JP4184734B2 - 通信システムおよびネットワークゲートウェイ装置およびネットワークファクシミリ装置およびファクシミリ装置および通信方法およびネットワークゲートウェイ装置の制御方法およびネットワークファクシミリ装置の制御方法およびファクシミリ装置の制御方法 - Google Patents

通信システムおよびネットワークゲートウェイ装置およびネットワークファクシミリ装置およびファクシミリ装置および通信方法およびネットワークゲートウェイ装置の制御方法およびネットワークファクシミリ装置の制御方法およびファクシミリ装置の制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と公衆網に接続されたファクシミリ装置との間で適切にファクシミリ通信を行うことができるようにした通信システム、および、その通信システムに適用するネットワークゲートウェイ装置、および、その通信システムに適用するネットワークファクシミリ装置、および、その通信システムに適用するファクシミリ装置、および、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と公衆網に接続されたファクシミリ装置との間で適切にファクシミリ通信を行うことができるようにした通信方法、および、ネットワークゲートウェイ装置の制御方法、および、ネットワークファクシミリ装置の制御方法、および、ファクシミリ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ではITU−T勧告T.37の制定により、ファクシミリ画情報を、インターネットで一般的にやり取りされる電子メール形式に変換し送受信するインターネット対応型ファクシミリ装置が普及し始めている。
【0003】
この勧告T.37通信機能と互換性のある通信方式としては、例えば、インターネット上でやりとりする電子メールを用いて、ファクシミリ画情報を通信する電子メール型インターネットファクシミリ通信システムが、RFC(Request For Comments)2301〜2306により規定されている。ここで、RFCとは、インターネット上での通信アプリケーション等が参照すべき技術についての文献であり、IETF(Internet Engineering Task Force;インターネットに関する技術内容をまとめている組織)から発行されている。
【0004】
また、1999年4月にはIP網を含むパケット網上でパケット化したT.30信号をやり取りするためのITU−T勧告T.38が制定された。このT.38通信技術を利用することで、端末間の(FAXに関する)能力交換および通信のリアルタイム性が保証される。
【0005】
さらに、近年ではIETFで、電子メールの送受信に用いられるプロトコルであるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて、直接相手ネットワークファクスと能力交換を行う通信方式(通称「DirectSMTP」、以下、「D−SMTP」という)のドラフトが公開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、勧告T.37通信方式では、ファクシミリ画情報をメールサーバに蓄積し、転送すると言う方式を取っているために、通信の最中に能力交換が出来ないこと、通信の即時性がないという不具合があった。
【0007】
その課題を克服するために、制定された勧告T.38通信方式ではエンド・ツー・エンドで完全な能力交換を行うことが可能になり、このため公衆網上に位置する従来型G3ファクシミリ装置とのリアルタイム通信も可能となったが、パケット符号化が複雑であるがゆえに実装が難しく、また既に普及しているT.37端末(勧告T.37通信機能を備えた通信端末、以下同じ)との互換性が全くないという欠点があった。
【0008】
D−SMTP方式は、このような課題に対する解決策として提案されたものである。しかしながら、このD−SMTP方式は、インターネット等のIP網に接続されているネットワークファクシミリ装置間の通信について規定しているのみであり、したがって、公衆回線網に接続されている従来型ファクシミリ(G3/G4ファクシミリ)装置との通信については考慮されていない。
【0009】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、IP網に接続されているネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されているG3/G4ファクシミリ装置との間の通信を可能とする通信システムを提供することを目的としている。また、その通信システムに適用するネットワークゲートウェイ装置、および、その通信システムに適用するネットワークファクシミリ装置、および、その通信システムに適用するファクシミリ装置を提供することも目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムであって、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介するようにしたものである。
【0011】
また、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置からEHLOコマンドを受信すると、当該EHLOコマンドの応答メッセージを用いて自端末のゲートウェイ機能を通知するようにしたものである。
【0012】
また、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知した後に宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の前記ファクシミリ装置へ発呼し、前記通知された通信能力情報を用いて、宛先の前記ファクシミリ装置との間で伝送前手順を行い、それによって前記ファクシミリ装置との間で設定された通信機能情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0013】
また、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の前記ファクシミリ装置へ発呼し、当該ファクシミリ装置より能力情報を受信すると、その受信した能力情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0014】
また、複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する場合には、当該次のページについては、前記ネットワークファクシミリ装置が前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うようにしたものである。
【0015】
また、非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、前記ネットワークファクシミリ装置は、受信エラーが通知されたページの画情報を再送するようにしたものである。
【0016】
また、ECMモードの通信動作を行う場合、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送するようにしたものである。
【0017】
また、ポーリング送信要求時、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ネットワークゲートウェイ装置に対してポーリング要求を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定のポーリング要求用の伝送手順信号を前記ファクシミリ装置へ送信し、それ以降は、送受信方向を逆転するようにしたものである。
【0018】
また、前記ファクシミリ装置は、発呼時、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を前記ネットワークゲートウェイ装置に通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報に対応した前記ネットワークファクシミリ装置へ接続要求するようにしたものである。
【0019】
また、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ファクシミリ装置から発呼されたとき、当該ファクシミリ装置よりファクシミリ番号が通知されている場合には、そのファクシミリ番号を、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0020】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークゲートウェイ装置であって、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介するようにしたものである。
【0021】
また、前記ネットワークファクシミリ装置からEHLOコマンドを受信すると、当該EHLOコマンドの応答メッセージを用いて、自端末のゲートウェイ機能を通知するようにしたものである。
【0022】
また、前記ネットワークファクシミリ装置から発呼要求を受信した場合、指定された宛先の前記ファクシミリ装置との間で、前記ネットワークファクシミリ装置より通知された通信能力情報を用いて伝送前手順を行い、それによって前記ファクシミリ装置との間で設定された通信機能情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0023】
また、前記ネットワークファクシミリ装置から発呼要求を受信した場合、指定された宛先の前記ファクシミリ装置より能力情報を受信すると、その受信した能力情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0024】
また、複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する旨が前記ネットワークファクシミリ装置より通知された場合には、当該次のページについては、前記ネットワークファクシミリ装置から通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うようにしたものである。
【0025】
また、非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、受信エラーが通知されたページの画情報を再送するようにしたものである。
【0026】
また、ECMモードの通信動作を行う場合、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送するようにしたものである。
【0027】
また、前記ネットワークファクシミリ装置よりポーリング要求が通知されると、所定のポーリング要求用の伝送手順信号を前記ファクシミリ装置へ送信し、それ以降は、送受信方向を逆転するようにしたものである。
【0028】
また、前記ファクシミリ装置より発呼されて、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を受信すると、その通知された宛先情報に対応した前記ネットワークファクシミリ装置へ接続要求するようにしたものである。
【0029】
また、前記ファクシミリ装置から発呼されたとき、当該ファクシミリ装置よりファクシミリ番号が通知されている場合には、そのファクシミリ番号を、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたものである。
【0030】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークファクシミリ装置であって、
前記ネットワークゲートウェイ装置との間で、拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、
前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して能力情報を通知した後に宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置より前記ファクシミリ装置の能力情報を受信すると、その受信した能力情報に基づいて送信画情報を作成し、その作成した送信画情報を送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させるようにしたものである。
【0031】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークファクシミリ装置であって、前記ネットワークゲートウェイ装置との間で、拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置より前記ファクシミリ装置の能力情報を受信すると、その受信した能力情報に基づいて送信画情報を作成し、その作成した送信画情報を送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させるようにしたものである。
【0032】
また、複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する場合には、当該次のページについては、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うようにしたものである。
【0033】
また、非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、受信エラーが通知されたページの画情報を再送するようにしたものである。
【0034】
また、ECMモードの通信動作を行う場合、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送するようにしたものである。
【0035】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ファクシミリ装置であって、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行う前記ネットワークゲートウェイ装置と接続し、当該ネットワークゲートウェイ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ネットワークファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させるようにしたものである。
【0036】
また、発呼時、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を前記ネットワークゲートウェイ装置に通知するようにしたものである。
【0037】
また、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの通信方法であって、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介するようにしたものである。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施例にかかる通信システムを示している。
【0044】
同図において、インターネットINETには、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されており、アナログ公衆網PSTNには、グループ3ファクシミリ装置GXが接続されている。ゲートウェイ装置GWは、インターネットINETのネットワークファクシミリ装置FXと、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間を接続して、相互通信を可能にする機能を備えている。なお、インターネットINETは、IP網として機能する広域ネットワークである。
【0045】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ファクシミリ画情報の作成および記録出力等のファクシミリ装置機能、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、ゲートウェイ装置GWを介して、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式の通信機能を備えている。
【0046】
また、グループ3ファクシミリ装置GXは、通常のグループ3ファクシミリ通信機能と、ゲートウェイ装置GWを用いてネットワークファクシミリ装置FXへ発呼する際には、宛先となるネットワークファクシミリ装置FXを指定する宛先情報をゲートウェイ装置GWへ通知する宛先通知機能を備えている。
【0047】
ゲートウェイ装置GWは、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GXとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式に対応したゲートウェイ機能を備えている。
【0048】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成の一例を示している。
【0049】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、T.37通信機能処理、D−SMTP方式通信機能処理、および、拡張D−SMTP方式通信機能処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0050】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0051】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0052】
磁気ディスク装置10は、このネットワークファクシミリ装置FXの実行プログラムや、種々のパラメータデータ等を記憶するためのものである。
【0053】
インターネットインターフェース回路11は、このネットワークファクシミリ装置FXをインターネットINETに接続するためのものであり、インターネット伝送制御部12は、インターネットINETを介して、他の端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0054】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、磁気ディスク装置10、および、インターネット伝送制御部12は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0055】
図3は、ゲートウェイ装置GWの構成例を示している。なお、このゲートウェイ装置GWは、ゲートウェイとして機能するのみならず、ネットワークファクシミリ装置FXあるいはグループ3ファクシミリ装置GXと直接通信する機能も備えている。
【0056】
同図において、システム制御部21は、このゲートウェイ装置GWの各部の制御処理、T.37通信機能処理、D−SMTP方式通信機能処理、および、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ22は、システム制御部21が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部21のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ23は、このゲートウェイ装置GWに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路24は、現在時刻情報を出力するものである。
【0057】
スキャナ25は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ26は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、磁気ディスク装置27は、このゲートウェイ装置GWの他の実行プログラムや、種々のパラメータデータ等を記憶するためのものである。
【0058】
また、操作表示部28は、このゲートウェイ装置GWを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0059】
符号化復号化部29は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置30は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0060】
グループ3ファクシミリモデム31は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0061】
網制御装置32は、このゲートウェイ装置GWをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0062】
インターネットインターフェース回路33は、このゲートウェイ装置GWをインターネットINETに接続するためのものであり、インターネット伝送制御部34は、インターネットINETを介して、他の端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0063】
これらの、システム制御部21、システムメモリ22、パラメータメモリ23、時計回路24、スキャナ25、プロッタ26、磁気ディスク装置27、操作表示部28、符号化復号化部29、画像蓄積装置30、グループ3ファクシミリモデム31、網制御装置32、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部34は、内部バス35に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス25を介して行われている。
【0064】
また、網制御装置32とグループ3ファクシミリモデム31との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0065】
また、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXから受信した宛先情報を、対応するネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレスへ変換するためのアドレス変換テーブルを備えている。
【0066】
このアドレス変換テーブルは、例えば、図4(a)に示すように、複数のアドレス変換情報をまとめたものであり、おのおののアドレス変換情報は、同図(b)に示すように、グループ3ファクシミリ装置GXから通知される宛先情報としての番号(あるいは、サブアドレス)と、当該番号(サブアドレス)に登録されている電子メールアドレスからなる。
【0067】
例えば、番号「0001」には、アドレス「print@ifax.tokyo.abc.co.jp」が、番号「0002」には、アドレス「print@ifax.osaka.abc.co.jp」が、番号「0003」には、アドレス「print@192.168.0.10」が、番号「0004」には、アドレス「fax=0123456789@ifax.tokyo.abc.co.jp」が登録される。
【0068】
また、番号の値は、例えば、ワンタッチダイアルの番号であったり、あるいは、いわゆる受信ボックス機能の受信ボックス番号であっても良い。
【0069】
さて、本実施例における拡張D−SMTP方式通信機能は、基本的には、D−SMTP方式通信機能におけるコマンドを利用しており、例えば、拡張D−SMTP方式通信機能の通信を開始した後に、相手端末が拡張D−SMTP方式通信機能を備えていないと判定した場合には、その時点から、D−SMTP方式通信機能の通信へ切り換えたり、さらに、同じく電子メールを用いて画情報を運ぶT.37通信機能の通信へ切換えることもできる。
【0070】
図5は、ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の一例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0071】
ここで、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの情報のやりとりは、D−SMTP方式通信機能に準じた信号形式を用いており、基本的には、可読情報(7ビットのキャラクタコード)以外を取り扱うことができない。したがって、画情報や、他のパラメータ(後述)等、可読情報以外のデータ(2バイトキャラクタデータやバイナリデータなど)をやりとりする際には、それらのデータを所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報に変換した状態でやりとりされる。すなわち、画情報やパラメータ等は、MIME(Multi Purpose Mail Extension)変換された状態で、やりとりされる。
【0072】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GWは、信号「220(=サービスレディ)」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0073】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、ESMTP(SMTP Service Extensions;RFC1425、RFC2821等参照)の開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0074】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GWは、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250(=肯定応答)−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次応答する。
【0075】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ゲートウェイ装置GWでは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」が、通信拒否をする旨登録されているメールアドレスであるかどうかを調べる。また、このために、あらかじめ、ゲートウェイ装置GWには、通信拒否をするメールアドレスを判定するための情報(例えば、通信拒否するあるいは通信許可する複数のメールアドレス、通信拒否するあるいは通信許可するメールアドレスのローカルパートが複数、通信拒否するあるいは通信許可するメールアドレスのドメインパートが複数等)が登録されている。また、ここまでがネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの接続手順に相当する。
【0076】
ゲートウェイ装置GWは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0077】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0078】
ここで、コマンド「RCPT TO」のパラメータの「domain(ドメイン)」の部分は、例えば、D−SMTP方式通信で規定されている着側D−SMTP端末を指定するドメイン名と同じ表示形式のものを用いることができる。また、コマンド「RCPT TO」のパラメータのローカルパート「fax=1234」は、RFC2303/RFC2304で規定されているアドレスフォーマットのものを用いることができる。また、宛先を指定するパラメータの信号形式をこのようにすることで、相手端末が拡張D−SMTP方式通信機能を備えていない場合でも、受信した画情報の宛先を相手端末で認識することができる可能性が広がり、結果的に、最終宛先へ画情報が送信される可能性が高くなる。
【0079】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GXへ、アナログ公衆網PSTNを用いて発呼する。
【0080】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0081】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」に対応して、ネットワークファクシミリ装置FXへ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。また、このときの「能力情報」は、受信パラメータをMIME変換して得た値である。
【0082】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、相手端末(グループ3ファクシミリ装置GX)の受信能力を知るので、その受信能力と、自端末の送信時に設定されている通信機能に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し、それを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、パラメータ「能力情報」は、設定した伝送機能をあらわす内容であり、例えば、信号DISのパラメータと同じ内容(バイナリデータ)をMIME変換した値のものである。
【0083】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。ここで、信号TSIのパラメータは、例えば、コマンド「MAIL FROM」のパラメータ「<自機メールアドレス>」の値を用いることができる。また、パラメータ「能力情報」に対応した情報は、信号DCSの信号パラメータとして配置される。
【0084】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0085】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0086】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」の応答として、応答信号「450 FTT」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。ここで、応答信号「450」は、要求された動作が完了しなかった旨を通知するためのものである。
【0087】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、最初に設定したモデム速度を低下する等、新たに使用する伝送機能を設定し、それを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0088】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0089】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0090】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0091】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 CFR」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。また、ここまでが、ネットワークファクシミリ装置FXとグループ3ファクシミリ装置GXとの間で行うネゴシエーションの部分である。
【0092】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0093】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0094】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0095】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0096】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0097】
図6および図7は、ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の一例を示している。この場合は、送信ページ数が3ページで、1ページ目と、2,3ページ目の画情報の画像モード(解像度、読み取りモード等)が異なる場合である。
【0098】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GWは、信号「220」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0099】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0100】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GWは、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次応答する。
【0101】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。
【0102】
ゲートウェイ装置GWは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0103】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0104】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GXへ、アナログ公衆網PSTNを用いて発呼する。
【0105】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0106】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」に対応して、ネットワークファクシミリ装置FXへ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。また、このときの「能力情報」は、受信パラメータをMIME変換して得た値である。
【0107】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、相手端末(グループ3ファクシミリ装置GX)の受信能力を知るので、その受信能力と、1ページ目の送信画情報の画像モードおよび送信時に設定されている通信機能に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し、それを通知するために、コマンド「RCPTTO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0108】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0109】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0110】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0111】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 CFR」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。また、ここまでが、ネットワークファクシミリ装置FXとグループ3ファクシミリ装置GXとの間で行うネゴシエーションの部分である。
【0112】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、1ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0113】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0114】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、次の送信画情報のページがあり、かつ、画像モードを変更するので、その旨をあらわすコマンド「RSET」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0115】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOMをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0116】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに信号「250」を応答する。
【0117】
そして、ネットワークファクシミリ装置FX、ゲートウェイ装置GW、および、グループ3ファクシミリ装置GXは、次のページの画情報送信のための再ネゴシエーションを行う。
【0118】
すなわち、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答し、次いで、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。この場合、既に宛先との間の呼接続が完了しているので、ゲートウェイ装置GWは、発呼動作は行わない。
【0119】
一方、グループ3ファクシミリ装置GXは、再ネゴシエーションのために、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズBへ戻り、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0120】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」に対応して、ネットワークファクシミリ装置FXへ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。
【0121】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、相手端末(グループ3ファクシミリ装置GX)の受信能力を知るので、その受信能力と、2ページ目の送信画情報の画像モードおよび送信時に設定されている通信機能に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し、それを通知するために、コマンド「RCPTTO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0122】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0123】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0124】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0125】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 CFR」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。また、この時点で、再ネゴシエーションが終了する。
【0126】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、2ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0127】
1ページ分の画情報(2ページ目)の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。
【0128】
ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、次の送信画情報のページがあり、かつ、画像モードが同じであるので、引き続き、3ページ目の画情報の送信動作を行う。すなわち、3ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、1ページ分の画情報(3ページ目)の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0129】
一方、この場合、ゲートウェイ装置GWは、3ページ目の画情報の最初の送信データDATAを受信すると、メッセージ後信号として信号MPSをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信し、グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果(2ページ目の受信結果)が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0130】
そして、ゲートウェイ装置GWは、受信した(3ページ目の)送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0131】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXより「.(ピリオド)」を受信すると、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、全てのページの送信が終了したので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0132】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0133】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の呼を切断し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0134】
図8および図9は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の一例を示している。
【0135】
まず、ユーザは、ゲートウェイ装置GWの接続情報(ホスト名やIPアドレス等)と最終宛先のグループ3ファクシミリ装置GXの宛先情報を指定した状態で、送信動作を指示する。
【0136】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求し(処理101)、接続先から信号「220」を応答受信するかどうかを調べる(判断102)。判断102の結果がNOになるときには、指定された接続先を使用して画情報送信動作を行うことができないので、このときの送信動作をエラー終了する。また、エラー内容を表示すると良い。
【0137】
判断102の結果がYESになるときには、接続先にコマンド「EHLO」を送信し(処理103)、接続先から信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断104)。ここで、判断104の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理105)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0138】
また、判断104の結果がYESになるときには、信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断106)。判断106の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0139】
判断106の結果がYESになるときには、信号「250−FAXGW」を受信しているかどうかを調べる(判断107)。判断107の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えているが、拡張D−SMTP方式通信機能を備えていない場合であるので、その時点でD−SMTP方式通信処理へ移行し、D−SMTP方式通信機能を使用して画情報を送信する。
【0140】
判断107の結果がYESになるときには、接続先が拡張D−SMTP方式通信機能を備えたゲートウェイ装置GWであると確認できる。そこで、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」を接続先へ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。
【0141】
次いで、接続先より、コマンド「MAIL FROM」へのエラー応答を受信するかどうかを調べる(判断109)。判断109の結果がYESになるときには、接続先のゲートウェイ装置GWを利用できない場合であるので、この送信動作をエラー終了する。また、そのとき、エラー理由を表示するようにすると良い。
【0142】
一方、接続先より信号「250」を受信した場合で、判断109の結果がNOになるときには、上述したフォーマットの宛先メールアドレスを生成し(処理110)、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」を接続先へ送信する(処理111)。
【0143】
そして、接続先から受信した応答信号で、ビジー(エラー応答)が通知されるかどうかを調べる(判断112)。判断112の結果がYESになるときには、この送信動作をエラー終了する。また、そのとき、エラー理由(「宛先ビジー」等)を表示するようにすると良い。
【0144】
また、判断112の結果がNOになるときには、接続先から受信した応答信号に「能力情報」が付加されていたかどうかを調べる(判断113)。判断113の結果がNOになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能を使用できない場合であるので、その時点でD−SMTP方式通信処理へ移行し、D−SMTP方式通信機能を使用して画情報を送信する。
【0145】
また、判断113の結果がYESになるときには、そのときに通知された能力情報(受信能力)と、送信ページの送信画情報の画像モードおよび送信時に設定されている通信機能に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し(処理114)、それを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を接続先へ送信する(処理115)。
【0146】
次いで、コマンド「RCPT TO」に対する応答信号を受信し(処理117)、その内容が「250 CFR」であるかどうかを調べる(判断118)。判断118の結果がNOになるときには、使用する通信機能を再設定し(処理119)、再設定した通信機能を通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を接続先へ送信し(処理120)、処理117へ戻り、対応する応答信号を受信する。
【0147】
一方、判断118の結果がYESになるときには、1ページ分の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAを接続先へ順次送信し(処理121,122)、1ページ分の画情報の送信を終了すると、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信する(処理123)。
【0148】
ここで、次の送信ページがあるかどうかを調べ(判断124)、判断124の結果がYESになるときには、次の送信ページの画情報の画像モードに変更があるかどうかを調べる(判断125)。
【0149】
判断125の結果がYESになるときには、コマンド「RSET」を接続先へ送信し(処理126)、次のページの画情報の送信のための再ネゴシエーションを行う(処理127)。そして、再ネゴシエーションを終了すると、処理121へ戻り、次のページの画情報の送信を行う。
【0150】
また、判断125の結果がNOになるときには、処理121へ戻り、次のページの画情報の送信を行う。
【0151】
また、最終ページの画情報の送信を終了した場合で、判断124の結果がNOになるときには、コマンド「QUIT」を接続先へ送信し(処理128)、応答信号を受信すると(処理129)、この送信動作を終了する。
【0152】
図10および図11は、この場合に、ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の一例を示している。
【0153】
まず、ゲートウェイ装置GWは、インターネットINETよりSMTPポートオープンが要求されることを監視しており(判断201のNOループ)、いずれかの端末よりSMTPポートオープンが要求され判断201の結果がYESになると、信号「220」を要求元へ応答する(処理202)。
【0154】
次いで、要求元からコマンド「EHLO」を受信するかどうかを調べる(判断203)。要求元からコマンド「HELO」を受信した場合で、判断203の結果がNOになるときには、SMTP処理へ移行し、電子メールの転送動作を行う。
【0155】
また、判断203の結果がYESになるときには、信号「250 CONNEG」および信号「250−FAXGW」を、要求元へ応答する(処理204)。そして、要求元よりコマンド「MAIL FROM」を受信する(処理205)と、そのコマンド「MAIL FROM」のパラメータのメールアドレスを調べて、アクセス拒否すべきかどうかを判断する(判断206)。判断206の結果がYESになるときには、要求元へエラー応答を送信し(処理207)、このときの動作を終了する。なお、エラー応答を送信する場合には、エラー原因も通知するようにすると良い。
【0156】
また、判断206の結果がNOになるときには、信号「250」を要求元へ応答し(処理208)、要求元よりコマンド「RCPT TO」を受信する(処理209)。
【0157】
そして、受信したコマンド「RCPT TO」のパラメータで示されたアナログ公衆網PSTNの宛先へ、網制御装置32により発呼し、宛先との間で所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する(処理210)。
【0158】
ここで、宛先がビジーであるかどうかを調べ(判断211)、判断211の結果がYESになるときには、処理207へ移行し、要求元へエラー応答(エラー原因は「宛先ビジー」)を送信し、このときの動作を終了する。
【0159】
一方、判断211の結果がNOになるときには、宛先より信号CSI/DISを受信すると、信号DISで通知された受信能力を要求元へ通知する信号「250 能力情報」を要求元へ応答する(処理212)。
【0160】
そして、要求元よりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると(処理213)、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、宛先へ送信する。
【0161】
そして、宛先より信号TCFの応答信号として信号FTTを受信したかどうかを調べ(判断214)、判断214の結果がYESになるときには、要求元へ信号「450 FTT」を応答し(処理215)、処理213へ戻り、通信機能の再設定動作を行う。
【0162】
また、宛先より信号TCFの応答信号として信号CFRを受信した場合で、判断214の結果がNOになるときには、信号「250 CFR」を要求元へ応答する(処理216)。
【0163】
そして、それ以降、データ「.(ピリオド)」を受信するまで、要求元から受信する送信データDATAを、MIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXを宛先へ送信する(処理217、判断218のNOループ)。
【0164】
1ページ分の画情報の転送を終了すると(判断218の結果がYES)、信号「354」を要求元へ応答する(処理219)。
【0165】
そして、コマンド「QUIT」を受信したかどうかを調べる(判断220)。判断220の結果がNOになるときには、コマンド「RSET」を受信したかどうかを調べる(判断221)。
【0166】
判断221の結果がYESになるときには、信号EOMを宛先へ送信し(処理222)、所定の再ネゴシエーション処理を行い(処理223)、処理217へ戻り、再設定した画像モードで次のページの画情報の転送動作を行う。
【0167】
また、判断221の結果がNOになるときには、信号MPSを宛先へ送信し(処理224)、処理217へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0168】
また、判断220の結果がYESになるときには、信号EOPを宛先へ送信し(処理225)、宛先より応答信号を受信し(処理226)、要求元へ信号「221」を応答して要求元との接続を終了し(処理227)、信号DCNを宛先へ送信し(処理228)、宛先との回線を復旧して(処理229)、一連の動作を終了し、判断201へ戻る。
【0169】
このようにして、本実施例では、D−SMTP方式通信機能を拡張した拡張D−SMTP方式通信機能を利用することで、インターネットINETに接続されているネットワークファクシミリ装置FXから、アナログ公衆網PSTNに接続されているグループ3ファクシミリ装置GXへ、画情報を送信することができるので、非常に便利である。
【0170】
また、拡張D−SMTP方式通信機能において、ネットワークファクシミリ装置FXから宛先を指定するために送信するコマンド「RCPT TO」のパラメータの「domain(ドメイン)」の部分は、例えば、D−SMTP方式通信で規定されている着側D−SMTP端末を指定するドメイン名と同じ表示形式のものを用い、また、ローカルパートは、RFC2303/RFC2304で規定されているアドレスフォーマットのものを用いることで、ネットワークファクシミリ装置FXの接続先が拡張D−SMTP方式通信機能を備えていない場合でも、受信した画情報の宛先を相手端末(または相手端末の管理者)で認識することができる可能性が広がり、(例えば、管理者の手動操作等により)結果的に、最終宛先へ画情報が送信される可能性が高くなる。
【0171】
図12は、ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0172】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GWは、信号「220」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0173】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0174】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GWは、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次応答する。
【0175】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレス、および、画情報の画像モードを含む通信能力情報を通知する。ここで、ゲートウェイ装置GWでは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」が、通信拒否をする旨登録されているメールアドレスであるかどうかを調べる。また、「能力情報」を保存する。
【0176】
ゲートウェイ装置GWは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0177】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0178】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GXへ、アナログ公衆網PSTNを用いて発呼する。
【0179】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0180】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、そのときに保存しているネットワークファクシミリ装置FXの「能力情報」に基づいて、使用する伝送機能(モデム速度等)を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。ここで、信号TSIのパラメータは、例えば、コマンド「MAIL FROM」のパラメータ「<自機メールアドレス>」の値を用いることができる。
【0181】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0182】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0183】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、保存している「能力情報」から次のモデム速度を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信し、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0184】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0185】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 能力情報」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。このとき、「能力情報」としては、直前に信号DCSで指定した伝送機能の値が配置される。
【0186】
また、ここまでが、ネットワークファクシミリ装置FXとグループ3ファクシミリ装置GXとの間で行うネゴシエーションの部分である。
【0187】
このようにして、使用する通信機能が通知されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0188】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0189】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0190】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0191】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0192】
図13および図14は、ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示している。この場合は、送信ページ数が3ページで、1ページ目と、2,3ページ目の画情報の画像モード(解像度、読み取りモード等)が異なる場合である。
【0193】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GWは、信号「220」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0194】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0195】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GWは、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次応答する。
【0196】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレス、および、1ページ目の画情報の画像モードを含む通信能力情報を通知する。ここで、ゲートウェイ装置GWでは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」が、通信拒否をする旨登録されているメールアドレスであるかどうかを調べる。また、「能力情報」を保存する。
【0197】
ゲートウェイ装置GWは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0198】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0199】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GXへ、アナログ公衆網PSTNを用いて発呼する。
【0200】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0201】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、そのときに保存しているネットワークファクシミリ装置FXの「能力情報」に基づいて、使用する伝送機能(モデム速度等)を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。ここで、信号TSIのパラメータは、例えば、コマンド「MAIL FROM」のパラメータ「<自機メールアドレス>」の値を用いることができる。
【0202】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0203】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0204】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 能力情報」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。このとき、「能力情報」としては、直前に信号DCSで指定した伝送機能の値が配置される。
【0205】
また、ここまでが、ネットワークファクシミリ装置FXとグループ3ファクシミリ装置GXとの間で行うネゴシエーションの部分である。
【0206】
このようにして、使用する通信機能が通知されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、1ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0207】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0208】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0209】
ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、次の送信画情報のページがあり、かつ、画像モードを変更するので、その旨をあらわすコマンド「RSET」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0210】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOMをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0211】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに信号「250」を応答する。
【0212】
そして、ネットワークファクシミリ装置FX、ゲートウェイ装置GW、および、グループ3ファクシミリ装置GXは、次のページの画情報送信のための再ネゴシエーションを行う。
【0213】
すなわち、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレス、および、2ページ目の画情報の画像モードを含む通信能力情報を通知する。それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0214】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。この場合、既に宛先との間の呼接続が完了しているので、ゲートウェイ装置GWは、発呼動作は行わない。
【0215】
一方、グループ3ファクシミリ装置GXは、再ネゴシエーションのために、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順のフェーズBへ戻り、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0216】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、そのときに保存しているネットワークファクシミリ装置FXの「能力情報」に基づいて、使用する伝送機能(モデム速度等)を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0217】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0218】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0219】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 能力情報」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。このとき、「能力情報」としては、直前に信号DCSで指定した伝送機能の値が配置される。また、この時点で、再ネゴシエーションが終了する。
【0220】
このようにして、使用する通信機能が通知されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、2ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0221】
1ページ分の画情報(2ページ目)の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0222】
ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、次の送信画情報のページがあり、かつ、画像モードが同じであるので、引き続き、3ページ目の画情報の送信動作を行う。すなわち、3ページ目の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、1ページ分の画情報(3ページ目)の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0223】
一方、この場合、ゲートウェイ装置GWは、3ページ目の画情報の最初の送信データDATAを受信すると、メッセージ後信号として信号MPSをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信し、グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果(2ページ目の受信結果)が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0224】
そして、ゲートウェイ装置GWは、受信した(3ページ目の)送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0225】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXより「.(ピリオド)」を受信すると、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、全てのページの送信が終了したので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0226】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0227】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の呼を切断し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0228】
図15および図16は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の一例を示している。
【0229】
まず、ユーザは、ゲートウェイ装置GWの接続情報(ホスト名やIPアドレス等)と最終宛先のグループ3ファクシミリ装置GXの宛先情報を指定した状態で、送信動作を指示する。
【0230】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求し(処理301)、接続先から信号「220」を応答受信するかどうかを調べる(判断302)。判断302の結果がNOになるときには、指定された接続先を使用して画情報送信動作を行うことができないので、このときの送信動作をエラー終了する。また、エラー内容を表示すると良い。
【0231】
判断302の結果がYESになるときには、接続先にコマンド「EHLO」を送信し(処理303)、接続先から信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断304)。ここで、判断304の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理305)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0232】
また、判断304の結果がYESになるときには、信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断306)。判断306の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0233】
判断306の結果がYESになるときには、信号「250−FAXGW」を受信しているかどうかを調べる(判断307)。判断307の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えているが、拡張D−SMTP方式通信機能を備えていない場合であるので、その時点でD−SMTP方式通信処理へ移行し、D−SMTP方式通信機能を使用して画情報を送信する。
【0234】
判断307の結果がYESになるときには、接続先が拡張D−SMTP方式通信機能を備えたゲートウェイ装置GWであると確認できる。そこで、画情報の画像モードを含む通信能力情報をエンコードして(処理308)、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>能力情報」を接続先へ送信し、送信元のメールアドレスと通信能力情報を通知する(処理309)。
【0235】
次いで、接続先より、コマンド「MAIL FROM」へのエラー応答を受信するかどうかを調べる(判断310)。判断310の結果がYESになるときには、接続先のゲートウェイ装置GWを利用できない場合であるので、この送信動作をエラー終了する。また、そのとき、エラー理由を表示するようにすると良い。
【0236】
一方、接続先より信号「250」を受信した場合で、判断310の結果がNOになるときには、上述したフォーマットの宛先メールアドレスを生成し(処理311)、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」を接続先へ送信する(処理312)。
【0237】
そして、接続先から受信した応答信号で、ビジー等のエラー応答が通知されるかどうかを調べる(判断313)。判断313の結果がYESになるときには、この送信動作をエラー終了する。また、そのとき、エラー理由(「宛先ビジー」等)を表示するようにすると良い。
【0238】
また、判断313の結果がNOになるときには、接続先から受信した応答信号に「能力情報」が付加されていたかどうかを調べる(判断314)。判断314の結果がNOになるときには、拡張D−SMTP方式通信機能を使用できない場合であるので、その時点でD−SMTP方式通信処理へ移行し、D−SMTP方式通信機能を使用して画情報を送信する。
【0239】
また、判断314の結果がYESになるときには、接続先から受信した「能力情報」に従って、1ページ分の送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAを接続先へ順次送信し(処理315,316)、1ページ分の画情報の送信を終了すると、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信する(処理317)。
【0240】
ここで、次の送信ページがあるかどうかを調べ(判断318)、判断318の結果がYESになるときには、次の送信ページの画情報の画像モードに変更があるかどうかを調べる(判断319)。
【0241】
判断319の結果がYESになるときには、コマンド「RSET」を接続先へ送信し(処理320)、次のページの画情報の送信のための再ネゴシエーションを行う(処理321)。そして、再ネゴシエーションを終了すると、処理315へ戻り、次のページの画情報の送信を行う。
【0242】
また、判断319の結果がNOになるときには、処理315へ戻り、次のページの画情報の送信を行う。
【0243】
また、最終ページの画情報の送信を終了した場合で、判断318の結果がNOになるときには、コマンド「QUIT」を接続先へ送信し(処理322)、応答信号を受信すると(処理323)、この送信動作を終了する。
【0244】
図17,図18および図19は、この場合に、ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の一例を示している。
【0245】
まず、ゲートウェイ装置GWは、インターネットINETよりSMTPポートオープンが要求されることを監視しており(判断401のNOループ)、いずれかの端末よりSMTPポートオープンが要求され判断401の結果がYESになると、信号「220」を要求元へ応答する(処理402)。
【0246】
次いで、要求元からコマンド「EHLO」を受信するかどうかを調べる(判断403)。要求元からコマンド「HELO」を受信した場合で、判断403の結果がNOになるときには、SMTP処理へ移行し、電子メールの転送動作を行う。
【0247】
また、判断403の結果がYESになるときには、信号「250 CONNEG」および信号「250−FAXGW」を、要求元へ応答する(処理404)。そして、要求元よりコマンド「MAIL FROM」を受信する(処理405)と、そのコマンド「MAIL FROM」のパラメータのメールアドレスを調べて、アクセス拒否すべきかどうかを判断する(判断406)。判断406の結果がYESになるときには、要求元へエラー応答を送信し(処理407)、このときの動作を終了する。なお、エラー応答を送信する場合には、エラー原因も通知するようにすると良い。
【0248】
また、判断406の結果がNOになるときには、信号「250」を要求元へ応答し(処理408)、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータに「能力情報」が含まれていたかどうかを調べる(判断409)。
【0249】
判断409の結果がYESになるときには、受信した「能力情報」をデコードして元のバイナリデータの能力情報を得て(処理410)、その能力情報を保存する(処理411)。また、判断409の結果がNOになるときには、処理410,411を実行しない。
【0250】
次に、要求元よりコマンド「RCPT TO」を受信する(処理412)。そして、受信したコマンド「RCPT TO」のパラメータで示されたアナログ公衆網PSTNの宛先へ、網制御装置32により発呼し(処理413)、宛先がビジーであるかどうかを調べる(判断414)。判断414の結果がYESになるときには、処理407へ移行し、要求元へエラー応答(エラー原因は「宛先ビジー」)を送信し、このときの動作を終了する。
【0251】
一方、判断414の結果がYESになるときには、宛先より信号CEDおよび信号CSI/DISを受信し(処理415)、信号DISで通知された受信能力と、保存している能力情報に基づいて、使用する通信機能を設定し(処理416)、宛先へ信号TSI/DCSを送信する(処理417)。
【0252】
次いで、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFを宛先へ送信し(処理218)、宛先より応答信号を受信する(処理419)。
【0253】
そして、その受信した応答信号が信号CFRであるかどうかを調べ(判断420)、判断420の結果がNOになるときには、保存している「能力情報」から次のモデム速度を設定し(処理421)、処理417へ戻り、再度、信号TSI/DCSを作成して送信する。
【0254】
また、判断420の結果がYESになるときには、信号「250 能力情報」を要求元へ応答する(処理422)。このとき、「能力情報」としては、直前に信号DCSで指定した伝送機能の値が配置される。
【0255】
そして、それ以降、データ「.(ピリオド)」を受信するまで、要求元から受信する送信データDATAを、MIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXを宛先へ送信する(処理423、判断424のNOループ)。
【0256】
1ページ分の画情報の転送を終了すると(判断424の結果がYES)、信号「354」を要求元へ応答する(処理425)。
【0257】
そして、コマンド「QUIT」を受信したかどうかを調べる(判断426)。判断426の結果がNOになるときには、コマンド「RSET」を受信したかどうかを調べる(判断427)。
【0258】
判断221の結果がYESになるときには、信号EOMを宛先へ送信し(処理428)、所定の再ネゴシエーション処理を行い(処理429)、処理423へ戻り、再設定した画像モードで次のページの画情報の転送動作を行う。
【0259】
また、判断427の結果がNOになるときには、信号MPSを宛先へ送信し(処理430)、処理423へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0260】
また、判断420の結果がYESになるときには、信号EOPを宛先へ送信し(処理431)、宛先より応答信号を受信し(処理432)、要求元へ信号「221」を応答して要求元との接続を終了し(処理433)、信号DCNを宛先へ送信し(処理434)、宛先との回線を復旧して(処理435)、一連の動作を終了し、判断401へ戻る。
【0261】
このようにして、本実施例では、D−SMTP方式通信機能を拡張した拡張D−SMTP方式通信機能を利用することで、インターネットINETに接続されているネットワークファクシミリ装置FXから、アナログ公衆網PSTNに接続されているグループ3ファクシミリ装置GXへ、画情報を送信することができるので、非常に便利である。
【0262】
また、ネットワークファクシミリ装置FXの代わりに、ゲートウェイ装置GWがグループ3ファクシミリ装置GXとの間で使用する伝送機能を決定しており、ゲートウェイ装置GWが拡張D−SMTP方式通信機能について代理サーバー的な動作を行うので、インターネットINET(IP網)側のトラフィックの増加を抑制することができる。
【0263】
図20は、非ECM(エラー訂正モード)モードの時の再送動作について示している。なお、この場合、再送動作はページ単位に行われ、また、送信ページ数は1ページである。
【0264】
まず、図5または図12に示した接続手順およびネゴシエーションが行われ、使用する通信機能が設定される。
【0265】
次いで、ネットワークファクシミリ装置FXは、送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0266】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0267】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0268】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、受信エラーが生じている場合には、信号RTNをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0269】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「450 RTN」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0270】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、直前ページに受信エラーが生じた旨を認識する。そして、相手端末装置の受信能力と、自端末の送信時に設定されている通信機能に基づいて、使用する伝送機能を新たに設定し(通常は、モデム速度を一段階低下させる)、それを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0271】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0272】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0273】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0274】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」の応答として、応答信号「450 FTT」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0275】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、最初に設定したモデム速度を低下する等、新たに使用する伝送機能を設定し、それを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0276】
ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXよりコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0277】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0278】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GXは、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0279】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「250 CFR」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0280】
このようにして、使用する通信機能が再設定されると、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信エラーが生じた送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信(再送)し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元の画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信(再送)する。
【0281】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0282】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0283】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの受信結果が良好な場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0284】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0285】
このようにして、非ECMモードの場合、1ページ単位の再送動作が可能であり、より信頼性の高いファクシミリ通信を行うことができる。
【0286】
図21は、グループ3ファクシミリ伝送手順におけるECMモードが用いられる場合の通信動作および再送動作について示しているこの場合、再送動作はECMフレーム単位に行われ、また、送信ページ数は1ページ(1ブロック)である。なお、ECMモードでは、画情報は、所定ビット数のフレームに分割されて送信され、受信側でフレーム単位にエラー検出を行って、エラーを検出したフレームについて送信側へ再送要求し、送信側では、再送要求されたフレームを再送し、その結果、最終的に受信側でエラーのない画情報を完成できる。ECMモードの詳細については、TTC標準JT−T30を参照。
【0287】
まず、図5または図12に示した接続手順およびネゴシエーションが行われ、使用する通信機能が設定される。なお、このネゴシエーションにおいて、ECMモードの通信を行う旨が設定される。
【0288】
次いで、ネットワークファクシミリ装置FXは、ECMフレーム化された送信画情報をMIME変換して得た送信データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した送信データDATAをMIME逆変換して元のECMモードの画情報を作成し、その画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0289】
1ページ分の画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0290】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0291】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号PPS.EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、1つ以上の受信フレームに受信エラーが生じている場合には、エラーフレームを通知するための信号PPRをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0292】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」の応答として、応答信号「450 PPR」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0293】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号PPRで指定されたエラーフレームのデータをまとめ、MIME変換して得た再送データDATAをゲートウェイ装置GWへ順次送信し、ゲートウェイ装置GWは、受信した再送データDATAをMIME逆変換して元のエラーフレームの再送画情報を作成し、その再送画情報PIXをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0294】
再送画情報の送信を終了すると、ネットワークファクシミリ装置FXは、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0295】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、信号「354」を応答する。ネットワークファクシミリ装置FXは、この場合は、送信ページが1ページであったので、画情報の転送の終了をあらわすコマンド「QUIT」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0296】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、メッセージ後信号として、信号PPS.EOPをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。グループ3ファクシミリ装置GXは、メッセージ後信号を受信すると、そのときの再送画情報の受信時にエラーフレームがなかった場合には、信号RNRをゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0297】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、ファクシミリ装置FXへ信号RRを送出し、ファクシミリ装置FXは、信号MCFをゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0298】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXに対しては、信号「221」を応答してネットワークファクシミリ装置FXとの通信を終了し、また、グループ3ファクシミリ装置GXには信号DCNを送信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧し、一連の拡張D−SMTP方式通信の動作を終了する。
【0299】
このようにして、ネットワークファクシミリ装置FXからグループ3ファクシミリ装置GXに対して、ECMモードの通信動作および再送動作が可能であり、より信頼性の高いファクシミリ通信を行うことができる。
【0300】
図22は、ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXに対し、ポーリング送信要求を行って、グループ3ファクシミリ装置GXから画情報を受信するときの動作の一例を示している。この場合は、受信(送信)ページ数が1ページの場合である。
【0301】
まず、ネットワークファクシミリ装置FXは、ゲートウェイ装置GWを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GWは、信号「220」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0302】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GWへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0303】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GWは、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次応答する。
【0304】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。
【0305】
ゲートウェイ装置GWは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をネットワークファクシミリ装置FXへ応答する。
【0306】
次に、ネットワークファクシミリ装置FXは、電子メールの宛先を通知するコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0307】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GXへ、アナログ公衆網PSTNを用いて発呼する。
【0308】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号CEDをゲートウェイ装置GWへ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0309】
ゲートウェイ装置GWは、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」に対応して、ネットワークファクシミリ装置FXへ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。また、このときの「能力情報」は、受信パラメータをMIME変換して得た値である。
【0310】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、ポーリング送信要求を行うために、コマンド「TURN」をゲートウェイ装置GWへ送信する。また、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「TURN」を受信すると、グループ3ファクシミリ装置GXに、ポーリング送信要求を指示するための信号DTCを送信する。
【0311】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、ポーリング送信待機中の画情報について、信号TSI/DCSをゲートウェイ装置GWへ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0312】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。また、それによって、ネットワークファクシミリ装置FXは、ポーリング送信要求が受け付けられたことを知り、ポーリング受信状態に移行するとともに、信号「250」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0313】
次いで、ゲートウェイ装置GWは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250」を応答する。
【0314】
そして、ゲートウェイ装置GWは、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GXへ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、ポーリング送信待機していた画情報PIXを、順次ゲートウェイ装置GWへ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0315】
ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXより受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0316】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWは、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0317】
このようにして、ポーリング送信待機中の画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号DCNをゲートウェイ装置GWへ送信して、ゲートウェイ装置GWとの間の回線を復旧する。
【0318】
また、ゲートウェイ装置GWは、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXへ送信は、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの間の通信が終了する。
【0319】
このようにして、本実施例では、ネゴシエーションの期間に、コマンド「TURN」をネットワークファクシミリ装置FXからゲートウェイ装置GWへ送信することで、ネットワークファクシミリ装置FXは、グループ3ファクシミリ装置GXに対してポーリング送信要求を行うことができる。
【0320】
図23は、グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の一例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0321】
ここで、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの情報のやりとりは、D−SMTP方式通信機能に準じた信号形式を用いており、基本的には、可読情報(7ビットのキャラクタコード)以外を取り扱うことができない。したがって、画情報や、他のパラメータ(後述)等、可読情報以外のデータ(2バイトキャラクタデータやバイナリデータなど)をやりとりする際には、それらのデータを所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報に変換した状態でやりとりされる。すなわち、画情報やパラメータ等は、MIME(Multi Purpose Mail Extension)変換された状態で、やりとりされる。
【0322】
まず、グループ3ファクシミリ装置GXは、ゲートウェイ装置GWへ発呼し、ゲートウェイ装置GWが着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0001」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「1」を連続的にゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0323】
一方、ゲートウェイ装置GWは、アナログ公衆網PSTNより発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GXよりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。なお、プッシュボタン信号の受信機能は、網制御装置32に装備されている。
【0324】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧する。
【0325】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0326】
次に、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0327】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CEDをグループ3ファクシミリ装置GXへ送出する。
【0328】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0329】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0330】
次に、ゲートウェイ装置GWは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0331】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GWに送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。l
【0332】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する。ここで、信号CSIのパラメータは、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXの識別情報(電子メールアドレス等)を用いることができる。
【0333】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GWへ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0334】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、そのときの受信結果が良好な場合には、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GXへ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、1ページ分の画情報PIXを順次ゲートウェイ装置GWへ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0335】
ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXより受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0336】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWは、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0337】
このようにして、ポーリング送信待機中の画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号DCNをゲートウェイ装置GWへ送信して、ゲートウェイ装置GWとの間の回線を復旧する。
【0338】
また、ゲートウェイ装置GWは、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXへ送信は、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの間の通信が終了する。
【0339】
このようにして、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GXからネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の送信が可能となる。また、プッシュボタン信号を用いて宛先のネットワークファクシミリ装置FXを指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。
【0340】
図24および図25は、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。
【0341】
まず、ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32がアナログ公衆網PSTNから着信検出するかどうかを監視しており(判断501のNOループ)、着信検出して判断501の結果がYESになると、着信応答し(処理502)、信号RINGを受信し(処理503)、プッシュボタン信号により宛先番号を受信する(処理504)。
【0342】
次に、処理504で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理505)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断506)、判断506の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理507)、エラー終了する。
【0343】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断506の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先(ネットワークファクシミリ装置FX)を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理508)。
【0344】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断509)、判断509の結果がNOになるときには、処理507へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0345】
一方、判断509の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理510)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断511)。ここで、判断511の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理512)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0346】
また、判断511の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断513)。判断513の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0347】
また、判断513の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXに対して信号CEDを送出し(処理514)、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」を接続先へ送信し(処理515)、送信元のメールアドレスを通知する。
【0348】
そして、ゲートウェイ装置GWは、信号「250」を受信すると(処理516)、電子メールの宛先を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス>」を接続先へ送信する(処理517)。
【0349】
次に、ゲートウェイ装置GWは、接続先より信号「250 能力情報」を受信し(処理518)、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する(処理519)。
【0350】
次いで、グループ3ファクシミリ装置GXより信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)を受信すると(処理520)、所定のモデムトレーニング手順を行って、使用するモデム速度を決定する(処理521)。
【0351】
そして、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、接続先へ順次送信する(処理522)。この1ページ分の画情報の転送動作は、グループ3ファクシミリ装置GXよりいずれかのメッセージ後信号を受信するまで継続して実行する(判断523のNOループ)。
【0352】
グループ3ファクシミリ装置GXよりメッセージ後信号を受信して、判断523の結果がYESになると、ゲートウェイ装置GWは、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信し(処理524)、グループ3ファクシミリ装置GXへ信号MCFを送出する(処理525)。
【0353】
ここで、そのときに受信したメッセージ後信号が、信号EOPであったかどうかを調べ(判断526)、判断526の結果がNOになるときには、メッセージ後信号が信号MPSであったかどうかを調べる(判断527)。
【0354】
判断527の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号EOMを受信した場合である。したがって、この場合には、次ページの画像モードが変更されるので、接続先へコマンド「RSET」を送信し(処理528)、所定の再ネゴシエーション処理を行って、新しい通信機能を設定し(処理529)、処理522へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0355】
また、判断527の結果がYESになるときには、処理522へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0356】
また、判断526の結果がYESになるときには、接続先へコマンド「QUIT」を送信して、接続先との間の通信を終了し(処理530)、また、グループ3ファクシミリ装置GXより信号DCNを受信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧する(処理531)。
【0357】
図26は、グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0358】
まず、グループ3ファクシミリ装置GXは、ゲートウェイ装置GWへ発呼し、ゲートウェイ装置GWが着信応答すると、モデム信号を用いて、着番号(宛先情報)を通知した後に、信号RINGを送出する。ここで、モデム信号としては、例えば、グループ3ファクシミリモデムの低速モデム(V.21モデム)を利用することができる。
【0359】
一方、ゲートウェイ装置GWは、アナログ公衆網PSTNより発呼されると、着信応答し、モデム信号を受信するかどうかを待つ。そして、モデム信号を受信すると、そのモデム信号により通知される着番号(宛先情報)を認識して、保存する。なお、モデム信号の受信には、グループ3ファクシミリモデム31の低速モデム機能を利用することができる。
【0360】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧する。
【0361】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0362】
次に、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0363】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CEDをグループ3ファクシミリ装置GXへ送出する。
【0364】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0365】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0366】
次に、ゲートウェイ装置GWは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0367】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GWに送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。
【0368】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する。ここで、信号CSIのパラメータは、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXの識別情報(電子メールアドレス等)を用いることができる。
【0369】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GWへ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0370】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、そのときの受信結果が良好な場合には、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GXへ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、1ページ分の画情報PIXを順次ゲートウェイ装置GWへ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0371】
ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXより受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0372】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWは、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0373】
このようにして、画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号DCNをゲートウェイ装置GWへ送信して、ゲートウェイ装置GWとの間の回線を復旧する。
【0374】
また、ゲートウェイ装置GWは、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの間の通信が終了する。
【0375】
このようにして、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GXからネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の送信が可能となる。また、モデム信号(例えば、グループ3ファクシミリモデムの低速モデムを用いてやりとりする信号)を用いて宛先のネットワークファクシミリ装置FXを指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。
【0376】
図27および図28は、この場合に、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。
【0377】
まず、ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32がアナログ公衆網PSTNから着信検出するかどうかを監視しており(判断601のNOループ)、着信検出して判断601の結果がYESになると、着信応答し(処理602)、モデム信号により着番号(宛先情報)を受信し(処理603)、信号RINGを受信する(処理604)。
【0378】
次に、処理603で受信した宛先番号に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理605)。このとき、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断606)、判断606の結果がNOになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理607)、エラー終了する。
【0379】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断606の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先(ネットワークファクシミリ装置FX)を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理608)。
【0380】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断609)、判断609の結果がNOになるときには、処理607へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0381】
一方、判断609の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理610)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断611)。ここで、判断611の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理612)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0382】
また、判断611の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断613)。判断613の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0383】
また、判断613の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXに対して信号CEDを送出し(処理614)、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」を接続先へ送信し(処理615)、送信元のメールアドレスを通知する。
【0384】
そして、ゲートウェイ装置GWは、信号「250」を受信すると(処理616)、電子メールの宛先を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス>」を接続先へ送信する(処理617)。
【0385】
次に、ゲートウェイ装置GWは、接続先より信号「250 能力情報」を受信し(処理618)、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する(処理619)。
【0386】
次いで、グループ3ファクシミリ装置GXより信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)を受信すると(処理620)、所定のモデムトレーニング手順を行って、使用するモデム速度を決定する(処理621)。
【0387】
そして、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、接続先へ順次送信する(処理622)。この1ページ分の画情報の転送動作は、グループ3ファクシミリ装置GXよりいずれかのメッセージ後信号を受信するまで継続して実行する(判断623のNOループ)。
【0388】
グループ3ファクシミリ装置GXよりメッセージ後信号を受信して、判断623の結果がYESになると、ゲートウェイ装置GWは、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信し(処理624)、グループ3ファクシミリ装置GXへ信号MCFを送出する(処理625)。
【0389】
ここで、そのときに受信したメッセージ後信号が、信号EOPであったかどうかを調べ(判断626)、判断626の結果がNOになるときには、メッセージ後信号が信号MPSであったかどうかを調べる(判断627)。
【0390】
判断627の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号EOMを受信した場合である。したがって、この場合には、次ページの画像モードが変更されるので、接続先へコマンド「RSET」を送信し(処理628)、所定の再ネゴシエーション処理を行って、新しい通信機能を設定し(処理629)、処理622へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0391】
また、判断627の結果がYESになるときには、処理622へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0392】
また、判断626の結果がYESになるときには、接続先へコマンド「QUIT」を送信して、接続先との間の通信を終了し(処理630)、また、グループ3ファクシミリ装置GXより信号DCNを受信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧する(処理631)。
【0393】
図29は、グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作のさらに他の例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0394】
まず、グループ3ファクシミリ装置GXは、ゲートウェイ装置GWへ発呼し、ゲートウェイ装置GWが着信応答すると、モデム信号を用いて、着番号(宛先情報)と発番号(自端末のファクシミリ番号)を通知した後に、信号RINGを送出する。ここで、モデム信号としては、例えば、グループ3ファクシミリモデムの低速モデム(V.21モデム)を利用することができる。
【0395】
一方、ゲートウェイ装置GWは、アナログ公衆網PSTNより発呼されると、着信応答し、モデム信号を受信するかどうかを待つ。そして、モデム信号を受信すると、そのモデム信号により通知される着番号と発番号を認識して、保存する。なお、モデム信号の受信には、グループ3ファクシミリモデム31の低速モデム機能を利用することができる。
【0396】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした着番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した着番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧する。
【0397】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0398】
次に、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0399】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CEDをグループ3ファクシミリ装置GXへ送出する。
【0400】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、コマンド「MAIL FROM:<fax=(発番号)@domain>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、パラメータ「<fax=(発番号)@domain>」は、前述した内容の機能を有するものである。また、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<fax=(発番号)@domain>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0401】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0402】
次に、ゲートウェイ装置GWは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0403】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GWに送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。
【0404】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する。ここで、信号CSIのパラメータは、例えば、ネットワークファクシミリ装置FXの識別情報(電子メールアドレス等)を用いることができる。
【0405】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GWへ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0406】
これにより、ゲートウェイ装置GWは、そのときの受信結果が良好な場合には、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GXへ応答して、画情報の受信準備が完了した旨を通知し、それにより、グループ3ファクシミリ装置GXは、1ページ分の画情報PIXを順次ゲートウェイ装置GWへ送信し、画情報PIXの送信を終了すると、メッセージ後信号として、信号EOPをゲートウェイ装置GWへ送信する。
【0407】
ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、メッセージ後信号の信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GXより受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0408】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWは、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GXへ送信する。
【0409】
このようにして、ポーリング送信待機中の画情報の送信を終了すると、グループ3ファクシミリ装置GXは、信号DCNをゲートウェイ装置GWへ送信して、ゲートウェイ装置GWとの間の回線を復旧する。
【0410】
また、ゲートウェイ装置GWは、信号DCNを受信すると、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXへ送信は、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWとの間の通信が終了する。
【0411】
このようにして、本実施例では、グループ3ファクシミリ装置GXからネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の送信が可能となる。また、モデム信号(例えば、グループ3ファクシミリモデムの低速モデムを用いてやりとりする信号)を用いて宛先のネットワークファクシミリ装置FXを指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。また、グループ3ファクシミリモデムがゲートウェイ装置GWに発番号も通知しているので、ゲートウェイ装置GWからネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の原送信側を適切に通知することができる。
【0412】
図30、図31および図32は、この場合に、アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示している。
【0413】
まず、ゲートウェイ装置GWは、網制御装置32がアナログ公衆網PSTNから着信検出するかどうかを監視しており(判断701のNOループ)、着信検出して判断701の結果がYESになると、着信応答し(処理702)、モデム信号により着番号および発番号を受信し(処理703)、信号RINGを受信する(処理704)。
【0414】
次に、処理703で受信した着番号(宛先番号)に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理705)。また、受信した発番号を調べて、そのときの発側が、通信サービスを提供しない相手先(通信サービスを提供する旨が登録されている以外の相手先)であるかどうかを調べ(判断706)、判断706の結果がYESになるときには、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧し(処理707)、エラー終了する。また、受信した宛先番号が、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断708)、判断708の結果がNOになるときには、処理707へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0415】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断708の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、宛先の接続先(ネットワークファクシミリ装置FX)を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理709)。
【0416】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断710)、判断710の結果がNOになるときには、処理707へ移行し、その時点でグループ3ファクシミリ装置GXとの回線を切断復旧して、エラー終了する。
【0417】
一方、判断710の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理711)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断712)。ここで、判断712の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理713)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0418】
また、判断712の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断714)。判断714の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0419】
また、判断714の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXに対して信号CEDを送出し(処理715)、コマンド「MAIL FROM:<fax=(発番号)@domain>」を接続先へ送信し(処理716)、送信元のメールアドレスを通知する。
【0420】
そして、ゲートウェイ装置GWは、信号「250」を受信すると(処理717)、電子メールの宛先を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス>」を接続先へ送信する(処理718)。
【0421】
次に、ゲートウェイ装置GWは、接続先より信号「250 能力情報」を受信し(処理719)、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GXに送信する(処理720)。
【0422】
次いで、グループ3ファクシミリ装置GXより信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)を受信すると(処理721)、所定のモデムトレーニング手順を行って、使用するモデム速度を決定する(処理722)。
【0423】
そして、ゲートウェイ装置GWは、グループ3ファクシミリ装置GXより画情報PIXを受信すると、その画情報PIXをMIME変換し、画情報データDATAとして、接続先へ順次送信する(処理723)。この1ページ分の画情報の転送動作は、グループ3ファクシミリ装置GXよりいずれかのメッセージ後信号を受信するまで継続して実行する(判断724のNOループ)。
【0424】
グループ3ファクシミリ装置GXよりメッセージ後信号を受信して、判断724の結果がYESになると、ゲートウェイ装置GWは、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信し(処理725)、グループ3ファクシミリ装置GXへ信号MCFを送出する(処理726)。
【0425】
ここで、そのときに受信したメッセージ後信号が、信号EOPであったかどうかを調べ(判断727)、判断727の結果がNOになるときには、メッセージ後信号が信号MPSであったかどうかを調べる(判断728)。
【0426】
判断728の結果がNOになるときには、メッセージ後信号として信号EOMを受信した場合である。したがって、この場合には、次ページの画像モードが変更されるので、接続先へコマンド「RSET」を送信し(処理729)、所定の再ネゴシエーション処理を行って、新しい通信機能を設定し(処理730)、処理723へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0427】
また、判断728の結果がYESになるときには、処理723へ戻り、次のページの画情報の転送動作を行う。
【0428】
また、判断727の結果がYESになるときには、接続先へコマンド「QUIT」を送信して、接続先との間の通信を終了し(処理631)、また、グループ3ファクシミリ装置GXより信号DCNを受信して、グループ3ファクシミリ装置GXとの間の回線を復旧する(処理632)。
【0429】
図33は、本発明の他の実施例にかかる通信システムを示している。
【0430】
同図において、IP網としてのインターネットINETには、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されており、デジタル公衆網ISDNには、グループ4/3ファクシミリ装置GXaが接続されている。ゲートウェイ装置GWaは、インターネットINETのネットワークファクシミリ装置FXと、デジタル公衆網ISDNのグループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間を接続して、相互通信を可能にする機能を備えている。
【0431】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、ファクシミリ画情報の作成および記録出力等のファクシミリ装置機能、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、ゲートウェイ装置GWaを介して、デジタル公衆網ISDNのグループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式の通信機能を備えている。
【0432】
また、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、通常のグループ4/3ファクシミリ通信機能と、ゲートウェイ装置GWaを用いてネットワークファクシミリ装置FXへ発呼する際には、宛先となるネットワークファクシミリ装置FXを指定する宛先情報をゲートウェイ装置GWaへ通知する宛先通知機能を備えている。
【0433】
ゲートウェイ装置GWaは、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、デジタル公衆網ISDNのグループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式に対応したゲートウェイ機能(ISDN対応)を備えている。
【0434】
図34は、ゲートウェイ装置GWaの一例を示している。なお、このゲートウェイ装置GWaは、ゲートウェイとして機能するのみならず、ネットワークファクシミリ装置FXあるいはグループ4/3ファクシミリ装置GXaと直接通信する機能も備えている。
【0435】
同図において、システム制御部41は、このゲートウェイ装置GWaの各部の制御処理、T.37通信機能処理、D−SMTP方式通信機能処理、および、拡張D−SMTP方式ゲートウェイ機能処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ42は、システム制御部41が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部41のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ43は、このゲートウェイ装置GWaに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路44は、現在時刻情報を出力するものである。
【0436】
スキャナ45は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ46は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、磁気ディスク装置47は、このゲートウェイ装置GWaの他の実行プログラムや、種々のパラメータデータ等を記憶するためのものである。
【0437】
また、操作表示部48は、このゲートウェイ装置GWaを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0438】
符号化復号化部49は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置50は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0439】
ISDNインタフェース回路51は、このグループ4/3ファクシミリ装置GXaをデジタル公衆網ISDNに接続するとともに、レイヤ1の信号処理機能およびDチャネル(信号チャネル)の信号と2つのBチャネル(情報チャネル)の信号の統合/分離機能を備えたものであり、Dチャネル伝送制御部52は、呼設定/呼解放手順処理などISDNのDチャネル上の信号処理を実行するためのものであり、Bチャネル伝送制御部53,54,12は、Bチャネル上で行うグループ4ファクシミリ伝送手順機能を実現するためのものである。また、Bチャネル伝送制御部54には、グループ3ファクシミリモデム55が接続され、デジタル公衆網ISDNを用いてグループ3ファクシミリ装置との間で画情報をやりとりする際には、Bチャネル伝送制御部54が用いられる。
【0440】
また、グループ3ファクシミリモデム55は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0441】
インターネットインターフェース回路56は、このゲートウェイ装置GWaをインターネットINETに接続するためのものであり、インターネット伝送制御部58は、インターネットINETを介して、他の端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理を実行するためのものである。
【0442】
これらの、システム制御部41、システムメモリ42、パラメータメモリ43、時計回路44、スキャナ45、プロッタ46、磁気ディスク装置47、操作表示部48、符号化復号化部49、画像蓄積装置50、Dチャネル伝送制御部53,54、グループ3ファクシミリモデム55、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部58は、内部バス59に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス59を介して行われている。
【0443】
また、Bチャネル伝送制御部54とグループ3ファクシミリモデム55との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0444】
図35は、グループ4/3ファクシミリ装置GXaが、ゲートウェイ装置GWaを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の一例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0445】
まず、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、着番号として、ゲートウェイ装置GWaのファクシミリ番号をセットし、着サブアドレスとして、宛先のネットワークファクシミリ装置FXの宛先番号をセットした状態で、デジタル公衆網ISDNへ呼設定メッセージSETUPを送出する。
【0446】
これにより、デジタル公衆網ISDNは、宛先のゲートウェイ装置GWaに、着サブアドレス付きの呼設定メッセージSETUPを送出する。
【0447】
それによって、ゲートウェイ装置GWaは、着信検出し、受信した呼設定メッセージSETUPに付加されている着サブアドレスを抽出し、アドレス変換テーブルを参照して、その抽出した着サブアドレスの番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、着サブアドレスが、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ4/3ファクシミリ装置GXaとの回線を切断復旧する。
【0448】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0449】
次に、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0450】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GWは、応答メッセージCONNをデジタル公衆網ISDNへ送信し、これによって、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間に情報チャネルが確立される。そして、その確立された情報チャネルを用いて、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間で、所定のグループ4ファクシミリ伝送手順が開始され、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間でリンクレイヤ、トランスポートレイヤ、セッションレイヤコネクションが順次設定される。
【0451】
それとともに、ゲートウェイ装置GWaは、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GWaへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GWaへ応答する。
【0452】
次に、ゲートウェイ装置GWaは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0453】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GWaに送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。
【0454】
それにより、ゲートウェイ装置GWaは、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDCLを受信するのを待ち、信号CDCLにより通知されたグループ4/3ファクシミリ装置GXaの通信能力と、ネットワークファクシミリ装置FXより通知された能力情報に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し、信号RDCLPを用いて、設定した伝送機能をグループ4/3ファクシミリ装置GXaへ通知する。
【0455】
それにより、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、信号CDSを送信して文書管理情報を通知した後、複数の信号CDUI用いて1ページ分の画情報を順次ゲートウェイ装置GWaへ送信し、画情報の送信を終了すると、送信終了をあらわす信号CDEをゲートウェイ装置GWaへ送信する。
【0456】
ゲートウェイ装置GWaは、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDUIを受信すると、その画情報をMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、信号CDEを受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0457】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWaへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWaは、画情報を適切に受診した旨をあらわす信号RDEPをグループ4/3ファクシミリ装置GXaへ送信する。
【0458】
このようにして、画情報の送信を終了すると、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、伝送後手順をゲートウェイ装置GWaとの間で実行し、セッションレイヤコネクション、トランスポートレイヤ、リンクレイヤを順次終了し、情報チャネルを終了する。次いで、Dチャネルの呼終了手順を実行し、呼を解放する。
【0459】
また、ゲートウェイ装置GWaは、信号「354」を受信すると、その後の適宜なタイミングで、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWaとの間の通信が終了する。
【0460】
図36は、グループ4/3ファクシミリ装置GXaが、ゲートウェイ装置GWaを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示している。この場合は、送信ページ数が1ページの場合である。
【0461】
まず、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、発番号として自端末のファクシミリ番号をセットし、着番号としてゲートウェイ装置GWaのファクシミリ番号をセットし、着サブアドレスとして宛先のネットワークファクシミリ装置FXの宛先番号をセットした状態で、デジタル公衆網ISDNへ呼設定メッセージSETUPを送出する。
【0462】
これにより、デジタル公衆網ISDNは、宛先のゲートウェイ装置GWaに、発番号と着サブアドレス付きの呼設定メッセージSETUPを送出する。
【0463】
それによって、ゲートウェイ装置GWaは、着信検出し、受信した呼設定メッセージSETUPに付加されている発番号および着サブアドレスを抽出する。そして、アドレス変換テーブルを参照して、その抽出した着サブアドレスの番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、着サブアドレスが、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとの呼接続を行わない。また、発番号の値を調べて、自端末のサービス(ゲートウェイサービス)を受けられる端末以外である旨を判別した場合には、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとの呼接続を行わない。
【0464】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GWは、ネットワークファクシミリ装置FXを指定してSMTPポートオープンを要求する。これに対し、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「220」をゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0465】
次に、ゲートウェイ装置GWは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。ここで、このコマンドEHLOは、拡張D−SMTP方式通信機能の開始を指令するコマンドを兼用している。
【0466】
コマンドEHLOを受信したネットワークファクシミリ装置FXは、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。また、それにより、ゲートウェイ装置GWは、応答メッセージCONNをデジタル公衆網ISDNへ送信し、これによって、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間に情報チャネルが確立される。そして、その確立された情報チャネルを用いて、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間で、所定のグループ4ファクシミリ伝送手順が開始され、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとゲートウェイ装置GWaとの間でリンクレイヤ、トランスポートレイヤ、セッションレイヤコネクションが順次設定される。
【0467】
それとともに、ゲートウェイ装置GWaは、コマンド「MAIL FROM:<fax=(発番号)@domain>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、パラメータ「<fax=(発番号)@domain>」は、前述した内容の機能を有するものである。また、ネットワークファクシミリ装置FXは、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<fax=(発番号)@domain>」を用いて、接続許可を判定することができる。ネットワークファクシミリ装置FXは、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GWaへ応答する。
【0468】
次に、ゲートウェイ装置GWaは、電子メールの宛先(この場合は、ネットワークファクシミリ装置FX)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス(ネットワークファクシミリ装置FXのメールアドレス)>」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0469】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GWaに送信する。ここで、信号「250」に付加される「能力情報」の値は、ネットワークファクシミリ装置FXが備えている受信能力を通知するためのものである。
【0470】
それにより、ゲートウェイ装置GWaは、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDCLを受信するのを待ち、信号CDCLにより通知されたグループ4/3ファクシミリ装置GXaの通信能力と、ネットワークファクシミリ装置FXより通知された能力情報に基づいて、そのときに使用する伝送機能を設定し、信号RDCLPを用いて、設定した伝送機能をグループ4/3ファクシミリ装置GXaへ通知する。
【0471】
それにより、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、信号CDSを送信して文書管理情報を通知した後、複数の信号CDUI用いて1ページ分の画情報を順次ゲートウェイ装置GWaへ送信し、画情報の送信を終了すると、送信終了をあらわす信号CDEをゲートウェイ装置GWaへ送信する。
【0472】
ゲートウェイ装置GWaは、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDUIを受信すると、その画情報をMIME変換し、画情報データDATAとして、ネットワークファクシミリ装置FXへ順次送信する。また、信号CDEを受信すると、1ページ分の画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信する。
【0473】
これにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「354」をゲートウェイ装置GWaへ応答し、それによって、ゲートウェイ装置GWaは、画情報を適切に受診した旨をあらわす信号RDEPをグループ4/3ファクシミリ装置GXaへ送信する。
【0474】
このようにして、画情報の送信を終了すると、グループ4/3ファクシミリ装置GXaは、伝送後手順をゲートウェイ装置GWaとの間で実行し、セッションレイヤコネクション、トランスポートレイヤ、リンクレイヤを順次終了し、情報チャネルを終了する。次いで、Dチャネルの呼終了手順を実行し、呼を解放する。
【0475】
また、ゲートウェイ装置GWaは、信号「354」を受信すると、その後の適宜なタイミングで、コマンド「QUIT」をネットワークファクシミリ装置FXへ送信し、それにより、ネットワークファクシミリ装置FXは、信号「221」を応答し、これによって、ネットワークファクシミリ装置FXとゲートウェイ装置GWaとの間の通信が終了する。
【0476】
このようにして、本実施例では、グループ4/3ファクシミリ装置GXaからネットワークファクシミリ装置FXに対して、画情報の送信が可能となる。また、呼設定メッセージSETUPの情報要素である着サブアドレスを用いて宛先のネットワークファクシミリ装置FXを指定するようにしているので、宛先指定のための特別の装置を必要としない。
【0477】
図37、図38および図39は、この場合に、デジタル公衆網ISDNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWaの動作の一例を示している。
【0478】
まず、ゲートウェイ装置GWaは、Dチャネル伝送制御部52がデジタル公衆網ISDNから呼設定メッセージSETUPを受信するかどうかを監視しており(判断801のNOループ)、呼設定メッセージSETUPを受信して判断801の結果がYESになると、その呼設定メッセージSETUPに発番号が含まれているかどうかを調べる(判断802)。判断802の結果がYESになるときには、その発番号を調べて、アクセス拒否すべきかどうかを判定する(判断803)。判断803の結果がYESになるときには、そのときの着呼を無視し(処理804)、エラー終了する。
【0479】
また、判断802の結果がYESになるときには、受信した着サブアドレス(宛先番号)に対応した電子メールアドレスを、アドレス変換テーブルを参照して取得する(処理805)。また、受信した着サブアドレスが、アドレス変換テーブルに登録されているかどうかを調べ(判断806)、判断806の結果がNOになるときには、処理804へ移行し、このときの着呼を無視して、エラー終了する。
【0480】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合で判断806の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWaは、宛先の接続先(ネットワークファクシミリ装置FX)を指定してSMTPポートオープンを要求する(処理807)。
【0481】
そして、接続先から肯定応答である信号「220」を受信するかどうかを調べ(判断808)、判断808の結果がNOになるときには、処理804へ移行し、そのときの着呼を無視して、エラー終了する。
【0482】
一方、判断808の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWaは、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOを接続先へ送信し(処理809)、接続先から、信号「250」を受信するかどうかを調べる(判断810)。ここで、判断810の結果がNOになるときには、接続先がESMTP通信機能を備えていないので、同じ接続先へSMTPのコマンド「HELO」を送信し(処理811)、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0483】
また、判断810の結果がYESになるときには、接続先より信号「250 CONNEG」を受信したかどうかを調べる(判断812)。判断812の結果がNOになるときには、接続先がD−SMTP方式通信機能を備えていないので、T.37通信処理へ移行し、電子メールを用いた画情報送信動作を行う。
【0484】
また、判断812の結果がYESになるときには、ゲートウェイ装置GWaは、デジタル公衆網ISDNに対して応答メッセージCONNを送出して、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間に情報チャネルを確立し(処理815)、所定のグループ4ファクシミリ伝送前手順を開始する(処理816)。
【0485】
ここで、このときに発番号を記憶しているかどうかを調べ(判断817)、判断817の結果がYESになるときには、コマンド「MAIL FROM:<fax=(発番号)@domain>」を接続先へ送信し(処理818)、送信元のメールアドレスを通知する。
【0486】
また、判断817の結果がNOになるときには、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」を接続先へ送信し(処理819)、送信元のメールアドレスを通知する。
【0487】
そして、ゲートウェイ装置GWaは、信号「250」を受信すると(処理820)、電子メールの宛先を指定するためのコマンド「RCPT TO:<相手メールアドレス>」を接続先へ送信する(処理821)。
【0488】
次に、ゲートウェイ装置GWaは、接続先より信号「250 能力情報」を受信し(処理822)、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDCLを受信し(処理823)、そのときに使用する通信機能(画像モード等)を設定し(処理824)、信号RDCLPをグループ4/3ファクシミリ装置GXaに送信する(処理825)。
【0489】
次いで、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDSを受信して保存する(処理826)。
【0490】
そして、ゲートウェイ装置GWaは、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDUIを受信すると、その受信した信号CDUIの画情報をMIME変換し、画情報データDATAとして、接続先へ順次送信する(処理827)。この画情報の転送動作は、グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDEを受信するまで継続して実行する(判断828のNOループ)。
【0491】
グループ4/3ファクシミリ装置GXaより信号CDEを受信して、判断828の結果がYESになると、ゲートウェイ装置GWaは、画情報の終了を通知するためにデータ「.(ピリオド)」を接続先へ送信し(処理829)、接続先より信号「354」を受信すると(処理830)、グループ4/3ファクシミリ装置GXaへ信号RDEPを送信する(処理831)。
【0492】
そして、接続先へコマンド「QUIT」を送信して、接続先との間の通信を終了し(処理832)、また、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間では、G4ファクシミリ伝送後手順を実行して情報チャネルを終了し(処理833)、呼切断解放手順処理を実行して(処理834)、グループ4/3ファクシミリ装置GXaとの間の呼を解放する。
【0493】
図40は、本発明の別な実施例にかかる通信システムを示している。
【0494】
同図において、IP網としてのインターネットINETには、ゲートウェイ装置GW1,GW2が接続され、アナログ公衆網PSTN1,PSTN2には、グループ3ファクシミリ装置GX1,GX2がそれぞれ接続されている。
【0495】
また、ゲートウェイ装置GW1は、インターネットINETの他のゲートウェイ装置GW2と、アナログ公衆網PSTN1のグループ3ファクシミリ装置GX1との間を接続して、相互通信を可能にする機能を備え、ゲートウェイ装置GW2は、インターネットINETの他のゲートウェイ装置GW1と、アナログ公衆網PSTN2のグループ3ファクシミリ装置GX2との間を接続して、相互通信を可能にする機能を備えている。
【0496】
また、グループ3ファクシミリ装置GX1,GX2は、通常のグループ3ファクシミリ通信機能と、ゲートウェイ装置GW1,2を用いて他のグループ3ファクシミリ装置GX2,GX1へ発呼する際には、宛先となる他のグループ3ファクシミリ装置GX2,GX1を指定する宛先情報をゲートウェイ装置GW1,GW2へ通知する宛先通知機能を備えている。
【0497】
さらに、ゲートウェイ装置GW1,GW2は、電子メールを用いてファクシミリ画情報をやりとりするためのT.37通信機能、D−SMTP方式の通信機能、および、アナログ公衆網PSTNのグループ3ファクシミリ装置GX1,GX2との間でファクシミリ通信を行う拡張D−SMTP方式に対応したゲートウェイ機能を備えている。
【0498】
図41および図42は、ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の一例を示している。
【0499】
まず、グループ3ファクシミリ装置GX1は、ゲートウェイ装置GW1へ発呼し、ゲートウェイ装置GW1が着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0004」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「4」を連続的にゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0500】
一方、ゲートウェイ装置GW1は、アナログ公衆網PSTN1より発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GX1よりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。
【0501】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GX1との回線を切断復旧する。
【0502】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GW1は、発呼側のグループ3ファクシミリ装置GX1との間で、仮の受信能力を適用して、グループ3ファクシミリ伝送手順を行う(モデムトレーニングの信号TCFの受信まで)。
【0503】
また、ゲートウェイ装置GW1は、ゲートウェイ装置GW2を指定して、SMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GW2は、信号「220」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0504】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0505】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GW2は、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0506】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>能力情報」をゲートウェイ装置GW2へ送信し、送信元のメールアドレスと、発端末(グループ3ファクシミリ装置GX1)の通信能力情報を通知する。ここで、ゲートウェイ装置GW2は、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0507】
そして、ゲートウェイ装置GW2は、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0508】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、最終宛先(この場合は、グループ3ファクシミリ装置GX2)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。ここで、コマンド「RCPT TO」のパラメータは、アドレス変換テーブルを参照して取得した電子メールアドレスを適用する。例えば、宛先番号「0004」に登録されている電子メールアドレスが「fax=0123456789@ifax.tokyo.abc.co.jp」の場合は、その値がセットされる。
【0509】
これにより、ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GX2へ、アナログ公衆網PSTN2を用いて発呼する。
【0510】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX2は、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GX2は、信号CEDをゲートウェイ装置GW2へ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GW2へ応答する。
【0511】
ゲートウェイ装置GW2は、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、そのときに保存しているゲートウェイ装置GW1から通知された「能力情報」に基づいて、使用する伝送機能(モデム速度等)を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。ここで、信号TSIのパラメータは、例えば、コマンド「MAIL FROM」のパラメータ「<自機メールアドレス>」の値を用いることができる。
【0512】
次いで、ゲートウェイ装置GW2は、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0513】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0514】
それにより、ゲートウェイ装置GWは、保存している「能力情報」から次のモデム速度を設定し、信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信し、そのときに設定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0515】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0516】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「250 能力情報」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。このとき、「能力情報」としては、直前に信号DCSで指定した伝送機能の値が配置される。
【0517】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1に対し、信号TCFの応答信号として信号FTTを応答する。それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、モデム速度を再設定し、信号TSI/DCSを用いて、再設定したモデム速度等を指定し、再設定したモデム速度で信号TCFを送信する。ゲートウェイ装置GW1は、再設定されたモデム速度が、ゲートウェイ装置GW2から通知された能力情報に合致する場合には、信号CFRを応答する。
【0518】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、グループ3ファクシミリ装置GX1は、1ページ分の画情報PIXを送信し、送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOPを送信する。
【0519】
また、ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1より受信した画情報PIXをMIME変換し、送信データDATAとして、ゲートウェイ装置GW2へ送信し、メッセージ後信号を受信すると、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0520】
ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1より受信した送信データDATAを逆MIME変換し、画情報PIXとしてグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。また、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」を受信すると、メッセージ後信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GX2に送信する。
【0521】
グループ3ファクシミリ装置GX2は、画情報PIXを正常に受信できた場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GW2へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「354」をゲートウェイ装置GW1へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0522】
これにより、画情報の送信を終了したので、グループ3ファクシミリ装置GX1は、信号DCNをゲートウェイ装置GW1へ送信して、回線を復旧する。また、ゲートウェイ装置GW1は、信号DCNを受信すると、ゲートウェイ装置GW2へコマンド「QUIT」を送信する。
【0523】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号DCNをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信し、これにより、グループ3ファクシミリ装置GX2とゲートウェイ装置GW2との間の回線が復旧される。
【0524】
また、ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1へ信号「221」を送信し、一連の送信動作が終了する。
【0525】
このようにして、ゲートウェイ装置GW1,GW2を介し、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報が送信される。
【0526】
図43および図44は、ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の他の例を示している。
【0527】
まず、グループ3ファクシミリ装置GX1は、ゲートウェイ装置GW1へ発呼し、ゲートウェイ装置GW1が着信応答すると、信号RINGを送出した後に、プッシュボタン信号を用いて、宛先情報を送信する。例えば、番号「0004」の宛先情報を送信する場合、プッシュボタン信号の番号「0」、番号「0」、番号「0」、番号「4」を連続的にゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0528】
一方、ゲートウェイ装置GW1は、アナログ公衆網PSTN1より発呼されると、着信応答し、信号RINGを受信するかどうかを待つ。そして、信号RINGを受信すると、グループ3ファクシミリ装置GX1よりプッシュボタン信号を受信し、その受信したプッシュボタン信号により運ばれた番号を認識する。
【0529】
そして、アドレス変換テーブルを参照して、その認識にした番号に対応した電子メールアドレスを取得する。このとき、受信した番号が、アドレス変換テーブルに登録されていない場合には、このときの通信動作を行うことができないので、その時点でグループ3ファクシミリ装置GX1との回線を切断復旧する。
【0530】
また、電子メールアドレスを適切に取得できた場合には、ゲートウェイ装置GW1は、発呼側のグループ3ファクシミリ装置GX1に信号CEDを送出する。また、ゲートウェイ装置GW1は、ゲートウェイ装置GW2を指定して、SMTPポートオープンを要求する。これに対し、ゲートウェイ装置GW2は、信号「220」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0531】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、ESMTPの開始コマンドであるコマンドEHLOをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0532】
コマンドEHLOを受信したゲートウェイ装置GW2は、拡張D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250−FAXGW」と、D−SMTP方式通信機能を備えている旨を通知する信号「250 CONNEG」を、ゲートウェイ装置GWへ応答する。
【0533】
これにより、ゲートウェイ装置GW1は、コマンド「MAIL FROM:<自機メールアドレス>」をゲートウェイ装置GW2へ送信し、送信元のメールアドレスを通知する。ここで、ゲートウェイ装置GW2は、受信したコマンド「MAIL FROM」のパラメータである「<自機メールアドレス>」を用いて、接続許可を判定することができる。
【0534】
そして、ゲートウェイ装置GW2は、そのときの電子メールの受付を許可できる場合には、信号「250」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0535】
次に、ゲートウェイ装置GW1は、最終宛先(この場合は、グループ3ファクシミリ装置GX2)を指定するためのコマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。ここで、コマンド「RCPT TO」のパラメータは、アドレス変換テーブルを参照して取得した電子メールアドレスを適用する。例えば、宛先番号「0004」に登録されている電子メールアドレスが「fax=0123456789@ifax.tokyo.abc.co.jp」の場合は、その値がセットされる。
【0536】
これにより、ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain>」で指定された宛先のグループ3ファクシミリ装置GX2へ、アナログ公衆網PSTN2を用いて発呼する。
【0537】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX2は、着信応答し、所定のグループ3ファクシミリ伝送手順を開始する。したがって、グループ3ファクシミリ装置GX2は、信号CEDをゲートウェイ装置GW2へ応答し、次に、信号CSI(自端末の識別情報)/DIS(自端末の能力情報)をゲートウェイ装置GW2へ応答する。
【0538】
ゲートウェイ装置GW2は、信号CSI/DISを受信すると、信号DISに含まれる受信能力パラメータ(バイナリデータ)を認識し、コマンド「RCPTTO:<fax=1234@domain>」に対応して、ゲートウェイ装置GW1へ応答する応答信号「250」に、パラメータとして、認識した受信能力パラメータを通知するための「能力情報」を付加する。また、このときの「能力情報」は、受信パラメータをMIME変換して得た値である。
【0539】
それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号CSI(着側端末識別情報)/DIS(ネットワークファクシミリ装置FXの受信能力)をグループ3ファクシミリ装置GX1に送信する。
【0540】
それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、受信した信号DISのパラメータと、送信する画情報の画像モードおよび利用可能なモデム速度に基づいて、そのときに使用する通信機能を設定し、信号TSI(送信端末識別情報)/DCS(能力通知)をゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0541】
ゲートウェイ装置GW1は、信号TSI/DCSを受信すると、信号DCSのパラメータを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。ここで、パラメータ「能力情報」は、信号DCSのパラメータをMIME変換した値のものである。
【0542】
ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0543】
次いで、ゲートウェイ装置GW2は、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0544】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに失敗した場合、信号FTTをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0545】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」の応答として、応答信号「450 FTT」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。
【0546】
したがって、ゲートウェイ装置GW1は、信号FTTをグループ3ファクシミリ装置GX1へ応答する。それにより、グループ3ファクシミリ装置GX1は、そのときに使用する通信機能を再設定し、信号TSI/DCSをゲートウェイ装置GW1へ送信し、信号DCSで再設定したモデム速度でモデムトレーニングを行うために、信号TCFをゲートウェイ装置GW1へ送信する。
【0547】
ゲートウェイ装置GW1は、信号TSI/DCSを受信すると、信号DCSのパラメータを通知するために、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0548】
ゲートウェイ装置GW2は、コマンド「RCPT TO:<fax=1234@domain> 能力情報」を受信すると、パラメータ「能力情報」を解釈して、対応する信号TSI/DCSを作成し、グループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0549】
次いで、ゲートウェイ装置GW2は、そのときのパラメータ「能力情報」で指定したモデム速度でモデムトレーニングするために信号TCFをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。
【0550】
ここで、グループ3ファクシミリ装置GX2は、トレーニングに成功した場合、信号CFRをゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0551】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「250 CFR」をゲートウェイ装置GW1へ応答する。また、ゲートウェイ装置GW1は、信号CFRをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0552】
このようにして、使用する通信機能が設定されると、グループ3ファクシミリ装置GX1は、1ページ分の画情報PIXを送信し、送信を終了すると、メッセージ後信号として信号EOPを送信する。
【0553】
また、ゲートウェイ装置GW1は、グループ3ファクシミリ装置GX1より受信した画情報PIXをMIME変換し、送信データDATAとして、ゲートウェイ装置GW2へ送信し、メッセージ後信号を受信すると、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」をゲートウェイ装置GW2へ送信する。
【0554】
ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1より受信した送信データDATAを逆MIME変換し、画情報PIXとしてグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信する。また、データ転送の終了をあらわすデータ「.(ピリオド)」を受信すると、メッセージ後信号EOPをグループ3ファクシミリ装置GX2に送信する。
【0555】
グループ3ファクシミリ装置GX2は、画情報PIXを正常に受信できた場合には、信号MCFをゲートウェイ装置GW2へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号「354」をゲートウェイ装置GW1へ送信する。それにより、ゲートウェイ装置GW1は、信号MCFをグループ3ファクシミリ装置GX1へ送信する。
【0556】
これにより、画情報の送信を終了したので、グループ3ファクシミリ装置GX1は、信号DCNをゲートウェイ装置GW1へ送信して、回線を復旧する。また、ゲートウェイ装置GW1は、信号DCNを受信すると、ゲートウェイ装置GW2へコマンド「QUIT」を送信する。
【0557】
それにより、ゲートウェイ装置GW2は、信号DCNをグループ3ファクシミリ装置GX2へ送信し、これにより、グループ3ファクシミリ装置GX2とゲートウェイ装置GW2との間の回線が復旧される。
【0558】
また、ゲートウェイ装置GW2は、ゲートウェイ装置GW1へ信号「221」を送信し、一連の送信動作が終了する。
【0559】
このようにして、ゲートウェイ装置GW1,GW2を介し、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報が送信される。
【0560】
なお、上述した各実施例では、ネットワークファクシミリ装置とゲートウェイ装置とを別々の装置として記載しているが、ネットワークファクシミリ装置にゲートウェイ装置の機能を組み込んだもの、あるいは、ゲートウェイ装置にネットワークファクシミリ装置の機能を組み込んだものについても、本発明を同様にして提供することができる。例えば、通常のネットワークファクシミリ装置が、そのようなゲートウェイ機能を有するネットワークファクシミリ装置を介して、グループ3/グループ4ファクシミリ装置と通信を行う場合についても、本発明を同様にして適用することができる。
【0561】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムであって、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うようにしたので、IP網に接続されているネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されているG3/G4ファクシミリ装置との間の通信を適切に行うことができるという効果を得る。
【0562】
また、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置からEHLOコマンドを受信すると、当該EHLOコマンドの応答メッセージを用いて自端末のゲートウェイ機能を通知するので、相手端末との間の機能の確認が容易に行え、結果的により良好なファクシミリ通信を実現できるという効果も得る。
【0563】
また、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知した後に宛先情報を通知し、上記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の上記ファクシミリ装置へ発呼し、上記通知された通信能力情報を用いて、宛先の上記ファクシミリ装置との間で伝送前手順を行い、それによって上記ファクシミリ装置との間で設定された通信機能情報を上記ネットワークファクシミリ装置へ通知するので、相手端末との間で円滑な通信を行えるという効果も得る。
【0564】
また、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して宛先情報を通知し、上記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の上記ファクシミリ装置へ発呼し、当該ファクシミリ装置より能力情報を受信すると、その受信した能力情報を上記ネットワークファクシミリ装置へ通知するので、相手端末の間で円滑な通信を行えるという効果も得る。
【0565】
また、複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する場合には、当該次のページについては、前記ネットワークファクシミリ装置が前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うようにしたので、より自由度の高いファクシミリ通信が可能となるという効果も得る。
【0566】
また、非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、前記ネットワークファクシミリ装置は、受信エラーが通知されたページの画情報を再送するようにしたので、より信頼性の高いファクシミリ通信が可能となるという効果も得る。
【0567】
また、ECMモードの通信動作を行う場合、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送するようにしたので、適切にECMモードを用いたファクシミリ通信が可能になると言う効果も得る。
【0568】
また、ポーリング送信要求時、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ネットワークゲートウェイ装置に対してポーリング要求を通知し、上記ネットワークゲートウェイ装置は、所定のポーリング要求用の伝送手順信号を前記ファクシミリ装置へ送信し、それ以降は送受信方向を逆転するようにしたので、適切にポーリング送信動作を行えるという効果も得る。
【0569】
また、前記ファクシミリ装置は、発呼時、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を前記ネットワークゲートウェイ装置に通知し、上記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報に対応した上記ネットワークファクシミリ装置へ接続要求するようにしたので、ファクシミリ装置から所望する宛先を適切に通知できるという効果も得る。
【0570】
また、前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ファクシミリ装置から発呼されたとき、当該ファクシミリ装置よりファクシミリ番号が通知されている場合には、そのファクシミリ番号を、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置へ通知するようにしたので、通信相手を適切に通知することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる通信システムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成の一例を示したブロック図。
【図3】ゲートウェイ装置GWの構成例を示したブロック図。
【図4】アドレス変換テーブルの一例を示した概略図。
【図5】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の一例を説明するためのタイムチャート。
【図6】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の一例を説明するためのタイムチャート(マルチページの場合)。
【図7】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の一例を説明するためのタイムチャート(マルチページの場合の続き)。
【図8】ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の一例を示したフローチャート。
【図9】ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図10】ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の一例を示したフローチャート。
【図11】ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の一例を示したフローチャート(続き)。
【図12】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート。
【図13】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート(マルチページの場合)。
【図14】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート(マルチページの場合の続き)。
【図15】ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の他の例を示したフローチャート。
【図16】ネットワークファクシミリ装置FXが拡張D−SMTP方式通信機能を用いて画情報を送信するときの処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図17】ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の他の例を示したフローチャート。
【図18】ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図19】ゲートウェイ装置GWがネットワークファクシミリ装置FXより接続要求されて、拡張D−SMTP方式通信機能の通信動作を行うときの処理の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図20】非ECMモードの時の再送動作について示したタイムチャート。
【図21】ECMモードの時の通信動作および再送動作について示したタイムチャート。
【図22】ネットワークファクシミリ装置FXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、グループ3ファクシミリ装置GXに対し、ポーリング送信要求を行って、グループ3ファクシミリ装置GXから画情報を受信するときの動作の一例を示したタイムチャート。
【図23】グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の一例を示したタイムチャート。
【図24】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示したフローチャート。
【図25】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の一例を示したフローチャート(続き)。
【図26】グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート。
【図27】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示したフローチャート。
【図28】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作の他の例を示したフローチャート(続き)。
【図29】グループ3ファクシミリ装置GXが、ゲートウェイ装置GWを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作のさらに他の例を示したタイムチャート。
【図30】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のさらに他の例を示したフローチャート。
【図31】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図32】アナログ公衆網PSTNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWの動作のさらに他の例を示したフローチャート(続き)。
【図33】本発明の他の実施例にかかる通信システムを示したブロック図。
【図34】ゲートウェイ装置GWaの一例を示したブロック図。
【図35】グループ4/3ファクシミリ装置GXaが、ゲートウェイ装置GWaを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の一例を示したタイムチャート。
【図36】グループ4/3ファクシミリ装置GXaが、ゲートウェイ装置GWaを用いて、ネットワークファクシミリ装置FXへ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート。
【図37】デジタル公衆網ISDNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWaの動作の一例を示したフローチャート。
【図38】デジタル公衆網ISDNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWaの動作の一例を示したフローチャート(続き)。
【図39】デジタル公衆網ISDNより発呼された場合のゲートウェイ装置GWaの動作の一例を示したフローチャート(続き)。
【図40】本発明の別な実施例にかかる通信システムを示したブロック図。
【図41】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の一例を示したタイムチャート。
【図42】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の一例を示したタイムチャート(続き)。
【図43】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート。
【図44】ゲートウェイ装置GW1,GW2を用いて、グループ3ファクシミリ装置GX1からグループ3ファクシミリ装置GX2へ画情報を送信するときの動作の他の例を示したタイムチャート(続き)。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
GW,GWa.GW1,GW2 ゲートウェイ装置
GX,GX1,GX2 グループ3ファクシミリ装置
GXa グループ4/3ファクシミリ装置

Claims (28)

  1. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムであって、
    前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介することを特徴とする通信システム。
  2. 前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置からEHLOコマンドを受信すると、当該EHLOコマンドの応答メッセージを用いて自端末のゲートウェイ機能を通知することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知した後に宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の前記ファクシミリ装置へ発呼し、前記通知された通信能力情報を用いて、宛先の前記ファクシミリ装置との間で伝送前手順を行い、それによって前記ファクシミリ装置との間で設定された通信機能情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。
  4. 前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報の前記ファクシミリ装置へ発呼し、当該ファクシミリ装置より能力情報を受信すると、その受信した能力情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。
  5. 複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する場合には、当該次のページについては、前記ネットワークファクシミリ装置が前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うことを特徴とする請求項3または請求項4記載の通信システム。
  6. 非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、前記ネットワークファクシミリ装置は、受信エラーが通知されたページの画情報を再送することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5記載の通信システム。
  7. ECMモードの通信動作を行う場合、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5記載の通信システム。
  8. ポーリング送信要求時、前記ネットワークファクシミリ装置は、前記ネットワークゲートウェイ装置に対してポーリング要求を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、所定のポーリング要求用の伝送手順信号を前記ファクシミリ装置へ送信し、それ以降は、送受信方向を逆転することを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5記載の通信システム。
  9. 前記ファクシミリ装置は、発呼時、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を前記ネットワークゲートウェイ装置に通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置は、その通知された宛先情報に対応した前記ネットワークファクシミリ装置へ接続要求することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  10. 前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ファクシミリ装置から発呼されたとき、当該ファクシミリ装置よりファクシミリ番号が通知されている場合には、そのファクシミリ番号を、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項9記載の通信システム。
  11. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークゲートウェイ装置であって、
    前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介することを特徴とするネットワークゲートウェイ装置。
  12. 前記ネットワークファクシミリ装置からEHLOコマンドを受信すると、当該EHLOコマンドの応答メッセージを用いて、自端末のゲートウェイ機能を通知することを特徴とする請求項11記載のネットワークゲートウェイ装置。
  13. 前記ネットワークファクシミリ装置から発呼要求を受信した場合、指定された宛先の前記ファクシミリ装置との間で、前記ネットワークファクシミリ装置より通知された通信能力情報を用いて伝送前手順を行い、それによって前記ファクシミリ装置との間で設定された通信機能情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項11記載のネットワークゲートウェイ装置。
  14. 前記ネットワークファクシミリ装置から発呼要求を受信した場合、指定された宛先の前記ファクシミリ装置より能力情報を受信すると、その受信した能力情報を前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項11記載のネットワークゲートウェイ装置。
  15. 複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する旨が前記ネットワークファクシミリ装置より通知された場合には、当該次のページについては、前記ネットワークファクシミリ装置から通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うことを特徴とする請求項13または請求項14記載のネットワークゲートウェイ装置。
  16. 非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、受信エラーが通知されたページの画情報を再送することを特徴とする請求項11または請求項12または請求項13または請求項14または請求項15記載のネットワークゲートウェイ装置。
  17. ECMモードの通信動作を行う場合、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送することを特徴とする請求項11または請求項12または請求項13または請求項14または請求項15記載のネットワークゲートウェイ装置。
  18. 前記ネットワークファクシミリ装置よりポーリング要求が通知されると、所定のポーリング要求用の伝送手順信号を前記ファクシミリ装置へ送信し、それ以降は、送受信方向を逆転することを特徴とする請求項11または請求項12または請求項13または請求項14または請求項15記載のネットワークゲートウェイ装置。
  19. 前記ファクシミリ装置より発呼されて、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を受信すると、その通知された宛先情報に対応した前記ネットワークファクシミリ装置へ接続要求することを特徴とする請求項11記載のネットワークゲートウェイ装置。
  20. 前記ファクシミリ装置から発呼されたとき、当該ファクシミリ装置よりファクシミリ番号が通知されている場合には、そのファクシミリ番号を、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置へ通知することを特徴とする請求項19記載のネットワークゲートウェイ装置。
  21. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークファクシミリ装置であって、
    前記ネットワークゲートウェイ装置との間で、拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、
    前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して能力情報を通知した後に宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置より前記ファクシミリ装置の能力情報を受信すると、その受信した能力情報に基づいて送信画情報を作成し、その作成した送信画情報を送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させることを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  22. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ネットワークファクシミリ装置であって、
    前記ネットワークゲートウェイ装置との間で、拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、
    前記ファクシミリ装置に対して発呼する際、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して宛先情報を通知し、前記ネットワークゲートウェイ装置より前記ファクシミリ装置の能力情報を受信すると、その受信した能力情報に基づいて送信画情報を作成し、その作成した送信画情報を送信し、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させることを特徴とするネットワークファクシミリ装置。
  23. 複数送信ページがあり、かつ、次のページでは通信モードを変更する場合には、当該次のページについては、前記ネットワークゲートウェイ装置に対して通信能力情報を通知する段階から通信動作を行うことを特徴とする請求項21または請求項22記載のネットワークファクシミリ装置。
  24. 非ECMモードの通信動作を行う場合、1ページ分の画情報送信後に、前記ファクシミリ装置より受信エラーが通知された場合には、受信エラーが通知されたページの画情報を再送することを特徴とする請求項21または請求項22記載のネットワークファクシミリ装置。
  25. ECMモードの通信動作を行う場合、前記ファクシミリ装置より通知された再送要求フレームの画情報を再送することを特徴とする請求項21または請求項22記載のネットワークファクシミリ装置。
  26. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの前記ファクシミリ装置であって、
    前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行う前記ネットワークゲートウェイ装置と接続し、当該ネットワークゲートウェイ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、前記ネットワークゲートウェイ装置に、自端末と前記ネットワークファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介させることを特徴とするファクシミリ装置。
  27. 発呼時、宛先の前記ネットワークファクシミリ装置を指定する宛先情報を前記ネットワークゲートウェイ装置に通知することを特徴とする請求項31のファクシミリ装置。
  28. IP網に接続するIP網接続手段と、公衆網に接続する公衆網接続手段を備えたネットワークゲートウェイ装置と、IP網に接続されたネットワークファクシミリ装置と、公衆網に接続されたファクシミリ装置とからなる通信システムの通信方法であって、
    前記ネットワークゲートウェイ装置は、前記ネットワークファクシミリ装置との間で拡張D−SMTP手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行うとともに、前記ファクシミリ装置との間でファクシミリ通信手順を用いて能力情報および画情報の送受信を行い、さらに、前記ネットワークファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するファクシミリ信号に変換して前記ファクシミリ装置へ送信するとともに、前記ファクシミリ装置から受信した前記能力情報および画情報を対応するパケット信号に変換して前記ネットワークファクシミリ装置へ送信することで、前記ネットワークファクシミリ装置と前記ファクシミリ装置との間で行う画像通信を仲介することを特徴とする通信方法。
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