JP3876143B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステアリングホイールなどの操作部材の操作に基づいて、この操作部材に対して機械的な結合を持たない舵取り機構を駆動して舵取り車輪を転舵させる構成の車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングホイールと舵取り車輪を転舵するための舵取り機構との機械的な結合をなくし、ステアリングホイールの操作方向および操作量を検出するとともに、その検出結果に基づいて、舵取り機構に電動モータなどの操舵アクチュエータからの駆動力を与えるようにした車両用操舵装置(いわゆるステア・バイ・ワイヤ・システム)が提案されている。
【0003】
このような構成を採用することにより、車両の走行状況などに応じて、ステアリングホイールの回転量と舵取り車輪の転舵量との比(ギヤ比)を自由に変更することができ、車両の運動性能の向上を図ることができる。また、上記のような構成には、衝突時におけるステアリングホイールの突き上げを防止できるという利点や、ステアリングホイールの配設位置の自由度が増すという利点もある。
図12は、ステア・バイ・ワイヤシステムの電気的構成を示すブロック図である。ステアリングホイールの操作方向および操作量等の検出信号は、主制御電子制御ユニット(ECU)101に入力される。舵取り機構には、主操舵モータ105および副操舵モータ106が結合されており、ステアリングホイールには、反力モータ107が結合されている。主操舵モータ105および副操舵モータ106は、いずれも、舵取り機構に駆動力を与えて舵取り車輪の転舵を起こさせるためのものであるが、副操舵モータ106は、主操舵モータ105やその制御系等に異常が生じた場合に、舵取り機構に駆動力を与えるように動作する。また、反力モータ107は、路面反力に対応した反力をステアリングホイールに与える。
【0004】
主操舵モータ105は、主操舵電子制御ユニット102によって駆動制御される。具体的には、主操舵電子制御ユニット102は、主操舵モータ105に駆動電流を与える主操舵駆動部108と、この主操舵駆動部108を制御する主操舵制御部111とを有している。
副操舵モータ106は、副操舵電子制御ユニット103によって駆動制御される。具体的には、副操舵電子制御ユニット103は、副操舵モータ106に駆動電流を与える副操舵駆動部109と、この副操舵駆動部109を制御する副操舵制御部112とを有する。
【0005】
反力モータ107も同様に、反力電子制御ユニット104によって駆動制御されるようになっていて、反力電子制御ユニット104は、反力モータ107に駆動電流を与える反力駆動部110と、この反力駆動部を制御する反力制御部113とを有している。
主操舵駆動部108、副操舵駆動部109および反力駆動部110は、パワー素子を含むドライバ回路であり、主操舵制御部111、副操舵制御部112および反力制御部113は、電流フィードバック制御のための制御指令をそれぞれ出力する。そして、これらの主操舵制御部111、副操舵制御部112および反力制御部113が、主制御電子制御ユニット101によって統合制御されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の構成では、4つの電子制御ユニット101〜104とこれらの間での信号の受け渡しのためのハーネスとが必要であるため、構成が複雑であり、コスト高となっていた。
また、電子制御ユニットの数およびハーネスの数が多いため、多種多様な故障モードを考慮してシステム全体の設計を行う必要があり、このことがシステムの設計を困難にし、かつ、コスト高の別の要因となっていた。
【0007】
一方、主操舵モータ105、副操舵モータ106および反力モータ107の制御に必要なセンサ信号は、主制御電子制御ユニット101に入力されるようになっている。そして、主制御電子制御ユニット101の故障時には、その電源が遮断されるとともに、センサ信号は、主操舵電子制御ユニット等に与えられるようになっている。
しかし、主制御電子制御ユニット101の電源が遮断されることに伴って、センサ信号の電圧レベルが瞬間的に変動する。これに伴って、瞬間的に異常な制御が行われるから、舵取り車輪の不所望な転舵が生じるおそれがある。
【0008】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、電子制御ユニットの数を少なくして、構成の簡素化およびコストの低減を図った車両用操舵装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の操向のための操作部材(30)と、この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に駆動力を与える副操舵アクチュエータ(51S)と、上記操作部材に路面反力に対応した反力を与える反力アクチュエータ(40)と、上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部(61M)と、上記副操舵アクチュエータを制御するための副操舵制御部(61S)と、上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部(45)と、上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部を統括制御するための主制御部(80)とを含み、上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニット(60)に統合されており、前記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の動作を引き継ぐことを特徴とする車両用操舵装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0010】
上記の構成によれば、統括制御のための主制御部と、主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つとが、1つの電子制御ユニットに統合されているので、電子制御ユニットの数を少なくすることができる。これに応じて、電子制御ユニット間のハーネスを減少させることができ、故障モードを少なくすることができる。これにより、構成が簡素化されるとともに、コストの低減に寄与することができる。
【0011】
また、主制御部が備えられている電子制御ユニットには、主制御部のほかに少なくとも1つの制御部が備えられることになるので、主制御部に故障が生じたときには、その少なくとも一部の機能を他の制御部によって代替することが可能になる。これにより、主制御部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から他の制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変が生じることがなく、異常な制御が行われることがない。
【0012】
請求項2記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部(53S)と、上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部(43)とをさらに含み、上記主操舵駆動部、副操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータ、副操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置である。
【0013】
この構成によれば、主操舵駆動部、副操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくとも1つを対応するアクチュエータに統合することによって、ハーネスの数を少なくでき、構成を簡単にすることができる。
請求項3記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部(53S)と、上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部(43)とをさらに含み、上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用操舵装置である。
【0014】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに総合されているいずれかの制御部に対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
請求項4記載の発明は、上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものの少なくとも1つが、上記主操舵アクチュエータ、副操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用操舵装置である。
【0015】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに統合されていないいずれかの制御部が、対応するアクチュエータに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成を説明するための概念図である。この車両用操舵装置は、一対の舵取り車輪(通常は前輪)W,Wに舵取り動作を行わせるための舵取り機構10と、この舵取り機構10に対して機械的な結合のない状態で設けられたステアリングホイール30とを備えている。
【0017】
この車両用操舵装置は、舵取り機構10を駆動するための操舵駆動系が、主操舵駆動系50Mと副操舵駆動系50Sとの二重系とされている。主操舵駆動系50Mは、主操舵アクチュエータ51Mと、この主操舵アクチュエータ51Mの回転角を検出するための主回転角センサ52Mとを含む。一方、副操舵駆動系50Sは、副操舵アクチュエータ51Sと、この副操舵アクチュエータ51Sの回転角を検出するための副回転角センサ52Sとを含む。主操舵アクチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sは、たとえば、いずれも電動モータで構成されている。
【0018】
舵取り機構10は、車体の左右方向に延びて配置された操舵軸11と、この操舵軸11の両端部にタイロッド12,12を介して結合され、舵取り車輪W,Wを支持するナックルアーム13,13とを有している。操舵軸11は、ハウジング14に支承されて軸方向に摺動可能にされており、その途中部に、主操舵アクチュエータ51Mが同軸的に組み込まれている。
また、操舵軸11の一部には、ラックギヤ11aが形成されており、このラックギヤ11aには、シャフト21の先端のピニオンギヤ22が噛合している。シャフト21には、副操舵アクチュエータ51Sが結合されており、副操舵アクチュエータ51Sが発生する駆動力がシャフト21に入力されるようになっている。
【0019】
この構成により、主操舵アクチュエータ51Mが駆動されると、主操舵アクチュエータ51Mの回転がボールねじなどからなる運動変換機構によって操舵軸11の摺動に変換され、この操舵軸11の摺動により舵取り車輪W,Wの操舵が達成される。また、副操舵アクチュエータ51Sが駆動されると、副操舵アクチュエータ51Sによるシャフト21の回転がピニオンギヤ22およびラックギヤ11aによって操舵軸11の摺動に変換され、この操舵軸11の摺動により舵取り輪W,Wの操舵が達成される。
【0020】
ステアリングホイール30には、このステアリングホイール30に対して路面反力に相当する反力を付与するための反力アクチュエータ40が結合されている。
反力アクチュエータ40は、ステアリングホイール30に結合されたシャフト23を回転軸とする電動モータ(たとえば、三相ブラシレスモータ)で構成されており、そのケーシングが車体の適所に固定されている。反力アクチュエータ40には、ステアリングホイール30から入力される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ41と、ステアリングホイール30の操作角を検出するための操作角センサ42とが付設されている。
【0021】
反力アクチュエータ40、主操舵アクチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sには、駆動回路43,53M,53Sから、駆動電流が供給されるようになっている。
トルクセンサ41、操作角センサ42、主回転角センサ52M、副回転角センサ52Sの検出信号は、主制御電子制御ユニット(ECU)60に入力されている。また、操舵軸11に関連して、この操舵軸11の軸方向位置を検出するための転舵位置センサ15が設けられており、この転舵位置センサ15の検出信号も主制御電子制御ユニット60に入力されるようになっている。主制御電子制御ユニット60には、さらに、車速を検出するための車速センサ70の検出信号が入力されるようになっている。この車速センサ70は、たとえば、車輪の回転速度を検出する車輪速センサによって構成することができる。
【0022】
主制御電子制御ユニット60は、主操舵アクチュエータ51Mのための駆動回路(主操舵駆動回路)53Mに制御信号を与えて主操舵アクチュエータ51Mを電流フィードバック制御するための主操舵制御部61Mと、全体を統括制御するための主制御部80とをユニット内に有している。主操舵制御部61Mおよび主制御部80は、それぞれCPU(中央処理装置)を備えていて、互いの動作を監視している。そして、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部により、当該異常が生じた制御部の動作が引き継がれるようになっている。したがって、たとえば、主制御部80に異常が生じても、主制御電子制御ユニット60の電源を遮断したりする必要がない。
【0023】
副操舵アクチュエータ51Sを電流フィードバック制御するために、副操舵制御用電子制御ユニット82が設けられている。この副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵アクチュエータ51Sのための駆動回路(副操舵駆動回路)53Sと、この副操舵駆動回路53Sに制御信号を与えて副操舵アクチュエータ51Sを電流フィードバック制御するための副操舵制御部61Sとをユニット内に有している。副操舵制御部61Sは、CPUを含む。
【0024】
さらに、反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御するために、反力制御用電子制御ユニット83が設けられている。この反力制御用電子制御ユニット83は、反力アクチュエータ40のための駆動回路(反力駆動回路)43と、この反力駆動回路43に制御信号を与えて反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御するための反力制御部45とをユニット内に有している。
主制御部80は、上記センサ類41,42,52M,52S,15,70からの入力信号に基づいて、主操舵制御部61M、副操舵制御部61Sおよび反力制御部45における各電流フィードバック制御に必要な処理を行い、これらを統括制御する。
【0025】
この実施形態の構成では、1つの電子制御ユニット60内に主制御部80と主操舵制御部61Mとを収容してあるので、電子制御ユニットの数を少なくすることができ、それに応じてハーネスの数を少なくすることができる。これにより、コストを低減できるうえ、ハーネスの断線故障等の故障モードの数を少なくすることができる。
また、主制御部80および主操舵制御部61Mは、それぞれCPUを有していて、いずれか一方に異常が生じれば、他方がその機能の少なくとも一部を補って実行することができる。これにより、たとえば、主制御部80に異常が生じた場合であっても、主制御電子制御ユニット60の電源を遮断する必要がなく、主操舵制御部61Mによって、センサ類41,42,52M,52S,15,70からの検出信号を適切に処理して副操舵制御用電子制御ユニット82および反力制御用電子制御ユニット83に与えることができるので、異常発生に伴う瞬間的な制御異常を防止できる。
【0026】
図2は、この発明の第2の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図2において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80および副操舵制御部61Sをユニット内に有しており、副操舵駆動回路53Sは、いずれの電子制御ユニットにも統合されない状態で設けられている。そして、主操舵制御用電子制御ユニット81が設けられていて、この主操舵制御用電子制御ユニット81は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニット内に有している。
【0027】
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80および副操舵制御部61Sが相互監視を行い、いずれか一方の動作に異常が生じると、他方の正常な制御部がその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
このような構成によっても、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
図3は、この発明の第3の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図3において、上述の図1または図2に示された各部に対応する部分には、図1または図2の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0028】
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80および反力制御部45をユニット内に有している。反力駆動回路43は、いずれの電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。主操舵制御用電子制御ユニット81は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニット内に有し、副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵制御部61Sおよび副操舵駆動回路53Sをユニット内に有している。
【0029】
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80および反力制御部45が相互監視を行い、いずれか一方の動作に異常が生じると、他方の正常な制御部がその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
このような構成によっても、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
図4は、この発明の第4の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図4において、上述の図1ないし図3のいずれかに示された各部に対応する部分には、図1ないし図3の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0030】
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sをユニット内に有している。そして、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sは、いずれの電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。また、反力制御用電子制御ユニット83は、反力制御部45および反力駆動回路43をユニット内に有している。
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sのいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
【0031】
このような構成によっても、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。さらに、この実施形態は、電子制御ユニットの数がさらに減じられているため、コストの低減および故障モードの減少の効果に関して、上述の第1ないし第3の実施形態の場合よりも優れている。
図5は、この発明の第5の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図5において、上述の図1ないし図4のいずれかに示された各部に対応する部分には、図1ないし図4の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0032】
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび反力制御部45をユニット内に有している。そして、主操舵駆動回路53Mおよび反力駆動回路43は、電子制御ユニットとは別に設けられている。また、副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵制御部61Sおよび副操舵駆動回路53Sをユニット内に有している。
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび反力制御部45のいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
【0033】
このような構成によっても、上述の第4の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
図6は、この発明の第6の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図6において、上述の図1ないし図5のいずれかに示された各部に対応する部分には、図1ないし図5の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0034】
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、副操舵制御部61Sおよび反力制御部45をユニット内に有している。そして、副操舵駆動回路53Sおよび反力駆動回路43は、いずれの電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。また、主操舵制御用電子制御ユニット81は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニット内に有している。
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、副操舵制御部61Sおよび反力制御部45のいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
【0035】
このような構成によっても、上述の第4の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
図7は、この発明の第7の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図7において、上述の図1ないし図6のいずれかに示された各部に対応する部分には、図1ないし図6の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0036】
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、主操舵制御部61M、副操舵制御部61Sおよび反力制御部45をユニット内に有している。そして、主操舵駆動回路53M、副操舵駆動回路53Sおよび反力駆動回路43は、いずれの電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、主操舵制御部61M、副操舵制御部61Sおよび反力制御部45のいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
【0037】
このような構成によっても、上述の第4の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。しかも、電子制御ユニットの数を1つにすることができるので、コストの低減および故障モードの減少については、さらに優れた効果を達成できる。
以上、この発明の7つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することができる。たとえば、図1に示された第1の実施形態を図8に示すように変形して、主操舵駆動回路53Mを単独で設けるのではなく、主操舵アクチュエータ51Mと一体化してもよい。また、主制御電子制御ユニット60に収容されている主操舵制御部61Mに対応する主操舵駆動回路53Mは、図9に示すように、主制御電子制御ユニット60内に収容してもよい。
【0038】
また、図10または図11に示すように、主制御電子制御ユニット60に収容されていない副操舵制御部61Sおよび/または反力制御部45は、それらに対応する駆動回路53S,43とともに、対応するアクチュエータ51S,40と一体化するようにしてもよい。図2および図3に示された第2および第3の実施形態に関しても、同様の変形が可能である。
図4ないし図7に示された第4ないし第7の実施形態に関しても同様の変形が可能であって、主制御電子制御ユニット60に収容された制御部61M,61S,45に対応する駆動回路53M,53S,43のうちのいずれかまたは全部が主制御電子制御ユニット60内に収容されてもよく、また、対応するアクチュエータ51M,51S,45と一体化されてもよい。さらに、主制御電子制御ユニット60に収納されていない制御部61M,61S,45のうちのいずれかまたは全部が、対応するアクチュエータ51M,51S,45と一体化されてもよい。
【0039】
また、上述の各実施形態では、操作部材としてステアリングホイール30が用いられる例について説明したが、この他にも、レバーなどの他の操作部材が用いられてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成を説明するための概念図である。
【図2】この発明の第2の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第3の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の第4の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第5の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第6の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の第7の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】上記第1の実施形態に対する変形例を示すブロック図である。
【図9】上記第1の実施形態に対する他の変形例を示すブロック図である。
【図10】上記第1の実施形態に対するさらに他の変形例を示すブロック図である。
【図11】上記第1の実施形態に対するさらに他の変形例を示すブロック図である。
【図12】従来技術を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10 舵取り機構
30 ステアリングホイール
40 反力アクチュエータ
43 反力駆動回路
45 反力制御部
50M 主操舵駆動系
50S 副操舵駆動系
51M 主操舵アクチュエータ
51S 副操舵アクチュエータ
52M 主回転角センサ
52S 副回転角センサ
53M 主操舵駆動回路
53S 副操舵駆動回路
60 主制御電子制御ユニット
61M 主操舵制御部
61S 副操舵制御部
70 車速センサ
80 主制御部
81 主操舵制御用電子制御ユニット
82 副操舵制御用電子制御ユニット
83 反力制御用電子制御ユニット
W 舵取り車輪

Claims (4)

  1. 車両の操向のための操作部材と、
    この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、
    上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に駆動力を与える副操舵アクチュエータと、
    上記操作部材に路面反力に対応した反力を与える反力アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部と、
    上記副操舵アクチュエータを制御するための副操舵制御部と、
    上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部と、
    上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部を統括制御するための主制御部とを含み、
    上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニットに統合されており、前記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の動作を引き継ぐことを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部と、
    上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵駆動部、副操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータ、副操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置。
  3. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部と、
    上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項1または2記載の車両用操舵装置。
  4. 上記主操舵制御部、副操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものの少なくとも1つが、上記主操舵アクチュエータ、副操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用操舵装置。
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