JP2859139B2 - 歩車道境界ブロック及び歩車道境界部の施工構造 - Google Patents

歩車道境界ブロック及び歩車道境界部の施工構造

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JP2859139B2 JP26052994A JP26052994A JP2859139B2 JP 2859139 B2 JP2859139 B2 JP 2859139B2 JP 26052994 A JP26052994 A JP 26052994A JP 26052994 A JP26052994 A JP 26052994A JP 2859139 B2 JP2859139 B2 JP 2859139B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般道路における歩
道と車道の境界部分の施工構造と、その施工構造を施工
するのに便利な歩車道境界ブロックに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の歩車道境界ブロックと歩車道境界
部の施工構造とを、図9を参照しながら説明する。先ず
歩道側aと車道側bとの境界部分の路面を車道に沿って
溝状に掘り、この部分の底部には砕石や砂利を敷いて固
めた整地層3を形成した後、捨てコンクリート層80を
打設する。この捨てコンクリート層80は、後の工程の
ために型枠83を固定したり図示しない目印の線引きを
行ない易いようにするためと、基盤の補強のために打設
する。
【0003】捨てコンクリート層80が凝固した後、こ
の層80の歩道側a寄りに沿って基礎コンクリート81
を打設し、その凝固後前記基礎コンクリート81の上に
水を加えないで砂とセメントとを混ぜた空モルタル層7
を介して、長さ60cm程度の境界ブロック8を並べて敷
設する。隣合う境界ブロック8相互の間には、図示しな
い目地モルタルを施す。
【0004】前述のように境界ブロック8を敷設した
後、基礎コンクリート81及び境界ブロック8と、車道
側b寄りに沿って捨てコンクリート層80の上に固定し
た型枠板83との間に、エプロンコンクリート82を打
設し、その上面をこてで仕上げする。そして、エプロン
コンクリート82が凝固したならば、型枠板83を取り
外し、歩道側aと車道側bの隙間に図示しない砕石や砂
利を詰めて固め、その上に図示しないアスファルトなど
で覆っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の歩車道
境界部の施工構造によれば、捨てコンクリート層80が
凝固するまでに2日間、基礎コンクリート81が凝固す
るまでに3日間、エプロンコンクリート82が凝固する
までに7日間程度それぞれ必要とするので、長い工事期
間が必要であった。
【0006】例えば、歩車道境界部分を補修する場合に
は、夜間に補修工事を行い、日中は人や車の往来に供す
る場合が多いが、前述のようにエプロンコンクリート8
2が凝固するまでは工事を完了させることができない。
したがって、このような場合には、それぞれのコンクリ
ート打設後に補修工事範囲を適当な保護具で囲み、それ
らが凝固するまで当該コンクリートを保護する必要があ
った。また、打設したコンクリート層は前述のように凝
固するまでに長時間を要し、その間交通の妨げになる問
題があった。
【0007】この発明の目的は、従来の施工構造に比べ
て工事期間をはるかに短縮することができるとともに、
より簡単にかつ外観よく施工することができる歩車道境
界部の施工構造を提供することにある。この発明の他の
目的は、前述のような目的を達成するための歩車道境界
部の施工構造を、より能率的に施工することができる歩
車道境界ブロックを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による歩車道境
界ブロックは、前述の目的を達成するため、歩道と車道
との境界部に並べて敷設されるブロックにおいて、敷設
状態で車道側に面する面と歩道側に面する面との両端部
に、敷設状態で隣合うブロック相互にまたがるように凹
部50を形成し、各凹部50の内底部に埋め込みナット
51を設けたことを特徴としている。前記歩車道境界ブ
ロックには、これを成型するときに内部に適当な鉄筋を
配筋する。
【0009】この発明による歩車道境界部の施工構造
は、前述の目的を達成するために以下のように構成した
ものである。すなわち、請求項2に記載の施工構造は、
歩道と車道との境界部において、固められた整地層3の
上には基礎ブロック2が車道に沿って並べて敷設され、
前記基礎ブロック2の上には請求項1に記載の歩車道境
界ブロック1が並べて敷設され、隣合う歩車道境界ブロ
ック1,1相互の前記各凹部50へまたがるように連結
板5aを案内し、前記連結板5aを貫通するボルト5を
当該凹部50の埋め込みナット51へネジ込むことによ
り、隣合う歩車道境界ブロック1,1相互が連結されて
いることを特徴としている。整地層3を施工するとき
は、必要に応じて砕石や砂利を敷き、重量のあるローラ
や自動槌などによって表面が平らになるように固める。
基礎ブロックには、これを成型するときに内部に適当な
鉄筋を配筋する。
【0010】請求項3に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2に記載の施工構造において、基礎ブロック
2と歩車道境界ブロックとの間に砂とセメントとを混ぜ
た空モルタル層7を介在させたことを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2又は3に記載の施工構造において、隣合う
基礎ブロック2,2相互を連結したことを特徴としてい
る。
【0012】請求項5に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2〜4のいずれかに記載の施工構造におい
て、基礎ブロック2と歩車道境界ブロック1とはほぼ同
じ長さを有するとともに、車道に沿って互い違いに配置
されていることを特徴としている。
【0013】請求項6に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2〜5のいずれかに記載の施工構造におい
て、基礎ブロック2とその上の歩車道境界ブロック1と
は、互いに連結されていることを特徴としてうる。
【0014】請求項7に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2〜6のいずれかに記載の施工構造におい
て、隣合う基礎ブロック2,2相互が接する部分の下に
は、敷ブロック4が敷設されていることを特徴としてい
る。
【0015】請求項8に記載の歩車道境界部の施工構造
は、請求項2〜7のいずれかに記載の施工構造におい
て、基礎ブロック2とその上の歩車道境界ブロック1と
は一方の一部が他方へ嵌まっていることを特徴としてい
る。基礎ブロックと境界ブロックとを、それらの一方の
一部が他方へ嵌まり合うように構成するには、例えば、
基礎ブロックに境界ブロックの底部部分が嵌まる凹部を
形成するか、あるいは、境界ブロックの底部に基礎ブロ
ックの上部部分が嵌まる凹部を形成する。あるいはま
た、基礎ブロックの上面に凹部又は凸部を形成し、境界
ブロックの底面に前記基礎ブロックの凹部と嵌まり合う
凸部、又は前記基礎ブロックの凸部と嵌まり合う凹部を
形成してもよい。
【0016】この発明による第8の施工構造は、前述の
第1〜第7のいずれかの施工構造において、境界ブロッ
クには引き上げ具の連結具を埋め込み状態に設けたもの
である。この連結具の好ましい例としては、境界ブロッ
クの上面に向くようにナットを埋め込み状態に設け、施
工後においてはこのナットにボルト状のキャップを被
せ、必要な場合にはこのキャップを外し、前記ナットに
フックボルトのような引き上げ具をネジ込むように構成
する。
【0017】
【作用】この発明に係る歩車道境界ブロックによれば、
並べて敷設した状態において、隣合うブロックの前記凹
部50相互にまたがるように連結板5aを案内し、この
連結板5aを貫通するボルト5を前記埋め込みナット5
1へネジ込むことにより、当該ブロック相互を簡単にか
つ要領よく連結することができる。
【0018】この発明に係る歩車道境界部の施工構造に
よれば、歩道と車道との境界部において、固められた整
地層3の上に基礎ブロック2を車道に沿って並べて敷設
し、前記基礎ブロック2の上に前記歩車道境界ブロック
1を並べて敷設し、隣合う歩車道境界ブロック1,1相
互を前述の要領で連結することにより、歩車道境界部の
基本的な施工が完了する。そして、これらのブロックの
両側に砕石や砂利を詰めて固め、その上をアスファルト
などで覆うと施工は完了する。歩車道境界部の基本施工
において、生コンクリートを使用しないので工期は従来
に比べてはるかに短縮される。また、整地層3を施工
し、その上に上記二種のブロック2,1を重なる状態に
並べることによって基本施工が完了するので、歩車道境
界部の施工は従来の施工に比べてはるかに簡単である。
したがってまた、歩車道境界部の補修工事を夜間に行う
場合にも、ほとんど一夜で完了させることができるとと
もに、凝固前のコンクリート層の保護などの作業を必要
としない。
【0019】
【実施例】図1〜図8を参照しながら、この発明による
歩車道境界ブロックと、歩車道境界部の施工構造の好ま
しい実施例を説明する。図1はこの発明による歩車道境
界部の施工構造の一実施例を示す部分斜視図、図2は図
1の施工構造の拡大側断面図、図3は図1の矢印A−A
に沿う部分拡大断面図、図4は歩車道境界ブロックの連
結具の拡大斜視図、図5は基礎ブロックの変形例を示す
部分斜視図、図6は図5の基礎ブロックに歩車道境界ブ
ロックを重ねた状態の側面図、図7は基礎ブロックと歩
車道境界ブロックとの重なり状態のさらに他の例を示す
側面図、図8は他の実施例における施工状態の部分正面
図である。
【0020】図1において、歩道側aと車道側bとの間
には、砕石又は砂利を敷いて上面が平らになるように固
めた整地層3が施工してある。この整地層3を施工する
ときは、後述の隣接する基礎ブロック2相互の各接触部
の下に位置するように、平板状の敷ブロック4が整地層
3と同一面を形成する状態に埋め込まれる。これらの敷
ブロック4,基礎ブロック2及び後述の歩車道境界ブロ
ック1の内部には、成型時に図示しない鉄筋が縦横方向
へ交差するように配筋されている。
【0021】前述のように施工された整地層3の上面に
は、端部を前記敷ブロック4の上に位置させた状態で、
平板状の基礎ブロック2が車道に沿って一列状に並べて
敷設されている。隣合う基礎ブロック2相互の両端部
は、これらの基礎ブロック2を並べながら歩道側aと車
道側bに面する部分において連結する。
【0022】図1〜図3のように、隣合う基礎ブロック
2,2の歩道側aと車道側bに面する面の両端部には、
相互にまたがるように歩道側aと車道側bに向く凹部5
0が形成され、この凹部50の内底部には袋状の埋め込
みナット51が設けられている。このナット51の材質
は高密度ポリエチレンであり、その外周には周方向及び
長さ方向に補強リブ52が形成されている。そして、基
礎ブロック2相互を連結するときは、前記凹部50相互
にまたがるように座金を兼ねる金属製の連結板5aを案
内し、連結板5aを貫通するボルト5を前記ナット51
へネジ込むように構成している。
【0023】前述のように敷設された基礎ブロック2の
上には、水を加えないで砂とセメントとを所定の割合で
混ぜた空モルタル層7が敷かれ、この空モルタル層7の
上には歩車道境界ブロック1が一列状に並べた状態で敷
設される。各歩車道境界ブロック1には、基礎ブロック
2と同様に、敷設状態で車道側bに面する面と歩道側a
に面する面との両端部に、敷設状態で隣合うブロック
1,1相互にまたがるように凹部50が形成され、各凹
部50の内底部には埋め込みナット51が埋め込まれて
いる。歩車道境界ブロック1は、基礎ブロック2相互の
連結と同様に、連結板5aとボルト5とによって連結し
ながら敷設される。各歩車道境界ブロック1の一端部上
面には、鉤状に目地切り欠き11が形成されており、歩
車道境界ブロック1を前述のように並べて敷設する際、
この目地切り欠き11には、例えばポリプロピレン製の
弾性多孔材料からなる目地材12を詰める。
【0024】この実施例の歩車道境界ブロック1は、基
礎ブロック2と同じ平面形状でかつ同じ平面サイズであ
って、車道側bに向かってエプロン部10が一体に形成
されている。なお、前述のように基礎ブロック2の上に
空モルタル層7を敷くのは、歩車道境界ブロック1は天
地を逆にした状態で成型され、成型時に上になる底面が
多少凹凸になっているのでその凹凸を調整することと、
境界ブロック1の据わりをよくするためである。
【0025】この実施例の歩車道境界ブロック1の上面
には、二箇所に図示しない引き上げ具の連結具6が埋め
込まれている。この実施例における連結具6は符号51
と同様なナットであり、図4のように袋ナット状の本体
60の外周には周方向及び長さ方向に補強リブ61が形
成されている。埋め込まれたナット状の連結具6には、
通常は土や粉塵などが入らないようにボルト状のキャッ
プ6aが被されている。したがって、補・改修工事など
で歩車道境界ブロック1を撤去する場合には、適当な手
段で境界ブロック1相互の連結状態を解除し、連結具6
からキャップ6aを弛めて除去し、連結具6内に図示し
ない長ボルト状の引き上げ具をネジ込んで連結すれば、
歩車道境界ブロック1を容易に引き上げることができ
る。
【0026】以上のように、基盤となる整地層3の上に
基礎ブロック2相互を連結しながら並べて敷設し、その
上に歩車道境界ブロック1相互を連結しながら並べて敷
設すれば、歩車道境界部分の施工の基本部分は完了す
る。その後、歩道側aと車道側bへ図示しない砕石や砂
利を詰めて固め、その上に図示しないアスファルトなど
を盛って固めると歩車道境界部の施工はすべて完了す
る。
【0027】前記実施例の歩車道境界ブロックは、並べ
て敷設した状態において、隣合うブロックの前記凹部5
0相互にまたがるように連結板5aを案内し、この連結
板5aを貫通するボルト5を前記埋め込みナット51へ
ネジ込むことにより、ブロック相互を敷設しながら簡単
にかつ要領よく連結することができる。
【0028】前述の実施例の施工構造によれば、歩道a
と車道bとの境界部において、固められた整地層3の上
に基礎ブロック2を車道に沿って並べて敷設し、この基
礎ブロック2の上に空モルタル層7を介して歩車道境界
ブロック1を並べ連結しながら敷設することにより境界
部分の基本的な施工が完了する。したがって施工が従来
の施工構造に比べてはるかに簡単になるとともに、生コ
ンクリートを使用しないので工期は短くなる。歩車道境
界部の補修工事を夜間に行う場合にも、ほとんど一夜で
完了させることができるとともに、基礎部分であるコン
クリート層の保護などの作業を必要としない。隣合う基
礎ブロック2相互及び隣合う歩車道境界ブロック1相互
は連結されているので、例えばブロック2,1を並べた
状態で敷設しながら連結することによって、既に敷設し
たブロック2,1が動きにくくなり、要領よくかつより
円滑に施工することができる。
【0029】基礎ブロック2と歩車道境界ブロック1は
同じ長さであり、これらを車道に沿って互い違いに配置
したので、より施工し易く、かつ表側の歩車道境界ブロ
ックの不陸(凸凹や段差)が生じにくい。
【0030】隣合う基礎ブロック2相互が接する部分の
下に敷ブロック4を敷設したので、施工中隣合う基礎ブ
ロック2相互が不陸になり難い。また、歩車道境界ブロ
ック1には引き上げ具の連結具6を埋め込み状態に設け
たので、補修工事などの際に歩車道境界ブロック1を撤
去するとき、この連結具6に引き上げ具を連結して歩車
道境界ブロック1を引き上げることができる。したがっ
て、歩車道境界ブロック1の撤去作業が容易になる。
【0031】従来の施工構造において、エプロンコンク
リート82を打設して上面をこて仕上げする際、モルタ
ル中の粒子が小さく比重の大きいセメントの部分が下層
に沈み易いので、表面が粗になって外観が劣る。これに
対し、この実施例の歩車道境界ブロック1のようなプレ
キャスト材は、その成型の際天地を逆にして成型され、
粒子の小さいセンメントの部分がより多く上面に表れる
ので、この実施例の施工構造は従来の施工構造に比べ外
観がはるかに綺麗になる。
【0032】図5〜図7には他の実施例が示されてい
る。図5の基礎ブロック2の上面には凹部20が形成さ
れ、この凹部20内に空モルタル層7を敷き、その上に
歩車道境界ブロック1を並べて敷くと、図6のように、
境界ブロック1が空モルタル層7内にやや沈んでその底
部が前記凹部20へ嵌まるように構成されている。図の
基礎ブロック2の両側縁22の高さはほぼ同じであっ
て、空モルタルを凹部20に敷くときに、棒や板からな
る引きならし具70を両側縁22に接触させて引きなら
すことにより、空モルタル層7の上面を簡単かつ均一に
ならすことができるようになっている。
【0033】図7の実施例の境界ブロック1の底面には
凹部13が形成され、基礎ブロック2の上面には前記凹
部13に嵌まるように凸部21が形成されている。図5
〜図7の実施例においては、基礎ブロック2とその上の
境界ブロック1とが、一方が他方へ嵌まり合うようにな
っているので、車道側b又は歩道側aからの側圧に対し
て、境界ブロック1と基礎ブロック2とががずれなくな
る。図5〜図7の実施例の施工構造の他の構成及び作用
は、図1の実施例の施工構造とほぼ同様であるので、そ
れらの説明は省略する。
【0034】図8にはさらに他の実施例が示されてい
る。図8の実施例では、隣接する基礎ブロック2相互
と、その上の境界ブロック1とを同時に連結するように
構成している。連結の具体的手段は図3で説明したもの
とほぼ同様である。なお、この実施例の場合には隣接の
境界ブロック1相互は連結してよいし、あるいは連結し
なくてもよい。この実施例では、基礎ブロック2とその
上の境界ブロック1とを互いに連結したので、例えば基
礎ブロック2と境界ブロック1とを重ねて並べた状態で
敷設しながら、上下のブロック1,2相互を連結するこ
とによって、既に敷設した上下のブロック1,2が動き
にくくなり、一層要領よくかつ円滑に施工することがで
きる。図8の実施例における他の構成や作用は、図1の
実施例とほぼ同様であるのでそれらの説明は省略する。
【0035】この発明において、ブロック1相互又はブ
ロック2相互の連結手段は前述の構成に限定されない。
例えば、隣合うブロック1(又は2)相互が、凹凸によ
って嵌合している場合でも差し支えない。引き上げ具の
連結具6は、前述のような袋ナット状のものでなく、例
えばアイボルトやアイフックのようなものでも差し支え
ない。また、この連結具6は基礎ブロック2の上面にも
埋め込み状に設けることができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明に係る歩車道境界ブロッ
クによれば、並べて敷設した状態において、隣合うブロ
ックの前記凹部50相互にまたがるように連結板5aを
案内するとともに、この連結板5aを貫通するボルト5
を前記埋め込みナット51へネジ込むことにより、ブロ
ック相互を敷設しながら極めて簡単にかつ要領よく連結
することができる。
【0037】請求項2の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、歩道と車道との境界部において、固めら
れた整地層3の上に基礎ブロック2を車道に沿って並べ
て敷設し、この基礎ブロック2の上に歩車道境界ブロッ
ク1を連結しながら並べて敷設すると、歩車道境界部の
基本的な施工は完了する。歩車道境界部の基本的な施工
において、生コンクリートを使用しないので工期は従来
に比べてはるかに短縮される。また、整地層3を施工
し、その上に上記二種のブロック2,1を重なる状態に
並べることによって基本施工が完了するので、歩車道境
界部の施工は従来の施工に比べてはるかに簡単である。
したがってまた、歩車道境界部の補修工事を夜間に行う
場合にも、ほとんど一夜で完了させることができるとと
もに、基礎部分であるコンクリート層の保護などの作業
を必要としない。隣合う歩車道境界ブロック1,1相互
は連結されるので、例えばブロックを並べた状態で敷設
しながら連結することによって、既に敷設した歩車道境
界ブロックが動きにくくなり、要領よくかつより円滑に
施工することができる。
【0038】請求項3の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、基礎ブロック2と歩車道境界ブロック3
との間に空モルタル層7を介在させたので、歩車道境界
ブロックの底面に多少凹凸があっても、その凹凸は吸収
されるとともに歩車道境界ブロックの据わりがよくな
る。
【0039】請求項4の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、隣合う基礎ブロック2相互を連結したの
で、例えばブロック2を並べた状態で敷設しながら連結
することによって、既に敷設した基礎ブロック2が動き
にくくなり、要領よくかつより円滑に施工することがで
きる。
【0040】請求項5の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、基礎ブロック2と歩車道境界ブロック1
とを同じ長さにするとともに、これらを車道に沿って互
い違いに配置したので、より施工し易くかつ表側の境界
ブロックの不陸(凸凹や段差)が生じにくい。
【0041】請求項6の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、基礎ブロック2とその上の歩車道境界ブ
ロック1とを互いに連結したので、例えば基礎ブロック
2と歩車道境界ブロック1とを重ねて並べた状態で敷設
しながら、上下のブロック2,1相互を連結することに
よって、既に敷設した上下のブロック2,1が動きにく
くなり、一層要領よくかつ円滑に施工することができ
る。
【0042】請求項7の発明に係る歩車道境界部の施工
構造によれば、隣合う基礎ブロック2相互が接する部分
の下に敷ブロック4を敷設したので、施工中隣合う基礎
ブロック2相互が不陸になり難い。
【0043】請求項8に記載の施工構造によれば、基礎
ブロック2とその上の歩車道境界ブロック1とを、一方
の一部が他方へ嵌まり合うように構成したので、車道側
又は歩道側からの側圧に対して基礎ブロック2と歩車道
境界ブロックとがずれなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による歩車道境界ブロックと、歩車道
境界部の施工構造の一実施例を示す部分斜視図である。
【図2】図1の施工構造の拡大側断面図である。
【図3】図1の矢印A−Aに沿う部分拡大断面図であ
る。
【図4】図1の施工構造における歩車道境界ブロックの
連結具の拡大斜視図である。
【図5】基礎ブロックの変形例を示す部分斜視図であ
る。
【図6】図5の基礎ブロックと歩車道境界ブロックとの
重なり状態の側面図である。
【図7】基礎ブロックと歩車道境界ブロックとの重なり
状態の他の例を示す側面図である。
【図8】他の実施例における施工状態の部分正面図であ
る。
【図9】従来の歩車道境界部の施工構造を示す断面図で
ある
【符号の説明】
1 歩車道境界ブロック 10 エプロン部 11 目地用切り欠き部 12 目地材 13 凹部 2 基礎ブロック 20 凹部 21 凸部 22 側縁 3 整地層 4 敷ブロック 5 ボルト 5a 連結板 50 凹部 51 ナット 52 補強リブ 6 連結具 60 連結部の本体 61 補強リブ 6a キャップ 7 空モルタル層 70 引きならし具 8 境界ブロック 80 捨てコンクリート層 81 基礎コンクリート 82 エプロンコンクリート 83 型枠板 a 歩道側 b 車道側
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 11/22

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歩道と車道との境界部に並べて敷設され
    るブロックであって、敷設状態で車道側に面する面と歩
    道側に面する面との両端部には、敷設状態で隣合うブロ
    ック相互にまたがるように凹部50が形成され、各凹部
    50の内底部には埋め込みナット51が設けられている
    ことを特徴とする、歩車道境界ブロック。
  2. 【請求項2】 歩道と車道との境界部において、固めら
    れた整地層3の上には基礎ブロック2が車道に沿って並
    べて敷設され、 前記基礎ブロック2の上には請求項1に記載の歩車道境
    界ブロック1が並べて敷設され、 隣合う歩車道境界ブロック1,1相互の前記各凹部50
    へまたがるように連結板5aを案内し、前記連結板5a
    を貫通するボルト5を当該凹部50の埋め込みナット5
    1へネジ込むことにより、隣合う歩車道境界ブロック
    1,1相互が連結されていることを特徴とする、歩車道
    境界部の施工構造。
  3. 【請求項3】 基礎ブロック2と歩車道境界ブロックと
    の間には砂とセメントとを混ぜた空モルタル層7が介在
    している、請求項2に記載の歩車道境界部の施工構造。
  4. 【請求項4】 隣合う基礎ブロック2,2相互は連結さ
    れている、請求項2又は3に記載の歩車道境界部の施工
    構造。
  5. 【請求項5】 基礎ブロック2と歩車道境界ブロック1
    とはほぼ同じ長さを有するとともに、車道に沿って互い
    違いに配置されていることを特徴とする、請求項2〜4
    のいずれかに記載の歩車道境界部の施工構造。
  6. 【請求項6】 基礎ブロック2とその上の歩車道境界ブ
    ロック1とは、互いに連結されている、請求項2〜5の
    いずれかに記載の歩車道境界部の施工構造。
  7. 【請求項7】 隣合う基礎ブロック2,2相互が接する
    部分の下には、敷ブロック4が敷設されている、請求項
    2〜6のいずれかに記載の歩車道境界部の施工構造。
  8. 【請求項8】 基礎ブロック2とその上の歩車道境界ブ
    ロック1とは一方の一部が他方へ嵌まっている、請求項
    2〜7のいずれかに記載の歩車道境界部の施工構造。
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