JP3832909B2 - 自転車用ブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定側ケースと、前記固定側ケースを自転車のハブ軸に対して固定するための第1取付手段と、前記固定側ケースに取り付けられる転動体ケースと、前記転動体ケース内に備えられ、前記ハブ軸に対し、周方向及び、径方向に変位可能な転動体と、前記転動体の径方向内側の位置に、前記固定側ケースに対し回転可能に取り付けられ、前記転動体を前記径方向外側に変位操作するカム部材と、前記固定側ケースに対して前記転動体の径方向外側に配置され、前記転動体の径方向外側への変位に起因して、径方向外側に変位した作動位置と、前記作動位置に対し径方向内側に移動した非作動位置の間で変位可能の複数のブレーキシューで成る第1ブレーキ体と、回転側ケースと、前記ハブ軸に対して回転可能のハブ胴に前記回転側ケースを取り付けるために、前記回転側ケースに設けられた第2取付手段と、前記回転側ケースに固定され、前記第1ブレーキ体の径方向外側に位置した状態で、前記第1ブレーキ体が前記作動位置にある際に、前記第1ブレーキ体と接当する第2ブレーキ体を備える自転車用ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のブレーキは一般的にローラブレーキと呼ばれるもので、基本的な構造を公知の構造を有するローラブレーキを示す図8を参照して説明する。自転車の前輪或いは後輪のハブ軸1がフレームFに固定されている。このハブ軸1周りで揺動可能にカム50が設けられている。カム部材50の径方向外側の面には傾斜するカム面が複数設けられている。このカム面の径方向外側に、カム面の数に対応する数の転動体の一例としての円筒状のローラ60が接当している。ローラ60の外側にはブレーキシュー70が設けられている。カム50と一体的にハブ軸1周りで回転可能の操作アーム80を揺動し、カム50を回転させることにより、ローラ60が前記カム面により径方向外側方向に押し上げられ、その結果ブレーキシュー70が径方向外側に変位し、ハブ胴2に固定されハブ胴2と一体的に回転するブレーキリングと接当し、ブレーキ力がかかる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のローラブレーキでは図8に示される構造を見れば理解できるとおり、ローラブレーキ機構全体が、ハブ胴2の軸方向横側に取り付けられる必要があり、ハブ胴とブレーキ装置の組み合わせ全体が幅広になってしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による自転車用ブレーキでは、前記カム部材の前記径方向内側には、前記第2取付手段の少なくとも一部を収容する空間が形成され、前記第2取付手段は前記ハブ軸の軸芯方向視において、前記ハブ軸と前記カム部材の間に位置するよう配置されており、前記固定側ケースには、前記第2取付手段に対するアクセスを許す孔が設けられており、前記複数のブレーキシューの各々は、弾性体により径方向内側方向に付勢されており、前記弾性体の各々は、対応する前記ブレーキシューと係合し、前記軸芯方向に延びる一端と、前記カム部材の径方向外側に配置される前記転動体ケースに対して係止する他端を有するのである。
即ち、カム部材の径を大きくすることにより、ブレーキ機構全体をハブ胴と並設する必要がなくなり、ハブ全体の幅を小さくすることができる。
また、ブレーキシューや、これと接当するブレーキリングの径も従来のものと比較し大きくなるため、これらの間の接当面も必然的に大きく取ることが可能になり、大きな制動力を得ることができる。あるいは、従来と同等の制動力を維持しながら、ブレーキシューやブレーキリングの接当面の軸方向の幅を狭くすることも可能で、ブレーキ機構全体の幅を狭くし、ハブ全体の幅の一層のコンパクト化が可能となる。
【0005】
更に、本発明の一つの実施形態において、カム操作部をハブ軸の径方向外側に位置する揺動軸芯周りで揺動する第1リンクアームと、前記カム部材に設けられた係止具と、前記第1リンクアームと一体的に回転し、前記係止具と係合する第2リンクアームにより構成し、カム部材を揺動操作することが好ましい。
このように第1リンクアームをハブ軸の径方向外側に位置させることにより、第1リンクアームと一体的に回転し、カム部材と係合する第2リンクアームの長さを、第1リンクアームがハブ軸周りで回転するような構造である場合と比較し、短くすることができる。これにより、第2リンクアームの長さと第1リンクアームの長さの比を小さくすることにより、比較的小さな操作力でカム部材を操作することができるのである。
【0006】
また、本発明の一つの実施形態において、転動体ケースを前記固定側ケースに対して固定し、前記転動体の各々は各別の弾性体により径方向外側に変位する方向へ付勢することが可能である。
従来の転動体を有するブレーキでは転動体ケースは固定側ケースに対して固定されておらず、カム部材の揺動操作にともない周方向の変位があるように支持されていた。この構造では、カム部材の揺動が、転動体ケースの変位によりある程度吸収されてしまい、制動作用の迅速性にマイナスになる効果があった。
【0007】
転動体ケースを固定側ケースに固定することにより、カム部材の揺動操作が直接転動体に伝達されることになりより迅速な制動作用を得ることが可能となる。
さらに、転動体の各々を弾性体により径方向外側に変位する方向へ付勢することにより、転動体の各々は常に第1ブレーキ体と接当する方向へ付勢されている状態となり、制動作用の迅速性を更に高める効果を持つことになる。
また、本発明の実施形態の一つにおいて、前記第1ブレーキ体を、弾性体により径方向内側方向に付勢することが望ましい。
これにより、カム部材が揺動操作され、前記転動体を介して第1ブレーキ体が径方向外側に押し操作されていない状態の時は、弾性体により、前記第2ブレーキと接当しない非作動位置の状態で保持され、作動状態から非作動状態への移行が迅速に行われることになり、操作性が高まる。
また、本発明の実施形態の一つにおいて、カム部材の径を大きくするにあたり、前記カム部材の内周の直径は70mm以上である事が好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1では本発明による自転車用ブレーキBが自転車の前輪支持用フレームFの前進方向左側に取り受けられた様子が示されている。本明細書では前方向は自転車の前進方向に対する方向である。
このブレーキ装置Bは一般的にローラブレーキと呼ばれ、本実施形態では前輪のハブに取り付けられているのであるが、後輪のハブに取り付けてもよい。
このブレーキ装置Bはハンドルに装備されるブレーキレバーに一端を連結されたブレーキ操作用ワイヤW1により操作される。このワイヤW1のアウタW2は後に説明される支持アーム45内まで延び、ワイヤW1の他端は第1リンクアームとしての操作アーム80の自由端に係止されている。
後に詳しく説明されるとおり、操作アーム80と一体的に揺動する第2リンクアーム85が、カム部材50を揺動操作するのである。
【0009】
図2は、図1に示されるブレーキ装置Bの内部構造の断面図である。図2の右側が後ろ方向に対応する。 図3で明らかなとおり、ハブ軸の軸方向中間部の外周にはスリーブ6が固定されている。このスリーブ6上の軸方向両端付近にベアリング3が設けられており、ハブ胴2を回転可能に支持している。ハブ胴2の軸方向両端側において、自転車のスポークを取り付けるための鍔に、後に説明される回転側ケース100を固定するための係止孔10が設けられている。
前記ベアリング3の軸方向右側には第1ロック間座4がスリーブ6の右端付近に設けられている。また、第2ロック間座5が内面を前記第1ロック間座と、前記ハブ軸1の両方に接当させるように設けられている。 固定側ケースはハブ軸1を貫通させる孔を有する第1固定側ケース20と、この径方向外側に固定される第2固定側ケース40により構成される。
【0010】
前記第1固定側ケース20の径方向内側の端部は図3で明らかなように、前記第1ロック間座4上に、前記第1ロック間座4の径方向に延びる鍔部と前記第2ロック間座5の左端部との間に挟まれた状態で軸方向の位置決めがされている。図3と4で明らかなとおり、前記第1固定側ケース20は全体的にディスク状をしており、その中心部に、ハブ軸1上の第1ロック間座4と接当する係止孔21が設けられ、その係止孔21から3本のアームが延びるように、空間25が3つ形成されている。その空間25の外径付近に係止孔28が6つ周方向に間隔を開けて設けられている。更に、前記3つのアームの一つの部分に、前記第1リンクアームとしての操作アーム80の揺動軸を貫通させる係止孔23が設けられている。また、前記係止孔23の径方向外側の領域に、前記第2リンクアーム85と係合するためにカム部材50に設けられた係止体55の周方向の変位を許容しながら貫通させるための長孔24が設けられている。この長孔は、周方向に円弧状に延び、前記ハブ軸1に対して、約30度の角度幅を有する。
【0011】
係止孔23が設けられているアームの領域に第2リンクアーム85を収納するためのケース88を固定するために用いられる係止孔27が4つ設けられている。
更に周方向外側には、前記第2固定側ケース40を固定するための係止孔22が設けられている。これらの係止孔22は2つを一組として、周方向3カ所に設けられている。この第1固定側ケース20の径方向外側には径方向外側に延びる舌部29が複数設けられている。更に、周方向3カ所に均等角度位置に3つの軸方向に延びる突起26が設けられている。これらは第1固定側ケース20の周部を90度折り曲げて形成されたものであり、後ほど説明されるブレーキシュー70の位置決めに利用される。
図2や図7Bで示されるとおり、第2固定側ケース40が、前記第1固定側ケース20の6つの係止孔22に対して固定されている。図1に示されるとおり、第2固定側ケース40の後ろ側領域には、自転車のフレームとの係合用の支持アーム45を保持するための保持部41が設けられ、この保持部の保持用凹部に前記支持アーム45が一対のネジ45aにより保持されている。支持アーム45は前記保持部41よりほぼ垂直に、自転車用フレームFとほぼ並行に延びており、フレームFに対して装着される取付バンド46を固定している。この支持アーム45のフレームFに対する固定により、第1固定側ケース20及び、第2固定側ケース40がフレームに対して固定され、これらのハブ軸1周りの回転が阻止されるのである。この固定側ケースをフレームFに対して固定させるための構造を第1取付手段と呼ぶ。
【0012】
図2と図3で示されるとおり、カム部材50が第1固定側ケースに対して回転可能に保持されている。このカム部材50の抜け止めに関しては後に説明される。
カム部材50は、周方向外側にローラ60の非作動位置に対応する基本位置を定義する部分51と、作動位置を定義するカム面52をそれぞれ複数有している。基本位置を定義する部分51には図2ではローラ60が反時計方向に移動しないための壁部が備えられている。カム面52のそれぞれは時計方向へ行くに従って径が大きくなっている。また、カム部材50は前記第2リンクアーム85と係合するための突起55を保持するための係止部53と、係止部53に設けられた係止孔54を有している。
このカム部材50の内周の直径は約83mmであり、この様にカム部材50を大径にすることにより、カム部材50の径方向内側に空間を形成することができ、ハブ胴2の一部や、回転側ケース100をハブ胴2に固定するための第2取付手段の一部を収容することも可能になる。これによりハブ胴2とブレーキ装置の組み合わせの軸方向の幅を小さくすることが可能になる。また、これだけの径を有するカム部材50であると、破損の可能性の少ない肉厚の大きいハブ胴2を利用することも可能になる。従って、カム部材50の内周の直径は70mm以上であることが好ましい。
【0013】
次に前記カム部材50を操作する操作機構について説明する。ブレーキ操作用ワイヤW1の一端が連結部81において操作アーム80に取り付けられている。この操作アーム80は基部82から延び、前記基部82は正方形の断面を有する係合部を軸方向に2カ所有する揺動軸84と接合するための対応する形状の係合溝と、図1において反時計回りの方向へ付勢する付勢バネ87を収容する空間を有している。この揺動軸84の一端は第1固定側ケースの20係止孔23を貫通し、抜け止めにより抜け防止がされている。この係止孔23を貫通する箇所と、第2リンクアーム85を収容するケース88を貫通する部分では揺動軸84の外周は円筒状となっており、相対回転がスムースに行われるよう形成されている。このように揺動軸84はハブ軸1の軸芯Xとは径方向外側に間隔を開けて位置する揺動軸Yまわりで揺動するのである。
【0014】
図3で示されるとおり、操作アーム80の基部82は前記ケース88の外側面に接当しており、前記付勢バネ87の一端は操作アーム80に係止され、他端は前記ケース88に係止されている。第2リンクアーム85は、前記軸84の正方形の断面を有する部分に係合しており、この軸84を介して第1リンクアームである操作アーム80と一体揺動可能になっている。前記第2リンクアーム85の自由端部分は2股になっており、この間にカム部材50の係止孔54に取り付けられた係止突起55を挟み込んで係止し、カム部材50の周方向の両方向への揺動操作を可能にしている。
また、操作アーム80のブレーキ操作ワイヤW1を係止する点81から、前記軸芯Yまでの距離L1は、第2リンクアーム85の前記軸芯Yから、前記係止突起55と係合する点までの距離L2よりも約4倍大きく、L2/L1の比を小さくすることにより、ブレーキを操作するに必要な操作力を小さくする事が可能になっている。
前記基部82には前記付勢バネ87の一端を係止する溝を複数有し、前記付勢バネ87による付勢力を調節できるようにしている。
【0015】
カム部材50の径方向外側には図5に示される転動体ケースとしてのローラケース60が配置されている。このローラケース60は全体的に環状をしており、軸方向に突出したバネケース63が均等角度位置に、周方向に12個設けられている。このバネケース63同士の間隔の各々に円筒状のローラ61が一つづつ収納されている。このローラ60の各々は付勢バネ62により時計回りの方向へ付勢されている。すなわち、カム面52の傾斜により、ローラ61の各々は付勢バネ62により径方向外側に変位する方向へ付勢されていることになる。付勢バネ62の一端はローラ60と接当し、他端はバネケース63の各々に設けられた凹部64に収納されている。
このローラケース60のバネケース63を軸方向に貫通する状態で、係止孔65、66が複数設けられている。この係止孔のうち係止孔65は、前記第1固定側ケース20の係止孔22や、前記第2固定側ケース40の係止孔43と対応する位置に設けられており、図7Bで示されるとおり、ローラケース60、前記第1固定側ケース20、 前記第2固定側ケース40が取付ボルト90とナット93により固定されているのである。更に、この取付ボルト90のヘッドには押さえ板91が取り付けられており、この押さえ板91の径方向内側の部分は、前記カム部材50の外周面より径方向内側にまで延設されており、このカム部材50の抜け止めの役割を果たしている。更にこの押さえ板91の径方向外側の部分は下に説明される第1ブレーキ体であるブレーキシュー70の内側面より径方向外側まで延設されており、このブレーキシュー70の抜け止めの作用も有する。
【0016】
第1ブレーキ体であるブレーキシュー70が前記ローラケース61の径方向外側に配置されている。図6で示されるとおり、ブレーキシュー70は同形状の3つのブレーキシューで構成されている。これらのブレーキシュー70の各々は、約120度の角度幅を有し、周方向中央部に第1凹部71と第2凹部72が形成されている。前記第1凹部71は、図7Aに示されるとおり第1固定側ケース20の突起26と係合するための溝であり、この突起26と前記第1凹部71との係合により、ブレーキシュー70が各々の設定位置に保持されている。
第2凹部72は図2や図7Aで示されている弾性体としての板バネ95を係止するための溝であり、この板バネ95により第1ブレーキ体としてのブレーキシュー70は径方向内側に付勢されている。この板バネ95は、軸方向に延びる面96とこれらの面96と平行の面97を有し、面96は前記ブレーキシュー70の第2凹部72と係止し、面97はローラケース1の下面に対し係止しており、これによりブレーキシュー70が径方向内側に付勢されるのである。
【0017】
板バネ95は更に、係合孔を有する保持部98を有し、この係合孔にネジ94が貫通し、ネジ94がローラケース61に設けられたネジ穴66に対して螺合することにより板バネは前記ローラケース61対して固定されているのである。板バネは軸方向に対し垂直に延びる延設面99を備えている。ブレーキシュー70に使われる材料はアルミ合金でも、ゴム材でもよい。
ブレーキシュー70の外周面はハブ軸2の軸芯より約60mmの距離にある。この様にブレーキシュー70の径を大きくすることにより、制動作用する接当面の面積を大きくすることができる。また、接当面の面積を従来のものと同じ程度に維持した状態で、接当面の軸方向の厚さを小さくすることによりブレーキ装置Bを薄くすることが可能である。本実施形態ではブレーキシュー70の軸方向の厚さは7.5mmであり、従来のローラブレーキのブレーキシューより実質的に薄い構造になっている。
【0018】
図3で示されるとおり、回転側ケース100は中央部にハブ軸1を貫通させるための孔のあいたディスク形状をしている。径方向内側領域に4つの係止孔102が設けられている。これらの係止孔102の位置はハブ胴2に設けられた係止孔10の位置と対応しており、ヘッド114を有するボルト113により回転側ケース100はハブ胴2に対して一体回動するように固定されている。この回転側ケース100の係止孔102とボルト113は第2取付手段を構成している。図3で明らかなとおり、ボルト113のヘッド114は、カム部材50の径方向内側に形成された空間に収容されている。また、係止孔102とボルト113はハブ軸2の軸芯方向視において、前記ハブ軸2と前記カム部材50の間に位置している。
【0019】
回転側ケース100の径方向外側領域には第2ブレーキ体であるブレーキリング110が、回転側ケース100に設けられた8つの係止孔101とこれを貫通する取付ネジ103により固定されている。このブレーキリング110は軸方向に延び、前記ブレーキシュー70の接当面と接当する接当面111を有する。回転側ケース100の周部には径方向に延びる放熱板105が軸方向に4枚一体的に設けられている。
図3で明らかなとおり、カム部材50に形成された空間にはハブ胴2の右端部も入り込んでいる。この様に、従来のローラブレーキの構成のように、カム部材をハブ軸2と並列させて配置するのではなく、カム部材50をハブ軸2の端部より径方向外側に配置することによりハブ胴2とブレーキ装置Bの組み合わせ全体の幅を小さくすることができるのである。
上記の構造により、図示されていないハンドルに取り付けられたブレーキレバーを操作すると、操作アーム80が図2の矢印の方向へ揺動し、カム部材50を揺動操作することができるのである。ブレーキレバーをゆるめ操作すると、操作アーム80の基部82に設けられた付勢バネ87によりカム部材50が、第2リンクアーム85を介して反対側に戻し操作され、制動力が解除されるのである。
【0020】
[別実施形態]
上記実施形態では、固定側ケースをハブ軸2に対して固定する第1取付手段を第2固定側ケースに取り付けられた保持アーム45と、取付バンド46で構成したが、第1取付手段を、第1ロック間座4にスプラインを設け、このスプラインに係止する第1固定側ケースに設けた溝として構成しても良い。
更に上記実施形態では、転動体として円筒状のローラ60が利用されているが、転動体としては例えば球状のボールを利用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自転車用ブレーキの側面図
【図2】図1のブレーキの内部構造を示す側面図
【図3】図1のブレーキの内部構造を示す断面図
【図4】第1固定側ケースの形状を示す平面図
【図5】ローラケースの形状を示す平面図
【図6】ブレーキシューの形状を示す
【図7】(A) 本発明のブレーキ装置の重要部分の取付状態を示す断面図
(B) 本発明のブレーキ装置の重要部分の取付状態を示す断面図
【図8】公知技術のローラブレーキを示す断面図
【符号の説明】
F フレーム
W1 ブレーキ操作ワイヤ
1 ハブ軸
2 ハブ胴
20 第1固定側ケース
40 第2固定側ケース
50 カム部材
60 ローラケース
61 ローラ
62 付勢バネ
70 ブレーキシュー
80 第1リンクアーム
85 第2リンクアーム
95 板バネ
100 回転側ケース
110 ブレーキリング
113 取付ボルト

Claims (5)

  1. 固定側ケースと、
    前記固定側ケースを自転車のハブ軸に対して固定するための第1取付手段と、
    前記固定側ケースに取り付けられる転動体ケースと、
    前記転動体ケース内に備えられ、前記ハブ軸に対し、周方向及び、径方向に変位可能な転動体と、
    前記転動体の径方向内側の位置に、前記固定側ケースに対し回転可能に取り付けられ、前記転動体を前記径方向外側に変位操作するカム部材と、
    前記固定側ケースに対して前記転動体の径方向外側に配置され、前記転動体の径方向外側への変位に起因して、径方向外側に変位した作動位置と、前記作動位置に対し径方向内側に移動した非作動位置の間で変位可能の、複数のブレーキシューで成る第1ブレーキ体と、
    回転側ケースと、
    前記ハブ軸に対して回転可能のハブ胴に前記回転側ケースを取り付けるために、前記回転側ケースに設けられた第2取付手段と、前記回転側ケースに固定され、前記第1ブレーキ体の径方向外側に位置した状態で、前記第1ブレーキ体が前記作動位置にある際に、前記第1ブレーキ体と接当する第2ブレーキ体を備える自転車用ブレーキであって、
    前記カム部材の前記径方向内側には、前記第2取付手段の少なくとも一部を収容する空間が形成され、前記第2取付手段は前記ハブ軸の軸芯方向視において、前記ハブ軸と前記カム部材の間に位置するよう配置されており、
    前記固定側ケースには、前記第2取付手段に対するアクセスを許す孔が設けられており、
    前記複数のブレーキシューの各々は、弾性体により径方向内側方向に付勢されており、前記弾性体の各々は、対応する前記ブレーキシューと係合し、前記軸芯方向に延びる一端と、前記カム部材の径方向外側に配置される前記転動体ケースに対して係止する他端を有する自転車用ブレーキ。
  2. 前記自転車用ブレーキには前記カム部材を操作するカム操作部が備えられており、このカム操作部は前記ハブ軸に対し径方向外側に位置する揺動軸芯周りで揺動する第1リンクアームと、前記カム部材に設けられた係止具と、前記第1リンクアームと一体的に回転し前記係止具と係合する第2リンクアームを備える請求項1による自転車用ブレーキ。
  3. 前記転動体ケースは前記固定側ケースに対して固定されており、前記転動体の各々は各別の弾性体により径方向外側に変位する方向へ付勢されている請求項1による自転車用ブレーキ。
  4. 前記第1ブレーキ体は、弾性体により径方向内側方向に付勢されている請求項1による自転車用ブレーキ。
  5. 前記カム部材の内周の直径は70mm以上である請求項1〜4のいずれか1項による自転車用ブレーキ。
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