JP3991643B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ステアリングホイールなどの操作部材の操作に基づいて、この操作部材に対して機械的な結合を持たない舵取り機構を駆動して舵取り車輪を転舵させる構成の車両用操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステアリングホイールと舵取り車輪を転舵するための舵取り機構との機械的な結合をなくし、ステアリングホイールの操作方向および操作量を検出するとともに、その検出結果に基づいて、舵取り機構に電動モータなどの操舵アクチュエータからの駆動力を与えるようにした車両用操舵装置(いわゆるステア・バイ・ワイヤ・システム)が提案されている。
【0003】
このような構成を採用することにより、車両の走行状況などに応じて、ステアリングホイールの回転量と舵取り車輪の転舵量との比(ギヤ比)を自由に変更することができ、車両の運動性能の向上を図ることができる。また、上記のような構成には、衝突時におけるステアリングホイールの突き上げを防止できるという利点や、ステアリングホイールの配設位置の自由度が増すという利点もある。
図16は、ステア・バイ・ワイヤシステムの電気的構成を示すブロック図である。ステアリングホイールの操作方向および操作量等の検出信号は、主制御電子制御ユニット(ECU)101に入力される。舵取り機構には、主操舵モータ105および副操舵モータ106が結合されており、ステアリングホイールには、反力モータ107が結合されている。主操舵モータ105および副操舵モータ106は、いずれも、舵取り機構に駆動力を与えて舵取り車輪の転舵を起こさせるためのものであるが、副操舵モータ106は、主操舵モータ105やその制御系等に異常が生じた場合に、舵取り機構に駆動力を与えるように動作する。また、反力モータ107は、路面反力に対応した反力をステアリングホイールに与える。
【0004】
主操舵モータ105は、主操舵電子制御ユニット102によって駆動制御される。具体的には、主操舵電子制御ユニット102は、主操舵モータ105に駆動電流を与える主操舵駆動部108と、この主操舵駆動部108を制御する主操舵制御部111とを有している。
副操舵モータ106は、副操舵電子制御ユニット103によって駆動制御される。具体的には、副操舵電子制御ユニット103は、副操舵モータ106に駆動電流を与える副操舵駆動部109と、この副操舵駆動部109を制御する副操舵制御部112とを有する。
【0005】
反力モータ107も同様に、反力電子制御ユニット104によって駆動制御されるようになっていて、反力電子制御ユニット104は、反力モータ107に駆動電流を与える反力駆動部110と、この反力駆動部を制御する反力制御部113とを有している。
主操舵駆動部108、副操舵駆動部109および反力駆動部110は、パワー素子を含むドライバ回路であり、主操舵制御部111、副操舵制御部112および反力制御部113は、電流フィードバック制御のための制御指令をそれぞれ出力する。そして、これらの主操舵制御部111、副操舵制御部112および反力制御部113が、主制御電子制御ユニット101によって統合制御されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の構成では、4つの電子制御ユニット101〜104とこれらの間での信号の受け渡しのためのハーネスとが必要であるため、構成が複雑であり、コスト高となっていた。
また、電子制御ユニットの数およびハーネスの数が多いため、多種多様な故障モードを考慮してシステム全体の設計を行う必要があり、このことがシステムの設計を困難にし、かつ、コスト高の別の要因となっていた。
【0007】
一方、主操舵モータ105、副操舵モータ106および反力モータ107の制御に必要なセンサ信号は、主制御電子制御ユニット101に入力されるようになっている。そして、主制御電子制御ユニット101の故障時には、その電源が遮断されるとともに、センサ信号は、主操舵電子制御ユニット等に与えられるようになっている。
しかし、主制御電子制御ユニット101の電源が遮断されることに伴って、センサ信号の電圧レベルが瞬間的に変動する。これに伴って、瞬間的に異常な制御が行われるから、舵取り車輪の不所望な転舵が生じるおそれがある。
【0008】
そこで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、電子制御ユニットの数を少なくして、構成の簡素化およびコストの低減を図った車両用操舵装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、車両の操向のための操作部材(30)と、この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部(61M)と、上記主操舵制御部を統括制御するための主制御部(80)とを含み、上記主制御部と、上記主操舵制御部とが1つの電子制御ユニット(60)に統合されており、上記主制御部および主操舵制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の動作を引き継ぐようになっていることを特徴とする車両用操舵装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0010】
上記の構成によれば、主制御部と主操舵制御部とが1つの電子制御ユニットに統合されているので、電子制御ユニットの数を少なくすることができる。これに応じて、電子制御ユニット間のハーネスを減少させることができ、故障モードを少なくすることができる。これにより、構成が簡素化されるとともに、コストの低減に寄与することができる。
また、主制御部に故障が生じたときには、その少なくとも一部の機能を主操舵制御部によって代替することが可能になる。これにより、主制御部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から主操舵制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変が生じることがなく、異常な制御が行われることがない。
【0011】
さらに、副操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータを省くこととすれば、電子制御ユニットの数が1つになるので、構成を著しく簡単にすることができるとともに、コストを著しく低減できる。
請求項2記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)をさらに含み、上記主操舵駆動部は、上記主操舵アクチュエータに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置である。
【0012】
この構成によれば、主操舵駆動部を主操舵アクチュエータに統合することによって、ハーネスの数を少なくでき、構成を簡単にすることができる。
請求項3記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)をさらに含み、上記主操舵駆動部が上記電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置である。
【0013】
この構成によれば、主操舵制御部だけでなく主操舵駆動部も主制御部とともに1つの電子制御ユニットに総合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成をさらに簡単にできる。
請求項4記載の発明は、車両の操向のための操作部材(30)と、この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に駆動力を与える副操舵アクチュエータ(51S)と、上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部(61M)と、上記副操舵アクチュエータを制御するための副操舵制御部(61S)と、上記主操舵制御部および副操舵制御部を統括制御するための主制御部(80)とを含み、上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部および副操舵制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニット(60)に統合されており、上記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の機能の少なくとも一部を実行するようになっていることを特徴とする車両用操舵装置である。
【0014】
上記の構成によれば、統括制御のための主制御部と、主操舵制御部および副操舵制御部のうちの少なくともいずれか1つとが、1つの電子制御ユニットに統合されているので、電子制御ユニットの数を少なくすることができる。これに応じて、電子制御ユニット間のハーネスを減少させることができ、故障モードを少なくすることができる。これにより、構成が簡素化されるとともに、コストの低減に寄与することができる。
【0015】
また、主制御部が備えられている電子制御ユニットには、主制御部のほかに少なくとも1つの制御部が備えられることになるので、主制御部に故障が生じたときには、その少なくとも一部の機能を他の制御部によって代替することが可能になる。これにより、主制御部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から他の制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変が生じることがなく、異常な制御が行われることがない。
【0016】
さらに、反力アクチュエータを省くこととすれば、電子制御ユニットの数が1つまたは2つになるので、構成を著しく簡単にすることができるとともに、コストを著しく低減できる。
請求項5記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部(53S)とをさらに含み、上記主操舵駆動部および副操舵駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項4記載の車両用操舵装置である。
【0017】
この構成によれば、主操舵駆動部および副操舵駆動部のうちの少なくとも1つを対応するアクチュエータに統合することによって、ハーネスの数を少なくでき、構成をさらに簡単にすることができる。
請求項6記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部(53S)とをさらに含み、上記主操舵制御部および副操舵制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項4または5記載の車両用操舵装置である。
【0018】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに統合されているいずれかの制御部に対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
請求項7記載の発明は、上記主操舵制御部および副操舵制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の車両用操舵装置である。
【0019】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに統合されていないいずれかの制御部が、対応するアクチュエータに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
請求項8記載の発明は、車両の操向のための操作部材(30)と、この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構(10)と、上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータ(51M)と、上記操作部材に路面反力に対応した反力を与える反力アクチュエータ(40)と、上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部(61M)と、上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部(45)と、上記主操舵制御部および反力制御部を統括制御するための主制御部(80)とを含み、上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニット(60)に統合されており、上記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の機能の少なくとも一部を実行するようになっていることを特徴とする車両用操舵装置である。
【0020】
この構成によれば、統括制御のための主制御部と、主操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つとが、1つの電子制御ユニットに統合されているので、電子制御ユニットの数を少なくすることができる。これに応じて、電子制御ユニット間のハーネスを減少させることができ、故障モードを少なくすることができる。これにより、構成が簡素化されるとともに、コストの低減に寄与することができる。
【0021】
また、主制御部が備えられている電子制御ユニットには、主制御部のほかに少なくとも1つの制御部が備えられることになるので、主制御部に故障が生じたときには、その少なくとも一部の機能を他の制御部によって代替することが可能になる。これにより、主制御部に異常が生じても、主制御部が備えられた電子制御ユニットの電源を遮断する必要がないから、主制御部から他の制御部へと与えられるセンサ信号等のレベルに急変が生じることがなく、異常な制御が行われることがない。
【0022】
さらに、副操舵アクチュエータを省くこととすれば、電子制御ユニットの数が1つまたは2つになるので、構成を著しく簡単にすることができるとともに、コストを著しく低減できる。
請求項9記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部(43)とをさらに含み、上記主操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項8記載の車両用操舵装置である。
【0023】
この構成によれば、主操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくとも1つを対応するアクチュエータに統合することによって、ハーネスの数を少なくでき、構成をさらに簡単にすることができる。
請求項10記載の発明は、上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部(53M)と、上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部(43)とをさらに含み、上記主操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項8または9記載の車両用操舵装置である。
【0024】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに総合されているいずれかの制御部に対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
請求項11記載の発明は、上記主操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の車両用操舵装置である。
【0025】
この構成によれば、主制御部とともに電子制御ユニットに統合されていない制御部が、対応するアクチュエータに統合されているので、ハーネスの数を減少でき、構成を簡単にできる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る車両用操舵装置の基本的な構成を説明するための概念図である。この車両用操舵装置は、一対の舵取り車輪(通常は前輪)W,Wに舵取り動作を行わせるための舵取り機構10と、この舵取り機構10に対して機械的な結合のない状態で設けられたステアリングホイール30とを備えている。
【0027】
この車両用操舵装置は、舵取り機構10を駆動するための操舵駆動系が、主操舵駆動系50Mと副操舵駆動系50Sとの二重系とされている。主操舵駆動系50Mは、主操舵アクチュエータ51Mと、この主操舵アクチュエータ51Mの回転角を検出するための主回転角センサ52Mとを含む。一方、副操舵駆動系50Sは、副操舵アクチュエータ51Sと、この副操舵アクチュエータ51Sの回転角を検出するための副回転角センサ52Sとを含む。主操舵アクチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sは、たとえば、いずれも電動モータで構成されている。
【0028】
舵取り機構10は、車体の左右方向に延びて配置された操舵軸11と、この操舵軸11の両端部にタイロッド12,12を介して結合され、舵取り車輪W,Wを支持するナックルアーム13,13とを有している。操舵軸11は、ハウジング14に支承されて軸方向に摺動可能にされており、その途中部に、主操舵アクチュエータ51Mが同軸的に組み込まれている。
また、操舵軸11の一部には、ラックギヤ11aが形成されており、このラックギヤ11aには、シャフト21の先端のピニオンギヤ22が噛合している。シャフト21には、副操舵アクチュエータ51Sが結合されており、副操舵アクチュエータ51Sが発生する駆動力がシャフト21に入力されるようになっている。
【0029】
この構成により、主操舵アクチュエータ51Mが駆動されると、主操舵アクチュエータ51Mの回転がボールねじなどからなる運動変換機構によって操舵軸11の摺動に変換され、この操舵軸11の摺動により舵取り車輪W,Wの操舵が達成される。また、副操舵アクチュエータ51Sが駆動されると、副操舵アクチュエータ51Sによるシャフト21の回転がピニオンギヤ22およびラックギヤ11aによって操舵軸11の摺動に変換され、この操舵軸11の摺動により舵取り車輪W,Wの操舵が達成される。
【0030】
主操舵アクチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sには、駆動回路53M,53Sから、駆動電流が供給されるようになっている。
ステアリングホイール30に結合されたシャフト23には、車体の適所に一端を固定した反力ばね20の他端が結合されている。この反力ばね20は、舵角中点からの舵角にほぼ比例する操舵抵抗をステアリングホイール30に与える。
シャフト23には、ステアリングホイール30から入力される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ41と、ステアリングホイール30の操作角を検出するための操作角センサ42とが付設されている。
【0031】
トルクセンサ41、操作角センサ42、主回転角センサ52M、副回転角センサ52Sの検出信号は、主制御電子制御ユニット(ECU)60に入力されている。また、操舵軸11に関連して、この操舵軸11の軸方向位置を検出するための転舵位置センサ15が設けられており、この転舵位置センサ15の検出信号も主制御電子制御ユニット60に入力されるようになっている。主制御電子制御ユニット60には、さらに、車速を検出するための車速センサ70の検出信号が入力されるようになっている。この車速センサ70は、たとえば、車輪の回転速度を検出する車輪速センサによって構成することができる。
【0032】
主制御電子制御ユニット60は、主操舵アクチュエータ51Mのための駆動回路(主操舵駆動回路)53Mに制御信号を与えて主操舵アクチュエータ51Mを電流フィードバック制御するための主操舵制御部61Mと、全体を統括制御するための主制御部80とをユニット内に有している。主操舵制御部61Mおよび主制御部80は、それぞれCPU(中央処理装置)を備えていて、互いの動作を監視している。そして、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部により、当該異常が生じた制御部の動作が引き継がれるようになっている。
【0033】
副操舵アクチュエータ51Sを電流フィードバック制御するために、副操舵制御用電子制御ユニット82が設けられている。この副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵アクチュエータ51Sのための駆動回路(副操舵駆動回路)53Sと、この副操舵駆動回路53Sに制御信号を与えて副操舵アクチュエータ51Sを電流フィードバック制御するための副操舵制御部61Sとをユニット内に有している。副操舵制御部61Sは、CPUを含む。
【0034】
主制御部80は、上記センサ類41,42,52M,52S,15,70からの入力信号に基づいて、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sを統括制御する。
この実施形態の構成では、1つの電子制御ユニット60内に主制御部80と主操舵制御部61Mとを収容してあるので、電子制御ユニットの数を少なくすることができ、それに応じてハーネスの数を少なくすることができる。しかも、ステアリングホイール30に与える反力を制御するための電子制御ユニットが備えられていないので、これによっても、電子制御ユニットの数およびハーネスの数が少なくなっている。これにより、コストを低減できるうえ、ハーネスの断線故障等を少なくすることができるので、故障モードの少ないシステムとすることができる。
【0035】
また、主制御部80および主操舵制御部61Mは、それぞれCPUを有していて、いずれか一方に異常が生じれば、他方がその機能の少なくとも一部を補って実行することができる。これにより、たとえば、主制御部80に異常が生じた場合であっても、主制御電子制御ユニット60の電源を遮断する必要はなく、主操舵制御部61Mによって、センサ類41,42,52M,52S,15,70からの検出信号を適切に処理して副操舵制御用電子制御ユニット82に与えることができる。これにより、異常発生に伴う瞬間的な制御異常を防止できる。
【0036】
図2に示すように、主操舵駆動回路53Mは、主操舵アクチュエータ51Mと一体化してもよい。また、同じく図2に示されているように、主制御電子制御ユニット60に統合されていない副操舵制御部61Sを有する副操舵制御用電子制御ユニット82は、副操舵アクチュエータ51Sと一体化してもよい。これらの構成により、ハーネスをさらに少なくすることができ、故障モードを少なくできる。
【0037】
また、図3に示すように、主制御電子制御ユニット60に統合されている主操舵制御部61Mに対応した主操舵駆動回路53Mは、主操舵制御部61Mとともに、主制御電子制御ユニット60に統合されてもよい。
図4は、この発明の第2の実施形態に係る車両用操舵装置の構成を示す概念図である。この図4において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0038】
この実施形態では、副操舵アクチュエータおよびこれに関連する構成は省かれており、ステアリングホイール30に路面反力に対応した反力を与えるための構成が設けられている。すなわち、ステアリングホイール30には、このステアリングホイール30に対して路面反力に相当する反力を付与するための反力アクチュエータ40が結合されている。
反力アクチュエータ40は、ステアリングホイール30に結合されたシャフト23を回転軸とする電動モータ(たとえば、三相ブラシレスモータ)で構成されており、そのケーシングが車体の適所に固定されている。反力アクチュエータ40には、ステアリングホイール30から入力される操舵トルクを検出するためのトルクセンサ41と、ステアリングホイール30の操作角を検出するための操作角センサ42とが付設されている。
【0039】
反力アクチュエータ40には、駆動回路43から駆動電流が供給されるようになっている。
さらに、反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御するために、反力制御用電子制御ユニット83が設けられている。この反力制御用電子制御ユニット83は、反力アクチュエータ40のための駆動回路(反力駆動回路)43と、この反力駆動回路43に制御信号を与えて反力アクチュエータ40を電流フィードバック制御するための反力制御部45とをユニット内に有している。
【0040】
この反力制御部45は、主操舵制御部61Mとともに、主制御部80によって統括制御されるようになっている。
この実施形態においても、主制御部80および主操舵制御部61Mは主制御電子制御ユニット60に統合されていて、互いの動作を監視し合っている。そして、いずれか一方の制御部に異常が生じれば、他方の正常な制御部がその機能の少なくとも一部を実行するようになっている。
【0041】
このようにして、この実施形態においても、上述の第1の実施形態と同様の効果を達成できる。
図5に示すように、主操舵駆動回路53Mが主操舵アクチュエータ51Mに一体化されてもよく、また、反力制御部45および反力駆動回路43を含む反力制御用電子制御ユニット83が反力アクチュエータ40と一体化されてもよい。
さらに、図6に示すように、主操舵駆動回路53Mを主操舵制御部61Mとともに、主制御電子制御ユニット60に統合してもよいことも、上述の第1の実施形態の場合と同様である。
【0042】
図7は、この発明の第3の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図7において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。この実施形態では、副操舵制御部61Sが主制御部80とともに主制御電子制御ユニット60に統合されている。副操舵駆動回路53Sは、いずれの電子制御ユニットからも独立して設けられている。また、主操舵アクチュエータ51Mに対応した主操舵電子制御ユニット81が設けられており、この主操舵電子制御ユニット81は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニット内に有している。
【0043】
主制御部80および副操舵制御部61Sは、互いの動作を監視していて、いずれか一方の動作に異常が生じたときには、他方の正常な制御部によって、その機能の一部が代わって実行されるようになっている。
この実施形態の構成によっても、上述の第1または第2の実施形態と同様な効果を達成できる。また、この実施形態についても、上述の第1または第2の実施形態に関連して述べたのと同様な変更が可能である。
【0044】
図8は、この発明の第4の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図8において、上述の図4に示された各部に対応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して示す。この実施形態では、反力制御部45が主制御部80とともに主制御電子制御ユニット60に統合されている。反力駆動回路43は、いずれの電子制御ユニットからも独立して設けられている。また、主操舵アクチュエータ51Mに対応した主操舵電子制御ユニット81が設けられており、この主操舵電子制御ユニット81は、主操舵制御部61Mおよび主操舵駆動回路53Mをユニット内に有している。
【0045】
主制御部80および反力制御部45は、互いの動作を監視していて、いずれか一方の動作に異常が生じたときには、他方の正常な制御部によって、その機能の一部が代わって実行されるようになっている。
この実施形態の構成によっても、上述の第1または第2の実施形態と同様な効果を達成できる。また、この実施形態についても、上述の第1または第2の実施形態に関連して述べたのと同様な変更が可能である。
【0046】
図9は、この発明の第5の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図9において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sをユニット内に有している。そして、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sは、いずれの電子制御ユニットにも統合されずに設けられている。
【0047】
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび副操舵制御部61Sのいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
このような構成によっても、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。さらに、この実施形態では、電子制御ユニットの数がさらに減じられているため、コストの低減および故障モードの減少の効果に関して、上述の第1ないし第4の実施形態の場合よりも優れている。
【0048】
図10に示すように、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sは、主操舵アクチュエータ51Mおよび副操舵アクチュエータ51Sにそれぞれ一体化されてもよい。むろん、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sのいずれか一方のみが、対応するアクチュエータ51M,51Sに一体化されてもよい。
また、図11に示すように、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sは、主制御電子制御ユニット60に統合されてもよい。むろん、主操舵駆動回路53Mおよび副操舵駆動回路53Sのいずれか一方のみが、主制御電子制御ユニット60に統合されてもよい。
【0049】
図12は、この発明の第6の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。この図12において、上述の図4に示された各部に対応する部分には、図4の場合と同一の参照符号を付して示す。
この実施形態では、主制御電子制御ユニット60は、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび反力制御部45をユニット内に有している。そして、主操舵駆動回路53Mおよび反力駆動回路43は、電子制御ユニットとは別に設けられている。
【0050】
主制御電子制御ユニット60では、主制御部80、主操舵制御部61Mおよび反力制御部45のいずれかの動作に異常が生じると、他の正常な制御部のいずれかがその機能の少なくとも一部を代わって実行するようになっている。
このような構成によっても、上述の第5の実施形態の場合と同様の効果を達成できる。
この第6の実施形態に関しても、上述の第5の実施形態の場合と同様の変更を施すことができる。
【0051】
図13は、この発明の第7の実施形態に係る車両用操舵装置の構成を説明するための概念図である。この図13において、上述の図1に示された各部に対応する部分には、図1の場合と同一の参照符号を付して示す。この実施形態では、舵取り機構10に駆動力を与えるアクチュエータは主操舵アクチュエータ51Mのみである。また、ステアリングホイール30には、反力ばね20によって操舵抵抗が与えられるようになっていて、電子的に制御される反力アクチュエータは設けられていない。
【0052】
主操舵制御部61Mは、主制御部80とともに主制御電子制御ユニット60に統合されている。そして、主操舵制御部61Mおよび主制御部80は相互に監視していて、いずれか一方に異常が生じたときには、他方の正常な制御部がその少なくとも一部の機能を代替する。
このような構成により、上述の第1の実施形態に関連して述べた効果を達成できる。また、電子制御ユニットがただ一つになるので、故障モードが著しく少なくなり、システム全体の安定性を向上できる。
【0053】
なお、図14に示すように、主操舵駆動回路53Mを主操舵アクチュエータ51Mと一体化してもよい。また、図15に示すように、主操舵駆動回路53Mを、主操舵制御部61Mとともに、主制御電子制御ユニット60に統合してもよい。
以上、この発明の7つの実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、上述の実施形態では、操作部材としてステアリングホイール30が用いられる例について説明したが、この他にも、レバーなどの他の操作部材が用いられてもよい。
【0054】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る車両用操舵装置の構成を説明するための概念図である。
【図2】上記第1の実施形態に対する変形例を示すブロック図である。
【図3】上記第1の実施形態に対する他の変形例を示すブロック図である。
【図4】この発明の第2の実施形態に係る車両用操舵装置の構成を示す概念図である。
【図5】上記第2の実施形態に対する変形例を示すブロック図である。
【図6】上記第2の実施形態に対する他の変形例を示すブロック図である。
【図7】この発明の第3の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の第4の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の第5の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】上記第5の実施形態に対する変形例を示すブロック図である。
【図11】上記第5の実施形態に対する他の変形例を示すブロック図である。
【図12】この発明の第6の実施形態に係る車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の第7の実施形態に係る車両用操舵装置の構成を説明するための概念図である。
【図14】上記第7の実施形態に対する変形例を示すブロック図である。
【図15】上記第7の実施形態に対する他の変形例を示すブロック図である。
【図16】従来技術に係る車両用操舵装置の構成を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
10 舵取り機構
30 ステアリングホイール
40 反力アクチュエータ
43 反力駆動回路
45 反力制御部
50M 主操舵駆動系
50S 副操舵駆動系
51M 主操舵アクチュエータ
51S 副操舵アクチュエータ
53M 主操舵駆動回路
53S 副操舵駆動回路
60 主制御電子制御ユニット
61M 主操舵制御部
61S 副操舵制御部
80 主制御部
81 主操舵電子制御ユニット
82 副操舵制御用電子制御ユニット
83 反力制御用電子制御ユニット
W 舵取り車輪

Claims (11)

  1. 車両の操向のための操作部材と、
    この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、
    上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部と、
    上記主操舵制御部を統括制御するための主制御部とを含み、
    上記主制御部と、上記主操舵制御部とが1つの電子制御ユニットに統合されており、上記主制御部および主操舵制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の動作を引き継ぐようになっていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部をさらに含み、
    上記主操舵駆動部は、上記主操舵アクチュエータに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置。
  3. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部をさらに含み、
    上記主操舵駆動部が上記電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項1記載の車両用操舵装置。
  4. 車両の操向のための操作部材と、
    この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、
    上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータの故障時に上記舵取り機構に駆動力を与える副操舵アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部と、
    上記副操舵アクチュエータを制御するための副操舵制御部と、
    上記主操舵制御部および副操舵制御部を統括制御するための主制御部とを含み、
    上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部および副操舵制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニットに統合されており、上記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の機能の少なくとも一部を実行するようになっていることを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵駆動部および副操舵駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項4記載の車両用操舵装置。
  6. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記副操舵制御部からの制御指令に基づいて上記副操舵アクチュエータを駆動する副操舵駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵制御部および副操舵制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項4または5記載の車両用操舵装置。
  7. 上記主操舵制御部および副操舵制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上記主操舵アクチュエータおよび副操舵アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の車両用操舵装置。
  8. 車両の操向のための操作部材と、
    この操作部材とは機械的に非連結状態で設けられて、舵取り車輪を転舵させるための舵取り機構と、
    上記舵取り機構に駆動力を与える主操舵アクチュエータと、
    上記操作部材に路面反力に対応した反力を与える反力アクチュエータと、
    上記主操舵アクチュエータを制御するための主操舵制御部と、
    上記反力アクチュエータを制御するための反力制御部と、
    上記主操舵制御部および反力制御部を統括制御するための主制御部とを含み、
    上記主制御部を第1制御部とし、上記主操舵制御部および反力制御部のうちの少なくともいずれか1つを第2制御部として、これらの第1制御部および第2制御部が1つの電子制御ユニットに統合されており、上記第1制御部および第2制御部は互いの動作を監視し、いずれか一方の制御部の動作に異常が生じたときには、正常な他方の制御部が、当該異常が生じた制御部の機能の少なくとも一部を実行するようになっていることを特徴とする車両用操舵装置。
  9. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵駆動部および反力駆動部のうちの少なくともいずれか1つは、上記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項8記載の車両用操舵装置。
  10. 上記主操舵制御部からの制御指令に基づいて上記主操舵アクチュエータを駆動する主操舵駆動部と、
    上記反力制御部からの制御指令に基づいて上記反力アクチュエータを駆動する反力駆動部とをさらに含み、
    上記主操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されているもののうちの少なくとも1つに対応する駆動部が当該電子制御ユニットに統合されていることを特徴とする請求項8または9記載の車両用操舵装置。
  11. 上記主操舵制御部および反力制御部のうち上記電子制御ユニットに統合されていないものが、上記主操舵アクチュエータおよび反力アクチュエータのうちの対応するものに統合されていることを特徴とする請求項8ないし10のいずれかに記載の車両用操舵装置。
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