板40,40を軸心方向
外側に移動させて複数個のブレーキ板42…同士を圧着
するようにしている。なお、符号44,44はスチール
ボールである。
【0013】また、複数個のブレーキ板42,42の外
側にはドーナツ状のスペーサ45,45が設けられ、こ
のスペーサ45,45の左右方向の肉厚tを変えること
によりブレーキ板42,42…の枚数の変更に対応でき
るように構成している。スペーサ45,45はリヤアク
スルハウジング47,47の内側に形成した肩部48,
48にその外周縁部が押し付けられて位置決めがなされ
ており、ブレーキ装置38,38のカム板40,40が
外側に移動してブレーキ板42,42…同士が圧着した
とき、一番外側のブレーキ板42の外側への移動を阻止
する構成としている。
【0014】上例において、ブレーキ板42の枚数を減
らす場合にはスペーサ45,45の肉厚tを増し、反対
にブレーキ板42の枚数を増加する場合は、スペーサ4
5,45の肉厚tを薄くして仕様変更に対応する。この
実施例では、左右のデフ軸36,36上にブレーキ装置
38,38が設けられているので、ブレーキを掛けて走
行車両を停止させるときには左右の後輪4,4が共にロ
ックされることになり、傾斜地でも確実に車体を停止さ
せることができる。
【0015】また、左右一方のデフ軸36上にはデフロ
ック爪50を有する円筒状のデフロック体52が左右移
動自在にスプライン嵌合され、このデフロック体52の
爪50をデフケース53側の爪53aに噛み合せるとデ
フ装置33がロックされ、差動が働かないようにしてい
る。なお、図中符号54はデフロック操作軸、55はデ
フロックシフターであって、図示外のデフロックペダル
を踏み込むとデフロック操作軸54が回動させられてデ
フロックシフター55が左右方向内側に移動し(図3で
は左側)、デフロック体52の爪50とデフケース53
の爪53aが噛み合うようにしている。
【0016】図5はミッションケース15の要部側断面
を示すものであるが、カウンタ軸30よりデフ軸36を
やや上位にしてこれらを覆うミッションケース15の底
部を後側ほど上位となるように緩やかに彎曲させ、後述
するモアのシュータ58の上面彎曲形状に沿うように構
成している。このように構成することによってシュータ
58の通路を極力大きくすることができる。
【0017】また、図3に示すようにリヤアクスルハウ
ジング47,47の外側部には鋳物で形成された円筒型
の後輪ファイナルケース60,60が下側ほど外側にな
るように斜めにして設けられ、さらに後輪ファイナルケ
ース60,60の下部には後車軸62,62が左右水平
横向きに軸架され、この後車軸62,62端部に後輪
4,4が取り付けられている。図中符号63,64はベ
ベルギヤ、65は縦方向に軸架された伝動軸、66,6
7はベベルギヤである。
【0018】上記において、片側だけの回転動力の伝わ
り方を見ると、デフ軸36の回転はベベルギヤ63,6
4、伝動軸65、ベベルギヤ66,67を順次介して後
車軸62に伝達されて後輪4を駆動する。図3から明ら
かなように、左右の後輪ファイナルケース60,60と
ミッションケース15及びリヤアクスルハウジング47
とで背面から見て門型の伝動部が形成され、これらで形
成される空間部Sにシュータ58が挿通される。
【0019】さらに、シュータ58の後方には刈り取っ
た草や芝を収容するコレクタ69が取り付けられる。コ
レクタ69は前面下部が開口されていて全体は硬い樹脂
で形成され、左右両側面には通風可能な網目70が設け
られている。そして、後輪ファイナルケース60,60
の下端から立設した支柱72,72上部にはコレクタ6
9を回動させる油圧シリンダ73が設けられ、油圧レバ
ー等を操作してこの油圧シリンダ73を伸長させるとコ
レクタ69が上昇して収容している刈草を放出し、反対
に油圧シリンダ73を短縮させるとコレクタ69が下降
回動してシュータ58の放出口58aとコレクタ69の
前面下部開口部が合致して刈草や刈芝が再びコレクタ6
9内に入り込むようにしている。
【0020】次に図1及び図2に基づいてモアデッキ7
5の構造とモアデッキ75の伝動構造について説明す
る。2枚の刈刃76,76を覆うモアデッキ75は平面
から見ると略8字形状で左右対称であり、各刈刃76,
76は互いに逆向きに回転する。進行方向に向かって右
の刈刃76は反時計方向、左の刈刃76は時計方向に回
転する。
【0021】そして、各刈刃76,76の回転方向に沿
うように右のモアデッキ部分75Rは反時計方向に渦を
巻いて***する排出通路77が設けられ、左側のモアデ
ッキ部分75Lには時計方向に渦を巻いて***する排出
通路78が設けられ、左右の排出通路77,78が左右
中央部で合流して1つの排出通路が形成され、そのまま
後方に延設されてシュータ58後端から刈草や刈芝が後
方に排出されるように構成している。
【0022】この実施例では前記排出通路77,78の
合流部をそのまま後方に延設してその後端部に別物のシ
ュータ58を連設したが、シュータ58と排出通路7
7,78の後端とを一体的に構成しても良い。そして、
各刈刃76,76は縦軸80,80の下部に固着され、
縦軸80,80はモアデッキ75上面に取り付けた左右
2ヵ所のギヤボックス81,81に軸支されている。
【0023】中央前部にもギヤボックス82が固着さ
れ、このギヤボックス82と左右2ヵ所のギヤボックス
81,81とは伝動シャフト84,84を介して連動連
結される。また、前側ギヤボックス82の前部には入力
軸85が前方に向けて軸架され、この入力軸85と、エ
ンジン6に一体に支持された中間軸87とは自在継手8
8で連結されている。
【0024】さらに詳述すると図11に示すようにエン
ジン6前面にプレート83を取り付け、このプレート8
3と、下部に円筒体86aを備えて中間軸87を支持す
るプレート86とをボルト93で一体化している。そし
て、中間軸87の前部には入力プーリ12を取り付けて
いる。
【0025】従って、エンジン6が始動されて入力プー
リ12、出力プーリ10間に巻き回されたベルト13に
対してテンションクラッチ74を入り側に操作してテン
ションローラをベルト13に圧接させると、エンジン6
側の回転動力がこれら入出力プーリ10,12、ベルト
13、中間軸87、自在継手88、入力軸85を順次介
してモアデッキ75側に伝達され、さらに一対の伝動シ
ャフト84,84を介して左右のギヤボックス81,8
1に伝達され、2枚の刈刃76,76を夫々逆向きに回
転させるように構成している。
【0026】上例において、下側の入力プーリ12と上
側の出力プーリ10はすべてエンジン6と一体的に動く
ように支持されているので、エンジン6の振動があって
も、両プーリ間の軸間距離は変わらず、動力伝達に支障
を来たすことがなく、トルクは確実に伝わり、モアデッ
キ75内の刈刃76,76を常時設定された回転数で回
転させて芝や草を確実に切断できる。回転が変動しない
ので草の詰まりも少なくモアの刈取性能を向上させるこ
とができる。従来は2本掛けが普通であったが、このよ
うな構成にするとベルト13の滑りが少ないのでベルト
の寿命も長くなる。
【0027】また、モアデッキ75と走行車体2側とは
例えば平行リンク機構90等を介して昇降自在に支持さ
れている。図1に示すモアデッキ75は着地させて芝刈
作業を行っている状態(実線)と、このモアデッキ75
を吊上げて移動している状態(仮想線)との2つの場合
を示している。図中符号91,92はゲージ輪で、後側
ゲージ輪92はその高さが変更できるようになってい
る。
【0028】94は座席、95は燃料タンク、96はフ
ェンダー、97はステアリングハンドル、98は防塵カ
バーである。この乗用芝刈機1はエンジン6が前後逆向
きに搭載されており、吸引ファン100が回転すると防
塵カバー98の網目から吸引した空気をボンネット5前
側から吐き出し、この間にボンネット99内のエンジン
補機類を冷却する構成としている。
【0029】次に上例の作用を説明する。エンジン6を
始動して各回転部に動力を伝達し、走行車体を前進させ
ながら2枚の刈刃76,76を互いに逆向きに回転させ
て草刈作業を開始すると、所定高さに刈り取られた草や
芝はモアデッキ75内の排出通路77,78を通って後
端の放出口58aから後方へ向けて放出され、機体後部
に装着されたコレクタ69内に回収される。
【0030】コレクタ69内が刈草や刈芝で満杯状態に
なると、操作レバーやスイッチ等を操作して油圧シリン
ダ73内の作動油を排出してこれを短縮させ、コレクタ
69を回動させて中の草や芝を落下放出させる。図6、
図7はモアデッキ75の一部とシュータ58の一部を改
良したものの作用説明図であり、これら改良装置の構成
を説明すると、モアデッキ75の排出通路77(78)
の合流部の天井部を開口してこの開口部を断面逆U字状
の蓋体101で覆うようにしている。この蓋体101は
排出通路77,78の合流部の前端において支点ピン1
03で回動自在に軸支され、一方、シュータ58側には
前側上部の左右において、直線状で前側ほど下位となる
ように傾斜した長孔104,104を設けている。そし
て、排出通路とシュータ58とをピン105,105で
接続し、図7のようにモアデッキ75を高く吊上げると
ピン105,105が長孔104,104に沿って上端
まで移動し、その結果、刈草や刈芝がコレクタ69内を
遠くまで飛んでコレクタ69内に多くの草が回収される
ようにしている。
【0031】反対にモアデッキ75を下降させて刈り高
さを低くすると、図6に示すようにシュータ58の下側
の長孔104,104にピン105,105が位置し、
この場合は蓋体101,101が支点ピン103,10
3を中心として後端が高くなるように起立する。このた
め、刈り高さを低くしても、排出通路の面積が拡大され
ることになり、刈草や刈芝はコレクタ69内を遠くまで
飛ぶことができ、この結果、多くの刈草をコレクタ69
内に収容することができるものである。
【0032】最後に図8に示すシュータ58の変形例に
ついて説明する。一般的にモアデッキの後部から刈草を
排出する所謂リヤディスチャージタイプのモアにあって
は、モアデッキとコレクタとを筒状のシュータで接続す
るが、草の詰まりに対応するためにシュータの上面には
開閉自在なカバーが設けられることが多い。
【0033】ここで述べる変形例はそのような形態にあ
って、カバーを設けることによって新たに草や芝がシュ
ータの角に引っ掛かることがないようにしたものであ
る。図8、図9、図10により構成を説明すると、図8
は従来タイプのシュータ106を示すものであるが、こ
のシュータ106の上面には開口部107が形成されて
おり、この開口部107を鉄板で出来たカバー108で
蓋をしている。図9はこの従来装置のA−A線断面であ
るが、シュータ106の内面に形成した角部109に草
が引っ掛かり易く、このため、この部分を図10に示す
ように樹脂材110を貼り付けた。
【0034】このように樹脂材110を鉄製のカバー1
08内面に貼り付けると段差がなくなり、刈草や刈芝の
引っ掛かりが解消される。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、前輪と後輪を備えた
走行車体の腹下部に2枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降
自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタを装着
し、モアデッキとコレクタとをシュータを介して連設し
てなる乗用芝刈装置において、後輪を支持する左右の後
輪ファイナルケースとミッションケースとを背面から見
て門型に形成すると共に、この門型が形成する空間部に
はシュータを挿通したことを特徴とする乗用芝刈装置で
あるから、空間部を有効活用することができ、シュータ
の内径を大きくすることができ、コレクタ内への刈草、
刈芝の回収が容易に行え、草の詰まりを少なくできる。
【0036】また、請求項2の発明は、前記ミッション
ケースから左右に突出するデフ軸と、ファイナルケース
下部から突出する後車軸とをベベルギヤ機構を介して連
動することを特徴とする請求項1記載の乗用芝刈装置と
したので、伝動機構をシンプルに構成でき、安価な乗用
芝刈機を得ることができる。
【0037】また、請求項3の発明は、前輪と後輪を備
えた走行車体の腹下部に2枚の刈刃を覆うモアデッキを
昇降自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタを装
着し、モアデッキとコレクタとをシュータを介して連設
してなる乗用芝刈装置において、モアデッキの上面前部
に前部ギヤボックスを固着し、この前部ギヤボックスに
は入力軸を軸架して設け、この入力軸にエンジン側の動
力を伝達すると共い、前部ギヤボックスの出力軸と、刈
刃を駆動する左右一対のギヤボックスの入力軸とを伝動
シャフトで連動連結したことを特徴とする乗用芝刈装置
としたので、伝動機構がシンプルであり、従来のように
ベルト伝動によるスリップもないので耐久性も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】要部の背面図である。
【図4】ミッションの断面図である。
【図5】要部の側断面図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】従来のシュータの平面図である。
【図9】図8のA−A線断面図である。
【図10】図9の改良部分の断面図である。
【図11】要部の拡大側面図である。
【符号の説明】
1 乗用芝刈機 2 走行車体 3 前輪 4 後輪 5 ボンネット 15 ミッションケース 17 静油圧式無段変速装置 33 デフ装置 36 デフ軸 38 ブレーキ装置 40 カム板 42 ブレーキ板 52 デフロック体 58 シュータ 60 後輪ファイナルケース 69 コレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西原 忠男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 片上 望 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA12 BA18 CA09 DA02 EA03 EA10 EA18 EA19 FA06 FA13 GA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪と後輪を備えた走行車体の腹下部に2
    枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降自在に取り付け、車体
    後部に集草用のコレクタを装着し、モアデッキとコレク
    タとをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置にお
    いて、後輪を支持する左右の後輪ファイナルケースとミ
    ッションケースとを背面から見て門型に形成すると共
    に、この門型が形成する空間部にはシュータを挿通した
    ことを特徴とする乗用芝刈装置。
  2. 【請求項2】前記ミッションケースから左右に突出する
    デフ軸と、後輪ファイナルケース下部から突出する後車
    軸とをベベルギヤ機構を介して連動することを特徴とす
    る請求項1記載の乗用芝刈装置。
  3. 【請求項3】前輪と後輪を備えた走行車体の腹下部に2
    枚の刈刃を覆うモアデッキを昇降自在に取り付け、車体
    後部に集草用のコレクタを装着し、モアデッキとコレク
    タとをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置にお
    いて、モアデッキの上面前部に前部ギヤボックスを固着
    し、この前部ギヤボックスには入力軸を軸架して設け、
    この入力軸にエンジン側の動力を伝達すると共に、この
    前部ギヤボックスの出力軸と、刈刃を駆動する左右一対
    のギヤボックスの入力軸とを伝動シャフトで連動連結し
    たことを特徴とする乗用芝刈装置。
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