JP3868616B2 - ねぎ収穫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式のねぎ収穫機に関し、詳しくは、圃場に畝状に栽植された白ねぎ(根深ねぎ)のようなねぎを掘上げ、搬送しながら土落し、根切り、調製を行いコンテナに貯溜する一連の収穫作業を、連続的に行うねぎ収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自走機体に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃を有し、この掘取り刃に連続して該掘取り刃により掘り取られたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する無端バーコンベアを有する掘取り・搬送コンベア装置と、この掘取り・搬送コンベア装置の上方に位置して、圃場から掘り取られたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する上記掘取り・搬送コンベア装置より長さの長い左右一対の挟持搬送ベルトと、上記掘取り・搬送コンベア装置と挟持搬送ベルトとの間に設けられ、該挟持搬送ベルトにより搬送されるねぎの根部から土を落とす土落しロ−タ、及び搬送されるねぎの根部からひげ根を取り除くひげ根取りロ−タと、上記挟持搬送ベルトに続いて設けられ、該挟持搬送ベルトの搬送終端から受渡しコンベアによりねぎを横姿勢にして受け、間欠回転して搬送するストックコンベアと、このストックコンベアの後方に設けられ、該ストックコンベアにより搬送されてくるねぎを収容するストック用コンテナと、このストック用コンテナを載置するコンテナ台と、を備えたねぎ類収穫機が、特願平9−64389号により提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術のねぎ類収穫機においては、圃場に畝状に栽植されている白ねぎ(根深ねぎ)のようなねぎを掘り取り、これを搬送しながら調製し、調製されたねぎを貯溜する一連の収穫作業を、連続的に行うことが可能になった。しかし、土落しロ−タだけではねぎの根部から土を十分に落とすことができず、収穫後に改めて土落しを行わなくてはならない、という問題点があった。また、ひげ根取りロ−タにおいては、ねぎの根部からひげ根を取り除くことはできるが、ねぎ同士の根の絡みを断ち切ることはできない、といった問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、上記先行技術のねぎ類収穫機をさらに改良して、圃場から掘り上げられて搬送されるねぎから、根部に付着している土砂を能率よく除去する土落しロ−タ、及びねぎ同士の根の絡みを切ることができ、また、さらに根部に付着している土砂を効率よく除去することができる根切り・土除去装置を具備したねぎ収穫機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明によるねぎ収穫機は、以下のような構成を特徴としている。
【0006】
A.自走機体2に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃6を有し、この掘取り刃6に連続して該掘取り刃6により掘り上げられたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する掘取り・搬送コンベア装置8と、この掘取り・搬送コンベア装置8の上方に位置して、圃場から掘り上げられたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する挟持搬送ベルト9と、上記掘取り・搬送コンベア装置8と挟持搬送ベルト9との間に設けられ、該挟持搬送ベルト9により挟持搬送されるねぎの根部から土を落とす土落しロータ14とを有するねぎ収穫機1において、
上記土落しロ−タ14の後方に、回転ドラム15aの外周に多数の突起15bが取付けられ、前記回転ドラム15aを回転することで多数の突起15bによりねぎの根部の根切りを行うと共に、根部に付着している土を除去する根切り・土除去装置15を設けた。
【0007】
B.上記土落しロ−タ14を機体の進行方向に対し正転方向に回転させ、根切り・土除去装置15を機体の進行方向に対し逆転方向に回転させるように支持した。
【0008】
C.上記根切り・土除去装置の回転ドラム15aの回転方向に対して突起15bを角度θを付けて取付けた。
【0009】
D.上記突起15bは逆V字状をなし、回転ドラム15aの外周面にランダムに取付けられ、該回転ドラム15aの直径Dは120mmより大きくした。
【0010】
E.上記土落しロ−タ14は回転爪14aを備え、該回転爪14aの先端部に弾性部材14bまたは弾性爪14dを装着した。
【0011】
【作用】
このような手段を採用することにより本発明のねぎ収穫機では、以下の作用を行う。
【0012】
a.上記A.の構成により、土落しロ−タはねぎの根部に対して接し、付着している土を落下させる。また、根切り・土除去装置はねぎの根部に対して接し、その突起により、土落しロ−タでは除去しきれなかった付着土を除去すると共に、ねぎの根部における隣同士の根の絡まりを断ち切って根部を分離する。
【0013】
b.上記B.の構成により、土落しロ−タはねぎの根部に対してその移動方向と対向するようにして根部に接し、付着している土を落下させる。また、根切り・土除去装置は、ねぎの根部に対してその移動方向に沿うようにして根部に接し、付着している土を除去すると共に、根部の根の絡まりを断ち切って根部を分離させる。
【0014】
c.上記C.の構成により、根切り・土除去装置の突起を回転ドラムの回転方向に対して角度を付けて取付けていることで、ねぎの根部に付着している土の除去効率が良くなると共に、根部の根の絡まりを効率よく切断する。
【0015】
d.上記D.の構成により、逆V字形をした突起が回転ドラムの外周面にランダムに取付けられることで、移動するねぎの根部に対して突起がムラなく接し、根部に付着している土の除去効率が良くなると共に、根部の根の絡まりを効率よく切断する。また、回転ドラムの直径は120mmより大きくしたことで、ねぎの根や茎葉が回転ドラマに絡み付くのが防止される。
【0016】
e.上記E.の構成により、土落しロ−タの回転爪の先端部に弾性部材または弾性爪を装着したことで、ねぎの根部を傷つけることなく効率よく土を落下させる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1及び図2において、符号1はねぎ収穫機で、機体2に、左右対をなしスピン(超信地)旋回を可能にしたクローラ3,3を装備している。機体2の一側やや後側にエンジン4を搭載し、その近傍に、図示しないがエンジン4により駆動される油圧装置を装備している。クローラ3,3間で、機体2の後部寄り下部位置にトランスミッション5を設け、クローラ3,3を変速駆動するようにしている。
【0018】
上記クローラ3,3は、機体2の前進方向後部において駆動輪3aにより履帯3bを駆動して走行するようにし、該履帯3bを接地側に押圧するようにして転接する複数の接地用転輪3cを支持する転輪フレーム3dを、機体2のフレームに対して前後一対のリンク部材3eにより上下移動可能に支持し、上記転輪フレーム3dと機体2のフレームとの間に伸縮可能のシリンダ機構3fを設け、該シリンダ機構3fの伸縮により履帯3bの接地部分を駆動輪3aを中心に上下移動可能に構成したものである。
【0019】
上記クローラ3,3間の機体2の下部前方から機体2の中央下部を通って機体2の後方に向け、先端に掘取り刃6を有し、この掘取り刃6に連続して該掘取り刃6により掘り取られたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する無端バーコンベア7を有する掘取り・搬送コンベア装置8を設けている。この掘取り・搬送コンベア装置8の上方に位置して、圃場から掘取られたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する,上記掘取り・搬送コンベア装置8より長さの長い左右一対の挟持搬送ベルト9を設けている。
【0020】
上記掘取り・搬送コンベア装置8の基端部は、機体2から前方に突出した伝動ケースも兼ねる支持フレーム10に対して、軸8aを介して上下方向に回動可能に枢支されている。また、掘取り・搬送コンベア装置8のフレームの後部下側にはブラケット8bが設けられ、このブラケット8bと機体2との間に油圧シリンダ11が介装されていて、該油圧シリンダ11の作動により掘取り・搬送コンベア装置8は軸8aを中心に上方に向け回動するようになっている。
【0021】
上記挟持搬送ベルト9は、左右の対向面が多数の填圧ローラ9a,9a…により填圧されて、ねぎの茎葉部を傷つけることなく挟持して搬送するようになっており、該挟持搬送ベルト9の前端部が基端部を掘取り・搬送コンベア装置8のフレームに枢着したリンクアーム12の先端部に枢支され、後端部が基端部を機体2側に枢着された伝動ケースを兼ねるリンクアーム13の先端部に枢支されている。そして、上記掘取り・搬送コンベア装置8の基部が回動して上動するとき、これと連動してリンクアーム12,13により挟持搬送ベルト9は後方に移動する。また、リンクアーム12にはねぎの根部から土を落とす土落しロ−タ14が機体2の進行方向に対し正転方向に回転するように取付けられ、この土落しロ−タ14の後方に、ねぎの根部の根切りを行うと共に、根部に付着している土を除去する根切り・土除去装置15が機体2の進行方向に対し逆転方向に回転するように取付けられている。
【0022】
根切り・土除去装置15は、図3及び図4に示すように、回転ドラム15aの外周に逆V字状をなす多数の突起15bがランダムに取付けられ、該回転ドラムの直径Dは120mmより大きく設定されている。また、各突起15bは、回転ドラム15aの回転方向に対して角度θを付けて取付けられており、その角度θは20〜30度となっている。
【0023】
上記土落しロ−タ14は、図5に示すように、回転爪14aからなり、この回転爪14aの先端部には、ゴムキャップのような弾性部材14bを装着している。弾性部材14bには、回転爪14aへの取付け孔14cが設けられている。また、この弾性部材14bに代えて、図6に示すように、回転爪14aの先端部に、該回転爪14aを延長するようにして弾性爪14dをピン14eを介して取付けるようにしても良いものである。
【0024】
上記挟持搬送ベルト9の搬送終端部の下側に受渡しコンベア16が、また、挟持搬送ベルト9の搬送終端部上方に送り出しベルト17が設けられており、挟持搬送ベルト9から搬出されるねぎを横姿勢にして排出し、この排出位置に間欠回転して搬送するストックコンベア18を左右方向にスライド可能に設けている。このストックコンベア18の後方には、該ストックコンベア18により搬送されてくるねぎを収容するストック用コンテナ19が設けられ、このストック用コンテナ19の後方に該ストック用コンテナ19を載置するコンテナ台20が、機体2に対し着脱可能に設けられている。このコンテナ台20の前側上部には空のコンテナを載置しておくための空コンテナ台21を設けている。
【0025】
上記エンジン4と反対側の機体2の側部には、操縦部22、操縦者用ステップ23、作業者用ステップ24等が設けられている。このうちの作業者用ステップ24においては、調製作業者または操縦者が乗って、ストックコンベア18により搬送されるねぎを調製してストック用コンテナ19に収容するようにしている。また、上記操縦者用ステップ23及び作業者用ステップ24には、それぞれ操縦者及び作業者が座る座席を設けてもよいものである。
【0026】
上記掘取り・搬送コンベア装置8の左右のフレームから前方に向けて、左右一対の車輪支持アーム25,25が突出しており、この車輪支持アーム25,25の先端に、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に転接する一対の接地ホィール26,26を対向させて軸支している。このホィール26,26は、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従装置としての機能を果たすもので、掘取り・搬送コンベア装置8に対して上下調節機構25aにより上下調節可能、かつ左右移動調節可能に支持されている。また、一対のホィール26,26は、キャンバー角を有しており、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に接して回転し、機体を収穫対象ねぎ畝に追従して操向,移動させるようにしている。
【0027】
上記エンジン4から動力を受けて変速するトランスミッション5においては、図示しないが無段変速する油圧無段変速装置(HST)を具備しており、変速ギヤと組み合わせて無段と有段とに変速出力するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル装置を介して動力伝達を接,断してクローラ3,3を無段と有段とに変速走行させ、またスピン旋回(超信地旋回)を可能にしている。また、トランスミッション5から、変速された動力が各回転部に伝達され、その回転速度が無段と有段とに変速調節可能であり、この変速とクローラ3,3の無段または有段走行と組合せることにより、掘取り作業速度が自在に設定可能である。
【0028】
次に、上記のように構成された実施例のねぎ収穫機1の動作について説明する。ねぎ収穫機1は、ねぎを圃場から収穫するとき、接地ホィール26,26を、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に転接させ、掘取り・搬送コンベア装置8の掘取り刃6部分を上下調節機構25aにより上下動調節して掘取り深さを調節し、機体の前進によりねぎを畝土と共に下方から掘取り刃6により掘り上げ、その根部をバーコンベア7に載置して根茎部に付着している土を落下させながら機体斜め上方に向け搬送させる。この搬送と同時にねぎの茎葉部は挟持搬送ベルト9に挟持されて傷つくことなく搬送される。
【0029】
バーコンベア7及び挟持搬送ベルト9により縦姿勢で搬送されるねぎがバーコンベア7の終端部に達したとき、土落しロ−タ14が白ねぎの根茎部に接して、根茎部に付着している土砂が落とされる。ねぎがさらに移動すると、根切り・土除去装置15によりねぎの根部の根切りが行われると共に、根部に付着している土が除去される。そして、ねぎが挟持搬送ベルト9の終端から排出されるとき、受渡しコンベア16及び送り出しベルト17により横姿勢となってストックコンベア18上に排出される。ストックコンベア18は左右方向にスライドされて排出されるねぎの長さに応じて調節され、間欠的に移動するので、ねぎをほぼ所定量ずつまとめて安定よく搬送していく。
【0030】
ストックコンベア18上に載置されて移動するねぎは、調製作業者用ステップ24位置の調製作業者または操縦者によって調製され、あるいはそのままの状態でストックコンベア18の終端からストック用コンテナ19に収容される。ストック用コンテナ19内のねぎがほぼ所定量に達したとき、ストック用コンテナ19をコンテナ台20上に移動、積載する。コンテナ台20上に積載されたストック用コンテナ19がほぼ所定量に達したときは、収穫作業を一時中断してストック用コンテナ19を運搬車等に積み替えて搬出し、収穫作業を再開する。
【0031】
ここで、ねぎ収穫機1は、クローラ3,3の無段または有段変速走行と、各回転部分の無段または有段変速回転とにより、圃場条件、作物条件に応じて適切な移動速度及び回転速度を選択でき、作業精度が高く、かつ能率のよい収穫作業が行われる。また、クローラ3,3はスピン旋回(超信地旋回)が可能であり、油圧シリンダ11により掘取り・搬送コンベア装置8及び接地ホィール26等を上方に回動させ、リンクアーム12,13により挟持搬送ベルト9及び送り出しベルト17を後方に移動させ、機体2全長を短くして枕地等において安定よくスピン旋回して1回の旋回で次の収穫畝に移動することができる。
【0032】
さらに、掘取り・搬送コンベア装置8の前方には、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する接地ホィール26,26を設け、掘取り・搬送コンベア装置8に対し上下調節機構25aによる上下調節、かつ左右調節可能に支持しているので、両ホィール26は収穫対象のねぎ畝に対し正確に追従して機体を自動操向し、掘取り・搬送コンベア装置8及び挟持搬送ベルト9による自動掘取り・搬送が行われる。従って、操縦者は収穫対象白ねぎ畝の畝端における機体操向操作以外は、ほとんどの時間を調製作業に当てることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のねぎ収穫機によれば、以下の効果を奏することができる。
【0034】
イ.土落しロ−タ14の後方に、回転ドラム15aの外周に多数の突起15bが取付けられ、前記回転ドラム15aを回転することで多数の突起15bによりねぎの根部の根切りを行うと共に、根部に付着している土を除去する根切り・土除去装置15を設けたので、土落しロ−タは、ねぎの根部に対して接し、付着している土を落下させる。また、根切り・土除去装置は、その突起がねぎの根部に対して接し、土落しロ−タでは除去しきれなかった付着土を除去すると共に、ねぎの根部における隣同士の絡まりを断ち切って根部を分離することができる。
【0035】
ロ.土落しロ−タ14を機体の進行方向に対し正転方向に回転させ、根切り・土除去装置15を機体の進行方向に対し逆転方向に回転させるように支持したので、土落しロ−タはねぎの根部に対してその移動方向と対向するようにして根部に接し、付着している土を落下させる。また、根切り・土除去装置は、ねぎの根部に対してその移動方向に沿うようにして根部に接し、付着している土を除去すると共に、根部の根の絡まりを断ち切って根部を分離させることができる。
【0036】
ハ.根切り・土除去装置の回転ドラム15aの回転方向に対して突起15bを角度θを付けて取付けたので、根切り・土除去装置の突起は、回転ドラムの回転方向に対して接触面積が広くなり、根部に付着している土の除去効率が良くなると共に、根部の根の絡まりを効率よく切断することができる。
【0037】
ニ.上記突起15bは逆V字状をなし、回転ドラム15aの外周面にランダムに取付けられ、該回転ドラム15aの直径Dは120mmより大きくしたのて、逆V字形をした突起が回転ドラムの回転により移動するねぎの根部に対してムラなく接し、根部に付着している土の除去効率が良くなると共に、根部の根の絡まりを効率よく切断することができる。また、回転ドラムの直径は120mmより大きく、周長が長くなるので、ねぎの根や茎葉が回転ドラマに絡み付くのを防止することができる。
【0038】
ホ.土落しロ−タ14は回転爪14aを備え、該回転爪14aの先端部に弾性部材14bまたは弾性爪14dを装着したので、弾性部材または弾性爪によりねぎの根部を傷つけることなく効率よく土を落下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねぎ収穫機の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】根切り・土除去装置の側面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】(a)は土落しロ−タの回転爪に弾性部材を装着した状態の側面図、(b)は同部分正面図、(c)は弾性部材の平面図である。
【図6】(a)は回転爪に弾性爪材を装着した状態の平面図、(b)は同底面図、(c)及び(d)は同斜視図である。
【符号の説明】
1 ねぎ収穫機
2 機体
3 クローラ 3a 駆動輪 3b 履帯 3c 接地用転輪 3d 転輪フレーム 3e リンク部材 3f シリンダ機構
4 エンジン
5 トランスミッション
6 掘取り刃
7 無端バーコンベア
8 掘取り・搬送コンベア装置 8a 軸 8b ブラケット
9 挟持搬送ベルト
10 伝動ケースを兼ねる支持フレーム
11 油圧シリンダ
12,13 リンクアーム
14 土落しロ−タ 14a 回転爪 14b 弾性部材 14c 取付け孔14d 弾性爪 14e ピン
15 根切り・土除去装置 15a 回転ドラム D 回転ドラムの直径 15b 突起 θ 突起の回転ドラムへの取付け角度
16 受渡しコンベア
17 送り出しベルト
18 ストックコンベア
19 ストック用コンテナ
20 コンテナ台
21 空コンテナ台
22 操縦部
23 操縦者用ステップ
24 調製作業者用ステップ
25 車輪支持アーム 25a 車輪の上下調節機構
26 接地ホィール
Claims (5)
- 自走機体(2)に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃(6)を有し、この掘取り刃(6)に連続して該掘取り刃(6)により掘り上げられたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する掘取り・搬送コンベア装置(8)と、この掘取り・搬送コンベア装置(8)の上方に位置して、圃場から掘り上げられたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する挟持搬送ベルト(9)と、上記掘取り・搬送コンベア装置(8)と挟持搬送ベルト(9)との間に設けられ、該挟持搬送ベルト(9)により挟持搬送されるねぎの根部から土を落とす土落しロータ(14)とを有するねぎ収穫機(1)において、
上記土落しロ−タ(14)の後方に、回転ドラム(15a)の外周に多数の突起(15b)が取付けられ、前記回転ドラム(15a)を回転することで多数の突起(15b)によりねぎの根部の根切りを行うと共に、根部に付着している土を除去する根切り・土除去装置(15)を設けたことを特徴とするねぎ収穫機。 - 上記土落しロ−タ(14)を機体の進行方向に対し正転方向に回転させ、根切り・土除去装置(15)を機体の進行方向に対し逆転方向に回転させるように支持したことを特徴とする請求項1記載のねぎ収穫機。
- 上記根切り・土除去装置の回転ドラム(15a)の回転方向に対して突起(15b)を角度(θ)を付けて取付けたことを特徴とする請求項1又は2記載のねぎ収穫機。
- 上記突起(15b)は逆V字状をなし、回転ドラム(15a)の外周面にランダムに取付けられ、該回転ドラム(15a)の直径(D)は120mmより大きくしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のねぎ収穫機。
- 上記土落しロ−タ(14)は回転爪(14a)を備え、該回転爪(14a)の先端部に弾性部材(14b)または弾性爪(14d)を装着したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のねぎ収穫機。
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