JP3831359B2 - 舗設用ブロック及びその施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般道路の歩道、公園の遊歩道、駅前広場などの公共スペースなどで使用される舗設用ブロック及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歩道や公共スペースなど人の往来する場所において、砂またはモルタルなどの下地の上にブロック状の舗設材が敷きつめられて使用されている。しかし、ブロック状の舗設材は表面の周囲に3〜5mm程度の面取りが施されており、この舗設材が敷きつめられた状態では、隣接する舗設材間に幅8〜15mm程度の溝が生じる。このような構造では、例えば車椅子や乳母車などの比較的車輪の径が小さく、しかもクッション性の乏しい車両がこうした歩道上を走行すると、舗設材間の溝部分では不要な振動が車両に伝わるという欠点がある。また、舗設材の一部に偏った荷重がかかったり、あるいは舗設材の下方の地盤沈降によって、敷設された舗設材にぐらつきや傾きなどが生じる。これにより、舗設材間における段差や不陸が発生し、歩行や、車椅子および乳母車などの走行に危険が伴う問題がある。
【0003】
また、このようなブロック状の舗設材は通常表面が平滑とされており、勾配のある個所では、雨などに濡れると滑りやすく危険なため、別途表面に滑り止めのための凹凸が設けられた舗設材が敷設されている。そのため、敷設現場では表面が平滑な舗設材と表面に凹凸が設けられた舗設材の二種類の舗設材を揃える必要があり、こうした舗設材の管理が煩わしい上、これらの施工工程においては手間がかかる問題がある。
【0004】
本発明は上記の問題点を解消し、車椅子や乳母車などの車両に不要な振動を与えず、不陸や段差が生じない構造とするともに、施工が容易な舗設用ブロック及びその施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の舗設用ブロックを以下のように構成した。
【0006】
本発明に係る請求項1に記載の舗設用ブロックは、角柱状をなす舗設用ブロックであって、上面全体にわたってその一辺に対し複数の溝が相互に平行に形成され、且つその溝に沿った対向する側壁にはそれぞれ隣接して配置される他のブロックと互いに連結部を構成する凹部が形成され、前記凹部によって形成される連結部は、閉空間となされるよう、当該連結部を挟む側壁位置にそれぞれ1個ずつ突起が形成されており、この突起は当該突起が対向する側壁に当接することを特徴とするものである。
【0007】
また本発明に係る請求項2に記載の舗設用ブロックは、上記請求項1に記載の舗設用ブロックにおいて、隣合う上記溝間の溝間隔寸法は相互に略等しくなされていることを特徴とするものである。
【0008】
さらに本発明に係る請求項3に記載の舗設用ブロックは、上記請求項2に記載の舗設用ブロックにおいて、ブロックが隣接して舗設された状態では、隣接する当該ブロック間に形成される目地とこの目地と隣合う溝との間隔は上記溝間隔寸法と等しくなされていることを特徴とするものである。
【0009】
これら請求項1〜3に記載の発明によれば、この構成の舗設用ブロックで舗設された舗装面を車輪の径が小さく、クッション性に乏しい車椅子や乳母車などの車両が走行しても舗設用ブロック間の目地部分でのがたつきや振動が軽減され、車両にほとんど伝わらない。
【0010】
さらに本発明に係る請求項4に記載の舗設用ブロックは、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の舗設用ブロックにおいて、上記溝の溝幅寸法は3〜10mmであるともに、隣合う溝と溝の間に形成されている畝の幅寸法はそれぞれ3〜20mmであることを特徴とするものである。
【0011】
この請求項4に記載の発明によれば、上記請求項1〜3に記載の発明の効果に加えて、目地部分でのがたつきや振動が軽減され、車両にほとんど伝わらない。
【0012】
さらに本発明に係る請求項5に記載の舗設用ブロックは、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の舗設用ブロックにおいて、凹部はブロックの中心より下方に形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
次に本発明に係る請求項6に記載の舗設用ブロックの施工方法は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の舗設用ブロックを舗設するための施工方法であって、上記連結部に連結部材を嵌合することにより、相互に舗設用ブロックを舗設することを特徴とするものである。
【0014】
次に本発明に係る請求項7に記載の舗設用ブロックの施工方法は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の舗設用ブロックを舗設するための施工方法であって、連結部に連結材料を封入することにより、相互に舗設用ブロックを舗設することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の舗設用ブロックの実施の形態を図面を参照しながら説明する。
<舗設用ブロックの形態1〜9の説明>
図1は舗設用ブロックの第1の形態の平面図、図2は図1において矢附X方向からみた側面図である。
【0016】
舗設用ブロック10は、四角柱状をなす舗設用ブロック本体12と、施工状態では互いに隣接面となる舗設用ブロック本体12の側壁に形成された目地幅を規定する突起15とによって構成されている。舗設用ブロック本体12上面には、その全体にわたって複数の溝13が形成されており、これら複数の溝13は、長方形をなす上面において、その一辺に対し平行に、かつ溝間隔寸法は等しく形成されている。溝13の幅寸法はおよそ3〜10mm、深さはおよそ0.5〜10mmとなされている。
【0017】
また、各側壁に形成されている突起15によって、舗設用ブロック10が隣接して舗設された状態では、例えば図17に示す舗設パターンを参照しながら説明すると、隣接するブロック10a,10b間に形成される目地16aとこの目地16aと隣合う溝との間隔xは上記溝間隔寸法と等しくなされている。
【0018】
舗設用ブロック本体12の下面12bは平滑面とされている。
【0019】
この舗設用ブロック本体12は、コンクリート、タイルなど無機物からなるが、これに限定されることなく、例えばFRP、レジンコンクリートなどの合成樹脂系のものであってもよい。また、ブロック本体12の寸法は一辺が100〜500mm、厚みは10〜80mmとなされている。
【0020】
以上の舗設用ブロック10は底面の形状が長方形をなす角柱形状であるが、図3に示すような底面形状をなす角柱形状も適用され、これを第2の形態として説明する。この舗設用ブロック20は、左右対称をなし、その対称軸209を中心としてそれぞれ合同な平行四辺形が形成された多角形をなす。この舗設用ブロック20には、舗設用ブロック10と同様、その側壁にはそれぞれ目地幅を規定する突起25が形成されており、また、上面にはその全体にわたって複数の溝23が形成されいる。これら複数の溝23は、上面を構成する多角形の辺201、202にそれぞれ平行に形成されており、対称軸209の部分で各溝はつながった構造をなす。
【0021】
次に、第3の形態をその側面図である図4を参照しながら説明する。
【0022】
この舗設用ブロック30においては、上記した舗設用ブロック10と同様、四角柱状をなす舗設用ブロック本体32と、施工状態では互いに隣接面となる舗設用ブロック本体32の側壁に形成された目地幅を規定する突起35とによって構成されている。舗設用ブロック本体32上面には、その全体にわたって複数の溝33が形成されており、これら複数の溝33は、長方形をなす上面において、その一辺に対し平行に、かつ溝間隔寸法は等しく形成されている。溝幅、溝深さは舗設用ブロック10と同様である。
【0023】
この舗設用ブロック本体32は、コンクリート、タイルなど無機物からなるが、これに限定されず、FRP、レジンコンクリートなどの合成樹脂系のものであってもよい。また、ブロック本体32の寸法は舗設用ブロック10と同様である。
【0024】
また、ブロック本体32の隣接面となる一方の側壁30aには隣接するブロック本体の嵌合溝36bと嵌合するための突条37が形成されている。また、他方の側壁30bには隣接するブロック本体の突条37aと嵌合する嵌合溝36が形成されている。この突条37および嵌合溝36の断面形状は略台形をなす。この台形形状において角部分は角張った状態としてもよいし、丸みを付けた状態としてもよい。また、この台形形状において、その傾斜角は5〜60度の範囲で形成される。また、突条37の幅は嵌合溝36の幅より広く形成されており、しかも両者の形状は相似関係にある。この構造により、ブロック30が隣接して舗設された状態では、図5に示すように互いに嵌合される突条37および嵌合溝36はその斜面部分で互いに面接触するので、突条37と嵌合溝36と嵌合する際に、がたつきが無く、安定した状態で嵌合される。また、この突条37の幅と嵌合溝36の幅との差によって、ブロック30の隣接する側壁間に所定幅の目地が形成されるようになっている。また、突条37と嵌合溝36との嵌合がなされない側壁には、目地幅に等しい高さの突起35が形成されており、ブロック30が隣接して舗設された状態では、その隣接する側壁間に所定幅の目地が形成されようになっている。このように隣接するブロック30間には所定幅の目地が形成され、しかもこの目地幅寸法と溝間隔寸法とは等しく形成されるので、ブロック30が舗設された状態において、段差がなく、全体として一様な凹凸面が形成される。なお、この突起35は各側壁に1個ずつ設けてもよいし、複数個ずつ設けてもよい。また、ブロック本体30の下面32bは平滑面とされている。
【0025】
この舗設用ブロック本体32に、嵌合溝36および突条37を形成するには、舗設用ブロック本体32の断面形状に等しい縦抜き型を用い、その縦抜き型の抜き方向と平行の側壁に相当する内壁の一方に見合った窪み部を設ける。その縦抜き型を用いてコンクリートなどの材料を成形すれば、嵌合溝36と突条37が形成された舗設用ブロック30を均一な厚みで効率良く成形することができる。また同時に、この舗設用ブロック本体32の上面に相当する型の内壁に溝33に見合った凹凸を設けておけば、舗設用ブロック本体32の上面全体に凹凸面が成形され、上記した溝33の構造が得られる。
【0026】
次に、第4の形態を、その平面図である図6、この図6において矢附Y方向からみた側面図である図7、およびこの図7における端部A、端部Bの要部拡大図である図8(a)、図8(b)、嵌合状態を示す図8(c)を参照しながら説明する。
【0027】
この舗設用ブロック40においては、上記した舗設用ブロック30とは、嵌合溝48が形成されている側壁40aに、目地幅に等しい高さの突起43が側壁40aに対し垂直な方向に形成されており、この突起43によって目地幅を規定する構成としている点が異なるのみで、他の構成は同様であるで、詳細は省略する。
【0028】
この舗設用ブロック40は、上記した舗設用ブロック30と同様、四角柱状をなす舗設用ブロック本体42と、施工状態では互いに隣接面となる舗設用ブロック本体42の側壁に形成された目地幅を規定する突起46とによって構成されている。舗設用ブロック本体42上面には、その全体にわたって複数の溝47が形成されており、これら複数の溝47は、長方形をなす上面において、その一辺に対し平行に、かつ溝間隔寸法は等しく形成されている。また、ブロック本体42の隣接面となる一方の側壁40bには突条44が形成されている。また、他方の側壁40bには嵌合溝48が形成されている。
【0029】
この舗設用ブロック40の特徴である突起43は、本形態では嵌合溝48が形成されている側壁40aに設けた構造としたが、これに限ることなく、突条44が形成されている側壁40bに設けてもよい。
【0030】
なお、突条44と嵌合溝48との嵌合がなされない側壁40c,40dのいずれかに、目地幅に等しい高さの突起46が形成されており、本実施の形態では側壁40cに突起46が形成されている。この構造により、ブロック40が隣接して舗設された状態では、その隣接する側壁間に所定幅の目地が形成されようになっている。このように隣接するブロック40間には所定幅の目地が形成され、しかもこの目地幅寸法と溝間隔寸法とは等しく形成されるので、ブロック40が舗設された状態では、段差がなく、全体として一様な凹凸面が形成される。なお、この突起46は側壁40c,40dにそれぞれ1個ずつ設けてもよいし、複数個ずつ設けてもよい点、ブロック本体40の下面42aが平滑面とされている点も舗設用ブロック30同様である。
【0031】
施工時における突条44と嵌合溝48との接合状態は図8(c)に示すようになる。すなわち、互いに嵌合される突条44と嵌合溝48はその斜面部分44a,48aで互いに面接触する。これにより、突条44と嵌合溝48と嵌合する際に、がたつきが無く、安定した状態で嵌合される。さらに、突起43によって、側壁40a,40bに所定幅の目地が形成される。この目地を形成するには、上記したように突起43を突条44または嵌合溝48が形成されている側壁の少なくとも一方に設ける構成に限ることなく、嵌合溝48の深さより突条44の高さを目地幅分だけ高くしてもよいし、嵌合溝48または突条44に目地幅分の突起などを設けてもよい。
【0032】
このブロック30およびブロック40の構成において、突条37、44と嵌合溝36、48を設ける位置は、図9に示す舗設用ブロック50のように、ブロック本体52の中心位置502より下方とする構成としてもよい。この構成とすれば、施工時及び供用後において過大な荷重が作用した場合、嵌合部上面の破損を防ぐことができる。
【0033】
さらに、図10に示すように、図9に示すブロックの構成において、突条37(44)と嵌合溝36(48)の下方側壁に斜めの切り欠き61a,61bを設けたブロック60の構成としてもよい。この構成とすれば、施工時に下地材料の砂等が嵌合部に入るのを防ぐことができ、目地幅を一定に保つことができる。
【0034】
さらに、突条およびこれと嵌合可能な嵌合溝の形態として、図11(a)に示すブロック70のように、ブロック本体72の下面72mを共有する突条77とこの突条77が嵌まり込む形状の切り欠き76を設けた構造とすることもできる。この構造では、施工時の嵌め込みが上記の実施の形態に比べ、容易であり、図11(b)に示すような施工状態とすることができる。
【0035】
また、図12に示すブロック80のように、2つの凸部が連結された形状の突条87とこの突条87が嵌まり込む形状の嵌合溝86が形成された構造を採用することもできる。この構造では、噛み合わせ効果が大きくなるので、施工時においても、舗設された状態においても、図12(b)に示すように安定した状態を維持することができる。
【0036】
さらに、別の形態として、ブロック間の連結を別部材あるいは別材料によって行うこともできる。この構成は本発明に係る構成であって、これを、図13を参照しながら説明する。
【0037】
このブロック90は、ブロック40(図6、図7参照)において、突条44に替えてこの凹溝93a(93b)とする構成である。すなわち、ブロック本体92の連結面となる両側壁92a,92bにそれぞれ隣接するブロック本体と互いに連結部を構成するための凹溝93a,93bが形成されている。さらにこれら凹溝93a,93bの形成される位置は、図9に示すブロック50のように、ブロック本体92の中心より下方とされている。
【0038】
このように構成されたブロック90を隣接した状態に配置すると、図14に示すように、突起94により閉空間とされた、互いに連結可能な連結部となる空洞部分99が形成される。舗設時には、この空間部分99の形状に追従した形状のジョイントパーツ98をこの空間部分99に嵌め込むことにより、ブロック90は相互に連結される。
【0039】
このようにジョイントパーツ98を用いる構成に代えて、図15に示すように、空間部分99に硬化目地砂97を埋め込み、硬化させることによって、連結部および目地を一体的に形成する構成とすることもできる。この場合、ブロック100の構成は、図14に示すような突起94を設けない。つまり、空洞部分109は上面が開口された形状をなす。ブロック100を隣接した状態で、空洞部分109に開口部109aから硬化目地砂97を流し込み、上記したように連結部および目地を形成することができる。
【0040】
<舗設用ブロックの施工方法の説明>
図16(a)は第3〜第9の形態のいずれかの舗設用ブロックの施工方法による第1の舗設パターンを示す上面図であり、同図(b)は要部斜視図である。
【0041】
この第1の舗設パターンは、図16(b)に示すように、舗設用ブロック30を嵌合溝36の半分の位置まで突条37をずらせた状態で配置し、順に舗設用ブロック30をずらせた構成となっている。この第1の舗設パターンとすれば、不陸や段差の発生をより一層抑えることができる。
【0042】
図17は第1及び第3〜第9の形態のいずれかの舗設用ブロックの施工方法による第2のパターンを示す上面図である。
【0043】
この第2の舗設パターンは、人や車両の進行方向とされる方向(矢附W)に対し、溝13の伸びる方向が斜めとなるよう舗設用ブロック10a,10b,10c‥を配置する構成となっている。この配置角度θは20〜70とすることが好ましい。この第2の舗設パターンとすれば、走行する車輪の上下動を低く抑えることができ、溝13部分を横断する際に車輪に与えられる衝撃が緩和される。従って、車椅子や乳母車の車両に伝わる振動の影響が減少し、効果的である。
【0044】
図18は第2の形態の舗設用ブロックの施工方法による第3のパターンを示す上面図である。
【0045】
この第3の舗設パターンは、ブロック20を人や車両の進行方向とされる方向(矢附W)に対し整列させると、溝13の伸びる方向が斜めとなり、上記した第2の舗設パターンの技術思想を実現する別の構成である。
【0046】
このような構成によっても、上記した第2の舗設パターンと同様な効果を得ることができる。
【0047】
<舗設用ブロック及びの施工方法を用いた実施例の説明>
〔実施例1‥ブロック10、図1、図2、図17参照〕
長辺が198mm、短辺が98mmの平面視長方形状の舗設用ブロック本体12の上面に長辺と平行に幅3mm、深さ1mmの溝13を5.105mmの間隔で18本形成し、舗設用ブロック本体12の上面の四辺の面取りを行い、舗設用ブロック10を得た。この舗設用ブロック10を歩道の歩行方向に対し、45度斜めに設置し、隣接する舗設用ブロック10間に2mmの目地16aを設けて、その目地16aを含む隣接する畝14間に6mmの間隙xを形成し、目地16aと溝13との区別できないように目立たないように構成した。このように舗設されたブロック敷き歩道上で車椅子を押してみたところ、目地部分でのがたつきや振動などが軽減され、不快な振動を感じなかった。
【0048】
〔実施例2‥ブロック30、図4、図16参照〕
長辺が198mm、短辺が98mmの平面視長方形状の舗設用ブロック本体12の上面に長辺と平行に幅3mm、深さ1mmの溝13を5.105mmの間隔で18本形成し、舗設用ブロック本体12の上面の四辺の面取りを行い、舗設用ブロック30を得た。ブロック本体32において、長辺側の側壁の一方に開口部の幅が24mm,底の幅が15mm,深さが15mmの嵌合溝36を設け、他方の側壁には頂部の幅が16〜17mm,底部の幅が25〜26mm、高さ15mmの突条37を設けた舗設用ブロック30を形成し、隣接する舗設用ブロック30の嵌合溝36と突条37とを嵌合することにより、隣接する舗設用ブロック30間に2mmの目地が簡単に形成された。このブロック舗装面は隣接する舗設用ブロック30が嵌合溝36と突条37とを介して嵌合一体化されており、施工時に各舗設用ブロック30間に段差が生じず、施工性がよい。さらにこの嵌合溝36と突条37が形成された舗設用ブロック30を互いにずらして施工することにより、一層段差の発生が抑えられる。
【0049】
〔実施例3‥ブロック40、図6、図7、図16参照〕
一辺が198mmの平面視正方形状の舗設用ブロック本体42の一方の側壁40aに開口部の幅が19.5mm,底の幅が9.5mm、深さが12.5mmの嵌合溝48を設けるとともに、この側壁40aに高さ2mmの突起43を水平方向に突出させて形成し、もう一方の相対する側壁40bには頂部の幅が10mm,底部の幅が20mm、高さ12.5mmの突条44を設けた舗設用ブロック40を形成する。また、舗設用ブロック本体42の上面に一辺と平行に幅4mm、深さ1.5mmの溝47を8mmの間隔で23本形成し、舗設用ブロック40を得た。隣接する舗設用ブロック40の嵌合溝48と突条44とを嵌合することにより、隣接する舗設用ブロック40間に2mmの目地が簡単に形成された。このブロック舗装面は隣接する舗設用ブロック40が嵌合溝48と突条44とを介して嵌合一体化されている。施工後、各舗設用ブロック40にぐらつきや傾きなどによる不陸や段差が生じず、歩行に不都合がなかった。また、この嵌合溝48と突条44が形成された舗設用ブロック40を互いにずらして施工することにより、一層不陸や段差の発生が抑えられる。
【0050】
また、舗設用ブロック40を歩行方向に対し45度斜めに施工することにより、車椅子や 乳母車等の走行時の振動などが軽減され、不快感が解消された。
【0051】
【発明の効果】
本発明の舗設用ブロックを用いて、本発明の施工方法によって施工することにより、不陸や段差が生じない構造を実現することができるので、車椅子や乳母車などの車両に不要な振動を与えず、安全で機能性の高い舗装面となる。しかも、その施工を容易に行うことができる点で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】舗設用ブロックの第1の形態の平面図である。
【図2】図1において矢附X方向からみた側面図である。
【図3】舗設用ブロックの第2の形態の平面図である。
【図4】舖設用ブロックの第3の形態の側面図である。
【図5】第3の形態の舗設用ブロックの施工状態を示す側面図である。
【図6】舗設用ブロックの第4の形態の平面図である。
【図7】図6において矢附Y方向からみた側面図である。
【図8】図7における要部拡大図であり、同図(a)は端部A、同図(b)は端部Bの拡大図、同図(c)は施工状態を説明する図である。
【図9】図9(a)は舗設用ブロックの第5の形態の側面図であり、同図(b)は第5の形態の施工状態を示す側面図である。
【図10】図10(a)は舗設用ブロックの第6の形態の側面図であり、同図(b)は第6の形態の施工状態を示す側面図である。
【図11】図11(a)は舗設用ブロックの第7の形態の側面図であり、同図(b)は第7の形態の施工状態を示す側面図である。
【図12】図12(a)は舗設用ブロックの第8の形態の側面図であり、同図(b)は第8の形態の施工状態を示す側面図である。
【図13】図13(a)は本発明の舗設用ブロックを示す第9の形態の側面図であり、同図(b)は第9の形態に適用されるジョイントパーツの正面図である。
【図14】図14(a)は第9の形態の舗設用ブロックの施工状態を示す側面図であり、同図(b)は連結部の拡大図である。
【図15】図15(a)は第9の形態の舗設用ブロックの別の施工状態を示す側面図であり、同図(b)は連結部の拡大図である。
【図16】図16(a)は第3〜第9の形態のいずれかの舗設用ブロックの施工方法による第1の舗設パターンを示す上面図であり、同図(b)は要部斜視図である。
【図17】図17は第1及び第3〜第9の形態のいずれかの舗設用ブロックの施工方法による第2の舗設パターンを示す上面図である。
【図18】図18は第2の形態の舗設用ブロックの施工方法による第3の舗設パターンを示す上面図である。
【符号の説明】
12、32、42、52、72、92 ブロック本体
13 溝
16a 目地
36、36b、48、86 嵌合溝
37、37a、44、77、87 突条

Claims (7)

  1. 角柱状をなす舗設用ブロックであって、上面全体にわたってその一辺に対し複数の溝が相互に平行に形成され、且つその溝に沿った対向する側壁にはそれぞれ隣接して配置される他のブロックと互いに連結部を構成する凹部が形成され、前記凹部によって形成される連結部は、閉空間となされるよう、当該連結部を挟む側壁位置にそれぞれ1個ずつ突起が形成されており、この突起は当該突起が対向する側壁に当接することを特徴とする舗設用ブロック。
  2. 隣合う上記溝間の溝間隔寸法は相互に略等しくなされていることを特徴とする請求項1に記載の舗設用ブロック。
  3. ブロックが隣接して舗設された状態では、隣接する当該ブロック間に形成される目地とこの目地と隣合う溝との間隔は上記溝間隔寸法と等しくなされていることを特徴とする請求項2に記載の舗設用ブロック。
  4. 上記溝の溝幅寸法は3〜10mmであるともに、隣合う溝と溝の間に形成されている畝の幅寸法はそれぞれ3〜20mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の舗設用ブロック。
  5. 凹部はブロックの中心より下方に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の舗設用ブロック。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の舗設用ブロックを舗設するための施工方法であって、上記連結部に連結部材を嵌合することにより、相互に舗設用ブロックを舗設する舗設用ブロックの施工方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の舗設用ブロックを舗設するための施工方法であって、上記連結部に連結材料を封入することにより、相互に舗設用ブロックを舗設する舗設用ブロックの施工方法。
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