JP3868615B2 - ねぎ収穫機 - Google Patents

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稔 小田
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式のねぎ収穫機に関し、詳しくは、圃場に畝状に栽植された白ねぎ(根深ねぎ)のようなねぎを掘り上げ、搬送しながら土を落して横姿勢にして排出し、調製・結束・袋詰め等して収容する一連の収穫作業を行うねぎ収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
左右一対のクローラ装置を備える自走機体に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃を有し、この掘取り刃に連続して該掘取り刃により掘り取られたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する無端バーコンベアを有する掘取り・搬送コンベア装置と、この掘取り・搬送コンベア装置の上方に位置して、圃場から掘り取られたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する上記掘取り・搬送コンベア装置より長さの長い左右一対の挟持搬送ベルトと、上記掘取り・搬送コンベア装置と挟持搬送ベルトとの間に設けられ、該挟持搬送ベルトにより搬送されるねぎの根部から土を落とす土落しロ−タ、及び搬送されるねぎの根部からひげ根を取り除くひげ根取りロ−タと、上記挟持搬送ベルトに続いて設けられ、該挟持搬送ベルトの搬送終端から受渡しコンベアによりねぎを横姿勢にして受け、間欠回転して搬送するストックコンベアと、このストックコンベアの後方に設けられ、該ストックコンベアにより搬送されてくるねぎを収容するストック用コンテナと、このストック用コンテナを載置するコンテナ台と、を備えたねぎ類収穫機が、特願平9−64389号により提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記先行技術のねぎ類収穫機においては、圃場に畝状に栽植されている白ねぎ(根深ねぎ)のようなねぎを掘り取り、これを搬送しながら調製し、調製されたねぎを貯溜する一連の収穫作業を、連続的に行うことが可能になった。しかし、左右のクローラ装置は、ねぎの栽培圃場の走行溝が左右に傾斜していると機体を傾斜させた状態のまま走行させることになり、走行性が不安定なためにねぎの掘取り性能を悪くし、以後の搬送、作業性能を悪化させるという問題点があった。また、ストックコンベアでは、ねぎの調製・結束・袋詰め等の作業がやり難い、といった問題点もあった。
【0004】
そこで本発明は、上記先行技術のねぎ類収穫機をさらに改良して、左右のクローラ装置をそれぞれ上下移動可能とし、圃場の走行路が左右に傾斜していても、クローラ装置を上下移動調節して機体を水平状態にして走行させ、ねぎの掘取り性能を良くし、以後の搬送、作業性能を向上させ、また、ねぎの調製・結束・袋詰め等がやり易い作業台を設けたねぎ収穫機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明によるねぎ収穫機は、以下のような構成を特徴としている。
【0006】
A.左右一対のクローラ装置3を備えた自走機体2に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃6を有し、この掘取り刃6に連続して該掘取り刃6により掘り上げられたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する掘取り・搬送コンベア装置8と、この掘取り・搬送コンベア装置8の上方に位置して、圃場から掘り上げられたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する挟持搬送ベルト9と、上記掘取り・搬送コンベア装置8と挟持搬送ベルト9との間に設けられ、該挟持搬送ベルト9により挟持搬送されるねぎの根部から土を落とす土落し装置14とを有するねぎ収穫機1において、
上記挟持搬送ベルト9の搬送終端部に続いて、該挟持搬送ベルト9により搬送されてきたねぎを継送し、縦姿勢から横姿勢に変換して排出する第2の挟持搬送ベルト16と、この第2の挟持搬送ベルト16の終端部下方に、機体一側に設けた作業者用座席21側を低く、反対側が高くなるように傾斜して設けられ、該第2の挟持搬送ベルト16から排出されたねぎを作業者用座席21に位置する作業者が手作業で調製・結束・袋詰め等を行う作業台17と、この作業台17において調製・結束・袋詰め等されたねぎ束を収容する収容台18と、を備えた。
【0007】
B.上記第2の挟持搬送ベルト16の始端部を、上記挟持搬送ベルト9の終端部の下側に重なるようにして連続して設けた。
【0008】
C.上記第2の挟持搬送ベルト16の終端部を、それまで縦姿勢で搬送してきたねぎを横姿勢にして作業者用座席21側が低く、反対側が高くなるように傾斜している作業台17上に排出するように、捻り状態にして配置した。
【0009】
D.上記第2の挟持搬送ベルト16の終端部の側方に、該終端部の回転支持部と同軸にねぎの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト16aを設けた。
【0010】
E.上記左右のクローラ装置3は、機体前進方向後部を駆動輪3aにより履帯3bを駆動して走行するようにし、該履帯3bを接地側に押圧するようにして転接する複数の接地用転輪3cを支持する転輪フレーム3dを、機体フレームに対して前後一対のリンク部材3eにより上下移動可能に支持し、上記転輪フレーム3dと機体フレームとの間に伸縮可能のシリンダ機構3fを設け、該シリンダ機構3fの伸縮により履帯3bの接地部分を駆動輪3aを中心に上下移動可能とした
【0011】
【作用】
このような手段を採用することにより本発明のねぎ収穫機では、以下の作用を行う。
【0012】
a.上記A.の構成により、第2の挟持搬送ベルトから横姿勢で排出されたねぎは、根部が作業台の傾斜下方になって整然と並べられ、作業者用座席21に位置する作業者は手作業で行う調製・結束・袋詰め等の作業がやり易く、また、処理してまとめたねぎ束を収容台に移動し易い。
【0013】
.上記B.の構成により、挟持搬送ベルトにより搬送されて来るねぎが、第2の挟持搬送ベルトによりその茎葉部が挟持されてスムーズに引き継がれて後送される。
【0014】
c.上記C.の構成により、挟持搬送ベルトによりそれまで縦姿勢で搬送されてきたねぎが、終端部において横姿勢にスムーズに変換されて作業者用座席21側が低く、反対側が高くなるように傾斜している作業台上に整然と排出され、作業者の作業台での調製・結束・袋詰め等の作業をやり易くする。
【0015】
.上記D.の構成により、第2の挟持搬送ベルトにより茎葉部が挟持されて縦姿勢で搬送されてきたねぎが、第2の挟持搬送ベルトの終端部において横姿勢に変換されて排出される際、ねぎの葉部が葉部搬送ベルトに支持されて第2の挟持搬送ベルトの搬送速度と同期して搬送されてねぎが作業台上に整然と排出される。
【0016】
.上記E.の構成により、圃場の走行路が左右に傾斜していても、クローラ装置を上下移動調節して機体を水平状態にして走行させ、ねぎの掘取り性能を良くし、以後の搬送、作業性能を向上させる
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1ないし図4において、符号1はねぎ収穫機で、機体2に、左右対をなしスピン(超信地)旋回を可能にしたクローラ3,3を装備している。機体2の一側やや後側にエンジン4を搭載し、その近傍に、図示しないがエンジン4により駆動される油圧装置を装着している。クローラ3,3間で、機体2の後部寄り下部位置にトランスミッション5を設け、クローラ3,3を変速駆動するようにしている。
【0018】
上記クローラ3,3は、機体2の前進方向後部において駆動輪3aにより履帯3bを駆動して走行するようにし、該履帯3bを接地側に押圧するようにして転接する複数の接地用転輪3cを支持する転輪フレーム3dを、機体2のフレームに対して前後一対のリンク部材3eにより上下移動可能に支持し、上記転輪フレーム3dと機体2のフレームとの間に伸縮可能のシリンダ機構3fを設け、該シリンダ機構3fの伸縮により履帯3bの接地部分を駆動輪3aを中心に上下移動可能に構成したものである。
【0019】
クローラ3,3間の機体2の下部前方から機体2の中央下部を通って機体2の後方に向け、先端に掘取り刃6を有し、この掘取り刃6に連続して該掘取り刃6により掘り取られたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する無端バーコンベア7を有する掘取り・搬送コンベア装置8を斜設している。この掘取り・搬送コンベア装置8の上方に位置して、圃場から掘取られたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する,上記掘取り・搬送コンベア装置8より長さの長い左右一対の挟持搬送ベルト9を設けている。
【0020】
上記掘取り・搬送コンベア装置8の基端部は、機体2から前方に突出した伝動ケースを兼ねる支持フレーム10に対して、軸8aを介して上下方向に回動可能に枢支されている。また、掘取り・搬送コンベア装置8のフレームの後部下側にはブラケット8bが設けられ、このブラケット8bと機体2との間に油圧シリンダ11が介装されていて、該油圧シリンダ11の作動により掘取り・搬送コンベア装置8は軸8aを中心に上方に向け回動するようになっている。
【0021】
上記挟持搬送ベルト9は、左右の対向面が多数の填圧ローラ9a,9a…により填圧されて、ねぎの茎葉部を傷つけることなく挟持して搬送するようになっており、該挟持搬送ベルト9の前端部が、基端部を掘取り・搬送コンベア装置8のフレームに枢着したリンクアーム12の先端部に枢支され、後端部が、基端部を機体2側に枢着された伝動ケースを兼ねるリンクアーム13の先端部に枢支されている。そして、上記掘取り・搬送コンベア装置8の基部が回動して上動するとき、これと連動してリンクアーム12,13により挟持搬送ベルト9も後方に移動するようになっている。また、リンクアーム12にはねぎの根部から土を落とす土落しロ−タ14が支持され、この土落しロ−タ14の後方に、ねぎの根部の根を切り、また、土を取り除く根切り・土除去装置15が設けられている。
【0022】
上記挟持搬送ベルト9の搬送終端部の下側に、第2の挟持搬送ベルト16の始端部を連続して設けている。この第2の挟持搬送ベルト16は、その始端部で挟持搬送ベルト9により挟持搬送されてきたねぎの茎葉部を継送し、縦姿勢のまま搬送しつつ捻り状態(ほぼ45度)の終端部で順次斜め横姿勢に変換して作業台17上に排出するものである。第2の挟持搬送ベルト16の終端部側方には、第2の挟持搬送ベルト16により挟持搬送されてくるねぎの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト16aが、第2の挟持搬送ベルト16の終端回転支持部と同軸に設けられている。
【0023】
作業台17は、第2の挟持搬送ベルト16の終端部下方に設けられ、機体2の長さ方向に長い長方形をした板状体からなるものである。そして、後述する作業者側を低く、反対側が高くなるように傾斜している。この作業台17では、第2の挟持搬送ベルト16の終端部から排出されたねぎを、作業者が調製したり、結束したり、袋詰めしたりして、結束や袋詰めしたねぎ束を作業台17の終端部に置いた図示しないコンテナに収容したり、ほぼ所定量まとめて収容したりする作業が行われる。
【0024】
上記作業台17においてねぎ束を収容したコンテナやほぼ所定量まとめて収容されたねぎ束は、作業台17の後方に設けられた収容台18に移されて載置される。この収容台18の斜め上方には、予備のコンテナを載置しておくための予備コンテナ載置台18aが設けられている。
【0025】
上記エンジン4と反対側の機体2の側部には、操縦部19、操縦者用ステップ20、座席21、作業者用ステップ22等が設けられている。このうちの作業者用ステップ22には作業者が乗って作業するが、座席21に座った操縦者が作業することもできるように、座席21はその支持腕21aが、操縦者(作業者)が操縦部19に向かったり、あるいは作業台17に向かったりすることができるように、自由に旋回可能になっている。また、座席21のシートは、操縦者(作業者)が座った状態で、あるいは立った状態で作業ができるように前後に起倒できる構造になっている。
【0026】
上記掘取り・搬送コンベア装置8の左右のフレームから前方に向けて、左右一対の車輪支持アーム23,23が突出しており、この車輪支持アーム23,23の先端に、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に転接する一対の接地ホィール24,24を対向させて軸支している。このホィール24,24は、掘取り・搬送コンベア装置8の上下調節と共に、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する畝追従装置としての機能も果たすもので、掘取り・搬送コンベア装置8に対して上下調節機構25により上下調節可能、かつ左右移動調節可能に支持されている。また、一対のホィール24,24は、キャンバー角を有しており、収穫対象ねぎ畝の傾斜両肩部に接して回転し、機体を収穫対象ねぎ畝に追従して操向,移動させるようにしている。
【0027】
上記エンジン4から動力を受けて変速するトランスミッション5においては、図示しないが無段変速する油圧無段変速装置(HST)を具備しており、変速ギヤと組み合わせて無段と有段とに変速出力するようにし、サイドクラッチ、デファレンシャル装置を介して動力伝達を接,断してクローラ3,3を無段と有段とに変速走行させ、またスピン旋回(超信地旋回)を可能にしている。また、トランスミッション5から、変速された動力が各回転部に伝達され、その回転速度が無段と有段とに変速調節可能であり、この変速とクローラ3,3の無段または有段走行と組合せることにより、掘取り作業速度が自在に設定可能である。
【0028】
次に、上記のように構成された実施例のねぎ収穫機1の動作について説明する。ねぎ収穫機1は、ねぎを圃場から収穫するとき、クローラ3,3を収穫対象ねぎ畝の畝間に位置させ、接地ホィール24,24をねぎ畝の傾斜両肩部に転接させて、掘取り・搬送コンベア装置8の掘取り刃6部分を上下調節機構25により上下動調節して掘取り深さを調節し、機体の前進によりねぎを畝土と共に下方から掘取り刃6により掘り上げ、その根部をバーコンベア7上に載置して根茎部に付着している土を落下させながら機体斜め上方に向け搬送させる。この搬送と同時にねぎの茎葉部は挟持搬送ベルト9に挟持されて傷つくことなく搬送される。クローラ3,3が走行する畝間に左右の傾きがあるときは、クローラ3,3の一方を上下調節して機体を水平状態に保持して走行させる。
【0029】
バーコンベア7及び挟持搬送ベルト9により縦姿勢で搬送されるねぎがバーコンベア7の終端部に達したとき、土落しロ−タ14がねぎの根茎部に接して、根茎部に付着している土が落とされる。ねぎがさらに移動すると、根部の根が根切り・土除去装置15により切られ、また残っている土がさらに除去される。そして、ねぎが挟持搬送ベルト9の終端から排出される直前に、茎葉部が第2の挟持搬送ベルト16により挟持されて継送され、その葉部は葉部搬送ベルト16aにより搬送されて、第2の挟持搬送ベルト16の終端部において横姿勢となって作業台17上に排出される。
【0030】
作業台17上に排出されねぎは、作業者用ステップ22に立った作業者、あるいは座席21に座った(あるいは座席21位置に立った)操縦者(作業者)により調製したり、結束したり、袋詰めしたりして、結束や袋詰めされたねぎ束は作業台17の終端部に置いたコンテナに収容されたり、ほぼ所定量まとめて収容されたりする。ねぎ束を収容したコンテナ、またはほぼ所定量まとめられたねぎ束は、作業台17の後方に移動させて収容台18に移され、載置される。
【0031】
ここで、ねぎ収穫機1は、クローラ3,3の無段または有段変速走行と、各回転部分の無段または有段変速回転とにより、圃場条件、作物条件に応じて適切な移動速度及び回転速度を選択でき、作業精度が高く、かつ能率のよい収穫作業が行われる。また、クローラ3,3はスピン旋回(超信地旋回)が可能であり、油圧シリンダ11により掘取り・搬送コンベア装置8、挟持搬送ベルト9、第2の挟持搬送ベルト16、葉部搬送ベルト16a、及び接地ホィール24等を上方に回動させ、機体2の全長を短くして枕地等において安定よくスピン旋回して1回の旋回で次の収穫畝に移動することができる。
【0032】
さらに、掘取り・搬送コンベア装置8の前方には、収穫対象ねぎ畝の長さ方向に沿って機体の移動と共に追従する接地ホィール24,24を設け、掘取り・搬送コンベア装置8に対し上下調節機構25により上下調節可能、かつ左右調節可能に支持しているので、両ホィール24は収穫対象のねぎ畝に対し正確に追従して機体を自動操向し、掘取り・搬送コンベア装置8及び挟持搬送ベルト9、第2の挟持搬送ベルト16による自動掘取り・搬送が行われる。従って、操縦者は収穫対象ねぎ畝の畝端における機体操向操作以外は、ほとんどの時間を調製・結束・袋詰め作業に当てることができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のねぎ収穫機によれば、以下の効果を奏することができる。
【0034】
イ.挟持搬送ベルト9の搬送終端部に続いて、該挟持搬送ベルト9により搬送されてきたねぎを継送し、縦姿勢から横姿勢に変換して排出する第2の挟持搬送ベルト16と、この第2の挟持搬送ベルト16の終端部下方に、機体一側に設けた作業者用座席21側を低く、反対側が高くなるように傾斜して設けられ、該第2の挟持搬送ベルト16から排出されたねぎを作業者用座席21に位置する作業者が手作業で調製・結束・袋詰め等を行う作業台17と、この作業台17において調製・結束・袋詰め等されたねぎ束を収容する収容台18と、を備えたので、第2の挟持搬送ベルトから横姿勢で作業台上に排出されたねぎは、根部が作業台の傾斜下方になって整然と並べられ、作業者用座席21に位置する作業者は調製・結束・袋詰め等の作業がやり易く、また、処理したねぎ束をコンテナに容易に詰めたり、ほぼ所定量まとめて収容台に移動して載置することができる。従って、ねぎの掘取りから、調製・結束・袋詰め等を行ってねぎ束を収容台に収容する作業を能率よく行うことができる。
【0035】
ロ.第2の挟持搬送ベルト16の始端部を、挟持搬送ベルト9の終端部の下側に重なるようにして連続して設けたので、挟持搬送ベルトにより搬送されて来るねぎが、第2の挟持搬送ベルトにスムーズに引き継がれ、安定して搬送することができる。
【0036】
ハ.第2の挟持搬送ベルト16の終端部を、それまで縦姿勢で搬送してきたねぎを横姿勢にして作業者用座席21側が低く、反対側が高くなるように傾斜している作業台17上に排出するように、捻り状態にして配置したので、挟持搬送ベルトにより搬送されてきたねぎが、第2の挟持搬送ベルトの終端部において横姿勢にスムーズに変換され、作業者用座席21側が低く、反対側が高くなるように傾斜している作業台上に排出されて、作業台上で作業者の手作業により調製・結束・袋詰めが行われ、調製・結束・袋詰め等されたねぎ束をコンテナに収容するか、ほぼ所定量まとめて収容台に収容することができる。
【0037】
.第2の挟持搬送ベルト16の終端部の側方に、該終端部の回転支持部と同軸にねぎの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト16aを設けたので、第2の挟持搬送ベルトにより茎葉部が挟持されて縦姿勢で搬送されてきたねぎが、第2の挟持搬送ベルトの終端部において横姿勢に変換されて排出される際、ねぎの葉部が葉部搬送ベルトに支持されて第2の挟持搬送ベルトの搬送速度と同期して搬送されてねぎを作業台上に整然と排出することができる。
【0038】
左右のクローラ装置3は、機体前進方向後部を駆動輪3aにより履帯3bを駆動して走行するようにし、該履帯3bを接地側に押圧するようにして転接する複数の接地用転輪3cを支持する転輪フレーム3dを、機体フレームに対して前後一対のリンク部材3eにより上下移動可能に支持し、上記転輪フレーム3dと機体フレームとの間に伸縮可能のシリンダ機構3fを設け、該シリンダ機構3fの伸縮により履帯3bの接地部分を駆動輪3aを中心に上下移動可能としたので、圃場の走行路が左右に傾斜していても、簡単な操作でクローラ装置を上下移動調節して機体を水平状態にして走行させ、ねぎの掘取り性能を良くし、以後の搬送、調製性能を向上させることができる。また、機体の直進性が向上し、ねぎの掘取り深さが安定し、収穫作業性能を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるねぎ収穫機全体の側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同一部省略した背面図である。
【符号の説明】
1 ねぎ収穫機
2 機体
3 クローラ 3a 駆動輪 3b 履帯 3c 接地用転輪 3d 転輪フレーム 3e リンク部材 3f シリンダ機構
4 エンジン
5 トランスミッション
6 掘取り刃
7 無端バーコンベア
8 掘取り・搬送コンベア装置 8a 軸 8b ブラケット
9 挟持搬送ベルト 9a 填圧ローラ
10 支持フレーム
11 油圧シリンダ
12,13 リンクアーム
14 土落しロ−タ
15 根切り・土除去装置
16 第2の挟持搬送ベルト 16a 葉部搬送ベルト
17 作業台
18 収容台 18a 予備コンテナ載置台
19 操縦部
20 操縦者用ステップ
21 座席 21a 支持腕
22 作業者用ステップ
23 車輪支持アーム
24 接地ホィール
25 上下調節機構

Claims (5)

  1. 左右一対のクローラ装置(3)を備えた自走機体(2)に、機体下部前方から機体中央下部を通って機体後方に向け、先端に掘取り刃(6)を有し、この掘取り刃(6)に連続して該掘取り刃(6)により掘り上げられたねぎの根部を縦姿勢に載置して揚上しながら搬送する掘取り・搬送コンベア装置(8)と、この掘取り・搬送コンベア装置(8)の上方に位置して、圃場から掘り上げられたねぎの茎葉部を縦姿勢で挟持して搬送する挟持搬送ベルト(9)と、上記掘取り・搬送コンベア装置(8)と挟持搬送ベルト(9)との間に設けられ、該挟持搬送ベルト(9)により挟持搬送されるねぎの根部から土を落とす土落し装置(14)とを有するねぎ収穫機(1)において、
    上記挟持搬送ベルト(9)の搬送終端部に続いて、該挟持搬送ベルト(9)により搬送されてきたねぎを継送し、縦姿勢から横姿勢に変換して排出する第2の挟持搬送ベルト(16)と、この第2の挟持搬送ベルト(16)の終端部下方に、機体一側に設けた作業者用座席(21)側を低く、反対側が高くなるように傾斜して設けられ、該第2の挟持搬送ベルト(16)から排出されたねぎを作業者用座席(21)に位置する作業者が手作業で調製・結束・袋詰め等を行う作業台(17)と、この作業台(17)において調製・結束・袋詰め等されたねぎ束を収容する収容台(18)と、を備えたことを特徴とするねぎ収穫機。
  2. 上記第2の挟持搬送ベルト(16)の始端部を、上記挟持搬送ベルト(9)の終端部の下側に重なるようにして連続して設けたことを特徴とする請求項1記載のねぎ収穫機。
  3. 上記第2の挟持搬送ベルト(16)の終端部を、それまで縦姿勢で搬送してきたねぎを横姿勢にして作業者用座席(21)側が低く、反対側が高くなるように傾斜している作業台(17)上に排出するように、捻り状態にして配置したことを特徴とする請求項1又は2記載のねぎ収穫機。
  4. 上記第2の挟持搬送ベルト(16)の終端部の側方に、該終端部の回転支持部と同軸にねぎの葉部を支持して搬送する葉部搬送ベルト(16a)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のねぎ収穫機。
  5. 上記左右のクローラ装置(3)は、機体前進方向後部を駆動輪(3a)により履帯(3b)を駆動して走行するようにし、該履帯(3b)を接地側に押圧するようにして転接する複数の接地用転輪(3c)を支持する転輪フレーム(3d)を、機体フレームに対して前後一対のリンク部材(3e)により上下移動可能に支持し、上記転輪フレーム(3d)と機体フレームとの間に伸縮可能のシリンダ機構(3f)を設け、該シリンダ機構(3f)の伸縮により履帯(3b)の接地部分を駆動輪(3a)を中心に上下移動可能としたことを特徴とする請求項1記載のねぎ収穫機。
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