JP3828403B2 - リアルタイムゲートウェイファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、G3ファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能(ITU−T勧告T.30手順を実行して画情報をやり取りする機能)と、インターネットを介して他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能(ITU−T勧告T.38手順を実行して情報をやり取りする機能)を備えたリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット上での電子メールを用いて、画情報を通信するインターネットファクシミリ装置が実用化されるようになっている。さらに、2つのンターネットファクシミリ装置をそれぞれゲートウェイとするG3ファクシミリ装置相互間で画情報を送受信する通信方法も普及しつつある。この通信方法では、まず送信側G3ファクシミリ装置が、第1のインターネットファクシミリ装置に画情報をファクシミリ送信する。第1のインターネットファクシミリ装置は受信した画情報を電子メールに添付して、第2のインターネットファクシミリ装置に転送する。そして、第2のファクシミリ装置は、受信した電子メールに添付された画情報を受信側G3ファクシミリ装置に送信する。
【0003】
しかし、送信側G3ファクシミリ装置が受信側G3ファクシミリ装置に画情報を送信する場合、送信側G3ファクシミリ装置と受信側G3ファクシミリ装置とが直接通信するわけではない。このため、G3ファクシミリ装置相互間における通信能力の確認がリアルタイムに行われない等の問題がある。
【0004】
このような不都合を解消するために、リアルタイム型のインターネットファクシミリ通信技術が提案されている(特開2000−115503公報参照)。この通信技術では、インターネットファクシミリ装置をゲートウェイとするファクシミリ装置(「リアルタイムインターネットゲートウェイファックシミリ装置」とも称される。以下、単に「ゲートウェイファクシミリ装置」と言う)が用いられる。
【0005】
リアルタイム型のインターネットファクシミリ通信では、送信側G3ファクシミリ装置は、まず、第1のゲートウェイファクシミリ装置に発呼して、宛先電話番号を通知する。第1のゲートウェイファクシミリ装置では、第2のゲートウェイファクシミリ装置に対し、送信側G3ファクシミリ装置から通知された受信側G3ファクシミリ装置の電話番号(宛先電話番号)を通知して接続要求を行う。
【0006】
第2のゲートウェイファクシミリ装置は、通知された宛先電話番号(受信側G3ファクシミリ装置の電話番号)へ発呼し、回線が確立すると、受信側G3ファクシミリ装置との間で所定のG3ファクシミリ伝送手順を開始するとともに、所定のリアルタイム伝送手順を開始する。
【0007】
これにより、第1のゲートウェイファクシミリ装置は、送信側G3ファクシミリ装置との間でG3ファクシミリ伝送手順を開始するとともに、第2のゲートウェイファクシミリ装置との間で所定のリアルタイム伝送手順を実行する。また、第2のゲートウェイファクシミリ装置は、受信側G3ファクシミリ装置との間で送受信手順を実行する。
この結果、送信側G3ファクシミリ装置は、第1のゲートウェイファクシミリ装置および第2のゲートウェイファクシミリ装置を介して、受信側G3ファクシミリ装置との間でリアルタイムなファクシミリ通信を行うことができる。
【0008】
リアルタイム型インターネットファクシミリ通信では、ファクシミリ装置相互間における通信能力の確認をリアルタイムに行うことができる。送信側G3ファクシミリ装置は、受信側G3ファクシミリ装置の通信能力に応じた画情報を送信できるとともに、通信結果をリアルタイムに得ることができるので、再送動作などを迅速に行うことができる。
【0009】
一方、G3ファクシミリ装置間で短縮手順を実行する場合の技術として、以下制御方法が知られている(特許2962513号公報参照)。この制御方法では、予め、送信側G3ファクシミリ装置は、各々の宛先について伝送機能を記憶しておく。そして、送信時、指定された宛先について上記伝送機能記憶手段に記憶された伝送機能に短縮手順が含まれているときには、受信側G3ファクシミリ装置から被呼局識別信号が応答される前に、特定のトーン信号を受信側G3ファクシミリ装置に送出し、この直後にフェーズBを開始する。これにより、短縮手順を確実に実行することができる。
【0010】
ところが、この通信手法を、リアルタイムインターネットゲートウェイファクシミリ通信システムに適用しようとしても、送信側リアルタイムゲートウェイファクシミリ装置と、受信側送信側リアルタイムゲートウェイファクシミリ装置との間に、トーン信号を運ぶ手段がないため、短縮手順を実行することができない。
【0011】
本発明は、G3ファクシミリ装置が送信元および/または宛先である場合にも、短縮手順を実行することにより通信時間を短縮できるリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置は、電話回線接続されたG3ファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能と、インターネットを介して他のゲートウェイファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能とを備えている。
【0013】
本発明のゲートウェイファクシミリ装置は、送信側G3ファクシミリ装置からの受信側ゲートウェイファクシミリ装置宛ての画情報をファクシミリ受信し、当該画情報を当該受信側ゲートウェイファクシミリ装置にリアルタイムでインターネット送信し、または、送信側G3ファクシミリ装置からの受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をファクシミリ受信し、当該画情報を前記受信側G3ファクシミリ装置と電話回線接続された受信側ゲートウェイファクシミリ装置にリアルタイムでインターネット送信する送受信手段と、前記送信側G3ファクシミリ装置から、宛先である前記受信側ゲートウェイファクシミリ装置との短縮手順情報または宛先である前記受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を取得する短縮手順情報取得手段と、受信側ゲートウェイファクシミリ装置に、前記短縮手順情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出するUUI送出手段と、前記ユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出したときは、被呼局識別信号が応答される前にフェーズBを開始し、前記短縮手順を実行する制御手段と、を有することを特徴とする。この態様でのリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置は「送信側ゲートウェイファクシミリ装置」である。
【0014】
この場合、送信側ゲートウェイファクシミリ装置は、特定のトーンを検出する手段を有し、当該手段が前記送信側G3ファクシミリ装置から短縮手順を要求するトーンを検出したときに、前記受信側ゲートウェイファクシミリ装置にユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出してフェーズBを開始することができる。
また、前記制御手段は、前記送信側G3ファクシミリ装置と呼接続したときに取得した短縮手順要求を含む所定情報(当該送信側G3ファクシミリ装置のユーザ情報)基づきフェーズBを開始することができる。
【0015】
また、本発明のゲートウェイファクシミリ装置は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をインターネット受信し、当該画情報を当該受信側G3ファクシミリ装置にリアルタイムでファクシミリ送信し、または、受信側G3ファクシミリ装置と電話回線接続された送信側ゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をインターネット受信し、当該画情報を前記受信側G3ファクシミリ装置にリアルタイムでファクシミリ送信する送受信手段と、前記送信側ゲートウェイファクシミリ装置から、宛先で自己との短縮手順情報または宛先である前記受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を取得する短縮手順情報取得手段と、送信側リアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から、前記短縮手順情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得するUUI取得手段と、前記ユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得したときは、ただちにフェーズBを開始し、前記短縮手順を実行する制御手段と、を有することを特徴とする。この態様でのゲートウェイファクシミリ装置は「受信側ゲートウェイファクシミリ装置」である。
【0016】
この場合、受信側ゲートウェイファクシミリ装置は、特定のトーンを送出する手段を有し、前記送信側ゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得したときは、前記受信側G3ファクシミリ装置に短縮手順を要求するトーンを送出してフェーズBを開始することができる。
また前記制御手段は、前記受信側G3ファクシミリ装置と呼接続したときに送出する短縮要求を含む所定情報(ユーザ情報)を前記受信側G3ファクシミリ装置に送信した後、フェーズBを開始することができる。
【0017】
本発明では、G3ファクシミリ装置が送信元である場合にも、送信側ゲートウェイファクシミリ装置はG3ファクシミリ装置からトーン信号により短縮手続に関する情報を取得できるし、G3ファクシミリ装置が宛て先である場合にも、受信側ゲートウェイファクシミリ装置はG3ファクシミリ装置にトーン信号により短縮手順に関する情報を送出できる。通常、短縮手順情報は、画情報の発信元の装置(G3ファクシミリ装置またはゲートウェイファクシミリ装置)が保有していればよい。本発明ではリアルタイム通信における短縮手順に関する情報は、発信元と宛先との間にインターネットが介在していると否とによらず、当該発信元から宛先に送信されるので、勧告T.30短縮手順や勧告T.38短縮手順を効率良く実行でき、したがって通信時間が大幅に短縮される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図8により説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるゲートウェイファクシミリ装置が組み込まれた通信システムの一例を示している。図1に示した通信システムは、送信側G3ファクシミリ装置F1,受信側G3ファクシミリ装置F2、および送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1,受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2からなる。送信側G3ファクシミリ装置F1は公衆網100を介して送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に、受信側G3ファクシミリ装置F2は公衆網100(公衆回線(PSTN)または私設電話網)を介して受信側送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に接続され、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1と受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2とはインターネット200を介して相互に接続されている。送信側G3ファクシミリ装置F1と受信側G3ファクシミリ装置F2とは、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1および受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2を介して相互に画情報の送受信を行うことができる。
【0019】
図2は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1,受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2(図2ではこれらを「GW」で記述する)の構成例を示している。図2において、システム制御部11は、ゲートウェイファクシミリ装置GWの各部の制御処理、ファクシミリ伝送制御手順(勧告T.30手順)処理、および、リアルタイム伝送制御手順(勧告T.38手順)処理などの各種制御処理を行う。システムメモリ(フラッシュメモリ又はフラッシュROM等)12は、システム制御部11が実行する制御処理プログラム、およびこの制御処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部11のワークエリアを構成する。さらに、本実施形態では、システムメモリ12は、本発明における伝送機能記憶手段としての機能を有しており、複数の宛先についての伝送機能についての情報(短縮手順が含まれるか否かの情報を含む)等が記憶されている。
【0020】
パラメータメモリ13は、このゲートウェイファクシミリ装置GWに固有な各種の情報を記憶する。時計回路14は、現在時刻情報を出力する。スキャナ15は、所定の解像度で原稿画像を読み取る。プロッタ16は、所定の解像度で画像を記録出力する。操作表示部17は、ユーザインタフェースであり、ファクシミリ装置を操作するための各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。符号化復号化部18は、画データを符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画データに復号化する。また、画像蓄積装置19は、符号化圧縮された状態の画情報を蓄積する。
【0021】
網制御装置20は、このゲートウェイファクシミリ装置を公衆網100に接続するものであり、自動発着信機能を備えている。G3ファクシミリモデム21は、G3ファクシミリ装置GWのモデム機能を実現することができ、伝送手順信号をやり取りするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、主として画情報をやり取りするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデム等)を備えている。本実施形態では、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1の網制御装置20は、送信側G3ファクシミリ装置F1が発生する、短縮手順を要求するトーンを検出することができる。また、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2の網制御装置20は、受信側G3ファクシミリ装置F2に、短縮手順を要求するトーンを送出することができる。
【0022】
インターネット通信制御部22は、ゲートウェイファクシミリ装置GWをインターネット200に接続し、種々のデータをやり取りする。TCP/IPパケット解析部23は、インターネット通信制御部22が受信したTCP/IPパケットを解析して受信情報を取り出す。送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1のインターネット通信制御部22は、本発明におけるUUI送出手段として機能することができ、また、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2のインターネット通信制御部22は、本発明におけるUUI取得手段として機能することができる。
【0023】
G3プロトコル情報生成部24は、リアルタイム伝送手順において、TCP/IPパケット解析部13から出力される情報を、対応するG3伝送手順信号情報に変換する。G3プロトコル情報取出部25は、リアルタイム伝送手順において、送信するG3ファクシミリ伝送手順情報を取り出す。TCP/IPパケット変換部26は、G3プロトコル情報取出部25から出力されるG3ファクシミリ伝送手順情報をTCP/IPパケットデータに変換し、その出力データをインターネット通信制御部22に送る。
【0024】
システム制御部11、システムメモリ12、パラメータメモリ13、時計回路14、スキャナ15、プロッタ16、操作表示部17、符号化復号化部18、画像蓄積装置19、網制御装置20、G3ファクシミリモデム21、G3プロトコル情報生成部24、およびG3プロトコル情報取出部25は、内部バス27に接続されており、これらの各要素間でのデータのやり取りは、主として内部バス27を介して行われる。また、網制御装置20とG3ファクシミリモデム21との間のデータのやり取りは、直接行われる。
【0025】
本実施形態においては、図3(A),(B),(C)に示すように3つの通信形態がある。図3(A)は、送信側G3ファクシミリ装置F1が、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1,受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2を介して宛先である受信側ファクシミリ装置F2にリアルタイムで接続されている場合を示している。また、図3(B)は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2を介して宛先である受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2にリアルタイムで接続されている場合を示している。さらに、図3(C)は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2を介して宛先である受信側ファクシミリ装置F2にリアルタイムで接続されている場合を示している。
【0026】
図3(A)の態様において、通常の(すなわち、短縮手順が実行されない場合の)リアルタイム転送手順の一例を図4に示す。短縮手順が実行される場合については、図6〜図8のフローチャートの説明において説明する。
【0027】
まず、送信側G3ファクシミリ装置F1は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ発呼する(勧告T.30手順のトーン信号CNGを送出する)。これにより、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に対し接続要求パケットを送信して、接続要求するとともに、宛先電話番号を通知する。これにより、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、指定された受信側G3ファクシミリ装置F2に発呼し、所定のトーン信号CNGを送出して呼接続を要求する一方、接続確認パケットを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信して、呼接続を確認する。
【0028】
受信側G3ファクシミリ装置F2は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2から発呼されると、着信応答して、所定の被呼局識別信号(トーン信号CED)を送出する。受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、このトーン信号CEDを検出すると、信号CEDを検出した旨を表す信号(T30IND:CED)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信する。そして、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、トーン信号CEDを送信側G3ファクシミリ装置F1へ送出する。
【0029】
次いで、受信側G3ファクシミリ装置F2は、フラグ信号(Flags)に続き、自端末のオプション的な伝送機能を通知するための信号NSF、自端末の識別信号を通知するための信号CSI、および、自端末の標準的な伝送機能を通知するための信号DISを順次送出する。受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、フラグ信号を検出すると、信号(T30IND:Flags)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信するとともに、信号NSF,CSI,DISを順次検出すると、信号NSF,CSI,DISを表す信号(V21HDLC:NSF/CSI/DIS)を、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に順次送信する。
【0030】
これにより、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、フラグ信号を受信した時点で送信側G3ファクシミリ装置F1へフラグ信号の送出を開始し、信号(V21HDLC:NSF/CSI/DIS)を受信すると、それぞれ対応する信号NSF,CSI,DISを送信側G3ファクシミリ装置F1に送信する。
【0031】
送信側G3ファクシミリ装置F1は、受信側G3ファクシミリ装置F2の識別信号および伝送機能を知るので、その通知された伝送機能に基づき、そのときに使用する伝送機能およびモデム速度などを設定する。送信側G3ファクシミリ装置F1は、フラグ信号に続き、自端末の識別信号を通知するための信号TSI、および、使用する伝送機能を通知するための信号DCSを順次送出し、さらに、通知したモデム速度でモデムトレーニングを行うための信号TCFを送出する。
【0032】
送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、フラグ信号を検出すると、信号(T30IND:Flags)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信するとともに、信号TSI,DCS,TCFを順次検出し、これらの信号TSI,DCSを表す信号(V21HDLC:TSI/DCS)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。
【0033】
これにより、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、フラグ信号を受信した時点で受信側G3ファクシミリ装置F2へのフラグ信号の送出を開始し、信号(V21HDLC:TSI/DCS)を受信すると、それぞれ対応する信号TSI,DCS、および、信号TCFを受信側G3ファクシミリ装置F2に送信する。
【0034】
受信側G3ファクシミリ装置F2は、信号TSIを受信すると、相手端末(送信側G3ファクシミリ装置F1)の識別情報を取得し、信号DCSを受信すると使用する伝送機能を取得し、それによって、モデム速度を設定し、信号TCFを受信する。
【0035】
受信側G3ファクシミリ装置F2は、信号TCFの受信結果が良好な場合には、フラグ信号に続き、G3ファクシミリ装置伝送手順信号であり、受信準備が完了した旨を通知するための信号CFRを送出する。受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、フラグ信号を検出すると、信号(T30IND:Flags)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信するとともに、信号CFRを検出すると、信号CFRを表す信号(V21HDLC:CFR)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信する。
【0036】
送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、フラグ信号を受信した時点で送信側G3ファクシミリ装置F1へフラグ信号の送出を開始し、信号(V21HDLC:CFR)を受信すると、対応する信号CFRを送信側G3ファクシミリ装置F1に送信する。
【0037】
このようにして、画情報の送信準備が整うと、送信側G3ファクシミリ装置F1は、モデムのリトレーニングのためのトレーニング(Training)信号を送出した後に、画情報を送出し、画情報の送出を終了すると、フラグ信号に続いて、画情報送信が終了した旨を通知する信号EOPを送出する。
【0038】
また、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、送信側G3ファクシミリ装置F1よりトレーニング信号を検出すると、信号(T30IND:Speed)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信し、続いて、送信側G3ファクシミリ装置F1から受信した画情報を複数に分割し、それぞれの分割された画情報をパケットデータとして、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。そして、送信側G3ファクシミリ装置F1よりフラグ信号を検出すると、信号(T30IND:Flags)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信するとともに、信号EOPを検出すると、信号EOPを表す信号(V21HDLC:EOP)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。
【0039】
一方、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、信号(T30IND:Speed)を受信すると、対応するトレーニング信号を受信側G3ファクシミリ装置F2に送信し、画情報を運ぶパケットを受信すると、それに含まれている分割画情報を順次取り出し、連結した画情報を作成し、その画情報を、受信側G3ファクシミリ装置F2に送信する。また、画報の送信を終了した後に、受信側G3ファクシミリ装置F2へのフラグ信号の送出を開始し、このときには、信号(V21HDLC:EOP)を受信するので、対応する信号EOPを受信側G3ファクシミリ装置F2へと送信する。
【0040】
また、受信側G3ファクシミリ装置F2は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2より受信したトレーニング信号でモデムのリトレーニングを行った後、画情報を受信し、次いで、フラグ信号に続いて信号EOPを受信すると、画情報の受信が終了したことを認識する。そして、受信側G3ファクシミリ装置F2は、そのときの画情報の受信結果が良好な場合には、フラグ信号に続いて、その旨を通知する信号MCFを受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。
【0041】
受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、フラグ信号を検出すると、信号(T30IND:Flags)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信するとともに、信号MCFを検出すると、信号MCFを表す信号(V21HDLC:MCF)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信する。
【0042】
送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、フラグ信号を受信した時点で送信側G3ファクシミリ装置F1へフラグ信号の送出を開始し、信号(V21HDLC:MCF)を受信すると、対応する信号MCFを送信側G3ファクシミリ装置F1へと送信する。
【0043】
送信側G3ファクシミリ装置F1は、受信側G3ファクシミリ装置F2で画情報を正常に受信されたことを認識する。この後は、送信側G3ファクシミリ装置F1は、フラグ信号に続き、回線復旧を指令するための信号DCNを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ送出した後に、回線を復旧する。
【0044】
上述と同様の手順により、信号(T30IND:Flags)、信号(V21HDLC:DCN)が送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1から受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2へと送信される。そして、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1からは、フラグ信号および信号DCNが受信側G3ファクシミリ装置F2へと順次送信され、受信側G3ファクシミリ装置F2は、信号DCNを受信すると、回線を復旧する。
【0045】
また、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、通信パスを切断する旨を要求する切断要求パケットを受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2へ送出し、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、切断要求パケットを受信すると、通信パスの切断を確認した旨を表す切断確認パケットを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ送出して、一連の通信動作を終了する。
【0046】
これにより、送信側G3ファクシミリ装置F1と送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1との間の回線、および、受信側G3ファクシミリ装置F2と受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2との間の回線が復旧され、送信側G3ファクシミリ装置F1と受信側G3ファクシミリ装置F2の間に形成されていたリアルタイム通信パスが切断される。
【0047】
このようにして、送信側G3ファクシミリ装置F1と受信側G3ファクシミリ装置F2との間のファクシミリ伝送手順が、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1および受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2のリアルタイム伝送手順により、リアルタイムに実行されて、送信側G3ファクシミリ装置F1から受信側G3ファクシミリ装置F2への画情報の送信がなされる。
【0048】
図4における信号(T30IND:「信号名」)は、ITU−T勧告T.30に従ったトーナル信号の検出を通知するための信号であり、信号(V21HDLC:「信号名」)は、ITU−T勧告T.30に従ったバイナリ信号を運ぶための信号である。また、「V.21」、ITU−T勧告V.21モデムにより運ばれる信号であることを表し、「HDLC」は、HDLCフレーム化されている信号であることを表す。
【0049】
送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に対して、接続要求する際に送出する接続要求パケット、および、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2が送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に対して、接続確認のために送出する接続確認パケットは、図5(A)に示すような信号形式を持つ。この信号形式は、ITU−T勧告H.225.0で規定されているものであり、基本的には、ISDNのレイヤ3における呼接続用信号と同一の信号形式である。この接続要求パケット(または、接続確認パケット)は、プロトコル仕様(フォーマット、シーケンス等)を識別するためのプロトコル識別子、そのメッセージがどの呼に関与するものであるかを識別するための呼番号、それぞれのメッセージの内容を識別するためのメッセージタイプ、伝達能力、発信元番号、発信先番号、および、ユーザ・ユーザ情報(UUI)からなる。
【0050】
「伝達能力」情報要素は、伝送する情報の内容が、音声、非制限デジタル情報、制限デジタル情報、3.1KHzオーディオ、7KHzオーディオ、あるいは、ビデオのいずれかであるのかを示す情報転送能力、使用する交換機能が回線交換であるのかパケット交換であるのかを示す転送モード、情報転送の速度を表す情報転送速度、情報の転送形態を表す情報、および、ユーザ情報のプロトコルを表す情報などからなる。また、「発信元番号」情報要素は、送信側G3ファクシミリ装置F1の電話番号を表し、「発信先番号」情報要素は、受信側G3ファクシミリ装置F2の電話番号を表す。また、「ユーザ・ユーザ」情報(UUI)要素は、ユーザ間の情報の伝達に用いるためのものであり、この「ユーザ・ユーザ」情報要素の内容は、中間で解釈されることなくトランスペアレントに転送されて相手ユーザに伝達される。本実施形態の場合には、「ユーザ・ユーザ」情報要素として、勧告T.30の短縮手順および勧告T.38短縮手順を備えている旨を表す情報がセットされる。
【0051】
図4では、図3(B)および(C)に示した態様の手順について説明はしていない。図3(B)の場合は、図4における受信側G3ファクシミリ装置F2と受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2とのやり取りを省略すれば理解できるし、図3(C)の場合は、図4における送信側G3ファクシミリ装置F1と、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1とのやり取りを省略すれば理解できる。
【0052】
図5(B)は、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1と受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2との、勧告T.38短縮手順のやり取りの一例を示す図である。送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に対し接続要求パケットを送信して、接続要求する通知する。これにより、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、接続確認パケットを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ送信して、呼接続を確認する。
【0053】
次いで、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、非標準機能設定NSSを示す信号(V21HDLC:NSS)を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。これにより、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、V21HDLC:NSSを受信すると、応答信号として、G3ファクシミリ伝送手順信号であり、受信準備が完了した旨を通知するための信号CFRに対応した信号(V21HDLC:CFR)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送信する。
そして、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、画情報を送出し、画情報の送出を終了すると、画情報送信が終了した旨を通知する信号EOPに対応した信号(V21HDLC:EOP)を送出する。
【0054】
一方、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、信号(V21HDLC:EOP)を受信すると、そのときの画情報の受信結果が良好な場合には、その旨を通知する信号MCFに対応した信号(V21HDLC:MCF)を送出する。
そして、この信号(V21HDLC:MCF)を受信すると、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、画情報送信が完了した旨を確認し、信号DCNに対応した信号(V21HDLC:DCN)を送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ送出し、続いて、通信パスを切断する旨を要求する切断要求パケットを受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2へ送出する。受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2は、信号(V21HDLC:DCN)を受信した時点で、通信動作を終了し、切断要求パケットを受信すると、通信パスの切断を確認した旨をあらわす切断確認パケットを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1へ送出して、一連の通信動作を終了する。
また、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2より切断確認パケットを受信すると、一連の通信動作を終了する。
【0055】
以下に、本発明における短縮手順が実行される場合の、送信側G3ファクシミリ装置F1、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2、受信側G3ファクシミリ装置F2の相互手順を説明する。図6は送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が、発呼するときの動作(すなわち、図3(A)または(B)における伝送形態における送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1の動作)の一例を示すフローチャートである。発呼の処理が開始されると(S101)、まず宛先が回線網100に接続されたG3ファクシミリ装置(勧告T.30の手順に対応しているファクシミリ装置)であるか否かを判断する(S102)。なお、勧告T.30の手順に対応しているファクシミリ装置であれば、宛先が私設網に接続されたG3ファクシミリ装置であってもよい。ステップS102の判断において、宛先がG3ファクシミリ装置でないときは、システムメモリ12を参照して、登録済みの宛先であるか否か、すなわち当該宛先が伝送機能として短縮手順を含んでいるか否かをチェックする(S103)。
【0056】
登録済みの宛先であるときは、勧告T.38の要求を含むUUI(ユーザ・ユーザ情報)をセットして接続要求パケットを受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信する。これ以降、勧告T.38短縮手順を実行する(S104)。この短縮手順では、たとえば、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に非標準機能設定NSSを送出することで、モデムトレーニング手順を行わないことを通知することができる。また、ステップS103で、登録済みの宛先でないと判断したときは、短縮手順を含まない勧告T.38手順に従った通常通信を行う(S105)。そして、呼の終了時に宛先と伝送機能をシステムメモリ12(フラッシュメモリ)に記憶する(S106)。システムメモリ12に記憶された宛先と伝送機能は、次回の送信に際しての参照対象とされる。
【0057】
ステップS102において、宛先がG3ファクシミリ装置であると判断したきは、宛先電話番号に発呼し(S107)、システムメモリ12を参照して宛先電話番号が登録済みの宛先か否かを判断する(S108)。宛先電話番号が登録済みの宛先でないときは、勧告T.30手順に従った通常通信を行う(S110)。そして、呼の終了時に宛先と伝送機能を記憶する(S111)。
【0058】
ステップS108の判断において、宛先電話番号が登録済みの宛先であるときは、短縮手順を要求するトーン信号を送出する(S109)。そして、NSS(非標準装置設定)を送信する(S110)。非標準機能設定NSSを送信することで、たとえば、モデムトレーニング手順を行わないことを通知することができる。
つぎに、CFR(受信準備確認)を検出したか否かをチェックし(S113)、CFRを検出したときは、画情報を送出し、以降、勧告T.30手順に従った短縮手順を実行する(S114)。ステップS113で、CFRを受信していないときは、NSS/CSI/DISの検出待ちに遷移し、以降、勧告T.30に従った手順実行する(S115)。そして、呼の終了時に宛先と伝送機能をシステムメモリ12に記憶する(S116)。
【0059】
図7は送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1が、送信側G3ファクシミリ装置F1からファクシミリ着呼するときの動作(すなわち、図3(A)または(B)における伝送形態における送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1の動作)の一例を示すフローチャートである。着呼の処理が開始されると(S201)、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1は、まず短縮手順を示す(短縮手順を要求する)トーン信号を検出したか否かを判断する(S202)。短縮手順を示すトーンを検出しない場合はタイムアウトか否かを判断し(S203)、タイムアウトである場合にはCEDを送信して通常の通信を行い、以降、短縮手順を含まない勧告T.30手順を実行する(図4参照)(ステップS204)。図7には示していないが、ステップS204において、宛先があるときは勧告T.38短縮手順を含まない画情報の送信、または短縮手順を含む手順を受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2との間で実行することができる(図4,図5(B)参照)。
【0060】
ステップS203でタイムアウトでないと判断した場合は、ステップS202に処理を戻す。ステップS202で、短縮手順を示すトーンを検出したときは、宛先があるか否か、をチェックする(S205)。ここでの宛先は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2または受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2を介して接続された受信側G3ファクシミリ装置F2である。宛先があるときは、勧告T.38短縮手順を要求した接続要求パケットを、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2に送信し、以降勧告T.38短縮手順に従った短縮手順を実行する(図4,図5(B)参照)(S206)。
【0061】
ステップS205で、宛先がないとき(すなわち、自己装置が宛先である場合)は、NSS(非標準装置設定要求)の検出をチェックする(S207)。NSSが検出されない場合は、タイムアウトか否かを判断し(S208)、タイムアウトではない場合にはS207に処理が遷移し、タイムアウトの場合にはNSF/CSI/DISの送出を行い、短縮手順を含まない勧告T.30手順による通常通信を行う(図4参照)(S209)。
ステップS207でNSSが検出された場合は、短縮手順が実行される。すなわち、CFR(受信準備確認)を送信して画情報受信待ちに処理が移り、以降勧告T.30短縮手順を実行する(図4参照)(S210)。
【0062】
図8は、受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2が、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1から、接続要求パケットを受信したときのの動作(すなわち、図3(A)から(C)における伝送形態における受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2の動作)の一例を示すフローチャートである。接続要求パケットを受信すると(S301)、次に接続確認パケットを送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1に送出する(S302)。そして、UUIを受信したか否かを判断し(S303)、受信していない場合はタイムアウトか否かを判断する(S304)。タイムアウトでない場合は、処理はS303に戻り、タイムアウトの場合には次のステップS305に処理が遷移し、宛先があるか否かが判断される(S305)。宛先がない場合には、短縮手順が使用可能か否かが判断される(S306)。短縮手順が使用可能である場合には、V21:HDLC:NSS待ちに遷移し、以降勧告T.38短縮手順に従った手順を実行する(図5(B)参照)(S307)。ステップS306で、短縮手順が使用不可能と判断した場合には、V21HDLC:CEDを送信し、以降短縮手順を含まない勧告T.38手順に従った順を実行する(図4R>4参照)(S308)。
【0063】
ステップS305で、宛先がある場合には、宛先番号(受信側G3ファクシミリ装置F2)に発呼する(S309)。次に、短縮手順がUUIによって指定されていたかをチェックする(S310)。短縮手順がUUIによって指定されていないときはCNGを送出し、以降短縮手順を含まない勧告T.30手順に従った通常手順を実行する(図4参照)(S311)。
【0064】
ステップS310において、短縮手順がUUIによって指定されているときは、短縮手順を要求するトーンを送出する(S312)。そして、NSSを送信し(S313)、CFRを検出したかをチェックする(S314)。CFRを検出しない場合には、NSS/CSI/DIS検出待ちに入り、以降勧告T.30短縮手順を実行し(図4参照)または短縮手順を含まない勧告T.30に従った通常の手順を実行する(S315)。CFRを検出した場合には、画情報を送出し、勧告T.30短縮手順を実行する(S316)。
【0065】
以上の説明からもわかるように、図4は短縮手順を含まない手順を示すものであるが、上記手順において短縮を行う場合には、フラグ信号を送出する手順、NSF/CSI/DISのやり取り、TSI/DCS/TCFのやり取りを行う手順を省略する(ただし、短縮手順のためにはNSSを実行する)ことができる。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、G3ファクシミリ装置が送信元である場合にも、送信側ゲートウェイファクシミリ装置はG3ファクシミリ装置からトーン信号により短縮手続に関する情報を取得できるし、G3ファクシミリ装置が宛て先である場合にも、受信側ゲートウェイファクシミリ装置はG3ファクシミリ装置にトーン信号により短縮手続に関する情報を送出できる。これにより、リアルタイム通信における短縮手順に関する情報は、発信元装置(G3ファクシミリ装置またはゲートウェイファクシミリ装置)と宛先との間にインターネットが介在していると否とによらず、当該発信元から宛先に送信されるので、勧告T.30短縮手順や勧告T.38短縮手順を効率良く実行でき、したがった通信時間が大幅に短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置が組み込まれたシステムを示す図である。
【図2】本発明の実施形態で使用される送信側ゲートウェイファクシミリ装置の構成例を示す図である。
【図3】本発明における送信側G3ファクシミリ装置F1、送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1,受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2,受信側ファクシミリ装置F2との通信形態を示す図である((A)〜(C))。
【図4】短縮手順が実行されないリアルタイム転送手順の一例を示す図である。
【図5】(A)は接続確認のために送出する接続確認パケットの信号形式(構造)を示す図、(B)は送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1と受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2との間の短縮処理を示す図である。
【図6】図3(C)の伝送形態における送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】図3(A)または(B)の伝送形態における送信側ゲートウェイファクシミリ装置GW1の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図3(A)〜(C)の伝送形態における受信側ゲートウェイファクシミリ装置GW2の動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 システム制御部
12 システムメモリ
13 パラメータメモリ
14 時計回路
15 スキャナ
16 プロッタ
17 操作表示部
18 符号化復号化部
19 画像蓄積装置
20 網制御装置
21 G3ファクシミリモデム
22 インターネット通信制御部
23 TCP/IPパケット解析部
24 G3プロトコル情報生成部
25 G3プロトコル情報取出部
26 TCP/IPパケット変換部
27 内部バス
100 回線網
200 インターネット
F1 送信側G3ファクシミリ装置
F2 受信側G3ファクシミリ装置
GW1 送信側ゲートウェイファクシミリ装置
GW2 受信側ゲートウェイファクシミリ装置
Claims (6)
- 電話回線接続されたG3ファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能と、インターネットを介して他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能とを備えたリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置において、
送信側G3ファクシミリ装置からの他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置宛ての画情報をファクシミリ受信し、当該画情報を当該他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置にリアルタイムでインターネット送信し、または、送信側G3ファクシミリ装置からの受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をファクシミリ受信し、当該画情報を前記受信側G3ファクシミリ装置と電話回線接続された他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置にリアルタイムでインターネット送信する送受信手段と、
前記送信側G3ファクシミリ装置から、宛先である前記他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置との短縮手順情報または宛先である前記受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を取得する短縮手順情報取得手段と、
前記他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置に、前記短縮手順を備えている旨を表す情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出するUUI送出手段と、
前記ユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出したときは、被呼局識別信号が応答される前にフェーズBを開始し、前記短縮手順を実行する制御手段と、を有することを特徴とするリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。 - さらに、特定のトーンを検出する手段を有し、当該手段が前記送信側G3ファクシミリ装置から短縮手順を要求するトーンを検出したときに、前記他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置にユーザ・ユーザ情報(UUI)を送出してフェーズBを開始することを特徴とする請求項1に記載のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、前記送信側G3ファクシミリ装置と呼接続したときに取得した短縮手順要求を含む所定情報に基づきフェーズBを開始することを特徴とする請求項1に記載のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。
- 電話回線接続されたG3ファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能と、インターネットを介して他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置との間で画情報をやり取りする機能とを備えたリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置において、
他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をインターネット受信し、当該画情報を当該受信側G3ファクシミリ装置にリアルタイムでファクシミリ送信し、または、送信側G3ファクシミリ装置と電話回線接続された他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置宛ての画情報をインターネット受信し、当該画情報を前記受信側G3ファクシミリ装置にリアルタイムでファクシミリ送信する送受信手段と、
前記他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から、宛先である自己との短縮手順情報または宛先である前記受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を取得する短縮手順情報取得手段と、
前記他の送信側リアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から、前記短縮手順情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得するUUI取得手段と、
前記ユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得したときは、ただちにフェーズBを開始し、前記短縮手順を実行する制御手段と、を有することを特徴とするリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。 - さらに、特定のトーンを送出する手段を有し、前記他のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置から受信側G3ファクシミリ装置との短縮手順情報を含むユーザ・ユーザ情報(UUI)を取得したときは、前記受信側G3ファクシミリ装置に短縮手順を要求するトーンを送出してフェーズBを開始する、ことを特徴とする請求項4に記載のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。
- 前記制御手段は、前記受信側G3ファクシミリ装置と呼接続したときに送出する短縮手順要求を含む所定情報を前記受信側G3ファクシミリ装置に送信した後、フェーズBを開始することを特徴とする請求項4に記載のリアルタイムゲートウェイファクシミリ装置。
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