JP3810539B2 - 気室シート及びその樹脂材料 - Google Patents

気室シート及びその樹脂材料

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の物品の包装材などとして用いられ、物品への衝撃を緩和したり、また、断熱材として利用される気室シートならびにその樹脂材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
種々の物品に加えられる外力を低減し、また、断熱材として利用される包装材として気室シートが広く使用されている。
気室シートとしては、一般的には、フラットの樹脂フィルムと、気室となる凸起の形成されたフィルムとの2枚の樹脂フィルムを積層してなるものや、または、気室の形成されたフィルムを中間層として両側にフラットの樹脂フィルムで積層してなるもの等で形成され、各種の熱可塑性樹脂、特に、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、また、これらの混合物などのポリオレフィン製のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのような気室の形成された気室シートにおいては、気室の圧縮破壊強度が大きいことと、縦方向と横方向の強度バランスが良いことが特に必要とされている。しかしながら、従来一般の気室シートの気室の圧縮破壊強度は200〜300kg/個と必ずしも十分でない。また、引裂強度は、MD方向が80〜100kg/cm、TD方向が400kg/cmと縦横の強度バランスが悪いものであった。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、気室の圧縮破壊強度と強度の配向バランスがよりいっそう高められた気室シートならびにそれを実現する樹脂材料を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的に沿って鋭意検討を重ねた結果、下記(A)エチレン・α−オレフィン共重合体を20〜50重量%と、(B)密度が0.88〜0.94g/cm3、MFRが0.1〜50g/10分の他の低密度ポリエチレンを30〜60重量%と、(C)密度が0.94〜0.97g/cm3、MFRが0.01〜50g/10分の高密度ポリエチレンを10〜30重量%とを有する樹脂材料を用いることにより解決されることを見い出した。
(A)(a)〜(d)を満足するエチレン・α−オレフィン共重合体
(a)密度dは0.86g/cm3以上かつ0.94g/cm3未満
(b)メルトフローレート(MFR)は0.01〜100g/10分
(c)分子量分布(Mw/Mn)は1.5〜5.0
(d)組成分布パラメータCbは2.0以下
但し、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレンと(C)高密度ポリエチレンの総和は100重量%である。
ここで、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体としてはさらに下記(e)(f)の要件を満足することが望ましい。
(e)25℃におけるオルソジクロロベンゼン(ODCB)可溶分の量X(重量%)と密度d及びMFRが次の関係を満足する。
(イ)d−0.008×logMFR≧0.93の場合
X<2.0
(ロ)d−0.008×logMFR<0.93の場合
X<9.8×103×(0.9300−d+0.008×logMFR)2+2.0
(f)連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線のピークが複数個存在する。
【0005】
また、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、少なくとも共役二重結合を持つ有機環状化合物および周期律表第IV族の遷移金属化合物を含む触媒の存在下に、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合させることにより得られるエチレン・α−オレフィン共重合体であることが望ましい。
この樹脂材料としては、密度が0.92〜0.94g/cm3、MFRが0.5〜20g/10分であることが望ましい。
本発明の気室シートは、その少なくとも気室構成層が上述した樹脂材料からなるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の気室シート用樹脂材料は、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と、(B)低密度ポリエチレンと、(C)高密度ポリエチレンとを有するものである。
[(A)エチレン・α−オレフィン共重合体]
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンより選ばれた一種以上との共重合体である。この炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、好ましくは3〜12のものであり、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられる。これらのα−オレフィンの含有量は、合計で通常30モル%以下、好ましくは20モル%以下の範囲で選択されることが望ましい。
【0007】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の(a)密度dは、0.86g/cm3以上かつ0.94g/cm3未満、好ましくは0.88以上かつ0.94g/cm3未満、より好ましくは0.90〜0.93g/cm3の範囲である。密度dが0.86g/cm3未満では剛性、耐熱性が劣り、0.94g/cm3以上では透明性、耐衝撃性が十分でない。
【0008】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の(b)MFRは0.01〜100g/10分、好ましくは0.5〜5g/10分の範囲にあることが望ましい。MFRが100g/10分を越えると耐衝撃性、引張強度等の機械強度が低下する。
【0009】
(c)分子量分布Mw/Mnの算出方法は、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GPC)により重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)を求め、Mw/Mn比を求めるものである。
本発明のエチレン・α−オレフィン共重合体のMw/Mnは1.5〜5.0であり、好ましくは1.8〜3.5、さらに好ましくは2〜3の範囲にあることが望ましい。Mw/Mnは1.5未満では成形加工性に劣り、5.0以上では耐衝撃性が劣ったり、透明性が不十分になる。
【0010】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の(d)組成分布パラメーターCbは2.0以下であり、1.08〜1.2であればより好ましく、1.10〜1.80であればさらに好ましく、1.12〜1.70であればさらに望ましい。2.0を超えると、透明性、耐衝撃性が低下し、熱収縮が大きくなるなどのおそれがある。1.08未満では耐熱性が低下する傾向にある。
【0011】
本発明において、エチレン・α−オレフィン共重合体の組成分布パラメーターCbの測定法は次の通りである。
試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに試料濃度が0.2重量%となるように135℃で加熱溶解する。この加熱溶液を、けい藻土(セライト545)を充填したカラムに移送し充満後0.1℃/minで25℃まで冷却し、試料をセライト表面に析出沈着する。次に、このカラムにODCBを一定流量で流しながら、カラム温度を5℃刻みに120℃まで段階的に昇温しながら、各温度において、試料を溶解した溶液を採取する。この溶液を冷却後メタノールで試料を再沈後、ろ過、乾燥し、各溶出温度における試料を得る。
この分別された試料の重量分率および分岐度(炭素数1000個あたりの分岐数)を測定する。分岐度の測定には13C−NMRにより求める。
【0012】
このような方法で30℃から90℃で採取した各フラクションについては次のような、分岐度の補正を行う。まず、溶出温度に対して測定した分岐度をプロットし、相関関係を最小自乗法で直線に近似し、検量線を作成する。この近似の相関係数は十分大きい。この検量線により求めた値を各フラクションの分岐度とする。なお、溶出温度95℃以上で採取したフラクションについては溶出温度と分岐度に必ずしも直線関係が成立しないのでこの補正は行わない。
【0013】
次に、それぞれのフラクションの重量分率wiを、溶出温度5℃当たりの分岐度biの変化量(bi−bi-1)で割って相対濃度ciを求め、分岐度に対して相対濃度をプロットし、組成分布曲線を得る。この組成分布曲線を一定の幅で分割し、次式より組成分布パラメーターCbを算出する。
【数1】
Figure 0003810539
ここでcjとbjはそれぞれj番目の区分の相対濃度と分岐度である。組成分布パラメーターCbは試料の組成が均一である場合に1.0となり、組成分布が広がるに従って値が大きくなる。
【0014】
なお、エチレン・α−オレフイン共重合体の組成分布を記述する方法は多くの提案がなされている。例えば特開昭60−88016号公報では、試料を溶剤分別して得た各分別試料の分岐数に対して、累積重量分率が特定の分布(対数正規分布)をすると仮定して数値処理を行い、重量平均分岐度(Cw)と数平均分岐度(Cn)の比を求めている。この近似計算は、試料の分岐数と累積重量分率が対数正規分布からずれると精度が下がり、市販のLLDPEについて測定を行うと相関係数R2はかなり低く、値の精度は充分でない。このCw/Cnと本発明のCbとは、定義および測定方法が異なる。
【0015】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体においては、25℃におけるオルソジクロロベンゼン(ODCB)可溶分の量X(重量%)と密度d及びMFRが次の関係を満足することが望ましい。
(イ)d−0.008×logMFR≧0.93の場合
X<2.0
(ロ)d−0.008×logMFR<0.93の場合
X<9.8×103×(0.9300−d+0.008×logMFR)2+2.0 ・・・関係式1
25℃におけるODCB可溶分量Xは、エチレン(共)共重合体に含まれる高分岐度成分および低分子量成分の割合を示すものであり、耐熱性の低下や成形品表面のべタツキの原因となるため少ないことが望ましい。ODCB可溶分の量は、共重合体全体のα−オレフィンの含有量および平均分子量、すなわち密度dとMFRに影響される。
【0016】
密度dとMFRの関係が、d−0.008×logMFR≧0.93を満たす場合は2重量%未満が望ましいが、より好ましくは1重量%未満、さらに好ましくは0.5重量%未満である。
また、dとMFRの関係が、d−0.008×logMFR<0.93のときには、X<9.8×103×(0.9300−d+0.008×logMFR)2+2.0 の関係を満足することが望ましいが、より好ましくはX<7.4×103×(0.9300−d+0.008×logMFR)2+1.0、さらには、X<5.6×103×(0.9300−d+0.008×logMFR)2+0.5の範囲であることが望ましい。
密度d、MFRとODCB可溶分の量が上記の関係を満たすことは、共重合体全体に含まれているα−オレフィンが遍在していないことを示している。
【0017】
なお、前記の25℃におけるODCB可溶分量Xは、下記の方法により測定する。
試料0.5gを20mlのODCBに加え135℃で2時間加熱し、試料を完全に溶解した後、25℃まで冷却する。この溶液を25℃で一晩放置後、テフロン製フィルターでろ過してろ液を採取する。試料溶液であるろ液を赤外分光器によりメチレンの非対称伸縮振動の波数2925cm-1付近の吸収ピーク強度を測定し、あらかじめ作成した検量線によりろ液中の試料濃度を算出する。この値より、25℃におけるODCB可溶分を求める。
【0018】
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、(f)連続昇温溶出分別法(TREF)により求めた溶出温度−溶出量曲線において、ピークが複数個あることが望ましい。さらにその高温側のピークが85℃から100℃の間に存在することが特に好ましい。このピークが存在することにより、融点が高くなりまた結晶化度が上昇し成形体の耐熱性および剛性が向上する。
図3,4に本発明に用いられるエチレン・α−オレフィン共重合体の溶出温度−溶出量曲線の例を示した。図3は上述したようにピークが複数存在するものであり、図4は所謂通常のメタロセン触媒を用いて重合したエチレン・α−オレフィン共重合体である。
【0019】
本発明にかかわるTREFの測定方法は下記の通りである。試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに試料濃度0.05重量%となるように135℃で加熱溶解する。この加熱溶液5mlを、ガラスビーズを充填したカラムに注人した後、0.1℃/minの冷却速度で25℃まで冷却し、試料をガラスビーズ表面に沈着する。次に、このカラムにODCBを一定流量で流しながら、カラム温度を50℃/hrの一定速度で昇温し、各温度において溶液に溶解可能な試料を順次溶出させる。この際、溶剤中の試料濃度はメチレンの非対称伸縮振動の波数2925cm-1に対する吸収を赤外検出器で連続的に検出される。この濃度から、溶出温度−溶出量曲線を得ることができる。
TREF分析は極少量の試料で、温度変化に対する溶出速度の変化を連続的に分析出来るため、分別法では検出出来ない比較的細かいピークの検出が可能である。
【0020】
本発明の前記(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は前記(a)〜(d)、より望ましくはさらに(e)(f)の条件を満たす重合体であれば、特に限定はないが、その製造は、少なくとも共役二重結合を持つ有機環状化合物および周期律表第IV族の遷移金属化合物を含む触媒の存在下に、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンを共重合することが望ましい。なお、好ましい製造方法の詳細については後述する。
【0021】
この(A)エチレン・α−オレフィン共重合体は、分子量分布が狭いにもかかわらず、比較的広い組成分布を持ち、なおかつ低分子量成分および非晶質部分の合有量が少なく、柔軟性、耐衝撃性、シール特性を向上させる他、アンチブロッキング性があり、良好な滑り性を実現する。
【0022】
[(B)低密度ポリエチレン]
本発明の(B)低密度ポリエチレンは、密度が、0.88〜0.94g/cm3であって、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体とは異なるポリエチレンである。密度が0.88g/cm3未満では気室シートの腰や耐熱性が低下し、0.94g/cm3を超えると透明性が低下する。
【0023】
この(B)低密度ポリエチレンのMFRは0.1〜50g/10分であり、好ましくは0.5〜20g/10分である。MFRが0.1g/10分未満であると、成形加工性が劣り、50g/10分を越えると成形時のドローダウン性が悪化する。
【0024】
このような(B)低密度ポリエチレンとしては、次の低密度ポリエチレン(I)(II)が好ましく挙げられる。
(I)高圧ラジカル重合法による密度が0.910〜0.935g/cm3の低密度ポリエチレン及び該エチレンと他のコモノマーとの共重合体。
そのような低密度ポリエチレンとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンとα−β−不飽和カルボン酸、またはそれらの誘導体等が挙げられる。
(II)エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンより選ばれた一種以上との共重合体であって、密度が、0.88g/cm3以上かつ0.94g/cm3未満のエチレン共重合体が挙げられる。
具体的には、超低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレンが好ましく挙げられる。
この炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、好ましくは3〜12のものであり、具体的にはプロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンなどが挙げられる。また、これらのα−オレフィンの含有量は、合計で通常30モル%以下、好ましくは20モル%以下の範囲で選択されることが望ましい。
【0025】
この(II)エチレン共重合体においては、その分子量分布Mw/Mnは1.5〜5.0であることが好ましく、1.6〜4.0であればより好ましく、1.8〜3.5の範囲にあればさらに好ましい。Mw/Mnは1.5未満では成形加工性に劣りやすくなり、5.0以上では耐衝撃性が劣ったり、透明性が不十分になりやすくなるからである。
【0026】
さらに、この(II)エチレン共重合体においては、そのMFRと極限粘度η(dl/g)が次の関係を満足することが好ましい。
logη≦−0.205×logMFR+0.218
より好ましくは、−0.133×logMFR+0.067<logη≦−0.205×logMFR+0.218、さらに好ましくは、−0.167×logMFR+0.133<logη≦−0.205×logMFR+0.218を満足することが良い。
logηが−0.205×logMFR+0.218以下であることにより溶融張力が大きくなり、特に成形加工性が改善され、また、透明性の改良効果が大きい。
【0027】
極限粘度ηは下記の通りに測定される。
試料に耐熱安定剤を加え、デカリンに試料濃度が1g/lとなるように135℃で加熱溶解する。耐熱安定剤を加えたデカリンもまた別に135℃にしておく。これらの溶液をそれぞれ改良ウベローデ型粘度計(135℃に保持)、例えば毛細管粘度自動計測装置(柴山科学器械製作所製「ss-290s」)を使用して流下時間を測定する。そして、次の式より極限粘度ηを測定する。
η=ln(t/t0)×(1/C)
ここで、t0はデカリンの流下時間(秒)、tは試料溶液の流下時間(秒)、Cは試料濃度(溶液100mlあたりの試料量(g))である。
この(II)エチレン共重合体は、特に、加工性、剛性、耐熱性を向上させ得る。
【0028】
この(II)エチレン共重合体は、少なくとも周期律表第IV族の遷移金属化合物を含む触媒の存在下により重合される。好ましくは、少なくとも共役二重結合をもつ有機環状化合物および周期律表第IV族の遷移金属化合物を含む触媒の存在下にて重合される。
【0029】
[(C)高密度ポリエチレン]
本発明における(C)高密度ポリエチレンは、密度が0.94〜0.97g/cm3、MFRが0.01〜50g/10分の高・中・低圧によるイオン重合法により製造されるものである。
この(C)高密度ポリエチレンは、密度が、0.94〜0.97g/cm3であるが、より好ましくは0.95〜0.96g/cm3のものである。密度が0.94g/cm3未満では気室シートの腰が低下し、0.97g/cm3を超えると(B)低密度ポリエチレンとの相溶性が低下する。
【0030】
この(C)高密度ポリエチレンのMFRは0.01〜50g/10分であるが、0.5〜40g/10分の範囲にあることが望ましい。MFRが0.01g/10分未満であると、成形時の押出量が低下し成形しにくくなり、50g/10分を越えると成形時のドローダウン性が悪化する。
【0031】
(A)エチレン・α−オレフィン共重合体を製造する際には、具体的には以下の成分(a1)〜(a4)を相互に接触することによって得られる触媒を用いることが望ましい。
(a1):一般式Me11 p2 q(OR3r1 4-p-q-rで表される周期律表第IV族の遷移金属化合物(式中、Me1はジルコニウム、チタン、ハフニウムを示し、R1およびR3は個別に炭素数1〜24の炭化水素基、R2は2,4−ペンタンジオナト配位子またはその誘導体、またはジベンゾイルメタナト配位子、ベンゾイルアセトナト配位子などの誘導体、X1はハロゲン原子を示し、p、qおよびrはそれぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦r≦4、0≦p+q+r≦4の範囲を満たす整数である)。
(a2):一般式Me24m(OR5n2 z-m-nで表される化合物(式中、Me2は周期律表第I〜III族元素、R4およびR5は各々炭素数1〜24の炭化水素基、X2はハロゲン原子または水素原子(ただし、X2が水素原子の場合はMe2は周期律表第III族元素の場合に限る)を示し、zはMe2の個数を示し、mおよびnは各々0≦m≦z、0≦n≦z、かつ0≦m+n≦zの範囲を満たす整数である)。
(a3):共役二重結合を持つ有機環状化合物。
(a4):Al−O−Al結合を含む変性有機アルミニウムオキシ化合物および、またはホウ素化合物を相互に接触させて得られる触媒。
【0032】
上記触媒成分(a1)の一般式Me11 p2 q(OR3r1 4-p-q-rで表される周期律表第IV族の遷移金属化合物の式中、Me1はジルコニウム、チタン、ハフニウムを示す。これらの遷移金属の種類は限定されるものではなく、複数を用いることもできるが、共重合体の耐候性の優れるジルコニウムが含まれることが特に好ましい。R1およびR3はそれぞれ炭素数1〜24の炭化水素基で、好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは1〜8であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのアリール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、スチリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、ネオフイル基などのアラルキル基などが挙げられる。これらは分岐があってもよい。R2は2,4−ペンタンジオナト配位子またはその誘導体、またはジベンゾイルメタナト配位子、ベンゾイルアセトナト配位子などの誘導体を示す。X1はフッ素、ヨウ素、塩素および臭素などのハロゲン原子を示し、p、qおよびrはそれぞれ0≦p≦4、0≦q≦4、0≦r≦4、0≦p+q+r≦4の範囲である。
【0033】
上記触媒成分(a1)の一般式で示される化合物の例としては、テトラメチルジルコニウム、テトラエチルジルコニウム、テトラベンジルジルコニウム、テトラプロポキシジルコニウム、トリプロポキシモノクロロジルコニウム、ジプロポキシジクロロジルコニウム、テトラブトキシジルコニウム、トリプトキシモノクロロジルコニウム、ジブトキシジクロロジルコニウム、テトラブトキシチタン、テトラブトキシハフニウムなどが挙げられ、また、前記2,4−ペンタンジオナト配位子またはその誘導体等の具体例には、テトラ(2,4−ペンタンジオナト)ジルコニウム、トリ(2,4−ペンタンジオナト)クロライドジルコニウム、ジ(2,4−ペンタンジオナト)ジエトキサイドジルコニウム、ジ(2,4−ペンタンジオナト)ジ−n−プロポキサイドジルコニウム、ジ(2,4−ぺンタンジオナト)ジ−n−ブトキサイドジルコニウム、ジ(2,4−ペンタンジオナト)ジベンジルジルコニウム、ジ(2,4−ペンタンジオナト)ジネオフイルジルコニウム、テトラ(ジベンゾイルメタナト)ジルコニウム、ジ(ジベンゾイルメタナト)ジエトキサイドジルコニウム、ジ(ジベンゾイルメタナト)ジ−n−プロポキサイドジルコニウム、ジ(ベンゾイルアセトナト)ジエトキサイドジルコニウム、ジ(ベンゾイルアセトナト)ジ−n−プロポキサイドジルコニウム、ジ(ベンゾイルアセトナト)ジ−n−ブトキサイドジルコニウム等があげられ、これらを2種以上混合して用いても差し支えない。
【0034】
上記触媒成分(a2)の一般式Me24 m(OR5n2 z-m-nで表される化合物において、Me2は周期律表第I〜III族元素を示し、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、ホウ素、アルミニウムなどである。R4およびR5は各々炭素数1〜24の炭化水素基、好ましくは炭素数1〜12、さらに好ましくは1〜8であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのアリール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、スチリル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、ネオフイル基などのアラルキル基などが挙げられる。これらは分岐があってもよい。X2はフッ素、ヨウ素、塩素および臭素などのハロゲン原子または水素原子を示すものである。ただし、X2が水素原子の場合はMe2はホウ素、アルミニウムなどに例示される周期律表第III族元素の場合に限るものである。また、zはMe2の価数を示し、mおよびnは各々0≦m≦z、0≦n≦zの範囲を満たす整数であり、かつ、0≦m+n≦zである。
【0035】
上記触媒成分(a2)の一般式で示される化合物の例としては、メチルリチウム、エチルリチウムなどの有機リチウム化合物;ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウム、メチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウムクロライドなどの有機マグネシウム化合物;ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛などの有機亜鉛化合物;トリメチルボロン、トリエチルボロンなどの有機ボロン化合物;トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリデシルアルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムセスキクロライド、ジエチルアルミニウムエトキサイド、ジエチルアルミニウムハイドライドなどの有機アルミニウム化合物等の誘導体が挙げられる。
【0036】
上記触媒成分(a3)の共役二重結合を持つ有機環状化合物を例示すると、
1)共投二重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、さらに好ましくは2〜3個有する炭素環を1個または2個以上もち、全炭素数が4〜24、好ましくは4〜12である環状炭化水素化合物
2)上記1)の環状炭化水素化合物が1〜6個の炭化水素基(典型的には、炭素数1〜12のアルキル基またはアラルキル基)で部分的に置換された環状炭化水素化合物
3)共役二重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、さらに好ましくは2〜3個有する炭素環を1個または2個以上もち、全炭素数が4〜24、好ましくは4〜12である環状炭化水素基を有する有機ケイ素化合物
4)上記3)の環状炭化水素基の水素が、1〜6個の炭化水素基で部分的に置換された環状炭化水素基を有する有機ケイ素化合物
5)上記1)〜4)で示す化合物のアルカリ金属塩(ナトリウムまたはリチウム塩)、
を挙げることができる。
【0037】
成分(a3)として好適な環状炭化水素化合物の一つは、次の化学式1で表される。
【化1】
Figure 0003810539
[化学式1中、R6,R7,R8,R9,R10は個別に水素または炭素数1〜10の炭化水素基を示し、その炭化水素基の任意の2つは共同して環状炭化水素基を形成することができる。]
上記化学式1における炭化水素基にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;フェニル基などのアリール基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジル基などのアラルキル基が包含される。また、化学式1の炭化水素基の任意の2つが共同して環状炭化水素基を形成した場合、その骨格としてはシクロヘプタトリエン、アリールおよびそれらの縮合環がある。
上記化学式1で示される環状炭化水素化合物のなかで、好適なものとしては、シクロペンタジエン、インデン、アズレンなどの他、これらに炭素数1〜10のアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシまたはアリールオキシが置換した各誘導体などがある。
化学式1で示される環状炭化水素化合物が、アルキレン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜3)またはアルキリデン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜3)を介して結合(架橋)した化合物も好適に用いられる。
【0038】
また、環状炭化水素基を有する有機ケイ素化合物は、下記一般式で表示することができる。
LSiR11MX3 4L-M
ここで、Aはシクロペンタジエニル基、置換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換インデニル基で例示される前記環状炭化水素基を示し、R11はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基などのアルケニル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、プトキシ基などのアルコキシ基;フェニル基、トリル基、キシリル基などのアリール基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;ベンジル基、フェネチル基、スチリル基、ネオフイル基などのアラルキル基で示されるような、炭素数1〜24、好ましくは1〜12の炭化水素残基または水素を示し、R11がn−のみならずiso−、s−、t−、neo−等の各種構造異性基である場合も包含しているものである。X3はフッ素、ヨウ素、塩素または臭素のハロゲン原子を示し、LおよびMは0<L≦4、0≦M≦3の範囲であり、好ましくは1≦L+M≦4である。
【0039】
したがって、上記成分(a3)として使用可能な有機環状炭化水素化合物には、次のような化合物が包含される。
シクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン、エチルシクロペンタジエン、t-ブチルシクロペンタジエン、プロピルシクロペンタジエン、イソプロピルシクロペンタジエン、ブチルシクロペンタジエン、イソブチルシクロペンタジエン、sec-ブチルシクロベンタジエン、1−メチル−3−エチルシクロペンタジエン、1−エチル−3−メチルシクロペンタジエン、1−メチル−3−プロピルシクロペンタジエン、1−プロピル−3−メチルシクロペンタジエン、2−エチル−5−イソプロピルシクロペンタジエン、2−メチル−5−フェニルシクロペンタジエン、2−エチル−3,5−ジメチルシクロぺンタジエン、ヘキシルシクロペンタジエン、オクチルシクロペンタジエン、1,2−ジメチルシクロペンタジエン、1,3−ジメチルシクロペンタジエン、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエン、1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエン、ペンタメチルシクロペンタジエンなどの置換シクロペンタジエン、インデン、2−メチルインデン、4−メチルインデン、4,7−ジメチルインデン、4,5,6,7−テトラハイドロインデンなどの置換インデン、シクロヘプタトリエン、メチルシクロヘプタトリエンなどの置換シクロヘプタトリエン、シクロオクタテトラエン、メチルシクロオクタテトラエンなどの置換シクロオクタテトラエン、アズレン、メチルアズレン、エチルアズレン、フルオレン、メチルフルオレンなどの置換フルオレンのような炭素数7〜24のシクロポリエンまたは置換シクロポリエン、
【0040】
ジメチルシリレンビスシクロペンタジエン、ジメチルシリレンビスインデン、ジメチルシリレンビスプロピルシクロペンタジエン、ジメチルシリレンビスブチルシクロペンタジエン、ジフェニルシリレンビスシクロペンタジエン、ジフェニルシリレンビスインデン、ジフェニルシリレンビスプロピルシクロペンタジエン、ジフェニルシリレンビスブチルシクロペンタジエン、モノシクロペンタジエニルシラン、ジシクロペンタジエニルシラン、トリシクロペンタジエニルシラン、テトラシクロペンタジエニルシラン、モノシクロペンタジエニルモノメチルシラン、モノシクロペンタジエニルモノエチルシラン、モノシクロペンタジエニルジメチルシラン、モノシクロペンタジエニルジエチルシラン、モノシクロペンタジエニルトリメチルシラン、モノシクロペンタジエニルトリエチルシラン、モノシクロペンタジエニルモノメトキシシラン、モノシクロペンタジエニルモノエトキシシラン、モノシクロペンタジエニルモノフェノキシシラン、モノシクロペンタジエニルモノメチルモノクロロシラン、モノシクロペンタジエニルモノエチルモノクロロシラン、モノシクロペンタジエニルモノメチルジクロロシラン、モノシクロペンタジエニルモノエチルジクロロシラン、モノシクロペンタジエニルトリクロロシラン、ジシクロペンタジエニルモノメチルシラン、ジシクロペンタジエニルモノエチルシラン、ジシクロペンタジエニルジメチルシラン、ジシクロペンタジエニルジエチルシラン、ジシクロペンタジエニルメチルエチルシラン、ジシクロペンタジエニルジプロピルシラン、ジシクロペンタジエニルエチルプロピルシラン、ジシクロペンタジエニルジフェニルシラン、ジシクロペンタジエニルフェニルメチルシラン、ジシクロペンタジエニルメチルクロロシラン、ジシクロペンタジエニルエチルクロロシラン、ジシクロペンタジエニルジクロロシラン、ジシクロペンタジエニルモノメトキシシラン、ジシクロペンタジエニルモノエトキシシラン、ジシクロペンタジエニルモノメトキシモノクロロシラン、ジシクロペンタジエニルモノエトキシモノクロロシラン、トリシクロペンタジエニルモノメチルシラン、トリシクロペンタジエニルモノエチルシラン、トリシクロペンタジエニルモノメトキシシラン、トリシクロペンタジエニルモノエトキシシラン、トリシクロペンタジエニルモノクロロシラン、3−メチルシクロペンタジエニルシラン、ビス3−メチルシクロペンタジエニルシラン、3−メチルシクロペンタジエニルメチルシラン、1,2−ジメチルシクロペンタジエニルシラン、1,3−ジメチルシクロペンタジエニルシラン、1,2,4−トリメチルシクロペンタジエニルシラン、1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエニルシラン、ペンタメチルシクロペンタジエニルシラン、
【0041】
モノインデニルシラン、ジインデニルシラン、トリインデニルシラン、テトラインデニルシラン、モノインデニルモノメチルシラン、モノインデニルモノエチルシラン、モノインデニルジメチルシラン、モノインデニルジエチルシラン、モノインデニルトリメチルシラン、モノインデニルトリエチルシラン、モノインデニルモノメトキシシラン、モノインデニルモノエトキシシラン、モノインデニルモノフェノキシシラン、モノインデニルモノメチルモノクロロシラン、モノインデニルモノエチルモノクロロシラン、モノインデニルモノメチルジクロロシラン、モノインデニルモノエチルジクロロシラン、モノインデニルトリクロロシラン、ジインデニルモノメチルシラン、ジインデニルモノエチルシラン、ジインデニルジメチルシラン、ジインデニルジエチルシラン、ジインデニルメチルエチルシラン、ジインデニルジプロピルシラン、ジインデニルエチルプロピルシラン、ジインデニルジフェニルシラン、ジインデニルフェニルメチルシラン、ジインデニルメチルクロロシラン、ジインデニルエチルクロロシラン、ジインデニルジクロロシラン、ジインデニルモノメトキシシラン、ジインデニルモノエトキシシラン、ジインデニルモノメトキシモノクロロシラン、ジインデニルモノエトキシモノクロロシラン、トリインデニルモノメチルシラン、トリインデニルモノエチルシラン、トリインデニルモノメトキシシラン、トリインデニルモノエトキシシラン、トリインデニルモノクロロシラン、3−メチルインデニルシラン、ビス3−メチルインデニルシラン、3−メチルインデニルメチルシラン、1,2−ジメチルインデニルシラン、1,3−ジメチルインデニルシラン、1,2,4−トリメチルインデニルシラン、1,2,3,4−テトラメチルインデニルシラン、ペンタメチルインデニルシラン等が挙げられる。
【0042】
また、上記した各化合物のいずれかが、アルキレン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜3)またはアルキリデン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは2〜3)を介して結合した化合物も、本発明の成分(a3)として使用することができ、そのような化合物には、例えば、エチレンビスシクロペンタジエン、エチレンビスプロピルシクロペンタジエン、エチレンビスブチルシクロペンタジエン、イソプロピリデンビスシクロペンタジエン、イソプロピリデンビスインデン、イソプロピリデンビスプロピルシクロペンタジエン、イソプロピリデンビスブチルシクロペンタジエン、ビスインデニルエタン、ビス(4,5,6,7−テトラハイドロ−1−インデニル)エタン、1,3−プロパンジエニルビスインデン、1,3−プロパンジエニルビス(4,5,6,7,−テトラハイドロ)インデン、プロピレンビス(1−インデン)、イソプロピリデン(1−インデニル)シクロペンタジエン、ジフェニルメチレン(9−フルオレニル)シクロペンタジエン、イソプロピリデンシクロペンタジエニル−1−フルオレンなどがある。
【0043】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体を製造するためには上記(a3)共役二重結合を持つ有機環状化合物の中で以下の(化合物I)を好ましく選択することができる。
(化合物I)
▲1▼化学式1で表わされる任意の2個の炭化水素が共同して環状炭化水素基を形成している化合物
▲2▼化学式1で表わされる任意の2個の炭化水素が共同して環状炭化水素基を形成し、該環状炭化水素基に炭化水素基が置換している化合物
▲3▼化学式1で表わされるR6〜R10のうち、1個が炭化水素基であり他は水素である化合物
【0044】
触媒成分(a4)有機アルミニウム化合物と水との反応によって得られるAl−O−Al結合を含む変性有機アルミニウムオキシ化合物とは、アルキルアルミニウム化合物と水とを反応させることにより、通常アルミノキサンと称される変性有機アルミニウムオキシ化合物が得られ、分子中に通常1〜100個、好ましくは1〜50個のAl−O−Al結合を合有する。また、変性有機アルミニウムオキシ化合物は線状でも環状でもいずれでもよい。
【0045】
有機アルミニウムと水との反応は通常不活性炭化水素中で行われる。該不活性炭化水素としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族、脂環族、芳香族炭化水素が好ましい。
水と有機アルミニ:ウム化合物との反応比(水/Alモル比)は通常0.25/1〜1.2/1、好ましくは0.5/1〜1/1であることが望ましい。
【0046】
触媒成分(a4)のホウ素化合物とは、例えば、トリエチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ブチルアンモニウムテトラ(ベンタフルオロフェニル)ポレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラ(3,5−ジフルオロフェニル)ボレート等が挙げられる。
【0047】
また、本発明では上記触媒成分(a1)〜(a4)を相互に接触させることにより得られる触媒を、無機物担体および/または粒子状ポリマー担体(a5)に担持させて重合反応に用いることもできる。成分(a5)の無機物担体は、本発明の触媒を調製する段階において、本来の形状を保持している限り、粉末状、粒状、フレーク状、箔状、繊維状などいずれの形状であっても差し支えないが、いずれの形状であっても、最大長は通常5〜200μm、好ましくは10〜100μmの範囲のものが適している。また、無機物担体は多孔性であることが好ましく、通常、その表面積は50〜1000m2/g、細孔容積は0.05〜3cm3/gの範囲にある。
本発明の無機物担体としては、炭素質物、金属、金属酸化物、金属塩化物、金属炭酸塩またはこれらの混合物が使用可能であり、これらは通常200〜900℃で空気中または窒素、アルゴンなどの不活性ガス中で焼成して用いられる。
【0048】
該無機物担体に用いることができる好適な金属としては、鉄、アルミニウム、ニッケルなどが挙げられる。また、金属酸化物としては周期律表I〜VIII族の単独酸化物または複合酸化物が挙げられ、具体的にはSiO2、Al23、MgO、CaO、B23、TiO2、ZrO2、Fe23、SiO2−Al23
Al23−MgO、Al23−CaO、Al23−MgO−CaO、Al23−MgO−SiO2、Al23−CuO、Al23−Fe23、Al23−NiO、SiO2−MgOなどが挙げられる。なお酸化物で表示した上記の式は分子式ではなく、組成のみを示すものである。つまり、本発明において用いられる複酸化物の構造および成分比率は、特に限定されるものではない。また、本発明において用いる金属酸化物は、少量の水分を吸着していても差し支えなく、少量の不純物を合有していても差し支えない。
【0049】
金属塩化物としては、たとえばアルカリ金属、アルカリ土類金属の塩化物が好ましく、具体的にはMgCl2、CaCl2などが特に好適である。金属炭酸塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属の炭酸塩が好ましく、具体的には、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどが挙げられる。炭素質物としてはたとえばカーボンブラック、活性炭などが挙げられる。以上の無機担体はいずれも本発明に好適に用いられることができるが、特に金属酸化物のシリカ、アルミナなどの使用が好ましい。
【0050】
一方、粒子状ポリマー担体としては、触媒調製時および重合反応時において、溶融などせずに固体状を保つものである限り、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれもが使用でき、その粒径は通常5〜2000μm、好ましくは10〜100μmの範囲のものが望ましい。これらのポリマー担体の分子量は、当該ポリマーが触媒調製時および重合反応時において固体状物質として存在できる程度であれば、特に限定されることはなく、低分子量のものから超高分子量のものまで任意に使用可能である。
具体的には、粒子状のエチレン重合体、エチレン(共)重合体、プロピレン重合体または共重合体、ポリ1−ブテンなどで代表される各種のポリオレフィン(好ましくは炭素数2〜12)、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ピニル、ポリ(メク)アクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリノルボルネン、各種天然高分子およびこれらの混合物等が挙げられる。
【0051】
上記無機物担体および/または粒子状ポリマー担体は、このまま使用することもできるが、好ましくは予備処理としてこれらの担体を有機アルミニウム化合物やAl−O−Al結合を含む変性有機アルミニウムオキシ化合物などに接触処理させた後に成分(a5)として用いることもできる。
【0052】
本発明の(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の製造方法は、気相法、スラリー法、溶液法等で製造され、一段重合法、多段重合法など特に限定されるものではないが、物性と経済性等のバランスの点から気相法で製造されることが望ましい。
【0053】
本発明の気室シート用樹脂材料においては、(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレンと(C)高密度ポリエチレンの総和を100重量%とすれば、(A)エチレン共重合体の配合割合は、20〜50重量%であることが良く、30〜40重量%であればより好ましい。20重量%未満であると、気室シートの強度が不足し、50重量%よりも多いと成形時のドローダウン性が悪化する。
また、(B)低密度ポリエチレンの配合割合は、30〜60重量%であることが良く、20〜40重量%であればより好ましい。30重量%未満であると、成形時のネックインが大きくなり、60重量%よりも多いと耐熱性が低下する。
また、(C)高密度ポリエチレンの配合割合は、10〜30重量%であることが良く、約20重量%が最も好ましい。10重量%未満であると、気室シートの腰が不足し、30重量%よりも多いと(B)低密度ポリエチレンとの相溶性が不足する。
【0054】
本発明の上記(A)〜(C)成分を少なくとも有する樹脂材料においては、その密度が0.92〜0.94g/cm3であることが望ましい。0.925〜0.930g/cm3であればより好ましい。0.92g/cm3未満であると、気室シートの耐熱性が低下する傾向にあり、0.94g/cm3よりも大きいと、透明性が低下することがあるからである。
また、MFRは0.5〜20g/10分であることが望ましく、1〜10g/10分であればより好ましい。0.5g/10分未満であると、成形時の樹脂吐出量が不足し易く、20g/10分よりも大きいとドローダウン性が悪化することがあるからである。
【0055】
さらに、本発明の樹脂組成物には、EVAなどの高圧ラジカル重合法によるエチレン系重合体をさらに含有させておくことが望ましい。
高圧ラジカル重合法によるエチレン系重合体を含有させることにより、加工性をより向上させることができる。
高圧ラジカル重合法によるエチレン系重合体の含有量は、(A)〜(C)成分の合計量を100重量部としたときに、30重量部以下であることが良く、10〜20重量部であればより好ましい。
【0056】
本発明の組成物には、発明の特性を本質的に損なわない範囲において、必要に応じて酸化防止剤はもちろんのこと、造核剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、防曇剤、紫外線吸収剤、難燃剤、分散剤等の公知の添加剤を添加することができる。さらに発明の特性を本質的に損なわない範囲において他の熱可塑性樹脂、例えば高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンとブレンドして使用することもできる。
【0057】
本発明の樹脂組成物を混合して得る場合は、各重合体を種々の公知の方法、たとえばヘンシェルミキサー、Vブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーミキサーなどで混合する方法、あるいは混合後、一軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどで溶融混練後、造粒あるいは粉砕する方法を取り得る。
【0058】
本発明の気室シートは、その形状等については、限られるものではなく、例えば図1に示されるようなものである。この気室シート10は、円形の袋状凸起であって内部に空気が密封された気室16,16,・・・が表面に複数形成されたものである。
気室の形状は、円柱状の他、三角柱や四角柱等の多角柱形、円錐、三角錐や四角錐等の多角錐形、円錐台、多角錐台形など、また、これらの組合わせでもよい。
通常、気室の高さは1〜20mm、底面積は1〜15cm2、各気室の間隔は0.5〜100mmである。
この気室シート10は、図2に示すように、平坦なベースフィルム12と、複数の凸起の形成されたエンボスフィルム14とを貼り合わせてなるもので、その製造方法は特に限られるものではなく、従来周知の方法にて製造することができる。例えば、特公昭37−13782号公報、特公昭38−330号公報、特開平9−123320号公報等に記載されている方法を適用することができる。
【0059】
このように気室シートは2層もしくは3層以上の積層フィルムで構成されるものであるが、各フィルムは同一材料で構成しても、また、異なる材料を組合わせて用いてもよいが、その場合にはラミネート強度が高くなる組合わせにする必要がある。
本発明の気室シートは、いずれかの樹脂層もしくは全ての樹脂層が上述した樹脂材料からなるものである。本発明の樹脂材料を一部の層に用いる場合には、エンボス加工等により凸起が形成されて気室を実質的に形成する気室構成層、即ち、図2に示す気室シート10においてはエンボスフィルム14が上記樹脂材料からなる。
通常、各フィルムの厚さは10〜100μm、より好ましくは20〜50μmである。
【0060】
本発明の少なくとも上記(A)〜(C)成分を有する樹脂材料を用いて製造された気室シートであると、気室の圧縮破壊強度が向上し、気室1つ当り、400〜500kg/個の強度を発揮することができる。さらに、引裂強度について、MD方向で200〜300kg/cm、TD方向で250〜350kg/cmと高い強度をバランス良く発揮する。
【0061】
【実施例】
次に実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0062】
[(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の調製]
〔固体触媒の調製〕
窒素下で電磁誘導攪拌機付き触媒調製器に精製トルエン60mlを加え、ついでテトラプロポキシジルコニウム(Zr(OPr)4)を1.3gおよびインデン1.9gを加え、0℃に系を保持しながらトリエチルアルミニウムを3.0gを滴下した。滴下終了後、反応系を80℃に保持して8時間攪拌した。次にこの反応槽にメチルアルミノキサンのトルエン溶液(Al濃度4.5wt%)280mlを加え、室温で1時間攪拌した。これをA溶液とする。
次に窒素下で別の電磁誘導攪拌機付き触媒調製器に、あらかじめ400℃で5時間焼成処理したシリカ(富士デビソン社製「グレード#952」、表面積300m2/g)100gを加えた後、前記A溶液の全量を添加し、室温で1時間攪拌した。ついで窒素ブローにて溶媒を除去して流動性の良い固体触媒粉末を得た。これを触媒Bとする。
【0063】
そして、連続式の流動床気相法重合装置を用い、重合温度70℃、全圧20kgf/cm2Gでエチレンと1−ブテンの共重合を行った。前記触媒Bを連続的に供給して重合を行ない、系内のガス組成を一定に保つため、各ガスを連続的に供給しながら重合を行った。
上記得られたシングルサイト系重合触媒による直鎖状低密度ポリエチレン(エチレン共重合体)(LLDPE1)の物性を表1に示す。
比較の為に、従来からのチーグラー触媒を用いて調製した直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE2)の物性も併記した。
【0064】
【表1】
Figure 0003810539
【0065】
[実施例1〜3]
上記調製した直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE1)と、低密度ポリエチレン(LDPE、密度:0.924g/cm3、MFR:3g/10分)と、高密度ポリエチレン(HDPE、密度:0.96g/cm3、MFR:5g/10分)とを表2に示す配合比で混合し、樹脂材料を調製した。
各得られた樹脂材料を用いて気室シートを製造した。
製造には、1台の押出機を用い、双頭ダイから上記樹脂材料からなる溶融薄膜状のフィルムを押し出し、これらを対向して配備されたエンボスロールと圧着ロールの間に導入した。エンボスロールはロール表面に多数の凹部が形成され、その各凹部が真空ポンプと接続されているものである。エンボスロールと圧着ロールの間に導入された2つのフィルムの内のエンボスロール側に位置するフィルムは、エンボスロールと接触すると凹部に吸引されて多数の凸起が形成されると共に、その凸起内に空気を挟み込むようにして圧着ロール側のフィルムと貼り合わせ、その後、冷却ロールにて冷却し、底面積が0.8cm2、高さ10mmの円柱状の気室が複数個形成された2層構成の気室シートを製造した。
得られた気室シートについて、気室の圧縮破壊強度(kg/個)、引裂強度(kg/cm)を測定した。
【0066】
[比較例]
上記実施例において、LLDPE1に代えて、従来からのチーグラー触媒によるLLDPE2を用いたこと以外は同様にして、樹脂材料を調製し、気室シートを製造した。また上記同様にして、試験を行なった。
【0067】
各種試験法を以下に示す。
密度:JIS K6760に準拠した。
メルトフローレート(MFR):JIS K6760に準拠した。
気室圧縮破壊強度:気室の頂面をその真上から圧縮し(圧縮速度:5mm/min)、気室が破壊したときの強度を測定した。
引裂強度:MD方向およびTD方向について、JIS K7128 A法に従ってクロスヘッドスピード200mm/minで平均引裂荷重を求めた。
【0068】
【表2】
Figure 0003810539
【0069】
表2から明らかなように、本実施例の気室シートであると、気室圧縮破壊強度が高い上に、引裂強度の配向バランスが優れている。
【0070】
【発明の効果】
本発明の気室シートであると、気室の圧縮破壊強度が高い上に強度の配向バランスが優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 気室シートの一例を示す斜視図である。
【図2】 同気室シートの一部を剥離した斜視図である。
【図3】 (A)エチレン・α−オレフィン共重合体のTREF曲線例を示すグラフである。
【図4】 通常のメタロセン触媒を用いた(A)エチレン・α−オレフィン共重合体のTREF曲線例を示すグラフである。
10 気室シート
12 ベースフィルム
14 エンボスフィルム
16 気室

Claims (4)

  1. 少なくとも共役二重結合を持つ有機環状化合物および周期律表第 IV 族の遷移金属化合物を含む触媒の存在下に、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとを共重合させることにより得られる下記(A)エチレン・α−オレフィン共重合体を20〜50重量%と、(B)密度が0.88〜0.94g/cm3、MFRが0.1〜50g/10分の他の低密度ポリエチレンを30〜60重量%と、(C)密度が0.94〜0.97g/cm3、MFRが0.01〜50g/10分の高密度ポリエチレンを10〜30重量%とを有し、前記(A)エチレン・α−オレフィン共重合体と(B)低密度ポリエチレンと(C)高密度ポリエチレンの総和が100重量%となることを特徴とする気室シート用樹脂材料。
    (A)(a)〜()を満足するエチレン・α−オレフィン共重合体
    (a)密度d:0.86g/cm3以上、0.94g/cm3未満
    (b)メルトフローレート(MFR):0.01〜100g/10分
    (c)分子量分布(Mw/Mn):1.5〜5.0
    (d)組成分布パラメータCb:2.0以下
    (e)25℃におけるオルソジクロロベンゼン(ODCB)可溶分の量X(重量%)
    と密度d及びMFRが次の関係を満足する。
    (イ)d−0 . 008× log MFR≧0 . 93の場合
    X<2 .
    (ロ)d−0 . 008× log MFR<0 . 93の場合
    X<9 . 8×10 3 ×(0 . 9300−d+0 . 008× log MFR) 2 +2 .
    (f)連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線のピークが複数個存在する。
  2. 前記(A)エチレン・α−オレフィン共重合体の連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度−溶出量曲線の複数のピークの高温側の温度が85〜100℃の間に存在することを特徴とする請求項1に記載の気室シート用樹脂材料。
  3. 前記樹脂材料は、密度が0.92〜0.94g/cm3、MFRが0.5〜20g/10分であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の気室シート用樹脂材料。
  4. 複数の気室の形成された気室シートにおいて、少なくとも気室構成層が上記請求項1〜のいずれかに記載の気室シート用樹脂材料からなることを特徴とする気室シート。
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